JP2008159488A - コンセント - Google Patents
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Abstract
【課題】プラグの非接続時にトラッキング検出用電極を外部から目視できない位置に配置したコンセントを提供する。
【解決手段】コンセントAは、検出電極挿通孔5から外側に突出する位置と内側に後退する位置との間で進退自在に配置される検出電極11と、検出電極11に一体的に設けられ検出電極11を外側に突出させる方向の付勢力を有して器具本体1内に配置される検出電極付勢ばね15と、栓刃挿入口4aを開閉自在に閉塞し、プラグの非接続時には閉位置に移動するとともに、検出電極11を押圧して検出電極付勢ばね15を弾性変形させることで検出電極11を退避位置に移動させ、プラグ接続時には栓刃で押されて開位置へ移動することで、検出電極付勢ばね15のばね力により検出電極11を外側に突出させる扉部材9と、栓刃挿入口4aに挿入される栓刃と検出電極11との間に流れる電流からトラッキングを検出するトラッキング検出手段を備える。
【選択図】図1
【解決手段】コンセントAは、検出電極挿通孔5から外側に突出する位置と内側に後退する位置との間で進退自在に配置される検出電極11と、検出電極11に一体的に設けられ検出電極11を外側に突出させる方向の付勢力を有して器具本体1内に配置される検出電極付勢ばね15と、栓刃挿入口4aを開閉自在に閉塞し、プラグの非接続時には閉位置に移動するとともに、検出電極11を押圧して検出電極付勢ばね15を弾性変形させることで検出電極11を退避位置に移動させ、プラグ接続時には栓刃で押されて開位置へ移動することで、検出電極付勢ばね15のばね力により検出電極11を外側に突出させる扉部材9と、栓刃挿入口4aに挿入される栓刃と検出電極11との間に流れる電流からトラッキングを検出するトラッキング検出手段を備える。
【選択図】図1
Description
本発明は、トラッキング現象の発生を検知する機能を備えたコンセントに関するものである。
従来、器具本体の前面に一対の栓刃挿入口が開口するとともに、器具本体の内壁に弾発的に当接する扉部材を備え、プラグの非接続時には扉部材が弾発力を受けて栓刃挿入口を閉塞する位置に移動するとともに、栓刃挿入口に栓刃を挿入すると、栓刃に押されて扉部材が栓刃挿入口を開放する位置に移動するようにしたコンセントが提供されている(例えば特許文献1参照)。
このコンセントでは、プラグの非接続時に栓刃挿入口を閉塞することで、感電などを防止しているのであるが、他のコンセントとして、一対の栓刃挿入口の間にトラッキング検出用電極を設け、トラッキング現象により栓刃挿入口に挿入された栓刃とトラッキング検出用電極との間に流れる電流を検出することでトラッキング現象を検知し、通電を遮断するようにしたものも従来提案されていた(例えば特許文献2参照)。
実開昭49−119791号公報(第3頁第9行−第19行、及び、第1図)
特許第3513847号公報(段落[0015]−[0018]、及び、第1図)
上記特許文献2に示されるコンセントでは、プラグを接続していない場合に、接地極やトラッキング検出用電極が器具本体の前面に露出しているため、人体や物が接触する可能性がある。接地極やトラッキング検出用電極は接地してあれば感電の虞はないのであるが、接地極や検出用電極が視認可能な場所に配置されるため、使用者に不安を与える可能性があり、また接地極やトラッキング検出用電極が破損したり、汚れが付着する可能性もあった。
本発明は上記問題点に鑑みて為されたものであり、その目的とするところは、プラグを接続していない状態でトラッキング検出用電極を外部から目視できない位置に配置したコンセントを提供することにある。
上記目的を達成するために、請求項1の発明は、プラグの栓刃がそれぞれ挿入される2個で1組の栓刃挿入口が前面に開口する器具本体と、器具本体の内部にそれぞれ収納され、各栓刃挿入口を通して挿入される栓刃に電気的に接続されるとともに電源に接続される複数の刃受部材と、器具本体の前面において組をなす2個の栓刃挿入口の間に開口する検出電極挿通孔と、検出電極挿通孔から外側に突出してプラグと当接する突出位置と非接続時において検出電極挿通孔の内側に後退する退避位置との間で進退自在に配置される検出電極と、当該検出電極に一体的に設けられ、検出電極を突出位置に移動させる方向の付勢力を有して器具本体の内部に配置される検出電極付勢ばねと、各栓刃挿入口を閉塞する閉位置と開放する開位置との間で移動自在に配置され、プラグの非接続時には扉付勢ばねの付勢力を受けて閉位置に移動するとともに、検出電極を押圧し検出電極付勢ばねを弾性変形させることで検出電極を退避位置に移動させ、且つ、プラグの接続時には栓刃で押されることにより扉付勢ばねのばね力に抗して開位置へ移動する扉部材と、栓刃挿入口に挿入される栓刃と検出電極との間に流れる電流からトラッキングを検出するトラッキング検出手段と、トラッキング検出手段がトラッキングを検出すると刃受部材と電源との間を電気的に遮断する遮断手段とを備えて成ることを特徴とする。
請求項2の発明は、請求項1の発明において、検出電極付勢ばねが樹脂成型品からなり、検出電極付勢ばねの成型部位に検出電極を挟み込むことによって、検出電極を検出電極付勢ばねに保持させたことを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項1の発明において、検出電極付勢ばねが、弾性を有する金属材料により形成された板ばねからなることを特徴とする。
請求項4の発明は、請求項3の発明において、検出電極と検出電極付勢ばねとが同一の金属材料により一体に形成されたことを特徴とする。
請求項1の発明によれば、プラグの非接続時に扉部材が閉位置に移動している状態では、扉部材が検出電極付勢ばねを弾性変形させて、検出電極を検出電極挿通孔の内側に後退する位置に移動させているので、検出電極に人体が接触することはなく、使用者に安心感を与えることができ、また検出電極が汚れたり破損するのを防止できるという効果がある。さらに、プラグの接続時に扉部材が開位置に移動すると、検出電極付勢ばねのばね復帰力によって検出電極が検出電極挿通孔から外側に突出する位置に移動するので、検出電極をプラグに当接させることで、トラッキング検出手段によりトラッキング現象を確実に検出して、遮断手段により刃受部材への給電を確実に遮断させることができるという効果がある。また検出電極付勢ばねは検出電極と一体的に設けられているので、部品数を減らして組立作業を容易に行えるという効果もある。
請求項2の発明によれば、検出電極付勢ばねが樹脂成型品から構成されているので、絶縁距離を考慮することなく器具本体内部の空いている空間に検出電極付勢ばねを配置することができ、器具本体の小型化を図ることができる。しかも、樹脂成型品からなる検出電極付勢ばねに検出電極を挟み込むことで、検出電極と検出電極付勢ばねとを一体化でき、また挟み込んだ部位の絶縁を図ることもできるという効果がある。
請求項3の発明によれば、検出電極付勢ばねが板ばねから構成されているので、樹脂成型品で構成した場合に比べて検出電極付勢ばねの強度を高めることができる。
請求項4の発明によれば、検出電極と検出電極付勢ばねとを同一の金属材料で一体に形成しているので、部品点数を減らして組立作業を容易に行えるという効果もある。
以下に本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
(実施形態1)
本発明の実施形態1を図1〜図5に基づいて説明する。尚、以下の説明では特に断りがないかぎり、図3中の矢印a,bを上下の方向、矢印c,dを左右の方向、矢印e,fを前後の方向と規定して説明を行う。
本発明の実施形態1を図1〜図5に基づいて説明する。尚、以下の説明では特に断りがないかぎり、図3中の矢印a,bを上下の方向、矢印c,dを左右の方向、矢印e,fを前後の方向と規定して説明を行う。
コンセントAの器具本体1は、図1及び図3に示すように、樹脂成型品からなり前面が開口した略箱状の後面側のボディ2と、樹脂成型品からなり後面が開口した略箱状の前面側のカバー3とを従来周知の結合手段を用いて結合することにより構成される。なお器具本体1は、埋込型配線器具を造営面に取り付けるための規格化された取付枠(図示せず)に取着可能な形状および大きさに形成されるとともに、取付枠に取着するための従来周知の器具取付手段(図示せず)が設けられており、本実施形態では例えば単位寸法(1連の取付枠に3個まで取着可能な大きさ)の埋込型配線器具を短幅方向(上下方向)に3個並べた大きさ(3個モジュール寸法)に形成されている。
カバー3の前面には、図3に示すようにプラグの電圧極の平行栓刃(図示せず)がそれぞれ挿入される2個1組の栓刃挿入口4a,4aが上下方向の略中央に左右に並べて開口しており、栓刃挿入口4a,4aの下側には接地極の丸ピン(図示せず)が挿入される挿入口4bが開口している。またカバー3の前面には、栓刃挿入口4a,4aの中間位置に、上下方向に延びるスリット状の検出電極挿通孔5が開口している。
ボディ2の内部は、図4(a)に示すように仕切り壁6によって複数の収納室に仕切られており、栓刃挿入口4a,4aに対応する位置には電圧極の栓刃に電気的に接続される刃受部材7a,7aをそれぞれ収納する2つの収納室8a,8aが設けられ、栓刃挿入口4bに対応する位置には接地極の丸ピンに電気的に接続される刃受部材7bを収納する収納室8bが設けられている。
ところで、図5は本実施形態のコンセントAの内部回路図を示しており、コンセントAは電源線がそれぞれ接続される接続端子Ta,Tbと、接地線が接続される接続端子Tcとを備え、刃受部材7a,7aが接続端子Ta,Tbに接続される電源線を介して外部の電源ACに接続されるとともに、刃受部材7bが接続端子Tcに接続される接地線を介して接地されている。またコンセントAは、栓刃挿入口4aに挿入される栓刃と後述する検出電極11との間に流れる電流を検出することによりトラッキングを検出する漏洩検出部12a(トラッキング検出手段)などからなる検出回路12と、接続端子Ta,Tbと刃受部材7a,7aとの間の電路にそれぞれ設けられ、漏洩検出部12aがトラッキングを検出すると、漏洩検出部12aにより強制的に開極させられる接点13,13(遮断手段)と、刃受部材7a,7aから電源が供給されて内部回路の動作電源を生成する電源回路14とを備えている。
ここで、ボディ2の背面には電源線および接地線をそれぞれ挿入するための電線挿入口(図示せず)が開口するとともに、ボディ2内には電線挿入口を通して挿入される電源線および接地線にそれぞれ電気的に接続される速結端子構造の接続端子(図示せず)が収納され、これらの接続端子から上述の接続端子Ta,Tb,Tcが構成されている。
また、器具本体1の内部には、2個の栓刃挿入口4a,4aを閉塞する閉位置と開放する開位置との間で移動自在に配置される扉部材9が収納されている。扉部材9は樹脂成型品からなり、図3に示すように左右に張り出す翼片9a,9aと、翼片9a,9aの上部間を連結する連結部9bとを備えたもので、ボディ2の仕切り壁6上にスライド自在に載置される。左右の翼片9aの下側面には、それぞれ、コイルばねからなる扉付勢ばね10の一端側が圧入固定される突起9cが突設されている。また図1及び図3に示すように、ボディ2の仕切り壁6の上面には扉付勢ばね10,10の他端側の後側部を受けるばね受け台6a,6aが形成されており、組立完了状態においてボディ2のばね受け台6aと、カバー3の前壁裏面にばね受け台3aと同様に設けたばね受け台(図示せず)との間に扉付勢ばね10の他端側が保持され、扉付勢ばね10,10によって扉部材9が閉方向に弾性付勢されている。なおカバー3の前壁裏面には、各翼片9a,9aの上側縁を受ける扉固定片(図示せず)が設けられており、カバー3の扉固定片とばね受け台との間に扉付勢ばね10,10を固定した扉部材9を取り付けると、扉付勢ばね10のばね力によって扉部材9が扉固定片に押し付けられることで、扉部材9および扉付勢ばね10がカバー3に仮保持できるようになっている。
また各翼片9aには閉位置において栓刃挿入口4aに臨む部位に傾斜面9dが形成されており、栓刃挿入口4aに挿入されたプラグの栓刃が傾斜面9dを押すことによって、扉部材9をスライド移動させる力が発生し、扉付勢ばね10のばね力に抗して扉部材9が開方向にスライド移動する。なお扉部材9は、2個1組の栓刃挿入口4a,4aを同時に開閉するので、各栓刃挿入口4a毎に1個ずつ扉部材を設ける場合に比べて部品点数を少なくできる。
また器具本体1の内部には、検出電極挿通孔5から外側に突出する突出位置と、内側に後退する退避位置との間で進退自在に配置された検出電極11が収納されている。検出電極11は導電材料により細長の矩形板状に形成されており、検出電極11の長手方向一端側を樹脂成形品からなる検出電極付勢ばね15に挟み込むことによって、検出電極11が検出電極付勢ばね15と一体に形成されている。尚、本実施形態では検出電極11を検出電極付勢ばね15にインサート成形することで、検出電極11を検出電極付勢ばね15に挟み込みにより固定しているが、検出電極付勢ばね15に設けた被嵌合部に検出電極11を圧入することで、検出電極11を検出電極付勢ばね15に対して挟み込みにより固定しても良い。
検出電極付勢ばね15は、図3及び図4(a)に示すように略T字形であって縦棒部分に嵌合孔15bが形成された固定片15aと、略T字形であって縦棒部分に検出電極11がインサート成形により埋込固定された電極支持部15dと、固定片15aの横棒部分の左右両側端と電極支持部15dの横棒部分の左右両側端との間をそれぞれ連結するU字状に湾曲した撓み片15cとを一体に備えている。ここで、撓み片15cは下側に大きく張り出すように湾曲しているので、撓み片15cに加わる応力を低減することができる。
図1(a)および図4(a)に示すようにボディ2の底壁には検出電極挿通孔5の後方位置に円柱状の圧入突起16が突設されており、検出電極付勢ばね15の嵌合孔15bに圧入突起16を圧入固定することで、検出電極11が検出電極付勢ばね15を介してボディ2に取着され、検出電極11は検出電極付勢ばね15によって検出電極挿通孔5から外側に突出する方向に付勢されている。また検出電極11はリード線17を介して検出回路12に電気的に接続されている。
ここで、図1(a)(b)はプラグが接続されていない状態を示しており、この状態では扉部材9が扉付勢ばね10の付勢力を受けて閉位置に移動し、扉部材9の傾斜面9d,9dによって栓刃挿入口4a,4aが閉塞されるとともに、連結部9bが栓刃挿入口4a,4aの上端付近まで移動するので、連結部9bによって検出電極11が上側(図1中の右側)に押圧される。ここで、検出電極11を一体に保持する検出電極付勢ばね15のばね荷重は、2本の扉付勢ばね10,10のばね荷重よりも小さくなるようにばね定数が設定されており、扉部材9が閉位置に移動した状態では連結部9bが検出電極11を押圧する力で検出電極付勢ばね15の撓み片15cが撓められて、検出電極11が倒れることにより、図1(a)に示すように検出電極挿通孔5の内側に後退する。
このように、プラグを接続していない状態では検出電極11が検出電極挿通孔5の内側に後退しているので、検出電極11に人体等が接触することはなく、使用者に安心感を与えることができ、また検出電極11が汚れたり破損するのを防止できる。また、カバー3の前壁裏面において、検出電極挿通孔5の左右両側縁にカバー3の前面と略直交する方向に突出するガイド壁(図示せず)を突設しても良く、検出電極11が検出電極挿通孔5の内側に退避した状態では、両側のガイド壁の間に検出電極11が配置されることによって、検出電極11が進退方向と交差する方向に倒れて、検出電極挿通孔5から外れるのを防止でき、検出電極11の進退動作を安定させることができる。
一方、図2(a)(b)に示すように各栓刃挿入口4aにプラグの栓刃101が挿入されると、栓刃101が扉部材9の傾斜面9dを押圧する力によって、栓刃101の挿入方向と直交する方向に扉部材9をスライド移動させる力が発生し、扉付勢ばね10のばね力に抗して扉部材9が閉位置から開位置側へスライド移動させられ、栓刃101の挿入を可能にする。そして、栓刃101を栓刃挿入口4aの奥まで差し込むと、扉部材9の傾斜面9dが栓刃挿入口4aよりも下側(図2中の左側)に移動し、それに応じて扉部材9の連結部9bが検出電極11から離れる方向に移動するので、連結部9bが検出電極11を押圧する力が無くなり、撓み片15cがばね復帰力によって拡開することで、検出電極11が検出電極挿通孔5から外側に突出する位置まで移動する。
この時、検出電極11が検出電極挿通孔5の外側に突出し、検出電極付勢ばね15のばね力によってプラグ(図示せず)の先端面において一対の栓刃101の間の部位に検出電極11が弾接する。而して、プラグを接続した状態でプラグの先端面に付着した埃などによってトラッキング現象が発生し、栓刃101と検出電極11との間に電流が流れると、漏洩検出部12aがこの時に流れる電流を検出して、接点13を開極させることで、刃受部材7a,7aへの給電を停止させることができ、トラッキング現象を確実に検出することで安全性を向上させることができる。
その後、コンセントAからプラグを抜き取ると、栓刃101が扉部材9を押圧する力が無くなり、扉部材9が扉付勢ばね10のばね力を受けて開位置から閉位置へスライド移動するので、扉部材9によって栓刃挿入口4aが閉塞されるとともに、扉部材9により検出電極11が押圧され、検出電極付勢ばね15の撓み片15cが撓められることで、検出電極11が検出電極挿通孔5の内側に退避した位置へ移動する(図1(a)参照)。
このように本実施形態では、扉部材9の開閉動作に応じて検出電極付勢ばね15を弾性変形させることで、検出電極11を検出電極挿通孔5の内部に退避させる状態と、検出電極挿通孔5の外側に突出させる状態とを切り換えることができる。また、検出電極付勢ばね15が樹脂成型品で構成されているので、充電部(刃受部材7aなど)との間の絶縁距離を考慮することなく、器具本体1内部の空いている空間に検出電極付勢ばね15を配置することができ、器具本体1の小型化を図ることができる。しかも、樹脂成型品からなる検出電極付勢ばね15に検出電極を挟み込むことで、検出電極11と検出電極付勢ばね15とを一体化でき、また挟み込んだ部位の絶縁を図ることもできる。
ところで本実施形態において、閉位置にある扉部材9が一方の栓刃挿入口4aから挿入された栓刃101で押圧され、他方の栓刃挿入口4aに臨む扉部材9の部位がカバー3の前壁裏側に接近するように傾斜した状態で、カバー3の前壁裏側に接近した扉部材9の部位と係止して扉部材9の開方向への移動を規制する移動規制突起(図示せず)を、カバー3の前壁裏面において閉位置にある扉部材9よりも開方向寄りの部位に突設しても良い。この場合、いたずら等で片方の栓刃挿入口4aのみに挿入された物体によって扉部材9が押圧された場合には、扉部材9が傾斜して、押圧された側と反対側(図中右側)の翼片9aが移動規制突起に係止することで、扉部材9が開方向に移動するのを規制でき、いたずら等によって扉部材9が開けられたり、それによって検出電極11が外側に突出させられるのを防止することができ、安全性を向上させることができる。
尚、本実施形態では漏電遮断機能を有するコンセントを例に説明を行ったが、漏電遮断機能を持たない一般的なコンセントに適用しても良い。
(実施形態2)
本発明の実施形態2を図6〜図10に基づいて説明する。上述した実施形態1では検出電極11を樹脂成型品からなる検出電極付勢ばね15に一体的に保持させているのに対して、本実施形態では図8に示すように検出電極の機能と検出電極付勢ばねの機能を共に備える電極兼用ばね18を同一の金属材料により一体に形成している。尚、電極兼用ばね18およびその取付部分以外の構成は実施形態1と同様であるので、共通する構成要素には同一の符号を付して、その説明は省略する。
本発明の実施形態2を図6〜図10に基づいて説明する。上述した実施形態1では検出電極11を樹脂成型品からなる検出電極付勢ばね15に一体的に保持させているのに対して、本実施形態では図8に示すように検出電極の機能と検出電極付勢ばねの機能を共に備える電極兼用ばね18を同一の金属材料により一体に形成している。尚、電極兼用ばね18およびその取付部分以外の構成は実施形態1と同様であるので、共通する構成要素には同一の符号を付して、その説明は省略する。
電極兼用ばね18は、図8及び図10(a)に示すように弾性を有する細長の板金を折曲して形成されており、ボディ2の底部に圧入固定される矩形板状の圧入片18aと、検出電極挿通孔5よりも若干幅狭に形成されて圧入片18aと略平行な方向に突出する接触片18bと、圧入片18aの側縁から圧入片18aに対して斜めに交差する方向に延出して、圧入片18aと接触片18bとの間を連結する連結片18cとを一体に備えている。
一方、ボディ2の底壁には、図9(a)〜(d)に示すように検出電極挿通孔5の略後方部位に圧入片18aが圧入される圧入溝19が設けてある。そして、圧入片18aの厚み方向において対向する圧入溝19の両端面のうち、連結片18cが傾斜する側の端面には、圧入片18a側に突出する1個の突出部20が突設されるとともに、反対側の端面には、圧入片18a側に突出する2個の突出部21,21が突設されている。ここで、図9(b)(c)に示すように突出部20は、圧入片18aの幅方向において2個の突出部21,21の間に設けられており、突出部20の先端は、圧入片18aの厚み方向において2個の突出部21,21の先端位置と略同じ位置まで突出している。
このボディ2に電極兼用ばね18を固定する際には、連結片18cを突出部20側にした状態で、圧入片18aを圧入溝19内に圧入すると、圧入片18aの一面に突出部20が当接するとともに、圧入片18aの他面に突出部21,21が当接し、突出部20と突出部21,21とで互い違いに押圧されることで、圧入片18aをボディ2に強固に固定することができる(図9(d)及び図10(b)参照)。なおボディ2に固定された電極兼用ばね18は、図示しないリード線や導電板を介して検出回路12に電気的に接続されている。
ここで、圧入片18aが圧入される圧入溝19を単なる薄溝とし、溝の端面に突出部20,21を設けていない場合は、ボディ2の成形金型において薄溝を形成するための部位の強度が低下してしまうが、本実施形態では圧入片18aを両側から挟持する突出部20,21を圧入溝19の内面に設けることで、圧入溝19自体の溝幅を大きくすることができ、圧入溝19を形成するための成型金型の部位の厚みを大きくすることで、金型の強度を充分に確保することができる。
また、図9(c)(d)に示すように突出部20の前側部(図中の上側部)には断面円弧状の曲面部20aが形成されており、圧入片18aと連結片18cとを連結する曲がり部18dを曲面部20aに沿わせることで、連結片18cが扉部材9によって曲げられた際に、曲がり部18dが曲面部20aに当接し、曲がり部18dに加えられた荷重を曲面部20aが受けることで、曲がり部18dを塑性変形させるような力が加えられるのを防止することができる。
次に本実施形態の動作について説明する。図6(a)(b)はプラグが接続されていない状態を示しており、この状態では扉部材9が扉付勢ばね10の付勢力を受けて閉位置に移動し、扉部材9の傾斜面9d,9dによって栓刃挿入口4a,4aが閉塞されるとともに、連結部9bが栓刃挿入口4a,4aの上端付近まで移動するので、連結部9bによって電極兼用ばね18の接触片18bが上側(図6中の右側)に押圧される。ここで、電極兼用ばね18のばね荷重は、2本の扉付勢ばね10,10のばね荷重よりも小さくなるようにばね定数が設定されており、扉部材9が閉位置に移動した状態では連結部9bが接触片18bを押圧する力で、電極兼用ばね18が撓められ、図6(b)に示すように接触片18bが検出電極挿通孔5の内側に後退する。
このように、プラグを接続していない状態では接触片18bが検出電極挿通孔5の内側に後退しているので、接触片18bに人体等が接触することはなく、使用者に安心感を与えることができ、また接触片18bが汚れたり破損するのを防止できる。なおカバー3の前壁裏面において、検出電極挿通孔5の左右両側縁にカバー3の前面と略直交する方向に突出するガイド壁(図示せず)を突設しても良く、接触片18bが検出電極挿通孔5の内側に退避した状態では、検出電極挿通孔5の両側にあるガイド壁の間に接触片18bが配置されるから、接触片18bが進退方向(図6の上下方向)と交差する方向に倒れて、検出電極挿通孔5から外れるのを防止でき、接触片18bの進退動作を安定させることができる。
一方、各栓刃挿入口4aにプラグの栓刃が挿入されると、栓刃が扉部材9の傾斜面9dを押圧する力によって、栓刃の挿入方向と直交する方向に扉部材9をスライド移動させる力が発生し、扉付勢ばね10のばね力に抗して扉部材9が閉位置から開位置側へスライド移動させられ、栓刃の挿入を可能にする。そして、栓刃を栓刃挿入口4aの奥まで差し込むと、図7(a)(b)に示すように扉部材9の傾斜面9dが栓刃挿入口4aよりも下側(図7中の左側)に移動し、それに応じて扉部材9の連結部9bが接触片18bから離れる方向に移動するので、連結部9bが接触片18bを押圧する力が無くなり、電極兼用ばね18のばね復帰力によって、接触片18bが検出電極挿通孔5から外側に突出する位置まで移動する。
この時、接触片18bが検出電極挿通孔5の外側に突出し、電極兼用ばね18のばね力によってプラグの先端面において一対の栓刃の間の部位に接触片18bが弾接する。而して、プラグを接続した状態でプラグの先端面に付着した埃などによってトラッキング現象が発生し、検出電極としての接触片18bと栓刃との間に電流が流れると、漏洩検出部12aがこの時に流れる電流を検出して、接点13を開極させることで、刃受部材7a,7aへの給電を停止させることができ、トラッキング現象を確実に検出することで安全性を向上させることができる。
その後、コンセントAからプラグを抜き取ると、栓刃が扉部材9を押圧する力が無くなり、扉部材9が扉付勢ばね10のばね力を受けて開位置から閉位置へスライド移動するので、扉部材9によって栓刃挿入口4aが閉塞されるとともに、扉部材9により接触片18bが押圧され、検出電極付勢ばね15の撓み片15cが撓められることで、接触片18bが検出電極挿通孔5の内側に退避した位置へ移動する(図6(a)(b)参照)。
このように本実施形態では、扉部材9の開閉動作に応じて電極兼用ばね18を弾性変形させることで、接触片18bを検出電極挿通孔5の内側に退避させる状態と、検出電極挿通孔5の外側に突出させる状態とを切り換えることができる。また電極兼用ばね18は板ばねから構成されているので、実施形態1のように検出電極を付勢する検出電極付勢ばねを樹脂成型品で構成した場合に比べて、ばねの強度を高めることができ、また検出電極と検出電極付勢ばねとを同一の金属材料で一体に形成しているので、部品点数を減らして収納スペースを小さくできるという利点もある。また、電極兼用ばね18を板ばねで構成しているので、実施形態1のように樹脂成型品で構成する場合に比べて電極兼用ばね18を小型化でき、収納スペースを小さくできる。
なお、本発明の精神と範囲に反することなしに、広範に異なる実施形態を構成することができることは明白なので、この発明は、特定の実施形態に制約されるものではない。
1 器具本体
2 ボディ
3 カバー
4a,4b 栓刃挿入口
5 検出電極挿通孔
7a,7b 刃受部材
9 扉部材
10 扉付勢ばね
11 検出電極
12 漏電検出部(トラッキング検出手段)
13 接点(遮断手段)
15 検出電極付勢ばね
2 ボディ
3 カバー
4a,4b 栓刃挿入口
5 検出電極挿通孔
7a,7b 刃受部材
9 扉部材
10 扉付勢ばね
11 検出電極
12 漏電検出部(トラッキング検出手段)
13 接点(遮断手段)
15 検出電極付勢ばね
Claims (4)
- プラグの栓刃がそれぞれ挿入される2個で1組の栓刃挿入口が前面に開口する器具本体と、器具本体の内部にそれぞれ収納され、各栓刃挿入口を通して挿入される栓刃に電気的に接続されるとともに電源に接続される複数の刃受部材と、器具本体の前面において組をなす2個の栓刃挿入口の間に開口する検出電極挿通孔と、検出電極挿通孔から外側に突出してプラグと当接する突出位置と非接続時において検出電極挿通孔の内側に後退する退避位置との間で進退自在に配置される検出電極と、当該検出電極に一体的に設けられ、検出電極を突出位置に移動させる方向の付勢力を有して器具本体の内部に配置される検出電極付勢ばねと、各栓刃挿入口を閉塞する閉位置と開放する開位置との間で移動自在に配置され、プラグの非接続時には扉付勢ばねの付勢力を受けて閉位置に移動するとともに、検出電極を押圧し検出電極付勢ばねを弾性変形させることで検出電極を退避位置に移動させ、且つ、プラグの接続時には栓刃で押されることにより扉付勢ばねのばね力に抗して開位置へ移動する扉部材と、栓刃挿入口に挿入される栓刃と検出電極との間に流れる電流からトラッキングを検出するトラッキング検出手段と、トラッキング検出手段がトラッキングを検出すると刃受部材と電源との間を電気的に遮断する遮断手段とを備えて成ることを特徴とするコンセント。
- 前記検出電極付勢ばねが樹脂成型品からなり、検出電極付勢ばねの成型部位に検出電極を挟み込むことによって、検出電極を検出電極付勢ばねに保持させたことを特徴とする請求項1記載のコンセント。
- 前記検出電極付勢ばねが、弾性を有する金属材料により形成された板ばねからなることを特徴とする請求項1記載のコンセント。
- 前記検出電極と前記検出電極付勢ばねとが同一の金属材料により一体に形成されたことを特徴とする請求項3記載のコンセント。
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JP2006348638A Withdrawn JP2008159488A (ja) | 2006-12-25 | 2006-12-25 | コンセント |
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TW (1) | TWI345861B (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009218194A (ja) * | 2008-02-12 | 2009-09-24 | Panasonic Electric Works Co Ltd | 扉付きコンセント |
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2006
- 2006-12-25 JP JP2006348638A patent/JP2008159488A/ja not_active Withdrawn
-
2007
- 2007-10-29 TW TW96140549A patent/TWI345861B/zh active
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009218194A (ja) * | 2008-02-12 | 2009-09-24 | Panasonic Electric Works Co Ltd | 扉付きコンセント |
JP4535168B2 (ja) * | 2008-02-12 | 2010-09-01 | パナソニック電工株式会社 | 扉付きコンセント |
Also Published As
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TW200843261A (en) | 2008-11-01 |
TWI345861B (en) | 2011-07-21 |
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Legal Events
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