JP2008151920A - 画像形成装置および印刷物 - Google Patents

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Abstract

【課題】
通常の印刷を行うと同時に、原本と複写物とが容易に見分けられる印刷方式を備えた画像形成装置を提供する。
【解決手段】
黒の色材のみ、もしくは黒の色材を含む複数の色材を混合して作成された色を指定した第1の画像と、第1の画像が無彩色である場合は無彩色であり、第1の画像が有彩色の場合は第1の画像と同色相であって、黒の色材を含まない、もしくは黒の色材を含む場合、第1の画像より黒の色材の比率を低くして、複数の色材を混合して作成された色を指定した第2の画像とが隣接する画像を記憶する記憶手段と、記憶手段に記憶された画像を印刷画像に付加する付加手段と、付加手段により記憶手段に記憶された画像が付加された印刷画像を印刷する印刷手段とを具備する。
【選択図】 図2

Description

本発明は、画像形成装置および印刷物に関する。
近年、コンピュータやスキャナ、印刷装置、複写機等の性能の向上により、簡単に複写が作れるようになり、原本と複写物との見分けが困難となってきている。
また、チケット、クーポン、抽選券のような券類は、真正なものも印刷装置で印刷されることが多いことや換金性が高いことから、これらの券類が高性能な装置により複写または印刷されて偽造される可能性があり、このような高性能な装置による偽造防止対策として、種々の装置や方法が提案されている。
例えば、特許文献1には、器具や特殊照明等に頼らず目視のみで本物とカラーコピーされた偽物の識別判定が容易にできる偽造防止効果のある印刷物が提案されている。
上記特許文献1に示される発明は、カラーコピー機による複写により目視でも識別可能な異なる色調に再現される金属光沢のあるメタリックインキを用いて特定背景パターンを印刷物に印刷するように構成されたものである。
また、特許文献2には、印刷に代わり電子写真方式を使用して、光沢を有する画像をオンデマンド作製する電子写真方式用トナー、電子写真方式用現像剤、画像、シートが提案されている。
上記特許文献2に示される発明は、光沢を有する画像を電子写真方式で形成するために使用される、光反射材を含むトナーと、トナーと光反射材とを含む電子写真方式用現像剤と、前述のトナー及び現像剤で形成された画像を有するシートを提供することで、光沢を有する画像をオンデマンド作製できるように構成されたものである。
特開平08−290646号公報 特開2004−061822号公報
上記特許文献1及び上記特許文献2の提案は、いずれも特殊な光沢をもった材料と、光沢の違いを複写機では再現できないこととを利用して原本と複写物との違いを見分けるようにしたものである。
しかしながら、特殊な光沢をもった材料を使用する場合には、通常の印刷を行うために必要な印字部に加え、この特殊な材料を使用するための印字部を追加して備える必要があり、そのため、装置の構造が複雑となり、装置の製造コストも高価となる課題があった。
そこで、本発明は、通常の印刷を行うと同時に、原本と複写物とが容易に見分けられる印刷方式を備えた画像形成装置および印刷物を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明では、ほぼ通常の印刷を行うための装置の構成をとりながら単色の黒色と複数の色を混ぜて作成した黒色に光沢の差があることを利用し、これらの色を近接して配置することにより、この光沢の差を際立たせ、複写したときには、その特性が失われることにより、複製物でないことを簡単に見分けることが出来る。
すなわち、請求項1の発明は、黒の色材のみ、もしくは黒の色材を含む複数の色材を混合して作成された色を指定した第1の画像と、前記第1の画像が無彩色である場合は無彩色であり、前記第1の画像が有彩色の場合は前記第1の画像と同色相であって、黒の色材を含まない、もしくは黒の色材を含む場合、前記第1の画像より黒の色材の比率を低くして、複数の色材を混合して作成された色を指定した第2の画像とが隣接する画像を記憶する記憶手段と、前記記憶手段に記憶された画像を印刷画像に付加する付加手段と、前記付加手段により前記記憶手段に記憶された画像が付加された印刷画像を印刷する印刷手段とを具備する画像形成装置。
また、請求項2の発明は、請求項1の発明において、前記黒の色材は、黒のトナーであり、前記複数の色材は、黒、シアン、マゼンタ、イエローのトナーであり、前記印刷手段は、イエローのトナー画像、マゼンタのトナー画像、シアンのトナー画像、黒のトナー画像を順次感光体上に形成した後、該感光体上の画像を用紙に転写し、該転写した画像を用紙に定着することにより印刷を行う画像形成装置。
また、請求項3の発明は、請求項2の発明において、前記用紙に定着後の前記第1の画像と前記第2の画像との表面の光沢が異なるように前記黒、シアン、マゼンタ、イエローのトナーの素材がそれぞれ選択されている画像形成装置。
また、請求項4の発明は、請求項1乃至3のいずれかの発明において、前記第1の画像と前記第2の画像とは、隣接部において少なくとも1ドット分重ねられている画像形成装置。
また、請求項5の発明は、請求項1乃至4のいずれかの発明において、前記第1の画像および前記第2の画像は、一方が背景画像であり、他方が前記背景画像上に描かれた図形または文字の画像である画像形成装置。
また、請求項6の発明は、請求項1乃至5のいずれかの発明において、前記記憶手段は、前記第1の画像、前記第2の画像の少なくとも一方の画像と隣接し、前記第1の画像が無彩色である場合は無彩色であり、前記第1の画像が有彩色の場合は前記第1の画像と同色相である、第3の画像を更に記憶する画像形成装置。
また、請求項7の発明は、請求項6の発明において、前記用紙に定着後の前記第3の画像は、前記用紙に定着後の前記第1の画像または前記第2の画像と比較して表面の光沢が少なくとも一方が異なるように前記黒、シアン、マゼンタ、イエローのトナーの素材がそれぞれ選択されている画像形成装置。
また、請求項8の発明は、請求項6または7の発明において、前記第3の画像と前記第1の画像または前記第2の画像とは、隣接部において少なくとも1ドット分重ねられている画像形成装置。
また、請求項9の発明は、請求項6乃至8のいずれかの発明において、前記第1乃至第3の画像は、1つの画像が背景画像であり、他の画像が前記背景画像上に描かれた図形または文字の画像である画像形成装置。
また、請求項10の発明は、請求項6乃至9のいずれかの発明において、前記第1乃至第3の画像のうち、少なくとも一つの画像は、他の2つの画像と明度が異なる画像形成装置。
また、請求項11の発明は、黒の色材のみ、もしくは黒の色材を含む複数の色材を混合して作成される色を指定した第1の画像データを作成する第1の画像データ作成手段と、黒の色材を含まない複数の色材を混合して作成される色を指定した、もしくは黒の色材を含む場合、黒の色材を含む複数の色材を混合して作成される色の黒の色材の比率が前記第1の画像データ作成手段で前記第1の画像データ作成時に指定された黒の色材の比率よりも低く混合して作成される色を指定した第2の画像データを作成する第2の画像データ作成手段と、前記第1の画像データ作成手段で作成された前記第1の画像データと前記第2の画像データ作成手段で作成された前記第2の画像データとを合成する合成手段と、前記合成手段で合成した画像データに基づき印刷を行う印刷手段とを具備し、前記印刷手段で印刷された前記第1の画像データに対応する第1の画像と前記第2の画像データに対応する第2の画像は、前記第1の画像が無彩色の場合は、前記第2の画像も無彩色であり、前記第1の画像が有彩色の場合は、前記第2の画像が前記第1の画像と同色相である画像形成装置。
また、請求項12の発明は、請求項11の発明において、前記黒の色材は、黒のトナーであり、前記複数の色材は、黒、シアン、マゼンタ、イエローのトナーであり、前記印刷手段は、イエローのトナー画像、マゼンタのトナー画像、シアンのトナー画像、黒のトナー画像を順次感光体上に形成した後、該感光体上の画像を用紙に転写し、該転写した画像を用紙に定着することにより印刷を行う画像形成装置。
また、請求項13の発明は、請求項12の発明において、前記用紙に定着後の前記第1の画像と前記第2の画像との表面の光沢が異なるように前記黒、シアン、マゼンタ、イエローのトナーの素材がそれぞれ選択されている画像形成装置。
また、請求項14の発明は、請求項11乃至13のいずれかの発明において、前記第1の画像と前記第2の画像とは、隣接部において少なくとも1ドット分重ねられている画像形成装置。
また、請求項15の発明は、請求項11乃至14のいずれかの発明において、前記第1の画像および前記第2の画像は、一方が背景画像であり、他方が前記背景画像上に描かれた図形または文字の画像である画像形成装置。
また、請求項16の発明は、請求項11乃至15のいずれかの発明において、前記第1の画像、前記第2の画像の少なくとも一方の画像と隣接し、前記第1の画像が無彩色である場合は無彩色であり、前記第1の画像が有彩色の場合は前記第1の画像と同色相である第3の画像データを作成する第3の画像データ作成手段を更に具備し、前記合成手段は、前記第1の画像データ作成手段で作成した第1の画像データと前記第2の画像データ作成手段で作成した第2の画像データと前記第3の画像データ作成手段で作成した第3の画像データとを合成する画像形成装置。
また、請求項17の発明は、請求項16の発明において、前記用紙に定着後の前記第3の画像は、前記用紙に定着後の前記第1の画像または前記第2の画像と比較して表面の光沢が少なくとも一方が異なるように前記黒、シアン、マゼンタ、イエローのトナーの素材がそれぞれ選択されている画像形成装置。
また、請求項18の発明は、請求項16または17の発明において、前記第3の画像と前記第1の画像または前記第2の画像とは、隣接部において少なくとも1ドット分重ねられている画像形成装置。
また、請求項19の発明は、請求項16乃至18のいずれかの発明において、前記第1乃至第3の画像は、1つの画像が背景画像であり、他の画像が前記背景画像上に描かれた図形または文字の画像である画像形成装置。
また、請求項20の発明は、請求項16乃至19のいずれかの発明において、前記第1乃至第3の画像のうち、少なくとも一つの画像は、他の2つの画像と明度が異なる画像形成装置。
また、請求項21の発明は、黒の色材のみ、もしくは黒の色材を含む複数の色材を混合して作成された色を指定した第1の画像と、前記第1の画像が無彩色である場合は無彩色であり、前記第1の画像が有彩色の場合は前記第1の画像と同色相であって、黒の色材を含まない、もしくは黒の色材を含む場合、前記第1の画像より黒の色材の比率を低くして、複数の色材を混合して作成された色を指定した第2の画像とが隣接する画像が用紙に印刷された印刷物。
また、請求項22の発明は、請求項21の発明において、前記第1乃至第2の画像は、黒のトナーもしくは黒、シアン、マゼンタ、イエローのトナーが指定された画像である印刷物。
また、請求項23の発明は、請求項22の発明において、前記黒、シアン、マゼンタ、イエローのトナーは、前記用紙に定着後の前記第1の画像と前記第2の画像との表面の光沢が異なるようにそれぞれの素材が選択されている印刷物。
また、請求項24の発明は、請求項21乃至23のいずれかの発明において、前記第1の画像と前記第2の画像の隣接部において、少なくとも1ドット分重ねられている印刷物。
また、請求項25の発明は、請求項21乃至24のいずれかの発明において、前記第1の画像および前記第2の画像のいずれか一方の画像が背景画像であり、他方の画像が前記背景画像上に描かれた図形または文字の画像である印刷物。
また、請求項26の発明は、請求項21乃至25のいずれかの発明において、前記第1の画像と前記第2の画像の少なくとも一方の画像と隣接し、前記第1の画像が無彩色である場合は無彩色であり、前記第1の画像が有彩色の場合は前記第1の画像と同色相である、第3の画像が用紙に印刷された印刷物。
また、請求項27の発明は、請求項26の発明において、前記用紙に定着後の前記第3の画像は、前記用紙に定着後の前記第1の画像または前記第2の画像と比較して表面の光沢が少なくとも一方が異なるように前記黒、シアン、マゼンタ、イエローのトナーの素材がそれぞれ選択されている印刷物。
また、請求項28の発明は、請求項26または27の発明において、前記第3の画像と前記第1の画像または前記第2の画像とは、隣接部において少なくとも1ドット分重ねられている印刷物。
また、請求項29の発明は、請求項26乃至28のいずれかの発明において、前記第1乃至第3の画像は、1つの画像が背景画像であり、他の画像が前記背景画像上に描かれた図形または文字の画像である印刷物。
また、請求項30の発明は、請求項26乃至29のいずれかの発明において、前記第1乃至第3の画像のうち、少なくとも一つの画像は、他の2つの画像と明度が異なる印刷物。
本発明の画像形成装置および印刷物によれば、画像の黒成分を単色トナーで印刷するか、複数のトナーの合成で印刷するかを使いわけることにより、印刷された際に光沢の異なる画像が隣接する画像を印刷物データに付与して印刷出力するので、原本の印刷物と複写物との見分けが目視で容易に行える。
この画像は、イエロー色(Y)、シアン色(C)、マゼンダ色(M)または黒色(K)の各トナーのみで印刷することができ、特殊な光沢をもったトナーを用いることなく、原本と複写物との見分けが目視で容易に行える印刷物を印刷することができる。
また、光沢の異なる複数の画像は、一つの画像が他の画像の背景画像であり、両画像の隣接部において、背景画像を他の画像に少なくとも1ドット分重ねて印刷することにより、画像の印刷ずれを目立たなくすることができる。
また、背景画像に対して隣接し、背景画像に対して明度の差は同等でありながら光沢の差が大きなものと、ほとんどないものとの各画像を近傍に配置することにより、光沢の差による各画像の見分けが容易にできる。
また、同様な光沢でありながら、赤外線の吸収率が異なる画像を混在させることも、同等な構成で実現できるので、原本であることの確認手段として光沢の差の他に赤外線の吸収率の差を用いることが容易にできるという効果を奏する。
以下、本発明に係わる画像形成装置および印刷物の一実施例について、添付図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明に係わる画像形成装置100の構成を示す構成図である。
図1に示すように、画像形成装置100は、情報処理装置1と電子写真方式のカラー印刷装置2とがUSB(=Universal Serial Bus)ケーブル3で接続されており、情報処理装置1で作成された印刷データが印刷装置2で印刷出力されるように構成されている。
情報処理装置1は、一般に使用されているコンピュータであり、入力部11と、制御部12と、出力部13と、記憶部14と、外部インタフェース部15の各機能的なブロックで構成され、印刷装置2は、制御部20と、画像形成部30と、記憶部29と、外部インタフェース部39の各機能的なブロックで構成されている。
情報処理装置1の入力部11は、例えば、キーボードやマウス等の入力装置で構成され、これらの入力装置の動作を制御して各種データやプログラム等を情報処理装置1へ入力する制御を行う。
制御部12は、情報処理装置1のCPU(=Central Processing Unit)であり、情報処理装置1の各部を制御し、情報処理装置1全体を統括制御する。
出力部13は、例えば、ディスプレイ等の表示装置で構成され、表示装置を制御して各種処理結果や記憶部14に記憶保持された各種データやプログラム等を表示する。
外部インタフェース部15は、情報処理装置1と接続される他の装置(本実施例の場合は、印刷装置2)との制御信号やデータ信号の授受の通信制御を行う。
記憶部14は、例えば、ROM(=Read Only Memory)やRAM(=Random Access Memory)、不揮発性メモリ(=Nonvolatile Memory)、磁気ディスク等の記憶装置で構成され、これらの記憶装置を制御し、各種データやプログラム等を記憶保持する。
この記憶部14の図示せぬ磁気ディスクには、本発明を実現するための印刷装置2のプリンタドライバ140がインストールされており、また、プリンタドライバ140の他に情報処理装置1のコンピュータシステム全体を管理するOS(=Operating System)142と、印刷データの作成や加工及び印刷指示を行うアプリケーションソフト141がインストールされている。
なお、プリンタドライバ140の詳細については、後述する。
一方、印刷装置2の制御部20は、印刷装置2全体を統括制御し、情報処理装置1から印刷指示された印刷データを印刷条件に応じた画像処理を行い、画像形成部30へ出力する。
画像形成部30は、制御部20の制御により画像処理されて出力された画像データに基づきイエロー色(以下、「Y」という。)、シアン色(以下、「C」という。)、マゼンダ色(以下、「M」という。)、単色の黒色(以下、「K」という。)の各トナーでカラー画像を用紙上に形成して出力する。
記憶部29は、例えば、ROMやRAM及びEEPROM(=Electronically Erasable and Programmable Read Only Memory)等の記憶装置で構成され、これらの記憶装置を制御し、各種データやプログラム等を記憶保持する。
外部インタフェース部39は、印刷装置2と接続された他の装置(本実施例の場合は、情報処理装置1)との制御信号やデータ信号の授受の通信制御を行う。
印刷装置2の制御部20及び画像形成部30の本発明に係わる要部の機能的な詳細構成について図2を参照して説明する。
図2に示すように、印刷装置2の制御部20は、プロトコル解析制御部21、PDL解析コマンド/データ解析部22、文字展開部23、イメージ展開部24、色判定部25、情報結合部26、バッファメモリ27、出力制御部28を備えている。
プロトコル解析制御部21は、印刷装置2に入力された印刷情報を解析し、画像情報やコード情報が混在する、例えばPDL(ページ記述言語)で記述されたコマンドやデータ(説明の便宜上、「PDLコマンド及びデータ」という。)をPDLコマンド/データ解析部22に転送する。
PDLコマンド/データ解析部22は、PDLコマンド及びデータを解析し、中間的なコードデータに変換する。
具体的には、例えばポストスクリプト(PostScript:米国AdobeSystems社商標)やインタプレス(InterPress:米国Xerox社商標)等のPDLを解析して、中間的なコードデータに変換する。
イメージ展開部24は、PDLコマンド/データ解析部22から出力される画像の解像度、輪郭、位置、回転角等の画像形状情報に基づき画像形成部30で画像の形成が可能な画像データへ展開し、また、文字展開部23からアウトライン情報を取得して、文字データ等の文字情報を画像データへ展開し、また、必要に応じて画像データの圧縮、伸長、画像の拡大、縮小、回転、鏡像化、解像度変換等の処理後、処理または展開された画像データを情報結合部26へ出力する。
色判定部25は、PDLコマンド/データ解析部22から出力される画像の色情報に基きイメージ展開部24で展開された画像データを印刷装置2が備えるC、M、Y、Kの各色ごとの画像データに変換する色パラメータを生成し、情報結合部26へ出力する。
情報結合部26は、色判定部25から出力された色パラメータに基づきイメージ展開部24から出力された画像データをC、M、Y、Kの各色ごとの画像データに変換し、各色ごとの画像データをバッファメモリ27に記憶させる。
出力制御部28は、バッファメモリ27から各色ごとに画像データを読み出し、画像形成部30へ出力する。
画像形成部30は、露光制御部31、Kトナーが収納されたK現像カートリッジ32(破線で囲まれた部分)、Yトナーが収納されたY現像カートリッジ33(破線で囲まれた部分)、Cトナーが収納されたC現像カートリッジ34(破線で囲まれた部分)、Mトナーが収納されたM現像カートリッジ35(破線で囲まれた部分)、用紙搬送ベルト36や用紙搬送ローラ37及び用紙搬送ローラ38で構成された用紙10を搬送する用紙搬送機構を備えている。
露光制御部31は、制御部20から出力された各色ごとの画像データに基づき各色の現像カートリッジの後述する感光体上にレーザー光線311を露光し、各色ごとの画像データに対応する潜像を各感光体上に形成する。
なお、レーザー光線311は、露光制御部31の制御に基づきレーザー発信装置310で発信され、各レンズ312及び反射鏡313により各感光体へ誘導され露光する。
K現像カートリッジ32は、帯電ロール320、感光体321、現像ロール322、黒(K)色トナーボックス323、ワイパーブレード325、廃トナーボックス326を備えており、帯電ロール320は、感光体321を帯電させ、感光体321は、レーザー光線311の露光によりKの画像データに対応する潜像を形成し、現像ロール322は、感光体321上に形成された潜像を黒(K)色トナーボックス323に収納されたKトナーで現像してKトナー画像を形成する。
なお、K現像カートリッジ32の感光体321に対向する位置に転写ロール44が配置されており、この転写ロール44の働きにより感光体321上のKトナー画像324を搬送ベルト36で搬送された用紙10上に転写する。
ワイパーブレード325は、用紙10上に転写されずに感光体321上に残ったKトナーを感光体321上から掻き落として廃トナーボックス326に収納する。
Y現像カートリッジ33、C現像カートリッジ34、M現像カートリッジ35の各現像カートリッジは、各現像カートリッジのトナーボックスに各色のトナー(YまたはCまたはM)がそれぞれ収納されている他は、K現像カートリッジ32と同様に構成されている。
また、各現像カートリッジは、搬送ベルト36で搬送される用紙10の搬送方向の上流側からM現像カートリッジ35、C現像カートリッジ34、Y現像カートリッジ33、K現像カートリッジ32の順に配置されており、搬送される用紙10上にはMトナー画像、Cトナー画像、Yトナー画像、Kトナー画像324の順に転写され、転写された各トナー画像が図示せぬ定着部で用紙10上に定着された後、用紙10は排紙される。
なお、一般的に使用されているC、M、Y、Kの各トナーは、用紙10上に定着されると、一定量の表面光沢を生じる特性がある。
また、PDLで記述されたPDLデータに含まれる色情報をC、M、Y、Kの各色に変換する技術は、良く知られた公知技術であり、色の3原色の原理により各種の色をC、M、Yの三色の合成で作り、UCR(下色除去)としてC、M、Yの各色のトナーの組み合わせで作られるグレーのシャドートーン部分をKで置き換えることも一般的に行われている技術である。
この公知技術に基づきアプリケーションソフト141で作成された印刷データの色情報は、C、M、Y、Kに変換され、通常は、一定の色の指定に対し、定まったCMYKの各値が使われる。一般に単純な黒の場合は、K一色で印刷される。
しかし、本発明に係わる印刷装置2は、同じ色相(または同じ無彩色)に対し、複数のCMYKの組合わせを準備しておき、これによって光沢の異なる認証コード(詳細は、図3参照)の印刷を実現している。以下の例では、認証コードが無彩色のケースで説明する。
一番単純な例では、黒の印刷を単色のKトナーで印刷する場合と、いわゆるプロセスブラックとして知られるC、M、Yの3色のトナーを重ねて印刷するケースとなる。
このとき、プロセスブラックでは、使われるトナーの総量は多くなるため、通常単色のKトナーの印刷に比較し、一般的には光沢が高くなると思われるが、トナーの素材により、K単色のほうが光沢が高くなることもありうる。
トナーの組合せによってはKトナーと同じ光沢となるケースもありえるが、本実施例においては、適度な光沢差があるものを用いていることが前提となる。
さて、このように構成された画像形成装置100は、情報処理装置1で作成されたカラーの印刷データを通常のカラー印刷で出力すると同時に、印刷した印刷物の原本と複写物とが容易に見分けられる認証コードを付加して出力できるように構成されている。
図3は、画像形成装置100で印刷出力された原本と複写物とが容易に見分けられる印刷物4及びその複写物5の一例を示す図であり、図3(a)は印刷物4の全体図、図3(b)は印刷物4に付加されている認証コード41の印刷状態を説明するための説明図、図3(c)は印刷物4を複写した複写物5の全体図である。
図3(a)に示すように、印刷物4には情報処理装置1のアプリケーションソフト141で作成された文書の内容40(破線で囲まれた部分)の他に、印刷物4が原本であるか否かが識別できる認証コード41が印刷されている。
この認証コード41は、図3(b)に示すように、「原本」というコード(この場合は原本という文字)410と、矩形状の背景パターン411とが印刷されている。
ここで、コード410がC、M、Yの混合によるプロセスブラックで、背景パターン411がKによる黒色で印刷されている。
また、背景パターン411は、コード(原本)410と背景パターン411との隣接部が例えば1ドット程度だけコード(原本)410と重なるように印刷しても良い。
なお、背景パターン411の形状は矩形に限定されるものではなく、背景パターン411の画像形状情報として所望の形状を設定することで任意形状の設定が可能である。
このように印刷された認証コード41は、単色の黒(K)で印刷された背景パターン411と黒(プロセスブラック)で印刷されたコード(原本)410とでは光沢が異なるため、肉眼ではその光沢の違いを認識してコード(原本)410を容易に見分けることができる。
しかし、複写機には認証コード41のコード(原本)410と背景パターン411との両画像の光沢の違いを認識し再現する能力を備えてないため、印刷物4を複写機で複写した場合、理想的な実施例においては、図3(c)に示すような複写物5のように印刷物4の認証コード41に対応する複写物5の領域51が全面黒(K)で印刷される。
また、プロセスブラックと単色のKに若干の色調の違いがあるケースにおいては、複写後も認証コード41のコード410と背景パターン411は見分けられるが、光沢の違いまでは再現出来ないため、原本と複写物との相違は明白となる。
したがって、画像形成装置100で印刷された原本の印刷物4と、印刷物4を複写した複写物5とでは、印刷物4の認証コード41と複写物5の領域51を目視することで、その違いを容易に見分けることができる。
なお、認証コード41のコード410の内容は、文字に限定されるものではなく、数字、記号、抽象的な図形等の任意のコードが設定可能である。
認証コード41のコード410と背景パターン411の各色は、光沢が対比出来る物であればよいため、必ずしも上記で説明に使った、Kトナー単色とC、M、Yのトナーの合成によるプロセスブラックに限定されるものではない。
例えばCMYKの4色のトナー全てを使ってプロセスブラックを作った場合、Kトナーを使っている比率により、光沢は変えることが出来るため、コード410には、Kトナーの含有比率が相対的に高いプロセスブラックを、背景パターン411はKトナーの含有比率が相対的に低いプロセスブラックを使うことも可能である。
K単色のトナーとCMYのプロセスブラックを使った場合、色調の差が気になる場合は、このように、Kのトナーも混ぜたプロセスブラックを組合わせることで、色調の差を少なくすることが出来る。
尚、従来知られているように、一般にKのトナーは赤外線を吸収し、CMYのトナーは、赤外線を吸収しないことが多いため、CMYのプロセスブラックとKトナーの含有比率が相対的に低いCMYKのプロセスブラックを併用した場合、光沢は同じであるが、赤外線のカメラによっては見分けられる、という別の特性も付加することが出来る。
このような原本と複写物とが容易に見分けられる認証コードを生成し、印刷データに付加して印刷出力する制御動作は、主にプリンタドライバ140が備える認証コード設定機能により実現することが出来る。
この認証コード設定機能は、プリンタドライバ140の印刷設定機能の一つとして備えている機能であり、認証コードのコードの内容(文字、数字、記号、抽象的な図形等)が設定できるように構成されている。
図4は、情報処理装置1で作成され印刷データに認証コードを付加した印刷物を出力する画像形成装置100の動作の流れを示す流れ図である。
原本と複写物とが容易に見分けられる印刷物を出力する場合は、情報処理装置1のアプリケーションソフト141で作成された印刷データに認証コードを付加するための認証コードの設定を行う必要がある。
この認証コードの設定は、本発明を実現するためのプリンタドライバ140に組み込まれた機能の一部であり、当該印刷データを印刷装置2が備える各種機能を利用して印刷出力させるための各種印刷条件(例えば印刷する用紙サイズや画像の解像度、拡大、縮小、回転、鏡像化等)の設定を行うための印刷設定の一つの機能として構成されている。
図4に示すように、アプリケーションソフト141で印刷データの作成または加工後、印刷設定が指示されると(ステップS301)、プリンタドライバ140が印刷装置2が備える各種機能(印刷条件)の設定値を設定する図示せぬ印刷設定画面を情報処理装置1のディスプレイに表示させ、各設定画面で入力された設定値を印刷条件情報として取得する。
この印刷設定画面で認証コードの設定が指示された場合は、プリンタドライバ140が後述する認証コード設定画面500(図5参照)を情報処理装置1のディスプレイに表示させて、印刷物に付与する認証コードの各設定値をユーザに設定させ、設定された設定値を取得する(ステップS302、ステップS303)。
この認証コード設定画面500では、認証コードのコードの内容(例えば任意の文字列や数字、記号、抽象的な図形等)と、その色と、背景パターンの色が設定できるように構成されており、設定された各設定値に基づきプリンタドライバ140が認証コードの画像形状情報と色情報及び印刷条件情報を生成する。
具体的には、プリンタドライバ140は、設定された認証コードの内容(任意の文字列、数字、記号、抽象的な図形等)の形状や予め設定された背景パターンの形状に対応する画像形状情報と画像形状情報に対する色情報を生成する。
その使用される印刷装置の特徴により適当に選ばれる。
なお、色情報は、高光沢と低光沢の2択ができるようになっており、使用する印刷装置の特性とトナーの特性に合わせ、K単色、CMYK4色のプロセスブラックでKの比率が高いもののいずれかと、CMY3色のプロセスブラック、CMYK4色のプロセスブラックでKの比率が低いもののいずれかを、それぞれ低光沢、高光沢のどちらかに対応するように選択し、C、M、Y、Kの各設定値を予め定め参照表として記憶保持し、選択された各色に対応する色情報を参照表を参照して生成する。
プリンタドライバ140による認証コードを含む各種印刷条件の設定及び各設定値の取得が終了すると、プリンタドライバ140は、アプリケーションソフト141の印刷指示画面に遷移させる。
なお、アプリケーションソフト141からの印刷設定の指示は、アプリケーションソフト141で表示される印刷指示画面中の選択機能項目の一つとして構成されている。
印刷指示画面で印刷が指示されると(ステップS304)、プリンタドライバ140が印刷指示された印刷データを取得し、各種印刷条件情報を含む印刷データを出力先の印刷装置2が解釈できる印刷情報に変換した印刷ジョブを作成し(ステップS305)、印刷装置2へ送信して印刷指示する(ステップS306)。
プリンタドライバ140による印刷ジョブの作成は、具体的には、アプリケーションソフト141で作成された印刷データ及び認証コード設定機能により設定された認証コードの画像形状情報と、各画像形状に対応する色情報と、各種印刷条件の情報等をPDLで記述されたコマンドやデータに変換して印刷情報を作成する。
印刷ジョブを受信した印刷装置2は、印刷ジョブに含まれる印刷情報を解析し、印刷データを印刷条件情報に基づき用紙上に印刷出力する(ステップS307)。
印刷情報を解析する動作は、具体的には、印刷装置2の制御部20のプロトコル解析制御部21が入力された印刷情報を解析してPDLコマンド及びデータをPDLコマンド/データ解析部22に転送し、PDLコマンド/データ解析部22がPDLコマンド及びデータを解析して画像形状情報と色情報を取得し、画像形状情報をイメージ展開部24及び文字展開部23により画像形成部30で画像の形成が可能な画像データへ展開し、色判定部25が色情報に基づきY、M、C、Kの色パラメータを生成し、情報結合部26が色判定部25から出力された色パラメータとイメージ展開部24から出力された画像データに基づきY、M、C、Kの各色ごとの画像データに変換して各色ごとの画像データをバッファメモリ27に記憶させる。
また、印刷データを印刷条件情報に基づき用紙上に印刷出力する動作は、具体的には、制御部20の出力制御部26がバッファメモリ27から各色ごとに画像データを読み出して画像形成部30へ出力し、画像形成部30の露光制御部31が各色ごとの画像データに基づき各色の現像カートリッジの感光体を露光して潜像を形成し、各感光体上に形成された潜像が各現像カートリッジが備える各色のトナーにより現像され、搬送されてきた用紙10上にMトナー画像、Cトナー画像、Yトナー画像、Kトナー画像の順に転写された後、定着されて印刷出力される。
印刷ジョブの全ての印刷データの出力が終了すると(ステップS308でYES)、印刷装置2が印刷ジョブの終了の旨を情報処理装置1のプリンタドライバ140へ通知し、当該印刷ジョブは終了する。
なお、印刷ジョブの終了の旨を示す印刷終了メッセージの通知動作は、前述の動作に限定されるものではなく、プリンタドライバ140から印刷装置2へデータが送信された時点でプリンタドライバ140からアプリケーションソフト141へ通知してもよく、当該印刷ジョブの印刷が印刷装置2で実際に終了したか否かは通知されないような構成でもよい。
図5は、認証コード設定画面500の一例を示す図である。
図5に示す認証コード設定画面500は、背景色の設定501(破線で囲まれた領域)、認証コード502(破線で囲まれた領域)、フォント(N)503、サイズ504、ファイル(F)505の各項目と、確認画面領域506及び指示操作ボタン507(破線で囲まれた領域)とで構成されている。
背景色の設定501の項目は、印刷物に付加される認証コードの背景パターンの色を設定する項目であり、「高光沢」、「低光沢」の何れかの色が選択できるように構成されており、選択された色が「背景色の設定」項目の矩形に表示される。
例えば印刷物4(図3参照)の認証コード41を印刷する場合であり、Kのトナーの光沢がプロセスブラックより低いケースでは、「低光沢」の色を選択設定する。
認証コード502の項目は、認証コードのコードの内容(任意の文字、数字、記号、抽象的な図形等の入力が可能)と、その色を設定する項目であり、「高光沢」、「低光沢」の何れかの色が選択できるように構成されている。
例えば印刷物4の認証コード41の場合は、認証コード502の項目で「原本」を入力し、「高光沢」の色を選択設定する。
なお、背景色の設定501及び認証コード502の各項目で色(高光沢、低光沢の何れかの色)を選択する場合は、各色(高光沢、低光沢)の上に配置された○印をマウスでクリックすることで選択され、○印内にドット(●)が表示される。
また、背景色の設定501または認証コード502のどちらかの選択がされた場合、もう一方はその選択と反対の色となる。
フォント(N)503及びサイズ504の各項目は、認証コード502の項目で入力されたコードのフォントの種類(フォント(N)503の項目)や大きさ(サイズ504の項目)が選択設定できるように構成されている。
ファイル(F)505の項目は、認証コード設定画面500で設定された認証コードの各設定値を記憶保持するファイル名を設定する項目であり、確認画面領域506には、背景色の設定501、認証コード502、フォント(N)503、サイズ504の各設定値に対応した認証コードのプレビューが表示され、指示操作ボタン507で「OK」ボタンが選択されることで認証コードの各設定値の情報がファイル(F)505の項目で設定されたファイル名で記憶保持される。
なお、実際には、高光沢、低光沢で指定する色は、いずれも黒色であるが、指定された色を確認画面領域506に表示する場合は、ユーザが指定した色を予め設定された約束事に応じた色、例えば高光沢は灰色、低光沢は黒色というような色に置き換えて表示させることでユーザがより確認しやすくなる。
認証コードの別の使い方を図6で示す。
この例では、背景色は、単色のKもしくは、Kを相対的に多く含むCMYKの4色によるプロセスブラックに固定されている。
図6(a)に示すように、認証コード設定画面510の認証コード512は、前記の例より複雑な手順で決定される。
すなわち認証コード入力部5121は、属性決定部5122により1文字ずつA、もしくはBの属性を選択しながら入力決定ボタン5123により決定されてゆく。
Aを選択した場合には、Kをわずかに含むCMYKのプロセスブラックが、またBを選択した場合には、CMYの3色のプロセスブラックが使われる。
決定された文字等は、表示部516に順次表示されてゆく。
Aの属性の時は、黒、Bの属性のときは、灰色といった、あらかじめ定められた色で表示される。
本例では、数字、「2」、「3」が属性Aで、数字「5」が属性Bで決定されさらに、この状態で、入力ボタンを押すことにより、数字「6」が属性Aで追加される。
本例で使われている認証コードは、アプリケーションソフト141で作成された、例えばスポーツ観戦のチケットの券面記載事項の文書の内容(説明の便宜上、「券面記載事項」という。)のうちの席番号の下2桁「23」と、発券番号の下2桁「56」に対応させた数字「2356」を入力していることになり、光沢の違いにより、このコードが読み取れる。
また発券番号の下から二桁目の数字だけが赤外線を検出するカメラにより、他の数字と異なる属性をもつことになる。
このように、対応ルールをあらかじめ知っている人のみが、このコードを発行でき、またその内容は対応ルールを知っている人は、容易に検証することができる。
図6(b)に本例の印刷結果を示す。
これまでの説明は、背景パターンと認証コードが、ほぼ同明度であり、光沢の差で見分ける例をしめしたが、次に、背景パターンと認証コードに明度の差をもたせ、認証コードの光沢を背景パターンと同等なものと、異なるものの2種類もたせるように構成した画像形成装置110の実施例について説明する。
図7は、本発明に係わる画像形成装置110の構成を示す構成図であり、図7において、画像形成装置100と同様に構成されている画像形成装置110の各装置及び各装置の機能的な各ブロックには画像形成装置100と同一の符号が付されている。
図7に示すように、画像形成装置110は、情報処理装置1と印刷装置2とがLAN(=Local Area Network)9等のネットワークで接続され、各装置がネットワーク接続を可能とする外部インタフェース150(情報処理装置1)、外部インタフェース部390(印刷装置2)をそれぞれ備え、情報処理装置1の記憶部14にプリンタドライバ143がプリンタドライバ140と置き換えてインストールされた他は、画像形成装置100と同様に構成されている。
したがって、画像形成装置110の構成の詳細説明については、前述の説明(図1を参照)を参照することとし、ここでは説明を便宜上、省略し、画像形成装置110の要部であるプリンタドライバ143の制御動作を主に説明する。
図8は、画像形成装置110で印刷出力された原本と複写物とが容易に見分けられる印刷物7及びその複写物8の一例を示す図であり、図8(a)は印刷物7の全体図、図8(b)は印刷物7に付加された認証コード71の印刷状態を説明するための説明図、図8(c)は印刷物7を複写した複写物8の全体図である。
図8(a)に示すように、印刷物7には情報処理装置1のアプリケーションソフト141で作成された印刷データ、例えばスポーツ観戦のチケットの券面記載事項70(破線で囲まれた部分)の他に、印刷物7が原本であるか否かが識別できる認証コード(実線で囲まれた部分)71が券面記載事項70の一部の情報(例えば発券番号)に基づいて印刷されている。
なお、認証コード71の実線及び破線の枠と、数字に付された下線は、説明の便宜上付与されたもので実際の認証コード71には形成されないものとする。
この認証コード71は、3行5列に配置された複数の数字で構成されたコード710(破線で囲まれた部分)と、コード710の背景にコードと明度が異なる色で印刷された矩形状の背景パターン713(実線で囲まれた部分)とが印刷されて形成されている。
コード710を構成する各数字は、図8(b)に示すように、背景と異なるレベルの光沢で印刷された複数の数字711と、背景と同レベルの光沢で印刷された複数の数字712とで構成されており、また、背景パターン713は、コード710を構成する各数字と背景パターン713との隣接部が例えば1ドット程度だけ各数字と重なるように印刷されている。
背景パターン713は、CMYの3色で作った灰色、コードを構成する数字711は単色のトナーによる黒、数字712はCMYの3色で作った黒である。
このように印刷された認証コード71は、印刷物7の表面を斜めから目視すると、それらの光沢の違いが容易に認識でき、背景パターン713中の背景と異なるレベルの光沢をもつ複数の数字711と、背景と同レベルの光沢をもつ複数の数字712とが容易に見分けられる。
すなわち、漠然と2つの画像の光沢の差がある、ないを判断するよりも、背景に対し、光沢の差があるものと、ないものを並べたことにより、判別が容易に出来る。
しかし、複写機には、これらの光沢の違いを認識して再現する能力を備えてないため、印刷物7を複写機で複写した場合は、図8(c)に示すような複写物8のように印刷物7の認証コード71に対応する複写物8の領域81(破線で囲まれた部分)のコードの各数字及び背景パターンが同一の光沢で出力される。
したがって、画像形成装置110で印刷された原本の印刷物7と、印刷物7を複写した複写物8とでは、印刷物7の認証コード71と複写物8の領域81を目視することで、その光沢の違いを容易に見分けることができる。
また、認証コード71のコード710(3行5列の各数字)を例えば左から右へ各列毎に目視で順次走査し、背景と異なる光沢で印刷された数字711の真下に背景と同等の光沢で印刷された数字712を順番に認識した3桁の数字が発券番号の下3桁と一致するように印刷することで、印刷物7の券面記載事項70の一部の情報と、認証コード71の各コード710(この場合は、各数字)との対応関係を知らない人が印刷物7を偽造することを困難とさせ、よりセキュリティーが向上した印刷物7を出力することができる。
認証コード71の場合は、コード710(3行5列の各数字)の最左列に配置されて背景と異なる光沢で印刷された数字711(例えば、下線を付した6)の真下に背景と同等の光沢で印刷された数字712(例えば、下線を付した4)が券面記載事項70の発券番号の下3桁目の数字と一致し、次に、コード710の最左列から右へ二列移動した列に配置されて背景と異なる光沢で印刷された数字711(例えば、下線を付した7)の真下に背景と同等の光沢で印刷された数字712(例えば、下線を付した5)が券面記載事項70の発券番号の下2桁目の数字と一致し、次に、コード710の最左列から右へ三列移動した列に配置されて背景と異なる光沢で印刷された数字711(例えば、下線を付した8)の真下に背景と同等の光沢で印刷された数字712(例えば、下線を付した6)が券面記載事項70の発券番号の下1桁目の数字と一致するように印刷されている。
なお、認証コード71のコード710は、数字に限定されることなく、文字、記号、抽象的な図形等の設定も可能であり、券面記載事項70の一部の情報と認証コード71のコード710の対応関係は、任意に設定可能である。
券面記載事項70の一部の情報と認証コード71の対応関係の一例としては、例えば上記例の場合は、コード710の特定の色の特定の位置の数字に一定の演算を行った値が券面記載事項70の一部の情報と一致する構成としてもよく、更には、光沢の異なる数字の間隔が券面記載事項70の一部の情報を示すような構成としてもよい。
また、上記例の認証コード71では、コード710は単色のKトナーによる黒とCMYの3色重ねられた黒で印刷され、背景パターン713は、それらより明度の高い、CMYの3色重ねられた灰色とした例としたが、コード710は、黒でなく、明度の低い灰色でも良い。
また、背景パターン713のほうが明度の低い黒、または灰色であり、コード710がそれより明度の高い灰色の例も考えられる。
また、K、CMYのプロセスブラック、CMYKのプロセスブラックであってKの含有比率の高いものと低いものの色々な組み合わせが考えられるのは、図3の例と同様である。
図9は、画像形成装置110の認証コードの設定を行うための認証コード設定画面520の一例を示す図である。
図9に示すように、認証コード設定画面520は、背景色の設定521(破線で囲まれた領域)、認証コード522(破線で囲まれた領域)、フォント(N)523、サイズ524、ファイル(F)525の各項目と、確認画面領域526及び指示操作ボタン527(破線で囲まれた領域)とで構成されている。
背景色の設定521の項目は、印刷物に付加される認証コードの背景パターンの色を設定する項目であり、「高光沢」「低光沢」「高明度」「低明度」の何れかの色が選択できるように構成されており、選択された色が「背景色の設定」項目の矩形に表示される。
例えば印刷物7(図8参照)の認証コード71を印刷する場合は、「高光沢」「低明度」の色を選択設定する。
認証コード522の項目は、認証コードのコードの内容(3行5列に配置された複数のコード)と、その色を設定する項目であり、「高光沢」「低光沢」の何れかの色が選択できるように構成されている。
すなわち、3行5列の配置の一つを選択すると、その箇所がハイライトされ、その場所のコードを「高光沢」「低光沢」を選択することが出来る。図9に示した例では、3行5列の配置の左上の数字「6」が「高光沢」となっていることを示す。
なお、3行5列に配置された複数のコードは、任意の文字、数字、記号、抽象的な図形等の入力が可能なように構成されている。
例えば印刷物7の認証コード71の場合は、認証コード522の項目で例えば左から右へ各列毎に低光沢で印刷される数字の下の高光沢で印刷される数字の左から順番に3つが発券番号の下3桁と一致するように任意の一桁の数字と、各数字の色を設定する。
具体的には、認証コード522の項目の3行5列に配置された複数の四角の1行目に左から順に「6」、「5」、「9」、「8」、「7」、2行目の左から順に「4」、「3」、「7」、「8」、「9」、3行目の左から順に「8」、「9」、「5」、「6」、「7」の各数字をそれぞれ入力し、1行目の「6」、「8」、「7」と、2行目の「7」、「8」と、3行目の「8」、「9」を低光沢を選択設定し、1行目の「5」、「9」と、2行目の「4」、「3」、「9」と、3行目の「5」、「6」、「7」を高光沢を選択設定する。
フォント(N)523及びサイズ524の各項目は、認証コード522の項目で入力されたコードのフォントの種類(フォント(N)523の項目)や大きさ(サイズ524の項目)が選択設定できるように構成されている。
ファイル(F)525の項目は、認証コード設定画面520で設定された各設定値を記憶保持するファイル名を設定する項目であり、確認画面領域526には、背景色の設定521、認証コード522、フォント(N)523、サイズ524の各設定値に対応した認証コードのプレビューが表示され、指示操作ボタン527で「OK」ボタンが選択されることで認証コードの各設定値の情報がファイル(F)525の項目で設定されたファイル名で記憶保持される。
この認証コード設定画面520では、高光沢、低光沢、高明度、低明度の各色の背景パターンと、高光沢、低光沢の各色のコードとの組み合わせの認証コードが設定ができるように構成されており、画像形成装置110は、認証コード設定画面520で設定された各設定値に対応した認証コードを生成し、生成した認証コードを印刷データ(この場合は、券面記載事項70)に付加した印刷物を出力する。
この認証コード設定画面520の構成に対応してプリンタドライバ143は、認証コードのコードの内容(3行5列に配置された複数のコード)や背景パターンの各形状に対応する画像形状情報と、認証コードの各コードの色と背景パターンの色の各色情報を生成する構成とする。
なお、色情報は、背景がコードの数字より明度が高い、低い、高光沢、低光沢のそれぞれのケースに対応して、その印刷装置の特性に応じ、C、M、Y、Kの各設定値を予め参照表として記憶保持し、選択された各色に対応する色情報を参照表を参照して生成する。
以上説明したように、本実施例では、印刷した印刷物の原本と複写物とが容易に見分けられる認証コードを生成し、印刷データに付加して印刷出力する制御動作を主にプリンタドライバ140が備える構成を例に説明したが、これらの制御動作を主に情報処理装置または印刷装置が備えるような構成としてもよい。
尚、以上の説明は全て黒、もしくは灰色の無彩色のケースで説明したが、明度の低い色の場合、黒色の成分をKのトナーを使うか、CMYの3色のトナーを使うかによって、高光沢、低光沢の差異は作れるため、本発明はその応用を無彩色のみに限定するものではない。
本発明に係わる画像形成装置100の構成を示す構成図 印刷装置2の制御部20及び画像形成部30の要部の機能的な詳細構成図 印刷物4と、その複写物5の一例を示す図 本発明に係わる画像形成装置100の要部の動作の流れ図 認証コード設定画面500の一例を示す図 認証コード設定画面510と、その設定値に対応して印刷された印刷物6の一例を示す図 本発明に係わる画像形成装置110の構成を示す構成図 印刷物7と、その複写物8の一例を示す図 認証コード設定画面520の一例を示す図
符号の説明
1 情報処理装置
2 印刷装置
3 USB(=Universal Serial Bus)ケーブル
4、6、7 印刷物
5、8 複写物
9 LAN(=Local Area Network)
10 用紙
11 入力部
12 制御部(情報処理装置1)
13 出力部
14 記憶部(情報処理装置1)
15、150 外部インタフェース部(情報処理装置1)
20 制御部(印刷装置2)
21 プロトコル解析制御部
22 PDL解析コマンド/データ解析部
23 文字展開部
24 イメージ展開部
25 色判定部
26 情報結合部
27 バッファメモリ
28 出力制御部
29 記憶部(印刷装置2)
30 画像形成部
31 露光制御部
32 K現像カートリッジ
33 Y現像カートリッジ
34 C現像カートリッジ
35 M現像カートリッジ
36 用紙搬送ベルト
37、38 用紙搬送ローラ
39、390 外部インタフェース部(印刷装置2)
40、50 文書の内容
41、61、71 認証コード
44 転写ロール
410、610、710 コード
411、611、713 背景パターン
60、70、80 券面記載事項
100、110 画像形成装置
140、143 プリンタドライバ
141 アプリケーションソフト
142 OS(=Operating System)
310 レーザー発信装置
311 レーザー光線
312 レンズ
313 反射鏡
320 帯電ロール
321 感光体
322 現像ロール
323 黒(K)色トナーボックス
324 Kトナー画像
325 ワイパーブレード
326 廃トナーボックス
500、510、520 認証コード設定画面
501、521 背景色の設定項目
502、512、522 認証コードの設定項目
5121 認証コード入力部
5122 属性決定部
5123 入力決定ボタン
503、513、523 フォント(N)の設定項目
504、514、524 サイズの設定項目
505、515、525 ファイル(F)名の設定項目
506、526 確認画面領域
516 表示部
507、517、527 指示操作ボタン

Claims (30)

  1. 黒の色材のみ、もしくは黒の色材を含む複数の色材を混合して作成された色を指定した第1の画像と、前記第1の画像が無彩色である場合は無彩色であり、前記第1の画像が有彩色の場合は前記第1の画像と同色相であって、黒の色材を含まない、もしくは黒の色材を含む場合、前記第1の画像より黒の色材の比率を低くして、複数の色材を混合して作成された色を指定した第2の画像とが隣接する画像を記憶する記憶手段と、
    前記記憶手段に記憶された画像を印刷画像に付加する付加手段と、
    前記付加手段により前記記憶手段に記憶された画像が付加された印刷画像を印刷する印刷手段と
    を具備する画像形成装置。
  2. 前記黒の色材は、
    黒のトナーであり、
    前記複数の色材は、
    黒、シアン、マゼンタ、イエローのトナーであり、
    前記印刷手段は、
    イエローのトナー画像、マゼンタのトナー画像、シアンのトナー画像、黒のトナー画像を順次感光体上に形成した後、該感光体上の画像を用紙に転写し、該転写した画像を用紙に定着することにより印刷を行う請求項1記載の画像形成装置。
  3. 前記用紙に定着後の前記第1の画像と前記第2の画像との表面の光沢が異なるように前記黒、シアン、マゼンタ、イエローのトナーの素材がそれぞれ選択されている請求項2記載の画像形成装置。
  4. 前記第1の画像と前記第2の画像とは、
    隣接部において少なくとも1ドット分重ねられている請求項1乃至3のいずれかに記載の画像形成装置。
  5. 前記第1の画像および前記第2の画像は、
    一方が背景画像であり、他方が前記背景画像上に描かれた図形または文字の画像である請求項1乃至4のいずれかに記載の画像形成装置。
  6. 前記記憶手段は、
    前記第1の画像、前記第2の画像の少なくとも一方の画像と隣接し、前記第1の画像が無彩色である場合は無彩色であり、前記第1の画像が有彩色の場合は前記第1の画像と同色相である、第3の画像を更に記憶する請求項1乃至5のいずれかに記載の画像形成装置。
  7. 前記用紙に定着後の前記第3の画像は、
    前記用紙に定着後の前記第1の画像または前記第2の画像と比較して表面の光沢が少なくとも一方が異なるように前記黒、シアン、マゼンタ、イエローのトナーの素材がそれぞれ選択されている請求項6記載の画像形成装置。
  8. 前記第3の画像と前記第1の画像または前記第2の画像とは、
    隣接部において少なくとも1ドット分重ねられている請求項6または7に記載の画像形成装置。
  9. 前記第1乃至第3の画像は、
    1つの画像が背景画像であり、他の画像が前記背景画像上に描かれた図形または文字の画像である請求項6乃至8のいずれかに記載の画像形成装置。
  10. 前記第1乃至第3の画像のうち、少なくとも一つの画像は、他の2つの画像と明度が異なる請求項6乃至9のいずれかに記載の画像形成装置。
  11. 黒の色材のみ、もしくは黒の色材を含む複数の色材を混合して作成される色を指定した第1の画像データを作成する第1の画像データ作成手段と、
    黒の色材を含まない複数の色材を混合して作成される色を指定した、もしくは黒の色材を含む場合、黒の色材を含む複数の色材を混合して作成される色の黒の色材の比率が前記第1の画像データ作成手段で前記第1の画像データ作成時に指定された黒の色材の比率よりも低く混合して作成される色を指定した第2の画像データを作成する第2の画像データ作成手段と、
    前記第1の画像データ作成手段で作成された前記第1の画像データと前記第2の画像データ作成手段で作成された前記第2の画像データとを合成する合成手段と、
    前記合成手段で合成した画像データに基づき印刷を行う印刷手段と
    を具備し、
    前記印刷手段で印刷された前記第1の画像データに対応する第1の画像と前記第2の画像データに対応する第2の画像は、前記第1の画像が無彩色の場合は、前記第2の画像も無彩色であり、前記第1の画像が有彩色の場合は、前記第2の画像が前記第1の画像と同色相である画像形成装置。
  12. 前記黒の色材は、
    黒のトナーであり、
    前記複数の色材は、
    黒、シアン、マゼンタ、イエローのトナーであり、
    前記印刷手段は、
    イエローのトナー画像、マゼンタのトナー画像、シアンのトナー画像、黒のトナー画像を順次感光体上に形成した後、該感光体上の画像を用紙に転写し、該転写した画像を用紙に定着することにより印刷を行う請求項11記載の画像形成装置。
  13. 前記用紙に定着後の前記第1の画像と前記第2の画像との表面の光沢が異なるように前記黒、シアン、マゼンタ、イエローのトナーの素材がそれぞれ選択されている請求項12記載の画像形成装置。
  14. 前記第1の画像と前記第2の画像とは、
    隣接部において少なくとも1ドット分重ねられている請求項11乃至13のいずれかに記載の画像形成装置。
  15. 前記第1の画像および前記第2の画像は、
    一方が背景画像であり、他方が前記背景画像上に描かれた図形または文字の画像である請求項11乃至14のいずれかに記載の画像形成装置。
  16. 前記第1の画像、前記第2の画像の少なくとも一方の画像と隣接し、前記第1の画像が無彩色である場合は無彩色であり、前記第1の画像が有彩色の場合は前記第1の画像と同色相である第3の画像データを作成する第3の画像データ作成手段を更に具備し、
    前記合成手段は、
    前記第1の画像データ作成手段で作成した第1の画像データと前記第2の画像データ作成手段で作成した第2の画像データと前記第3の画像データ作成手段で作成した第3の画像データとを合成する請求項11乃至15のいずれかに記載の画像形成装置。
  17. 前記用紙に定着後の前記第3の画像は、
    前記用紙に定着後の前記第1の画像または前記第2の画像と比較して表面の光沢が少なくとも一方が異なるように前記黒、シアン、マゼンタ、イエローのトナーの素材がそれぞれ選択されている請求項16記載の画像形成装置。
  18. 前記第3の画像と前記第1の画像または前記第2の画像とは、
    隣接部において少なくとも1ドット分重ねられている請求項16または17に記載の画像形成装置。
  19. 前記第1乃至第3の画像は、
    1つの画像が背景画像であり、他の画像が前記背景画像上に描かれた図形または文字の画像である請求項16乃至18のいずれかに記載の画像形成装置。
  20. 前記第1乃至第3の画像のうち、少なくとも一つの画像は、他の2つの画像
    と明度が異なる請求項16乃至19のいずれかに記載の画像形成装置。
  21. 黒の色材のみ、もしくは黒の色材を含む複数の色材を混合して作成された色を指定した第1の画像と、前記第1の画像が無彩色である場合は無彩色であり、前記第1の画像が有彩色の場合は前記第1の画像と同色相であって、黒の色材を含まない、もしくは黒の色材を含む場合、前記第1の画像より黒の色材の比率を低くして、複数の色材を混合して作成された色を指定した第2の画像とが隣接する画像が用紙に印刷された印刷物。
  22. 前記第1乃至第2の画像は、
    黒のトナーもしくは黒、シアン、マゼンタ、イエローのトナーが指定された画像である請求項21記載の印刷物。
  23. 前記黒、シアン、マゼンタ、イエローのトナーは、
    前記用紙に定着後の前記第1の画像と前記第2の画像との表面の光沢が異なるようにそれぞれの素材が選択されている請求項22記載の印刷物。
  24. 前記第1の画像と前記第2の画像の隣接部において、少なくとも1ドット分重ねられている請求項21乃至23のいずれかに記載の印刷物。
  25. 前記第1の画像および前記第2の画像のいずれか一方の画像が背景画像であり、他方の画像が前記背景画像上に描かれた図形または文字の画像である請求項21乃至24のいずれかに記載の印刷物。
  26. 前記第1の画像と前記第2の画像の少なくとも一方の画像と隣接し、前記第1の画像が無彩色である場合は無彩色であり、前記第1の画像が有彩色の場合は前記第1の画像と同色相である、第3の画像が用紙に印刷された請求項21乃至25のいずれかに記載の印刷物。
  27. 前記用紙に定着後の前記第3の画像は、
    前記用紙に定着後の前記第1の画像または前記第2の画像と比較して表面の光沢が少なくとも一方が異なるように前記黒、シアン、マゼンタ、イエローのトナーの素材がそれぞれ選択されている請求項26記載の印刷物。
  28. 前記第3の画像と前記第1の画像または前記第2の画像とは、
    隣接部において少なくとも1ドット分重ねられている請求項26または27に記載の印刷物。
  29. 前記第1乃至第3の画像は、
    1つの画像が背景画像であり、他の画像が前記背景画像上に描かれた図形または文字の画像である請求項26乃至28のいずれかに記載の印刷物。
  30. 前記第1乃至第3の画像のうち、少なくとも一つの画像は、他の2つの画像と明度が異なる請求項26乃至29のいずれかに記載の印刷物。
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