JP2008149016A - ペット用体脂肪測定具 - Google Patents

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一也 大辻
Masayuki Okawa
雅之 大川
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武 伴
Tomoshige Umeda
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Abstract

【課題】ペットの体脂肪を、多くの手間を要することなく、インピーダンス法によって容易且つ精度良く測定できるペット用体脂肪測定具を提供する。
【解決手段】生体インピーダンスを計測してペットの体脂肪を測定するペット用体脂肪測定具10であって、電流用電極14及び電圧用電極13を2個づつ備え、ペットの体の一部に押しつけて用いる電極体11と、電極体11と接続して測定時に流す電流を制御すると共に、測定電圧から計測された生体インピーダンスに基づいて体脂肪を算定するインピーダンス計測回路を備える制御算定部とを具備し、電極体11の電圧用電極13と電流用電極14間の距離L1、及び電圧用電極13と電圧用電極13間の距離L2が固定されており、電極体11と制御算定部が一体化され、且つ1対の電流用電極14又は電圧用電極13を結んだ直線Sと平行する位置の直線P上に、2個以上のレーザーポインタ15を備える。
【選択図】図2

Description

本発明は、ペット用体脂肪測定具及びペットの体脂肪測定方法に関し、特に生体インピーダンスを計測して犬又は猫等のペット用の小動物の体脂肪を測定するペット用体脂肪測定具及びペットの体脂肪測定方法に関する。
近年の豊かな食料事情により肥満が問題となってきている。肥満は、心疾患、動脈硬化、高血圧、糖尿病等の生活習慣病の大きな要因であると認識されるようになったことから、体内における脂肪の蓄積量を管理することが日々の健康を維持増進するために重要であると考えられ、このための体脂肪計が種々開発されている。このような体脂肪計の一つとして、生体インピーダンスを計測するインピーダンス法による体脂肪測定装置が知られている。
一方、ペット用の小動物である犬や猫等に対しても食料事情が豊かになってきており、例えばペットへの愛着心が強い飼い主は、犬や猫等が肥満にならないようにペットの体脂肪を適切に管理して、給餌量をコントロールし、犬や猫等の健康の維持増進を図ることを望んでいる場合が多い。また、人体に対して用いられていたインピーダンス法による体脂肪の測定方法を、動物である家畜に応用したインピーダンス測定器具も開示されている(例えば、特許文献1参照)。更に、ペットの体毛は絶縁体であるため、より測定精度を高めるべく、ペットに接触させる電極の形状を改良したり(例えば、特許文献2参照)、接触部位と電極との間に電解液を担持させたり(例えば、特許文献3参照)、電極を接触させる部位を体毛の少ない四肢の付け根に特定した技術もある(例えば、特許文献4参照)。
特開2002−253523号公報 特開2003−144005号公報 特開2005−27661号広報 特開2004−254616号公報 Anderson, D. B., Corbin, J. E. :Estimating body fat in mature beagle bitches. Lab. Anim. Sci.,32 :367-370 Scharfetter, H. Schalager, T. Stollbergr, R. Felsberger, R. Hutten, H. Hinghofer-Szalkay, H. :Assessing abdominal fatness with local bioimpedance analysis: basics and experimental findings. Int. J. Obesity., 25 :502-511 (2001)
インピーダンス法による体脂肪計は、体内の水分の導電性は良好であることから体内水分量が多いと電流が流れやすく電気抵抗が小さくなる一方で、体脂肪の水分含有量は少ないことから体脂肪組織での導電性は悪く体脂肪の多い人の電気抵抗は大きくなることを利用して、低レベルの電流を体内に流してインピーダンスを測定し、体内の水分量及び除脂肪量を推定することによって体脂肪を測定するようにしたものである。しかし、当該方法によれば、その精度を向上させるためには、体重、体長、胴周り等のデータを必要とし、やや煩雑である。
一方、雌のビーグル犬のあばら骨部分の脂肪厚みが体脂肪率と相関があるとする知見がある(非特許文献1参照)。更に、腹部の皮下脂肪の厚みを測定するために、腹部のインピーダンスを測定するという技術もあるため(非特許文献2参照)、当該方法をペットのあばら骨部分に適用することも考えられた。しかし、単に皮下脂肪の厚みの絶対値が同じであっても、体格が大きく異なれば体脂肪率が異なることは容易に類推される。即ち、これらの方法は測定対象のペットの体格がほぼ一定の範囲内にある場合には有効な方法であるが、様々なペットを対象とした場合には、個体により体格が大幅に異なるため、当該方法は適用できないことが判明した。また、同じ個体でも測定部位が異なると生体インピーダンス値に振れが生じることを見出したが、測定部位を目視で判断すると少なからず位置にぶれが生じ、一定の体脂肪率を計測することは困難であることが判明した。これを解決するためには、常に一定の位置に測定電極を押しつけるために何か目印となる突起等を設けることが考えられるが、却って測定に邪魔となる場合もある。また、突起等を一定の箇所に押しつけるために両手を用いなければならない場合もある。更に、犬の皮膚は動きやすいため、突起等を物理的に犬の皮膚に接触させて電極の位置決めをしようとすると容易に皮膚が動いてしまい、電極の位置決めが困難となる場合もある。
本発明の目的は、犬や猫等のペット用の小動物の体脂肪を、多くの手間を要することなく、インピーダンス法によって容易且つ精度良く測定することのできるペット用体脂肪測定具及びペットの体脂肪測定方法を提供することにある。そこで、本発明者らは、ペットの体脂肪を有効に測定する方法を探索した結果、電極体をペットの体の一部に押しつける際に、測定時にのみ電極体の位置が明確に分かるような目印として、視覚的に電極体の位置が判明する機構を設ければ、測定に邪魔となることもなく、また突起等を物理的に犬の皮膚に接触させないため犬の皮膚がずれてしまうこともなく、しかも片手のみの操作で一定の位置に正確に電極体を押しつけることが可能となり、インピーダンス測定値の変動がなくなり、体脂肪を極めて正確に測定することができることを見出した。
すなわち、本発明は、生体インピーダンスを計測してペットの体脂肪を測定するペット用体脂肪測定具であって、電流用電極及び電圧用電極を少なくとも2個づつ備え、ペットの体の一部に押しつけて用いる電極体と、前記電極体と接続して測定時に流す電流を制御すると共に、測定電圧から計測された生体インピーダンスに基づいて体脂肪を算定するインピーダンス計測回路を備える制御算定部とを具備し、前記電極体の電圧用電極と電流用電極間の距離、及び前記電極体の電圧用電極と電圧用電極間の距離が固定されており、前記電極体と前記制御算定部が一体化され、且つ電流用電極又は電圧用電極の少なくとも1対を結んだ直線と平行する位置の直線上に、2個以上のレーザー光照射装置(レーザーポインタ)を備えたペット用体脂肪測定具を提供することにより、上記目的を達成したものである。
また、本発明は、上記ペット用体脂肪測定具を用いて生体インピーダンスを計測して、ペットの体脂肪を測定するペットの体脂肪測定方法を提供することにより、上記目的を達成したものである。
本発明のペット用体脂肪測定具及びペットの体脂肪測定方法によれば、犬や猫等のペット用の小動物の体脂肪を、インピーダンス法によって極めて容易に且つ精度良く測定することができる。
本発明のペットの体脂肪測定方法における「体脂肪」という語は、特別明記しない限り、「体脂肪率」と「体脂肪量(重量、体積)」の両方を含む概念である。
本発明のペット用体脂肪測定具は、電極体が電流用電極と電圧用電極を少なくとも2個づつ備えることが必要であるが、3個以上備え、それぞれの電極間のインピーダンスを計測することにより、更に正確に測定することが可能となる。当該電極の材料は導電性であることが必要であり、銅、鉄、アルミニウム、黄銅、ステンレス等の金属を用いることができるが、錆びにくいという点からステンレスを用いることが好ましい。
電極の形状は、円形状、円筒状、平板状、凸状等、適用部位により適宜変えることができ、脇やそけい部に挟み込む場合には円筒状、被毛の多い部位に押し付ける場合には凸状が好ましいが、本発明においては被毛を有することが多いペットに対して適用するものであるため、凸状の電極を用い、脇やそけい部ではなくその他の部位に押し付けるのが好ましい。また、電極の大きさは、ペットの体の大きさや、適用部位により適宜調整されるが、犬や猫であれば、円筒状の場合、外径が5〜20mm程度、内径が3〜18mm程度、長さが5〜30mm程度が好ましく、凸状の場合、外径が2〜30mm、更に3〜10mm程度、高さが2〜15mm、更に3〜10mm程度が好ましい。なお、電圧用電極と電流用電極の大きさは特に同一でなくても構わない。更に、形状は凸状でも、球や紡錘体の表面のように単一の滑らかな凸面からなる形状であることがペットに対する痛みが少ないので好ましい。本発明のペット用体脂肪測定具の具体例としては、図1及び図2(a)〜(c)に示すものが挙げられる。
本発明のペット用体脂肪測定具10は、図2(c)に示すように、電極体11の電流用電極14又は電圧用電極13の少なくとも1対を結んだ直線Sと平行する位置の直線P上に、2個以上のレーザー光照射装置(レーザーポインタ)のレーザー光照射部15を備えることが必要である。レーザー光照射部15は、本発明のペット用体脂肪測定具10の本体12に備えられ、電極13,14が設置されている面と同じ面にあることが、精度の点、設計上コンパクトとなる点から好ましい。そして、電極13,14とレーザー光照射部15との距離Dは10〜50mmであることが、インピーダンス値と体脂肪率の相関が得られ易い点から好ましく、更に10〜40mm、特に10〜30mmであることが好ましい。また、電流用電極14及び電圧用電極13に凸状の電極を用い、レーザー光が各電極13,14の突出方向と平行に照射されるものであるものであることが、正確な位置決めを行うことができる点から好ましい。
本発明のペット用体脂肪測定具10は、前記電極体11の電圧用電極13と電流用電極14間の距離L1、及び電圧用電極13と電圧用電極13間の距離L2が固定されていることが、インピーダンスの測定値に変動が生じず、体脂肪を極めて正確に測定できる点から好ましい(図5参照)。図1及び図2(a)〜(c)のペット用体脂肪測定具10の電極体11をペットの体の一部に押し付け、測定時に流す電流を制御すると共に、測定電圧から計測された生体インピーダンスに基づいて体脂肪を算定するインピーダンス計測回路を備える制御算定部により、体脂肪(体脂肪率、体脂肪量)を求める。制御算定部は、ペット用体脂肪測定具10の本体12に内蔵されて電極体と一体化されている。電極体11を押し付ける部位は、ペットの胴体部の肩甲骨から腸骨までの間で体側側から見た胴体の背部側半分の範囲であることが、動きのあるペットにおいても測定がし易い点、インピーダンス値と体脂肪率の相関性が高い点等から好ましい(図4(a)〜(e)参照)。
電極体11をペットの体の一部に押し付ける際に、ペット用体脂肪測定具10の内部又は外部に設けたレーザー光照射装置を起動し、電極体11が皮膚に接触する前にレーザー光照射部15からレーザー光を照射し、ペットの目印となる部分にレーザー光を当てて、電極体11を接触させる位置を決めることが好ましい。レーザー光照射装置のレーザー光照射機構は、例えば、ペット用体脂肪測定具10の本体12内又は本体12筐体上に電動式のレーザー光照射装置を設け、別途押すことによりレーザー光を照射するためのスイッチを設けることが挙げられる。
また、図3(a),(b)に示すように前記2個以上のレーザー光照射部15は、電圧用電極13又は電流用電極14の少なくとも1対を結んだ直線Sと平行する複数の直線P上に、それぞれ2個以上備えることもできる。
電極体11の電圧用電極13と電流用電極14間の距離は、図5に示すように、その中心間距離L1が5〜30mm、更に6〜20mm、特に8〜15mm、電圧用電極13と電圧用電極13間の距離は、その中心間距離L1が10〜300mm、更に10〜200mm、特に15〜100mm、殊更20〜60mmであることが、インピーダンス値と体脂肪率の相関性が高い点から好ましい。また、それぞれの電極13,14間は、絶縁体により隔てられていることが好ましい。絶縁体としては、ゴム、プラスチック、木材等が用いられることが好ましい。なお、電極体11の電流用電極14及び電圧用電極13は、図2(c)に示した直線状の配置に限られず、例えば、図6(a),(b)のようにスクエア状に2列に配置することもできる。
本実施形態のペット用体脂肪測定具10を構成する制御算定部は、例えばマイクロコンピュータ等による公知の制御機構が組み込まれていると共に、公知のインピーダンス計測回路が組み込まれており、接続コードを介して電極体11の電流用電極14及び電圧用電極13と各々接続し、測定時に流す電流を制御できるようになっている。また測定電圧から計測した生体インピーダンスに基づいて体脂肪率を算定し、算定した体脂肪率を測定データとして蓄積すると共に、例えば表示部12aに表示することができるようになっている。また、体重を別途入力すれば、体脂肪量(重量)を表示することができる。
すなわち、制御算定部は、電流源と電圧計を備える。電流源は扱い安さの観点から交流であることが好ましく、交流の周波数は通常は50kHzに設定されるが、更に50〜800kHz、特に80〜600kHzとすることが、精度向上の点から好ましい。また、この時の電流値は通常0.1〜1mAを用いることができる。電圧計による電圧値(電圧の振幅又は実効値)の測定の際に位相遅れを同時に測定しても良く、その場合、測定した位相遅れをデータ解析に利用することもできる。また制御算定部12のインピーダンス計測回路には、測定電圧と生体インピーダンスや体脂肪率との相関関係に関するデータが予め入力されており、測定電圧から計測した生体インピーダンスに基づいて体脂肪率、又は別途入力した体重のデータを乗じた体脂肪量(重量)を容易に算定することができるようになっている。本発明のペット用体脂肪測定具は、ペットの種類、大きさ等を問わないが、場合により、さらに、制御算定部に体脂肪を測定するペットの種類、性別、体重等が初期データとして入力されることにより、ペットの種類等に応じた適切な相関関係を示すデータをインピーダンス計測回路において選定して、より精度良く体脂肪を算定することができるようになっている。
なお、インピーダンス計測回路を備える制御算定部は、ペット専用の単独のものとしても良いが、通常、人に用いられる体脂肪測定具の内部に組み込み、これに電極から延接される接続コードを接続し、スイッチ等で切り替えてペット用として使用し、ペットの体脂肪を表示させても良い。
本発明のペット用体脂肪測定具10は、測定の際、ペットの体が汚れている場合は、予め皮脂を取り除くことが好ましい。この手段として有機溶剤、界面活性剤を含浸させたスポンジ、織布、不織布、脱脂綿等で電極体11を押し当てる部位を拭き取ることができる。有機溶剤としては、例えばエタノール、イソプロピルアルコール等の水溶性のものが用いられる。これら有機溶剤は、1種以上を10〜100重量%、特に50〜100重量%の濃度の水溶液で使用することが好ましい。界面活性剤としては、アルキル硫酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩等のアニオン界面活性剤、アルキルジメチルアミノ酢酸ベタイン、アルキルカルボキシメチルヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイン、アルキルアミドプロピルベタイン等の両性界面活性剤等が用いられるが、(獣)医学的に安全性の高いものとして、特に非イオン界面活性剤、とりわけ脂肪酸エステル型非イオン界面活性剤、ポリオキシアルキレン型非イオン界面活性剤、アルキルアルカノールアミド型界面活性剤、又はアルキルグルコシド型非イオン界面活性剤を用いることが好ましい。これらの界面活性剤は、シャンプー等の洗い流すタイプであれば、1種以上を組成物中に10〜25重量%、特に15〜20重量%配合することが好ましく、洗い流さないタイプであれば、1種以上を組成物中に0.1〜5重量%、特に0.5〜2重量%配合することが好ましい。また、吸油性粉体を振りかけた後に拭き取ったり、極細繊維からなる織布による拭き取りにより皮脂を除去しても良い。
また、本発明のペット用体脂肪測定具10においては、電極体11の各電極13,14をペットの体の一部に押し付けた状態で、体表面との間に電解液を担持させて使用することが好ましい。これにより、体表面と電極13,14の間に絶縁体である体毛が存在しても、体脂肪を正確に測定することが可能となる。担持される電解液としては、例えば塩化カルシウム、塩化ナトリウム、塩化カリウム等を用いることができる。これらの電解液の溶質の濃度は0.03〜10%、好ましくは0.2〜10%、特に0.5〜5%とすることが好ましい。濃度が低すぎると導電性が悪化し、濃度が高すぎると乾燥後べたつく。またこれらの電解液は、各電極13,14の1個につき0.1〜10cc程度、好ましくは1〜5cc、特に2〜4cc用いることが好ましい。少なすぎると導電性が悪化し、多すぎると不経済であり、また周囲にしたたり落ちて床等を汚す。また、ペットの体への電解液の付着性を高めるため、増粘剤を用いて電解液の粘度を上げることもできる。増粘剤としては、アクリル酸重合物やCMC、ペクチン、キサンタンガムなどの食品添加物があげられるが、ペットが舐めることを考えると、食品添加物であることが好ましい。これらの電解液の粘度は1〜120000cpsの範囲で、ペットの毛の量等の状態に応じて適宜選択可能であるが、好ましくは1〜40cps、特に1〜20cpsであることにより、電極13,14と体表面の間に体毛が存在しても、電解液がよりよく浸潤して電気的導通が向上し、精度の良い測定が可能になる点から好ましい。また皮脂を取り除くための有機溶剤や界面活性剤と電解液をあらかじめ混合し使用することにより、皮脂の除去と電解液の付与を同時に行うことも好ましい。
また、本発明のペット用体脂肪測定具10においては、前記電解液の替わりに、電解質を含有しない有機溶剤を体表面と電極体の間に担持させて使用することが、測定精度の点から好ましい。担持される有機溶剤としては例えばエタノール、イソプロピルアルコール等の水溶性のものが好ましい。これら有機溶剤は、1種又は2種以上の混合物を10〜100重量%、特に50〜100重量%の濃度の水溶液で使用することが、測定精度の点から好ましい。
更に、これら電解液、又は有機溶剤を含浸させた例えばスポンジ、織布、不織布、脱脂綿等からなる電解液、又は有機溶剤含浸体を、体表面と電極13,14の間に挟み込むことにより、体表面と各電極13,14の電極面との間に介在する体毛に電解液、又は有機溶剤を担持させることが可能となる。
また、上記電解液、又は有機溶剤は、各電極13,14の電極面に直結した電解液、又は有機溶剤の供給部により、電極体11の表面に供給されるものであることが好ましい。供給部としては、例えば制御算定部に内蔵した供給装置から供給チューブ等を介して供給される電解液や有機溶剤を、電極13,14の電極面に形成した孔16を介して吐出させるもの用いることができ、また電解液や有機溶剤を吐出させる孔16は、圧縮空気を噴出させるための孔と併用することもできる。この場合の電極13,14の材質としては、例えば白金、金、銀、塩化銀、胴、アルミニウム、ステンレス、金属メッキされた樹脂等を用いることができる。またこの場合の孔16の径は、例えば円形の孔である場合、好ましくは直径を1〜5mm、さらに好ましくは1.2〜3mmとすることができる。
電解液や有機溶剤を供給する供給チューブ等の材質としては、例えばナイロン、シリコンゴム、ビニル等の一般的なものを、特に制約されることなく用いることができる。また供給チューブは、それぞれの電極13,14毎に設けても良く、例えば2本又は1本にまとめて用いることも可能である。前記電解液、又は有機溶剤の供給部は、例えばスポイト状となった液溜まりに電解液、又は有機溶剤を担持し必要に応じて押すことにより供給する形態の他、シリンジ、洗瓶、手動ポンプ、或いは電動ポンプ等によるものであっても良く、その供給方法は、手動でも電動でも良い。更に、電解液、又は有機溶剤の供給部の先にスポンジ状の保持体を備え、この表面に電極板を設ける形態等であっても良い。供給部からの電解液、又は有機溶剤の供給量は、1回につき例えば4〜20ccとすることが好ましく、また電極13,14より吐出される電解液、又は有機溶剤の量は、1つの電極13,14について、例えば、短毛種の場合1〜3cc、長毛種の場合2〜5ccとすることが好ましい。
以下、犬の場合を例に説明する。
すなわち、本実施形態の犬用体脂肪測定具10は、図1及び図2(a)〜(c)に示すように、生体インピーダンスを計測してペットである犬の体脂肪を測定する体脂肪測定具であって、電極体11には2個づつの電圧用電極13及び電流用電極14が、電流用電極14と電圧用電極13間の距離L1が10mm、電圧用電極13と電圧用電極13間の距離L2が30mmとなるように直線状に配置されて取り付けられている(図5参照)。また、インピーダンス計測回路が組み込まれ、電流用電極14及び電圧用電極13と接続して測定時に流す電流を制御すると共に、測定電圧から計測した生体インピーダンスに基づいて体脂肪を算定する制御算定部を本体12に内蔵して備えている。さらに、電極体11の全電極13,14を結んだ直線Sに平行し、電極13,14を結んだ直線Sからの距離Dが20mmの直線P上に、犬の体表面における電極体11の電極13,14を押し付ける部位のガイドとなる位置にレーザー光を照射するための、レーザー光照射装置(レーザーポインタ)のレーザー光照射部15が設けられている(図2(c)参照)。そして、本実施形態の犬用体脂肪測定具10の電極体11を、例えば図4(a)及び(b)に示すように、好ましくは犬の胴体部で肩甲骨から腸骨までの間で体側側から見た胴体の背部側半分の範囲で、犬の最後肋骨周囲部に押し付けるようにして使用する。
特に、図4(c)に示すように、背骨の正中線と好ましくは20mm程度平行にずらした位置において、一列に配置した電圧用電極13及び電流用電極14を押し付けるようにして使用することが好ましいが、この場合測定する前に、レーザー光照射装置のスイッチを入れてレーザー光の照射によるポイント17を背骨の正中線に当て、その位置で電極体11の電極13,14を犬の体表面に押しつけて測定位置を特定し、インピーダンスを測定するのが好ましい。実際に測定している図を、図7に示した。
本発明のペット用体脂肪測定具10を用いてペットの体脂肪を測定するためには、予め重水希釈法等により正確に体脂肪率を測定し、本発明のペット用体脂肪測定具10により測定したインピーダンス値との間に関係式を作成しておく必要がある。その後は、単にインピーダンス値を測定するのみでペットの体脂肪率を算定することが可能である。更に、体重を別途入力しておけば、生体インピーダンスを測定すると同時に体脂肪量(重量)を算定し、即座に表示部に表示することができるようになっている。
そして、本実施形態の犬用体脂肪測定具10によれば、電極体11の全電極13,14を結んだ直線Sに平行し、この直線Sから一定距離D離れた直線P上に、レーザー光照射装置(レーザーポインタ)のレーザー光照射部15を備えており、電極体11を押し付ける前に、レーザー光を照射して位置決めを行うことができるので、常に一定の位置でインピーダンス値の測定を行うことが可能となり、インピーダンス測定値の変動がなくなり、体脂肪を極めて正確に測定することが可能になる。したがって本実施形態のペット用体脂肪測定具10及び該ペット用体脂肪測定具10を用いたペットの体脂肪測定方法によれば、犬や猫等のペット用の小動物の体脂肪を、多くの手間を要することなく、インピーダンス法によって容易且つ精度良く測定することが可能になる。
本発明の一実施形態に係るペット用体脂肪測定具を説明する斜視図である。 本発明の一実施形態に係るペット用体脂肪測定具を説明する、(a)は正面図、(b)は側面図、(c)は拡大底面図である。 本発明の他の実施形態に係るペット用体脂肪測定具を説明する、(a)は拡大底面図、(b)は側面図である。 (a)〜(e)は、本発明のペット用体脂肪測定具を犬に対して使用する際の説明図である。 図1のペット用体脂肪測定具の底面図である。 電極体の他の形態を例示する底面図である。 図1のペット用体脂肪測定具を用いてペットの体脂肪を測定する状況を具体的に例示する説明図である。
符号の説明
10 ペット用体脂肪測定具
11 電極体
12 ペット用体脂肪測定具の本体
13 電圧用電極
14 電流用電極
15 レーザー光照射部(レーザーポインタ)
16 電解液や有機溶剤を吐出させる孔
17 レーザー光の照射によるポイント
L1 電圧用電極と電流用電極との中心間距離
L2 電圧用電極と電圧用電極との中心間距離

Claims (8)

  1. 生体インピーダンスを計測してペットの体脂肪を測定するペット用体脂肪測定具であって、電流用電極及び電圧用電極を少なくとも2個づつ備え、ペットの体の一部に押しつけて用いる電極体と、前記電極体と接続して測定時に流す電流を制御すると共に、測定電圧から計測された生体インピーダンスに基づいて体脂肪を算定するインピーダンス計測回路を備える制御算定部とを具備し、前記電極体の電圧用電極と電流用電極間の距離、及び前記電極体の電圧用電極と電圧用電極間の距離が固定されており、前記電極体と前記制御算定部が一体化され、且つ電流用電極又は電圧用電極の少なくとも1対を結んだ直線と平行する位置の直線上に、2個以上のレーザーポインタを備えたペット用体脂肪測定具。
  2. 前記電流用電極及び電圧用電極が体脂肪測定具から凸状に突出しており、且つレーザーポインタが、前記各電極の突出方向と平行に照射されるものである請求項1記載のペット用体脂肪測定具。
  3. 電圧用電極と電流用電極の中心間距離が5〜30mmである請求項1又は2に記載のペット用体脂肪測定具。
  4. 電圧用電極と電圧用電極の中心間距離が10〜300mmである請求項1〜3のいずれか1項に記載のペット用体脂肪測定具。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載のペット用体脂肪測定具を用い、生体インピーダンスを計測してペットの体脂肪を測定するペットの体脂肪測定方法。
  6. 生体インピーダンス計測時、電極体をペットの体の一部に押しつける際に、レーザーポインタをペットの背骨部分に照射して位置決めを行い測定する請求項5記載のペットの体脂肪測定方法。
  7. 電極体をペットの胴体部の肩甲骨から腸骨までの間で体側側から見た胴体の背部側半分の範囲に押し付ける請求項5又は6に記載のペットの体脂肪測定方法。
  8. 体毛を有するペットの体表面と前記各電極の電極面との間に介在する体毛に電解液、又は有機溶剤を担持させる請求項5〜7のいずれか1項に記載のペットの体脂肪測定方法。
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