JP2008154490A - 複数種類の標的塩基配列を同時に増幅するために用いられる基板と、該基板を用いた塩基配列の増幅方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】プレ増幅することなく、微量のDNAサンプルから、簡便に、複数種類の標的塩基配列を同時に増幅する方法、及び、該方法のための基板の提供。
【解決手段】複数種類の標的塩基配列を同時に増幅するために用いられる基板であって、前記基板は、複数のチャンネルを備えており、1又は複数種類の標的塩基配列を増幅するためのPCR(Polymerase Chain Reaction)が、各チャンネルにおいて行われるものであり、少なくとも2以上のチャンネルにおいて、増幅される標的塩基配列の種類が異なること、を特徴とする基板、及び、該基板を用いてPCRを行うことを特徴とする、塩基配列の増幅方法。
【選択図】なし
【解決手段】複数種類の標的塩基配列を同時に増幅するために用いられる基板であって、前記基板は、複数のチャンネルを備えており、1又は複数種類の標的塩基配列を増幅するためのPCR(Polymerase Chain Reaction)が、各チャンネルにおいて行われるものであり、少なくとも2以上のチャンネルにおいて、増幅される標的塩基配列の種類が異なること、を特徴とする基板、及び、該基板を用いてPCRを行うことを特徴とする、塩基配列の増幅方法。
【選択図】なし
Description
本発明は、微量のDNAサンプルから、簡便に、複数種類の標的塩基配列を同時に増幅するために用いられる基板と、該基板を用いた塩基配列の増幅方法に関する。
ヒトをはじめとするさまざまな生物のゲノム等の塩基配列解析が精力的に進められ、その結果、遺伝子を解析して、遺伝病、癌、感染症、生活習慣病等の診断、治療方針の設定、治療後の管理、予後予想等が行われている。また別の分野では、遺伝子を解析することにより、食肉、穀物等の食品の流通管理も行われている。
これらの遺伝子解析では、解析対象となる標的塩基配列を増幅することにより解析が行われることが多く、該塩基配列の増幅には、PCR(Polymerase Chain Reaction、ポリメラーゼ連鎖反応)法が最も一般的に用いられている。
これらの遺伝子解析では、解析対象となる標的塩基配列を増幅することにより解析が行われることが多く、該塩基配列の増幅には、PCR(Polymerase Chain Reaction、ポリメラーゼ連鎖反応)法が最も一般的に用いられている。
一塩基多型(SNP)検出、遺伝的変異の検出、及び感染したウィルスの特定等の遺伝子解析では、1つのDNAサンプル中に、標的塩基配列が複数存在する場合が多く、また、非常に多くのDNAサンプルを処理しなければならない場合も多い。このような解析を通常のPCR法で行う場合には、DNAサンプルを小分けし、それぞれの標的塩基配列に特異的なプライマーセットを用いて、別々にPCRによる増幅を行うことになる。しかしながら、DNAサンプルが大量に必要とされるため、DNAサンプルが微量しか得られない場合には解析が困難である。また、標的塩基配列の数だけ反応容器が必要となり、同時に処理できるサンプル数が限られる、という問題もある。このため、微量のDNAサンプルから、複数種類の標的塩基配列を増幅する方法の改良が望まれている。
微量のDNAサンプルから、複数種類の標的塩基配列を増幅する方法の1つに、マルチプレックスPCR法がある。通常のPCR法では、1つの反応容器に、1種類のプライマーセットを用いて標的塩基配列の増幅を行うが、マルチプレックスPCR法では、1つの反応容器に、複数種類のプライマーセットを用いて、複数種類の標的塩基配列の増幅を行う。この手法により、鋳型とするDNAサンプルが少量しか得られない場合であっても、多種類のPCRを同時に行うことが可能であり、また、同一の反応容器で反応を行うことにより、検出の定量性の向上も期待できる。
その他にも、例えば、(1)担体に固定化されたDNAサンプルを用意し、第1のプライマー対を用いて第1の標的領域をプレ増幅して、第1のプレ増幅産物を生成し、第1のプレ増幅産物を第1の容器に移し、第2のプライマー対を用いて第2の標的領域をプレ増幅して、第2のプレ増幅産物を生成し、第2のプレ増幅産物を第2の容器に移し、そして、第1の容器中の第1のプレ増幅産物と第2の容器中の第2のプレ増幅産物とを同時にPCR増幅することにより、1つのDNAサンプルから2又はそれ以上の標的領域をPCRにより増幅する方法が開示されている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2005−198581号公報
しかしながら、多くの種類のプライマーセットを同時に用いるマルチプレックスPCR法では、プライマーが標的塩基配列以外にアニールするミスアニーリングや、プライマー同士がアニールすることによるプライマー二量体の形成等を防止しつつ、複数種類の標的塩基配列を、それぞれ特異的に増幅するようにプライマーを設計しなくてはならないため、1種類のプライマーセットのみを用いる通常のPCR法に比べ、プライマー設計が非常に困難であるという問題がある。
一方、上記(1)の方法においては、複数種類の標的塩基配列を、それぞれ別の反応容器中で増幅させるため、マルチプレックスPCR法が有するようなプライマー設計上の困難性は解消できる。しかしながら、全ての標的塩基配列を、それぞれプレ増幅する必要があるため、操作が煩雑となり、コンタミネーションの危険性も高くなる。また、プレ増幅産物を移動させるために、大掛かりな装置が必要であり、同時に処理できるサンプル数が限られてしまうという問題もある。
本発明は、プレ増幅することなく、微量のDNAサンプルから、簡便に、複数種類の標的塩基配列を同時に増幅する方法、及び、該方法のための基板を提供することを目的とする。
本発明者らは、上記課題を解決すべく鋭意研究した結果、反応容器として、キャピラリーのような非常に孔径の小さなチャンネルを用いることにより、DNAサンプルが微量であっても、プレ増幅することなく、多くの反応容器において、別個にPCRによる増幅を行うことが可能であることを見出した。そして、さらに検討した結果、反応容器として用いるチャンネルを、複数まとめて備えている基板を用いることにより、非常に簡便に、複数種類の標的塩基配列を同時に増幅できることを見出し、本発明を完成させた。
すなわち、本発明は、複数種類の標的塩基配列を同時に増幅するために用いられる基板であって、前記基板は、複数のチャンネルを備えており、1又は複数種類の標的塩基配列を増幅するためのPCR(Polymerase Chain Reaction)が、各チャンネルにおいて行われるものであり、少なくとも2以上のチャンネルにおいて、増幅される標的塩基配列の種類が異なること、を特徴とする基板を提供するものである。
また、本発明は、複数の標的塩基配列を同時に増幅するために用いられる基板であって、前記基板は、複数のチャンネルを備えており、1又は複数種類の標的塩基配列を増幅するためのPCRに用いられる、1又は複数種類のプライマーセットが、1以上のチャンネル内に存在しており、少なくとも2以上のチャンネルにおいて、存在するプライマーセットの種類が異なること、を特徴とする基板を提供するものである。
また、本発明は、前記プライマーセットが、前記チャンネルに固定されていることを特徴とする基板を提供するものである。
また、本発明は、1又は複数種類の前記プライマーセットが、前記基板が備える全ての前記チャンネルに存在していることを特徴とする基板を提供するものである。
また、本発明は、1の前記チャンネルに1種類の前記プライマーセットが存在していることを特徴とする基板を提供するものである。
また、本発明は、各チャンネルに存在している各プライマーセットの量が、全てのチャンネルにおいて等しいことを特徴とする基板を提供するものである。
また、本発明は、前記プライマーセットが、標識されたプライマーを含有するセットであることを特徴とする基板を提供するものである。
また、本発明は、前記いずれか記載の基板を用いてPCRを行うことを特徴とする、塩基配列の増幅方法を提供するものである。
また、本発明は、複数種類の標的塩基配列を増幅する方法であって、前記いずれか記載の基板に、DNAサンプルを供給する工程と、1又は複数種類の標的塩基配列を増幅するPCRを、前記チャンネルにおいて行う工程と、を有することを特徴とする、塩基配列の増幅方法を提供するものである。
また、本発明は、PCRの鋳型となるDNAサンプルを、前記チャンネルに、毛細管現象を利用して供給することを特徴とする、塩基配列の増幅方法を提供するものである。
また、本発明は、増幅された塩基配列を有するPCR産物を、前記チャンネルの一端から加圧することにより、前記基板から回収することを特徴とする、塩基配列の増幅方法を提供するものである。
また、本発明は、複数の標的塩基配列を同時に増幅するために用いられる基板であって、前記基板は、複数のチャンネルを備えており、1又は複数種類の標的塩基配列を増幅するためのPCRに用いられる、1又は複数種類のプライマーセットが、1以上のチャンネル内に存在しており、少なくとも2以上のチャンネルにおいて、存在するプライマーセットの種類が異なること、を特徴とする基板を提供するものである。
また、本発明は、前記プライマーセットが、前記チャンネルに固定されていることを特徴とする基板を提供するものである。
また、本発明は、1又は複数種類の前記プライマーセットが、前記基板が備える全ての前記チャンネルに存在していることを特徴とする基板を提供するものである。
また、本発明は、1の前記チャンネルに1種類の前記プライマーセットが存在していることを特徴とする基板を提供するものである。
また、本発明は、各チャンネルに存在している各プライマーセットの量が、全てのチャンネルにおいて等しいことを特徴とする基板を提供するものである。
また、本発明は、前記プライマーセットが、標識されたプライマーを含有するセットであることを特徴とする基板を提供するものである。
また、本発明は、前記いずれか記載の基板を用いてPCRを行うことを特徴とする、塩基配列の増幅方法を提供するものである。
また、本発明は、複数種類の標的塩基配列を増幅する方法であって、前記いずれか記載の基板に、DNAサンプルを供給する工程と、1又は複数種類の標的塩基配列を増幅するPCRを、前記チャンネルにおいて行う工程と、を有することを特徴とする、塩基配列の増幅方法を提供するものである。
また、本発明は、PCRの鋳型となるDNAサンプルを、前記チャンネルに、毛細管現象を利用して供給することを特徴とする、塩基配列の増幅方法を提供するものである。
また、本発明は、増幅された塩基配列を有するPCR産物を、前記チャンネルの一端から加圧することにより、前記基板から回収することを特徴とする、塩基配列の増幅方法を提供するものである。
本発明の基板を用いることにより、DNAサンプルが微量であっても、多くのチャンネルにおいて、別個にPCRによる増幅を行うことが可能となる。したがって、1つの反応容器内で全ての標的塩基配列の増幅を行うよりも、プライマー設計が著しく容易になる。非特異的な塩基配列の増幅も顕著に抑制できることから、遺伝子解析の精度の向上も期待できる。また、プレ増幅等の煩雑な操作を必要とせず、操作が簡便となるため、多サンプルの解析も容易にする上に、コンタミネーションの危険性も低く抑えることができる。さらに、本発明の基板が備えるチャンネル毎に、複数種類の標的塩基配列を増幅するPCRを行うことにより、従来のマルチプレックスPCR法よりも多くの標的塩基配列を、より高精度に増幅することが可能である。
また、本発明の、予めチャンネルにプライマーセットを固定した基板を用いることにより、さらに簡便に複数種類の標的塩基配列を同時に増幅することができる。
本発明の塩基配列の増幅方法、すなわち、本発明の基板を用いた塩基配列の増幅方法により、微量のDNAサンプルから、簡便に、複数種類の標的塩基配列を同時に増幅することが可能である。また、増幅した標的塩基配列を、容易に回収することも可能である。
また、本発明の、予めチャンネルにプライマーセットを固定した基板を用いることにより、さらに簡便に複数種類の標的塩基配列を同時に増幅することができる。
本発明の塩基配列の増幅方法、すなわち、本発明の基板を用いた塩基配列の増幅方法により、微量のDNAサンプルから、簡便に、複数種類の標的塩基配列を同時に増幅することが可能である。また、増幅した標的塩基配列を、容易に回収することも可能である。
本発明におけるチャンネルは、キャピラリーのような非常に孔径の小さな円筒状の構造である。孔径が数〜200μmで、かつ、厚さが0.4〜数十mmのものが好ましい。ポリメラーゼ等が付着することを防止するため、チャンネルの内壁は、タンパク質吸着阻害作用を有する物質で覆われていることが好ましい。該タンパク質吸着阻害作用を有する物質として、例えば、ウシ血清アルブミン等がある。該タンパク質吸着阻害作用を有する物質の量は特に限定されないが、ポリメラーゼ濃度に対して過剰であることが好ましい。
本発明の基板の素材は、耐熱性の高い素材であることが好ましい。PCRの反応容器として用いるものであるためである。例えば、ガラス製やシリコン製の素材から構成される基板が好ましい。本発明の基板の形状は、複数の前記チャンネルを備えている限り、特に限定されるものではない。好ましくは、複数の前記チャンネルが規則正しく二次元的に配列された板状構造である。円形でも角形でもよいが、市販のサーマルサイクラーに設置可能な大きさ・形状であることが好ましい。
本発明における標的塩基配列とは、遺伝子上に存在する特定の領域の塩基配列であって、PCRが可能な程度に塩基配列が明らかになっているものであれば、特に限定されるものではない。例えば、動物や植物の染色体や、細菌やウィルスの遺伝子に存在する塩基配列等がある。
本発明において用いられるDNAサンプルは、標的塩基配列の存在の検出や配列の同定等が望まれるものであり、PCRにおいて鋳型となるものであれば、特に限定されるものではない。天然由来のものであってもよく、合成されたものであってもよい。また、RNAから逆転写酵素を用いて合成されたcDNAであってもよい。例えば、血液や体液等の生体試料や、培養細胞溶液等から、通常用いられる方法により抽出されたDNA等がある。このような抽出法として、例えば、チオシアン酸グアニジンを用いた方法や、酸性フェノール及びクロロホルムを用いた方法等がある。また、市販の核酸抽出試薬を、製造業者の指示に従って用いることによっても、核酸を抽出することができる。
本発明の基板は、複数種類の標的塩基配列を同時に増幅するために用いられる基板であって、前記基板は、複数のチャンネルを備えており、1又は複数種類の標的塩基配列を増幅するためのPCRが、各チャンネルにおいて行われるものであり、少なくとも2以上のチャンネルにおいて、増幅される標的塩基配列の種類が異なること、を特徴とするものである。DNAサンプルを、複数の容量の小さいチャンネルに供給することにより、通常PCRの反応容器として用いられる1.5mLチューブや0.6mLチューブ等を使用する場合と異なり、DNAサンプルが微量の場合であっても、反応容器毎に別個にPCRを行うことが可能となる。
各チャンネル内で行われるPCRは、1種類の標的塩基配列を増幅するものであってもよく、複数種類の標的塩基配列を増幅するものであってもよい。非特異的な塩基配列の増幅も顕著に抑制できるため、1種類の標的塩基配列を増幅することが好ましい。一方、各チャンネルにおいて複数種類の標的塩基配列を増幅することにより、従来のマルチプレックスPCR法よりも、非常に多種類の標的塩基配列を同時に、かつ、高精度に増幅することが可能となる。1のチャンネル内で行われるPCRは、20種類以下の標的塩基配列を増幅するものであることが好ましく、10種類以下であることがより好ましい。それ以上の種類の標的塩基配列を増幅すると、増幅の精度が落ちるおそれがあるためである。
但し、増幅する標的塩基配列の種類の異なるチャンネルが、基板全体として、少なくとも2以上有することが必要である。全てのチャンネルにおいて、同一種類の標的塩基配列を増幅するのであれば、わざわざチャンネル毎に別個にPCRを行う必要は無いためである。
本発明の基板は、複数の標的塩基配列を同時に増幅するために用いられる基板であって、前記基板は、複数のチャンネルを備えており、1又は複数種類の標的塩基配列を増幅するためのPCRに用いられる、1又は複数種類のプライマーセットが、1以上のチャンネル内に存在しており、少なくとも2以上のチャンネルにおいて、存在するプライマーセットの種類が異なること、を特徴とするものである。1のチャンネル内に存在するプライマーセットは、20種類以下であることが好ましく、10種類以下であることがより好ましい。
本発明におけるプライマーセットとは、標的塩基配列の一方の端と相補的なプライマーと、標的塩基配列の他方の端と相補的なプライマーのセットであって、標的塩基配列をPCR法により増幅できるものであれば、特に限定されるものではない。プライマーセットの各プライマーの設計や合成は、当該技術分野においてよく知られている方法のいずれを用いても行うことができる。また、それぞれのプライマーは、標的塩基配列と相補的な配列以外にも、PCRによる増幅を阻害しない程度において、付加的な配列を有することができる。
標的塩基配列を増幅するために用いられるプライマーセットを、チャンネルに固定しておいてもよい。予めプライマーセットが固定された基板を用いることにより、より簡便に、標的塩基配列を増幅することができるためである。
プライマーセットをチャンネルに固定する方法は、PCRを阻害するものでなければ、特に限定されるものではない。例えば、プライマー水溶液をチャンネル内に供給した後、水分を蒸発させ、プライマーのみをチャンネル内壁に固定する方法がある。該方法のように、PCR開始前にはチャンネル内壁にプライマーが固定されているが、PCR反応溶液の供給等により、PCR開始時にはプライマーをチャンネル内壁から剥がすことのできる固定方法が好ましい。PCR中にプライマーが内壁に固定されていると、PCR効率が落ちるおそれがあるためである。
プライマーセットは、必ずしも基板が備える全てのチャンネルに存在している必要はないが、全てのチャンネルにおいて存在していることが、DNAサンプルやPCRのための試薬溶液等が有効に利用できるため好ましい。
チャンネル毎に、異なる種類のプライマーセットが存在してもよく、複数のチャンネルにおいて同一種類のプライマーセットが存在してもよい。標的塩基配列が多種類である場合には、全てのチャンネルに異なる種類のプライマーセットを存在させ、チャンネル毎に異なる種類の標的塩基配列の増幅を行うことが好ましい。一方、標的塩基配列の種類があまり多くない場合には、複数のチャンネルに同一種類のプライマーセットを存在させ、複数のチャンネルにおいて同一種類の標的塩基配列を増幅することが、増幅された標的塩基配列をより多量に得られるため、好ましい。
プライマーセットの設計が容易であるため、1のチャンネルには、1種類のプライマーセットが存在していることが好ましい。1のチャンネルに1種類のプライマーセットが存在しており、かつ、基板が備える全てのチャンネルにおいて、同一量のプライマーセットが存在していることがより好ましい。チャンネル間のPCRの条件を揃えることができるためである。
チャンネルに固定されるプライマーセットの量は、特に限定されるものではなく、また、チャンネル毎に同一の量でなくてもよいが、各チャンネルに存在している各プライマーセットの量が、全てのチャンネルにおいて等しいことが好ましい。ここで、各チャンネルに存在している各プライマーセットの量が全てのチャンネルにおいて等しいとは、例えば、或る1のチャンネルに3種類のプライマーセット(ア、イ、ウ)が、別の1のチャンネルに1種類のプライマーセット(エ)が、それぞれ存在している場合に、4種類のプライマーセット(ア、イ、ウ、エ)の量が等量であることを意味する。複数種類の標的塩基配列を増幅する場合に、それぞれのプライマーセットが等量である場合には、DNAサンプル中に存在していた標的塩基配列間の、簡単な量比をも求めることが可能であるためである。
増幅された標的塩基配列の検出や解析を容易にするために、プライマーセットが、標識されたプライマーを含有するセットであることが好ましい。該標識をするための物質には、例えば、放射性同位体、蛍光物質、化学発光物質、ビオチン等がある。
本発明の塩基配列の増幅方法は、本発明の基板を用いてPCRを行うものであれば、特に限定されるものではない。本発明の塩基配列の増幅方法により、微量のDNAサンプルから、簡便に、複数種類の標的塩基配列を同時に増幅することが可能となる。
例えば、本発明の基板に、DNAサンプルを供給する工程と、1又は複数種類の標的塩基配列を増幅するPCRを、本発明の基板が備えるチャンネルにおいて行う工程と、を有することを特徴とする、塩基配列の増幅方法がある。特に、予めプライマーセットを固定しておいた基板を用いることにより、より簡便に複数種類の標的塩基配列を同時に増幅することが可能となる。
例えば、本発明の基板に、DNAサンプルを供給する工程と、1又は複数種類の標的塩基配列を増幅するPCRを、本発明の基板が備えるチャンネルにおいて行う工程と、を有することを特徴とする、塩基配列の増幅方法がある。特に、予めプライマーセットを固定しておいた基板を用いることにより、より簡便に複数種類の標的塩基配列を同時に増幅することが可能となる。
具体的には、まず、本発明の基板に、DNAサンプルを供給する。該供給方法は、特に限定されるものではない。例えば、DNAサンプル溶液を、マイクロピペッター等を用いて各チャンネルに供給する方法や、毛細管現象を利用して供給する方法等がある。分注機等の大掛かりな装置や、煩雑な手動のピペット操作も必要とせず、容易にDNAサンプルを供給することができるため、毛細管現象を利用して供給する方法が好ましい。
ポリメラーゼ、ヌクレオチド、反応バッファー等の試薬と、DNAサンプルを、同時に調製したPCR溶液を作製し、該PCR溶液を本発明の基板に供給することが好ましい。プライマーセット以外にPCRに必要な全ての試薬等を、同時に調製することにより、基板に供給する操作が一度ですみ、操作が簡便となるためである。
ポリメラーゼ、ヌクレオチド、反応バッファー等の、PCRに用いられる試薬は、特に限定されるものではなく、通常PCRを行う場合に用いられるものを、通常用いられる量で用いることができる。DNAサンプルとプライマーセットの量も、通常用いられる量であれば、特に限定されるものではない。
PCRに必要な全ての試薬をチャンネルに供給した後、チャンネルの両端を密封する。該密封方法は、チャンネルが独立したPCR反応容器として機能するように、チャンネルの開口部を密封できる方法であれば、特に限定されない。例えば、基板の両面を弾力のある板でチャンネルの両端を密封する方法がある。該弾力のある板は、透明なシリコンゴム板が好ましい。耐熱性に優れ、かつ、内部の確認が容易であるためである。
チャンネルの両端を密封した基板を、市販のサーマルサイクラー等に設置し、PCRを行う。PCRは、使用するポリメラーゼの種類、プライマーのTm、標的塩基配列の長さ等に基づいて決定される反応条件で、通常行われる方法により行うことができる。該反応条件の決定方法は、当該技術分野においてよく知られている。
増幅された標的塩基配列を有するPCR産物を、本発明の基板から回収し、その後の遺伝子解析等に用いることができる。該回収方法は、特に限定されるものではないが、簡便であるため、チャンネルの一端から加圧することにより、回収する方法が好ましい。具体的には、チャンネルを密封していた弾力のある板をはずし、チャンネルの開口部の一端から空気を挿入することにより、PCR産物をチャンネルから回収する。
なお、遺伝子解析の種類によっては、基板から回収しなくてもよい場合がある。
なお、遺伝子解析の種類によっては、基板から回収しなくてもよい場合がある。
次に実施例を示して本発明をさらに詳細に説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
複数のチャンネルを備えた基板として、浜松ホトニクス社製のキャピラリープレート(型名:J5022-09)を用いた。該キャピラリープレートを図1に示す。該キャピラリープレート1は、外縁部1bの内部に、孔径6μm、厚さ1mmのチャンネル1aが、開孔比55%以上で規則正しく二次元的に配列されたガラス板である。
100種類のプライマーセットをチャンネル1aに固定するために、図2に示すようにキャピラリープレート1を100等分し、各1領域につき1種類のプライマーセットを固定した。具体的には、100μMに調整したプライマーセット水溶液を、インクジェットプリンターを用いて、チャンネルに吐出させた。つまり、図2のように、例えば、領域P1にプライマーセット1の水溶液を吐出させた。吐出されたプライマーセット水溶液は、それぞれの領域Pに含まれるチャンネル1aの開口部に付着後、毛細管現象によりチャンネル1a内に供給された。その後、室温で放置することにより、水が蒸発し、プライマーのみチャンネル1a内壁に固定された。
プライマーセットのうち、リバースプライマーは無標識のものを用いたが、増幅された標的塩基配列の検出を容易にするために、フォワードプライマーは蛍光物質Cy5で標識したものを用いた。
DNAサンプルとして、白血球から抽出したゲノムDNAを用いた。該白血球は、採血した末梢血液から、遠心分離法により、単離した。該白血球からのゲノムDNAの抽出は、QIAamp Blood Midi kit(QIAZGEN社製 cat.#.51183)を用いて、該キットに添付の方法に従い、行った。
プライマーセット以外にPCRに必要な全ての試薬を調製したPCRサンプル2として、最終濃度5ng/μLのゲノムDNAを含むAmpliTaq Gold PCR Master Mix(アプライドバイオシステムズ社製)の2倍希釈溶液を調製した。
200μLの該PCRサンプルを、図3に示すように、PCRサンプル容器3に分注し、その上部にキャピラリープレート1を設置した。これにより、PCRサンプル2は、毛細管現象によりチャンネル1aに供給された。
200μLの該PCRサンプルを、図3に示すように、PCRサンプル容器3に分注し、その上部にキャピラリープレート1を設置した。これにより、PCRサンプル2は、毛細管現象によりチャンネル1aに供給された。
PCRサンプル2が供給されたキャピラリープレート1を、図4に示すように、透明なシリコンゴム板4で挟みこみ、チャンネル1aの両端を密封した。シリコンゴム板4で密封されたキャピラリープレート1を、図5に示すように、サーマルサイクラー5(Master Cycler、Eppendorf社製)に設置し、PCRを行った。具体的には、95℃で10分間の変性、次に95℃で30秒間、60℃で30秒間、72℃で30秒間を35サイクル、最後に72℃で10分間の伸長、からなる反応条件により行った。
PCR終了後、サーマルサイクラー5から取り出したキャピラリープレート1を、シリコンゴム板4を取り外した後に、図6に示すように、PCR回収容器6aに設置した。上部に開口部のある加圧用蓋6bを、図7に示すように、PCR回収容器6aの上部に設置した。加圧用蓋6bの開口部より空気を挿入してキャピラリープレート1を加圧し、PCR産物溶液7をPCR回収容器6aに回収した。
PCR産物の検出のために、ハイブリダイゼーション溶液を調製した。該ハイブリダイゼーション溶液は、最終濃度が、5xSSC(150mM塩化ナトリウム、15mMクエン酸ナトリウム、pH7.4)、0.5%(重量/体積)SDS(ドデシル硫酸ナトリウム)である、PCR産物溶液7の2倍希釈溶液である。
100種類のプライマーセットにより増幅されるPCR産物と特異的にハイブリダイズする100種類のプローブを固相したDNAチップを用意した。プローブは、アミノ修飾をした60merのものを用いた。具体的には、100μMとしたプローブ水溶液を、パーキンエルマー社製のアレイヤーを用いて、TAKARA社製のハッブルスライド表面の所定の位置に吐出して、DNAチップを作成した。
上記DNAチップに、固相した100種類のプローブを覆うようにハイブリダイゼーション用のシートを貼り、25μLの上記ハイブリダイゼーション溶液を、該シートの内部に注入した。該シート上部を蒸発防止用のシートで密閉し、DNAチップを50℃の恒温装置内で30分間静置させ、ハイブリダイゼーションを行った。
ハイブリダイゼーション終了後、DNAチップをウォッシング液(1xSSC、0.2%(重量/体積)SDS)中で、室温下、5分間振とうし、続いて、0.1xSSC中で、室温下、10分間振とうした。その後、エアスプレーでDNAチップの表面にエアーをあて、表面を乾燥させた。
ハイブリダイゼーション終了後、DNAチップをウォッシング液(1xSSC、0.2%(重量/体積)SDS)中で、室温下、5分間振とうし、続いて、0.1xSSC中で、室温下、10分間振とうした。その後、エアスプレーでDNAチップの表面にエアーをあて、表面を乾燥させた。
乾燥させたDNAチップを、Axon社製のGenePix4000を用いて、Cy5の蛍光を検出したところ、100種類のプローブ全てにおいて、蛍光が観察された。すなわち、100種類全てのプローブに特異的にハイブリダイズする標的塩基配列が、PCRにより増幅されたことが確認された。
実施例1の結果から、本発明の基板を用いることにより、100種類の標的塩基配列を同時に増幅できることが明らかである。
実施例1の結果から、本発明の基板を用いることにより、100種類の標的塩基配列を同時に増幅できることが明らかである。
(比較例1)
実施例1で用いたゲノムDNAと100種類のプライマーセットを用いて、比較例1を行った。100種類全てのプライマーセットを、1本のPCRチューブに添加し、PCRを行った。具体的には、最終濃度0.5μMの各プライマーセットと、最終濃度5ng/μLのゲノムDNAを含む、AmpliTaq Gold PCR Master Mix(アプライドバイオシステムズ社製)の2倍希釈溶液を調製し、これをPCRサンプルとした。200μLの該PCRサンプルを分注した0.5mLのPCRチューブを、実施例1と同様にサーマルサイクラーに設置し、PCRを行った。
得られたPCR産物を、全て、1の回収容器に回収した。回収されたPCR産物溶液を用いて、実施例1と同様にしてハイブリダイゼーションを行い、Cy5の蛍光を検出した。
実施例1で用いたゲノムDNAと100種類のプライマーセットを用いて、比較例1を行った。100種類全てのプライマーセットを、1本のPCRチューブに添加し、PCRを行った。具体的には、最終濃度0.5μMの各プライマーセットと、最終濃度5ng/μLのゲノムDNAを含む、AmpliTaq Gold PCR Master Mix(アプライドバイオシステムズ社製)の2倍希釈溶液を調製し、これをPCRサンプルとした。200μLの該PCRサンプルを分注した0.5mLのPCRチューブを、実施例1と同様にサーマルサイクラーに設置し、PCRを行った。
得られたPCR産物を、全て、1の回収容器に回収した。回収されたPCR産物溶液を用いて、実施例1と同様にしてハイブリダイゼーションを行い、Cy5の蛍光を検出した。
比較例1では、実施例1と同じDNAサンプルとプライマーセットを用いたにも関わらず、蛍光が観察されたのは、100種類のプローブのうち、23種類であった。すなわち、100種類の標的塩基配列のうち、23種類しか同時に増幅することができなかった。
実施例1と比較例1の結果から、本発明の基板を用いることにより、プライマー設計上の困難性が解消される上に、従来のマルチプレックスPCR法よりも、高精度に、複数種類の標的塩基配列を増幅できることが明らかである。
実施例1と比較例1の結果から、本発明の基板を用いることにより、プライマー設計上の困難性が解消される上に、従来のマルチプレックスPCR法よりも、高精度に、複数種類の標的塩基配列を増幅できることが明らかである。
1000種類のプライマーセットを用いて、1000種類の標的塩基配列の増幅を行った。実施例1と同様に、プライマーセットのうち、リバースプライマーは無標識のものを用いたが、増幅された標的塩基配列の検出を容易にするために、フォワードプライマーは蛍光物質Cy5で標識したものを用いた。
まず、実施例1と同じキャピラリープレート1のチャンネル1aに、1000種類のプライマーセットを固定するために、図2に示すようにキャピラリープレート1を100等分し、各1領域につき10種類のプライマーセットを固定した。具体的には、100μMに調整した1種類のプライマーセット水溶液の代わりに、10種類のプライマーセットをそれぞれ100μMずつ含有するように調整した混合水溶液を用いた以外は、全て実施例1と同様に行った。
次に、上記キャピラリープレート1を用いて、実施例1と同様にPCRを行い、PCR産物を回収した。得られたPCR産物溶液7を用いて、実施例1と同様に、ハイブリダイゼーション溶液を調製した。さらに、1000種類のプライマーセットにより増幅されるPCR産物と特異的にハイブリダイズする1000種類のプローブを固相したDNAチップを、実施例1と同様にして用意した。
25μLではなく、250μLのハイブリダイゼーション溶液を、シートの内部に注入した以外は、全て実施例1と同様にして、ハイブリダイゼーションを行い、Cy5の蛍光を検出したところ、1000種類のプローブ全てにおいて、蛍光が観察された。
実施例2の結果から、本発明の基板を用いることにより、1000種類の標的塩基配列を同時に増幅できることがわかった。したがって、極微量のDNAサンプルを鋳型にして、従来のマルチプレックスPCR法よりも、非常に多くの標的塩基配列を、より高精度に増幅できることがあきらかである。
実施例2の結果から、本発明の基板を用いることにより、1000種類の標的塩基配列を同時に増幅できることがわかった。したがって、極微量のDNAサンプルを鋳型にして、従来のマルチプレックスPCR法よりも、非常に多くの標的塩基配列を、より高精度に増幅できることがあきらかである。
本発明の基板を用いることにより、複雑なプライマー設計を行うことなく、また、大掛かりな装置や煩雑な操作を必要とせずに、極微量のDNAサンプルから、簡便に、複数種類の標的塩基配列を増幅することができるため、医療機関等における検体の遺伝子解析等の分野で利用が可能である。
1…キャピラリープレート、1a…チャンネル、1b…外縁部、Pn(n=1〜100)…キャピラリープレートの100等分された領域、2…PCRサンプル、3…PCRサンプル容器、4…シリコンゴム板、5…サーマルサイクラー、6a…PCR回収容器、6b…加圧用蓋、7…PCR産物溶液
Claims (11)
- 複数種類の標的塩基配列を同時に増幅するために用いられる基板であって、
前記基板は、複数のチャンネルを備えており、
1又は複数種類の標的塩基配列を増幅するためのPCR(Polymerase Chain Reaction)が、各チャンネルにおいて行われるものであり、
少なくとも2以上のチャンネルにおいて、増幅される標的塩基配列の種類が異なること、
を特徴とする基板。 - 複数の標的塩基配列を同時に増幅するために用いられる基板であって、
前記基板は、複数のチャンネルを備えており、
1又は複数種類の標的塩基配列を増幅するためのPCR(Polymerase Chain Reaction)に用いられる、1又は複数種類のプライマーセットが、1以上のチャンネル内に存在しており、
少なくとも2以上のチャンネルにおいて、存在するプライマーセットの種類が異なること、
を特徴とする基板。 - 前記プライマーセットが、前記チャンネルに固定されていることを特徴とする、請求項2記載の基板。
- 1又は複数種類の前記プライマーセットが、前記基板が備える全ての前記チャンネルに存在していることを特徴とする、請求項2又は3記載の基板。
- 1の前記チャンネルに1種類の前記プライマーセットが存在していることを特徴とする、請求項2〜4のいずれか記載の基板。
- 各チャンネルに存在している各プライマーセットの量が、全てのチャンネルにおいて等しいことを特徴とする、請求項2〜5のいずれか記載の基板。
- 前記プライマーセットが、標識されたプライマーを含有するセットであることを特徴とする、請求項2〜6のいずれか記載の基板。
- 請求項1〜7のいずれか記載の基板を用いてPCRを行うことを特徴とする、塩基配列の増幅方法。
- 複数種類の標的塩基配列を増幅する方法であって、
請求項1〜7のいずれか記載の基板に、DNAサンプルを供給する工程と、
1又は複数種類の標的塩基配列を増幅するPCRを、前記チャンネルにおいて行う工程と、
を有することを特徴とする、塩基配列の増幅方法。 - PCRの鋳型となるDNAサンプルを、前記チャンネルに、毛細管現象を利用して供給することを特徴とする、請求項8又は9記載の塩基配列の増幅方法。
- 増幅された塩基配列を有するPCR産物を、前記チャンネルの一端から加圧することにより、前記基板から回収することを特徴とする、請求項8〜10記載の塩基配列の増幅方法。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2006345904A JP2008154490A (ja) | 2006-12-22 | 2006-12-22 | 複数種類の標的塩基配列を同時に増幅するために用いられる基板と、該基板を用いた塩基配列の増幅方法 |
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JP (1) | JP2008154490A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2013080941A1 (ja) | 2011-12-01 | 2013-06-06 | 三菱レイヨン株式会社 | 核酸増幅用基材及び核酸増幅方法 |
CN106854674A (zh) * | 2015-12-08 | 2017-06-16 | 上海交通大学 | 一种基于毛细管微阵列的核酸高通量快速检测方法 |
-
2006
- 2006-12-22 JP JP2006345904A patent/JP2008154490A/ja not_active Withdrawn
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