JP2008158756A - 筆記具、筆記情報処理装置、および筆記情報処理プログラム - Google Patents

筆記具、筆記情報処理装置、および筆記情報処理プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】筆記情報に対する処理を効率的に行うことが可能な筆記具を提供する。
【解決手段】筆記具10は、媒体に筆記された情報を筆記情報として取得する取得部11と、取得された筆記情報を蓄積する蓄積部12と、外部からの情報に基づいて決定されるタイミングで、蓄積部12に蓄積されている筆記情報に対する処理を実行する実行部13とを有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、筆記具、筆記情報処理装置、および筆記情報処理プログラムに関する。
「電子ペン」や「デジタルペン」などと呼ばれる、媒体に筆記された情報を電子情報として取得するペン型の入力装置がある(例えば、特許文献1,2参照)。
特許文献1には、ペン先部近傍を照明する赤外線LEDと、用紙に印刷されたドットパターンを読み取るカメラと、読み取られたドットパターンから用紙上でのX/Y座標を算出するプロセッサと、X/Y座標データを記憶するメモリとを有する電子ペンが開示されている。また、特許文献1には、電子ペンを利用した個人認証システムが開示されている。
特許文献2には、電子証明書が記憶されたICカードであって、筆記した際のストロークデータにデジタル署名を付してデジタル署名付きストロークデータを生成するICカードと、当該デジタル署名付きストロークデータに上記電子証明書を付して送信する送信ユニットとを有する署名機能付き電子ペンが開示されている。
特開2004−030235号公報 特開2005−301471号公報
本発明は、筆記情報に対する処理を効率的に行うことが可能な筆記具、筆記情報処理装置、および筆記情報処理プログラムを提供する。
本発明に係る筆記具は、媒体に筆記された情報を筆記情報として取得する取得手段と、前記取得された筆記情報を蓄積する蓄積手段と、外部からの情報に基づいて決定されるタイミングで、前記蓄積手段に蓄積されている筆記情報に対する処理を実行する実行手段と、を有することを特徴とする。
本発明の一態様では、前記実行手段は、日付を示す情報に基づいて決定されるタイミングで、前記処理を実行する。
また、本発明の一態様では、前記実行手段は、当該筆記具の電源の投入または切断を示す情報に基づいて決定されるタイミングで、前記処理を実行する。
また、本発明の一態様では、前記実行手段は、前記蓄積手段に蓄積されている情報の量を示す情報に基づいて決定されるタイミングで、前記処理を実行する。
また、本発明の一態様では、前記取得手段は、前記媒体から当該媒体を識別する媒体識別情報を取得し、前記実行手段は、前記取得された媒体識別情報に基づいて決定されるタイミングで、前記処理を実行する。
また、本発明の一態様では、前記取得手段は、前記媒体から筆記位置を示す筆記位置情報を取得し、前記実行手段は、前記取得された筆記位置情報に基づいて決定されるタイミングで、前記処理を実行する。
また、本発明の一態様では、前記実行手段は、日付が変わる際に当該筆記具の電源が入っていない場合、日付が変わるタイミングで、日付が変わる前の一日分の筆記情報に対して処理を実行し、日付が変わる際に当該筆記具の電源が入っている場合、電源切断のタイミングで、日付が変わる前の一日分の筆記情報および日付が変わってから電源が切断されるまでの筆記情報に対して処理を実行する。
また、本発明の一態様では、前記筆記情報は、前記媒体から取得される当該媒体を識別する媒体識別情報を含み、前記実行手段は、互いに同じ媒体識別情報を含む筆記情報を処理単位として、前記処理を実行する。
また、本発明の一態様では、前記処理は、前記筆記情報に電子署名を付加する処理である。
本発明に係る筆記情報処理装置は、媒体に筆記された情報を筆記情報として取得して蓄積する筆記具に搭載され、外部からの情報に基づいて決定されるタイミングで、前記筆記具に蓄積されている筆記情報に対する処理を実行する実行手段を有することを特徴とする。
本発明に係る筆記情報処理プログラムは、媒体に筆記された情報を筆記情報として取得して蓄積する筆記具に搭載されるコンピュータに、外部からの情報に基づいて決定されるタイミングで、前記筆記具に蓄積されている筆記情報に対する処理を実行するステップを実行させることを特徴とする。
本発明によれば、筆記情報に対する処理を効率的に行うことが可能な筆記具、筆記情報処理装置、および筆記情報処理プログラムを提供することができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に従って説明する。
図1は、本実施の形態に係る筆記具10の機能構成を示すブロック図である。この筆記具10は、当該筆記具により紙等の媒体に筆記された情報を筆記情報として取得して蓄積する装置である。筆記具10は、例えば、当該筆記具により媒体に手書きされた情報を電子化し、電子情報である筆記情報を蓄積する電子ペンである。図1において、筆記具10は、取得部11、蓄積部12、および実行部13を有する。
取得部11は、当該筆記具10により媒体に筆記された情報を筆記情報として取得する。一つの態様では、取得部11は、媒体に埋め込まれた位置情報を検出し、検出された位置情報に基づいて電子情報である筆記情報を生成する。この場合、例えば、位置情報は座標情報であり、筆記情報は座標情報の集合である。また、別の一つの態様では、取得部11は、媒体に埋め込まれた位置情報および媒体に埋め込まれた当該媒体を識別する媒体識別情報(以下、「媒体ID」と称す)を検出し、検出された位置情報および媒体IDに基づいて電子情報である筆記情報を生成する。この場合、例えば、筆記情報は、座標情報と媒体IDとを含む。
より具体的な一態様では、筆記具10は、表面に媒体上の位置を示すドットパターンが形成された媒体とともに用いられ、取得部11は、図2に示されるように構成される。図2において、取得部11は、媒体上の画像を連続的に撮像する撮像部11aと、撮像された画像からドットパターンを検出するドットパターン検出部11bと、検出されたドットパターンから位置情報(および媒体ID)を取得する位置情報取得部11cと、取得された位置情報(および媒体ID)から筆記情報を生成する筆記情報生成部11dとを備える。
ただし、取得部11における筆記情報を取得する方式は、特に限定されない。
蓄積部12は、取得部11により取得された筆記情報を蓄積する。この蓄積部12は、例えば、半導体メモリなどの記憶装置により実現される。
実行部13は、外部からの情報に基づいて決定されるタイミングで、蓄積部12に蓄積されている筆記情報に対する処理を実行する。
ここで、外部からの情報とは、実行部13の外部からの情報を意味し、外部からの情報には、筆記具10の外部からの情報と、筆記具10内部の実行部13以外のモジュールからの情報とが含まれる。
外部からの情報としては、例えば、下記A1〜A6の情報が挙げられる。
(A1)日付を示す日付情報。当該情報は、例えば、筆記具10の内部時計から取得されてもよいし、筆記具10の外部から通信により取得されてもよい。
(A2)筆記具10の電源の投入または切断を示す情報。当該情報は、例えば、筆記具10の電源操作ボタンから取得されてもよいし、筆記が所定時間行われない場合に自動的に電源を切断するモジュールから取得されてもよい。
(A3)蓄積部12に蓄積されている情報の量を示す情報。当該情報としては、例えば、蓄積部12に蓄積されている全情報の量、筆記情報の量、蓄積部12の記憶容量の残量などがある。
(A4)取得部11により媒体から取得される、当該媒体を識別する媒体識別情報(以下、「媒体ID」と称す)。
(A5)取得部11により媒体から取得される、筆記位置を示す筆記位置情報。
(A6)筆記動作終了後の経過時間。
筆記情報に対する処理としては、例えば、下記B1〜B6の処理が挙げられる。
(B1)筆記情報に電子署名を付加する処理。
(B2)筆記情報を暗号化する処理。
(B3)筆記具10の外部へ、筆記情報を送信する処理。当該送信は、無線送信でも有線送信でもよく、電子メール送信やファクシミリ送信を含む。
(B4)蓄積部12に蓄積された筆記情報を圧縮する処理。
(B5)蓄積部12に蓄積された筆記情報を消去する処理。
(B6)筆記情報に関するログ情報を生成する処理。ここで、ログ情報としては、例えば、電源投入から電源切断までに取得された筆記情報に対して電子署名等を行った場合における、電源投入時刻、電源切断時刻、電源投入から切断までの時間や、筆記情報に対して電子署名等を行った場合における、筆記情報に含まれるストローク数などがある。
外部からの情報に基づいて決定されるタイミングで、蓄積部12に蓄積されている筆記情報に対する処理を実行する態様としては、例えば、下記C1〜C10の態様が挙げられる。
(C1)日付情報に基づき、日付が変わるタイミングで、日付が変わる前の一日分の筆記情報に対して処理を実行する。
(C2)筆記具10の電源切断の操作があったタイミングで、電源投入から電源切断までに取得された筆記情報に対して処理を実行する。
(C3)蓄積部12に蓄積されている未処理の筆記情報の量が所定量に達したタイミングで、未処理の筆記情報に対して処理を実行する。
(C4)蓄積部12の記憶容量の残量に基づき、残量が少なくなるほど電子署名の実行頻度が少なくなるように電子署名のタイミングを制御する。例えば、残量が所定量以上の場合には一日分の筆記情報に対して電子署名が行われ、残量が所定量未満の場合には二日分の筆記情報に対して電子署名が行われるよう、電子署名のタイミングを制御する。
(C5)取得部11により取得された媒体IDが変わったタイミングで、媒体IDが変わる前の媒体IDに係る筆記情報に対して処理を実行する。
(C6)取得部11により取得された筆記位置を示す座標が所定の範囲から変わったタイミングで、上記所定の範囲内の筆記情報に対して処理を実行する。
(C7)日付が変わる際に筆記具10の電源が入っていない場合、日付が変わるタイミングで、日付が変わる前の一日分の筆記情報に対して処理を実行し、日付が変わる際に筆記具10の電源が入っている場合、電源切断のタイミングで、日付が変わる前の一日分の筆記情報および日付が変わってから電源が切断されるまでの筆記情報に対して処理を実行する。なお、上記「日付が変わるタイミングで」に関し、筆記具10の電源が入っていない場合に、筆記情報の取得は不可能であるが蓄積された筆記情報に対する処理は可能である態様では、例えば、日付が変わった直後に処理を実行すればよい。一方、筆記具10の電源が入っていない場合に、筆記情報に対する処理も不可能である態様では、例えば、次に電源が投入された際に処理を実行すればよい。
(C8)蓄積された筆記情報の送信が完了したタイミングで、送信された筆記情報を消去する。
(C9)筆記動作終了後所定時間が経過したタイミングで、未処理の筆記情報に対して処理を実行する。
(C10)一纏まりの筆記動作を認識し、認識された一纏まりの筆記動作の終了のタイミングで、当該一纏まりの筆記動作に係る筆記情報に対して処理を実行する。この場合、一纏まりの筆記動作は、例えば、電源の投入/切断、日付情報、媒体ID、筆記位置情報、筆記動作終了後の経過時間などの情報に基づいて認識可能である。上記C1,C2,C5,C6,C7,C9の態様は、それぞれ当該C10の具体的態様として把握され得る。
筆記情報が媒体IDを含む態様では、実行部13は、互いに同じ媒体IDを含む筆記情報を処理単位として、筆記情報に対する処理を実行してもよい。例えば、実行部13は、上記C1において、一日分の筆記情報を媒体ID毎の筆記情報に区別し、媒体ID毎の筆記情報のそれぞれに対して処理を実行してもよい。また、実行部13は、上記C2において、電源投入から電源切断までに取得された筆記情報を媒体ID毎の筆記情報に区別し、媒体ID毎の筆記情報のそれぞれに対して処理を実行してもよい。上記C3、C4、C7についても、同様に媒体ID毎に処理を行うことができる。
本実施の形態では、上記筆記具10の機能は、ハードウェア資源とソフトウェアとの協働により実現される。例えば、取得部11および実行部13は、ROM(Read Only Memory)等の記録媒体に記録されたプログラムがメインメモリに読み出されてCPU(Central Processing Unit)により実行されることによって実現される。上記プログラムは、CD−ROM等の記録媒体に記録されて提供されることも可能であるし、通信手段により提供されることも可能である。ただし、上記筆記具10の機能は、ハードウェアのみにより実現されてもよい。
図3は、筆記具10の具体的な構成の一例を示す図である。以下、図3に従って、筆記具10の具体的な構成の一例を説明する。
図3において、筆記具10は、ペンチップ21と、ペンチップ21に加わる圧力(すなわち筆圧)を検出する圧力センサ22と、媒体P上に赤外光を照射する赤外LED(Light Emitting Diode)23と、媒体P上の画像を撮像する赤外CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)24と、筆記情報等の情報を蓄積するメモリ25と、秘密鍵および電子証明書を保持する内部データ格納用メモリ26と、外部の装置と通信するための通信回路27と、筆記具10の各部に電力を供給するバッテリ28と、筆記具全体を制御する制御回路29とを有する。
制御回路29は、画像処理部29aとデータ処理部29bとを含み、次のように動作する。
制御回路29は、圧力センサ22の検出値に基づき筆記具10による筆記動作の開始(1ストロークの開始)を検知すると、赤外LED23を点灯させるとともに、赤外CMOS24により媒体上の画像を撮像する。
画像処理部29aは、赤外CMOS24により撮像された画像の入力を受け付ける。そして、画像処理部29aは、画像に含まれるノイズを除去する処理を行った後、ノイズ除去後の画像からドットパターンを検出する。なお、この検出対象のドットパターンは、媒体Pの表面に予め印刷されているものである。画像処理部29aにより検出されるドットパターンは、ドットのある位置が「1」で表され、ドットの無い位置が「0」で表された、2次元配列上のデジタルデータである。
画像処理部29aは、検出されたドットパターンをデータ処理部29bに渡す。
データ処理部29bは、画像処理部29aから受け取ったドットパターンから位置情報および媒体IDを抽出する。そして、データ処理部29bは、抽出された位置情報および媒体IDを筆記情報としてメモリ25に記録する。
制御回路29は、圧力センサ22の検出値に基づき筆記具10による筆記動作の終了(1ストロークの終了)を検知すると、赤外LED23を消灯させるとともに、赤外CMOS24による撮像を停止する。
したがって、1ストロークの筆記動作が行われている間、制御回路29は、継続的に、位置情報および媒体IDを抽出し、これらをメモリ25に記録する。そして、この処理が繰り返されることにより、複数ストローク分の筆記情報がメモリ25に蓄積される。
さらに、制御回路29は、筆記具10の各部を制御することにより、上記実行部13の機能も実現する。
図4は、本実施の形態に係る筆記具10を含むシステムの構成の一例を示す図である。以下、図4に従って、筆記具10を用いたシステムの構成の一例を説明する。
図4において、システム100は、筆記具10、認証局(CA: Certificate Authority)50、設定装置60、および取得装置70を含む。
認証局50は、電子証明書を発行するシステムであり、例えば1台以上のコンピュータにより実現される。
設定装置60は、筆記具10に秘密鍵および電子証明書を設定する装置であり、例えばコンピュータにより実現される。具体的には、設定装置60は、認証局50からオンラインまたはオフラインで電子証明書を取得し、筆記具10との間でセキュアな通信路を確立した後、上記取得された電子証明書とこれに対応する秘密鍵とを筆記具10にインストールする。
取得装置70は、筆記具10から筆記情報を取得する装置であり、例えばコンピュータにより実現される。具体的には、取得装置70は、筆記具10との間でセキュアな通信路を確立した後、筆記具10から筆記情報を取得して利用する。このとき、取得装置70は、筆記具10から電子署名付きの筆記情報および電子証明書を取得し、当該電子証明書を使用して当該電子署名を検証する。
以下、上記構成を有するシステム100の動作について、証明書設定処理、電子署名付加処理、筆記情報転送処理、および証明書更新処理に分けて説明する。
(証明書設定処理)
まず、筆記具10および設定装置60は、両者間にセキュアな通信経路を確立する。
一つの態様では、筆記具10は、設定装置60に対しSSL(Secure Socket Layer)の接続要求を行う。設定装置60は、当該接続要求を受けると、筆記具10に対して設定装置60の電子証明書を送信する。筆記具10は、設定装置60から当該装置の電子証明書を受信する。ここで、筆記具10は、受け取った電子証明書の検証を行ってもよい。筆記具10は、共通鍵を生成し、当該共通鍵を上記電子証明書に含まれる公開鍵で暗号化し、暗号化された共通鍵を設定装置60に送信する。設定装置60は、筆記具10からの暗号化された共通鍵を自身の秘密鍵で復号化して共通鍵を取り出す。これにより、筆記具10と設定装置60との間にセキュアな通信経路が確立される。すなわち、以降、筆記具10と設定装置60との間では、共通鍵を用いた通信データの暗号化および復号化が行われる。
なお、筆記具10は、当該筆記具10に設定されている電子証明書を用いて設定装置60との間でSSLを確立してもよい。この態様では、筆記具10は、ダミーの電子証明書を内蔵しており、最初はダミーの電子証明書でSSLを確立し、証明書インストール後はインストールされた電子証明書でSSLを確立する。
セキュアな通信経路が確立された後、筆記具10は、設定装置60から、筆記具10用の秘密鍵および電子証明書を受信し、これらを内部(例えば内部データ格納用メモリ26)に保持する。
(電子署名付加処理)
筆記具10は、上述のとおり、媒体に筆記された情報を筆記情報として取得し、内部に蓄積する。そして、筆記具10は、外部の情報に基づいてタイミングを決定し、当該タイミングで、当該筆記具10に設定された秘密鍵を用いて筆記情報に電子署名を付加する。
(筆記情報転送処理)
まず、筆記具10および取得装置70は、両者間にセキュアな通信経路を確立する。例えば、筆記具10および取得装置70は、上記証明書設定処理の場合と同様に、両者間にSSLを確立する。
セキュアな通信経路が確立された後、筆記具10は、内部に蓄積された筆記情報と、当該筆記情報に付加された電子署名と、当該筆記具10に設定された電子証明書とを、取得装置70に送信する。
取得装置70は、筆記具10から、筆記情報と電子署名と電子証明書とを受信すると、当該電子証明書を用いて当該電子署名の検証を行う。また、取得装置70は、認証局50に問い合わせて受信された電子証明書の正当性を検証する。
取得装置70は、電子署名の検証に成功すると、受信された筆記情報を利用する。例えば、取得装置70は、筆記情報を記憶したり、別の装置に送信したり、受信された筆記情報と予め登録されている筆記情報とを照合することによる筆記者の本人確認を行ったりする。
(証明書更新処理)
筆記具10は、内部のカレンダー等を参照し、当該筆記具10に設定されている電子証明書の有効期限が切れているか否かを判断し、有効期限が切れていると判断された場合には、その旨を利用者に通知する。例えば、筆記具10は、有効期限が切れている旨を、筆記具10や外部装置のディスプレイに表示させる。
上記通知に応じた利用者の筆記具10または設定装置60に対する操作に基づき、上記の証明書設定処理が実行される。この場合、筆記具10は、内部の電子証明書を、有効期限切れの証明書から新たな証明書に更新する。
以上説明した本実施の形態によれば、下記(1)〜(10)の効果が得られ得る。
(1)本実施の形態では、外部からの情報に基づいて決定されるタイミングで、筆記具に蓄積されている筆記情報に対する処理を実行する。このため、本実施の形態によれば、筆記情報に対する処理を効率的に行うことが可能となる。具体的には、例えば、外部の情報に応じたタイミングで筆記情報に電子署名を付加することが可能となるので、ストローク毎に筆記情報に電子署名を付加する構成と比較して、電子署名の付加に要する記憶容量、消費電力、処理時間、またはCPU等のハードウェアの処理負荷などを低減することが可能となる。
(2)日付を示す情報に基づいて決定されるタイミングで、筆記情報に対する処理を実行する態様では、日付に応じて筆記情報に対する処理を行うことが可能となる。例えば、N(Nは1以上の整数)日分の筆記情報をまとめて処理することが可能となる。
(3)筆記具の電源の投入または切断を示す情報に基づいて決定されるタイミングで、筆記情報に対する処理を実行する態様では、電源の投入または切断に応じて筆記情報に対する処理を行うことが可能となる。例えば、電源投入から切断までの筆記情報をまとめて処理することが可能となる。
(4)筆記具に蓄積されている情報の量を示す情報に基づいて決定されるタイミングで、筆記情報に対する処理を実行する態様では、蓄積されている情報の量に応じて筆記情報に対する処理を行うことが可能となる。例えば、筆記情報を所定量毎にまとめて処理することが可能となる。
(5)媒体から取得される媒体識別情報に基づいて決定されるタイミングで、筆記情報に対する処理を実行する態様では、媒体識別情報に応じて筆記情報に対する処理を行うことが可能となる。例えば、筆記情報を媒体毎にまとめて処理することが可能となる。
(6)媒体から取得される筆記位置情報に基づいて決定されるタイミングで、筆記情報に対する処理を実行する態様では、筆記位置情報に応じて筆記情報に対する処理を行うことが可能となる。例えば、筆記情報を媒体上の筆記範囲(例えば媒体に設けられた筆記欄)毎にまとめて処理することが可能となる。
(7)日付が変わる際に筆記具の電源が入っていない場合、日付が変わるタイミングで、日付が変わる前の一日分の筆記情報に対して処理を実行し、日付が変わる際に筆記具の電源が入っている場合、電源切断のタイミングで、日付が変わる前の一日分の筆記情報および日付が変わってから電源が切断されるまでの筆記情報に対して処理を実行する態様では、一日分の筆記情報を一纏まりの筆記情報として処理したい場合において、日付を跨いだ筆記が行われても、当該筆記による筆記情報を日付が変わる前の一日分の筆記情報と一緒に処理することができる。
(8)互いに同じ媒体識別情報を含む筆記情報を処理単位として処理を実行する態様では、同一の媒体に対する筆記情報を一纏まりの筆記情報として処理することが可能となる。
(9)筆記情報に対する処理が筆記情報に電子署名を付加する処理である態様では、電子署名を効率的に行うことが可能となる。例えば、ストローク毎に筆記情報に電子署名を付加する構成と比較して、電子署名の付加に要する記憶容量、消費電力、処理時間、またはCPU等のハードウェアの処理負荷などを低減することが可能となる。
(10)一纏まりの筆記動作を認識し、認識された一纏まりの筆記動作の終了のタイミングで、当該一纏まりの筆記動作に係る筆記情報に対して処理を実行する態様では、一纏まりの筆記動作による筆記情報をまとめて処理することが可能となる。
なお、本発明は、上記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々変更することができる。例えば、筆記具10は、当該筆記具の動作に関するログ情報を内部に記憶してもよい。筆記具の動作に関するログ情報としては、電源投入時刻、電源切断時刻、通信相手のIPアドレスや通信時刻等の通信ログなどがある。また、筆記具10は、内部に記録した、筆記情報に関するログ情報や筆記具の動作に関するログ情報を外部へ送信してもよい。
実施の形態に係る筆記具の機能構成を示すブロック図である。 取得部の機能構成の一例を示す図である。 筆記具の具体的な構成の一例を示す図である。 実施の形態に係る筆記具を含むシステムの構成の一例を示す図である。
符号の説明
10 筆記具、11 取得部、12 蓄積部、13 実行部。

Claims (11)

  1. 媒体に筆記された情報を筆記情報として取得する取得手段と、
    前記取得された筆記情報を蓄積する蓄積手段と、
    外部からの情報に基づいて決定されるタイミングで、前記蓄積手段に蓄積されている筆記情報に対する処理を実行する実行手段と、
    を有することを特徴とする筆記具。
  2. 請求項1に記載の筆記具であって、
    前記実行手段は、日付を示す情報に基づいて決定されるタイミングで、前記処理を実行することを特徴とする筆記具。
  3. 請求項1に記載の筆記具であって、
    前記実行手段は、当該筆記具の電源の投入または切断を示す情報に基づいて決定されるタイミングで、前記処理を実行することを特徴とする筆記具。
  4. 請求項1に記載の筆記具であって、
    前記実行手段は、前記蓄積手段に蓄積されている情報の量を示す情報に基づいて決定されるタイミングで、前記処理を実行することを特徴とする筆記具。
  5. 請求項1に記載の筆記具であって、
    前記取得手段は、前記媒体から当該媒体を識別する媒体識別情報を取得し、
    前記実行手段は、前記取得された媒体識別情報に基づいて決定されるタイミングで、前記処理を実行することを特徴とする筆記具。
  6. 請求項1に記載の筆記具であって、
    前記取得手段は、前記媒体から筆記位置を示す筆記位置情報を取得し、
    前記実行手段は、前記取得された筆記位置情報に基づいて決定されるタイミングで、前記処理を実行することを特徴とする筆記具。
  7. 請求項1に記載の筆記具であって、
    前記実行手段は、日付が変わる際に当該筆記具の電源が入っていない場合、日付が変わるタイミングで、日付が変わる前の一日分の筆記情報に対して処理を実行し、日付が変わる際に当該筆記具の電源が入っている場合、電源切断のタイミングで、日付が変わる前の一日分の筆記情報および日付が変わってから電源が切断されるまでの筆記情報に対して処理を実行することを特徴とする筆記具。
  8. 請求項1から7のいずれか1項に記載の筆記具であって、
    前記筆記情報は、前記媒体から取得される当該媒体を識別する媒体識別情報を含み、
    前記実行手段は、互いに同じ媒体識別情報を含む筆記情報を処理単位として、前記処理を実行することを特徴とする筆記具。
  9. 請求項1から8のいずれか1項に記載の筆記具であって、
    前記処理は、前記筆記情報に電子署名を付加する処理であることを特徴とする筆記具。
  10. 媒体に筆記された情報を筆記情報として取得して蓄積する筆記具に搭載され、
    外部からの情報に基づいて決定されるタイミングで、前記筆記具に蓄積されている筆記情報に対する処理を実行する実行手段を有する、
    ことを特徴とする筆記情報処理装置。
  11. 媒体に筆記された情報を筆記情報として取得して蓄積する筆記具に搭載されるコンピュータに、
    外部からの情報に基づいて決定されるタイミングで、前記筆記具に蓄積されている筆記情報に対する処理を実行するステップを実行させることを特徴とする筆記情報処理プログラム。
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JP2018038036A (ja) * 2016-08-30 2018-03-08 株式会社ワコム トランスポート層セキュリティを用いたサインタブレットとホストコンピュータとの間における認証及び安全なデータ送信
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