JP2008167255A - 点像関数の測定方法、点像関数の生成方法、点像関数測定装置および画像処理装置 - Google Patents

点像関数の測定方法、点像関数の生成方法、点像関数測定装置および画像処理装置 Download PDF

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Abstract

【課題】点像関数の測定を高い精度で行うことこと。
【解決手段】シャッタ9を備える撮影手段3により撮影された撮影画像に関する点像関数の測定方法において、撮像素子10が撮影のために露光されている露光時間中の時間の経過とこの時間の経過に伴う撮影手段3のぶれ位置との関係に係るぶれ軌跡データを生成するステップと、露光時間中に撮像素子10が受光する受光量の総和と、露光時間中における時間経過に伴うシャッタ9の開口面積に応じた受光量との割合に係る受光量データを生成するステップと、ぶれ軌跡データと受光量データとを用いて点像関数を測定するステップとを有する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、点像関数の測定方法、点像関数の生成方法、点像関数測定装置および画像処理装置
CCD(Charge Coupled Device)やCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)等の撮像素子を用いるカメラで撮影を行う際に、シャッタを押す操作に伴い、カメラが一緒に動いてしまい、その結果、被写体像が劣化してしまい、いわゆる手ぶれ画像として撮影されてしまうことがある。
このような手ぶれ画像を手ぶれがない画像に復元する手段として、手ぶれ画像について点像関数(PSF:Point Spread Function)を測定し、この点像関数に基づいて手ぶれ画像を復元する画像処理装置が知られている。この点像関数は、手ぶれの軌跡を角速度センサ等により検出し、この軌跡上の画素の受光量を測定したものである。すなわち、点像関数は、手ぶれの軌跡上にある画素の受光量として測定したものである。手ぶれ画像の復元の精度を高めるためには、点像関数の精度を高めることが重要である。点像関数の精度を高めるための手段として、軌跡上の画素の輝度値(受光量)の重み付けを、画素を通過する手ぶれの軌跡の時間に比例させる手段が特許文献1に開示されている。
特開2006−279808号公報(要約書参照)
ところで、機械的に開閉を行うシャッタ(いわゆるメカシャッタ)により撮像素子の露光時間を制御する構成とした場合には、シャッタが全閉の状態から全開になるまでの間、および全開から全閉になるまでの間は、開口量が時間の経過と伴に変化する。そのため、シャッタが全閉の状態から全開になるまでの間、および全開から全閉になるまでの間については、画素への受光量の重み付け量を、画素を通過する手ぶれの軌跡の時間に比例させることが適切でなくなる。
例えば、画素への受光時間が同じであっても、全閉に近い状態と全開の状態とでは、全開の状態の方が全閉に近い状態に比べて画素の受光量は大きくなる。したがって、シャッタにより撮像素子の露光時間を制御する構成の場合には、画素への受光量の重み付け量を、画素を通過する手ぶれの軌跡の時間に比例させることとした場合には、点像関数の測定を精度高く行うことができない。
特に、シャッタが開口している時間、すなわち露光時間が短い場合には、シャッタが全閉の状態から全開になるまでの時間、および全開から全閉になるまでの時間が、全露光時間に占める割合が高くなり、画素を通過する手ぶれの軌跡の時間と撮像素子の受光量との比例関係が大きく崩れる。すなわち、露光時間が短いほど、点像関数の測定精度が低下することになる。
そこで、本発明は点像関数の測定を高い精度で行うことができる点像関数の測定方法、点像関数の生成方法、点像関数測定装置および画像処理装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、シャッタを備える撮影手段により撮影された撮影画像に関する点像関数の測定方法において、撮像素子が撮影のために露光されている露光時間中の時間の経過と、この時間の経過に伴う撮影手段のぶれ位置との関係に係るぶれ軌跡データを生成するステップと、露光時間中に撮像素子が受光する受光量の総和と、露光時間中における時間経過に伴うシャッタの開口面積に応じた受光量との割合に係る受光量データを生成するステップと、ぶれ軌跡データと受光量データとを用いて点像関数を測定するステップとを有することとする。
この発明によれば、点像関数の測定を高い精度で行うことができる。
上記課題を解決するために、シャッタを備える撮影手段により撮影された撮影画像に関する点像関数の生成方法において、撮像素子が撮影のために露光されている露光時間中の時間の経過と、この時間の経過に伴う撮影手段のぶれ位置との関係に係るぶれ軌跡データを生成するステップと、シャッタが閉じている状態から所定の開口面積まで開くのに要する時間に撮像素子が受光する受光量と、シャッタが所定の開口面積に開いている状態から完全に閉じるまでに要する時間に撮像素子が受光する受光量の少なく一方を、時間の経過とともに変化するものとして計算するステップとを有することとする。
この発明によれば、得られる点像関数の精度を高めることができる。
上記課題を解決するために、シャッタを備える撮影手段により撮影された撮影画像に関する点像関数を測定する点像関数測定装置において、撮像素子が撮影のために露光されている露光時間中の時間の経過と、この時間の経過に伴う撮影手段のぶれ位置との関係に係るぶれ軌跡データを生成するぶれ軌跡データ生成手段と、露光時間中に撮像素子が受光する受光量の総和と、露光時間中における時間経過に伴うシャッタの開口面積に応じた受光量との割合に係る受光量データを生成する受光量データ生成手段とを備え、ぶれ軌跡データ生成手段および受光量データ生成手段からのデータに基づいて点像関数を測定することとする。
この発明によれば、点像関数の測定を高い精度で行うことができる。
また、他の発明は、画像処理装置において、上述の測定方法により測定した点像関数、生成方法により生成した点像関数、または点像関数測定装置により測定した点像関数に基づき、ぶれ画像を復元することとする。
この発明によれば、点像関数の測定または生成を高い精度で行うことができ、加えて、精度の高い画像の復元を行うことができる。
また、他の発明は、上述の発明に加え、上述の測定方法により測定した点像関数、生成方法により生成した点像関数、または点像関数測定装置により測定した点像関数のいずれかの点像関数を利用して、任意の画像データから、この任意の画像データを劣化させた比較用の画像データを生成する比較画像データ生成手段と、処理対象となるぶれ画像データと比較用画像データとを比較し、得られた差分のデータを点像関数に基づいて任意の画像データに配分し復元画像データを生成する復元画像データ生成手段とを有し、復元画像データを任意の画像データとして利用し、同様の処理を繰り返すことで、ぶれによる劣化を有しない画像に近似する復元画像データを生成する処理を行うこととする。
この発明によれば、点像関数の測定または生成を高い精度で行うことができ、加えて、精度の高い画像の復元を行うことができる。
本発明によれば、点像関数の測定を高い精度で行うことができる。
以下、本発明の実施の形態に係る点像関数の測定方法、点像関数測定装置としての点像関数測定部1および画像処理装置2について図を参照しながら説明する。なお、この画像処理装置2は、撮影手段としての撮像部3にCCDを使用した民生用のいわゆるデジタルカメラとしているが、撮像部3にCCD等の撮像素子を用いる監視用カメラ、テレビ用カメラ用、内視鏡用カメラ等、他の用途のカメラとしたり、顕微鏡用、双眼鏡用、さらにはNMR撮影用等の画像診断装置等、カメラ以外の機器にも適用できる。
画像処理装置2は、人物等の被写体を撮像する撮像部3と、この撮像部3で撮像された画像を処理する処理部4と、この処理部4で処理された画像を記録する記録部5と、画像処理装置2の撮影時の手ぶれ等のぶれを検出するぶれ検出部6と、ぶれにより生じたぶれ画像の点像関数を測定する点像関数測定部1と、これらの画像処理装置2の各部の制御を行う制御部7とを有する。制御部7は、不図示のCPU(Central Processing Unit)やメモリ等を有して構成されている。
撮像部3は、撮影レンズ8、シャッタ9および撮像素子10を有する。撮影レンズ8およびシャッタ9を通過した被写体光は、撮像素子10に結像する。撮像素子10では、結像した被写体光を電気信号に変換する。撮像素子10としては、CCDの他、CMOS等を使用してもよい。
シャッタ9は、時間の経過とともに開口量が変化するシャッタであり、例えば、複数のシャッタ羽根を相互に重なり合わせ、重なり量を変えることで、遮光状態から所定の開口量まで開口量が変化する、いわゆるアイリス型のシャッタを用いる。このシャッタ9は、撮影時には、撮影開始ボタン2a(例えば、シャッタボタン)の押下により、閉鎖状態から所定の速さで開口面積を広げ、所定の開口量まで開口させた後、所定の速さで開口面積を小さくし、そして開口を閉鎖する。
具体的には、シャッタ9は、例えば、図3に示すように、時間(t)と共に開口面積(S)が変化するように構成されている。撮影開始ボタン2aを押下すると、シャッタ9が開き始め、撮像素子10への露光が開始される。すなわち、図3に示すように、撮影開始ボタン2aが押下され、シャッタ9が開き始める時刻t0の後、時刻t2までの間は時間の経過と共に開口面積が大きくなり、時刻t2〜t8までの間は一定の開口面積を保つ。そして、時刻t8から開口面積を小さくし始め、時刻t10でシャッタ9は閉じ終わる。なお、シャッタ9は、上述のようにシャッタ羽根を用いるいわゆるメカシャッタの他に、液晶シャッタを使用し、液晶の光透過状態をメカシャッタと同じように動作するようにしてもよい。
シャッタ9が開き始めてから閉じ終わるまでの時間であるシャッタ速度や、開き速度(シャッタ9が閉じている状態から所定の開口面積まで開くのに要する時間)と閉じ速度(シャッタ9が所定の開口面積に開いている状態から完全に閉じるまでに要する時間)、あるいは開口面積(開口量)等は、被写体の明るさ、あるいは、画像処理装置2による所定の設定内容等に基づき、制御部7において決定される。画像処理装置2にAE(Automatic Exposure)機構が備えられる場合には、被写体の明るさや設定されたシャッタ速度や絞り径等に基づき、シャッタ速度や開口面積が制御部7において自動的に決定される。シャッタ速度や開口面積が、操作者により設定された場合には、その設定内容に従って制御部7がシャッタ9の開閉動作を制御する。
処理部4は、画像処理プロセサで構成されており、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)のようなハードウェアで構成されている。この処理部4には、後述する比較用画像の画像データ(以下、比較用画像データ)を生成する際の元となる画像が保管されることもある。処理部4は、ASICのようなハードウェアとして構成されるのではなく、ソフトウェアで処理する構成としても良い。
記録部5は、ICメモリ等で構成され、処理部4で処理された画像データが記憶される。画像データの再生に際しては、この記録部5に記憶された画像データに基づく映像がモニタに表示されることになる。なお、記録部5は、ICメモリで構成する他、ハードディスクドライブ等の磁気記録手段や、DVD等を使用する光記録手段等を採用しても良い。
ぶれ検出部6は、図2に示すように、画像処理装置2の光軸であるZ軸に対して垂直方向となるX軸、Y軸の回りの速度を検出する2つの角速度センサを有する。ところで、画像処理装置2で撮影する際の手ぶれは、X方向、Y方向、Z方向の各方向への移動やZ軸回りの回動も生ずるが、各変動により最も大きな影響を受けるのは、Y軸回りの回転とX軸回りの回転である。これら2つの変動は、ほんのわずかに変動しただけで、その撮影された画像は大きくぼける。このため、この実施の形態では、図2のX軸回りとY軸回りの2つの角速度センサのみを配置している。しかし、より完全を期すためZ軸回りの角速度センサをさらに付加したり、X方向やY方向への移動を検出するセンサを付加しても良い。また、使用するセンサとしては、角速度センサに換えて、角加速度センサを使用しても良い。
点像関数測定部1は、CPUとメモリ等を有して構成され、ぶれ軌跡データ生成部11と、受光量データ生成部12と、点像関数算出部13とを有する。そして、ぶれ軌跡データ生成部11で生成されたぶれ軌跡データと、受光量データ生成部12で生成された受光量データとに基づき、点像関数算出部13において撮影画像に関する点像関数を算出することで、点像関数を測定する。
ぶれ軌跡データは、画像処理装置2の撮影開始ボタン2aを押下した際の手ぶれにより、露光時間中に、画像処理装置2が移動することにより、撮像素子10の撮像面に結像する被写体像の結像位置が移動した際の移動の軌跡を示すデータであり、ぶれ検出部6からの出力データに基づき生成される。このぶれ軌跡データは、撮影開始ボタン2aが押下され、シャッタ9が開き始めてからシャッタ9が閉じ終わるまでの間の時刻毎の、被写体像の移動の軌跡に関するデータである。具体的には、例えば、画像処理装置2が移動することによる被写体像の移動が、時刻t0〜t10までの時間に、図4に示すような軌跡pでXY平面を移動したとすると、この軌跡pを時刻tにおける座標を表わす関数P(t)として、ぶれ検出部6からの出力データに基づき、次の式(1)に基づき生成する。

P(t)=(X(t),Y(t)) ・・・ (1)
受光量データは、露光時間中の各時間における撮像素子10の受光量と、露光時間中に撮像素子10が受光する全受光量に対する割合に関するデータである。すなわち、撮像素子10に、露光時間中の各時刻における受光量が、露光時間中の全受光量に対してどれだけの割合となっているのかを表わすデータである。
例えば、図3は、撮影開始ボタン2aを押下し、シャッタ9が開き初めてから閉じ終わるまでの露光時間中のシャッタ9の開口状態を示す図である。この図3に示すように、シャッタ9は、時刻t0から開き始め、時刻t2までの間は開口面積を徐々に広げ、時刻t2〜t8までの間は開口面積を一定に維持し、時刻t8〜t10までの時間に開口面積を徐々に狭め、時刻t10で閉じ終わる。
撮像素子10への受光量は、シャッタ9の開口面積と開口時間に比例すると考えられるので、受光量データQ(t)は、ある時刻tにおける受光量が、時刻t0〜t10の露光時間中の全露光量に対する割合として、次の式(2)に基づき生成する。

Figure 2008167255
ここで、S(t)は、ある時刻tにおけるシャッタ9の開口面積であり、

Figure 2008167255

は、露光時間中のシャッタ9の延べ開口面積である。このS(t)および

Figure 2008167255

は、制御部7により決定されるシャッタ9のシャッタ速度(露光時間)やFナンバ(開口面積)等に基づいて算出される。
そうして、点像関数算出部13は、上記のぶれ軌跡データP(t)と受光量データQ(t)とに基づき、撮像画像の点像関数を点像関数Gとして測定する。この点像関数Gの測定方法を図5を参照しながら以下に説明する。
図5(A)(B)は、それぞれ、画像処理装置2による撮影が、手ぶれすること無く行われた場合と、手ぶれして行われた場合の撮像素子10の受光状態を説明する図である。図5(A)は、手ぶれが無い状態を示し、図5(B)は手ぶれを生じた場合を示す。
撮影時の手ぶれにより画像処理装置2が移動すると、撮影レンズ8によって撮像素子10上(撮像面上)に結像する被写体像は移動する。つまり、画素(m,n)に結像する被写体像に着目すると 手ぶれが無いときには、図5(A)に示すように、シャッタ9の開き始めから閉じ終わるまで、該被写体像は、画素(m,n)に結像し続ける。ここでは、該被写体像が、画素(m,n)にのみ結像したことを表現するため、画素(m,n)を黒塗りで描いている。
これに対し、手ぶれが生じた場合には、上述のように、撮影レンズ8によって撮像素子10上に結像する被写体像は移動する。そのため、図5(B)に示すように、画素(m、n)に本来結像すべきであった該被写体像は、手ぶれの軌跡上にある他の画素に結像することになる。この図5(B)は、該被写体像が図4に示す手ぶれの軌跡で移動した場合の、手ぶれの軌跡上にある画素の受光状態を示す。該被写体像が結像する画素を受光量の程度により濃さを違えて黒塗りで描いている。
被写体像が図4に示す手ぶれの軌跡で移動した場合には、図5(B)に示すように、手ぶれが無いとしたならば、図5(A)に示すように画素(m,n)のみに被写体像が入射すべきところ、画素(m,n)の他に画素(m−1,n),(m―1,n+1),(m−1,n+2),(m−2,n+3)にも該被写体像が結像することになる。つまり、手ぶれの軌跡に従って、手ぶれが無いとしたならば画素(m,n)に全て受光される受光量が、手ぶれの軌跡上にある他の画素に配分されることになる。
ここでの例では、例えば、時刻t0〜t1までの間は、画像処理装置2は手ぶれを起こしてはいるが、被写体像は画素(m,n)に結像する。時刻t1〜t3までの間は、画像処理装置2は、画素(m−1,n)に被写体像が結像する位置に移動し、被写体像はその画素(m−1,n)に結像する。時刻t3〜t5までの間は、画像処理装置2は、画素(m―1,n+1)に被写体像が結像する位置に移動し、被写体像はその画素(m―1,n+1)に結像する。そして、時刻t5〜t8までの間は、画像処理装置2は、画素(m−1,n+2)に被写体像が結像する位置に移動し、被写体像はその画素(m−1,n+2)に結像する。さらに、時刻t8〜t10までの間は、画像処理装置2は、画素(m−2,n+3)に被写体像が結像する位置に移動し、被写体像はその画素(m−2,n+3)に結像する。
図5(C)は、上述の図3と同様にシャッタ9の開口状態を示す図であり、時刻t0〜t10までの間の開口面積の変化の様子を示している。図5(B)および図5(C)に示すように、時刻t0〜t1までの間にシャッタ9を通過した被写体光は、その光量を徐々に増しながら画素(m,n)に結像している。また、時刻t1〜t3までの間にシャッタ9を通過した被写体光は、時刻t1〜t2の間は徐々にその光量を増し、時刻t2〜t3の間は一定の光量で画素(m−1,n)に結像している。さらに、時刻t3〜t5までの間にシャッタ9を通過した被写体光は、一定の光量で画素(m―1,n+1)に結像している。そして、時刻t5〜t8までの間にシャッタ9を通過した被写体光も一定の光量で画素(m−1,n+2)に結像している。さらに、時刻t8〜t10までの間にシャッタ9を通過した被写体光はその光量が徐々に減らされながら、その画素(m−2,n+3)に結像している。
被写体光が結像する各画素(m,n),(m−1,n),(m―1,n+1),(m−1,n+2),(m−2,n+3)に入射する被写体光の全受光量に対する該各画素の受光量は次のように示すことができる。
画素(m,n)については、

Figure 2008167255
となる。
画素(m−1,n)については、

Figure 2008167255
となる。
画素(m―1,n+1)については、

Figure 2008167255
となる。
そして画素(m−1,n+2)については、

Figure 2008167255
となる。
さらに、画素(m−2,n+3)については、

Figure 2008167255
となる。
すなわち、手ぶれがないとしたならば、画素(m、n)に結像しそこに集中したであろう受光量が、各画素(m,n),(m−1,n),(m―1,n+1),(m−1,n+2),(m−2,n+3)にそれぞれ、上式(3)、(4)、(5)、(6)、(7)に示す割合で分散する。そして、この手ぶれの軌跡上にある画素への受光量の分散の割合が点像関数Gとして測定される。
つまり、ぶれ軌跡データである(1)式のP(t)と、受光量データである(2)式のQ(t)とから、点像関数G(X,Y)は、G(P(t))=Q(t)を計算することで測定することができる。このように、受光量に対するシャッタ9を通過する実際の光量の比に基づいて、点像関数G(X,Y)を測定しているので、点像関数G(X,Y)を精度高く測定することができる。
特に、シャッタ9は開き始めてから所定の開口面積まで開くまでの間と、所定の開口面積に開いている状態から完全に閉じるまでの間は、開口面積の変化が大きい。しかしながら、受光量に対するシャッタ9を通過する実際の光量の比に基づいて点像関数G(X,Y)を測定することで、開口面積の変化が大きい場合であっても、点像関数Gを精度高く測定することができる。とりわけ、シャッタ速度が速い場合は、シャッタ9が開口している時間の中で、開口面積が変化している時間の占める割合が高い。しかしながら、受光量に対するシャッタ9を通過する実際の光量の比に基づいて点像関数G(X,Y)を測定することで、シャッタ速度が速い場合であっても、点像関数Gを精度高く測定することができる。
なお、上述した実施の形態においては、ぶれ軌跡データは、撮像素子10の撮像面に結像する被写体像の移動の軌跡を示すデータとしているが、画像処理装置2が露光時間中に移動した軌跡を示すデータとしてもよい。
以上のようにして、測定された点像関数Gは、処理部4のメモリに記憶される。処理部4では、以下に説明するように測定された点像関数Gに基づいて、撮影された撮像画像を補正する。
次に、以上のようにして測定された点像関数Gを用いて、処理部4で行う画像処理の内容を説明する。先ず、図6に基づいて、処理の概要を説明する。
図6中、「I」は、任意の画像の画像データ(以下、任意画像データ)であって、処理部4の記録部5に予め保存されている画像のデータである。「I′」は、その任意画像データIの変化画像のデータを示し、比較のための比較用画像の画像データ(以下、比較用画像データ)である。「Img′」は、撮影された画像、すなわち、手ぶれにより劣化した劣化画像のデータを指し、この処理において処理対象となる手ぶれ画像の画像データ(以下、手ぶれ画像データ)である。
「D」は、手ぶれ画像データImg′と、比較用画像データI′との差分のデータである。「k」は、点像関数Gに基づく配分比である。「I0+n」は、任意画像データIに、差分データDを点像関数Gに基づいて配分して新たに生成した復元画像の画像データ(以下、復元画像データ)である。「Img」は、被写体を手ぶれすることなく撮影したと仮定した場合の画像データ(以下、理想画像データという)である。ここで、ImgとImg′の関係は、次の(1)式で表わされるとする。

Img′=Img*G ・・・(1)

「*」は、重畳積分を表わす演算子である。
なお、差分データDは、対応する画素の単純な差分でも良い場合もあるが、一般的には、点像関数のデータGにより異なり、次の(2)式で現される。

D=F(Img′,Io,G) ・・・ (2)
処理部4の処理ルーチンは、まず、任意画像データIを初期画像データIとして用意することから始まる(ステップS101)。この初期画像データI、すなわち任意画像データIとしては、撮影した画像の画像データである原画像データImg′を用いても良く、また、黒ベタ、白ベタ、灰色ベタ、市松模様等どのような画像のデータを用いても良い。ステップS102で、処理部4に構成される比較用画像データ生成手段としての比較用画像データ生成部14により、(1)式のImgの代わりに初期画像データIを入れ、点像関数Gにより変化させられた画像である比較用画像データI′を求める。次に、手ぶれ画像のデータImg′と比較用画像データI′と比較し、差分データDを算出する(ステップS103)。
次に、ステップS104で、この差分データDが所定値以上であるか否かを判断し、所定値以上であれば、ステップS105で、処理部4に構成される復元画像データ生成手段としての復元画像データ生成部15により、新たな初期画像のデータ(=復元画像データ)を生成する処理を行う。すなわち、差分データDを点像関数Gに基づいて、初期画像データIに配分し、復元画像データI0+nを生成する。その後、復元画像データI0+nを初期画像データIとして、ステップS102,S103,S104を繰り返す。
ステップS104において、差分データDが所定値より小さい場合、処理を終了する(ステップS106)。そして、処理を終了した時点での復元画像データI0+nを正しい画像、すなわち劣化のない基画像データImgと推定し、そのデータを記録部5に記録する。
以上の処理方法の考え方をまとめると以下のようになる。すなわち、この処理方法においては、処理の解を逆問題としては解かず、合理的な解を求める最適化問題として解くこととしている。
最適化問題として解くということは、次の条件を前提としている。
すなわち、
(1)入力に対する出力は、一意に決まる。
(2)出力が同じであれば、入力は同じである。
(3)出力が同じになるように、入力を更新しながら反復処理することにより、解を収束させていく。
このことを換言すれば、図7(A)(B)に示すように、手ぶれ画像データImg′と近似である比較用画像データI′(I0+n′)を生成できれば、その生成の元データとなる初期画像データIまたは復元画像データI0+nは、手ぶれ画像データImg′の基となる理想画像データImgに近似したものとなる。
なお、この実施の形態では、角速度検出センサは5μsec毎に角速度を検出している。また、差分データDの判定基準となる値は、各データを8ビット(0〜255)で表わした場合に、この実施の形態では「6」としている。すなわち、6より小さい、つまり5以下の時は、処理を終了している。また、角速度検出センサで検出したぶれの生データは、センサ自体の校正が不十分なときは、実際のぶれとは対応しない。よって実際のぶれに対応させるため、センサが校正されていないときは、センサで検出した生データに所定の倍率をかけたりする補正が必要とされる。
次に、図6および図7に示す処理方法の詳細を、図8、図9、図10、図11、図12、図13、図14および図15に基づいて説明する。
(手ぶれの復元アルゴリズム)
手ぶれが無いとき、所定の画素に対応する受光量は、露光時間中、その画素に集中する。逆に、手ぶれがある場合、受光量は、露光時間中にぶれた画素に分散する。そして、露光時間中の点像関数Gが判れば、露光時間中の受光量の分散の仕方がわかるため、手ぶれした画像から手ぶれの無い画像を作ることが可能となる。
以下、簡単のため、横一次元で説明する。画素を左から順に、n−1,n,n+1,n+2,n+3,…,とし、ある画素nに注目する。手ぶれが無いとき、露光時間中の受光量は、その画素に集中するため、受光量の集中度は「1.0」である。この状態を図8に示す。このときの撮影結果を、図9の表に示す。図9に示すものが、劣化しなかった場合の理想画像データImgとなる。なお、各データは、8ビット(0〜255)のデータで表わしている。
露光時間中に手ぶれがあり、露光時間中の全受光量の50%の時間はn番目の画素に、30%の受光量はn+1番目の画素に、20%の受光量はn+2番目の画素に、それぞれ分散したとする。すなわち、点像関数Gは、n番目、n+1、n+2の画素に、それぞれ「0.5」「0.3」「0.2」の配分比で露光時間中の全受光量が分散される内容となっている。
つまり、例えば、露光時刻tが時刻t0〜t10の時間である場合に、n番目の画素に被写体光が入射する時間が時刻t0〜t5であるとき、この間のシャッタ9の伸べ開口面積はSa(t=t0〜t5)となる。そして、このSa(t=t0〜t5)が、露光時間中(時刻t0〜t10)の延べ開口面積であるΣS(t)に対して5割である場合に、n番目の画素に全受光量の50%が受光されることになる。
同様に、n+1番目の画素に被写体像が結像する時間が時刻t5〜t8であるとき、この間のシャッタ9の伸べ開口面積はSb(t=t5〜t8)となる。そして、このSb(t=t5〜t8)が、露光時間中(t0〜t10)の延べ開口面積であるΣS(t)に対して3割である場合に、n+1番目の画素に全受光量の30%が受光されることになる。
さらに、n+2番目の画素に被写体像が結像する時間が時刻t8〜t10であるとき、この間のシャッタ9の伸べ開口面積はSc(t=t8〜t10)となる。そして、このSc(t=t8〜t10)が、露光時間中(時刻t0〜t10)の延べ開口面積であるΣS(t)に対して2割である場合に、n+2番目の画素に全受光量の20%が受光されることになる。
上述の場合に、受光量の分散の仕方は、図10に示す表の通りとなる。
手ぶれは、全ての画素で一様であるので、上下方向への手ぶれ(縦ぶれ)が無いとすると、手ぶれの状況は、図11に示す表のとおりとなる。図11中の「理想画像」として示されるデータが、理想画像データImgで、「手ぶれ画像」として示されるデータが、撮影された画像の画像データ、すなわち手ぶれ画像データImg′となる。具体的には、たとえば「n−3」の画素の「120」は、点像関数Gに基づき「0.5」「0.3」「0.2」の配分比に従い、「n−3」の画素に「60」、「n−2」の画素に「36」、「n−1」の画素に「24」というように分散する。同様に、「n−2」の画素のデータである「60」は、「n−2」に「30」、「n−1」に「18」、「n」に「12」として分散する。この手ぶれ画像データImg′と、図10に示す点像関数Gからぶれの無い理想画像データImgを算出することとなる。
ステップS101に示す初期画像データIとしては、どのようなものでも採用できるが、この説明に当たっては、手ぶれ画像データImg′を用いる。すなわち、I=Img′として処理を開始する。図12の表中に「入力」とされたものが初期画像データIに相当する。この初期画像データIすなわち手ぶれ画像データImg′に、ステップS102で点像関数Gを作用させる。すなわち、たとえば、初期画像データIの「n−3」の画素の「60」は、n−3の画素に「30」が、「n−2」の画素に「18」が、「n−1」の画素に「12」がそれぞれ割り振られる。他の画素についても同様に配分され、「出力I′」として示される比較用画像データI′が生成される。その結果、ステップS103の差分データDは、図12の最下欄に示すようになる。
この後、ステップS104にて差分データDの大きさを判断する。具体的には、差分データDが全て絶対値で5以下となった場合に処理を終了するが、図12に示す差分データDは、この条件に合わないため、ステップS105に進む。すなわち、差分データDを点像関数Gを利用して、初期画像データIに配分して、図13中の「次回入力」として示される復元画像データI0+nを生成する。この場合、第1回目であるため、図13では、I0+1と表している。
差分データDの配分は、たとえば「n−3」の画素のデータ「30」に自分の所(=「n−3」の画素)の配分比である0.5をかけた「15」を「n−3」の画素に配分し、また「n−2」の画素のデータ「15」にその「n−2」の画素にきているはずの配分比である0.3をかけた「4.5」を配分し、さらに、「n−1」の画素のデータ「9.2」に、その「n−1」の画素にきているはずの配分比である0.2をかけた「1.84」を配分する。「n−3」の画素に配分された総量は、「21.34」となり、この値を初期画像のデータI(ここでは撮影画像のデータImg′を使用)にプラスして、復元画像データI0+1を生成している。この復元画像データI0+1は、図13の表中の「次回入力」に相当するものである。
図14に示すように、この復元画像データI0+1がステップS102の入力画像のデータ(=初期画像データI)になり、ステップS102が実行される。図14の表中の「入力I0+1」は、復元画像データI0+1に相当する。そして、ステップS103へと移行し、新しい差分データDを得る。この新しい差分データDの大きさをステップS104で判断し、所定値より大きい場合、ステップS105で新しい差分データDを前回の復元画像データI0+1に配分し、新しい復元画像データI0+2を生成する。この復元画像データI0+2は、図15の表中の「次回入力」に相当するものである。その後、ステップS102の遂行により、復元画像データI0+2から新しい比較用画像データI0+2′が生成される。このように、ステップS102,S103が実行された後、ステップS104へ行き、そこでの判断によりステップS105へ行ったり、ステップS106へ移行する。このような処理を繰り返す。
この画像処理装置2では、処理するに当たり、ステップS104において、事前に処理回数と、差分データDの判断基準値のいずれか一方または両者を設定できる。たとえば処理回数として20回、50回等任意の回数を設定できる。また、処理を停止させる差分データDの値を8ビット(0〜255)中の「5」と設定し、5以下になったら処理を終了させたり、「0.5」と設定し「0.5」以下になったら処理を終了させることができる。この設定値を任意に設定できる。処理回数と判断基準値の両者を入力した場合、いずれか一方が満足されたとき処理は停止される。なお、両者の設定を可能としたとき、判断基準値を優先し、所定の回数の処理では判断基準値内に入らなかった場合、さらに所定回数の処理を繰り返すようにしても良い。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明の要旨を逸脱しない限り種々変更実施可能である。例えば、制御部7、処理部4、点像関数測定部1で行った処理は、ソフトウェアで構成しているが、それぞれ、一部の処理を分担して行うようにした部品からなるハードウェアで構成しても良い。また、上述の本発明の実施の形態では、シャッタ9は、閉じた状態から撮影の開始に併せて開口し、撮影の終了に併せて閉じる動作を行っている。これに対して、撮影開始する前は、シャッタ9を常時開口しているようにしておき、撮影の開始に併せて撮像素子10を電気的にリセットしてから受光を開始し、そして、撮影の終了に併せてシャッタ9を閉じ撮像素子9への露光を終了するように構成してもよい。この場合、シャッタ9の開口面積Sと露光時間Tnとの関係は、図3において、t2からt10に示す関係となる。また、これとは逆に、撮影開始する前は、シャッタ9を常時閉鎖しているようにしておき、撮影の開始に併せてシャッタ9を開口し撮像素子10への露光を開始し、そして、撮影の終了に併せて撮像素子9の受光を、撮像素子9に対する電気的な制御により停止するように構成してもよい。この場合、シャッタ9の開口面積Sと露光時間Tnとの関係は、図3において、t0からt8に示す関係となる。
また、画像処理装置2の露光時間中の移動の原因を手ぶれによる場合を例にとって説明したが、手ぶれの他に、画像処理装置2を車載して使用した場合には、車両の振動により撮影画像にぶれが生じることがある。この場合にも、上述したようにぶれ画像を復元することができる。
また、上述した各処理方法は、プログラム化されても良い。また、プログラム化されたものが記憶媒体、たとえばCD、DVD、USBメモリに入れられ、コンピュータによって読みとり可能とされても良い。この場合、画像処理装置2は、その記憶媒体内のプログラムを読み込む読み込み手段を持つこととなる。さらには、そのプログラム化されたものが画像処理装置2の外部のサーバに入れられ、必要によりダウンロードされ、使用されるようにしても良い。この場合、画像処理装置2は、その記憶媒体内のプログラムをダウンロードする通信手段を持つこととなる。
ところで、上述したように本実施の形態においては、撮像素子10にCCDを使用している。CCDの撮像面への電荷の蓄積の停止は、CCDを電気的に駆動制御することによっては行うことができない。そのため、CCDへの電荷の蓄積を停止するためには、CCDに入射する被写体光をシャッタにより遮光することが余儀なくされる。したがって、上述した方法で伝達関数を測定することで、撮像素子10にCCDを使用した場合にも点像関数を精度高く測定することができる。
なお、撮像素子10の受光量の変化は、シャッタ9の開口面積の変化の他に、例えば、撮像素子10の経時的な劣化、撮像素子10の環境温度等の環境変化に起因する感度の変化等が原因となることがある。したがって、これら点像関数の測定時、あるいは生成時に測定し、本発明に適用するようにしてもよい。
本発明の実施の形態に係る点像関数測定部および画像処理装置の主要構成を示すブロック図である。 図1に示す画像処理装置の概要を示す外観斜視図で、角速度センサの配置位置を説明するための図である。 図1に示すシャッタの露光時間と開口面積の関係を示すグラフである。 図1に示す画像処理装置のぶれの軌跡を示すグラフである。 図1に示す画像処理装置中の撮像素子への光の入射を説明する図で、(A)は、画像処理装置による撮影が、手ぶれすること無く行われた場合の撮像素子の受光状態を説明する図で、(B)は、画像処理装置による撮影が、手ぶれして行われた場合の撮像素子の受光状態を説明する図で、(C)は、シャッタの露光時間と開口面積の関係を示すグラフである。 図1に示す画像処理装置の処理部で行う処理方法(処理ルーチン)であって基本的な考え方を説明するための処理フロー図である。 図6に示す処理方法の概念を説明するための図である。 図6に示す処理方法を、手ぶれを例にして具体的に説明するための図で、手ぶれのないときのエネルギーの集中を示す表である。 図6に示す処理方法を、手ぶれを例にして具体的に説明するための図で、手ぶれのないときの画像データを示す図である。 図6に示す処理方法を、手ぶれを例にして具体的に説明するための図で、手ぶれが生じたときのエネルギーの分散を示す図である。 図6に示す処理方法を、手ぶれを例にして具体的に説明するための図で、任意の画像から比較用画像データを生成する状況を説明するための図である。 図6に示す処理方法を、手ぶれを例にして具体的に説明するための図で、比較用画像データと、処理対象となるぶれた原画像とを比較して、差分データを生成する状況を説明するための図である。 図6に示す処理方法を、手ぶれを例にして具体的に説明するための図で、差分データを配分し任意の画像に加えることで復元画像データを生成する状況を説明するための図である。 図6に示す処理方法を、手ぶれを例にして具体的に説明するための図で、生成された復元画像データから新たな比較用画像データを生成し、そのデータと処理対象となるぶれた原画像とを比較して差分データを生成する状況を説明するための図である。 図6に示す処理方法を、手ぶれを例にして具体的に説明するための図で、新たに生成された差分データを配分し、新たな復元画像データを生成する状況を説明するための図である。
符号の説明
1 … 点像関数測定部(点像関数測定装置)
2 … 画像処理装置
3 … 撮像部(撮影手段)
9 … シャッタ
10 … 撮像素子
11 … ぶれ軌跡データ生成部(ぶれ軌跡データ生成手段)
12 … 受光量データ生成部(受光量データ生成手段)
14 … 比較用画像データ生成部(比較用画像データ生成手段)
15 … 復元画像データ生成部(復元画像データ生成手段)
… 初期画像データ(任意の画像データ)
′ … 比較用の画像データ
Img′ … ぶれ画像データ
D … 差分のデータ
0+n … 復元画像データ

Claims (5)

  1. シャッタを備える撮影手段により撮影された撮影画像に関する点像関数の測定方法において、
    撮像素子が撮影のために露光されている露光時間中の時間の経過と、この時間の経過に伴う上記撮影手段のぶれ位置との関係に係るぶれ軌跡データを生成するステップと、
    上記露光時間中に上記撮像素子が受光する受光量の総和と、上記露光時間中における時間経過に伴う上記シャッタの開口面積に応じた受光量との割合に係る受光量データを生成するステップと、
    上記ぶれ軌跡データと上記受光量データとを用いて点像関数を測定するステップと、
    を有することを特徴とする点像関数の測定方法。
  2. シャッタを備える撮影手段により撮影された撮影画像に関する点像関数の生成方法において、
    撮像素子が撮影のために露光されている露光時間中の時間の経過と、この時間の経過に伴う上記撮影手段のぶれ位置との関係に係るぶれ軌跡データを生成するステップと、
    上記シャッタが閉じている状態から所定の開口面積まで開くのに要する時間に上記撮像素子が受光する受光量と、上記シャッタが所定の開口面積に開いている状態から完全に閉じるまでに要する時間に上記撮像素子が受光する受光量の少なく一方を、時間の経過とともに変化するものとして計算するステップと、
    を有することを特徴とする点像関数の生成方法。
  3. シャッタを備える撮影手段により撮影された撮影画像に関する点像関数を測定する点像関数測定装置において、
    撮像素子が撮影のために露光されている露光時間中の時間の経過と、この時間の経過に伴う上記撮影手段のぶれ位置との関係に係るぶれ軌跡データを生成するぶれ軌跡データ生成手段と、
    上記露光時間中に撮像素子が受光する受光量の総和と、上記露光時間中における時間経過に伴うシャッタの開口面積に応じた受光量との割合に係る受光量データを生成する受光量データ生成手段と、
    を備え、
    上記ぶれ軌跡データ生成手段および上記受光量データ生成手段からのデータに基づいて点像関数を測定することを特徴とする点像関数測定装置。
  4. ぶれ画像を復元する画像処理装置において、
    請求項1記載の測定方法により測定した点像関数、請求項2記載の生成方法により生成した点像関数、または請求項3記載の点像関数測定装置により測定した点像関数に基づき、ぶれ画像を復元することを特徴とする画像処理装置。
  5. 請求項4に記載の画像処理装置は、
    前記いずれかの点像関数を利用して、任意の画像データから、この任意の画像データを劣化させた比較用の画像データを生成する比較画像データ生成手段と、
    処理対象となるぶれ画像データと上記比較用画像データとを比較し、得られた差分のデータを前記点像関数に基づいて上記任意の画像データに配分し復元画像データを生成する復元画像データ生成手段とを有し、
    上記復元画像データを上記任意の画像データとして利用し、同様の処理を繰り返すことで、ぶれによる劣化を有しない画像に近似する復元画像データを生成する処理を行うことを特徴とする画像処理装置。
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