JP2008152104A - 現像ローラ、電子写真プロセスカートリッジ及び電子写真画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】導電性導電性芯金の外周上に樹脂層を有し該樹脂層の外周に表層を有した電子写真用現像ローラにおいて、該樹脂層は該樹脂層が熱可塑性樹脂を含有し、該樹脂層の曲げ弾性率が500MPa以上10000MPa以下であることを特徴とする現像ローラ。
【選択図】図1
Description
一成分系現像剤を用いた一成分現像方式とは、現像剤量規制部材と現像剤の摩擦および現像ローラと現像剤の摩擦により現像剤に電荷を与える。それと同時に現像ローラ上に現像剤を薄く塗布し現像ローラと潜像担持体とが対向した現像領域に搬送し、潜像担持体上の静電潜像を現像し、トナー像を形成する方法である。
図2は、本発明の画像形成装置の概略構成を示す断面図である。
潜像担持体としての感光ドラム5が矢印方向に回転し、感光ドラム5を帯電処理するための帯電部材12によって一様に帯電され、感光ドラム5に静電潜像を書き込む露光手段であるレーザー光11により、その表面に静電潜像が形成される。上記静電潜像は、感光ドラム5に対して現像ローラ6が接触配置される現像装置10によって現像剤のトナーを付与されることにより現像され、トナーが形成される。
樹脂層の樹脂として、ポリプロピレン樹脂(プロピレンホモポリマー:商品名ノバテックEA−9、日本ポリプロ株式会社製)を100質量部、導電剤としてMTカーボンブラック(サーマックスフローフォームN990、CANCAB社製)30質量部を直径30mm、有効長960mmの2軸押出機にてペレタイズを行い樹脂組成物を得た。
樹脂層に使用する樹脂組成物は実施例1と同一のものを使用した。表層として熱可塑性ポリウレタン樹脂(商品名:クラミロンU8145クラレ株式会社製)にカーボンブラックのアセチレンブラック(個数平均粒径50nm)20質量部を添加し2軸ペレタイズを行い、表層用樹脂組成物を得た。
樹脂層に使用する樹脂組成物は実施例1と同一の物を用い、SUM製の導電性芯金(直径2.0mm、長さ240mm)を中心としてクロスヘッド押出機にて押出し、回転研磨機にて直径11.90mm、厚み4.90mmの直線形状の樹脂層を有するローラを得た。さらに実施例1に記載の方法と同一の方法にて厚み0.10mmの表層を形成し、直径12.00mmの現像ローラを得た。得られた現像ローラは実施例1に記載と同一の評価方法にて評価した。
樹脂層に使用する樹脂組成物は実施例1と同一の物を用い、SUM製の導電性芯金(直径9.00mm、長さ240mm)に代えたほかは実施例3と同一の成形方法にて樹脂層の厚みが1.00mm、表層の厚みが0.50mmの直径12.00mmの現像ローラを得た。得られた現像ローラは実施例1に記載と同一の評価方法にて評価した。
樹脂層に使用する樹脂組成物は実施例1と同一の物を用い、SUM製の導電性芯金(直径1.00mm、長さ240mm)に代えたほかは実施例3と同一の成形方法にて樹脂層の厚みが5.10mm、表層の厚みが0.40mm直径12.00mmの現像ローラを得た。得られた現像ローラは実施例1に記載と同一の評価方法にて評価した。
樹脂層に使用する樹脂組成物は実施例1のノバテックEA−9をポリプロピレン樹脂(プロピレンホモポリマー:商品名ノバテックMA−3 日本ポリプロ社製)に変更し、SUM製の導電性芯金(直径1.00mm、長さ240mm)に代え、射出成形用金型内に導電性芯金をセットし、射出成形機(商品名SE−HY260 住友重機械工業(株)製)にて射出成形を行い、樹脂層の厚みが2.90mmのローラを得た。得られたローラを実施例1に記載と同一の方法にて0.10mmの表層を形成し、直径12.00mmの現像ローラを得た。得られた現像ローラは実施例1に記載と同一の評価方法にて評価した。
樹脂層に使用する樹脂をポリプロピレン樹脂(プロピレン/エチレンランダム共重合体:商品名ノバテックEG7F 日本ポリプロ社製)に代えたほかは実施例1と同一の方法にて現像ローラを得て評価を実施した。
樹脂層に使用する樹脂をポリプロピレン樹脂(プロピレン/エチレン/ブテンランダム共重合体:商品名ウィンテックWFX4T 日本ポリプロ社製)に代えたほかは実施例1と同一の方法にて現像ローラを得て評価を実施した。
樹脂層は実施例1と同一で、表層の塗工液のポリオールを[NCO]/[OH]のモル比の値は1.50としたほかは実施例1と同一の方法にて現像ローラを得て評価を実施した。
樹脂層は実施例1と同一で、表層の塗工液の[NCO]/[OH]のモル比の値は0.90としたほかは実施例1と同一の方法にて現像ローラを得て評価を実施した。
樹脂層は実施例2と同一で、表層に使用する熱可塑性ポリウレタン樹脂(クラミロンU8145)を熱可塑性スチレン系エラストマー(商品名:セプトンコンパウンドJS10NS クラレプラスチックス株式会社製)に代えて使用した他は実施例2と同一の方法にて現像ローラを得て評価を実施した。
実施例10の樹脂層に使用する樹脂を熱可塑性ポリウレタン樹脂(クラミロンU8145 クラレ株式会社製)に代えて使用した他は実施例1と同一の方法にて樹脂層の厚みが2.90mm、表層の厚みが0.50mmの直径12.00mmの現像ローラを得て評価を実施した。
実施例10の樹脂層に使用する樹脂をABS樹脂(商品名SR 日本エイアンドエル社製)に代えて使用した他は実施例1と同一の方法にて樹脂層の厚みが2.90mm、表層の厚みが0.50mmの直径12.00mmの現像ローラを得て評価を実施した。
実施例10の樹脂層に使用する樹脂を繊維強化PET樹脂(商品名FR−PET C3015 ポリプラスチックス社製)に代えて使用した他は実施例1と同一の方法にて樹脂層の厚みが2.90mm、表層の厚みが0.50mmの直径12.00mmの現像ローラを得て評価を実施した。
実施例10の樹脂層に使用する樹脂をPBT樹脂(商品名ジェラネックス500FP ポリプラスチックス社製)に代えて使用した他は実施例1と同一の方法にて樹脂層の厚みが2.90mm、表層の厚みが0.50mmの直径12.00mmの現像ローラを得て評価を実施した。
実施例10の樹脂層に使用する樹脂をポリカーボネート樹脂(商品名E−2000R 三菱エンジニアリングプラスチックス社製)に代えて使用した他は実施例1と同一の方法にて樹脂層の厚みが2.90mm、表層の厚みが0.50mmの直径12.00mmの現像ローラを得て評価を実施した。
実施例1の樹脂層の樹脂をフッ化ビニリデン樹脂(商品名カイナー720 エルフアトケム社製)に代えて使用した他は実施例1と同一の方法にて現像ローラを得て樹脂層の厚みが2.90mm、表層の厚みが0.50mmの直径12.00mmの現像ローラを得て評価を実施した。
実施例1の樹脂層の樹脂組成物の樹脂をポリアミド6(商品名アミラン CM1021T 東レ社製)に代えて使用した他は実施例1と同一の方法にて樹脂層の厚みが2.90mm、表層の厚みが0.50mmの直径12.00mmの現像ローラを得て評価を実施した。
実施例1の樹脂層の樹脂組成物の樹脂をポリアミド樹脂のMXD6(商品名1022H 三菱エンジニアリングプラスチックス社製)に代えて使用した他は実施例1と同一の方法にて樹脂層の厚みが2.90mm、表層の厚みが0.50mmの直径12.00mmの現像ローラを得て評価を実施した。
実施例1の樹脂層の樹脂組成物の樹脂をポリスチレン(商品名SX−100 PSジャパン社製)に代えて使用した他は実施例1と同一の方法にて現像ローラを得て評価を実施した。
実施例1の樹脂層の樹脂組成物の樹脂をLDPE(商品名ノバテックLD LE520H 日本ポリエチレン社製)に代えて使用した他は実施例1と同一の方法にて現像ローラを得て樹脂層の厚みが2.90mm、表層の厚みが0.50mmの直径12.00mmの現像ローラを得て評価を実施した。
実施例1の樹脂層の樹脂組成物の樹脂をHDPE(商品名ノバテックHD HF560 日本ポリエチレン社製)に代えて使用した他は実施例1と同一の方法にて現像ローラを得て評価を実施した。
実施例1の樹脂層の樹脂組成物の樹脂をEVA樹脂(商品名エバフレックスP1007 三井デュポンポリケミカル社製)代えて使用した他は実施例1と同一の方法にて樹脂層の厚みが2.90mm、表層の厚みが0.50mmの直径12.00mmの現像ローラを得て評価を実施した。
実施例1で得られた樹脂組成物と同一の材料をクロスヘッドを用いた押出成形によって、SUM製の導電性芯金(直径6mm、長さ240mm)を中心として、同軸状に円筒形に同時に押出し、端部を切断して、樹脂部分の長さを232mmとした後、樹脂部分を回転砥石で研磨し、直径12.00mm直線形状の現像ローラを得て、実施例1と同一の方法にて現像ローラを得て評価を実施した。
実施例1の樹脂層の樹脂組成物の樹脂を熱可塑性スチレン系エラストマー(商品名タフテックH1043 旭化成社製)に代えた他は、実施例1と同一の方法にて現像ローラを得て評価を実施した。
実施例1の樹脂層の樹脂組成物の樹脂をガラス繊維強化PET樹脂B3045FA(ポリプラスチックス社製)に代えた他は、実施例1と同一の方法にて現像ローラを得て評価を実施した。
実施例、比較例で得られたローラの評価を以下のようにして行なった。
製作した現像ローラの形状を3次元座標測定機ザイザックスRVA600(東京精密株式会社製)を用いて測定し、外径、長さ、振れ,真直度及び真円度を総合的に評価した。
A:極めて良好
B:良好
C:普通
D:悪い。
体積抵抗ムラに関しては、φ40mmのSUSドラムにローラを荷重1kgで当接させ芯金の両端露出部に500gの荷重をかけた状態で45rpmで回転させた時に芯金より、DC100Vを2秒間印加した時の抵抗を測定し、ローラが一周する間の電気抵抗値の最大値と最小値を測定し、その比(最大値/最小値)を電気抵抗ムラとし、評価を行った。
A:1.1倍未満
B:1.1〜1.2倍
C:1.3〜1.4倍
D:1.4倍超。
現像ローラをカートリッジに組み込み、室温30℃、相対湿度80%の高温、高湿条件下で2%印字で連続画像形成を行い、3500枚印刷後に形成された画質上の問題の有無を判断した。その判断に基づき、下記の基準で評価した。
A:肉眼ではトナー劣化によるかぶり確認されず良好なもの
B:トナー劣化によるかぶりが少なく画像上問題がないもの
C:トナー劣化によるかぶりが確認されるもの
D:ひどいかぶりが確認されトナー劣化が大きいもの。
電子写真プロセスカートリッジの状態で、過酷高温/高湿環境下(室温40℃、相対湿度95%)で30日間放置した後、常温、常湿環境に移動し、1日放置後LASERJET3600本体に電子写真プロセスカートリッジを組み込み、画像の評価をおこなった。
A:圧接跡が画像上にみられないもの
B:圧接跡がごく薄くみられるが画像に影響のないもの
C:圧接跡が薄くみられ、画像に影響するもの
D:圧接跡が明瞭にみられ、画像に影響するもの。
室温30℃、相対湿度80%の高温、高湿条件下で2%印字で連続画像形成を3500枚行い、評価用画像を画出し後、電子写真プロセスカートリッジを分解し、現像ローラと画像を確認し、以下の基準で評価した。
A:フィルミングなし。
B:画像に問題はなく、現像ローラ上に軽微に発生している程度。
C:トナーの現像ローラ上への付着の影響が画像にやや発生している。
D:トナーの現像ローラ上への付着の影響が画像上に発生している。
本発明における曲げ弾性率の測定は、JIS−K−7171に記載の方法に準じて測定されるが、本発明においては、測定機 はテンシロンRTC−1250A(オリエンテック社製)を使用し、長さ80mmのローラ半周分のサンプルを下記図4のローラ基体から切り取って曲げ弾性率測定用サンプルとした。サンプリングした形状のまま円弧部を上側にして測定圧子と測定を行った。なお、測定環境は室温20℃、相対湿度50%とした。
本発明における曲げ弾性率の測定は、JIS−K−7171に記載の方法に準じて測定されるが、本発明においては、測定機 はテンシロンRTC−1250A(オリエンテック社製)を使用し、下記図5の様に長さ80mmにカットし、曲げ弾性率測定用サンプルとした。なお、測定環境は室温20℃、相対湿度50%とした。
現像ローラから、表層を剥離し、長さ115mm、幅6mm、厚みは下記表1に記載の表層の厚みの長方形の形状で表層の測定用サンプルを切り取り測定した。測定方法はJIS−K−7113に記載の方法に準拠し、本発明においては、測定機 はテンシロンRTC−1250A(オリエンテック社製)を使用し、引張弾性率を測定した。なお、測定環境は室温20℃、相対湿度50%とした。
本発明における吸水率の測定は、JIS−K−7209のA法に準じて測定される。但し、サンプル形状はフィルム状、薄板状または立体物等で繰り返し測定において再現性が得られる範囲内で適時選択できる。
上記の評価結果に基づき、総合的な性能評価を行い、下記する4区分に評価した。
A:現像ローラとして極めて良好である
B:現像ローラとして良好である
C:現像ローラとしてやや難点がある。
D:明らかな問題があり、実用できるレベルにはない
ローラの評価結果を表1に示す。
2 樹脂層
3 表層
4 現像ローラ
5 感光ドラム
6 現像ローラ
7 トナー塗布部材
8 トナー
9 規制ブレード
10 現像装置
11 レーザー光
12 帯電部材
13 廃トナー容器
14 クリーニングブレード
15 定着装置
16 駆動ローラ
17 転写ローラ
18 バイアス電源
19 テンションローラ
20 転写搬送ベルト
21 従動ローラ
22 紙
23 給紙ローラ
24 吸着ローラ
25 現像ローラ
26 SUSドラム
27 直流電源
28 内部抵抗
29 ローラ基体
30 樹脂層曲げ弾性率測定用サンプル
31 導電性芯体
32 導電性芯体曲げ弾性率測定用サンプル
Claims (13)
- 導電性芯体の外周上に樹脂層を有し、該樹脂層の外周に表層を有し、潜像担持体と接触して用いられる電子写真用現像ローラにおいて、該樹脂層が熱可塑性樹脂を含有し、導電性芯体が曲げ弾性率20000MPa以上の金属であり、樹脂層の曲げ弾性率が500MPa以上10000MPa以下であることを特徴とする現像ローラ。
- 前記樹脂層の曲げ弾性率が1000MPa以上3000MPa以下であることを特徴とする請求項1に記載の現像ローラ。
- 前記樹脂層の吸水率が0.001質量%以上1.0質量%以下である請求項1又は2に記載の現像ローラ。
- 前記樹脂層の吸水率が0.001質量%以上0.1質量%以下である請求項1乃至3のいずれか1項に記載の現像ローラ。
- 前記樹脂層の厚みが1mm以上5mm以下であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の現像ローラ。
- 前記樹脂層がポリプロピレン系樹脂、ポリエチレン系樹脂、アクリロニトリルーブタジエンースチレン樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリイミド、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート及びフッ素樹脂からなるグループからえらばれる樹脂を1種または2種以上含有することを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の現像ローラ。
- 前記樹脂層がポリプロピレン系樹脂を含有することを特徴とする請求項6に記載の現像ローラ。
- 前記ポリプロピレン系樹脂がプロピレン-エチレン共重合体またはプロピレン-エチレン-ブテンの共重合体であることを特徴とする請求項6に記載の現像ローラ。
- 前記樹脂層が射出成形あるいは押出成形方法によって製造されたことを特徴とする請求項1乃至8のいずれかに記載の現像ローラ。
- 前記樹脂層の外周に表層を有し、該表層の引張弾性率が1MPa以上500MPa未満であることを特徴とする請求項1乃至9のいずれかに記載の現像ローラ。
- 前記表層がポリウレタン樹脂を含有することを特徴とする請求項10に記載の現像ローラ。
- 潜像を担持する感光体に対向して接触した状態で現像剤を担持する現像ローラを備え、該感光体に現像剤を付与することにより潜像を現像してトナー像を形成するための現像装置が、該感光体を帯電するための帯電部材、該感光体をクリーニングするためのクリーニング部材および該感光体上のトナー像を記録媒体に転写する転写部材のうちの少なくとも一つと一体的に保持されてなる電子写真プロセスカートリッジにおいて、該現像ローラが請求項1乃至11のいずれかに記載の現像ローラであることを特徴とする電子写真プロセスカートリッジ。
- 潜像を担持する感光体と、該感光体に対向して接触した状態でトナーを担持する現像ローラとを備え、該現像ローラが該感光体にトナーを付与することにより感光体上に形成された潜像を現像してトナー像を形成する電子写真画像形成装置において、該現像ローラが、請求項1乃至11のいずれかに記載の現像ローラであることを特徴とする電子写真画像形成装置。
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- 2006-12-19 JP JP2006341269A patent/JP2008152104A/ja active Pending
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