JP2008168038A - 被検体情報分析装置、内視鏡装置及び被検体情報分析方法 - Google Patents

被検体情報分析装置、内視鏡装置及び被検体情報分析方法 Download PDF

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Abstract

【課題】被検体における検査対象部位の光の散乱情報を含む被検体の特性情報を取得するのに適した被検体情報分析装置、内視鏡装置及び被検体情報分析方法を提供する。
【解決手段】パルス超音波発生部2は、所定の超音波送信軸に沿って被検体にパルス超音波を発生し、パルス照明光発生部3は、超音波が伝達される被検体内における検査対象部位に到達するタイミング近傍でパルス照明光を発生する。検査対象部位を経て反射光受光部4で受光された受光信号に基づき、検査対象部位に対する光の散乱情報が散乱情報抽出部5で抽出され、さらに被検体情報生成部6により、検査対象部位に対応する被検体の特性情報が生成される。
【選択図】図1

Description

本発明は、超音波を利用して被検体を光学的に分析する被検体情報分析装置、内視鏡装置及び被検体情報分析方法に関する。
近年、生体の光断層イメージングを実現するものとして、光CTや光コヒーレンス断層影像法(Optical Coherence Tomography:以下OCT)、光音響断層影像法等、様々な技術が提案されている。
光CTは生体内部での光散乱の影響が比較的弱い波長域700nm〜1200nmの近赤外光を利用するため、粘膜下数cmまでの生体深部の断層像を得ることができる。
また、干渉を利用したOCTは2mm程度の深さまでの生体断層イメージを高分解能(μm〜十数μm)かつ短時間で取得することが可能である。OCTは眼科領域での網膜疾患診断において既に実用化されている技術であり、その医学的関心度は非常に高い。
光CTは深部の情報は得られるが、空間分解能は数mm程度と非常に低い。一方、OCTは生体粘膜下約2mm以深を観察すること、更に、癌等の腫瘍組織に対して良好な画質を得ることは難しい。
これは、生体深部及び腫瘍組織における、血液の吸収や強い散乱の影響により、光のコヒーレンス性が著しく乱れるためである。
一方、日坂らによる非特許文献1において、超音波と光を生体へ照射し、生体内にてパルス超音波により変調された照射光を検出することにより、粘膜表層以下1cm程度の吸収の光イメージングを試みた例が報告されている。
また、特許文献1の特開2005−224399号公報においても、超音波パルスと光を生体に照射し、生体内にてパルス超音波により変調された照射光を検出することにより、粘膜表層以下の吸収光イメージングを得る装置が開示されている。
特開2005−224399号公報 特開2000−197635号公報 特開2000−88743号公報 日坂真樹、杉浦忠男、河田聡、"パルス超音波と光の相互作用を利用した散乱体深部の光断層像観察"、光学29、pp631−634、2000
しかし、上記特許文献1、特許文献3や非特許文献1の先行例は、あくまで吸収の光イメージングに特化されたものであり、組織の構成や構造の変化から生起される散乱情報を得ようとする技術ではない。
一方、生体組織における腫瘍の癌化に伴う核内クロマチンの濃縮状態や核の空間分布変化といった組織の構造的変化は、特に光散乱特性の変化を引き起こす。このため、癌組織等に関連する組織の構造変化に相関性が高い散乱情報が得られることが望まれる。
なお、組織の構造変化に相関性が高い光散乱情報は、その組織部位における複素屈折率の実部に由来し、一方複素屈折率の虚部は吸収に関連するため、複素屈折率の実部と虚部の変化を捉えることにより、散乱特性及び吸収特性に関する2次元、若しくは3次元情報が得られることになる。
一方、特許文献2の特開2000−197635号公報には、生体に超音波を集束するように照射し、かつレーザ等複数の光源から様々な方向から光を照射して、超音波が集束された領域で散乱された光を生体の周囲に配置された複数の検出器で検出することにより、散乱係数と吸収係数を記録する方法が拡散型の波動方程式に基づいて開示されている。
この特許文献2の従来例は、光源及び検出器を複数用いるようにしているので、これらを測定できる状態に設置するための作業に時間がかかる点や、検出器以後での信号処理系において検出器の配置に対応した調整が必要になることが予想される点がある等、ユーザに負担をかける欠点がある。
また、この従来例は、コンパクトな装置を実現することが困難となる欠点がある。つまり、コンパクトな装置を実現するためには、光と超音波とを同軸に近い状態に被検体側に照射することが望まれる。
また、この場合には、光と超音波とが干渉しあう領域が広がるため、検査対象部位のみの情報を高い分解能で抽出することができるような構成にすることが望まれる。
(発明の目的)
本発明は上述した点に鑑みてなされたもので、被検体における検査対象部位の光の散乱情報を含む被検体の特性情報を取得するのに適した被検体情報分析装置、内視鏡装置及び被検体情報分析方法を提供することを目的とする。
さらにコンパクトにでき、分解能の良い状態で被検体における検査対象部位の光の散乱情報を含む被検体の特性情報を取得することが可能な被検体情報分析装置、内視鏡装置及び被検体情報分析方法を提供することを目的とする。
本発明に係る被検体情報分析装置は、所定の超音波送信軸に沿って被検体に対してパルス超音波を発生可能なパルス超音波発生手段と、
前記パルス超音波発生手段によって発生された前記パルス超音波が前記被検体内における検査対象部位に到達する位置に対してパルス照明光を発生可能とするパルス照明光発生手段と、
前記検査対象部位から反射されるパルス照明光を受光可能に設けられた反射光受光手段と、
前記反射光受光手段で受光された受光信号に基づき、前記検査対象部位における光の散乱情報を抽出する散乱情報抽出手段と、
前記散乱情報抽出手段によって抽出された光の散乱情報に基づき、前記パルス照明光が到達した前記検査対象部位に対応する前記被検体の特性情報を生成する被検体情報生成手段と、
を具備したことを特徴とする。
本発明に係る内視鏡装置は、所定の超音波送信軸に沿って被検体に対してパルス超音波を発生可能なパルス超音波発生部、前記パルス超音波発生部によって発生された前記パルス超音波が前記被検体内における検査対象部位に到達した位置にパルス照明光を発生可能とするパルス照明光発生部、前記検査対象部位から反射されるパルス光を受光可能に設けられた反射光受光部と、
前記反射光受光部で受光された受光信号から前記検査対象部位における光の散乱情報を抽出する散乱情報抽出部と、
前記散乱情報抽出部によって抽出された光の散乱情報に基づき、前記パルス照明光が到達した前記検査対象部位に対応する前記被検体の特性情報を生成する被検体情報生成部と、
を具備したことを特徴とする。
本発明に係る被検体情報分析方法は、所定の超音波送信軸に沿って被検体に対してパルス超音波を発生するパルス超音波発生工程と、
前記パルス超音波発生工程によって発生された前記パルス超音波が前記被検体内における検査対象部位に到達した位置にパルス照明光を照射するパルス照明光照射工程と、
前記検査対象部位から反射されるパルス光を受光するパルス光受光工程と、
前記パルス光受光工程で受光された受光信号から前記検査対象部位における光の散乱情報を抽出する散乱情報抽出工程と、
前記散乱情報抽出工程によって抽出された光の散乱情報に基づき、前記パルス照明光が到達した前記検査対象部位に対応する前記被検体の特性情報を生成する被検体情報生成工程と、
を具備したことを特徴とする。
本発明によれば、被検体における検査対象部位の光の散乱情報を含む被検体の特性情報を、高い空間分解能で取得可能となる。
以下、図面を参照して本発明の実施例を説明する。
図1から図5は本発明の実施例1に係り、図1は本発明の被検体情報分析装置の基本的な構成をブロック図で示し、図2は検体情報分析装置の実施例1の光イメージング装置の全体構成を示し、図3は超音波の収束点近傍で光がドップラシフトする様子を示し、図4は動作内容をフローチャートで示し、図5は本実施例の動作説明用タイミングチャートを示す。
図1に示すように本発明に係る検体情報分析装置は、所定の超音波送信軸に沿って被検体内に対して超音波を伝達させるように超音波を発生可能とするパルス超音波発生部2と、このパルス超音波発生部2から発生される前記パルス超音波が伝達される被検体内における検査対象部位に到達するようなタイミングでパルス照明光(以下、パルス光と略記)がその検査対象部位に到達するようにパルス光を発生するパルス照明光発生部(以下、パルス光発生部と略記)3とを有する。この場合、パルス光の光軸は、超音波送信軸と同軸に近い角度以内の状態に設定されている。
また、この検体情報分析装置は、パルス光発生部3により発生されたパルス光が前記検査対象部位で反射されたパルス光を受光可能とするように、パルス光発生部3(或いはパルス超音波発生部2)側に配置された反射光受光部4と、この反射光受光部4で受光された受光信号から周波数情報や位相情報を抽出することにより、前記検査対象部位の複素屈折率の少なくとも実部に相当する散乱情報を抽出する散乱情報抽出部5とを有する。
また、この散乱情報抽出部5の散乱情報は、この検査対象部位に対応する被検体の特性情報を生成する被検体情報生成部6により、被検体の特性情報が生成される。
なお、図1においては、反射光受光部4は、検査対象部位で反射されたパルス光を、光分離部(若しくは光分岐部)13を介して受光する構成例で示している。
また、図1の場合における実線は、検査対象部位においてドップラーシフトしたパルス光を受光して散乱情報を抽出する場合の代表的な構成例を示している。
一方、反射光受光部4が、位相情報を受光する場合には、図1の点線で示す参照光生成部14により生成された参照光と干渉された干渉パルス光を受光する構成が代表的な例となる。なお、ドップラーシフトしたパルス光を受光する場合にも、参照光と干渉させて検出することもできる。
また、上記のようにパルス超音波が検査対象部位に到達するようなタイミングでパルス光が検査対象部位に到達するようにパルス超音波とパルス光との発生を同期させる等、所定のタイミングに同期させるパルス同期部8とを有する。なお、パルス同期部8は、パルス超音波若しくはパルス光の発生のタイミングを受けて、他方のパルス光若しくはパルス超音波の発生(或いは照射)のタイミングを同期させるようにしても良い。
また、図1の場合には受光信号から電気的に周波数情報による散乱情報を抽出する構成の場合で示しているが、後述する変形例(例えば図7)のようにドップラシフトしたパルス光を光学的な周波数情報抽出部となる分光装置等で抽出しても良い。
この場合には、光学的な周波数情報抽出部は、反射光受光部4で受光される前のドップラシフトしたパルス光からその周波数情報(ドップラシフトした周波数成分)を抽出することになる。
また、被検体情報生成部6は、被検体の検査対象部位を例えば2次元或いは3次元的に走査し、各位置における散乱情報等を画像化して表示するための画像形成部を有する。
図1に示すように本被検体情報分析装置は、同軸に近い状態でパルス超音波とパルス光とを被検体の検査対象部位側に対して照射すると共に、検査対象部位で反射されたパルス光もパルス光を照射する光路を略兼用して反射光受光部4で受光する構成となる。
従って、コンパクトな構造でこの被検体分析装置を実現できる。また、パルス同期部8により、パルス超音波とパルス光とを同期させることができ、分解能の良い散乱情報を取得できる。
図2に示す光イメージング装置1Jは、収納容器となるユニット11内にパルス光を発生するパルス光発生部3としてのパルス光源装置3cを有する。このパルス光源装置3cにより発生されたパルス光は、光分離部13としてのハーフミラー13aに入射され、透過するパルス光と、反射するパルス光に分かれる。
このハーフミラー13aを透過したパルス光は、レンズ枠37に取り付けられたコリメートレンズ(若しくは集光レンズ)38を経て収束され、例えば超音波トランスジューサ2aに設けた開口15を通って被検体としての生体組織7に照射される。
また、このコリメートレンズ38の光軸Oとその超音波送信軸Ouとが略同軸に近い関係、ここでは一致する同軸関係となるように、ユニット11の端面等にパルス超音波を発生するパルス超音波発生部2を形成する超音波トランスジューサ2aが取り付けられている。なお、この超音波トランスジューサ2aには、超音波収束手段としての音響レンズ16が設けてある。
そして、この図2に示すように生体組織7に照射されたパルス光は、収束点Fの近傍領域R1付近においてその一部が光軸O方向に散乱され、その際、近傍領域R1付近に到達しているパルス超音波によりドップラーシフトしたパルス光となり、コリメートレンズ38側に戻る。
このコリメートレンズ38側に戻ったパルス光は、ハーフミラー13aで一部が反射され、反射光受光部4となる光検出器4aにて受光される。
また、上記ハーフミラー13aで反射されたパルス光は、参照パルス光となり、参照光路上に対向するように配置された参照光生成部14となる参照ミラー14aで反射されて再びハーフミラー13aに入射される。そして、入射された参照パルス光の一部がハーフミラー13aを透過する。
この際、ドップラーシフトしたパルス光と混合(干渉)された状態で光検出器4aで受光されることになる。
また、本実施例は、超音波トランスジューサ2aを駆動するパルスを発生するパルス発生器21を備える。このパルスは、パワーアンプ22により増幅されて超音波駆動パルスとなり、パワーアンプ22により増幅された後、超音波トランスジューサ2aに印加される。
そして、この超音波トランスジューサ2aからのパルス超音波は、音響レンズ16により収束されながら例えば水36に浸漬された生体組織7側に送信される。
また、パルス発生器21のパルスは、パルス同期部8を構成するパルス同期制御回路8aに入力され、パルス同期制御回路8aは、遅延量(ディレイ量)を可変設定できるディレイ回路47を介してパルス光源装置3cのパルス光の発生のタイミングを制御する。
つまり、パルス同期制御回路8aは、後述するようにパルス超音波が検査対象部位となる収束点Fの近傍領域R1に到達するタイミングにパルス光もこの近傍領域R1に到達するように同期制御する。
また、パルス同期制御回路8aは、ユニット11をスキャニング(走査)する走査部としてのスキャニング装置49に制御信号等を送る。スキャニング装置49は、ユニット11を例えば、図2におけるx、y方向、或いはx,z方向に2次元的、或いはx,y,z方向に3次元的にスキャニングをする。そして、2次元、或いは3次元の被検体情報を生成し、生成した被検体情報を表示等する。なお、2次元、3次元のスキャニングに限定されるものでなく、少なくとも1次元的にスキャニングするものでも良い。
なお、コリメートレンズ38が取り付けられたレンズ枠37は、ユニット11における図示しない枠体に保持されてレンズ保持部26が形成され、ユーザは、このレンズ保持部26に設けられた例えば摘み26eを回動することによりレンズ枠37と共にコリメートレンズ38を光軸Oと直交する方向Cに移動可能にしている。
また、ユニット11には超音波を収束する音響レンズ16が取り付けられた可動枠体40を保持するトランスジューサ保持部(音響レンズ保持部)27も設けられている。そして、ユーザは、例えば摘み27eを回動することにより、可動枠体40と共に音響レンズ16を超音波送信軸Ouと直交する方向Dに移動可能にしている。このようにして、光軸Oと超音波送信軸Ouとが一致する状態に調整できる構造にしている。
また、レンズ枠37は、ユニット11側に設けた図示しない筒体と嵌合し、光軸Oの方向C′に移動可能にして、パルス光が収束する焦点位置Foを調整できるようにしている。そして、超音波が収束する収束点Fの位置にパルス光をフォーカスするように調整することができる。つまり、コリメートレンズ38及びレンズ枠37は、照明光が照射される照射位置調整部を形成している。
なお、超音波トランスジューサ2a及び音響レンズ16が取り付けられた可動枠体40を超音波送信軸Ou方向に移動可能な構成にして、超音波の収束点Fの位置を調整できる超音波焦点調整部を形成しても良い。
そして、本実施例においては、図2に示すようにコリメートレンズ38によりパルス光がフォーカスされた位置に、超音波がフォーカスする状態に設定できる。このような構成にすることにより、空間分解能が高く、かつS/Nが高い散乱情報を抽出することができるようにしている。
反射光受光部4を構成する光検出器4aの出力信号は、周波数情報抽出部或いは散乱情報抽出部5を構成するスペクトルアナライザ等の信号処理回路5cに入力される。
この信号処理回路5cにより周波数情報として、ドップラーシフト成分の周波数情報が抽出される。そして、この周波数情報から、生体組織7の収束点Fの近傍領域R1での複素屈折率における実部に相当する散乱情報が抽出される。
抽出された散乱情報は、被検体情報生成部6を構成する例えばパーソナルコンピュ−タ(PCと略記)6aに入力され、PC6a内部のメモリ等にスキャニング位置の情報と共に、ストックされる。また、PC6aは、散乱情報を画像化する等することにより、被検体情報が生成され、生成された被検体情報は、PC6aを構成する或いはその外部の出力信号表示装置10により表示される。
なお、信号処理回路5cとPC6aとは、散乱情報の抽出と被検体情報とをそれぞれ別々に行う構成に限定されるものでなく、一方のみで両方の機能を行う構成でも良い。また、周波数情報抽出部は、散乱情報抽出部5の1つの形態と考えることもできる。
図3は、収束点近傍領域R1において光が超音波によりドップラーシフトする様子の説明図を示す。ここでは、光軸Oが超音波送信軸Ouに対して角θ傾いた状態で示している。光の周波数をf、音波の波長をλ、生体組織7内部での超音波の伝達速度をV、生体組織7の屈折率n、超音波による近傍領域R1での屈折率変化をΔnとする。
なお、生体組織7は、より厳密にはその複素屈折率m(=m+im:ここで、m:複素屈折率の実部、m:複素屈折率の虚部)が超音波の照射によって、その実部と虚部が変化するが、本実施例のように光の周波数に対して、その一次の変化分(ドップラーシフト周波数分)を検出する場合にはその実部の変化分を検出することになる。つまり、上記屈折率変化Δnは、複素屈折率を用いて表した場合における実部mの変化分Δmに相当する。
このため、ドップラーシフトに関係する本実施例等においては、屈折率としてより広く用いられている符号nを用いた表記法を採用する。
近傍領域R1で散乱されて入射側に戻る光の周波数は、図3に示すように
−Δf=f−2Vcosθ(n+Δn)/λ (1)
となる。そして、この(1)式の第2項のドップラーシフト分Δfを検出することになる。
なお、図2に示すように光軸Oと超音波送信軸Ouとを一致させた状態の場合には、θは0となり、cosθ=1となる。
次に本実施例の動作を説明する。まず、光検出器4aによる信号検出の説明を行う。超音波トランスジューサ2aから出射される超音波は、周期的に振動する粗密波として生体組織7の内部を伝播する。図3に示すように音圧が高くなる超音波収束領域では、音圧による生体構成物質(散乱体、吸収体)の空間的な密度変化により、音圧が密な部分では屈折率変動Δnが大きく誘起されると考えられる。逆に、粗な部分では、物質の密度変化が小さい。
一方、音圧が密な部分に光が照射されると、屈折率変化部において強いフレネル反射が起こる。つまり、音圧が密な部分はミラーとしての機能を持つ。この場合、屈折率変化部は、時間と共に超音波の伝搬方向に移動するため、反射光の周波数はΔfだけ、ドップラーシフトする。
図2に示したようなマイケルソン干渉計を形成した光イメージング装置1Jの場合には、光検出器4aに入射される参照ミラー14a側の電場E(t)と観測光側の電場E(t)は、それぞれ(2)及び(3)式で表される。
(t)=Eexpi{2πft-k(D+2n+D)} (2)
(t)=Eexpi{2π(f-Δf)t-k(D+2L+2n+2nz+D)} (3)
ここで、図2に示すようにDは、パルス光源装置3cとハーフミラー13a間の距離、Dは、ハーフミラー13aと光検出器4a間の距離、Lは、ハーフミラー13aと参照ミラー14a間の距離、L+Lは、ハーフミラー13aと生体組織7の表面間の距離、Lはコリメートレンズ38から生体組織7の表面間の距離、zは、生体表面から収束点Fの近傍領域R1までの距離を表す。なお、nは、水36等の超音波を伝達する媒質の屈折率である。
この場合、ドップラーシフト分Δfは、(1)式で表される。(1)式によれば、ドップラーシフト分Δfの中に、超音波により誘起される屈折率変化Δnが含まれていることが分かる。
つまり、屈折率は、光散乱現象の主パラメータであることから(例えばMie scattering theory)、検出光のドップラーシフト周波数を計測することにより、局所的な散乱特性を取得できる可能性がある。
光検出器4aで検出される光強度I(t)は、以下の(4)式となる。
I(t)=〈|E+E
=〈|E+|E〉+2〈|E||E|〉cos{2π(2Vcosθ(n+Δn)/λ)t+2nz} (4)
ここで、(L+n)≒Lと仮定した。
(4)式中の第3項のAC成分をスペクトルアナライザ等により、その周波数成分を検出することにより、ドップラーシフト周波数の取得、そして、局所領域での散乱情報の計測を行うことが可能となる。
また、本実施例では、超音波と光とをパルスとすることにより、収束点Fの近傍領域R1における検出対象とする信号光成分のみを、高い空間分解能とS/Nの良い状態で検出できるようにしている。
そしてPC6a内にストックされた散乱情報は、例えば1フレーム分の画像情報としてストックされる毎に、出力信号表示装置10に出力され、光イメージング情報として画像化されて表示される。
ここで本実施例の動作を図4のフロー図を利用して詳細に説明する。
最初のステップS51において、パルス発生器21からパワーアンプ22を経て生成されたパルス状超音波駆動信号が超音波トランスジューサ2aに印加され、超音波トランスジューサ2aはパルス超音波を発生する。このパルス超音波は、音響レンズ16で収束されながら生体組織7に照射される。
また、ステップS52に示すように、パルス同期制御回路46は、パルス超音波の発生から一定時間後にパルス光を発生させる制御を行う。
より具体的にはパルス超音波が収束点Fに達する時刻に、パルス光がこの収束点Fに達する時刻となるようにパルス同期制御回路46は、ディレイ回路47によりパルス超音波の発生時刻から遅延量を調整する。そして、パルス同期制御回路46は、この遅延量に相当する一定時間(図5参照)後に、パルス光源装置3cに対して、パルス光を発生させる制御信号を送り、パルス光を発生させる。
ステップS53に示すように、このパルス光は、収束点近傍領域R1において収束された超音波による生体組織7の屈折率変化に伴って、その周波数がドップラーシフトしたパルス光となる。そして、後方側に反射されたパルス光は、ハーフミラー13aに戻る。
このハーフミラー13aにおいて、参照パルス光と干渉した干渉パルス光(ドップラーシフトの周波数成分の干渉パルス光)となる。そしてこの干渉パルス光は、ステップS54に示すように光検出器4aで検出される。
そして、次のステップS55においてこの光検出器4aから出力される干渉信号は、スペクトルアナライザ等によりドップラーシフト分Δfの値が検出される。
次のステップS56においてこのドップラーシフト分Δfは、PC6a内のメモリに光イメージング情報として、スキャニング位置情報と共にストックされる。
次のステップS57においてパルス同期制御回路46は、スキャニングが終端かの判定を行う。そして、終端に該当しない場合には、パルス同期制御回路46は、ステップS58に示すように超音波の収束点Fを移動する制御を行う。
つまり、パルス同期制御回路46は、スキャニング装置49の動作を制御し、ユニット11を移動させる。そして、ステップS51に戻り、上述した処理を繰り返す。
このようにして、スキャニングがスキャニング範囲の終端まで行われると、ステップS57からステップS59に移る。このステップS59において、1フレーム分の画像生成が完了する。そして、この1フレーム分の画像は、出力信号表示装置10に送られ、この出力信号表示装置10において、例えば屈折率変化を反映した画像が表示される。
図5は本実施例のタイミングチャートを示す。図5(A)に示すように所定のタイミングで超音波トランスジューサ2aからパルス超音波が発生する。このパルス超音波は、図5(B)に示すように時間Tf後に収束点Fに達する。
このパルス超音波の発生から一定の時間Tf(このTfよりパルス光源装置3cから収束点Fに至る光路長をパルス光が伝搬するのに要する時間分だけ差し引いた時間)後に、パルス光源装置3cからパルス光が図5(C)に示すように発生する。
また、光検出器4aは、図5(D)に示すように上記収束点Fで反射されて戻るパルス光を観測パルス光として短い時間開くゲートパルス等に同期して検出する。
また、図5(E)に示すようにスキャニング装置49は、光検出器4aがパルス光の検出を終了した時間の後、1ステップ分移動するスキャニングを行う。
このようにして、収束点Fを2次元或いは3次元的に移動しながら収束点Fで反射されたドップラーシフトした干渉パルス光を順次検出する。
なお、光検出器4aにより検出されたパルス光は、上述したようにスペクトルアナライザ等により、ドップラーシフト分Δfが算出され、PC6a内のメモリにストックされる。
このように動作する本実施例によれば、超音波送信軸Ouと光軸Oとを一致させるようにしてパルス光の検出を行うようにしているので、装置をコンパクトにできる。
また、光検出器4aで検出される反射光は、収束点Fの近傍領域R1付近にパルス超音波が達した所定のタイミングでパルス光もこの近傍領域R1に達するようにパルス同期のタイミング設定がされているため、S/Nの良い信号検出を高い空間分解能で行うことができる。つまり、信号以外のノイズ光の発生を抑圧しているので、品質のよい散乱情報を得ることができる。
なお、ここでは光検出器4aの出力信号からスペクトルアナライザ等を用いてドップラシフトした周波数情報を抽出する構成にしているが、図6に示す第1変形例のようにフーリエ変換回路5dを用いたフーリエ変換処理によりドップラーシフト分Δfを算出するようにしても良い。
なお、図6では、フーリエ変換により算出されたドップラーシフト分Δfは、PC6a内のメモリ32に(スキャニング位置情報と関連付けて)格納される。本変形例によれば、ソフトウェアにより、複素屈折率の実部に相当する散乱情報を算出できる。従って、低コストで実現できる。
図7は、第2変形例の光イメージング装置1Kを示す。本変形例は、図2の構成において参照パルス光と干渉させない構成にしたものである。つまり、本変形例においては、参照光生成部14を必要としない構成である。
このため、この光イメージング装置1Kは、図2の光イメージング装置1Jにおいてパルス光源装置3cからのパルス光は、ハーフミラー13aで反射された後、光軸Oに沿って生体組織7側に照射される。
生体組織7側で反射され、ハーフミラー13aに戻るドップラーシフトしたパルス光は、このハーフミラー13aを透過したものが分光装置50に入射され、光学的に波長分離して検出される。
この分光装置50により波長分離されたパルス光は、光検出器4aで受光される。この光検出器4aにて電気信号に変換され、信号処理回路5eに入力される。この信号処理回路5eは、例えばA/D変換回路と、演算回路と、メモリと備える。演算回路は、光検出器4aの電気信号がA/D変換回路で変換されたデジタル信号と分光装置50による波長分離に用いた情報とからドップラーシフト量及び屈折率変化を反映した物理量を算出する。そして、メモリには、例えば屈折率変化に関する情報がスキャニング位置の情報と共に格納される。
このメモリに格納された情報は、出力信号表示装置10に出力される。その他は、図2と同様の構成である。本変形例は、参照光を必要としないため、より簡単な構成で実現できる。
なお、分光装置50を用いないで、光検出器4aで検出された検出信号をフーリエ変換してドップラーシフト量等を求めるようにしても良い。
なお、図7においては分光装置50としてプリズムや回折格子のように屈折や回折を利用して屈折する方向(角度)により波長分離を行うことを想定しているが、図8に示す光イメージング装置1Lのように透過波長を選択的に調整する液晶チューナブルフィルタ42を用いた構成にしても良い。この液晶チューナブルフィルタ42は、ドライバ43から印加される駆動信号に応じて、透過波長の値が選択的に変化する。
この液晶チューナブルフィルタ42を透過したパルス光は、光検出器4aにより受光される。この光検出器4aの出力信号は、例えば信号処理回路5e内の演算回路を経てメモリに、スキャニング位置の情報と関連付けて格納される。なお、コリメートレンズ38は、ユニット11に固定された簡略化した構造にして、低コスト化や軽量化できるようにしている。
その他は図7と同様の構成である。本変形例は、第2変形例とほぼ同様の作用効果を有する。
なお、図示しないが、液晶チューナブルフィルタ42の代わりに音響光学回折格子を用いて、光学的にドップラーシフトしたパルス光を検出(抽出)する構成にしても良い。
図8の構成においても光学的に分光を行う液晶チューナブルフィルタ42を用いないで、光検出器4aの検出信号に対してフーリエ変換等の電気的な信号処理によりドップラーシフト量を求めるようにしても良い。
なお、上述した実施例においては、光軸Oと超音波送信軸Ouとを一致するように設定した構成例を説明したが、これに限定されるものでなく、両軸が小さな角度なす状態或いは平行でそのずれ量が小さい状態に設定しても良い。
次に図9を参照して本発明の実施例2を説明する。実施例1においては、ドップラーシフトしたパルス光を検出することにより、複素屈折率の実部に相当する散乱情報を抽出する構成にしていた。これに対して、本実施例は、反射光からその位相情報を抽出することにより、複素屈折率の少なくとも実部に相当する散乱情報を抽出する。
図9は、実施例2の光イメージング装置1Bを示す。この光イメージング装置1Bは、図2の構成において、ハーフミラー13aと参照ミラー14aとの間の光路中に光変調器18が介挿されている。この光変調器18は、発振器17の発振周波数の交流の電界が印加されることにより、その屈折率が、例えばその電界に比例して変化する。
この光変調器18は、例えばLiNbO3等の電気光学効果を有する強誘電体結晶により構成されている。そして、光変調器18による光変調に用いられる発振器17の角周波数をω′とすると、ハーフミラー13aで反射されて光変調器18に入射されるパルス光は、この角周波数ω′で光変調される。
また、光変調されたパルス光は、参照ミラー14aで反射された後、さらに光変調器18により光変調されてハーフミラー13aに戻る。そして、このハーフミラー13aにおいて、参照パルス光と生体組織7側からの観測パルス光とが干渉(混合)する。この干渉パルス光は、光検出器4aにて受光され、電気的な干渉信号となる。
また、本実施例は、図2の構成において、光検出器4aから出力される干渉信号は、散乱情報抽出部5として、例えばオッシロスコープ5bに入力され、観測パルス光における位相成分と振幅成分の信号が抽出される。このオッシロスコープ5bの代わりに、例えばロックインアンプ等を用いても良い。
オッシロスコープ5bの出力信号は、PC6aに入力され、デジタルの信号データに変換されてPC6a内のメモリにスキャニング位置情報と関連付けてストックされる。
上記のように本実施例は、生体組織7側からの超音波による複素屈折率変化に伴う散乱光の
位相情報を抽出することにより、複素屈折率における実部に相当する散乱情報を抽出する。
次に本実施例の動作を図10を参照して説明する。最初のステップS21において、パルス発生器21からパワーアンプ22を経て生成されたパルス状超音波駆動信号が超音波トランスジューサ2aに印加され、超音波トランスジューサ2aはパルス超音波を発生する。このパルス超音波は、音響レンズ16で収束されながら生体組織7に照射される。
また、ステップS22に示すように、パルス同期制御回路46は、パルス超音波の発生から一定時間後にパルス光を発生させる制御を行う。
より具体的にはパルス超音波が収束点Fに達する時刻に、パルス光がこの収束点Fに達する時刻となるように、パルス同期制御回路46は、ディレイ回路47によりパルス超音波の発生時刻からの遅延量を調整する。そして、パルス同期制御回路46は、この遅延量に相当する一定時間(図5参照)後に、パルス光源装置3cに対して、パルス光を発生させる制御信号を送り、パルス光を発生させる。
ステップS23に示すように、このパルス光は、ハーフミラー13aで分岐される。そして、ステップS24aに示すように参照ミラー14aに向かうパルス光は、光変調器18で光変調され、参照ミラー14aで反射されて再びハーフミラー13aに参照パルス光として入射する。
一方、ステップS24bに示すようにハーフミラー13aを透過したパルス光は、生体組織7に照射され、パルス超音波による複素屈折率変化に伴う散乱パルス光となる。そして、再びハーフミラー13aに入射される。
次のステップS25に示すようにハーフミラー13aにより、参照パルス光と観測パルス光とが干渉する。この干渉パルス光は、ステップS26に示すように光検出器4aにより、受光され、ヘテロダイン検波される。
ヘテロダイン検波された干渉信号は、ステップS27に示すようにオッシロスコープ5b等により位相成分及び振幅成分が検出(抽出)される(位相成分等の検出に関しては後述)。そして、これらの情報は、ステップS28に示すようにPC6a内のメモリ等に光イメージング情報としてスキャニング位置の情報と関連付けてストックされる。
次のステップS29において、例えばパルス同期制御回路46は、スキャニングの終端かの判定を行い、終端でない場合にはステップS30に示すように超音波の収束点を移動した後、ステップS21に戻る。そして、同様の処理を繰り返す。
一方、スキャニングの終端に達した場合には1フレーム分の散乱情報を抽出できたとして、ステップS31に進む。このステップS31において、PC6aは、ストックした光イメージング情報から画像生成する処理を行い、この画像生成が完了したら画像表示してこの処理を終了する。
なお、本実施例におけるタイミングチャートは、図5と同様であるため、その説明を省略する。
次に散乱光の位相成分及び振幅成分の抽出の動作を説明する。なお、以下の距離D等は、図2の場合と同様である。また、図9における下側には、収束点Fの近傍領域R1付近の拡大図を示す。この近傍領域R1のサイズをΔzで示している。また、この近傍領域R1において、収束されたパルス超音波により複素屈折率がm+Δm変化するとしている。
物体(生体組織7)側を通過する電界E(z′,t)は、次の(5)式で近似できる。
(z′,t)≡E=Es0exp{i(ωt―kz′)} (5)
ここで、光路長z′は、
z′=D+D+2L+2n+2m(z−Δz/2)+(m+Δm)Δz
=D+D+2L+2n+2(m−im)z−(m−im)Δz+{(m+Δm)−i(m+Δm)}Δz
=D+D+2L+2n+2(mz−ΔmΔz)−i(2mz+ΔmΔz)
=D+D+2L+2n+(2mz+ΔmΔz)−i(2mz+ΔmΔz)
(6)
(6)式を(5)式に代入し、z′をzにより表現し直すと、
(z,t)=Es0exp[i{(ωt―k{(D+D+2L+2n+2mz+ΔmΔz)−i(2mz+ΔmΔz)}}]
=Es0exp[i{ωt―k(D+D+2L+2n+2mz+ΔmΔz)}]exp{−k(2mz+ΔmΔz)}
=Es0exp{−k(2mz+ΔmΔz)}exp[i{ωt―k(D+D+2L+2n+2mz+ΔmΔz)}] (7)
参照パルス光E(t)は、以下の式で表される。
(t)=Er0exp[i{(ω―2ω′)t―k{D+2L+D}] (8)
I(z,t)=|E(z,t)+E(t)|を計算する。
ここで、E(z,t)=E’exp{i(ωt+φ)},E(t)=Er0exp[i{(ω―2ω′)t+φ}]とおくと、
E=E(z,t)+E(t)={E’soexp(iφ)+Eroexp(−i2ω′t+φ}]exp(iωt)
I(z,t)=|EE
={E’soexp(iφ)+Er0exp(−i2ω′t+iφ)}exp(iωt)
×{E’soexp(−iφ)+Eroexp(i2ω′t−iφ)}exp(−iωt)
I(z,t)=E’so +Er0 +E’sor0exp{i2ω′t+iφ−iφ}+E’sor0exp{−i2ω′t−iφ+iφ
=D.C.+E’sor0exp{−i(2ω′t−φ+φ)}+E’sor0exp{i(2ω′t−φ+φ)}
=D.C.+2E’sor0cos(2ω′t−φ+φ
−φ+φ=k(D+D+2L)−k(D+D+2L+2n+2mz+ΔmΔz)
=−k(2L−2L+2n+2mz+ΔmΔz)
故に、
I(z,t)=|EE
=D.C.+2Esor0exp{−k(2mz+ΔmΔz)}cos{2ω′t−k(2L−2L+2n+2mz+ΔmΔz)}
ここで、L−L+n=0となるように参照アーム長と、ハーフミラー13aと生体組織7との光路長を調整すると、上式は(9)式のように書ける。
I(z,t)=D.C.+2Esor0exp{−k(2mz+ΔmΔz)}cos{2ω′t−k(2mz+ΔmΔz)} (9)
ここで、nは水36の屈折率を示す。この(9)式は、超音波収束領域の媒質の複素屈折率m+Δmの実部(つまりm+△m)と虚部(つまりm+△m)が共に変化すると、その超音波収束部位を通った戻り光或いは散乱光の位相項と振幅項の各々が変調を受ける。
そして、本実施例ではこのように超音波収束領域の媒質からの戻り光等における位相変調成分と振幅変調成分を抽出することにより、その媒質内部の局所的な散乱特性と吸収特性とを得る。
ここで、複素屈折率m+Δmの虚部(m+△m)は、光の吸収を表す量であり、消光係数とも呼ばれ、吸収係数αと、以下の(10)式の関係を持つ。
α=4π(m+Δm)/λ (10)
この吸収係数αは、入射光の強度が1/eに減じる伝搬距離の逆数に相当する。
(9)式においては入射パルス光を生体組織7に入射させ、超音波収束領域から戻る観測パルス光を直接検出する場合で示しており、このままでは位相成分を良好なS/Nで検出し難いので、図9に示したように光変調器18で光変調された参照パルス光と、超音波収束部位から戻る観測パルス光とをハーフミラー13aで光混合して干渉させた干渉パルス光にしてヘテロダイン検波を行うようにしている。
このヘテロダイン検波に相当する干渉光は光検出器4aで受光され、干渉信号となる。
光検出器4aにより検出される光電流成分において、(9)式の第1項が直流成分となり、第2項がビート角周波数2ω′で正弦波状に変化する交流成分となる。つまり、交流成分の振幅成分と位相成分(より具体的には位相差)から、深さ位置zの吸収特性と散乱特性に密接に関連する各情報を検出することができる。
(9)式の信号は、位相計としての機能を有するオッシロスコープ5bやロックインアンプに入力することにより、交流成分の位相差及び振幅成分から散乱量と吸収量を検出できる。
上記位相計を用いる代わりに信号処理回路により、以下のように位相差等を算出することもできる。
以下においては、信号処理により光検出器4aからの出力信号から位相差等を算出する場合を説明する。
(9)式のデータは、A/D変換されてPC6a内のメモリにストックされる。そして、PC6内のCPUは、メモリにストックされたデータに対する演算処理を行い、(9)式における交流成分の位相差(複素屈折率の実部)を算出する演算を行う。
散乱特性に大きく寄与する位相差の値を算出するために、CPUはメモリにストックされたデータに対するフーリエ変換の処理を行って検出する。
ここで、位相差の項を検出するために時間変数tについてI(z,t)のフーリエ変換Fにより、以下の式(11)となる。(ここで、2ω′=2πf
F{I(z,t)}=aδ(f)+(b/2)exp(ik(2mz+△m△z))δ(f―f)+(b/2)exp(―ik(2mz+△m△z))δ(f+f) (11)
但し、aは直流成分で、b=2Es0r0exp{k(2mz+△m△z)}である。
(11)式の第2項の周波数スペクトルfの複素振幅を取り出し、その実部と虚部の比をとることにより、以下の(12)式から位相差の項{k(2mz+△m△z)}を求めることが可能である。つまり、{k(2mz+△m△z)}は、
{k(2mz+△m△z)}=tan−1[Im{(b/2)exp(ik(2mz+△m△z))}/Re{(b/2)exp(ik(2mz+△m△z))}] (12)
となる。
本実施例によれば、光散乱及び吸収の光イメージング情報を取得することができ、この光イメージング情報を画像化して表示することもできる。従って、病変部の診断などをより総合的に行うのに有効となる診断資料を提供できる。
また、反射光を検出するタイプにしているので、装置をコンパクトにできる。
さらに、反射光を検出するタイプにおいて、超音波送信軸Ouと光軸Oとを一致させるようにしてパルス光の検出を行うようにしているので、装置をよりコンパクトにできる。
また、光検出器4aで検出される反射光は、収束点Fの近傍領域R1付近にパルス超音波が達した所定のタイミングでパルス光もこの近傍領域R1に達するようにパルス同期のタイミング設定がされているため、S/Nの良い信号検出を行うことができる。つまり、信号以外のノイズ光の発生を抑圧しているので、品質のよい散乱情報を得ることができる。
図11は実施例2の変形例の光イメージング装置1Cの構成を示す。本変形例は、光学的な遅延手段を備えた構成にしている。この光イメージング装置1Cは、図9の光イメージング装置1Bにおいて、パルス光源装置3cと第1のビームスプリッタとしての機能を持つハーフミラー13aとの間に、第2のビームスプリッタとなるハーフミラー13bが配置されている。
そして、このハーフミラー13bは、パルス光源装置3cからのパルス光の一部を反射し、参照光路側に配置した光学的遅延部81を構成するミラー82aに入射させる。
この光学的遅延部81は、2つのミラー82a、82bがハウジング内に例えば一定距離隔てて対向するように固定されている。そして、ミラー82aで反射されたパルス光は、ミラー82bで反射された後、その光路上に配置された光変調器18を経て変調された参照パルス光となり、ハーフミラー13aに入射される。
本変形例においては、光変調器18とハーフミラー13aとの間の光路上に偏光板84aが配置されており、偏光板84aにより所定の偏光方向の参照パルス光がハーフミラー13aに入射される。また、ハーフミラー13aとコリメートレンズ38との間の光路上にも偏光板84bが配置されている。
この偏光板84bの偏光方向は、偏光板84aと同じ偏光方向となるように配置されている。そして、生体組織7側に照射されるパルス光を偏光すると共に、生体組織7側から反射されて戻る観測対象側のパルス光に対して所定の偏光方向の成分のみがハーフミラー13aに入射されるように制限して、干渉性を向上している。
また、上記光学的遅延部81のハウジングは、光学的遅延部駆動回路83により図11中の符号Eで示す移動方向に移動量が調整される。この光学的遅延部駆動回路83は、パルス同期制御回路46により、ディレイ回路47を介した制御信号により制御される。
そして、ハーフミラー13aを透過して生体組織7側に照射されたパルス光が収束点Fで反射されて再びハーフミラー13aに戻るタイミングと、ハーフミラー13bで反射されて参照光路側を経た変調された参照パルス光がハーフミラー13aに入射されるタイミングとが一致するように光学的遅延部81の移動量が、光学的遅延部駆動回路83により駆動される。その他の構成は、図9と同様である。
図12は、生体組織7に実線で示すようなパルス光を入射パルスとして時間t=0に入射させた場合、この時間t以降における生体組織7側から反射される反射光パルス(点線)のプロファイル例を示す。なお、横軸は時間tを示し、縦軸は強度を示す。
図12に示すようにパルス光を、生体組織7に入射パルスとしてさせた場合、図12の点線で示すような反射光パルスとなり、これらの反射光パルスはハーフミラー13a側に入射される。
本変形例においては、超音波パルスの収束点Fで反射された反射光パルスが、ハーフミラー13aに入射されるタイミングで、参照パルス光がハーフミラー13aに入射されるように光学的遅延部81により時間遅延の調整(参照光路長の調整)が行われる。この調整により、ハーフミラー13aに入射される参照パルス光と、生体組織7側からの反射パルス光とが干渉して、この干渉パルス光が光検出器4aにより受光される。
また、スキャニング装置49により、超音波パルスの収束点Fが、生体組織7の深さ方向に変化した場合、その収束点Fで反射されてハーフミラー13aに反射光パルスが到達する時間が変化する。このため、この変化に対応して光学的遅延部81による時間遅延も変化するように光学的遅延部81は光学的遅延部駆動回路83により駆動される。
本変形例は、実施例2とほぼ同様の効果を有すると共に、光学的遅延手段を用いることにより、生体組織7の深さ方向に対する光の散乱情報を容易に得ることができる。また、偏光手段を採用することにより、S/Nを向上することができる。
なお、図11の構成において、ハーフミラー13aとコリメートレンズ38との間の光路上にも変調器18を配置して、S/Nをより向上できる構成にしても良い。
なお、ハーフミラー13b、ミラー82aを用いずに、参照側ミラー82bが光学的遅延部駆動回路83によりEの方向に移動する構成にしても図11と同様の効果が得られる。
次に図13から図15を参照して本発明の実施例3を説明する。図13は本発明の実施例3の光イメージング装置1Rの構成を示す。本実施例では、光ファイバを用いることにより、特に2次元スキャニングする部分をより小型化できるようにしている。
この光イメージング装置1Rは、生体組織7にパルス光を照射する例えばパルスレーザ装置3aを有する。なお、パルスレーザ装置3aに限らず、LED、SLD等の他の光源装置を用いてパルス光を発生するようにしても良い。
このパルスレーザ装置3aのパルス光は、このパルス光を導光する光ファイバ52aの端面に入射され、この光ファイバ52aを介してその途中に設けられた光カプラ53において、2つのパルス光に分岐される。そして、一方は光ファイバ52bを介してパルス光照射と受光を行うパルス光照射・受光部54側に導光され、他方は光ファイバ52cを介して参照光生成部55側に導光される。
また、光ファイバ52bにより、超音波を伝達する水36を介して生体組織7側に照射され、生体組織7側から戻るパルス光は観測パルス光としてこの光ファイバ52bに入射され、光カプラ53において参照パルス光と干渉した干渉パルス光となる。
そして、この干渉パルス光は、光ファイバ52dを経てその端面に配置された光検出器4aにより受光され、光電変換される。
上記参照光生成部55は、光ファイバ52cの端面から出射されるパルス光をコリメートレンズ56により平行な光束のパルス光にして、固定された参照ミラー14aに入射させ、この参照ミラー14aで反射されたパルス光をコリメートレンズ56により再び光ファイバ52cの端面に入射させる。
この場合、コリメートレンズ56と参照ミラー14aとの間には、実施例2と同様に発振器17の発振出力で駆動される光変調器18が配置されており、この光変調器18によって参照パルス光は光変調される。
また、上記パルス光照射・受光部54は、パルス光照射及び受光を行う光ファイバ52bの端面付近に、超音波トランスジューサ57とスキャニングデバイス58とが設けられている。
超音波トランスジューサ57は、パルス発生器21′からパルス状の超音波駆動信号が印加されることにより、パルス超音波を発生し、このパルス超音波は音響レンズ59により収束されて生体組織7側に照射される。なお、このパルス発生器21′は、図2のパルス発生器21とパワーアンプ22の機能を兼ねている。
また、スキャニングデバイス58は、パルス状超音波駆動信号と同期して、スキャニング信号発生回路24からのスキャニング信号が印加されることにより、パルス光照射&受光部54を2次元的にスキャンする。例えば、生体組織7の深さ方向、つまりz方向と、このz方向と直交する例えばx方向等にスキャンする。
なお、光ファイバ52a、52b、52c、52dは、パルス光の分散を抑制するため、例えばシングルモードのみを伝送するシングルモードファイバを使用しても良い。
この光ファイバ52bの端面の拡大図を図14に示す。本実施例においては、光ファイバ52bは、中央部に配置した1本或いは複数本の光ファイパからなる第1の光ファイバ部60aと、この第1の光ファイバ部60aの周囲に配置した複数のファイバ、つまりファイババンドルからなる第2の光ファイバ部60bとにより構成されている。
そして、例えば図15の光カプラ53の拡大図に示すようにパルスレーザ装置3aによるパルス光を光ファイバ52aに入射させ、光カプラ53を構成する第1カプラ部53aにおいて例えば2本に分岐させて光ファイバ52bの第2の光ファイバ部60bと光ファイパ52cにおける第2の光ファイバ部60bと導光させるようにしている。
そして、第2の光ファイバ部60bの端面から、導光されたパルス光を生体組織7側に照射する。また、生体組織7側からの戻りパルス光を中央の第1の光ファイバ部60aで受光するようにしている。この第1の光ファイバ部60aで受光されたパルス光は、第2のカプラ部53bにおいて参照パルス光を導光する第1の光ファイバ部60aと光混合され、干渉パルス光が生成される。そして、干渉パルス光は、光ファイバ52dにより導光されて光検出器4aで受光される。
この光検出器4aで検出された信号は、例えばロックインアンプ63の信号入力端に入力される。
また、このロックインアンプ63は、パルス発生器21′からディレイ回路23によりディレイされたタイミングに同期して、信号抽出の動作を行う。
このロックインアンプ63で検出された信号は、PC6aを構成するPC本体6c内のA/D変換回路でデジタル信号に変換され、メモリに格納される。なお、PC本体6cには光イメージング画像を表示するモニタ35が接続されている。
また、このPC本体6cには、スキャニング信号発生回路24からスキャニング信号が入力され、このスキャニング信号を取り込むことにより、PC本体6c内のCPUは、スキャニング位置情報を算出する。
また、パルス同期部8としての機能を持つ制御回路25は、パルス発生器21′、スキャニング信号発生回路24及びディレイ回路23の各動作と、パルスレーザ装置3aのパルス光の発生の動作を制御する。また、この制御回路25は、例えばPC本体6c内のCPUと制御信号などの送受を行うことができる。そして、制御回路25によりパルス発生器21′等を制御することができると共に、PC6a側から制御回路25を介して或いは制御回路25をスルーしてパルス発生器21′等を制御することもできるようにしている。
このような構成による本実施例によれば、光ファイバ52bの先端付近をスキャニングすることにより、実施例2と同様に複素屈折率の実部と虚部に相当する光イメージング情報を得ることができる。さらに、スキャニングデバイス58としてサイズが小さくかつ駆動力が小さなもので済む。その他、実施例2と同様の効果を有する。
また、光カプラ53とスキャニングデバイス58の間に別途光変調器を設けることにより、S/Nを向上させることができる構成にしても良い。
なお、図13における参照光生成部55として光変調器18及び発振器17を設けない構成にして、ドップラシフトしたパルス光を検出して散乱情報を取得することもできる。この場合の構成を図16に示す。
図16に示す実施例3の第1変形例の光イメージング装置1Uは、図13の光イメージング装置1Rにおいて、上記のように参照光生成部55が、光変調器18及び発振器17を有しない構成である。
また、本変形例におけるパルス光照射・受光部54bは、例えば凹面形状の超音波トランスジューサ57bとスキャニングデバイス58を備えると共に、超音波トランスジューサ57bの超音波送信面には超音波を収束する音響レンズ59が設けてある。なお、図13と同様に平板形状の超音波トランスジューサ57を採用しても良い。
また、光検出器4aの出力信号は、スペクトルアナライザ等の信号処理回路5cに入力され、ドップラーシフト分△fが検出される。この信号処理回路5cの出力信号はPC本体6cに入力され、A/D変換されてメモリに光イメージング情報としてストックされる。なお、本変形例において、光ファイバ52a、52b、52c、52dは、パルス光の分散を抑制するため、例えばシングルモードファイバを使用しても良い。
本変形例も実施例3とほぼ同様の効果を有する。
図17は、実施例3の第2変形例の光イメージング装置1Vを示す。この光イメージング装置1Vは、干渉計を形成しない構成にしたものである。この光イメージング装置1Vは、図16の光イメージング装置1Uにおいて、光の分離や結合を行う光カプラ53を用いない構成にしている。具体的にはパルス光源装置3cからのパルス光を光ファイババンドル52a′により、その先端面に導光し、パルス光照射・受光郎54bにおける先端面から導光したパルス光を生体組織7側に照射する。
また、この光ファイババンドル52a′は、途中で光ファイバ52d′と一体化された光ファイババンドル部52b′が形成されている。
この光ファイババンドル部52b′は、例えば図14と類似の構成である。具体的には、図17中の端面拡大図に示すように、中心位置に受光用の光ファイバ52d′が配置され、その周囲に光ファイババンドル52a′を構成する光ファイバが配置された同心の構造になっている。
また、光ファイババンドル52a′の先端付近の外側には、例えば凹面形状の超音波トランスジューサ57bとスキャニングデバイス58とが設けられている。さらに超音波トランスジューサ57bの超音波送信面には、超音波を収束する音響レンズ59が設けてある。
そして、中心位置に配置した光ファイバ52d′により、生体組織7側からのドップラーシフトしたパルス光を受光し、その基端面側に導光する。この基端面には、例えば分光装置50が配置されており、ドップラーシフトした周波数成分のパルス光を光学的に分離抽出する。
抽出されたパルス光は、光検出器4aに入力され、光電変換された電気信号となり、PC本体6cに入力され、内部のメモリにスキャニング位置の情報や分光装置50による周波数分離の情報と共にストックされる。
本変形例は、図16の構成による電気的にドップラーシフトした周波数成分の信号を分離抽出することを行わないため、図16における信号処理回路5cを経由しないで、PC本体6cに入力する構成にしている。このため、ディレイ回路23の信号は、PC本体6cに入力される構成になっている。
その他は、図16の構成と同様である。本変形例は、ほぼ図16の場合と同様の効果を有する。また、本変形例は、図16における光カプラ53や干渉させるための参照光生成部55等が不要となり、よりコンパクトな装置を実現できる。そして、被検体の特性情報としての複素屈折率の実部に相当する散乱情報の画像情報(例えば2次元情報)を得ることができる。
なお、図17において、光ファイババンドル52a′の各光ファイバ52d′は、パルス光の波長による分散を抑制するため、例えばシングルモードファイバを使用しても良い。
なお、本変形例における分光装置50として、具体的には液晶チューナブルフィルタ、音響光学素子、回折格子等を用いることもできる。
図18は実施例4の内視鏡装置1Sを示す。この内視鏡装置1Sは、図13の実施例3におけるパルス光照射・受光部54を内視鏡71に設けた構成にしている。
この内視鏡71は、挿入部72の先端に設けられた硬質の先端部73には、照明光を出射する照明窓と観察(撮像)を行う観察窓とが設けてある。照明窓にはライトガイド74の先端側が取り付けてあり、その先端面から照明光を出射する。なお、ライトガイド74の図示しない手元側の端面には、図示しない内視鏡光源装置から照明光が入射される。
また、観察窓には対物レンズ75が取り付けてあり、その結像位置には撮像素子として例えばCCD76が配置されている。このCCD76は、図示しないビデオプロセッサ等の信号処理装置と接続され、この信号処理装置は、CCD76により撮像された画像信号に対する信号処理を行って映像信号を生成し、図示しないモニタに映像信号を出力する。
また、この挿入部72にはその長手方向に処置具類を挿通可能とするチャンネル77が設けてあり、このチャンネル77内に光ファイバ52bが挿通され、チャンネル77の先端開口に図13のパルス光照射・受光部54が着脱自在に取り付けられている。
なお、チャンネル77内には、パルス発生器21′からのパルス状の超音波駆動信号とスキャニング信号発生回路24からのスキャニング信号とを伝送する信号線も挿通され、それぞれ超音波トランスジューサ57とスキャニングデバイス58にそれぞれ印加される。
本実施例によれば、パルス光照射・受光部54を内視鏡71のチャンネル77に着脱自在に取り付けて散乱情報の画像情報を簡単に得ることができる。特に体腔内において、通常の光学的な観察下における病変部に対して、さらに詳しく診断したい場合、散乱情報の画像情報を取得することが可能になり、総合的な診断を行い易くなる。
なお、光ファイバ52a、52b、52c、52dは、図16の実施例と同様、シングルモードファイバ等を用いることでパルス光の分散を抑制するような構成にしても良い。
図19は第1変形例の内視鏡装置1Tを示す。この内視鏡装置1Tは、例えば図16の光イメージング装置1Uを内視鏡71に適用したものである。つまり、この内視鏡装置1Tは、図16におけるパルス光照射・受光部54bを内視鏡71に設けた構成にしている。
また、図20は、図19における内視鏡71の先端側部分の構成を示している。チャンネル77内には光ファイバ52b等が挿通され、チャンネル77の先端部にパルス光照射・受光部54bが取り付けられる。
本変形例は、実施例4とほぼ同様の効果を有する。
図21は、第2変形例における光ファイバ52bの端部の構成例を示す。図14で示したようにこの光ファイバ52bは、その中央部に第1の光ファイバ部60aが配置され、その周囲に複数のファイバからなる第2の光ファイバ部60bが配置されている。
図21の光ファイバ52bにおいては、第2の光ファイバ部60bの端面が中央部の第1の光ファイバ部60aの軸に関して回転対称となる放物面等の凹面を形成するように加工されており、さらにその端面には集光するコリメートレンズ(或いは集光レンズ)60cが取り付けられている。
そして、各第2の光ファイバ部60bの端面から出射される光を焦点位置Fにフォーカスすることができるようにしている。このようにすることにより、S/Nが良く、空間分解能が高い光イメージング情報を取得できる。
なお、第1の光ファイバ部60a、第2の光ファイバ部60bもパルスの分散を抑制するもの、例えばシングルモードファイバを用いて構成しても良い。
なお、光検出器4aによる電気信号に対して、スペクトルアナライザやフーリエ変換等により、電気的にドップラーシフトした周波数成分の信号を分離抽出する電気的信号処理手段を備えた構成の装置(例えば図2)の場合に対しては、その代わりに光学的に分光手段を用いてドップラーシフトした周波数成分の信号を分離抽出することができる。
また、これとは逆に分光手段により光学的にドップラーシフトした周波数成分の信号を分離抽出する構成の装置(例えば図7)の場合には、その代わりに電気的信号処理手段を用いてドップラーシフトした周波数成分の信号を分離抽出する構成にすることができる。
なお、上記の各実施例においては、複素屈折率の実部に基づく光散乱情報を検出するものであるが、例えば、蛍光、りん光等の非弾性散乱情報に基づいて生体組織の情報を取得しても良い。
なお、上述した各実施例等を部分的に組み合わせる等して構成される実施例等も本発明に属する。
生体組織にパルス超音波が照射された検査対象部位にパルス光を所定のタイミングに同期するように照射し、そのパルス光を検出し、複素屈折率の実部に相当する光散乱情報を検出して画像化できるようにすることにより、病変組織の構造変化に相関性が高い情報を得ることができ、病変組織の診断等に有効利用することができる。
図1は本発明の被検体情報分析装置の基本的な構成を示すブロック図。 図2は検体情報分析装置の実施例1の光イメージング装置の全体構成を示すブロック図。 図3は超音波の収束点近傍でドップラシフトする様子を示す図。 図4は本実施例の動作内容を示すフローチャート。 図5は本実施例の動作説明用タイミングチャート。 図6は実施例1の第1変形例におけるフーリエ変換回路周辺部の構成を示すブロック図。 図7は第2変形例の光イメージング装置の全体構成を示すブロック図。 図8は第3変形例の光イメージング装置の全体構成を示すブロック図。 図9は本発明の実施例2の光イメージング装置の全体構成を示すブロック図。 図10は実施例2の動作内容を示すフローチャート。 図11は実施例2の変形例の光イメージング装置の全体構成を示すブロック図。 図12は生体組織からの反射光パルスの概略の波形例を示す図。 図13は本発明の実施例3の光イメージング装置の全体構成を示すブロック図。 図14は光ファイバの端面の構造を示す図。 図15は光カプラの構成例を示す図。 図16は実施例3の第1変形例の光イメージング装置の全体構成を示すブロック図。 図17は実施例3の第2変形例の光イメージング装置の全体構成を示すブロック図。 図18は実施例4に係る内視鏡装置の構成を示す図。 図19は実施例4の第1変形例の内視鏡装置の構成を示す図。 図20は図19における内視鏡の先端側の構成を示す図。 図21は第2変形例における光ファイバの構成を示す斜視図。
符号の説明
1J、1K、1B…光イメージング装置
2…パルス超音波発生部
2a…超音波トランスジューサ
3…パルス照明光発生部
3c…パルス光源装置
4…反射光受光部
4a…光検出器
5…散乱情報抽出部
5c…スペクトルアナライザ(信号処理回路)
6…被検体情報生成部
6a…PC
7…生体組織
8…パルス同期部
11…ユニット
12…スキャニングユニット
13a…ハーフミラー
16…音響レンズ
18…光変調器
24…スキャニング信号発生回路
38…コリメートレンズ

Claims (20)

  1. 所定の超音波送信軸に沿って被検体に対してパルス超音波を発生可能なパルス超音波発生手段と、
    前記パルス超音波発生手段によって発生された前記パルス超音波が前記被検体内における検査対象部位に到達する位置に対してパルス照明光を発生可能とするパルス照明光発生手段と、
    前記検査対象部位から反射されるパルス照明光を受光可能に設けられた反射光受光手段と、
    前記反射光受光手段で受光された受光信号に基づき、前記検査対象部位における光の散乱情報を抽出する散乱情報抽出手段と、
    前記散乱情報抽出手段によって抽出された光の散乱情報に基づき、前記パルス照明光が到達した前記検査対象部位に対応する前記被検体の特性情報を生成する被検体情報生成手段と、
    を具備したことを特徴とする被検体情報分析装置。
  2. さらに前記パルス超音波及び前記パルス照明光の発生を所定のタイミングに同期させるパルス同期手段を有することを特徴とする請求項1に記載の被検体情報分析装置。
  3. 前記パルス同期手段は、前記パルス超音波が前記検査対象部位に到達するタイミングに、前記パルス照明光が前記検査対象部位に到達するように同期させることを特徴とする請求項2に記載の被検体情報分析装置。
  4. 前記超音波送信軸と前記パルス照明光が照射される光軸とは、略同軸状に設定されることを特徴とする請求項1に記載の被検体情報分析装置。
  5. 前記反射光受光手段は、前記検査対象部位におけるパルス超音波により周波数変調されたパルス照明光を受光することを特徴とする請求項1から4の何れかの請求項に記載の被検体情報分析装置。
  6. 前記散乱情報抽出手段は、前記反射光受光手段で受光された受光信号に基づく位相情報から、前記検査対象部位における光の散乱情報を抽出することを特徴とする請求項1から4の何れかの請求項に記載の被検体情報分析装置。
  7. 前記反射光受光手段は、前記検査対象部位から反射されたパルス照明光を前記パルス照明光発生手段により発生されたパルス照明光と干渉させた干渉光を受光することを特徴とする請求項1から6の何れかの請求項に記載の被検体情報分析装置。
  8. さらに前記パルス超音波発生手段及び前記パルス照明光発生手段を少なくとも1次元的に走査する走査手段を有することを特徴とする請求項1から7の何れかの請求項に記載の被検体情報分析装置。
  9. 前記パルス同期手段は、前記パルス超音波及び前記パルス照明光の発生のタイミングに同期して、前記パルス超音波発生手段及び前記パルス照明光発生手段を走査する走査手段の走査タイミングの制御を行うことを特徴とする請求項2に記載の被検体情報分析装置。
  10. さらに前記パルス超音波を所定の位置に収束するパルス超音波収束手段を有することを特徴とする請求項1から9の何れかの請求項に記載の被検体情報分析装置。
  11. さらに前記パルス照明光を所定の位置に収束するパルス照明光収束手段を有することを特徴とする請求項1から10の何れかの請求項に記載の被検体情報分析装置。
  12. 前記光の散乱情報は、前記検査対象部位の複素屈折率の実部に相当する情報であることを特徴とする請求項1ないし11の何れかに記載の被検体情報分析装置。
  13. 前記光の散乱情報は、非弾性散乱情報であることを特徴とする請求項1ないし11の何れかに記載の被検体情報分析装置。
  14. 所定の超音波送信軸に沿って被検体に対してパルス超音波を発生可能なパルス超音波発生部、前記パルス超音波発生部によって発生された前記パルス超音波が前記被検体内における検査対象部位に到達した位置にパルス照明光を発生可能とするパルス照明光発生部、前記検査対象部位から反射されるパルス光を受光可能に設けられた反射光受光部と、
    前記反射光受光部で受光された受光信号から前記検査対象部位における光の散乱情報を抽出する散乱情報抽出部と、
    前記散乱情報抽出部によって抽出された光の散乱情報に基づき、前記パルス照明光が到達した前記検査対象部位に対応する前記被検体の特性情報を生成する被検体情報生成部と、
    を具備したことを特徴とする内視鏡装置。
  15. さらに前記パルス超音波とパルス照明光とを所定のタイミングに同期させるパルス同期部
    を有することを特徴とする請求項14に記載の内視鏡装置。
  16. 前記光の散乱情報は、前記検査対象部位の複素屈折率の実部に相当する情報であることを特徴とする請求項14または15に記載の内視鏡装置。
  17. 前記光の散乱情報は、非弾性散乱情報であることを特徴とする請求項14または15に記載の内視鏡装置。
  18. 所定の超音波送信軸に沿って被検体に対してパルス超音波を発生するパルス超音波発生工程と、
    前記パルス超音波発生工程によって発生された前記パルス超音波が前記被検体内における検査対象部位に到達した位置にパルス照明光を照射するパルス照明光照射工程と、
    前記検査対象部位から反射されるパルス光を受光するパルス光受光工程と、
    前記パルス光受光工程で受光された受光信号から前記検査対象部位における光の散乱情報を抽出する散乱情報抽出工程と、
    前記散乱情報抽出工程によって抽出された光の散乱情報に基づき、前記パルス照明光が到達した前記検査対象部位に対応する前記被検体の特性情報を生成する被検体情報生成工程と、
    を具備したことを特徴とする被検体情報分析方法。
  19. 前記光の散乱情報は、前記検査対象部位の複素屈折率の実部に相当する情報であることを特徴とする請求項18に記載の被検体情報分析方法。
  20. 前記光の散乱情報は、非弾性散乱情報であることを特徴とする請求項18に記載の被検体情報分析方法。
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