JP2008160275A - 手振れベクトル算出方法及びその装置並びに手振れベクトル算出プログラム、電子式手振れ補正方法及びその装置並びに電子式手振れ補正プログラム、撮像装置 - Google Patents

手振れベクトル算出方法及びその装置並びに手振れベクトル算出プログラム、電子式手振れ補正方法及びその装置並びに電子式手振れ補正プログラム、撮像装置 Download PDF

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【課題】精度の良い2画面間の手振れベクトルを高解像度,高速に求める。
【解決手段】撮像画面を複数領域♯1〜♯16に分割し、各分割画面毎に移動ベクトルk1〜k16を算出し、各移動ベクトルから画面全体の手振れベクトルを算出する場合に、各分割画面の画像データを元画像データに対して画素ずらしした画像データで前記移動ベクトルを算出し、得られた複数の移動ベクトルのうちペアとなる移動ベクトルの組み合わせ(例えばk2とk11)を求めると共に、各ペア毎に、ペアを構成する2つの移動ベクトルに所定演算を施したベクトル値を算出し、各ペアの2つの移動ベクトルを求めた2つの分割画面の間の距離L(n)を重みとして各ペア毎の前記ベクトル値を重み付け演算器で加算平均演算して手振れベクトルを算出する。
【選択図】図7

Description

本発明は、2画面間の移動ベクトル(以下、手振れベクトルという。)を検出する手振れベクトル検出方法及びその装置並びに手振れベクトル検出プログラムと、検出した手振れベクトルに基づき電子的に手振れ補正を行う電子式手振れ補正方法及びその装置並びに電子式手振れ補正プログラムと、この電子式手振れ補正装置を搭載した撮像装置に関する。
例えば、動画撮影機能を有するデジタルスチルカメラやビデオカメラ等を手に持ち動画を撮影する場合、カメラを持つ手が振れると、あるフレームの画像中に映っている静止物画像の位置が次フレームの画面では移動してしまい、見づらい動画になってしまう。そこで、あるフレームの画像に対して次フレームの画像の手振れベクトルを検出し、画像が揺れない様に手ぶれ補正を行うことが行われている。
図9は、手振れ補正を行うときの手振れベクトルを検出する原理を示す説明図である。図9(a)に示すNフレーム目の画像1中の所定アドレスで示されるブロック2内の画像を基準画像とすると、図9(b)に示す(N+1)フレーム目の画像3中の同一所定アドレスで示されるブロック4によって切り出された画像が基準画像と同一であれば、画像1に対して画像3は振れていないことになる。
しかし、手振れが発生していれば、ブロック2内の基準画像とブロック4で切り出された画像は一致しない。そこで、画像3中のブロック4を、4a,4b,4c,…と、X方向(水平方向),Y方向(垂直方向)に1画素づつずらしながら、各ブロック4a,4b,4c,…内の夫々の画像を基準画像と比較し、基準画像と最も相関性が高い比較画像を切り出したブロック位置を求める。
図9(b)に示す例で、ブロック2の基準画像に対し最も相関性の高い比較画像がブロック4cで切り出されたとすると、画像1に対する画像3の差は「k」となる。このkが2画面間の手振れベクトルであり、画像1を表示した次に、画像3を移動ベクトルkだけ逆方向に移動させて表示すれば、手振れの無い画像を表示することができる。
しかし、図9で説明した方法は検出原理であり、検出できるのは、切出ブロック2で切り出された画像の移動ベクトルに過ぎない。つまり、切出ブロックで切り出された画像が移動物体(例えば動き回る小動物)の画像の場合には、検出された移動ベクトルはこの移動物体の移動ベクトルであり、2画面間の移動ベクトルつまり手振れベクトルではない。
そこで、実際には、図10(a)に示す様に、1画面を複数画面(図示する例では4行4列の計16個の画面♯1〜♯16)に分割し、各分割画面毎に、図9で説明した原理で夫々図10(b)に示す移動ベクトルk1〜k16を検出する。そして、この中から異常値を示すベクトル(図示する例ではk11,k14)を除外し、残りの移動ベクトルの平均値を求め、この平均値を手振れベクトルとすることが行われる。
この様に、複数の分割画面毎に基準画像と比較画像の相関性を求める演算を行うのであるが、この演算は、基準画像と比較画像の1画素1画素を比較し各差分のブロック内総画素の総和の最小値を求めることで行うため、演算負荷が高く、演算に要する時間も長くなり、次フレームの表示までに移動ベクトル算出が間に合わなくなってしまう。そこで、ブロック4a,4b,4c,…を1画素づつずらすのではなく、例えば8画素づつずらし、演算処理の負荷軽減を図ると共に、演算時間の短縮を図るようにしている。
尚、手振れ補正に関連する従来技術として、下記特許文献1,2等がある。
特開2003―331292号公報 特開2004―146995号公報
2画面間の手振れベクトルを検出するために、基準画像と比較する比較画像の切り出しブロックを画面内で複数画素(例えば8画素)単位でずらせば、演算負荷の軽減と演算時間の短縮を図ることができる。
しかし、上記例の様に、切出ブロックの移動量を8画素単位にするということは、図11に示すように、移動量の検出最小単位(解像度すなわち分解能)が、X方向,Y方向ともに8画素単位に量子化されるということを意味し、量子化誤差が発生してしまう。つまり、移動量の解像度を8画素以下にできないため、2画面間の揺れを8画素以下に抑制することができず、高精度の手振れ補正ができないという問題が生じる。
本発明の目的は、比較画像の切出ブロックのずらし単位を複数画素単位としたとき手振れベクトルの解像度を切出ブロックのずらし単位以下にすることができ、高精度に2画面間の手振れベクトルを検出することができる手振れベクトル検出方法及びその装置並びに手振れベクトル検出プログラムと、検出した手振れベクトルに基づき電子的に手振れ補正を行う電子式手振れ補正方法及びその装置並びに電子式手振れ補正プログラムと、この電子式手振れ補正装置を搭載した撮像装置を提供することにある。
本発明の手振れベクトル算出方法及びその装置並びに手振れベクトル算出プログラムは、第1画面の全体画像(以下、第1画像という。)から基準画像切出ブロックにより基準画像を切り出し、前記基準画像切出ブロックと同一大きさの比較画像切出ブロックを所定複数画素(以下、画素数nとする。)づつずらしながら第2画面の全体画像(以下、第2画像という。)から比較画像を切り出し、前記所定画素数nづつずらしながら切り出された各比較画像と前記基準画像との相関性を夫々演算し該相関性が最も高い比較画像を切り出した比較画像切出ブロックの位置と前記基準画像切出ブロックの位置とから前記第2画像の前記第1画像に対する手振れベクトルを求める2画面間の手振れベクトル算出するとき、前記第1画像,第2画像を夫々同一複数領域の部分画像(以下、第1a画像,第1b画像,…、第2a画像,第2b画像,…という。)に分割すると共に、前記第2画像をメモリに格納するとき第2a画像,第2b画像,…を夫々前記所定画素数nより少ない異なる画素数づつ画素ずらしを行ってメモリに格納し、前記第2a画像から前記所定画素数nづつずらしながら切り出された比較画像と前記第1a画像から切り出された基準画像との相関性から該部分画像の移動ベクトルを求め、前記第2b画像から前記所定画素数nづつずらしながら切り出された比較画像と前記第1b画像から切り出された基準画像との相関性から該部分画像の移動ベクトルを求め、以下同様にして前記複数領域数と同数の部分画像の移動ベクトルを求め、前記複数の移動ベクトルのうちペアとなる移動ベクトルの組み合わせを求めると共に、各ペア毎に、ペアを構成する2つの移動ベクトルに所定演算を施したベクトル値を算出し、各ペアの2つの移動ベクトルを求めた2つの部分画像間の距離を重みとして各ペア毎の前記ベクトル値を加算平均演算して手振れベクトルを算出することを特徴とする。
好適には、前記画素ずらしは、前記部分画像間の距離が離れているほど画素ずらし量の差を小さくしたことを特徴とする。
好適には、前記重み付けして行う前記加算平均演算の演算式の分母の値が或る閾値以下になった場合には該加算平均演算により求められる手振れベクトルの信頼性が無いと判断して手振れベクトルの検出を停止することを特徴とする。
更に好適には、前記ペアとなる2つの移動ベクトルの差が所定閾値以上異なる場合には該ペアの前記手振れベクトルへの算出寄与率を“0”とすることを特徴とする。
更に好適には、前記距離が所定閾値以下となる前記ペアは前記手振れベクトルの加算平均演算から除外することを特徴とする。
更に好適には、前記第1画像の部分画像である第1a画像,第1b画像,…も夫々前記所定画素数nより少ない異なる画素数づつずらしてメモリに格納し、各部分画像から基準画像を切り出すことを特徴とする。
更に好適には、前記メモリには元画像を縦および/または横に縮小した画像として格納し、該縮小画像上で1画素づつずらして前記比較画像を切り出し、同一縮小倍率で縮小した第1画像から切り出された基準画像と該比較画像とを比較し相関性を求めることを特徴とする。
本発明の電子式手振れ補正方法及びその装置並び電子式手振れ補正プログラムは、上述した2画面間の手振れベクトル算出処理により算出された手振れベクトルを用い、前記第1画像の出力後に前記第2画像を出力するとき該第2画像を手振れ補正することを特徴とする。
本発明の撮像装置は、固体撮像素子と、該固体撮像素子による撮像画像データを画像処理して出力する画像処理出力手段と、前記撮像画像データを取り込み前記画像処理出力手段の出力データを補正する上記の電子式手振れ補正装置とを備えることを特徴とする。
本発明によれば、2画面間の手振れベクトルの算出精度や解像度が向上するため、適切な電子式手振れ補正が可能になり、撮像装置の性能が向上する。
以下、本発明の一実施形態について、図面を参照して説明する。
先ず、本発明の実施形態で用いる画素ずらしの原理を説明する。図1は、画素ずらしによる手振れベクトル検出装置の機能ブロック図である。この手振れベクトル検出装置は、第1画面の画像を取り込み格納するメモリ10と、該メモリ10の格納データから所定アドレス位置の基準画像を切り出す基準画像切出回路11と、第1画面と比較する第2画面の画像を取り込み−2画素ずらして格納するメモリ12と、前記第2画面の画像を取り込み+2画素ずらして格納するメモリ13とを備える。
この装置は更に、メモリ12の格納データから指定ブロック位置の比較画像Aを切り出す切出回路14と、メモリ13の格納データから指定ブロック位置の比較画像Bを切り出す切出回路15と、比較画像Aと基準画像とを比較演算して両者の相関量を算出する比較演算回路16と、比較画像Bと基準画像とを比較演算して両者の相関量を算出する比較演算回路17と、比較演算回路16,17から出力される相関量を取り込み第1画面に対する第2画面の手振れベクトルを求める移動量演算回路18とを備える。
斯かる手振れベクトル検出装置に第1画面の画像が入力されると、この画像データはメモリ10に取り込まれ格納される。切出回路11は、このメモリ10内の画像データから、所定アドレスのブロックにより基準画像を切り出し、基準画像を比較演算回路16,17に出力する。
次に、第1画面と比較する第2画面の画像が入力されると、この画像データは2つのメモリ12,13に並列に格納される。メモリ12には、入力画像を水平方向に−2画素ずらしながら格納され、メモリ13には、入力画像を水平方向に+2画素ずらしながら格納される。
切出回路14は、メモリ12の格納データを切り出して比較演算回路16に出力し、切出回路15は、メモリ13の格納データを切り出して比較演算回路17に出力する。両切出回路15は、同一の指定切出位置(ブロック)から比較画像を切り出す。
切出回路14は、図2に示す様に、切出ブロック20によってメモリ13の画像データを切り出すが、この画像データ自体が予め−2画素分だけX方向にずらされているため、実際に切り出される比較画像Aは、元画像上では、指定ブロック20の位置から+2画素だけずれた画像となっている。同様に、切出回路15によって切り出される比較画像Bは、元画像上では、指定ブロック20の位置から−2画素だけずれた画像となっている。
比較演算回路16は基準画像と比較画像Aとの相関量を求め、比較演算回路17は基準画像と比較画像Bとの相関量を求める。この両者の演算は、並列処理で行われる。切出回路14,15は、8画素単位に次々とずらされる指定ブロック位置の比較画像A,Bを切り出し、比較演算回路16,17は夫々のブロック位置における相関量を算出し、移動量演算回路18は、比較演算回路16,17から出力される多数の相関量算出結果を取り込み、第2画面の第1画面に対する手振れベクトルを求め出力する。
この例では、8画素単位で比較画像切出ブロック位置を移動させるが、実際には、4画素単位でずれた比較画像A,Bを基準画像と比較するため、移動量の量子化は、図3に示す様に、4画素単位となる。つまり、4画素ずれた比較画像Aと比較画像Bとが、8画素単位で移動される結果、求まる移動量の解像度は4画素になる。
尚、上述した説明では、説明を簡単にするため水平方向のみ−2画素,+2画素ずらしたが、Y方向の解像度も4画素に上げるには、垂直方向にも−2画素,+2画素ずらせばよいことになる。
図4は、本発明の第1実施形態に係る手振れ補正処理装置を搭載したデジタルカメラの構成図である。このデジタルカメラでは、上述した画素ずらしを、図5に示す様に、水平方向に−1画素,+1画素,−3画素,+3画素づつずらすことで、水平方向の解像度を2画素単位にしている。また、同様に図示は省略するが、垂直方向にも−1画素,+1画素,−3画素,+3画素づつずらし、垂直方向の解像度も2画素単位にしている。
また、1画面を、図10(a)に示す様に、♯1〜♯16の16個の分割画面(部分領域)に分け、各分割画面毎に、移動ベクトルを算出し、この16個の移動ベクトルから手振れベクトルを算出する構成になっている。
解像度を2画素単位にするには、水平方向,垂直方向ともに−1画素,+1画素,−3画素,+3画素づつずらした画像をメモリに格納する必要があり、基準画像に対して、夫々画素ずらしした比較画像を比較演算することで2画素単位の移動ベクトルの算出が可能となる。しかし、斯かる方法を、16個の分割画面♯1〜♯16に夫々適用しても良いが、演算時間が長くなるため、次の様に図6(a),図6(b)に示す方法を採用する。
図6(a)はNフレーム目の画像を示し、図6(b)は、N+1フレーム目の画像を示す。両方とも、図10と同様に4×4=16の分割画面♯1〜♯16に分けられている。
画像データは、水平走査されながら入力されてくるため、先ず、第1行(図10参照)の4つの分割画面♯1〜♯4の画像データがメモリ内に格納される。このとき、Nフレーム目の画像の場合、図6(a)に示す様に、第1行の分割画面♯1〜♯4の入力画像データをX方向に−1画素ずらしながらメモリに格納する。次の第2行の分割画面♯5〜♯8の入力画像データは、X方向に+3画素ずらしながらメモリに格納し、第3行の分割画面♯9〜♯12の入力画像データは、X方向に−3画素ずらしながらメモリに格納し、第4行の分割画面♯13〜♯16の入力画像データは、X方向に+1画素ずらしながらメモリに格納する。
次に入力されるN+1フレーム目の画像データをメモリに格納する場合は、図6(b)に示す様にする。即ち、第1行第1列の分割画面♯1の入力画像データは、Y方向に−1画素ずらしながらメモリに格納し、第1行第2列の分割画面♯2の入力画像データは、Y方向に+3画素ずらしながらメモリに格納し、第1行第3列の分割画面♯3の入力画像データは、Y方向に−3画素ずらしながらメモリに格納し、第1行第4列の分割画面♯4の入力画像データは、Y方向に+1画素ずらしながらメモリに格納する。以下、同様に、第2行,第3行,第4行の各部分領域の画像データをメモリに格納する。これにより、第1列,第2列,第3列,第4列の各部分領域の画像データは、Y方向に−1,+3,−3,+1画素づつずれた画像となる。
そして、図6(a)に示す画像を基準画像とする場合には、例えば図6(a)の♯1分割画面の中央ブロック(点線で示したブロック)から基準画像を切り出し、これと比較する図6(b)の♯1分割画面の中央に示した切出ブロック(点線で示したブロック)から比較画像を切り出し、比較演算を行う。この比較演算の次に、比較画像切出用の切出ブロックを水平方向または垂直方向に8画素ずらし、同様に基準画像との比較演算を行い、更に切出ブロックを8画素ずらして比較演算を行うという処理を繰り返し、基準画像と相関性の最も高い切出ブロック位置を求め、♯1分割画面における移動ベクトルを求める。
♯2分割画面においても上記と同様にして比較演算を行いながら、♯2分割画面における移動ベクトルを求め、以下同様にして、16個の分割画面毎の移動ベクトルを求める。そして、16個の移動ベクトルを求めた後に、画面全体の手振れベクトルを算出する。
この様にして算出される分割画面毎の移動ベクトルは、8画素単位の分解能(解像度)しかないが、分割画面毎に比較する画像が少しずつずれているため、16個の分割画面毎に求まる移動ベクトルを平均して画面間の手振れベクトルを求めると、この画面間の手振れベクトルは2画素単位となる。この平均を求める演算は、本実施形態では、詳細は後述するように、重み付け平均で行い、手振れベクトルの検出精度を向上させている。
Nフレーム目の画像に対してN+1フレーム目の画像の手振れベクトルが算出された後は、次に、N+1フレーム目の画像に対するN+2フレーム目の画像の手振れベクトルを同様に算出する。この場合には、図6(b)に示す画像が基準画像切出用の画像となり、図6(a)に示す画像が比較画像切出用の画像となる。
上述した原理に基づき構成された本実施形態に係る2画面間の手振れベクトル検出装置は、図4に示す動画撮影機能を搭載したデジタルスチルカメラの電子式手振れ補正処理装置50内に設けられる。この電子式手振れ補正処理装置50は、デジタルカメラに通常搭載されているシステム制御部(CPU)が、電子式手振れ補正プログラムを実行することで、配下のデジタル信号処理装置(DSP)やフレームメモリ等により構成される。
図4に示すデジタルスチルカメラは、固体撮像素子30と、固体撮像素子30により撮像された画像データのうち偶数フレーム画像と奇数フレーム画像を交互に書き換えながら格納する2面のフレームメモリ31,32と、フレームメモリ31,32内の格納画像データを画像処理し例えばJPEG画像等にして出力する画像処理出力部33と、画像処理出力部33から出力される画像データを表示する表示部34やこの画像データを蓄積する図示しない記録メディアを備える。
このデジタルスチルカメラに搭載される電子式手振れ補正処理装置50は、フレームメモリ31,32に格納される入力画像データを並行して取り込み、Nフレーム画像に対する(N+1)フレーム画像の画面間の手振れベクトルを算出し、算出した画面間の手振れベクトルを画像処理出力部33に出力する様になっている。
この手振れ補正処理装置50は、奇数フレームの画像データを取り込みX方向の画素ズラシ(上述した−1,+3,−3,+1の画素ズラシ)を行う画素ずらし回路35と、画素ずらし回路35の出力画像データをX方向,Y方向共に1/8に縮小(8×8=64画素を1画素に縮小)する画素間引回路36と、画素間引きされた奇数フレームの画像データを格納するメモリ37とを備える。
また、この手振れ補正処理装置50は、偶数フレームの画像データを取り込みY方向の画素ズラシ(上述した−1,+3,−3,+1の画素ズラシ)を行う画素ずらし回路38と、画素ずらし回路38の出力画像データをX方向,Y方向共に1/8に縮小(8×8=64画素を1画素に縮小)する画素間引回路39と、画素間引きされた偶数フレームの画像データを格納するメモリ40とを備える。
本実施形態では、画素間引回路36,39を設け、X方向,Y方向を夫々1/8に間引きしている。切出ブロックを元画像で8画素単位に移動させることは、縮小画像で1画素づつ移動させることに相当する。また、比較画像,基準画像共に縮小された画像を用いるため、1画素毎に行う比較演算処理の負荷が軽減されると共に処理時間の短縮が図れ、また、メモリ37,39の容量削減を図ることができる。尚、縦横共に同一倍率で縮小する必要はなく、また、縦だけまたは横だけ縮小するだけでも良い。
更にこの手振れ補正処理装置50は、所定アドレスのブロックによって基準画像を切り出す基準画像切出回路41と、切出ブロックによって比較画像を切り出す比較画像切出回路42と、メモリ37,40と切出回路41,42との接続をフレーム切替信号によって切り替えるスイッチ回路43と、切出回路41,42の出力画像データを取り込み基準画像と比較画像との比較演算処理を行い分割画面毎の移動ベクトルを算出する比較演算器44と、各分割画面毎の移動ベクトルから画面間の手振れベクトルを算出し画像出力部33に出力する重み付け演算器45とを備える。比較演算器44は、比較画像切出回路42に対して切出ブロックの切出位置移動指令を出力すると共に、各切出回路41,42に対して対象とする分割画面のアドレスを指示する。
斯かる構成の電子式手振れ補正処理装置50では、Nフレーム目の画像が入力してくると、図6(a)に示す様に、第1行の4つの分割画面♯1〜♯4の画像データに対しては画素ずらし回路35がX方向に−1画素分だけ画素ズラシを行い、画素間引回路36が画像縮小を行い、メモリ37に縮小画像が格納される。同様に、第2行の4つの分割画面♯5〜♯8の画像データに対しては、画素ずらし回路35がX方向に+3画素分だけ画素ずらしを行い、画素間引回路36が画像縮小を行い、メモリ37に縮小画像が格納される。以下、同様にして、Nフレーム目の、画素ズラシ及び画素間引きされた縮小画像データがメモリ37に格納される。
N+1フレーム目の画像が入力してくると、図6(b)で説明した様に、今度はY方向に画素ズラシされ更に画素間引きされた縮小画像データがメモリ40に格納される。図6(b)の第1行の4つの分割画面♯1〜♯4の縮小画像がメモリ40に格納されると、この4つの分割画面♯1〜♯4における移動ベクトル算出の比較演算処理が実行可能となるため、第2行以下の分割画面の縮小画像のメモリ40への格納と並行して、4つの分割画面の移動ベクトル算出処理が同時並列的に実行される。
即ち、基準画像切出回路41がメモリ37内の4つの分割画面から夫々の基準画像を切り出して比較演算器44に出力すると共に、比較画像切出回路42がメモリ40内の4つの分割画面から比較画像を切り出して比較演算器44に出力し、比較演算器44は、4つの分割画面毎に、基準画像と比較画像との相関量を算出する。1つの比較画像との比較演算が終了すると、縮小画像で1画素ずれた比較画像を比較画像切出回路42に切出要求する。
各分割画面毎に、相関量の最も高い切出ブロック位置が求まると、夫々の分割画面における基準画像切出ブロックとの位置の差がその分割画面における移動ベクトルとなり、これが重み付け演算器45に出力される。
第1行の4つ分割画面♯1〜♯4の各移動ベクトルが求まると、次に第2行の4つ分割画面♯5〜♯8の各移動ベクトルを並列処理で求め、更に第3行,第4行と同様に進めると、重み付け演算器45には、16個の分割画面移動ベクトルが入力される。
重み付け演算器45は、この16個の移動ベクトルを後述するように処理して画面間の手振れベクトルを算出し、この画面間の手振れベクトルを画像処理出力部33に出力する。
画像処理出力部33は、例えば奇数フレームの画像をフレームメモリ32から読み出して表示部34に表示した後、偶数フレームの画像をフレームメモリ31から読み出して表示部34に表示するとき、画面間の手振れベクトルを用いて偶数フレームの画像をずらした後、表示部34に表示する。
偶数フレームの画像をずらして表示部34に表示するとき、次の奇数フレームの画像データが入力され、奇数フレームメモリ31が書き換えられる。これと同時に奇数フレームの画像がX方向画素ずらし回路35,画素間引回路36と通って新たな縮小画像がメモリ37に書き込まれる。また、このとき、スイッチ回路43にフレーム切替信号が入力するため、メモリ40が基準画像切出回路41に接続替えされ、メモリ37が比較画像切出回路42に接続替えされる。
以後、メモリ40内の画像が基準画像となり、メモリ37内の画像が比較画像として切り出され、次フレーム画像の画面間の手振れベクトルが算出され、画像処理出力部33は、次フレームの画像をこの手振れベクトルによってずらし、表示部34に表示する。この様な制御を行うことで、表示部34の画面に表示される動画は、手振れが抑制された画像となる。
次に、重み付け演算器45が行う演算処理について説明する。本実施形態では、1画面を16個に分割したため、図7(a)に示す様に、計16個の移動ベクトルk1〜k16が検出される。重み付け演算器45は、この16個の移動ベクトルk1〜k16を次式に基づき演算処理し、画面全体の手振れベクトルkを算出する。
Figure 2008160275
ここで、分母の「f」とはペア成立で“1”、ペア不成立で“0”となる値である。ペアとは、移動ベクトルk1〜k16の中の任意の2つの組を指す。
例えば、図7(a)に示す16個の移動ベクトルk1〜k16の中の例えば(k2,k11)の組を指す。そして、ベクトルk2とベクトルk11との差が所定閾値A以下のとき、ペア成立となり、所定閾値Aを越えて違いが大きい場合にはペア不成立となる。
「Pair値」とは、ペア不成立の場合には“0”となり、ペア成立時にはベクトルk2とベクトルk11に所定演算を施したベクトル値、例えば加算平均ベクトル値となる。
「L(n)」とは、図7(b)に示す様に、ペアがk2,k11の場合には両ベクトル間(分割画面♯2,♯11間)の距離となる。
即ち、数1では、全てのペアの総計の重み付き平均値を手振れベクトルとして算出している。k1とペアになる組は計15組存在し、k2とペアになる組も計15組存在し、…、k16とペアになる組も計15組存在する。各ペアについて距離を重みとして加算平均することで、精度の高い手振れベクトルを算出することが可能となる。
この様に、本実施形態では、画面中の場所に関係なく、距離が離れた位置で同じ様な方向,長さの移動ベクトルが検出された場合には、その移動ベクトルは「手振れベクトル」の成分が高いとしてその寄与率を高くし、同じ様な方向,長さの移動ベクトルであっても距離が近い場合には移動物体による移動ベクトルである成分が高いため寄与率を小さくしている。このため、移動物体が画面のどの場所に存在していても、手振れベクトルの算出精度を向上させることができる。
このとき、本実施形態では、距離が離れた分割画面間における画素ずらしの差が少なくなるようにしている。図6(a),(b)に示す実施形態では、最も距離が離れた♯1分割画面と♯16分割画面との差はx方向2画素,y方向2画素であるが、距離の近い♯1分割画面と♯6分割画面との差はx方向4画素,y方向4画素となっている。つまり、画素ずらし−1,+1,−3,+3の配置を、距離が遠いほど差が小さくなるように配置している。これは、次の理由による。
数1によれば、距離の離れた分割画面間の移動ベクトルのペアが手振れベクトルの算出時に重みが大きくなり、手振れベクトルへの寄与率が高くなる。例えば、♯1分割画面の移動ベクトルk1と、♯16分割画面間の移動ベクトルk16のペアを考えた場合、両ベクトルk1,k16の分割画面間での画素ずれが大きいと、量子化誤差も大きくなってしまう。この量子化誤差は、小さい方が、計算結果として得られる手振れベクトルの精度が向上する。
図8は、本発明の別実施形態に係る画素ずらし量を示す図である。本実施形態でも1画面を♯1〜♯16の4行4列に分割している。本実施形態では、元画像を1/4に画素間引きし、縮小画像間で相関性の演算を行っている。この場合には、画素ずらしは、−1画素,+1画素となる。
そこで、上記理由により、離れた分割画面間の画素ずらし量が同じになるようにしている。即ち、図示する例では、第1行の分割画面♯1〜♯4と、第4行の分割画面♯13〜♯16の画素ずらし量を同じとし(図8(a))、第1列の分割画面♯1,♯5,♯9,♯13と第4列の分割画面♯4,♯8,♯12,♯16の画素ずらし量を同じにしている。
この様に、距離の離れた分割画面間における画素ずらし量の差を小さくし、且つ、距離の離れた分割画面の移動ベクトルのペアの重みを大きくして手振れベクトルを算出すると、少ない計算量で、細かい分解能で且つ精度の高い手振れベクトルを算出することが可能となる。
尚、上述した実施形態では、画面を16分割して16個の移動ベクトルを求めているが、画面を更に細分化して各分割画面の移動ベクトルを求め、手振れベクトルを算出することも可能である。しかし、この場合には、ペア数が増大して計算負荷が高くなってしまうという問題が新たに生じる。そこでこの様な場合には、数1において、距離L(n)が閾値以下の短距離の場合(距離L(n)は既知である。)には計算から除外し、実際に計算するペア数を減らすことが効果的である。
また、数1では分母が存在するため、分母が“0”となることが起こり得る。即ち、全て分割画面における移動ベクトルがバラバラとなり、全ペアがペア不成立になってしまう場合がある。例えば、暗い夜空を撮影した場合とか、同一色の壁を撮影した場合には、各分割画面における移動ベクトルはバラバラとなる。この様な場合には、手振れ補正処理を一時停止する。
または、数1の分母を計算したとき、算出値が所定閾値より小さいか否かを判定し、小さい場合には、数1で求める手振れベクトルの信頼性が無いと判断できるため、手振れベクトルの算出を停止して手振れ補正を一時停止し、あるいは別の方法で手振れベクトルを算出する。
上述した実施形態では、デジタルカメラ内部での処理として説明したが、固体撮像素子30から出力される画像データを全て記録しておき、これを外部のパーソナルコンピュータ等に取り込み、パーソナルコンピュータが手振れベクトル検出プログラムや電子式手振れ補正プログラムを実行することでも同様に処理が可能であることはいうまでもない。
更にまた、上述した実施形態では、8画素単位に切出ブロックを移動させたが、これに限る訳ではない。例えば、切出ブロックを32画素単位で移動させる場合、−8画素と+8画素づつずらした画像を用いれば解像度を16画素にすることができる。また、−12画素,−4画素,+4画素,+12画素づつずらした画像を用いることで、解像度を8画素にすることができ、−14画素,−10画素,−6画素,−2画素,+2画素,+6画素,+10画素,+14画素づつづらした画像を用いることで、解像度を4画素にすることができる。更に同様に画像のずらし単位を2画素とすることで、解像度を2画素にすることもできる。これらの場合でも、離れた分割画面間の画素ずらし量の差を小さくすることで、精度の高い手振れベクトルを算出することができる。
上述した実施形態では、動画を例に説明したが、あるフレームの画像と、次フレームの画像とを合成して静止画像を生成する場合にも、上記実施形態を適用可能である。例えば、低感度撮影と高感度撮影を連続して行い、両フレームの画像を合成することでダイナミックレンジの広い静止画像を撮像することがあるが、この場合にも上述した実施形態を適用して両フレームの画像がずれないように合成することができる。
本発明に係る手振れベクトル算出方法等は精度の高い手振れベクトルを短時間に算出できるため、動画撮影機能をもったデジタルカメラや、2枚の画像を合成して1枚の画像を生成するデジタルカメラ等に適用したり、デジタルカメラ等で撮影した画像をコンピュータで高速処理するのに有用である。
本発明の検出原理の一例を説明する画素ずらしによる手振れベクトル検出装置の構成図である。 画素ずらしの説明図である。 画素ずらしを行うことになる解像度アップの説明図である。 本発明の第1実施形態に係る手振れベクトル算出方法を用いて電子式手振れ補正を行うデジタルカメラのブロック構成図である。 図4に示すデジタルカメラで行う画素ずらしの説明図である。 本発明の第1実施形態で1画面を4行4列の16個の画面に分割したときの画素ずらしの説明図である。 本発明の第1実施形態で得られた16個の移動ベクトルとベクトル間距離とを説明する図である。 本発明の第2実施形態に係る画素ずらしの説明図である。 手振れベクトルの検出原理説明図である。 手振れベクトルの検出原理説明図である。 比較画像切出ブロックの移動量を複数画素単位で行ったときの量子化誤差の説明図である。
符号の説明
30 固体撮像素子
31,32 フレームメモリ
33 画像処理出力部
34 表示部
35,38 画素ずらし回路
36,39 間引き回路
43 切替スイッチ
41 基準画像切出回路
42 比較画像切出回路
44 比較演算器
45 重み付け演算器
50 電子式手振れ補正処理装置

Claims (25)

  1. 第1画面の全体画像(以下、第1画像という。)から基準画像切出ブロックにより基準画像を切り出し、前記基準画像切出ブロックと同一大きさの比較画像切出ブロックを所定複数画素(以下、画素数nとする。)づつずらしながら第2画面の全体画像(以下、第2画像という。)から比較画像を切り出し、前記所定画素数nづつずらしながら切り出された各比較画像と前記基準画像との相関性を夫々演算し該相関性が最も高い比較画像を切り出した比較画像切出ブロックの位置と前記基準画像切出ブロックの位置とから前記第2画像の前記第1画像に対する手振れベクトルを求める2画面間の手振れベクトル算出方法において、前記第1画像,第2画像を夫々同一複数領域の部分画像(以下、第1a画像,第1b画像,…、第2a画像,第2b画像,…という。)に分割すると共に、前記第2画像をメモリに格納するとき第2a画像,第2b画像,…を夫々前記所定画素数nより少ない異なる画素数づつ画素ずらしを行ってメモリに格納し、前記第2a画像から前記所定画素数nづつずらしながら切り出された比較画像と前記第1a画像から切り出された基準画像との相関性から該部分画像の移動ベクトルを求め、前記第2b画像から前記所定画素数nづつずらしながら切り出された比較画像と前記第1b画像から切り出された基準画像との相関性から該部分画像の移動ベクトルを求め、以下同様にして前記複数領域数と同数の部分画像の移動ベクトルを求め、前記複数の移動ベクトルのうちペアとなる移動ベクトルの組み合わせを求めると共に、各ペア毎に、ペアを構成する2つの移動ベクトルに所定演算を施したベクトル値を算出し、各ペアの2つの移動ベクトルを求めた2つの部分画像間の距離を重みとして各ペア毎の前記ベクトル値を加算平均演算して手振れベクトルを算出することを特徴とする2画面間の手振れベクトル算出方法。
  2. 前記画素ずらしは、前記部分画像間の距離が離れているほど画素ずらし量の差を小さくしたことを特徴とする請求項1に記載の2画面間の手振れベクトル算出方法。
  3. 前記重み付けして行う前記加算平均演算の演算式の分母の値が或る閾値以下になった場合には該加算平均演算により求められる手振れベクトルの信頼性が無いと判断して手振れベクトルの算出を停止することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の手振れベクトル算出方法。
  4. 前記ペアとなる2つの移動ベクトルの差が所定閾値以上異なる場合には該ペアの前記手振れベクトルへの算出寄与率を“0”とすることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の手振れベクトル算出方法。
  5. 前記距離が所定閾値以下となる前記ペアは前記手振れベクトルの加算平均演算から除外することを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の手振れベクトル検出方法。
  6. 前記第1画像の部分画像である第1a画像,第1b画像,…も夫々前記所定画素数nより少ない異なる画素数づつずらしてメモリに格納し、各部分画像から基準画像を切り出すことを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の画面間の手振れベクトル算出方法。
  7. 前記メモリには元画像を縦および/または横に縮小した画像として格納し、該縮小画像上で1画素づつずらして前記比較画像を切り出し、同一縮小倍率で縮小した第1画像から切り出された基準画像と該比較画像とを比較し相関性を求めることを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれかに記載の2画面間の手振れベクトル算出方法。
  8. 第1画面の全体画像(以下、第1画像という。)から基準画像切出ブロックにより基準画像を切り出し、前記基準画像切出ブロックと同一大きさの比較画像切出ブロックを所定複数画素(以下、画素数nとする。)づつずらしながら第2画面の全体画像(以下、第2画像という。)から比較画像を切り出し、前記所定画素数nづつずらしながら切り出された各比較画像と前記基準画像との相関性を夫々演算し該相関性が最も高い比較画像を切り出した比較画像切出ブロックの位置と前記基準画像切出ブロックの位置とから前記第2画像の前記第1画像に対する手振れベクトルを求める2画面間の手振れベクトル算出装置において、前記第1画像,第2画像を夫々同一複数領域の部分画像(以下、第1a画像,第1b画像,…、第2a画像,第2b画像,…という。)に分割すると共に、前記第2画像をメモリに格納するとき第2a画像,第2b画像,…を夫々前記所定画素数nより少ない異なる画素数づつ画素ずらしを行ってメモリに格納する画素ずらし手段と、前記第2a画像から前記所定画素数nづつずらしながら切り出された比較画像と前記第1a画像から切り出された基準画像との相関性から該部分画像の移動ベクトルを求め前記第2b画像から前記所定画素数nづつずらしながら切り出された比較画像と前記第1b画像から切り出された基準画像との相関性から該部分画像の移動ベクトルを求め以下同様にして前記複数領域数と同数の部分画像の移動ベクトルを求める比較演算手段と、前記複数の移動ベクトルのうちペアとなる移動ベクトルの組み合わせを求めると共に各ペア毎にペアを構成する2つの移動ベクトルに所定演算を施したベクトル値を算出し各ペアの2つの移動ベクトルを求めた2つの部分画像間の距離を重みとして各ペア毎の前記ベクトル値を加算平均演算して手振れベクトルを算出する重み付け演算手段とを備えることを特徴とする2画面間の手振れベクトル算出装置。
  9. 前記画素ずらし手段は、前記部分画像間の距離が離れているほど画素ずらし量の差を小さくすることを特徴とする請求項8に記載の2画面間の手振れベクトル算出装置。
  10. 前記重み付け演算手段は、前記重み付けして行う前記加算平均演算の演算式の分母の値が或る閾値以下になった場合には該加算平均演算により求められる手振れベクトルの信頼性が無いと判断して手振れベクトルの算出を停止することを特徴とする請求項8または請求項9に記載の手振れベクトル算出装置。
  11. 前記重み付け演算手段は、前記ペアとなる2つの移動ベクトルの差が所定閾値以上異なる場合には該ペアの前記手振れベクトルへの算出寄与率を“0”とすることを特徴とする請求項7乃至請求項9のいずれかに記載の2画面間の手振れベクトル算出装置。
  12. 前記重み付け演算手段は、前記距離が所定閾値以下となる前記ペアは前記手振れベクトルの加算平均演算から除外することを特徴とする請求項8乃至請求項11のいずれかに記載の2画面間の手振れベクトル算出装置。
  13. 前記画素ずらし手段は、前記第1画像の部分画像である第1a画像,第1b画像,…も夫々前記所定画素数nより少ない異なる画素数づつずらしてメモリに格納し、各部分画像から基準画像を切り出させることを特徴とする請求項8乃至請求項12のいずれかに記載の画面間の2画面間の手振れベクトル算出装置。
  14. 前記メモリには第2画像を縦および/または横に縮小した画像として格納する画素間引き手段を備え、該縮小画像上で1画素づつずらして前記比較画像を切り出し、同一縮小倍率で縮小した第1画像から切り出された基準画像と該比較画像とを比較し相関性を求めることを特徴とする請求項8乃至請求項13のいずれかに記載の2画面間の手振れベクトル算出装置。
  15. 第1画面の全体画像(以下、第1画像という。)から基準画像切出ブロックにより基準画像を切り出し、前記基準画像切出ブロックと同一大きさの比較画像切出ブロックを所定複数画素(以下、画素数nとする。)づつずらしながら第2画面の全体画像(以下、第2画像という。)から比較画像を切り出し、前記所定画素数nづつずらしながら切り出された各比較画像と前記基準画像との相関性を夫々演算し該相関性が最も高い比較画像を切り出した比較画像切出ブロックの位置と前記基準画像切出ブロックの位置とから前記第2画像の前記第1画像に対する手振れベクトルを求める2画面間の手振れベクトル算出プログラムにおいて、
    前記第1画像,第2画像を夫々同一複数領域の部分画像(以下、第1a画像,第1b画像,…、第2a画像,第2b画像,…という。)に分割するステップと、前記第2画像をメモリに格納するとき第2a画像,第2b画像,…を夫々前記所定画素数nより少ない異なる画素数づつ画素ずらしを行ってメモリに格納するステップと、
    前記第2a画像から前記所定画素数nづつずらしながら切り出された比較画像と前記第1a画像から切り出された基準画像との相関性から該部分画像の移動ベクトルを求め、前記第2b画像から前記所定画素数nづつずらしながら切り出された比較画像と前記第1b画像から切り出された基準画像との相関性から該部分画像の移動ベクトルを求め、以下同様にして前記複数領域数と同数の部分画像の移動ベクトルを求めるステップと、
    前記複数の移動ベクトルのうちペアとなる移動ベクトルの組み合わせを求めると共に、各ペア毎に、ペアを構成する2つの移動ベクトルに所定演算を施したベクトル値を算出し、各ペアの2つの移動ベクトルを求めた2つの部分画像間の距離を重みとして各ペア毎の前記ベクトル値を加算平均演算して手振れベクトルを算出するステップと
    を備えることを特徴とする2画面間の手振れベクトル算出プログラム。
  16. 前記画素ずらしは、前記部分画像間の距離が離れているほど画素ずらし量の差を小さくしたことを特徴とする請求項15に記載の2画面間の手振れベクトル算出プログラム。
  17. 前記重み付けして行う前記加算平均演算の演算式の分母の値が或る閾値以下になった場合には該加算平均演算により求められる手振れベクトルの信頼性が無いと判断して手振れベクトルの検出を停止することを特徴とする請求項15または請求項16に記載の手振れベクトル算出プログラム。
  18. 前記ペアとなる2つの移動ベクトルの差が所定閾値以上異なる場合には該ペアの前記手振れベクトルへの算出寄与率を“0”とすることを特徴とする請求項15乃至請求項17のいずれかに記載の2画面間の手振れベクトル算出プログラム。
  19. 前記距離が所定閾値以下となる前記ペアは前記手振れベクトルの加算平均演算から除外することを特徴とする請求項15乃至請求項18のいずれかに記載の2画面間の手振れベクトル算出プログラム。
  20. 前記第1画像の部分画像である第1a画像,第1b画像,…も夫々前記所定画素数nより少ない異なる画素数づつずらしてメモリに格納し、各部分画像から基準画像を切り出すことを特徴とする請求項15乃至請求項19のいずれかに記載の2画面間の手振れベクトル算出プログラム。
  21. 前記メモリには元画像を縦および/または横に縮小した画像として格納し、該縮小画像上で1画素づつずらして前記比較画像を切り出し、同一縮小倍率で縮小した第1画像から切り出された基準画像と該比較画像とを比較し相関性を求めることを特徴とする請求項15乃至請求項20のいずれかに記載の2画面間の手振れベクトル算出プログラム。
  22. 請求項1乃至請求項7のいずれかに記載の2画面間の手振れベクトル算出方法により算出された手振れベクトルを用い、前記第1画像の出力後に前記第2画像を出力するとき該第2画像を手振れ補正することを特徴とする電子式手振れ補正方法。
  23. 請求項8乃至請求項14のいずれかに記載の2画面間の手振れベクトル算出装置により算出された手振れベクトルを用い、前記第1画像の出力後に前記第2画像を出力するとき該第2画像を手振れ補正して出力させる手段を備えることを特徴とする電子式手振れ補正装置。
  24. 請求項15乃至請求項21のいずれかに記載の2画面間の手振れベクトル算出プログラムに、該手振れベクトル算出プログラムで算出した手振れベクトルを用い前記第1画像の出力後に前記第2画像を出力するとき該第2画像を手振れ補正して出力させるステップを加えたことを特徴とする電子式手振れ補正プログラム。
  25. 固体撮像素子と、該固体撮像素子による撮像画像データを画像処理して出力する画像処理出力手段と、前記撮像画像データを取り込み前記画像処理出力手段の出力データを補正する請求項24に記載の電子式手振れ補正装置とを備えることを特徴とする撮像装置。
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