JP2008148938A - 球技用ボール - Google Patents
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Abstract
【課題】ボールが正しく回転しているときにのみ点灯して視覚的に確認可能な球技用ボールを提供する。
【解決手段】ボール本体内部にLED32を備えると共に、ボール中心軸Aと、この中心軸Aに直交する直交面Bが予め設定されており、この直交面Bが所定範囲内の姿勢を保持して回転したときにLED32が発光して、ボール本体外部からLED32が発光したことを視認可能に構成された球技用ボールであって、遠心力の作用を受けて径方向外側に移動可能に組み込まれた球体4,5と、この球体4,5の径方向外側への移動により作動するスイッチ手段SW1,SW2と、このスイッチ手段SW1,SW2の作動によりLED32を発光させる発光回路と、を備えた。球体4,5は、ボール中心軸Aに対して点対称的に一対配置されることが好ましい。
【選択図】図2
【解決手段】ボール本体内部にLED32を備えると共に、ボール中心軸Aと、この中心軸Aに直交する直交面Bが予め設定されており、この直交面Bが所定範囲内の姿勢を保持して回転したときにLED32が発光して、ボール本体外部からLED32が発光したことを視認可能に構成された球技用ボールであって、遠心力の作用を受けて径方向外側に移動可能に組み込まれた球体4,5と、この球体4,5の径方向外側への移動により作動するスイッチ手段SW1,SW2と、このスイッチ手段SW1,SW2の作動によりLED32を発光させる発光回路と、を備えた。球体4,5は、ボール中心軸Aに対して点対称的に一対配置されることが好ましい。
【選択図】図2
Description
本発明は、ゴルフや野球などの練習用に用いられる球技用ボールに関するものである。
球技用ボールとしては、種々のものがあるが、ここでは一例としてゴルフ練習用のボールを例にあげて説明する。ゴルフのパットの練習を行う時に、パターがボールに正しい角度で当たるように何度も繰り返し練習を行なうことが多い。正しい角度で当たらなければ、ボールが正しく回転しないため目標とする場所にボールを到達させることができないからである。
そこで、ボールが正しく回転しているか否かを視覚的に確認できるようなボールがあれば、練習をする時に役に立つものと考えられる。練習用のゴルフボールとしては、図15に開示される構造のものが市販されている。図15(a)に示すように、ゴルフボールFは、カバー100とコア101を備えており、コア101の内部に回路基板102が収容されている。回路基板102の上には、発光部材としてのLED103、電池104、マイコン105、接点端子106、接点バネ107が設けられている。
ゴルフボールFが点灯する原理が図15(b)(c)に示される。(b)は接点端子106と接点バネ107が接触していない状態であり、LED103は点灯しない。ゴルフボールFに衝撃を与えると接点端子106と接点バネ107が接触しLED103が点灯する。点灯時間は、マイコン105により制御することができる。カバー100とコア101は、光を透過する材質で形成されるので、点灯していることを外部から視認することができる。
このゴルフボールFは、ドライバーなどで打ち、草むらに入った場合やOBになった場合に、ゴルフボールF自身が点灯するので探しやすいという利点がある。しかし、ゴルフボールFにどんな角度で衝撃を与えても点灯するため、パットの練習で正しい角度で当たっているか否かを確認する目的で使用することはできない。
本発明は上記実情に鑑みてなされたものであり、その課題は、ボールが正しく回転しているときにのみ点灯して視覚的に確認可能な球技用ボールを提供することである。
上記課題を解決するため本発明に係る球技用ボールは、
ボール本体内部に発光部材を備えると共に、ボール中心軸と、この中心軸に直交する直交面が予め設定されており、この直交面が所定範囲内の姿勢を保持して回転したときに発光部材が発光して、ボール本体外部から発光部材が発光したことを視認可能に構成された球技用ボールであって、
遠心力の作用を受けて径方向外側に移動可能に組み込まれた移動体と、
この移動体の径方向外側への移動により作動するスイッチ手段と、
このスイッチ手段の作動により発光部材を発光させる発光回路と、
直交面が所定範囲内の姿勢を保持したときにのみスイッチ手段が動作するように移動体の移動範囲を規制する移動範囲規制部と、を備えたことを特徴とするものである。
ボール本体内部に発光部材を備えると共に、ボール中心軸と、この中心軸に直交する直交面が予め設定されており、この直交面が所定範囲内の姿勢を保持して回転したときに発光部材が発光して、ボール本体外部から発光部材が発光したことを視認可能に構成された球技用ボールであって、
遠心力の作用を受けて径方向外側に移動可能に組み込まれた移動体と、
この移動体の径方向外側への移動により作動するスイッチ手段と、
このスイッチ手段の作動により発光部材を発光させる発光回路と、
直交面が所定範囲内の姿勢を保持したときにのみスイッチ手段が動作するように移動体の移動範囲を規制する移動範囲規制部と、を備えたことを特徴とするものである。
この構成による球技用ボールの作用・効果を説明する。この球技用ボールは、ボール本体内部に発光部材が設けられている。また、ボール中心軸と、この中心軸に直交する直交面が予め設定されている。この中心軸や直交面は仮想的に設定されるものである。この直交面が所定範囲内の姿勢を保持して回転するときに発光部材が発光する。所定範囲内とは、例えば、水平面に対して直交面が90゜±α゜の範囲内でボールが回転しているか否かである。もちろん、このような所定範囲については、目的に応じて設定されるものである。
発光部材を点灯させる原理について説明する。まず、遠心力の作用を受けて径方向外側に移動可能に組み込まれた移動体を備えている。また、スイッチ手段が設けられており、移動体が径方向外側に移動した時に、スイッチ手段が動作する。このスイッチ手段の動作により発光部材が発光する。従って、まず、基本的にはボール自体が回転することで移動体がスイッチ手段を動作させるものである。また、移動範囲規制部が設けられており、ボールが正しい姿勢を保持しないで回転している場合には、移動体に遠心力が作用したとしても、スイッチ手段が動作しない。その結果、ボールが正しく回転しているときにのみ点灯して視覚的に確認可能な球技用ボールを提供することができる。
本発明において、前記移動体は少なくとも表面が導電性を有する球体であり、かつ、前記スイッチ手段は、径方向外側に配置される第1接点板及び第2接点板であり、
前記球体が径方向外側に移動することで第1接点板および第2接点板の両方に接触して接点板を短絡するように構成したことが好ましい。
前記球体が径方向外側に移動することで第1接点板および第2接点板の両方に接触して接点板を短絡するように構成したことが好ましい。
この構成によると、移動体を球体により形成し、この球体が第1接点板と第2接点板の両方に接触することで、両者を短絡させる。これにより、発光部材が点灯する。球体は少なくとも表面が導電性を有していればよく、球体の全体が金属製でもよいし、表面に金属皮膜が形成されたものでもよい。この構成によれば、ボールの回転が正しい姿勢からずれている場合は、球体が接点短絡状態からはずれる。従って、簡単な構成により、確実に発光部材の点灯・非点灯の制御を行うことができる。
本発明に係る移動体は、前記ボール中心軸に対して点対称的に一対配置されると共に、スイッチ手段も対応して一対配置させ、全てのスイッチ手段が動作したときにのみ発光部材が点灯するように構成したことが好ましい。
遠心力の作用により移動体を径方向外側に移動させる構成の場合、ボールの姿勢によっては、移動体が自重により落下して径方向外側に移動する可能性もある。従って、ボールが静止している状態などにおいても、発光部材が点灯する可能性がある。そこで、移動体をボール中心軸に対して点対称に一対配置すれば、ボールが静止しているときに、一対のスイッチ手段が同時に動作しないような構成を採用することが容易になり、不用意に発光部材が点灯して無駄にエネルギーを消費することを防止することができる。
本発明に係る移動体は、前記ボール中心軸周りの円周方向に沿って複数個配置されると共に、スイッチ手段も対応して複数配置させ、全てのスイッチ手段が動作したときにのみ発光部材が点灯するように構成したことが好ましい。
かかる構成によれば、ボールが正しい姿勢で回転しているときにのみ、全てのスイッチ手段が動作し発光部材を点灯させる。そして、前述と同様に、ボールが静止している場合など、不用意に全てのスイッチ手段が動作することがなくなり、不用意に発光部材が点灯して無駄にエネルギーを消費することを防止することができる。
本発明において、第1接点板及び第2接点板が設けられている箇所に隣接して逃げ空間部を設け、直交面が所定範囲内の姿勢を保持しないときは、移動体がこの逃げ空間部に移動可能に構成したことが好ましい。
かかる逃げ空間部を設けることで、ボールが正しい姿勢を保持していないとき、移動体が逃げ空間部に移動する。これにより、第1接点板と第2接点板の短絡状態が消滅するため、発光部材も点灯しなくなる。これにより、発光部材の点灯・非点灯の切り替え動作をより確実に行なうことができる。
本発明に係る逃げ空間部は、第1接点板及び第2接点板の接点位置に隣接した内壁面を有し、この内壁面は、接点位置から離れるほどボール中心軸に近づく傾斜面として形成されていることが好ましい。
かかる構成によれば、第1・第2接点板の接点位置に隣接した内壁面を有しているため、ボールの姿勢が正しくなくなると、移動体がスムーズに内壁面に沿って移動する。また、逆に、逃げ空間部に存在する移動体が接点位置に移動しようとする場合、この内壁面に沿って移動させることができる。従って、発光部材の点灯・非点灯の切り替え動作をより確実かつスムーズに行なうことができる。
本発明において、一対の移動体が水平直線上に位置するとき、移動体が自重によりボール中心軸方向へ移動することを可能にする案内面を備えていることが好ましい。
例えば、ボールが静止しているときであって、かつ、一対の移動体が水平直線上に位置している場合(あるいは、それに近い状態の場合)、不用意に一対のスイッチ手段が同時に動作しないようにする必要がある。そこで、上記のように、移動体がボール中心軸方向への移動を可能にする案内面を設けることで、ボールが静止しているときは、移動体が中心軸方向へ移動するので、移動体がスイッチ手段を動作させることがなく、発光部材が不用意に点灯してしまうことがない。また、一対の移動体が傾斜直線上にある場合も、少なくとも1つの移動体はスイッチ手段を動作させることはないので、同様に不用意に発光部材が点灯してしまうことがない。これにより、動作の信頼性を高めることができる。
本発明に係る発光回路は、移動体によりスイッチ手段を作動させることで、制御素子をON状態にして発光部材を発光させるものであり、更に、スイッチ手段が作動状態から不作動状態に変化しても、所定時間、制御素子のON状態を保持するための保持回路を備えていることが好ましい。
発光部材を発光させるためには、スイッチ手段を動作させて、制御素子をON状態にする。これにより、発光部材に電流が流れて点灯させることができる。また、ボールの回転状態によっては、ボールに不用意に外力が作用したりすることで、正しい姿勢でボールが回転しているにもかかわらず、スイッチ手段が瞬間的に不作動状態になることがある。また、チャタリングにより瞬間的にオフになる現象が生じることがある。かかる場合に、発光部材が瞬間的に消灯するのは見た目にも好ましくないと考えられるので、スイッチ手段が作動状態から不作動状態に変化しても、直ちに発光部材が点灯から非点灯に変化しないように構成している。すなわち、所定時間、制御素子のONを保持する保持回路を設けて、所定時間の点灯を保持させる。これにより、安定した点灯状態を維持することができる。
本発明に係る球技用ボールは、ゴルフのパット練習用として用いられることが好ましい。これにより、パットの練習を行う時に、ゴルフボールを正しい角度で当てているか否かを視覚的に容易に判断できるため、競技者の技術向上に資することができる。
本発明に係る球技用ボールの好適な実施形態を図面を用いて説明する。球技用ボールとして、パット練習用のゴルフボールを例にあげて説明する。図1は、ゴルフボールGの外観を示す斜視図である。図2は、ゴルフボールGの内部構成を示す分解斜視図である。
<ボールの外観構成>
図1において、ゴルフボールGには、仮想的にボール中心軸Aと直交面Bが設定されている。ボール中心軸Aは、球体であるゴルフボールGの中心を貫通する線分である。直交面Bは、ボール中心軸Aと直交する仮想面であり、球体であるゴルフボールGをちょうど二等分する断面でもある。
図1において、ゴルフボールGには、仮想的にボール中心軸Aと直交面Bが設定されている。ボール中心軸Aは、球体であるゴルフボールGの中心を貫通する線分である。直交面Bは、ボール中心軸Aと直交する仮想面であり、球体であるゴルフボールGをちょうど二等分する断面でもある。
ゴルフボールGの外観は、第1カバー部材1Aと第2カバー部材1Bからなるカバー1により構成される。直交面Bは、第1カバー部材1Aと第2カバー部材1Bのちょうど境界に位置することになる。第1カバー部材1Aと第2カバー部材1Bは、接着剤などにより強固に結合される。また、第1カバー部材1Aと第2カバー部材1BにまたがるようにラベルLが印刷されている。ラベルLは印刷ではなく、シールを貼る構成でもよく、カバー1と一体成型により形成するものでもよい。
このラベルLは、ゴルフボールGをパットで打つ時の正しい姿勢を設定する指標として機能するものである。ラベルLは、ボールの中心を通り且つボール中心軸Aに直交する直交面Bと、ボール表面とが交差して形成される線上に表示される。また、ラベルLの長手方向は、その線に対して平行な位置関係で配置される。
次にラベルLが、パットで打つ際の正しい姿勢を設定する指標として機能させる手段を説明する。まず、パット前のボール位置と、パット時の目標とする到達位置とをつないだ線に対して、ラベルLの長手方向がその線上で且つ天面に来るよう、パット前のボール位置にボールをセットする(図7参照)。この状態でパターのフェース面がラベルLの長手方向に対して直交するように打つと、ゴルフボールGが正しい姿勢、つまりボール中心軸Aに直交する直交面Bが地面に対してほぼ直角に、且つパット前のボール位置とパット時の目標とする到達位置とをつないだ線上に沿って回転する。この正しく回転する姿勢によりゴルフボールGは発光する。
<ボールの内部構造>
図2は、第1カバー部材1Aと第2カバー部材1Bを分離した状態を示している。これらカバー部材1A,1Bの間に発光ユニット2が収容されている。カバー部材1A,1Bは、光を通過させることができる樹脂材料により成型される。樹脂材料の種類については、特定のものに限定されるものではなく、ゴルフボールGとしての強度を有し、かつ、光を透過できるものであれば何でもよい。従って、樹脂材料以外であっても同様の機能を発揮できるものであれば使用することができる。
図2は、第1カバー部材1Aと第2カバー部材1Bを分離した状態を示している。これらカバー部材1A,1Bの間に発光ユニット2が収容されている。カバー部材1A,1Bは、光を通過させることができる樹脂材料により成型される。樹脂材料の種類については、特定のものに限定されるものではなく、ゴルフボールGとしての強度を有し、かつ、光を透過できるものであれば何でもよい。従って、樹脂材料以外であっても同様の機能を発揮できるものであれば使用することができる。
第1カバー部材1Aの結合面周囲には、結合用突起10が4箇所、一体的に形成されており、第2カバー部材1Bの結合面周囲に形成された結合用孔(不図示)に嵌合する。また、第1カバー部材1Aの結合面周囲には、結合用孔11も4箇所、一体的に形成されており、第2カバー部材1Bの結合面周囲に形成された結合用突起20が嵌合する。これにより、第1・第2カバー部材1A,1B同士を位置決めし、かつ、強固に結合することができる。
発光ユニット2は、略円板状のプリント基板3(回路基板に相当)を備えており、直交面B上に(あるいは、ほぼ直交面B上に)配置される。プリント基板3の周囲には、4箇所位置決め用の切欠3aが形成されており、第1カバー部材1Aに一体的に形成された位置決め突起12により位置決め結合される。プリント基板3の第1カバー部材1Aに対する結合も接着剤などにより行なうことができる。
第1カバー部材1Aには、ボール中心軸を挟んで点対称的に2つの台形凹部13,14が形成されている。図2には示されていないが、第2カバー部材1Bにも同じ形状の2つの台形凹部が形成される。第1カバー部材1Aと第2カバー部材1Bを結合した時に、第1カバー部材1Aの台形凹部13,14と第2カバー部材1Bの台形凹部とがちょうど向かい合うような位置関係にある。これら台形凹部は、移動範囲規制部として機能するものであり、詳細は後述する。
<発光ユニットの構成>
図3は、発光ユニットの構成を示す外観斜視図である。プリント基板3の表裏両面には、発光回路を形成するために必要な配線パターンが形成されている。ゴルフボールGの略中心位置に相当する、プリント基板3の中央には、電源としてのボタン電池30が配置される。ボタン電池30は、電池押さえ31によりプリント基板3に対して押圧固定される。
図3は、発光ユニットの構成を示す外観斜視図である。プリント基板3の表裏両面には、発光回路を形成するために必要な配線パターンが形成されている。ゴルフボールGの略中心位置に相当する、プリント基板3の中央には、電源としてのボタン電池30が配置される。ボタン電池30は、電池押さえ31によりプリント基板3に対して押圧固定される。
ボタン電池30(ボール中心軸)を挟んで点対称に2つのLED32(発光部材に相当)が設けられる。LED32は、共にカバー1の方向を向いており、発光した光が効率よくカバー1を透過するように配置している。図3では、LED32を2つ配置しているが、配置個数については1つでもよいし、3つ以上でもよい。ただし、視認性を考慮すれば、少なくとも2つ配置することが好ましいと考えられる。LED32の発光色については、視認容易なものであれば、どのような発光色であってもよい。また、図3では、LED32は略同一平面(直交面B)上に配置されているが、異なる平面上に配置したり、ボール中心軸A上に配置してもよい。
プリント基板3には、ボタン電池30を挟んで点対称に2つの台形孔3x(図4参照)が形成されている。これら台形孔3xの配置は、LED32とは位相が90゜ずれた場所に配置されている。すなわち、円周方向に沿ってLED32と台形孔3xとが交互に90゜間隔で配置される。これにより、プリント基板3上の配置スペースを考慮してバランスのよい部品配置を実現している。また、図3に示すように台形孔3xは、ボール中心軸Aを中心に対称に2つ設けられている。つまり、ゴルフボールGの重心位置がゴルフボール球形状の中心と略同一位置となっており、ゴルフボールGがボール中心軸Aを中心に正しい姿勢で回転した際、略均一の回転速度でブレがなく回転できるよう2つの台形孔3xが設けられている。
<接点機構の構成>
一方の台形孔3xには、プリント基板3の一方の面に第1接点板33が、他方の面に第2接点板34が夫々配置される。第1接点板33と第2接点板34とは、平面視で同じ形状を呈している。また、第1接点板33と第2接点板34には、夫々同じ形状の台形孔33x,34xが形成されており、台形孔3xの位置に対応した位置に形成される。
一方の台形孔3xには、プリント基板3の一方の面に第1接点板33が、他方の面に第2接点板34が夫々配置される。第1接点板33と第2接点板34とは、平面視で同じ形状を呈している。また、第1接点板33と第2接点板34には、夫々同じ形状の台形孔33x,34xが形成されており、台形孔3xの位置に対応した位置に形成される。
他方の台形孔3xにも、プリント基板3の一方の面に第1接点板35が、他方の面に第2接点板36が夫々配置される。これらは、一方の台形孔3xと同じであるから説明を省略する。
図4は、第1・第2接点板33,34の台形孔33x,34xとプリント基板3の台形孔3xとの位置関係を示す図である。プリント基板3の台形孔3xは、上底3xa、下底3xb、2つの斜辺3xcにより囲まれている。上底3xaは下底3xbよりも径方向外側に位置しており、長さは下底3xbよりも短い。2つの斜辺3xcは同じ長さであり、台形孔3xは左右対称の孔となっている。
一方、第1・第2接点板33,34の台形孔33x,34xについても、同様に上底33a,34a、下底33b,34b、2つの斜辺33c,34cにより囲まれている。ここで、第1・第2接点板33,34の上底33a,34aは、上底3xaよりも台形孔3x側に張り出しており、端面が露出した状態である。そのほかの辺については、プリント基板3の側の下底3xb、2つの斜辺3xcの方が、下底33b,34b、2つの斜辺33cよりも張り出した形となっている。従って、プリント基板3の上底3xa、および、接点板33,34の下底33b,34b、2つの斜辺33c,34cは、球体4に接触しないような配置となっている。
以上の台形孔3x及び台形孔33x,34xにより囲まれる空間には球体4(移動体に相当)がその空間内を移動可能に収容される。また、球体4は金属製であり、少なくとも第1接点板33の上底33aと第2接点板34の上底34aに同時に接触することができる大きさである。球体4は、両接点板33,34の両方に同時に接触すると、両接点板33,34を短絡させることができ、球体4が両接点板33,34のうちの少なくとも1つに接触していない状態では、両接点板33,34を短絡させることができない。従って、第1・第2接点板33,34及び球体4は、電気的切替手段としてのスイッチ手段SW1として機能する。なお、第1接点板35、第2接点板36は、各々第1接点板33、第2接点板34と同等の機能を有しており、これら両接点板35,36及び球体4は、電気的切替手段としてのスイッチ手段SW2として機能する。
図4は、ボール中心軸Aの軸方向視の図面であるが、台形孔3x及び台形孔33x,34xは、軸方向視における球体の移動範囲を規制している。従って、これら台形孔3x及び台形孔33x,34xは、台形凹部13,14と同様に、移動範囲規制部として機能するものである。
図2において、第1カバー部材1Aには、台形凹部13が形成されていることを説明したが、この台形凹部13のボール中心軸Aの軸方向視における形状は、第1・第2接点板33,34の台形孔33x,34xの形状とほぼ同じである。
他方の台形孔3xについても同様に第1・第2接点板35,36、球体5などを備えており、その構成については上記説明したのと同じであるから省略する。台形凹部14に関しても台形凹部13と同じである。
次に、直交面Bと直交する面で切断した断面図を図5に示す。第1カバー部材1A側に設けられる台形凹部13と、第2カバー部材1B側に設けられる台形凹部23により、プリント基板3が挟持される形でカバー1に組み込まれている。より具体的には、台形凹部13,23を取り囲むように形成された枠状土手部13a,23aが、プリント基板3の表裏両面に取り付けられた第1・第2接点板33,34を押圧した状態で結合される。
台形凹部13の形状は、ボール中心軸Aの軸方向視でも台形形状であったが、図5に示す断面形状においても台形形状を呈している。図5に示すように、径方向外側に位置する斜辺13b、直交面Bと平行な上底13c、径方向内側に位置する斜辺13dにより、台形凹部13が形成される。第2接点板34の上底34aは、ゴルフボールGの中心方向に向かって、斜辺13bよりも少し突出した状態に設定されている。これにより、球体4が確実に上底34aに接触可能になる。第1接点板33、台形凹部23に関しても同様である。
また、斜辺13b(接点位置に隣接した内壁面に相当)は、接点位置(上底34aの位置)から離れるに従い、ボール中心軸Aに近づく傾斜面として形成される。すなわち、図5に示すように、この傾斜面を構成する斜辺13bは、接点位置から離れるに従い、直交面Bに直交する平面に対して傾斜角度D1゜、径方向内側へと傾斜した面を構成する。
もう1つの斜辺13dについては、逆に、第2接点板34から離れるに従い、ボール中心軸Aから遠ざかる傾斜面として形成される。すなわち、第2接点板34から離れるに従い、直交面Bに直交する平面に対して傾斜角度D2゜、径方向外側へと傾斜した面を構成し、傾きは斜辺13bとは逆方向となっている。
<回路構成>
次に、発光回路の回路構成を図6に示す。スイッチ手段SW1,SW2が直列接続されている。スイッチ手段SW1は、第1・第2接点板33,34により構成され、スイッチ手段SW2は、第1・第2接点板35,36により構成される。スイッチ手段SW1,SW2が両方動作したとき(ONになった時)のみ、トランジスタ37(制御素子に相当)が導通し、LED32に電流が流れ点灯する。2つのLED32は並列接続されており、両方のLED32が点灯する。
次に、発光回路の回路構成を図6に示す。スイッチ手段SW1,SW2が直列接続されている。スイッチ手段SW1は、第1・第2接点板33,34により構成され、スイッチ手段SW2は、第1・第2接点板35,36により構成される。スイッチ手段SW1,SW2が両方動作したとき(ONになった時)のみ、トランジスタ37(制御素子に相当)が導通し、LED32に電流が流れ点灯する。2つのLED32は並列接続されており、両方のLED32が点灯する。
また、スイッチ手段SW1,SW2がONになった時、コンデンサー38(図3も参照)が充電される。このコンデンサー38を設けることで、チャタリングなどにより、一瞬にスイッチ手段SW1,SW2がオフになったとしても、直ちにLED32が消灯するのではなく、所定時間のトランジスタ37のON状態を保持することができる。従って、コンデンサー38及びトランジスタ37は保持回路39として機能する。また、発光回路には、保護抵抗が適宜設けられる。上記所定時間については、コンデンサー38の容量および抵抗値に基づいて決めることができる。
<動作>
次に、本発明に係るゴルフボールGの動作について説明する。このゴルフボールGは、パットの練習を行う時に使用するものであり、ゴルフボールGを正しい角度でパターに当てた場合に、ゴルフボールGが正しい姿勢で回転しLED32が点灯するものである。練習者は、このLED32の点灯を視覚的に確認することで、練習の成果を確認することができる。
次に、本発明に係るゴルフボールGの動作について説明する。このゴルフボールGは、パットの練習を行う時に使用するものであり、ゴルフボールGを正しい角度でパターに当てた場合に、ゴルフボールGが正しい姿勢で回転しLED32が点灯するものである。練習者は、このLED32の点灯を視覚的に確認することで、練習の成果を確認することができる。
初期セット時における球体4,5の姿勢が図7(a)に示されている。また、同図にはパターPのフェースPaが図示されている。フェースPaがボールの進行方向に対して垂直にインパクトすれば、ゴルフボールGは正しい姿勢で回転しLED32が点灯する。仮に、斜めにインパクトした場合、ゴルフボールGは進行方向に対してスライスやフックラインへ曲がってしまう。従って、パットの練習の際には、ゴルフボールGとフェースPaとを垂直にインパクトすることが重要である。本発明によるゴルフボールGを使用することで、ゴルフボールGの正しい回転を確認できる。
図7は、パットの練習をする時のゴルフボールGの初期セット状態を示す図である。図7に示すように、直交面Bが垂直な状態、ボール中心軸Aが水平な状態になるようにセットする。このとき、ラベルLがちょうど真上に来るように構成されているので、このラベルLを指標にしてボールセットを行なう。ラベルLの長手方向がフェースPaと平行になるようにセットする。
初期状態では、図7(a)に示すように、2つのLED32が水平線上に位置し、球体4,5がちょうど垂直方向に位置している。下側の球体5は自重で下方に落下しており、スイッチ手段SW2を動作させているが、上側の球体4は接点板33,34から離れており、スイッチ手段SW1は動作していない。従って、LED32は点灯しない。
図8は、正しい姿勢でゴルフボールGが回転しているときの内部の状態を示す図であり、図9は図8のC−C断面図である。図8において、ゴルフボールGは時計方向に回転し、図の右側に進行している状態である。2つの球体4,5は、遠心力の作用を受けて径方向外側に移動しようとする。従って、図9に示すように、一方の球体4は第1・第2接点板33,34に同時に接触し、他方の球体5も第1・第2接点板35,36に同時に接触する。従って、スイッチ手段SW1,SW2を同時にONにし、LED32が点灯する。
図9に示すように、直交面Bは垂直な状態でゴルフボールGが回転している。従って、球体4,5は確実にスイッチ手段SW1,SW2をONにさせ、LED32が点灯する。LED32が点灯している限りは、ゴルフボールGが通過した軌跡に沿って1本の光が残像として形成される。LED32は1つだけの配置でもよいが、本実施形態のように2つのLED32を点灯させることで、光のラインを形成しやすくなる。LED32の数を円周方向に沿って多く配置すればするほど、その傾向が強くなる。
図10及び図11は、ゴルフボールGの直交面Bが傾斜した状態で回転する場合の様子を示す。図10に示すように、直交面Bの傾斜角度D゜が垂直面に対して許容角度D0゜未満であれば、球体4,5はスイッチ手段SW1,SW2を動作させた状態を保持することができる。
図11は、許容範囲を超えて直交面Bが傾斜した状態を示す。球体4,5は第1・第2接点板33,34との接触状態が解除され、逃げ空間部である台形凹部14,23へと球体4,5が移動する。従って、スイッチ手段SW1,SW2は共にOFFの状態になる。従って、LED32は点灯しない。これにより、ゴルフボールGが正しく回転していないことを認識することができる。
図11に示すように、第1・第2接点板33,34の上底33a,34aに隣接する斜辺13b,23bにより、許容範囲を超えた場合に球体4が台形凹部13,23へスムーズに移動できるようにしている。
このように台形凹部13,23,14,24を設けることで、球体4,5が移動することができるので、正しい姿勢でゴルフボールGが回転しているときにのみ、LED32が点灯する。また、ゴルフボールGが正しい姿勢で回転している最中に、チャタリングやその他の原因で一瞬にスイッチ手段SW1,SW2がOFFになったとしても、保持回路39が設けられているためLED32が一瞬だけ消灯するような現象は生じない。従って、使い勝手のよい練習用のゴルフボールGとすることができる。
垂直面に対して直交面Bが角度D゜傾斜してもLEDが点灯するようにするためは、斜辺13bの傾斜角度D1゜を角度D゜より大きい角度に設定すればよい。このように傾斜角度D゜を設定することで、角度D゜傾斜した状態でゴルフボールGが垂直面方向に回転した場合、球体4は遠心力で斜辺13b側(又は斜辺23b)側にいったん移動すると、その斜辺13b(23b)の傾斜により、第1接点板33及び第2接点板34の方向に球体4は移動する。その結果、両接点板33,34間を球体4で短絡することになり、他の接点板間も同様に短絡することでLEDが点灯する。つまり、斜辺13b(23b)の傾斜角度は点灯を許容する許容角度範囲D0゜を設定するための手段として機能する。また、同等の機能をなすのであれば、実施形態のように斜辺13b(23b)のように断面視直線ではなく、断面視曲線や、複数の傾斜面の組み合わせなどで構成してもかまわない。
他方、斜辺13b(23b)の傾斜角度D1゜と同じ角度、又はそれ以上の大きい角度で、ゴルフボールGが垂直面方向に回転した場合、球体4は遠心力で斜辺13b(又は斜辺23b)側に移動し、その後、上底13c(又は上底23c)に向かって球体4は移動する。つまり、両接点板33,34は開放状態を維持し、LED32は点灯しない。なお、台形凹部13及び23の大きさ(図5において左右方向)が球体4の大きさに比べ極めて小さい場合、球体4は遠心力によってその傾斜角度によらず両接点板33,34に向かって移動し短絡するため、D1゜より大きい傾斜角度でも所望の短絡・開放動作を行なうことができない。つまり、逃げ空間部たる台形凹部13及び23は、点灯許容角度範囲を設定するにあたって、ゴルフボールGが回転し、かつ非点灯状態における球体4の収納部としての役割を果たしている。上記の他、球体4,5の大きさ、重さや、第1・第2接点板33,34の間隔設定、半径方向における球体4,5の移動可能範囲の設定などにより、回転時に点灯となる環境設定を行うことができる。
本発明に係るゴルフボールGは回転しているときにのみ、球体4,5が遠心力による径方向外側に移動するように構成しているので、ゴルフボールGが静止した状態において、LED32が点灯することはない。ただし、偶然に点灯をしてしまわないような設計上の配慮が施されているので、これを図12により説明する。
図12(a)(b)(c)(d)は、静止しているときの種々の姿勢を例示したものである。図12(a)は、球体4,5がちょうど水平に位置している状態を示している。このとき、台形孔3xに形成した斜辺3xcは、ボール中心軸A側へ行くほど低くなる傾斜を有しており、球体4,5は、スイッチ手段SW1,SW2から離間する方向に作用する。従って、静止しているときにLED32が不用意に点灯してしまうような不具合をなくすことができる。
図12(b)(c)(d)は他の姿勢で静止した状態を示す。姿勢によっては、球体4,5が自重により接点方向に移動し、一方のスイッチ手段SW1,SW2を動作させてしまうことがありうるが、同時に2つのスイッチ手段SW1,SW2をONにしてしまうことがありえない構成となっている。これにより、静止状態での不用意なLED32の点灯を確実に防止することができる。また、無駄にエネルギーを消費しないので寿命を長くすることができる。
<構造体の別実施形態>
以上説明した実施形態によれば、ゴルフボールGの構造体は第1カバー部材1Aと第2カバー部材1Bにより構成される。第1・第2カバー部材1A,1Bは、別途、射出成型やその他の方法により製作しておき、第1・第2カバー部材1A,1Bの間に回路部品を収容してから第1・第2カバー部材1A,1Bを結合する。結合する方法としては接着剤を使用する方法のほか、モールド、圧着などの方法がある。
以上説明した実施形態によれば、ゴルフボールGの構造体は第1カバー部材1Aと第2カバー部材1Bにより構成される。第1・第2カバー部材1A,1Bは、別途、射出成型やその他の方法により製作しておき、第1・第2カバー部材1A,1Bの間に回路部品を収容してから第1・第2カバー部材1A,1Bを結合する。結合する方法としては接着剤を使用する方法のほか、モールド、圧着などの方法がある。
構造体の別実施形態を図13、図14に示す。前述の実施形態では、外観を構成するカバー1が内部の構造体も兼ねていたが、この実施形態では、カバー1と内部の構造体が別となっている。すなわち、図13に示すように、第1構造体50と第2構造体51とに分かれている。これら両者の間に発光ユニット2が組み込まれる。第1・第2構造体50,51は、カバー1部分の機能を有していない点を除けば、基本的に図2に示すのと同様の形状を有している。第1構造体50と第2構造体51の組み立て方法は、図2で説明したのと同様でよい。なお、第1・第2構造体50,51を組み立てた状態で、LED32などを含め発光ユニット2は完全に構造体50,51の内部に収容される。もちろん、構造体50,51やカバー1は光を透過しやすい材質が選択される。
また、第1構造体50は、更に第1構造体部分50Aと第2構造体部分50Bに分かれている。図13は両者を分解した状態を図示しており、第1構造体部分50Aに形成した突起50Dが第2構造体部分50Bに形成したスリット孔50Cに嵌入されることで両者が結合される。このような構造体50とすることで、成型時におけるヒケなどの影響をなくし、精度のよい部品製作を行なうことができる。第2構造体51についても同様である。
ゴルフボールGを製造する場合には、上記のように発光ユニット2が組み込まれた第1・第2構造体50,51を成型金型にセットし、カバー1の部分を射出成型により製作する。この構造によれば、図1に示す実施形態とは異なり、外観であるカバー1に接合面が発生しない。従って、外観不良の問題が生じない。また、密閉性がよいので防水性が高い。
<回転状態におけるLEDの点灯>
本実施形態においては、一定の許容傾斜角度範囲内でゴルフボールGのLED32が点灯することを説明したが、以下、その点灯状態等を説明する。ゴルフボールGが所定の回転方向に正しく転がる(回転した)場合、内蔵された2つのLED32が、ゴルフボールGを置いた地点から到達点に向かって一直線上に光って視認される。また、ゴルフボールGが所定の許容傾斜角度範囲内、一定範囲内にゴルフボールGが転がった場合、内蔵された2つのLED32は、ゴルフボールGを置いた地点から到着点に向かったラインと平行な2つのラインに沿って点灯した状態で視認される。
本実施形態においては、一定の許容傾斜角度範囲内でゴルフボールGのLED32が点灯することを説明したが、以下、その点灯状態等を説明する。ゴルフボールGが所定の回転方向に正しく転がる(回転した)場合、内蔵された2つのLED32が、ゴルフボールGを置いた地点から到達点に向かって一直線上に光って視認される。また、ゴルフボールGが所定の許容傾斜角度範囲内、一定範囲内にゴルフボールGが転がった場合、内蔵された2つのLED32は、ゴルフボールGを置いた地点から到着点に向かったラインと平行な2つのラインに沿って点灯した状態で視認される。
<別実施形態>
本発明に係る球技用ボールとしてゴルフボールを例にあげて説明したが、これ以外の用途にも使用することができる。例えば、野球のボールを直球や変化球を投げる時の軌道のチェックに用いることができる。また、サッカーボールを蹴る時の軌道のチェックに用いることができる。また、ボウリングのボールを投げる時や、ビリヤードの球を打つ時の練習用としても好適である。
本発明に係る球技用ボールとしてゴルフボールを例にあげて説明したが、これ以外の用途にも使用することができる。例えば、野球のボールを直球や変化球を投げる時の軌道のチェックに用いることができる。また、サッカーボールを蹴る時の軌道のチェックに用いることができる。また、ボウリングのボールを投げる時や、ビリヤードの球を打つ時の練習用としても好適である。
本実施形態においては、LEDを点灯させるか否かの基準面(直交面)が1つだけ設定されているが、これが複数設定されていてもよい。
発光部材については、LEDに限定されるものではなく、LED以外の発光光源(ランプ、EL、蛍光管など)を使用してもよい。
スイッチ手段としては、本実施形態の構造に限定されるものではなく、種々の変形例が考えられる。例えば、板バネによりオン/オフするスイッチを球体により作動させてもよい。移動体については、球体ではなく、楕円体や円柱体でもよい。
本実施形態において、2個のスイッチ手段を円周方向に180゜間隔で配置しているが、等間隔でなくてもよい。LEDの配置についても同様である。また、3個以上のスイッチ手段を円周方向に沿って配置する場合も同様である。
A ボール中心軸
B 直交面
G ゴルフボール
L ラベル
P パター
SW1、SW2 スイッチ手段
1 カバー
1A 第1カバー部材
1B 第2カバー部材
2 発光ユニット
3 プリント基板
3x 台形孔
4,5 球体
13,14,23 台形凹部
32 LED
33 第1接点板
34 第2接点板
35 第1接点板
36 第2接点板
37 トランジスタ
38 コンデンサー
39 保持回路
B 直交面
G ゴルフボール
L ラベル
P パター
SW1、SW2 スイッチ手段
1 カバー
1A 第1カバー部材
1B 第2カバー部材
2 発光ユニット
3 プリント基板
3x 台形孔
4,5 球体
13,14,23 台形凹部
32 LED
33 第1接点板
34 第2接点板
35 第1接点板
36 第2接点板
37 トランジスタ
38 コンデンサー
39 保持回路
Claims (9)
- ボール本体内部に発光部材を備えると共に、ボール中心軸と、この中心軸に直交する直交面が予め設定されており、この直交面が所定範囲内の姿勢を保持して回転したときに発光部材が発光して、ボール本体外部から発光部材が発光したことを視認可能に構成された球技用ボールであって、
遠心力の作用を受けて径方向外側に移動可能に組み込まれた移動体と、
この移動体の径方向外側への移動により作動するスイッチ手段と、
このスイッチ手段の作動により発光部材を発光させる発光回路と、
直交面が所定範囲内の姿勢を保持したときにのみスイッチ手段が動作するように移動体の移動範囲を規制する移動範囲規制部と、を備えたことを特徴とする球技用ボール。 - 前記移動体は少なくとも表面が導電性を有する球体であり、かつ、前記スイッチ手段は、径方向外側に配置される第1接点板及び第2接点板であり、
前記球体が径方向外側に移動することで第1接点板および第2接点板の両方に接触して接点板を短絡するように構成したことを特徴とする請求項1に記載の球技用ボール。 - 前記移動体は、前記ボール中心軸に対して点対称的に一対配置されると共に、スイッチ手段も対応して一対配置させ、全てのスイッチ手段が動作したときにのみ発光部材が点灯するように構成したことを特徴とする請求項1又は2に記載の球技用ボール。
- 前記移動体は、前記ボール中心軸周りの円周方向に沿って複数個配置されると共に、スイッチ手段も対応して複数配置させ、全てのスイッチ手段が動作したときにのみ発光部材が点灯するように構成したことを特徴とする請求項1又は2に記載の球技用ボール。
- 第1接点板及び第2接点板が設けられている箇所に隣接して逃げ空間部を設け、直交面が所定範囲内の姿勢を保持しないときは、移動体がこの逃げ空間部に移動可能に構成したことを特徴とする請求項2〜4のいずれか1項に記載の球技用ボール。
- 前記逃げ空間部は、第1接点板及び第2接点板の接点位置に隣接した内壁面を有し、この内壁面は、接点位置から離れるほどボール中心軸に近づく傾斜面として形成されていることを特徴とする請求項5に記載の球技用ボール。
- 一対の移動体が水平直線上に位置するとき、移動体が自重によりボール中心軸方向へ移動することを可能にする案内面を備えていることを特徴とする請求項3に記載の球技用ボール。
- 前記発光回路は、移動体によりスイッチ手段を作動させることで、制御素子をON状態にして発光部材を発光させるものであり、更に、スイッチ手段が作動状態から不作動状態に変化しても、所定時間、制御素子のON状態を保持するための保持回路を備えていることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の球技用ボール。
- ゴルフのパット練習用として用いられることを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載の球技用ボール。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006340245A JP2008148938A (ja) | 2006-12-18 | 2006-12-18 | 球技用ボール |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2006340245A JP2008148938A (ja) | 2006-12-18 | 2006-12-18 | 球技用ボール |
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JP2008148938A true JP2008148938A (ja) | 2008-07-03 |
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ID=39651793
Family Applications (1)
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JP2006340245A Pending JP2008148938A (ja) | 2006-12-18 | 2006-12-18 | 球技用ボール |
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Country | Link |
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JP (1) | JP2008148938A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US20180236312A1 (en) * | 2015-09-02 | 2018-08-23 | Gengee Technology Co., Ltd. | Device used to assemble a circuit module and a battery in a ball and a manufacturing method thereof |
KR101904158B1 (ko) | 2017-08-22 | 2018-10-04 | 정경우 | 배터리 탈부착형 저전력 led 볼마커 |
CN115692063A (zh) * | 2022-12-20 | 2023-02-03 | 杭州英纬特科技有限公司 | 一种便于组装的开关 |
-
2006
- 2006-12-18 JP JP2006340245A patent/JP2008148938A/ja active Pending
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