JP2008150248A - 光学素子の製造方法及び外観不良発生予測方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】光学素子の製造方法及び外観不良発生予測方法において、外観不良の発生を抑え、光学素子の製造コストを安価にする。
【解決手段】プレス成形用素材を加熱軟化させ、この加熱軟化したプレス成形用素材をプレス成形することにより光学素子を製造する光学素子の製造方法において、上記プレス成形による上記プレス成形用素材の変形流動を予測する変形流動予測工程(S2)と、この変形流動の予測結果及び上記プレス成形用素材の表面の欠陥を基に、上記プレス成形用素材の上記プレス成形への使用可否を選別する素材選別工程とを含むようにする。
【選択図】図1
【解決手段】プレス成形用素材を加熱軟化させ、この加熱軟化したプレス成形用素材をプレス成形することにより光学素子を製造する光学素子の製造方法において、上記プレス成形による上記プレス成形用素材の変形流動を予測する変形流動予測工程(S2)と、この変形流動の予測結果及び上記プレス成形用素材の表面の欠陥を基に、上記プレス成形用素材の上記プレス成形への使用可否を選別する素材選別工程とを含むようにする。
【選択図】図1
Description
本発明は、レンズ、プリズム、ミラー等の光学素子の製造方法及び外観不良発生予測方法に関する。
近年、光学機器の小型化及び軽量化に伴い、非球面レンズ、レンズ機能を有するプリズム、ミラー等の複雑な表面形状を有する光学素子が多く用いられている。これらの複雑な表面形状を有する光学素子は、研磨加工で製造することが容易ではなく、加熱軟化したプレス成形用素材を成形型によってプレス成形する製造方法が広く用いられている。なお、このプレス成形による光学素子の製造方法は、製造の容易さ等の理由から、複雑な表面形状を有さない光学素子にも用いられている。
上記のプレス成形用素材としては、予め研磨加工等により表面を鏡面状に加工した素材が使用される。プレス成形用素材を鏡面状に加工するのは、プレス成形前のプレス成形用素材の表面に粗さの大きなキズ、ボツ(凹み)等の凹凸、即ち欠陥が存在すると、プレス成形後の光学素子にもその欠陥の影響が外観不良として残り、光学素子としての機能に支障を来すためである。
以上の理由から、プレス成形用素材としては、表面に凹凸の一切ない状態が望まれるが、鏡面状に加工したプレス成形用素材においても、表面に上記の凹凸が存在することもある。例えば、鏡面への加工の一つとして研磨加工が挙げられるが、研磨前の材料に元々大きなボツがあり、研磨による除去加工後もそのボツが残ったり、加工後の加工治具からのプレス成形用素材(光学素子)の取り外し時或いは検査、搬送、洗浄等の後工程時にキズがつくこともある。
また、プレス成形用素材に凹凸をなくすために、プレス成形用素材自体をプレス成形で製造することもあるが、この場合にも、プレス成形前のボツの影響で凹凸が残ったり、プレス成形時に成形型に付着した異物等が原因で、プレス成形した成形品表面にクレータ状の凹み、異物の転写等の凹凸が発生することがある。
以上説明したように、プレス成形用素材に凹凸(欠陥)があると、プレス成形後にもその影響が残り、光学素子としての外観不良に繋がることがある。このため、通常はプレス成形用素材を鏡面加工した後に外観の検査工程を入れ、表面に欠陥のある素材を成形に使用しないように選別している。
一方で、プレス成形用素材の表面の欠陥は、その場所や大きさによっては、プレス成形後に素材の表面の欠陥が光学素子の光学機能面より外側に転写されたり、ガラスの変形流動時に凹みが消滅したりして、外観不良とならないこともある。このため、プレス成形前のプレス成形用素材選別を必須とせず、成形後において選別或いは修正加工を施す技術が知られている。
例えば特許文献1には、成形後にキズ、ボツ等の外観不良を判定しやすくするように、予め光学素子の形状として、光学機能面とそれ以外の面が容易に判別できる形状としておき、光学機能面にキズ、ボツ等が残る成形品を不良として選別する手法が開示されている。
また、例えば特許文献2には、成形後の光学素子表面を物理的或いは化学的に処理して、キズ、ボツ等の外観不良を除去する手法が開示されている。
特開2003−322707号公報
特開平6−80443号公報
ところで、光学素子のプレス成形に使用するプレス成形用素材としては、上述のとおり、表面に凹凸等の表面の欠陥を一切有さない状態が望まれるため、通常はプレス成形前にプレス成形用素材の外観検査を行い、表面に欠陥のある素材を選別するが、表面の欠陥の場所や大きさによっては成形後、外観不良とならない場合もあり得るのに、表面に欠陥のある全てのプレス成形用素材を選別することは、無駄なコスト上昇に繋がることになる。
また、上記特許文献1記載のように、成形後に外観不良を選別する方法は、生産能率の低下、コスト上昇に繋がり、望ましくない。
また、特許文献2記載のように、成形した光学素子の表面の欠陥を物理的或いは化学的に除去する方法も、後工程の加工によりコスト上昇に繋がり望ましくない。
また、特許文献2記載のように、成形した光学素子の表面の欠陥を物理的或いは化学的に除去する方法も、後工程の加工によりコスト上昇に繋がり望ましくない。
本発明の課題は、上記従来の実情に鑑み、外観不良の発生を抑え、光学素子の製造コストを安価にする光学素子の製造方法及び外観不良発生予測方法を提供することである。
上記課題を解決するために、本発明の光学素子の製造方法は、プレス成形用素材を加熱軟化させ、この加熱軟化したプレス成形用素材をプレス成形することにより光学素子を製造する光学素子の製造方法において、上記プレス成形による上記プレス成形用素材の変形流動を予測する変形流動予測工程と、この変形流動の予測結果及び上記プレス成形用素材の表面の欠陥を基に、上記プレス成形用素材の上記プレス成形への使用可否を選別する素材選別工程とを含むようにする。
また、上記光学素子の表面の欠陥に対する光学素子外観規格を作成する光学素子外観規格作成工程と、上記光学素子外観規格、及び、上記変形流動の予測結果、から、上記プレス成形用素材の表面の欠陥に対する素材外観規格を作成する素材外観規格作成工程と、上記プレス成形用素材の表面の欠陥を検査する素材外観検査工程とを更に含み、上記素材選別工程は、上記素材外観規格、及び、上記素材外観検査工程による検査結果、から、上記プレス成形用素材の上記プレス成形への使用可否を選別するようにするとよい。
また、上記光学素子外観規格は、上記光学素子の表面を欠陥の存在が許容できる領域と許容できない領域とに分割した規格であり、上記素材外観規格は、上記光学素子外観規格及び上記変形流動の予測結果を基に、上記プレス成形用素材の表面を上記欠陥の存在が許容できる領域と許容できない領域とに分割した規格であり、上記素材外観検査工程は、上記プレス成形用素材の表面の欠陥の有無及びこの欠陥の位置を検査し、上記素材選別工程は、上記素材外観検査工程で確認された全ての上記欠陥の位置が、上記素材外観規格に照らして、上記許容できる領域に位置する場合に上記プレス成形用素材を上記プレス成形に使用可能と判定し、少なくとも1つの上記欠陥が上記許容できない領域に位置する場合に上記プレス成形用素材を上記プレス成形に使用不可能と判定するようにするとよい。
また、上記光学素子外観規格は、上記光学素子の表面を上記欠陥の大きさの許容水準の異なる複数の領域に分割した規格であり、上記素材外観規格は、上記光学素子外観規格及び上記変形流動の予測結果から、上記プレス成形用素材の表面を上記欠陥の大きさの許容水準の異なる複数の領域に分割した規格であり、上記素材外観検査工程は、上記プレス成形用素材の表面の欠陥の有無、位置及び大きさを検査する工程であり、上記素材選別工程は、上記プレス成形用素材の表面に欠陥がある場合には、上記外観検査工程で検査した欠陥の位置及び大きさを上記素材外観規格に照らして、全ての上記欠陥が許容可能である場合に上記プレス成形用素材を上記プレス成形に使用可能と判定し、少なくとも1つの上記欠陥が許容不可能である場合に上記プレス成形用素材を上記プレス成形に使用不可能と判定するようにしてもよい。
また、上記素材選別工程により上記プレス成形への使用不可能と判定された上記プレス成形用素材を、全ての上記欠陥が、許容される領域に位置するように、姿勢変更させる素材姿勢変更工程を更に含むようにするとよい。
また、上記素材選別工程により上記プレス成形への使用不可能と判定された上記プレス成形用素材を、全ての上記欠陥が、許容される領域に位置するように、成形条件を変更する成形条件変更工程を更に含むようにするとよい。
また、上記変形流動予測工程は、プレス成形シミュレーションにより上記変形流動を予測するようにするとよい。
上記課題を解決するために、本発明の光学素子の外観不良発生予測方法は、プレス成形用素材を加熱軟化させ、この加熱軟化したプレス成形用素材をプレス成形することにより製造される光学素子の外観不良発生予測方法であって、上記プレス成形による上記プレス成形用素材の変形流動を予測する変形流動予測工程を含むようにする。
上記課題を解決するために、本発明の光学素子の外観不良発生予測方法は、プレス成形用素材を加熱軟化させ、この加熱軟化したプレス成形用素材をプレス成形することにより製造される光学素子の外観不良発生予測方法であって、上記プレス成形による上記プレス成形用素材の変形流動を予測する変形流動予測工程を含むようにする。
また、上記変形流動予測工程は、上記プレス成形用素材の表面の欠陥を反映させずに離散値化した解析モデルを作成し、プレス成形シミュレーションを行うシミュレーション工程と、上記離散値化した解析モデルのプレス成形後の要素の歪み量を計算する歪み量計算工程と、上記計算された歪み量の値から、上記プレス成形用素材の表面の欠陥が残存するか消滅するかを判定する判定工程とを有するようにするとよい。
また、上記判定工程は、上記欠陥の幅をW、深さをHとしたときに、(2H−W)/Wの値が上記歪み量と同一又はこの歪み量よりも小さいときに上記欠陥がプレス成形により消滅すると判定し、上記値が上記歪み量よりも大きいときに上記欠陥が残存すると判定するようにするとよい。
本発明では、プレス成形によるプレス成形用素材の変形流動を予測しているため、プレス成形後に外観不良となる光学素子の無駄な製造を、物理的或いは化学的な処理を施さずに回避することができる。よって、本発明によれば、外観不良の発生を抑え、光学素子の製造コストを安価にすることができる。
以下、本発明の実施の形態に係る光学素子の製造方法及び外観不良発生予測方法について、図面を参照しながら説明する。
<第1実施形態>
図1は、本発明の第1実施形態に係る光学素子の製造方法を示すフローチャートである。
<第1実施形態>
図1は、本発明の第1実施形態に係る光学素子の製造方法を示すフローチャートである。
また、図2Aは上記光学素子を示す斜視図であり、図2Bは上記光学素子の3つの面を示す説明図である。
まず、光学素子外観規格作成工程として、図2A及び図2Bに示す光学素子としての三角柱状のプリズム1の表面を、キズ、ボツ等の欠陥の許容できる領域と許容できない領域とに分割した外観規格を作成する(S1)。
まず、光学素子外観規格作成工程として、図2A及び図2Bに示す光学素子としての三角柱状のプリズム1の表面を、キズ、ボツ等の欠陥の許容できる領域と許容できない領域とに分割した外観規格を作成する(S1)。
プリズム1の表面は、第1の面2、第2の面3、第3の面4、端面5及びこの端面5の裏側に位置する図示しない端面からなり、本実施形態の光学素子外観規格は、第1の面2、第2の面3及び第3の面4のそれぞれの光学機能面2a,3a,4aを欠陥の許容できない領域(点描部)とし、その他の表面(点描部の周囲の空白部)を欠陥の許容できる領域として設定する。なお、第2の面3の光学機能面3aは、第2の面3に形成された凹部3b中に位置している。上記光学素子外観規格の設定は、例えば後述するコンピュータ20の入力部23から行うことが可能である。
図3A及び図3Bは、上記光学素子へと成形されるプレス成形用素材の成形状態を示す断面図であり、図3Aは成形後にプリズム1の端面5となる側から、図3Bは成形後にプリズム1の第2の面3となる側から見た断面図である。
図3A及び図3Bに示すように、プレス成形用素材としてのガラス素材6は、例えば研磨加工により鏡面状に加工された円柱形状を呈し、下型7と、図示しない駆動手段により昇降可能な上型8との間で成形される。下型7及び上型8の外周には、それぞれ筒形状の下側面型9、上側面型10が配置されている。
下型7には、プリズム1の第2の面3を形成するための成形面7aと、この成形面7aに直交し第3の面4を形成するための成形面7cとが形成されている。また、第2の面3を形成するための成形面7aには、第2の面3の凹部3bを形成する凸部7bが形成されている。これら下型7の成形面7a,7cに加え、上型8の成形面8aにより、ガラス素材6に面形状を転写している。なお、下側面型9は、図3Bに示すように、ガラス素材6の両端面に当接している。
下型7と上型8との間に供給されたガラス素材6は、図示しない駆動手段により下降する上型8に当接した状態で、図示しない成形室に配置されたヒータにより加熱されると共に、同様に上記ヒータにより加熱された下型7及び上型8からの熱伝導によって加熱される。なお、下型7及び上型8のそれぞれが同一の温度で且つガラス素材6を成形可能な温度に加熱される位置に上記ヒータを配置することにより、ガラス素材6が均等に加熱される。
ガラス素材6の加熱が終了した後、上記駆動手段により上型8を下降させ、ガラス素材6を、図4(図3Aと同方向から見た図)に示すガラス素材6´のように三角柱状にプレス成形する。そして、ガラス素材6´を所望の形状にプレス成形した後、上記ヒータをオフにし、図示しない成形型冷却手段により下型7及び上型8を冷却する。成形されたガラス素材6´が取出し可能な温度となったところで、図示しない駆動手段により上型8を上昇させて、成形されたガラス素材6´を取出す。このガラス素材6´の各稜線部への研削等の仕上げ加工を施してプリズム1が完成する。なお、加熱・加圧・冷却の工程毎に型7,8ごとガラス素材6を移動させてガラス素材6´を成形する循環型の製造装置を用いてもよい。
そして、変形流動予測工程として、以上のように三角柱状のプリズム1へと成形される円柱状のガラス素材6の各部が、プレス成形によりプリズム1のどの領域に変形流動するか、変形流動の挙動を予測する(S2)。
変形流動予測方法の1つとして、プレス成形シミュレーションが挙げられる。このプレス成形シミュレーションは、後述するコンピュータ20等により、下型7及び上型8の成形面7a,7c,8a並びにガラス素材6の形状、を離散値化した解析用のモデル形状を作成する。そして、材料物性としてのヤング率や境界条件を設定すると共に、プレス成形終了までの過程をシミュレーション上で表現するための温度条件及び荷重条件を設定する。なお、材料物性としては、例えば粘度、粘弾性、線膨張率、ポアソン比、比熱、熱伝導率等の他の物性を採用することも可能である。また、温度条件としては、加熱からプレス成形終了に至るまで下型7、上型8及びガラス素材6の温度が一様であると設定すると容易である。
そして、上記荷重条件の設定に沿って上型8が下降してガラス素材6を変形させる際の変形流動の挙動を有限要素法により解析する。この解析によりガラス素材6の荷重に起因する変位、歪み、応力等が求まり、三角柱状のプリズム1へと変形する際のガラス素材6の各部の変形流動の挙動が求まる。
ここで、他の変形流動予測方法として、予めガラス素材6の表面に目印となる凹みやペイントを設け、ガラス素材6を成形して成形前後の目印の位置から実験的に変形流動を予測する方法を用いることも可能である。この場合、ガラス素材6の表面には、成形後のプリズム1の光学機能面2a,3a,4aの内側に転写する領域と外側に転写する領域とを区別できるように、多数の目印を設けるか或いは目印の位置を変えた複数の素材で実験する必要がある。
次に、素材外観規格作成工程として、上述の変形流動予測工程(S2)により予測された変形流動予測結果と上記光学素子外観規格とから、ガラス素材6の表面の欠陥に対する規格、即ちガラス素材6の表面を欠陥の存在が許容できる領域と許容できない領域とに分割した規格を作成する(S3)。
この素材外観規格による領域の分割は、図5(光学素子外観規格及び素材外観規格を説明するための説明図)に示すように、モニタ等に3次元画像として表示してもよい。本実施形態では、同図に示すように、上記欠陥の許容できない領域は、成形後のプリズム1の光学機能面2a,3aに対応する領域6a,6b及び光学機能面4aに対応する図示しない領域であり、上記欠陥の許容できる領域は、プリズム1の光学機能面2a,3a,4aを除くその他の表面に対応する領域6cである。
そして、素材外観検査工程として、ガラス素材6の外観を検査する(S4)。この外観検査は、ガラス素材6の表面の欠陥の有無を検査し、欠陥が存在する場合にはその位置を検査するようにするとよい。検査のタイミングとしては、例えば、図示しない成形室内に搬入される前のガラス素材6を、下型7に載置される際の向き及び姿勢を考慮して検査する。この際、欠陥の有無及び位置は、人が目視で行ってもよく、撮像装置にて素材表面の画像を取り込み、後述するコンピュータ20等による画像処理にて行ってもよい。
ここで、目視により検査する場合も画像処理にて検査する場合にも、例えば、ガラス素材6の表面に光を照射し、その光の輝点の有無或いは光量(光量に応じた色合い等)により欠陥を見つけると検査が容易になる。なお、ガラス素材6の外観を検査するタイミングとしては、ガラス素材6を下型7に載置した後に、即ちガラス素材6を実際の向き及び姿勢に配置した後でもよい。
次に、素材選別工程として、ガラス素材6がプレス成形可能か否かを選別する(S5)。この選別では、上記検査の結果、ガラス素材6の表面に欠陥が存在しない場合には、そのままプレス成形(S10)をすることができると判断する。また、欠陥が存在する場合には、全ての欠陥の位置を図5に示す素材外観規格に照らして、欠陥の許容できる領域6cに全てが位置する場合にはプレス成形可能と判定し、許容できない領域6a,6bに1つの欠陥でも位置する場合には使用不可能と判定する。
プレス成形に使用可能と判定されたガラス素材6は、そのままプレス成形(S10)に使用する。一方、使用不可能と判定されたガラス素材6に関しては、ガラス素材6の欠陥の位置によっては、下型7上でのガラス素材6の姿勢を変更することでプレス成形(S10)への使用が可能となる場合がある。
そこで、ガラス素材6の姿勢変更によって、許容できる領域6cに欠陥が移動するか否かを判定する(S6)。全ての欠陥が、姿勢変更により許容できる領域6cに移動する場合には、ガラス素材6の長手方向軸を基準に回転させてガラス素材6の姿勢を変更する(S7)。この姿勢変更は、ガラス素材6が既に下型7上に載置されている場合には図示しない姿勢変更手段により姿勢を変更すればよく、成形室投入前の場合には搬入前のガラス素材6の姿勢を変更するか或いは成形室投入時に姿勢変更しながら下型7に載置すればよい。そして、姿勢を変更した状態でプレス成形(S10)に使用する。
また、全ての欠陥を欠陥の許容できる領域6cに移動させることができないと判定した場合には、ガラス素材6の成形条件の変更によって、欠陥がプリズム1の光学機能面2a,3a,4a(プリズム1の欠陥が許容できない領域)を除く表面(プリズム1の欠陥が許容できる領域)6cに移動するか否か判定する(S8)。具体的には、プレス成形時の上下型7,8の加熱温度、駆動速度、駆動荷重等の成形条件を変更させて、ガラス素材6がプレス成形時の変形流動する際の挙動を変化させる。これにより、ガラス素材6の欠陥の許容できない領域6a,6bが変化するため、上記の変形流動予測(S2)を再度行って条件に応じたガラス素材6の欠陥を許容できる領域及び欠陥を許容できない領域を導き出す。
成形条件の変更により、ガラス素材6の全ての欠陥が、許容できる領域に位置するようになると判定された場合には、成形条件を変更し(S9)、ガラス素材6をプレス成形(S10)に使用する。なお、成形条件の変更によってプレス成形に使用できるか否かの判定(S8)は、極端に成形条件を変更するとプリズム1の光学性能に支障を来すおそれがあるため、光学性能を維持できる範囲内で成形条件を変更するとよい。また、この判定(S8)は、ガラス素材6の姿勢変更によってプレス成形に使用できるか否かの判定(S6)より先に行っても、或いは、一方の判定のみを用いても、ガラス素材6の有効利用という観点では効果的である。
なお、上述の処理の一部又は全部(例えば変形流動予測S2、素材外観検査S4の撮像処理等)は、ごく標準的な構成を有するコンピュータ20に行わせることが可能である。このコンピュータ20は、図6に示すように、例えば、制御プログラムを実行することで各構成要素を制御するCPU21と、ROMやRAM及び磁気記憶装置などからなり、CPU21に各構成要素を制御させる制御プログラムの記憶やCPU21が制御プログラムを実行する際のワークエリアあるいは各種データの記憶領域として使用される記憶部22と、ユーザによる操作に対応する各種のデータが取得される入力部23と、ディスプレイなどに各種のデータを提示してユーザに通知する出力部24と、他の機器とのデータ授受のためのインタフェース機能を提供するI/F部25とを備えている。
ここで、上述の処理をコンピュータ20に行わせるには、例えば、図1に示した手順の処理の一部又は全部をコンピュータ20に行わせる制御プログラムを作成してコンピュータ20で読み取り可能な記録媒体に記録させておき、その制御プログラムを記録媒体からコンピュータ20に読み出させて実行させればよい。
なお、記録させた制御プログラムをコンピュータ20で読み取ることの可能な記録媒体としては、例えば、コンピュータに内蔵若しくは外付けの付属装置として備えられるRAM若しくはROM又はハードディスク装置などのメモリ、あるいはFD(フレキシブルディスク)、MO(光磁気ディスク)、CD−ROM、DVD−ROMなどといった可搬型記録媒体等が利用できる。
また、記録媒体は回線を介してコンピュータ20と接続される、プログラムサーバとして機能するコンピュータが備えている記憶装置であってもよい。この場合には、制御プログラムを表現するデータ信号で搬送波を変調して得られる伝送信号を、プログラムサーバから伝送媒体である回線を通じて伝送するようにし、コンピュータ20では受信した伝送信号を復調して制御プログラムを再生することで上述の処理を実行できるようになる。
以上説明した本実施形態では、プレス成形によるガラス素材6の変形流動を予測する変形流動予測工程を含んでいるため(S2)、プレス成形後に外観不良となるプリズム1(光学素子)の無駄な製造を、物理的或いは化学的な処理を施さずに回避することができる。よって、本実施形態によれば、外観不良の発生を抑え、光学素子の製造コストを安価にすることができる。
また、本実施形態では、光学素子外観規格作成工程(S1)と、素材外観規格作成工程(S3)と、素材外観検査工程(S4)とを含み、素材選別工程(S5)において、素材外観規格、及び、素材外観検査工程による検査結果、から、ガラス素材6のプレス成形(S10)への使用可否を選別している。そのため、外観不良となる光学素子の無駄な製造を有効に回避することができ、したがって、外観不良の発生を抑え、光学素子の製造コストを安価にすることができる。
また、本実施形態では、素材選別工程(S5)において、素材外観検査工程(S4)で確認された全ての欠陥の位置が、素材外観規格に照らして、許容できる領域6cに位置する場合にガラス素材6をプレス成形(S10)に使用可能と判定し、少なくとも1つの欠陥が許容できない領域6a,6bに位置する場合にガラス素材6をプレス成形(S10)に使用不可能と判定している。そのため、外観不良となる光学素子の無駄な製造を有効に回避することができ、したがって、外観不良の発生を抑え、光学素子の製造コストを安価にすることができる。
また、本実施形態では、素材選別工程(S5)によってプレス成形(S10)への使用不可能と判定されたガラス素材6を、全ての欠陥が許容される領域に位置するように、姿勢変更させる素材姿勢変更工程(S7)を含めている。そのため、一度は外観不良と判定されたガラス素材6をも有効に利用することができ、光学素子の製造をより有効に安価にすることができる。
また、本実施形態では、素材選別工程(S5)によってプレス成形(S10)への使用不可能と判定されたガラス素材6を、全ての欠陥が許容される領域に位置するように、成形条件を変更する成形条件変更工程を含めている。そのため、外観不良と判定されたガラス素材6をも有効に利用することができ、光学素子の製造をより有効に安価にすることができる。
また、本実施形態では、変形流動予測工程(S2)において、プレス成形シミュレーションにより変形流動を予測している。そのため、実際にガラス素材6を成形することなく、様々な要素(材料物性等)から変形流動を予測することができ、高精度且つ短時間で外観不良の発生を予測することができ、光学素子の無駄な製造をより有効に回避することができる。したがって、より外観不良の発生を抑え、光学素子の製造コストを安価にすることができる。
なお、光学素子外観規格作成工程(S1)から素材外観規格作成工程(S3)までの各工程は、必ずしもガラス素材6の外観検査ごとに必要ではなく、生産開始前に素材外観規格が設けられていればよい。
<第2実施形態>
図7は、本発明の第2実施形態に係る光学素子を示す正面図及び2方向から見た側面図である。
図7は、本発明の第2実施形態に係る光学素子を示す正面図及び2方向から見た側面図である。
同図において、本実施形態における光学素子は、側面に互いに対向する2つの平面を設けた円盤状(いわゆる小判型)の両凹レンズ31である。この両凹レンズ31の上面32(及び図示しない裏面)は光学機能面32a(点描部)を有している。両凹レンズ31の側面は、同図に示す一方の平面33と、曲面34と、これらに対向する図示しない面とからなる。
本実施形態の光学素子の製造方法及び外観不良発生方法の処理の流れは、上記第1実施形態と同様であるため、以下、図1に示すフローを参照しながら説明する。
まず、光学素子外観規格作成工程として、両凹レンズ31の表面を、キズ、ボツ等の欠陥の許容できない領域と、欠陥の大きさの許容水準の異なる複数の領域とに分割した外観規格を作成する(S1)。
まず、光学素子外観規格作成工程として、両凹レンズ31の表面を、キズ、ボツ等の欠陥の許容できない領域と、欠陥の大きさの許容水準の異なる複数の領域とに分割した外観規格を作成する(S1)。
具体的には、欠陥の許容できない領域として光学機能面32aの光軸近傍32b(点描の濃い部分)を、微細な欠陥であれば許容できる領域として光学機能面32aのうち光軸近傍32bを除く面32cを、大きな欠陥でも許容できる領域として上面32のうち光学機能面32aを除く面(点描部の周囲の空白部)32dを設定する。なお、上記光学素子外観規格の設定は、例えば上述したコンピュータ20の入力部23から行うことが可能である。また、本実施形態では上面32を例にとり説明する。
図8は、上記光学素子へと成形されるプレス成形用素材の成形状態を示す断面図である。
同図に示すように、プレス成形用素材としてのガラス素材36は、例えば研磨加工により鏡面状に加工された円板形状を呈し、下型37と、図示しない駆動手段により昇降可能な上型38との間で成形される。下型37及び上型38の外周には、それぞれ円筒形状の下側面型39、上側面型40が配置されている。
同図に示すように、プレス成形用素材としてのガラス素材36は、例えば研磨加工により鏡面状に加工された円板形状を呈し、下型37と、図示しない駆動手段により昇降可能な上型38との間で成形される。下型37及び上型38の外周には、それぞれ円筒形状の下側面型39、上側面型40が配置されている。
下型37及び上型38には、ガラス素材36に面形状を転写するための凸状の成形面37a,38aが形成されている。なお、下側面型39の内周面上部には保持具39aが嵌入されており、この保持具39a上にガラス素材36が載置されている。
保持具39a上に載置されたガラス素材36は、図示しない駆動手段により下降する上型38に当接した状態で、図示しない成形室に配置されたヒータにより加熱される。なお、下型37及び上型38のそれぞれが同一の温度で且つガラス素材36を成形可能な温度に加熱される位置に、上記ヒータを配置することにより、ガラス素材36が均等に加熱される。
ガラス素材36の加熱が終了した後、上記駆動手段により上型38を下降させ、ガラス素材36を、図9に示すガラス素材36´のように両凹形状にプレス成形する。そして、ガラス素材36´を所望の形状にプレス成形した後、上記ヒータをオフにし、図示しない成形型冷却手段により下型37及び上型38を冷却する。成形されたガラス素材36´が取出し可能な温度となったところで、図示しない駆動手段により上型38を上昇させて、成形されたガラス素材36´を取出す。このガラス素材36´に平面33を形成する研削等の仕上げ加工を施して両凹レンズ31が完成する。
ここで、変形流動予測工程として、以上のように両凹レンズ31へと成形される円板形状のガラス素材36の各部が、プレス成形により両凹レンズ31のどの領域に変形流動するか、変形流動の挙動を予測する(S2)。この工程は、上記第1実施形態と同様であるため説明は省略する。
次に、素材外観規格作成工程として、上述の変形流動予測工程(S2)により予測された変形流動予測結果と上記光学素子外観規格とから、ガラス素材36の表面を欠陥の大きさの許容水準の異なる複数の領域及び欠陥の許容できない領域に分割した規格を作成する(S3)。
この素材外観規格による領域の分割は、図10(光学素子外観規格及び素材外観規格を説明するための説明図)に示すように、画像として表示してもよい。本実施形態では、同図に示すように、光学機能面32aの光軸近傍32bに対応する欠陥の許容できない領域として領域36bを、光学機能面32aのうち光軸近傍32bを除く面32cに対応する微細な欠陥(例えば、欠陥に外接する円を想定し、この円の直径が0.2mm以下)であれば許容できる領域として領域36aを、比較的大きな欠陥でも許容できる領域として上面32のうち光学機能面32aを除く面32dに対応する領域36cを設定する。
そして、素材外観検査工程として、ガラス素材36の外観を検査する(S4)。この外観検査は、欠陥の有無を検査し、欠陥が存在する場合にはその位置及び大きさを検査する。検査のタイミングとしては、例えば、図示しない成形室内に搬入される前のガラス素材36を、保持具39aに載置される際の向き及び姿勢を考慮して検査する。この際、欠陥の有無、位置及び大きさは、人が目視で行ってもよく、撮像装置にて素材表面の画像を取り込み、上述したコンピュータ20等による画像処理にて行ってもよい。
ここで、目視により検査する場合も画像処理にて検査する場合にも、例えば、ガラス素材36の表面に光を照射し、その光の輝点の有無或いは光量(光量に応じた色合い等)によって欠陥の位置及び大きさを検査することができる。なお、ガラス素材36の外観を検査するタイミングとしては、ガラス素材36を下型37に載置した後に、即ちガラス素材36を実際の向き及び姿勢に配置した後でもよい。
次に、素材選別工程として、ガラス素材36がプレス成形可能か否かを選別する(S5)。この選別では、上記検査の結果、ガラス素材36の表面に欠陥が存在しない場合には、そのままプレス成形をすることができると判断する。また、欠陥が存在する場合には、欠陥の位置及び大きさを図10に示す素材外観規格に照らして、全ての欠陥が許容可能な領域に位置する場合にはプレス成形可能と判定し、少なくとも1つの欠陥が許容不可能な領域に位置する場合には使用不可能と判定する。
プレス成形に使用可能と判定されたガラス素材36は、プレス成形(S10)に使用される。一方、使用不可能と判定されたガラス素材36に関しては、ガラス素材36の欠陥の位置及び大きさによっては、保持具39a上でのガラス素材36の姿勢を変更することでプレス成形への使用が可能となる場合がある。
そこで、ガラス素材36の姿勢変更によって、許容できる領域36c(36a)に欠陥が移動するか否か判定する(S6)。姿勢変更によって欠陥が許容できる領域36c(36a)に移動する場合には、ガラス素材36の円板の中心軸(鉛直方向)を基準に回転させて姿勢を変更する(S7)。この姿勢変更は、ガラス素材36が既に保持具39a上に載置されている場合には図示しない姿勢変更手段により姿勢を変更すればよく、成形室投入前の場合には搬入前のガラス素材36の姿勢を変更するか或いは成形室投入時に姿勢変更しながら保持具39aに載置すればよい。そして、姿勢を変更した状態でプレス成形(S10)に使用する。
また、欠陥を許容できる領域36c(36a)に欠陥が移動しないと判定した場合には、ガラス素材36の成形条件の変更によって、欠陥が両凹レンズ31の欠陥を許容できる領域32c(32d)に移動するか否か判定する(S8)。具体的には、プレス成形時の上下型37,38の加熱温度、駆動速度、駆動荷重等の成形条件の変更により、ガラス素材36がプレス成形時の変形流動する際の挙動を変化させ、ガラス素材36の欠陥の許容できる領域36c(36a)を変化させる。これに加え、上記の変形流動予測(S2)を再度行って条件に応じたガラス素材36の欠陥を許容できる領域及び欠陥を許容できない領域を導き出す。
成形条件の変更により、ガラス素材36の全ての欠陥が許容できる領域36c(36a)に位置するようになると判定された場合には、成形条件を変更し(S9)、ガラス素材36をプレス成形(S10)に使用する。なお、成形条件の変更によってプレス成形に使用できるか否かの判定(S8)は、極端に成形条件を変更すると両凹レンズ31の光学性能に支障を来すおそれがあるため、光学性能を維持できる範囲内で成形条件を変更するとよい。また、この判定(S8)は、ガラス素材36の姿勢変更によってプレス成形に使用できるか否かの判定(S6)より先に行っても、或いは、一方の判定を用いても、ガラス素材36の有効利用という観点では効果的である。
以上説明した本実施形態では、上記第1実施形態と同様の処理(S1〜S10)を行っているため、同様に、外観不良となる光学素子の無駄な製造を回避することができ、したがって、外観不良の発生を抑え、光学素子の製造コストを安価にすることができる。
また、本実施形態では、光学素子外観規格を両凹レンズ31の表面を欠陥の大きさの許容水準の異なる複数の領域32a,32bに分割した規格として作成し、素材選別工程(S5)において、ガラス素材36の表面に欠陥がある場合には、素材外観検査工程(S4)で検査した欠陥の位置及び大きさを素材外観規格に照らして、全ての欠陥が許容可能である場合にプレス成形(S10)に使用可能と判定し、少なくとも1つの欠陥が許容不可能である場合にプレス成形(S10)に使用不可能と判定している。そのため、光学素子の製造を有効に安価にすることができる。
なお、上記第1実施形態及び本実施形態では、それぞれ異なる光学素子(プリズム1,両凹レンズ31)を用いた例を説明したが、これらの光学素子はあくまで一例であり、本発明の光学素子は上述のプリズム1或いは両凹レンズ31には限定されない。
<第3実施形態>
図11は、本発明の第3実施形態に係る光学素子の外観不良発生予測方法を示すフローチャートである。
図11は、本発明の第3実施形態に係る光学素子の外観不良発生予測方法を示すフローチャートである。
同図において、プレス成形シミュレーション(S2−1)、歪み量計算(S2−2)及び判定(S2−3)は、図1に示す光学素子の製造方法のフローにおける変形流動予測(S2)に対応する。これらの工程を変形流動予測工程(S2)として光学素子の製造方法に組み込むことで、本実施形態に係る光学素子の外観不良発生予測方法を、光学素子の製造方法に用いることもできる。そのため、本実施形態では、光学素子の外観不良発生予測方法に加え、光学素子の製造方法についても簡単に説明する。
図12は、上記光学素子へと成形されるプレス成形用素材の成形状態を示す断面図であり、図13は、プレス成形後の上記プレス成形用素材を示す断面図である。
図12に示すプレス成形用素材としてのガラス素材46は、例えば研磨加工により鏡面状に加工された球状を呈し、下型47と、図示しない駆動手段により昇降可能な上型48との間で成形される。下型47及び上型48の外周には、それぞれ円筒形状の下側面型49、上側面型50が配置されている。また、下型47及び上型48には、ガラス素材46に面形状を転写する成形面47a,48aが形成されている。なお、ガラス素材46の成形については上記第1及び第2実施形態と同様であるため説明を省略する。
図12に示すプレス成形用素材としてのガラス素材46は、例えば研磨加工により鏡面状に加工された球状を呈し、下型47と、図示しない駆動手段により昇降可能な上型48との間で成形される。下型47及び上型48の外周には、それぞれ円筒形状の下側面型49、上側面型50が配置されている。また、下型47及び上型48には、ガラス素材46に面形状を転写する成形面47a,48aが形成されている。なお、ガラス素材46の成形については上記第1及び第2実施形態と同様であるため説明を省略する。
このようにガラス素材46を成形する前段階として、まず、光学素子外観規格作成工程として、上記第1実施形態のように光学素子の表面を、キズ、ボツ等の欠陥の許容できない領域と許容できる領域とに分割した外観規格を、或いは、上記第2実施形態のように欠陥の許容できない領域と欠陥の大きさの許容水準の異なる複数の領域とに分割した外観規格を作成する(S1)。
ここで、図12に示すガラス素材46は、図13に示すプレス成形後のガラス素材46´になる過程で、上記第1及び第2実施形態においても述べたように変形流動する。本実施形態では、ガラス素材46の欠陥がプレス成形後のガラス素材46´において変形或いは消滅するか否かも含めた外観不良発生予測を行う(S2)。
まず、図11に示すように、ガラス素材46の表面の欠陥を反映させずに離散値化した解析モデルを作成し、プレス成形シミュレーションを行う(S2−1)。そして、上記離散値化した解析モデルのプレス成形後の要素の歪み量を計算する(S2−2)。この要素の歪み量は、下記の式(i)によって計算することができる。
(要素の歪み)=(プレス成形による要素表面の変形量)/(プレス成形前の要素表面の寸法) ・・・式(i)
また、図14に示すように、ガラス素材46上の欠陥51の深さを「H」、幅を「W」としたとき、この欠陥51は、変形流動の過程で51´となり、更に消滅することもあり得る。このように欠陥51が消滅した場合の欠陥端部51a,51b間の間隔は、おおよそL≒2Hとなり、距離の変化は2H−Wで表すことができる。これを歪みの概念に準じて下記の式(ii)で示すと、下記の式(iii)を導くことができる。
(歪み)=(変化量)/(変形前の長さ) ・・・式(ii)
ε=(2H−W)/W ・・・式(iii)
上記式(i)により得られるプレス成形シミュレーションにおける要素の歪みと、上記
式(iii)により算出される欠陥51の消滅時の歪みとを比較することで、ガラス素材46を成形したときに表面の欠陥51が消滅するか否かを予測することができる。具体的には、プレス成形シミュレーションにより得られる要素の歪みが、上記式(iii)で算出される歪みεよりも小さいときに欠陥51が残存し、歪みεと同一又は歪みεよりも大きいときに欠陥51が消滅すると判定できる(S2−3)。
(要素の歪み)=(プレス成形による要素表面の変形量)/(プレス成形前の要素表面の寸法) ・・・式(i)
また、図14に示すように、ガラス素材46上の欠陥51の深さを「H」、幅を「W」としたとき、この欠陥51は、変形流動の過程で51´となり、更に消滅することもあり得る。このように欠陥51が消滅した場合の欠陥端部51a,51b間の間隔は、おおよそL≒2Hとなり、距離の変化は2H−Wで表すことができる。これを歪みの概念に準じて下記の式(ii)で示すと、下記の式(iii)を導くことができる。
(歪み)=(変化量)/(変形前の長さ) ・・・式(ii)
ε=(2H−W)/W ・・・式(iii)
上記式(i)により得られるプレス成形シミュレーションにおける要素の歪みと、上記
式(iii)により算出される欠陥51の消滅時の歪みとを比較することで、ガラス素材46を成形したときに表面の欠陥51が消滅するか否かを予測することができる。具体的には、プレス成形シミュレーションにより得られる要素の歪みが、上記式(iii)で算出される歪みεよりも小さいときに欠陥51が残存し、歪みεと同一又は歪みεよりも大きいときに欠陥51が消滅すると判定できる(S2−3)。
また、以上の欠陥51が消滅するか否かの判定の際に、プレス成形シミュレーションの結果から成形後のガラス素材46´(光学素子)の表面の歪み分布を求め、要素の歪みの大きさで光学素子の表面を区分けし、各領域において、成形前のガラス素材46の表面にどの程度の大きさの表面の欠陥51が許容されるかを設定することができる。
例えば、成形時の変形量が小さく、歪みが小さい領域では、ガラス素材46の欠陥51はほとんど消えないが、歪みが大きい領域では、比較的小さい欠陥51であれば成形により消えることが期待できるというように、その領域での歪みの大きさに応じて許容できる欠陥51の大きさを設定し、素材外観規格を設定する(S3)。
ここで、素材外観規格にて、ある領域での歪みの大きさに応じて許容される欠陥の大きさは、プレス成形シミュレーションにより算出される歪み量分布のうち、その領域での最低の大きさの歪み量εminを抽出し、ガラス素材の欠陥の深さH及び幅Wが式(v)を
満たすように設定される。
εmin>(2H−W)/W ・・・式(v)
なお、欠陥51の深さH及び幅Wは、例えば上述のコンピュータ20に、撮像装置により取得した画像を取り込み、画像処理又は目視にて表面の欠陥の大きさを判定するとよい。この判定の際には、被写界深度、欠陥51の輝度等により評価可能である。なお、素材外観検査工程(S4)以下の処理(S5〜S10)については、上記第1及び第2実施形態と同様であるため説明は省略する。
満たすように設定される。
εmin>(2H−W)/W ・・・式(v)
なお、欠陥51の深さH及び幅Wは、例えば上述のコンピュータ20に、撮像装置により取得した画像を取り込み、画像処理又は目視にて表面の欠陥の大きさを判定するとよい。この判定の際には、被写界深度、欠陥51の輝度等により評価可能である。なお、素材外観検査工程(S4)以下の処理(S5〜S10)については、上記第1及び第2実施形態と同様であるため説明は省略する。
以上説明した本実施形態では、プレス成形によるガラス素材46の変形流動を予測する変形流動予測工程を含んでいるため(S2)、プレス成形後に外観不良となる光学素子の無駄な製造を、物理的或いは化学的な処理を施さずに回避することができる。よって、本実施形態によれば、外観不良の発生を抑え、光学素子の製造コストを安価にすることができる。
また、本実施形態では、ガラス素材46の表面の欠陥を反映させずに離散値化した解析モデルを作成し、プレス成形シミュレーションを行うシミュレーション工程(S2−1)と、離散値化した解析モデルのプレス成形後の要素の歪み量を計算する歪み量計算工程(S2−2)と、上記計算された歪み量の値から、ガラス素材46の表面の欠陥51が残存するか消滅するかを判定する判定工程(S2−3)とを含めている。そのため、実際にガラス素材46を成形することなく、様々な要素(材料物性等)から変形流動を予測することができ、高精度且つ短時間で外観不良の発生を予測することができ、光学素子の無駄な製造をより有効に回避することができる。したがって、より外観不良の発生を抑え、光学素子の製造コストを安価にすることができる。
また、ガラス素材46の表面の欠陥51を厳密に解析モデルに反映してプレス成形シミュレーションを行った場合には、極めて小さい要素に離散値化する必要があって膨大な計算時間が必要となるが、本実施形態では、ガラス素材の表面の欠陥を反映させずにプレス成形シミュレーションを行っているので、短時間でのシミュレーションで光学素子の外観不良の発生の予測ができる。
更に、本実施形態では、判定工程(S2−3)において、欠陥の幅を「W」、深さを「H」としたときに、(2H−W)/Wの値が、プレス成形シミュレーションにより算出した歪み量と同一又はこの歪み量よりも小さいときに欠陥51がプレス成形により消滅すると判定し、上記値が歪み量よりも大きいときに欠陥51が残存すると判定している。そのため、より高精度且つ短時間で外観不良の発生を予測することができ、光学素子の無駄な製造をより有効に回避することができる。したがって、より外観不良の発生を抑え、光学素子の製造コストを安価にすることができる。
1 プリズム
2 第1の面
2a 光学機能面
3 第2の面
3a 光学機能面
3b 凹部
4 第3の面
4a 光学機能面
5 端面5
6 ガラス素材
6a,6b 欠陥の許容できない領域
6c 欠陥の許容できる領域
7 下型
7a 成形面
7b 凸部
7c 成形面
8 上型
8a 成形面
9 下側面型
10 上側面型
20 コンピュータ
21 CPU
22 記憶部
23 入力部
24 出力部
25 I/F部
31 両凹レンズ
32 上面
32a 光学機能面
32b 光軸近傍
33,34 側面
36 ガラス素材
36a 微細な欠陥であれば許容できる領域
36b 欠陥の許容できない領域
36c 欠陥の許容できる領域
37 下型
37a 成形面
38 上型
38a 成形面
39 下側面型
39a 保持具
40 上側面型
46 ガラス素材
47 下型
47a 成形面
48 上型
48a 成形面
49 下側面型
50 上側面型
51 欠陥
51a,51b 端部
2 第1の面
2a 光学機能面
3 第2の面
3a 光学機能面
3b 凹部
4 第3の面
4a 光学機能面
5 端面5
6 ガラス素材
6a,6b 欠陥の許容できない領域
6c 欠陥の許容できる領域
7 下型
7a 成形面
7b 凸部
7c 成形面
8 上型
8a 成形面
9 下側面型
10 上側面型
20 コンピュータ
21 CPU
22 記憶部
23 入力部
24 出力部
25 I/F部
31 両凹レンズ
32 上面
32a 光学機能面
32b 光軸近傍
33,34 側面
36 ガラス素材
36a 微細な欠陥であれば許容できる領域
36b 欠陥の許容できない領域
36c 欠陥の許容できる領域
37 下型
37a 成形面
38 上型
38a 成形面
39 下側面型
39a 保持具
40 上側面型
46 ガラス素材
47 下型
47a 成形面
48 上型
48a 成形面
49 下側面型
50 上側面型
51 欠陥
51a,51b 端部
Claims (10)
- プレス成形用素材を加熱軟化させ、該加熱軟化したプレス成形用素材をプレス成形することにより光学素子を製造する光学素子の製造方法において、
前記プレス成形による前記プレス成形用素材の変形流動を予測する変形流動予測工程と、
該変形流動の予測結果及び前記プレス成形用素材の表面の欠陥を基に、前記プレス成形用素材の前記プレス成形への使用可否を選別する素材選別工程と
を含むことを特徴とする光学素子の製造方法。 - 前記光学素子の表面の欠陥に対する光学素子外観規格を作成する光学素子外観規格作成工程と、
前記光学素子外観規格、及び、前記変形流動の予測結果、から、前記プレス成形用素材の表面の欠陥に対する素材外観規格を作成する素材外観規格作成工程と、
前記プレス成形用素材の表面の欠陥を検査する素材外観検査工程とを更に含み、
前記素材選別工程は、前記素材外観規格、及び、前記素材外観検査工程による検査結果、から、前記プレス成形用素材の前記プレス成形への使用可否を選別することを特徴とする請求項1記載の光学素子の製造方法。 - 前記光学素子外観規格は、前記光学素子の表面を欠陥の存在が許容できる領域と許容できない領域とに分割した規格であり、
前記素材外観規格は、前記光学素子外観規格及び前記変形流動の予測結果を基に、前記プレス成形用素材の表面を前記欠陥の存在が許容できる領域と許容できない領域とに分割した規格であり、
前記素材外観検査工程は、前記プレス成形用素材の表面の欠陥の有無及び該欠陥の位置を検査し、
前記素材選別工程は、前記素材外観検査工程で確認された全ての前記欠陥の位置が、前記素材外観規格に照らして、前記許容できる領域に位置する場合に前記プレス成形用素材を前記プレス成形に使用可能と判定し、少なくとも1つの前記欠陥が前記許容できない領域に位置する場合に前記プレス成形用素材を前記プレス成形に使用不可能と判定することを特徴とする請求項2記載の光学素子の製造方法。 - 前記光学素子外観規格は、前記光学素子の表面を前記欠陥の大きさの許容水準の異なる複数の領域に分割した規格であり、
前記素材外観規格は、前記光学素子外観規格及び前記変形流動の予測結果から、前記プレス成形用素材の表面を前記欠陥の大きさの許容水準の異なる複数の領域に分割した規格であり、
前記素材外観検査工程は、前記プレス成形用素材の表面の欠陥の有無、位置及び大きさを検査する工程であり、
前記素材選別工程は、前記プレス成形用素材の表面に欠陥がある場合には、前記外観検査工程で検査した欠陥の位置及び大きさを前記素材外観規格に照らして、全ての前記欠陥が許容可能である場合に前記プレス成形用素材を前記プレス成形に使用可能と判定し、少なくとも1つの前記欠陥が許容不可能である場合に前記プレス成形用素材を前記プレス成形に使用不可能と判定することを特徴とする請求項2記載の光学素子の製造方法。 - 前記素材選別工程により前記プレス成形への使用不可能と判定された前記プレス成形用素材を、全ての前記欠陥が、許容される領域に位置するように、姿勢変更させる素材姿勢変更工程を更に含むことを特徴とする請求項1記載の光学素子の製造方法。
- 前記素材選別工程により前記プレス成形への使用不可能と判定された前記プレス成形用素材を、全ての前記欠陥が、許容される領域に位置するように、成形条件を変更する成形条件変更工程を更に含むことを特徴とする請求項1記載の光学素子の製造方法。
- 前記変形流動予測工程は、プレス成形シミュレーションにより前記変形流動を予測することを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか1項記載の光学素子の製造方法。
- プレス成形用素材を加熱軟化させ、該加熱軟化したプレス成形用素材をプレス成形することにより製造される光学素子の外観不良発生予測方法であって、
前記プレス成形による前記プレス成形用素材の変形流動を予測する変形流動予測工程を含むことを特徴とする光学素子の外観不良発生予測方法。 - 前記変形流動予測工程は、前記プレス成形用素材の表面の欠陥を反映させずに離散値化した解析モデルを作成し、プレス成形シミュレーションを行うシミュレーション工程と、前記離散値化した解析モデルのプレス成形後の要素の歪み量を計算する歪み量計算工程と、前記計算された歪み量の値から、前記プレス成形用素材の表面の欠陥が残存するか消滅するかを判定する判定工程とを有することを特徴とする請求項8記載の外観不良発生予測方法。
- 前記判定工程は、前記欠陥の幅をW、深さをHとしたときに、(2H−W)/Wの値が前記歪み量と同一又は該歪み量よりも小さいときに前記欠陥がプレス成形により消滅すると判定し、前記値が前記歪み量よりも大きいときに前記欠陥が残存すると判定することを特徴とする請求項9記載の光学素子外観不良発生予測方法。
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013092475A (ja) * | 2011-10-26 | 2013-05-16 | Olympus Corp | 成形素材の検査方法、及び、光学素子の製造方法 |
-
2006
- 2006-12-18 JP JP2006340481A patent/JP2008150248A/ja not_active Withdrawn
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013092475A (ja) * | 2011-10-26 | 2013-05-16 | Olympus Corp | 成形素材の検査方法、及び、光学素子の製造方法 |
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