JP2008159407A - 燃料電池システム - Google Patents

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Abstract

【課題】バッテリ等の燃料電池以外の電力を使用せず、システム全体の効率低下を抑制しつつ燃料電池内の水を低減する。
【解決手段】カソードに供給される酸化ガスとアノードに供給される燃料ガスとの電気化学反応により発電する燃料電池2と、燃料電池2内の水量が所定値以上になったことを検知すると、アノードにおいて燃料ガスの欠乏状態を生じさせることによりアノード側の水を電気分解する制御手段7とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、カソードに供給される酸化ガスとアノードに供給される燃料ガスとの電気化学反応により発電する燃料電池を備えた燃料電池システムに係り、特に、燃料電池内の水分を低減する技術に関する。
近年、燃料ガスと酸化ガスとの電気化学反応によって発電する燃料電池をエネルギ源とする燃料電池システムが注目されている。燃料電池システムは、燃料電池のアノードに燃料タンクから高圧の燃料ガスを供給するとともに、カソードに酸化ガスとしての空気を加圧供給し、これら燃料ガスと酸化ガスとを電気化学反応させ、起電力を発生させるものである。
燃料電池システムでは、酸化ガスと燃料ガスとの電気化学反応時にカソード側に水が生成されることになるが、このような燃料電池内の水が例えば低温環境下での始動時に凍結すると発電効率が低下してしまう。このため、低温環境下での始動時に、燃料電池において、発電とバッテリからの電圧印加による水の電気分解とを交互に繰り返すことで、生成水を低減しその凍結を抑制しつつ燃料電池の起動を行う燃料電池システムが開示されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2005−50749号公報
上記の燃料電池システムでは、燃料電池内の水を電気分解して低減するためにバッテリ等の燃料電池以外の電力を使用することから、システム全体の効率が低下するおそれがある。
そこで、本発明は、システム全体の効率低下を抑制しつつ燃料電池内の水を低減することができる燃料電池システムを提供することを目的とする。
本発明の燃料電池システムは、カソードに供給される酸化ガスとアノードに供給される燃料ガスとの電気化学反応により発電する燃料電池と、該燃料電池内の水量が所定値以上になったことを検知すると、前記アノードにおいて燃料ガスの欠乏状態を生じさせることにより前記アノード側の水を電気分解する制御手段とを備える。
かかる構成によれば、燃料電池において酸化ガスのカソードへの供給と燃料ガスのアノードへの供給とで電気化学反応を生じて発電している状態で、燃料電池内の水量が所定値以上になったことを検知すると、制御手段はアノードにおいて燃料ガスの欠乏状態を強制的に生じさせる。すると、燃料電池においては、カソードで生じアノード側に移動していた水を、アノード側で不足する燃料ガスを補うように、電気分解する状態となる。
これにより、アノード側の水分が減り、それに伴ってカソード側とアノード側との間における水量勾配が増大するので、カソード側からアノード側への水分の移動(拡散)が促進され、カソード側の水分も減ることになる。よって、燃料電池内の水を低減するためにバッテリ等の燃料電池以外の電力を使用しなくても良い。
前記制御手段は、前記燃料電池の発電電流値は当該燃料電池に対する要求電流値通りとする一方、前記燃料電池への燃料ガス供給量は当該燃料電池に対する要求供給量よりも減らす構成としてもよい。
例えば、燃料ガスを前記燃料電池に供給する供給路に配設される調圧弁、前記供給路に配設される遮断弁、前記燃料電池から排出された燃料オフガスを前記供給路に戻す燃料ガスポンプ、のうち少なくともいずれか1つを備える場合には、前記制御手段を、前記調圧弁の調圧値を下げる、前記遮断弁を閉じる、前記燃料ガスポンプの回転数を要求回転数より下げる、のうちいずれか1つを又は複数を組み合わせて実施することにより、前記燃料電池への燃料ガス供給量を要求供給量よりも減らす構成としてもよい。
また、前記制御手段は、前記燃料電池への燃料ガス供給量は当該燃料電池に対する要求供給量通りとする一方、前記燃料電池の発電電流値は当該燃料電池に対する要求電流値よりも増やす構成としてもよい。
例えば、前記燃料電池に接続されるバッテリ、前記燃料電池に酸化ガスを供給する給気ポンプ、前記燃料電池を冷却する冷却水を循環させる冷却水ポンプ、のうち少なくともいずれか1つを備える場合には、前記制御手段を、前記バッテリに充電する電力量を要求電力量より大きくする、前記給気ポンプの回転数を要求回転数より上げる、前記冷却水ポンプの回転数を要求回転数より上げる、のうちいずれか1つを又は複数を組み合わせて実施することにより、前記燃料電池の発電電流値を要求電流値よりも増やす構成としてもよい。
本発明の燃料電池システムによれば、バッテリ等の燃料電池以外の電力を使用しなくても良いため、システム全体の効率低下を抑制しつつ燃料電池内の水を低減することができる。
以下、添付図1〜図3を参照して、本発明の第1実施形態に係る燃料電池システムについて説明する。本実施形態においては、本発明を燃料電池車両(移動体)の車載発電システムに適用した例について説明することとする。
図1に示すように、燃料電池システム1は、燃料電池2と、酸化ガスとしての空気(酸素)を燃料電池2に供給する酸化ガス配管系3と、燃料ガスとしての水素を燃料電池2に供給する燃料ガス配管系4と、燃料電池2に冷媒を供給して燃料電池2を冷却する冷媒配管系5と、システムの電力を充放電する電力系6と、システム全体を統括制御する制御部(制御手段)7と、を備えている。
燃料電池2は、例えば固体高分子電解質型で構成され、多数の単セルを積層したスタック構造を備えている。燃料電池2の単セルは、図2(a)に示すように、イオン交換膜からなる電解質膜100の一方の面に空気極であるカソード101を有し、他方の面に燃料極であるアノード102を有し、さらにカソード101及びアノード102を両側から挟みこむように図示略の一対のセパレータを有している。
そして、一方のセパレータの燃料ガス流路に水素ガスが供給され、他方のセパレータの酸化ガス流路に空気が供給され、これらのガス供給により燃料電池2は電力を発生する。ここで、カソード101は電解質膜100側の触媒層101aと電解質膜100とは反対側の拡散層101bとを備え、アノード102も電解質膜100側の触媒層102aと電解質膜100とは反対側の拡散層102bとを備えている。
そして、アノード102側に供給された燃料ガスとしての水素H2がアノード102で水素イオンH+と電子e-とになり、水素イオンH+が図2(a)に矢印X1で示すようにカソード101側に移動して空気中の酸素O2とカソード101側で結びついて水H2Oをカソード101側に生じさせる。
このようにしてカソード101側に生じた水は、電解質膜100を介して、図2(a)に矢印X2で示すように、アノード102側にも移動(拡散)する。なお、図2(b)は、燃料電池2の厚さ方向に沿ったカソード101からアノード102までの各位置における水の量を示すもので、カソード101が多く、アノード102側に向かうにしたがって次第に少なくなる水量分布特性となっている。
酸化ガス配管系3は、燃料電池2に供給される空気が流れる供給路11aと、燃料電池2から排出された酸化オフガスが流れる排出路12とを有している。供給路11aには、フィルタ13を介して空気を取り込む給気ポンプ14と、給気ポンプ14により圧送される空気を加湿する加湿器15と、が設けられている。
排出路12には、排気弁16と、燃料電池2内の酸化オフガスの圧力を計測する圧力計19と、が設けられている。排出路12を流れる酸化オフガスは、排気弁16を通って加湿器15で水分交換に供された後、最終的に排ガスとしてシステム外の大気中に排気される。
排出路12を通じて燃料電池2から排出される酸化オフガスの量は、排気弁16の開度を全閉から全開まで無段階的に変化させることによって自在に調節可能である。給気ポンプ14は、インバータ14bで制御されるモータ14aの駆動により大気中の空気を取り込む。
燃料ガス配管系4は、水素供給源21と、水素供給源21から燃料電池2に供給される水素ガスが流れる供給路22と、燃料電池2から排出された水素オフガス(燃料オフガス)を供給路22の合流点Aに戻すための循環路23と、循環路23内の水素オフガスを供給路22に圧送する水素ポンプ(燃料ガスポンプ)24と、循環路23に分岐接続された排出路25と、を有している。
水素供給源21は、例えば高圧タンクや水素吸蔵合金などで構成され、例えば35MPa又は70MPaの水素ガスを貯留可能に構成されている。水素供給源21の元弁26を開くと、供給路22に水素ガスが流出する。水素ガスは、調圧弁27その他の減圧弁により、最終的に例えば200kPa程度まで減圧されて、燃料電池2に供給される。
供給路22の合流点Aの上流側には、遮断弁28が設けられている。水素ガスの循環系は、供給路22の合流点Aの下流側流路と、燃料電池2のセパレータに形成される燃料ガス流路と、循環路23とを順番に連通することで構成されている。水素ポンプ24は、インバータ24bで制御されるモータ24aの駆動により、循環系内の水素ガスを燃料電池2に循環供給する。
排出路25には、遮断弁であるパージ弁33が設けられている。パージ弁33が燃料電池システム1の稼動時に適宜開弁することで、水素オフガス中の不純物が水素オフガスと共に図示省略した水素希釈器に排出される。パージ弁33の開弁により、循環路23内の水素オフガス中の不純物の濃度が下がり、循環供給される水素オフガス中の水素濃度が上がる。
冷媒配管系5は、燃料電池2内の冷却流路に連通する冷媒流路41と、冷媒流路41に設けられた冷却水ポンプ42と、燃料電池2から排出される冷媒を冷却するラジエータ43と、ラジエータ43をバイパスするバイパス流路44と、ラジエータ43及びバイパス流路44への冷却水の通流を設定する切替え弁45と、を有している。冷却水ポンプ42は、インバータ42bで制御されるモータ42aの駆動により、冷媒流路41内の冷媒を燃料電池2に循環供給する。
さらに、燃料電池2は、走行駆動用のトラクションモータ50aを制御するインバータ50bに接続されている。そして、このトラクションモータ50aを制御するインバータ50b、給気ポンプ14用のモータ14aを制御するインバータ14b、水素ポンプ24のモータ24aを制御するインバータ24b及び冷却水ポンプ42用のモータ42aを制御するインバータ42bは、高圧DC−DCコンバータ51を介して高圧バッテリ52に接続されている。
制御部7は、内部にCPU,ROM,RAMを備えたマイクロコンピュータとして構成される。CPUは、制御プラグラムに従って所望の演算を実行して、トラクションモータ50a、給気ポンプ14用のモータ14a、水素ポンプ24用のモータ24a及び冷却水ポンプ42用のモータ42aの運転制御や、排気弁16及び調圧弁27の開度制御、さらには元弁26及び遮断弁28の開閉制御など、種々の処理や制御を行う。
ROMは、CPUで処理する制御プログラムや制御データを記憶する。RAMは、主として制御処理のための各種作業領域として使用される。制御部7は、ガス配管系3,4や冷媒配管系5に用いられる各種の圧力センサや温度センサ、外気温センサなどの検出信号を入力し、各構成要素に制御信号を出力する。
制御部7は、燃料電池2に求められる負荷すなわち要求発電量等に応じて、給気ポンプ14の単位時間当たりの回転数、及び水素ポンプ24の単位時間当たりの回転数を制御する。そして、通常運転時においては、水素供給源21からの水素ガスあるいは水素ポンプ24を介して戻される水素オフガスを含む水素ガスが供給路22を介して燃料電池2のアノード102に供給されるとともに、加湿器15で加湿調整された空気が供給路11aを介して燃料電池2のカソード101に供給されることにより、発電が行われる。
この際、燃料電池2から引き出すべき電力(要求電力)が制御部7で演算され、その発電量に応じた量の水素ガス及び空気が燃料電池2内に供給されるようになっている。また、必要により冷却ポンプ42を駆動して冷却水を燃料電池2に通水する。
次に、制御部7による燃料電池2内の生成水の低減制御について説明する。
上記したように、燃料電池2には、電気化学反応によりカソード101で水が生成され、この水が電解質膜100を介してアノード102にも移動する。ここで、燃料電池2の厚さ方向に沿ったカソード101側からアノード102側へかけての各位置における水の量は、図2(b)に示すようにアノード102側が少なくなる勾配の関係をなしている。
そして、制御部7は、例えばイグニッションスイッチがオンされることで、始動開始信号の入力がなされると(ステップSA1)、燃料電池2から引き出すべき発電量(要求発電量)を演算し、その発電量に応じた量(要求供給量)の水素ガス及び空気を燃料電池2内に供給するように、調圧弁(例えば、インジェクタ)27、給気ポンプ14及び水素ポンプ24等を駆動する。
これにより、燃料電池2は、アノード102側に水素ガスが供給され、カソード101側に空気が供給されて燃料電池2は正電位での発電状態となる(ステップSA2)。このように燃料電池2で発電が開始されると、カソード101側で水が生成されることになる(ステップSA3)。
次に、制御部7は、燃料電池2内の水の量を例えば発電電流の積分値やインピーダンス値から割り出し、この水の量が第1所定値以上であるか否かを判定する(ステップSA4)。
そして、水の量が第1所定値に達する前はそのままとして正電位での発電状態を維持する一方、水の量が第1所定値以上になったことを検知すると、各インバータ14b,24b,42b,50bの制御上の燃料電池2の発電電流値は要求通りとしたまま、アノード102に供給する水素の量を、例えば調圧弁27の調圧値を下げたり、遮断弁28を閉じたり、水素ポンプ24の回転数を要求回転数より下げたり、あるいはこれらを適宜組み合わせたり等して、各要求量に対し強制的に減らし、アノード102に水素ガスの欠乏状態を生じさせる(ステップSA5)。
すると、燃料電池2は発電状態を維持しようとして、アノード102側で欠乏状態となっている水素を得る(補う)ために、カソード101で生じアノード102側に移動していた水を電気分解する(ステップSA6)。それに伴い、燃料電池2は逆電位での発電状態となる(ステップSA7)。
上記した水の電気分解でアノード102側の水の量が低減されると、それに伴ってカソード101側とアノード102側との間における水量勾配が増大するので、燃料電池2では、図2(b)に示す平衡状態の勾配を維持するように、カソード101側からアノード102側への水分の拡散が促進される。その結果、燃料電池2内における各位置での水の量も図2(b)に破線で示すように低減されることになり、カソード101側の水の量も低減され、燃料電池2の全体の水の量が低減されることになる。
そして、燃料電池2内の水の量を発電電流の積分値やインピーダンス値から割り出し、水の量が第2所定値(第1所定値>第2所定値)を下回ったか否かを判定する(ステップSA8)。水の量が第2所定値を下回るまでそのまま逆電位での運転を継続し、水の量が第2所定値を下回ると、アノード102に供給する水素の量を増やして必要量に戻し(ステップSA9)、正電位での発電状態に戻す(ステップSA2)。
以上に述べた第1実施形態に係る燃料電池システム1によれば、燃料電池2において空気のカソード101への供給と水素ガスのアノード102への供給とで電気化学反応を生じて発電している状態で、燃料電池2内の水量が所定値以上になったことを検知すると、制御部7は、燃料電池2の発電電流値は要求通りとする一方、燃料電池2への水素供給量を本来必要な要求供給量に対して減らすことで、アノード102において水素ガスの欠乏状態を強制的に生じさせる。
すると、燃料電池2においては、カソード101で生じアノード102側に移動していた水を、アノード102側で不足している水素ガスを補うように、電気分解する状態となる。これにより、アノード102側の水分が減り、それに伴ってカソード101側の水分も減ることになる。
よって、バッテリ52等の燃料電池2以外の電力を使用しなくても、発熱しつつ燃料電池2内の水を低減することができる。したがって、システム全体の効率低下を抑制しつつ、凍結を防止しながら燃料電池2内の水を低減することができる。
次に、本発明の第2実施形態に係る燃料電池システムについて、主に図4を参照して第1実施形態に係る燃料電池システムに対する相違部分を中心に説明する。
この第2実施形態に係る燃料電池システム1においては、制御部7による燃料電池2内の生成水の低減制御の制御内容が一部相違している。
制御部7は、例えばイグニッションスイッチがオンされることで始動開始がなされると(ステップSA1)、燃料電池2から引き出すべき電力(要求電力)を演算し、その発電量に応じた量の水素ガス及び空気を燃料電池2内に供給するように調圧弁27、給気ポンプ14及び水素ポンプ24等を駆動する。
これにより、燃料電池2は、アノード102側に水素ガスが供給され、カソード101側に空気が供給されて燃料電池2は正電位での発電状態となる(ステップSA2)。このように燃料電池2で発電が開始されると、カソード101側で水が生成されることになる(ステップSA3)。
次に、制御部7は、燃料電池2内の水の量を発電電流の積分値やインピーダンス値から割り出し、この水の量が第1所定値以上であるか否かを判定する(ステップSA4)。以上は、第1実施形態と同様である。
そして、制御部7は、水の量が第1所定値に達する前は上記正電位での発電状態を維持する一方、水の量が第1所定値以上になったことを検知すると、第2実施形態においては、調圧弁27の調圧値及びインバータ24bによる水素ポンプ24の駆動状態等は維持したまま(つまり、水素ガスの供給量は要求値通り)で、例えば、高圧DC−DCコンバータ51でバッテリ52に充電する電力量を本来の要求電力量より大きくしたり、給気ポンプ14の回転を本来の要求回転数より上げたり、冷却水ポンプ42の回転を本来の要求回転数より上げたり、あるいはこれらを適宜組み合わせたり等して、燃料電池2の発電電流値を本来の要求電流値より大きくすることで、アノード102に供給する水素の量を、相対的に必要量に対し減らし、アノード102に水素ガスの欠乏状態を生じさせる(ステップSB5)。
すると、燃料電池2は発電要求に対して必要な発電状態を得ようとして、、アノード102側で欠乏状態となっている水素を得る(補う)ために、カソード101で生じアノード102側に移動していた水を電気分解する(ステップSA6)。それに伴い、燃料電池2は逆電位での発電状態となる(ステップSA7)。
上記した水の電気分解で、アノード102側の水の量が低減されると、第1実施形態と同様に、カソード101側の水の量も低減され、燃料電池2の全体の水の量が低減されることになる。
そして、燃料電池2内の水の量を発電電流の積分値やインピーダンス値から割り出し、水の量が第2所定値(第1所定値>第2所定値)を下回ったか否かを判定する(ステップSA8)。水の量が第2所定値を下回るまで逆電位での運転を継続し、水の量が第2所定値を下回ると、燃料電池2の発電電流値を本来の要求電流値に戻すことで、アノード102に供給する水素の量を要求通りの状態に戻し(ステップSA9)、正電位での発電状態に戻す(ステップSA2)。
以上に述べた第2実施形態に係る燃料電池システムによれば、燃料電池2において空気のカソード101への供給と水素ガスのアノード102への供給とで電気化学反応を生じて発電している状態で、燃料電池2内の水量が所定値以上になったことを検知すると、制御部7は、水素供給量は要求通りとする一方、燃料電池2の発電電流値を本来必要な要求電流値に対して増やすことで、アノード102において水素ガスの欠乏状態を強制的に生じさせる。
すると、燃料電池2はこの電流値を得ようとして、水素を得るためにカソード101で生じアノード102側に移動していた水を電気分解する。これにより、アノード102側の水分が減り、それに伴ってカソード101側の水分も減ることになる。よって、第1実施形態と同様の効果が得られる。
本発明の第1実施形態に係る燃料電池システムを概略的に示したシステム構成図である。 (a)は本発明の第1実施形態に係る燃料電池システムにおける燃料電池の要部断面図、(b)は燃料電池の厚さ方向に沿ったカソード側からアノード側へかけての各位置における水量を示す特性線図である。 本発明の第1実施形態に係る燃料電池システムにおける生成水の低減制御の制御内容を示すフローチャートである。 本発明の第2実施形態に係る燃料電池システムにおける生成水の低減制御の制御内容を示すフローチャートである。
符号の説明
2…燃料電池、7…制御部(制御手段)、14…給気ポンプ、22…供給路、24…水素ポンプ(燃料ガスポンプ)、26…遮断弁、27…調圧弁、42…冷却水ポンプ、52…バッテリ、101…カソード、102…アノード。

Claims (5)

  1. カソードに供給される酸化ガスとアノードに供給される燃料ガスとの電気化学反応により発電する燃料電池と、
    前記燃料電池内の水量が所定値以上になったことを検知すると、前記アノードにおいて燃料ガスの欠乏状態を生じさせる制御手段とを備える燃料電池システム。
  2. 請求項1に記載の燃料電池システムにおいて、
    前記制御手段は、前記燃料電池の発電電流値は当該燃料電池に対する要求電流値通りとする一方、前記燃料電池への燃料ガス供給量は当該燃料電池に対する要求供給量よりも減らす燃料電池システム。
  3. 請求項2に記載の燃料電池システムにおいて、
    燃料ガスを前記燃料電池に供給する供給路に配設される調圧弁、前記供給路に配設される遮断弁、前記燃料電池から排出された燃料オフガスを前記供給路に戻す燃料ガスポンプ、のうち少なくともいずれか1つを備え、
    前記制御手段は、前記調圧弁の調圧値を下げる、前記遮断弁を閉じる、前記燃料ガスポンプの回転数を要求回転数より下げる、のうちいずれか1つを又は複数を組み合わせて実施することにより、前記燃料電池への燃料ガス供給量を要求供給量よりも減らす燃料電池システム。
  4. 請求項1に記載の燃料電池システムにおいて、
    前記制御手段は、前記燃料電池への燃料ガス供給量は当該燃料電池に対する要求供給量通りとする一方、前記燃料電池の発電電流値は当該燃料電池に対する要求電流値よりも増やす燃料電池システム。
  5. 請求項4に記載の燃料電池システムにおいて、
    前記燃料電池に接続されるバッテリ、前記燃料電池に酸化ガスを供給する給気ポンプ、前記燃料電池を冷却する冷却水を循環させる冷却水ポンプ、のうち少なくともいずれか1つを備え、
    前記制御手段は、前記バッテリに充電する電力量を要求電力量より大きくする、前記給気ポンプの回転数を要求回転数より上げる、前記冷却水ポンプの回転数を要求回転数より上げる、のうちいずれか1つを又は複数を組み合わせて実施することにより、前記燃料電池の発電電流値を要求電流値よりも増やす燃料電池システム。
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