JP2008157768A - レーダ波の識別装置 - Google Patents

レーダ波の識別装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2008157768A
JP2008157768A JP2006347228A JP2006347228A JP2008157768A JP 2008157768 A JP2008157768 A JP 2008157768A JP 2006347228 A JP2006347228 A JP 2006347228A JP 2006347228 A JP2006347228 A JP 2006347228A JP 2008157768 A JP2008157768 A JP 2008157768A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
data
radar wave
pattern
axis
identification device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2006347228A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4908185B2 (ja
Inventor
Kazuyuki Matsunaga
和之 松永
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP2006347228A priority Critical patent/JP4908185B2/ja
Publication of JP2008157768A publication Critical patent/JP2008157768A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4908185B2 publication Critical patent/JP4908185B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Abstract

【課題】どのような形のレーダ波であっても、その立上り波形データ、立下り波形データを抽出し、レーダ波の識別を行なうことのできるレーダ波の識別装置を提供する。
【解決手段】 受信レーダ波の識別を行なう信号処理回路を備え、信号処理回路は、データ変換手段と、データ抽出手段と、判定手段を有し、データ変換手段は、受信レーダ波の波形成分を、時間軸と周波数軸とパワー軸からなる3軸の変換データに変換し、データ抽出手段は、3軸の変換データから、受信レーダ波の立上り部分の波形成分に対応する立上り波形データと、その立下り部分の波形成分に対応する立下り波形データを抽出し、判定手段は、データ抽出手段からの立上り波形データと立下り波形データに基づいて、受信レーダ波の識別を行なう。
【選択図】図3

Description

この発明は、レーダ波を識別するレーダ波の識別装置に関するものである。この発明は例えば電波探知装置に組み込まれ、受信レーダ波から、その受信レーダ波に特有の特徴を抽出し、そのレーダ波を識別しするものであり、レーダ波を発射したレーダ装置の機種のみならず、個体を識別するのに使用される。
従来から、電波探知装置により受信したレーダ波の識別が行われている。識別は受信レーダ波より、周波数、パルス幅、到来時間、受信電力、到来方位等の特徴量を抽出し、電波探知装置内または外のデータベース情報と比較することにより行なわれる。識別によりレーダ波だけでなく、そのレーダ波を発射したレーダ装置の種類、機種およびレーダ装置を搭載している搭載母体をも特定することが可能となる。
一般的な技術では上記のように、レーダ装置の機種の特定のみであり、レーダ装置の個体識別までは実施されていない。ここで言う個体とは、個々のレーダ装置である。つまり、同一機種であっても別のレーダ装置であれば、それらは異なる個体となる。
一般にレーダ波は、パルスの立上り、立下り時に意図しない周波数の変動があると言われている。図1は、レーダ波RWの一例を示し、このレーダ波RWは、そのパルスの立上り部分Wuと、そのパルスの立下り部分Wdを含んでいる。この立上り部分Wuと立下り部分Wdの波形成分には、レーダ波RWを発射したレーダ装置に固有の周波数変動が含まれる。そこで、この発明の同じ出願人は、レーダ波に関して、同一機種であっても製品毎にパルスの立上り、立下り時に周波数が変動することに着目して、レーダ波の識別を行なう発明を、先に特願2005−328975として出願した。
上記に記述したように、製品ごとの周波数変動が異なるのは、レーダ波RWの立上り部分Wuと立下り部分Wdであり、ここで述べた周波数変動に基づいてレーダ波の識別を行なうには、レーダ波RWの立上り部分Wu及び立下り部分Wdを抽出する必要がある。特願2005−328975の発明では、閾値とピーク値を利用し、立上り部分Wuと立下り部分Wdを抽出する。
特願2005−328975
しかし、閾値とピーク値を利用するものでは、例えばレーダ波RWの前に雑音が存在し、この雑音のレベルが閾値を越えると、この雑音を立上り部分Wuと誤認する問題があり、立上り部分Wuと立下り部分Wdを正確に抽出できない。またパルスの立上り、立下り部分を抽出するために、その立上り部分Wu、立下り部分Wdの包絡線パターンに等しいパターンのアークタンジェント型のテンプレートを使用することも考えられるが、包絡線パターンが異なるレーダ波の立上り部分、立下り部分を抽出できない。
この発明は、このような問題に着目し、どのような形のレーダ波であっても、その立上り部分の波形成分に対応する立上り波形データと、その立下り部分の波形成分に対応する立下り波形データを抽出し、レーダ波の識別を行なうことのできるレーダ波の識別装置を提供するものである。
この発明によるレーダ波の識別装置は、受信レーダ波の識別を行なう信号処理回路を備えたレーダ波の識別装置であって、前記信号処理回路は、データ変換手段と、データ抽出手段と、識別手段を有し、前記データ変換手段は、前記受信レーダ波の波形成分を、時間軸と周波数軸とパワー軸からなる3軸の変換データに変換し、前記データ抽出手段は、前記3軸の変換データから、前記受信レーダ波の立上り部分の波形成分に対応する立上り波形データと、その立下り部分の波形成分に対応する立下り波形データを抽出し、前記識別手段は、前記データ抽出手段からの前記立上り波形データと前記立下り波形データに基づいて、前記受信レーダ波の識別を行なうことを特徴とする。
この発明によるレーダ波の識別装置では、データ変換手段が、受信レーダ波の波形成分を、時間軸と周波数軸とパワー軸からなる3軸の変換データに変換し、データ抽出手段が、前記3軸の変換データから、受信レーダ波の立上り部分の波形成分に対応する立上り波形データと、その立下り部分の波形成分に対応する立下り波形データを抽出し、識別手段が、前記データ抽出手段からの前記立上り波形データと前記立下り波形データに基づいて、前記受信レーダ波の識別を行なうように構成されるので、どのような形のレーダ波であっても、その立上り部分の波形成分に対応する立上り波形データと、その立下り部分の波形成分に対応する立下り波形データを抽出し、そのレーダ波の識別を行なうことができる。
以下、この発明のいくつかの実施の形態について、図面を参照して説明する。
実施の形態1.
図2は、この発明によるレーダ波の識別装置の実施の形態1を示すブロック図である。図2に示すレーダ波の識別装置10は、目標レーダ装置1からのレーダ波RWを受け、このレーダ波RWを識別し、併せてこのレーダ波RWを発射したレーダ装置1の個体識別を行なう。レーダ波RWは、パルスレーダ波であり、例えば図1に示すように、立上り部分Wuと、立下り部分Wdを含んでいる。
レーダ波の識別装置10は、アンテナ11と、受信機12と、A/D変換器13と、データベース14と、表示器15と、信号処理回路20を含む。信号処理回路20は、第1、第2、第3の信号処理器21、23、25を含む。第1の信号処理器21は、データ変換手段22を構成する。第2の信号処理器23は、データ抽出手段24を構成する。第3の信号処理器25は、識別手段26を構成する。
レーダ波の識別装置10は、例えばECM装置(Electronic Support Measure)と呼ばれる電子逆探装置に搭載される。この電子逆探装置は、侵入してくる飛行機、艦船に搭載されたレーダ装置などが発射する電波を傍受し、その侵入を予知するものである。レーダ波の識別装置10は、侵入してくる飛行機、艦船に搭載されたレーダ装置1からのレーダ波RWを識別し、そのレーダ装置1の個体識別を行ない、その結果は、例えば侵入する飛行機、艦船の個体識別に利用される。
アンテナ11は空間に放射されたレーダ波RWを受信し、その受信レーダ波RWを高周波電流に変換する。アンテナ11は、受信レーダ波RWのすべての部分の波形成分を高周波電流に変換する。この目的を果たすことができるのであれば、アンテナ11の形状、構成はどのようなものでも良い。受信機12は、アンテナ11で変換した高周波電流を受信し、受信アナログ信号SAを発生する。受信機12は、受信レーダ波RWのすべての部分の波形成分に対応する受信アナログ信号SAを発生する。受信アナログ信号SAは、時間
軸に対する受信レーダ波RWのすべての部分の波形成分の振幅を表わすアナログ信号である。この目的を果たすことができるのであれば、その形状、構成はどのようなものでも良い。A/D変換器13は、受信機12が発生した受信アナログ信号SAを受信デジタル信号SDに変換する。A/D変換器13は、受信レーダ波RWのすべての部分の波形成分に対応する受信デジタル信号SDを発生する。この受信デジタル信号SDは、時間軸に対する受信レーダ波RWのすべての波形部分の振幅を表わすデジタル信号である。この目的を果たすことができるのであれば、その形状、構成はどのようなものでも良い。
信号処理回路20は、この発明によるレーダ波の識別装置10の特徴部分であり、A/D変換器13からの受信デジタル信号SDを解析処理し、受信レーダ信号RWの識別を行なう。第1の信号処理器21により構成されたデータ変換手段22は、A/D変換器13からの受信デジタル信号SDを受けて、それを時間軸と周波数軸とパワー軸からなる3軸の変換データDTに変換する。この実施の形態1では、第1の信号処理器21は、ウエーブレット変換を用いて、受信デジタル信号SDを3軸の変換データDTに変換する。
第2の信号処理器23により構成されたデータ処理手段24は、第1の信号処理器21からの変換データDTを受けて、受信レーダ波RWの立上り部分Wuの波形成分に対応する立上り波形データDu、およびその立下り部分Wdの波形成分に対応する立下り波形データDdを抽出し、また、立上り波形データDuと立下り波形データDdとを連接して連接波形データDcを生成し、この連接波形データDcのパワーの絶対値の最大値が1となるように正規化したパターンPTを生成する。
データベース14は、これまでに受信した複数の受信レーダ波RWのそれぞれの受信デジタル信号SDを基準受信デジタル信号SDkqとして蓄積し、またそれぞれの基準受信デジタル信号SDsから作成したパターンPTを基準パターンPTkqとして蓄積し、併せて、新規に受信した受信デジタル信号SDを未知受信デジタル信号SDuとして蓄積し、またその未知受信デジタル信号SDuから作成したパターンPTを未知パターンPTuとして蓄積し、さらにパターンマッチングに関わる情報を蓄積する。この目的を果たすことができるのであれば、その形状、構成はどのようなものでも良い。
第3の信号処理器25により構成された識別手段26は、第2の信号処理器24からのパターンPTを未知パターンPTuとして受けて、これをデータベース14からの基準パターンPTkqの中から選択された複数の候補パターンPTprと比較してパターンマッチングを行ない、新規に受信した受信レーダ波RWの識別と、そのレーダ波RWを発射したレーダ装置1の個体識別を実施する。この発明の技術が搭載できるのであれば、第1、第2、第3の信号処理器21、23、25の形状、構成はどのようなものでも良い。
表示器15は、第3の信号処理手段25により構成された識別手段26の判定結果を、ECM装置を利用している使用者に対して表示する。この表示器15には、液晶ディスプレイまたはCRTディスプレイなどを用いる。
前述したように、レーダ波RWにはパルスの立上り部分Wu、および立下り部分Wdに周波数変動があることが知られている。この周波数変動は、レーダ装置1に固有のものであり、同一機種であっても個体により異なる。そこで、この周波数変動という性質を利用して、レーダ波RWの個体識別を実施する。このためには、(1)レーダ波RWの立上り部分Wuの波形成分に対応する立上り波形データDuと、その立下り部分Wdの波形成分に対応する立下り波形データDdを抽出とともに、(2)立上り波形データDuと立下り波形データDdからの周波数変動値の変化を識別する必要がある。
立上り部分Wuの波形成分に対応する立上り波形データDu、および立下り部分Wdの
波形成分に対応する立下り波形データDdを抽出するためには、レーダ波RWのパルスの立上り部分Wuと立下り部分Wdで周波数変動があることに着目して、受信デジタル信号SDの中で、周波数変動が含まれる部分を抽出すればよい。一方、立上り波形データDu、および立下り波形データDdの周波数変動値の変化を識別するためには、立上が波形データDu、および立下り波形データDdの周波数値の変化を検出すればよい。
図2に示すレーダ波の識別装置10により受信されるレーダ波RWは、時間軸のデータ、すなわち時間軸に対するレーダ波RWの振幅成分のデータである。周波数変動に着目して個体識別を実施するためには、時間軸のデータを周波数軸のデータに変換する必要がある。
時間軸のデータを周波数軸のデータに変換する方法として、一般にフーリエ変換が用いられているが、フーリエ変換では時間に関する情報が失われてしまうため、周波数変動値の候補を見つけることは出来ても、どのタイミングに周波数変動が含まれているのか、すなわち、パルスの立上り部分Wu、および立下り部分Wdを抽出することはできない。
パルスの立上り部分Wuの波形成分に対応する立上り波形データDu、および立下り部分Wdの波形成分に対応する立上り波形データDdを抽出するためには、どの時刻(時間)に周波数の変動が起きているのかを検出する必要がある。このためには、A/D変換器13から出力される受信デジタル信号SD(時間軸のデータ)を時間軸−周波数軸のデータに変換する必要がある。
時間軸のデータを時間軸−周波数軸のデータに変換する手法として、ウエーブレット変換と短時間フーリエ変換がある。実施の形態1では、第1の信号処理器21において、ウェーブレット変換を用いる。ウェーブレット変換は、受信デジタル信号(時間軸のデータ)を、時間軸と周波数軸とパワー軸からなる3軸の変換データDTに変換する。
図3は、実施の形態1におけるA/D変換器13と信号処理回路20の動作を示すフローチャートである。この図3に示すフローチャートは、10のステップST1〜ST10を含んでいる。ステップST1では、受信機12から出力される受信アナログ信号SAをデジタル変換し、受信デジタル信号SDにする。この受信デジタル信号SDは、時間軸のデータである。このステップST1は、A/D変換器13により、実行される。
ステップST2では、ウエーブレット変換により、受信デジタル信号SDを、時間軸と周波数軸とパワー軸からなる3軸の変換データDTに変換する。このステップST2は、第1の信号処理器21により実行される。周波数範囲は対象とするレーダ波RWの周波数に合わせて本装置使用者が設定する。
ウェーブレット変換により得られた3軸の変換データDTのイメージ図を、図4に例示する。図4(a)は、受信レーダ波RWを示し、これは図1と同じである。図4(b)は、3軸の変換データDTのイメージ図である。この図4(b)では、横軸が時間軸、縦軸が周波数軸である。図4(b)において、紙面に直交する軸がパワー軸であり、このパワー軸の方向のレベルの変化が、実際には色の変化として表わされており、立上り部分Wuの波形成分に対応する立上り波形データDuおよび立下り部分Wdの波形成分に対応する立下り波形データDdでは、このパワー軸の方向のレベルの変化が大きいが、図4(b)は、白黒のイメージとして図示したため、色の変化が消失している。この色の消失を補足するために、図4(c)は、パワー軸を含む3軸の立体的なイメージを示す。図4(c)では、立上り波形データDuおよび立下り波形データDdにおいて、パワー軸の方向の変化が大きくなっているのが読取れる。図4(b)(c)から明らかなように、パワーが大きく変化する部分が、立上り波形データDuおよび立下り波形データDdとなっている。
図3のステップST3では、図5に示すように、3軸の変換データDTから、立上り波形データDuと、立下り波形データDdを抽出する。抽出する立上り波形データDuおよび立下り波形データDdの中心は、パワーの変化率が最も大きい部分とし、その前後幅hは使用者が対象とするレーダ装置1に合わせて設定する。
図3のステップST4では、抽出された立上り波形データDuと立下り波形データDdは、図5に示すように、互いに連接され、連接波形データDcが生成され、この連接波形データDcについて、そのパワーの絶対値の最大値が1となるように正規化する。ステップST5では、正規化された連接波形データDcからパターンPTが生成される。このパターンPTは、周波数変動のレベル変化を表わす。特に新規に受信した受信レーダ波RWから作成したパターンを未知パターンPTuと呼ぶ。ステップST3〜ST5は、第2の信号処理器23により実行される。
予め測定しておいた既知のレーダ波より、機種、個体別に上記と同様の方法により種々のパターンを作成しておく。これらをq個の基準パターンPTkq(q=1,2,・・・,Q)と呼ぶ。これらの基準パターンPTkqはデータベース14に格納しておく。基準パターンPTkqのうち、未知パターンPTuと同じ時間の幅及び周波数の幅を持っているもの複数個rを選び、これらのr個の基準パターンPTkqを特に候補パターンPTpr(r=1,2,・・・,R)と呼ぶ。但し、時間と周波数の幅は完全に一致して無くても良く、誤差k1%を許す。この誤差k1は、本装置使用者が決定する。
ステップST6では、未知パターンPTuとr個の候補パターンPTprとのパターンマッチングを実施する。パターンマッチングは、未知パターンPTuと各候補パターンPTprとを比較し、それらのユークリッド距離を計算し、ユークリッド距離を時間の幅tuと周波数の幅fuで割ったものを評価値Cとし、最小評価値Cminを持った候補パターンPTprを選択する。時間の幅tu、周波数の幅fuが異なる可能性があるため、図8に示すように、未知パターンPTuを各候補パターンPTprのそれぞれに対して、矢印に沿って順次ずらしながら、ユークリッド距離を計算し、最小のユークリッド距離を比較、選択に用いる。なお、未知パターンPTuの幅の方が大きい場合、未知パターンPTuと候補パターンPTprの役割を入れ替えて、評価値Cを計算する。
ステップST6では、図7に示すように、計算した評価値Cの最小評価Cminを、閾値k2×Cmaxと比較し、Cmin≦k2×Cmaxであれば、識別結果ACKを出力する。もし、Cmin>k2×Cmaxであてば、識別結果ACKは出力されない。なお、Cmaxは、未知パターンPTuと、r個の候補パターンPTprとの間のパターンマッチングにおいて、得られた評価値Cの最大評価値である。なお、図7は、未知パターンPTuと、3つの候補パターンPTp1、PTp2、PTp3とによるパターンパッチングを例示する。
ステップST7では、ステップST6から、識別結果ACKが出力されたかどうかを判定する。ステップST7の判定結果がYESであれば、未知パターンPTuは、最小評価値Cminの候補パターンPTprと一致すると判断し、ステップST8において、識別完了(識別結果あり)が出力される。ステップST7の判定結果がNOであれば、未知パターンPTuに一致する候補パターンPTprは存在しないと判断し、ステップST9において、その未知パターンPTuと、その未知パターンPTuに対応する受信デジタル信号SDuを、データベース14に登録した後、ステップST10において、識別完了(識別結果なし)が出力される。ステップST8およびステップST10の出力は、表示器15に供給され、表示される。ステップST6からステップST10は、第3の信号処理器25により実行される。
図3に示すフローチャートに関連して、さらに詳細な処理の内容を以下に記述する。
A/D変換器13から出力される受信デジタル信号SDを、次の式(1)とする。式81)に示すf(x)は、図1のような時間軸のデータであり、xは時間(または時刻)を表わしている。
前述したように取得したレーダ波RWの識別を実施するためには、レーダ波RWの立上り部分Wuの波形成分に対応する立上り波形データDu、およびその立下り部分Wdの波形成分に対応する立下り波形データDdを抽出せねばならず、このためには、時間軸のデータ、すなわち受信デジタル信号SDを、時間軸/周波数軸のデータに変換する必要がある。変換する方法として一般に短時間フーリエ変換とウェーブレット変換が知られているが、実施の形態1では、時間―周波数分解能に対する効率がよいウェーブレット変換を用いる。以下に連続ウェーブレット変換を用いた場合を示すが、もちろん離散ウェーブレット変換を用いても良い。
式(1)を連続ウェーブレット変換すると、次の式(2)のようになる。
図8は、f(x)をWΨf(b,a)に変換する説明図である。式(2)において、Ψ(x)はマザーウェーブレットを、Ψの上の−は複素共役を、a、bは、図8に表すように、f(x)をbだけトランスレート(平行移動)し、aだけスケール(伸縮)することを示しており、bが時間軸に、1/aが周波数軸に対応する。bはトランスパラメータ、aはスケールパラメータと呼ばれる。この発明において、マザーウェーブレットは特に指定しないが、例えば、信号の周波数の解析に適しているとされているガボール(Gabor)ウェーブレットに類似しているメキシカンハット(Mexicanhat)を用いる。このメキシカンハット(Mexicanhat)は、ガボール(Gabor)ウェーブレットと異なり、ガウス関数の2次導関数という、取り扱いやすい関数となっている。
ウェーブレット変換と短時間フーリエ変換の時間−周波数分解能について、図9、図10を参照して説明する。図9は、短時間フーリエ変換におけるデータの最小単位duの分布と形状を、また図10は、ウエーブレット変換におけるデータの最小単位duの分布と形状を示す。図9、図10において、横軸は時間軸であり、縦軸は周波数軸である。
一般に時間軸のデータf(x)は時間軸に幅△tの領域を占める。また、これをフーリエ変換した周波数軸のデータF(ω)は、周波数軸に幅△fの領域を占める。このとき、△tを小さくすれば△fは大きくなり、逆に、△fを小さくすれば△tは大きくなる。例えば制限は周波数が一意に決定する、つまり△f=1/∞だが、逆に時間的には無限の広がりをもつため、△t=∞となる。このように△tと△fは同時に小さくすることができない。これを時間と周波数の不確定性原理といい、△tと△fは、次の式(3)の関係にある。
短時間フーリエ変換は、窓関数をW(t)とすると、次の式(4)のように表される。
一般に高周波数領域の解析では、周波数の幅△fを大きく、時間の幅を△tを小さくし、低周波数領域の解析では、周波数の幅△fを小さくし、時間の幅△tを大きくした方が効率的であると言われている。しかし、式(4)を見ても分かるように、短時間フーリエ変換の場合、変数として周波数に対応したωしかないため、分解能を最もよくする、つまり△t・△f=2とするためには、周波数の領域によらず周波数の幅と時間の幅を固定しなければならない(図9参照)。このため、短時間フーリエ変換は、時間-周波数の分解能の面で効率的な解析を実施するのに難点がある。
一方、ウェーブレット変換を用いた場合、式(2)からも分かるように、変数として周波数に対応したパラメータaと時間に対応したパラメータbが存在しているため、図10に示すように、周波数に対応して、△tと△fを変化することができる。このため、時間-周波数の分解能の面で効率的な解析が実施できる。以上の点より、実施の形態1における時間-周波数変換ではウェーブレット変換を用いている。
連続ウェーブレット変換において、トランスパラメータbの値はxと同様で、b=1,2,・・・,N(Nは自然数)となる。スケールパラメータaの範囲、つまり周波数の範囲は、使用者が識別の対象とするレーダ波RWの周波数の範囲に合わせて設定する。ここでは仮に、a=1,2,・・・,M(Mは自然数)とする。このようなパラメータb、aでf(x)を連続ウェーブレット変換した場合、Wψf(b,a)は、図10に示すように時間軸にN個、周波数軸にM個のデータを持つ。つまり、連続ウェーブレット変換後のデータは、次の式(5)のように表わされる。
図11は、ウエーブレット変換の様子を波形で示す説明図である。図11(a)では、レーダ波RWの受信デジタル信号SDが波形として示される。図11(a)で、横軸は時間軸であり、縦軸は振幅である。この受信デジタル信号SDは、時間軸に方向にN個のデータを持つとする。図11(b)は、ウエーブレット変換された変換データDT、すなわちWΨf(b,a)を示す。この変換データDTは、時間軸と周波数軸とパワー軸の3軸からなるデータである。時間軸はトランスパラメータbを表わし、この時間軸の方向にはN個のデータを有する。周波数軸の周波数ωは1/aに比例し、この周波数軸に沿って、4つの変換データが並んでいる。4つの変換データは、それぞれパワー軸の方向にパワーが変化しており、そのパワーの変化の大きな部分A、Bを含んでいる。部分Aは、レーダ波RWの立上り部分Wuに対応する立上り波形データDuであり、また部分Bは、その立下り部分Wdに対応する立下り波形データDdである。
立上り波形データDuおよび立下り波形データDdは、次のようにして抽出される。例えば、使用者が設定した周波数について、WΨf(b,a)の各隣接データを比較し、その隣接データ差が最大または2番目に大きくなる箇所を立上り波形データDu、または立下り波形データDdの中心とし、その中心の前後幅hのデータを立上り波形データDu、立下り波形データDdとして抽出する。ただし、隣接データ差が最大となるトランスパラメータbをb1、2番目に大きくなるトランスパラメータbをb2とした時に、b1とb2の差が一定以下の場合、b1とb2の双方が、立上り波形データDuまたは立下り波形データ
Ddのどちらか一方のみに含まれていることになるので、その場合、b2の代わりに、隣接データ差が3番目となるトランスパラメータb(b=b3)をb2の代わりに中心とする。ただし、b2と同様にb3についてもb1とのデータ差を計算し、そのデータ差が一定以下の場合、b3の代わりに、データ差が4番目に大きい、b4を使用する。以下同様にb1とのデータ差が一定より大きくなるトランスパラメータbを中心とする。なお前後幅hは、使用者が対象とするレーダ波RWにあわせて設定し、b1とb2(およびb3,b4,・・・)との差は,前後幅hより大きくなるようにする。また、前後幅hは自然数とする。
仮に、立上り波形データDuの中心をb1、b2(ただし、b1<b2)とすると、抽出した立上り波形データDuは、次の式(6)、立下り波形データDdは次の式(7)で表わされる。
立上り波形データDu、立下り波形データDdを抽出した後、次の要領でパターンPTを作成する。まず、立上り波形データDuと立下り波形データDdを図5に示すように連接し、連接波形データDcを形成する。この連接波形データDcを、WΨf3(b,a)とすると、この連接波形データDcは、次の式(8)のように表わされる。
次に、連接波形データDcのパワーを正規化する。正規化はパワーの絶対値の最大値が1になるように実施する。これをWΨf3ave(b,a)とすると、次の式(9)のようになる。この式(9)で、WΨf3maxは、はWΨf3(b,a)の絶対値が最大となる要素のことである。
このように作成したWΨf3ave(b,a)をパターンPTと呼ぶ。特に新規に取得したレーダ波RWについて作成した、まだどの個体のレーダ波か不明なパターンを未知パターンPTuと呼ぶ。また、あらかじめ測定しておいたレーダ波RWについても、機種、個体別に上記と同様の方法でq個のパターンPTを作成しておき、データベース14に蓄積しておく。これを基準パターンPTkqと呼ぶ。以後、未知パターンPTuをWΨfu(b,a)として、また基準パターンPTkqをWΨfkq(b,a)(q=1,2,・・・,Q)として表現する。図12に未知パターンPTu、基準パターンPTkqの特徴をまとめておく。
未知パターンPTuの周波数軸のデータ数、つまりスケールパラメータaのデータ数をLau(=M)、時間軸のデータ数、つまりトランスパラメータbのデータ数をLbu(=
4h+2)とする。同様に基準パターンPTkqの周波数軸のデータ数をLak、時間軸のデータ数をLbkとする。
ここで、次の式(10)および式(11)の両方を満たす基準パターンPTkqを候補パターンPTpr(r個)とし、この後の未知パターンPTuの識別では、この候補パターンPTprを使用する。式(10)(11)で、ka、kbは許容誤差で、対象とするレーダ等にあわせて使用者が設定する。なお、候補パターンPTprの周波数軸のデータ数をLap、時間軸のデータ数をLbpとする。
選定したr個の候補パターンPTprを使用し、未知パターンPTuの識別を実施する。識別はパターンマッチングにより実施する。この発明におけるパターンマッチングでは、評価指標として、未知パターンPTuと各候補パターンPTprのユークリッド距離を用いる。
一般に、W(y,x) (y=y1,y2,・・・,yn, x=x1,x2,・・・,xm)とW’(y,x) (y=y’1,y’2,・・・,y’n,x=x’1,x’2,・・・,x’m)のユークリッド距離Disは,次の式(12)により計算される。
実際に未知パターンPTuと各候補パターンPTprとのユークリッド距離を計算する場合、未知パターンPTuと各候補パターンPTprのデータ数が異なるため、単純にユークリッド距離を計算することができない。そこで次の様に、LbuとLbp、LauとLapとの関係別に4つのケース(i)(ii)(iii)(iv)に分けて、ユークリッド距離を元にして、評価値Cを計算し、これをパターンマッチング時の評価指標として使用する。
(i)Lbu≦Lbp、Lau≦Lapであるケース。このケース(i)では、図13に示すように。未知パターンPTuを候補パターンPTprに対して順次矢印に沿ってずらしながら、未知パターンPTuと候補パターンPTprとのユークリッド距離をそれぞれ計算し、評価値Cを求める。評価値Cのうち、最小評価値Cminを、未知パターンPTuと候補パターンPTprとの評価値として採用する。
候補パターンPTpr、すなわちWΨpr(b,a)について、周波数軸および時間軸の範囲を、次の式(13)のように置く。
ただし、Pb、Paは、0または自然数とする。また、候補パターンPTpr、すなわちWψfpr(b,a)について、パラメータbとaの範囲を式(14)のように定める。
まず、未知パターンPTu、すなわちWΨfu(b,a) (ただし、a=1,2,・・・,M ,b=b1-h,・・・,b1,・・・,b1+h,b2-h,・・・,b2,・・・b2+h)と、候補パターンPTpr、すなわちWΨfpr(b,a)(ただし、a=1,2,・・・,M,b=1,2,・・・,4h+2)のユークリッド距離を計算する。これをDis11とする。計算後、次の式(15)のように評価値C11を計算する。
次に、未知パターンPTu、すなわちWΨfu(b,a)(ただし、a=1,2,・・・,M ,b=b1-h,・・・,b1,・・・,b1+h,b2-h,・・・,b2,・・・b2+h)と候補パターン、すなわちWΨfpr(b,a)(ただし、a=1,2,・・・,M,b=2,3,・・・,4h+2+1)のユークリッド距離を計算し、評価値C12を計算する。以下同様に、未知パターンPTu、すなわちWΨfu(b,a)(ただし、a=1,2,・・・,M ,b=b1-h,・・・,b1,・・・,b1+h,b2-h,・・・,b2,・・・b2+h)と候補パターンPTpr、すなわちWΨfpr(b,a)(ただし、a=1+Pa,2+Pa,・・・,M+Pa,b=1+Pb,2+Pb,・・・,4h+2+Pb)の評価値CPa+1Pb+1までを計算する。ここでは、図13に矢印で示すように徐々に未知パターンPTuを移動させていき、評価値を計算する。その後、次の式(16)のように最小の評価値min(CS1S2)を求め、それを最終的な未知パターンPTu、すなわちWΨfu(b,a)と、候補パターンPTpr、すなわちWΨfpr(b,a)の評価値Cとする。
(ii)Lbu>Lbp、Lau>Lapのケース。この(ii)では、図14に示すように。候補パターンPTprを未知パターンPTuに対して順次矢印に沿ってずらしながら、未知パターンPTuと候補パターンPTprとのユークリッド距離をそれぞれ計算し、評価値Cを求める。評価値Cのうち、最小評価値Cminを、未知パターンPTuと候補パターンPTprとの評価値として採用する。
このケース(ii)では、以下のように評価値を計算する。
候補パターンPTprについて、周波数軸及び時間軸の範囲を次の式(17)のように
置く。
ただし、Pb、Paは0または自然数とする。また、候補パターンPTpr、すなわちWΨfpr(b,a)について、bとaの範囲を次の式(18)のように定める。
まず、未知パターンPTu、すなわちWΨfu(b,a) (ただし、a=1,2,・・・,M-Pa ,b=b1-h,・・・,b1,・・・,b1+h,b2-h,・・・,b2,・・・b2+h-Pb)と、候補パターンPTpr、すなわちWΨfpr(b,a)(ただし、a=1,2,・・・,M-Pa,b=1,2,・・・,4h+2-Pb)のユークリッド距離を計算する。これをDIS11とする。計算後、式(15)のように評価値を計算する。
次に同様の方法により、図14に矢印で示すように候補パターンPTprを徐々にずらしながら、未知パターンPTuとのユークリッド距離を計算し、評価値を求める。そして、(i)のケースと同様に最小の評価値を未知パターンと候補パターンの最終的な評価値とする。
(iii)Lbu>Lbp、Lau<Lapのケース。このケース(iii)では、図15に示すように。未知パターンPTuを候補パターンPTprに対して順次矢印に沿ってずらしながら、未知パターンPTuと候補パターンPTprとのユークリッド距離をそれぞれ計算し、評価値Cを求める。評価値Cのうち、最小評価値Cminを、未知パターンPTuと候補パターンPTprとの評価値として採用する。
このケース(iii)では、以下のように評価値を計算する。
候補パターンPTprについて、周波数軸および時間軸の範囲を次の式(19)のように置く。
ただし、Pb、Paは0または自然数とする。また、候補パターンPTpr、すなわちWΨfpr(b,a)について、bとaの範囲を次の式(20)のように定める。
ケース(i)、(ii)と同様に、図15に矢印で示すように、候補パターンPTprを徐々にずらしながら、未知パターンPTuとのユークリッド距離を計算し、評価値を求める。そして、最小の評価値を未知パターンと候補パターンの最終的な評価値とする。
(iv)Lbu<Lbp、Lau>Lapのケース。このケース(iv)では、図16に示すように。未知パターンPTuを候補パターンPTprに対して順次矢印に沿ってずらしながら、未知パターンPTuと候補パターンPTprとのユークリッド距離をそれぞれ計算し、評価値Cを求める。評価値Cのうち、最小評価値Cminを、未知パターンPTuと候補パターンPTprとの評価値として採用する。
このケース(iv)では、以下のように評価値を計算する。
候補パターンPTprについて、周波数軸および時間軸の範囲を次の式(21)のように置く。
ただし、Pb、Paは0または自然数とする。また、候補パターンPTpr、すなわちWΨfpr(b,a)について、bとaの範囲を次の式(22)のように定める。
ケース(i)、(ii)、(iii)と同様に、図16に矢印で示すように、未知パターンPTuを徐々にずらしながら、候補パターンPTprとのユークリッド距離を計算し、評価値を求める。そして、最小の評価値を未知パターンと候補パターンの最終的な評価値とする。
以上のような方法により、未知パターンPTu、すなわちWΨfu(b,a)と、候補パターンPTpr、すなわちWΨfpr(b,a)(r=1,2,・・・,R)について、それぞれ評価値C、C、・・・、Cを計算し、最小評価値Cminの候補パターンのレーダを未知パターンPTuと判別する。
ただし、図7に示すように最小評価値Cminが候補パターン間での評価値の最大値Cmaxのk2倍(k2は使用者が設定)よりも大きい場合、未知パターンPTuに該当する候補パターンは無かったとし、未知パターンPTuおよびその元になったレーダ波RWの受信デジタルデータSDを新たなレーダ波の個体としてデータベース14に登録する。これを数式で表すと次の様になる。
候補パターンWΨfp1(b,a)と候補パターンWΨfp2(b,a)間の評価値をC’12とする。以下同様に、全ての候補パターンの組合せについて評価値C’13,・・・,C’R-1Rを計算する。このとき、もし次の式(23)を満たすならば、未知パターンPTuに該当する候補パターンはないと判断する。
実施の形態2.
実施の形態1は、第1の信号処理器21において、ウエーブレット変換を用いて、時間軸、周波数軸、パワー軸からなる変換データDTを得るものであるが、実施の形態2では、第1の信号処理器21において、短時間プーリエ変換を用いて時間軸、周波数軸、パワ
ー軸からなる変換データDTを得る。その他は、実施の形態1と同じに構成される。
図9、図10から明らかなように、短時間プーリエ変換は、ウエーブレット変換に比べて、時間―周波数分解能に対する効率が劣るが、ウエーブレット変換と同様に、時間軸、周波数軸、パワー軸からなる変換データDTを得ることができるので、どのような形状のレーダ波であっても、その立上り部分の波形成分に対応する立上り波形データと、その立下り部分の波形成分に対応する立下り波形データを抽出し、そのレーダ波の識別を行なうことができる。
この発明によるレーダ波の識別装置は、例えば航空機や艦船等の電波探知装置に組み込まれ、相手レーダの個体を識別するのに用いられる。
この発明より識別されるレーダ波の一例を示す波形図である。 この発明によるレーダ波の識別装置の実施の形態1のブロック図である。 実施の形態1における信号処理の流れを示すフローチャートである。 実施の形態1におけるレーダ波のウェーブレット変換のイメージ図である。 実施の形態1における未知パターン作成の説明図である。 実施の形態1における未知パターンと候補パターンのユークリッド距離の計算に関する説明図である。 実施の形態1における未知パターンと候補パターンのパターンマッチングの説明図である。 ウェーブレット変換におけるトランスパレメータbとスケールパラメータaの説明図である。 短時間フーリエ変換の時間-周波数分解能に関する説明図である。 ウェーブレット変換の時間-周波数分解能に関する説明図である。 実施の形態1における時間軸のデータをウェーブレット変換する変換説明図である。 実施の形態1における未知パターン、基準パターン、候補パターンの使用変数を示す図表である。 実施の形態1における未知パターンと候補パターンの評価値算出ケースの説明図である。 実施の形態1における未知パターンと候補パターンの他の評価値算出ケースの説明図である。 実施の形態1における未知パターンと候補パターンの他の評価値算出ケースの説明図である。 実施の形態1における未知パターンと候補パターンの他の評価値算出ケースの説明図である。
符号の説明
13:A/D変換器、14:データベース、20:信号処理回路、
22:データ変換手段、24:データ抽出手段、26:判定手段。

Claims (9)

  1. 受信レーダ波の識別を行なう信号処理回路を備えたレーダ波の識別装置であって、
    前記信号処理回路は、データ変換手段と、データ抽出手段と、識別手段を有し、前記データ変換手段は、前記受信レーダ波の波形成分を、時間軸と周波数軸とパワー軸からなる3軸の変換データに変換し、
    前記データ抽出手段は、前記3軸の変換データから、前記受信レーダ波の立上り部分の波形成分に対応する立上り波形データと、その立下り部分の波形成分に対応する立下り波形データを抽出し、
    前記識別手段は、前記データ抽出手段からの前記立上り波形データと前記立下り波形データに基づいて、前記受信レーダ波の識別を行なうことを特徴とするレーダ波の識別装置。
  2. 請求項1記載のレーダ波の識別装置であって、さらに、前記受信レーダ波の波形成分をデジタルデータに変換するA/D変換器を備え、前記信号処理回路のデータ変換手段は、前記A/D変換器からのデジタルデータを受けて、このデジタルデータを前記3軸の変換データに変換することを特徴とするレーダ波の識別装置。
  3. 請求項1記載のレーダ波の識別装置であって、前記データ変換手段は、ウェーブレット変換または短時間フーリエ変換により、前記受信レーダ波の波形成分を前記3軸の変換データに変換することを特徴するレーダ波の識別装置。
  4. 請求項1記載のレーダ波の識別装置であって、前記データ抽出手段は、前記立上り波形データと立下り波形データとを連接して連接波形データとし、この連接波形データは、そのパワーの絶対値の最大値が1になるように正規化してパターンとされ、前記識別手段は、前記パターンを用いて、前記受信レーダ波の識別を行なうことを特徴とするレーダ波の識別装置。
  5. 請求項4記載のレーダ波の識別装置であって、複数のレーダ波のそれぞれから作成された複数の基準パターンを蓄積するデータベースを有し、前記識別手段は、前記受信レーダ波から作成された未知パターンとし、この未知パターンと、前記複数の基準パターンの中で、前記未知パターンの前記時間軸のデータ数、前記周波数軸のデータ数とほぼ一致するパターンを有する複数の候補パターンとを比較し、前記未知パターンと候補パターンとのパターンマッチングに基づき、前記未知パターンの識別を行なうことを特徴とするレーダ波の識別装置。
  6. 請求項5記載のレーダ波の識別装置であって、前記パターンマッチングでは、前記未知パターンと前記複数の候補パターンとのユークリッド距離から評価値を計算し、前記未知パターンと複数の前記候補パターンから算出された評価値の中で、最も評価値の小さい候補パターンを、前記未知パターンと判定することを特徴するレーダ波の識別装置。
  7. 請求項5記載のレーダ波の識別装置であって、前記パターンマッチングでは、前記候補パターンと未知パターンの一方をずらしながら評価値を計算し、最小の評価値を計算する特徴とするレーダ波の識別装置。
  8. 請求項5記載のレーダ波の識別装置であって、前記パターンマッチングでは、評価値がある条件を満たす場合、前記未知パターンに該当する候補パターンがないと判定し、その未知パターンをデータベースに新規に登録する処理を行なうことを特徴とするレーダ波の識別装置。
  9. 請求項8記載のレーダ波の識別装置であって、前記未知パターンとともに、そのもとの波形成分をも、前記データベースに登録することを特徴とするレーダ波の識別装置。
JP2006347228A 2006-12-25 2006-12-25 レーダ波の識別装置 Active JP4908185B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006347228A JP4908185B2 (ja) 2006-12-25 2006-12-25 レーダ波の識別装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006347228A JP4908185B2 (ja) 2006-12-25 2006-12-25 レーダ波の識別装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008157768A true JP2008157768A (ja) 2008-07-10
JP4908185B2 JP4908185B2 (ja) 2012-04-04

Family

ID=39658832

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006347228A Active JP4908185B2 (ja) 2006-12-25 2006-12-25 レーダ波の識別装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4908185B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008281517A (ja) * 2007-05-14 2008-11-20 Mitsubishi Electric Corp パルス変調信号列の同定装置
JP2018197689A (ja) * 2017-05-23 2018-12-13 三菱電機株式会社 電波特性解析装置
JP2020173172A (ja) * 2019-04-10 2020-10-22 三菱電機株式会社 電波諸元学習装置及び目標識別装置
CN112415511A (zh) * 2020-12-04 2021-02-26 安徽圭目机器人有限公司 基于小波变换的浅层对地雷达信号去除地面波的方法

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0865192A (ja) * 1994-08-16 1996-03-08 Sony Tektronix Corp 無線機器特定装置
JPH09211040A (ja) * 1996-01-31 1997-08-15 Nec Corp 波形解析装置
JPH1039003A (ja) * 1996-07-29 1998-02-13 Toshiba Corp 信号分析装置
JPH10268034A (ja) * 1997-03-26 1998-10-09 Mitsubishi Electric Corp パルス信号受信装置
JPH11174144A (ja) * 1997-12-08 1999-07-02 Mitsubishi Electric Corp 電波探知装置
JP2002131366A (ja) * 2000-10-20 2002-05-09 Toshiba Corp 高電圧機器の内部部分放電監視装置

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0865192A (ja) * 1994-08-16 1996-03-08 Sony Tektronix Corp 無線機器特定装置
JPH09211040A (ja) * 1996-01-31 1997-08-15 Nec Corp 波形解析装置
JPH1039003A (ja) * 1996-07-29 1998-02-13 Toshiba Corp 信号分析装置
JPH10268034A (ja) * 1997-03-26 1998-10-09 Mitsubishi Electric Corp パルス信号受信装置
JPH11174144A (ja) * 1997-12-08 1999-07-02 Mitsubishi Electric Corp 電波探知装置
JP2002131366A (ja) * 2000-10-20 2002-05-09 Toshiba Corp 高電圧機器の内部部分放電監視装置

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008281517A (ja) * 2007-05-14 2008-11-20 Mitsubishi Electric Corp パルス変調信号列の同定装置
JP2018197689A (ja) * 2017-05-23 2018-12-13 三菱電機株式会社 電波特性解析装置
JP2020173172A (ja) * 2019-04-10 2020-10-22 三菱電機株式会社 電波諸元学習装置及び目標識別装置
JP7287077B2 (ja) 2019-04-10 2023-06-06 三菱電機株式会社 電波諸元学習装置及び目標識別装置
CN112415511A (zh) * 2020-12-04 2021-02-26 安徽圭目机器人有限公司 基于小波变换的浅层对地雷达信号去除地面波的方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP4908185B2 (ja) 2012-04-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR102021531B1 (ko) 연속파 레이더를 이용한 미세 손 동작 인식 장치 및 그 방법
EP1229489A3 (en) Image processing method and apparatus
JP4908185B2 (ja) レーダ波の識別装置
JP2008100073A (ja) 対象体の大きさを測定するための超音波診断装置及び方法
JP5385182B2 (ja) 物体検出装置
CN109902616B (zh) 基于深度学习的人脸三维特征点检测方法及系统
JP2020077186A (ja) 監視システム、プログラム、及び記憶媒体
CN108113750B (zh) 柔性手术器械跟踪方法、装置、设备及存储介质
JP2013205830A (ja) トーン成分検出方法、トーン成分検出装置およびプログラム
JP2008157764A (ja) レーダ画像処理装置
JP2008026106A (ja) 逆合成開口レ−ダ装置
JP6744126B2 (ja) 文字認識装置、文字認識プログラム、文字認識方法
TWI522639B (zh) 位置辨識裝置、位置辨識系統以及位置辨識方法
KR101910453B1 (ko) 정보표시를 위한 핵심선 추출 장치 및 방법
CN110751935A (zh) 乐器演奏点的确定及节奏评分的方法
EP2003598A1 (en) Method and system for side detection of 3d undetailed ear impressions
KR101708275B1 (ko) Svm기반 레이더 스캔형태 인식방법 및 장치
US20130114898A1 (en) Template matching processing device and template matching processing program
KR101781572B1 (ko) 항법 시스템에 사용되는 dme 펄스 생성 장치 및 방법
JP2020173160A (ja) 津波高及び津波到達時間予測システム
JP5035370B2 (ja) 運動検出装置、運動検出方法、及びプログラム
CN111710347B (zh) 音频数据分析方法、电子设备及存储介质
JP2011027972A (ja) 信号処理装置、信号処理方法、及び信号処理プログラム
KR101970359B1 (ko) 개선된 dtw를 이용한 시계열 데이터의 올바른 대응 경로 계산 장치 및 방법
JP2005180970A (ja) レーダ目標識別装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20090206

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110615

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110621

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110721

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120110

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120112

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150120

Year of fee payment: 3

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 4908185

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150120

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250