JP2008158740A - コスト見積もりシステムおよびコスト見積もりプログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】複数の部品が組み込まれた加工物品の3次元CADデータに基づいて加工物品の製造コストを見積もることが可能なコスト見積もりシステムを提供する。
【解決手段】連携装置2は、3次元CAD装置1から見積もり対象となる加工物品の3次元CADデータを取得し、取得した3次元CADデータから加工物品の製造に必要な材料および加工工程を特定する加工物品情報(すなわち、加工物品を構成する部品の製造に必要な材料および加工工程を特定する部品情報と、部品間の接合に必要な加工工程を特定する接合情報)とを抽出して取得する。コスト見積もり装置3は、連携装置2から加工物品情報を取得し、取得した加工物品情報に基づいて加工物品の製造コストを見積もる。
【選択図】図2
【解決手段】連携装置2は、3次元CAD装置1から見積もり対象となる加工物品の3次元CADデータを取得し、取得した3次元CADデータから加工物品の製造に必要な材料および加工工程を特定する加工物品情報(すなわち、加工物品を構成する部品の製造に必要な材料および加工工程を特定する部品情報と、部品間の接合に必要な加工工程を特定する接合情報)とを抽出して取得する。コスト見積もり装置3は、連携装置2から加工物品情報を取得し、取得した加工物品情報に基づいて加工物品の製造コストを見積もる。
【選択図】図2
Description
この発明は、3次元CADデータに基づいて加工物品のコスト見積もりを行う技術に関する。
生産計画の立案時には、VE(Value Engineering)や、コストダウンといった観点から、設計段階において加工物品の製造コストを正確に見積もることが重要視されており、設計図面に基づいて加工部品の製造コストを見積もる技術が各種考案されている。例えば、部品の図面から当該部品のサイズや素材名称を読み取り、これら読み取った情報を検索キーとしてコスト要因のデータベースから各種の情報(素材の比重、単価等)を取得して、材料費や加工費を見積もる技術が提案されている(特許文献1参照)。
また、部品メーカの側においても企業努力や新規機器の導入等を行っているため、現実の部品の製造コストは時間とともに変動する。このような変動要因を正確に反映させた見積額を得るべく、部品メーカにコスト見積の変動要因を適宜更新させることによって、部品メーカの側に起因する変動要因をコスト見積に反映させる技術が提案されている(特許文献2参照)。この技術によると、当該部品メーカに発注したと仮定した場合の現実的な製造コストを見積額として得ることを可能としている。
ところで、近年においては、3次元CADによる加工物品の設計が一般化してきている。したがって設計現場からは、2次元データを介さずに3次元CADデータから直接に製造コストを見積もる技術が望まれている。このような要望に応じるべく、加工部品の3次元CADデータから読み取った情報を解析することによって、当該部品を製造するために必要な加工工程を特定する技術が提案されている(特許文献3参照)。
上述の通り、3次元CADデータを利用して製造コストを見積もる技術は従来から考案されていた。しかしながら、従来における3次元CADデータを利用したコスト見積もりの態様においては、コスト見積もりが実行可能な3次元CADデータの種類が比較的単純な部品のデータ(例えば、板金加工の部品の3次元CADデータ)に限定されていた。
また、多くの場合、加工物品は、複数の部品が一体に組み込まれることによって形成されており、加工物品の3次元CADによる設計図面の中には、複数の部品の設計情報が組み込まれた状態で記載されている。つまり、加工物品の3次元CADデータには当該加工物品を構成する複数の部品の3次元CADデータが包含されている。従来の技術においては、部品単位の3次元CADデータから当該部品の製造コストを算出することしかできなかったため、複数の部品から構成される加工物品の3次元CADデータに基づいて加工物品自体の製造コストを算出することは不可能であった。
この発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、複数の部品が組み込まれた加工物品の3次元CADデータに基づいて加工物品の製造コストを見積もることが可能なコスト見積もりシステムを提供することを目的とする。
請求項1の発明は、加工物品の製造コストを見積もるコスト見積もりシステムであって、加工物品の3次元CADデータを作成する3次元CAD装置と、前記加工物品の製造コストを見積もるコスト見積もり装置と、前記3次元CAD装置と前記コスト見積もり装置とを連携させる連携装置と、を備え、前記連携装置が、前記3次元CAD装置から加工物品の3次元CADデータを取得する3次元CADデータ取得手段と、前記3次元CADデータから、前記加工物品を構成する複数の部品のそれぞれを製造するのに必要な材料および加工工程を特定する部品情報と、前記複数の部品間を接合するのに必要な加工工程を特定する接合情報とを含む加工物品情報を抽出して取得する加工物品情報抽出手段と、を備え、前記コスト見積もり装置が、前記連携装置から前記加工物品情報を取得する加工物品情報取得手段と、前記加工物品の製造に際して必要となる要素の基準価格を登録した基準価格データベースを格納するデータベース格納手段と、前記基準価格データベースから前記加工物品の製造に必要となる要素の基準価格を見積もりパラメータとして取得する見積もりパラメータ準備手段と、前記加工物品情報および前記見積もりパラメータに基づいて前記加工物品の製造コストを算出する見積額算出手段と、を備える。
請求項2の発明は、請求項1に記載のコスト見積もりシステムであって、前記加工物品情報取得手段が、前記部品情報と前記接合情報とを別個独立に取得して保持し、前記見積額算出手段が、前記部品情報および前記見積もりパラメータに基づいて前記複数の部品のそれぞれの製造コストを算出する部品毎見積額算出手段と、前記接合情報および前記見積もりパラメータに基づいて前記複数の部品から前記加工物品を製造するのに要するコストを算出する接合見積額算出手段と、前記部品毎見積額算出手段の算出した値と、前記接合見積額算出手段の算出した値とに基づいて、前記加工物品の製造コストを算出する加工物品見積額算出手段と、を備える。
請求項3の発明は、請求項1に記載のコスト見積もりシステムであって、前記コスト見積もり装置が、前記加工物品情報取得手段が取得した前記接合情報を、当該接合情報によってその接合関係が規定される複数の被接合部品のうちのいずれか1つの部品の部品情報に加え合わせて、組込部品情報を作成する組込部品情報作成手段、を備え、前記見積額算出手段が、前記組込部品情報および前記見積もりパラメータに基づいて、前記複数の部品のそれぞれを製造して前記加工物品の中に組み込まれた状態とするのに要するコストを算出する組込部品毎見積額算出手段と、前記組込部品毎見積額算出手段の算出した値に基づいて、前記加工物品の製造コストを算出する加工物品見積額算出手段と、を備える。
請求項4の発明は、請求項1から3のいずれかに記載のコスト見積もりシステムであって、前記コスト見積もり装置が、前記見積額算出手段が算出した前記加工物品の製造コストの値を前記連携装置に通知する見積額通知手段、を備え、前記連携装置が、前記加工物品に関する既存価格の値を取得する既存価格取得手段と、前記コスト見積もり装置が見積もった前記加工物品の製造コストと前記既存価格との差額を算出する差額算出手段と、前記コスト見積もり装置が見積もった加工物品の製造コストと前記差額とのうちの少なくとも一方を、前記加工物品の見積情報として前記3次元CAD装置に通知する見積情報通知手段と、を備え、前記3次元CAD装置が、前記連携装置から通知された見積情報を出力する出力手段、を備える。
請求項5の発明は、コンピュータによって実行されることにより、前記コンピュータに、加工物品の3次元CADデータから、前記加工物品を構成する複数の部品のそれぞれを製造するのに必要な材料および加工工程を特定する部品情報と、前記複数の部品間を接合するのに必要な加工工程を特定する接合情報とを含む加工物品情報を抽出して取得する加工物品情報抽出機能と、前記加工物品の製造に際して必要となる要素の基準価格を登録した基準価格データベースから前記加工物品の製造に必要となる要素の基準価格を見積もりパラメータとして取得する見積もりパラメータ準備機能と、前記加工物品情および前記見積もりパラメータに基づいて前記加工物品の製造コストを算出する見積額算出機能と、を実現させる。
請求項1〜5の発明によると、加工物品の3次元CADデータから、当該加工物品を構成する複数の部品のそれぞれに関する情報(部品情報)と、複数の部品間の接合に関する情報(接合情報)とを含む加工物品情報を抽出して取得して、これら抽出した情報に基づいて加工物品の製造コストを見積もるので、複数の部品が組み込まれた加工物品の3次元CADデータに基づいて、当該加工物品の製造コストを正確に見積もることができる。
特に、請求項4の発明によると、加工物品の見積情報を3次元CAD装置において出力することができるので、加工物品の見積情報を3次元CAD装置のオペレータである設計者が速やかに評価することができる。
〔第1の実施の形態〕
〈1.構成〉
〈1−1.システム構成〉
図1(a)は、この発明の第1の実施の形態に係るコスト見積もりシステム100の全体構成を示す図である。コスト見積もりシステム100は、3次元CAD装置1と、連携装置2と、コスト見積もり装置3とがLAN(ローカルエリアネットワーク)等のネットワークNで互いに接続された構成となっている。なお、連携装置2は1以上の3次元CAD装置1と接続可能であり、コスト見積もり装置3は1以上の連携装置2と接続可能である。
〈1.構成〉
〈1−1.システム構成〉
図1(a)は、この発明の第1の実施の形態に係るコスト見積もりシステム100の全体構成を示す図である。コスト見積もりシステム100は、3次元CAD装置1と、連携装置2と、コスト見積もり装置3とがLAN(ローカルエリアネットワーク)等のネットワークNで互いに接続された構成となっている。なお、連携装置2は1以上の3次元CAD装置1と接続可能であり、コスト見積もり装置3は1以上の連携装置2と接続可能である。
はじめに、コスト見積もりシステム100の概要を説明する。3次元CAD装置1は、加工物品の設計を支援する装置であり、3次元CADデータを用いた加工物品の設計を実現する。3次元CAD装置1のオペレータは、設計した加工物品の製造コストを見積もりたい場合、当該加工物品の3次元設計図面情報(3次元CADデータD)を連携装置2に送る。
連携装置2は、3次元CAD装置1とコスト見積もり装置3との間のデータ受け渡しの連携を図る装置である。より具体的には、3次元CAD装置1より見積もり対象となる加工物品の3次元CADデータDを取得し、当該取得した情報から当該加工物品の見積もりに必要な情報(加工物品情報d)を抽出して「3次元データテーブルDTb」に格納する。3次元データテーブルDTbに格納された加工物品情報dは、所定のフォーマットに変換された後にコスト見積もり装置3に送られる。
コスト見積もり装置3は、連携装置2から取得した加工物品情報dに基づいて加工物品の製造コストを見積もる。得られた加工物品の見積額の値(見積情報n1)は、連携装置2に送られる。
連携装置2は、コスト見積もり装置3から取得した加工物品の見積情報n1や、当該加工物品に関する既存価格の値(既存価格情報n2)、また、これら両値の差額(差額情報n3)を「数値データテーブルNT」に格納する。数値データテーブルNTに格納された情報n1,n2,n3は、3次元CAD装置1に送られる。
3次元CAD装置1は、連携装置2から取得した各種情報n1,n2,n3を出力する。3次元CAD装置1のオペレータ(すなわち設計者)は、出力された情報n1,n2,n3を見て加工物品の製造コストを評価することができる。次に、各装置についてより具体的に説明する。
〈1−2.ハードウェア構成〉
3次元CAD装置1、連携装置2、コスト見積もり装置3は、いずれもコンピュータ90によって実現される。
3次元CAD装置1、連携装置2、コスト見積もり装置3は、いずれもコンピュータ90によって実現される。
図1(b)は、各装置1,2,3のそれぞれを実現するコンピュータ90のハードウェア構成を例示する図である。コンピュータ90は、制御部91と、記憶部92と、操作部93と、表示部94と、R/W部95と、通信部96とを主として備えている。制御部91は、CPU911、ROM912、およびRAM913から構成され、記憶部92に記憶されたプログラムPに基づいて上記のハードウエア各部を制御して後述する各機能を実現する。記憶部92は、コンピュータ90を3次元CAD装置1、連携装置2、コスト見積もり装置3のそれぞれとして機能させるためのプログラムP等を格納する。操作部93は、マウスやキーボード等によって構成され、コマンドやデータの入力などのユーザ操作を受け付ける。表示部94は、液晶ディスプレイ等の表示装置により構成され、各種のデータなどを表示する。R/W部95は、ハードディスクなどにより構成され、メディアリーダ/ライタ951を通じて記録媒体Mとの間でデータのリード/ライトを行う。通信部96は、ネットワークN上の他の装置との間でデータの受け渡しを行うインターフェースである。
なお、以下において、3次元CAD装置1のハードウェア構成を示す場合は、図1(b)の参照符号の末尾に「a」を付して示し、連携装置2のハードウェア構成を示す場合は、同図の参照符号の末尾に「b」を付して示し、コスト見積もり装置3のハードウェア構成を示す場合は、同図の参照符号の末尾に「c」を付して示す。
〈1−3.機能構成〉
〈1−3−1.連携装置2の機能構成〉
連携装置2の機能構成について図2を参照しながら説明する。図2は、主に連携装置2の機能構成を示すブロック図である。
〈1−3−1.連携装置2の機能構成〉
連携装置2の機能構成について図2を参照しながら説明する。図2は、主に連携装置2の機能構成を示すブロック図である。
連携装置2は、3次元CAD装置1とコスト見積もり装置3との間でのデータやりとりの仲介を行う装置であり、3次元データテーブル作成部21と加工物品情報送信部22と、数値データテーブル作成部23とを備えている。これら各機能部は、制御部91bが記憶部92bに記憶されている所定のプログラムPbを実行することにより実現される構成要素である。また、記憶部92bには、3次元データテーブルDTbと数値データテーブルNTとが格納されている。
〈3次元データテーブル〉
はじめに、3次元データテーブルDTbについて図3を参照しながら説明する。図3は、3次元データテーブルDTbの構成例を示す図である。3次元データテーブルDTbは、見積もり対象となる加工物品(以下において「加工物品Q」という。)の見積もりに必要な情報(より具体的には、加工物品Qの製造に必要な材料および加工工程を特定する情報であり、以下において「加工物品情報d」という。)を格納するテーブルであり、部品情報テーブルDT1bと接合情報テーブルDT2bとを備える。
はじめに、3次元データテーブルDTbについて図3を参照しながら説明する。図3は、3次元データテーブルDTbの構成例を示す図である。3次元データテーブルDTbは、見積もり対象となる加工物品(以下において「加工物品Q」という。)の見積もりに必要な情報(より具体的には、加工物品Qの製造に必要な材料および加工工程を特定する情報であり、以下において「加工物品情報d」という。)を格納するテーブルであり、部品情報テーブルDT1bと接合情報テーブルDT2bとを備える。
部品情報テーブルDT1bは、加工物品Qを構成する複数の部品qi(i=1,2,・・)のそれぞれの製造コストの見積もりに必要な情報(より具体的には、部品qi(i=1,2,・・)のそれぞれを製造するのに必要な材料および加工工程を特定する情報であり、以下において「部品情報d1」という。)を格納する(図3(a))。
接合情報テーブルDT2bは、加工物品Qを構成する複数の部品qi(i=1,2,・・)同士を接合して一体の加工物品Qを製造する加工コストの見積もりに必要な情報(より具体的には、加工物品Qを構成する複数の部品qi(i=1,2,・・)間の接合面fj(j=1,2・・)のそれぞれを接合するのに必要な加工工程を特定する情報であり、以下において「接合情報d2」という。)を格納する(図3(b))。
部品情報テーブルDT1bには、部品情報d1として、加工物品Qに含まれる部品qi(i=1,2,・・)のそれぞれについて、主形状を特定する情報(項目h1)、材質を特定する情報(項目h2)、外形寸法を特定する情報(項目h3)、体積を特定する情報(項目h4)、比重を特定する情報(項目h5)、質量を特定する情報(項目h6)、平面数を特定する情報(項目h7)、加工物品Qの基準位置に対する部品qiの重心位置を特定する情報(項目h8)、円柱面数を特定する情報(項目h9)、円錐面数を特定する情報(項目h10)、稜線数を特定する情報(項目h11)が格納される。また、部品qiの備える平面のそれぞれについて、表面積を特定する情報(項目h12)、表面の処理方法を特定する情報(項目h13)、当該平面に対して行うべき特殊加工の数を特定する情報(項目h14)、特注加工面のサイズを特定する情報(項目h15)、当該平面に形成すべき孔の数とサイズを特定する情報(項目h16)が格納される。また、部品qiの備える稜線のそれぞれについて、稜線の長さを特定する情報(項目h17)が格納される。
接合情報テーブルDT2bには、接合情報d2として、加工物品Qに含まれる接合面fj(j=1,2・・)(より具体的には、加工物品Qを構成する複数の部品qi(i=1,2,・・)同士を接合する面)のそれぞれについて、接合面によって互いに接合される部品を特定する情報(項目k1)、接合面における部品の接触面積を特定する情報(項目k2)、接合に用いられる加工態様(接合内容)を特定する情報(項目k3)、接合面の稜線の長さを特定する情報(項目k4)、接合面において部品の稜線が一致する箇所の数を特定する情報(項目k5)、加工物品Qに存在する全接合面中、当該接合面を接合する順位を特定する情報(項目k6)が格納される。
ただし、上記の各項目h1〜17,k1〜k6は3次元データテーブルDTbに格納される情報の項目を例示したにすぎず、必ずしもこれらの全ての項目についての情報が格納される必要はないし、さらに他の項目についての情報が格納されてもよい。例えば、接合情報d2として、さらに接合面fj(j=1,2・・)の取付精度(公差値)を特定する情報(すなわち、部品qi(i=1,2,・・)や接合面fj(j=1,2・・)のそれぞれに係る幾何公差(平面度、平行度、直角度、同軸度)やピッチ(寸法)間公差の値を特定する情報)が格納されてもよい。また、接合内容を特定する情報(項目k3)として、接合の種類(金属溶接・樹脂溶接・金属スポット溶接・リベット止め・両面テープ止め等)だけでなく、さらに、詳細な接合態様(溶接の種類・溶接の距離・仕上げの度合い等)を特定する情報が格納されてもよい。
〈数値データテーブルNT〉
次に、数値データテーブルNTについて図4を参照しながら説明する。図4は、数値データテーブルNTの構成例を示す図である。数値データテーブルNTは、加工物品Qの見積額の値(見積情報n1)と、加工物品Qに関する既存価格の値(既存価格情報n2)と、見積額と既存価格との差額の値(差額情報n3)とを格納するテーブルである。
次に、数値データテーブルNTについて図4を参照しながら説明する。図4は、数値データテーブルNTの構成例を示す図である。数値データテーブルNTは、加工物品Qの見積額の値(見積情報n1)と、加工物品Qに関する既存価格の値(既存価格情報n2)と、見積額と既存価格との差額の値(差額情報n3)とを格納するテーブルである。
再び図2を参照し連携装置2の機能構成について説明する。3次元データテーブル作成部21は、3次元データテーブルDTbを作成する。すなわち、3次元CAD装置1から取得した3次元CADデータDから加工物品情報dを抽出して取得して、3次元データテーブルDTbに格納する。3次元データテーブル作成部21は、3次元CADデータ取得部211と、物品情報取得部212と、データ変換部213と、入力情報取得部214とを備える。
3次元CADデータ取得部211は、3次元CAD装置1から加工物品Qの3次元CADデータDを取得する。なお、複数枚の図面情報を3次元CADデータDとして取得してもよい。例えば、加工物品Qに含まれる複数の部品qi(i=1,2,・・)のそれぞれについての図面を併せて取得してもよい。
物品情報取得部212は、3次元CADデータ取得部211が取得した3次元CADデータDから、加工物品情報dを抽出して取得して3次元データテーブルDTbに格納する。物品情報取得部212は、部品情報取得部2121と、接合情報取得部2122とを備える。
部品情報取得部2121は、3次元CADデータDから、部品情報d1を抽出して取得して、部品情報テーブルDT1bに格納する。
接合情報取得部2122は、3次元CADデータDから、接合情報d2を抽出して取得して、接合情報テーブルDT2bに格納する。
データ変換部213は、物品情報取得部212が3次元CADデータDから取得して3次元データテーブルDTbに格納した加工物品情報dを、コスト見積もり装置3が読み取り可能な所定のフォーマットに変換する。より具体的には、CADデータ固有のデータフォーマット(例えば、IGES(Initial Graphics Exchange Specification)、STEP(STandard for the Exchange of Product model data)、DXF(Data eXchange Format)、SAT(Save As Text)等)で記述された加工物品情報dをコスト見積もり装置3で取り扱い可能な所定のデータフォーマットに変換する。
入力情報取得部214は、加工物品Qの見積もりに必要な情報(加工物品情報d)であって、3次元CADデータDから読み取れなかった項目の情報を取得する。そして、取得した情報を3次元データテーブルDTbに格納する。なお、入力情報取得部214は、3次元CADデータDから読み取れなかった項目の情報を、連携装置2のオペレータに操作部93bから入力させて当該入力操作に基づいて取得してもよいし、3次元CAD装置1のオペレータに操作部93aから入力させて当該入力された情報をネットワークNを介して取得してもよい。また、記録媒体Mから読み取って取得してもよい。
例えば、部品qiの主形状(項目h1)、材質(項目h2)、外形寸法(項目h3)、接合面fjにおける部品の接触面積(項目k2)等は、3次元CADデータDから読み取ることができる(すなわち、物品情報取得部212が取得することができる)が、接合面fj(j=1,2・・)の接合に用いられる加工態様(項目k3)については3次元CADデータDからは読み取れない場合がある。このような場合、入力情報取得部214は、3次元データテーブルDTbにおいて物品情報取得部212が取得できなかった項目を例えば表示部94bに一覧表示して、当該各項目の情報の入力をオペレータに促す。なお、この際に、表示部94bに加工物品Qの3次元CADデータDを併せて表示すれば、オペレータはスムースに所定の情報を入力できる。オペレータが操作部93bから要求された情報を入力すると、入力情報取得部214は、当該入力された情報を受け付けて3次元データテーブルDTbに格納する。
加工物品情報送信部22は、3次元データテーブルDTbに格納された加工物品Qの加工物品情報dをコスト見積もり装置3に送信する。
数値データテーブル作成部23は、数値データテーブルNTを作成するとともに、数値データテーブルNTに格納された情報を3次元CAD装置1に送信する。すなわち、各種の情報(見積情報n1、既存価格情報n2、差額情報n3)を取得して数値データテーブルNTに格納するとともに、数値データテーブルNTに格納された情報n1,n2,n3を3次元CAD装置1に送信する。ただし、必ずしも見積情報n1、既存価格情報n2、差額情報n3の全てを3次元CAD装置1に送信する必要はなく、少なくとも、見積情報n1もしくは差額情報n3のいずれか一方を送信すればよい。数値データテーブル作成部23は、見積情報取得部231と、既存価格情報取得部232と、差額算出部233とを備える。
見積情報取得部231は、コスト見積もり装置3において算出された加工物品Qの見積額の値(見積情報n1)を取得して、数値データテーブルNTに格納する。
既存価格情報取得部232は、加工物品Qに関する既存価格(例えば、加工物品Qの品目(品番)についての既存の手配価格))の値(既存価格情報n2)を所定の外部データベースDBn(例えば、部品発注を行う部署のデータベース)から取得して、数値データテーブルNTに格納する。なお、オペレータに操作部93bを介して既存価格の値を直接に入力させて、当該入力された値を既存価格情報n2として取得してもよい。また、該当する既存価格が存在しない場合は、加工物品Qの品目についての既存の見積額を後述する見積もり情報データベースDBcから取得してもよい。
差額算出部233は、見積情報取得部231が取得した加工物品Qの見積額と既存価格情報取得部232が取得した既存価格の値との差額を算出し、算出された差額の値(差額情報n3)を数値データテーブルNTに格納する。
なお、図示は省略しているが、3次元CAD装置1は連携装置2より数値データテーブルNTに格納された情報n1,n2,n3を取得する機能部と、取得した情報を各種の態様で出力する構成とを備えており、取得した情報を各種の態様で出力する。例えば、取得した情報を表示部94aに表示出力する。また例えば、取得した情報を自装置と接続されたプリンタ(図示省略)よりプリント出力する。
〈1−3−2.コスト見積もり装置3の機能構成〉
コスト見積もり装置3の機能構成について図5を参照しながら説明する。図5は、主にコスト見積もり装置3の機能構成を示すブロック図である。
コスト見積もり装置3の機能構成について図5を参照しながら説明する。図5は、主にコスト見積もり装置3の機能構成を示すブロック図である。
コスト見積もり装置3は、連携装置2から受信した加工物品情報dに基づいて、加工物品Qの製造コストを見積もる装置であり、加工物品情報取得部31と、見積もりパラメータ準備部32と、時間算出部33と、演算処理部34と、見積情報送信部35とを備えている。また、記憶部92cには、3次元データテーブルDTcと、パラメータマスタMと、見積もり処理の演算に必要な各種の情報を格納したテーブルT1〜T5(図7〜図9参照)とが格納されている。
3次元データテーブルDTcは、加工物品Qの加工物品情報d(すなわち、連携装置2より取得した加工物品情報d)を格納するテーブルであり、部品情報テーブルDT1cと接合情報テーブルDT2cとを備えている。部品情報テーブルDT1cは部品情報テーブルDT1bと同じ項目を有しており、接合情報テーブルDT2cは、接合情報テーブルDT2bと同じ項目を有している(図3参照)。
パラメータマスタMは、物品の製造に際して必要となる要素(例えば、材料、人の作業(労務作業)、装置設備等)の基準価格を登録したデータベースである(図7(a)〜(c))。基準価格とは、所定の領域(例えば、日本全域)において各要素にかかる平均的な価格である。例えば、「材料」の基準価格は、各種材料の平均的な流通価格を単位kg当たりに換算した値である(図7(a)参照)。また、「労務作業」の基準価格は、各種の労務形態(例えば、アルバイトの労務形態、社員雇用の労務形態等)で働く人の平均的な時給を単位分当たりに換算した値である(図7(b)参照)。また、「装置」の基準価格は、各種装置の単位分当たりの使用コストの値である(図7(c)参照)。
加工物品情報取得部31は、連携装置2(より具体的には加工物品情報送信部22)から送信された加工物品情報dを、3次元データテーブルDTcの更新情報として取得する。そして、取得した更新情報を3次元データテーブルDTcに格納することによって、3次元データテーブルDTcを更新する。ただし、加工物品情報取得部31は、部品情報d1と接合情報d2とを別個独立に取得して保持する。すなわち、部品情報d1を取得した場合、当該取得した部品情報d1を部品情報テーブルDT1cの対応する項目に格納する。また、接合情報d2を取得した場合、当該取得した接合情報d2を接合情報テーブルDT2cの対応する項目に格納する。
見積もりパラメータ準備部32は、3次元データテーブルDTcに格納された加工物品情報dに基づいて、パラメータマスタMから、加工物品Qに係る基準価格(すなわち、加工物品Qの製造に必要となる要素の基準価格)を見積もりパラメータPとして取得する。
見積もりパラメータ準備部32についてより具体的に説明する。なお、以下において、「材料」の基準価格について取得された見積もりパラメータを「材料パラメータP1」と、「装置」の基準価格について取得された見積もりパラメータを「装置パラメータP2」と、「労務作業」の基準価格について取得された見積もりパラメータを「労務パラメータP3」という。
見積もりパラメータ準備部32は、部品情報テーブルDT1cに格納された部品情報d1に基づいて部品qiの「材料」を特定し、当該「材料」の基準価格を、パラメータマスタMから取得する。これが材料パラメータP1となる(図6参照)。見積もりパラメータ準備部32は、加工物品Qを構成する部品qi(i=1,2,・・)のそれぞれについての材料パラメータP1を準備する。
なお、部品qiの「材料」を特定するにあたっては、部品qiの主形状を特定する情報(項目h1)や材質を特定する情報(項目h2)等に基づいて必要となる材料の種類と形状を特定し、製造に用いるのに最適な材料を「材料テーブル(図示省略)」から選択してもよい。ただし、材料テーブルは、規格で定められた各種の材料種類に関する情報を格納したマスタであり、予め記憶部92cに格納されているものとする。
また、見積もりパラメータ準備部32は、部品情報テーブルDT1cに格納された部品情報d1に基づいて、部品qiを製造する加工工程を特定し、「対応テーブルT1(図7(d))」を参照して、当該加工工程において必要となる「装置」(より具体的には、加工工程に含まれる一連の処理工程のそれぞれで必要となる「装置」)を特定する。そして、当該「装置」の基準価格を、パラメータマスタMから取得する。これが部品qiに係る装置パラメータP2となる(図6参照)。また、「対応テーブルT1」を参照して、当該加工工程において必要となる労務作業を行う作業者の「労務区分」(より具体的には、加工工程に含まれる一連の処理工程のそれぞれで必要となる各種の労務作業のそれぞれを行う作業者の「労務区分」)を特定する。そして、当該「労務区分」の基準価格をパラメータマスタMから取得する。これが部品qiに係る労務パラメータP3となる(図6参照)。見積もりパラメータ準備部32は、加工物品Qを構成する部品qi(i=1,2,・・)のそれぞれについて装置パラメータP2および労務パラメータP3を準備する。
ただし、「対応テーブルT1」は、各種の加工工程について、当該加工処理を実行するために必要となる「装置」と、当該加工処理を実行するために必要となる労務作業を行う作業者の「労務区分」とを対応づけるテーブルであり、予め記憶部92cに格納されている。
また、見積もりパラメータ準備部32は、接合情報テーブルDT2cに格納された接合情報d2に基づいて、接合面fjを接合する加工工程を特定し、対応テーブルT1を参照して、当該加工工程において必要となる「装置」を特定する。そして、当該「装置」の基準価格を、パラメータマスタMから取得する。これが接合面fjに係る装置パラメータP2となる(図6参照)。また、対応テーブルT1を参照して、当該加工工程において必要となる労務作業を行う作業者の「労務区分」を特定する。そして、当該「労務区分」の基準価格をパラメータマスタMから取得する。これが接合面fjに係る労務パラメータP3となる(図6参照)。見積もりパラメータ準備部32は、加工物品Qに含まれる接合面fj(j=1,2・・)のそれぞれについて装置パラメータP2および労務パラメータP3を準備する。
再び図5を参照する。時間算出部33は、3次元データテーブルDTcに格納された加工物品情報dに基づいて、加工物品Qを製造する加工工程において必要となる「装置」の使用時間(装置使用時間t1)および加工工程において必要となる労務作業に要する時間(作業時間t2)を算出する。この装置使用時間t1に装置パラメータP2を乗じることによって、加工工程において発生する装置使用費が算出される。また、この作業時間t2に労務パラメータP3を乗じることによって、加工工程において発生する労務費が算出される。そして、装置使用費と労務費とを加算した値が加工コストとなる。
時間算出部33についてより具体的に説明する。上述の通り、部品qiを製造する加工工程や、接合面fjを接合する加工工程は、加工物品情報dから特定される。時間算出部33は、まず、3次元データテーブルDTcに格納された加工物品情報dに基づいて、部品qiを製造する加工工程や、接合面fjを接合する加工工程を特定するとともに、加工対象となる部品の材質を特定する。(ただし、接合面fjを接合する加工工程について加工対象となる部品の材質の特定は次のように行うことができる。すなわち、まず、接合情報テーブルDT2cに格納された接合情報d2に基づいて接合面fjによって互いに接合される部品を特定し、当該特定された部品の材質を部品情報テーブルDT1cに格納された部品情報d1に基づいて特定する。)次に、特定された加工工程の「基準時間テーブルT2(図8(a))」から、特定された材質についての「基準使用時間」および「基準作業時間」を取得する。そして、取得した「基準使用時間」および「基準作業時間」の値に基づいて当該加工工程に係る装置使用時間t1および作業時間t2を算出する。
ただし、「基準時間テーブルT2」は、各種の加工工程について、当該加工処理を実行するために必要となる装置の「基準使用時間」や、当該加工処理を実行するために必要となる労務作業に要する「基準作業時間」をそれぞれ規定するテーブルであり、予め記憶部92cに格納されている。ただし、同じ加工工程であっても当該加工対象となる部品の材質によって装置使用時間t1や作業時間t2は異なるので、基準時間テーブルT2は、各種の加工工程に係る「基準使用時間」や「基準作業時間」を、当該加工処理の対象となる部品の材質毎に規定する。
例えば、加工工程が「200mmの溶接」と特定され、さらに被加工部品の材質が「鉄」と特定された場合、時間算出部33は、加工工程「溶接」に係る基準時間テーブルT2(図8(a))を参照して、「鉄」に対して溶接加工工程を実行する際の基準となる装置使用時間の値「70(秒/100mm)」を取得し、この値から装置使用時間t1「140(秒)」を算出する。
また例えば、当該溶接の仕上げ処理が「美観を要する」と特定されていた場合は、仕上げ加工工程に例えばバフ処理が必要であると特定される。この場合、時間算出部33は、加工工程「バフ仕上げ」に係る基準時間テーブルT2を参照して、「鉄」に対してバフ仕上げ加工工程を実行する際の基準となる装置使用時間の値(例えば「40(秒/100mm)」を取得し、この値から装置使用時間t1「80(秒)」を算出する。
ただし、同じ材質に対する同じ加工工程であっても各種の条件によって実際の装置使用時間t1や作業時間t2は異なってくる。時間算出部33は、装置使用時間t1や作業時間t2をより実態に近い値に算出するために以下の処理を行う。
〈被加工部品の質量やサイズを加味した作業時間t2の算出〉
同じ加工工程であっても被加工部品の質量によって当該加工工程に要する作業時間t2が異なる。例えば、被加工部品の質量が重くなればそれを運搬する作業に要する作業時間t2が長くなる。また、被加工部品のサイズが大きくなれば、それを運搬する作業に要する作業人員も増加する。
同じ加工工程であっても被加工部品の質量によって当該加工工程に要する作業時間t2が異なる。例えば、被加工部品の質量が重くなればそれを運搬する作業に要する作業時間t2が長くなる。また、被加工部品のサイズが大きくなれば、それを運搬する作業に要する作業人員も増加する。
この事情を受けて、時間算出部33は、作業時間t2の算出にあたり、3次元データテーブルDTcに格納された加工物品情報dに基づいて、被加工部品の質量を特定する。そして、所定の計算式αを用いて、被加工部品を準備する作業に要する作業時間t2を算出する。計算式αは、例えば、α:「作業時間t2(秒)」=a×「部品の質量(kg)」+bで示される。ただし、式に現れる係数aや定数bは、実際の製造現場における現状を反映させた値とすることが望ましく、例えば「a=0.096」「b=0.765」とする。これによって、被加工部品の質量を加味した作業時間t2が算出される。
さらに、時間算出部33は、被加工部品の質量が所定の値(例えば、50kg)を超えていた場合、当該部品を運搬するためにはクレーンの使用が必要となると判断し、先の計算式αに基づいて算出された作業時間t2に所定時間(例えば、3分)を加算する。これによってクレーンによる作業を加味した作業時間t2が算出される。
さらに、時間算出部33は、3次元データテーブルDTcに格納された加工物品情報dに基づいて、被加工部品のサイズを特定する。そして、当該特定されたサイズが所定の値(例えば、板金の場合、一辺の長さが1200mm)を超えているか否かを判断し、所定の値を超えていると判断した場合は、被加工部品を準備する作業のに2人の作業者が必要と判断する。この場合、先の計算式αに基づいて算出された作業時間t2に2人分の作業時間レートを乗ずる。これによって被加工部品のサイズを加味した作業時間t2が算出される。
〈接続順位を加味した作業時間t2の算出〉
接合面fjを接合する加工工程の場合、同じ加工工程であっても接合面fjの接合順位によって当該加工工程に要する作業時間t2が異なる。例えば、部品q1と部品q2との接合面f1の接合順位が1位であり、部品q2と部品q3との接合面f2の接合順位が2位であれば、部品q1と部品q2とを接合面f1で接合して一体とした後に、部品q2と部品q3とを接合面f2で接合することになる。この場合、接合面f2を接合する加工工程において被加工部品として準備すべき部品は、部品q2と部品q3ではなく、部品q1,2が一体となった中間部品と部品q3とになる。したがって、当該加工工程において被加工部品を運搬する作業に要する作業時間t2を算出するにあたっては、部品q1と部品q2とからなる中間部品の質量と部品q3の質量とを加味しなければならない。逆に、部品q1と部品q2との接合面f1の接合順位が2位であり、部品q2と部品q3との接合面f3の接合順位が1位であれば、部品q2と部品q3とを接合面f2で接合して一体とした後に、部品q1と部品q2とを接合面f1で接合することになる。この場合、接合面f2の加工工程において被加工部品として準備すべき部品は、部品q2と部品q3である。したがって、当該加工工程において被加工部品を運搬する作業に要する作業時間t2を算出するにあたっては、部品q1の質量を加味する必要はない。
接合面fjを接合する加工工程の場合、同じ加工工程であっても接合面fjの接合順位によって当該加工工程に要する作業時間t2が異なる。例えば、部品q1と部品q2との接合面f1の接合順位が1位であり、部品q2と部品q3との接合面f2の接合順位が2位であれば、部品q1と部品q2とを接合面f1で接合して一体とした後に、部品q2と部品q3とを接合面f2で接合することになる。この場合、接合面f2を接合する加工工程において被加工部品として準備すべき部品は、部品q2と部品q3ではなく、部品q1,2が一体となった中間部品と部品q3とになる。したがって、当該加工工程において被加工部品を運搬する作業に要する作業時間t2を算出するにあたっては、部品q1と部品q2とからなる中間部品の質量と部品q3の質量とを加味しなければならない。逆に、部品q1と部品q2との接合面f1の接合順位が2位であり、部品q2と部品q3との接合面f3の接合順位が1位であれば、部品q2と部品q3とを接合面f2で接合して一体とした後に、部品q1と部品q2とを接合面f1で接合することになる。この場合、接合面f2の加工工程において被加工部品として準備すべき部品は、部品q2と部品q3である。したがって、当該加工工程において被加工部品を運搬する作業に要する作業時間t2を算出するにあたっては、部品q1の質量を加味する必要はない。
この事情を受けて、時間算出部33は、作業時間t2の算出にあたり、3次元データテーブルDTcに格納された加工物品情報dに基づいて、被加工部品として準備すべき部品の質量を算出し、当該質量を先の計算式αに入力して、当該被加工部品の運搬に係る作業時間t2を算出する。これによって、接続順位を加味した作業時間t2が算出される。
〈部品の取付位置を加味した作業時間t2の算出〉
接合面fjを接合する加工工程の場合、同じ加工工程であっても接合面fjに対する被加工部品の取付位置(すなわち、互いに接合される2つの部品の位置関係)によって加工の難易度が異なるため、加工に要する作業時間t2も異なってくる。例えば、部品q1と部品q2とを溶接により接合する加工工程の場合、図8(c)に示すように、部品q1に対する部品q2の取付位置に「当たり」がある場合(s1)は、取付加工は最も容易であり、加工に要する作業時間t2は短時間ですむ。また、「当たり」がなくとも「基準」がある場合(s2)も、取付加工は比較的容易であり、加工に要する作業時間t2も比較的短時間ですむ。しかし、「当たり」も「基準」もない場合(s3)は、取付加工には容易ではなく、加工に要する作業時間t2も長くなる。
接合面fjを接合する加工工程の場合、同じ加工工程であっても接合面fjに対する被加工部品の取付位置(すなわち、互いに接合される2つの部品の位置関係)によって加工の難易度が異なるため、加工に要する作業時間t2も異なってくる。例えば、部品q1と部品q2とを溶接により接合する加工工程の場合、図8(c)に示すように、部品q1に対する部品q2の取付位置に「当たり」がある場合(s1)は、取付加工は最も容易であり、加工に要する作業時間t2は短時間ですむ。また、「当たり」がなくとも「基準」がある場合(s2)も、取付加工は比較的容易であり、加工に要する作業時間t2も比較的短時間ですむ。しかし、「当たり」も「基準」もない場合(s3)は、取付加工には容易ではなく、加工に要する作業時間t2も長くなる。
ただし、「当たり」や「基準」の有無は、接合面fjの接合順位とも密接に関連する。例えば、図8(c)において、部品q1と部品q2とが接合される前に部品q1と部品q3とが接合されている場合は、部品q1に対する部品q2(s4)の取付位置には「当たり」があることになるが、部品q1と部品q2とが接合された後に部品q1と部品q3とが接合される場合は、「当たり」がないことになる。
この事情を受けて、時間算出部33は、接合面fjを接合する加工工程に係る作業時間t2の算出にあたり、3次元データテーブルDTcに格納された加工物品情報dに基づいて、接合面fjにおける部品の取付位置に「当たり」や「基準」が存在するか否かを判断する。そして当該判断結果に基づいて、「難易度テーブルT3(図8(b))」から、接合面fjを接合する加工工程の難易度レートを取得する。そして、先に説明した「基準使用時間」や「基準作業時間」に、取得した難易度レートを乗じる。これによって取付の難易度を加味した作業時間t2が算出される。ただし、「難易度テーブルT3」は、接合面に存在する「当たり」や「基準」の有無と接合面を接合する加工工程の難易度レート(難易度を作業時間t2に反映させるレート)とを対応付けたテーブルであり、予め記憶部92cに格納されている。
例えば、部品の取付位置に「当たり」も「基準」もない場合、時間算出部33は、「基準使用時間」や「基準作業時間」に、取得した難易度レート「6.0」を乗じて取付の難易度を加味した作業時間t2を算出する。
〈部品の安定性を加味した作業時間t2の算出〉
接合面fjを接合する加工工程の場合、同じ加工工程であっても接合面fjに対する被加工部品の安定性によって加工の難易度が異なるため、加工に要する作業時間t2も異なってくる。接合面f1に対する部品の安定性は、接合面の面積と当該接合面と垂直な方向についての部品の長さや、接合面と部品の重心との距離等に依存する。例えば、部品q1と部品q2とを接合する加工の場合、図9(b)に示すように、接合面f1に対する部品q1の安定性は、接合面と垂直な方向についての部品の長さが短いほど高くなる(例えば、図9(b)に示される状態g1は状態g2に比べて安定性が悪くなる)。安定性が悪くなると、正確な位置に部品を接合する加工も難しくなるため、加工に要する作業時間も長くなる。
接合面fjを接合する加工工程の場合、同じ加工工程であっても接合面fjに対する被加工部品の安定性によって加工の難易度が異なるため、加工に要する作業時間t2も異なってくる。接合面f1に対する部品の安定性は、接合面の面積と当該接合面と垂直な方向についての部品の長さや、接合面と部品の重心との距離等に依存する。例えば、部品q1と部品q2とを接合する加工の場合、図9(b)に示すように、接合面f1に対する部品q1の安定性は、接合面と垂直な方向についての部品の長さが短いほど高くなる(例えば、図9(b)に示される状態g1は状態g2に比べて安定性が悪くなる)。安定性が悪くなると、正確な位置に部品を接合する加工も難しくなるため、加工に要する作業時間も長くなる。
この事情を受けて、時間算出部33は、装置使用時間t1や作業時間t2の算出にあたり、3次元データテーブルDTcに格納された加工物品情報dに基づいて接合面fjの面積および被接合部品qiのサイズを特定する。そして、所定の計算式βを用いて、接合面fjに対する被加工部品の安定性を示す値(安定比)を算出する。ただし、計算式βは、例えば、β:2×(XiZi+YiZi)/XiYiで示される。ただし、Xi、Yi、Ziはそれぞれ、部品qiのX方向、Y方向、Z方向についてのサイズである。そして算出された安定比に基づいて、「安定度テーブルT4(図9(a))」から、接合面fjを接合する加工工程の安定度レートを取得する。そして、先に説明した「基準使用時間」や「基準作業時間」に、取得した安定度レートを乗じる。これによって接合面fjに対する被加工部品の安定度を加味した作業時間t2が算出される。ただし、安定度テーブルT4は、安定比と接合面を接合する加工工程の安定度レート(安定比を作業時間t2に反映させるレート)とを対応付けたテーブルであり、予め記憶部92cに格納されている。
〈公差値を加味した時間の算出〉
同じ加工工程であっても許容可能な誤差の程度は部品や接合面によって異なり、許容される誤差の程度によって当該加工工程に要する作業時間t2が異なる。例えば、許容される誤差が小さくなれば、その分だけ検査工程に要する作業時間t2が長くなる。
同じ加工工程であっても許容可能な誤差の程度は部品や接合面によって異なり、許容される誤差の程度によって当該加工工程に要する作業時間t2が異なる。例えば、許容される誤差が小さくなれば、その分だけ検査工程に要する作業時間t2が長くなる。
この事情を受けて、時間算出部33は、検査工程に要する作業時間t2の算出にあたり、3次元データテーブルDTcに格納された加工物品情報dに基づいて、被加工部品や被加工接合面の公差値を特定する。そして、当該特定された公差値に基づいて、「検査時間テーブルT5(図9(c))」から、単位検査時間の値を取得する。そして、取得した単位検査時間の値に検査すべき部品の個数を乗じる。これによって公差値を加味した作業時間t2(より具体的には、検査工程に要する作業時間t2)が算出される。ただし、検査時間テーブルT5は、公差値と単位部品あたりの検査時間とを対応付けたテーブルであり、予め記憶部92cに格納されている。
再び図5を参照する。演算処理部34は、見積額を算出する演算処理を実行する。演算処理部34は、部品毎見積額算出部341と、接合見積額算出部342と、加工物品見積額算出部343とを備える。
部品毎見積額算出部341は、加工物品Qを構成する部品qi(i=1,2,・・)のそれぞれについての製造コスト(部品毎製造コストCqi)を算出する。より具体的には、図6に示すように、部品qi(i=1,2,・・)のそれぞれについて、当該部品qiの材料費と、当該部品qiの製造に要する加工費とを算出し、算出された材料費と加工費とを加算して得た値を当該部品qiの部品毎製造コストCqiとして出力する。ただし、材料費は、材料パラメータP1に必要とされる材料の質量を乗じて算出する。また、加工費は、装置パラメータP2に装置使用時間t1を乗じた値(装置使用費)と、労務パラメータP3に作業時間t2を乗じた値(労務費)とを加算して算出する。
接合見積額算出部342は、複数の部品qi(i=1,2,・・)から加工物品Qを製造するのに要するコスト(すなわち、複数の部品qi(i=1,2,・・)を互いに接合して一体の加工物品Qとするのに要する加工費)(接合加工コストCf)を算出する。より具体的には、図6に示すように、加工物品Q内に含まれる接合面fj(j=1,2・・)のそれぞれを接合する加工処理に要する加工費を算出し、接合面fj(j=1,2・・)のそれぞれについて得られた加工費を総和して得た値を、接合加工コストCfとして出力する。
加工物品見積額算出部343は、加工物品Qの製造コスト(加工物品製造コストCQ)を算出する。より具体的には、図6に示すように、複数の部品qi(i=1,2,・・)のそれぞれについての部品毎製造コストCqi(i=1,2,・・)と、接合加工コストCfとを全て加算して得た値を、加工物品製造コストCQとして出力する。
見積情報送信部35は、演算処理部34が算出した加工物品製造コストCQの値を、見積情報n1として連携装置2に送るとともに、見積もり情報データベースDBに格納する。見積もり情報データベースDBには、コスト見積もり装置3において実行された見積もり処理によって得られた見積額の情報が蓄積される。
〈2.処理〉
コスト見積もりシステム100において実行されるコストの見積もり処理について図10を参照しながら説明する。図10は、コスト見積もりシステム100において実行されるコストの見積もり処理の流れを示す図である。はじめに、3次元CAD装置1の制御部91aが、オペレータ(すなわち、設計者)によって、3次元CADデータDに基づく加工物品Qのコスト見積もりの実行指示が入力されたか否かを判断する(ステップS11)。
コスト見積もりシステム100において実行されるコストの見積もり処理について図10を参照しながら説明する。図10は、コスト見積もりシステム100において実行されるコストの見積もり処理の流れを示す図である。はじめに、3次元CAD装置1の制御部91aが、オペレータ(すなわち、設計者)によって、3次元CADデータDに基づく加工物品Qのコスト見積もりの実行指示が入力されたか否かを判断する(ステップS11)。
コスト見積もりの実行指示が入力されたと判断した場合(ステップS11でYES)、制御部91aは、連携装置2およびコスト見積もり装置3に起動指示を与える(ステップS12)。起動指示を受けた連携装置2およびコスト見積もり装置3は、コスト見積もり処理の実行を開始する。より具体的には、連携装置2は、3次元CADデータDの受信待機状態に移行する(ステップS21)。また、コスト見積もり装置3は、3次元データテーブルDTcの更新情報の受信待機状態に移行する(ステップS31)。
ステップS12の処理が終了して、連携装置2およびコスト見積もり装置3が起動されたことが確認されると、3次元CAD装置1の制御部91aは、オペレータが指定した3次元CADデータDを連携装置2に送信する(ステップS13)。
ステップS13で送信された3次元CADデータDは、連携装置2の3次元CADデータ取得部211によって受信される(AR1)。
3次元CAD装置1から3次元CADデータDを取得すると(ステップS22)、3次元CADデータ取得部211は、当該取得された3次元CADデータDに基づいて3次元データテーブルDTbを作成する(ステップS23)。
ステップS23の処理について図11を参照しながらより具体的に説明する。図11は、ステップS23の処理の流れを示す図である。はじめに、部品情報取得部2121が、3次元CADデータDから、加工物品Qを構成する複数の部品qi(i=1,2,・・)それぞれの部品情報d1を抽出して取得して、部品情報テーブルDT1bに格納する(ステップS231)。
続いて、接合情報取得部2122が、3次元CADデータDから、加工物品Qに含まれる接合面fj(j=1,2・・)それぞれの接合情報d2を抽出して取得して、接合情報テーブルDT2bに格納する(ステップS232)。
続いて、データ変換部213が、ステップS231,232で物品情報取得部212が取得して3次元データテーブルDTbに格納した加工物品情報dを、コスト見積もり装置3が読み取り可能な所定のフォーマットに変換する(ステップS233)。
続いて、入力情報取得部214が、3次元CADデータDから読み取れなかった項目についての加工物品情報dを取得して、3次元データテーブルDTbに格納する(ステップS234)。以上でステップS23の処理が終了する。
再び図10を参照する。ステップS23の処理が終了すると、加工物品情報送信部22が、ステップS23で3次元データテーブルDTbに格納された加工物品情報dをコスト見積もり装置3に送信する(ステップS24)。
ステップS24で送信された加工物品情報dは、コスト見積もり装置3の加工物品情報取得部31によって3次元データテーブルDTcの更新情報として受信される(AR2)。
連携装置2から3次元データテーブルDTcの更新情報を取得すると(ステップS32)、加工物品情報取得部31は、当該取得した更新情報を3次元データテーブルDTcに格納することによって3次元データテーブルDTcを更新する(ステップS33)。
続いて、見積もりパラメータ準備部32が、ステップS33で3次元データテーブルDTcに格納された加工物品情報dに基づいて、見積もりパラメータを準備する(ステップS34)。より具体的には、加工物品Qを構成する部品qi(i=1,2,・・)のそれぞれについて材料パラメータP1を準備する。また、部品qi(i=1,2,・・)のそれぞれを製造する加工工程について装置パラメータP2および労務パラメータP3を準備する。また、接合面fj(j=1,2・・)のそれぞれを接合する加工工程について装置パラメータP2および労務パラメータP3を準備する(図6参照)。なお、ステップS34の処理は、3次元CAD装置1、連携装置2、コスト見積もり装置3のいずれかのオペレータからの指示(見積もり処理の実行開始指示)を受け付けてから開始する構成としてもよい。
続いて、時間算出部33が、ステップS33で3次元データテーブルDTcに格納された加工物品情報dに基づいて、装置使用時間t1および作業時間t2を算出する(ステップS35)。より具体的には、部品qi(i=1,2,・・)のそれぞれを製造する加工工程について、各加工処理で用いられる装置の装置使用時間t1および各加工処理で必要とされる労務作業の作業時間t2を算出する。また、接合面fj(j=1,2・・)のそれぞれを接合する加工工程について、各加工処理で用いられる装置の装置使用時間t1および各加工処理で必要とされる労務作業の作業時間t2を算出する。
続いて、演算処理部34が、ステップS34で準備された見積もりパラメータと、ステップS35で算出された装置使用時間t1および作業時間t2とに基づいて、見積額を算出する(ステップS36)。より具体的には、まず、部品毎見積額算出部341が、加工物品Qを構成する部品qi(i=1,2,・・)のそれぞれについての部品毎製造コストCqi(i=1,2,・・)を算出し、接合見積額算出部342が、接合加工コストCfを算出する。そして、加工物品見積額算出部343が、部品qi(i=1,2,・・)それぞれについての部品毎製造コストCqi(i=1,2・・)と接合加工コストCfとを全て加算して加工物品製造コストCQを算出する(図6参照)。
続いて、見積情報送信部35が、ステップS36で算出された加工物品製造コストCQの値を見積情報n1として連携装置2に送信する(ステップS37)。また、加工物品製造コストCQを見積もり情報データベースDBcに見積情報n1として格納する(ステップS38)。
ステップS37で送信された見積情報n1は、連携装置2の見積情報取得部231によって受信される(AR3)。
コスト見積もり装置3から見積情報n1を取得すると(ステップS25)、見積情報取得部231は取得した見積情報n1を数値データテーブルNTに格納する(ステップS26)。
続いて、既存価格情報取得部232が、ステップS25で取得された見積情報n1に係る加工物品Qに関する既存価格情報n2を所定の外部データベースDBnから取得して数値データテーブルNTに格納する(ステップS27)。
続いて、差額算出部233が、ステップS25で取得された見積情報n1と、ステップS27で取得された既存価格情報n2との差額を算出して数値データテーブルNTに格納する(ステップS28)。
続いて、数値データテーブル作成部23が、数値データテーブルNTに格納された情報n1,n2,n3を3次元CAD装置1に送信する(ステップS29)。
ステップS29で送信された情報n1,n2,n3は、3次元CAD装置1によって受信される(AR4)。
連携装置2から情報n1,n2,n3を受信すると(ステップS14)、3次元CAD装置1は、当該受信した情報n1,n2,n3を出力する(ステップS15)。
〈3.効果〉
この実施の形態によると、加工物品Qの3次元CADデータDから部品情報d1と接合情報d2とを抽出して取得し、これら抽出した情報に基づいて加工物品Qの製造コストを見積もる(より具体的には、部品毎製造コストCqiと、接合加工コストCfとを算出し、算出された値を全て加算して得た値を加工物品製造コストCQとして出力する)ので、複数の部品qi(i=1,2,・・)が組み込まれた加工物品Qの製造コストを正確に見積もることができる。
この実施の形態によると、加工物品Qの3次元CADデータDから部品情報d1と接合情報d2とを抽出して取得し、これら抽出した情報に基づいて加工物品Qの製造コストを見積もる(より具体的には、部品毎製造コストCqiと、接合加工コストCfとを算出し、算出された値を全て加算して得た値を加工物品製造コストCQとして出力する)ので、複数の部品qi(i=1,2,・・)が組み込まれた加工物品Qの製造コストを正確に見積もることができる。
また、3次元CADデータDに基づいて加工物品Qの製造コストを見積もることができるので、加工物品Qの2次元CADデータを製造コストを見積もるためにわざわざ作成する必要もない。
また、3次元CAD装置1が、見積情報n1を取得して出力するので、設計者に加工物品Qに係る製造コストを知得させることができる。また、差額情報n3を取得して出力するので、設計者に加工物品Qの製造コストが既存価格からどのように変動したかを知得させることができる。つまり、加工物品Qの製造コストを評価させることができる。設計の早い段階において設計者に加工物品Qの製造コストや既存コストとの差額を知得させることによって、開発設計、レビュー作業の時間を短縮することができ、ひいては製品開発期間を短縮することができる。
また、3次元データテーブルDTb、DTcには、部品情報d1と接合情報d2とが独立に格納されているので、例えば、ある加工物品Qの3次元CADデータd1から取得した部品q1に係る部品情報d1を、当該部品q1が組み込まれた別の加工物品の見積もり処理に流用することが可能となる。
また、3次元CADデータDから加工物品情報d2を取得することによって、2次元CADデータからは得られなかった各種の情報(例えば、部品qiの形状や表面積を特定する情報、加工物品Q内に含まれる部品間の繋がりを正確に特定する情報、接続順番を特定する情報等)を取得することが可能となる。そして、これら各種の情報を利用して見積もりパラメータPを取得したり、装置使用時間t1や作業時間t2を算出することが可能となるので、実際の製造コストに近い値の見積額を算出することができる。
〔第2の実施の形態〕
〈1.構成〉
この発明の第2の実施の形態に係るコスト見積もりシステム200の構成について説明する。なお、以下においては、第1の実施の形態と相違する点を説明し、相違しない点については説明を省略する。また、同じ構成部を示す際には、第1の実施の形態の説明で用いた参照符号を用いる。
〈1.構成〉
この発明の第2の実施の形態に係るコスト見積もりシステム200の構成について説明する。なお、以下においては、第1の実施の形態と相違する点を説明し、相違しない点については説明を省略する。また、同じ構成部を示す際には、第1の実施の形態の説明で用いた参照符号を用いる。
〈1−1.システム構成〉
この発明の第2の実施の形態に係るコスト見積もりシステム200は、第1の実施の形態に係るコスト見積もりシステム100と同様、3次元CAD装置と、連携装置と、コスト見積もり装置とがLAN(ローカルエリアネットワーク)等のネットワークNで互いに接続された構成となっている(図1(a)参照)。また、この実施の形態に係る3次元CAD装置、連携装置、コスト見積もり装置は、いずれもコンピュータによって実現される(図1(b)参照)。なお、以下において、この実施の形態に係るコスト見積もり装置のハードウェア構成を示す場合は、図1(b)の参照符号の末尾に「d」を付して示す。
この発明の第2の実施の形態に係るコスト見積もりシステム200は、第1の実施の形態に係るコスト見積もりシステム100と同様、3次元CAD装置と、連携装置と、コスト見積もり装置とがLAN(ローカルエリアネットワーク)等のネットワークNで互いに接続された構成となっている(図1(a)参照)。また、この実施の形態に係る3次元CAD装置、連携装置、コスト見積もり装置は、いずれもコンピュータによって実現される(図1(b)参照)。なお、以下において、この実施の形態に係るコスト見積もり装置のハードウェア構成を示す場合は、図1(b)の参照符号の末尾に「d」を付して示す。
〈1−2.機能構成〉
この実施の形態に係る3次元CAD装置および連携装置の機能構成は、第1の実施の形態に係る3次元CAD装置1および連携装置2の機能構成と同様である。
この実施の形態に係る3次元CAD装置および連携装置の機能構成は、第1の実施の形態に係る3次元CAD装置1および連携装置2の機能構成と同様である。
〈1−3.コスト見積もり装置3の機能構成〉
この実施の形態に係るコスト見積もり装置30の機能構成について図12を参照しながら説明する。図12は、主にコスト見積もり装置30の機能構成を示すブロック図である。
この実施の形態に係るコスト見積もり装置30の機能構成について図12を参照しながら説明する。図12は、主にコスト見積もり装置30の機能構成を示すブロック図である。
コスト見積もり装置30は、連携装置から受信した加工物品情報dに基づいて、加工物品Qの製造コストを見積もる装置であり、加工物品情報取得部310と、見積もりパラメータ準備部320と、時間算出部330と、演算処理部340と、見積情報送信部350と、組込部品情報作成部360とを備えている。また、記憶部92dには、3次元データテーブルDTdと、パラメータマスタMと、各種のテーブルT1〜T5とが格納されている。パラメータマスタMおよびテーブルT1〜T5については、第1の実施の形態において説明したものと同様であるので、説明を省略する。
〈3次元データテーブル〉
はじめに、3次元データテーブルDTdについて図13を参照しながら説明する。図13は、3次元データテーブルDTdの構成例を示す図である。3次元データテーブルDTdは、加工物品情報dを組込部品情報d3の形で格納するテーブルである。ただし、組込部品情報d3は、加工物品Qを構成する複数の部品qi(i=1,2,・・)のそれぞれを製造して加工物品Qに組み込まれた状態とするのに必要な材料および加工工程を特定する情報である。後述するように、組込部品情報d3は、接合情報d2を、当該接合情報によってその接合関係が規定される複数の被接合部品のうちのいずれか1つの部品の部品情報d1に加え合わせることによって作成される。
はじめに、3次元データテーブルDTdについて図13を参照しながら説明する。図13は、3次元データテーブルDTdの構成例を示す図である。3次元データテーブルDTdは、加工物品情報dを組込部品情報d3の形で格納するテーブルである。ただし、組込部品情報d3は、加工物品Qを構成する複数の部品qi(i=1,2,・・)のそれぞれを製造して加工物品Qに組み込まれた状態とするのに必要な材料および加工工程を特定する情報である。後述するように、組込部品情報d3は、接合情報d2を、当該接合情報によってその接合関係が規定される複数の被接合部品のうちのいずれか1つの部品の部品情報d1に加え合わせることによって作成される。
3次元データテーブルDTdには、組込部品情報d3として、加工物品Qに含まれる部品qi(i=1,2,・・)のそれぞれについて、主形状を特定する情報(項目h1)、材質を特定する情報(項目h2)、外形寸法を特定する情報(項目h3)、体積を特定する情報(項目h4)、比重を特定する情報(項目h5)、質量を特定する情報(項目h6)、平面数を特定する情報(項目h7)、加工物品Qの基準位置に対する部品qiの重心位置を特定する情報(項目h8)、円柱面数を特定する情報(項目h9)、円錐面数を特定する情報(項目h10)、稜線数を特定する情報(項目h11)が格納される。また、部品qiの備える平面のそれぞれについて、表面積を特定する情報(項目h12)、表面の処理方法を特定する情報(項目h13)、当該平面に対して行うべき特殊加工の数を特定する情報(項目h14)、特注加工面のサイズを特定する情報(項目h15)、当該平面に形成すべき孔の数とサイズを特定する情報(項目h16)が格納される。
また、部品qiの備える平面の中の接合面(すなわち、他の部品と接合する面)を特定する情報(項目17)が格納される。また、部品qiの備える接合面のそれぞれについて、当該接合面において接合される相手の部品を特定する情報(項目h18)、接合面における部品の接触面積を特定する情報(項目h19)、接合に用いられる加工態様を特定する情報(項目h20)、当該接合面の稜線の長さを特定する情報(項目h21)、当該接合面において部品の稜線が一致する箇所の数を特定する情報(項目h22)、加工物品Qに存在する全接合面中、当該接合面を接続する順位を特定する情報(項目h23)が格納される。
このように、3次元データテーブルDTdに格納される情報のうち、項目h17〜h23に格納される情報は、連携装置2の備える3次元データテーブルDTbにおいては接合情報テーブルDT2bに格納されていた情報である。つまり、連携装置2においては、互いに別のテーブルDT1b,DT2bで独立に保持されていた部品情報d1と接合情報d2とを、組込部品情報d3の形に変換する(より具体的には、接合情報d2を所定の部品の部品情報d1(すなわち、当該接合情報d2によってその接合関係が規定される被接合部品のうちのいずれか1つの部品の部品情報d1)と加え合わせて組込部品情報d3の形に変換する)ことによって、部品情報d1と接合情報d2とを1つのテーブルで保持する。
ただし、上記の各項目h1〜h23は3次元データテーブルDTdに格納される情報の項目を例示したにすぎず、必ずしもこれらの全ての項目についての情報が格納される必要はないし、さらに他の項目についての情報が格納されてもよい。
再び図12を参照しコスト見積もり装置30の機能構成について説明する。加工物品情報取得部310は、連携装置から送信された加工物品情報dを3次元データテーブルDTdの更新情報として取得する。そして、取得した更新情報を組込部品情報作成部360に送る。
組込部品情報作成部360は、加工物品情報取得部31から取得した更新情報に基づいて組込部品情報d3を作成し、作成した組込部品情報d3を3次元データテーブルDTdに格納することによって、3次元データテーブルDTdを更新する。より具体的には、更新情報として取得した接合情報d2を、当該接合情報d2によってその接合関係が規定される少なくとも2以上の被接合部品のうちのいずれか1つの部品(例えば、部品番号が最も若い部品、もしくは接合面に対して所定側に位置する部品)の部品情報d1に加え合わせて組込部品情報d3を作成する。そして、作成した組込部品情報d3を3次元データテーブルDTdに格納する。
見積もりパラメータ準備部320は、3次元データテーブルDTdに組込部品情報d3の形で格納された加工物品情報dに基づいて、パラメータマスタMから加工物品Qに係る基準価格を見積もりパラメータPとして取得する。
見積もりパラメータ準備部320は、図14に示すように、加工物品Qを構成する部品qi(i=1,2,・・)のそれぞれについての材料パラメータP1を準備する。
また、見積もりパラメータ準備部320は、図14に示すように、加工物品Qを構成する部品qi(i=1,2,・・)のそれぞれについて、部品qiを製造し、さらに当該製造した部品qiを加工物品Q内に組み込まれた状態とする(より具体的には、加工物品Qを構成する他の物品と接合する)加工工程を特定し、対応テーブルT1(図7(d))を参照して、当該加工工程において必要となる「装置」を特定する。そして、当該「装置」の基準価格を、パラメータマスタMから取得する。また、対応テーブルT1を参照して、当該加工工程において必要となる労務作業を行う作業者の「労務区分」を特定する。そして、当該「労務区分」の基準価格をパラメータマスタMから取得する。
再び図13を参照する。時間算出部330は、3次元データテーブルDTdに格納された加工物品情報dに基づいて、装置使用時間t1および作業時間t2を算出する。時間算出部330の具体的な態様は、第1の実施の形態に係る時間算出部33と同様である。
演算処理部340は、見積額を算出する演算処理を実行する。演算処理部340は、部品毎見積額算出部3401と、加工物品見積額算出部3402とを備える。
部品毎見積額算出部3401は、加工物品Qを構成する部品qi(i=1,2,・・)のそれぞれを製造し、さらに当該製造した部品qiを加工物品Q内に組み込まれた状態とするのに要するコスト(組込部品毎製造コストCQqi)を算出する。より具体的には、図14に示すように、部品qi(i=1,2,・・)のそれぞれについて、当該部品qiの材料費と、当該部品qiを製造して、さらに他の部品と接合して加工物品Q中に組み込むのに要する加工費とを算出し、算出された材料費と加工費とを加算して得た値を、当該部品qiの組込部品毎製造コストCQqiとして出力する。
加工物品見積額算出部3402は、加工物品Qの製造コスト(加工物品製造コストCQ)を算出する。より具体的には、図14に示すように、複数の部品qi(i=1,2,・・)のそれぞれについての組込部品毎製造コストCQqi(i=1,2,・・)を加算して得た値を、加工物品製造コストCQとして出力する。
見積情報送信部350は、見積情報送信部340が算出した加工物品製造コストCQの値を、見積情報n1として連携装置に送るとともに、見積もり情報データベースDBに格納する。
〈2.処理〉
コスト見積もりシステム200において実行されるコストの見積もり処理の流れは第1の実施の形態とほぼ同様である。ただし、この実施の形態においては、連携装置2より更新情報を取得した際のコスト見積もり装置3において、以下の通りの処理動作が実行される。
コスト見積もりシステム200において実行されるコストの見積もり処理の流れは第1の実施の形態とほぼ同様である。ただし、この実施の形態においては、連携装置2より更新情報を取得した際のコスト見積もり装置3において、以下の通りの処理動作が実行される。
連携装置2から3次元データテーブルDTdの更新情報を取得すると(図10のステップS32)、加工物品情報取得部310は、当該取得した更新情報を組込部品情報作成部360に送る。
加工物品情報取得部310から更新情報を取得すると、組込部品情報作成部360は、取得した更新情報更新情報に基づいて組込部品情報d3を作成し、作成した組込部品情報d3を3次元データテーブルDTdに格納することによって、3次元データテーブルDTdを更新する。
続いて、見積もりパラメータ準備部320が、3次元データテーブルDTdに組込部品情報d3の形で格納された加工物品情報dに基づいて、見積もりパラメータを準備する(図10のステップS34)。より具体的には、加工物品Qを構成する部品qi(i=1,2,・・)のそれぞれについて材料パラメータP1を準備する。また、加工物品Qを構成する部品qi(i=1,2,・・)のそれぞれについて、部品qiを製造し、さらに当該製造した部品qiを加工物品Q内に組み込まれた状態とするために必要となる各加工工程のそれぞれについて装置パラメータP2および労務パラメータP3を準備する(図14参照)。
続いて、時間算出部330が、装置使用時間t1および作業時間t2を算出する(図10のステップS35)。より具体的には、加工物品Qの製造に必要となる各加工工程(すなわち、加工物品Qを構成する部品qi(i=1,2,・・)のそれぞれについて、当該部品qiを製造し、さらに当該製造した部品qiを加工物品Q内に組み込まれた状態とするために必要となる各加工工程)のそれぞれについて、各加工処理で用いられる装置の装置使用時間t1および各加工処理で必要とされる労務作業の作業時間t2を算出する。
続いて、演算処理部340が、見積額を算出する(図10のステップS36)。より具体的には、まず、部品毎見積額算出部3401が、加工物品Qを構成する部品qi(i=1,2,・・)のそれぞれについての組込部品毎製造コストCQqi(i=1,2,・・)を算出する。そして、加工物品見積額算出部3402が、部品qi(i=1,2,・・)それぞれについての組込部品毎製造コストCQqi(i=1,2,・・)を全て加算して加工物品製造コストCQを算出する(図14参照)。
続いて、見積情報送信部35が、加工物品製造コストCQの値を見積情報n1として連携装置2に送信する(図10のステップS37)。また、加工物品製造コストCQを見積もり情報データベースDBcに見積情報n1として格納する(図10のステップS38)。以降の処理は、第1の実施の形態と同様である。
〈3.効果〉
この実施の形態においては、3次元データテーブルDTdには、加工物品情報d2が組込部品情報d3の形で格納されるので、各部品qi(i=1,2,・・)の組込部品毎製造コストCQqiをスムースに算出することが可能となる。そして、各部品qiに係る部品毎製造コストCqiの総和から加工物品製造コストCQを算出することが可能となるので、見積もり演算処理を簡素化することができる。また、部品情報テーブルDT1cと接合情報テーブルDT2cとを別個独立に作成する必要がないので、3次元データテーブルDTdの構成を単純化することができる。
この実施の形態においては、3次元データテーブルDTdには、加工物品情報d2が組込部品情報d3の形で格納されるので、各部品qi(i=1,2,・・)の組込部品毎製造コストCQqiをスムースに算出することが可能となる。そして、各部品qiに係る部品毎製造コストCqiの総和から加工物品製造コストCQを算出することが可能となるので、見積もり演算処理を簡素化することができる。また、部品情報テーブルDT1cと接合情報テーブルDT2cとを別個独立に作成する必要がないので、3次元データテーブルDTdの構成を単純化することができる。
〔変形例〕
〈1.第1の変形例〉
上記の実施の形態においては、3次元CAD装置1からの起動指示に応じて連携装置2やコスト見積もり装置3が起動する構成としているが、各装置は別個独立に起動させることも可能である。例えば、連携装置2とコスト見積もり装置3とだけを起動状態におき、連携装置2からコスト見積もり装置3に対して加工物品Qのコスト見積もり処理の実行指示を与えてもよい。
〈1.第1の変形例〉
上記の実施の形態においては、3次元CAD装置1からの起動指示に応じて連携装置2やコスト見積もり装置3が起動する構成としているが、各装置は別個独立に起動させることも可能である。例えば、連携装置2とコスト見積もり装置3とだけを起動状態におき、連携装置2からコスト見積もり装置3に対して加工物品Qのコスト見積もり処理の実行指示を与えてもよい。
この場合の処理動作は、例えば以下のように行われる。まず、連携装置2のオペレータが、記憶部93bの3次元データテーブルDTbに格納された情報のうちから、見積もり対象となる加工物品Qを特定する。続いて、加工物品情報送信部22が、特定された加工物品Qの加工物品情報dをコスト見積もり装置3に送る。そして、コスト見積もり装置3が、当該取得された加工物品情報dに基づいて加工物品Qの製造コストを見積もり、算出された製造コストの値を連携装置2に送る。連携装置2は、取得した製造コストの値や、当該加工物品Qに関する既存価格の値、その差額等の情報を数値データテーブルNTに格納する。そして、数値データテーブルNTに格納された情報を出力する。例えば、表示部94bに表示出力する。
つまり、上記の実施の形態においては、3次元CAD装置1とコスト見積もり装置3との間に連携装置2を設ける構成としているので、この変形例のように、3次元CAD装置1が起動状態にない場合であっても、連携装置2のオペレータが任意のタイミングで加工物品Qの製造コストを見積もることができる。すなわち、設計者でなくとも、加工物品Qの製造コストを知得することができる。
〈2.第2の変形例〉
上記の実施の形態においては、コスト見積もり装置3の備える3次元データテーブルDTcには、連携装置2から更新情報として取得した加工物品情報dが格納される構成としているが、コスト見積もり装置3が、連携装置2から取得できなかった加工物品情報dを別ルートで取得する構成をさらに備えてもよい。例えば、加工物品情報dであって連携装置2から取得できなかった情報を、例えばオペレータに操作部93cから入力させて取得して、3次元データテーブルDTcに格納する構成をさらに備えてもよい。
上記の実施の形態においては、コスト見積もり装置3の備える3次元データテーブルDTcには、連携装置2から更新情報として取得した加工物品情報dが格納される構成としているが、コスト見積もり装置3が、連携装置2から取得できなかった加工物品情報dを別ルートで取得する構成をさらに備えてもよい。例えば、加工物品情報dであって連携装置2から取得できなかった情報を、例えばオペレータに操作部93cから入力させて取得して、3次元データテーブルDTcに格納する構成をさらに備えてもよい。
〈3.第3の変形例〉
また、3次元CADデータDから必要な加工物品情報dが取得できない場合に備えて、コスト見積もり装置3の記憶部92cに、「標準値情報」を予め格納しておいてもよい。この場合、コスト見積もり装置3は、見積もり処理の実行において3次元データテーブルDTcから取得できない情報については当該標準値の値を用いて見積もり処理を続行することができる。
また、3次元CADデータDから必要な加工物品情報dが取得できない場合に備えて、コスト見積もり装置3の記憶部92cに、「標準値情報」を予め格納しておいてもよい。この場合、コスト見積もり装置3は、見積もり処理の実行において3次元データテーブルDTcから取得できない情報については当該標準値の値を用いて見積もり処理を続行することができる。
〈4.第4の変形例〉
上記の実施の形態においては、連携装置2の備える3次元データテーブルDTbとコスト見積もり装置3の備える3次元データテーブルDTcとは同じ項目を備える構成としたが、3次元データテーブルDTcに3次元データテーブルDTbにはない項目(例えば、加工物品Qを製造個数を特定する情報を格納する項目)をさらに設けてもよい。この場合、コスト見積もり装置3は、当該項目に格納すべき情報を、例えばオペレータに操作部93cから入力させて取得して3次元データテーブルDTcに格納する構成をさらに備える必要がある。
上記の実施の形態においては、連携装置2の備える3次元データテーブルDTbとコスト見積もり装置3の備える3次元データテーブルDTcとは同じ項目を備える構成としたが、3次元データテーブルDTcに3次元データテーブルDTbにはない項目(例えば、加工物品Qを製造個数を特定する情報を格納する項目)をさらに設けてもよい。この場合、コスト見積もり装置3は、当該項目に格納すべき情報を、例えばオペレータに操作部93cから入力させて取得して3次元データテーブルDTcに格納する構成をさらに備える必要がある。
〈5.その他の変形例〉
上記の実施の形態においては、コスト見積もりシステム100を構成する各装置は所定のプログラムが格納されたコンピュータによって実現するとしたが、専用のハードウェアによって実現してもよい。
上記の実施の形態においては、コスト見積もりシステム100を構成する各装置は所定のプログラムが格納されたコンピュータによって実現するとしたが、専用のハードウェアによって実現してもよい。
また、上記の実施の形態においては、3次元CAD装置1と、連携装置2と、コスト見積もり装置3とを別々のコンピュータで実現していたが、これを1台のコンピュータで実現することも可能である。
1 3次元CAD装置
2 連携装置
3 コスト見積もり装置
21 3次元データテーブル作成部
22 加工物品情報送信部
23 数値データテーブル作成部
31,310 加工物品情報取得部
32,320 見積もりパラメータ準備部
33,330 時間算出部
34,340 演算処理部
35,350 見積情報送信部
90 コンピュータ
91a,91b,91c 制御部
92a,92b,92c 記憶部
93a,93b,93c 操作部
94a,94b,94c 表示部
100,200 コスト見積もりシステム
211 3次元CADデータ取得部
212 物品情報取得部
213 データ変換部
214 入力情報取得部
231 見積情報取得部
232 既存価格情報取得部
233 差額算出部
360 接合情報埋込部
Q 加工物品
q 部品
D 3次元CADデータD
DTb,DTc,DTd 3次元データテーブル
DT1b,DT1c 部品情報テーブル
DT2b,DT2c 接合情報テーブル
d 加工物品情報
d1 部品情報
d2 接合情報
d3 組込部品情報
NT 数値データテーブル
M パラメータマスタ
P プログラム
2 連携装置
3 コスト見積もり装置
21 3次元データテーブル作成部
22 加工物品情報送信部
23 数値データテーブル作成部
31,310 加工物品情報取得部
32,320 見積もりパラメータ準備部
33,330 時間算出部
34,340 演算処理部
35,350 見積情報送信部
90 コンピュータ
91a,91b,91c 制御部
92a,92b,92c 記憶部
93a,93b,93c 操作部
94a,94b,94c 表示部
100,200 コスト見積もりシステム
211 3次元CADデータ取得部
212 物品情報取得部
213 データ変換部
214 入力情報取得部
231 見積情報取得部
232 既存価格情報取得部
233 差額算出部
360 接合情報埋込部
Q 加工物品
q 部品
D 3次元CADデータD
DTb,DTc,DTd 3次元データテーブル
DT1b,DT1c 部品情報テーブル
DT2b,DT2c 接合情報テーブル
d 加工物品情報
d1 部品情報
d2 接合情報
d3 組込部品情報
NT 数値データテーブル
M パラメータマスタ
P プログラム
Claims (5)
- 加工物品の製造コストを見積もるコスト見積もりシステムであって、
加工物品の3次元CADデータを作成する3次元CAD装置と、
前記加工物品の製造コストを見積もるコスト見積もり装置と、
前記3次元CAD装置と前記コスト見積もり装置とを連携させる連携装置と、
を備え、
前記連携装置が、
前記3次元CAD装置から加工物品の3次元CADデータを取得する3次元CADデータ取得手段と、
前記3次元CADデータから、前記加工物品を構成する複数の部品のそれぞれを製造するのに必要な材料および加工工程を特定する部品情報と、前記複数の部品間を接合するのに必要な加工工程を特定する接合情報とを含む加工物品情報を抽出して取得する加工物品情報抽出手段と、
を備え、
前記コスト見積もり装置が、
前記連携装置から前記加工物品情報を取得する加工物品情報取得手段と、
前記加工物品の製造に際して必要となる要素の基準価格を登録した基準価格データベースを格納するデータベース格納手段と、
前記基準価格データベースから前記加工物品の製造に必要となる要素の基準価格を見積もりパラメータとして取得する見積もりパラメータ準備手段と、
前記加工物品情報および前記見積もりパラメータに基づいて前記加工物品の製造コストを算出する見積額算出手段と、
を備えることを特徴とするコスト見積もりシステム。 - 請求項1に記載のコスト見積もりシステムであって、
前記加工物品情報取得手段が、
前記部品情報と前記接合情報とを別個独立に取得して保持し、
前記見積額算出手段が、
前記部品情報および前記見積もりパラメータに基づいて前記複数の部品のそれぞれの製造コストを算出する部品毎見積額算出手段と、
前記接合情報および前記見積もりパラメータに基づいて前記複数の部品から前記加工物品を製造するのに要するコストを算出する接合見積額算出手段と、
前記部品毎見積額算出手段の算出した値と、前記接合見積額算出手段の算出した値とに基づいて、前記加工物品の製造コストを算出する加工物品見積額算出手段と、
を備えることを特徴とするコスト見積もりシステム。 - 請求項1に記載のコスト見積もりシステムであって、
前記コスト見積もり装置が、
前記加工物品情報取得手段が取得した前記接合情報を、当該接合情報によってその接合関係が規定される複数の被接合部品のうちのいずれか1つの部品の部品情報に加え合わせて、組込部品情報を作成する組込部品情報作成手段、
を備え、
前記見積額算出手段が、
前記組込部品情報および前記見積もりパラメータに基づいて、前記複数の部品のそれぞれを製造して前記加工物品の中に組み込まれた状態とするのに要するコストを算出する組込部品毎見積額算出手段と、
前記組込部品毎見積額算出手段の算出した値に基づいて、前記加工物品の製造コストを算出する加工物品見積額算出手段と、
を備えることを特徴とするコスト見積もりシステム。 - 請求項1から3のいずれかに記載のコスト見積もりシステムであって、
前記コスト見積もり装置が、
前記見積額算出手段が算出した前記加工物品の製造コストの値を前記連携装置に通知する見積額通知手段、
を備え、
前記連携装置が、
前記加工物品に関する既存価格の値を取得する既存価格取得手段と、
前記コスト見積もり装置が見積もった前記加工物品の製造コストと前記既存価格との差額を算出する差額算出手段と、
前記コスト見積もり装置が見積もった加工物品の製造コストと前記差額とのうちの少なくとも一方を、前記加工物品の見積情報として前記3次元CAD装置に通知する見積情報通知手段と、
を備え、
前記3次元CAD装置が、
前記連携装置から通知された見積情報を出力する出力手段、
を備えることを特徴とするコスト見積もりシステム。 - コンピュータによって実行されることにより、前記コンピュータに、
加工物品の3次元CADデータから、前記加工物品を構成する複数の部品のそれぞれを製造するのに必要な材料および加工工程を特定する部品情報と、前記複数の部品間を接合するのに必要な加工工程を特定する接合情報とを含む加工物品情報を抽出して取得する加工物品情報抽出機能と、
前記加工物品の製造に際して必要となる要素の基準価格を登録した基準価格データベースから前記加工物品の製造に必要となる要素の基準価格を見積もりパラメータとして取得する見積もりパラメータ準備機能と、
前記加工物品情および前記見積もりパラメータに基づいて前記加工物品の製造コストを算出する見積額算出機能と、
を実現させることを特徴とするコスト見積もりプログラム。
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-
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- 2006-12-22 JP JP2006345853A patent/JP2008158740A/ja active Pending
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