JP2008169698A - 内燃機関の気筒判別装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】カム角センサからの検出信号の出力数を制限することなしに、気筒判別を行える気筒判別装置を提供する。
【解決手段】カムシャフトが単位角度だけ回転する毎に単位カム角信号CAMを出力するセンサであって、出力周期が少なくとも1箇所で前記単位角度とは異なる角度に設定されるカム角センサを備え、前記出力周期が異なる部分を基準カム角位置として検出し、該基準カム角位置を基準に前記単位クランク角信号POSを計数する。そして、基準クランク角位置での前記単位クランク角信号POSの計数値から、気筒判別を行う。
【選択図】図6

Description

本発明は、内燃機関の気筒判別装置に関し、詳しくは、所定ピストン位置にある気筒を判別する技術に関する。
特許文献1には、クランク角センサとカム角センサとを用いて所定ピストン位置にある気筒を判別する技術が開示されている。
前記クランク角センサは、クランクシャフトに対して、1箇所のみの配設間隔が30degとなり、他の全てが10deg間隔となる34個のパルス誘起体を設けると共に、前記パルス誘起体を検知してパルスを発生するパルス発生器を設けて構成される。
また、前記カム角センサは、カムシャフトに120deg(クランク角で240deg)間隔で3個のパルス誘起体を設けると共に、前記パルス誘起体を検知してパルスを発生するパルス発生器を設けて構成される。
そして、前記クランク角センサから出力されるクランクパルスの周期を計測することで、30deg間隔となる次の1パルスを特定し、そのパルスを起点として一定の判定期間を設定し、その判定期間に同期したカムパルス出力の有無に基づいて気筒判別を行っている。
特開平7−150989号公報
ところで、クランクシャフトに対するカムシャフトの回転位相を変化させることで、吸・排気バルブのバルブタイミングを可変とする可変バルブタイミング機構を備える場合には、前記クランク角センサの出力と気筒判別に用いるカム角センサの出力とに基づいてクランクシャフトとカムシャフトとの回転位相差を検出し、該検出結果に基づいて可変バルブタイミング機構をフィードバック制御していた。
ここで、前記回転位相差を短い周期で検出させることで、可変バルブタイミング機構を高精度・高応答にフィードバック制御できることになるが、前記従来技術のように、判定期間に同期したカムパルス出力の有無に基づいて気筒判別する方法では、カム角センサからの検出信号の出力数が制限されることになるため、気筒判別を行わせつつ、回転位相差を短い周期で検出させることができないという問題があった。
本発明は上記問題点に鑑みなされたものであり、カム角センサからの検出信号の出力数を制限することなしに、気筒判別を行える気筒判別装置を提供することを目的とする。
そのため請求項1記載の発明は、カムシャフトが単位角度だけ回転する毎に単位カム角信号を出力すると共に、前記単位カム角信号の出力周期が、前記カムシャフトの1回転当たり少なくとも1箇所で前記単位角度とは異なる角度に設定されるカム角センサと、前記単位カム角信号の出力周期が前記単位角度とは異なる角度に設定される箇所に基づいて基準カム角位置を検出する基準カム角位置検出手段と、前記基準カム角位置を基準として前記カムシャフトの回転角を検出するカム回転角検出手段と、クランクシャフトの基準角度位置である基準クランク角位置を検出する基準クランク角位置検出手段と、前記基準クランク角位置における前記カムシャフトの回転角に基づいて、所定ピストン位置にある気筒を判別する気筒判別手段と、を含んで構成されたことを特徴とする。
上記発明によると、単位カム角信号の出力周期が異なる箇所を検出することで基準カム角位置が特定され、該基準カム角位置を基準としてカムシャフトの回転角が検出される。そして、基準クランク角位置におけるカムシャフトの回転角に基づいて気筒判別が行われる。
ここで、単位カム角信号の出力周期の違いによって基準カム角位置を検出するから、前記単位角度を小さくしても気筒判別に直接的な影響がなく、出力周期が異なる部分を基準に単位カム角信号を計数することで、基準からのカムシャフトの回転角を、前記単位角度を最小単位として検出できるから、クランクシャフトとカムシャフトの回転位相を短い周期で検出させることが可能になる。
請求項2記載の発明は、前記クランクシャフトが単位角度だけ回転する毎に単位クランク角信号を出力するクランク角センサを備え、前記カム回転角検出手段が、前記基準カム角位置を基準に単位クランク角信号を計数した値に基づいて、前記カムシャフトの回転角を検出することを特徴とする。
上記発明によると、前記基準カム角位置は一定であり、一方で、前記単位クランク角信号の計数値は回転角を示すから、基準カム角位置を基準とした単位クランク角信号の計数値は、基準カム角位置からのカムシャフトの回転角を示すことになり、カムシャフトの回転角位置を、単位角度を最小単位として検出できる。
請求項3記載の発明は、カムシャフトが単位角度だけ回転する毎に単位カム角信号を出力すると共に、前記単位カム角信号の出力周期が、前記カムシャフトの1回転当たり複数箇所において相互に異なるパターンで前記単位角度とは異なる角度に設定されるカム角センサと、前記単位カム角信号の出力周期が前記単位角度とは異なる角度に設定される複数箇所をそれぞれに区別して判定する出力周期判別手段と、クランクシャフトの基準角度位置である基準クランク角位置を検出する基準クランク角位置検出手段と、前記基準クランク角位置毎に前記出力周期判別手段の判定結果に基づいて、所定ピストン位置にある気筒を判別する気筒判別手段と、を含んで構成されたことを特徴とする。
上記発明によると、単位カム角信号の出力周期が単位角度ではない箇所が複数箇所設けられ、かつ、その複数箇所での出力周期のパターンが相互に異なるから、出力周期に基づいて前記複数箇所それぞれを区別して判定することが可能であり、基準クランク角位置毎に前記複数箇所のうちのいずれが検出されているかを判断することによって、気筒判別を行う。
ここで、気筒判別は、出力周期が単位角度ではない複数箇所を区別して検出することで行われるが、単位角度周期で出力される単位カム角信号をクランクシャフトとカムシャフトの回転位相差の検出に流用でき、回転位相差の検出周期の短縮に寄与できる。
請求項4記載の発明は、前記クランクシャフトが単位角度だけ回転する毎に単位クランク角信号を出力すると共に、前記単位クランク角信号の出力周期が、前記クランクシャフトの1回転当たり少なくとも1箇所で前記単位角度とは異なる角度に設定されるクランク角センサと、前記単位クランク角信号の出力周期が前記単位角度とは異なる角度に設定される箇所を判定する出力周期判定手段と、を備え、
前記基準クランク角位置検出手段が、前記出力周期が前記単位角度とは異なる角度に設定される箇所、及び/又は、前記出力周期が前記単位角度とは異なる角度に設定される箇所を基準とした前記単位クランク角信号の計数値から特定される単位クランク角信号を、前記基準クランク角位置として検出することを特徴とする。
上記発明によると、単位クランク角信号が単位角度とは異なる角度周期で出力される箇所が設定されており、該出力周期が異なる箇所を基準クランク角位置として検出するか、及び/又は、出力周期が異なる箇所を基準とした計数結果から特定される単位クランク角信号を前記基準クランク角位置として検出する。
従って、単位クランク角回転の検出と、気筒判別タイミングとしての基準クランク角位置の検出とを1つのセンサによって実現できる。
以下に本発明の実施の形態を説明する。
図1は、実施形態における4気筒ガソリン内燃機関の構成図である。
図1において、内燃機関101の吸気管102には、スロットルモータ103aでスロットルバルブ103bを開閉駆動する電子制御スロットル104が介装される。
そして、前記電子制御スロットル104及び吸気バルブ105を介して、燃焼室106内に空気が吸入される。
各気筒の吸気ポート130には、電磁式の燃料噴射弁131が設けられる。
前記燃料噴射弁131は、エンジンコントロールユニット(以下、ECUとする。)114からの噴射パルス信号によって開弁駆動されると、所定圧力に調整された燃料を吸気バルブ105に向けて噴射する。
前記燃焼室106内に吸引された燃料は、図示省略した点火プラグによる火花点火によって着火燃焼する。
燃焼室106内の燃焼排気は、排気バルブ107を介して排気管に排出され、フロント触媒108及びリア触媒109で浄化された後、大気中に放出される。
前記吸気バルブ105及び排気バルブ107は、それぞれ吸気側カムシャフト134,排気側カムシャフト110に設けられたカムによって開閉駆動されるが、吸気側カムシャフト134には、可変バルブタイミング機構(VTC)113が設けられている。
前記可変バルブタイミング機構113は、クランクシャフト120に対する吸気側カムシャフト134の回転位相を変化させることで、吸気バルブ105のバルブタイミングを変化させる機構である。
図2は、前記可変バルブタイミング機構113の構造を示す。
前記可変バルブタイミング機構113は、クランクシャフト120と同期して回転するスプロケット25に固定され、このスプロケット25と一体的に回転する第1回転体21と、ボルト22aにより前記吸気側カムシャフト134の一端に固定され、吸気側カムシャフト134と一体的に回転する第2回転体22と、ヘリカルスプライン26により第1回転体21の内周面と第2回転体22の外周面とに噛合する筒状の中間ギア23と、を有している。
前記中間ギア23には3条ネジ28を介してドラム27が連結されており、このドラム27と中間ギア23との間にねじりスプリング29が介装されている。
前記中間ギア23は、ねじりスプリング29によって遅角方向(図2の左方向)へ付勢されており、電磁リターダ24に電圧を印加して磁力を発生すると、ドラム27及び3条ネジ28を介して進角方向(図2の右方向)へ動かされる。
この中間ギア23の軸方向位置に応じて、回転体21,22の相対位相が変化して、クランクシャフト120に対する吸気側カムシャフト134の位相が変化する。
前記電磁リターダ24は、前記ECU114からの制御信号により、機関の運転状態に応じて駆動制御される。
尚、前記可変バルブタイミング機構113は、図2に示した構造のものに限定されず、クランクシャフトに対するカムシャフトの回転位相を変化させる公知の可変バルブタイミング機構を適用できる。
前記ECU114は、マイクロコンピュータを内蔵し、各種センサからの検出信号に基づく演算処理によって、前記電子制御スロットル104,可変バルブタイミング機構113,燃料噴射弁131等を制御する。
前記各種センサとしては、アクセル開度を検出するアクセル開度センサ116、機関101の吸入空気量Qを検出するエアフローメータ115、クランク角を検出するクランク角センサ117、スロットルバルブ103bの開度TVOを検出するスロットルセンサ118、機関101の冷却水温度を検出する水温センサ119、カム角を検出するカム角センサ132が設けられている。
前記クランク角センサ117は、クランクシャフト120に軸支したシグナルプレートの被検出部を検出することで、図7に示すように、単位角度であるクランク角10deg毎に立ち下がる単位クランク角信号POSを出力するが、クランクシャフト120の1回転当たり1箇所で立ち下がり周期が前記単位角度とは異なるクランク角30degになるように設定されている。
即ち、クランク角センサ117は、クランクシャフト120の回転をクランク角10deg単位で検出するセンサであり、単位クランク角信号POSの出力周期がクランク角30degに設定される部分は、一定のクランク角位置で検出されることになるから、出力周期がクランク角30degに設定される部分を判別することで、出力周期がクランク角30degに設定される角度位置からの角度として、クランクシャフト120の回転角を検出することができる。
前記単位クランク角信号POSの立ち下がりタイミングは、各気筒の上死点TDCに同期するようにしてあり、単位クランク角信号POSの立ち下がり周期(出力周期)が30degとなる部分は、#2気筒及び#3気筒の上死点前30degから上死点までの区間である。
単位クランク角信号POSの30deg周期部分は、例えば被検出部を連続的に2つ欠落させることで設定される。
尚、本実施形態における4気筒機関101の点火は、#1気筒→#3気筒→#4気筒→#2気筒の順で行われ、気筒間の行程位相差はクランク角で180degであり、180deg間隔で点火が行われる。
前記吸気側カムシャフト134は、クランクシャフト120の1回転当たり1/2回転し、前記カム角センサ132は、吸気側カムシャフト134に軸支したシグナルプレートの被検出部を検出することで、図7に示すように、単位角度であるクランク角10deg(カム角5deg)毎に立ち上がり・立ち下がりエッジをもつ単位カム角信号CAMを出力するが、吸気側カムシャフト134の1回転当たり1箇所で立ち上がりから立ち下がりまでのエッジ周期が前記単位角度とは異なるクランク角30deg(カム角15deg)になるように設定されている。
即ち、カム角センサ132は、カムシャフト134の回転をカム角5deg単位で検出するセンサであり、単位カム角信号CAMの出力周期がクランク角30degに設定される部分は、一定のカム角位置で検出されることになるから、出力周期がクランク角30degに設定される部分を判別することで、出力周期がクランク角30degに設定される角度位置からの角度として、カムシャフト134の回転角を検出することができる。
前記単位カム角信号CAMの立ち上がり・立ち下がりタイミングは、各気筒の上死点TDCに同期するようにしてあり、また、単位カム角信号CAMの立ち上がりから立ち下がりまでの周期がクランク角30degとなる部分(基準カム角位置)の間に、単位クランク角信号POSの立ち下がり周期(出力周期)が30degとなる部分(基準クランク角位置)が2回現れるようになっている。
単位カム角信号CAMの立ち上がりから立ち下がりまでの周期がクランク角30degとなる部分は、例えば、周方向の幅が他のものよりも3倍の被検出部を配設することで設定される。
尚、前記単位角度は、角度検出に要求される分解能に応じて適宜設定できるが、5deg〜20deg程度の微小クランク角度に設定することが好ましい。
前記ECU114は、ピストン位置が吸気TDCである気筒を判別することで、各気筒別に噴射タイミングを制御し、また、各気筒別に点火タイミングを制御する。
以下では、前記ECU114による気筒判別処理を詳細に説明する。
図3のフローチャートは、前記単位クランク角信号POSの立ち下がり毎に実行され、ステップS11では、カウンタvCRACNTを1だけカウントアップし(図7参照)、次のステップS12では、カウンタvCNTFSTを1だけカウントアップする(図8参照)。
尚、前記カウンタvCNTFSTは、前記単位カム角信号CAMの立ち上がり・立ち下がりエッジに同期させてカウントアップさせるようにしても良い。
図4のフローチャートは、前記単位クランク角信号POSの立ち下がり毎に実行され、ステップS21では、前回実行時から今回実行時までの時間間隔を、単位クランク角信号POSの立ち下がり周期TPOS(時間周期)の今回値に設定する。
ステップS22では、前記周期TPOSの今回値と前回値との比ΔTPOS(周期比ΔTPOS=今回値/前回値)を算出する。
ステップS23では、前記周期比ΔTPOSが予め記憶された閾値SL1を超えているか否かを判別する(出力周期判定手段)。
前記閾値SL1は、今回値が30degの立ち下がり周期の検出結果である場合に、周期比ΔTPOSが超えるような値に設定されている。
ここで、周期比ΔTPOSが閾値SL1を超えていれば、ステップS24へ進んで、前記カウンタvCRACNTを0にリセットする。
即ち、前記カウンタvCRACNTは、単位クランク角信号POSの立ち下がり毎にカウントアップされ、単位クランク角信号POSが30deg周期で立ち下がったときに(クランクシャフト120の1回転毎に)、0にリセットされることになる(図7参照)。
前記周期比ΔTPOSが閾値SL1を超えていない場合には、今回値は30degの立ち下がり周期を検出した結果ではないと判断し、ステップS24を迂回してステップS25へ進む。
ステップS25では、単位クランク角信号POSの周期TPOSの今回値を前回値に設定する。
図5のフローチャートは、単位カム角信号CAMの立ち上がり・立ち上がりエッジ毎に実行され、ステップS31では、前回実行時から今回実行時までの時間間隔を、単位カム角信号CAMの立ち上がり・立ち下がり周期TCAMの今回値に設定する。
ステップS32では、前記周期TCAMの今回値と前回値との比ΔTCAM(周期比ΔTCAM=今回値/前回値)を算出する。
ステップS33では、前記周期比ΔTCAMが予め記憶された閾値SL2を超えているか否かを判別する。
前記閾値SL2は、今回値が30degの立ち上がり・立ち下がり周期の検出結果である場合に、周期比ΔTCAMが超えるような値に設定されている。
ここで、周期比ΔTCAMが閾値SL2を超えていれば、ステップS34へ進んで、前記カウンタvCNTFSTを0にリセットする。
即ち、前記カウンタvCNTFSTは、単位クランク角信号POSの立ち下がり毎にカウントアップされ、単位カム角信号CAMが30deg周期で立ち下がったときに(カムシャフト134の1回転毎、クランクシャフト120の2回転毎に)、0にリセットされることになる(図8参照)。
そして、前記カウンタvCNTFSTは、基準カム角位置からの回転角を示すことになる(カム回転角検出手段)。
前記周期比ΔTCAMが閾値SL2を超えていない場合には、今回値は30degの立ち上がり・立ち下がり周期を検出した結果ではないと判断し、ステップS34を迂回してステップS35へ進む。
ステップS35では、単位カム角信号CAMの周期TCAMの今回値を前回値に設定する。
図6のフローチャートは、単位クランク角信号POSの立ち下がり毎に実行され、ステップS41では、カウンタvCRACNTの値が0であるか否かを判別する。
カウンタvCRACNTの値が0であるときには、気筒判別タイミング(基準クランク角位置)であると判断し、ステップS42へ進む(基準クランク角位置設定手段)。
ステップS42では、前記カウンタvCNTFSTが40以上であるか否かを判別する。
そして、前記カウンタvCNTFSTが40以上であれば、ステップS43へ進み、気筒判別値vCYLCNTに“3”をセットする(気筒判別手段)。
一方、前記カウンタvCNTFSTが40未満であれば、ステップS44へ進み、気筒判別値vCYLCNTに“1”をセットする(気筒判別手段)。
尚、気筒判別値vCYLCNTの初期値は“0”であり、ステップS43又はステップS44で気筒判別値vCYLCNTに“3”又は“1”がセットされるまで、“0”を保持し、vCYLCNT=“0”は気筒不明状態を示すものとする。
また、ステップS41で、カウンタvCRACNTの値が0ではないと判断されると、ステップS45へ進み、カウンタvCRACNTの値が17であるか否かを判別する。
前記カウンタvCRACNT=17は、カウンタvCRACNTの値が前回0になってから次に0になるまでの間の中間点であって、前記カウンタvCRACNT=17であるときにも気筒判別タイミング(基準クランク角位置)であると判断して、ステップS46へ進む(基準クランク角位置設定手段)。
前記カウンタvCRACNTは、クランクシャフト120が1回転する毎に0にリセットされるから、前記カウンタvCRACNT=0及びカウンタvCRACNT=17のタイミングは、クランク角180deg毎のタイミングになり、これは、4気筒機関101における気筒間の行程位相差に相当し、クランク角180deg毎に気筒判別を行うことで、例えば吸気TDCの気筒を順次判断することになる。
ステップS46では、気筒判別値vCYLCNTを前回値+1に設定する。
従って、気筒判別値vCYLCNTは、カウンタvCRACNTの値が0であるときにカウンタvCNTFSTが40未満であると判定されることで“1”に設定されると、次にカウンタvCRACNT=17になったときに、1だけカウントアップされて“2”になり、次にカウンタvCRACNTの値が0であるときにカウンタvCNTFSTが40以上であると判定されることで“3”に設定され、次にカウンタvCRACNT=17になったときに、1だけカウントアップされて“4”になり、以下、上記処理を繰り返すことで、1に戻って再び4にまでカウントアップされることを繰り返すことになる(図9参照)。
尚、気筒判別値vCYLCNTは、点火順である#1気筒→#3気筒→#4気筒→#2気筒の何番目の気筒が次に吸気TDCになるかを示し、例えば、vCYLCNT=3であるときには、次の吸気TDCが#4気筒であることを示す。
カウンタvCNTFSTが0にリセットされる間に、カウンタvCRACNTの値は2回にわたって0にリセットされるから、カウンタvCRACNT=0であっても、そのタイミングが、カウンタvCNTFSTが0にリセットされた直後であるか否かによって、カウンタvCNTFSTの値は、クランクシャフト120の1回転に相当する値だけ異なることになる。
従って、カウンタvCNTFSTが40未満であるか否かを判断することで、カウンタvCRACNT=0になったタイミングを、異なる気筒の吸気TDCタイミングとして明確に区別することができ、気筒判別を精度良く行えることになる。
また、本実施形態のように、可変バルブタイミング機構113が設けられる場合であっても、ステップS42では、1回転分の差がある値を区別すればよいから、可変バルブタイミング機構113によってクランクシャフト120に対する吸気側カムシャフト134の回転位相が変化して、カウンタvCRACNT=0であるときのカウンタvCNTFSTの値が変化することがあっても、その変化幅は1回転分の差に対して充分に小さいから、気筒判別が影響されることがない。
更に、クランク角センサ117及びカム角センサ132が、クランク角10deg毎に検出信号をそれぞれ発生し、しかも、検出信号の周期が単位角度ではない部分を基準とした検出信号の計数によって各検出信号とクランクシャフト120,吸気側カムシャフト134の角度位置とを対応付けることができる。
従って、クランクシャフト120の所定角度位置から吸気側カムシャフト134の所定角度位置までの角度を計測することで、クランクシャフト120に対する吸気側カムシャフト134の回転位相を検出する場合に、行程位相差に相当する角度よりも短い周期で回転位相差を検出させることが可能であり、特に低回転時における回転位相検出値の更新周期を短くでき、可変バルブタイミング機構113を高速・高精度にフィードバック制御させることができる。
尚、上記実施形態では、気筒間の行程位相差がクランク角180degである4気筒機関101の場合を示したが、気筒間の行程位相差がクランク角120degである6気筒機関でも気筒判別タイミングをクランク角120deg毎とすることで、同様にして気筒判別を行わせることが可能であり、気筒判別を行わせる機関の気筒数は4気筒に限定されるものではない。
また、可変バルブタイミング機構113を備える機関であれば、気筒判別に用いるクランク角センサ117及びカム角センサ132の検出信号を流用して、クランクシャフト120に対する吸気側カムシャフト134の回転位相を短い周期で検出させることができるが、可変バルブタイミング機構113の有無は、気筒判別に無関係であることは明らかである。
前記回転位相の検出は、例えば、以下のようにして行わせることができる。
単位クランク角信号POSの出力周期が異なる部分を検出し、単位クランク角信号POSを計数するカウンタの値を、単位クランク角信号POSの出力周期が異なる部分の2回に1回の割合で0にリセットさせ、クランクシャフト120の2回転に1回だけ0にリセットされる単位角度の計数値を設定する。
一方、単位カム角信号CAMの出力周期が異なる部分を検出し、単位カム角信号CAMを計数するカウンタの値を、単位カム角信号CAMの出力周期が異なる部分が検出される毎に0にリセットさせ、前記POS信号のカウンタと同じくクランクシャフト120の2回転に1回だけ0にリセットされる単位角度の計数値を設定する。
そして、両計数値の差を算出することで、出力周期が異なる部分として設定される基準クランク角位置から基準カム角位置までの角度を、前記単位角度を最小分解能として求める。
更に、単位クランク角信号POSと単位カム角信号CAMとの位相差を検出し、前記クランク角位置から基準カム角位置までの角度に前記位相差分を加算し、更に、前記加算結果と、予め記憶されている最遅角時における基準値とを比較することで、カムシャフト134の回転位相の進角量を求めることができる。
次に、前記ECU114による気筒判別処理の第2実施形態を説明する。
第2実施形態におけるクランク角センサ117の出力特性は、上記第1実施形態と同様であり、単位クランク角信号POSは、基本的に、単位角度であるクランク角10deg毎に立ち下がるが、クランクシャフト120の1回転当たり1箇所で立ち下がり周期が単位角度とは異なるクランク角30degになるように設定されている。
一方、第2実施形態におけるカム角センサ132は、第1実施形態とは異なる出力特性に設定されている。
即ち、第2実施形態におけるカム角センサ132は、基本的には、単位角度であるクランク角10deg(カム角5deg)毎に立ち上がり・立ち下がりエッジをもつ単位カム角信号CAMを出力するが、吸気側カムシャフト134に軸支したシグナルプレートの中心を挟んで対向する位置に、エッジ周期が1回だけクランク角30deg(カム角15deg)となる被検出部と、エッジ周期が2回連続してクランク角30deg(カム角15deg)となる被検出部とを設けてある。
これにより、単位クランク角信号POSは、クランクシャフト120の1回転当たり1箇所で立ち下がり周期が単位角度(クランク角10deg)とは異なるクランク角30degになる一方、単位カム角信号CAMも、クランクシャフト120の1回転当たり1箇所で立ち上がり・立ち下がりのエッジ周期が単位角度(クランク角10deg)とは異なる角度になる。
更に、単位カム角信号CAMのエッジ周期が単位角度(クランク角10deg)と異なる部分は、1回だけクランク角30deg(カム角15deg)となる場合と、2回連続してクランク角30deg(カム角15deg)となる場合とを交互に繰り返すことになる(図14参照)。
尚、単位クランク角信号POSの立ち下がり周期が単位角度と異なる角度になる位置と、単位カム角信号CAMの立ち上がり・立ち下がり周期が単位角度と異なる角度になる位置とはずらしてある。
そして、第2実施形態では、図10〜図13のフローチャートに示すようにして、気筒判別を行う。
図10のフローチャートは、前記単位クランク角信号POSの立ち下がり毎に実行され、ステップS51では、カウンタvCRACNTを1だけカウントアップする(図14参照)。
図11のフローチャートは、前記単位クランク角信号POSの立ち下がり毎に実行され、ステップS61では、前回実行時から今回実行時までの時間間隔を、単位クランク角信号POSの立ち下がり周期TPOSの今回値に設定する。
ステップS62では、前記周期TPOSの今回値と前回値との比ΔTPOS(周期比ΔTPOS=今回値/前回値)を算出する。
ステップS63では、前記周期比ΔTPOSが予め記憶された閾値SL1を超えているか否かを判別する。
前記閾値SL1は、今回値が30degの立ち下がり周期の検出結果である場合に、周期比ΔTPOSが超えるような値に設定されている。
ここで、周期比ΔTPOSが閾値SL1を超えていれば、ステップS64へ進んで、前記カウンタvCRACNTを0にリセットする(基準クランク角位置検出手段)。
即ち、前記カウンタvCRACNTは、単位クランク角信号POSの立ち下がり毎にカウントアップされ、単位クランク角信号POSが30deg周期で立ち下がったときに(クランクシャフト120の1回転毎に)、0にリセットされることになる(図14参照)。
前記周期比ΔTPOSが閾値SL1を超えていない場合には、今回値は30degの立ち下がり周期を検出した結果ではないと判断し、ステップS64を迂回してステップS65へ進む。
ステップS65では、単位クランク角信号POSの周期TPOSの今回値を前回値に設定する。
図12のフローチャートは、単位カム角信号CAMの立ち上がり・立ち上がりエッジ毎に実行され、ステップS71では、前回実行時から今回実行時までの時間間隔を、単位カム角信号CAMの立ち上がり・立ち下がりエッジ周期TCAMの今回値に設定する。
ステップS72では、前記周期TCAMの今回値と前回値との比ΔTCAM(周期比ΔTCAM=今回値/前回値)を算出する。
ステップS73では、前記周期比ΔTCAMが予め記憶された閾値SL3(例えば2.5)を超えているか否かを判別する(基準カム角位置検出手段)。
前記閾値SL3は、前回値が10degの立ち上がり・立ち下がりエッジ周期を計測した結果であって、今回値が30degの立ち上がり・立ち下がりエッジ周期の検出結果である場合に、周期比ΔTCAMが超えるような値に設定されている。
ここで、周期比ΔTCAMが閾値SL3を超えていれば、ステップS74へ進んで、カウンタvCAMCNTを1だけカウントアップする。
一方、前記周期比ΔTCAMが閾値SL3を超えていない場合には、ステップS75へ進み、前回において周期比ΔTCAMが閾値SL3を超えていると判定されたか否かを判定する。
前回において周期比ΔTCAMが閾値SL3を超えていた場合には、今回の周期TCAMが、クランク角10degの立ち上がり・立ち下がりエッジ周期を計測した結果である場合と、クランク角30degの立ち上がり・立ち下がりエッジ周期を計測した結果である場合との2パターンがある。
そこで、前回において周期比ΔTCAMが閾値SL3を超えていた場合には、前記2パターンのいずれであるか、換言すれば、立ち上がり・立ち下がりエッジ周期が1回だけクランク角30degとなる角度位置であるか、立ち上がり・立ち下がりエッジ周期が2回連続してクランク角30degとなる角度位置であるかを区別する(出力周期判別手段)。
具体的には、ステップS76へ進み、周期比ΔTCAMが閾値SL4(例えば0.6)以上であるか否かを判断する。
前回の周期TCAMが、クランク角30degの立ち上がり・立ち下がりエッジ周期を計測した結果であるときに、今回の周期TCAMが、クランク角10degの立ち上がり・立ち下がりエッジ周期を計測した結果であるときには、周期比ΔTCAMは1を大きく下回ることになるのに対し、前回に引き続き今回もクランク角30degの立ち上がり・立ち下がりエッジ周期を計測した場合には、周期比ΔTCAMは1近傍の値を示すことになる。
従って、ステップS76で、周期比ΔTCAMが閾値SL4以上であると判定された場合には、前回に引き続き今回もクランク角30degの立ち上がり・立ち下がりエッジ周期を計測した場合であると判断でき(基準カム角位置検出手段)、ステップS77へ進み、カウンタvCAMCNTを1だけカウントアップする(図15参照)。
一方、ステップS76で、周期比ΔTCAMが閾値SL4未満であると判定された場合には、今回の周期TCAMが、クランク角10degの立ち上がり・立ち下がりエッジ周期を計測した結果であると推定され、この場合には、ステップS77を迂回して進むことで、カウンタvCAMCNTのカウントアップは行わない。
前記カウンタvCAMCNTは、後述するように、単位クランク角信号POSの周期が30degとなるタイミングに設定される気筒判別タイミング(基準クランク角位置)において、0にリセットされるようになっているから、vCAMCNT=1であれば、単位カム角信号CAMの立ち上がり・立ち下がりエッジ周期が1回だけクランク角30degとなる角度位置を通過したことを示し、vCAMCNT=2であれば、単位カム角信号CAMの立ち上がり・立ち下がりエッジ周期が2回連続してクランク角30degとなる角度位置を通過したことを示すことになる(図15参照)。
ステップS78では、単位カム角信号CAMの周期TCAMの今回値を前回値に設定する。
図13のフローチャートは、前記単位クランク角信号POSの立ち下がり毎に実行され、ステップS81では、前記カウンタvCRACNTが0であって、単位クランク角信号POSの立ち下がり周期が30degである部分を検出した時点(基準クランク角位置)であるか否かを判断する(基準クランク角位置検出手段)。
前記カウンタvCRACNTが0であれば、気筒判別タイミングであると判定し、ステップS82へ進む。
ステップS82では、前記カウンタvCAMCNTの値が1であるか2であるかを判定し、vCAMCNT=1であれば、ステップS83へ進んで気筒判別値vCYLCNTに“1”を設定し、vCAMCNT=2であれば、ステップS84へ進んで、気筒判別値vCYLCNTに“3”を設定する(気筒判別手段)。
そして、ステップS85では、カウンタvCAMCNTの値を0にリセットする。
一方、前記カウンタvCRACNTが0でないときには、ステップS86へ進み、カウンタvCRACNTが17であるか否かを判断することで、前記カウンタvCRACNTが0になってから再度カウンタvCRACNTが0になるまでの間の中間点であるか否かを判断する。
そして、vCRACNT=17であれば、前記気筒判別値vCYLCNTを、前回値+1に更新させる。
従って、前記気筒判別値vCYLCNTは、単位カム角信号CAMの立ち上がり・立ち下がり周期が1回だけクランク角30degとなる角度位置を通過した直後のvCRACNT=0のタイミングで1に設定され、その後にカウンタvCRACNTが17にまでカウントアップされると、vCYLCNT=2にカウントアップされ、更に、単位カム角信号CAMの立ち上がり・立ち下がり周期が2回連続してクランク角30degとなる角度位置を通過した直後のvCRACNT=0のタイミングで3に設定され、その後にカウンタvCRACNTが17にまでカウントアップされると、vCYLCNT=4にカウントアップされる(図16参照)。
上記第2実施形態において、図14,図15に示される単位クランク角信号POSと単位カム角信号CAMとの相関が、可変バルブタイミング機構113によりバルブタイミングを最遅角位置に制御した状態のものであれば、進角制御によってカウンタvCAMCNTの値がカウントアップされるタイミングが早まるだけで、vCRACNT=0のタイミングでのカウンタvCAMCNTの値に影響を与えることはないので、バルブタイミングが進角制御されても気筒判別を通常に行わせることができる。
また、クランク角センサ117及びカム角センサ132が、クランク角10deg毎に検出信号をそれぞれ発生し、しかも、検出信号の周期が単位角度ではない部分を基準とした検出信号の計数によって各検出信号とクランクシャフト120,吸気側カムシャフト134の角度位置とを対応付けることができる。
従って、第1実施形態と同様に、クランクシャフト120の所定角度位置から吸気側カムシャフト134の所定角度位置までの角度を計測することで、クランクシャフト120に対する吸気側カムシャフト134の回転位相を検出する場合に、行程位相差に相当する角度よりも短い周期で回転位相差を検出させることが可能であり、特に低回転時における回転位相検出値の更新周期を短くできるから、可変バルブタイミング機構113を高速・高精度にフィードバック制御させることができる。
尚、上記各実施形態では、単位角度をクランク角10degに設定し、該単位角度とは異なる周期をクランク角30degに設定したが、係る角度に限定されるものでないことは明らかであり、クランク角センサ117の単位角度とカム角センサ132の単位角度とを異ならせることもできる。
また、基本の単位角度よりも大きい角度周期の部分を設定する代わりに、基本の単位角度よりも小さい角度周期の部分を設定することで、基準クランク角位置及び/又は基準カム角位置を検出させることができる。
更に、角度周期の異なる部分を、周期比に基づいて検出する代わりに、周期と機関回転速度に応じて設定される閾値との比較に基づいて検出させることができる。
また、第2実施形態では、クランク角30degの周期が1回だけ終わるか、2回連続するかで、単位カム角信号CAMにおいて単位角度(クランク角10deg)とは異なる周期部分を検出させたが、例えば一方をクランク角30deg周期とし、他方をクランク角60deg周期として、角度周期の違いによって区別させることもできる。
ここで、上記実施形態から把握し得る請求項以外の技術思想について、以下にその効果と共に記載する。
(イ)前記単位角度とは異なる角度に設定される箇所を、前記単位カム角信号及び/又は単位クランク角信号の周期の今回値と前回値との比に基づいて検出することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1つに記載の内燃機関の気筒判別装置。
上記発明によると、角度周期が異なることで、時間周期の今回値と前回値とが異なるようになるから、時間周期の今回値と前回値との比から、単位角度とは異なる角度に設定される箇所を検出する。
ここで、今回値と前回値との比を演算することで、そのときの機関回転速度の影響を排除でき、単位角度とは異なる角度に設定される箇所を、容易に検出することができる。
(ロ)前記単位角度とは異なる角度に設定される複数箇所が、単位角度とは異なる角度周期の連続回数で区別されることを特徴とする請求項3記載の内燃機関の気筒判別装置。
上記発明によると、単位角度とは異なる角度周期が1回で終わるのか、2回或いは3回以上連続するのかで、単位角度とは異なる角度に設定される複数個所を区別する。
従って、単位角度とは異なる角度周期に設定された複数個所を、周期の変化から容易に区別することができる。
(ハ)前記単位角度が、気筒間の行程位相差に相当するクランク角度よりも小さいことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1つに記載の内燃機関の気筒判別装置。
上記発明によると、単位カム角信号,単位クランク角信号の出力周期が、気筒間の行程位相差に相当するクランク角度よりも小さいから、気筒判別を行いつつ、前記単位カム角信号,単位クランク角信号を流用して、行程位相差よりも短い周期でクランクシャフトに対するカムシャフトの回転位相差を検出させることが可能となる。
尚、単位角度は、気筒間の行程位相差に相当するクランク角度(4気筒であればクランク角180deg)を複数に等分する角度とすることが好ましく、更には、5deg〜20deg程度に設定することがより好ましい。
(ニ)前記基準カム角位置の1周期内に配設される2箇所の前記基準クランク角位置それぞれで、単位カム角信号の計数値が所定値以上であるか否かを判定することで、気筒判別を行うことを特徴とする請求項1記載の内燃機関の気筒判別装置。
上記発明によると、前記基準カム角位置の1周期内に、2箇所の前記基準クランク角位置が配設され、各基準クランク角位置で単位カム角信号の計数値が所定値以上であるか否かを判定し、計数値が所定値未満であるか、所定値以上であるかによって、2箇所の前記基準クランク角位置を区別し、以って、気筒判別を行う。
従って、例えば、クランクシャフトに対するカムシャフトの回転位相を変化させる可変バルブタイミング機構が備えられ、基準クランク角位置における単位カム角信号の計数値がずれることがあっても、2箇所の基準クランク角位置の中間での計数値付近を前記所定値とすることで、前記ずれに影響されることなく気筒判別を行わせることが可能である。
実施形態における内燃機関のシステム構成図。 実施形態における可変バルブタイミング機構を示す断面図。 気筒判別処理の第1実施形態における信号カウント処理を示すフローチャート。 気筒判別処理の第1実施形態における基準クランク角位置の検出処理を示すフローチャート。 気筒判別処理の第1実施形態における基準カム角位置の検出処理を示すフローチャート。 第1実施形態における気筒判別処理を示すフローチャート。 第1実施形態における単位カム角信号CAM,単位クランク角信号POS,カウンタvCRACNTの特性を示すタイミングチャート。 第1実施形態における単位カム角信号CAM,単位クランク角信号POS,カウンタvCNTFSTの特性を示すタイミングチャート。 第1実施形態におけるカウンタvCRACNT,カウンタvCNTFST,気筒判別値vCYLCNTの特性を示すタイミングチャート。 気筒判別処理の第2実施形態における信号カウント処理を示すフローチャート。 気筒判別処理の第2実施形態における基準クランク角位置の検出処理を示すフローチャート。 気筒判別処理の第2実施形態における基準カム角位置の検出処理を示すフローチャート。 第2実施形態における気筒判別処理を示すフローチャート。 第2実施形態における単位カム角信号CAM,単位クランク角信号POS,カウンタvCRACNTの特性を示すタイミングチャート。 第2実施形態における単位カム角信号CAM,単位クランク角信号POS,カウンタvCAMCNTの特性を示すタイミングチャート。 第2実施形態におけるカウンタvCRACNT,カウンタvCAMCNT,気筒判別値vCYLCNTの特性を示すタイミングチャート。
符号の説明
101…内燃機関、105…吸気バルブ、113…可変バルブタイミング機構、114…エンジンコントロールユニット、117…クランク角センサ、120…クランクシャフト、132…カム角センサ、134…カムシャフト

Claims (4)

  1. カムシャフトが単位角度だけ回転する毎に単位カム角信号を出力すると共に、前記単位カム角信号の出力周期が、前記カムシャフトの1回転当たり少なくとも1箇所で前記単位角度とは異なる角度に設定されるカム角センサと、
    前記単位カム角信号の出力周期が前記単位角度とは異なる角度に設定される箇所に基づいて基準カム角位置を検出する基準カム角位置検出手段と、
    前記基準カム角位置を基準として前記カムシャフトの回転角を検出するカム回転角検出手段と、
    クランクシャフトの基準角度位置である基準クランク角位置を検出する基準クランク角位置検出手段と、
    前記基準クランク角位置における前記カムシャフトの回転角に基づいて、所定ピストン位置にある気筒を判別する気筒判別手段と、
    を含んで構成されたことを特徴とする内燃機関の気筒判別装置。
  2. 前記クランクシャフトが単位角度だけ回転する毎に単位クランク角信号を出力するクランク角センサを備え、
    前記カム回転角検出手段が、前記基準カム角位置を基準に単位クランク角信号を計数した値に基づいて、前記カムシャフトの回転角を検出することを特徴とする請求項1記載の内燃機関の気筒判別装置。
  3. カムシャフトが単位角度だけ回転する毎に単位カム角信号を出力すると共に、前記単位カム角信号の出力周期が、前記カムシャフトの1回転当たり複数箇所において相互に異なるパターンで前記単位角度とは異なる角度に設定されるカム角センサと、
    前記単位カム角信号の出力周期が前記単位角度とは異なる角度に設定される複数箇所をそれぞれに区別して判定する出力周期判別手段と、
    クランクシャフトの基準角度位置である基準クランク角位置を検出する基準クランク角位置検出手段と、
    前記基準クランク角位置毎に前記出力周期判別手段の判定結果に基づいて、所定ピストン位置にある気筒を判別する気筒判別手段と、
    を含んで構成されたことを特徴とする内燃機関の気筒判別装置。
  4. 前記クランクシャフトが単位角度だけ回転する毎に単位クランク角信号を出力すると共に、前記単位クランク角信号の出力周期が、前記クランクシャフトの1回転当たり少なくとも1箇所で前記単位角度とは異なる角度に設定されるクランク角センサと、
    前記単位クランク角信号の出力周期が前記単位角度とは異なる角度に設定される箇所を判定する出力周期判定手段と、
    を備え、
    前記基準クランク角位置検出手段が、前記出力周期が前記単位角度とは異なる角度に設定される箇所、及び/又は、前記出力周期が前記単位角度とは異なる角度に設定される箇所を基準とした前記単位クランク角信号の計数値から特定される単位クランク角信号を、前記基準クランク角位置として検出することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載の内燃機関の気筒判別装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020007942A (ja) * 2018-07-05 2020-01-16 アイシン精機株式会社 弁開閉時期制御装置

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