JP2008154543A - 釣りエサ用容器 - Google Patents

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正廣 松原
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Abstract

【課題】 釣り針に取り付けた釣りエサを目的魚が食すまでエサ取りが釣りエサを食したりつつくことを防止又は減少させ、目的魚を効果的に釣り上げることを可能ならしめる釣りエサ用容器を提供する。
【解決手段】釣り針に取り付けられた釣りエサの少なくとも一部を内部空間に収容する保護容器であって、該内部空間と外部空間と仕切る壁部と、該釣り針を支持する釣り糸を貫通させる壁部に形成された糸貫通孔と、を備えてなり、該壁部は、釣り上げることを意図する目的魚が破壊可能である、釣りエサ用容器である。
【選択図】 図7

Description

本発明は、釣り針に取り付けられた釣りエサの少なくとも一部を内部空間に収容する保護容器である釣りエサ用容器に関し、より詳細には、釣り針に取り付けられた釣りエサを水中(例えば、海、湖、池又は川の中)に投げ入れた際、釣り上げることを意図しない魚(所謂、「エサ取り」。以後、エサ取りと言うこともある。)が該釣りエサをつついたり食べたりすることにより、釣り上げることを意図する目的魚を釣り上げることが妨害されることを防止又は減少させることができる釣りエサ用容器に関する。
釣りエサを取り付けた釣り針を水中に投入し、水中にいる魚を釣り上げる魚釣り(単に、「釣り」ということもある。)は、余暇の楽しみ(レジャー)としてや漁業として幅広く行われている。
かかる魚釣りにおいては、魚種や大きさ等により釣り上げることを意図する目的魚(例えば、体長30cm以上の鯛)をできる限り多く釣り上げたいと欲することがあり、そのためには釣り針に取り付けた釣りエサを目的魚にいかに食べさせるかが問題となる。
一方、目的魚がいる水中には、通常、釣り上げることを意図しない魚(エサ取り)もいるので、釣り針に取り付けた釣りエサをエサ取りが食したりつつくことにより、釣り針に取り付けた釣りエサが食べられなくなったり脱落することが生じ得る。このように釣り針に取り付けた釣りエサをエサ取りが食すこと等により釣りエサがなくなってしまうと、目的魚が食すべき釣りエサが釣り針に着いていないので目的魚を釣り上げることはできない(このような釣りエサが釣り針に着いていない状態では目的魚が釣れる可能性はないので時間が無駄である。)。加えて、エサ取りが釣りエサを食べることで釣り針に係り、釣り上げられることもあるが、かかる場合、エサ取りを釣り針から取り外し、そして釣り針に新しい釣りエサを付け、再度、水中に投入する必要があるためやはり時間を無駄にすることになる。
このように釣り針に取り付けた釣りエサをエサ取りが食したりつつくことにより、目的魚を釣り上げることが妨害されることを防止又は減少させるための提案が種々なされてきた(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1は、「タナに到達する前に餌取り魚に食わせ餌を取られたり、餌取り魚の釣り上げを回避すると共に、釣針が引っかかることなく確実に撒き餌と食わせ餌を付けた釣針を外部に放出できる魚釣用の撒き餌具を提供する。」(特許文献1中、要約中の課題)ためになされた発明を開示しており、具体的には、「上部に水は通過するが沈降中に撒き餌が通過しない通水部を有すると共に底部に撒き餌および釣針の通過できる開口部を有する筒状の本体と、該本体の上部に設けられた接続部を備え、前記本体に錘作用を持たせたことを特徴とする釣魚用撒き餌具。」(特許文献1中、請求項1)であり、それによって「かかる撒き餌具は、本体上部の接続部を道糸または天秤などの接続具に接続し、開口部から本体内部に撒き餌および食わせ餌を付けた釣針を収容することができる。その際、通水部が内部の空気や液体の通路となるので撒き餌が容易に且つスムースに充填できる。また、撒き餌具を水中に沈降させて目的とする魚種の回遊するタナまで到達させる途中においては、本体の錘作用および道糸の上向きの張力により本体は開口部を下側にして沈降する。そして内部に収容された撒き餌は下方からの水圧で内部に安定して保持され、さらに通水部から撒き餌が外部に散逸することもない。また食わせ餌を付けた釣針は本体内に収容されているので、食わせ餌を餌取り魚に食われたり、餌取り魚が釣れたりすることがない。そしてタナに到達した後は、道糸を僅かに上方へ引くことにより、あるいは通水部を通した水圧や水の流通により静止状態において、釣針などが本体に引っかかることなく、撒き餌および食わせ餌を付けた釣針を外部へ確実且つ円滑に放出することができる。」(特許文献1中、発明の詳細な説明の段落番号0009及び0010、)という発明が特許文献1には開示されている。
特開2000−93059号公報(例えば、発明の詳細な説明の段落番号0002〜0010、0027及び0028、第1図、要約等)
確かに、特許文献1に開示された釣魚用撒き餌具によれば、「撒き餌具を水中に沈降させて目的とする魚種が回遊するタナまで到達させる際には、本体の錘作用および道糸の上向きの張力により本体は開口部を下側に沈降するが、内部に収容された撒き餌は下方からの水圧で内部に保持され、さらに通水部から外部への撒き餌の散逸もない。また、食わせ餌を付けた釣針は撒き餌と共に本体内に収容されるので、タナに達するまでに食わせ餌を餌取り魚に食われたり、餌取り魚が釣れたりすることもない。そしてタナに到達した後は、道糸を僅かに上方へ引くことにより、あるいは通水部を通した水圧や水の流通により静止状態において、釣針などが本体に引っかかることなく、撒き餌および食わせ餌を付けた釣針を外部へ確実且つ円滑に放出することができる。」(特許文献1中、発明の詳細な説明の段落番号0027後段部分及び0028)が、目的魚が回遊するタナに到達した後は食わせ餌を付けた釣針は外部に放出されるので、その後は、釣り針に取り付けた釣りエサをエサ取りが食したりつつく可能性があり、それによってやはり目的魚を釣り上げることが妨害される可能性がある。
そこで、本発明においては、釣り針に取り付けた釣りエサを目的魚が食すまでエサ取りが該釣りエサを食したりつつくことを防止又は減少させることにより、目的魚を効果的に釣り上げることを可能ならしめる釣りエサ用容器を提供することを目的とする。
本発明の釣りエサ用容器(以下、「本容器」という。)は、釣り針に取り付けられた釣りエサの少なくとも一部を内部空間に収容する保護容器であって、該内部空間と外部空間と仕切る壁部と、該釣り針を支持する釣り糸を貫通させる壁部に形成された糸貫通孔と、を備えてなり、該壁部は、釣り上げることを意図する目的魚が破壊可能である、釣りエサ用容器である。
本容器は、釣り針に取り付けられた釣りエサの少なくとも一部を内部空間に収容する保護容器であり、釣り針が取り付けられた釣り糸を壁部の糸貫通孔に貫通させ、壁部が外部空間と仕切る内部空間に釣りエサの少なくとも一部(無論、釣りエサの全部であってもよい。)を収容する(即ち、釣り針に取り付けられた釣りエサの少なくとも一部が該内部空間に収容され、該釣り針が取り付けられた釣り糸は壁部の糸貫通孔から該外部空間へ突出する。)。そして、釣りエサの少なくとも一部を収容した該内部空間を該外部空間と仕切る壁部は、釣り上げることを意図する目的魚が破壊可能に形成されるので、目的魚は壁部を破壊することで少なくとも一部が該内部空間に収容された釣りエサを食すことができるが、目的魚よりも口の大きさ(最大に開いたときの縦の長さにより比較する)が小さい魚(エサ取り)は壁部を破壊することが困難(不可能又は可能性を低める)である。このため本容器を用いれば、釣り針に取り付けた釣りエサを目的魚が食すまで、目的魚よりも口が小さいエサ取りが釣りエサを食したりつつくことを防止又は減少させることができ、目的魚を効果的に釣り上げることを可能ならしめるものである。
なお、ここにいう「壁部は、釣り上げることを意図する目的魚が破壊可能」とは、壁部の少なくとも一部が目的魚の口に入り、目的魚が口の力で壁部の少なくとも一部をかみ砕き破壊することが可能であると共に、目的魚よりも口の大きさ(最大に開いたときの縦の長さにより比較する)が小さい魚(釣り上げることを意図しないエサ取り)が壁部の少なくとも一部を口に入れることができないことをいう。
壁部は、壁部の少なくとも一部が目的魚の口に入り、目的魚が口の力で壁部の少なくとも一部をかみ砕き破壊することが可能であれば足り、壁部の材質は何ら限定されるものではなく種々の材料によって形成されることができ、一例としては、樹脂材料(天然樹脂と合成樹脂との両方を含む。)、無機材料(例えば、陶器や磁器等)、材木等を含む材料を例示することができる。
また、前記壁部が、水分と接触し所定時間が経過後に膨潤、溶解及び崩壊のいずれかを生じる材料により形成されるもの(以下、「水変化材質本容器」という。)であってもよい。水分と接触し所定時間が経過後に膨潤、溶解及び崩壊のいずれかを生じる材料によって壁部が形成されれば、目的魚が興味をもって本容器をつつく等している間にも目的魚が本容器の少なくとも一部を口に入れ口(あご)の力でかみ砕き破壊しやすくなることから、本容器を用いることで目的魚を一層効果的に釣り上げることができる。なお、かかる材料が水分と接触し膨潤、溶解及び崩壊のいずれかを生じるまでの前記所定時間は、あまり短いとエサ取りが釣りエサを食べたりつつきやすくなり、あまり長いと目的魚が本容器をかみ砕き破壊しやすくなる効果が小さくなるので、これらを両立する範囲とされることが好ましく、通常、下限として、好ましくは1分以上であり、より好ましくは3分以上であり、最も好ましくは5分以上であり、上限として、好ましくは30分以下であり、より好ましくは10分以下である。
水変化材質本容器の場合に壁部を形成する「水分と接触し所定時間が経過後に膨潤、溶解及び崩壊のいずれかを生じる材料」としては、何ら限定されるものではなく種々の材料が用いられてよい。一例を挙げれば、「水分と接触し所定時間が経過後に膨潤を生じる材料」としては、セルロース(粉状、粒状、繊維状等のいずれも含む。)を含む材料、デンプン(粉状、粒状等のいずれも含む。)を含む材料、タンパク質を含む材料等を例示することができる。また、「水分と接触し所定時間が経過後に溶解を生じる材料」としては、食塩を含む材料、糖分(砂糖、果糖、麦芽糖等)を含む材料、アミノ酸を含む材料等を例示することができる。そして、「水分と接触し所定時間が経過後に崩壊のいずれかを生じる材料」としては、セルロース、デンプン、タンパク質、食塩、糖分、アミノ酸等が粉状又は粒状に分散した材料を例示することができる。とりわけ「水分と接触し所定時間が経過後に膨潤、溶解及び崩壊のいずれかを生じる材料」として、セルロース又はデンプンの少なくとも一方(無論、両方を含んでもよい。)を含むものであれば、水分と接触し所定時間が経過後に膨潤、溶解及び崩壊のいずれかを壁部が生じ、目的魚が興味をもって本容器をつつく等している間にも目的魚が本容器の少なくとも一部を口に入れ口(あご)の力でかみ砕き破壊しやすくなることから本容器を用いることで目的魚を一層効果的に釣り上げることができることに加え、本容器の一部又は全部が自然界(例えば、海中、湖中、河川中)において容易に分解され得るので、本容器を用いることにより環境汚染を引き起こす可能性が低い(万一、本容器の一部又は全部が自然界に放置されても、容易に分解され得ることから本容器を用いることにより環境汚染を引き起こす可能性が低い。)。
水変化材質本容器の場合に壁部を形成する「水分と接触し所定時間が経過後に膨潤、溶解及び崩壊のいずれかを生じる材料」が、前記目的魚が好む成分を含むものであってもよい。
このように目的魚が好む成分を含む材料によって壁部を形成することで、目的魚が生息している水中に本容器を配置したとき、壁部を形成する材料が水分と接触し膨潤、溶解又は崩壊を生じ、同時に、該材料に含まれる目的魚が好む成分も水中に拡散される。水中へ拡散された目的魚が好む成分を目的魚が嗅覚又は味覚等により感知することにより、目的魚が興味を持って本容器に集まってくるので、目的魚が本容器の少なくとも一部を口に入れかみ砕き破壊することを促し、目的魚を一層効果的に釣り上げることができる。
なお、「目的魚が好む成分」とは、目的魚の嗅覚や味覚等を刺激することで目的魚の食欲をそそる成分をいい、目的魚に応じて種々選択して用いられてよいが、例えば、目的魚が好んで捕食するエサが水中にて放出する成分を挙げることができる。目的魚が好む成分は、通常、魚釣りをする際に目的魚を近くに寄せるため水中に投じるエサ(所謂「撒き餌」である。以下、撒き餌ということがある。)に多く含まれているので、目的魚の種類等に応じ従来から用いられている撒き餌に含まれる成分を壁部を形成する材料が含有するようにしてもよい。例えば、目的魚が石鯛であればウニ由来成分(例えば、ウニ粉末)を該材料が含有するようにしたり、目的魚がメジナであればオキアミ由来成分(例えば、オキアミ粉末)を該材料が含有するようにしてもよい。
本容器は、前記内部空間と外部空間とを連通させる壁部に形成された連通孔を、さらに備えてなるもの(以下、「連通孔形成本容器」という。)であってもよい。
こうすることで釣りエサの少なくとも一部を収容した内部空間と、壁部により該内部空間と仕切られた外部空間と、が壁部に形成された連通孔により連通されるので、該内部空間に少なくとも一部が収容された釣りエサに接触した水が連通孔を経由して該外部空間へと流出するので、該釣りエサの成分(例えば、目的魚が嗅覚又は味覚等にて感知可能な成分)が該外部空間に漂う。このようにして該外部空間に漂う該釣りエサの成分によって、目的魚が興味を持って本容器に集まり目的魚が本容器の少なくとも一部を口に入れかみ砕き破壊することを促し、目的魚を一層効果的に釣り上げることができる。なお、連通孔は、釣り上げることを意図しないエサ取りが連通孔を通じて該内部空間に収容された釣りエサを食したりつつくことができないような大きさ及び形状にされることが好ましい。
連通孔形成本容器の場合、前記糸貫通孔を貫通した釣り糸により吊り下げられた場合、前記内部空間を水平方向に分割する平面である分割面に対し上方に位置する上方連通孔と、該分割面に対し下方に位置する下方連通孔と、を前記連通孔が有してなるものであってもよい。
糸貫通孔を貫通した釣り糸により本容器が吊り下げられた場合(目的魚が住む水中において本容器が吊り下げられた場合)、本容器の上方と下方とのうちいずれか一方から他方に向けて水流が生じていることが多い(即ち、上方から下方に向けて下降水流が存在するか、又は下方から上方に向けて上昇水流が存在することが多い。)。このため内部空間と外部空間とを連通させる壁部に形成された連通孔が、糸貫通孔を貫通した釣り糸により本容器が吊り下げられた該場合において、該分割面(本容器の前記内部空間を水平方向に分割する平面)に対し上方に位置する上方連通孔と、該分割面に対し下方に位置する下方連通孔と、を有していれば、本容器の上方と下方とのうちいずれか一方から他方に向けた水流によって上方連通孔と下方連通孔とのいずれか一方から他方に向けて本容器の前記内部空間内に水流が生じ前記内部空間から外部空間に水が流出する(具体的には、上方から下方に向けた下降水流により、上方連通孔を経て外部空間から内部空間へ水が進入し、下方連通孔を経て内部空間から外部空間へ水が流出する。逆に、下方から上方に向けた上昇水流により、下方連通孔を経て外部空間から内部空間へ水が進入し、上方連通孔を経て内部空間から外部空間へ水が流出する。)。これによって内部空間に少なくとも一部が収容された釣りエサに接触した水が連通孔を経由して外部空間へと流出するので、該釣りエサの成分(例えば、目的魚が嗅覚又は味覚等にて感知可能な成分)が該外部空間に漂うことから、目的魚が興味を持って本容器に集まり目的魚が本容器の少なくとも一部を口に入れかみ砕き破壊することを促し、目的魚を一層効果的に釣り上げることができる。
連通孔形成本容器の場合、前記糸貫通孔を貫通した釣り糸により吊り下げられた場合、前記糸貫通孔を通過する鉛直平面により分割される2の空間それぞれに連通孔が形成されるものであってもよい。
糸貫通孔を貫通した釣り糸により本容器が吊り下げられた場合(目的魚が住む水中において本容器が吊り下げられた場合)、水平方向の速度成分を有する水流(該水流の流れ方向に平行な線分を水平面へ正投影した際、その投影が点ではなく線分として示される。)が生じていることが多い。このため内部空間と外部空間とを連通させる壁部に形成された連通孔が、糸貫通孔を通過する鉛直平面により分割される2の空間それぞれに連通孔が形成されるようにすれば、該2の空間のうち一方の空間から他方の空間に向けた水流によって該2の空間のうち該一方の空間に形成される連通孔から該他方の空間に形成される連通孔に向けて本容器の前記内部空間内に水流が生じ前記内部空間から外部空間に水が流出する(具体的には、該一方の空間に形成される連通孔を経て外部空間から内部空間へ水が進入し、該他方の空間に形成される連通孔を経て内部空間から外部空間へ水が流出する。)。これによって内部空間に少なくとも一部が収容された釣りエサに接触した水が連通孔を経由して外部空間へと流出するので、該釣りエサの成分(例えば、目的魚が嗅覚又は味覚等にて感知可能な成分)が該外部空間に漂うことから、目的魚が興味を持って本容器に集まり目的魚が本容器の少なくとも一部を口に入れかみ砕き破壊することを促し、目的魚を一層効果的に釣り上げることができる。
本容器においては、壁部が、分割された少なくとも2の部分を有してなるもの(以下、「分割壁部本容器」という。)であってもよい。
このように壁部が、分割された少なくとも2(2、3、4、5・・・・)の部分を有してなることで、これら分割された部分を組み付ける前は、釣り針に取り付けられた釣りエサの少なくとも一部を本容器の前記内部空間となるべき位置に配置しやすいことから、分割された部分を分離した状態で該釣りエサの少なくとも一部を前記内部空間となるべき位置に配置し、その後、該分割された部分を組み付けて壁部を形成することができるので本容器の使用を便ならしめることができる。
分割壁部本容器の場合、前記分割された少なくとも2の部分が前記壁部を形成するよう互いに固定する固定手段が係合する固定手段係合手段を、さらに備えてなるもの(以下、「固定手段係合手段保有本容器」という。)であってもよい。
前述の通り、分割壁部本容器においては(分割された部分を組み付ける前に、釣り針に取り付けられた釣りエサの少なくとも一部を本容器の前記内部空間となるべき位置に配置した後)前記分割された少なくとも2の部分が前記壁部を形成するよう互いに固定する必要があり、そのためには前記分割された少なくとも2の部分が前記壁部を形成するよう互いに固定する固定手段を設けるようにしてもよい。かかる固定手段は、前記分割された少なくとも2の部分が前記壁部を形成するよう互いに固定することができるものであればいかなるものであってもよく何ら限定されるものではないが、一例を挙げれば、前記分割された少なくとも2の部分が前記壁部を形成するよう互いに縛着する線材を含むもの(例えば、針金、紐、ゴム紐、輪ゴム、弦巻バネ及び糸等のような線材を含むもの)や前記分割された少なくとも2の部分が前記壁部を形成するよう互いに固定する固定具(釘、ピン、ステープラー、かすがい等)といった如きである。このような固定手段のうち前記分割された少なくとも2の部分と別体のものは、前記分割された少なくとも2の部分が前記壁部を形成した後にも不意に前記壁部からずれたり脱落することが生じうる。このため固定手段が係合する固定手段係合手段を本装置が備えるようにすれば、固定手段係合手段への固定手段の係合により、固定手段の前記壁部からのずれや脱落を防止又は減少させることができる。
固定手段係合手段保有本容器の場合、前記固定手段が、前記分割された少なくとも2の部分を縛着する線材を含んでなり、前記固定手段係合手段が、前記分割された少なくとも2の部分のうち少なくとも一に形成され、該線材が該線材の長手方向に対して垂直方向に移動することを制限する移動制限手段を含んでなるもの(以下、「移動制限手段保有本容器」という。)であってもよい。
上記の如く、固定手段としては、前記分割された少なくとも2の部分を縛着する線材を含むものを便利に用いることができるが、前記分割された少なくとも2の部分とは別体の線材にて縛着すると、該線材が該線材の長手方向に対して垂直方向に移動することにより不意に前記壁部からずれたり脱落することが生じやすい。これを有効に防止又は減少させるため、該線材が該線材の長手方向に対して垂直方向に移動すること(即ち、線材が横方向にずれること)を制限する移動制限手段が前記分割された少なくとも2の部分のうち少なくとも一(無論、前記分割された少なくとも2の部分のうちの全部であってもよい。)に形成されると共に、前記固定手段係合手段が該移動制限手段を含むようにしてもよい。
移動制限手段保有本容器の場合、前記移動制限手段が、前記垂直方向に前記線材が移動する際、前記垂直方向から前記線材に当接する凹部又は凸部であってもよい。
このように線材の長手方向に対する垂直方向に線材が移動する際、前記垂直方向から前記線材に当接する凹部又は凸部として前記移動制限手段を構成すれば、該線材が該線材の長手方向に対して垂直方向に不意に移動することを簡単な構成により確実に防止又は減少させることができる。
なお、前記垂直方向から前記線材に当接する凹部又は凸部とは、該線材が該線材の長手方向に対して垂直方向に不意に移動することを所望程度に防止又は減少させるものであれば足り、該線材の全長にわたって該線材に当接可能なものである必要は必ずしもなく(無論、該線材の全長にわたって該線材に当接可能なものであってもよい。)、該線材の長手方向に沿って破線状に設けられた凹部(溝)又は凸部(凸条)であっても、該線材の長手方向に沿った一部の領域のみに設けられた凹部(溝)又は凸部(凸条)であってもよい。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。しかしながら、これらによって本発明は何ら制限されるものではない。
図1は、一実施形態の本発明の釣りエサ用容器(本容器)11を示す図(具体的には、図1(a)は本容器11の平面図であり、図1(b)は本容器11の正面図(図1(a)中の矢印C方向から見たところを示している。)である。)であり、図2は、図1の断面図(具体的には、図2(a)は図1(a)のAーA断面図であり、図2(b)は図1(b)のBーB断面図である。)である。図1及び図2を参照して、本容器11について説明する(なお、図1(b)及び図2(a)は、図示及び理解を容易にするため、後述する第1部分21及び第2部分41の間に隙間を設けて図示している。)。
本容器11は、第1部分21と第2部分41とを備えてなり、第1部分21及び第2部分41は互いに同一のもの(従って、形状、構造、寸法及び材質等の全てに関し同じである。)によって構成されている。このため第1部分21と第2部分41とを構成するものは、単一のものを区別なく用いることができるので、本容器11の製造、管理及び流通コストを低減すると共に、本容器11の使用を便ならしめる(なお、上記のようにここでは第1部分21及び第2部分41は互いに同一のものを用いているが、これに限定されるものではなく、第1部分21及び第2部分41は互いに異なるものであってもよい。)。
上述した如く互いに同一の第1部分21及び第2部分41は、中空の略半球状(球をその中心を含む平面(以下、「切断面」という。なお、理解を容易にするため図1(b)及び図2(a)に切断面Pとして示したが、これは仮想上の平面である。)により切断した場合に生じる2の部分のうち一方が形成する一定厚みの球冠形状)をしており、第1部分21及び第2部分41の切り口を切断面Pにて互いに合わせることで中空の略球状(ここでは上下方向にややつぶれた球状)を形成することができる。
前記球の前記中心から切断面Pに対して垂直な仮想上の直線L(図1(a)及び図2(b)は直線Lに対して垂直な方向から見たところを示しているので直線Lを点によって示し、図1(b)及び図2(a)では直線Lを点線により示した。)を考える。
第1部分21には、直線Lを含み互いになす角度が等しい仮想上の4の平面に沿って、細長い連通孔が形成されている(ここでは該4の平面の交線は直線Lであり、該4の平面のいずれの1の平面も隣接する隣の平面と角度45度(360度/(4×2)=45度)にて交わる。具体的には、第1部分21は、第1部分第1連通孔25a、第1部分第2連通孔25b、第1部分第3連通孔25c、第1部分第4連通孔25d、第1部分第5連通孔25e、第1部分第6連通孔25f及び第1部分第7連通孔25gが形成されており、さらに第1部分第7連通孔25gは、直線Lの周りに略円形に形成された第1部分中心連通孔25g2と、第1部分中心連通孔25g2に連なるように細長く形成された第1部分側方連通孔25g1と、第1部分中心連通孔25g2に連なるよう(第1部分側方連通孔25g1とは反対方向にのびている。)に細長く形成された第1部分側方連通孔25g3と、を有してなる。詳細には、前記4の平面をそれぞれ平面イ、平面ロ、平面ハ及び平面ニと呼べば、第1部分第1連通孔25aと第1部分第4連通孔25dとは平面イに沿って細長く形成され、第1部分第2連通孔25bと第1部分第5連通孔25eとは平面ロに沿って細長く形成され、第1部分第3連通孔25cと第1部分第6連通孔25fとは平面ニに沿って細長く形成され、そして第1部分側方連通孔25g1と第1部分中心連通孔25g2と第1部分側方連通孔25g3とが一体に連なり形成される第1部分第7連通孔25gは平面ハに沿って細長く形成されている。なお、第1部分第1連通孔25a、第1部分第2連通孔25b、第1部分第3連通孔25c、第1部分第4連通孔25d、第1部分第5連通孔25e及び第1部分第6連通孔25fいずれも第1部分中心連通孔25g2に連なることなく、そして第1部分第1連通孔25a、第1部分第2連通孔25b、第1部分第3連通孔25c、第1部分第4連通孔25d、第1部分第5連通孔25e及び第1部分第6連通孔25fいずれの両端も、一端(直線Lに近い方)は直線Lを軸とする半径r1の直円柱の側面に略接しかつ該両端のうちの他端(直線Lから遠い方)は直線Lを軸とする半径r2の直円柱の側面に略接するようになっている(但しr1はr2よりも小さい)。そして、第1部分第7連通孔25gの両端(該両端のうち一端は第1部分側方連通孔25g1の端部により形成され、該両端のうち他端は第1部分側方連通孔25g3の端部により形成されている。)はいずれも直線Lを軸とする半径r3の直円柱の側面に略接する(但し、r3はr1より大きくかつr2より小さい)。
同様に、第2部分41にも、前記4の平面たる平面イ、平面ロ、平面ハ及び平面ニ(但し、平面イ、平面ロ、平面ハ及び平面ニは、第1部分21の説明に用いた平面イ、平面ロ、平面ハ及び平面ニに同じ)に沿って、細長い連通孔が形成されている。具体的には、第2部分41は、第2部分第1連通孔45a、第2部分第2連通孔45b、第2部分第3連通孔45c、第2部分第4連通孔45d、第2部分第5連通孔45e、第2部分第6連通孔45f及び第2部分第7連通孔45gが形成されており、さらに第2部分第7連通孔45gは、直線Lの周りに略円形に形成された第2部分中心連通孔45g2と、第2部分中心連通孔45g2に連なるように細長く形成された第2部分側方連通孔45g1と、第2部分中心連通孔45g2に連なるよう(第2部分側方連通孔45g1とは反対方向にのびている。)に細長く形成された第2部分側方連通孔45g3と、を有してなる。詳細には、第2部分第1連通孔45aと第2部分第4連通孔45dとは平面イに沿って細長く形成され、第2部分第2連通孔45bと第2部分第5連通孔45eとは平面ロに沿って細長く形成され、第2部分第3連通孔45cと第2部分第6連通孔45fとは平面ニに沿って細長く形成され、そして第2部分側方連通孔45g1と第2部分中心連通孔45g2と第2部分側方連通孔45g3とが一体に連なり形成される第2部分第7連通孔45gは平面ハに沿って細長く形成されている。なお、第2部分第1連通孔45a、第2部分第2連通孔45b、第2部分第3連通孔45c、第2部分第4連通孔45d、第2部分第5連通孔45e及び第2部分第6連通孔45fいずれも第2部分中心連通孔45g2に連なることなく、そして第2部分第1連通孔45a、第2部分第2連通孔45b、第2部分第3連通孔45c、第2部分第4連通孔45d、第2部分第5連通孔45e及び第2部分第6連通孔45fいずれの両端も、一端(直線Lに近い方)は直線Lを軸とする半径r1の直円柱の側面に略接しかつ該両端のうちの他端(直線Lから遠い方)は直線Lを軸とする半径r2の直円柱の側面に略接するようになっている(但しr1及びr2は第1部分21の説明に用いたr1及びr2に同じ)。そして、第2部分第7連通孔45gの両端(該両端のうち一端は第2部分側方連通孔45g1の端部により形成され、該両端のうち他端は第2部分側方連通孔45g3の端部により形成されている。)はいずれも直線Lを軸とする半径r3の直円柱の側面に略接する(但し、r3は第1部分21の説明に用いたr3に同じ)。
以上のように第1部分21と第2部分41とを図1及び図2に示したように切断面Pにて互いの切り口を合わせることで、外部空間51と仕切られた内部空間13(特に図2(a)及び図2(b)を参照されたい。)を形成することができる。後で詳述するが、かかる内部空間13には、釣り針に取り付けられた釣りエサを収容することができ(その際、該釣り針を支持する釣り糸は、主として第1部分中心連通孔25g2を経由して外部空間51から内部空間13へ進入する。)、第1部分第1連通孔25a、第1部分第2連通孔25b、第1部分第3連通孔25c、第1部分第4連通孔25d、第1部分第5連通孔25e、第1部分第6連通孔25f、第1部分第7連通孔25g、第2部分第1連通孔45a、第2部分第2連通孔45b、第2部分第3連通孔45c、第2部分第4連通孔45d、第2部分第5連通孔45e、第2部分第6連通孔45f及び第2部分第7連通孔45gのいずれからも、内部空間13に収容された該釣り針に取り付けられた該釣りエサの全部及び該釣り針の全部が外部空間51へ脱出できないような大きさ及び形状にされている(内部空間13に収容された該釣り針に取り付けられた該釣りエサの一部及び/又は該釣り針の一部は外部空間51へ脱出してもよい。なお、具体的には、ここではこれらの連通孔の幅dは1.5〜2.0mm程度とされ、第1部分中心連通孔25g2及び第2部分中心連通孔45g2の直径DCは約3.0mmとされ、第1部分21及び第2部分41それぞれの高さH(切断面Pに対して垂直方向の寸法)は約20mmとされ、第1部分21及び第2部分41それぞれの直径K(切断面Pに対して平行方向の寸法)は約50mmとされ、第1部分21及び第2部分41それぞれの厚みJは約1.5mmとされている。)。
第1部分21及び第2部分41の製造方法について説明する。
まず、第1部分21及び第2部分41を成形するための成形材料を調製する。成形材料を調製するための原料は、(1)植物性繊維質粉体、(2)植物性結合剤粉体、(3)ウニ粉、(4)油脂含有成分、(5)着色料及び(6)水を混合撹拌することで調製する。これら(1)〜(6)のうち、(1)植物性繊維質粉体及び(2)植物性結合剤粉体は、国際公開第WO2003/074242号パンフレット(以下、「先行国際公開公報」と言う。)に記載された植物性繊維質粉体及び植物性結合剤粉体と同様のものを使用することができ、換言すれば、上記の(1)植物性繊維質粉体と(2)植物性結合剤粉体と(6)水との混合物は先行国際公開公報における「植物性繊維質粉体と、澱粉粉体とガム質粉体との混合物である植物性結合剤粉体と、水との混合物であることを特徴とする生分解性繊維質成形材料」(先行国際公開公報の請求項16)に該当する。従って、ここで用いた第1部分21及び第2部分41を成形するための成形材料は、先行国際公開公報の生分解性繊維質成形材料に(3)ウニ粉と(4)油脂含有成分と(5)着色料とを加えたものと考えることができる。
以上のように、上記の(1)植物性繊維質粉体及び(2)植物性結合剤粉体の詳細な説明は先行国際公開公報においてそれぞれ植物性繊維質粉体及び植物性結合剤粉体として詳しくなされているので、ここでは詳細な説明を省略するが大略次の如きである。
(1)植物性繊維質粉体としては、セルロースを含む粉体を幅広く用いることができ、例えば、先行国際公開公報の第4頁第4行〜第6行に記載されているように「植物性繊維質粉体として、木,草,葉,籾殻,米糠,果実皮,コーヒー豆抽出残渣等毒性の無いあらゆる植物性繊維質素材の粉体又はこれらの混合粉体を使用することができる」ものであり、かかる植物性繊維質素材(間伐材や木材加工所の加工残材も好適に用いることができる。)を先行国際公開公報の第10頁第24行〜第16頁第6行に記載の方法により植物性繊維質粉体とすることができる(必要に応じて適宜篩いにて分級してもよい。)。そして、上記成形材料を調製する(1)植物性繊維質粉体として木粉を用いる場合であれば、松、檜又は杉等のような針葉樹や、楢等のような広葉樹を植物性繊維質素材として用いることができ、該木粉の粒径としては50〜500マイクロメートルの木粉を用いることができる。
(2)植物性結合剤粉体としては澱粉粉体とガム質粉体との混合物を使用することができ、この澱粉粉体としては先行国際公開公報の第4頁第18行〜第20行に記載されているように「小麦粉澱粉,馬鈴薯澱粉,コーンスターチ,ワキシーコーンスターチ,ハイアミロース澱粉,サゴ澱粉,タピオカ澱粉等・・・・あらゆる澱粉の粉体またはこれらの混合粉体」を使用することができる。そして、植物性結合剤粉体には先行国際公開公報に記載の通り澱粉粉体の他、ガム質粉体を含んでもよく、例えば、先行国際公開公報の第5頁第5行〜第18行に記載されているように好ましくは「ガム質は、水溶性多糖類である。・・・・・本発明の好ましい態様においては、水溶性多糖類は、キサンタンガム,タマリンドガム,ジェランガム,カラギーナン,プルラン,グアーガム,ローカストビーンガム,タラガム,ペクチン,アルギン酸および寒天から選ばれる1種又は2種以上である。キサンタンガム,タマリンドガム,ジェランガム,カラギーナン,プルラン,グアーガム,ローカストビーンガム,タラガム,ペクチン,アルギン酸、寒天等の水溶性多糖類を使用することができる。これらは単独で使用しても良く1種又は2種以上を混合して使用しても良い。本発明の好ましい態様においては、水溶性多糖類は、キサンタンガムおよびタマリンドガムから選ばれる1種又は2種である。」ようにされてよい。
(3)ウニ粉は、ウニ由来の粉体を特に制限なく使用することができるが、例えば、ウニ殻(ウニのうち、食用となるウニの中身を取り出した残りの部分)を乾燥させ粉砕した粉末や、ウニ全部(上述したウニの中身とウニ殻とを含む。)を乾燥させ粉砕した粉末等を例示することができ、さらに、釣りエサ(撒き餌に配合するために多用される。)に配合するために流通しているウニ由来の粉末を用いることもできる。
(4)油脂含有成分としては油脂分を含む成分を特に制限なく使用することができ、例えば、米糠やヤシ油粉末等のような植物由来油脂含有成分と、ラード(豚脂)ヘット(牛脂)等のような動物由来油脂含有成分と、を例示できるが、好ましくは植物由来油脂含有成分である。
(5)着色料は、本容器11(第1部分21及び第2部分41)が目的魚にとって警戒されるような色彩ではなく、目的魚が興味を持ったり注意を引くような色彩にするために添加されるが、例えば、目的魚が好んで捕食するエサの色(例えば、目的魚が石鯛であれば、天然ウニの赤暗色)に本容器11(第1部分21及び第2部分41)の色彩が近づくような着色料の種類及び量が添加されるようにしてもよい。
また、ここでは本容器11(第1部分21及び第2部分41)を成形するための成形材料は、ここでは(1)植物性繊維質粉体、(2)植物性結合剤粉体、(3)ウニ粉、(4)油脂含有成分、(5)着色料(赤色の食紅)及び(6)水の各成分を加え混合し調製したが、これら(1)〜(6)のいずれもが必ずしも必須の成分ではなく、これら(1)〜(6)から適宜選択したものを混合したり、さらにこれら(1)〜(6)以外のものを加えてよい。例えば、(1)植物性繊維質粉体と(2)植物性結合剤粉体と(6)水とを混合した成形材料(以下、「基本成形材料」という。)や、基本成形材料の成分に(3)ウニ粉を混合した成形材料や、基本成形材料の成分に(4)油脂含有成分を混合した成形材料や、基本成形材料の成分に(5)着色料(赤色の食紅)を混合した成形材料や、基本成形材料の成分に(3)ウニ粉と(4)油脂含有成分とを混合した成形材料や、基本成形材料の成分に(3)ウニ粉と(5)着色料(赤色の食紅)とを混合した成形材料や、基本成形材料の成分に(4)油脂含有成分と(5)着色料(赤色の食紅)とを混合した成形材料や、そしてこれらの成形材料の成分に(1)〜(6)以外の成分を加えた成形材料等を適宜用いてよい。
上記成形材料を調製するための配合割合は、本容器11の大きさ、形状、厚み等や本容器11が目的とする目的魚等に応じて適宜変更されてよく何ら制限されるものではないが、通常、(1)植物性繊維質粉体(例えば、松、檜又は杉等のような針葉樹や楢等のような広葉樹を植物性繊維質素材として用いた50〜500マイクロメートル粒径の木粉):35〜45重量部、(2)植物性結合剤粉体:12〜17重量部、(3)ウニ粉(ウニ殻を乾燥させ粉砕した200マイクロメートル以下の粒径を有する粉末):7〜15重量部、(4)油脂含有成分(例えば、米糠やヤシ油粉末等のような植物由来油脂含有成分):0〜4重量部、(5)着色料(赤色の食紅):0〜1重量部、(6)水:25〜32重量部、の範囲とされてもよい。
また、ここでは(1)植物性繊維質粉体として、具体的には、80メッシュによる篩いを通過した北欧松の木粉:1160gと、(2)植物性結合剤粉体として、具体的には、小麦粉澱粉91重量%、キサンタンガム3重量%及びタマリンドガム6重量%の混合物:380gと、(3)ウニ粉として、80メッシュによる篩いを通過したウニ粉(ウニを乾燥させ粉砕した後、80メッシュにより篩う):280gと、(4)油脂含有成分として、具体的には、米糠:60gと、(5)着色料として、赤色の食紅(食用赤色2号):0.1gと、(6)水:800gと、を用い、これら(1)植物性繊維質粉体、(2)植物性結合剤粉体、(3)ウニ粉、(4)油脂含有成分、(5)着色料(赤色の食紅)及び(6)水をミキサー(一般的な混合撹拌装置を用いた。)の撹拌容器に装入し約30分間十分に撹拌し、成形材料とした。
なお、(1)植物性繊維質粉体(具体的には、80メッシュによる篩いを通過した北欧松の木粉)の製造方法は、先行国際公開公報の第10頁第24行〜第16頁第6行に記載の方法において、植物性繊維質素材として北欧松のチップを用いて得られる植物繊維質粉体を80メッシュによる篩いで篩うことにより行われた。
また、(2)植物性結合剤粉体(具体的には、小麦粉澱粉91重量%、キサンタンガム3重量%及びタマリンドガム6重量%の混合物)は、先行国際公開公報の「実施例4:植木鉢の製造」において用いた植物性結合剤粉体(小麦粉澱粉91重量%,キサンタンガム3重量%およびタマリンドガム6重量%の混合物)と同じものである。
このようにやはりここで実際に調製した(1)植物性繊維質粉体、(2)植物性結合剤粉体、(3)ウニ粉、(4)油脂含有成分、(5)着色料及び(6)水を混合し調製した成形材料は、先行国際公開公報における生分解性繊維質成形材料に(3)ウニ粉、(4)油脂含有成分及び(5)着色料を添加したものである。
次いで、熱硬化型射出成形機を用い、前記調製した成形材料により成形を行った(第1部分21及び第2部分41のいずれも同じ形状及び寸法であるので1種類を成形すればよい。)。なお、射出成形の条件は、シリンダーからノズルまでの温度が約90℃であり、成形型温度が約60℃であった。なお、ここでは熱硬化性樹脂の射出成形機を用いて射出成形したが、これに限定されるものではなく、その他の成形方法(一例を挙げれば、熱可塑性樹脂の射出成形機を用いた射出成形、射出成形と同様の射出工程を有するインジェクションプレス成形、圧縮成型、トランスファ成形、加熱加圧成形、押出成形等の如きである。)を用いてよいことは言うまでもない。
本容器11の使用方法について説明する。
図3は、本容器11の使用方法の第1ステップを示す断面図(断面位置は図2(a)と同じ位置である。)である。図3を参照して、本容器11の使用方法の第1ステップについて説明する。第1ステップでは、本容器11を構成する第1部分21に仕掛け100を係合させる。ここでは仕掛け100は、幹糸103(具体的にはここでは金属製のワイヤー34番を使用している)と、幹糸103の基端に取り付けられた環状の連結部材101(具体的には、ここでは金属製のワイヤー34番を使用している)と、幹糸103の先端に基端が取り付けられた第1枝糸105a(ここではアラミド繊維たるデュポン社製の商品名「ケブラー」繊維を使用した。)と、第1枝糸105aの先端に取り付けられた第1釣り針107aと、幹糸103の先端に基端が取り付けられた第2枝糸105b(ここではアラミド繊維たるデュポン社製の商品名「ケブラー」繊維を使用した。)と、第2枝糸105bの先端に取り付けられた第2釣り針107bと、を有してなる。第1ステップでは、連結部材101を第1部分中心連通孔25g2を経由して第1部分21の内部空間13a側から外部空間51側へと通過させ、仕掛け100の連結部材101側が外部空間51側に存すると共に仕掛け100の第1釣り針107a及び第2釣り針107b側が内部空間13a側に存するようにされる(なお、幹糸103は、内部空間13aから外部空間51へ貫通するように第1部分中心連通孔25g2に遊嵌されている。)。また、ここでは仕掛け100は、第1枝糸105aとその先端に取り付けられた第1釣り針107aと、第2枝糸105bとその先端に取り付けられた第2釣り針107bと、の一対(即ち2個)の枝糸とその先端に取り付けられた釣り針とを有しているが、これに限定されるものでないことは言うまでもなく、例えば、1のみの枝糸とその先端に取り付けられた釣り針とを有する場合(所謂、1本針仕掛け)や3以上の枝糸とその先端に取り付けられた釣り針とを有する場合であってよいことは言うまでもない。
図4は、本容器11の使用方法の第2ステップを示す断面図(断面位置は図3と同じ位置である。)である。図4を参照して、本容器11の使用方法の第2ステップについて説明する。第2ステップでは、第1釣り針107aに釣りエサ201aを取り付けると共に、第2釣り針107bに釣りエサ201bを取り付ける。なお、ここでは釣りエサ201a、201bのいずれも赤貝のむき身を取り付けているが、これに限定されるものではなく、釣り上げることを意図する目的魚が好む釣りエサを自由に選択し取り付けることができる。一例を挙げれば、ムール貝のむき身やイソメ類(例えば、アカムシ、イワムシ、スゴカイ、オニイソメ等)等の如きである。
図5は、本容器11の使用方法の第3ステップを示す断面図(断面位置は図4と同じ位置である。)である。図5を参照して、本容器11の使用方法の第3ステップについて説明する。第3ステップでは、図4に示した第2ステップにおいて第1釣り針107a及び第2釣り針107bに取り付けられた釣りエサ201a、201bが内部空間13に収容されるよう、第1部分21に対して第2部分41を配置する。第1部分21に対し第2部分41を配置したところを図5は示しており、第1部分21と第2部分41との位置関係は、上述した図1及び図2と同様である。
図6及び図7は、本容器11の使用方法の第4ステップを示す図である。具体的には、図6(a)は本容器11の平面図(図1(a)と同じ位置から見たところを示している。)であり、図6(b)は本容器11の正面図(図6(a)中の矢印N方向から見たところを示している。なお、図1(b)と同じ位置から見たところを示している。)である。なお、図示及び理解を容易にするため、釣りエサ201a、201bを含む仕掛け100の図示を図6では省略している。図7は、本容器11の使用方法の第4ステップを示す断面図(断面位置は図5と同じ位置であり、図6(a)中にM−M断面として示した。)である。図6及び図7を参照して、本容器11の使用方法の第4ステップについて説明する。
第4ステップにおいては、第3ステップにて配置した第1部分21と第2部分41とを縛着するための輪ゴム301が取り付けられている。輪ゴム301は、伸縮自在で柔軟なゴム材料により形成されており、第1部分21と第2部分41とをやや引き伸ばされた状態で周回することで、第1部分21と第2部分41とが不意に離れないように第1部分21と第2部分41とに力を加えている(輪ゴム301が伸長されることにより輪ゴム301の長手方向に生じる張力に基づく)。輪ゴム301は、第1部分21が有する第1部分第7連通孔25gに長手方向が沿って嵌入されると共に、第2部分41が有する第2部分第7連通孔45gに長手方向が沿って嵌入され、これら第1部分第7連通孔25g及び第2部分第7連通孔45gに嵌入されていない輪ゴム301の部分は第1部分21の外面と第2部分41の外面に密接しており、第1部分21と第2部分41とを縛着し連結している。
以上のようにして、第1釣り針107a及び第2釣り針107bに取り付けられた釣りエサ201a、201bが内部空間13に収容され、輪ゴム301により第1部分21と第2部分41とが縛着により固定された本容器11は、図8(本容器11については、図2(a)や図5と同様の断面を示している。)に示すように、図示しない釣り竿から長手方向に進退自在な元糸151の先端に連結具153を介して連結部材101が取り付けられることで元糸151の先端に取り付けられる。具体的には、連結具153は、通称「スクリューサルカン」等と呼ばれる金属製の連結具であり、中心環状部153aと、中心環状部153aに取り付けられ先端に形成された環状部分に釣り糸が係合する第1係合部153bと、中心環状部153aに取り付けられ先端に形成された環状部分に釣り糸が係合する第2係合部153cと、中心環状部153aに取り付けられ先端に形成された環状部分に釣り糸が係合する第3係合部153dと、を有してなる。元糸151の先端は第1係合部153bの環状部分に縛り付けられることで連結具153に取り付けられ、連結部材101は第3係合部153dの環状部分に取り付けられることで連結具153に取り付けられ、そして図示しない錘に先端が取り付けられた錘連結糸154の基端側が第2係合部153cに縛り付けられることで連結具153に取り付けられている。このように連結具153を介して元糸151の先端側と連結部材101と錘連結糸154の基端側とが互いに連結されている。なお、図8に示した連結具153を用いて元糸151と連結部材101と錘連結糸154とを連結する方法は一例にすぎず、これに限定されるものでないことは言うまでもなく、従来から用いられている様々な釣り仕掛けの方式を用いてよいことは言うまでもない。
そして、釣り上げることを意図する目的魚401が回遊している水深に本容器11が位置するように元糸151を進退させ調節する。そうすると水中に生じる水流(例えば、海中であれば潮の満ち干による潮の流れ)により、本容器11が有する第1部分第1連通孔25a、第1部分第2連通孔25b、第1部分第3連通孔25c、第1部分第4連通孔25d、第1部分第5連通孔25e、第1部分第6連通孔25f、第1部分第7連通孔25g、第2部分第1連通孔45a、第2部分第2連通孔45b、第2部分第3連通孔45c、第2部分第4連通孔45d、第2部分第5連通孔45e、第2部分第6連通孔45f及び第2部分第7連通孔45gを経由して外部空間51と内部空間13との間で水が出入りする。内部空間13から外部空間51へ流出する水は、内部空間13にて釣りエサ201a、201bと接触することで釣りエサ201a、201bの成分を含有するので、かかる成分を嗅覚及び/又は味覚等で感知した魚が本容器11に集まってくる。また、上述したように、第1部分21及び第2部分41は(3)ウニ粉を含むので、ウニ粉からも魚が好む成分が水に溶出する。加えて、第1部分21及び第2部分41は(5)着色料(赤色の食紅)を含むことにより外観が赤暗色をしており外観も天然ウニに似ていることから、天然ウニと間違えて魚が集まるという効果もある。
なお、第1部分第1連通孔25a、第1部分第2連通孔25b、第1部分第3連通孔25c、第1部分第4連通孔25d、第1部分第5連通孔25e、第1部分第6連通孔25f、第1部分第7連通孔25g、第2部分第1連通孔45a、第2部分第2連通孔45b、第2部分第3連通孔45c、第2部分第4連通孔45d、第2部分第5連通孔45e、第2部分第6連通孔45f及び第2部分第7連通孔45gのいずれからも、内部空間13に収容された釣り針(第1釣り針107a又は第2釣り針107b)に取り付けられた釣りエサ201a、201bの全部及び釣り針(第1釣り針107a又は第2釣り針107b)の全部が外部空間51へ脱出できない(即ち、内部空間13に収容された釣り針(第1釣り針107a又は第2釣り針107b)に取り付けられた釣りエサ201a、201bの一部及び/又は釣り針(第1釣り針107a又は第2釣り針107b)の一部は、第1部分第1連通孔25a、第1部分第2連通孔25b、第1部分第3連通孔25c、第1部分第4連通孔25d、第1部分第5連通孔25e、第1部分第6連通孔25f、第1部分第7連通孔25g、第2部分第1連通孔45a、第2部分第2連通孔45b、第2部分第3連通孔45c、第2部分第4連通孔45d、第2部分第5連通孔45e、第2部分第6連通孔45f及び第2部分第7連通孔45gのいずれかから外部空間51へ脱出してもよい。)。
このようにして本容器11の周囲には魚が好む成分が存在するので、種々の魚が集まってくる。このように集まってくる魚には目的魚401の他、目的魚401よりも口が小さく釣り上げることを意図しない魚(エサ取り)403も通常含まれている。しかしながら、目的魚401よりも口の大きさ(最大に開いたときの縦の長さMLにより比較する。)が小さいエサ取り403は、本容器11の少なくとも一部を口に入れることができず、かみ砕き破壊することができないため、内部空間13に収容された釣りエサ201a、201bを食べたりつつくことができない。一方、目的魚401は、本容器11の少なくとも一部を口に入れることができ、口(あご)の力でかみ砕き破壊することができるので、本容器11の少なくとも一部を破壊した後、図8に示すように目的魚401は内部空間13に収容された釣りエサ201a、201bを食べることができる(釣りエサ201a、201bを食べれば、これらが取り付けられた第1釣り針107a又は第2釣り針107bに目的魚401が引っかかり釣り上げられる。)。以上のように、本容器11を用いれば、釣り針(第1釣り針107a及び第2釣り針107b)に取り付けた釣りエサ201a、201bを目的魚401が食すまでエサ取り403が釣りエサ201a、201bを食したりつつくことを防止又は減少させることにより、目的魚401を効果的に釣り上げることができる。なお、目的魚401の口が最大に開いたときの縦の長さMLに応じて本容器11の大きさや形状を変化させることで種々の魚種や大きさの目的魚401に本容器11は対応することができるが、上述した本容器11の大きさや形状であれば、目的魚401の口が最大に開いたときの縦の長さMLは、下限として、好ましくは10mm以上であり、より好ましくは20mm以上であり、上限は特にないが、通常、好ましくは100mm以下であり、より好ましくは80mm以下であり、最も好ましくは60mm以下である。なお、ここにいう魚の口の縦の最大長さMLとは、該魚が口を開け閉めする際に互いに距離が変化する一方の顎401aと他方の顎401bとの間の距離(なお、顎401a、401bは図8を参照されたい。)のうち、該魚が自ら最も口を大きく開けたときの一方の顎401aと他方の顎401bとの間の最大の距離をいう。
また、上述したように、第1部分21及び第2部分41は、水分と接触し所定時間が経過後に膨潤又は一部が溶解する上記(1)植物性繊維質粉体、(2)植物性結合剤粉体、(3)ウニ粉、(4)油脂含有成分を含むことから、水分と接触してからの時間経過に伴って次第に柔らかく崩壊しやすくなるので、目的魚401が興味をもって本容器11をつつく等している間にも目的魚401が本容器11の少なくとも一部を口に入れ口(あご)の力でかみ砕き破壊しやすくなることから、本容器11を用いることで目的魚401を効果的に釣り上げることができる。
以上のように本容器11は、釣り針(第1釣り針107a及び第2釣り針107b)に取り付けられた釣りエサ201a、201bの少なくとも一部(ここでは全部)を内部空間13に収容する保護容器であって、該内部空間13と外部空間51と仕切る壁部(第1部分21と第2部分41とによって構成される。)と、該釣り針(第1釣り針107a及び第2釣り針107b)を支持する釣り糸(ここでは幹糸103、第1枝糸105a、第2枝糸105bが構成する。)を貫通させる壁部(第1部分21と第2部分41とによって構成される。)に形成された糸貫通孔たる第1部分中心連通孔25g2と、を備えてなり、該壁部(第1部分21と第2部分41とによって構成される。)は、釣り上げることを意図する目的魚401が破壊可能である、釣りエサ用容器である。ここでは壁部(第1部分21と第2部分41とによって構成される。)の少なくとも一部が目的魚401の口に入り、目的魚401が口の力で壁部(第1部分21と第2部分41とによって構成される。)の少なくとも一部をかみ砕き破壊することが可能であると共に、目的魚401よりも口の大きさ(最大に開いたときの縦の長さMLにより比較する)が小さいエサ取り403が壁部(第1部分21と第2部分41とによって構成される。)の少なくとも一部を口に入れることができないので、本発明にいう「壁部は、釣り上げることを意図する目的魚が破壊可能」である。
そして本容器11においては、前記壁部(第1部分21と第2部分41とによって構成される。)が、水分と接触し所定時間が経過後に膨潤、溶解及び崩壊のいずれかを生じる材料(ここでは水分と接触し所定時間が経過後に膨潤又は一部が溶解する上記(1)植物性繊維質粉体、(2)植物性結合剤粉体、(3)ウニ粉、(4)油脂含有成分を含む材料)により形成されるものである。
なお、前記材料が、セルロース又はデンプンの少なくとも一方を含むもの(ここでは(1)植物性繊維質粉体の北欧松木粉はセルロースを含み、(2)植物性結合剤粉体は小麦粉澱粉を含むので、前記材料はセルロース及びデンプンの両方を含む。)である。
また、前記材料が前記目的魚401(ここでは石鯛)が好む成分である(3)ウニ粉を含むものである。
本容器11においては、前記内部空間13と外部空間51とを連通させる壁部(第1部分21と第2部分41とによって構成される。)に形成された連通孔(第1部分第1連通孔25a、第1部分第2連通孔25b、第1部分第3連通孔25c、第1部分第4連通孔25d、第1部分第5連通孔25e、第1部分第6連通孔25f、第1部分第7連通孔25g(主として第1部分側方連通孔25g1と第1部分側方連通孔25g3)、第2部分第1連通孔45a、第2部分第2連通孔45b、第2部分第3連通孔45c、第2部分第4連通孔45d、第2部分第5連通孔45e、第2部分第6連通孔45f及び第2部分第7連通孔45g)を、さらに備えてなるものである。
前記糸貫通孔たる第1部分中心連通孔25g2を貫通した釣り糸(ここでは幹糸103、第1枝糸105a、第2枝糸105bが構成する。)により本容器11が吊り下げられた場合、前記内部空間13を水平方向に分割する平面である分割面(例えば、切断面Pもその一である。)に対し上方(上方とは、直線Lが通過する第1部分中心連通孔25g2と第2部分中心連通孔45g2とのうち第1部分中心連通孔25g2に向かう方向をいう。)に位置する上方連通孔(第1部分第1連通孔25a、第1部分第2連通孔25b、第1部分第3連通孔25c、第1部分第4連通孔25d、第1部分第5連通孔25e、第1部分第6連通孔25f、第1部分第7連通孔25g(主として第1部分側方連通孔25g1と第1部分側方連通孔25g3))と、該分割面(例えば、切断面Pもその一である。)に対し下方(下方とは、上述の「上方」とは反対方向であり、直線Lが通過する第1部分中心連通孔25g2と第2部分中心連通孔45g2とのうち第2部分中心連通孔45g2に向かう方向をいう。)に位置する下方連通孔(第2部分第1連通孔45a、第2部分第2連通孔45b、第2部分第3連通孔45c、第2部分第4連通孔45d、第2部分第5連通孔45e、第2部分第6連通孔45f及び第2部分第7連通孔45g)と、を前記連通孔が有してなるものである。
前記糸貫通孔たる第1部分中心連通孔25g2を貫通した釣り糸(ここでは幹糸103、第1枝糸105a、第2枝糸105bが構成する。)により本容器11が吊り下げられた場合、前記糸貫通孔たる第1部分中心連通孔25g2を通過する鉛直平面(例えば、AーA断面が含まれる平面もその一である。)により分割される2の空間それぞれに連通孔(例えば、AーA断面が含まれる平面を該鉛直平面とすれば、該2の空間のうち一方の空間には第1部分第1連通孔25a、第1部分第2連通孔25b、第1部分第6連通孔25f、第2部分第1連通孔45a、第2部分第2連通孔45b及び第2部分第6連通孔45fとが形成され、該2の空間のうち他方の空間には第1部分第3連通孔25c、第1部分第4連通孔25d、第1部分第5連通孔25e、第2部分第3連通孔45c、第2部分第4連通孔45d及び第2部分第5連通孔45eとが形成されている。)が形成されるものである。
本容器11においては、前記壁部(第1部分21と第2部分41とによって構成される。)が、分割された少なくとも2の部分(ここでは第1部分21及び第2部分41の2の部分)を有してなるものである。
前記分割された少なくとも2の部分(ここでは第1部分21及び第2部分41の2の部分)が前記壁部を形成するよう互いに固定する固定手段たる輪ゴム301が係合する固定手段係合手段(ここでは輪ゴム301がはまり込む第1部分第7連通孔25g及び第2部分第7連通孔45g)を、さらに備えてなるものである。
前記固定手段が、前記分割された少なくとも2の部分(ここでは第1部分21及び第2部分41の2の部分)を縛着する線材たる輪ゴム301を含んでなり、前記固定手段係合手段(ここでは輪ゴム301がはまり込む第1部分第7連通孔25g及び第2部分第7連通孔45g)が、前記分割された少なくとも2の部分(ここでは第1部分21及び第2部分41の2の部分)のうち少なくとも一(ここでは両方とも)に形成され、該線材たる輪ゴム301が該線材たる輪ゴム301の長手方向に対して垂直方向に移動することを制限する移動制限手段(ここでは輪ゴム301がはまり込む第1部分第7連通孔25g及び第2部分第7連通孔45g)を含んでなるものである。
前記移動制限手段(ここでは輪ゴム301がはまり込む第1部分第7連通孔25g及び第2部分第7連通孔45g)が、前記垂直方向に前記線材たる輪ゴム301が移動する際、前記垂直方向から前記線材に当接する凹部又は凸部(ここでは溝状の凹部)である。
一実施形態の本発明の釣りエサ用容器(本容器)を示す図(図1(a)は本容器の平面図であり、図1(b)は本容器の正面図である。)である。 図1の断面図(図2(a)は図1(a)のAーA断面図であり、図2(b)は図1(b)のBーB断面図である。)である。 本容器の使用方法の第1ステップを示す断面図である。 本容器の使用方法の第2ステップを示す断面図である。 本容器の使用方法の第3ステップを示す断面図である。 本容器の使用方法の第4ステップを示す図である。 本容器の使用方法の第4ステップを示す断面図である。 本容器の使用方法の第5ステップを示す図である。
符号の説明
11 本容器
13 内部空間
13a 第1部分の内部空間
21 第1部分
25a 第1部分第1連通孔
25b 第1部分第2連通孔
25c 第1部分第3連通孔
25d 第1部分第4連通孔
25e 第1部分第5連通孔
25f 第1部分第6連通孔
25g 第1部分第7連通孔
25g1 第1部分側方連通孔
25g2 第1部分中心連通孔
25g3 第1部分側方連通孔
41 第2部分
45a 第2部分第1連通孔
45b 第2部分第2連通孔
45c 第2部分第3連通孔
45d 第2部分第4連通孔
45e 第2部分第5連通孔
45f 第2部分第6連通孔
45g 第2部分第7連通孔
45g1 第2部分側方連通孔
45g2 第2部分中心連通孔
45g3 第2部分側方連通孔
51 外部空間
100 仕掛け(魚釣り用の仕掛け)
101 連結部材
103 幹糸
105a 第1枝糸
105b 第2枝糸
107a 第1釣り針
107b 第2釣り針
151 元糸
153 連結具
153a 中心環状部
153b 第1係合部
153c 第2係合部
153d 第3係合部
154 錘連結糸
201a、201b 釣りエサ
301 輪ゴム
401 目的魚
401a、401b 顎
403 釣り上げることを意図しない魚(エサ取り)

Claims (11)

  1. 釣り針に取り付けられた釣りエサの少なくとも一部を内部空間に収容する保護容器であって、
    該内部空間と外部空間と仕切る壁部と、
    該釣り針を支持する釣り糸を貫通させる壁部に形成された糸貫通孔と、
    を備えてなり、
    該壁部は、釣り上げることを意図する目的魚が破壊可能である、
    釣りエサ用容器。
  2. 前記壁部が、水分と接触し所定時間が経過後に膨潤、溶解及び崩壊のいずれかを生じる材料により形成されるものである、請求項1に記載の釣りエサ用容器。
  3. 前記材料が、セルロース又はデンプンの少なくとも一方を含むものである、請求項2に記載の釣りエサ用容器。
  4. 前記材料が前記目的魚が好む成分を含むものである、請求項2又は3に記載の釣りエサ用容器。
  5. 前記内部空間と外部空間とを連通させる壁部に形成された連通孔を、さらに備えてなるものである、請求項1乃至4のいずれか1に記載の釣りエサ用容器。
  6. 前記糸貫通孔を貫通した釣り糸により吊り下げられた場合、前記内部空間を水平方向に分割する平面である分割面に対し上方に位置する上方連通孔と、該分割面に対し下方に位置する下方連通孔と、を前記連通孔が有してなる、請求項5に記載の釣りエサ用容器。
  7. 前記糸貫通孔を貫通した釣り糸により吊り下げられた場合、前記糸貫通孔を通過する鉛直平面により分割される2の空間それぞれに連通孔が形成されるものである、請求項5又は6に記載の釣りエサ用容器。
  8. 前記壁部が、分割された少なくとも2の部分を有してなるものである、請求項1乃至7のいずれか1に記載の釣りエサ用容器。
  9. 前記分割された少なくとも2の部分が前記壁部を形成するよう互いに固定する固定手段が係合する固定手段係合手段を、さらに備えてなるものである、請求項8に記載の釣りエサ用容器。
  10. 前記固定手段が、前記分割された少なくとも2の部分を縛着する線材を含んでなり、
    前記固定手段係合手段が、前記分割された少なくとも2の部分のうち少なくとも一に形成され、該線材が該線材の長手方向に対して垂直方向に移動することを制限する移動制限手段を含んでなるものである、請求項9に記載の釣りエサ用容器。
  11. 前記移動制限手段が、前記垂直方向に前記線材が移動する際、前記垂直方向から前記線材に当接する凹部又は凸部である、請求項10に記載の釣りエサ用容器。
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