JP2008148788A - 景品交換装置、景品交換方法、景品交換管理装置、景品交換管理方法、景品交換システムおよび景品交換管理システム - Google Patents

景品交換装置、景品交換方法、景品交換管理装置、景品交換管理方法、景品交換システムおよび景品交換管理システム Download PDF

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Abstract

【課題】遊技ホールにおける景品交換に係る情報および遊技客を認証するための認証情報を備えた発行物を発行することができる景品交換装置、景品交換方法、景品交換管理装置、景品交換管理方法、景品交換システムおよび景品交換管理システムを提供することを目的とする。
【解決手段】店外景品交換用端末装置22は、獲得遊技媒体数と交換に景品を提供する景品提供に係る処理を行い、遊技客を認証するための認証情報を入力する認証情報入力手段と、発行物に、認証情報を印字および/または記憶し、かつ認証情報を特定可能な認証情報特定情報を印字および/または記憶して前記発行物を発行する発行手段とを具備する。
【選択図】図53

Description

本発明は、例えば、パチンコなどの遊技ホールにおいて、獲得した遊技媒体の貯数などの有価価値を利用して景品交換処理を行うことができる景品交換装置、景品交換方法、景品交換管理装置、景品交換管理方法、景品交換システムおよび景品交換管理システムに関する。
遊技ホール内の端末において、遊技客が獲得した遊技媒体数に基づいて、遊技ホール外の店舗で景品交換可能とするための処理を行い、遊技客は、遊技ホール外の店舗で景品を得られる景品交換システムが開示されている(例えば、特許文献1参照。)。このような従来の景品交換システムでは、遊技ホールの端末において、景品を引き渡す遊技ホール外の店舗と識別符号が記載された個人認証票が発行される。遊技客は、この個人認証票を遊技ホール外の店舗に持参することで景品を得ることができる。この遊技ホールの端末には、交換可能な景品およびその景品と交換するために必要なチップを換算した点数が表示される。
特開平11−57178号公報
上記した従来の景品交換システムでは、遊技ホールの端末に、交換可能な景品およびその景品と交換するために必要なチップを換算した点数が表示されるのみであり、個人認証票を持参した者が、景品交換をする権利を有する正当な遊技客であるか否かの判定を行うことができなかった。それによって、例えば、盗まれたり偽造された個人認証票を遊技ホール外の店舗において他人が使用しても、景品交換を行うことができるという問題があった。
そこで本発明では、このような課題を解決するためになされたもので、遊技ホールにおける景品交換に係る情報および遊技客を認証するための認証情報を備えた発行物を発行することができる景品交換装置、景品交換方法、景品交換管理装置、景品交換管理方法、景品交換システムおよび景品交換管理システムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の景品交換装置は、獲得遊技媒体数と交換に景品を提供する景品提供に係る処理を行う景品交換装置であって、遊技客を認証するための認証情報を入力する認証情報入力手段と、発行物に、前記認証情報を印字および/または記憶し、かつ前記認証情報を特定可能な認証情報特定情報を印字および/または記憶して前記発行物を発行する発行手段とを具備することを特徴とする。
この景品交換装置によれば、発行物に、認証情報および/または認証情報特定情報を印字および/または記憶することができるので、遊技客の認証を適確に行なうことができる。ここで、認証情報と認証情報特定情報は、1つの発行物に印字および/または記憶されても、それぞれ別個の発行物に印字および/または記憶されてもよい。また、認証情報特定情報として、例えば、有価価値を特定可能な有価価値特定情報、遊技ホール外の店舗において提供される景品を特定可能な景品特定情報、獲得遊技媒体数と交換に景品を提供する景品提供に係る処理を特定可能な処理特定情報などが例示でき、具体的には、カードのID情報、発行物に印字されたバーコード情報などが挙げられるが、これらに限られるものではない。また、認証情報は、遊技客の顔写真であってもよい。
また、会員登録された会員に発行される会員用カードを受け入れた場合に、会員用カードの書換え可能な所定の部位に認証情報を表示して発行物として発行し、会員カードを受け入れない場合には、レシートに認証情報を表示して発行物として発行してもよい。
本発明の景品交換管理装置は、遊技ホールに備えられ、獲得遊技媒体数と交換に景品を提供する景品提供に係る処理を行う第1の景品交換手装置と、および遊技ホール外の店舗に備えられ、獲得遊技媒体数と交換に景品を提供する景品提供に係る処理を行う第2の景品交換装置と通信可能に接続される景品交換管理装置であって、前記第1の景品交換装置から、発行物に印字または/および記憶された景品交換を行う遊技客を認証するための認証情報を受信して記憶する認証情報記憶手段と、発行物に印字または/および記憶された、前記認証情報を特定可能な認証情報特定情報を受信して、前記認証記憶手段によって記憶された認証情報と関連付けて記憶させる関連付け記憶手段と、前記第2景品交換装置から、受け付けた発行物から読み出した認証情報特定情報を受信して、受信した前記認証情報特定情報から特定される、前記関連付け記憶手段によって記憶した認証情報を、前記第2景品交換装置へ出力する認証情報出力手段とを具備することを特徴とする。
この景品交換管理装置によれば、第1の景品交換装置から入力した認証情報を認証情報特定情報と関連付けて記憶し、記憶した認証情報を第2景品交換装置へ出力することができる。これによって、例えば、第1の景品交換手装置で発行された発行物に基づいて第2景品交換装置で景品提供に係る処理を行なう際、第1の景品交換手装置で景品提供に係る処理を行なった遊技客を特定するための情報を得ることができる。また、この景品交換管理装置は、例えば、実施の形態で説明するセンタサーバなどによって機能させることができる。また、景品交換管理装置の機能を、例えば、第1の景品交換装置や第2の景品交換装置が備えてもよい。また、通信できるように接続可能とは、有線または無線による通信ができるように接続可能であればよい。
また、第2の景品交換装置が、遊技客を認証するための認証情報を入力する第2の認証情報入力手段を備え、景品交換管理装置が、第2の認証情報入力手段によって入力された認証情報を入力してもよい。これによって、景品交換管理装置では、第1の景品交換手装置で景品提供に係る処理を行なった遊技客の認証情報、およびこの第1の景品交換手装置で発行された発行物に基づいて第2景品交換装置で景品提供に係る処理を行なった遊技客の認証情報を記憶することができる。
本発明の景品交換方法は、獲得遊技媒体数と交換に景品を提供する景品提供に係る処理を行う景品交換装置における景品交換方法であって、遊技客を認証するための認証情報を認証情報入力手段が入力する認証情報入力ステップと、発行物に、前記認証情報を印字および/または記憶し、かつ前記認証情報を特定可能な認証情報特定情報を印字および/または記憶して前記発行物を発行手段が発行する発行ステップとを具備することを特徴とする。
この景品交換方法によれば、発行物に、認証情報および/または認証情報特定情報を印字および/または記憶することができるので、遊技客の認証を適確に行なうことができる。ここで、認証情報と認証情報特定情報は、1つの発行物に印字および/または記憶されても、それぞれ別個の発行物に印字および/または記憶されてもよい。また、認証情報特定情報として、例えば、有価価値を特定可能な有価価値特定情報、遊技ホール外の店舗において提供される景品を特定可能な景品特定情報、獲得遊技媒体数と交換に景品を提供する景品提供に係る処理を特定可能な処理特定情報などが例示でき、具体的には、カードのID情報、発行物に印字されたバーコード情報などが挙げられるが、これらに限られるものではない。また、認証情報は、遊技客の顔写真であってもよい。
また、会員登録された会員に発行される会員用カードを受け入れた場合に、発行手段が、会員用カードの書換え可能な所定の部位に認証情報を表示して発行物として発行し、会員カードを受け入れない場合には、発行手段が、レシートに認証情報を表示して発行物として発行してもよい。
本発明の景品交換管理方法は、遊技ホールに備えられ、獲得遊技媒体数と交換に景品を提供する景品提供に係る処理を行う第1の景品交換手装置と、および遊技ホール外の店舗に備えられ、獲得遊技媒体数と交換に景品を提供する景品提供に係る処理を行う第2の景品交換装置と通信可能に接続される景品交換管理装置における景品交換管理方法であって、前記第1の景品交換装置から、発行物に印字または/および記憶された景品交換を行う遊技客を認証するための認証情報を認証情報記憶手段が受信して記憶する認証情報記憶ステップと、発行物に印字または/および記憶された、関連付け記憶手段が、前記認証情報を特定可能な認証情報特定情報を受信して、前記認証記憶手段によって記憶された認証情報と関連付けて記憶させる関連付け記憶ステップと、前記第2景品交換装置から、受け付けた発行物から読み出した認証情報特定情報を受信して、受信した前記認証情報特定情報から特定される、前記関連付け記憶手段によって記憶した認証情報を、認証情報出力手段が前記第2景品交換装置へ出力する認証情報出力ステップとを具備することを特徴とする。
この景品交換管理方法によれば、第1の景品交換装置から入力した認証情報を認証情報特定情報と関連付けて記憶し、記憶した認証情報を第2景品交換装置へ出力することができる。これによって、例えば、第1の景品交換手装置で発行された発行物に基づいて第2景品交換装置で景品提供に係る処理を行なう際、第1の景品交換手装置で景品提供に係る処理を行なった遊技客を特定するための情報を得ることができる。また、この景品交換管理方法は、例えば、実施の形態で説明するセンタサーバなどによって機能させることができる。また、景品交換管理方法を、例えば、第1の景品交換装置や第2の景品交換装置で実行させてもよい。また、通信できるように接続可能とは、有線または無線による通信ができるように接続可能であればよい。
また、第2の景品交換装置が、遊技客を認証するための認証情報を入力する第2の認証情報入力手段を備え、景品交換管理装置が、第2の認証情報入力手段によって入力された認証情報を入力してもよい。これによって、景品交換管理装置では、第1の景品交換手装置で景品提供に係る処理を行なった遊技客の認証情報、およびこの第1の景品交換手装置で発行された発行物に基づいて第2景品交換装置で景品提供に係る処理を行なった遊技客の認証情報を記憶することができる。
本発明の景品交換システムは、1つまたは複数の管理装置と、前記管理装置と通信可能に接続され、遊技客を認証するための認証情報を入力する認証情報入力手段、および発行物に、前記認証情報を印字および/または記憶し、かつ前記認証情報を特定可能な認証情報特定情報を印字および/または記憶して前記発行物を発行する発行手段を備え、獲得遊技媒体数と交換に景品を提供する景品提供に係る処理を行う景品交換装置とを具備することを特徴とする。
この景品交換システムによれば、発行物に、認証情報および/または認証情報特定情報を印字および/または記憶することができるので、遊技客の認証を適確に行なうことができる。ここで、認証情報と認証情報特定情報は、1つの発行物に印字および/または記憶されても、それぞれ別個の発行物に印字および/または記憶されてもよい。また、認証情報特定情報として、例えば、有価価値を特定可能な有価価値特定情報、遊技ホール外の店舗において提供される景品を特定可能な景品特定情報、獲得遊技媒体数と交換に景品を提供する景品提供に係る処理を特定可能な処理特定情報などが例示でき、具体的には、カードのID情報、発行物に印字されたバーコード情報などが挙げられるが、これらに限られるものではない。また、景品交換装置は、管理装置と通信できるように接続(有線または無線による接続)されているので、認証情報や認証情報特定情報などを管理装置に出力することができる。また、認証情報は、遊技客の顔写真であってもよい。
また、会員登録された会員に発行される会員用カードを受け入れた場合に、会員用カードの書換え可能な所定の部位に認証情報を表示して発行物として発行し、会員カードを受け入れない場合には、レシートに認証情報を表示して発行物として発行してもよい。
本発明の景品交換管理システムは、遊技ホールに備えられ、獲得遊技媒体数と交換に景品を提供する景品提供に係る処理を行う第1の景品交換手装置と、遊技ホール外の店舗に備えられ、獲得遊技媒体数と交換に景品を提供する景品提供に係る処理を行う第2の景品交換装置と、前記第1の景品交換手装置および第2の景品交換装置と通信可能に接続され、前記第1の景品交換装置から、発行物に印字または/および記憶された景品交換を行う遊技客を認証するための認証情報を受信して記憶する認証情報記憶手段、発行物に印字または/および記憶された、前記認証情報を特定可能な認証情報特定情報を受信して、前記認証記憶手段によって記憶された認証情報と関連付けて記憶させる関連付け記憶手段、および前記第2景品交換装置から、受け付けた発行物から読み出した認証情報特定情報を受信して、受信した前記認証情報特定情報から特定される、前記関連付け記憶手段によって記憶した認証情報を、前記第2景品交換装置へ出力する認証情報出力手段を備える景品交換管理装置とを具備することを特徴とする。
この景品交換管理システムによれば、第1の景品交換装置から入力した認証情報を認証情報特定情報と関連付けて記憶し、記憶した認証情報を第2景品交換装置へ出力することができる。これによって、例えば、第1の景品交換手装置で発行された発行物に基づいて第2景品交換装置で景品提供に係る処理を行なう際、第1の景品交換手装置で景品提供に係る処理を行なった遊技客を特定するための情報を得ることができる。また、この景品交換管理装置は、例えば、実施の形態で説明するセンタサーバなどによって機能させることができる。また、景品交換管理装置の機能を、例えば、第1の景品交換装置や第2の景品交換装置が備えてもよい。
また、第2の景品交換装置が、遊技客を認証するための認証情報を入力する第2の認証情報入力手段を備え、景品交換管理装置が、第2の認証情報入力手段によって入力された認証情報を入力してもよい。これによって、景品交換管理装置では、第1の景品交換手装置で景品提供に係る処理を行なった遊技客の認証情報、およびこの第1の景品交換手装置で発行された発行物に基づいて第2景品交換装置で景品提供に係る処理を行なった遊技客の認証情報を記憶することができる。
本発明の景品交換装置、景品交換方法、景品交換管理装置、景品交換管理方法、景品交換システムおよび景品交換管理システムによれば、遊技ホールにおける景品交換に係る情報および遊技客を認証するための認証情報を備えた発行物を発行することができる。
以下、本発明に係る実施の形態を図面を参照して説明する。
図1Aは、本発明の一実施形態に係る景品交換システムおよび財務処理システムを備える遊技ホール管理システム全体1Aの構成を示した図である。また、図1Bは、各遊技ホールにおける景品交換システムおよび財務処理システムを備える遊技ホール管理システム1Bの構成を示した図である。
図1Aに示すように、遊技ホール外の各店舗に備えられた店外端末装置1100、各遊技ホールに備えられた配信制御装置90や管理装置13は、インターネットまたは専用回線などの情報配信ネットワーク1120を介してセンタサーバ1130や送信サーバ1140と情報授受を行う構成になっている。また、一般ユーザが利用するパーソナルコンピュータなどの一般ユーザ端末装置1160がアクセス可能なインターネットなどの外部通信網を1150介して、上記したセンタサーバ1130や送信サーバ1140と情報授受を行う構成になっている。なお、情報配信ネットワーク1120は、各遊技ホールに備えられた配信制御装置90や管理装置13、遊技ホール外の各店舗に備えられた店外端末装置1100、センタサーバ1130および送信サーバ1140との間での情報通信にのみ使用され、外部からの侵入はできないものとし、例えば、VPN(Virtual Private Network(仮想プライベート・ネットワーク))等の仮想的な専用回線によって構成することもできる。
ここで、遊技ホール外の店舗とは、景品交換に係る処理を行なう店外端末装置1100を備え、例えば、遊技ホールの店外景品交換用端末装置22において景品交換処理を行い、そこで発行された後述する所定額の商品券、景品交換用引換券、景品引換券などと景品を交換する店舗である。具体的には、遊技ホール外の店舗は、例えば、街中の一商店であり、遊技ホールと景品交換に係る契約などを結んだ店舗である。遊技ホール外の店舗に備えられた店外端末装置1100は、センタサーバ1130を介して景品交換に関する決済処理などを行なうことができる。なお、遊技ホール外の店舗には、遊技客が遊技ホールにおける景品交換処理で宅配景品を選択した場合に、景品を発送する商店や業者なども含まれる。また、店外端末装置1100には、宅配景品を発送する商店や業者などが備える宅配用端末装置も含む。
また、後述するが、センタサーバ1130は、例えば、遊技ホールや遊技ホール外の店舗以外の第三の業者が運営し、遊技ホールと遊技ホール外の店舗との間の金銭授受を代行して行なってもよい。また、後述するが、センタサーバ1130は、遊技ホールや遊技ホール外の店舗に係る財務処理を行なうこともできる。
次に、図1Bを参照して、遊技ホールにおける遊技ホール管理システム1Bの構成について説明する。
図1Bに示すように、遊技ホール1110における遊技ホール管理システム1Bでは、複数のパチンコ機2および複数のパチンコ機2のそれぞれに接続された台間機3、4、複数のスロットマシン5およびスロットマシン5間に接続された台間機6が島コンピュータ7を介してネットワーク8に接続されており、パチンコ機2には、それぞれ個別計数機(パーソナルカウンタ)2Cが設けられている。各パチンコ機2の個別計数機2Cは、当該各パチンコ機2が接続されている台間機と接続されており、人体検知センサを有し、遊技客等の人体を検知すると、その検知信号を接続されている台間機に出力する。これにより、各台間機では、その台(接続されているパチンコ機)に遊技客等の人が来たことを検知できるようになっている。
ここで、個別計数機2Cの人体検知センサは、台間機等において遊技客等の人が遊技機近傍に来たことを検知するための手段の一例である。かかる手段としての人体検知センサについては、各遊技機の個別計数機に設ける形態に限らず、例えば、各台間機、各遊技機の座席、膳板、ランプ等の遊技機近傍に設ける形態を採用することもできる。個別計数機がない図1のスロットマシン5や個別計数機を設けずに遊技機の島毎に計数機を設置する場合には、各台間機や各座席等に人体検知センサを設けてもよい。このように人体検知センサの形態は一義的なものではないので、図1Bの構成では既述のように人体検知センサが個別計数機2Cに設けられているものとするが、以下においては人体検知センサが台間機や座席等に設けられている場合も適宜想定して説明をする。
なお、人体検知センサの例としては、赤外線で熱を感知するようにしたもの等が挙げられる。個別計数機以外の箇所に設けられた人体検知センサの例としては、台間機に設けられたもの、遊技台上皿乃至下皿に設けられたもの、呼出ランプ(大当り回数などの遊技情報を表示し従業員を呼び出すための呼び出しボタンをおすとランプが点灯する呼出ランプ)に設けられたもの等も挙げられるが、遊技台下方の玉箱を置くための個別計数機に設け、しかも、その個別計数機の着座した人体に最も近い端部に設けることとすれば、前述した台間機等の他の装置に設ける場合よりも人体検知センサの位置が着座する人体に対してさらに近いため、検知距離を最も短くした安価な人体検知センサを採用できると共に、着座した遊技客と島間の通路を通る者の人体を区別して着座した遊技客の人体を確実に検知することができる。
ネットワーク8には、計数機9、精算機10、景品管理機(POS)11、再プレー受付機12、発行機20、データ表示機21、データ公開機の機能を備える店外景品交換用端末22、無線通信システム23なども接続されている。このネットワーク8は、例えば、LAN(Local Area Network)等のネットワークである。ここで、無線通信システム23は、例えば、ヘッドホン、マイクなどを備えたインカムシステムなどで構成され、遊技ホールの従業員がこの無線通信システム23を装着して業務を行う。従業員は、この無線通信システム23を介して、例えば、パチンコ機2の正面の扉を開けるときなどに、その旨を報知し、違法に開けられたものでないことを管理部に知られることなどを行う。このように、無線通信システム23を介して、業務に基づく種々の情報の報知や情報の入手を行う。また、この店外景品交換用端末22は、景品交換装置として機能し、遊技ホール外の店舗において景品を得るための景品交換処理を行なうものである。
これらの各機器からの情報は、ネットワーク8を介して管理装置13に出力され、さらに、プロトコルコンバータ14、モデム15を介して情報管理センタ16に送信される。また、管理装置13は、例えば、パーソナルコンピュータ17などとも接続されている。さらに、管理装置13には、管理装置13で管理されている情報などに基づいて財務処理を行う財務管理装置50が管理装置13と通信可能に接続されている。なお、財務管理装置50の機能を管理装置13に備えてもよい。
また、管理装置13からの情報は、ネットワーク8を介して各機器に出力される。なお、管理装置13は、1つまたは複数の管理装置で構成することができる。複数の管理装置の場合として、度数などの有価価値情報を処理するカードシステム用管理装置、遊技機の稼働情報を遊技機の釘やスロットマシンの出メダル率を変更するための設定を調整するために集計するホールコンピュータ、景品の在庫数や出庫数を管理するための景品管理用管理装置、貯玉数などの会員管理用管理装置などが例示でき、これら管理装置を1の筐体に収めて1のCPUで駆動するようにしてもよいし、ネットワークにより接続して相互にデータ通信させることで管理装置13を構成してもよい。ここで、ホールコンピュータとしての機能では、種々の遊技稼動データ(例えば、アウト数(遊技機でのすべての発射玉数)、セーフ数(遊技機の上皿への供給玉数、すなわち、遊技客の獲得玉数ないし賞玉数)、貸玉信号、差玉、後述する会員用ICカード等のカードID毎の入金額、勝敗(アウト数−セーフ数)、不正履歴(ドア開、電波)等のデータ)を管理装置13が管理しており、それらの遊技稼動データをパーソナルコンピュータ17での所定の指示入力により表示させたり印字させたりすることができる。
そして、管理装置13には、遊技ホールでの情報配信に関する処理を行う配信制御装置90が接続されている。配信制御装置90は、情報管理センタ16にある配信サーバ(図1A参照)と所定の情報通信を行い、ネットワーク8に接続されている各機器を情報配信先の端末(後述の配信端末)として情報配信を行う。なお、配信制御装置90の機能を管理装置13に備えてもよい。したがって、図1Bの構成では、配信制御装置90が管理装置13を介して情報管理センタ16の配信サーバやネットワーク8上の端末と通信を行うことになるが、この管理装置13を介する通信形態は、情報管理センタ16や各機器と互いに情報の送受信をしている管理装置13の通信機能と管理装置13に集中する各機器からの情報を利用する便法であり、配信制御装置90に対しては管理装置13も情報配信先の端末となり得る。具体的には、配信制御装置90に対しては、ネットワーク8に接続されたパチンコ機2、台間機3、4及び6、スロットマシン5、計数機9、精算機10、景品管理機(POS)11、再プレー受付機12、管理装置13、発行機20、データ表示機21並びに店外景品交換用端末22等が情報配信先の端末(配信端末)となり、情報管理センタ16の配信サーバに対しては、1つまはた複数の遊技ホールに設置された配信制御装置90等が端末に当たるという構成になっている。
すなわち、配信制御装置90は、実質的には情報管理センタ16の配信サーバとネットワーク8上の各機器との間に介在して情報配信を行うものとなっている。このため、配信制御装置90は、配信サーバとの通信と管理装置13も含めたネットワーク8上の各機器との通信が共に可能となっていればよく、遊技ホール管理システム1において配信制御装置90を設けるに当たっては、図示の形態に限らず、配信制御装置90が管理装置13を介さずに配信サーバと通信を行い、管理装置13を介さずにネットワーク8に接続する形態等を採用することもできる。
そして、本遊技ホール管理システム1Bにおいては、外部の広告依頼主からの広告やニュース配信元からのニュース等の情報を配信サーバから遊技ホール側へと配信し、遊技ホール側の配信制御装置90では、配信サーバから受けた情報に加え、遊技ホールが提供しようとする自社のサービス情報等をも各機器に配信するものとし、端末に配信する情報に当該店舗特有のサービス情報等を混入して情報提供サービスを実施する。このような遊技ホール管理システムの情報配信については、後述する説明(情報配信システム)で具体的内容を明らかにする。
なお、配信制御装置90は、管理装置13を複数の管理装置で構成する場合の上記カードシステム用管理装置、ホールコンピュータ、景品管理用管理装置、会員管理用管理装置、後述する財務処理装置等の少なくとも1つをもって構成してもよいし、他に専用のコンピュータを設けて構成してもよい。カードシステム用管理装置等の複数のコンピュータにて配信制御装置90を構成する場合には、それらの複数のコンピュータによる処理の分散実行を行う。また、詳細は後述するが、情報管理センタ16の配信サーバ、配信制御装置90及び情報配信先の各端末(各配信端末)は、それぞれ、CPUを搭載し、メモリとしてRAM、ROM及びハードディスク等の記憶手段を搭載しており、ROMないしハードディスク等に記憶されたプログラムに基づき、入力された各種データをCPUが処理し、その結果をRAMないしCPU搭載のスタックやRAMに格納し、それらの格納した結果を必要に応じて読み出して更に処理したりする。
なお、遊技ホール管理システム1Bでは、他の遊技ホールで会員の遊技客に使用されている会員用ICカードは、そのまま台間機3、4、6に挿入して利用することができる一例が示されている。また、他の遊技ホールで非会員の遊技客に使用されている非会員用ICカードの場合には、その非会員用ICカードを発行機20に挿入することで、その遊技ホール用の非会員用ICカードが替わりに発行され、その替わりに発行された非会員用ICカードを用いて遊技をすることができる一例が示されている。ここで、遊技ホール管理システム1において、非会員用ICカードを替わりに発行する機能は、発行機20に備えられることに限らず、例えば、計数機9、精算機10、景品管理機(POS)11、再プレー受付機12、データ表示機21、データ公開機22などに設けられてもよい。
また、以下に説明する遊技ホール管理システム1Bでは、上記したように、他の遊技ホールの会員用ICカードを使用することができ、他の遊技ホールの非会員用ICカードに対応する非会員用ICカードを替わりに発行することができる一例を示すが、他の遊技ホールの会員用ICカードや非会員用ICカードを併用できないシステムにおいても、遊技ホール管理システムを採用することができる。
ここで、会員の遊技客とは、住所、氏名、年齢、性別、好きな台、連絡先、暗証番号などの属性情報が会員の遊技客を互いに識別するIDに基づいて管理装置に登録され、会員用ICカード30を有する遊技客をいう。また、非会員の遊技客とは、会員登録されていない一般の遊技客をいう。
以下に、遊技ホール管理システム1Bにおいて使用される記憶媒体や遊技ホール管理システム1を構成する各機器のそれぞれについて説明する。
(会員用ICカード30、非会員用ICカード31および店員カード32)
次に、会員用ICカード30、非会員用ICカード31および店員カード32について、図2を参照して説明する。
図2は、(a)に会員の遊技客が使用するカード形状記憶媒体である会員用ICカード30の斜視図、(b)に非会員の遊技客が使用するカード形状記憶媒体である非会員用ICカード31の斜視図、(c)に従業員が使用するカード形状記憶媒体である店員ICカード32の斜視図が示されている。
会員用ICカード30、非会員用ICカード31および店員カード32は、従来から遊技システムで使用されていたICチップを有する記憶媒体であり、カード形状を有している。非会員用ICカード31は、会員用ICカード30よりもカードの縦および横の長さが短く、さらに、厚さが薄く構成されている。
これらの会員用ICカード30、非会員用ICカード31および店員カード32は、ICチップ30a、31a、32aと、そのICチップ30a、31a、32aを取り巻くアンテナ部30b、31b、32bとを有する非接触型の記憶媒体であり、アンテナ部30b、31b、32bを介してICチップ30a、31a、32aに情報の読み書きをすることができる。
また、会員用ICカード30の表面には、例えば、店外景品交換用端末22で景品交換処理を行なった際、店外景品交換用端末22に備えられた遊技客を認証するための認証情報入力手段である、小型カメラなどにより撮影された遊技客の顔写真を書き換え可能に表示する認証情報表示部30cを有している。
ここで、会員用ICカード30または非会員用ICカード31を用いた管理システムにおいては、それぞれについて、次に示した管理システムの内のいずれか1つを採用することができる。
会員用ICカード30は、(1)IDだけの記録情報を有し、その他の情報は管理装置13において管理されるシステム、または、(2)ID以外に度数などの有価情報などの情報を有し、さらに、その情報は管理装置13においても管理されるシステムを採用することができる。
ここで、会員用ICカード30を用いた場合の情報とは、ID、度数、貸玉、アウト(発射玉)、セーフ(遊技機への供給玉、つまり遊技の上皿への供給玉:遊技客の獲得玉)、勝敗(セーフからアウトを減じたもの)、入金、追加入金、貸玉数、貯玉数、再プレー用貯玉数、再プレー手数料、ポイント、遊技台種別などの情報、これらの情報を履歴情報、日毎情報、週毎情報とした情報、住所、氏名、年齢、性別、好きな台、連絡先、暗証番号、遊技客を認証するための認証情報として例えば会員の顔写真30cなどの会員情報などをいう。また、これらに限るものではなく、遊技管理を行う上で必要な情報であれば管理することができる。さらに、これらの情報は、会員用ICカード30を用いた場合の会員として処理される情報である。
また、上記ポイントには、来店ポイント(台間機に会員用ICカードを差し込むと付与されるポイント)、貸玉ポイント(貸し玉数に応じて付与されるポイント)、勝敗ポイント(アウト数からセーフ数の差に応じて、負けた客に付与されるポイント)、稼動ポイント(アウト数に応じて付与されるポイント)などがある。また、会員用ICカード30を用いた場合の管理装置13によって管理される情報は、これらに限るものではなく、遊技管理を行う上で必要な情報であれば管理することができる。
非会員用ICカード31は、(3)IDだけの記録情報を有し、その他の情報は管理装置13において管理されるシステム、(4)度数などの有価情報などの情報を有し、管理装置13においてはその情報を管理しないシステム、(5)ID以外に度数などの有価情報などの情報を有し、さらに、その情報は管理装置13においても管理されるシステムを採用することができる。(4)は、管理装置13において情報の管理をする必要がある会員用ICカード30には採用されない。
ここで、非会員用ICカード31を用いた場合の情報とは、度数、貸玉、入金、追加入金、貸玉数などの情報、これらの情報を所定の期間に限って管理する情報などをいう。これらの情報は、非会員用ICカード31を用いた場合の非会員として処理される情報である。また、これらの情報には、アウト(発射玉)、セーフ(遊技機への供給玉、つまり遊技の上皿への供給玉:遊技客の獲得玉)、勝敗(セーフからアウトを減じたもの)、貯玉数、再プレー用貯玉数、再プレー手数料、ポイント、遊技台種別などが含まれない点で会員用ICカード30を用いた場合の会員として処理される情報と異なる。また、非会員用ICカード31を用いた場合の管理装置13によって管理されている情報は、これらに限るものではなく、遊技管理を行う上で必要な情報であれば管理することができる。
なお、以下の遊技ホール管理システム1Bの説明では、会員用ICカード30および非会員用ICカード31ともに、IDだけの記録情報を有し、その他の情報は管理装置13において管理される形態を主位的なものとして説明を進めるが、上記したように、ID以外に度数などの有価情報などの情報を有し、さらに、その情報を管理装置13で管理するシステムを構成することもできる。
この場合には、会員用ICカード30および非会員用ICカード31からIDを読み込むとともに、度数などの有価情報などの情報も読み込まれる。また、会員用ICカード30および非会員用ICカード31には、各種情報も記憶される。なお、この場合には、これらの情報は、管理装置13においても管理されている。
店員カード32には、従業員を特定可能な情報、例えば、従業員のIDなどが記憶されている。この従業員を特定可能な情報を、遊技ホールに設置された台間機や計数機などの機器を介して認識することで、作業を行う従業員を特定することができる。なお、従業員は、店員カード32を所持する代わりに、あるいは、店員カード32を所持するのに加えて、例えば、台間機や計数機等の機器を介して管理装置13に情報を送信することが可能な所定の従業員用リモコンを所持し、その従業員用リモコンを用いて従業員を特定可能な情報や作業への着手、休憩、情報の取消等の情報を管理装置13に送信するようにしてもよい。
(発行機20)
図3は、発行機20の外観を示す平面図、図4は、発行機20の構成部を示す図である。また、図5は、発行機20における動作の流れを示すフローチャートである。
まず、図3を参照して、発行機20の構成について説明する。
図3には、発行機20を正面から見た図が示されており、発行機20の正面には、カード挿入口20a、紙幣挿入口20b、購入度数ボタン20c、信号送受信部20g、表示部20eが主に設けられている。
発行機20は、紙幣挿入口20bから挿入された紙幣額に対して購入度数ボタン20cで選択された金額に対応する度数を、会員用ICカード30に更新したり、会員用ICカード30が用いられない場合には、その金額に対応する度数が記録された非会員用ICカード31を発行したりする発行機ないし発券機である。また、他の遊技ホールで非会員の遊技客に使用されている非会員用ICカードをカード挿入口20aから受け入れた場合には、本遊技ホール用の非会員用ICカードに新たにIDなどの情報を付与して発行するものである。この場合に、他の遊技ホールで使用されていた非会員用ICカードのIDは、新たに付与されたIDに基づき記憶される。また、発行機20は、他の遊技ホールで使用されていた非会員用ICカードを回収する。
ここで、度数とは、入金された金額を度数化したもので、例えば、1万円を度数化すると100度数となる。また、発行機20では、会員用ICカード30を利用する場合に、来店ポイントが付与される。付与された来店ポイントは、管理装置13において、会員用ICカード30のIDに基づいて管理されているポイント数に加算される。
信号送受信部20gは、例えば、従業員の所持する店員カード32に対して情報の送受信を行うものである。
表示部20eは、発行機20の動作に伴う所定の情報の表示を行うと共に、後述する情報配信システムによる配信情報の表示を行う表示手段である。この表示部20eでの具体的な情報表示の内容については、後述の動作説明と情報配信システム全体の説明で明らかにする。
図4に示すように、発行機20は、制御部100、カード処理部101、非会員用カード発行部102、選択ボタン検知部103、貨幣識別部104、従業員情報読込部105、釣銭・入金状態検知部106から主に構成されている。
制御部100は、演算装置(CPU)、読み出し専用メモリ(ROM)やランダムアクセスメモリ(RAM)、その他必要に応じて情報を保持し続ける半導体メモリ等の記憶手段から主に構成され、CPUでは、そのROMやRAM等の記憶手段に格納されたプログラムやデータなどを用いて各種の演算処理を実行する。この制御部100では、表示部20e、カード処理部101、非会員用カード発行部102、選択ボタン検知部103、貨幣識別部104、従業員情報読込部105、釣銭・入金状態検知部106の各機部間の信号の出入力、およびネットワーク8を介する管理装置13や配信制御装置90との間の信号の出入力を制御している。
ここで、ROMやRAM等の記憶手段に格納されたプログラムには、会員用ICカード30等を取り扱う発行機20の処理動作に加え、後述する情報配信システムによる情報配信を実施するための処理動作が規定されたプログラムが含まれており、そのプログラムに従って制御部100が情報配信に関する処理を実行するようになっている。情報配信に関する処理は、必要に応じて情報の記憶、配信制御装置90との通信、及び表示部20eの表示動作制御等を行うものとなっており、発行機20は、そのために必要な記憶手段(前記ROMやRAM、その他必要に応じて情報を保持し続ける半導体メモリ等)、通信手段(制御部100が備える前記ネットワーク8を介する信号の出入力制御等)、及び制御手段(制御部100による表示部20eの駆動制御)等の構成を備えている。なお、図1の構成で発行機20が配信制御装置90と通信を行う際には管理装置13を介することになるが、これは上述したように一便法に過ぎないので、以下の説明では特に管理装置13を介する点には言及しない(以下、ネットワーク8に接続された他の機器についての説明でも同様とする。)。
カード処理部101は、カード挿入口20aから挿入された会員用ICカード30に記憶された、例えば、IDやそのIDで管理されている有価情報などの読み取り、その読み取った情報の制御部100への出力、制御部100からの更新された有価情報などの会員用ICカード30への書き込みなどを行うもので、例えば、リーダライタなどで構成される。
非会員用カード発行部102は、紙幣挿入口20bから挿入された紙幣額に対して購入度数ボタン20cで選択された金額に対応する度数を非会員用ICカード31に記録し、さらにIDを付与して発行を行うもので、例えば、リーダライタなどで構成される。さらに、非会員用カード発行部102は、発行する非会員用ICカード31の貯留状態を検知する機能を有し、非会員用ICカード31の貯留の有無を検知することができる。
選択ボタン検知部103は、購入度数ボタン20c、取消/釣りボタン20dが押されたことを検知し、その押された信号に基づいて、制御部100に信号を出力するものである。なお、購入度数ボタン20cの種類は、例えば、図3に示すように、10000円分購入する「10000」、5000円分購入する「5000」、3000円分購入する「3000」、1000円分購入する「1000」、入金額分購入する「全部」などがある。
貨幣識別部104は、紙幣挿入口20bから挿入される4種類の紙幣を識別し、識別した紙幣の情報を制御部100に出力するものである。また、制御部100からの情報に基づいて、紙幣返却口20fから紙幣を返却する。
従業員情報読込部105は、従業員特定情報読取手段として機能し、信号送受信部20gなどで構成される。また、従業員情報読込部105は、発行機20への釣銭や非会員用ICカード31の補給、売上金の回収などの作業を行う従業員を特定可能な情報を、例えば、店員カード32から読み取る。この従業員情報読込部105は、例えば、リーダライタなどで構成される。
釣銭・入金状態検知部106は、発行機20内に貯留されている釣銭の有無の検知、売上金の満杯状態の検知などを行う。また、例えば、釣銭切れ、売上金の満杯などを検知した場合には、例えば、管理装置13などにその旨の情報を出力することもできる。
そして、制御部100によって制御される、表示部20e、カード処理部101、非会員用カード発行部102、選択ボタン検知部103、貨幣識別部104、従業員情報読込部105、釣銭・入金状態検知部106の各機器部は、次のように動作する(図5)。
以下に、図5を参照してその動作を説明する。
発行機20における動作の流れを示した図5は、制御部100によって実行される発行機20でのメインルーチンのフローチャートを示しており、そのプログラムが制御部100の記憶手段に格納され、スタートからリターンまでの処理を制御部100が0.01ms等の時間で実行する高速処理動作を繰り返すものとなっている。このメインルーチンでは、まず、発行機20において配信制御装置90からネットワーク8を介して端末配信情報[i][m]、端末配信量指定情報[i][m]及び端末配信条件[i][m]を受信する(ステップSD1)。
ここで、端末配信情報[i][m]とは、後述する情報配信システムにおいて情報配信先の端末に配信するニュース、天気予報、広告、遊技ホールのサービス情報、遊技ホールや遊技ホール外の店舗における景品の登録情報や値下げ情報、外部通信網1150を介して入力された情報などの配信情報(情報配信システムでは、テロップとして表示される文字情報を配信情報の一例として取り扱う。詳細は後述。)であり、その配信情報の番号ないし数を[i]で表し、配信先の端末を予め割り当てた端末番号の[m]で表している。すなわち、発行機20は、ネットワーク8上の第m番目の端末として、配信制御装置90から端末配信情報[1][m]〜端末配信情報[i][m]のi個の配信情報を受信すると共に、それらの配信情報にそれぞれ対応する端末配信量指定情報[1][m]〜端末配信量指定情報[i][m]と端末配信条件[1][m]〜端末配信条件[i][m]を受信する。端末配信量指定情報[i][m]とは、それぞれ対応する端末配信情報[i][m]を端末において表示させる量(所定期間中の表示量を示す表示の頻度、表示量自体等)を指定する情報であり、端末配信条件[i][m]とは、それぞれ対応する端末配信情報[i][m]を端末において表示させる条件を示す情報である。
発行機20においては、これらの情報を受信した後に、ネットワーク8を介して各端末配信情報[i][m]の配信実績と各端末配信情報[i][m]の配信料金を配信制御装置90に送信する(ステップSD2)。ここにいう配信実績とは、第m番目の端末である発行機20において各端末配信情報[i][m]を表示部20eに表示した実績を示す情報であり、後述する配信情報の表示に関する処理においてカウントされ、そのカウントされた配信実績に応じて配信料金もカウントされることになる(後程詳述する常時表示サブルーチン、配信条件表示サブルーチンにて集計される。)。
なお、以上のステップSD1及びステップSD2で送受信される端末配信情報[i][m]、端末配信量指定情報[i][m]、端末配信条件[i][m]、各端末配信情報[i][m]の配信実績、及び各端末配信情報[i][m]の配信料金については、後述する情報配信システム全体の説明において具体的内容をさらに明らかにする。遊技ホール管理システム全体1Aや遊技ホール管理システム1Bにおいては、以下に説明するようにネットワーク8に接続された他の機器も同様に端末配信情報[i][m]等の送受信をするが、それらの情報についても同様とする。ただし、ネットワーク8に接続された各機器は、それぞれが配信先の端末として予め端末番号を割り当てられており、それぞれの[m]の値は異なるものとなっている。また、ステップSD2中に“(※発行機は属性指定の入力なし)”とあるのは、後述する情報配信システムでは配信希望の属性(特定ジャンルの情報配信を希望する遊技客の属性等)を指定する情報が取り扱われる場合があり、その情報を発行機20では取り扱わないということを示している(取り扱う形態を採用することもできるが、それについては後述する。)。ここにいう属性を指定する情報は、属性指定情報[i][m]として以下の説明に用いるが、その属性指定情報[i][m]の具体的内容についても、後述する情報配信システム全体の説明において明らかにする。
上述したように端末配信情報[i][m]等の送受信をした発行機20においては、常時表示サブルーチンが起動される(ステップSD3)。常時表示サブルーチンとは、受信した端末配信情報[i][m]を概して受信した端末配信量指定情報[i][m]に基づいて表示部20eに表示させる処理であり、そのプログラムが制御部100の記憶手段に格納され、起動要求があればメインルーチンの実行を妨げずに所定時間毎のタイマ割込で制御部100が実行する。この常時表示サブルーチンの処理については、後述する情報配信システム全体の説明において具体的内容を明らかにすることとし、遊技ホール管理システム全体1Aや遊技ホール管理システム1Bにおいて以下に他の機器で起動されるものとする常時表示サブルーチンの処理についても同様とする。
そして、メインルーチンにおける次の処理では、制御部100が、貨幣識別部104からの情報に基づいて、紙幣が紙幣挿入口20bから入金されたか否かを判定する(ステップS110)。
遊技客等が紙幣挿入口20bに紙幣を挿入したとすると、制御部100は、その紙幣挿入による貨幣識別部104からの情報に基づいて入金がされたものと判定し(ステップS110での判定結果がYesとなり)、これによって発行機20では配信条件表示サブルーチンが起動される(ステップSD4)。配信条件表示サブルーチンとは、受信した端末配信情報[i][m]を概して受信した端末配信条件[i][m]と端末配信量指定情報[i][m]に基づいて表示部20eに表示させる処理であり、そのプログラムが制御部100の記憶手段に格納され、起動要求があればメインルーチンの実行を妨げずに所定時間毎のタイマ割込で制御部100が実行する。この配信条件表示サブルーチンの処理についても、後述する情報配信システム全体の説明において具体的内容を明らかにすることとし、遊技ホール管理システム全体1Aや遊技ホール管理システム1Bにおいて以下に他の機器で起動されるものとする配信条件表示サブルーチンの処理についても同様とする。
ステップS110の判定で、紙幣が紙幣挿入口20bから入金されたと判定した(ステップS110のYes)場合には、上述のように配信条件表示サブルーチンが起動され(ステップSD4)、貨幣識別部104は、入金された紙幣の識別を行い、その識別情報を制御部100に出力する(ステップS111)。また、貨幣識別部104で識別された紙幣は、発行機20内の紙幣回収部(図示しない)に回収される(ステップS111)。
続いて、制御部100は、選択ボタン検知部103からの情報に基づいて、購入度数ボタン20cで希望のボタンが押されたか否かを判定する(ステップS112)。
ステップS112の判定で、OFFのままの場合(ステップS112の「OFFのまま」)には、制御部100は、ステップS120以降の処理を実行する。例えば、この状態で、制御部100は、選択ボタン検知部103からの情報に基づいて、取消/釣りボタン20dが押されたと判定されると(ステップS120のYes)、入金された紙幣は紙幣返却口20fから返却され(ステップS121)、リターンしてスタートに戻る。
ステップS112の判定で、希望の金額の購入度数ボタン20cが押されたことが選択ボタン検知部103で判定された場合(ステップS112の「ON履歴」)には、例えば、購入度数ボタン20cが連続して押されていても同じ動作を繰り返さないようにするために、購入度数ボタン20cのON履歴がクリアされる(ステップS113)。そして、選択された購入度数ボタン20cの情報は、制御部100に出力される。
次に、制御部100は、貨幣識別部104で識別された紙幣の金額と選択ボタン検知部103から出力された選択された購入度数ボタン20cの金額の情報に基づいて、入金額が購入度数ボタン20cの金額以上か否かを判定する(ステップS114)。
ステップS114の判定で、識別された紙幣の金額が購入度数ボタン20cの金額より小さい場合(ステップS114のNo)には、制御部100はステップS120以下の処理を実行し、例えば、この状態で、制御部100は、選択ボタン検知部103からの情報に基づいて、取消/釣りボタン20dが押されたと判定されると(ステップS120のYes)、入金された紙幣は紙幣返却口20fから返却され(ステップS121)、リターンしてスタートに戻る。
一方、ステップS114の判定で、識別された紙幣の金額が購入度数ボタン20cの金額以上の場合(ステップS114のYesの場合)には、制御部100は、カード処理部101からの情報に基づいて、会員用ICカード30が挿入されているか否かを判定する(ステップS115)。
ステップS115の判定で、会員用ICカード30が挿入されていないと判定した場合(ステップS115のNo)には、ステップS127に進む。
ステップS115の判定で、会員用ICカード30が挿入されていると判定した場合(ステップS115のYes)には、カード処理部101は、会員用ICカード30に記憶されたIDを読み取り、読み取ったIDを制御部100に出力する(ステップS116)。さらに、制御部100は、そのID、貨幣識別部104で識別された紙幣の金額、選択された購入度数ボタン20cの金額をネットワーク8を介して管理装置13に送信する(ステップS116)。また、会員用ICカード30を利用の場合に付与される来店ポイントが付与され、付与された来店ポイントは、管理装置13において、会員用ICカード30のIDに基づいて管理されているポイント数に加算される(ステップS116)。管理装置13は、読み取られたIDの度数残高に、購入した度数を追加し、その更新された情報をネットワーク8を介して制御部100に出力する(ステップS116)。
また、制御部100は、その情報をカード処理部101に出力し、カード処理部101は、その情報を表示部20eに出力し、表示部20eは、例えば、度数残高などを表示する(ステップS117)。なお、このように度数残高等の遊技に関連した情報を表示する場合において、上記常時表示サブルーチンや配信条件表示サブルーチンによる配信情報の表示を如何なる形態で行うかについては、後述する情報配信システム全体の説明で明らかにする(この遊技ホール管理システム全体1Aや遊技ホール管理システム1Bの説明では、以下、他にも遊技に関連した情報や機器の動作上必要な情報を所定の表示部に表示する場合があるが、それらの場合における配信情報の表示形態についても同様とする。)。
また、会員用ICカード30は、カード処理部101によってカード挿入口20aから返却される(ステップS118)。
ここで、制御部100は、貨幣識別部104で識別された紙幣の金額から選択された購入度数ボタン20cの金額を減じ、残金額に対応する情報を表示部20eに出力する。そして、制御部100から出力された残金額に対応する情報に基づいて、表示部20eでは、その残金額を表示する(ステップS119)。
ここで、制御部100は、選択ボタン検知部103からの情報に基づいて、取消/釣りボタン20dが押されたか否かを判定する(ステップS120)。
ステップS120の判定で、取消/釣りボタン20dが押されたと判定した場合(ステップS120のYes)には、入金された紙幣は紙幣返却口20fから返却され(ステップS121)、リターンしてスタートに戻る。
一方、ステップS120の判定で、取消/釣りボタン20dが押されていないと判定した場合(ステップS120のNo)には、そのままリターンしてスタートに戻る。
次に、ステップS110の判定で、紙幣が紙幣挿入口20bから入金されていないと判定した(ステップS110のNo)場合には、続いて、制御部100は、カード処理部101にカードが挿入されているか否かを判定する(ステップS122)。ここで、カードとは、会員用ICカード30、非会員用ICカード31に限らず、他の種類のカードも含む。
ステップS122の判定で、カード処理部101にカードが挿入されていないと判定した(ステップS122のNo)場合には、リターンしてスタートに戻る。
一方、遊技客等がカード挿入口20aにカードを挿入すると、制御部100は、そのカード挿入によるカード処理部101からの情報に基づいてカードが挿入されているものと判定し(ステップS122での判定結果がYesとなり)、これによって発行機20では配信条件表示サブルーチンが起動される(ステップSD4)。
ステップS122の判定で、カード処理部101にカードが挿入されていると判定した(ステップS122のYes)場合には、上述のように配信条件表示サブルーチンが起動され(ステップSD4)、続いて、制御部100は、カード処理部101に挿入されているカードが他の遊技ホールの非会員用ICカードか否かを判定する(ステップS123)。
ステップS123の判定で、挿入されているカードが他の遊技ホールの非会員用ICカードでないと判定した(ステップS123のNo)場合には、その挿入されているカードは、カード挿入口20aから返却され(ステップS124)、リターンしてスタートに戻る。
ステップS123の判定で、挿入されているカードが他の遊技ホールの非会員用ICカードであると判定した(ステップS123のYes)場合には、制御部100は、カード処理部101からの情報に基づいて、IDを読み取り、そのIDを管理装置13に出力する。管理装置13は、そのIDを認証し、制御部100にそのIDに基づく残度数の情報などを出力する(ステップS125)。
また、制御部100は、カード処理部101からの情報に基づいて、他の遊技ホールの非会員用ICカードのIDを消去する。そして、その非会員用ICカードは、カード処理部101によってカード回収部に搬送され、発行機20内に回収される(ステップS126)。
また、制御部100は、カード処理部101にカード貯留部に貯留された非会員用ICカード31を取り出し、この取出された非会員用ICカード31にIDを記録させるための指示をカード処理部101に出力する。この情報に基づいて、カード処理部101は、カード貯留部から非会員用ICカード31を取り出し、当遊技ホールにて使用可能な所定のIDを付与する(ステップS127)。そして、このIDを制御部100は、管理装置13に出力して登録する。
なお、この際、他の遊技ホールの非会員用ICカードのIDをこの新たに付与されたIDに基づいて、管理装置13に出力して管理する。また、他の遊技ホールの非会員用ICカードの情報は、管理装置13と通信可能に接続された情報管理センタ16から入手することができる。これによって、他の遊技ホールの非会員用ICカードには、ID情報しか記憶されていなくても、残度数などの有価価値情報を得ることができる。また、非会員用ICカードにIDとともに残度数などの有価価値情報を記憶する場合には、直接、他の遊技ホールの非会員用ICカードから残度数などの有価価値情報の読み取り、または書き込みを行うことができる。
さらに、制御部100は、新たに発行する非会員用ICカード31のIDに基づいて、購入度数などの情報を、管理装置13にIDに基づいて出力し、管理装置13では、IDに基づいて購入度数などの情報を記憶するとともに、度数の有効期限を記憶する(ステップS128)。
そして、この新たな非会員用ICカード31は、カード挿入口20aから発行される(ステップS129)。
なお、発行機20の動作は、上述した動作に限られるものではなく、例えば、釣銭切れに伴う釣銭補充、入金紙幣等が満杯になったときの入金回収、発行する非会員用ICカード31がなくなったときのカード補充等の要求、その要求に対して従業員が行う作業等に関する処理を必要に応じて実行することとしてもよい。また、発行機20に呼出ボタン等を設け、紙幣が詰まったときや非会員用ICカード31が発行されないとき等に遊技客に呼出ボタンを押させるようにし、その呼出ボタン押下や従業員の対応に関する処理等を必要に応じて実行することとしてもよい。そして、これらの要求や呼出し等を従業員に報知したり解除したりする処理では、その要求信号、呼出信号ないし解除信号等を管理装置13に送信し、管理装置13が無線通信システム23を介して所定の報知動作等を実行するようにしてもよい(ネットワーク8に接続された以下の他の機器で作業の要求等を報知ないし解除する場合についても同様である。)。
(再プレー受付機12)
図6は、再プレー受付機12の外観を示す平面図、図7は、再プレー受付機12の構成部を示す図、図8は、再プレー受付機12における動作の流れを示すフローチャートである。
まず、図6を参照して、再プレー受付機12の構成について説明する。
図6には、再プレー受付機12を正面から見た図が示されており、再プレー受付機12の正面には、カード挿入口12a、暗証番号入力用テンキーボード12b、端玉/端メダル返却ボタン12c、カード返却ボタン12d、再プレー受付ボタン12e、端玉/端メダル受取口12f、表示部12g、信号送受信部12hが主に設けられている。
再プレー受付機12は、会員用ICカード30に記憶されたIDと共に、管理装置13の再プレーFLG、貯玉数および再プレー用貯玉数の情報を書き換えるための要求信号を、ネットワーク8を介して管理装置13に送信し、再プレーを行える状態にするものである。
再プレーFLGは、管理装置13に書き込まれている情報で、再プレーを可能にしたり、不可能にしたりするものであり、例えば、1が書き込まれていれば再プレー可能、0が書き込まれていれば再プレー不可能になる。ここで、再プレーとは、計数機9において計数され貯玉された貯玉数のうち所定の金額(例えば1万円)に相当する玉数を再プレー用貯玉数とし、その再プレー用貯玉数分の貸玉の貸し出しによって、遊技をすることをいう。また、再プレー受付機12では、会員用ICカード30の利用によって付与されるポイントを、例えば、再プレー用貯玉数に還元することもできる。
表示部12gは、再プレー受付機12の動作に伴う所定の情報の表示を行うと共に、後述する情報配信システムにおいて情報配信先の端末に配信するニュース、天気予報、広告、遊技ホールのサービス情報、遊技ホールや遊技ホール外の店舗において景品の登録情報や値下げ情報、外部通信網1150を介して入力された情報などの配信情報の表示を行う表示手段である。この表示部12gでの具体的な情報表示の内容については、後述の動作説明と情報配信システム全体の説明で明らかにする。
信号送受信部12hは、例えば、従業員の所持する店員カード32に対して情報の送受信を行うものである。
図7に示すように、再プレー受付機12は、制御部150、カード処理部151、端玉返却部152、選択ボタン検知部153、従業員情報読込部154から主に構成されている。
制御部150は、演算装置(CPU)、読み出し専用メモリ(ROM)やランダムアクセスメモリ(RAM)、その他必要に応じて情報を保持し続ける半導体メモリ等の記憶手段から主に構成され、CPUでは、そのROMやRAM等の記憶手段に格納されたプログラムやデータなどを用いて各種の演算処理を実行する。この制御部150では、表示部12g、カード処理部151、端玉返却部152、選択ボタン検知部153、従業員情報読込部154の各機部間の信号の出入力、および、ネットワーク8を介する管理装置13や配信制御装置90との間の信号の出入力を制御している。
ここで、ROMやRAM等の記憶手段に格納されたプログラムには、再プレーの受付に関する再プレー受付機12の処理動作に加え、情報配信システムによる情報配信を実施するための処理動作が規定されたプログラムが含まれており、そのプログラムに従って制御部150が情報配信に関する処理を実行するようになっている。情報配信に関する処理は、必要に応じて情報の記憶、配信制御装置90との通信、及び表示部12gの表示動作制御等を行うものとなっており、再プレー受付機12は、そのために必要な記憶手段(前記ROMやRAM、その他必要に応じて情報を保持し続ける半導体メモリ等)、通信手段(制御部150が備える前記ネットワーク8を介する信号の出入力制御等)、及び制御手段(制御部150による表示部12gの駆動制御)等の構成を備えている。
カード処理部151は、カード挿入口12aから挿入された会員用ICカード30に記憶された、例えば、IDやそのIDで管理されている有価情報などの読み取り、その読み取った情報の制御部150への出力、制御部150からの更新された有価情報などの会員用ICカード30への書き込みなどを行うもので、例えば、リーダライタなどで構成される。
端玉返却部152は、例えば、貯玉数が少数で、その貯玉を再プレー受付をせずに返却するため端玉/端メダル返却ボタン12cが押された場合に、端玉/端メダル受取口12fから、その少数の貯玉である端玉を返却するものである。また、端玉返却部152は、返却する貯玉の有無を検知する端玉有無検知部としての機能も有している。
選択ボタン検知部153は、暗証番号入力用テンキーボード12b、端玉/端メダル返却ボタン12c、カード返却ボタン12d、再プレー受付ボタン12eが押されたことを検知し、その押された信号に基づいて、制御部150に信号を出力するものである。
従業員情報読込部154は、従業員特定情報読取手段として機能し、信号送受信部12hなどで構成される。また、従業員情報読込部154は、再プレー受付機12への端玉の補給などの作業を行う従業員を特定可能な情報を、例えば、店員カード32から読み取る。この従業員情報読込部154は、例えば、リーダライタなどで構成される。
そして、制御部150によって制御される、表示部12g、カード処理部151、端玉返却部152、選択ボタン検知部153、従業員情報読込部154の各機器部は、次のように動作する(図8)。
以下に、図8を参照してその動作を説明する。
再プレー受付機12における動作の流れを示した図8は、制御部150によって実行される再プレー受付機12でのメインルーチンのフローチャートを示しており、そのプログラムが制御部150の記憶手段に格納され、スタートからリターンまでの処理を制御部150が0.01ms等の時間で実行する高速処理動作を繰り返すものとなっている。このメインルーチンでは、まず、再プレー受付機12において配信制御装置90からネットワーク8を介して端末配信情報[i][m]、端末配信量指定情報[i][m]及び端末配信条件[i][m]を受信する(ステップSD1)。すなわち、再プレー受付機12は、ネットワーク8上の第m番目の端末として、配信制御装置90から端末配信情報[1][m]〜端末配信情報[i][m]のi個の配信情報を受信すると共に、それらの配信情報にそれぞれ対応する端末配信量指定情報[1][m]〜端末配信量指定情報[i][m]と端末配信条件[1][m]〜端末配信条件[i][m]を受信する。
再プレー受付機12においては、これらの情報を受信した後に、ネットワーク8を介して各端末配信情報[i][m]の配信実績と各端末配信情報[i][m]の配信料金を配信制御装置90に送信する(ステップSD2)。ここにいう配信実績は、第m番目の端末である再プレー受付機12において各端末配信情報[i][m]を表示部12gに表示した実績を示す情報であり、後述する配信情報の表示に関する処理においてカウントされ、そのカウントされた配信実績に応じて配信料金もカウントされることになる(後程詳述する常時表示サブルーチン、配信条件表示サブルーチンにて集計される。)。なお、ステップSD2中に“(※再プレー受付機は属性指定の入力なし)”とあるように、再プレー受付機12でも上記発行機20と同様に属性を指定する情報は取り扱わない(取り扱う形態を採用することもできるが、それについては後述する。)。
このようにして端末配信情報[i][m]等の送受信をした再プレー受付機12においては、常時表示サブルーチンが起動される(ステップSD3)。再プレー受付機12で起動される常時表示サブルーチンは、受信した端末配信情報[i][m]を概して受信した端末配信量指定情報[i][m]に基づいて表示部12gに表示させる処理であり、そのプログラムが制御部150の記憶手段に格納され、起動要求があればメインルーチンの実行を妨げずに所定時間毎のタイマ割込で制御部150が実行する。
そして、メインルーチンにおける次の処理では、制御部150が、カード処理部151からの情報に基づいて、会員用ICカード30が挿入されているか否かを判定する(ステップS160)。
ステップS160の判定で、会員用ICカード30が挿入されていないと判定した場合(ステップS160のNo)には、そのままリターンしてスタートに戻る。
一方、会員である遊技客がカード挿入口12aに会員用ICカード30を挿入すると、制御部150は、そのカード挿入によるカード処理部151からの情報に基づいて会員用ICカード30が挿入されたものと判定し(ステップS160での判定結果がYesとなり)、これによって再プレー受付機12では配信条件表示サブルーチンが起動される(ステップSD4)。再プレー受付機12で起動される配信条件表示サブルーチンは、受信した端末配信情報[i][m]を概して受信した端末配信条件[i][m]と端末配信量指定情報[i][m]に基づいて表示部12gに表示させる処理であり、そのプログラムが制御部150の記憶手段に格納され、起動要求があればメインルーチンの実行を妨げずに所定時間毎のタイマ割込で制御部150が実行する。
ステップS160の判定で、会員用ICカード30が挿入されていると判定した場合(ステップS160のYes)には、上述のように配信条件表示サブルーチンが起動され(ステップSD4)、カード処理部151は、会員用ICカード30に記憶されたIDおよび暗証番号を読み取り、制御部150に出力する(ステップS161)。
続いて、選択ボタン検知部153は、暗証番号入力用テンキーボード12bで入力された暗証番号を検知し、その検知信号を制御部150に出力する(ステップS162)。制御部150は、会員用ICカード30から読み取られた暗証番号と暗証番号入力用テンキーボード12bで入力された暗証番号とを比較判定する(ステップS163)。
ステップS163の判定で、双方の番号が一致しない場合(ステップS163の「NG」)には、カード処理部151によって、会員用ICカード30をカード挿入口12aから返却(ステップS164)し、リターンしてスタートに戻る。
一方、ステップS163の判定で、双方の番号が一致した場合(ステップS163の「OK」)は、カード処理部151は、読み取ったIDを、制御部150に出力し、さらに制御部150は、そのIDをネットワーク8を介して管理装置13に送信する(ステップS165)。そして、管理装置13は、そのIDで管理されている貯玉数などを読み取る(ステップS165)。
次に、選択ボタン検知部153は、端玉/端メダル返却ボタン12c、カード返却ボタン12d、再プレー受付ボタン12eのいずれかのボタンが押されたことを検知し、その情報を制御部150に出力する(ステップS166)。
ステップS166の判定で、端玉/端メダル返却ボタン12cが押されたと判定した場合(ステップS166の「端玉/端メダル返却ボタン」)には、制御部150からネットワーク8を介して管理装置13に出力される。そして、管理装置13から端玉分の返却信号が、制御部150を介して端玉返却部152に出力され、端玉返却部152によって、端玉が端玉/端メダル受取口12fから返却される(ステップS167)。ここで、端玉/端メダル返却ボタン12cは、貯玉数が少数で、その貯玉を再プレー受付をせずに返却したい場合に押されるもので、それによって、端玉/端メダル受取口12fから返却されるのが端玉である。そして、リターンしてスタートに戻る。
ステップS166の判定で、カード返却ボタン12dが押されたと判定した場合(ステップS166の「カード返却ボタン」)には、カード処理部151は、会員用ICカード30をカード挿入口12aから返却する(ステップS168)。そして、リターンしてスタートに戻る。
ステップS166の判定で、再プレー受付ボタン12eが押されたと判定した場合(ステップS166の「再プレー受付ボタン」)には、その検知信号は、制御部150からネットワーク8を介して管理装置13に出力される。そして、管理装置13において、ステップS165でIDに基づいて読み取られた貯玉数(X1)が次の式(1)(パチンコの場合)を満たすか否かが判定される(ステップS169)。
X1 ≧ 2500+2500×手数料レート … 式(1)
ステップS169の判定で、Noの場合、再プレー用貯玉数(Y1)が次の式(2)から算出される(ステップS170)。
Y1 = X1 − X1×(手数料レート) … 式(2)
ここで、手数料レートは、例えば、0.375などであり、この値は任意に変更される。
そして、管理装置13において、IDに基づいて再プレー用貯玉数(Y1)が登録され(ステップS170)、貯玉数は0と書き換えられる(ステップS171)。
ステップS169の判定で、式(1)を満たすと判定した場合(ステップS169のYes)には、管理装置13において、貯玉数(X2)は次の式(3)の値に書き換えられ(ステップS172)、再プレー用貯玉数が2500に登録される(ステップS173)。
X2 = X1−2500−2500×(手数料レート) … 式(3)
ステップS170またはステップS173で、再プレー用貯玉数が登録されると、IDに基づいて管理装置13の再プレーFLGを1に書き換え、再プレー可能な状態にし(ステップS174)、リターンしてスタートに戻る。
上記式(1)、(2)、(3)はパチンコ台を対象としたものであるが、スロットマシンを対象とする場合、2500玉に代えて1万円分の500メダルとすることができる。再プレー受付機12に切替ボタンなどを設け、その切替ボタンで、パチンコ台およびスロットマシンのどちらの再プレー受付をするかを選択できるようにすることもできる。また、それぞれ、別体式の再プレー受付機12として設けられてもよい。
ここで、再プレー受付機12における処理は、上記処理に限るものではない。例えば、再プレー用貯玉を、再プレー受付機12の端玉/端メダル受取口12fに排出させてもよい。また、再プレー受付機12は単独で構成されるものに限らず、例えば、台間機3、4、6に併設されてもよい。この場合、台間機3、4、6には、暗証番号入力用テンキーボードなどがさらに設けられる。
さらに、再プレー受付機12では、例えば、端玉切れに伴う端玉補充等の要求、その要求に対して従業員が行う作業等に関する処理を必要に応じて実行することとしてもよい。また、再プレー受付機12に呼出ボタン等を設け、端玉切れ以外の原因で端玉が排出されないとき等に遊技客に呼出ボタンを押させるようにし、その呼出ボタン押下や従業員の対応に関する処理等を必要に応じて実行することとしてもよい。なお、端玉切れについては、例えば、ロート状に形成された端玉の収納部の下方に設置された投光部と受光部からなる光センサで監視し、光が遮断されれば端玉有と検知され、光が遮断されなければ端玉無と検知されるようにしてもよい。
(台間機3、4、6)
次に、有効期限設定機能付き記憶媒体処理装置として機能する台間機3、4、6について、図9に示された台間機3、4、6の平面図を参照して説明する。
図9には、3種類の台間機3、4、6を正面から見た図が示されており、(a)の台間機3(ユニット)および(b)の台間機4(サンド)はパチンコ用であり、(c)の台間機6(台間メダル貸し機)はスロットマシン用である。
台間機3(ユニット)は、パチンコ機2と情報通信ができるので、パチンコ機2の貸玉ボタンが押されると、パチンコ機2内部からパチンコ機2の上皿へ直接パチンコ玉を供給することができる。一方、台間機4(サンド)は、パチンコ機2と情報通信ができないので、パチンコ玉は、サンドのノズルよりパチンコ機2の上皿へ供給される。
また、台間機6(台間メダル貸し機)は、台間機4(サンド)と同様に遊技機と情報通信ができないので、メダルは、台間機6(台間メダル貸し機)のメダル払出口に供給され、遊技客によってスロットマシン5に移動される。なお、台間機6(台間メダル貸し機)のメダル払出口にノズルを取り付け、自動的にメダルがスロットマシン5のメダル払出口に供給されるようにしてもよい。
また、各台間機3、4、6には、カード挿入口3a、4a、6a、貸玉ボタン3b、4b(遊技機に貸玉ボタンを有しているので台間機3(ユニット)にはない場合もある。)、再プレー用貸玉ボタン3c、4c、貸メダルボタン6b、再プレー用貸メダルボタン6c、返却ボタン3d、4d、6d、表示部3e、4e、6e、ランプ3f、4f、6f、カード回収部3g、4g、6g、紙幣挿入口3h、4h、6h、信号送受信部3i、4i、6iなどが設けられている。また、図10に示すように、台間機3、4、6内には、制御部200、カード処理機201、電源回路202、貯留機構付き紙幣識別装置(ビルバリ)203などが設置されている。
カード処理機201は、カード挿入口3a、4a、6aから挿入された会員用ICカード30または非会員用ICカード31を搬送手段によって所定の位置に移動し、会員用ICカード30または非会員用ICカード31からIDなどの情報を読み取るものであり、例えば、リーダライタなどで構成される。また、カード処理機201は、カード処理機201内に設けられた度数が「0」となった非会員用ICカード31を貯留するカード貯留部(図示しない)から非会員用ICカード31を取り出し、例えば、IDなどを記憶させてカード挿入口3a、4a、6aから再発行することもできる。
ここで、1枚の会員用ICカード30または非会員用ICカード31がカード挿入口3a、4a、6aから挿入されると、例えば、ソレノイドなどの機械的なカード挿入防止手段(図示しない)によって、カード挿入口3a、4a、6aが封鎖されるので、他の会員用ICカード30または非会員用ICカード31を挿入することはできなくなる。これによって、複数の会員用ICカード30または非会員用ICカード31がカード挿入口3a、4a、6aに挿入されることで生じるカード詰りなどを防止することができる。また、ソレノイドなどの機械的なカード挿入防止手段を用いずに、他の方法でカード詰りなどを防止してもよい。
貸玉ボタン3b、4bは、遊技客がパチンコ玉の貸し出しを要求するときに、押されるボタンである。例えば、貸玉ボタン3b、4bが1回押されると500円分のパチンコ玉が貸し出しされる。なお、パチンコ玉の貸し出しは、500円単位で行われる。
貸メダルボタン6bは、遊技客がメダルの貸し出しを要求するときに押されるボタンである。例えば、貸メダルボタン6bが1回押されると1000円分のメダルが貸し出しされる。なお、メダルの貸し出しは、1000円単位で行われる。
再プレー用貸玉ボタン3c、4cおよび再プレー用貸メダルボタン6cは、再プレー受付機12において再プレー手続が行われた会員用ICカード使用時にのみ利用され、再プレー用に利用することができるパチンコ玉またはメダルを貸し出しするときに押される。
表示部3e、4e、6eは、それぞれ台間機3、4、6の動作に伴う所定の情報の表示を行うと共に、情報配信システムによる配信情報の表示を行う表示手段である。台間機3、4、6の動作に伴う情報表示としては、例えば、度数などを表示する。これによって、度数を確認でき、入金のタイミングを図ることができる。また、表示部3e、4e、6eには、度数以外の情報を表示してもよい。
これらの表示部3e、4e、6eは、それぞれ、タッチパネル式EL(Electro Luminescence)ディスプレイ等によって構成されたタッチパネルを有する表示手段となっており、表示内容に対応してタッチパネルに配置される種々の操作キーにおいて遊技客等のタッチ操作を受け付け、そのタッチ操作によるキー操作入力を制御部200に供給すると共に、操作キー以外の任意的なタッチ操作(操作対象の表示を特定せず、単に表示画面中の任意領域に触れるだけのタッチ操作)も受け付け、その任意的なタッチ操作による操作入力も制御部200に供給する。表示部3e、4e及び6eでは、この遊技客等のタッチ操作に応じた情報の表示も行うが、具体的な情報表示の内容については、後述の動作説明と情報配信システム全体の説明で明らかにする。
ランプ3f、4f、6fは、遊技している遊技客が、会員または非会員なのかを視覚的に識別するためのもので、例えば、会員の場合は赤色、非会員の場合は青色が発光する。
カード回収部3g、4g、6gは、カード処理機201の非会員用ICカード31を貯留するカード貯留部において、非会員用ICカード31の貯留限度量に達した場合に、非会員用ICカード31を回収するものである。例えば、カード貯留部に貯留された非会員用ICカード31が満杯となった際に、貯留された非会員用ICカード31の一部をカード貯留部に設けられたカード排出部に導いて落下させ、カード回収部3g、4g、6gに回収する。カード回収部3g、4g、6gに回収された非会員用ICカード31は、店員などによって、例えば、営業終了後などに回収される。
信号送受信部3i、4i、6iは、例えば、従業員の所持する店員カード32に対して情報の送受信を行うものである。ここで、スロットマシン用の台間機6においては、2つの台間機を併設した構成になっており、信号送受信部6iを隣接して配置すると、誤った情報、つまり、左側のスロットマシン5に対する情報を右側のスロットマシン5に対する情報として認識した情報を送受信することがある。そこで、ここでは、誤った情報の送受信を防止するため、2つの台間機を併設した構成を有する台間機6では、信号送受信部6iを離れた位置に配置している。
制御部200は、台間機3、4、6内の各構成機器の制御、台間機3、4、6以外の、例えば、島コンピュータ7などとの情報通信を行うものであり、インターフェース回路200a、CPU200b、ROM200c、RAM200dから主に構成される。
電源回路202は、台間機3、4、6内の各構成機器を駆動するための電力を各構成機器に供給するものである。
貯留機構付き紙幣識別装置(ビルバリ)203は、紙幣挿入口3h、4h、6hから挿入される4種類の紙幣に対応できるコンパクトサイズの紙幣識別機であり、台間機3、4、6および島コンピュータ7と情報通信ができるように接続されている。なお、貯留機構付き紙幣識別装置(ビルバリ)203は、所定の紙幣のみ、例えば千円札のみを受け付けるようにすることもできる。
ところで、遊技ホール管理システム1Bにおいては、遊技客等の人が来たことを台間機等で検知するための手段が設けられているが、その手段が個別計数機2Cの人体検知センサに限られるものでないのは上述した通りである。そこで、かかる手段である人体検知センサとして、ここで行う台間機3、4、6の説明においては、各遊技機の座席に着座センサが設けられている場合を想定する。具体的には、各遊技機の座席にそれぞれ着座センサが設けられており、各遊技機の台間機に対しては、当該各遊技機の座席に遊技客等が着席するとONになる着座センサの検知信号が制御部200に供給されるものとする。
次に、台間機3、4、6の動作について、図11及び図12を参照して説明する。
各台間機3、4、6における基本的な動作は同じであるので、ここでは、一例として台間機3(ユニット)における動作について説明する。図11は、台間機3の構成部を示す図、図12は、台間機3における動作の流れを示すフローチャートである。
また、ここでは、会員用ICカード30または非会員用ICカード31は、IDだけを有し、その他の情報は管理装置13において管理されるシステムにおける動作の説明をする。なお、上述したように、会員用ICカード30または非会員用ICカード31には、ID以外に度数などの有価価値情報を記憶させて使用することもできる。
さらに、この説明では、会員用ICカード30を利用する場合には、再プレー受付機12で再プレー受付された後においては、再プレーFLGが1、再プレーに利用可能な玉数を再プレー用貯玉数として管理装置13が有しているシステムであることを前提とする。
図11に示すように、台間機3は、制御部300、カード処理部301、選択ボタン検知部302、貨幣識別部303、従業員情報読込部304から主に構成されている。
制御部300は、前述した制御部200などで構成され、演算装置(CPU)、読み出し専用メモリ(ROM)やランダムアクセスメモリ(RAM)、その他必要に応じて情報を保持し続ける半導体メモリ等の記憶手段から主に構成され、CPUでは、そのROMやRAM等の記憶手段に格納されたプログラムやデータなどを用いて各種の演算処理を実行する。この制御部300では、表示部3e、カード処理部301、選択ボタン検知部302、貨幣識別部303、従業員情報読込部304の各機部間の信号の出入力、および、島コンピュータ7、ネットワーク8を介する管理装置13や配信制御装置90との間の信号の出入力を制御している。ここで、島コンピュータ7は、パチンコ機2、スロットマシン5および台間機3、4、6と、ネットワーク8との間の情報の通信を行うもので、データロガなどで構成されている。
制御部300に対しては、表示部3eのタッチパネルから遊技客等のタッチ操作に応じた操作入力信号が供給され、上記着座センサから遊技客等が着席するとONになる着座検知信号も供給される。タッチパネルから供給される操作入力信号には、上述した操作キーのタッチ操作によるキー操作入力を示す信号と任意的なタッチ操作による操作入力を示す信号があり、遊技客等が任意的なタッチ操作をしたときの操作入力信号は、操作対象を特定せずに単に表示画面に触れたこと(単にタッチ操作があったということだけ)を制御部300に知らせる信号となる。
制御部300のROMやRAM等の記憶手段に格納されたプログラムには、パチンコ玉の貸出し等を行う台間機3の処理動作に加え、後述する情報配信システムによる情報配信を実施するための処理動作が規定されたプログラムが含まれており、そのプログラムに従って制御部300が情報配信に関する処理を実行するようになっている。情報配信に関する処理は、必要に応じて情報の記憶、配信制御装置90との通信、及び表示部3eの表示動作制御等を行うものとなっており、台間機3は、そのために必要な記憶手段(前記ROMやRAM、その他必要に応じて情報を保持し続ける半導体メモリ等)、通信手段(制御部300が備える前記島コンピュータ7、ネットワーク8を介する信号の出入力制御等)、及び制御手段(制御部300による表示部3eの駆動制御)等の構成を備えている。
カード処理部301は、カード挿入口3aから挿入された会員用ICカード30または非会員用ICカード31に記憶された、例えば、IDやそのIDで管理されている有価情報などの読み取り、その読み取った情報の制御部300への出力、制御部300からの更新された有価情報などの会員用ICカード30または非会員用ICカード31への書き込みなどを行うもので、例えば、カード処理機201などで構成される。なお、ここでは、カード処理部301としてカード処理機201を用いた構成とする。
また、カード処理部301は、非会員用ICカード31を発行する場合に、非会員用ICカード31にIDなどを記憶させる。さらに、カード処理部301は、カード搬送ベルトなどによるカード搬送手段を有し、カード搬送手段は、例えば、カード挿入口3aから挿入された会員用ICカード30または非会員用ICカード31をリーダライタ部と通信可能な位置に移動することなどを行う。また、カード処理部301は、発行する非会員用ICカード31の貯留状態を検知する機能を有し、非会員用ICカード31の貯留の有無を検知することができる。
選択ボタン検知部302は、貸玉ボタン3b、再プレー用貸玉ボタン3c、返却ボタン3dが押されたことを検知し、その押された信号に基づいて、制御部300に信号を出力するものである。表示部3eにおいて、タッチ操作に応じた操作入力信号を制御部300に供給するタッチパネルの部分の構成は、この選択ボタン検知部302に含まれるものとしてもよい。
貨幣識別部303は、貯留機構付き紙幣識別装置203からの信号に基づき4種類の紙幣を識別し、識別した紙幣の情報を制御部300に出力するものである。
従業員情報読込部304は、従業員特定情報読取手段として機能し、信号送受信部3iなどで構成される。また、従業員情報読込部304は、台間機3への貯留されるカードである非会員ICカード31の補給、玉箱を計数機9まで運ぶなどの作業を行う従業員を特定可能な情報を、例えば、店員カード32から読み取る。この従業員情報読込部304は、例えば、リーダライタなどで構成される。
そして、制御部300によって制御される、表示部3e、カード処理部301、選択ボタン検知部302、貨幣識別部303、従業員情報読込部304の各機器部は、次のように動作する(図12)。
以下に、図12を参照して動作を説明する。
台間機3における動作の流れを示した図12は、制御部300によって実行される台間機3でのメインルーチンのフローチャートを示しており、そのプログラムが制御部300の記憶手段に格納され、スタートからリターンまでの処理を制御部300が0.01ms等の時間で実行する高速処理動作を繰り返すものとなっている。このメインルーチンでは、まず、台間機3において配信制御装置90からネットワーク8(及び島コンピュータ7)を介して端末配信情報[i][m]、端末配信量指定情報[i][m]及び端末配信条件[i][m]を受信する(ステップSD1)。すなわち、台間機3は、ネットワーク8上の第m番目の端末として、配信制御装置90から端末配信情報[1][m]〜端末配信情報[i][m]のi個の配信情報を受信すると共に、それらの配信情報にそれぞれ対応する端末配信量指定情報[1][m]〜端末配信量指定情報[i][m]と端末配信条件[1][m]〜端末配信条件[i][m]を受信する。
台間機3においては、これらの情報を受信した後に、ネットワーク8を介して(島コンピュータ7からネットワーク8を介して)各端末配信情報[i][m]の配信実績、各端末配信情報[i][m]の配信料金、及び属性指定情報[i][m]を配信制御装置90に送信する(ステップSD5)。ここにいう配信実績は、第m番目の端末である台間機3において各端末配信情報[i][m]を表示部3eに表示した実績を示す情報であり、後述する配信情報の表示に関する処理においてカウントされ、そのカウントされた配信実績に応じて配信料金もカウントされることになる(後程詳述する常時表示サブルーチン、配信条件表示サブルーチンにて集計される。)。また、属性指定情報[i][m]は、第m番目の端末である台間機3において配信希望の属性を指定する情報であり、台間機3に属性を指定する入力があったときに送信される。
このようにして端末配信情報[i][m]等の送受信をした台間機3においては、常時表示サブルーチンが起動される(ステップSD3)。台間機3で起動される常時表示サブルーチンは、受信した端末配信情報[i][m]を概して受信した端末配信量指定情報[i][m]に基づいて表示部3eに表示させる処理であり、そのプログラムが制御部300の記憶手段に格納され、起動要求があればメインルーチンの実行を妨げずに所定時間毎のタイマ割込で制御部300が実行する。
そして、メインルーチンにおける処理では、カード処理部301がカード挿入口3aからの会員用ICカード30または非会員用ICカード31の挿入を待機しており、会員用ICカード30または非会員用ICカード31の挿入を検知すると、それに応じた処理を実行する。
貨幣識別部303は、紙幣の受け入れがされたか否かを判定する(ステップS308)。
今、遊技客等が紙幣挿入口3hに紙幣を挿入したとすると、制御部300は、その紙幣挿入による貨幣識別部303からの情報に基づいて紙幣の受入れがなされたものと判定し(ステップS308での判定結果がYesとなり)、これによって台間機3では配信条件表示サブルーチンが起動される(ステップSD4)。台間機3で起動される配信条件表示サブルーチンは、受信した端末配信情報[i][m]を概して受信した端末配信条件[i][m]と端末配信量指定情報[i][m]に基づいて表示部3eに表示させる処理であり、そのプログラムが制御部300の記憶手段に格納され、起動要求があればメインルーチンの実行を妨げずに所定時間毎のタイマ割込で制御部300が実行する。
ステップS308の判定で、紙幣の受け入れがされたと判定した場合(ステップS308のYes)には、上述のように配信条件表示サブルーチンが起動され(ステップSD4)、貨幣識別部303は、紙幣の入金額に対応する度数を制御部300に出力する。
また、カード処理部301は、常に会員用ICカード30または非会員用ICカード31が挿入されたか否かを判定している。そして、カード処理部301によって、会員用ICカード30または非会員用ICカード31がカード処理部301に挿入されていることが判定された場合、カード処理部301で会員用ICカード30または非会員用ICカード31のIDが読み取られ、制御部300に出力される。
制御部300は、貨幣識別部303からの紙幣の入金額に対応する度数とカード処理部301からのIDの情報を島コンピュータ7、ネットワーク8を介して管理装置13に送信する。そして、管理装置13に送信された情報は、管理装置13に記録される(ステップS309)。ここで挿入された会員用ICカード30または非会員用ICカード31が読み取りまたは書き込みが不可能な場合は、カード処理部301は、会員用ICカード30または非会員用ICカード31を返却する。
一方、カード処理部301によって、会員用ICカード30または非会員用ICカード31がカード処理部301に挿入されていないと判定された場合、制御部300は、カード処理部301のカード貯留部(図示しない)に貯留されている非会員用ICカード31を取り出し、その非会員用ICカード31をリーダライタ部(図示しない)に移動させるための情報をカード処理部101に出力する。そして、リーダライタ部と交信可能な位置に移動された非会員用ICカード31にIDが記憶される(ステップS310)。制御部300は、そのIDおよび紙幣の入金額に対応する度数を管理装置13に出力する。管理装置13は、その情報をIDに基づいて記録する(ステップS310)。そして、ステップS318へ進む。
ステップS308の判定で、紙幣の受け入れがされていないと判定した場合(ステップS308のNo)には、続いて、制御部300は、カード処理部301からの情報に基づいて、会員用ICカード30または非会員用ICカード31が挿入されているか否を判定する(ステップS311)。
ステップS311の判定で、会員用ICカード30または非会員用ICカード31が挿入されていないと判定した場合(ステップS311のNo)には、ステップS340以下の処理を実行する。
ここで、カード挿入口3aに会員である遊技客が会員用ICカード30を挿入し、あるいは、非会員である遊技客が非会員用ICカード31を挿入したとすると、制御部300は、そのカード挿入によるカード処理部301からの情報に基づいて会員用ICカード30又は非会員用ICカード31が挿入されているものと判定し(ステップS311での判定結果がYesとなり)、これによって台間機3では配信条件表示サブルーチンが起動される(ステップSD4)。
ステップS311の判定で、会員用ICカード30または非会員用ICカード31が挿入されていると判定した場合(ステップS311のYes)には、上述のように配信条件表示サブルーチンが起動され(ステップSD4)、続いて、制御部300は、カード処理部301からの情報に基づいて、会員用ICカード30または非会員用ICカード31の情報の読み取りおよび書き込みが可能か否かを判定する(ステップS312)。
ステップS312の判定で、会員用ICカード30または非会員用ICカード31の情報の読み取りおよび書き込みが不可能であると判定した場合(ステップS312のYes)には、制御部300は、カード処理部301に会員用ICカード30または非会員用ICカード31を返却する情報を出力する。その情報を受け取ったカード処理部301は、カード挿入口3aから会員用ICカード30または非会員用ICカード31を返却する。(ステップS313)。そして、ステップS340以下の処理を実行する。
一方、ステップS312の判定で、会員用ICカード30または非会員用ICカード31の情報の読み取りおよび書き込みが可能であると判定した場合(ステップS312のNo)には、続いて、制御部300は、カード処理部301からの情報に基づいて、会員用ICカード30または非会員用ICカード31の搬送に不良があるか否かを判定する(ステップS314)。
ステップS314の判定で、会員用ICカード30または非会員用ICカード31の搬送に不良があると判定した場合(ステップS314のYes)には、制御部300は、表示部3eに搬送不良が発生したことを表示させる(ステップS315)。また、制御部300は、島コンピュータ7、ネットワーク8を介して管理装置13に、搬送不良の情報を出力する。管理装置13は、その搬送不良の情報に基づいて、景品管理機(POS)11などに搬送不良が発生に基づく情報を出力する。また、ブザー、場内放送などで搬送不良が発生したことを報知することもできる(ステップS315)。
ここで、カード搬送不良の原因となるカードが取り除かれるまで待機したのちステップS316へ進む。
ステップS314の判定で、会員用ICカード30または非会員用ICカード31の搬送に不良がないと判定した場合(ステップS314のNo)には、続いて、制御部300は、カード処理部301からの情報に基づいて、挿入されているICカードが、他の遊技ホールの非会員用ICカードであるか、または、自ホールの非会員用ICカードであっても有効期限切れのカードであるかについて判定する(ステップS316)。
ステップS316の判定で、挿入されているICカードが、他の遊技ホールの非会員用ICカードであるか、または自遊技ホールの非会員用ICカードであっても有効期限切れと判定した場合(ステップS316のYes)には、制御部300は、カード処理部301に、その挿入されている他の遊技ホールの非会員用ICカードを返却する情報を出力する。その情報を受け取ったカード処理部301は、カード挿入口3aから他の遊技ホールの非会員用ICカードを返却する(ステップS317)。そして、ステップS340以下の処理を実行する。
一方、ステップS316の判定で、挿入されているICカードが、他の遊技ホールの非会員用ICカードではないと判定した場合、かつ有効期限が切れていないと判定した場合(ステップS316のNo)には、制御部300は、カード処理部301からの情報に基づいて、IDを読み取り、そのIDを管理装置13に出力する。管理装置13は、そのIDを認証し、制御部300にそのIDに基づく残度数の情報などを出力する。また、制御部300は、その管理装置13からの情報に基づいて、例えば、残度数などの情報を表示部3eに表示する。また、制御部300は、残度数の有効期限を所定の期間(例えば、20日間)延長するための情報をIDに基づいて管理装置13に出力し、管理装置13では、その情報に基づいて、残度数の有効期限を書き換える。さらに、制御部300は、入金された金額の情報をIDに基づいて管理装置13に出力し、管理装置13では、ID毎にその入金分の度数を度数残高に積算して書き込む(ステップS318)。
ここで、他の遊技ホールで発行された会員用ICカードは、直接、台間機3にて使用可能である。この場合には、他の遊技ホールの会員用ICカードの情報は、管理装置13と通信可能に接続された情報管理センタ16から入手することができる。これによって、他の遊技ホールの会員用ICカードには、ID情報しか記憶されていなくても、残度数などの有価価値情報を得ることができる。また、会員用ICカードにIDとともに残度数などの有価価値情報が記憶されている場合には、直接、他の遊技ホールの会員用ICカードから残度数などの有価価値情報の読み取り、または書き込みを行うことができる。
続いて、制御部300は、選択ボタン検知部302からの情報に基づいて、遊技客が貸玉ボタン3bを選択することに基づく貸玉要求信号が入力されたか否かを判定する(ステップS319)。
ここで、遊技客が貸玉ボタン3bを選択して操作すると、制御部300は、そのボタン操作による選択ボタン検知部302からの情報に基づいて貸玉要求信号が入力された(貸玉ボタン3bが選択操作された)ものと判定し(ステップS319での判定結果がYesとなり)、これによって台間機3では配信条件表示サブルーチンが起動される(ステップSD4)。
ステップS319の判定で、貸玉要求信号が入力されたと判定した場合(ステップS319のYes)には、上述のように配信条件表示サブルーチンが起動され(ステップSD4)、制御部300は、会員用ICカード30または非会員用ICカード31のIDに対応する度数残高を管理装置13から読み出し、この度数残高と貸玉要求信号に相当する度数とを比較し、度数残高が貸玉要求信号に相当する度数より大きければ、その貸玉要求信号に基づく貸玉排出動作信号を制御部300を介してパチンコ機2の制御部に送信し、所定数のパチンコ玉のパチンコ機2の上皿への貸し出しを行わせる(ステップS320)。また、制御部300は、度数残高から貸玉要求信号に相当する度数を減算し、その減算された度数残高を管理装置13へ送信する。管理装置13は、その減算された度数残高に基づく情報をID毎に書き込む(ステップS320)。
さらに、会員用ICカード30が利用されている場合には、管理装置13では、貸玉要求信号に相当する度数に応じて付与されるポイントをIDに基づいて加算する(ステップS321)。
ステップS319の判定で、貸玉要求信号が入力されていないと判定した場合(ステップS319のNo)には、続いて、制御部300は、選択ボタン検知部302からの情報に基づいて、遊技客が再プレー用貸玉ボタン3cを選択することに基づく再プレー用貸玉要求信号が入力されたか否かを判定する(ステップS322)。
ここで、遊技客が再プレー用貸玉ボタン3cを選択して操作すると、制御部300は、そのボタン操作による選択ボタン検知部302からの情報に基づいて再プレー用貸玉要求信号が入力された(再プレー用貸玉ボタン3cが選択操作された)ものと判定し(ステップS322での判定結果がYesとなり)、これによって台間機3では配信条件表示サブルーチンが起動される(ステップSD4)。
ステップS322で、再プレー用貸玉要求信号が入力されたと判定した場合(ステップS322のYes)には、上述のように配信条件表示サブルーチンが起動され(ステップSD4)、制御部300は、管理装置13からIDに基づいて管理されている再プレーFLGの値を入力する。そして、制御部300では、管理装置13からの再プレーFLGの値を判定する(ステップS323)。なお、再プレー受付機12で受付されたときには、管理装置13内の記録値である再プレーFLGが1となり、受付されていないときには、再プレーFLGが0となっている。
ステップS322で、再プレー用貸玉要求信号が入力されていないと判定した場合(ステップS322のNo)には、ステップS325へ進む。
ステップS323の判定で、再プレーFLGが「1」であると判定した場合(ステップS323の「1」)には、制御部300は、再プレー用貸玉要求信号をパチンコ機2の制御部に出力する。パチンコ機2の制御部は、パチンコ機2から所定数のパチンコ玉の貸し出しを行わせる(ステップS324)。また、制御部300は、再プレー用貸玉要求信号に相当する玉数の情報を管理装置13に出力する。そして、管理装置13では、再プレー用貯玉数から再プレー用貸玉要求信号に相当する玉数が減算され、減算後の再プレー用貯玉数がID毎に書き込まれる(ステップS324)。
一方、ステップS323の判定で、再プレーFLGが「0」であると判定した場合(ステップS323の「0」)には、パチンコ玉の貸し出しは行われず、ステップS327へ進む。このときには、例えば、制御部300は、表示部3eに「再プレーできません。」などの表示をさせることもできる。
続いて、制御部300は、管理装置13から再プレー用貯玉数の情報を受信し、再プレー用貯玉数が「0」か否かを判定する(ステップS325)。
ステップS325の判定で、再プレー用貯玉数が「0」であると判定した場合(ステップS325のYes)には、制御部300は、再プレーFLGの数値を「0」に書き換える情報を管理装置13に出力する。そして、管理装置13では、IDに基づいて再プレーFLGの数値を「0」に書き換える(ステップS326)。
ステップS325の判定で、再プレー用貯玉数が「0」ではないと判定した場合(ステップS325のNo)には、続いて、制御部300は、選択ボタン検知部302からの情報に基づいて、返却ボタン3dを選択することに基づく返却要求信号が入力されたか否かを判定する(ステップS327)。
ステップS327の判定で、返却要求信号が入力されていないと判定した場合(ステップS327のNo)には、続いて、制御部300は、カード処理部301からの情報に基づいて、会員用ICカード30が挿入されているか否かを判定する(ステップS328)。
ステップS328の判定で、会員用ICカード30が挿入されていると判定した場合(ステップS328のYes)には、制御部300は、ランプ3fに赤色を点灯させ(ステップS329)、ソレノイドでカード挿入口3aを封鎖させる(ステップS330)。そして、ステップS340以下の処理を実行する。
一方、ステップS328の判定で、会員用ICカード30が挿入されてないと判定した場合(ステップS328のNo)には、続いて、制御部300は、カード処理部301からの情報に基づいて、非会員用ICカード31が挿入されているか否かを判定する(ステップS331)。
ステップS331の判定で、非会員用ICカード31が挿入されていると判定した場合(ステップS331のYes)には、制御部300は、ランプ3fに青色を点灯させ(ステップS332)、ソレノイドでカード挿入口3aを封鎖させる(ステップS330)。そして、ステップS340以下の処理を実行し、ステップS331の判定において判定結果がNoの場合には、そのままステップS340以下の処理を実行する。
一方、遊技客が返却ボタン3dを選択して操作すると、制御部300は、そのボタン操作による選択ボタン検知部302からの情報に基づいて返却要求信号が入力された(返却ボタン3dが押された)ものと判定し(ステップS327での判定結果がYesとなり)、これによって台間機3では配信条件表示サブルーチンが起動される(ステップSD4)。
ステップS327の判定で、返却要求信号が入力されたと判定した場合(ステップS327のYes)には、上述のように配信条件表示サブルーチンが起動され(ステップSD4)、続いて、制御部300は、カード処理部301からの情報に基づいて、非会員用ICカード31があるか否かを判定する(ステップS333)。
ステップS333の判定で、非会員用ICカード31がないと判定した場合(ステップS333のNo)には、制御部300は、カード処理部301に、カード挿入口3aより会員用ICカード30を返却する情報を出力する。カード処理部301は、その情報に基づいて会員用ICカード30を返却する(ステップS334)。そして、ステップS340以下の処理を実行する。
一方、ステップS333の判定で、非会員用ICカード31があると判定した場合(ステップS333のYes)には、続いて、制御部300は、カード処理部301からの情報に基づいて、非会員用ICカード31に度数残高があるか否かを判定する(ステップS335)。
ステップS335の判定で、非会員用ICカード31に度数残高があると判定した場合(ステップS335のYes)には、制御部300は、カード処理部301に、カード挿入口3aより非会員用ICカード31を返却する情報を出力する。そして、カード処理部301は、その情報に基づいて非会員用ICカード31を返却する(ステップS336)。そして、ステップS340以下の処理を実行する。
ステップS335の判定で、非会員用ICカード31に度数残高がないと判定した場合(ステップS335のNo)には、続いて、カード処理部301からの情報に基づいて、カード貯留部(図示しない)の貯留量が限界か否かを判定する(ステップS337)。
ステップS337の判定で、貯留量が限界であると判定した場合(ステップS337のYes)には、制御部300は、カード処理部301に非会員用ICカード31をカード回収部3gに搬送させる情報を出力する。そして、カード処理部301は、非会員用ICカード31をカード回収部3gへ搬送する(ステップS338)。そして、ステップS340以下の処理を実行する。
ステップS337の判定で、貯留量が限界でないと判定した場合(ステップS337のNo)には、制御部300は、カード貯留部(図示しない)に非会員用ICカード31を貯留するための情報をカード処理部301に出力する。そして、カード処理部301は、非会員用ICカード31をカード貯留部(図示しない)に貯留する(ステップS339)。そして、ステップS340以下の処理を実行する。
ステップS340以下の処理では、表示部3eのタッチパネルから供給される操作入力信号により、制御部300がタッチパネルのタッチ操作があったか否かを判定する(ステップS340)。ここで判定対象とするタッチ操作は任意であり、上述した操作キーのタッチ操作や任意的なタッチ操作のいずれかがなされると、その操作入力信号を受けた制御部300はタッチ操作があったものと判定する。すなわち、遊技客等がタッチパネルに触れさえすれば、その操作入力信号を受けた制御部300はタッチパネルのタッチ操作があったものと判定し(ステップS340での判定結果はYesとなり)、これによって台間機3では配信条件表示サブルーチンが起動される(ステップSD4)。
このようにステップS340で任意のタッチ操作を判定対象とするのは、遊技客等の気が表示部3eの方に向けられている(遊技客等が表示部3eを見ている)ことを示すタッチ操作全般に対して配信条件表示サブルーチンを起動するためである。しかし、遊技客等によるタッチ操作の中には、表示部3eに特定の情報表示を求める所定のキー操作等もあるので、かかるキー操作等があった場合には表示部3eでの情報表示が制約されることもある。したがって、ステップS340で判定対象とするタッチ操作については、予め適宜選定ないし一部除外をしておくことにしてもよく、上述のように遊技客等がタッチパネルに触れさえすれば常に配信条件表示サブルーチンを起動する形態に限らず、必要に応じて所定の情報表示を優先させるような形態を採用してもよい。なお、タッチパネルのタッチ操作により配信条件表示サブルーチンが起動されると、メインルーチンの処理はリターンしてスタートに戻る。
一方、タッチパネルのタッチ操作がなく、制御部300に対してタッチパネルから何等操作入力信号が供給されない場合には、制御部300が続いて着座センサがONになったか否かを判定する(ステップS340での判定結果がNoとなってステップS341へと進む。)。ここでの判定は、着座センサがONになった初回のみを対象とし、繰り返し実行するメインルーチンにおいて前回の実行時に着座センサがONであったときには再度の判定で再び着座センサがONになったものとはしない。例えば、着座検知信号が所定の時間に亘ってOFFの状態を維持し、ある時点でONとなった場合、制御部300は、そのONとなった着座検知信号を受けた直後の判定のみで着座センサがONになったものと判定する。
今、遊技客が遊技機の座席に着席し、ONとなった着座検知信号が制御部300に供給されたとすると、制御部300は、その着座検知信号によって着座センサがONになったものと判定し(ステップS341での判定結果がYesとなり)、これによって台間機3では配信条件表示サブルーチンが起動される(ステップSD4)。このように遊技客等の着席により配信条件表示サブルーチンが起動されると、メインルーチンの処理はリターンしてスタートに戻る。
これに対し、遊技機の座席が空いている場合、あるいは、遊技客等の着席により配信条件表示サブルーチンが起動された後も当該遊技客等が引き続き着席している場合には、制御部300に供給される着座検知信号はOFFあるいは継続してONとなる。これらの着座検知信号を受けている制御部300は、着座センサがONになったものとは判定せず(ステップS341での判定結果はNoとなり)、メインルーチンの処理はそのままリターンしてスタートに戻る。
なお、台間機3の動作は、上述した動作に限られるものではなく、例えば、ランプ3fの所定の点灯パターンによる点灯や消灯、発行する非会員用ICカード31がなくなったときのカード補充等の要求、その要求に対して従業員が行う作業、従業員による玉箱の計数機9への運搬作業等に関する処理を必要に応じて実行することとしてもよい。また、以上の台間機3の動作は、台間機4や台間機6においても上記同様に行うことができる。
(計数機9)
次に、パチンコ玉やメダルなどの遊技媒体を計数する計数機9について図13〜図15を参照して説明する。
図13は、計数機9の外観を示す斜視図、図14は、計数機9の構成部を示す図、図15は、計数機9における動作の流れを示すフローチャートである。
まず、図13を参照して、計数機9の構成について説明する。
図13に示すように、計数機9には、カード挿入口9a、遊技媒体投入部9b、全部ボタン9c、計数結果表示部9d、返却ボタン9e、レシート発券口9f、信号送受信部9h、呼出ボタン9iなどが設けられている。
計数機9は、パチンコ玉またはメダルの数量を計数するものである。会員用ICカード30のみを受け入れるカード挿入口9aに会員用ICカード30が挿入された場合には、会員用ICカード30に記憶されたIDを読み取り、計数された計数値が貯玉数としてそのIDに基づき管理装置13に記憶される。また、計数機9では、会員用ICカード30の利用によって付与されるポイントを、例えば、玉数として還元し、計数機9によって計数された玉数にその還元された玉数を加算することもできる。
一方、会員用ICカード30がカード挿入口9aに挿入されない場合には、計数された情報を、例えば、バーコードとしてレシートに記録し、そのレシートがレシート発券口9fから発行される。また、このレシートには、簡易管理用IDが記録され、その簡易管理用IDは、そのレシートを用いて景品交換されるまで、管理装置13で計数機9で計数された玉数とともに管理される。
計数結果表示部9dは、計数機9の動作に伴う所定の情報の表示を行うと共に、後述する情報配信システムによる配信情報の表示を行う表示手段である。この計数結果表示部9dでの具体的な情報表示の内容については、後述の動作説明と情報配信システム全体の説明で明らかにする。
また、計数機9は、信号送受信部9hを備え、この信号送受信部9hを介して、例えば、従業員の所持する店員カード32に対して情報の送受信を行う。
さらに、計数機9は、呼出ボタン9iを備え、例えば、獲得したパチンコ玉やメダルを計数する際に、従業員を呼び出し、立会いまたは従業員に計数作業を求めることができる。
図14に示すように、計数機9は、制御部400、カード処理部401、記録媒体処理部402、選択ボタン検知部403、計数処理部404、従業員情報読込部405から主に構成されている。
制御部400は、演算装置(CPU)、読み出し専用メモリ(ROM)やランダムアクセスメモリ(RAM)、その他必要に応じて情報を保持し続ける半導体メモリ等の記憶手段から主に構成され、CPUでは、そのROMやRAM等の記憶手段に格納されたプログラムやデータなどを用いて各種の演算処理を実行する。この制御部400では、計数結果表示部9d、カード処理部401、記録媒体処理部402、選択ボタン検知部403、計数処理部404、従業員情報読込部405の各機部間の信号の出入力、および、ネットワーク8を介する管理装置13や配信制御装置90との間の信号の出入力を制御している。
ここで、ROMやRAM等の記憶手段に格納されたプログラムには、遊技媒体を計数する計数機9の処理動作に加え、後述する情報配信システムによる情報配信を実施するための処理動作が規定されたプログラムが含まれており、そのプログラムに従って制御部400が情報配信に関する処理を実行するようになっている。情報配信に関する処理は、必要に応じて情報の記憶、配信制御装置90との通信、及び計数結果表示部9dの表示動作制御等を行うものとなっており、計数機9は、そのために必要な記憶手段(前記ROMやRAM、その他必要に応じて情報を保持し続ける半導体メモリ等)、通信手段(制御部400が備える前記ネットワーク8を介する信号の出入力制御等)、及び制御手段(制御部400による計数結果表示部9dの駆動制御)等の構成を備えている。
カード処理部401は、カード挿入口9aから挿入された会員用ICカード30に記憶された、例えば、IDやそのIDで管理されている有価情報などの読み取り、その読み取った情報の制御部400への出力、制御部400からの更新された有価情報などの会員用ICカード30への書き込みなどを行うもので、例えば、リーダライタなどで構成される。
記録媒体処理部402は、計数処理部404で計数された玉数および簡易管理用IDをレシートに、例えば、バーコードとして記録し、その記録されたレシートをレシート発券口9fから発券するものである。
選択ボタン検知部403は、全部ボタン9c、返却ボタン9e、呼出ボタン9iが押されたことを検知し、その押された信号に基づいて、制御部400に信号を出力するものである。
計数処理部404は、遊技媒体投入部9bに投入された玉数を計数し、その計数した情報を制御部400へ出力するものである。計数処理部404で計数された結果は、例えば、計数結果表示部9dに表示することもできる。
従業員情報読込部405は、従業員特定情報読取手段として機能し、信号送受信部9hなどで構成される。また、従業員情報読込部405は、玉箱を計数機9まで運び、計数などの作業を行う従業員を特定可能な情報を、例えば、店員カード32から読み取る。この従業員情報読込部405は、例えば、リーダライタなどで構成される。
そして、制御部400によって制御される、カード処理部401、記録媒体処理部402、選択ボタン検知部403、計数処理部404、従業員情報読込部405の各機器部は、次のように動作する(図15)。
以下に、図15を参照してその動作を説明する。
計数機9における動作の流れを示した図15は、制御部400によって実行される計数機9でのメインルーチンのフローチャートを示しており、そのプログラムが制御部400の記憶手段に格納され、スタートからリターンまでの処理を制御部400が0.01ms等の時間で実行する高速処理動作を繰り返すものとなっている。このメインルーチンでは、まず、計数機9において配信制御装置90からネットワーク8を介して端末配信情報[i][m]、端末配信量指定情報[i][m]及び端末配信条件[i][m]を受信する(ステップSD1)。すなわち、計数機9は、ネットワーク8上の第m番目の端末として、配信制御装置90から端末配信情報[1][m]〜端末配信情報[i][m]のi個の配信情報を受信すると共に、それらの配信情報にそれぞれ対応する端末配信量指定情報[1][m]〜端末配信量指定情報[i][m]と端末配信条件[1][m]〜端末配信条件[i][m]を受信する。
計数機9においては、これらの情報を受信した後に、ネットワーク8を介して各端末配信情報[i][m]の配信実績、各端末配信情報[i][m]の配信料金、及び属性指定情報[i][m]を配信制御装置90に送信する(ステップSD5)。ここにいう配信実績は、第m番目の端末である計数機9において各端末配信情報[i][m]を計数結果表示部9dに表示した実績を示す情報であり、後述する配信情報の表示に関する処理においてカウントされ、そのカウントされた配信実績に応じて配信料金もカウントされることになる(後程詳述する常時表示サブルーチン、配信条件表示サブルーチンにて集計される。)。また、属性指定情報[i][m]は、第m番目の端末である計数機9において配信希望の属性を指定する情報であり、計数機9に属性を指定する入力があったときに送信される。
このようにして端末配信情報[i][m]等の送受信をした計数機9においては、常時表示サブルーチンが起動される(ステップSD3)。計数機9で起動される常時表示サブルーチンは、受信した端末配信情報[i][m]を概して受信した端末配信量指定情報[i][m]に基づいて計数結果表示部9dに表示させる処理であり、そのプログラムが制御部400の記憶手段に格納され、起動要求があればメインルーチンの実行を妨げずに所定時間毎のタイマ割込で制御部400が実行する。
そして、メインルーチンにおける処理では、制御部400がカード処理部401からの情報に基づいて会員用ICカード30が挿入されたか否かを判定する(ステップS410)。ここで、会員である遊技客がカード挿入口9aに会員用ICカード30を挿入したとすると、制御部400は、そのカード挿入によるカード処理部401からの情報に基づいて会員用ICカード30が挿入されたものと判定し(ステップS410での判定結果がYesとなり)、これによって計数機9では配信条件表示サブルーチンが起動される(ステップSD4)。計数機9で起動される配信条件表示サブルーチンは、受信した端末配信情報[i][m]を概して受信した端末配信条件[i][m]と端末配信量指定情報[i][m]に基づいて計数結果表示部9dに表示させる処理であり、そのプログラムが制御部400の記憶手段に格納され、起動要求があればメインルーチンの実行を妨げずに所定時間毎のタイマ割込で制御部400が実行する。
このように会員用ICカード30が挿入されると配信条件表示サブルーチンが起動され、続くメインルーチンの処理では遊技媒体の計数が行われる(ステップS417)。なお、会員用ICカード30が挿入されない場合には、制御部400がカード処理部401からの情報に基づいて会員用ICカードが挿入されたものとは判定せず、配信条件表示サブルーチンを起動せずに遊技媒体の計数が行われる(ステップS410での判定結果がNoとなってそのままステップS417へと進む。)。
遊技媒体の計数では、計数処理部404において、遊技媒体投入部9bに投入された遊技媒体の計数を行う(ステップS417)。計数処理部404で計数された結果は、制御部400に出力される。制御部400は、その係数結果を、例えば、計数結果表示部9dに表示するための情報を計数結果表示部9dに出力することもできる。
続いて、制御部400は、選択ボタン検知部403からの情報に基づいて、全部ボタン9cが押されたか否かを判定する(ステップS418)。
ステップS418の判定で、全部ボタン9cが押されていないと判定した場合(ステップS418のNo)には、リターンしスタートに戻る。
一方、計数された遊技媒体を投入した遊技客が全部ボタン9cを押すと、制御部400は、そのボタン押下による選択ボタン検知部403からの情報に基づいて全部ボタン9cが押されたものと判定し(ステップS418での判定結果がYesとなり)、これによって計数機9では配信条件表示サブルーチンが起動される(ステップSD4)。
ステップS418の判定で、全部ボタン9cが押されたと判定した場合(ステップS418のYes)には、上述のように配信条件表示サブルーチンが起動され(ステップSD4)、続いて、制御部400は、カード処理部401からの情報に基づいて、会員用ICカード30が挿入されているか否かを判定する(ステップS423)。
ステップS423の判定で、会員用ICカード30が挿入されていないと判定した場合(ステップS423のNo)には、制御部400は、計数処理部404で計数された玉数および簡易管理用IDの情報をネットワーク8を介して管理装置13に出力するとともに、記録媒体処理部402に制御部400から計数処理部404で計数された玉数および簡易管理用IDの情報が出力される。記録媒体処理部402では、制御部400から出力された情報に基づいて、レシートに玉数および簡易管理用IDを、例えば、バーコードとして記録し、レシート発券口9fからレシートを発券する(ステップS424)。
ここで、計数結果表示部9dは、レシート発券口9f等と共に計数機9の正面に設けられており、レシートを受け取る遊技客等の眼中にある。そこで、計数機9では、レシート発券口9fからレシートを発券したときにも配信条件表示サブルーチンを起動する(ステップSD4)。
続いて、制御部400は、全部ボタン9cが押された履歴情報を消去する(ステップS425)。
ステップS423の判定で、会員用ICカード30が挿入されていると判定した場合(ステップS423のYes)には、制御部400は、カード処理部401で読み取られた会員用ICカード30に記憶されたIDを入力する(ステップS426)。
続いて、制御部400は、選択ボタン検知部403からの情報に基づいて、返却ボタン9eが押されたか否かを判定する(ステップS427)。
ステップS427の判定で、返却ボタン9eが押されていないと判定した場合(ステップS427のNo)には、リターンしスタートに戻る。
一方、会員用ICカード30を挿入した遊技客が返却ボタン9eを押すと、制御部400は、そのボタン押下による選択ボタン検知部403からの情報に基づいて返却ボタン9eが押されたものと判定し(ステップS427での判定結果がYesとなり)、これによって計数機9では配信条件表示サブルーチンが起動される(ステップSD4)。
ステップS427の判定で、返却ボタン9eが押されたと判定した場合(ステップS427のYes)には、上述のように配信条件表示サブルーチンが起動され(ステップSD4)、カード処理部401は、カード挿入口9aから会員用ICカード30を返却する(ステップS428)。
また、制御部400は、カード処理部401で読み取られたIDおよび計数処理部404で計数された玉数をネットワーク8を介して管理装置13に送信する(ステップS429)。そして、管理装置13では、IDに基づいて、すでに記憶されている貯玉数に計数処理部404で計数された玉数が加算される(ステップS429)。
続いて、制御部400は、全部ボタン9cが押された履歴情報を消去する(ステップS425)。
ここで、ステップS429で、加算後の貯玉数を表示させるようにすると、遊技客に全貯玉数がトータルいくらになったのかを把握することができるので好ましい。また、計数機9は、パチンコ玉用と、スロットマシンで用いられるメダル用とがある。
なお、計数機9の動作は、上記した動作に限られるものではなく、例えば、会員用ICカード30が返却されないとき、レシート切れやレシート詰りのときなどに、遊技客に呼出ボタン9iを押させるようにしてもよい。また、それらのときの呼出ボタン押下、従業員の呼出し、その呼出し時の無線通信システム23や管理装置13との情報通信、その呼出しに応対する従業員の作業、その呼出の解除等に関する処理を必要に応じて実行することとしてもよい。
(景品管理機(POS)11)
次に、受け入れた会員用ICカード30や貯玉数の情報が記録されたレシートから貯玉数を参照し、貯玉数とその貯玉数により交換される景品種別と数量の表示を行い、景品払出機18が併設される場合、景品払出機18へ払い出す景品の種別と数量を指示する景品管理機(POS)11について、図16〜図18を参照して説明する。
図16は、景品管理機(POS)11の外観を示す平面図、図17は、景品管理機(POS)11の構成部を示す図、図18は、景品管理機(POS)11における動作の流れを示すフローチャートである。
まず、図16を参照して、景品管理機(POS)11の構成について説明する。
図16には、景品管理機(POS)11を正面から見た図が示されており、景品管理機(POS)11には、カード挿入口11a、暗証番号入力用テンキーボード11b、バーコードリーダ11c、表示部11d、特殊景品ボタン11e、一般景品選択部11f、信号送受信部11gなどが設けられている。
景品管理機(POS)11は、カード挿入口11aより挿入された会員用ICカード30より、IDに基づき貯玉数を参照し、貯玉数とその貯玉数により交換される景品種別と数量の表示を行い、景品払出機18が併設される場合、景品払出機18へ払い出す景品の種別と数量を指示するものである。また、計数機9で発券されたレシートを用いる場合には、バーコードリーダ11cでレシートに記録された情報を読み取り、その情報に基づく貯玉数の範囲で貯玉数と景品との交換を行うものである。
表示部11dは、景品管理機(POS)11の動作に伴う所定の情報の表示を行うと共に、後述する情報配信システムによる配信情報の表示を行う表示手段である。この表示部11dでの具体的な情報表示の内容については、後述の動作説明と情報配信システム全体の説明で明らかにする。
特殊景品ボタン11eが押された場合の景品は、例えば、大景品(2500円)、小景品(1000円)などがあり、貯玉数より端玉(景品と交換後の残り玉)を最小にするよう計算されて、例えば、景品払出機18が併設されている場合には、景品が自動的に払い出される。景品払出機18が併設されていない場合には、表示された交換される景品の種別と数量の表示に基づいて、店員などによって景品が払い出される。また、例えば、タバコ、ジュースなどの一般景品と交換する場合には、一般景品選択部11fにより、交換したい景品や個数を選択し、景品交換を行う。一般景品と交換する場合には、店員などが景品を払い出すことが多いが、景品払出機などで自動的に景品を払い出すこともできる。
また、景品管理機(POS)11では、会員用ICカード30の利用によって付与されるポイントと、例えば、タバコ、ジュースなどの賞品と交換することができるようにしてもよい。
また、景品管理機(POS)11は、信号送受信部11gを備え、この信号送受信部11gを介して、例えば、従業員の所持する店員カード32に対して情報の送受信を行う。
図17に示すように、景品管理機(POS)11は、制御部500、カード処理部501、記録媒体処理部502、選択ボタン検知部503、景品払出処理部504、従業員情報読込部505から主に構成されている。
制御部500は、演算装置(CPU)、読み出し専用メモリ(ROM)やランダムアクセスメモリ(RAM)、その他必要に応じて情報を保持し続ける半導体メモリ等の記憶手段から主に構成され、CPUでは、そのROMやRAM等の記憶手段に格納されたプログラムやデータなどを用いて各種の演算処理を実行する。この制御部500では、表示部11d、カード処理部501、記録媒体処理部502、選択ボタン検知部503、景品払出処理部504、従業員情報読込部505、景品補充検知部506の各機部間の信号の出入力、および、ネットワーク8を介する管理装置13や配信制御装置90との間の信号の出入力を制御している。
ここで、ROMやRAM等の記憶手段に格納されたプログラムには、景品を管理する景品管理機(POS)11の処理動作に加え、後述する情報配信システムによる情報配信を実施するための処理動作が規定されたプログラムが含まれており、そのプログラムに従って制御部500が情報配信に関する処理を実行するようになっている。情報配信に関する処理は、必要に応じて情報の記憶、配信制御装置90との通信、及び表示部11dの表示動作制御等を行うものとなっており、景品管理機(POS)11は、そのために必要な記憶手段(前記ROMやRAM、その他必要に応じて情報を保持し続ける半導体メモリ等)、通信手段(制御部500が備える前記ネットワーク8を介する信号の出入力制御等)、及び制御手段(制御部500による表示部11dの駆動制御)等の構成を備えている。
カード処理部501は、カード挿入口11aから挿入された会員用ICカード30に記憶された、例えば、IDやそのIDで管理されている有価情報などの読み取り、その読み取った情報の制御部500への出力、制御部500からの更新された有価情報などの会員用ICカード30への書き込みなどを行うもので、例えば、リーダライタなどで構成される。
記録媒体処理部502は、バーコードリーダ11cなどによって、レシートに記録された玉数および簡易管理用IDを読み取り、その読み取った情報を制御部500に出力するものである。
カード処理部501や記録媒体処理部502で読み取られた、例えば、計数された玉数などの情報は、表示部11dに表示される。また、表示部11dには、景品交換される景品の種類や個数なども表示させる。
選択ボタン検知部503は、暗証番号入力用テンキーボード11b、特殊景品ボタン11e、一般景品選択部11fの選択ボタンが押されたことを検知し、その押された信号に基づいて、制御部500に信号を出力するものである。
景品払出処理部504は、選択ボタン検知部503で検知された信号に基づいて、例えば、表示部11dや景品払出機18に払い出される特殊景品の種類や個数などの景品払出情報を出力するものである。
従業員情報読込部505は、従業員特定情報読取手段として機能し、信号送受信部11gなどで構成される。また、景品払出機18が併設される場合、従業員情報読込部505は、景品払出機18に景品を補充するなどの作業を行う従業員を特定可能な情報を、例えば、店員カード32から読み取る。この従業員情報読込部505は、例えば、リーダライタなどで構成される。
景品補充検知部506は、例えば、景品払出機18に備えられ、景品の有無を検知する。景品補充検知部506は、例えば、非接触センサまたは接点センサなどで構成される。
そして、制御部500によって制御される、表示部11d、カード処理部501、記録媒体処理部502、選択ボタン検知部503、景品払出処理部504、従業員情報読込部505、景品補充検知部506の各機器部は、次のように動作する(図18)。
以下に、図18を参照してその動作を説明する。
景品管理機(POS)11における動作の流れを示した図18は、制御部500によって実行される景品管理機(POS)11でのメインルーチンのフローチャートを示しており、そのプログラムが制御部500の記憶手段に格納され、スタートからリターンまでの処理を制御部500が0.01ms等の時間で実行する高速処理動作を繰り返すものとなっている。このメインルーチンでは、まず、景品管理機(POS)11において配信制御装置90からネットワーク8を介して端末配信情報[i][m]、端末配信量指定情報[i][m]及び端末配信条件[i][m]を受信する(ステップSD1)。すなわち、景品管理機(POS)11は、ネットワーク8上の第m番目の端末として、配信制御装置90から端末配信情報[1][m]〜端末配信情報[i][m]のi個の配信情報を受信すると共に、それらの配信情報にそれぞれ対応する端末配信量指定情報[1][m]〜端末配信量指定情報[i][m]と端末配信条件[1][m]〜端末配信条件[i][m]を受信する。
景品管理機(POS)11においては、これらの情報を受信した後に、ネットワーク8を介して各端末配信情報[i][m]の配信実績、各端末配信情報[i][m]の配信料金、及び属性指定情報[i][m]を配信制御装置90に送信する(ステップSD5)。ここにいう配信実績は、第m番目の端末である景品管理機(POS)11において各端末配信情報[i][m]を表示部11dに表示した実績を示す情報であり、後述する配信情報の表示に関する処理においてカウントされ、そのカウントされた配信実績に応じて配信料金もカウントされることになる(後程詳述する常時表示サブルーチン、配信条件表示サブルーチンにて集計される。)。また、属性指定情報[i][m]は、第m番目の端末である景品管理機(POS)11において配信希望の属性を指定する情報であり、景品管理機(POS)11に属性を指定する入力があったときに送信される。
このようにして端末配信情報[i][m]等の送受信をした景品管理機(POS)11においては、常時表示サブルーチンが起動される(ステップSD3)。景品管理機(POS)11で起動される常時表示サブルーチンは、受信した端末配信情報[i][m]を概して受信した端末配信量指定情報[i][m]に基づいて表示部11dに表示させる処理であり、そのプログラムが制御部500の記憶手段に格納され、起動要求があればメインルーチンの実行を妨げずに所定時間毎のタイマ割込で制御部500が実行する。
そして、メインルーチンにおける処理では、カード処理部501がカード挿入口11aからの会員用ICカード30の挿入を待機しており、会員用ICカード30の挿入を検知すると、それに応じた処理を実行する。また、記録媒体処理部502は、バーコードリーダ11cからのレシートに記録された玉数および簡易管理用IDの読み取りを待機しており、それらの読み取りを検知すると、それに応じた処理を実行する。
制御部500は、カード処理部501の情報に基づいて、会員用ICカード30が挿入されているか否かを判定する(ステップS510)。
ステップS510の判定で、会員用ICカード30が挿入されていないと判定した場合(ステップS510のNo)には、記録媒体処理部502からの情報に基づいて、バーコードリーダ11cによって読み取られたレシートに記録された玉数および簡易管理用IDを読み取る(ステップS511)。カード処理部501において読み取られた簡易管理用IDは、制御部500に出力され、さらに、制御部500からネットワーク8を介して管理装置13に出力される(ステップS511)。そして、管理装置13に記憶されている簡易管理用IDに基づく玉数を管理装置からネットワーク8を介して制御部500に出力する(ステップS511)。
続いて、制御部500は、レシートに記録された簡易管理用IDに基づく玉数と管理装置13から出力された簡易管理用IDに基づく玉数とを比較し、それぞれが一致するか否かを判定する(ステップS512)。
ステップS512の判定で、それぞれが一致しないと判定した場合(ステップS512のNo)には、メインルーチンの処理はリターンしてスタートに戻る。
ステップS512の判定で、それぞれが一致すると判定した場合(ステップS512のYes)には、ステップS518に進む。
一方、会員である遊技客がカード挿入口11aに会員用ICカード30を挿入すると、制御部500は、そのカード挿入によるカード処理部501からの情報に基づいて会員用ICカード30が挿入されたものと判定し(ステップS510での判定結果がYesとなり)、これによって景品管理機(POS)11では配信条件表示サブルーチンが起動される(ステップSD4)。景品管理機(POS)11で起動される配信条件表示サブルーチンは、受信した端末配信情報[i][m]を概して受信した端末配信条件[i][m]と端末配信量指定情報[i][m]に基づいて表示部11dに表示させる処理であり、そのプログラムが制御部500の記憶手段に格納され、起動要求があればメインルーチンの実行を妨げずに所定時間毎のタイマ割込で制御部500が実行する。
ステップS510の判定で、会員用ICカード30が挿入されていると判定した場合(ステップS510のYes)には、上述のように配信条件表示サブルーチンが起動され(ステップSD4)、制御部500は、カード処理部501からの情報に基づいて、カード処理部501で読み取られた会員用ICカード30に記憶されたIDおよび暗証番号を入力する(ステップS513)。
また、選択ボタン検知部503は、暗証番号入力用テンキーボード11bで入力された暗証番号を検知し、その検知信号を制御部500に出力する(ステップS514)。
続いて、制御部500は、会員用ICカード30から読み取られた暗証番号と暗証番号入力用テンキーボード11bで入力された暗証番号とを比較判定する(ステップS515)。
ステップS515の判定で、双方の番号が一致しないと判定した場合(ステップS515の「NG」)には、制御部500は、カード処理部501に会員用ICカード30を返却する情報を出力し、カード処理部501は、その情報に基づいて会員用ICカード30をカード挿入口11aから返却する(ステップS516)。ただし、ここで、会員用ICカード30を返却せずに、店員に暗証番号が一致しない旨を報知し、店員がその会員用ICカード30を利用した遊技客に、例えば、生年月日や電話番号などを質問し、遊技客による回答が、実際に登録されているものと一致すれば、忘れた暗証番号の変更手続きを取れるようにしてもよい。
一方、ステップS515の判定で、双方の番号が一致すると判定した場合(ステップS515の「OK」)には、制御部500は、ステップS513で読み取られたIDをネットワーク8を介して管理装置13に送信する(ステップS517)。そして、管理装置13は、そのIDで管理されている貯玉数などを読み取る(ステップS517)。
次に、制御部500は、選択ボタン検知部503からの情報に基づいて、特殊景品ボタン11eが押されたか否かを判定する(ステップS518)。
ステップS518の判定で、特殊景品ボタン11eが押されていないと判定した場合(ステップS518のNo)には、景品交換が要求されているものが、一般景品の例えば、タバコやジュースなどであるので、制御部500は、選択ボタン検知部403からの情報に基づいて、一般景品選択部11fで選択された景品および数量の情報を検知する(ステップS519)。
選択された景品および数量の情報は、制御部500を介して景品払出処理部504に出力される。選択された一般景品は、その種別と数量が表示部11dに表示される(ステップS520)。
そして、制御部500において、払出景品在庫数から払い出された景品の数量を差し引き、その情報を景品払出処理部504に出力し、景品払出処理部504では払出景品在庫数の情報を更新する(ステップS521)。
一方、遊技客が特殊景品ボタン11eを押すと、制御部500は、そのボタン押下による選択ボタン検知部503からの情報に基づいて特殊景品ボタン11eが押されたものと判定し(ステップS518での判定結果がYesとなり)、これによって景品管理機(POS)11では配信条件表示サブルーチンが起動される(ステップSD4)。
ステップS518の判定で、特殊景品ボタン11eが押されたと判定した場合(ステップS518のYes)には、上述のように配信条件表示サブルーチンが起動され(ステップSD4)、続いて、制御部500は、景品払出処理部504からの情報に基づいて、景品払出機18が併設されているか否かを判定する(ステップS522)。
ステップS522の判定で、景品払出機18が併設されていると判定した場合(ステップS522のYes)には、制御部500は、IDまたは簡易管理IDに基づいて管理装置13から読み取られた貯玉数の情報から、払い出される景品の種類およびその個数などの情報を景品払出処理部504に出力するとともに表示部11dに表示する(ステップS523)。景品払出処理部504では、その情報を景品払出機18に出力し、景品払出機18から景品を払い出させる(ステップS523)。
一方、ステップS522の判定で、景品払出機18が併設されていないと判定した場合(ステップS522のNo)には、制御部500は、IDまたは簡易管理IDに基づいて管理装置13から読み取られた貯玉数の情報から、払い出される景品の種類およびその個数などの情報を景品払出処理部504に出力する。そして、景品払出処理部504は、その情報を表示部11dに表示する(ステップS524)。この場合には、店員などによって、その表示部11dの表示に基づいて、景品が払い出される。
そして、制御部500において、特殊景品在庫数から払い出された特殊景品の数量を差し引き、その情報を景品払出処理部504に出力し、景品払出処理部504では特殊景品在庫数の情報を更新する(ステップS525)。
続いて、制御部500は、カード処理部501からの情報に基づいて、会員用ICカード30が挿入されているか否かを判定する(ステップS526)。
ステップS526の判定で、会員用ICカード30が挿入されていないと判定した場合(ステップS526のNo)には、簡易管理IDに基づいて、景品と交換された玉数および払い出された景品の種類や個数は、景品払出処理部504に記憶される(ステップS527)。なお、景品払出処理部504に記憶されたこれらの情報は、所定期間記憶されている。また、管理装置13に記憶されていた簡易管理IDと玉数の情報は消去される(ステップS527)。そして、メインルーチンの処理はリターンしてスタートに戻る。
ステップS526の判定で、会員用ICカード30が挿入されていると判定した場合(ステップS526のYes)には、景品と交換された玉数および払い出された景品の種類や個数は、IDに基づいて、制御部500からネットワーク8を介して管理装置13に送信され、管理装置13でID毎に記憶される(ステップS528)。そして、メインルーチンの処理はリターンしてスタートに戻る。
なお、景品管理機(POS)11の動作は、上述した動作に限られるものではなく、例えば、景品払出機18の特殊景品不足や一般景品不足の検知ないし判定、不足している特殊景品等の補充要求、その補充要求に対する従業員の補充作業等に関する処理を必要に応じて実行することとしてもよい。
(精算機10)
次に、受け入れた会員用ICカード30または非会員用ICカード31の度数(有価価値)残高を現金で返却する精算機10について、図19〜図21を参照して説明する。
図19は、精算機10の外観を示す平面図、図20は精算機10の構成部を示す図、図21は精算機10における動作の流れを示すフローチャートである。
まず、図19を参照して、精算機10の構成について説明する。
図19には、精算機10を正面から見た図が示されており、精算機10の正面には、カード挿入口10a、暗証番号入力用テンキーボード10b、紙幣返却口10c、釣銭受10d、精算ボタン10e、取消ボタン10f、表示部10g、信号送受信部10hなどが設けられている。
精算機10は、カード挿入口10aより挿入された会員用ICカード30または非会員用ICカード31の度数残高を現金で返却するものである。ここで、度数とは、入金された金額を度数化したもので、例えば、1万円を度数化すると100度数となる。度数残高とは、度数から使用した度数分を差し引いた残りの度数である。
また、精算機10では、会員用ICカード30の利用によって付与されるポイントを、例えば、現金化によって還元してもよい。
会員用ICカード30が挿入された場合は、精算機10に設けられた暗証番号入力用テンキーボード10bによって暗証番号が入力されると、会員用ICカード30に記憶された暗証番号と入力された暗証番号との照合が行われ、それらが一致すれば精算動作を行う。これによって、会員の遊技客の場合には、例えば、会員用ICカード30を落として、第三者に会員用ICカード30が渡っても、暗証番号がわからない限りは、度数残高が現金化されることはない。このようにすると遊技客が、例えば、トイレに行くためなどで離席した場合、会員用ICカードを盗まれても度数残高を現金化されることはない。
また、第三者に会員用ICカード30が渡った場合、第三者に度数残高分を遊技に使用されることが考えられるが、台間機と管理装置13とが連携して、例えば、台間機にて入力した会員番号や暗証番号に基づいて、その会員用ICカード30を各機器に使用できないように制御することなどもできる。
非会員用ICカード31を用いる場合には、度数残高として保持できる期間が、例えば、1日などのように限られているため、その期間内でなければ、精算機10で度数残高を精算し、現金化することができない。これによって、非会員用ICカード31が、パチンコホールやスロットマシンホールの外部に持ち出され、紛失したり、傷つけられたりするのを防止することができる。
表示部10gは、精算機10の動作に伴う所定の情報の表示を行うと共に、後述する情報配信システムによる配信情報の表示を行う表示手段である。この表示部10gでの具体的な情報表示の内容については、後述の動作説明と情報配信システム全体の説明で明らかにする。
また、精算機10は、信号送受信部10hを備え、この信号送受信部10hを介して、例えば、従業員の所持する店員カード32に対して情報の送受信を行う。
図20に示すように、精算機10は、制御部600、カード処理部601、貨幣処理部602、選択ボタン検知部603、従業員情報読込部604から主に構成されている。
制御部600は、演算装置(CPU)、読み出し専用メモリ(ROM)やランダムアクセスメモリ(RAM)、その他必要に応じて情報を保持し続ける半導体メモリ等の記憶手段から主に構成され、CPUでは、そのROMやRAM等の記憶手段に格納されたプログラムやデータなどを用いて各種の演算処理を実行する。この制御部600では、表示部10g、カード処理部601、貨幣処理部602、選択ボタン検知部603、従業員情報読込部604の各機部間の信号の出入力、および、ネットワーク8を介する管理装置13や配信制御装置90との間の信号の出入力を制御している。
ここで、ROMやRAM等の記憶手段に格納されたプログラムには、会員用ICカード30等を取り扱う精算機10の処理動作に加え、後述する情報配信システムによる情報配信を実施するための処理動作が規定されたプログラムが含まれており、そのプログラムに従って制御部600が情報配信に関する処理を実行するようになっている。情報配信に関する処理は、必要に応じて情報の記憶、配信制御装置90との通信、及び表示部10gの表示動作制御等を行うものとなっており、精算機10は、そのために必要な記憶手段(前記ROMやRAM、その他必要に応じて情報を保持し続ける半導体メモリ等)、通信手段(制御部600が備える前記ネットワーク8を介する信号の出入力制御等)、及び制御手段(制御部600による表示部10gの駆動制御)等の構成を備えている。
カード処理部601は、カード挿入口10aから挿入された会員用ICカード30または非会員用ICカード31に記憶された、例えば、IDやそのIDで管理されている有価情報などの読み取り、その読み取った情報の制御部600への出力、制御部600からの更新された有価情報などの会員用ICカード30または非会員用ICカード31への書き込みなどを行うもので、例えば、リーダライタなどで構成される。
貨幣処理部602は、カード処理部601で読み取られたIDに基づいて、管理装置13から読み取った有価情報の度数に対応する金額を紙幣返却口10c、釣銭受10dから返金するものである。また、貨幣処理部602は、度数残高や返金額などの情報を表示部10gに出力し、表示部10gに度数残高や返金額などを表示させることもできる。さらに、貨幣処理部602は、精算機10内の精算金が不足しているか否かを検知する機能も備えている。
選択ボタン検知部603は、暗証番号入力用テンキーボード10b、精算ボタン10e、取消ボタン10fが押されたことを検知し、その押された信号に基づいて、制御部600に信号を出力するものである。
従業員情報読込部604は、従業員特定情報読取手段として機能し、信号送受信部10hなどで構成される。また、従業員情報読込部604は、精算機10に精算金を補充するなどの作業を行う従業員を特定可能な情報を、例えば、店員カード32から読み取る。この従業員情報読込部604は、例えば、リーダライタなどで構成される。
そして、制御部600によって制御される、表示部10g、カード処理部601、貨幣処理部602、選択ボタン検知部603、従業員情報読込部604の各機器部は、次のように動作する(図21)。
以下に、図21を参照してその動作を説明する。
精算機10における動作の流れを示した図21は、制御部600によって実行される精算機10でのメインルーチンのフローチャートを示しており、そのプログラムが制御部600の記憶手段に格納され、スタートからリターンまでの処理を制御部600が0.01ms等の時間で実行する高速処理動作を繰り返すものとなっている。このメインルーチンでは、まず、精算機10において配信制御装置90からネットワーク8を介して端末配信情報[i][m]、端末配信量指定情報[i][m]及び端末配信条件[i][m]を受信する(ステップSD1)。すなわち、精算機10は、ネットワーク8上の第m番目の端末として、配信制御装置90から端末配信情報[1][m]〜端末配信情報[i][m]のi個の配信情報を受信すると共に、それらの配信情報にそれぞれ対応する端末配信量指定情報[1][m]〜端末配信量指定情報[i][m]と端末配信条件[1][m]〜端末配信条件[i][m]を受信する。
精算機10においては、これらの情報を受信した後に、ネットワーク8を介して各端末配信情報[i][m]の配信実績、各端末配信情報[i][m]の配信料金、及び属性指定情報[i][m]を配信制御装置90に送信する(ステップSD5)。ここにいう配信実績は、第m番目の端末である精算機10において各端末配信情報[i][m]を表示部10gに表示した実績を示す情報であり、後述する配信情報の表示に関する処理においてカウントされ、そのカウントされた配信実績に応じて配信料金もカウントされることになる(後程詳述する常時表示サブルーチン、配信条件表示サブルーチンにて集計される。)。また、属性指定情報[i][m]は、第m番目の端末である精算機10において配信希望の属性を指定する情報であり、精算機10に属性を指定する入力があったときに送信される。
このようにして端末配信情報[i][m]等の送受信をした精算機10においては、常時表示サブルーチンが起動される(ステップSD3)。精算機10で起動される常時表示サブルーチンは、受信した端末配信情報[i][m]を概して受信した端末配信量指定情報[i][m]に基づいて表示部10gに表示させる処理であり、そのプログラムが制御部600の記憶手段に格納され、起動要求があればメインルーチンの実行を妨げずに所定時間毎のタイマ割込で制御部600が実行する。
そして、メインルーチンにおける処理では、カード処理部601がカード挿入口10aからの会員用ICカード30または非会員用ICカード31の挿入を待機しており、会員用ICカード30または非会員用ICカード31の挿入を検知すると、それに応じた処理を実行する。
制御部600は、カード処理部601からの情報に基づいて、非会員用ICカード31が投入されているか否かを判定する(ステップS610)。
ここで、非会員である遊技客がカード挿入口10aに非会員用ICカード31を投入したとすると、制御部600は、そのカード挿入によるカード処理部601からの情報に基づいて非会員用ICカード31が投入されたものと判定し(ステップS610での判定結果がYesとなり)、これによって精算機10では配信条件表示サブルーチンが起動される(ステップSD4)。精算機10で起動される配信条件表示サブルーチンは、受信した端末配信情報[i][m]を概して受信した端末配信条件[i][m]と端末配信量指定情報[i][m]に基づいて表示部10gに表示させる処理であり、そのプログラムが制御部600の記憶手段に格納され、起動要求があればメインルーチンの実行を妨げずに所定時間毎のタイマ割込で制御部600が実行する。
ステップS610の判定で、非会員用ICカード31が投入されていると判定した場合(ステップS610のYes)には、上述のように配信条件表示サブルーチンが起動され(ステップSD4)、続いて、制御部600は、カード処理部601からの情報に基づいて、非会員用ICカード31に記憶されている日付情報が有効か否かを判定する(ステップS611)。
ステップS611の判定で、日付情報が有効でないと判定した場合(ステップS611のNo)には、制御部600は、カード処理部601に非会員用ICカード31を返却する情報を出力する。その情報を受けたカード処理部601は、非会員用ICカード31をカード挿入口10aから返却する(ステップS612)。そして、メインルーチンの処理はリターンしてスタートに戻る。
一方、ステップS611の判定で、日付情報が有効であると判定した場合(ステップS611のYes)には、カード処理部601は、非会員用ICカード31に記憶されたIDを読み取り、読み取ったIDを制御部600に出力する。制御部600に出力されたIDは、ネットワーク8を介して管理装置13に出力される(ステップS613)。そして、管理装置13に記憶されている非会員用ICカード31のIDに基づく度数残高の情報を管理装置13からネットワーク8を介して制御部600に出力する(ステップS613)。
また、制御部600に出力された度数残高の情報は、制御部600から貨幣処理部602に出力される。さらに、その度数残高の情報は、貨幣処理部602から表示部10gに出力され、度数残高が表示部10gに表示される(ステップS619)。
ステップS610の判定で、非会員用ICカード31が投入されていないと判定した場合(ステップS610のNo)には、続いて、制御部600は、カード処理部601からの情報に基づいて、会員用ICカード30が挿入されているか否かを判定する(ステップS614)。
ステップS614の判定で、会員用ICカード30が挿入されていないと判定した場合(ステップS614のNo)には、メインルーチンの処理はリターンしてスタートに戻る。
一方、会員である遊技客がカード挿入口10aに会員用ICカード30を挿入すると、制御部600は、そのカード挿入によるカード処理部601からの情報に基づいて会員用ICカード30が挿入されたものと判定し(ステップS614での判定結果がYesとなり)、これによって精算機10では配信条件表示サブルーチンが起動される(ステップSD4)。
ステップS614の判定で、会員用ICカード30が挿入されていると判定した場合(ステップS614のYes)には、上述のように配信条件表示サブルーチンが起動され(ステップSD4)、カード処理部601は、会員用ICカード30に記憶されたIDおよび暗証番号を読み取り、読み取ったIDおよび暗証番号を制御部600に出力する(ステップS615)。また、制御部600に出力されたIDは、ネットワーク8を介して管理装置13に出力される(ステップS615)。そして、管理装置13に記憶されている会員用ICカード30のIDに基づく度数残高を管理装置13からネットワーク8を介して制御部600に出力する(ステップS615)。
次に、選択ボタン検知部603は、暗証番号入力用テンキーボード10bで入力された暗証番号を検知し、その検知信号を制御部600に出力する(ステップS616)。
制御部600は、会員用ICカード30から読み取られた暗証番号と暗証番号入力用テンキーボード10bで入力された暗証番号とを比較判定する(ステップS617)。
ステップS617の判定で、双方の番号が一致しないと判定した場合(ステップS617の「NG」)には、制御部600は、カード処理部601に会員用ICカード30を返却する情報を出力する。その情報を受けたカード処理部601は、会員用ICカード30をカード挿入口10aから返却する(ステップS618)。
一方、ステップS617の判定で、双方の番号が一致すると判定した場合(ステップS617の「OK」)には、制御部600は、ステップS615で管理装置13からネットワーク8を介して制御部600に出力された度数残高の情報を貨幣処理部602に出力する。さらに、その度数残高の情報は、貨幣処理部602から表示部10gに出力され、度数残高が表示部10gに表示される(ステップS619)。
続いて、制御部600は、選択ボタン検知部603からの情報に基づいて、精算ボタン10eが押されたか否かを判定する(ステップS620)。
ステップS620の判定で、精算ボタン10eが押されていないと判定した場合(ステップS620のNo)には、続いて、制御部600は、選択ボタン検知部603からの情報に基づいて、取消ボタン10fが押されたか否かを判定する(ステップS621)。
ステップS621の判定で、取消ボタン10fが押されていないと判定した場合(ステップS621のNo)には、メインルーチンの処理はリターンしてスタートに戻る。
一方、ステップS621の判定で、取消ボタン10fが押されたと判定した場合(ステップS621のYes)には、制御部600は、カード処理部601に、会員用ICカード30または非会員用ICカード31を返却する情報を出力する。その情報を受けたカード処理部601は、会員用ICカード30または非会員用ICカード31をカード挿入口10aから返却する(ステップS622)。
遊技客が取消ボタン10fを押した場合には、そのボタン押下による選択ボタン検知部603からの情報に基づき、上述のように制御部600によって取消ボタン10fが押されたものと判定され(ステップS621での判定結果がYesとなり)、会員用ICカード30又は非会員用ICカード31がカード挿入口10aから返却されるが(ステップS622)、この場合にも精算機10では配信条件表示サブルーチンが起動される(ステップSD4)。そして、メインルーチンの処理はリターンしてスタートに戻る。
また、遊技客が精算ボタン10eを押した場合、制御部600は、そのボタン押下による選択ボタン検知部603からの情報に基づいて精算ボタン10eが押されたものと判定し(上記ステップS620での判定結果がYesとなり)、これによって精算機10では配信条件表示サブルーチンが起動される(ステップSD4)。
ステップS620の判定で、精算ボタン10eが押されたと判定した場合(ステップS620のYes)には、上述のように配信条件表示サブルーチンが起動され(ステップSD4)、制御部600は、貨幣処理部602に、IDに基づいて管理装置13から読み取られた残高度数に対応する金額を返金する情報を出力する。貨幣処理部602は、その情報に基づいて、紙幣返却口10c、釣銭受10dから貨幣を返金する(ステップS623)。
会員用ICカード30または非会員用ICカード31のIDに基づいて、精算された金額は、制御部600からネットワーク8を介して管理装置13に出力され、それぞれのIDに基づいて、度数残高から精算された度数が減じられる。基本的には、度数残高のすべてが精算されるため、度数残高は0となる(ステップS624)。
ステップS624の処理が終わると、会員用ICカード30は、カード処理部601によって、カード挿入口10aから返却される(ステップS618)。
一方、非会員用ICカード31は、度数残高のすべてが精算され、度数残高が0となるので、カード処理部601から精算機10に設けられた貯留部(図示しない)に移動され、回収される(ステップS625)。そして、メインルーチンの処理はリターンしてスタートに戻る。
なお、精算機10の動作は、上述した動作に限られるものではなく、例えば、精算金不足になったときの精算金補充等の要求、その要求に対して従業員が行う作業等に関する処理を必要に応じて実行することとしてもよい。また、精算機10に呼出ボタン等を設け、紙幣が詰まったときや会員用ICカード30が返却されないとき等に遊技客に呼出ボタンを押させるようにし、その呼出ボタン押下や従業員の対応に関する処理等を必要に応じて実行することとしてもよい。
(データ表示機21)
次に、各遊技機の上部に取り付けられ、各遊技機における、例えば、大当りスタート回数履歴グラフ、スタート回数(パチンコ台であれば所定入賞口に入賞することで複数の絵柄を揃えて大当り抽選を行った回数、スロットマシンであればスタートレバーを叩くことでビッグボーナス等の複数の絵柄を揃えて大当り抽選を行った回数)、大当たり回数などの情報を表示するデータ表示機21について、図22〜図24を参照して説明する。
図22は、データ表示機21の外観を示す正面図、図23は、データ表示機21の構成部を示す図、図24は、データ表示機21における動作の流れを示すフローチャートである。
まず、図22を参照して、データ表示機21の構成について説明する。
図22には、データ表示機21を正面から見た図が示されており、データ表示機21の正面には、各回の大当りとなるまでのスタート回数を示した大当りスタート回数履歴グラフ21a、スタート回数の積算値を示すスタート回数表示部21b、大当り回数の積算値を示す大当り回数表示部21c、確変大当り回数の積算値を示す確変大当り回数表示部21d、表示データが何日前のデータであるかを示す期日特定表示部21e、後述する情報配信システムによる配信情報を表示する配信情報表示部(前記各表示部を兼用するものとしてもよいし別個に設けるものとしてもよい。)などの各種表示部が備えられている。さらに、データ表示機21の正面には、表示したい日のデータを表示させるデータ変更ボタン21f、従業員を呼び出す際に押す呼出ボタン21g、従業員の所持する店員カード32に対しての情報の送受信をする信号送受信部21h、例えば従業員を呼び出す際に点灯して視覚的に認識させるランプ21iなどが備えられている(配信情報表示部は、このランプ21iの一部分に設けてもよい。)。
また、データ表示機21は、パチンコ機2若しくはスロットマシン5、台間機3、4若しくは6、及び島コンピュータ7等と接続されており、台間機3、パチンコ機2やスロットマシン5などの遊技機、管理装置13、及び配信制御装置90などとの情報通信が可能になっている。
図23に示すように、データ表示機21は、制御部640、遊技情報入力部641、遊技情報集計部642、表示部643、従業員情報読込部644、選択ボタン検知部645から主に構成されている。
制御部640は、演算装置(CPU)、読み出し専用メモリ(ROM)やランダムアクセスメモリ(RAM)、その他必要に応じて情報を保持し続ける半導体メモリ等の記憶手段から主に構成され、CPUでは、そのROMやRAM等の記憶手段に格納されたプログラムやデータなどを用いて各種の演算処理を実行する。この制御部640では、遊技情報入力部641、遊技情報集計部642、表示部643、従業員情報読込部644、選択ボタン検知部645の各機部間の信号の出入力、および、島コンピュータ7、ネットワーク8を介する管理装置13や配信制御装置90との間の信号の出入力を制御している。
ここで、ROMやRAM等の記憶手段に格納されたプログラムには、各遊技機についての情報を表示するデータ表示機21の処理動作に加え、後述する情報配信システムによる情報配信を実施するための処理動作が規定されたプログラムが含まれており、そのプログラムに従って制御部640が情報配信に関する処理を実行するようになっている。情報配信に関する処理は、必要に応じて情報の記憶、配信制御装置90との通信、及び配信情報表示部の表示動作制御等を行うものとなっており、データ表示機21は、そのために必要な記憶手段(前記ROMやRAM、その他必要に応じて情報を保持し続ける半導体メモリ等)、通信手段(制御部640が備える前記島コンピュータ7、ネットワーク8を介する信号の出入力制御等)、及び制御手段(制御部640による配信情報表示部の駆動制御)等の構成を備えている。
遊技情報入力部641は、例えば、台間機3、パチンコ機2やスロットマシン5、管理装置13などから遊技に供する情報を入力するものである。
遊技情報集計部642は、遊技情報入力部641で入力された情報について、例えば、制御部640で演算などされた結果を集計し、管理するものである。例えば、大当りスタート回数履歴グラフ21a、スタート回数表示部21b、大当り回数表示部21c、確変大当り回数表示部21dなどの各種表示部に表示する情報の管理などを実行する。また、これらの情報は、管理装置13から出力された情報に基づいて、遊技情報集計部642で集計して、各種表示部に表示する情報としてもよい。
表示部643は、遊技情報入力部641から入力された情報などに基づく種々の情報、遊技情報集計部642で集計された種々の情報、及び後述する情報配信システムによる配信情報を表示するもので、例えば、上記した大当りスタート回数履歴グラフ21a、スタート回数表示部21b、大当り回数表示部21c、確変大当り回数表示部21d、期日特定表示部21e、及び配信情報表示部などで構成される。また、点灯して視覚的に情報を認識させるランプ21iなども表示部643として機能する。なお、配信情報の表示手段である配信情報表示部での具体的な情報表示の内容については、後述の動作説明と情報配信システム全体の説明で明らかにする。
従業員情報読込部644は、従業員特定情報読取手段として機能し、信号送受信部21hなどで構成される。また、従業員情報読込部644は、種々の作業要求に対する作業を行う従業員を特定可能な情報を、例えば、店員カード32や所定の従業員用リモコン(後述)から読み取る。この従業員情報読込部644は、例えば、リーダライタなどで構成される。
選択ボタン検知部645は、データ変更ボタン21fや呼出ボタン21gが押されたことを検知し、その押された信号に基づいて、制御部640に信号を出力するものである。
そして、制御部640によって制御される、遊技情報入力部641、遊技情報集計部642、表示部643、従業員情報読込部644、選択ボタン検知部645の各機器部は、次のように動作する(図24)。
データ表示機21における動作の流れを示した図24は、制御部640によって実行されるデータ表示機21でのメインルーチンのフローチャートを示しており、そのプログラムが制御部640の記憶手段に格納され、スタートからリターンまでの処理を制御部640が0.01ms等の時間で実行する高速処理動作を繰り返すものとなっている。このメインルーチンでは、まず、データ表示機21において配信制御装置90からネットワーク8(及び島コンピュータ7)を介して端末配信情報[i][m]、端末配信量指定情報[i][m]及び端末配信条件[i][m]を受信する(ステップSD1)。すなわち、データ表示機21は、ネットワーク8上の第m番目の端末として、配信制御装置90から端末配信情報[1][m]〜端末配信情報[i][m]のi個の配信情報を受信すると共に、それらの配信情報にそれぞれ対応する端末配信量指定情報[1][m]〜端末配信量指定情報[i][m]と端末配信条件[1][m]〜端末配信条件[i][m]を受信する。
データ表示機21においては、これらの情報を受信した後に、ネットワーク8を介して(島コンピュータ7からネットワーク8を介して)各端末配信情報[i][m]の配信実績、各端末配信情報[i][m]の配信料金、及び属性指定情報[i][m]を配信制御装置90に送信する(ステップSD5)。ここにいう配信実績は、第m番目の端末であるデータ表示機21において各端末配信情報[i][m]を表示部643の配信情報表示部に表示した実績を示す情報であり、後述する配信情報の表示に関する処理においてカウントされ、そのカウントされた配信実績に応じて配信料金もカウントされることになる(後程詳述する常時表示サブルーチン、配信条件表示サブルーチンにて集計される。)。また、属性指定情報[i][m]は、第m番目の端末であるデータ表示機21において配信希望の属性を指定する情報であり、データ表示機21に属性を指定する入力があったときに送信される。
このようにして端末配信情報[i][m]等の送受信をしたデータ表示機21においては、常時表示サブルーチンが起動される(ステップSD3)。データ表示機21で起動される常時表示サブルーチンは、受信した端末配信情報[i][m]を概して受信した端末配信量指定情報[i][m]に基づいて配信情報表示部に表示させる処理であり、そのプログラムが制御部640の記憶手段に格納され、起動要求があればメインルーチンの実行を妨げずに所定時間毎のタイマ割込で制御部640が実行する。
そして、メインルーチンにおける処理では、選択ボタン検知部645が、呼出ボタン21gが押されることによる従業員の呼出信号の入力を待機しており、呼出ボタン21gが押され、呼出信号の入力を検知すると、それに応じた処理を実行する。
ここで、呼出信号の入力に応じて実行される処理は、その呼出しに応対する従業員の作業に関する処理が主な内容となるが、遊技ホール管理システム1においては、上述したように従業員が作業への着手や休憩等の情報を所定の従業員用リモコンによって管理装置13に送信するようにしてもよい。そこで、以下の従業員の作業に関する処理では、かかる所定の従業員用リモコンを従業員が使用するものとして話を進める。具体的には、作業への着手を知らせる着手ボタン、休憩を知らせる休憩ボタン、送信情報等を取り消す取消ボタン等が設けられた従業員用リモコンを従業員が所持し、それらのボタン操作信号が従業員IDと共に信号送受信部21hからデータ表示機21に入力され、島コンピュータ7及びネットワーク8を介して管理装置13に送信されるものとする(ただし、従業員IDは従業員が所持する店員カード32からの情報でも検知することはできる。)。なお、従業員用リモコンを用いずに店員カード32のみを用いる場合には、従業員用リモコンの前記休憩ボタン、取消ボタンのそれぞれに代わる休憩申請用の装置、取消申請用の装置をネットワーク8に接続し、店員カード32をかざすと、それぞれ休憩の申請、取消の申請ができるようにしてもよい。この場合、休憩申請用の装置は、休憩所の近傍等に1台設置すればよいが、管理装置13側で特定した作業内容が違っていたときの取消申請用の装置は、遊技ホール内の随所に設けられることが望ましいので、データ表示機21の一部に装着される。その取消申請用の装置としては、信号送受信部21hから離れた部位に他の信号送受信部を設けることにしてもよい。
呼出ボタン21gが押され、呼出信号の入力を検知する(ステップS650)と、制御部640は、呼出ボタンがオンとなった履歴があるか否かを判定する(ステップS651)。
ステップS651の判定で、呼出ボタンがオンとなった履歴がないと判定した場合(ステップS651の「ON履歴無」)には、続いて、制御部640は、データ表示機21の両側に備えられたランプ21iが点灯しているか否かを判定する(ステップS652)。
ステップS652の判定で、ランプ21iが点灯していないと判定した場合(ステップS652のNo)には、続いて、制御部640は、従業員情報読込部644からの情報に基づいて、入力された情報の種別が、従業員用リモコンの休憩ボタンが押されたことに伴う休憩信号なのか、取消ボタンが押されたことに伴う取消信号なのかを判定する(ステップS653)。
ステップS653の判定で、休憩ボタンが押されたことに伴う休憩信号を入力したと判定した場合(ステップS653の「休憩」)には、制御部640は、以前の休憩の履歴を消去する(ステップS654)。
続いて、制御部640は、従業員IDおよび休憩に入る旨の休憩情報を管理装置13に出力する(ステップS655)。そして、リターンして、スタートに戻る。
一方、ステップS653の判定で、取消ボタンが押されたことに伴う取消信号を入力したと判定した場合(ステップS653の「取消」)であって、例えば、従業員が休憩状態にあるとされていたときには、休憩状態を解除する(ステップS656)。また、従業員が休憩状態になく、かつ、呼び出しランプが点灯していない場合において、管理装置13側で特定されて無線通信システム23により報知された作業内容が間違っているときには、順次、無線通信システム23介して送られてくる次の作業内容候補が当るまで、店員が取消ボタンを押すことを繰り返すことになる。
ステップS652の判定で、ランプ21iが点灯していると判定した場合(ステップS652のYes)には、制御部640は、従業員を呼び出すための呼出信号を管理装置13に出力する。管理装置13は、例えば、場内放送や従業員の所持している無線通信システム23を介して従業員に呼出要求があった旨や呼出要求があった遊技機の台番号などの情報を報知する。さらに、この際、従業員が行う作業内容の情報が場内放送や従業員の所持している無線通信システム23を介して従業員に報知される(ステップS657)。
ここで、従業員が行う作業内容の情報は、遊技情報入力部641、遊技情報集計部642などからの情報に基づいて、データ表示機21において特定した情報を管理装置13に出力して、それを場内放送や従業員の所持している無線通信システム23を介して従業員に報知してもよい。また、管理装置13に入力された種々の情報に基づいて、管理装置13が、従業員が行う作業内容を特定し、その特定した情報を場内放送や従業員の所持している無線通信システム23を介して従業員に報知してもよい。
続いて、呼出要求があった遊技機上に備えられたデータ表示機21の従業員情報読込部644は、従業員IDを読み込み、制御部640に出力する(ステップS658)。また、制御部640は、その従業員IDの情報を管理装置13に出力する。また、従業員情報読込部644は、従業員IDを読み込むとともに、例えば無線通信システム23を介して、従業員に店員カード32をデータ表示機21の信号送受信部21hに近づけることを報知する。
従業員は、ステップS657の処理において報知された従業員が行う作業内容の情報が正しい場合には、従業員用リモコンの着手ボタンを押し、正しくない場合には、従業員用リモコンの取消ボタンを押す。
そこで、制御部640は、従業員情報読込部644からの情報に基づいて、入力された情報の種別が、従業員用リモコンの取消ボタンが押されたことに伴う取消信号なのか、着手ボタンが押されたことに伴う着手信号なのかを判定する(ステップS659)。
ステップS659の判定で、取消ボタンが押されたことに伴う取消信号を入力したと判定した場合(ステップS659の「取消」)には、制御部640は、以前の取消の履歴を消去し、取消信号を入力したことに基づく情報を管理装置13に出力する(ステップS660)。
続いて、管理装置13は、ステップS657の処理において報知された従業員が行う作業内容と異なる作業内容の情報を場内放送や従業員の所持している無線通信システム23を介して従業員に報知する(ステップS661)。そして、ステップS658からの処理を実行する。
ステップS659の判定で、着手ボタンが押されたことに伴う着手信号を入力したと判定した場合(ステップS659の「着手」)には、制御部640は、従業員IDおよびステップS657の処理において報知された従業員が行う作業内容に着手する旨の着手情報を管理装置13に出力する(ステップS662)。そして、リターンして、スタートに戻る。
ステップS659の判定で、未入力と判定した場合(ステップS659の「未入力」)には、ステップS658からの処理を実行する。
一方、遊技客等が呼出ボタン21gを押したときには、そのボタン押下による呼出信号の入力が検知されるが(上記ステップS650)、制御部640は、呼出ボタン21gが押された時の呼出信号入力によって呼出ボタンのオン履歴をRAM等に記録する。したがって、そのオン履歴が記録された直後のメインルーチンでは、呼出ボタンがオンとなった履歴があるものと制御部640が判定し(ステップS651で「ON履歴」の方の判定がなされ)、これによってデータ表示機21では配信条件表示サブルーチンが起動される(ステップSD4)。データ表示機21で起動される配信条件表示サブルーチンは、受信した端末配信情報[i][m]を概して受信した端末配信条件[i][m]と端末配信量指定情報[i][m]に基づいて配信情報表示部に表示させる処理であり、そのプログラムが制御部640の記憶手段に格納され、起動要求があればメインルーチンの実行を妨げずに所定時間毎のタイマ割込で制御部640が実行する。
ステップS651の判定で、呼出ボタン21gがオンとなった履歴があると判定した場合(ステップS651の「ON履歴」)には、上述のように配信条件表示サブルーチンが起動され(ステップSD4)、制御部640は、そのオン履歴を消去する(ステップS663)。これにより、遊技客等が呼出ボタン21gを一度押すと、メインルーチンの処理では直後の一度だけ呼出ボタンのオン履歴があるものと判定され、その時に配信条件表示サブルーチンが起動されることになる。すなわち、データ表示機21では、遊技客等が呼出ボタン21gを押す度に、その押した直後に配信条件表示サブルーチンが起動されることになる。
続いて、制御部640は、データ表示機21の両側に備えられたランプ21iが点灯しているか否かを判定する(ステップS664)。
ステップS664の判定で、ランプ21iが点灯していないと判定した場合(ステップS664のNo)には、制御部640は、そのランプ21iを点灯させる(ステップS665)。
続いて、制御部640は、遊技情報入力部641、遊技情報集計部642などからの情報に基づいて、従業員が行う作業内容を特定する(ステップS666)。また、上記したように、この従業員が行う作業内容の特定は、管理装置13に入力された種々の情報に基づいて、管理装置13が行ってもよい。
なお、従業員が行う作業の例としては、次のような内容のものが挙げられ、制御部640や管理装置13は、これらの作業に関連する遊技情報入力部641や遊技情報集計部642等からの情報に基づいて作業内容を特定する。
(a)玉箱運びと計数作業:遊技客の持玉(払い出されたパチンコ玉)を景品交換するときに、その玉箱を計数機9まで運んで計数する作業。
(b)補給要求に伴う作業:スロットマシンでホッパー内のメダルが無くなった場合やわずかな残量になった場合に枠を開放して新たなメダルを補給する作業、あるいは、パチンコ機で玉補給路にパチンコ玉が無い場合にパチンコ玉を補給する作業。
(c)補給点検に伴う作業:パチンコ機でパチンコ玉の補給装置やパチンコ機自体の裏機構内で発生したパチンコ玉止まりなどの不具合を解消する作業、あるいは、スロットマシンでホッパー内にメダルが有りかつ絵柄が揃ってもメダルが払い出されない場合にメダルの詰まりを改善する作業。
(d)カード補充に伴う作業:台間機3、4、6等で発行用に貯留された非会員用ICカード31が不足し又は無くなった場合に非会員ICカード31を補充する作業。
(e)大当り札差しに伴う作業:パチンコ機やスロットマシンで通常状態から大当り状態(ボーナス状態)となったときに大当り札を所定の設置位置に配置する作業。
(f)玉箱下げに伴う作業:前回の大当たり発生から、勝敗(セーフ数からアウト数を減算した値)が−1000玉以内(負け数が1000以内)である内に再び大当りが発生した場合に、現在使用している玉箱を遊技客の足下に下げて空の玉箱を新たに遊技客に渡す作業。
(g)目押しに伴う作業:スロットマシンでボーナス(BB、RB等)が内部当選したにも拘わらず、ボーナス図柄を揃えられない遊技客がいた場合に、その遊技客に代わってボーナス図柄を揃える作業。
(h)玉止まりに伴う作業:遊技盤面で障害釘の間等に停留したパチンコ玉を解除する作業。解除後にサービスとして入賞口にパチンコ玉を入れる作業を行う場合もある。
(i)大当り札回収に伴う作業:パチンコ機やスロットマシンで大当り状態(ボーナス状態)が終了したときに大当り札を所定の設置位置から回収する作業。
(j)玉箱下げに伴う作業:前回の大当たり発生から勝敗が−1750玉となった場合に、遊技客の足下に積まれた玉箱があればカウンタ上に上げて現在カウンタ上にある玉箱を回収する作業。
ステップS666において作業内容が特定された後、リターンして、スタートに戻る。
ステップS664の判定で、ランプ21iが点灯していると判定した場合(ステップS664のYes)には、制御部640は、そのランプ21iを消灯させる(ステップS667)。
続いて、制御部640は、従業員ID、特定された作業内容、特定された作業の完了情報、遊技機の台番号などを管理装置13に出力する(ステップS668)。
続いて、制御部640は、記憶していた従業員IDに係る情報を消去する(ステップS669)。そして、リターンして、スタートに戻る。
上記したデータ表示機21では、制御部640を有し、この制御部640では、遊技情報入力部641、遊技情報集計部642、表示部643、従業員情報読込部644、選択ボタン検知部645の各機部間の信号の出入力などを制御する一例を示したが、この構成に限られるものではない。例えば、制御部640、遊技情報入力部641、遊技情報集計部642、表示部643、従業員情報読込部644、選択ボタン検知部645などの機能を、管理装置13や島コンピュータ7などに備え、データ表示機21は、管理装置13や島コンピュータ7などからの出力に基づいて、例えば、大当りスタート回数履歴グラフ21a、スタート回数表示部21b、大当り回数表示部21c、確変大当り回数表示部21dなどの各種表示部に情報を表示するものとしてもよい。なお、上述した動作中の従業員の作業に関する処理は、台間機等で行うことも可能である。
(管理装置13)
次に、各種情報の集計や管理などを行う管理装置13について図25〜図28を参照して説明する。
図25は、管理装置13の構成部を示す図、図26は、管理装置13における動作の流れを示すフローチャートである。また、図27、図28は、それぞれ情報管理一覧表750、751の一例を示す図である。
図1に示されているように、管理装置13は、複数のパチンコ機2、複数のパチンコ機2のそれぞれに接続された台間機3、4、複数のスロットマシン5、スロットマシン5間に接続された台間機6と島コンピュータ7およびネットワーク8を介して接続されている。また、管理装置13は、計数機9、精算機10、景品管理機(POS)11、再プレー受付機12、発行機20、データ表示機21、データ公開機としての機能を備える店外景品交換用端末装置22、無線通信システム23などともネットワーク8を介して接続されており、配信制御装置90とも接続されている。
さらに、ネットワーク8を介して管理装置13に入力された情報は、プロトコルコンバータ14、モデム15を介して情報管理センタ16に送信される。また、管理装置13は、例えば、パーソナルコンピュータ17などとも接続され、パーソナルコンピュータ17で管理装置13の情報を見ることができる。また、パーソナルコンピュータ17は、管理装置13で管理している各情報にアクセスことができるので、各情報の表示や印刷をすることができる。さらに、パーソナルコンピュータ17では、例えば、再プレー手数料の設定などの管理装置13の種々の設定や会員登録などを行うこともできる。
パーソナルコンピュータ17では、このように管理装置13で管理されている各種情報を取り扱うことができるが、その際の情報表示をするパーソナルコンピュータ17の表示部は、かかる各種情報の表示を行うと共に、後述する情報配信システムによる配信情報の表示も行う表示手段となっている(換言すれば、パーソナルコンピュータ17の表示部は、管理装置13の動作に伴う所定の情報の表示を行うと共に、情報配信システムによる配信情報の表示を行う管理装置13の表示手段となっている。)。このパーソナルコンピュータ17の表示部での具体的な情報表示の内容については、後述の動作説明と情報配信システム全体の説明で明らかにする。
管理装置13は、台間機3、4、6、計数機9、精算機10、景品管理機(POS)11、再プレー受付機12、発行機20、データ表示機21、店外景品交換用端末装置22、無線通信システム23などの機器からの情報を管理するものである。前述した各機器毎の管理装置13との情報の通信に基づいて、管理装置13には後述するような様々な情報が記憶されている。
また、管理装置13は、これらの各機器に他の遊技ホールで発行された会員用ICカードや非会員用ICカードが使用された場合におけるそれらのICカードに記憶された各種情報を、それらに新たに付与された本遊技ホールのIDに基づいて記憶する。
さらに、管理装置13は、各遊技機における、例えば、大当りスタート回数履歴グラフ、スタート回数、大当たり回数などの情報を各遊技機の上部に取り付けられたデータ表示機21に出力することもできる。データ表示機21では、こられの情報を表示部に表示して、遊技台の情報を遊技客に提供する。
さらに、管理装置13は、例えば、各遊技機における大当りスタート回数履歴グラフ、スタート回数、大当たり回数などの情報、遊技台ランキング、遊技台毎の勝敗などの情報を店外景品交換用端末装置22に出力することもできる。店外景品交換用端末装置22では、これらの情報を表示部に表示して、遊技台の情報を遊技客に提供する。
ここで、店外景品交換用端末装置22においては、かかる管理装置13からの情報を表示するのに加え、後述する情報配信システムによる配信情報を表示することもできる。店外景品交換用端末装置22で配信情報を表示する場合、店外景品交換用端末装置22は、上述した他の各機器同様、ネットワーク8上の第m番目の端末として、配信制御装置90から端末配信情報[i][m]、端末配信量指定情報[i][m]及び端末配信条件[i][m]を受信すると共に、各端末配信情報[i][m]の配信実績、各端末配信情報[i][m]の配信料金、及び属性指定情報[i][m]を配信制御装置90に送信する(ここで店外景品交換用端末装置22から送信される各端末配信情報[i][m]の配信実績及び各端末配信情報[i][m]の配信料金も後程詳述する常時表示サブルーチン、配信条件表示サブルーチンにて集計される。)。そして、常時表示サブルーチンの処理を実行して表示部に概して端末配信量指定情報[i][m]に基づく端末配信情報[i][m]の表示を行い、所定の入力等があったとき(例えば、所定のボタン操作や表示部画面のタッチ操作が検知されたとき、近傍に人体が検知されたとき等)には、配信条件表示サブルーチンの処理を実行して表示部に概して端末配信量指定情報[i][m]と配信条件[i][m]に基づく端末配信情報[i][m]の表示を行う。なお、他に島コンピュータ7、無線通信システム23、遊技ホールの図示せぬ他の機器等で配信情報を表示する場合についても同様である。
図25に示すように、管理装置13は、制御部700、会員カード情報管理部701、非会員カード情報管理部702、入出力処理部703、作業時間計時部704、作業内容情報管理部705から主に構成されている。
制御部700は、演算装置(CPU)、読み出し専用メモリ(ROM)やランダムアクセスメモリ(RAM)、その他必要に応じて情報を保持し続ける半導体メモリ等の記憶手段から主に構成され、CPUでは、そのROMやRAM等の記憶手段に格納されたプログラムやデータなどを用いて各種の演算処理を実行する。この制御部700では、会員カード情報管理部701、非会員カード情報管理部702、入出力処理部703、作業時間計時部704、作業内容情報管理部705の各機部間の信号の出入力、パーソナルコンピュータ17や他の周辺機器との間の信号の出入力、配信制御装置90との間の信号の出入力、および、ネットワーク8を介する各機器との間の信号の出入力を制御している。また、制御部700は、管理装置13とネットワーク8を介して各機器の制御部と通信できるように接続されている。
ここで、ROMやRAM等の記憶手段に格納されたプログラムには、各種情報を取り扱う管理装置13の処理動作に加え、後述する情報配信システムによる情報配信を実施するための処理動作が規定されたプログラムが含まれており、そのプログラムに従って制御部700が情報配信に関する処理を実行するようになっている。情報配信に関する処理は、必要に応じて情報の記憶、配信制御装置90との通信、及びパーソナルコンピュータ17の表示部の表示動作制御等を行うものとなっており、管理装置13は、そのために必要な記憶手段(前記ROMやRAM、その他必要に応じて情報を保持し続ける半導体メモリ等)、通信手段(制御部700が備える前記配信制御装置90との間の信号の出入力制御等)、及び制御手段(制御部700によるパーソナルコンピュータ17の表示部の駆動制御)等の構成を備えている。
なお、ここで管理装置13は役割分担した同一ネットワーク上の複数のコンピュータシステムで構成することもできる。例えば、カード管理用、顧客管理用、遊技台管理用、データ表示機管理用、作業内容管理用などの複数のコンピュータシステムを用いれば、それだけ各役割を高速に実行することができる。
会員カード情報管理部701は、各機器に会員用ICカード30が用いられたときの情報を管理するもので、図27に情報管理一覧表750の一例を示す。図27に示された情報管理一覧表750は、管理装置13に接続された、例えば、パーソナルコンピュータ17などで見ることができる。
会員用ICカード30が用いられた場合には、会員用ICカード30のIDに基づき、情報管理一覧表750に記載されているような、例えば、貯玉数、度数残高、再プレー用貯玉数、ポイント、台間機又は発行機に挿入した金額、精算金額などを管理している。これらのデータは、会員用ICカード30のID毎に管理され、さらに、履歴情報、日毎情報、週毎情報などとしても管理されている。図27に示された情報管理一覧表750は、日毎情報の一例である。
なお、会員用ICカード30を用いた会員の遊技客用の管理項目は、図27の情報管理一覧表750に記載された管理項目に限るものではなく、例えば、遊技した遊技台種毎のアウト(発射玉)、セーフ(遊技の上皿への供給玉、つまり遊技客の獲得玉)、勝敗情報(セーフからアウトを減じたもの)、大当たり回数、CR機売上などの情報や、会員の遊技客の住所、氏名、年齢、好きな台、連絡先なども管理項目とすることもできる。
非会員カード情報管理部702は、各機器に非会員用ICカード31が用いられたときの情報を管理するもので、図28に情報管理一覧表751の一例を示す。図28に示された情報管理一覧表751は、管理装置13に接続された、例えば、パーソナルコンピュータ17などで見ることができる。
非会員用ICカード31が用いられた場合には、非会員用ICカード31のIDに基づき、情報管理一覧表751に記載されているような、例えば、度数残高、台間機又は発行機に挿入した金額、精算金額などを管理している。これらのデータは、非会員用ICカード31のID毎に管理される。非会員用ICカード31を用いる場合には、度数残高を保持できる期間が、例えば、1日などのように限られている。そのため、その期間内でなければ、精算機10で度数残高を精算し、現金化することができない。
非会員用ICカード31が用いられた場合には、度数残高を保持できる期間に対応した情報が管理されている。図28に示された情報管理一覧表751は、その管理期間における情報の一例である。なお、レシート発券時の簡易管理IDおよび玉数(計数機9で計数されたもの)の情報は、偽造されたレシートが使用されるのを防ぐために、一時的に管理されている。したがって、景品管理機(POS)11における景品交換時において、レシートの適正を確認した後には、簡易管理IDおよび玉数の情報は、管理装置13から消去される。
ここで、非会員用ICカード31が用いられた場合には、アウト(発射玉)、セーフ(遊技の上皿への供給玉、つまり遊技客の獲得玉)、勝敗(セーフからアウトを減じたもの)、貯玉数、再プレー用貯玉数、再プレー手数料、ポイント、遊技台種別、大当たり回数、CR機売上などの情報が含まれない点で、会員用ICカード30のを用いた場合の情報とは異なる。
入出力処理部703は、台間機3、4、6、計数機9、精算機10、景品管理機(POS)11、再プレー受付機12、発行機20、データ表示機21、店外景品交換用端末装置22、無線通信システム23などの機器からの情報の入出力処理や、情報管理センタ16との情報の入出力処理を行う。上記した機器からは、常時、遊技データや遊技に伴う各種情報などが入力される。また、会員カード情報管理部701、非会員カード情報管理部702および作業内容情報管理部705に管理されている、例えば、一日の営業結果、従業員の作業内容や仕事量などの情報を情報管理センタ16に出力する。情報管理センタ16への出力は、例えば、パーソナルコンピュータ17などから終業処理の信号が管理装置13に入力された場合に行われ、情報管理センタ16に送信される情報は、制御部700を介してプロトコルコンバータ14、モデム15を介して情報管理センタ16に送信される。また、入出力処理部703では、情報管理センタ16から、例えば、本遊技ホールの会員の遊技客が本遊技ホールの会員用ICカード30を用いて他の遊技ホールで遊技したときの度数などの情報、それに伴う他の遊技ホールからの金銭請求情報などの各種情報、各遊技ホールの従業員の作業内容に伴う情報などを入力することができる。
作業時間計時部704は、従業員が特定された各作業を行う際の、その作業に費やした時間を計時するものである。作業時間計時部704によって計時された時間は、作業内容および従業員を特定するための例えば従業員IDとともに、作業内容情報管理部705で管理される。
作業内容情報管理部705は、台間機3、4、6、計数機9、精算機10、景品管理機(POS)11、再プレー受付機12、発行機20、データ表示機21、店外景品交換用端末装置22、無線通信システム23などの機器から入力された、従業員の作業に係る情報を、例えば、従業員毎、作業内容毎などに管理するものである。また、これらの情報に基づいて、例えば、従業員毎の仕事量、作業内容毎の各従業員の仕事量などを演算、集計した結果なども管理する。
そして、制御部700によって制御される、会員カード情報管理部701、非会員カード情報管理部702、入出力処理部703、作業時間計時部704、作業内容情報管理部705の各機器部、及びパーソナルコンピュータ17の表示部は、次のように動作する(図26)。なお、各機器との情報の通信についての動作は、各機器における説明で述べたので、ここでは、管理装置13での情報配信に関する処理動作と管理装置13に入力された情報の管理動作について主に説明する。
以下に、図26を参照してその動作を説明する。
管理装置13における動作の流れを示した図26は、制御部700によって実行される管理装置13でのメインルーチンのフローチャートを示しており、そのプログラムが制御部700の記憶手段に格納され、スタートからリターンまでの処理を制御部700が0.01ms等の時間で実行する高速処理動作を繰り返すものとなっている。このメインルーチンでは、まず、管理装置13において配信制御装置90から端末配信情報[i][m]、端末配信量指定情報[i][m]及び端末配信条件[i][m]を受信する(ステップSD1)。すなわち、管理装置13は、ネットワーク8上の第m番目の端末として、配信制御装置90から端末配信情報[1][m]〜端末配信情報[i][m]のi個の配信情報を受信すると共に、それらの配信情報にそれぞれ対応する端末配信量指定情報[1][m]〜端末配信量指定情報[i][m]と端末配信条件[1][m]〜端末配信条件[i][m]を受信する。
管理装置13においては、これらの情報を受信した後に、各端末配信情報[i][m]の配信実績、各端末配信情報[i][m]の配信料金、及び属性指定情報[i][m]を配信制御装置90に送信する(ステップSD5)。ここにいう配信実績は、第m番目の端末である管理装置13において各端末配信情報[i][m]をパーソナルコンピュータ17の表示部に表示した実績を示す情報であり、後述する配信情報の表示に関する処理においてカウントされ、そのカウントされた配信実績に応じて配信料金もカウントされることになる(後程詳述する常時表示サブルーチン、配信条件表示サブルーチンにて集計される。)。また、属性指定情報[i][m]は、第m番目の端末である管理装置13において配信希望の属性を指定する情報であり、管理装置13に属性を指定する入力があったときに送信される。なお、ここまでの端末配信情報[i][m]等の送受信は、図1の構成では管理装置13と配信制御装置90を接続するケーブル等を介して行われるが、管理装置13を介さずに配信制御装置90をネットワーク8に接続する構成では、上述した各機器同様、ネットワーク8を介して行われる。
以上のステップSD1及びステップSD2で端末配信情報[i][m]等の送受信をした管理装置13においては、常時表示サブルーチンが起動される(ステップSD3)。管理装置13で起動される常時表示サブルーチンは、受信した端末配信情報[i][m]を概して受信した端末配信量指定情報[i][m]に基づいてパーソナルコンピュータ17の表示部に表示させる処理であり、そのプログラムが制御部700の記憶手段に格納され、起動要求があればメインルーチンの実行を妨げずに所定時間毎のタイマ割込で制御部700が実行する。
そして、メインルーチンにおける処理では、制御部700が機器の操作の有無を判定する(ステップS709)。ここにいう機器の操作とは、管理装置13自体の一機器としての操作であり、管理装置13に設けられた所定の操作ボタン等の操作がこれに当たるが、管理装置13の管理情報にアクセスするパーソナルコンピュータ17や他の周辺機器等の操作も含む。事実上は管理装置13自体が操作されることよりもパーソナルコンピュータ17等の周辺機器が操作されることの方が多いので、制御部700による機器の操作の有無判定では、パーソナルコンピュータ17のキーボード操作やマウス等のポインティング・デバイスの操作等が主な判定対象となる。このため、制御部700は、パーソナルコンピュータ17や他の周辺機器から管理装置13に対する入力操作以外の操作についても操作検知の信号を受け、機器の操作の有無を監視している。
ここで、従業員がパーソナルコンピュータ17(又は他の周辺機器若しくは管理装置13自体)の操作をしたとすると、制御部700は、その操作検知の信号を受けて機器の操作があったものと判定し(ステップS709での判定結果が「有」の方になり)、これによって管理装置13では配信条件表示サブルーチンが起動される(ステップSD4)。管理装置13で起動される配信条件表示サブルーチンは、受信した端末配信情報[i][m]を概して受信した端末配信条件[i][m]と端末配信量指定情報[i][m]に基づいてパーソナルコンピュータ17の表示部に表示させる処理であり、そのプログラムが制御部700の記憶手段に格納され、起動要求があればメインルーチンの実行を妨げずに所定時間毎のタイマ割込で制御部700が実行する。
このようにして配信条件表示サブルーチンが起動された管理装置13では、続いて各機器からの情報の入力と情報の分別の処理を行う(ステップS710)。これに対し、機器の操作がなされない場合には、操作検知の信号が何等供給されず、それによって機器の操作がないものと制御部700が判定し、配信条件表示サブルーチンを起動せずに各機器からの情報の入力と情報の分別の処理へと進む(ステップS709での判定結果が「無」の方となり、そのままステップS710に進む。)。
各機器からの情報の入力と情報の分別の処理では、管理装置13の制御部700に、発行機20、再プレー受付機12、台間機3、4、6、計数機9、景品管理機(POS)11、精算機10、無線通信システム23などからの情報が入力される。また、各機器に他の遊技ホールで発行された会員用ICカードや非会員用ICカードが使用された場合には、それらのICカードに記憶された各種情報は、それらに新たに付与された本遊技ホールのIDに基づいて記憶され、さらに、他の遊技ホールで発行された会員用ICカードや非会員用ICカードが有するIDも同様に記憶される(ステップS710)。
ここで、他の遊技ホールの会員用ICカードおよび非会員用ICカードの情報は、管理装置13と通信可能に接続された情報管理センタ16から入手することができる。これによって、他の遊技ホールの会員用ICカードおよび非会員用ICカードには、ID情報しか記憶されていなくても、残度数などの有価価値情報を得ることができる。また、会員用ICカードおよび会員用ICカードにIDとともに残度数などの有価価値情報が記憶されている場合には、直接、他の遊技ホールの会員用ICカードから残度数などの有価価値情報の読み取り、または書き込みを行うことができる。
ステップS710で入力された情報は、制御部700で、会員用ICカード30を用いた場合の情報か否かが判定される(ステップS711)。なお、この情報には、他の遊技ホールの会員用ICカードが使用される場合も含まれ、本遊技ホールで付与したIDに基づいて管理される。
ステップS711の判定で、会員用ICカード30が用いられていると判定した場合(ステップS711のYes)には、入力された情報は、会員カード情報管理部701に出力される(ステップS712)。会員カード情報管理部701では、その入力された情報に基づいて、例えば、図27に示すように、IDおよび項目毎に入力情報が管理される(ステップS712)。なお、他の遊技ホールの会員用ICカードが使用される場合、他の遊技ホールの会員用ICカードに記憶されたIDは、図27には示していないが、項目の欄に「他の遊技ホールの会員用ICカードのID」が加えられ管理される。
ステップS711の判定で、会員用ICカード30が用いられていないと判定した場合(ステップS711のNo)には、入力された情報は、非会員カード情報管理部702に出力される(ステップS713)。なお、この情報には、発行機20において、他の遊技ホールの非会員用ICカードを使用して、本遊技ホールの非会員用ICカード31が発行された場合において、本遊技ホールの非会員用ICカード31を使用したときの情報も含まれ、本遊技ホールで付与したIDに基づいて管理される。
非会員カード情報管理部702では、その入力された情報に基づいて、例えば、図28に示すように、IDおよび項目毎に入力情報が管理される(ステップS713)。なお、発行機20において、他の遊技ホールの非会員用ICカードを使用して、本遊技ホールの非会員用ICカード31が発行された場合において、本遊技ホールの非会員用ICカード31を使用した場合、他の遊技ホールの非会員用ICカードに記憶されたIDは、図28には示していないが、項目の欄に「他の遊技ホールの非会員用ICカードのID」が加えられ管理される。
次に、制御部700は、入出力処理部703からの情報に基づいて、パーソナルコンピュータ17などから終業処理信号が管理装置13に入力されたか否かを判定する(ステップS714)。
ステップS714の判定で、終業処理信号が入力されていないと判定した場合(ステップS714のNo)には、ステップS719の処理を実行する。
一方、ステップS714の判定で、終業処理信号が入力されたと判定した場合(ステップS714のYes)には、入出力処理部703から、例えば、会員カード情報管理部701および非会員カード情報管理部702で管理されているデータに基づいて集計された一日の営業結果、他の遊技ホールの会員用ICカードや非会員用ICカードが使用された場合の、残度数などの情報を他の各遊技ホール毎に各IDに基づいて集計した結果などの情報が、制御部700、プロトコルコンバータ14およびモデム15を介して情報管理センタ16に送信される(ステップS715)。
続いて、制御部700は、入出力処理部703からの情報に基づいて、パーソナルコンピュータ17などからデータ送信要求信号が管理装置13に入力されたか否かを判定する(ステップS716)。
ステップS716の判定で、データ送信要求信号が入力されていないと判定した場合(ステップS716のNo)には、ステップS719の処理を実行する。
ステップS716の判定で、データ送信要求信号が入力されたと判定した場合(ステップS716のYes)には、会員カード情報管理部701および非会員カード情報管理部702に管理されているデータに基づいて、例えば、図27や図28に示すようなデータを、パーソナルコンピュータ17などに出力する(ステップS717)。会員カード情報管理部701および非会員カード情報管理部702に管理されているデータに基づいて、出力されたデータは、パーソナルコンピュータ17の画面に表示される。
続いて、始業処理を実施する(ステップS718)。始業処理とは、上記した各機器との通信がネットワークを介して可能か否か、および、各機器の自己診断機能により、各機器における故障の有無を確認する。この確認において、各機器との通信ができない場合や各機器で故障があると判断された場合には、店員に報知される。
そして、制御部700は、ステップS719の処理を実行する。ステップS719の処理では、パチンコ機2、台間機3、4及び6並びにスロットマシン5から受信される情報と必要に応じてネットワーク8上の他の機器から受信される情報等に基づき、種々の遊技稼動データ(例えば、アウト、セーフ、差玉、カードID毎の勝敗(差玉)、売上(貸玉)、入金額、入金金種、不正(ドア開、電波)、大当り、確変等のデータ)の収集と集計を行う。また、それらの収集及び集計をした遊技稼動データをパーソナルコンピュータ17からの指示入力等による要求に応じて表示部に表示させたり周辺機器のプリンタ等で印字したりする。
このステップS719の処理は、遊技ホールのホールコンピュータとしての処理であり、これを完了するとメインルーチンの処理はリターンしてスタートに戻る。なお、上記ステップS710〜ステップS717の処理は、遊技ホールのカード管理装置や会員管理装置としての処理に当たるので、以上のメインルーチンを実行する管理装置13は、カード管理装置や会員管理装置としての機能に加え、ホールコンピュータとしての機能も兼ね備えたものとなっている。
管理装置13で実行するメインルーチンの処理は以上であるが、管理装置13の動作は上述した処理動作に限られるものではなく、必要に応じて各機器からの要求や従業員の作業等に関する処理を実行することとしてもよい。例えば、発行機20からの釣銭補充要求、入金回収要求及びカード補充要求、再プレー受付機12からの端玉補充要求、景品管理機(POS)11からの景品補充要求、精算機10からの精算金補充要求等の要求を受け、それを場内放送や無線通信システム23によって従業員に報知する処理を実行するものとしてもよい。また、従業員の作業着手から作業完了までの時間を計時したり、作業のための従業員の移動距離を算出したりすることにより、従業員の作業時間、仕事量、作業内容、従業員ID等の各種データを集計する処理を実行するものとしてもよい。
遊技ホール管理システム1についての説明は以上である。ただし、情報管理センタ16については、管理装置13との情報通信によって遊技ホールの管理に関する処理を実行するが、後述する情報配信システムにおける配信サーバを備えたものとなっているので、以下の(情報配信システム)において配信サーバについての説明を行う際に遊技ホールの管理に関する処理の実行についても併せて説明する。
(情報配信システム)
1.全体構成
次に、情報配信システム全体についての説明をする。情報配信システムは、遊技ホールの各店舗に情報を配信する配信サーバ、各店舗における情報配信を行う前述した配信制御装置90に相当する配信制御装置、及び各店舗において配信制御装置からの情報配信先となる端末を有し、各店舗の配信制御装置が配信サーバと当該各店舗の各端末との間に介在して情報配信を行う。
図29は、かかる情報配信システムの全体構成の一例を示した図である。図29中、“(店舗A)”や“(店舗B)”等とあるのは、それぞれ遊技ホールの店舗を表しており、店舗A、B、C、D、Eにおいては、それぞれ、店舗にある各機器がネットワーク8A、8B、8C、8D、8Eを介して上記した配信制御装置90に相当する配信制御装置90A、90B、90C、90D、90Eと接続されている。この図に示すように、情報配信システムは、各店舗の各機器とネットワーク接続された配信制御装置90A、90B、90C、90D、90Eがそれぞれ情報配信ネットワーク850を介して情報管理センタ16の配信サーバ800と接続され、配信サーバ800が外部通信サーバ91を介して外部通信網92との情報授受を行う構成になっている。なお、情報配信ネットワーク850は、図1Aで説明した情報配信ネットワーク1120に相当し、外部通信網92は、図1Aで説明した外部通信網1150に相当する。また、配信制御装置90A等の配信制御装置と配信サーバ800についての詳細な説明は後述することとし、ここでは図29中の他の構成について説明する。
ネットワーク8A、8B、8C、8D、8Eは、それぞれ上記ネットワーク8に相当するLAN(Local Area Network)等のネットワークであり、各店舗にある図29中に示した各機器は、上記パチンコ機2、台間機3、4及び6、スロットマシン5、島コンピュータ7、計数機9、精算機10、景品管理機(POS)11、再プレー受付機12、発行機20、データ表示機21、データ公開機としての機能も備える店外景品交換用端末装置22、無線通信システム23等に相当する遊技ホールの機器である。情報配信システムにおいては、これらの遊技ホールの機器が情報配信先の端末となり、上述したように端末配信情報[i][m]等の送受信をして常時表示サブルーチンや配信条件表示サブルーチンを実行し、各店舗における情報提供サービスを実施する。
以下、このように情報配信先の端末となる遊技ホールの機器を総称して「配信端末」という。図29においては、各店舗の配信端末として上記管理装置13に相当するものを示していないが、これは、情報配信の実施上は配信制御装置が各機器を配信端末として管理することにもなるために、それ以外の管理をする管理装置を便宜上省略しただけであり、管理装置13に相当する各店舗の管理装置も配信端末に含まれる(あるいは、配信制御装置90A等が管理装置13に相当する管理装置としての機能を兼ね備えるものとしてもよい。)。
情報配信ネットワーク850は、配信制御装置90A、90B、90C、90D及び90Eと配信サーバ800(情報管理センタ16)との間の情報通信を担う専用回線等で構成された通信網である。この情報配信ネットワーク850は、それぞれの遊技ホールの店舗と情報管理センタ16との間での情報通信にのみ使用され、外部からの侵入はできないものとなっており、例えば、VPN(Virtual Private Network(仮想プライベート・ネットワーク))等の仮想的な専用回線によって構成することもできる。
外部通信サーバ91は、配信サーバ800が外部通信網92と情報を授受するために設けられている通信サーバである。外部通信網92は、情報配信システムに対し、外部の広告依頼主が広告等の情報を送信したり、外部のニュース配信元や天気予報配信元(報道や天気予報の情報サービス提供者等)がニュースや天気予報等のコンテンツの情報を送信したり、遊技ホールや遊技ホール外の店舗における景品の登録情報や値下げ情報や一般のユーザによる広告情報などを送信する通信網であり、代表的なものとしてはインターネットが挙げられるが、他の固定通信網や移動通信網、IP電話網、衛星通信網、海底ケーブル、専用線等、情報配信システムに外部からアクセスする任意の通信網を含むものとしてよい。配信サーバ800は、このようなインターネット等の外部通信網92を通じて外部との情報授受を行い、その情報授受を行うに当たってのセキュリティを確保するために外部通信サーバ91が設けられている。
すなわち、情報配信システムにおいては、外部通信網92を通じて送信されてくる外部の広告依頼主やニュース配信元等からの情報を配信サーバ800が配信する配信情報として取り扱い、それらの情報を配信サーバ800で取得するに当たっては外部通信サーバ92を介在させ、配信サーバ800を外部通信網92から分離して外部から直接配信サーバ800にアクセスすることはできないものとしている。これにより、インターネット等の一般の通信網を含む外部通信網92からウイルスが侵入したり不正なアクセスがされたりすることを防止しつつ、配信サーバ800で外部からの情報を取得できるようになっている。また、情報配信システムは、広告料金の見積りを計算する機能を有しており、計算した広告料金の見積りが外部通信サーバ91により外部通信網92を通じて広告依頼主に送信されるものとなっている。
以下、このような配信情報を取り扱う処理や広告料金の見積りを計算する処理等を実行する情報配信システムの配信サーバ、配信制御装置及び配信端末について順に詳細を説明する。なお、配信制御装置90A、90B、90C、90D及び90Eは、それぞれ実際に取り扱う配信情報や配信端末は各店舗毎の異なるものとなるが、すべて上記配信制御装置90に相当するものであって技術的な構成と動作は共通するので、以下の説明においては単に「配信制御装置90」ということにする(以下にいう配信制御装置90は、配信制御装置90A、90B、90C、90D及び90Eのうちの任意の配信制御装置を指し、その構成や動作が配信制御装置90A、90B、90C、90D及び90Eのすべてに当てはまる。)。
2.配信サーバ
(1)構成
情報配信システムの配信サーバは、後述する動作説明の処理を規定したプログラムがインストールされたコンピュータ等によって構成され、所定の入力装置、情報処理装置、記憶装置、表示装置及び通信インターフェース等を有している。
ここで、入力装置は、キーボードやポインティング・デバイス等の入力手段で構成され、管理者等による文字入力や選択入力等を受け付けて情報処理装置へ供給する。情報処理装置は、内部での種々の演算処理を実行するCPU等の演算手段、システム情報等が記憶されたROM等の不揮発性メモリや更新可能に情報を記憶するRAM等の半導体メモリで構成された記憶手段、及び内部での種々の動作や外部との情報授受を司る制御手段等を有し、入力装置からの入力やインストールされたプログラムの内容等に応じて様々な情報処理を実行するものとなっており、後述の動作における各種情報の処理を実施する中核を担う。記憶装置は、インストールされたプログラムのファイルや種々のデータ・ファイル(例えばデータベース構造で種種のデータを管理しているデータベースのファイル)等の情報が格納されるハードディスク等の記憶手段で構成され、それらの情報を必要に応じて保持し続ける。表示装置は、液晶ディスプレイやCRTディスプレイ等の表示手段で構成され、情報処理装置による制御の下で所定の情報表示をする。通信インターフェースは、通信回線や他の機器に接続するためのポートやモデム等によって構成され、情報配信ネットワーク850や外部通信サーバ91との間での情報通信を担う。
図30は、かかる各種装置によって実現される配信サーバ800の主要な構成を機能ブロック図で表した図である。この図に示すように、配信サーバ800は、制御部801、入出力情報処理部802、情報管理部803、見積処理部804及び配信量指定部805を有している。なお、図示の配信サーバ800は、情報配信システムの配信サーバとしての機能に加え、上記管理装置13に相当する各遊技ホールの管理装置から受けた情報を統括的に管理する統括管理装置としての機能も有している。
制御部801は、上記情報処理装置、記憶装置及び通信インターフェースによって実現される機能ブロックであり、主に情報処理装置の演算手段がROM、RAM及び記憶装置に格納されたプログラムやデータ等を用いて各種の演算処理を実行する部分に係る。この制御部801では、入出力情報処理部802、情報管理部803の各機部間の情報の出入力、及び情報配信ネットワーク850を介する各遊技ホールの配信制御装置や管理装置との間の情報の出入力を制御している。
入出力情報処理部802は、上記情報処理装置及び通信インターフェースによって実現される機能ブロックであり、情報管理センタ16で管理する情報の入出力処理を行う。入力情報としては、例えば、各遊技ホールで発行されたICカードのIDに基づく残度数、他の遊技ホールの会員用ICカード30や非会員用ICカード31が使用された場合の残度数、上記計数機9等の各遊技ホールの計数機で計数された会員カード30のIDに基づく獲得遊技媒体数、各遊技ホールの従業員の作業に基づく情報、各遊技ホールの管理装置13で管理されているデータに基づいて集計された一日の営業結果等の各遊技ホールからの情報が挙げられる。また、配信サーバ800において集計された情報は、入出力情報処理部802を介して各遊技ホールの管理装置に出力される。
情報管理部803は、上記記憶装置によって実現される機能ブロックであり、入出力情報処理部802に入力された各遊技ホールの各種情報や配信サーバ800において集計された各種情報を記憶するものである。
見積処理部804は、上記情報処理装置、記憶装置及び通信インターフェースによって実現される機能ブロックであり、情報配信システムにおいて配信する広告につき、広告依頼主候補からの要求等に応じて広告料金の見積り計算を実行する。
配信量指定部805は、上記情報処理装置及び記憶装置によって実現される機能ブロックであり、配信サーバ800から配信する各配信情報につき、各店舗に対して指定する配信量の計算等を実行する。
(2)動作
(a)メインルーチンの処理動作
次に、上記構成による配信サーバ800の動作について説明する。図31は、配信サーバ800において実行されるメインルーチンのフローチャートを示した図である。配信サーバ800では、このメインルーチンのプログラムが記憶装置に格納されており、スタートからリターンまでの処理を情報処理装置等が短時間で実行する高速処理動作を繰り返す。
配信サーバ800のメインルーチンでは、まず、配信制御装置側の店舗配信情報自体、店舗配信量指定情報、店舗配信情報毎の配信条件、店舗配信情報の配信実績、店舗配信情報の配信料金、サーバ配信情報の配信実績、属性毎の配信量指定情報の平均、及び属性毎の配信実績平均を全部受信する(ステップS810)。これらの情報は、各店舗の配信制御装置90から情報配信ネットワーク850を通じて送信され、配信サーバ800において通信インターフェースを介して情報処理装置に供給される。これにより、配信サーバ800では、すべての店舗について、それぞれの配信制御装置側のすべての店舗配信情報自体、すべての店舗配信情報毎の店舗配信量指定情報、すべての店舗配信情報毎の配信条件、すべての店舗配信情報毎の配信実績、すべての店舗配信情報毎の配信料金、すべてのサーバ配信情報毎の配信実績、属性毎の配信量指定情報の平均、及び属性毎の配信実績平均を受信する。なお、ここでいう店舗とは遊技ホールを意味し、配信サーバ800を介しての情報の通信は、上記した遊技ホールにおける情報に限らず、例えば、外部通信網92に通信可能な一般ユーザ端末1160(図1A参照)から送信された情報なども含まれる。また、情報配信ネットワークに通信可能な遊技ホール外の店舗(商店など)から送信された情報なども含まれる。
ここで、配信制御装置側の店舗配信情報自体とは、それぞれの店舗において配信サーバ800からの配信情報以外に配信制御装置90が配信端末に配信しようとしている端末配信情報自体の文字列等を示す情報である。情報配信システムにおいては、上述したように外部の広告依頼主やニュース配信元等からの情報を配信サーバ800が配信する配信情報(サーバ配信情報)として取り扱うが、各店舗の配信制御装置90は、それらの配信情報以外に当該各店舗の遊技ホールが提供しようとする自社のサービス情報等を後述の処理により配信情報(店舗配信情報)として配信端末に配信する端末配信情報[i][m]に混入する。そこで、配信サーバ800においては、かかるサービス情報等の各店舗が配信端末に配信しようとしている店舗配信情報を把握するため、配信制御装置側の店舗配信情報自体を受信することとしている。そして、配信サーバ800は、その受信する店舗配信情報自体に対応する情報として、店舗配信量指定情報、店舗配信情報毎の配信条件、店舗配信情報の配信実績、及び店舗配信情報の配信料金も受信する。ただし、店舗配信量指定情報としては、店舗配信情報の配信量指定情報のみならず、配信サーバ800が配信したサーバ配信情報の各店舗における配信量指定情報も受信する。一方、サーバ配信情報の配信実績とは、配信サーバ800が配信したサーバ配信情報の各店舗における配信実績を示す情報である。また、属性毎の配信量指定情報の平均と属性毎の配信実績平均は、各店舗で配信制御装置90が上記属性指定情報[i][m]を受けたときには後述の処理によって属性に応じた端末配信量指定情報[i][m]を計算して用いることから、配信サーバ800において属性毎の情報配信状況を把握するため、各店舗の配信制御装置90が属性毎の配信量指定情報の平均と属性毎の配信実績平均を配信サーバ800に送信することとしているものである(上記店舗配信量指定情報として配信サーバ800が配信したサーバ配信情報の各店舗における配信量指定情報を受信するのも同様に各店舗で配信制御装置90の処理によりその配信量指定情報が変更されるためである。すなわち、各店舗の配信制御装置90が後述の処理により店舗配信情報を端末配信情報[i][m]に混入させると、サーバ配信情報の配信量指定情報が減ってしまうため、サーバ配信情報の各店舗における実際の配信量指定情報を配信サーバ800が受信して把握することとしている。)。
なお、以上の配信サーバ800が受信する各情報は、それらを送信する配信制御装置90の処理動作中で特定されるので、後述する配信制御装置90の説明や関連する配信端末の動作説明でさらに具体的内容を明らかにするが、ここで配信サーバ800が店舗配信情報を新たに受け付けた場合、その新たな店舗配信情報に識別番号を付与し、関連する情報を記憶装置のデータベースに追加して記憶する。ここにいう関連する情報としては、受け付けた店舗配信情報の配信情報としての文字列情報、その種別(情報のジャンルないし後述の対応属性)、文字数、配信元の名称情報(広告依頼主、ニュース配信元若しくは店舗名等の名称情報)、その配信元の住所、電話番号及びメールアドレス、契約形態(後述の契約最低値等)、並びに配信形態を指定する各種情報(例えば、後述する希望配信量指定情報、配信条件、希望配信地域及び希望配信店舗の指定情報、配信する配信端末の指定情報)等の情報を記憶する。
配信サーバ800は、各店舗の配信制御装置90から上記配信制御装置側の店舗配信情報自体等を受信すると、店舗配信情報の配信NG文言を抽出して配信NG文言の削除指示をする(ステップS811)。情報配信システムにおいては、配信端末での情報提供サービスを実施するに当たり、予め定めた規約等によって使用を禁止するバッドワード等を配信情報中から検索し、提供する情報として不適切なものは事前に削除する。このため、配信サーバ800では、例えば、侮蔑的文言、侮辱的文言、誹謗ないし中傷的文言及び猥褻な文言等の配信に不適切な使用禁止文言を予め配信NG文言として記憶装置に登録しておき、各店舗の配信制御装置90から受信した店舗配信情報中の文言を配信NG文言と比較ないし照合し、店舗配信情報自体のぞれぞれから配信NG文言を抽出する。そして、配信NG文言を含む店舗配信情報があったときには、その店舗配信情報を送信してきた配信制御装置90に対し、情報配信ネットワーク850を通じて配信NG文言を端末配信情報から削除するよう指示する。これにより、その指示内容を示す削除情報が配信サーバ800から送信され、配信サーバ800からの削除情報を受けた配信制御装置90では、その店舗の配信端末に配信しようとしている端末配信情報から配信NG文言を削除する(この削除動作の内容は後の配信制御装置90の説明で述べる。)。
次に、配信サーバ800は、配信情報が配信限度に達しているか否かを判定する(ステップS812)。配信サーバ800が配信するサーバ配信情報は、上述したように外部の広告依頼主やニュース配信元等から受けた情報であるが、それらの情報を遊技ホールにある台間機等の配信端末で表示する場合、あまり情報の数が多過ぎるとすべての情報を表示しきれず、情報提供サービスを適切に実施することができない。そこで、配信サーバ800においては、配信するサーバ配信情報の数の上限を予め配信限度として設定しておき、広告依頼主やニュース配信元等から受けて既にサーバ配信情報としている情報の総数が配信限度に達しているか否かを判定することにより、新たにサーバ配信情報の入稿を認めるか否かを判断する。なお、配信限度については、任意の情報数(例えば100等)を設定できるものとしてもよく、特定の管理者等が予め定められた特定の機器(例えば、配信サーバ800の入力装置や他の周辺機器、配信サーバ800にアクセス可能な情報管理センタ16の端末や特定の遊技ホールの端末等)によって設定するものとしてもよい。
ここで、サーバ配信情報の総数が配信限度に満たない情報数であったとすると、配信サーバ800は、配信情報が配信限度に達していないものと判定し(ステップS812での判定結果が“No”となり)、サーバ配信情報の入稿を受け付ける(ステップS813)。サーバ配信情報の入稿では、外部の広告依頼主やニュース配信元等がインターネット等の外部通信網92を通じて送信してきた広告やニュース等(コンテンツ)の情報を外部通信サーバ91が配信サーバ800に供給し、配信サーバ800が供給された情報を新たにサーバ配信情報として記憶装置に記憶する。
また、配信サーバ800に対しては、外部通信サーバ91が新たなサーバ配信情報に対応する希望配信量指定情報と配信条件を入力し、それらの情報を配信サーバ800が当該新たなサーバ配信情報の希望配信量指定情報及び配信条件として記憶装置に記憶する。ここにいう希望配信量指定情報と配信条件は、広告依頼主やニュース配信元等が広告やニュース等の情報を送信する際に、その情報の希望配信量と配信条件を指定し、それらの指定を示す情報として併せて送信するものである。このため、外部通信サーバ91では、外部からサーバ配信情報としての入稿を望む情報を随時受信すると共に、その受信する情報のそれぞれに対応する希望配信量指定情報と配信条件も併せて受信しており、入稿するサーバ配信情報毎に対応する希望配信量指定情報と配信条件が配信サーバ800に入力されて記憶される。
なお、サーバ配信情報の入稿は、配信する情報の注文を電話、FAXないし電子メール等によって広告依頼主やニュース配信元等から受け、入稿に必要な情報入力を上記入力装置で手入力することによっても受け付けることが可能であり、外部通信網92を通じて受けた配信情報のみならず、配信サーバ800において他の入力手段から入力した配信情報もサーバ配信情報とすることができる。配信サーバ800がサーバ配信情報を新たに受け付けた場合には、上記ステップS810で新たに店舗配信情報を受け付けた場合と同様に、その新たなサーバ配信情報に識別番号を付与し(この識別番号は、後述する見積り計算サブルーチン等におけるサーバ配信情報の情報番号iに相当し、1のサーバ配信情報につき新たに識別番号であるiを付与する。)、関連する情報を記憶装置のデータベースに追加して記憶する。ここにいう関連する情報としては、受け付けたサーバ配信情報の配信情報としての文字列情報、その種別(情報のジャンルないし後述の対応属性)、文字数、配信元の名称情報(広告依頼主、ニュース配信元若しくは店舗名等の名称情報)、その配信元の住所、電話番号及びメールアドレス、契約形態(後述の契約最低値等)、並びに配信形態を指定する各種情報(例えば、後述する希望配信量指定情報、配信条件、希望配信地域及び希望配信店舗の指定情報、配信する配信端末の指定情報)等の情報を記憶する。
サーバ配信情報の総数が配信限度に満たない場合には、このようにしてサーバ配信情報の入稿が受け付けられ、配信サーバ800では、続いて見積処理部804による広告料金の見積り計算が実行される(ステップS814)。一方、サーバ配信情報の総数が配信限度の情報数になっている場合には、配信情報が配信限度に達しているものと配信サーバ800が判定し、サーバ配信情報の入稿は受け付けずに広告料金の見積り計算を実行する(ステップS812での判定結果が“Yes”となってそのままステップS814に進む。)。広告料金の見積り計算は、配信サーバ800のメインルーチン中で起動されるサブルーチンの処理によって実行されるので、その内容は後に別のフローチャートを参照して具体的に説明する。
次に、配信サーバ800では、広告とニュースの配信配分入力を受け付ける(ステップS815)。情報配信システムにおいては、配信する広告の情報とニュース等(ニュースや天気予報等のコンテンツ)の情報の配分を配信サーバ800で指定することとしており、その配分を広告とニュースの配信配分として配信サーバ800に入力することができる。指定する配信配分としては、任意の配分(例えば広告対ニュース等の比率を20:80とする配分等)を入力できるものとしてよく、その入力操作については、特定の管理者等が予め定められた特定の機器(例えば、配信サーバ800の入力装置や他の周辺機器、配信サーバ800にアクセス可能な情報管理センタ16の端末や特定の遊技ホールの端末等)によって行うものとしてもよい。
続いて、配信サーバ800では、配信量指定部805によって各店舗のサーバ配信情報毎の配信量指定情報計算が実行される(ステップS816)。この配信量指定情報計算は、それぞれの店舗について、新たに入稿を受け付けたサーバ配信情報を含むすべてのサーバ配信情報の配信量指定情報を特定する処理であるが、配信サーバ800のメインルーチン中で起動されるサブルーチンの処理によって実行されるので、その内容は後に別のフローチャートを参照して具体的に説明する。
そして、配信量指定情報計算を終えた配信サーバ800は、すべての店舗について、それぞれの店舗毎に、広告とニュースの配信配分、すべてのサーバ配信情報、すべてのサーバ配信情報毎の配信量指定情報及びすべてのサーバ配信情報毎の配信条件の配信制御装置90への定時出力をする(ステップS817)。すなわち、配信サーバ800は、それぞれの店舗の配信制御装置90に対し、上記ステップS815で入力された広告とニュースの配信配分、上記ステップS813で新たに入稿を受け付けたサーバ配信情報を含むすべてのサーバ配信情報、並びに上記ステップS816で特定したサーバ配信情報毎の配信量指定情報及びサーバ配信情報毎の配信条件を情報配信ネットワーク850を通じて送信する。この配信配分等の送信は定時出力とし、例えば、1時間毎や毎日の朝一番等の所定時間毎に配信サーバ800が行うものとする(したがって、メインルーチンを実行する度に必ず行うものではなく、必要に応じて所定時間毎のメインルーチン中で行う。)。また、配信サーバ800は、その定時出力においてサーバ配信情報、配信量指定情報及び配信条件に付随する他の情報(例えば、サーバ配信情報毎の上記種別等の関連する情報)も併せて送信し、すべての店舗の配信制御装置に対し、それぞれのサーバ配信情報の提供実施に必要な情報を供給する。
配信サーバ800のメインルーチンにおいて、上記ステップS810〜ステップS817の処理は、配信サーバ800が情報配信システムの配信サーバとしての機能を実現する処理となっており、以後のステップ(ステップS818〜ステップS822)の処理は、配信サーバ800が各遊技ホールの管理装置から受けた情報を管理する統括管理装置としての機能(カード管理サーバ等としての機能)を実現する処理となっている。したがって、以後のステップの処理は、情報配信システムの配信サーバには必須のものではないが(統括管理装置を配信サーバ800とは別に情報管理センタ16や他の管理センタ等に設けて以後のステップの処理を実行させてもよいが)、ここでは、配信サーバ800が上述したように統括管理装置としての機能をも有し、配信サーバ800が統括管理装置を兼ねるものとして、その統括管理装置としての処理動作を説明することにする。
統括管理装置としての処理動作では、制御部801が入出力情報処理部802への情報の入力を待機しており、入出力情報処理部802への情報の入力を検知すると、それに応じた処理を実行する。
まず、入出力情報処理部802に入力された情報、例えば、各遊技ホールで発行されたICカードのIDに基づく残度数及び獲得遊技媒体数、他の遊技ホールの会員用ICカード30や非会員用ICカード31が使用された場合の残度数及び獲得遊技媒体数、各遊技ホールの従業員の作業に基づく情報、各遊技ホールの管理装置13で管理されているデータに基づいて集計された一日の営業結果等の各遊技ホールからの情報を、制御部801が情報管理部803に各遊技ホール毎に記憶して管理する(ステップS818)。
制御部801は、情報管理部803に記憶された、他の遊技ホールの会員用ICカード30や非会員用ICカード31が使用された場合の残度数等の情報に基づいて、他の遊技ホールで発行した会員用ICカード30や非会員用ICカード31を使用して、遊技された分の度数を各遊技ホール毎に積算して集計し、例えば、月毎に会員用ICカード30や非会員用ICカード31を発行した遊技ホールに対して、その積算した度数分の精算金額を請求する(ステップS819)。
例えば、遊技ホールの店舗Aにおいて、遊技ホールの店舗B、遊技ホールの店舗Cで発行された会員用ICカード30や非会員用ICカード31が使用され、それぞれの使用度数が、例えばある月に45000度数、17800度数であった場合、店舗Aは、店舗Bに対して45000度数に対応する金額をその月の請求額として請求すると共に、店舗Cに対して17800度数に対応する金額をその月の請求額として請求する。また、例えば、店舗Aが発行した会員用ICカード30や非会員用ICカード31が店舗Bで使用され、その使用度数が、例えばその月に15000度数であった場合には、店舗Aは、店舗Bに対して、30000度数(45000度数−15000度数)に対応する金額をその月の請求額として請求するようにすることもできる。
なお、各遊技ホール毎の積算金額等は、統括管理装置としての配信サーバ800から各遊技ホールの管理装置に出力することが可能であるので、各遊技ホールの管理装置に接続されたパーソナルコンピュータ17等で見ることができる。
また、制御部801は、情報管理部803に記憶された情報に基づいて、各会員用ICカード30や各非会員用ICカード31のIDと残度数を照合し(ステップS820)、その結果を判定する(ステップS821)。この照合は、IDによって管理されている度数の情報を集計した度数と、IDに基づいて直接的に入力された度数とを比較する。例えば、直接的に入力された度数の方が大きい場合には、不正などの介在を検知することができる。
ステップS821の判定で、照合の結果がすべて一致したと判定した場合(ステップS821での判定結果が“全てOK”であった場合)には、メインルーチンの処理はリターンしてスタートに戻る。
一方、ステップS821の判定で、照合の結果に一致しないものがあったと判定した場合(ステップS821での判定結果が“NGあり”であった場合)には、制御部801は、一致しない会員用ICカード30または非会員用ICカード31のID等の情報を、そのICカードを発行した遊技ホールに入出力情報処理部802を介して出力し、照合の結果一致しないことを報知して(ステップS822)、メインルーチンの処理はリターンしてスタートに戻る。
なお、統括管理装置としての処理では、以上の処理に加え、情報管理部803に記憶された情報に基づいて、グループ遊技ホール全体における集計をしたり、それぞれの遊技ホールにおける従業員の仕事量、仕事効率、給与と仕事量の関係等を算出して集計したりすることもでき、集計した結果を管理装置に配信してパーソナルコンピュータ17の画面に表示させたりしてもよい。集計結果としては、例えば、開店してからの従業員の作業内容、作業時間、仕事量等を時系列で示すようにしてもよい。統括管理装置としての機能では、このように各遊技ホールで発行されたICカードのIDに基づく残度数及び獲得遊技媒体数の集計、各遊技ホール毎のこれらの集計、グループ遊技ホール全体におけるこれらの集計、他の遊技ホールの会員用ICカード30や非会員用ICカード31を使用した場合における各遊技ホールに対応させたこれらの集計、各遊技ホールの従業員の作業に基づく情報の集計等を行う。そして、集計された情報は、各遊技ホールの管理装置に出力することが可能であり、各種集計した結果を、各遊技ホールの管理装置に接続されたパーソナルコンピュータ17等で見ることができる。
配信サーバ800でのメインルーチンの処理動作は以上であるが、情報配信システムの配信サーバとしての処理動作(ステップS810〜ステップS817)の形態は、上述した形態に限られるものではない。例えば、上記ステップS813ではサーバ配信情報の入稿を受け付けるが、これに加え、広告依頼主やニュース配信元等が自身の情報をサーバ配信情報として入稿した後において、その情報の希望配信量と配信条件の(いずれか又は双方の)指定を変更し、変更後の指定を示す希望配信量指定情報と配信条件を送信できるようにしてもよい。この場合には、外部通信サーバ91が変更された希望配信量指定情報と配信条件を受信し、それらの情報を入力された配信サーバ800が対応するサーバ配信情報の希望配信量指定情報及び配信条件を更新する。そして、このような希望配信量指定情報及び配信条件のみの変更及び更新は、配信情報が配信限度に達していない場合のみならず、配信情報が配信限度に達している場合にも受け付けるようにしてもよい。
また、上述したように配信配分等の送信(ステップS817)は1時間毎や毎日の朝一番等の所定時間毎に行うが、他の処理についてもメインルーチンを実行する度に必ず行わなければならないわけではなく、必要に応じて行うものとしてよい。例えば、配信情報が配信限度に達していない場合であっても、外部通信サーバ91が新たに送信されてきた広告やニュース等の情報を受信していなければ、サーバ配信情報の入稿(ステップS813)は行わず、広告とニュースの配信配分入力(ステップS815)については、管理者等が必要に応じて配信配分を指定しようとするときに受け付ければよい。
なお、サーバ配信情報については、情報配信システムの稼働開始時に配信サーバ800の記憶装置に予めいくつか記憶しておき、稼働開始後は上述したように随時サーバ配信情報の入稿を受け付け、配信不用になったものを適宜削除していくものとしてもよい。あるいは、稼働開始時には予めサーバ配信情報を記憶しておくものとはせず、稼働開始後から上述したように随時サーバ配信情報の入稿を受け付け、配信不用になったものを適宜削除していくものとしてもよい。
(b)見積り計算の処理動作
次に、配信サーバ800において実行される広告料金の見積り計算の処理動作について説明する。図32は、その広告料金の見積り計算を実行する配信サーバ800の見積り計算サブルーチンのフローチャートを示した図である。配信サーバ800においては、この見積り計算サブルーチンのプログラムが記憶装置に格納されており、上記メインルーチン中のステップS814で起動要求があったときにスタートからリターンまでの処理を見積処理部804(情報処理装置、記憶装置及び通信インターフェース)が実行する。広告料金の見積り計算の対象とする広告のサーバ配信情報(以下「見積対象サーバ配信情報」という。)は、広告依頼主が外部通信網92及び外部通信サーバ91を通じて行う配信サーバ800に対する見積りの要請、配信サーバ800の入力装置や他の周辺機器からの指示入力等によって任意に設定することができ、既に配信されているサーバ配信情報のみならず、新たに入稿して以後配信するサーバ配信情報や未だ入稿していない広告の情報も見積対象サーバ配信情報とすることができる。
見積り計算サブルーチンでは、まず、kの値を配信店舗数とし、iの値を配信情報数とし、見積広告料を0とする初期化を行う(ステップS830、S831及びS832)。ここで、kは、配信サーバ800がサーバ配信情報を配信する各遊技ホールの店舗に順に割り当てた店舗番号を表す整数であり、その店舗の総数である配信店舗数(店舗番号の最大値)に初期化される。iは、各サーバ配信情報に順に割り当てた情報番号を表す整数であり、サーバ配信情報の総数である配信情報数(情報番号の最大値)に初期化される。
続いて、kの値が0以下か否かを判定し(ステップS833)、初期化直後のkの値は0以下でないものと判定され(ステップS833での判定結果は“No”となり)、cntの値を0とすると共にSUMの値を0とする(ステップS834)。SUMは、kで表される店舗(店舗番号kの店舗。以下「店舗[k]」という。)に配信する各サーバ配信情報の店舗[k]における配信量指定情報又は配信実績を後続の処理により累算していく際の累算値を表し、最終的には店舗[k]における全サーバ配信情報の配信量指定情報又は配信実績の合計値を表す。cntは、SUMに累算していく配信量指定情報又は配信実績の数をカウントするカウンタであり、最終的にはSUMに累算した配信量指定情報又は配信実績の総数を表す。
これらのcntとSUMの値を共に0とした後に、iの値が0以下か否かを判定し(ステップS835)、初期化直後のiの値は0以下でないものと判定され(ステップS835での判定結果は“No”となり)、iは当店対象か否かを判定する(ステップS836)。すなわち、iで表されるサーバ配信情報(情報番号iのサーバ配信情報。以下「サーバ配信情報[i]」という。)が店舗[k]で配信する配信情報か否かを判定する。この判定は、サーバ配信情報[i]の配信条件によって行い、例えば、配信条件として配信地域が指定されている場合には、店舗[k]がその配信地域にあるか否かによって判定をする。なお、このような配信条件の内容については後に具体例を挙げて詳述する。
ここで、サーバ配信情報[i]が店舗[k]で配信する配信情報である場合(ステップS836での判定結果が“Yes”である場合)には、直前のSUMの値に店舗配信量指定情報[k][i]を加算した値を新たにSUMの値とすることにより、SUMに店舗配信量指定情報[k][i]を累算し、cntのカウント値を1インクリメントする(ステップS837上段)。あるいは、直前のSUMの値に店舗配信実績[k][i]を加算した値を新たにSUMの値とすることにより、SUMに店舗配信実績[k][i]を累算し、cntのカウント値を1インクリメントする(ステップS837下段)。ここにいう店舗配信量指定情報[k][i]、店舗配信実績[k][i]は、それぞれ、店舗[k]におけるサーバ配信情報[i]の配信量指定情報、配信実績であり、上記メインルーチン中のステップS810で配信サーバ800が配信制御装置90から受信した店舗配信量指定情報、サーバ配信情報の配信実績に含まれている。このステップS837においては、広告料金の見積りを配信量指定情報によって計算するときには上段の処理を行い、配信実績によって計算するときには下段の処理を行うが、いずれによって計算するかは適宜選択できるものとしてよい。
サーバ配信情報[i]が店舗[k]で配信する配信情報である場合には、このようにSUMの累算をしてcntをインクリメントし、その後、iの値を1デクリメントする(ステップS836での判定結果が“Yes”となってステップS837に進み、その後にステップS838に進む。)。これに対し、サーバ配信情報[i]が店舗[k]で配信する配信情報でない場合には、SUMの累算とcntのインクリメントはせずにiの値を1デクリメントする(ステップS836での判定結果が“No”となり、そのままステップS838に進む。)。
そして、デクリメントしたiの値について再び0以下か否かを判定し(ステップS838からステップS835に戻り)、上記同様の処理を再び実行する。iは、初期化の時にサーバ配信情報の総数である配信情報数としたので、配信情報数分のデクリメントがされない限り1以上の整数となっており、その値は0以下でないものと判定される(ステップS835での判定結果は“No”となる。)。これにより、上記同様にサーバ配信情報[i]が店舗[k]での配信情報か否かによってSUMの累算とcntのインクリメントがなされ、iの値がデクリメントされた後に0以下か否かが判定される処理動作(ステップS835〜ステップS838の処理動作)を繰り返す。
この処理動作を繰り返すことにより、SUMの値は、店舗[k]で配信するそれぞれのサーバ配信情報[i]の店舗配信量指定情報[k][i]又は店舗配信実績[k][i]を順次累算した値となり、cntの値は、それらの累算した店舗配信量指定情報[k][i]又は店舗配信実績[k][i]の数(個数)となる。そして、iの値は、配信情報数分のデクリメントがなされた時に0以下であるものと判定され(iが0となってステップS835での判定結果が“Yes”となり)、その時点でのSUMをcntで除したSUM/cntをAVとする(ステップ839)。
iのデクリメントが配信情報数分なされた時には、店舗[k]で配信するすべてのサーバ配信情報についてSUMの累算等の上記処理動作が完了しており、SUMは、店舗[k]における全サーバ配信情報の配信量指定情報又は配信実績の合計値を表し、cntは、SUMに累算した配信量指定情報又は配信実績の総数を表すものとなっている。したがって、AVは、サーバ配信情報の店舗[k]における配信量指定情報又は配信実績の平均値となり、サーバ配信情報が店舗[k]において1情報当たりどの程度の配信量ないし配信実績になっているかを示すものとなる。そこで、AVを配信量ないし配信実績についての契約最低値と比較し(ステップS840)、その比較結果に応じて次のように店舗[k]における広告料金の見積りを計算する。ただし、ここにいう契約最低値は、見積対象サーバ配信情報の広告依頼主が指定した値であり、広告依頼主は、外部通信網92を通じて送信する上記希望配信量指定情報中で任意の契約最低値を指定することができる。例えば、希望配信量を所定期間中の広告表示の頻度で指定する場合には、1/30等の数値(当該所定期間を1としたときの表示期間の割合)で契約最低値を指定するものとしてもよい。
AVを契約最低値と比較した結果、AVが契約最低値を下回っていた場合(AV<契約最低値でステップS840での判定結果が“Yes”の場合)には、その下回った割合の分だけ見積りを安くする(ステップS841)。すなわち、店舗[k]における広告料金の見積りを“1端末基本料×端末数[k]×AV/契約最低値×属性毎の配信実績平均”とし、この見積りを上述の初期化で0とした見積広告料に加算した値を新たに見積広告料とすることにより、店舗[k]における広告料金の見積りを見積広告料に累算する。
ここで、1端末基本料とは、配信端末1つ当たりの広告実施料であり、任意に設定するものとしてよい(例えば100円等)。端末数[k]は、店舗[k]における配信端末の総数である。属性毎の配信実績平均は、見積対象サーバ配信情報のジャンルが対応する属性(そのジャンルの情報配信を希望する遊技客の属性等)毎の配信実績平均であり、上記メインルーチン中のステップS810で配信サーバ800が配信制御装置90から受信した属性毎の配信実績平均に含まれている。
一方、AVを契約最低値と比較した結果、AVが契約最低値以上であった場合(AV≧契約最低値でステップS840での判定結果が“No”の場合)には、広告依頼主が希望した配信量を達成することが見込まれるので、基本料金に従った見積りを計算する(ステップS842)。すなわち、店舗[k]における広告料金の見積りを“1端末基本料×端末数[k]×属性毎の配信実績平均”とし、この見積りを上述の初期化で0とした見積広告料に加算した値を新たに見積広告料とすることにより、店舗[k]における広告料金の見積りを見積広告料に累算する。
このようにAVを契約最低値と比較した結果に応じて店舗[k]における広告料金の見積りを見積広告料に累算し、その後、kの値を1デクリメントすると共に、iの値を初期化の時と同様に再び配信情報数とする(ステップS843)。
そして、デクリメントしたkの値について再び0以下か否かを判定し(ステップS843からステップS833に戻り)、その判定以降の上述した処理を再び実行する。kは、初期化の時にサーバ配信情報を配信する店舗の総数である配信店舗数としたので、配信店舗数分のデクリメントがされない限り1以上の整数となっており、その値は0以下でないものと判定される(ステップS833での判定結果は“No”となる。)。これにより、上記同様にSUMの累算、AVの算出、AVと契約最低値の比較結果に応じた店舗[k]における広告料金の見積り計算、その見積りの直前の見積広告料への累算等が行われ、iが再び配信情報数とされてkの値がデクリメントされた後に0以下か否かが判定される処理動作(ステップS833〜ステップS843の処理動作)を繰り返す。
この処理動作を繰り返すことにより、見積広告料は、サーバ配信情報を配信するそれぞれの店舗[k]における広告料金の見積りを順次累算した値となる。そして、kの値は、配信店舗数分のデクリメントがなされた時に0以下であるものと判定され(kが0となってステップS833での判定結果が“Yes”となり)、その時点での見積広告料を見積対象サーバ配信情報の見積広告料として提示する(ステップ844)。kのデクリメントが配信店舗数分なされた時には、サーバ配信情報を配信するすべての店舗について見積広告料を累算する処理動作が完了しているので、提示される見積広告料は、すべての店舗における広告料金の見積りを合計した金額となる。この見積広告料の提示は、例えば、配信サーバ800から外部通信サーバ91及び外部通信網92を通じて見積対象サーバ配信情報の広告依頼主に送信することによって行うものとしてもよい。
見積り計算サブルーチンの処理は、以上の処理動作によって見積広告料を提示し、その後リターンしてメインルーチンに戻る。あるいは、見積り計算の対象とすべき広告がさらにあるときには、その広告を新たに見積対象サーバ配信情報とし、スタートに戻って上記同様に広告料金の見積り計算を実行してもよい。なお、このように見積り計算の対象とすべき広告があれば随時見積り計算を実行する場合には、メインルーチン中での起動要求以後、見積り計算サブルーチンがメインルーチンの実行を妨げずに随時実行されるようにしてもよい。
また、上述した見積り計算サブルーチンにおいて、AVは、サーバ配信情報の店舗[k]における配信量指定情報又は配信実績の平均値であり、サーバ配信情報が店舗[k]において1情報当たりどの程度の配信量ないし配信実績になっているかを示すものとなっている。そこで、このAVの値に基づき、広告の頻度や実績を見積りや状況報告として提示することも可能である。
すなわち、AVは、上述した見積り計算サブルーチン中でk毎に求まるので(上記ステップS839)、これをAV[k]として店舗[k]毎の配信量指定情報又は配信実績の平均値としておき、すべてのkについてのAV[k]を加算して配信店舗数で除した値(ΣAV[k]/配信店舗数)を求める。すると、その値は、すべての店舗におけるサーバ配信情報の配信量指定情報又は配信実績の平均値となり、遊技ホールの店舗で実際に行われている広告の頻度等の配信量又は回数等の実績を表すものとなる。したがって、このような全店舗でのサーバ配信情報の配信量指定情報又は配信実績の平均値を見積広告料と併せて提示することにより、既に配信されているサーバ配信情報(既に実施されている広告)にあっては、実際に行われている広告の頻度や実績等を見積りや状況報告として提示することができ、新たに入稿して以後配信するサーバ配信情報(これから実施されようとしている広告)や未だ入稿していない広告にあっては、実際に行われることになるであろう広告の頻度や実績等を見積りや他の実施中広告の状況報告として提示することができる。
(c)配信量指定情報計算の処理動作
次に、配信サーバ800において実行される各店舗のサーバ配信情報毎の配信量指定情報計算の処理動作について説明する。図33は、その配信量指定情報計算を実行する配信サーバ800の配信量指定情報計算サブルーチンのフローチャートを示した図である。配信サーバ800においては、この配信量指定情報計算サブルーチンのプログラムが記憶装置に格納されており、上記メインルーチン中のステップS816で起動要求があったときにスタートからリターンまでの処理を配信量指定部805(情報処理装置及び記憶装置)が実行する。
配信量指定情報計算サブルーチンでは、まず、kの値を配信店舗数とし、iの値を配信情報数とする初期化を行う(ステップS850及びS851)。ここにいうk、i、配信店舗数、配信情報数は、それぞれ上記見積り計算サブルーチンにおけるものと同義であり、kはサーバ配信情報を配信する店舗の総数である配信店舗数に初期化され、iはサーバ配信情報の総数である配信情報数に初期化される。
続いて、kの値が0以下か否かを判定し(ステップS852)、初期化直後のkの値は0以下でないものと判定され(ステップS852での判定結果は“No”となり)、次いでiの値が0以下か否かを判定し(ステップS853)、初期化直後のiの値は0以下でないものと判定され(ステップS853での判定結果は“No”となり)、iは当店対象か否かを判定する(ステップS854)。すなわち、サーバ配信情報[i]が店舗[k]で配信する配信情報か否かを判定する。この判定は、上記見積り計算サブルーチン中での判定(ステップS836)と同様にサーバ配信情報[i]の配信条件によって行う(例えば、配信条件に配信地域の指定があれば、店舗[k]がその配信地域にあるか否かによって判定をする。)。
ここで、サーバ配信情報[i]が店舗[k]で配信する配信情報である場合(ステップS854での判定結果が“Yes”である場合)には、設定された希望配信量指定情報によってサーバ配信量指定情報[k][i]を更新する(ステップS855)。ここにいう希望配信量指定情報は、サーバ配信情報[i]の広告依頼主ないしニュース配信元等が入稿時等にサーバ配信情報[i]と併せて送信してきた希望配信量指定情報であり、上述したように配信サーバ800の記憶装置に記憶され(上記メインルーチン中のステップS813等)、サーバ配信情報[i]の希望配信量指定情報として設定されている。そして、サーバ配信量指定情報[k][i]は、店舗[k]に対して配信サーバ800がサーバ配信情報[i]の配信量を指定する情報であり、このサーバ配信量指定情報[k][i]をサーバ配信情報[i]の設定されている希望配信量指定情報にすることによって更新する。
また、サーバ配信量指定情報[k][i]の更新に続いて、設定された配信条件によってサーバ配信情報の配信条件[k][i]も更新する(ステップS856)。ここにいう配信条件は、サーバ配信情報[i]の広告依頼主ないしニュース配信元等が入稿時等にサーバ配信情報[i]と併せて送信してきた配信条件であり、上述したように配信サーバ800の記憶装置に記憶され(上記メインルーチン中のステップS813等)、サーバ配信情報[i]の配信条件として設定されている。そして、配信条件[k][i]は、店舗[k]に対して配信サーバ800がサーバ配信情報[i]の配信条件を通知する情報であり、この配信条件[k][i]をサーバ配信情報[i]の設定されている配信条件にすることによって更新する。
サーバ配信情報[i]が店舗[k]で配信する配信情報である場合には、このようにサーバ配信量指定情報[k][i]と配信条件[k][i]を更新し、その後、iの値を1デクリメントする(ステップS854での判定結果が“Yes”となってステップS855、ステップS856に進み、その後にステップS857に進む。)。
これに対し、サーバ配信情報[i]が店舗[k]で配信する配信情報でない場合には、サーバ配信量指定情報[k][i]を0とし、その後、iの値を1デクリメントする(ステップS854での判定結果が“No”となってステップS858に進み、その後にステップS857に進む。)。サーバ配信量指定情報[k][i]を0とするということは、店舗[k]に対して配信サーバ800が指定するサーバ配信情報[i]の配信量が0、すなわち、店舗[k]ではサーバ配信情報[i]を配信しないということになる。
そして、デクリメントしたiの値について再び0以下か否かを判定し(ステップS857からステップS853に戻り)、上記同様の処理を再び実行する。iは、初期化の時にサーバ配信情報の総数である配信情報数としたので、配信情報数分のデクリメントがされない限り1以上の整数となっており、その値は0以下でないものと判定される(ステップS853での判定結果は“No”となる。)。これにより、上記同様にサーバ配信情報[i]が店舗[k]での配信情報か否かによってサーバ配信量指定情報[k][i]の更新等がなされ、iの値がデクリメントされた後に0以下か否かが判定される処理動作(ステップS853〜ステップS858の処理動作)を繰り返す。
この処理動作を繰り返すことにより、店舗[k]で配信する各サーバ配信情報[i]については、サーバ配信量指定情報[k][i]、配信条件[k][i]がそれぞれの設定されている希望配信量指定情報、配信条件に更新され、店舗[k]で配信しない各サーバ配信情報[i]については、サーバ配信量指定情報[k][i]が0とされる。そして、iの値は、配信情報数分のデクリメントがなされた時に0以下であるものと判定され(iが0となってステップS853での判定結果が“Yes”となり)、その後、kの値を1デクリメントすると共に、iの値を初期化の時と同様に再び配信情報数とする(ステップS859)。iのデクリメントが配信情報数分なされた時には、すべてのサーバ配信情報についてサーバ配信量指定情報[k][i]の更新等の上記処理動作が完了しており、店舗[k]のサーバ配信情報毎の配信量指定情報(及び配信量指定情報が0でないときの配信条件)が特定されることになる。
そして、デクリメントしたkの値について再び0以下か否かを判定し(ステップS859からステップS852に戻り)、その判定以降の上述した処理を再び実行する。kは、初期化の時にサーバ配信情報を配信する店舗の総数である配信店舗数としたので、配信店舗数分のデクリメントがされない限り1以上の整数となっており、その値は0以下でないものと判定される(ステップS852での判定結果は“No”となる。)。これにより、上記同様にサーバ配信量指定情報[k][i]の更新等が行われ、iが再び配信情報数とされてkの値がデクリメントされた後に0以下か否かが判定される処理動作(ステップS852〜ステップS859の処理動作)を繰り返す。
この処理動作を繰り返すことにより、各店舗[k]のサーバ配信情報毎の配信量指定情報(及び配信量指定情報が0でないときの配信条件)が順次特定されていく。そして、kの値は、配信店舗数分のデクリメントがなされた時に0以下であるものと判定される(kが0となってステップS852での判定結果が“Yes”となる。)。kのデクリメントが配信店舗数分なされた時には、すべての店舗のサーバ配信情報毎の配信量指定情報(及び配信量指定情報が0でないときの配信条件)が特定されており、これによって配信量指定情報計算サブルーチンの処理は終了し、リターンしてメインルーチンに戻る。
以上が配信量指定情報計算サブルーチンの処理動作であるが、リターンした後のメインルーチンでは、上述の配信量指定情報計算によって特定された各店舗のサーバ配信情報毎の配信量指定情報及び配信条件を情報配信ネットワーク850を通じて送信する(上記ステップS817)。すなわち、配信サーバ800は、各店舗[k]の配信制御装置90に対し、上記メインルーチン中のサーバ配信情報毎の配信量指定情報及びサーバ配信情報毎の配信条件として、サーバ配信量指定情報[k][i]及び配信条件[k][i]を送信する。そして、それらの配信量指定情報等を受信する配信制御装置90は、次のような構成と動作によって各店舗での情報配信を行う。
3.配信制御装置
(1)構成
情報配信システムの配信制御装置は、後述する動作説明の処理を規定したプログラムがインストールされたコンピュータ等によって構成され、所定の入力装置、情報処理装置、記憶装置、表示装置及び通信インターフェース等を有している。
ここで、入力装置は、キーボードやポインティング・デバイス等の入力手段で構成され、管理者等による文字入力や選択入力等を受け付けて情報処理装置へ供給する。情報処理装置は、内部での種々の演算処理を実行するCPU等の演算手段、システム情報等が記憶されたROM等の不揮発性メモリや更新可能に情報を記憶するRAM等の半導体メモリで構成された記憶手段、及び内部での種々の動作や外部との情報授受を司る制御手段等を有し、入力装置からの入力やインストールされたプログラムの内容等に応じて様々な情報処理を実行するものとなっており、後述の動作における各種情報の処理を実施する中核を担う。記憶装置は、インストールされたプログラムのファイルや種々のデータ・ファイル等の情報が格納されるハードディスク等の記憶手段で構成され、それらの情報を必要に応じて保持し続ける。表示装置は、液晶ディスプレイやCRTディスプレイ等の表示手段で構成され、情報処理装置による制御の下で所定の情報表示をする。通信インターフェースは、通信回線や他の機器に接続するためのポートやモデム等によって構成され、情報配信ネットワーク850や上記ネットワーク8に相当する各店舗のネットワークを通じた情報通信を担う。
図34は、かかる各種装置によって実現される配信制御装置90の主要な構成を機能ブロック図で表した図である。この図に示すように、配信制御装置90は、制御部901、入出力情報処理部902、店舗配信情報管理部903、見積処理部904及び配信量指定部905を有している。
制御部901は、上記情報処理装置、記憶装置及び通信インターフェースによって実現される機能ブロックであり、主に情報処理装置の演算手段がROM、RAM及び記憶装置に格納されたプログラムやデータ等を用いて各種の演算処理を実行する部分に係る。この制御部901では、入出力情報処理部902、店舗配信情報管理部903、見積処理部904及び配信量指定部905の各機能ブロック間で必要に応じて行う情報交換、情報配信ネットワーク850を介する配信サーバ800との間の情報の出入力、並びに店舗のネットワークを介する各配信端末との間の情報の出入力を制御している。なお、ここにいう店舗のネットワークは、上記ネットワーク8A、8B、8C、8Dないし8E等であり、これらのネットワークは、それぞれが実際に接続する機器や伝送する情報は各店舗毎の異なるものとなるが、すべて上記ネットワーク8に相当するものであって技術的な構成と動作は共通するので、以下の説明においては単に「ネットワーク8」ということにする。
入出力情報処理部902は、上記情報処理装置及び通信インターフェースによって実現される機能ブロックであり、配信制御装置90で送受信する情報の入出力処理を行う。送受信する主な情報は、情報配信ネットワーク850を介して配信サーバ800と授受する情報、ネットワーク8を介して各配信端末と授受する情報等である。
店舗配信情報管理部903は、上記入力装置、情報処理装置、記憶装置及び通信インターフェースによって実現される機能ブロックであり、後述の動作における店舗配信情報の入稿や削除等を行う機能に係る部分である。
見積処理部904は、上記情報処理装置、記憶装置及び通信インターフェースによって実現される機能ブロックであり、情報配信システムにおいて配信する広告につき、広告依頼主からの要求等に応じて広告料金の見積り計算を実行する。すなわち、この見積処理部904は、配信サーバ800の上記見積処理部804と同様の機能ブロックであり、配信制御装置90においても配信サーバ800と同様に上述した見積り計算の処理動作を行うことができるようになっている。
現在のネットワーク・コンピューティングでは、ソフトウェア上の処理を特定のコンピュータでしか行うことができないということはなく、ネットワークに接続された任意のコンピュータで行うようにすることもできる。したがって、上述した見積り計算サブルーチンの処理は、配信サーバ800に限らず、配信ネットワーク850に接続する任意のコンピュータで実行することが可能であり、例えば、配信制御装置90側で行うことにしてもよい。そこで、配信制御装置90は、配信サーバ800と同様に広告料金の見積り計算を実行する見積処理部904を有するものとなっており、必要に応じて上記見積り計算サブルーチンの処理を実行し、見積広告料の提示等を行うことができるようになっている。
配信量指定部905は、上記情報処理装置、記憶装置及び通信インターフェースによって実現される機能ブロックであり、配信制御装置90から各配信端末に配信する各配信情報につき、各配信端末に対して指定する配信量の計算等を実行する。
(2)動作
(a)メインルーチンの処理動作
次に、上記構成による配信制御装置90の動作について説明する。図35は、配信制御装置90において実行されるメインルーチンのフローチャートを示した図である。配信制御装置90では、このメインルーチンのプログラムが記憶装置に格納されており、スタートからリターンまでの処理を情報処理装置等が0.01ms等の時間で実行する高速処理動作を繰り返す。
配信制御装置90のメインルーチンでは、まず、広告とニュースの配信配分、サーバ配信情報、サーバ配信情報毎の配信量指定情報及びサーバ配信情報毎の配信条件の定時受信をする(ステップS910)。これらの配信配分等の情報は、上述した配信サーバ800のメインルーチン中(ステップS817)で各店舗の配信制御装置90に対して送信されるものであり、配信制御装置90は、その店舗の配信制御装置宛(当該配信制御装置90宛)に配信サーバ800から情報配信ネットワーク850を通じて送信された配信配分等の情報を受信する。ただし、配信サーバ800からの配信配分等の送信は、上述したように定時出力となっており、例えば、1時間毎や毎日の朝一番等の所定時間毎に配信サーバ800が行うので、配信制御装置90は、その定時出力による配信サーバ800からの定時送信に応じた定時受信をする(したがって、メインルーチンを実行する度に必ず受信するのではなく、配信サーバ800からの定時送信があった時のメインルーチン中で受信する。また、サーバ配信情報については、配信量指定情報及び配信条件以外にも上述した付随する種別等の情報を受信するが、それらの情報を一度受信した後では各情報に変更がない限り再度受信する必要はないので、配信サーバ800からの2回目以降の定時出力では、変更された情報、並びに図31のステップS813で新たに入稿されたサーバ配信情報及びその配信量指定情報等のみを送信し、それらの情報を図35のステップS910で配信制御装置90が受信することにしてもよい。)。
続くメインルーチンの処理では、配信制御装置90が“店舗分配信配分:広告及びニュース等の配信配分”の入力を受け付ける(ステップS911)。配信制御装置90は、受信したサーバ配信情報の広告やニュース等を配信端末への端末配信情報[i][m]として配信するが、それらの広告やニュース等以外に店舗配信情報(その店舗の遊技ホールが提供しようとする自社のサービス情報等)を後続の処理により端末配信情報[i][m]に混入して配信する。このため、情報配信システムにおいては、店舗配信情報と広告及びニュース等の情報の配信配分を配信制御装置90で指定することとしており、その配分比率を“店舗分配信配分:広告及びニュース等の配信配分”として配信制御装置90に入力することができる。
ここで、店舗分配信配分は店舗配信情報の配信配分であるが、広告及びニュース等の配信配分は、それ以外のすべての情報の配信配分である。すなわち、広告及びニュース等の配信配分は、店舗配信情報以外の情報の配信配分であり、本実施形態ではサーバ配信情報のみの配信配分がこれに当たるが、他の店舗配信情報以外の情報を積極的に排除するものではない(換言すれば、広告及びニュース等の配信配分は、単に店舗分配信配分以外の配分ということになる。)。
また、指定する配信配分としては、任意の配分を入力できるものとしてもよいが、情報配信システムでは、指定できる配信配分の範囲を予め定め、店舗配信情報ばかりが過剰に配信されることになるのを未然に防止する。例えば、配信制御装置90において、“店舗分配信配分:広告及びニュース等の配信配分”が最大“20以下:80以上”の範囲で受け付けられる(受付可能な店舗分配信配分は最大で20までとし、広告及びニュース等の配信配分は最低でも80以上とする)ものとすることにより、指定できる配信配分の範囲を予め定めておく。なお、配信配分の入力操作については、配信制御装置90の入力装置や他の周辺機器、配信制御装置90にアクセス可能な遊技ホールの他の端末等によって行うものとしてもよい。
店舗分配信配分として指定できる配信配分の範囲は、予め固定した配分として定めてもよいが、配信サーバ800において適宜指定できるものとしてもよい。例えば、配信サーバ800では、上述したメインルーチンの処理中で広告とニュースの配信配分入力を受け付けるが(図31中のステップS815)、このときに店舗分配信配分の制限値も受け付けることとし、その店舗分配信配分の制限値を配信制御装置90への定時出力(同図中のステップS817)で各店舗の配信制御装置90に送信し、各店舗の配信制御装置90が上記定時受信(図35中のステップS910)で広告とニュースの配信配分等に加えて店舗分配信配分の制限値も受信する。これにより、配信制御装置90側では店舗のサービス情報等の配信配分を図35中のステップS911で設定できるが、この設定できる範囲を制限する店舗分配信配分の制限値を配信サーバ800側で指定することが可能になる。
この場合、店舗分配信配分の入力範囲は、0〜受信した店舗分配信配分の制限値(配信サーバ800のメインルーチンにおけるステップS815等で入力された店舗分配信配分の制限値。例えば0.2。)までの範囲に制限される。すなわち、配信制御装置90は、店舗分配信配分として制限値を超える数値(例えば0.2より大の数値)の入力は受け付けない。例えば、店舗分配信配分を0〜0.2の範囲に制限する場合、配信サーバ800で店舗分配信配分の制限値を(図31中のステップS815等で)0.2と設定して各店舗の配信制御装置90に送信し(同図中のステップS817)、その制限値を図35中のステップS910で受信した各店舗の配信制御装置90では、上記“店舗分配信配分:広告及びニュース等の配信配分”の入力受付(ステップS911)において受付可能な店舗分配信配分を最大で20までとし、広告及びニュース等の配信配分を最低でも80以上とする。また、広告及びニュース等の配信配分は、ここでは入力禁止とし、配信サーバから受信した値としてもよい(広告及びニュース等の配信配分を配信制御装置90で入力することは禁止して配信サーバ800で指定するようにしてもよい。)。
次に、配信制御装置90は、店舗配信情報が店舗配信限度に達しているか否かを判定する(ステップS912)。ここにいう店舗配信限度は、配信端末に配信する店舗配信情報の数の上限であり、店舗分配信配分に応じて決定される。例えば、店舗分配信配分に比例して店舗配信限度が決定され、配信情報の総数が100である場合、上記ステップS911で入力された店舗分配信配分が20であれば店舗配信限度は20、店舗分配信配分が15であれば店舗配信限度は15、店舗分配信配分が10であれば店舗配信限度は10等となる。
今、店舗配信情報の総数が店舗配信限度に満たない情報数であったとすると、配信制御装置90は、店舗配信情報が店舗配信限度に達していないものと判定し(ステップS912での判定結果が“No”となり)、店舗配信限度の範囲にて店舗配信情報の入稿を受け付ける(ステップS913)。店舗配信情報の入稿では、遊技ホールの各店舗が来店客に対して告知しようとする自社のサービスに関連するサービス情報(各種イベント、割引、お勧め遊技台、お勧め景品等の広告)、各店舗の近隣の商店や飲食店等からの依頼による広告等、その店舗が独自に配信しようとする情報を配信制御装置90の入力装置等から入力し、配信制御装置90が店舗配信限度の範囲で入力された情報を新たに店舗配信情報として記憶装置に記憶する。また、店舗配信情報の入稿に当たっては、入稿する店舗配信情報毎に希望配信量指定情報と配信条件も入力し、それらの情報を配信制御装置90が入稿された店舗配信情報毎の希望配信量指定情報及び配信条件として記憶装置に記憶するが、その際には上記種別等の当該店舗配信情報に関連する情報も併せて入力して記憶装置に記憶する。
一方、店舗配信情報の総数が店舗配信限度の情報数になっていると、配信制御装置90は、店舗配信情報が配信限度に達しているものと判定し(ステップS912での判定結果が“Yes”となり)、入力済み店舗配信情報の削除を受け付ける(ステップS914)。すなわち、配信制御装置90では、過去に入稿した店舗配信情報で配信不用になったものを入力装置等からの削除指示入力によって削除する(記憶装置中から消去する、あるいは、配信する店舗配信情報としては取り扱わないものとする)ことができる。この削除がなされると店舗配信情報の総数が店舗配信限度の情報数よりも少なくなるので、配信制御装置90は、店舗配信情報の削除を受け付けたか否かの判定(ステップS915)により、削除を受け付けると上記同様に店舗配信限度の範囲で店舗配信情報の入稿を受け付ける(ステップS915での判定結果が“Yes”となってステップS913に進む。)。
配信制御装置90は、このように店舗配信情報が店舗配信限度に達していない場合と、達していたが店舗配信情報が削除された場合(削除の結果、達していないものとなった場合)とに店舗配信情報の入稿を受け付け、その後、配信NG文言の削除情報の受信処理を行う(ステップS916)。また、店舗配信情報が店舗配信限度に達していて削除もされない場合には、店舗配信情報の入稿を受け付けずに配信NG文言の削除情報の受信処理を行う(ステップS915での判定結果が“No”となってステップS916に進む。)。
配信NG文言の削除情報は、上述した配信サーバ800のメインルーチン中(ステップS811)で配信NG文言を含む店舗配信情報を送信してきた配信制御装置90に対して送信されるものであり、配信NG文言を含む店舗配信情報を特定し、その削除を指示する内容となっている。したがって、配信制御装置90が配信NG文言の削除情報を受信したときには、端末配信情報から配信NG文言を削除するが、配信制御装置90では、端末配信情報毎の配信量指定情報の計算をする後続の処理において端末配信情報を各配信端末に配信することとしている。そこで、配信制御装置90は、受信した削除情報が示す配信NG文言がある店舗配信情報を端末配信情報毎の配信量指定情報の計算に用いないものとすることにより、端末配信情報から配信NG文言を削除する。
次に、配信制御装置90では、配信量指定部905によって端末配信情報毎の配信量指定情報計算と配信実績集計が実行される(ステップS917)。この配信量指定情報計算と配信実績集計は、店舗配信情報とサーバ配信情報の双方のすべての配信情報を端末配信情報とし、それぞれの端末配信情報の配信量指定情報の計算をすると共に、それらの端末配信情報の配信実績を集計する処理であるが、配信制御装置90のメインルーチン中で起動されるサブルーチンの処理によって実行されるので、その内容は後に別のフローチャートを参照して具体的に説明する。
そして、配信制御装置90は、店舗配信情報自体、店舗配信量指定情報、店舗配信情報毎の配信条件、店舗配信情報の配信実績、店舗配信情報の配信料金、サーバ配信情報の配信実績、属性毎の配信量指定情報の平均、及び属性毎の配信実績平均を配信サーバ800へ送信する(ステップS918)。すなわち、配信制御装置90は、配信サーバ800に対し、上記ステップS913で入稿を受け付けた店舗配信情報自体(主に新たに入稿を受け付けた店舗配信情報自体)、上記ステップS917の配信量指定情報計算による当該店舗での端末配信情報の配信量指定情報を示す店舗配信量指定情報、店舗配信情報毎に入力された配信条件、並びに上記ステップS917の配信実績集計による店舗配信情報の配信実績、店舗配信情報の配信料金、サーバ配信情報の配信実績、属性毎の配信量指定情報の平均及び属性毎の配信実績平均を情報配信ネットワーク850を通じて送信する。これにより、配信制御装置90では、メインルーチンの処理がリターンしてスタートに戻るが、前記店舗配信情報自体等の情報は、それぞれの店舗の配信制御装置90から情報配信ネットワーク850を通じて送信され、上述した配信サーバ800のメインルーチン中(ステップS810)で受信される情報となる。
配信制御装置90でのメインルーチンの処理動作は以上であるが、情報配信システムの配信制御装置としての処理動作の形態は、上述した形態に限られるものではない。例えば、上記ステップS913では店舗配信情報の入稿を受け付けるが、これに加え、店舗配信情報の希望配信量と配信条件の(いずれか又は双方の)指定を入稿後に入力装置からの所定の操作入力等によって変更できるようにしてもよい。このような希望配信量等の指定変更は、店舗配信情報が店舗配信限度に達していない場合のみならず、店舗配信情報が店舗配信限度に達している場合にも受け付け、配信制御装置90が指定変更に応じて希望配信量指定情報等の更新をするようにしてもよい。さらに、入力済み店舗配信情報の削除については、上述したように店舗配信情報が店舗配信限度に達している場合に限らず、必要に応じて適宜受け付けるようにしてもよい。
また、上述したように広告とニュースの配信配分等の受信(ステップS910)は1時間毎や毎日の朝一番等の所定時間毎に行うが、他の処理についてもメインルーチンを実行する度に必ず行わなければならないわけではなく、必要に応じて行うものとしてよい。例えば、店舗配信情報が店舗配信限度に達していない場合であっても、店舗において告知すべき新たなサービス情報等がなければ新たな店舗配信情報の入稿(上記ステップS913)は行わず、“店舗分配信配分:広告及びニュース等の配信配分”の入力(上記ステップS911)については、管理者等が必要に応じて配信配分を指定しようとするときに受け付ければよい。
なお、店舗配信情報については、当該店舗における情報配信システムの稼働開始時に配信制御装置90の記憶装置に予めいくつか記憶しておき、稼働開始後は上述したように店舗配信情報の入稿を受け付け、配信不用になったものを適宜削除していくものとしてもよい。あるいは、稼働開始時には予め店舗配信情報を記憶しておくものとはせず、稼働開始後から上述したように随時店舗配信情報の入稿を受け付け、配信不用になったものを適宜削除していくものとしてもよい。
ただし、新たに入稿した店舗配信情報については、上記ステップS918で配信サーバ800に送信し、配信NG文言の削除指示がなされないことが確定した後に配信量指定情報の計算に用いるようにする。このため、上記ステップS913で新たに入稿した店舗配信情報は、その直後の上記ステップS917で実行される配信量指定情報の計算には用いず、続くステップS918で配信サーバ800に送信して削除情報の返送がないときに配信量指定情報の計算に用いるようにしたり、あるいは、入稿直後の配信量指定情報の計算に用いることにしていても、削除情報を受信し次第、配信量指定情報の計算対象から除外するようにしたりする。
(b)配信量指定情報計算と配信実績集計の処理動作
次に、配信制御装置90において実行される端末配信情報毎の配信量指定情報計算と配信実績集計の処理動作について説明する。配信量指定情報計算では、店舗配信情報とサーバ配信情報の双方のすべての配信情報を端末配信情報とし、それぞれの端末配信情報について、配信制御装置90が店舗側での情報配信をするサーバとして配信量指定情報を計算し直す。また、配信実績集計では、それらの端末配信情報の配信実績を集計し、属性毎の配信実績平均の計算等を行う。図36は、その配信量指定情報計算と配信実績集計を実行する配信制御装置90の配信量指定情報計算サブルーチン(配信実績集計の処理も含む。処理動作の大半が配信量指定情報計算なので配信量指定情報計算サブルーチンという。)のフローチャートを示した図である。配信制御装置90においては、この配信量指定情報計算サブルーチンのプログラムが記憶装置に格納されており、上記メインルーチン中のステップS917で起動要求があったときにスタートからリターンまでの処理を配信量指定部905(情報処理装置、記憶装置及び通信インターフェース)が実行する。
配信量指定情報計算サブルーチンでは、まず、mの値を店舗内配信端末数とし、iの値を配信情報数とする初期化を行う(ステップS920及びS921)。ここで、mは、配信制御装置90が端末配信情報を配信する店舗内の配信端末に順に割り当てた端末番号を表す整数である。端末番号は、上述したようにパチンコ機2、台間機3、4及び6、スロットマシン5、島コンピュータ7、計数機9、精算機10、景品管理機(POS)11、再プレー受付機12、管理装置13、発行機20、データ表示機21、データ公開機としての機能も備える店外景品交換用端末装置22、無線通信システム23等の各配信端末に予め割り当てられており、mは、それらの配信端末の総数である店舗内配信端末数(端末番号の最大値)に初期化される。iは、端末配信情報に順に割り当てた情報番号を表す整数である。情報番号は、店舗配信情報とサーバ配信情報の双方のすべての配信情報にそれぞれ割り当てられており、iは、サーバ配信情報以外に店舗配信情報をも含めた当該店舗での端末配信情報の総数である配信情報数(情報番号の最大値)に初期化される。
続いて、mの値が0以下か否かを判定し(ステップS922)、初期化直後のmの値は0以下でないものと判定され(ステップS922での判定結果は“No”となり)、次いでiの値が0以下か否かを判定し(ステップS923)、初期化直後のiの値は0以下でないものと判定され(ステップS923での判定結果は“No”となり)、端末[m](端末番号mの配信端末。以下同じ。)より、属性指定情報[i][m]、各端末配信情報[i][m]の配信実績及び各端末配信情報[i][m]の配信料金を受信する(ステップS924)。これらの情報は、上述した各配信端末の動作中(上記ステップSD2又は上記ステップSD5)でネットワーク8を介して配信制御装置90に送信されるものである。
次に、配信制御装置90は、端末[m]に配信する情報番号iの端末配信情報について、指定された配信配分と希望配信量指定情報に基づく配信量指定情報[i]を計算する(ステップS925)。端末配信情報は、それぞれ店舗配信情報かサーバ配信情報かによって配信配分が異なるので、情報番号iの端末配信情報がいずれの配信情報であるかに応じて配信量指定情報[i]の計算をする。
すなわち、情報番号iの端末配信情報が店舗で入力したサービス情報としての広告や店舗に関連したニュース等の店舗配信情報である場合には、
配信量指定情報[i]=店舗分配信配分×広告とニュースの配信配分
×入力設定した希望配信量指定情報
とする。ここで、店舗分配信配分は、上記メインルーチン中のステップS911で入力指定された店舗配信情報の配信配分である。広告とニュースの配信配分は、上記メインルーチン中のステップS910で配信サーバ800から受信した配信配分であり、端末配信情報が広告であれば配信サーバ800で広告に対して指定された配信配分を乗じ、端末配信情報がニュース等のコンテンツであれば配信サーバ800でニュース等に対して指定された配信配分を乗じる。入力設定した希望配信量指定情報は、上記メインルーチン中のステップS913での入稿時等に入力された当該店舗配信情報の希望配信量指定情報である。
例えば、配信量指定情報[i]を1/30等の数値による表示の頻度で表す場合には、店舗分配信配分として配分割合の0.2を乗じ、広告とニュースの配信配分の指定が2:8であるときには、さらに広告とニュースの配信配分として、広告には0.2を乗じ、ニュース等のコンテンツには0.8を乗じる。そして、入力設定した希望配信量指定情報として、その店舗配信情報の店舗配信情報全体の配信量に対する配分割合をさらに乗じて当該店舗配信情報に対する配信配分である配信量指定情報[i]を算出する。したがって、店舗分配信配分が0.2、広告とニュースの配信配分の指定が2:8、当該店舗配信情報の入力設定した希望配信量指定情報が0.5であり、当該店舗配信情報が広告であれば配信量指定情報[i]は0.2×0.2×0.5=0.02(2%)となり、当該店舗配信情報がニュース等のコンテンツであれば配信量指定情報[i]は0.2×0.8×0.5=0.08(8%)となる。ただし、店舗配信情報については、一律に
配信量指定情報[i]=店舗分配信配分×入力済み店舗配信情報の数/店舗配信限度
とする形態を採用することもできる(店舗配信限度は、店舗配信情報の数の上限、すなわち、入力可能な店舗配信情報の総数である。)。
一方、情報番号iの端末配信情報がサーバ配信情報である場合には、
配信量指定情報[i]=店舗分以外の配信配分×広告とニュースの配信配分
×配信サーバからの受信配信量指定情報
とする。ここで、店舗分以外の配信配分は、上記メインルーチン中のステップS911で入力指定された広告及びニュース等の配信配分であり、広告とニュースの配信配分は、上記店舗配信情報の場合と同義である。配信サーバからの受信配信量指定情報は、上記メインルーチン中のステップS910で配信サーバ800から受信した当該サーバ配信情報の配信量指定情報である。
例えば、配信量指定情報[i]を1/30等の数値による表示の頻度で表す場合には、店舗分以外の配信配分として配分割合の0.8を乗じ、広告とニュースの配信配分の指定が2:8であるときには、さらに広告とニュースの配信配分として、広告には0.2を乗じ、ニュース等のコンテンツには0.8を乗じる。そして、配信サーバからの受信配信量指定情報として、そのサーバ配信情報のサーバ配信情報全体の配信量に対する配分割合をさらに乗じて当該サーバ配信情報に対する配信配分である配信量指定情報[i]を算出する。したがって、店舗分以外の配信配分が0.8、広告とニュースの配信配分の指定が2:8、当該サーバ配信情報の受信配信量指定情報が0.03であり、当該サーバ配信情報が広告であれば配信量指定情報[i]は0.8×0.2×0.03=0.0048≒0.005(0.5%)となり、当該店舗配信情報がニュース等のコンテンツであれば配信量指定情報[i]は0.8×0.8×0.03=0.0192≒0.019(1.9%)となる。
このようにして配信量指定情報[i]を計算した配信制御装置90は、次いで端末[m]の配信属性を判定する(ステップS926)。この配信属性の判定は、上記ステップS924で端末[m]から受信した属性指定情報[i][m]によって行う。属性指定情報[i][m]は、端末[m]において、上述したように配信希望の属性(特定ジャンルの情報配信を希望する遊技客の属性等)を指定する入力があったときに送信される(上記ステップSD5)。
遊技客の属性は、上記会員用ICカード30等の遊技客のカードID毎に管理されており、上記遊技ホール管理システム1では、会員遊技客の住所、氏名、年齢、性別、好みの遊技台、連絡先、暗証番号等が属性情報として管理されている。また、従業員の属性は、上記店員カード32のID等によって管理することができる。情報配信システムにおいては、かかる属性によって配信が希望される情報のジャンル(種別)を予め各属性が対応するジャンルとして特定すると共に、それぞれの端末配信情報が属するジャンルに応じて各端末配信情報が対応する属性を予め特定する。各属性が対応するジャンルとしては、例えば、芸能、スポーツ、政経、旅行等のジャンル(情報の種別)が挙げられる。なお、このようなジャンルのうちで配信を希望する情報のジャンル自体を示す情報を遊技客や従業員のカードIDに対応する属性情報として管理してもよい(属性情報中に配信希望のジャンル自体の情報を含めてもよい。)。配信サーバ800や配信制御装置90で各配信情報に関連する情報として記憶される上述の種別は、ここにいう配信を希望する情報のジャンル自体を示す情報に相当するので、カードIDに対応する種別の情報を管理して属性指定情報として利用する形態を採用することもできるが、その形態については後述する。
端末[m]では、かかるカードID等の対応属性を指定する情報入力があったときに、属性指定情報[i][m]を送信する。例えば、上記台間機3において、会員用ICカード30が挿入されると、そのIDが管理装置13に送信され、挿入された会員用ICカード30のIDに対応する情報が管理装置13から台間機3へと送信されてくる(図12中のステップS318)。これにより、台間機3は、送信したIDに対応する属性情報を取得し、会員用ICカード30を挿入した遊技客の属性に応じて属性指定情報[i][m]を送信する(図12中のステップSD5)。また、上記データ表示機21では、遊技機のデータを表示するが、会員用ICカード30等のカードが挿入されると、データを表示している遊技台の種別を好みの遊技台として属性情報を得、属性指定情報[i][m]を送信する。一方、管理装置13では、会員用ICカード30を発行する際に、その遊技客の性別、年齢、住所、氏名、好みの遊技台、パチンコ歴ないしスロット歴、ホール情報(上記サービス情報等)のメール配信可否等を属性情報として入力するので、それらの属性に応じて属性指定情報[i][m]を送信する。
このようにして端末[m]から送信する属性指定情報[i][m]は、情報番号iの端末配信情報が端末[m]において指定された属性に対応する情報か否か(配信が希望されているジャンルの情報か否か)を示すものとする。ただし、端末[m]側で各端末配信情報の対応属性を示す情報を得ていない場合には、端末[m]からは指定された属性自体の情報を送信することとし、配信制御装置90において受信した属性自体の情報から属性指定情報[i][m]を得るようにしてもよい。そして、配信制御装置90では、かかる属性指定情報[i][m]に基づき、端末[m]で情報番号iの端末配信情報の属性が指定されたか否かによって端末[m]の配信属性を判定し、端末[m]に配信する情報番号iの端末配信情報[i][m]の端末配信量指定情報[i][m]を計算する(図36中のステップS926、S927及びS928)。
今、属性指定情報[i][m]により、端末配信情報[i][m]が端末[m]で指定された属性の情報であったとすると、配信制御装置90は、その属性に該当していることによる増量分を与えた端末配信量指定情報[i][m]を計算する(ステップS926での判定結果が“Yes”となってステップS927に進む。)。すなわち、
端末配信量指定情報[i][m]=配信量指定情報[i]×属性増量
とする。ここで、配信量指定情報[i]は、上記ステップS925で計算した配信量指定情報である。属性増量は、属性該当による増量分を与える係数であり、任意に設定することができる(例えば1.5等)。
一方、属性指定情報[i][m]により、端末配信情報[i][m]が端末[m]で指定された属性の情報でなかったとすると、配信制御装置90は、その属性に該当していないことによる減量分の減縮をした端末配信量指定情報[i][m]を計算する(ステップS926での判定結果が“No”となってステップS928に進む。)。すなわち、
端末配信量指定情報[i][m]=配信量指定情報[i]×非属性減量
とする。ここで、配信量指定情報[i]は、上記同様ステップS925で計算した配信量指定情報である。非属性減量は、属性非該当による減量分の係数であり、属性増量分を非属性のジャンル数(種別数)で割った分を減量してもよいし、属性増量分を全属性のジャンル数(種別数)で割った分を減量してもよい。端末[m]は、台間機等の遊技ホールの機器であり、表示可能な情報量が決まっているので(詳細は後述するが、端末[m]で表示する配信情報はテロップによる文字情報であるため)、指定する配信量の総和が変動しないようにする非属性減量を係数とする。したがって、ここにいう属性増量分とは、上記属性増量によって増加する端末[m]への端末配信量指定情報の全増加分であり、非属性減量は、その属性増量分を非属性の端末配信情報数(端末[m]で指定された属性に該当しない端末配信情報の総数)で割った分を減量するものとしてもよい。
配信制御装置90では、このようにして端末配信情報[i][m]の端末配信量指定情報[i][m]を計算し、その後、iの値を1デクリメントする(ステップS929)。そして、デクリメントしたiの値について再び0以下か否かを判定し(ステップS929からステップS923に戻り)、上記同様の処理を再び実行する。iは、初期化の時に当該店舗での端末配信情報(サーバ配信情報及び店舗配信情報)の総数である配信情報数としたので、その配信情報数分のデクリメントがされない限り1以上の整数となっており、その値は0以下でないものと判定される(ステップS923での判定結果は“No”となる。)。これにより、上記同様に端末配信量指定情報[i][m]が計算され、iの値がデクリメントされた後に0以下か否かが判定される処理動作(ステップS923〜ステップS929の処理動作)を繰り返す。
この処理動作を繰り返すことにより、端末[m]に配信するそれぞれの端末配信情報[i][m]について順次端末配信量指定情報[i][m]が計算され、iの値は、配信情報数分のデクリメントがなされた時に0以下であるものと判定される(iが0となってステップS923での判定結果が“Yes”となる。)。iのデクリメントが配信情報数分なされた時には、端末[m]に配信するすべての端末配信情報[i][m]について端末配信量指定情報[i][m]の計算が完了しているので、配信制御装置90は、それらの端末配信量指定情報[i][m]等を端末[m]に送信する(ステップS930)。すなわち、配信制御装置90は、各情報番号iの端末配信情報[i][m]、計算した各端末配信量指定情報[i][m]及び各端末配信条件[i][m](各端末配信情報[i][m]の配信条件)をネットワーク8を通じて端末[m]に送信する。
その後、mの値を1デクリメントすると共に、iの値を初期化の時と同様に再び配信情報数とする(ステップS931)。そして、デクリメントしたmの値について再び0以下か否かを判定し(ステップS931からステップS922に戻り)、その判定以降の上述した処理を再び実行する。mは、初期化の時に配信端末の総数である店舗内配信端末数としたので、店舗内配信端末数分のデクリメントがされない限り1以上の整数となっており、その値は0以下でないものと判定される(ステップS922での判定結果は“No”となる。)。これにより、上記同様に端末配信量指定情報[i][m]の計算と端末配信情報[i][m]、端末配信量指定情報[i][m]及び端末配信条件[i][m]の端末[m]への送信が行われ、iが再び配信情報数とされてmの値がデクリメントされた後に0以下か否かが判定される処理動作(ステップS922〜ステップS931の処理動作)を繰り返す。
この処理動作を繰り返すことにより、各端末[m]に端末配信情報[i][m]、端末配信量指定情報[i][m]及び端末配信条件[i][m]が順次送信され、mの値は、店舗内配信端末数分のデクリメントがなされた時に0以下であるものと判定される(mが0となってステップS922での判定結果が“Yes”となる。)。mのデクリメントが店舗内配信端末数分なされた時には、属性指定情報[i][m]、各端末配信情報[i][m]の配信実績及び各端末配信情報[i][m]の配信料金をすべての配信端末(端末[0]、端末[1]、…、端末[その店舗の最後のm])から受信し(ステップS924)、すべての配信端末への端末配信情報[i][m]、端末配信量指定情報[i][m]及び端末配信条件[i][m]の送信(ステップS930)が完了している。配信量指定情報計算サブルーチンにおいては、ここまでが配信量指定情報計算の処理となっており、配信制御装置90は、次いで配信実績集計の処理を行う(ステップS922での判定結果が“Yes”となった後はステップS932に進む。)。
配信実績集計の処理では、配信制御装置90が上記ステップS924で各端末[m]から受信した各端末配信情報[i][m]の配信実績及び各端末配信情報[i][m]の配信料金等に基づき、属性毎の配信実績平均の計算等を行う。具体的には、配信制御装置90において、各情報番号iの端末配信情報が店舗配信情報かサーバ配信情報かは予め分かっているので、受信した各端末配信情報[i][m]の配信実績と各端末配信情報[i][m]の配信料金に基づき、店舗配信情報の配信実績、店舗配信情報毎の配信料金及びサーバ配信情報の配信実績を集計する。つまり、上記ステップS924で各端末[m]から受信した各端末配信情報[i][m]の配信実績と配信料金から、各情報番号i毎に各端末[m]での配信実績(実際に表示した頻度や実際に表示した回数等)と配信料金を合計して集計する。これにより、上記ステップS910で受信したサーバ配信情報毎の配信実績(すべての配信端末での配信実績を集計した配信実績)を計算すると共に、上記ステップS913で入力した店舗配信情報毎の配信実績と配信料金(すべての配信端末での配信実績を集計した配信実績とすべての配信端末での配信料金を集計した配信料金)を計算する。また、各情報番号iの端末配信情報がいずれの属性に対応するかは予め分かっているので、受信した各端末配信情報[i][m]の配信実績に基づき、属性毎の配信実績平均を計算する。
さらに、配信制御装置90は、配信実績集計の処理において、上記配信量指定情報計算の処理による各端末配信情報[i][m]の端末配信量指定情報[i][m]を当該各端末配信情報[i][m]の対応属性(ジャンルないし種別)毎に合計し、各対応属性毎の合計を当該各対応属性に属する配信情報数で除算して属性毎の配信量指定情報の平均を計算すると共に、店舗配信量指定情報を特定ないし計算する。具体的には、各情報番号iの端末配信情報がいずれの属性に対応するかは(上記ステップS910で受信したサーバ配信情報毎の種別の情報及び上記ステップS913で入力した店舗配信情報毎の種別の情報等により)予め分かっており、それによって各端末配信量指定情報[i][m]が対応する属性も特定されるので、計算された各端末配信量指定情報[i][m]とそれらの対応属性に基づき、属性毎の配信量指定情報の平均を計算する。店舗配信量指定情報は、当該店舗での各端末配信情報の配信量指定情報を配信サーバ800に対して通知する情報として特定ないし計算するものであり、例えば、各情報番号iの端末配信情報毎に端末配信量指定情報[i][m]の平均を計算し、それらの平均を各端末配信情報の店舗配信量指定情報としてもよい。あるいは、上記配信量指定情報計算中で得られる配信量指定情報[i]を各端末配信情報の店舗配信量指定情報としてもよい。
配信制御装置90では、このような配信実績集計の処理が完了すると、配信量指定情報計算サブルーチンの処理がリターンしてスタートに戻る。配信実績集計の処理によって得られた店舗配信情報の配信実績、店舗配信情報の配信料金、サーバ配信情報の配信実績、属性毎の配信実績平均及び属性毎の配信量指定情報の平均等は、上記メインルーチン中(ステップS918)で配信サーバ800に送信される情報となる。
したがって、それらの情報を(図31のステップ810で)受信した配信サーバ800においては、属性毎の配信実績平均として、例えば、各店舗で使用されるICカード等のカードID毎の属性によって配信が希望される芸能、スポーツ、政経、旅行等の情報の各ジャンル(各種別)について、各店舗毎の配信実績の平均を把握することができると共に、属性毎の配信量指定情報の平均として、例えば、各店舗で使用されるICカード等のカードID毎の属性によって配信が希望される芸能、スポーツ、政経、旅行等の情報の各ジャンルについて、各店舗毎の配信量指定情報の平均を把握することができる。また、店舗配信情報の配信実績、店舗配信情報毎の配信料金及びサーバ配信情報の配信実績が得られることから、配信サーバ800では、広告依頼主、ニュース等のコンテンツの配信元及び遊技ホールの各店舗に対し、外部通信網92や情報配信ネットワーク850を通じて広告料やコンテンツ配信料等の情報配信料金の精算を行うようにすることもできる。
さらに、上記配信量指定情報計算の処理によれば、店舗側では、配信サーバ800からのサーバ配信情報の配信量を縮減し(例えば100%のサーバ配信情報を80%にしぼり)、当該店舗のサービス情報や付近の商店ないし飲食店等の広告情報を割り込んで配信する情報に入れることができるので、当初配信サーバ800側で指定した配信量指定情報とは異なる配信量指定情報がサーバ配信情報に対して適用されることになる。このため、配信サーバ800においては、各店舗での各配信情報の配信量指定情報を取得しなければ上記見積り計算サブルーチンで正しい見積広告料を計算することができないが、各店舗の配信制御装置90からは当該各店舗での各端末配信情報の配信量指定情報を配信サーバ800に対して通知する店舗配信量指定情報が送信されてくるので、配信サーバ800において的確な見積りを計算することが可能になっている。なお、店舗配信量指定情報は、このように配信サーバ800で実際の情報配信状況に応じた的確な見積り計算を行うための情報なので、上述した端末配信量指定情報[i][m]の平均や配信量指定情報[i]に限らず、各店舗での配信量指定情報を的確に示す他の情報(例えば配信実績や配信料金等)を適宜用いるものとしてもよい。
配信制御装置90では、以上のような配信量指定情報計算と配信実績集計の処理が実行されるが、情報配信システムの配信制御装置における配信量指定情報計算と配信実績集計の処理動作の形態は、上述した形態に限られるものではない。例えば、上記配信量指定情報[i]の計算(ステップS925)は、配信量指定情報[i]を各端末[m]に共通のものとして用いる場合にはステップS921とステップS922の間で各iについて実行するものとしてもよい。また、端末[m]において属性を指定する入力がない場合(端末[m]が上記発行機20や再プレー受付機12である場合、上記会員用ICカード30の挿入等がないために属性を指定する入力がない場合等)には、属性増量と非属性減量による端末配信量指定情報[i][m]の計算(ステップS927及びS928)をせず、配信量指定情報[i]を端末配信量指定情報[i][m]として用いるものとしてもよい。
なお、各配信端末に送信される端末配信条件[i][m]は、上記メインルーチン中のステップS910で受信したサーバ配信情報毎の配信条件とステップS913で入稿した店舗配信情報毎の配信条件であり、i毎に異なる各配信端末共通のデータとなる。上述した配信量指定情報計算では、各端末配信情報[i][m]、各端末配信量指定情報[i][m]及び各端末配信条件[i][m] をすべての配信端末に送信しているので、それぞれの配信端末側で各端末配信条件[i][m]に基づいて各端末配信情報[i][m]を表示するかしないかを選択的に決定することになるが(その決定をする処理は配信条件表示サブルーチン中にあり、詳細は後述する。)、配信条件中で配信先が指定されている場合には、その配信条件に対応する端末配信情報[i][m]等を配信先でない配信端末には送信しないことにしてもよい。すなわち、上記メインルーチン中のステップS910で受信したサーバ配信情報毎の配信条件やステップS913で入稿した店舗配信情報毎の配信条件に配信先指定データがあり、その配信先指定データが上記ステップS930で送信先となる端末[m]を配信する対象となる配信先の機器として指定していないデータである場合、当該配信条件に対応する端末配信情報[i][m]等を端末[m]には送信しないことにしてもよい。これにより、例えば、端末配信情報[i][m]が従業員向けのパチンコホール機器の広告等である場合、遊技客向けの情報を表示する上記データ公開機22、データ表示機21、台間機3、4ないし6等の端末[m]については、当該端末配信情報[i][m]を配信する対象でない機器であるとして当該端末配信情報[i][m]、その端末配信量指定情報[i][m]及び端末配信条件[i][m]を送信しない。この場合には、当該端末配信情報[i][m]を配信して表示させる対象となる上記管理装置13等にのみ当該端末配信情報[i][m]、その端末配信量指定情報[i][m]及び端末配信条件[i][m]を送信することとする。
4.配信端末
上述したように配信制御装置90から送信される端末配信情報[i][m]、端末配信量指定情報[i][m]及び端末配信条件[i][m]は、上記パチンコ機2、台間機3、4及び6、スロットマシン5、島コンピュータ7、計数機9、精算機10、景品管理機(POS)11、再プレー受付機12、管理装置13、発行機20、データ表示機21、データ公開機としての機能も備える店外景品交換用端末装置22、無線通信システム23等の配信端末において受信される(上記ステップSD1)。そして、各配信端末においては、それらの受信した情報に基づいて上述したように常時表示サブルーチン(ステップSD3)や配信条件表示サブルーチン(ステップSD4)が実行され、それぞれの配信端末の表示手段に端末配信情報[i][m]の表示がなされる。以下、これらの各配信端末で実行される常時表示サブルーチンと配信条件表示サブルーチンの具体的な処理動作の内容について説明する。
(1)常時表示サブルーチンの処理動作
図37は、各配信端末において実行される常時表示サブルーチンのフローチャートを示した図である。上記<遊技ホール管理システム1>で説明したように、常時表示サブルーチンは、そのプログラムが各配信端末の記憶手段に格納されており、起動要求があれば各配信端末のメインルーチンの実行を妨げずに所定時間毎のタイマ割込で実行される。タイマ割込の所定時間間隔としては、例えば50msの起動インターバルを設定し(その他、100msの起動インターバル等、任意の起動インターバルを適宜設定するものとしてよいが、ここでは50msとする。)、一旦起動要求があった後は常時表示サブルーチンのスタートからリターンまでの処理を50ms毎に実行する処理動作を繰り返す。各配信端末においては、上述したように端末配信情報[i][m]等の送受信(ステップSD1及びSD2又はステップSD1及びSD5)をした後に、かかる常時表示サブルーチンの起動要求がなされ、以下の処理動作が開始される。ただし、後述する配信条件表示サブルーチンが起動されている場合には、新たに常時表示サブルーチンは起動されないものとする。
常時表示サブルーチンでは、配信端末において遊技関連情報の表示をする(ステップSD31)。ここで、遊技関連情報とは、例えば、上記台間機3、4ないし6では、有価価値としての度数、再プレー用貯玉数及び入金額等の遊技に関連した情報であり、上記遊技機2、5、データ表示機21ないしデータ公開機22では、遊技台の性能表示(大当り回数、確変回数、スランプグラフ、確変の確率、確変継続の確率、大当り確率等)、個別計数機2Cにて計数した獲得玉数及びポイント情報(貸玉毎に付与される遊技ポイント、来店回数に応じて付与される来店ポイント等)等の遊技に関連した情報であり、上記管理装置13(度数等の有価価値情報を処理するカードシステム用管理装置、遊技機の稼働情報を遊技機の釘やスロットマシンの出メダル率を変更するための設定を調整するために集計するホールコンピュータ、景品の在庫数や出庫数を管理するための景品管理用管理装置、ないし貯玉数等の会員管理用管理装置等)では、勝玉数(賞玉数−スタート玉数、セーフ数−アウト数又は計数値)、勝敗(アウト数−セーフ数)、その他上記会員用ICカード30や非会員用ICカード31等のカードID毎に管理されている情報及び遊技ホールの営業情報等の遊技に関連した情報であり、配信端末が台間機であれば度数等の遊技関連情報を表示する。このような遊技関連情報の表示は、配信端末の表示手段において、端末配信情報を遊技関連情報と併記して表示できる表示領域がある場合には継続して実行する(固定情報として表示する)こととし、端末配信情報を遊技関連情報と併記して表示できる表示領域がない場合(併記すると文字が視認できなくなる程度の表示領域である場合)には、後続の処理によって遊技関連情報の表示と端末配信情報の表示を切り替える(端末配信情報を遊技関連情報と併記して表示できる表示領域がない場合では、端末配信情報を表示するときには遊技関連情報の表示はしないようにしてもよい。これとは逆に、端末配信情報の表示中に表示を遊技関連情報に切り替えるときには端末配信情報の表示を一旦中止して遊技関連情報を表示する。)。
続く常時表示サブルーチンの処理では、第3信号の入力があったか否かを判定する(ステップSD32)。ここにいう第3信号とは、その入力によって配信端末に所定の事象の発生を知らせる信号であり、例えば、上記台間機3のように表示手段がタッチパネルを有する表示部である場合には画面へのタッチ操作の検知信号、遊技機の大当り信号、台間機等の貸玉信号、遊技機のアウト信号、上述した遊技機近傍(個別計数機、台間機、遊技機の座席、膳板、ランプ等)の人体検知センサからの人体検知信号、台間機等での現金投入やカード挿入の検知信号等が挙げられる。
このような第3信号が発生すると、配信端末は、第3信号の入力があったものと判定し(ステップSD32での判定結果が“Yes”となり)、次いで遊技関連情報の表示中であるか否かを判定する(ステップSD33)。ここで遊技関連情報の表示中か否かを判定するのは、常時表示サブルーチンの起動開始当初は遊技関連情報の表示をしているが(上記ステップSD31)、50ms毎に常時表示サブルーチンを繰り返すうちに後述の処理によって端末配信情報を表示し、遊技関連情報の表示をしていないことがあるためである。
しかし、端末配信情報を遊技関連情報と併記して表示できる表示領域がある場合には、前述のように遊技関連情報の表示は継続するので、遊技関連情報の表示をしていないことがあるのは、端末配信情報を遊技関連情報と併記して表示できる表示領域がない場合に限られる。したがって、かかる表示領域がない場合、配信端末は、端末配信情報を表示していれば遊技関連情報の表示中ではないものと判定し(ステップSD33での判定結果が“No”となり)、表示を端末配信情報から遊技関連情報に切り替えて遊技関連情報の表示を行う(ステップSD34)。これによって行う遊技関連情報の表示では、配信端末が台間機であれば上記同様に度数等の遊技関連情報も表示するが、具体的には、入力のあった第3信号に応じた遊技関連情報の表示を行う。
かかる遊技関連情報の表示を上述の第3信号の例でいえば、タッチパネル画面へのタッチ操作の検知信号が第3信号として入力した場合には、例えば、度数又は再プレー用貯玉数若しくは再プレー用貯メダル数を表示する。遊技機の大当り信号が第3信号として入力した場合には、例えば、“おめでとう”等のメッセージを表示し、その後、勝玉数を表示する。台間機等の貸玉信号や遊技機のアウト信号が第3信号として入力した場合には、例えば、“グッドラック”等のメッセージを表示し、その後、度数又は再プレー用貯玉数若しくは再プレー用貯メダル数を表示する。人体検知センサからの人体検知信号が第3信号として入力した場合には、例えば、“いらっしゃいませ”等のメッセージを表示する。台間機等での現金投入やカード挿入の検知信号が第3信号として入力した場合には、例えば、“今日は勝ちますように”等のメッセージを表示し、その後、度数を表示する。このような第3信号に応じた遊技関連情報の表示がなされると、常時表示サブルーチンの処理はリターンしてスタートに戻る(なお、表示領域が広い場合には、これらの遊技関連情報を第3信号が入力したときに表示するのと同時に後述のテロップ表示により端末配信情報を併記するようにしてもよい。)。
一方、端末配信情報を遊技関連情報と併記して表示できる表示領域がある場合には、端末配信情報を表示していても遊技関連情報が併せて表示されるので、第3信号の入力があった後に遊技関連情報の表示中か否かは判定せず、第3信号の入力があれば上記同様に当該第3信号に応じた遊技関連情報の表示を行う(ステップSD32での判定結果が“Yes”となったときにはステップSD33での判定は行わずにステップSD34に進む。なお、このようなことから、ステップSD32で第3信号の入力を判定した後にステップSD33で遊技関連情報の表示中か否かを判定するのは、端末配信情報を遊技関連情報と併記して表示できる表示領域がない場合の処理であるということになる。)。当該第3信号に応じて表示される遊技関連情報は、端末配信情報と併記されて表示されることになるが、全面的に遊技関連情報の表示をすべきであるときには、その遊技関連情報を優先して全面表示するようにしてもよい。なお、当該第3信号に応じた遊技関連情報の表示がなされると、上記同様に常時表示サブルーチンの処理はリターンしてスタートに戻る。
第3信号が発生した場合には、以上のように遊技関連情報の表示がなされるが、第3信号が発生しない場合には、演算結果が所定条件になったか否かを判定する(ステップSD32での判定結果が“No”となってステップSD35に進む。)。ここにいう演算結果が所定条件になった場合とは、配信端末で把握される所定の事象の発生ないし変化等についての演算結果が予め定めた一定の条件を満たした場合をいい、例えば、配信端末に遊技機の確変信号と大当り信号が共に入力した場合であって勝玉数(アウト数−セーフ数又は上記個別計数機2C等の個別計数機の計数結果)が所定値以上となった場合、貸玉やアウトで付与したポイントが予め段階的に定めた各所定値になった場合(ポイント加算演算結果が所定条件を満たした場合)、外部からの第3信号によらない内部タイマが計時した所定時間毎(経過時間の判定演算結果が所定条件を満たした場合。例えば3分毎)、遊技客の遊技開始後から所定時間経過した場合(遊技開始後の経過時間の判定演算結果が所定条件を満たした場合)等が挙げられる。
このような所定条件を満たす演算結果が得られる事象の発生ないし変化等があると、配信端末は、演算結果が所定条件になったものと判定し(ステップSD35での判定結果が“Yes”となり)、次いで遊技関連情報の表示中であるか否かを判定する(ステップSD33)。ここでの判定は、上記第3信号が発生した場合と同義の判定であり、端末配信情報を遊技関連情報と併記して表示できる表示領域がない場合にのみ行い、配信端末は、端末配信情報を表示していれば遊技関連情報の表示中ではないものと判定し(ステップSD33での判定結果が“No”となり)、表示を端末配信情報から遊技関連情報に切り替えて遊技関連情報の表示を行う(ステップSD34)。これによって行う遊技関連情報の表示では、配信端末が台間機であれば上記同様に度数等の遊技関連情報も表示するが、具体的には、演算結果が満たした所定条件に応じた遊技関連情報の表示を行う。
かかる遊技関連情報の表示を上述の演算結果が所定条件になった場合の例でいえば、配信端末に遊技機の確変信号と大当り信号が共に入力した場合であって勝玉数が所定値以上となった場合には、例えば、“確変おめでとう”等のメッセージを表示する。貸玉やアウトで付与したポイントが予め段階的に定めた各所定値になった場合には、その段階的な各所定値になる度にポイント量を表示する。内部タイマの計時による所定時間毎(例えば3分毎)には、勝敗又は所定期間中の勝敗を表示する。遊技客の遊技開始後から所定時間経過した場合には、後述のテロップ表示による端末配信情報の表示を開始する(遊技関連情報の表示動作の一つとして表示の停止ないし中断をする。)。このような演算結果が満たした所定条件に応じた遊技関連情報の表示がなされると、常時表示サブルーチンの処理はリターンしてスタートに戻る。
一方、端末配信情報を遊技関連情報と併記して表示できる表示領域がある場合には、上記第3信号が発生した場合と同様に遊技関連情報の表示中か否かは判定せず、演算結果が所定条件になれば当該所定条件に応じた遊技関連情報の表示を行う(ステップSD35での判定結果が“Yes”となったときにはステップSD33での判定は行わずにステップSD34に進む。)。この場合の遊技関連情報も端末配信情報と併記されて表示されることになるが、全面的に遊技関連情報の表示をすべきであるときには、その遊技関連情報を優先して全面表示するようにしてもよい。なお、当該所定条件に応じた遊技関連情報の表示がなされると、上記同様に常時表示サブルーチンの処理はリターンしてスタートに戻る。
演算結果が所定条件になった場合には、以上のように遊技関連情報の表示がなされるが、演算結果が所定条件になっていない場合には、常時表示サブルーチンの実行が配信端末の電源投入後に初めて起動された初回の実行か否かを判定する(ステップSD36)。また、端末配信情報を遊技関連情報と併記して表示できる表示領域がない場合において、上述した遊技関連情報の表示中か否かの判定で遊技関連情報の表示中であったときにも、常時表示サブルーチンの実行が初回か否かを判定する(ステップSD33での判定結果が“Yes”のときはステップSD36に進む。このときには、表示中の遊技関連情報が入力第3信号ないし演算結果の所定条件に応じたものとなる。)。
ここで、常時表示サブルーチンの実行が初回であるときには、iの値を配信情報数とする初期化を行う(ステップSD36での判定結果が“Yes”のときにはステップSD37に進む。)。iは、配信端末が配信制御装置90から受信した端末配信情報[i][m]に順に割り当てた情報番号を表す整数であり、端末配信情報[i][m]の総数である配信情報数(情報番号の最大値)に初期化される。なお、2回目以降の常時表示サブルーチンの実行では、ここでのiの初期化は行わずにそのまま後続の処理へと進む(ステップSD36での判定結果は“No”となってそのままステップSD38に進む。)。
次に、配信端末は、配信制御装置90から受信した端末配信量指定情報[i][m]を乱数%100と比較する(ステップSD38)。この比較判定は、配信端末において端末配信情報[i][m]をランダムに表示しつつ、総合的に見ると端末配信情報[i][m]をそれぞれの端末配信量指定情報[i][m]に応じた分の配信がなされているようにする表示配信情報の選定手法の一例である。
ここにいう乱数%100は、比較する端末配信量指定情報[i][m]毎に発生させた乱数の剰余であり、0〜99の数値となる。例えば、乱数として0〜65535(16bit CPU=2^16)等の系列乱数を発生させ、それを100で除した剰余(乱数%100)と端末配信量指定情報[i][m]を比較する。このため、端末配信量指定情報[i][m]は、かかる乱数%100との比較対象となるように正規化するものとし、例えば、表示の頻度を所定期間に対する表示期間の割合で表した数値(1/30等の1以下の数値)によって端末配信量指定情報[i][m]を示す場合には、端末配信量指定情報[i][m]×100を乱数%100と比較する。なお、前述のような0〜65535の乱数は、例えば、フリーランニングカウンタの下4桁(2進数)をランダムなタイミングで読むことにより(設定可能なタイマに乱数を入力し、そのタイミングでフリーランニングカウンタを読むプログラムにより)、1回目に読んだ4桁を上4桁、2回目に読んだ4桁を上中4桁、3回目に読んだ4桁を下中4桁、4回目に読んだ4桁を下4桁とし、それらを足し合わせて16ビットの自然乱数を生成することによって発生させることも可能である。
このような端末配信量指定情報[i][m]の乱数%100との比較判定により、端末配信量指定情報[i][m]が乱数%100以下であったときには、iの値を1デクリメントし、デクリメント前に次ぐ情報番号iの端末配信情報[i][m]について、同様に端末配信量指定情報[i][m]を乱数%100と比較する(ステップSD38での判定結果が“端末配信量指定情報≦乱数%100”であったときにはステップSD39に進み、その後、ステップSD38に戻る。)。これにより、順次デクリメントされる情報番号iの端末配信情報[i][m]について、それぞれの端末配信量指定情報[i][m]を乱数%100と比較していく。
そして、端末配信量指定情報[i][m]が乱数%100よりも大きい端末配信情報[i][m]があったときには、その端末配信情報[i][m]を配信端末において表示するものとして選定し、テロップ表示サブルーチンを実行する(ステップSD38での判定結果が“端末配信量指定情報>乱数%100”であったときにはステップSD310に進む。)。テロップ表示サブルーチンは、配信端末の表示手段において端末配信情報[i][m]の文字列を0.1秒毎にずらしながらテロップ表示する処理であるが、表示手段の駆動制御に係る別のルーチンなので、その内容は後に別のフローチャートを参照して具体的に説明する。
選定された端末配信情報[i][m]がテロップ表示サブルーチンの実行によって表示されると、配信端末は、その端末配信情報[i][m]の配信実績をカウントアップすると共に(ステップSD311)、配信金額情報[i]をカウントアップする(ステップSD312)。
ここで、配信実績については、その端末配信情報[i][m]を1度表示したことを配信実績としてカウントアップ(累算)するが、配信端末において所定期間中の表示回数から配信実績を頻度等に換算することも可能である(例えば、その端末配信情報[i][m]の1回当たりの表示時間×表示回数/所定期間等)。配信金額情報[i]については、表示がなされる度に一定の配信料金を累算していく形態を採用することもできるが、情報配信システムにおいては、その端末配信情報[i][m]を表示した時の配信端末における状況に応じた金額を配信金額情報[i]としてカウントアップする。
例えば、上記台間機3等の配信端末の場合、広告の端末配信情報を表示した時には、次のような形態で配信金額情報[i]をカウントアップする。
・遊技客の遊技開始後から所定時間の経過前と経過後とで異なる広告費を適用するものと し、表示した時が経過前か経過後かによって適用される広告費に応じた金額を配信金額 情報[i]にカウントアップする。
・遊技機近傍の上記人体検知センサによる人体検知前後で異なる広告費を適用するものと し、表示した時が人体検知前か人体検知後かによって適用される広告費に応じた金額を 配信金額情報[i]にカウントアップする。
・上記会員用ICカード30等のカード挿入又は現金投入の前後で異なる広告費を適用す るものとし、表示した時がカード挿入又は現金投入の前か後かによって適用される広告 費に応じた金額を配信金額情報[i]にカウントアップする。
・遊技客の遊技開始前後(例えば、遊技機のハンドルを触るまでと触った後、スロットレ バーを叩くまでと叩いた後、又はアウトが検出されるまでと検出された後)で異なる広 告費を適用するものとし、表示した時が遊技開始前か遊技開始後かによって適用される 広告費に応じた金額を配信金額情報[i]にカウントアップする。
このようにして配信金額情報[i]をカウントアップした後は、iの値を1デクリメントし(ステップSD313)、iの値が0以下か否かを判定する(ステップSD314)。ここまでに行われるiのデクリメントは、上述したように端末配信量指定情報[i][m]が乱数%100よりも大きい端末配信情報が選定されるまでと、その選定された端末配信情報がテロップ表示された後とになされているので(上記ステップSD39及びSD313)、iは、表示された端末配信情報の情報番号に次ぐ情報番号を示す値となっている。したがって、iの値が0となっていなければ、未だ端末配信量指定情報[i][m]の上記比較判定(ステップSD38)を行っていない情報番号iの端末配信情報[i][m]が残っていることになるため、常時表示サブルーチンの処理は、iの値を保持したままリターンしてスタートに戻る(ステップSD314での判定結果が“No”となってリターンする。)。
これにより、50ms後に再び実行される常時表示サブルーチンでは、前回の実行時に端末配信量指定情報の上記比較判定(ステップSD38)をした端末配信情報に次ぐ端末配信情報[i][m]から上記同様に順次比較判定がなされ、選定された端末配信情報[i][m]のテロップ表示等がなされ、iの値がデクリメントされた後に再び0以下か否かが判定される(リターンした後に上記同様の処理動作を経て再びステップSD314に至る。)。50ms毎に繰り返される常時表示サブルーチンでは、このような処理動作を繰り返すことにより、端末配信情報[i][m]を端末配信量指定情報[i][m]に応じて順次表示する。
そして、iの値が0となったときには、上記初期化(ステップSD37)の時と同様に再びiの値を配信情報数とした上でリターンする(ステップSD314での判定結果が“Yes”となったときにはステップSD315に進み、その後、リターンする。)。これにより、以後の50ms毎に繰り返される常時表示サブルーチンでも同様の処理動作が繰り返され、iが0となる度に配信情報数とされて上記同様に端末配信情報[i][m]を端末配信量指定情報[i][m]に応じて順次表示していくことになる。
常時表示サブルーチンでは、以上のようにして端末配信量指定情報[i][m]に応じた端末配信情報[i][m]の表示が行われ、端末配信情報を遊技関連情報と併記して表示できる表示領域がある場合には、配信端末の動作に応じた遊技関連情報の表示がなされつつ、それに併記されている形態で端末配信情報が順次表示される。一方、端末配信情報を遊技関連情報と併記して表示できる表示領域がない場合には、配信端末の動作に応じた遊技関連情報の表示が必要に応じてなされ、その表示の必要性を満たしつつ遊技関連情報の表示と端末配信情報の表示が切り替えられる。なお、常時表示サブルーチンでの具体的な処理動作は、上述した形態に限られるものではなく、必要に応じて処理の変更ないし追加等を適宜行うものとしてもよい。例えば、上記比較判定とiのデクリメント(ステップSD38及びSD39)の実行中に端末配信量指定情報[i][m]が乱数%100よりも大きい端末配信情報[i][m]がないままiが0となった場合には、その時点でiの値を配信情報数として比較判定を続行したり、あるいは、ステップSD315にジャンプしてiの値を配信情報数としたりすればよい。
また、端末配信情報を遊技関連情報と併記して表示できる表示領域がない場合の上記ステップSD33において、例えば、第3信号がタッチパネルへのタッチ操作等によるものであったときには、遊技関連情報の表示中であれば上記ステップSD310で実行される端末配信情報のテロップ表示が実施され、端末配信情報のテロップ表示中であれば遊技関連情報の表示に切り替えられる。しかしながら、第3信号がカードの挿入や遊技客の着座等を検知した検知出力であるときには、遊技関連情報を所定時間表示するようにすることが望ましい。このため、上記ステップSD33での判定は、遊技関連情報の表示中か否かの判定ではなく、第3信号の種類の判定とし、その判定結果による第3信号の種類に応じて表示の切り替えを行うようにしてもよい。例えば、その判定結果による第3信号の種類がタッチパネルのタッチ操作によるものであったときには、遊技関連情報の表示中であれば端末配信情報のテロップ表示に切り替え、端末配信情報のテロップ表示中であれば遊技関連情報の表示に切り替えるようにしてもよく、第3信号の種類がカード挿入によるものであったときには、遊技関連情報として度数の表示又は再プレー可能な貯玉数の表示を所定時間行うようにしてもよく、第3信号の種類が遊技客の着座によるものであったときには、端末配信情報のテロップ表示に切り替えるようにしてもよく、このように第3信号の種類に応じて適宜表示内容を切り替えるように上記常時表示サブルーチン等のプログラムを構成してもよい。
さらに、上記ステップSD31において、端末配信情報を遊技関連情報と併記して表示できる表示領域がない場合には、ELディスプレイや液晶ディスプレイ等の表示装置表面のタッチパネルや所定の操作ボタンの操作に応じて遊技関連情報の表示と端末配信情報の表示を交互に切り替えて表示するようにしてもよい。端末配信情報を遊技関連情報と併記して表示できる表示領域がある場合には、ELディスプレイや液晶ディスプレイ等の表示装置表面のタッチパネルや所定の操作ボタンの操作に応じて、遊技関連情報の表示と端末配信情報の併記による表示と、遊技関連情報と端末配信情報の少なくとも一方のみの表示とを交互に切り替えて表示するようにしてもよい。あるいは、このような操作によらず、所定時間間隔で(例えば5秒毎に)遊技関連情報と端末配信情報を交互に切り替えて表示するようにしてもよい。例えば、配信端末毎に表示領域が異なる場合には、ここにいうような操作による表示処理若しくは所定時間間隔で表示を切り替える表示処理、又は上述した常時表示サブルーチンによる表示処理等を各配信端末毎に適宜選択し、各配信端末で異なる表示処理を行うものとしてもよい。
(2)配信条件表示サブルーチンの処理動作
次に、配信条件表示サブルーチンの具体的な処理動作の内容について説明する。図38は、各配信端末において実行される配信条件表示サブルーチンのフローチャートを示した図である。上記<遊技ホール管理システム1>で説明したように、配信条件表示サブルーチンは、そのプログラムが各配信端末の記憶手段に格納されており、起動要求があれば各配信端末のメインルーチンの実行を妨げずに所定時間毎のタイマ割込で実行される。タイマ割込の所定時間間隔としては、例えば50msの起動インターバルを設定し(その他、100msの起動インターバル等、任意の起動インターバルを適宜設定するものとしてよいが、ここでは50msとする。)、一旦起動要求があった後は配信条件表示サブルーチンのスタートからリターンまでの処理を50ms毎に実行する処理動作を繰り返す。
配信条件表示サブルーチンは、上述したように、例えば、会員用ICカード30等のカード挿入(図5中のステップS122、図8中のステップS160、図12中のステップS311、図15中のステップS410、図18中のステップS510、図21中のステップS610及びS614)、紙幣挿入ないし貨幣受入れ(図5中のステップS110、図12中のステップS308)、貸玉ボタン等のボタン操作(図12中のステップS319、S322及びS327、図15中のステップS418及びS427、図18中のステップS518、図21中のステップS620及びS621、図24中のステップS651)、タッチパネルのタッチ操作(図12中のステップS340)、人体検知センサによる人体検知(図12中のステップS341)、レシートの発券(図15中のステップS424)、機器の操作(図26中のステップS709)等があったときに起動要求がなされるものとなっている(ただし、起動要求は、これらのカード挿入等がそれぞれメインルーチンで検知された初回のみでなされる。)。配信端末において、この起動要求が電源投入後に初めてなされたときには、配信条件表示サブルーチンが起動されるが(上記ステップSD4)、これによって一旦起動された配信条件表示サブルーチンでは、以後、スタートからリターンまでの処理を50ms毎に実行する処理動作を繰り返す。したがって、電源投入後に初めて起動要求があった後で再び2回目以降の起動要求があると、既に配信条件表示サブルーチンは50ms毎に実行されている状態にある。
そこで、配信条件表示サブルーチンに関しては、端末配信情報の表示動作に係る実質的な処理動作を実行するか否かを決定する起動要求フラグFLGRQを導入し、その起動要求フラグFLGRQがON状態の“1”かOFF状態の“0”かによって実質的な処理を進めるか否かを判定する(図38中のステップSD41)。このため、配信端末において、起動要求が電源投入後に初めてなされたときには、配信条件表示サブルーチンを起動すると共に、起動要求フラグFLGRQに“1”を書き込み、電源投入後の2回目以降の起動要求では、重ねて配信条件表示サブルーチンを起動することはせず、起動要求フラグFLGRQに“1”を書き込むことを以て起動要求に対応する処理動作を実行する。
このようなことから、一旦配信条件表示サブルーチンが起動された配信端末では、50ms毎に起動要求フラグFLGRQが“1”か否かを判定している(ステップSD41)。そして、起動要求があって起動要求フラグFLGRQの書込みがなされたときには、配信端末において起動要求フラグFLGRQが“1”であるものと判定され(ステップSD41での判定結果が“Yes”となり)、後続の配信条件表示サブルーチンの処理が開始される。
配信条件表示サブルーチンでは、配信端末において遊技関連情報の表示をする(ステップSD42)。ここで表示する遊技関連情報は、上記常時表示サブルーチンにおける遊技関連情報と同様の遊技に関連した情報であり、配信端末が台間機であれば度数等の遊技関連情報を表示する。このような遊技関連情報の表示は、配信端末の表示手段において、端末配信情報を遊技関連情報と併記して表示できる表示領域がある場合には継続して実行することとし、端末配信情報を遊技関連情報と併記して表示できる表示領域がない場合(併記すると文字が視認できなくなる程度の表示領域である場合)には、後続の処理によって所定時間継続した後に端末配信情報の表示をすることになる(端末配信情報を遊技関連情報と併記して表示できる表示領域がない場合では、端末配信情報を表示するときには遊技関連情報の表示はしないようにしてもよい。これとは逆に、端末配信情報の表示中に表示を遊技関連情報に切り替えるときには端末配信情報の表示を一旦中止して遊技関連情報を表示する。)。
続く配信条件表示サブルーチンの処理では、配信条件表示サブルーチンの起動要求があってから(例えば台間機であればカードの挿入等があってから)所定時間が経過したか否かを判定し(ステップSD43)、経過していなければ初回のアウト検知又はハンドルONがあったか否か(そのいずれかを示す信号入力があったか否か)を判定し(ステップSD44)、いずれもなければ遊技関連情報の表示を継続する(ステップSD43及びSD44での判定結果が双方とも“No”であればステップSD42に戻る。)。
ここで、所定時間の経過を判定しているのは、度数や再プレー用貯玉数、ポイント情報等の遊技関連情報が遊技客にとっては一旦確認すれば十分な情報であり、所定時間経過した後は表示の必要性もなくなるので、かかる遊技関連情報の表示は所定時間でタイムアウトさせ、後続の処理によって表示を端末配信情報に切り替えるためである。したがって、その所定時間としては、遊技客が遊技関連情報を1度確認するのに足りる程度の時間(例えば1秒等)を適宜設定する。
また、アウト検知又はハンドルONを示す信号は、遊技客が遊技関連情報の確認を終えた時や確認をせずに遊技を開始した時に発生するので、その信号入力によって遊技関連情報の表示を端末配信情報の表示に切り替えても遊技客に違和感を与えす、遊技ホールの営業にも支障がない。アウト検知又はハンドルONの有無を判定しているのは、このようなことから上記所定時間内でも所定条件を満たせば表示を遊技関連情報から端末配信情報に切り替えることができるようにするためである。したがって、その所定条件としては、アウトの検知やハンドルのOFFからONへの変化(初回のアウト検知や初回のハンドルON)のみならず、例えば、アウトが30玉に達した時点等で満たされるものとしてもよい(アウトは概して60秒当たり100玉等で時間当たり一定とみなすこともできるので、アウト数の条件は時間に換算することも可能である。)。
ここで、このようなアウト検知又はハンドルONがあった場合や上述のように起動要求フラグFLGRQが“1”にセットされた場合というのは、上述した常時表示サブルーチンにおける第3信号入力があった場合(図37中のステップSD32での判定結果が“Yes”となる場合)に相当する。したがって、その時に実行中の常時表示サブルーチンでは、遊技関連情報の表示中か否かを判定し(図37中のステップSD33)、それぞれの判定結果に応じて表示を端末配信情報のテロップ表示から遊技関連情報の表示に切り替えたり、遊技関連情報の表示から端末配信情報のテロップ表示に切り替えたりする。そして、アウト検知やハンドルONのいずれもがない場合には、実行中の配信条件表示サブルーチンで所定時間が経過するまで遊技関連情報の表示が継続するので(ステップSD42〜SD44)、その間のタイマ割込では配信条件表示サブルーチンの処理は進行しない。また、タッチパネル画面へのタッチ操作や人体検知の検知信号が発生すると、配信条件表示サブルーチンの起動要求がなされ(図12中のステップS340、S341及びSD4)、所定時間中でアウト検知又はハンドルONがなければ遊技関連情報が表示されるが(図38中のステップSD42〜SD44)、この時に表示される遊技関連情報は、常時表示サブルーチンにより、そのタッチ操作や人体検知の検知信号が第3信号として入力した時の当該第3信号に応じた遊技関連情報となっている(図37中のステップSD32及びSD34)。そしてこの場合、常時表示サブルーチンの方で端末配信情報[i][m]のテロップ表示が先に開始されたときには、当該テロップ表示が終了するまで配信条件表示サブルーチンによる表示の処理はウェイトし、当該テロップ表示が終了した時から配信条件表示サブルーチンの後述の処理による端末配信情報の表示が開始される。
配信条件表示サブルーチンの実質的な処理が開始した当初は、上述のように遊技関連情報を表示しつつ所定時間の経過とアウト検知又はハンドルONの有無を判定している(ステップSD42〜SD44)。そして、所定時間が経過した時、あるいは、アウト検知又はハンドルONがあった時には、配信条件表示サブルーチンの実行が配信端末の電源投入後に初めて起動された初回の実行か否かを判定する(ステップSD43又はSD44での判定結果が“Yes”となった時にステップSD45に進む。この結果、配信条件表示サブルーチンの実行開始直後にアウト検知又はハンドルONがあった場合には、遊技関連情報の表示が直ちに中止されて後述の処理による端末配信情報の表示が開始されることになる。)。
ここで、配信条件表示サブルーチンの実行が初回であるときには、iの値を配信情報数とする初期化を行う(ステップSD45での判定結果が“Yes”のときにはステップSD46に進む。)。iは、配信端末が配信制御装置90から受信した端末配信情報[i][m]に順に割り当てた情報番号を表す整数であり、端末配信情報[i][m]の総数である配信情報数(情報番号の最大値)に初期化される。なお、2回目以降の配信条件表示サブルーチンの実行では、ここでのiの初期化は行わずにそのまま後続の処理へと進む(ステップSD45での判定結果は“No”となってそのままステップSD47に進む。)。
次に、配信端末は、その時点で当該配信端末が把握している状況が配信制御装置90から受信した端末配信条件[i][m]に該当するか否かを判定する(ステップSD47)。ここにいう状況とは、例えば、人体検知、カード挿入、紙幣挿入ないし貨幣受入れ等の有無、遊技客の遊技開始からの経過時間、大当りの発生、店舗内遊技機の稼働率、日時等、当該配信端末において得られる情報から判断可能な条件の状況であって、端末配信条件[i][m]中で指定されている配信条件に対応する状況である。このような配信条件に対応する状況の判定については、後に配信条件の具体例を挙げて説明するが、例えば、端末配信情報[i][m]を優先的に表示する端末配信条件[i][m]として、近傍で人体が検知されたときが指定されている場合では、人体検知センサによって近傍で人体が検知されている状況のときに当該配信端末は状況が端末配信条件[i][m]に該当するものと判定する。
かかる端末配信条件[i][m]に該当するか否かの状況判定により、端末配信条件[i][m]に該当しないときには、iの値を1デクリメントし、デクリメント前に次ぐ情報番号iの端末配信情報[i][m]について、同様に端末配信条件[i][m]に該当するか否かの状況判定を行う(ステップSD47での判定結果が“No”であったときにはステップSD48に進み、その後、ステップSD47に戻る。)。これにより、その時点での状況が端末配信条件[i][m]に該当しない端末配信情報[i][m]はその時点では表示しないものとされ、順次デクリメントされる情報番号iの端末配信情報[i][m]について、それぞれの端末配信条件[i][m]に該当するか否かを判定していく。
そして、状況が端末配信条件[i][m]に該当する端末配信情報[i][m]があったときには、次いで当該端末配信情報[i][m]の端末配信量指定情報を乱数%100と比較する(ステップSD47での判定結果が“Yes”となったときにはステップSD49に進む。)。この比較判定は、乱数%100との比較を行う点では上記常時表示サブルーチン中のステップSD38で行う比較判定と同様であるが、配信条件表示サブルーチンにおいては、乱数%100と比較する端末配信情報[i][m]の端末配信量指定情報として、端末配信量指定情報[i][m]に端末配信条件[i][m]で指定された係数を乗じたものを用いる点が異なっている。
すなわち、端末配信条件[i][m]は、その条件を満たしたときに端末配信情報[i][m]を優先して表示させたりするための端末配信量指定情報[i][m]の増量係数も表す情報となっており、配信条件表示サブルーチン中の比較判定では、端末配信量指定情報[i][m]×端末配信条件[i][m]を乱数%100と比較する。例えば、端末配信量指定情報[i][m]が上記頻度(1/30等の1以下の数値)によって示されている場合には、端末配信量指定情報[i][m]×端末配信条件[i][m]×100を乱数%100と比較する。
このような端末配信量指定情報[i][m]×端末配信条件[i][m]の乱数%100との比較判定により、端末配信量指定情報[i][m]×端末配信条件[i][m]が乱数%100以下であったときには、iの値を1デクリメントし、デクリメント前に次ぐ情報番号iの端末配信情報[i][m]について、上記同様に端末配信条件[i][m]に該当するか否かの状況判定を行う(ステップSD49での判定結果が“端末配信量指定情報≦乱数%100”であったときにはステップSD48に進み、その後、ステップSD47に戻る。)。そして、状況が端末配信条件[i][m]に該当する端末配信情報[i][m]があるまで再び上記同様に状況判定を繰り返し(ステップSD47及びSD48)、端末配信条件[i][m]に該当する端末配信情報[i][m]があったときに再び端末配信量指定情報[i][m]×端末配信条件[i][m]を乱数%100と比較する(ステップSD47での判定結果が“Yes”となったときに再びステップSD49に進む。)。これにより、順次デクリメントされる情報番号iの端末配信情報[i][m]について、それぞれの端末配信条件[i][m]に該当するか否かの状況判定がなされ、該当するものについて端末配信量指定情報[i][m]×端末配信条件[i][m]を乱数%100と比較する処理動作が繰り返される。
そして、状況が端末配信条件[i][m]に該当し、かつ、端末配信量指定情報[i][m]×端末配信条件[i][m]が乱数%100よりも大きい端末配信情報[i][m]があったときには、その端末配信情報[i][m]を配信端末において表示するものとして選定し、テロップ表示サブルーチンを実行する(ステップSD47での判定結果が“Yes”となり、かつ、ステップSD49での判定結果が“端末配信量指定情報>乱数%100”であったときには、ステップSD410に進む。)。ここで実行するテロップ表示サブルーチンは、配信端末の表示手段において端末配信情報[i][m]の文字列を0.1秒毎にずらしながらテロップ表示する処理であるが、上記常時表示サブルーチン中で実行するものとしたテロップ表示サブルーチン(図37中のステップSD310)と共通のサブルーチンであり、表示手段の駆動制御に係る別のルーチンなので、その内容は後に別のフローチャートを参照して具体的に説明する。
選定された端末配信情報[i][m]がテロップ表示サブルーチンの実行によって表示されると、配信端末は、その端末配信情報[i][m]の配信実績をカウントアップすると共に(ステップSD411)、配信金額情報[i]をカウントアップする(ステップSD412)。
ここでカウントアップする配信実績、配信金額情報[i]は、それぞれ上記常時表示サブルーチン中でカウントアップする配信実績、配信金額情報[i]と同一である。すなわち、配信実績と配信金額情報[i]は、各端末配信情報[i][m]を表示したことによってカウントアップする情報なので、共に端末配信情報を選定して表示する常時表示サブルーチンと配信条件表示サブルーチンとで共用する情報となっている。このため、配信端末においては、配信条件表示サブルーチンで端末配信情報[i][m]を表示したときには、上記常時表示サブルーチン中でも用いている配信実績と配信金額情報[i]のカウントアップを上記常時表示サブルーチン中でのカウントアップ(図37中のステップSD311及びSD312)と同様に行う。
したがって、配信金額情報[i]については、配信条件表示サブルーチンにおいても上記同様に端末配信情報[i][m]を表示した時の配信端末における状況に応じた金額をカウントアップする。例えば、上記台間機3等の配信端末の場合、広告の端末配信情報を表示した時には、上述したように遊技客の遊技開始後から所定時間の経過前と経過後、遊技機近傍の上記人体検知センサによる人体検知前後、カード挿入又は現金投入の前後、遊技客の遊技開始前後(例えば、遊技機のハンドルを触るまでと触った後、スロットレバーを叩くまでと叩いた後、又はアウトが検出されるまでと検出された後)等で異なる広告費を適用し、表示した時の広告費に応じた金額を配信金額情報[i]にカウントアップする。
ただし、配信条件表示サブルーチン中でカウントアップする配信実績及び配信金額情報[i]と常時表示サブルーチン中でカウントアップする配信実績及び配信金額情報[i]とは、それぞれ別の情報として後に集計するようにすることも可能である。特に、配信条件表示サブルーチンにおける配信金額情報[i]は、その端末配信情報[i][m]が上記ステップSD47での判定によって選択されたという特殊な条件での配信に対する配信料金であるため、常時表示サブルーチンにおける配信料金よりも高く設定することが可能なように別設定とすることもできる。
このようにして配信金額情報[i]をカウントアップした後は、iの値を1デクリメントし(ステップSD413)、iの値が0以下か否かを判定する(ステップSD414)。ここまでに行われるiのデクリメントは、上述したように状況が端末配信条件[i][m]に該当し、かつ、端末配信量指定情報[i][m]×端末配信条件[i][m]が乱数%100よりも大きい端末配信情報が選定されるまでと、その選定された端末配信情報がテロップ表示された後とになされているので(上記ステップSD48及びSD413)、iは、表示された端末配信情報の情報番号に次ぐ情報番号を示す値となっている。したがって、iの値が0となっていなければ、未だ端末配信条件[i][m]及び端末配信量指定情報[i][m]についての上記状況判定と比較判定(ステップSD47及びSD49)を行っていない情報番号iの端末配信情報[i][m]が残っていることになるため、配信条件表示サブルーチンの処理は、iの値を保持したままリターンしてスタートに戻る(ステップSD414での判定結果が“No”となってリターンする。)。
これにより、50ms後に再び実行される配信条件表示サブルーチンでは、前回の実行時に上記状況判定と比較判定(ステップSD47及びSD49)をした端末配信情報に次ぐ端末配信情報[i][m]から上記同様に端末配信条件[i][m]及び端末配信量指定情報[i][m]についての状況判定と比較判定がなされ、選定された端末配信情報[i][m]のテロップ表示等がなされ、iの値がデクリメントされた後に再び0以下か否かが判定される(リターンした後に上記同様の処理動作を経て再びステップSD414に至る。)。50ms毎に繰り返される配信条件表示サブルーチンでは、このような処理動作を繰り返すことにより、端末配信情報[i][m]を端末配信条件[i][m]と端末配信量指定情報[i][m]の双方に応じて順次表示する。
そして、iの値が0となったときには、上記初期化(ステップSD46)の時と同様に再びiの値を配信情報数とし、起動要求フラグFLGRQを“0”とした上でリターンする(ステップSD414での判定結果が“Yes”となったときにはステップSD415、SD416に進み、その後、リターンする。)。これにより、以後の50ms毎に繰り返される配信条件表示サブルーチンでは、再び配信条件表示サブルーチンの起動要求がない限り起動要求フラグFLGRQが“0”となっているので、そのままリターンして(ステップSD41での判定結果が“No”となってリターンして)端末配信情報の表示動作に係る実質的な処理は実行しない。
しかし、再び配信条件表示サブルーチンの起動要求がなされ、起動要求フラグFLGRQが“1”とされると(ステップSD41での判定結果が再び“Yes”となり)、端末配信情報の表示動作に係る実質的な処理を上記同様に実行する(ステップSD42〜SD416)。したがって、配信条件表示サブルーチンの実質的な処理は、カード挿入、紙幣挿入ないし貨幣受入れ、貸玉ボタン等のボタン操作、タッチパネルのタッチ操作、人体検知センサによる人体検知、レシートの発券、機器の操作等がある度に実行され、一度実行が開始されると、それぞれの端末配信情報[i][m]について表示するか否かの判定を一通り行い、端末配信条件[i][m]と端末配信量指定情報[i][m]の双方に応じて端末配信情報を順次表示していく。そして、すべての情報番号iの端末配信情報[i][m]について一通り判定をした後は、上記同様に再び起動要求があるまで実質的な処理を実行しない。
配信条件表示サブルーチンでは、以上のようにして端末配信条件[i][m]と端末配信量指定情報[i][m]に応じた端末配信情報[i][m]の表示が行われるが、端末配信条件[i][m]については、その条件に該当するか否かの判定がなされ、かつ、端末配信量指定情報[i][m]に乗じる係数としても使用されるので、特に、端末配信条件に応じた表示が行われることになる。これにより、端末配信情報を遊技関連情報と併記して表示できる表示領域がある場合には、配信端末の動作に応じた遊技関連情報の表示がなされつつ、それに併記されている形態で特に端末配信条件に応じた端末配信情報が順次表示される。一方、端末配信情報を遊技関連情報と併記して表示できる表示領域がない場合には、配信端末の動作に応じた遊技関連情報の表示が必要に応じてなされ、その表示の必要性を満たしつつ遊技関連情報の表示と端末配信条件等に応じた端末配信情報の表示が切り替えられる。
なお、配信条件表示サブルーチンでの具体的な処理動作は、上述した形態に限られるものではなく、必要に応じて処理の変更ないし追加等を適宜行うものとしてもよい。例えば、上記状況判定、比較判定及びiのデクリメント(ステップSD47〜SD49)の実行中に端末配信条件[i][m]に該当し、かつ、端末配信量指定情報[i][m]×端末配信条件[i][m]が乱数%100よりも大きい端末配信情報[i][m]がないままiが0となった場合には、その時点でiの値を配信情報数、起動要求フラグFLGRQを“0”としてリターンしたり、あるいは、ステップSD415にジャンプしてiの値を配信情報数、起動要求フラグFLGRQを“0”としてリターンしたりすればよい。
また、他のタイマ割込で起動されている常時表示サブルーチンにおいて端末配信情報のテロップ表示等の常時表示が実行されている場合、配信条件表示サブルーチンにおいては、常時表示サブルーチンの処理終了を待つために起動要求フラグFLGRQが“1”となっても直ちにリターンするようにしてもよいが(ステップSD41での判定結果が“Yes”でも常時表示が実行中か否かを判定して実行中であればそのままリターンするようにしてもよいが)、配信条件表示サブルーチンをより優先度の高い割込処理として、常時表示サブルーチンの方を直ちに中止し、配信条件表示サブルーチンの実行を優先させてもよい。このように常時表示サブルーチンを直ちに中止することとすれば、遊技に必要な遊技関連情報の表示を配信条件表示サブルーチンにおける上記ステップSD42にて直ちに行うことができる。
さらに、上記ステップSD42において、端末配信情報を遊技関連情報と併記して表示できる表示領域がない場合には、ELディスプレイや液晶ディスプレイ等の表示装置表面のタッチパネルや所定の操作ボタンの操作に応じて遊技関連情報の表示と端末配信情報の表示を交互に切り替えて表示するようにしてもよい。端末配信情報を遊技関連情報と併記して表示できる表示領域がある場合には、ELディスプレイや液晶ディスプレイ等の表示装置表面のタッチパネルや所定の操作ボタンの操作に応じて、遊技関連情報の表示と端末配信情報の併記による表示と、遊技関連情報と端末配信情報の少なくとも一方のみの表示とを交互に切り替えて表示するようにしてもよい。あるいは、このような操作によらず、所定時間間隔で(例えば5秒毎に)遊技関連情報と端末配信情報を交互に切り替えて表示するようにしてもよい。例えば、配信端末毎に表示領域が異なる場合には、ここにいうような操作による表示処理若しくは所定時間間隔で表示を切り替える表示処理、又は上述した配信条件表示サブルーチンによる表示処理等を各配信端末毎に適宜選択し、各配信端末で異なる表示処理を行うものとしてもよい。
また、配信端末において属性指定の入力があったときには、属性増量が与えられた端末配信量指定情報[i][m]が用いられることになるが、配信条件表示サブルーチンの実質的な処理動作は、その配信量指定情報[i][m]の受信を確認した上で実行するようにしてもよい。例えば、上記台間機3において、上記会員用ICカード30等のカードが挿入されると配信条件表示サブルーチンの起動要求がなされるが、属性指定情報[i][m]は、その挿入されたカードのIDに対応する属性情報を管理装置13から取得することによって送信され、その後、属性指定情報[i][m]を受信した配信制御装置90が属性増量を与えた端末配信量指定情報[i][m]を計算して送信する。したがって、配信端末においては、カード挿入等の後にメインルーチンで少なくとも2回リターンをしてから属性増量が与えられた端末配信量指定情報を受信することになるが、配信条件表示サブルーチンが50ms毎に1回実行されるのに対してメインルーチンは1000回位処理を実行することになるので、配信条件表示サブルーチンを実行する時点で属性増量が与えられた端末配信量指定情報[i][m]を受信できない場合は通常はない。しかし、プログラムとして誤動作のない確実な処理動作を期すためには、カード挿入等があった場合に属性増量が与えられた端末配信量指定情報[i][m]を受信するまで配信条件表示サブルーチンの実質的な処理を(例えばステップSD41直後等で)ウェイトするようにした方がよい。
以上が常時表示サブルーチン及び配信条件表示サブルーチンの処理動作であるが、端末配信情報[i][m]を表示して上記ステップSD311及びSD411、ステップSD312及びSD412でカウントアップされる配信実績、配信金額情報[i]は、それぞれ配信端末において集計し、各端末配信情報[i][m]の配信実績、各端末配信情報[i][m]の配信料金として配信制御装置90に送信する(上記ステップSD2又はSD5)。これにより、配信制御装置90においては、各配信端末から各端末配信情報[i][m]の配信実績及び各端末配信情報[i][m]の配信料金を受信し(図36中のステップS924)、上述したように店舗配信情報の配信実績、店舗配信情報毎の配信料金及びサーバ配信情報の配信実績の集計と属性毎の配信実績平均の計算を行い(同図中のステップS932)、それらの配信実績等の情報を配信サーバ800に送信する(図35中のステップS918)。そして、配信サーバ800においては、それらの配信実績等の情報を各店舗の配信制御装置90から受信し(図31中のステップS810)、上述したように見積り計算(同図中のステップS814、図32の見積り計算サブルーチン)等の処理を実行する。
なお、常時表示サブルーチン及び配信条件表示サブルーチンの処理動作における遊技関連情報の表示と端末配信情報の表示の切替は、特に、台間機等のように表示手段の表示エリアが小さいときに有効である。すなわち、遊技関連情報の表示と端末配信情報の表示を上述したように切り替えることとすれば、台間機等の表示エリアが小さい配信端末においても、必要な遊技関連情報の表示を確保しつつ、端末配信情報を効率的に表示させることができる。
(3)テロップ表示サブルーチンの処理動作
次に、配信端末の表示手段において端末配信情報の文字列を0.1秒毎にずらしながらテロップ表示するテロップ表示サブルーチンの具体的な処理動作の内容について説明する。図39は、テロップ表示サブルーチンのフローチャートを示した図である。テロップ表示サブルーチンは、配信端末において表示手段の駆動制御を行い、上記常時表示サブルーチンや配信条件表示サブルーチンで選定された端末配信情報を表示するサブルーチンであり、そのプログラムが各配信端末の記憶手段に格納され、起動要求があれば各配信端末のメインルーチンの実行を妨げずに所定時間毎のタイマ割込で実行される。タイマ割込の所定時間間隔としては、任意の起動インターバルを適宜設定するものとしてよいが、端末配信情報の文字列を0.1秒毎にずらしながらテロップ表示する場合には0.05sの起動インターバルを設定し(この起動インターバルの設定により、表示する端末配信情報の文字列をずらす時間間隔も任意に設定可能である。0.1秒とするのは一例に過ぎない。)、一旦起動要求があった後はテロップ表示サブルーチンのスタートからリターンまでの処理を0.05s毎に実行する処理動作を繰り返す。
ここで、情報配信システムの配信端末におけるテロップ表示では、表示の早送り、停止及び巻戻し並びに過去に表示された情報の再表示等が可能となっており、それらの動作をテロップ表示サブルーチン中での処理によって実現している。各配信端末は、かかる表示の操作をするための早送りボタン、停止ボタン、巻戻しボタン及び再表示ボタン等の指示ボタンを有しており、それらのボタンのON/OFF操作によって早送り、停止、巻戻し及び過去に表示された情報の再表示等の指示入力がなされるようになっている。
以下、このような指示ボタンのON/OFF操作に応じた処理動作も含めてテロップ表示サブルーチンの処理動作を説明する。ただし、以下の説明においては、テロップ表示をする画面の一例として、横方向64ドット、縦方向256ドットの矩形表示領域で構成されるテロップ表示画面を採用し、そのテロップ表示画面に端末配信情報の文字列を縦方向でテロップ表示するものとして話を進める。
テロップ表示サブルーチンでは、まず、cnt2の値を1インクリメントし、次いで早送りボタンがONになっている(ONに保持されている)かOFFの状態かを判定する(ステップST1、ST2)。ここで、cnt2は、テロップ表示サブルーチンでテロップ表示を実行する実質的な処理動作を通常は0.1秒毎に行い、早送りボタンが操作されたときのみ0.05秒毎に行うようにするための起動回数カウンタであり、早送りボタンがOFFであれば偶数か否かが判定され(ステップST2での判定結果が“OFF”であればステップST3に進み)、その判定によって後続の処理を実行するか否かが判断される。
すなわち、テロップ表示サブルーチンは、前述のように0.05s毎のタイマ割込で実行されるので、その実行の度にcnt2を1ずつインクリメントし、cnt2が奇数のとき(ステップST3での判定結果が“No”のとき)には後続の処理を続行し、偶数のとき(ステップST3での判定結果が“Yes”のとき)にはリターンすることにより、早送りボタンがOFFであれば実質的な処理動作を0.1秒毎に行い、文字列を0.1秒毎にずらしながらテロップ表示する動作を実現している。なお、cnt2の初期値は、配信端末の電源投入時ないし表示手段でのテロップ表示動作開始時に0とされ、cnt2が最初のインクリメントから0.1秒毎に奇数となって後続の処理を続行する。
今、早送りボタンがOFFでcnt2が奇数であったとすると、上記判定を経て後続の処理へと進み、配信初回か否かを判定する(ステップST2での判定結果が“OFF”、ステップST3での判定結果が“No”となり、ステップST4に進む。)。ここにいう配信初回とは、端末配信情報表示の第1回目のことである。したがって、配信端末は、電源投入後に初めてテロップ表示サブルーチンを起動したときに配信初回であるものと判定し(ステップST4での判定結果が“Yes”となり)、iの値を昨日最終の値とすると共にyの値を0とし(ステップST5)、次いで文字描画[0][0]のアドレスを端末配信情報[i]のアドレスとする(ステップST6。図中の“&”は、それを先頭に付した情報が配信端末の記憶手段におけるアドレスであることを表している。)。
ここで、iは、常時表示サブルーチンや配信条件表示サブルーチンにより表示するものとして選定された端末配信情報に対して順に割り当てられる表示情報番号を表す整数である(各端末配信情報に順に割り当てられる上述の情報番号iとは異なる。)。昨日最終の値とは、配信端末が前日の最後に表示していた端末配信情報の表示情報番号であり、iは、その表示情報番号に初期化される。ただし、昨日最終の値は、配信初回以前で最後に表示中であった端末配信情報の表示情報番号の一例であり、昨日最終が配信初回以前の最後でなければiの初期値は適宜最後に表示中であった端末配信情報の表示情報番号としてもよい(なお、このようなiの昨日最終の値を保持するためには、各配信端末の記憶手段の1つとしてバックアップRAM(コンデンサ等の電力源付のRAM)等を用い、1週間程度記憶情報を保持させておくようにしてもよい。)。yは、テロップ表示画面の表示領域に対して縦方向にテロップ表示する端末配信情報の文字列の表示データを割り当てる際に、その割り当てる表示データを文字列の縦方向先頭位置からシフトする量を指定するシフトカウンタである。文字描画は、テロップ表示する縦方向の文字列をドット表示による画像で表す情報であり、その画像の最左端最上端のドット表示データが文字描画[0][0]である(文字描画[0][0]から所定の記憶領域は、テロップ表示する文字等の画像データを一時的に割り当てるためにプログラム上定義された仮想のメモリエリアであり、端末配信情報[i]に記憶されたテロップ表示する文字等の画像データのアドレスを任意に設定するものである。ドット表示による画像の横方向ドット位置u、縦方向ドット位置vのドット表示データは文字描画[u][v]で表される。)。端末配信情報[i]は、表示情報番号iの端末配信情報であり、その文字列を縦方向とした画像のドット表示データで表されている。端末配信情報[i]のメモリエリアには、表示するものとして選定された端末配信情報のドット表示データが割り当てられた表示情報番号iの数だけiの順に記憶される。
したがって、文字描画[0][0]のアドレスを端末配信情報[i]のアドレスとする(ステップST6)ということは、文字描画[0][0]のアドレスを端末配信情報[i]のドット表示データの先頭アドレスとし、文字描画[0][0]以降のアドレスに端末配信情報[i]の全ドット表示データのブロックを割り当てるということである。これにより、端末配信情報[i]の縦方向のドット位置を0〜end(end=縦方向総ドット数−1)とすると、文字描画[0][0]〜文字描画[63][end]は、端末配信情報[i]の各ドット表示データをすべて表す情報となる。なお、ドット表示データは、テロップ表示が明暗等の2値画像である場合には0又は1、カラー画像である場合にはRGBそれぞれの階調値等になる。
配信初回のときには、上述のようにi、y及び文字描画[0][0]の初期化を行い、次いでpの値を0とすると共にqの値を0とする初期化を行う(ステップST7)。p、qは、それぞれテロップ表示画面の表示領域における横方向ドット位置、縦方向ドット位置を表す座標であり、最左端の横方向ドット位置をp=0、最上端の縦方向ドット位置をq=0とし、座標(p,q)が表示領域内の各ドットの点灯による表示エリアを表す。ここでは上述したようにテロップ表示画面を横方向64ドット、縦方向256ドットとしているので、表示領域に対応するpは0〜63、qは0〜255となる。なお、配信初回でないとき、すなわち、電源を投入してからテロップ表示サブルーチンの2回目以降の実行をするときには、上述のi等の初期化は行わずにpとqを0とする初期化を行う(以後実行されるテロップ表示サブルーチンでは、ステップST4での判定結果が“No”となってそのままステップST7に進む。)。
次に、qの値が256以上か否かを判定し(ステップST8)、0に初期化されたqの値は256以上でないものと判定され(ステップST8での判定結果は“No”となり)、次いでpの値が64以上か否かを判定し(ステップST9)、0に初期化されたpの値は64以上でないものと判定され(ステップST9での判定結果は“No”となり)、点灯表示エリア(p,q)を文字描画[p][q+y]とする(ステップST10)。点灯表示エリア(p,q)は、座標(p,q)の表示エリアにおけるドット表示データであり、端末配信情報[i]中のドット表示データを表している文字描画[p][q+y]に設定される。今、p、q、yはすべて0なので、表示領域中の最左端最上端の点灯表示エリア(0、0)に文字描画中の最左端最上端の文字描画[0][0]が設定される。
その後、pの値を1インクリメントし(ステップST11)、再びqの値が256以上か否かを判定する(ステップST11からステップST8に戻る。)。qの値は変更されていないので、256以上でないものと判定され、次いで上記同様にpの値が64以上か否かを判定する(ステップST8での判定結果が“No”となってステップST9に進む。)。pは、初期化の時に0としたので、64回のインクリメントがされない限り63以下となっており、その値は64以上でないものと判定される(ステップST9での判定結果は“No”となる。)。したがって、pの値が64回インクリメントされるまで上記同様の処理が繰り返され(ステップST8〜ST11)、1ずつインクリメントされるpに対応した横方向ドット位置の点灯表示エリア(p,q)に文字描画[p][q+y]が順次設定されていく。
そして、pのインクリメントが64回なされると、その値が64以上であるものと判定され(ステップST9での判定結果が“Yes”となり)、qの値を1インクリメントすると共に、pの値を初期化の時と同様に再び0とする(ステップST12)。pのインクリメントが64回なされた時点では、点灯表示エリア(0,0)〜点灯表示エリア(63,0)に文字描画[0][0]〜文字描画[63][0]が設定されており、最上端横方向1行分の表示エリアにドット表示データが設定されたことになる。
qをインクリメントした後は、再びqの値が256以上か否かを判定する(ステップST12からステップST8に戻る。)。qは、初期化の時に0としたので、256回のインクリメントがされない限り255以下となっており、その値は256以上でないものと判定され(ステップST8での判定結果は“No”となり)、次いで上記同様にpの値が64以上か否かを判定する(ステップST9)。pは、qをインクリメントした時に初期化の時と同様に0としたので、再び64回のインクリメントがされない限り63以下となっており、その値は64以上でないものと判定される(ステップST9での判定結果は“No”となる。)。したがって、qの値が256回インクリメントされるまで上記同様の処理が繰り返され(ステップST8〜ST12)、1ずつインクリメントされるqに対応した縦方向ドット位置のそれぞれの行について、上記同様に横方向ドット位置の点灯表示エリア(0,q)〜点灯表示エリア(63,q)に文字描画[0][q+y]〜文字描画[63][q+y]が順次設定される。
そして、qのインクリメントが256回なされた時点では、pが0〜63、qが0〜255のそれぞれの点灯表示エリア(p,q)に対し、それぞれのp、qに対応した文字描画[p][q+y]が設定される。ただし、現時点でのyは0なので、それぞれの点灯表示エリア(p,q)に対しては文字描画[p][q+0]が設定される。これにより、配信端末は、その文字描画[p][q+0]が設定された点灯表示エリア(p,q)のドット表示データに応じて表示手段の駆動を制御し、テロップ表示画面の各座標(p,q)のドットをすべて表示する。テロップ表示サブルーチンにおいて、テロップ表示画面の表示領域に対して端末配信情報の文字列の表示データを割り当てる処理は、p、qの初期化からここまでの処理(ステップST7〜ST12)によってなされる。
続くテロップ表示サブルーチンの処理では、256回インクリメントされたqの値を256以上であるものと判定し(ステップST8での判定結果が“Yes”となり)、次いで早送りボタン以外の指示ボタンが操作されている(押されている)か否かの判定を行う(ステップST13、ST14、ST15)。すなわち、配信端末は、各指示ボタンからの指示入力に基づき、停止ボタンがONになっている(ONに保持されている)かOFFの状態かを判定し(ステップST13)、停止ボタンがOFFであれば巻戻しボタンがONになっているかOFFの状態かを判定し(ステップST14)、巻戻しボタンがOFFであれば再表示ボタンがONになっているかOFFの状態かを判定する(ステップST15)。
今、いずれの指示ボタンも操作されていないものとすると、配信端末は、停止ボタン、巻戻しボタン及び再表示ボタンがいずれもOFFであるものと判定し(ステップST13、ST14及びST15での判定結果がいずれも“OFF”となり)、yが端末配信情報[i]のend以上か否か、すなわち、表示領域のシフトカウンタであるyが端末配信情報[i]の縦方向最終ドット位置であるend以上となっているか否かを判定する(ステップST16)。yは、上述の初期化によって0としたので、end以上ではないものと判定され(ステップST16での判定結果は“No”となり)、yの値を1インクリメントして(ステップST17)テロップ表示サブルーチンの処理はリターンする。
そして、0.1秒後に再びテロップ表示サブルーチンが実行されると(0.05秒後の実行ではステップST1でcnt2が偶数となってステップST3の判定でリターンし、0.1秒後の実行でcnt2が奇数となってステップST2、ST3、ST4の判定を経てステップST7に進み)、上記同様にテロップ表示画面の表示領域に対して端末配信情報の文字列の表示データを割り当てる処理(ステップST7〜ST12)が実行される。ただし、この時にはyが1インクリメントされているので、それぞれの点灯表示エリア(p,q)に対しては、縦方向の下に1ドット分シフトした文字描画[p][q+1]が設定される。これにより、配信端末は、その文字描画[p][q+1]が設定された点灯表示エリア(p,q)のドット表示データに応じて表示手段の駆動を制御し、テロップ表示画面の各座標(p,q)のドットをすべて表示し、上記同様にyの値を1インクリメントして(ステップST17)テロップ表示サブルーチンの処理がリターンする。
いずれの指示ボタンも操作されていない間は、以後、上記同様に点灯表示エリア(p,q)に対して文字描画[p][q+y]が設定されてテロップ表示画面の表示がなされ、yの値が1ずつインクリメントされる処理動作が0.1秒毎に繰り返される。したがって、点灯表示エリア(p,q)は、0.1秒毎に文字描画[p][q+0]、文字描画[p][q+1]、文字描画[p][q+2]、…と変化し、yのインクリメントに伴って0.1秒毎に縦方向の下に1ドット分ずつシフトした文字描画[p][q+y]に設定されていく。
図40は、かかる形態で設定される文字描画[p][q+y]がシフトしていく点灯表示エリア(p,q)の変化の様子を例示した図である。図40中、“今日の天気は晴れのち曇り”は天気予報の端末配信情報[i]の一例、“○○首相道路公団民営化法案提出”はニュースの端末配信情報[i]の一例、“△△屋の旨いおにぎり”は広告の端末配信情報[i]の一例であり、それぞれのendは563、724、444となっている。テロップ表示画面の表示領域が図中左側に示してある横方向64ドット、縦方向256ドットの矩形表示領域である場合、点灯表示エリア(p,q)は、点線で示したような矩形領域内の文字描画[p][q+y]に設定され、破線と矢印で示してあるyの増加に伴ってドット表示データが端末配信情報[i]の文字列の上側から矢印が示すように下の方へと順次シフトしていく。これにより、端末配信情報[i]の文字列は、0.1秒毎に1ドット分ずつテロップ表示画面内の上側に移動していくように表示され、endの行がテロップ表示画面の上端位置に至った時点で表示を完了する。なお、端末配信情報[i]の文字列がテロップ表示画面内の下端位置から徐々に現れていくように表示する場合には、端末配信情報[i]のドット表示データの先頭側にテロップ表示画面1つ分の無表示データ(0のドット表示データ等)を加えたりしてもよい。
テロップ表示サブルーチンでは、このようにして端末配信情報[i]の文字列が表示領域内で上側に移動していくテロップ表示が行われる。そして、インクリメントされたyがendの値となった時に、端末配信情報[i]のendの行がテロップ表示画面の上端位置に至ってテロップ表示を完了する。この時、テロップ表示サブルーチンでは、yが端末配信情報[i]のend以上と判定され(ステップST16での判定結果が“Yes”となり)、yの値を初期化の時と同様に0とし(ステップST18)、iの値を1インクリメントし(ステップST19)、文字描画[0][0]のアドレスをインクリメントした表示情報番号iの端末配信情報[i]のアドレスとして(ステップST20)リターンする。
これにより、次の表示情報番号iの端末配信情報[i]について上記同様の処理動作が実行され、表示手段での表示が次の端末配信情報[i]のテロップ表示に切り替わる。そして、そのテロップ表示が完了すると、以後、再び同様にyの初期化等を行って上記同様の処理動作を繰り返し、順次インクリメントされる表示情報番号iの端末配信情報[i]を順にテロップ表示していく。
一方、このようなテロップ表示がなされているときに、早送りボタン、停止ボタン、巻戻しボタン又は再表示ボタンが操作されると、その操作による指示入力を配信端末が受け、テロップ表示サブルーチン中での処理によって表示の早送り、停止、巻戻しないし過去に表示された情報の再表示が次のように実現される。
・早送りボタンが操作された場合
遊技客等が早送りボタンを操作すると、配信端末は、その操作による早送りの指示入力を受けて早送りボタンがONになっているものと判定し(ステップST2での判定結果が“ON保持”となり)、cnt2の値が偶数か奇数かに拘わらず上記ステップST4以下のテロップ表示を実行する実質的な処理動作を実行する。これにより、早送りボタンがONに保持されている間は、テロップ表示サブルーチンが0.05s毎のタイマ割込で実行される度にテロップ表示を行う上述の処理動作が繰り返される。したがって、端末配信情報[i]の文字列は、0.05秒毎に1ドット分ずつテロップ表示画面内の上側に移動していくように表示されることになり、端末配信情報[i]の文字列が上側に2倍の速さで移動していくテロップ表示の早送りが実現される。
・停止ボタンが操作された場合
遊技客等が停止ボタンを操作すると、配信端末は、その操作による停止の指示入力を受けて停止ボタンがONになっているものと判定し(ステップST13での判定結果が“ON保持”となり)、テロップ表示サブルーチンの処理はそのままリターンする。これにより、停止ボタンがONに保持されている間は、yの値のインクリメント(ステップST17)がなされずにテロップ表示サブルーチンの処理が0.1秒毎に実行されるので、点灯表示エリア(p,q)に設定される文字描画[p][q+y]がシフトせず、表示手段において同じ表示が継続することになり、テロップ表示の停止が実現される。
・巻戻しボタンが操作された場合
遊技客等が巻戻しボタンを操作すると、配信端末は、その操作による巻戻しの指示入力を受けて巻戻しボタンがONになっているものと判定し(ステップST14での判定結果が“ON保持”となり)、yの値が0以下か否かを判定する(ステップST21)。yは、初期化の時と各端末配信情報[i]のテロップ表示が完了した時に0とされるので(ステップST5及びST18)、その値が0以下か否かを判定することにより、テロップ表示中の端末配信情報[i]があるか否かを判断することができる。
したがって、yの値が0以下でないときには(ステップST21での判定結果が“No”のときには)、テロップ表示中の端末配信情報[i]があるので、インクリメントされることによって当該端末配信情報[i]の文字列を表示領域内で上側に移動させているyの値を逆に1デクリメントして(ステップST22)リターンする。これにより、次に実行されるテロップ表示サブルーチンでは、点灯表示エリア(p,q)に設定される文字描画[p][q+y]が縦方向の上に1ドット分シフトし、テロップ表示中で上側に移動していた端末配信情報[i]の文字列が逆の下側に1ドット分移動することになる。そして、巻戻しボタンがONに保持されている間は、同様にyのデクリメントが続行され、以後の0.1秒毎に実行されるテロップ表示サブルーチンでも同様に点灯表示エリア(p,q)に設定される文字描画[p][q+y]が縦方向の上に1ドット分ずつシフトし、端末配信情報[i]の文字列が下側に1ドット分ずつ移動することになり、テロップ表示中の文字列の移動方向が逆側に反転する。
ただし、yの値が0以下であるときには(ステップST21での判定結果が“Yes”のときには)、テロップ表示中の端末配信情報[i]がない。これは、端末配信情報[i]のテロップ表示が完了した時点か、あるいは、前述のyのデクリメントによってテロップ表示中であった端末配信情報[i]が表示領域の最下端にすべて移動した時点である。したがって、このときにはiの値を1デクリメントし(ステップST23)、yの値をデクリメントした表示情報番号iの端末配信情報[i]のendとし(ステップST24)、文字描画[0][0]のアドレスをデクリメントした表示情報番号iの端末配信情報[i]のアドレスとして(ステップST25)リターンする。これにより、文字描画[0][0]〜文字描画[63][end]が1つ前の表示情報番号iの端末配信情報[i]のドット表示データとなり、その最下端位置のendにyが設定されるので、以後、巻戻しボタンがONに保持されている間は、既述のyの値が0以下でないときに該当し、1つ前の表示情報番号iの端末配信情報[i]の文字列が下側に1ドット分ずつ移動していくことになる。
巻戻しボタンが操作された場合には、このようにして表示する端末配信情報[i]の文字列を下側に1ドット分ずつ移動させ、端末配信情報[i]の文字列が移動する方向を通常時とは逆にすることによってテロップ表示の巻戻しを実現する。
・再表示ボタンが操作された場合
遊技客等が再表示ボタンを操作すると、配信端末は、その操作による過去に表示された情報の再表示の指示入力を受けて再表示ボタンがONになっているものと判定し(ステップST15での判定結果が“ON保持”となり)、yの値を初期化の時と同様に0とし、iの値を1デクリメントし、文字描画[0][0]のアドレスをデクリメントした表示情報番号iの端末配信情報[i]のアドレスとして(ステップST26)リターンする。これにより、1つ前の表示情報番号iの端末配信情報[i]についてテロップ表示を行う上述の処理動作が実行されることになり、表示手段での表示が1つ前の端末配信情報[i]のテロップ表示に切り替わる。そして、再表示ボタンがONに保持されている間は、以後も同様に表示手段での表示が順次1つずつ前の端末配信情報[i]のテロップ表示に切り替わり、テロップ表示で過去に表示された情報の再表示が実現される。
情報配信システムにおいては、以上のようにして配信サーバ800から配信されたサーバ配信情報と遊技ホールの店舗が独自に提供しようとする店舗配信情報が配信制御装置90から各配信端末に送信され、各配信端末が常時表示サブルーチンや配信条件表示サブルーチンの処理によって選定した端末配信情報をテロップ表示サブルーチンの処理によって表示手段にテロップ表示する。これにより、遊技ホールの店舗においては、広告、ニュース、天気予報、遊技ホールの自社サービス情報、遊技ホール近辺の商店ないし飲食店の広告、遊技ホールや遊技ホール外の店舗における景品の登録情報や値下げ情報、一般のユーザによる広告等の情報提供サービスが実施される。
5.具体例
(1)配信量指定情報、配信条件及び配信料金
次に、情報配信システムの上記構成ないし動作におけるいくつかの具体例について説明する。図41は、情報配信システムで使用することができる広告料金表の一例を示した図であり、配信量指定情報及び配信条件についての具体例も併せて示したものとなっている。
図41において、右端側に“配信量指定情報”、“配信条件”とあるのは、それぞれ左側の広告料金表中にある対応項目が配信量指定情報、配信条件であることを示している。図示の配信量指定情報は、広告の希望配信頻度によって指定するものとなっており、所定期間中の広告表示の最低頻度を1/30とする希望配信頻度が指定されている。
“希望配信期間”は、広告の配信を希望する期間を指定する配信条件であり、図示の例では90日に指定されている。この配信条件に該当するか否かは、配信端末においては日時のカウンタ等の情報に基づいて判定するが(上記図38中のステップSD47)、配信サーバ800や配信制御装置90が配信情報の送信をする際に判定するものとしてもよい。
“時間帯op”は、優先的に表示させることを希望する時間帯を指定する配信条件であり、“op”とは、その配信条件が任意的に選択して指定できるオプションであることを示している(他の配信条件に付記されている“op”も同様である。)。“時間帯op”では、10時〜12時、12時〜13時、13時〜15時、15時〜17時、17時〜19時、19時〜21時、21時〜23時のそれぞれの時間帯で優先的に表示させることを示す“希望配信時間帯優先表示”を配信条件として指定することができ、それぞれの指定された時間帯による表示がなされたときには、広告料金を図示の例では0.8倍、1.2倍、1.0倍、0.7倍、1.2倍、1.1倍、0.9倍とする。この配信条件に該当するか否かの配信端末における判定(図38中のステップSD47)は、時刻のカウンタ等の情報に基づいて行う。
“曜日op”は、配信希望の曜日を指定する配信条件であり、“土日祝日のみ配信”を配信条件として指定することができ、その指定に応じた表示がなされたときには広告料金を図示の例では0.5倍とする。この配信条件に該当するか否かの配信端末における判定は、日時のカウンタ等の情報に基づいて行う。
“大当終了配信op”は、大当りの終了時に優先的に表示させることを指定する配信条件であり、大当りによる獲得金額に応じて優先表示するか否かの配信条件を“獲得10万円以上優先表示”、“獲得5〜10万円優先表示”、“獲得3〜5万円優先表示”、“獲得1〜3万円優先表示”として指定することができ、その指定に応じた表示がなされたときには広告料金を図示の例では1.1倍とする。この配信条件に該当するか否かの配信端末における判定は、遊技機からの信号等による情報に基づいて行う。
“遊技条件配信op”は、特に遊技客の行動ないし状態等に応じて優先的に表示させることを指定する配信条件であり、“着座後優先表示”、“カード又は現金挿入後優先表示”、“遊技開始(アウト)後優先表示”、“開始後所定時間後優先表示”等がある。
“着座後優先表示”は、遊技客が遊技機の座席に着席したときに優先的に表示させることを指定する配信条件であり、その指定に応じた表示がなされたときには広告料金を図示の例では1.05倍とする。この配信条件に該当するか否かの配信端末における判定は、遊技機近傍の上記人体検知センサからの人体検知信号等による情報に基づいて行う。
“カード又は現金挿入後優先表示”は、上記会員用ICカード30等のカードの挿入又は紙幣等の現金の挿入があったときに優先的に表示させることを指定する配信条件であり、その指定に応じた表示がなされたときには広告料金を図示の例では1.05倍とする。この配信条件に該当するか否かの配信端末における判定は、上述したカード挿入や紙幣挿入の検知信号等による情報に基づいて行う。
“遊技開始(アウト)後優先表示”は、遊技客の遊技開始後ないしアウトの検知後に優先的に表示させることを指定する配信条件であり、その指定に応じた表示がなされたときには広告料金を図示の例では1.05倍とする。この配信条件に該当するか否かの配信端末における判定は、上述したアウトの検知信号やハンドルON(OFFからON)の検知信号等による情報に基づいて行う。
“開始後所定時間後優先表示”は、遊技客の遊技開始後から所定時間が経過したときに優先的に表示させることを指定する配信条件であり、その指定に応じた表示がなされたときには広告料金を図示の例では1.1倍とする。この配信条件に該当するか否かの配信端末における判定は、上述したアウトの検知信号やハンドルON(OFFからON)の検知信号、その検知信号発生後の経過時間等による情報に基づいて行う。
“稼働op”は、店舗内遊技機の稼働率に応じて優先的に表示させることを指定する配信条件であり、稼働率に拘わらず表示する“常時”、稼働率80%以上のときに表示する“80%”、稼働率50%以上のときに表示する“50%”、稼働率20%以上のときに表示する“20%以上”を配信条件として指定することができ、それぞれの指定に応じた表示がなされたときには、広告料金を図示の例では1.0倍、1.15倍、1.1倍、1.05倍とする。この配信条件に該当するか否かの配信端末における判定は、必要に応じて上記管理装置13のような管理装置等から稼働率の情報を受けたりすることによって行う。
“地域指定op”は、配信地域を指定する配信条件であり、全国の店舗で表示させる配信を指定する“全国”、指定した県の店舗で表示させる配信を指定する“指定県/1県当り”、指定した市町村の店舗で表示させる配信を指定する“指定市町村/1市町村当り”、指定した駅の周辺の店舗で表示させる配信を指定する“指定駅/1駅当り”、指定した店舗で表示させる配信を指定する“指定店/1店当り”を配信条件として指定することができ、それぞれの指定に応じた表示がなされたときには、広告料金を図示の例では1.0倍、0.1倍、0.05倍、0.01倍、0.005倍とする。ただし、これらの倍率のうちの“指定県/1県当り”、“指定市町村/1市町村当り”、“指定駅/1駅当り”、“指定店/1店当り”の倍率は、それぞれ1県、1市町村、1駅、1店舗の指定に対する倍率であり、複数指定するとその分倍率は加算される。この配信条件に該当するか否かの配信端末における判定は、当該配信端末がある店舗の位置等の情報によって行う。
“詳細広告op”は、広告表示中のタッチパネルへのタッチ操作等により、その広告に関連するクーポン券等の発行をすることを指定する配信条件である。ここにいうクーポン券等の発行については後述するが、この配信条件は、配信情報を表示するか否かの判定(図38中のステップSD47)で用いるものではなく、前記タッチ操作等があったときにクーポン券発行等のための所定の処理を実行するか否かの判定をするための条件として用いられる。具体的には、タッチパネルのタッチ操作があったときに、表示中であった広告を巻き戻し(上記テロップ表示サブルーチン中で実現しているテロップ表示の巻戻し等の処理の実行によって巻き戻し)、クーポン券等の所定の券を印刷して発行することを指定する“タッチ巻戻印刷代/1タッチ当り”を配信条件の一つとして指定することができ、タッチ操作が1回ある度に(巻戻しや券発行を1回行う度に)図示の例では5円の広告料金が課金される。この配信条件に該当するか否かの配信端末における判定は、タッチパネルからの操作検知信号等による情報に基づいて行う。
“端末指定op”は、表示させる特定の配信端末を指定する配信条件であり、配信端末を台間機や景品管理機(POS)の表示機等として遊技客等の一般の来店客を対象とした表示をさせることを指定する“台間機or電光掲示板等一般客用”、配信端末をホールコンピュータ、景品管理機(POS)、カード管理装置等の管理装置やそれらの端末機として店員等の従業員を対象とした表示をさせることを指定する“ホールコン等管理装置店員用”を配信条件として指定することができ、それぞれの指定に応じた表示がなされたときには、広告料金を図示の例では1倍、30倍とする。この配信条件に該当するか否かの配信端末における判定は、当該配信端末の機器種別に基づいて行う。
なお、情報配信システムにおいては、特に遊技ホールの店員等の従業員を対象とした遊技機関連の情報(例えば、新たなパチンコ機、スロットマシン、台間機等の機器の発売等を告知する広告)も配信情報として取り扱うことができる。遊技機関連の情報は、店員等に提供されることによって当該遊技機の業務上での購入確率を高めることができる。このようなことから、上記“ホールコン等管理装置店員用”を配信条件として指定したときの広告料金は高くなっている。
また、配信条件表示サブルーチン中で端末配信量指定情報[i][m]に乗じる係数とする端末配信条件[i][m](図38中のステップSD49)としては、上述した広告料金表中の各配信条件が対応する広告料金の倍率を用いることにしてもよい。例えば、広告料金表中の広告料金の倍率が1.15倍である端末配信条件[i][m]については、頻度で表された端末配信量指定情報[i][m]を図38中のステップSD49で乱数%100と比較する場合、端末配信量指定情報[i][m]×1.15×100を乱数%100と比較することにしてもよい。ただし、このように広告料金表中の倍率を端末配信量指定情報に乗じる係数に兼用するのは一便法に過ぎない。広告料金表中の倍率と端末配信量指定情報の係数は、それぞれ別に設定する補正値としてよく、それぞれの配信条件について広告料金の補正値と端末配信量指定情報の補正値をそれぞれ別個に指定しておくものとしてもよい。
(2)台間機の例
(a)外観構成
図42は、配信端末の1つである台間機の外観構成例を示した図である。この台間機は、上記遊技ホール管理システム1における台間機4(サンド)に相当し、上部に紙幣挿入口、中央部に表示手段であるタッチパネル式ELディスプレイ、その下側に貸玉放出部及びICカード挿入口を有しており、上述した常時表示サブルーチン、配信条件表示サブルーチン及びテロップ表示サブルーチンの処理動作によって端末配信情報を表示する情報配信サンドとなっている。
台間機に人体検知センサを設ける場合には、図中の破線で示すタッチパネル式ELディスプレイ等の表示手段の周辺部に設けることにしてもよい。人体検知センサは、その人体検知信号によって台間機における表示情報の内容を上述のように切り替えるために設置するので、その表示が行われる箇所の近くで人体検知がなされるようにすることも有効である。なお、図示のタッチパネル式ELディスプレイで表示されている“紙幣を挿入してください”のメッセージ、白抜矢印、千円、2千円、5千円及び1万円の金額表示、並びに計数開始の文字表示は遊技関連情報の一例である。
(b)表示例
図43〜図46は、上記図42の台間機(情報配信サンド)等において、常時表示サブルーチンや配信条件表示サブルーチンの処理動作によって遊技関連情報の表示と端末配信情報の表示をする形態の例を示した図である。以下、それぞれの図が示す表示形態について説明する。
図43の“情報配信サンド 通常版・ジャンル選択あり 一般操作フロー”は、画面上での端末配信情報のジャンル選択が可能な対一般来店客(非会員)用の表示形態であり、遊技客(遊技客)の行動等に応じたそれぞれのシーンで画面表示が変化していく流れを示している。なお、図中上段の表示画面は遊技関連情報の表示が行われる操作ガイダンス画面、下段はニュース等の端末配信情報が遊技関連情報と併記されて表示されるニュース等の表示画面を示しており、その間の各動作は遊技客の行動を示している(後述の図44〜図46も同様である。)。
シーン01は、待機時に表示されるニュース等の表示画面N01を示しており、ニュース等の表示が遊技関連情報の“紙幣またはカードを入れて下さい”と併記されて表示されている。“メニュー”の表示は、ジャンル選択のメニュー画面を表示させる操作キーである。このシーン01において、遊技客が紙幣を挿入するとシーン02の画面に表示が切り替わり、“メニュー”を押すとシーン07へ移行する。
シーン02は、入金受付時に表示される一般来店客用の操作ガイダンス画面COM01を示しており、遊技関連情報の“ご利用ありがとうございます”及び“入金額 1000円”が表示されている。追加入金があった場合には、この画面表示後にシーン05へ移行する。
シーン03は、入金処理後に表示される操作ガイダンス画面COM02を示しており、遊技関連情報の“パチンコ台の玉貸ボタンを押して下さい”と所定の記号が表示されている。このシーン03において、遊技客がパチンコ台の玉貸ボタンを押すとシーン04へ移行する。紙幣を追加入金すると、シーン02へ移行する。
シーン04は、貸玉払出時に表示される操作ガイダンス画面COM03を示しており、遊技関連情報の“貸玉払出中”が表示されている。入金受付から貸玉払出までのシーン02〜シーン04においては、サンドの誤操作を防止するためにニュース等の表示はしない。
シーン05は、遊技中で度数があるときの操作ガイダンス画面COM4及びニュース等の表示画面N02を示している。操作ガイダンス画面COM4では、遊技関連情報の“紙幣の入金が可能です”等が表示されており、一定時間サンドの操作がなかった場合にニュース等の表示画面N02に切り替わる。ニュース等の表示画面N02では、ニュース等の表示が遊技関連情報の“紙幣の入金が可能です”と併記されて表示されている。このシーン05においては、遊技客が玉貸ボタンを押すとシーン04へ移行し、紙幣を追加入金するとシーン02へ移行し、メニューを押すとシーン07へ移行する。
シーン06は、遊技中で度数がないときのニュース等の表示画面N01を示している。このシーン06において、遊技客が紙幣を追加入金するとシーン02の操作ガイダンス画面COM01に切り替わり、遊技をやめるか返却ボタンを押すとシーン01へ移行し、メニューを押すとシーン07へ移行する。
シーン07は、ジャンル選択時のニュース等の表示画面N03を示しており、“文字情報ジャンル選択”の表示と“総合”、“芸能/スポーツ”、“天気”及び“戻る”の操作キーが表示されている。このシーン07において、遊技客が“戻る”の操作キーを押すと元の画面へ戻る。これに対し、各ジャンルの操作キーを押すと、元の画面へ戻るが、ニュース等の表示内容は選択ジャンルに変更される。ここで押される操作キーの選択ジャンルは、上述した属性指定の入力である。
図44の“情報配信サンド 通常版・ジャンル選択なし 一般操作フロー”は、画面上での端末配信情報のジャンル選択はできない対一般来店客用の表示形態であり、遊技客の行動等に応じたそれぞれのシーンで画面表示が変化していく流れを示している。この“情報配信サンド 通常版・ジャンル選択なし 一般操作フロー”においては、ジャンル選択のメニュー画面を表示させる操作キー“メニュー”の表示はされないが、それ以外の遊技関連情報及び端末配信情報は、上記“情報配信サンド 通常版・ジャンル選択あり 一般操作フロー”のシーン01〜シーン06と同様に表示される。
図45の“情報配信サンド 通常版・ジャンル選択あり 会員操作フロー”は、画面上での端末配信情報のジャンル選択が可能な対会員用の表示形態であり、遊技客の行動等に応じたそれぞれのシーンで画面表示が変化していく流れを示している。
シーン01は、待機時に表示されるニュース等の表示画面N01を示しており、ニュース等の表示が遊技関連情報の“紙幣またはカードを入れて下さい”と併記されて表示されている。“メニュー”の表示は、ジャンル選択のメニュー画面を表示させる操作キーである。このシーン01において、遊技客がカード(上記会員用ICカード30等の会員カード)を挿入するとシーン02の画面に表示が切り替わり、“メニュー”を押すとシーン12へ移行する。
シーン02は、暗証番号入力時に表示される会員用の操作ガイダンス画面K01を示しており、遊技関連情報の“暗証番号”と暗証番号入力用の操作キーが表示されている。操作ガイダンス画面K01は、一定時間操作がない場合にはシーン01のニュース等の表示画面N01に切り替わる(戻る)。このシーン02において、遊技客が暗証番号を入力するとシーン04へ移行するが、暗証エラーの場合にはシーン03へ移行する。
シーン03は、暗証番号エラーのときに表示される操作ガイダンス画面K02を示しており、遊技関連情報の“暗証番号がちがいます もう一度入力して下さい”が表示されている。この操作ガイダンス画面K02は数秒間表示し、シーン02に戻る。
シーン04は、再プレイ/貸玉選択時に表示される操作ガイダンス画面K03を示しており、遊技関連情報の矢印、“再プレイ”及び“貸玉の際は紙幣を入れて下さい”の文字及び“カード照会”の操作キーが表示されている。このシーン04において、遊技客が再プレイ選択の丸ボタンを押すとシーン07へ移行し、貸玉用に紙幣を入金するとシーン05へ移行し、会員カード照会のために“カード照会”を押すとシーン11へ移行する。
シーン05は、入金受付時に表示される操作ガイダンス画面COM01を示しており、遊技関連情報の“ご利用ありがとうございます”及び“入金額 1000円”が表示されている。
シーン06は、入金処理後に表示される操作ガイダンス画面K04を示しており、遊技関連情報の“パチンコ台の玉貸ボタンを押して下さい”と“カード照会”の操作キーが表示されている。このシーン06において、遊技客が貸玉用のパチンコ台の玉貸ボタンを押すとシーン08へ移行し、貸玉用に紙幣を追加入金するとシーン05へ移行し、会員カード照会のために“カード照会”を押すとシーン11へ移行する。
シーン07は、カード内容の照会時に表示される操作ガイダンス画面K05を示しており、遊技関連情報の“カードの内容 合計貯玉10000玉 当日貯玉2000玉 累計貯玉12000玉 ポイント250P”が表示されている。この操作ガイダンス画面K05は、再プレイボタンが押された後に数秒間表示し、シーン08へ移行する。
シーン08は、貯玉又は貸玉の払出時に表示される操作ガイダンス画面K06及びCOM03である。操作ガイダンス画面K06では、遊技関連情報の“貯玉払出中”が表示され、操作ガイダンス画面COM03では、遊技関連情報の“貸玉払出中”が表示されている。
シーン09は、遊技客の遊技中に表示される操作ガイダンス画面K03及びニュース等の表示画面N02を示している。操作ガイダンス画面K03では、遊技関連情報の矢印、“再プレイ”及び“貸玉の際は紙幣を入れて下さい”の文字、並びに“カード照会”の操作キーが表示されている。この操作ガイダンス画面K03は、一定時間サンドの操作がなかった場合はニュース等の表示画面N02に切り替わる。ニュース等の表示画面N02では、ニュース等の表示が遊技関連情報の“再プレイは●ボタン、貸玉は紙幣投入”と併記されて表示されており、“メニュー”の操作キーも表示されている。このシーン09においては、遊技客が遊技をしており、会員カード照会のために“カード照会”を押すとシーン11へ移行し、玉または度数がなくなった場合には、再プレイ選択の丸ボタンを押すとシーン07へ移行し、貸玉用に紙幣を追加入金するとシーン05へ移行し、遊技をやめるために返却ボタンを押すとシーン10へ移行し、ニュース等の表示中に“メニュー”を押すとシーン12の画面に表示が切り替わる。
シーン10は、遊技客の遊技終了時に表示される操作ガイダンス画面K07を示しており、遊技関連情報の“カードの取り忘れにご注意下さい”と矢印が表示されている。この操作ガイダンス画面K07は、一定時間表示された後にシーン01のニュース等の表示画面に切り替わる。
シーン11は、カード照会時に表示される操作ガイダンス画面K08を示しており、遊技関連情報の“カードの内容 合計貯玉10000玉 当日貯玉2000玉 累計貯玉12000玉 ポイント250P”と“戻る”の操作キーが表示されている。この操作ガイダンス画面K08は、“戻る”を押すか一定時間経つともとの画面に戻る。
シーン12は、ニュース等のジャンル選択時のニュース等の表示画面N03を示しており、“文字情報ジャンル選択”の表示と“総合”、“芸能/スポーツ”、“天気”及び“戻る”の操作キーが表示されている。このシーン12において、遊技客が“戻る”の操作キーを押すと元の画面へ戻る。これに対し、各ジャンルの操作キーを押すと、元の画面へ戻るが、ニュース等の表示内容は選択ジャンルに変更される。ここで押される操作キーの選択ジャンルは、上述した属性指定の入力である。
図46の“情報配信サンド 通常版・ジャンル選択なし 会員操作フロー”は、画面上での端末配信情報のジャンル選択はできない対会員用の表示形態であり、遊技客の行動等に応じたそれぞれのシーンで画面表示が変化していく流れを示している。この“情報配信サンド 通常版・ジャンル選択なし 会員操作フロー”においては、ジャンル選択のメニュー画面を表示させる操作キー“メニュー”の表示はされないが、それ以外の遊技関連情報及び端末配信情報は、上記“情報配信サンド 通常版・ジャンル選択あり 会員操作フロー”のシーン01〜シーン11と同様に表示される。
(3)配信量指定情報
配信量指定情報は、上述したように配信情報を配信端末において表示させる量を指定する情報であり、所定期間中の表示量を示す表示の頻度や表示量自体等がある。そして、ここにいう量としては、配信情報の表示の頻度、表示の回数、数量(情報数)等が挙げられるが、それ以外に配信情報の文字数を配信量指定情報で指定する量として取り扱うことも可能であり、情報配信システムにおける配信量の指定は、広告数量や配信頻度の範囲で指定するのみならず、文字数の範囲で指定することもできる。
図47は、配信制御装置において端末配信情報の文字数によって配信量を指定する場合の第1の指定例を示した図である。左側の種別欄に列記されているのはそれぞれが端末配信情報を表し、ニュース1〜ニュース14、天気予報及び広告1〜広告3は、配信制御装置が配信サーバから受信するサーバ配信情報、店舗広告1は、配信制御装置において入稿する店舗配信情報である。それぞれの端末配信情報の文字数(図中の文字数欄の文字数)は、ニュース1〜ニュース14の各ニュースが40、天気予報が70、広告1、広告2が40、広告3が22、店舗広告1が40と指定されている。これらの端末配信情報のうちでコンテンツ配信元から提供されるニュースや天気予報の文字数(図中のコンテンツ文字数欄の文字数)は合計で630、サーバ配信情報中の広告と店舗配信情報の広告の文字数(図中の広告文字数欄の文字数)は合計で142となっており、端末配信情報の総文字数中で広告が占める割合は18.4%となっている。
このような文字数によって指定される配信量に対し、遊技ホールの店舗では、図中の破線と矢印でも示してあるように、40文字と指定されている文字数を上限文字数とし、それ以下の文字数の範囲で店舗配信情報を任意に増減することができる。すなわち、遊技ホールの店舗は、40文字の範囲内であれば如何なる情報を配信するかを任意に選択することができる。例えば、“水曜日はレディースデイ 女性の方は換金レートが高くなります”のようなサービス情報(29文字)を配信したり、“となりのラーメン屋で50円割引”のような近隣飲食店の広告(15文字)を配信したりすることができ、このような40文字以内の店舗配信情報を配信制御装置の入力装置等から適宜入力して配信することができる。
図48は、配信制御装置において端末配信情報の文字数によって配信量を指定する場合の第2の指定例を示した図である。上記第1の指定例同様、左側の種別欄に列記されているのはそれぞれが端末配信情報を表し、ニュース1〜ニュース14、天気予報及び広告1〜広告3はサーバ配信情報、店舗広告1は店舗配信情報であるが、同じく店舗配信情報である店舗広告2が加わっている。それぞれの端末配信情報の文字数は、ニュース1〜ニュース14、天気予報、広告1〜広告3及び店舗広告1については第1の指定例と同様であるが、店舗広告2の文字数は20と指定されている。これらの端末配信情報のうちでコンテンツ(ニュースや天気予報)の文字数は合計で630、サーバ配信情報中の広告と店舗配信情報の広告の文字数は合計で162となっており、端末配信情報の総文字数中で広告が占める割合は20.5%となっている。
第2の指定例では、店舗配信情報用に文字数が指定された端末配信情報が2つある。すなわち、遊技ホールの店舗では、図中の破線と矢印で示してある店舗広告2をオプションエリアとして、店舗広告1とは別の店舗配信情報を任意に入力することができる。店舗広告1、店舗広告2は、それぞれ40文字、20文字と指定されている文字数を上限文字数とし、それ以下の文字数の範囲でそれぞれ別の店舗配信情報を任意に増減して入稿することができる。これにより、遊技ホールの店舗は、例えば、店舗広告1で自社のサービス情報を配信しつつ店舗広告2で他店の広告を配信したりすることもでき、それぞれの店舗配信情報をそれぞれの上限文字数の範囲で配信制御装置の入力装置等から適宜入力して配信することができる。このようなオプションエリアを設けることにより、さらに多様な店舗配信情報の増減(1つの店舗配信情報の上限文字数以下での増減のみならず、店舗配信情報の数の増減とそれぞれの店舗配信情報の上限文字数以下での増減)が可能となる。なお、表示実績はログをもとに解析し、配信料金を課金するようにしてもよい。
6.主要な構成及び動作の解説と変形ないし応用等の例
(1)序論
上述したように、情報配信システムは、ニュースや天気予報等のコンテンツと広告の情報を配信サーバが外部から受け、それらをサーバ配信情報として遊技ホールの各店舗の配信制御装置に送信する。そして、各店舗の配信制御装置では、サーバ配信情報に加えて当該各店舗が独自に提供しようとする店舗配信情報を端末配信情報として配信端末に配信するが、それらの端末配信情報の配信量指定情報を計算し直し、広告とニュースの配信配分、店舗分配信配分、広告及びニュース等の配信配分及び属性指定情報等に応じてもとの希望配信量指定情報を店舗での配信に適した配信量指定情報として配信端末に送信する。
したがって、情報配信システムは、例えば、遊技ホール(表示装置のある会社)が来店客等に配信したいイベント等のサービス情報と、ニュース配信元からのニュース等のコンテンツ情報と、広告元(メーカ等の一般企業、遊技機メーカ、近隣商店等)からの広告との3者間で配信する情報を効率良く配分して表示するシステムとなっており、遊技ホール(表示装置を設置する会社)関連情報の表示配分を他の情報の表示配分指定に拘わらず強制的に増減することも可能であるが、その増減には限度(上記店舗分配信配分、店舗配信限度等)が設けられている。
さらに、特徴的な事項としては、例えば次のようなものが挙げられる。
・ニュースと広告には所定の配分がなされている。
・収支の集計は、遊技ホールでの情報表示量に応じて行われる。
・広告元は、情報配信する地域を(上記“地域指定op”等の配信条件により)限定することが可能である。
・遊技客が機器の操作をすると、必要に応じて情報配信による情報表示を止め、遊技関連情報(残度数や残再プレー貯玉数等)の表示をする。
・配信情報の表示に対しては、近傍に遊技客等の人が存在するときにのみ配信料金を課金するようにすることも可能である。
・配信条件により、獲得玉数と投資金額の差等に応じて表示する広告を選択することも可能である。
・属性指定の入力により、遊技客等の好みで配信する情報を限定することも可能であり、あるいは、表示配分を変更することも可能である。
・配信実績や配信料金の集計により、表示した広告量については、集計して広告料金を請求することが可能であり、表示したニュース量を集計してニュース配信料を請求することも可能である。
・属性増量の設定や店舗分配信配分の指定により、遊技客の好みやホール情報等の店舗配信情報の情報表示配分について増減可能量には制限を有する。
・配信端末でのテロップ表示は、停止、巻戻し等の表示が可能である。
・表示中のテロップが指定されたときに(タッチパネル上でのタッチ操作等がされたときに)、さらに詳細な情報の表示をしたりすることも可能である。
・広告のテロップが指定されたときには、広告のクーポン券等を発券するようにすることも可能である。
・広告や遊技ホールのサービス情報を流したり表示配分を変更したりする場合、現状分析をして見積りをすることも可能である。
・遊技機近傍(例えばパーソナルカウンタ等)には人体検知センサが設けられ、遊技中と、遊技前(アウト検知前等)と、遊技終了(計数時等)とで広告費に差をつけることも可能である。
(2)店舗配信情報の混入
情報配信システムにおける配信サーバは、広告やニュース及び天気予報等のコンテンツのサーバ配信情報と、サーバ配信情報の配信量(所定期間中の表示量等の頻度、表示量自体等)を指定する配信量指定情報とを送信することができる。店舗側の配信制御装置は、配信端末(例えば、遊技台に対応して設けられる台間機、台間機とランプ板のデータ表示機と遊技機と遊技台個別計数機と幕板表示機の少なくとも1つからなる複数の場合相互に通信可能な共動する装置等)と配信サーバの間に介在し、配信サーバからのサーバ配信情報及び配信量指定情報を受信可能であり、配信量指定情報に指定された配信量を制限して優先的に店舗独自の店舗配信情報を混入するため、サーバ配信情報の配信量指定情報を変更可能であり、店舗配信情報の配信量指定情報を設定可能であり、配信端末に対し、サーバ配信情報と店舗配信情報の双方を端末配信情報として送信すると共に、それぞれの端末配信情報の変更した配信量指定情報を送信する。配信端末は、配信制御装置からの配信量指定情報に基づき、配信サーバからの配信量指定情報に指定された配信量を制限して優先的に店舗配信情報を混入して提供することができる。なお、配信サーバから配信制御装置ないし配信制御装置から配信端末への配信量指定情報等の送信は、朝1番や1時間毎等の所定時間毎に行うこととしてもよく、配信量指定情報は、新たな配信情報と共に送信したり、各配信情報と共に送信したりしてもよい。
したがって、配信制御装置が、配信端末と配信サーバの間に介在し、サーバ配信情報及び配信量指定情報を受信可能であり、配信量指定情報に指定された配信量を制限して優先的に店舗配信情報を混入するため、配信量指定情報を変更し、変更した配信量指定情報と端末配信情報を配信端末に配信し、配信端末が、配信量指定情報に指定された配信量を制限して優先的に店舗配信情報を混入して提供可能なので、配信端末での表示に接する遊技客や従業員、広告元及びニュース配信元等の配信量の要望を見直して、配信端末の所有者である店舗の所有権に基づく強制的な情報量の制限と自社サービス情報等の配信量の増減をすることが可能となり、広告や自社のサービス情報等を最適な情報量とすることができる。
すなわち、情報配信システムによれば、遊技場での情報提供サービスを実施するに当たり、その利用者、広告元及びニュース配信元等のコンテンツ配信元の必ずしも希望がかなえられるとは限らない情報量の要望に十分配慮しつつ、遊技場が表示装置等の所有者としての所有権に基づいて強制的に情報量の制限を行い、自社のサービス情報の追加、廃止、増減等を行うことが可能となり、広告、ニュース及び自社のサービス情報等をそれぞれ最適な情報量として情報提供サービスを実施することができる。
(3)配信量自体を増減させる変形例
上述した情報配信システムの変形例として、配信量指定情報を用いずに配信量自体を増減させて配信情報を配信することにより、上記(2)と同等の店舗配信情報の混入を実現することもできる。例えば、配信サーバからはサーバ配信情報を送信し、店舗側の配信制御装置は、配信端末と配信サーバの間に介在し、配信サーバからサーバ配信情報を受信し、サーバ配信情報の配信量を制限して優先的に店舗独自の店舗配信情報を混入するため、配信端末に対し、サーバ配信情報の配信量を少なくすると共に、その少なくした分配信が可能となる店舗配信情報の配信量を多くし、配信端末に対する配信量自体を制御する。これにより、配信端末に対するサーバ配信情報の配信量自体が少なくなり、配信端末は、配信制御装置から配信された配信情報の量に従って配信情報を提供し、配信制御装置が制御した配信量に応じてサーバ配信情報と店舗配信情報が提供されることになる。
したがって、配信端末での情報提供においては上記(2)と同様に店舗配信情報の混入が実現され、配信端末での表示に接する遊技客や従業員、広告元及びニュース配信元等の配信量の要望を見直して、配信端末の所有者である店舗の所有権に基づく強制的な情報量の制限と自社サービス情報等の配信量の増減をすることが可能となり、広告や自社のサービス情報等を最適な情報量とすることができる。この(3)の形態は、特に、配信端末が配信制御装置に対して情報配信を受けたかどうかの応答をしないものである場合(例えば、配信端末が配信制御装置から受信した配信情報をそのまま順次表示したりするものとなっていて配信制御装置側で情報が配信(提供)されたかどうかを把握できない場合等)に有効である。
この(3)の形態を採用する場合、上記配信サーバ800のメインルーチン(図31)においては、ステップS817でサーバ配信情報毎の配信量指定情報は送信しなくてもよく(コンテンツ等のサーバ配信情報やサーバ配信条件等、配信量指定情報以外の情報を送信することにしてもよく)、配信制御装置90が各端末配信情報の配信量を制御する。ただし、配信サーバからは配信量指定情報も送信することとし、配信制御装置において、その配信量指定情報で指定される配信量よりもサーバ配信情報の配信量を少なくして店舗配信情報を混入させ、それぞれの配信量自体を制御することも可能である。
ここで、配信端末に配信される配信情報の配信量は、配信制御装置によって指定されることになる。したがって、配信制御装置では、その配信量を上記端末配信量指定情報[i][m]によって指定するものとしてもよい。すなわち、配信制御装置において上記配信量指定情報計算サブルーチン(図36)を実行し、それによって得られた端末配信量指定情報[i][m]が示す配信量に従って各配信端末に端末配信情報[i][m]を送信する。これにより、各配信端末では、上記同様にサーバ配信情報と店舗配信情報が表示されることになる。
ただし、この場合には、常時表示サブルーチンや配信条件表示サブルーチンで端末配信量指定情報を利用する処理を配信端末側では実行できないので、その処理を配信制御装置側で行って配信端末に表示させる表示配信情報の選定をしてもよい。また、端末配信条件[i][m]を利用する処理や配信実績及び配信金額情報[i]をカウントアップする処理等についても、配信端末側で実行できない場合には、それらの処理を同様に配信制御装置側で行うものとしてもよい。このようにすれば、配信制御装置で各端末配信情報[i][m]の配信量を指定し、その指定に従って各端末配信情報[i][m]を配信し、配信制御装置から配信されてくる各端末配信情報[i][m]を配信端末が単に表示するような場合にも、配信端末での配信情報の提供を上記同様に行うことができる(これ以降に説明する各種形態による配信情報の提供も同様に行うことができる。)。
なお、サーバ配信情報については、配信サーバが配信制御装置に配信量指定情報を送信し、その配信量指定情報を上記同様に配信量指定情報計算サブルーチンで用いることにしてもよいが、配信サーバからは配信量指定情報を送信しないことにしてもよい。配信サーバから配信量指定情報を送信しない場合には、配信制御装置において適宜サーバ配信情報の配信量指定情報(サーバ配信情報の上記受信配信量指定情報に相当する配信量指定情報ないし端末配信情報[i][m]に相当する配信量指定情報)を指定するものとしてもよい(配信サーバから配信制御装置に配信量指定情報を供給することは必ずしも必要でない。)。例えば、上記受信配信量指定情報に相当するサーバ配信情報の配信量指定情報を予め定めておいたり、配信制御装置の入力装置からの設定入力等によってサーバ配信情報の配信量指定情報を指定したりしてもよい。
そして、このように配信端末に対して配信量指定情報を送信しない形態では、配信制御装置において各端末配信情報[i][m]の配信量を任意に制御することも可能である。したがって、配信制御装置は、サーバ配信情報の配信量を減じて店舗配信情報の配信量を増やすことが可能である。ただし、サーバ配信情報の配信量を減じて店舗配信情報の配信量を増やすことは、端末配信量指定情報[i][m]を各配信端末に送信する上述の形態においても実現することは可能である(例えば、上記店舗配信限度を増やしたり、上記店舗分配信配分としてより多くの配分を指定できるようにしたりすれば、サーバ配信情報の配信量を減じて店舗配信情報の配信量を増やすことができる。)。
上記(2)及び(3)における配信端末は、配信サーバと通信可能に(直接又は配信制御装置を介して間接的に)接続され、入力された(上位の配信制御装置からの通信による入力、リモコンや手入力、ディップスイッチ入力を含む。)配信量指定情報ないし配信量を制御された端末配信情報に基づき、サーバ配信情報の配信量を制限して優先的に店舗配信情報を混入して提供可能である。
(4)配信制御装置での配信量指定情報の変更
配信制御装置は、外部より配信情報と配信条件を受け付け、変更した配信量指定情報の変更した範囲で、配信条件に応じた配信をする。すなわち、配信制御装置では、上述の店舗分配信配分、広告及びニュース等の配信配分、属性増量、非属性減量、店舗配信情報の配信量指定情報等を指定することにより、計算される端末配信量指定情報を変更することができ、さらに、それら店舗分配信配分等の指定を適宜変更することによっても計算される端末配信量指定情報を変更することができる。そして、変更した端末配信量指定情報と配信条件に応じて、配信制御装置からの配信と配信端末における端末配信情報の提供が行われる。
(5)配信端末での情報提供手段
上述した情報配信サンドのような台間機等の配信端末は、情報提供手段である表示手段において、上記テロップ表示サブルーチンの処理により所定時間に所定量の配信情報を提供するテロップ表示を行う。特に、このようなテロップ表示においては、パーソナルコンピュータのようにメモリを増設すればいくらでも情報を表示できるものとは異なり、所定の単位時間に表示できる情報が限られているため、配信サーバからの配信量指定情報に基づいて配信をすると店舗のサービス情報等の情報を配信することができない。これに対し、上述のように配信量指定情報を変更することとすれば、店舗配信情報を端末配信情報に混入して配信することができ、店舗のサービス情報等を提供することが可能になる。
(6)配信端末としての台間機等
配信端末としての台間機は、遊技機毎に対応して設けられ、有価価値を特定可能な情報を記憶した記憶媒体から読み出した有価価値特定情報により特定される有価価値の範囲内で、遊技媒体を貸し出し、又は貸出を遊技機に指示する。このような台間機を配信端末とすることにより、遊技場において、遊技場のサービス情報等を店舗配信情報として端末配信情報に混入することができる。また、このような台間機を始めとする遊技場の各機器は、上記遊技ホール管理システム1における各機器のように、記憶媒体毎の有価価値を記憶する管理装置と通信可能に接続されたものとし、それらの各機器を上述したように配信端末とすることができる。
(7)配信量指定情報の変更量制限
配信制御装置においては、サーバ配信量指定情報に指定された配信量を制限して店舗配信情報を混入するため、配信量指定情報を変更する変更量に制限を設けることができる。この制限は、上述した店舗分配信配分:広告及びニュース等の配信配分の指定によって設けることができる(図35中のステップS911)。
店舗のサービス情報等を極端に多くしすぎると、他の広告主から広告料に見合った広告がなされないという不満が発生し好ましくない。また、遊技客等に広告や店舗のサービス情報ばかりを流すと興が乗らず結局見てもらえなくなる。これに対し、配信量指定情報の変更量を制限すれば、店舗のサービス情報等が極端に多くなるようなことはなく、他の広告主から広告料に見合った広告がなされないという不満は発生しない。また、広告や店舗のサービス情報ばかりが流れるようなこともないので、遊技客等の興が乗らず結局見てもらえなくなるということもない。
(8)第3信号等
上述した常時表示サブルーチンないし配信条件表示サブルーチンによれば、配信端末は、端末配信量指定情報と端末配信情報以外の第3信号を受けて、第3信号(アウト、セーフ、貸玉ボタン、タッチパネルのタッチ、返却ボタン、計数信号、着座信号、入金、カード挿入、大当り等)に基づき、端末配信情報と記憶媒体の記憶情報によって特定される遊技関連情報(度数、再プレー玉数、勝玉数、ポイント、勝敗(セーフ−アウト)等)とを切り替えて提示することが可能である(図37中のステップSD32の判定)。
これにより、ニュースや広告等で構成される端末配信情報の提供と営業上必要な遊技関連情報の提供を適宜切り替えることができる。すなわち、例えば、配信端末としての台間機の表示部において、ニュースや広告等の端末配信情報を常時表示させた状態で、遊技客が遊技機に着いて会員カードや現金を台間機に投入すると、遊技関連情報としての現金を度数化した度数情報や、獲得玉数を再び遊技機へ供する貯玉再プレー用の玉数情報を表示する。そして遊技が開始され、発射玉1個宛てに信号を発生するアウトメータからのアウト信号を検知すると、再びニュースや広告等の端末配信情報を提供し、さらに、アウト信号を配信端末としての台間機が得て、その数が所定数に達した場合、ポイントが増加すれば、ポイント増に合わせて配信情報の提供を中断し、再び遊技関連情報としてのポイント数を表示するような例が挙げられる。
さらに、この場合の遊技関連情報の表示は所定時間でタイムアウトし、端末配信情報の表示に切り替えられる(図38中のステップSD43の判定)。遊技関連情報としての度数、再プレー用貯玉数、ポイント等は、遊技客が一旦確認すれば後は表示する必要もなくなるので、所定時間後は興のある端末配信情報のニュースや広告等の表示にした方がよいためである。この切替は、第3の信号を受けて、第3の信号が所定条件となった場合(アウトが30玉(×60秒/100玉で時間に換算可能)、前記所定時間内であってもアウトの検知やハンドルがOFFからONとなった場合)になされる(図38中のステップSD44の判定)。かかる第3の信号が所定条件となった場合に端末配信情報と遊技関連情報の切り替えをなすこととすれば、遊技客等に違和感なく、遊技ホールの営業にも支障なく表示の切替をすることができる。
また、配信端末は、演算結果(パラメータは第3信号、端末配信情報、端末配信量指定情報、時間情報をもとに情報加工する。例えば、図38中のステップSD43、SD44の判定等と同様の演算による。)が所定条件になった時に端末配信情報の表示と遊技関連情報(度数、再プレー用貯玉数、勝玉数、ポイント、勝敗(セーフ−アウト))の表示を切り替えるものとしてもよい(図37中のステップSD35の判定)。さらに演算結果が所定条件となった場合に端末配信情報の表示と遊技関連情報の表示の切り替えをなすので、遊技客が違和感なく、営業にも支障なく表示の切替ができる。
(9)端末配信情報の他の提供形態
配信端末は、端末配信量指定情報に拘わらず、同一の端末配信情報を1回ないし複数回ずつ提供すると共に、端末配信情報の種別毎(ニュース、外部広告、自社サービス情報)に定められた上限頻度の範囲内で端末配信情報を提供するものとしてもよい。このような端末配信情報の提供は、例えば、テロップ表示サブルーチン(図39)において、yが端末配信情報[i]のend以上か否かの判定処理(ステップST16)を所定の複数回数繰り返したときに(“Yes”の判定結果が所定の複数回あった後で)表示情報番号iをインクリメント(ステップST19)することで実現することができ、それによって同一の端末配信情報を所定の複数回ずつ提供することにしてもよい。
端末配信量指定情報に拘わらず、同一の端末配信情報を1回ないし複数回ずつ提供すると共に、端末配信情報の種別毎に定められた上限頻度の範囲内で提供することで、各種別毎の配信量について適切な配分とすることができ、自社のサービス情報を極端に多くしすぎると、他の広告主から広告料に見合った広告がなされないという不満が発生し好ましくないとか、遊技客等に外部広告や店舗のサービス情報ばかり流すと興が乗らず結局見てもらえなくなるという問題を解決できる。
(10)属性指定情報
情報配信システムにおいては、上述した属性増量及び非属性減量(図36中のステップS926、S927及びS928)により、遊技客等の属性情報に応じて配信量を変更することが可能である。さらに、属性増量及び非属性減量を適宜設定することにより、その遊技客等の属性情報に応じた配信量の変更に制限を設けることができる。上記属性指定情報[i][m]は、ここにいう遊技客等の属性情報を表すものであるが、遊技客等の属性情報については、上述したように配信を希望する情報のジャンル自体を示す情報としてカードIDに対応する種別(ジャンル)の情報を管理し、それを属性指定情報として利用する形態を採用することもできる(カードIDとしては、上記会員用ICカード30、非会員用ICカード31、従業員についても属性情報を管理するものとした店員カード32等のカードIDが含まれる。ただし、特定人の識別情報であれば他のIDを用いることもでき、遊技客及び従業員以外のカードIDやカード以外の媒体によるID等を用いることもできる。)。
カードIDに対応する種別(ジャンル)の情報を管理する場合、上記会員用ICカード30を有する会員の遊技客については、上述した住所、氏名、年齢、性別、好きな台、連絡先、暗証番号等の属性情報に加え、情報配信システムによる情報配信において希望する配信情報の種別(ジャンル)を示す属性情報として、経済ニュース、娯楽ニュース、芸能ニュース、遊技機の機能説明のニュース、天気等のジャンル毎の配信希望情報も管理することとし、このような希望する配信情報の種別を示す配信希望情報(以下「種別情報」という。)も属性情報の1つとして各会員の遊技客を互いに識別するIDに基づいて管理装置に登録する。種別情報は、例えば、上記ネットワーク8に接続された配信制御装置90、パチンコ機2、台間機3、4及び6、スロットマシン5、計数機9、精算機10、景品管理機(POS)11、再プレー受付機12、管理装置13、発行機20、データ表示機21並びにデータ公開機としての機能も備える店外景品交換用端末装置22等で入力するようにすることもできるが、会員であれば入会時に景品管理機(POS)11等での入力を受付可能としたり、会員による途中変更の受付入力は店外景品交換用端末装置22や台間機3、4及び6等で行ったりしてもよい。非会員の遊技客については、その種別情報とする配信希望情報の入力を遊技台毎に設置された台間機3、4及び6等で受付可能とするとよい。非会員の遊技客の場合の配信希望情報は、上記非会員用ICカード31のIDに基づいて管理装置に当該非会員の遊技客の種別情報として登録してもよいが、台間機3、4及び6のタッチパネル等を用いて台間機等の配信端末自体に配信希望情報の設定を記憶させて種別情報を設定してもよい。なお、非会員の遊技客については、一旦登録した種別情報の配信希望情報を当該非会員の遊技客が配信情報に接し得る状態でなくなったと判定されるときにクリアするようにしてもよい。例えば、非会員の遊技客による配信希望情報の入力があった遊技台で所定時間遊技が行われないとき(すなわち、残度数がゼロでかつ遊技台下方に配置された排出玉を検知するアウトメータからの出力が所定時間発生しないとき等)、又は精算機にて非会員用ICカード31の残度数を返却したとき等に、その非会員の遊技客の種別情報としてあった配信希望情報をクリアしてもよい。
ここで、会員用ICカード30及び非会員用ICカード31のIDに基づいて管理装置に種別情報を登録する場合には、会員用ICカード30及び非会員用ICカード31が配信端末毎に用いられるので、種別情報は配信端末毎に指定される。また、台間機3、4及び6等の装置毎に配信希望情報を記憶させる場合には、配信端末毎に設定された種別情報が用いられるので、やはり種別情報は配信端末毎に指定される。したがって、種別情報をカードIDに基づいて管理装置に登録する場合と台間機等の装置毎に設定する場合のいずれの場合においても、配信端末毎にサーバ配信情報(配信サーバからの配信情報)及び/又は店舗配信情報(店舗に設けた配信制御装置からの他の配信情報)の配信すべき種別を選択することができる(上記属性指定情報[i][m]も各配信端末からそれぞれ配信制御装置に送信されるので、同様に配信すべき種別を選択することが可能である。)。
以上のような種別情報による属性指定情報は、上記属性指定情報[i][m]と同様に各配信端末で属性を指定する入力があったときに送信されるが、それ自体がカードIDに対応する希望配信情報の種別(ジャンル)を示すものである点で上記属性指定情報[i][m]とは異なる。そこで、各配信端末からの種別情報による属性指定情報を「属性指定情報[m,ID]」とし、この属性指定情報[m,ID]を利用する具体的な形態について以下に説明する。
属性指定情報[m,ID]は、端末番号mの配信端末において入力装置にて入力され、あるいは、挿入された会員用ICカード30等のカードIDによって指定される種別情報であり、端末番号mとカードID(配信端末で挿入された会員用ICカード30、非会員用ICカード31、店員カード32等に対応する識別情報ID)をパラメータとする。入力された属性指定情報[m,ID]は、上記管理装置13等の管理装置においてm及び/又はカードIDに基づいて読み出し可能に登録され(上述のように配信端末で種別情報を設定する場合にはパラメータとしてのカードIDがなくてもよく、後述のように配信端末の特定が必須でない場合にはパラメータとしての端末番号mがなくてもよい。)、カード挿入やキー操作等による属性指定の入力があったときに利用される。かかる属性指定情報[m,ID]の入力等を上記遊技ホール管理システム1の各配信端末において行う形態としては、次のようなものが挙げられる。
・発行機20
上記発行機20では属性指定の情報を取り扱わないこととしたが(図5中のステップSD2)、取り扱う形態を採用することもできる。例えば、台間機3、4及び6に属性指定情報[m,ID]を入力するためのタッチパネルを設けない場合には、発行機20で挿入された会員用ICカード30又は新たに発行する非会員用ICカード31を識別可能な識別情報であるカードIDに紐付けて、属性指定情報とする種別情報を表示部20eの表示に従って遊技客(遊技客)に入力させて記憶するようにしてもよい。ただし、この場合には、遊技客は発行機20における会員用ICカード30や非会員用ICカード31の発行を受けて直ちに発行機20の前から立ち去り、遊技機の前に座ることになるので、遊技客の好みに応じた配信情報を指定して配信する間がない。したがって、後程着座する遊技機において属性指定情報[m,ID]に応じた配信情報を配信するため、IDに基づく属性指定情報の管理を採用するとよい(発行機20では、必ずしも端末番号mをパラメータとして用いなくてもよく、発行するカードのIDのみをパラメータとした属性指定情報[ID]として入力及び記憶の処理をすればよい。)。このようにIDに基づく属性指定情報[ID]の管理を採用する場合、会員用ICカード30については、初回登録時に登録した属性指定情報[ID]が発行機20等の配信端末によって変更されない限り配信制御装置90に保存される。非会員用ICカード31については、発行当日のみ、遊技終了まで(有価価値としての残度数が0となり、かつ、アウトメータからのアウトが所定時間途切れるか人体検知センサで離席となるかの遊技終了まで)、又は精算機10で有価価値としての残度数が精算されるまで、IDに基づく属性指定情報[ID]を配信制御装置90に保存する。
・再プレー受付機12
上記再プレー受付機12では属性指定の情報を取り扱わないこととしたが(図8中のステップSD2)、来店した遊技客が再プレーから行う場合等に対応して属性指定情報を取り扱う形態を採用することもできる。例えば、台間機3、4及び6にタッチパネルを装備しない場合においては、上述の発行機20と同様、来店した遊技客が再プレーから行う場合に対応して、再プレー受付機12において属性指定情報[ID]を取り扱うようにしてもよい。
・台間機3、4及び6
台間機3、4及び6においては、遊技客が見る自分の好みに応じた種別の配信情報の希望を表示部3e等の表示に従いタッチパネル等で入力し、その入力によって指定された種別情報を記憶した結果として属性指定情報[m,ID]を作成する。作成した属性指定情報[m,ID]は、管理装置13に送信して登録したり、直接配信制御装置90に送信して配信量指定情報の計算に利用したりする。この場合、特に会員の遊技客については、配信端末の識別符号であるmではなく遊技客の識別符号であるカードIDに基づいて配信制御装置90で属性指定情報[ID]を管理する方が、遊技客が配信端末である遊技台を変える毎に属性指定情報を変更する手間が省けるので好ましい。なお、表示部3e等の台間機の表示部にタッチパネル等の属性指定情報の入力部がないときには、他の配信端末で属性指定情報を入力可能に構成してもよい。
・計数機9
計数機9においては、遊技客が見る自分の好みに応じた種別の配信情報の希望を表示部9gの表示に従いタッチパネル等で入力し、その入力によって指定された種別情報を記憶した結果として属性指定情報[m,ID]を作成する。作成した属性指定情報[m,ID]は、管理装置13に送信して登録したり、直接配信制御装置90に送信して配信量指定情報の計算に利用したりする。この場合、特に会員の遊技客については、配信端末の識別符号であるmではなく遊技客の識別符号であるカードIDに基づいて配信制御装置90で属性指定情報[ID]を管理する方が、遊技客が移動して目前の配信端末が変わる毎に属性指定情報を変更する手間が省けるので好ましい。なお、表示部9gにタッチパネル等の属性指定情報の入力部がないときには、他の配信端末で属性指定情報を入力可能に構成してもよい。
また、計数機9については、計数機に見合った配信情報として、例えば景品情報等の種別を属性指定情報で指定することとし、その指定をするのは従業員専用としてもよい。この場合、計数機9の属性指定情報については、従業員の店員カード32を受け入れたとき、計数可能とする営業中である旨の情報を管理装置13から受けたとき、又は従業員だけが可能な特殊なキー操作がなされたときに、配信制御装置90において計数機9の端末番号mに基づいて管理し、又は配信制御装置90において従業員の店員カード32のカードID及び計数機9の端末番号mに基づいて管理するようにしてもよい。あるいは、計数機9では属性指定情報の入力を行わないようにし、配信制御装置90や他の配信端末(例えば管理装置13等)で計数機9における属性指定情報の入力を受け付けるようにしてもよい。
・景品管理機(POS)11
景品管理機(POS)11においては、遊技客が見る自分の好みに応じた種別の配信情報の希望を表示部11dの表示に従いタッチパネル等で入力し、その入力によって指定された種別情報を記憶した結果として属性指定情報[m,ID]を作成する。作成した属性指定情報[m,ID]は、管理装置13に送信して登録したり、直接配信制御装置90に送信して配信量指定情報の計算に利用したりする。この場合、特に会員の遊技客については、配信端末の識別符号であるmではなく遊技客の識別符号であるカードIDに基づいて配信制御装置90で属性指定情報[ID]を管理する方が、遊技客が移動して目前の配信端末が変わる毎に属性指定情報を変更する手間が省けるので好ましい。なお、表示部11dにタッチパネル等の属性指定情報の入力部がないときには、他の配信端末で属性指定情報を入力可能に構成してもよい。
また、景品管理機(POS)11については、景品管理機に見合った配信情報として、例えば景品情報等の種別を属性指定情報で指定することとし、その指定をするのは従業員専用としてもよい。この場合、景品管理機(POS)11の属性指定情報については、従業員の店員カード32を受け入れたとき、動作可能とする営業中である旨の情報を管理装置13から受けたとき、又は従業員だけが可能な特殊なキー操作がなされたときに、配信制御装置90において景品管理機(POS)11の端末番号mに基づいて管理し、又は配信制御装置90において従業員の店員カード32のカードID及び景品管理機(POS)11の端末番号mに基づいて管理するようにしてもよい。あるいは、景品管理機(POS)11では属性指定情報の入力を行わないようにし、配信制御装置90や他の配信端末(例えば管理装置13等)で景品管理機(POS)11における属性指定情報の入力を受け付けるようにしてもよい。
・精算機10
精算機10においては、遊技客が見る自分の好みに応じた種別の配信情報の希望を表示部10gの表示に従いタッチパネル等で入力し、その入力によって指定された種別情報を記憶した結果として属性指定情報[m,ID]を作成する。作成した属性指定情報[m,ID]は、管理装置13に送信して登録したり、直接配信制御装置90に送信して配信量指定情報の計算に利用したりする。この場合、特に会員の遊技客については、配信端末の識別符号であるmではなく遊技客の識別符号であるカードIDに基づいて配信制御装置90で属性指定情報[ID]を管理する方が、遊技客が移動して目前の配信端末が変わる毎に属性指定情報を変更する手間が省けるので好ましい。なお、表示部10gにタッチパネル等の属性指定情報の入力部がないときには、他の配信端末で属性指定情報を入力可能に構成してもよい。
また、精算機10については、精算機に見合った配信情報として、例えば景品情報等の種別を属性指定情報で指定することとし、その指定をするのは従業員専用としてもよい。この場合、精算機10の属性指定情報については、従業員の店員カード32を受け入れたとき、動作可能とする営業中である旨の情報を管理装置13から受けたとき、又は従業員だけが可能な特殊なキー操作がなされたときに、配信制御装置90において精算機10の端末番号mに基づいて管理し、又は配信制御装置90において従業員の店員カード32のカードID及び精算機10の端末番号mに基づいて管理するようにしてもよい。あるいは、精算機10では属性指定情報の入力を行わないようにし、配信制御装置90や他の配信端末(例えば管理装置13等)で精算機10における属性指定情報の入力を受け付けるようにしてもよい。
・データ表示機21
データ表示機21においては、遊技客が見る自分の好みに応じた種別の配信情報の希望を表示部21a等の表示に従いタッチパネル等で入力し、その入力によって指定された種別情報を記憶した結果として属性指定情報[m,ID]を作成する。作成した属性指定情報[m,ID]は、管理装置13に送信して登録したり、直接配信制御装置90に送信して配信量指定情報の計算に利用したりする。この場合、特に会員の遊技客については、配信端末の識別符号であるmではなく遊技客の識別符号であるカードIDに基づいて配信制御装置90で属性指定情報[ID]を管理する方が、遊技客が移動して目前の配信端末が変わる毎に属性指定情報を変更する手間が省けるので好ましい。なお、表示部21a等の表示部にタッチパネル等の属性指定情報の入力部がないときには、他の配信端末で属性指定情報を入力可能に構成してもよい。また、データ表示機21では属性指定情報の入力を行わないようにし、配信制御装置90や他の配信端末(例えば管理装置13等)でデータ表示機21における属性指定情報の入力を受け付けるようにしてもよい。
・店外景品交換用端末装置22
店外景品交換用端末装置22はデータ公開機としての機能も備えており、データ公開機としての機能としては、遊技客が見る自分の好みに応じた種別の配信情報の希望を表示部の表示に従いタッチパネル等で入力し、その入力によって指定された種別情報を記憶した結果として属性指定情報[m,ID]を作成する。作成した属性指定情報[m,ID]は、管理装置13に送信して登録したり、直接配信制御装置90に送信して配信量指定情報の計算に利用したりする。この場合、特に会員の遊技客については、配信端末の識別符号であるmではなく遊技客の識別符号であるカードIDに基づいて配信制御装置90で属性指定情報[ID]を管理する方が、遊技客が移動して目前の配信端末が変わる毎に属性指定情報を変更する手間が省けるので好ましい。なお、店外景品交換用端末装置22の表示部にタッチパネル等の属性指定情報の入力部がないときには、他の配信端末で属性指定情報を入力可能に構成してもよい。なお、店外景品交換用端末装置22としての機能については後述する。
また、店外景品交換用端末装置22については、データ公開機に見合った配信情報として、例えば景品情報等の種別を属性指定情報で指定することとし、その指定をするのは従業員専用としてもよい。この場合、店外景品交換用端末装置22の属性指定情報については、従業員の店員カード32を受け入れたとき、動作可能とする営業中である旨の情報を管理装置13から受けたとき、又は従業員だけが可能な特殊なキー操作がなされたときに、配信制御装置90においてデータ公開機22の端末番号mに基づいて管理し、又は配信制御装置90において従業員の店員カード32のカードID及び店外景品交換用端末装置22の端末番号mに基づいて管理するようにしてもよい。あるいは、データ公開機22では属性指定情報の入力を行わないようにし、配信制御装置90や他の配信端末(例えば管理装置13等)で店外景品交換用端末装置22における属性指定情報の入力を受け付けるようにしてもよい。
・管理装置13
管理装置13においては、例えば、従業員のうち店長等の幹部が見る業務に関連した広告情報(例えば遊技機や遊技機周辺機器等の業務に関連した広告情報)の種別の配信希望を管理装置13の表示装置の画面中での操作によって指定し(例えばマウスポインタにてクリックすることにより指定し)、指定された種別情報を記憶した結果として属性指定情報[m,ID]を作成する。作成した属性指定情報[m,ID]は、管理装置13で登録したり、配信制御装置90に送信して配信量指定情報の計算に利用したりする。なお、このような管理装置13は、度数等の有価価値情報を処理するカードシステム用管理装置、遊技機の稼働情報を遊技機の釘やスロットマシンの出メダル率を変更するための設定を調整するために集計するホールコンピュータ、景品の在庫数や出庫数を管理するための景品管理用管理装置、及び貯玉数等の会員管理用管理装置等をネットワーク8を介して通信可能に接続して構成されるものとしてもよい。
また、管理装置13では、発行機20等の各配信端末から送信されてくる属性指定情報[m,ID]等を登録して管理する。すなわち、管理装置13に対しては、上述のように各配信端末で指定された種別情報(経済ニュース、娯楽ニュース、芸能ニュース、遊技機の機能説明のニュース、天気等のジャンル毎の入力された配信希望情報)が属性指定情報[m,ID]として送信され、その属性指定情報[m,ID]をネットワーク8を介して受信した管理装置13は、受信属性指定情報[m,ID]のパラメータであるカードIDに対応する属性情報の1つとして、当該受信属性指定情報[m,ID]を記憶装置のデータベース等に記憶して管理する。属性指定情報[m,ID]として管理装置13に送信ないし入力する種別情報は、上述したようにネットワーク8に接続された配信制御装置90、パチンコ機2、台間機3、4及び6、スロットマシン5、計数機9、精算機10、景品管理機(POS)11、再プレー受付機12、管理装置13、発行機20、データ表示機21並びにデータ公開機としての機能も備える店外景品交換用端末装置22等で入力するようにすることもでき、会員であれば入会時に景品管理機(POS)11等での入力を受付可能としたり、会員による途中変更の受付入力は店外景品交換用端末装置22や台間機3、4及び6等で行ったりしてもよく、非会員の遊技客については、その種別情報とする配信希望情報の入力を遊技台毎に設置された台間機3、4及び6等で受付可能としてもよいので、これらの機器で入力された種別情報は、それぞれ管理装置13に属性指定情報[m,ID]として登録されて管理される。ただし、非会員の遊技客については、一旦登録した属性指定情報[m,ID]の種別情報を当該非会員の遊技客が配信情報に接し得る状態でなくなったと判定されるときにはクリアするようにしてもよい。例えば、非会員の遊技客による配信希望情報の入力があった遊技台で所定時間遊技が行われないとき(すなわち、残度数がゼロでかつ遊技台下方に配置された排出玉を検知するアウトメータからの出力が所定時間発生しないとき等)、又は精算機にて非会員用ICカード31の残度数を返却したとき等には、その非会員の遊技客の種別情報として登録した属性指定情報[m,ID]は記憶装置中から消去することにしてもよい。
そして、管理装置13は、登録した属性指定情報[m,ID]をパラメータmの端末番号の配信端末で指定された属性指定情報として配信制御装置90に供給する。ただし、この属性指定情報[m,ID]の配信制御装置90に対する供給は、上述したように各配信端末自体が行うようにしてもよい。また、上述したように台間機等の配信端末自体に種別情報を設定する場合にも、その配信端末が直接配信制御装置90に属性指定情報[m,ID]を送信するものとしてもよい。さらに、各配信端末がカードIDに対応する属性指定情報[m,ID]を管理装置13から受信して配信制御装置90に送信するようにしてもよい(ただし、この場合に各配信端末が配信制御装置90に送信する属性指定情報[m,ID]のパラメータmは、当該各配信端末の端末番号とする。この場合の配信制御装置90への属性指定情報[m,ID]の供給形態は、上記属性指定情報[i][m]を配信制御装置90に送信する上述した形態と同様であるが、ここにいう他の属性指定情報[m,ID]の供給形態は、上記属性指定情報[i][m]を用いる場合にも適用することが可能である。)。例えば、各配信端末においては、タッチパネル等の入力装置の操作により、カードID等の対応属性を指定する情報入力があったときに、その入力状態を記憶装置に記憶させて、上記ステップSD5にて属性指定情報[m,ID]を送信することにしてもよい。なお、配信端末側で配信希望の種別情報を示す属性指定情報[m,ID]等の情報を得ていない場合には、当該配信端末からは無属性を示す情報を配信制御装置90に送信することにより、当該配信端末に対しては属性に応じた配信量の変更をしないようにしてもよい。
以上のようにして各配信端末で入力され、配信制御装置90に供給された属性指定情報[m,ID]は、配信制御装置90において各端末配信情報の配信量指定情報の計算に利用される。この場合の配信量指定情報の計算は、上述した配信量指定情報計算サブルーチン(図36)と同様の流れで行うことができるが、配信属性の判定(図36中のステップS926)をする形態は異なる。すなわち、配信制御装置90は、各配信端末からの属性指定情報[m,ID]等を受信し(同図中のステップS924)、配信量指定情報[i]を計算し(同図中のステップS925)、次いで端末[m]の配信属性を判定するが(同図中のステップS926)、このときの配信属性の判定は、ステップS924で端末[m]から受信した属性指定情報[m,ID]と端末配信情報[i][m]の種別情報(上述したように図31中のステップS813や図35中のステップS913で入力された各配信情報毎の種別の情報)によって行う。
具体的には、属性指定情報[m,ID]の種別情報と端末配信情報[i][m]の種別の情報とが一致するか否かによって配信属性の判定を行い、両者が一致するときには、属性該当による増量分を与えた端末配信量指定情報[i][m]を計算し(ステップS926での判定結果が“Yes”となってステップS927の計算を行い)、両者が不一致であるときには、属性非該当による減量分の減縮をした端末配信量指定情報[i][m]を計算する(ステップS926での判定結果が“No”となってステップS928の計算を行う。)。
ここで、属性指定情報[m,ID]を特定するパラメータとして端末番号mに代えてカードIDを用いる場合(上記属性指定情報[ID]を利用する場合)には、端末[m]毎に会員用ICカード30又は非会員用ICカード31等のカードの挿入があるかないかを確認し、もし挿入があればそのカードのIDを受信し、受信したIDに基づき、配信制御装置90の記憶装置から配信属性の有無を判定するようにすればよい。また、例えば、希望配信情報の種別がパチンコ業務用広告である従業員については、その従業員のカードIDに基づく属性指定情報[ID]がパチンコ業務用広告(複数指定可能)を含む場合に、その従業員が店員カード32を挿入した配信端末に対してパチンコ業務用広告の配信量を増量した端末配信情報[i][m]が配信されることになる。このような従業員についての属性指定情報[ID]は、パチンコ業務用広告のみでは面白くないので複数指定可能としてもよく、また、従業員毎にカードIDが異なるため、優先的に配信する端末配信情報[i][m]の種別を各従業員毎に指定することも可能である。
なお、属性指定情報に応じた配信量の変更は、必ずしもサーバ配信情報と店舗配信情報の双方について同様に行う必要はなく、サーバ配信情報か店舗配信情報の少なくとも一方について行うようにしてもよい。
(11)配信料金
配信制御装置は、配信実績集計(図36中のステップS932)において、配信量指定情報に基づいて店舗での情報配信による収入若しくは支出又はこれらの双方の金額を集計して出力することができる(例えば、集計結果を表示し、印字し、音声で出力し、又は外部(配信サーバ等)に出力することができる。)。すなわち、各配信端末においては、上述した常時表示サブルーチンや配信条件サブルーチンの処理により、端末配信量指定情報(又は端末配信量指定情報と配信条件)に基づいて表示する端末配信情報が選定され(図37中のステップSD38及び図38中のステップSD49)、配信制御装置に対しては、その選定された端末配信情報が表示されることによってカウントアップされる配信金額情報[i]を集計した各端末配信情報[i][m]の配信料金が送信される(図37中のステップSD312、図38中のステップSD412及び上記ステップSD2又はSD5)。そして、ここでの配信金額情報[i]の集計による各端末配信情報[i][m]の配信料金については、例えば、上記広告料金表(図41)の欄外上側に“最低頻度1/30を達成した場合に端末1台当り100円/日、即ち300台のホールで日30000円,※×1.1とは上記最低頻度1/30を達成した場合に端末1台当り330円/日”とあるように、各端末配信情報[i][m]の最低頻度等の配信量指定情報(サーバ配信情報にあっては図31中のステップS813の入稿時、店舗配信情報にあっては図35中のステップS913の入稿時等に入力された希望配信量指定情報)を基準とし、その指定された配信量を達成したか否かや達成した度合等に応じて具体的な配信料金の額を求めることになる。したがって、各配信端末から各端末配信情報[i][m]の配信料金を受信する配信制御装置(図36中のステップS924)では、元々の配信量指定情報に基づいて実際の配信量を評価した結果による配信料金の情報が得られ、それぞれの配信情報について配信量指定情報に基づく収入金額ないし支出金額を集計して出力することができる。
情報配信による収入としては、広告の実施による広告料収入等が挙げられるが、広告料収入は店舗側に還元される場合もある。例えば、店舗配信情報中の広告については、店舗が広告代理店となって各配信端末での広告が実施されることになるので、その店舗分の中間マージンを店舗が徴収できるものとしてもよい。すなわち、店舗側で入稿する店舗配信情報には、近隣の商店ないし飲食店等から受けた広告を含めることができるので、かかる広告の広告料金については、店舗側が情報配信システムの運営者に支払う手数料を除いた額を当該商店ないし飲食店等に対する店舗からの請求金額とし、その請求金額を配信制御装置が店舗配信情報の配信料金(当該広告の配信料金)として集計し配信サーバへと送信する(図36中のステップS932及び図35中のステップS918)。そして、配信制御装置から店舗配信情報の配信料金を受信した配信サーバ(図31中のステップS810)は、当該商店ないし飲食店等に対し、前記店舗からの請求金額である配信料金に運営者の手数料を加えた額を広告料金として請求し、支払われる広告料金中の配信料金を前記店舗に還元する。なお、この場合の配信サーバからの請求については、店舗近隣の商店ないし飲食店等の識別コードを店舗配信情報毎の配信条件等に含ませておき、その識別コードに基づいて配信サーバが当該商店ないし飲食店等への請求を電子メールや郵便物の印刷発送等によって行うものとしてもよい。
ここで、店舗近隣の商店ないし飲食店等の広告に関しては、配信条件(上記広告料金表中の各種オプション等)を適宜選択することでより効果的な配信をすることができるが、その広告料金は、選択された各種配信条件と配信量指定情報に基づいて算定され、算定された額から上述のように運営者の手数料を差し引いた分の額が店舗側の広告料収入となる。さらに、商店ないし飲食店等の広告は、その近隣店舗以外にも配信条件(上記“地域指定op”等)に基づいて他の店舗に配信することにしてもよく、配信元の近隣店舗に対しては、他の店舗での広告料金から当該近隣店舗分の中間マージンを還元するようにしてもよい。
遊技ホールの店舗では、このように店舗配信情報中の広告によって広告料収入を得ることができる。ただし、サービス情報等の自身の店舗配信情報を増やすと、その分店舗配信情報中の広告は減るので、店舗にとっては広告料収入が減ることになる。そして、かかる広告料収入は、上述のように元々の配信量指定情報に基づいて実際の配信量を評価した結果による店舗配信情報の配信料金から集計することができる。なお、集計する配信料金の情報を如何なる形態で表すかについては、例えば、店舗側への広告料金等の還元金となる配信料金は負の金額で表し、店舗側から運営者等に支払う金銭となる配信料金は正の金額で表すものとしてもよい。この場合、広告の店舗配信情報については、広告料金から運営者の手数料を除いた配信料金が1配信当たり−23円等の額となり、サービス情報の店舗配信情報については、配信をしなければ配信料金は0円だが、配信をすると店舗が運営者に対して外部広告を配信しなかった代償として支払う代価料金が発生し、配信料金が1配信当たり+45円等の額となる。
一方、情報配信による支出としては、ニュースや天気予報等のコンテンツ配信元に支払うコンテンツ代金等が挙げられる。コンテンツ代金については、配信サーバが各店舗の配信制御装置から受信したサーバ配信情報の配信実績(図31中のステップS810及び図35中のステップS918)に基づき、各店舗に対して配信実績に応じたコンテンツ代金の支払いを課すものとしてもよい。この場合、店舗配信情報を増やすと、その分店舗での情報配信によるコンテンツ配信料金が減るので、店舗に課されるコンテンツ代金は少なくなる。また、店舗における情報配信システムに係る設備がレンタル等で店舗が所有権を有していないものである場合には、店舗が店舗配信情報を増やすとシステム使用料として店舗側の支出となる自身の情報配信料が増え、あるいは、店舗と運営者の契約の種別等によっても、同様に店舗が店舗配信情報を増やすと店舗の支出が増える場合もある。遊技ホールの店舗では、このようにして情報配信による支出が発生するが、これらの支出については、店舗配信情報の配信料金及び配信実績並びにサーバ配信情報の配信実績から集計することができる。
配信制御装置においては、以上のようにして店舗のサービス情報、広告、及びニュース等のコンテンツの配信による収入若しくは支出又はこれらの双方の金額を集計することができ、それぞれの配信情報の配信量に応じた金銭授受が可能となっている。特に、情報配信システム特有の店舗配信情報については、店舗側(配信制御装置)で増減することができるが、その店舗配信情報の増減に応じた収支集計も上述したように配信制御装置において行うことができ、店舗のサービス情報等の配信量に応じた金銭授受が可能となっている。
また、上記(2)の配信量自体を増減させる変形例では、配信制御装置が各端末配信情報を配信した配信実績(実際に配信した配信量の実績)が当該配信制御装置においては当然既知の情報であるので、店舗配信情報とサーバ配信情報のそれぞれについて配信実績から配信料金を算定することができる。したがって、配信量自体を制御する配信制御装置においては、それぞれの配信情報の配信実績に基づいて収支集計を行うことができ、サービス情報等の店舗配信情報の増減に応じた収支集計も可能であり、上記同様に店舗のサービス情報等の配信量に応じた金銭授受が可能となる。
一方、配信サーバにおいては、各店舗の配信制御装置から店舗配信情報の配信料金、店舗配信情報の配信実績及びサーバ配信情報の配信実績を受信するので(図31中のステップS810及び図35中のステップS918)、各店舗での収支集計をする情報がすべて集まる上に、サーバ配信情報の全店舗での配信実績を集計することができる。これにより、配信サーバでは、各店舗の店舗配信情報についての収支集計が上記同様に可能であることに加え、それぞれのサーバ配信情報の配信料金を算定することができるので、ニュース、天気予報及び広告等の各種別の各サーバ配信情報について収支集計を行うことが可能である。
すなわち、情報配信システムによれば、遊技ホールでの情報提供サービスを実施するに当たり、広告依頼主、ニュース等のコンテンツ配信元及び遊技ホールの三者、又はこれらと遊技客等のサービス利用者を合わせた四者によって変更され得る各配信情報の配信量を正確に把握することができるので、各配信情報の配信料金を配信された実績等の配信量に応じて正確に算定し、各配信情報の配信量に応じた金銭授受を行うことが可能になっている。配信制御装置においては、各配信端末から受信する各端末配信情報の配信実績と配信料金により、その店舗での情報配信による各配信情報の配信量に基づく配信料金を算定することができ、特に、その店舗だけで配信する店舗配信情報については、当該店舗配信情報の全配信量を配信制御装置で把握することができるので、発生する配信料金を配信制御装置側で(配信サーバにはよらずに)算定することができる。配信サーバにおいては、各店舗の配信制御装置から受信する各店舗配信情報の配信実績及び配信料金並びに各サーバ配信情報の配信実績により、各店舗配信情報及び各サーバ配信情報のそれぞれの配信実績を集計してすべての配信情報の配信量を把握することができるので、各サーバ配信情報の配信量に基づく配信料金を算定することができ、2以上の店舗で配信される店舗配信情報等の配信量に基づく配信料金も算定することができる(1の店舗のみで配信される店舗配信情報の配信量に基づく配信料金も配信サーバでは当然算定することができる。)。算定した配信料金は、配信サーバや配信制御装置において所定の形態で出力するようにしてもよく、例えば、算定した配信料金について、モニタ出力、印字出力、ネットワーク上の外部ないし店舗内の装置への出力等をすることにしてもよい。
情報配信システムによる配信情報の配信量に基づく配信料金の算定は上述の通りであるが、その算定における計算過程の具体例として、配信サーバで行う処理の例について付言する。配信サーバで配信料金の算定をする場合には、上述した見積り計算サブルーチンの処理(図32)において、店舗配信実績[k][i]ないし店舗配信量指定情報[k][i]に基づいて各店舗[k]での各サーバ配信情報[i]の配信料金を計算し累算していくことにより、見積り計算と並行して配信料金の計算をすることもできる。以下の第1例及び第2例は、その計算の具体的な過程を図32中のいくつかのステップに処理を加えることによって実現する例である(なお、以下の第1例や第2例を採用する場合、図32の見積り計算サブルーチンは見積り計算及び配信料金計算サブルーチンとし、図31中のステップS814を“見積り計算及び配信料金計算”、図32中の“見積り計算スタート”を“見積り計算及び配信料金計算スタート”ということにしてもよい。)。
・第1例
ステップS832:
“配信情報料[0]〜配信情報料[配信情報数]←0”を追加
ステップS834:
“店舗配信情報料[0][k]〜店舗配信情報料[配信情報数][k]←0”を追加
ステップS837:
“店舗配信情報料[i][k]←店舗配信情報料[i][k]+店舗配信実績[k][i]×1端末基本料×端末数[k]”、又は“店舗配信情報料[i][k]←店舗配信情報料[i][k]+店舗配信量指定情報[k][i]×1端末基本料×端末数[k]”を追加
ステップS841:
“各配信情報料[i]←各配信情報料[i]+各店舗配信情報料[i][k]×AV/契約最低値×配信料金計算対象の配信情報の所属する属性毎の配信実績平均に対する配信実績補正率(例えば0.95)を追加
ステップS842:
“各配信情報料[i]←各配信情報料[i]+各店舗配信情報料[i][k]×配信料金計算対象の配信情報の所属する属性毎の配信実績平均に対する配信実績補正率(例えば0.95)を追加
この第1例において、配信情報料[i](i=0〜配信情報数)は、サーバ配信情報[i]の配信料金であり、各店舗[k]での店舗配信情報料[i][k]を順次累算していくことによって最終的な配信料金の金額となる。店舗配信情報料[i][k](i=0〜配信情報数、k=0〜配信店舗数)は、店舗[k]でのサーバ配信情報[i]の配信料金であり、ステップS837に追加する上記いずれかの式によって計算される。ステップS841及びステップS842で“各配信情報料[i]”、“各店舗配信情報料[i][k]”となっているのは、i=0〜配信情報数のそれぞれのiについて上記追加式を実行することを表している。配信料金計算対象の配信情報の所属する属性毎の配信実績平均に対する配信実績補正率は、配信料金を配信情報料[i]とするサーバ配信情報[i]が属する属性の配信実績平均に対する補正率であり、例えば、サーバ配信情報[i]と同属性の他の配信情報の配信実績に対するサーバ配信情報[i]の配信実績等を勘案して適宜設定する。
上記第1例の配信料金計算によれば、各店舗[k]での配信実績ないし配信量指定情報で表される配信量に基づき、各サーバ配信情報[i]の配信料金が各店舗[k]毎に順次計算され、それらの各店舗[k]毎の配信料金が順次累算される。これにより、各店舗[k]での配信量に基づく各サーバ配信情報[i]の配信料金が計算され、最終的に全店舗での情報配信による各サーバ配信情報[i]の配信料金が算定される。
・第2例
ステップS832:
“合計配信実績[0]〜合計配信実績[配信情報数]←0”を追加
ステップS837:
“合計配信実績[i]←合計配信実績[i]+店舗配信実績[k][i]”を追加
ステップS844:
“配信料金[i]←合計配信実績[i]×1配信料金”を追加
この第2例は、配信量の配信実績を配信回数で表すこととして配信料金を計算する場合の例である。合計配信実績[i](i=0〜配信情報数)は、その配信回数で表される各サーバ配信情報[i]の配信実績であり、各店舗[k]での店舗配信実績[k][i]を順次累算していくことによって最終的に全店舗での配信回数の合計となる。配信料金[i]は、その全店舗での配信回数の合計に1配信料金(1配信当たりの配信料金)を乗じることによって算定されるサーバ配信情報[i]の配信料金である。これにより、各店舗[k]での各サーバ配信情報[i]の配信量として配信回数が集計され、最終的に全店舗での配信回数に基づく各サーバ配信情報[i]の配信料金が算定される。
以上の第1例及び第2例においては、図32の上述した見積り計算サブルーチンをそのまま利用して処理を追加することとしたので、配信料金の計算対象がサーバ配信情報のみとなるが、配信サーバでは、上述したように店舗配信情報を新たに受け付けたときに識別番号を付与してデータベースに管理するので、その識別番号として1の店舗配信情報につき新たに見積り計算サブルーチン中の情報番号iに相当する識別番号を付与することとすれば、見積り計算サブルーチンの処理において店舗配信情報を取り扱うこともできる。したがって、配信サーバにおいては、上記第1例及び第2例の配信料金計算によって店舗配信情報の配信料金についても同様に計算することが可能である。
また、配信料金の計算で基準とする配信量としては、上述のように配信実績や配信量指定情報を用いることができる。配信実績は、配信端末によって実際に行われた表示の回数や実際に表示された情報量等の実績量で表され、配信量指定情報は、その実績量を予定ないし指示する量として配信制御装置から配信端末に与えられる情報である。したがって、情報配信システムで配信料金の算定に用いる配信量としては、例えば、配信制御装置による配信又は配信端末による提供の回数ないしデータ量等が挙げられ、その予定量、指示量又は実績量(例えば、回数、文字数、配信情報量、指定情報、配信実績等)が配信料金を算定可能とする配信料金算定パラメータとして用いられるものとなっている。
(12)テロップ表示
テロップ表示を行う配信端末(テロップ表示装置を前面に配設した配信端末等)の表示手段は、複数の所定文字数の文字画像を所定の領域に表示可能なものとなっており、各配信端末は、時間経過と共に文字画像を所定の方向に移動させるテロップ表示装置として機能し、上述したテロップ表示サブルーチンの処理により、所要の操作に基づき、早送り、移動の停止、移動方向と逆方向への巻戻し、及び過去表示された文字画像の再表示が可能となっている。ここにいう所要の操作とは、テロップ表示の態様やテロップ表示する情報等を指示する入力を行うための操作であり、上述した配信端末が有する早送りボタン、停止ボタン、巻戻しボタン及び再表示ボタン等の指示ボタンの操作がこれに当たる。具体的には、早送りボタン、停止ボタン、巻戻しボタン及び再表示ボタン等の併設ボタンを配信端末に設け、それらの併設ボタンを押す操作等によって所要の操作を行うものとしてもよい。あるいは、上述した台間機等のように表示手段がタッチパネルを有するものである場合には、例えば、タッチパネルの端部付近(画面の端部付近)のタッチ操作を早送りや巻戻しの指示入力をする操作とし、タッチパネルの中央付近のタッチ操作を停止等の指示入力をする操作としてもよい。このような所要の操作に基づき、表示の早送り、移動の停止、移動方向と逆方向への巻戻し、又は過去表示された文字画像の再表示をすることにより、時々刻々と変化するテロップ等の端末配信情報のうち遊技客等が興味を持った情報を停止させたり、前の表示情報に戻したり、興味のない情報については早送りをしたりすることができる。
すなわち、情報配信システムにおける配信端末(テロップ表示装置としての配信端末)によれば、遊技場での情報提供サービスを時々刻々と変化するテロップ表示によって実施する場合において、その利用者となる来店客等が興味を持った表示中の情報を停止させたり、興味を持った前の表示情報に表示を戻したり、あるいは、興味のない情報については早送りをしたりすることができる。
また、配信端末におけるテロップ表示では、広告の表示タイミングで所定の指示入力をすることにより、その表示中である広告の広告関連券を発行するようにしてもよい。ここにいう所定の指示入力としては、例えば、タッチパネルの任意的なタッチ操作、広告の表示領域内の任意的なタッチ操作、所定の“詳細”ないし“割引券”等の領域のタッチ操作等によるものが挙げられるが、配信端末は、その指示入力があった時点で表示している内容(広告)を広告関連券の選択条件として利用し、指示入力時に表示中の広告に対応した広告関連券を発行可能とする所定処理を行う。
広告関連券としては、指示入力時に表示中の広告に関連する事項が示された券の類のものが広く含まれるが、例えば、広告内容に関連する割引券、クーポン券、広告元の住所、電話番号ないし地図等が記載された紙、飲食店のメニューの内容が記載された紙、広告の詳細情報が記載された紙、新聞の折込み等で配布されるチラシ類相当のもの等が挙げられる。また、広告関連券の発行は、例えば、景品管理機(POS)11、データ表示機21、データ公開機としての機能も備える店外景品交換用端末装置22等での印字や表示等によって行うことができるが、配信端末を所定の外部クーポン券発行装置に接続し、その外部クーポン券発行装置での印字や表示等によって行ったり、あるいは、テロップ表示をする配信端末に券発行機を配置し、その券発行機での印字や表示等によって行ったりすることもできる。上記所定処理は、このような広告関連券の発行を可能とする処理であり、例えば、上記会員用ICカード30や非会員用ICカード31のようなカード等の記憶媒体に広告を特定する情報を記憶させ(あるいはその情報を管理装置との情報送受信で登録し)、その記憶媒体を店外景品交換用端末装置22等のレシート発行可能な装置に挿入して当該装置から広告関連券を発行する。このような広告の表示タイミングでの指示入力に応じた広告関連券の発行により、遊技客等が広告に興味をもった場合、広告主が実際に客を呼び込む機会が増え、広告による収益を高めることができる。
(13)広告料金等の見積り計算
上述した見積り計算サブルーチンの処理では、各店舗における配信量指定情報又は配信実績の平均値(AV)を契約最低値と比較し、その比較結果に応じて見積広告料を計算することとしている(図32中のステップS840、S841及びS842)。これにより、見積広告料は、各店舗における実際の配信量指定情報や配信実績に基づき、各配信情報の現在における実際の配信状況に応じて計算されるものとなっている。したがって、新たに入稿して以後配信する広告の配信情報や未だ入稿していない広告の情報(以下「未配信広告情報」という。)については、実際に配信されている他の配信情報の配信量指定情報や配信実績から実際に配信した場合の配信量指定情報や配信実績を類推し、広告実施前の事前の見積りとして見積広告料が計算されることになる。
このような広告料金の見積り計算に対し、情報配信システムにおいては、未配信広告情報を配信したものとして見積広告料の計算を行うようにすることも可能である。例えば、上記配信サーバ800が各店舗の配信制御装置90からの受信店舗配信量指定情報に基づいて見積り計算サブルーチンの処理を実行するに当たり(図31中のステップS810及びS814並びに図32)、実際には配信していない見積り対象の未配信広告情報についても配信したものとし、その分他の受信店舗配信量指定情報を減算して見積広告料を計算することにしてもよい。あるいは、見積り計算サブルーチンの処理で用いる受信店舗配信量指定情報に未配信広告情報の見積り用の配信量指定情報を含ませ、それらの配信量指定情報によって見積広告料を計算することにしてもよい。この場合、未配信広告情報については、見積り用の配信量指定情報が各店舗での配信量指定情報として用いられたとしたときの見積広告料が計算されることになる。なお、見積り用の配信量指定情報としては、例えば、未配信広告情報の広告依頼主に見積り用の希望配信量を指定させ、その配信量指定情報を用いることにしてもよく、その配信量指定情報を配信サーバ800側で各受信配信量指定情報の元々の希望配信量指定情報との差等に応じて適宜変更したものを用いることにしてもよい。
さらに、未配信広告情報については、実際に配信している他の配信情報と同様に各店舗の配信制御装置90において上記配信量指定情報計算サブルーチンの処理により配信量指定情報[i]ないし端末配信量指定情報[i][m]を計算することとし(図36中のステップS925ないしステップS926、S927及びS928)、それらの配信量指定情報を前記見積り用の配信量指定情報として見積り計算サブルーチンにより見積広告料を計算することにしてもよい。この場合、各店舗の配信制御装置90は、未配信広告情報の端末配信量指定情報[i][m]等の配信端末への送信(同図中のステップS930)をする必要はないが、その送信をして未配信広告情報の配信をシミュレートすることにしてもよい。すなわち、配信端末において、常時表示サブルーチンや配信条件表示サブルーチンでの表示配信情報の選定(図37中のステップSD38並びに図38中のステップSD47及びSD49)で未配信広告情報をも選定の対象とし、未配信広告情報が表示配信情報として選定された場合には、それを表示するテロップ表示サブルーチン(図37中のステップSD310、図38中のステップSD410及び図39)を実行せず、未配信広告情報の実際の表示は行わずに配信実績をカウントアップする(図37中のステップSD311、図38中のステップSD411)。このようにすれば、未配信広告情報についても配信したとしたときの配信実績が得られ、見積広告料の計算に用いる属性毎の配信実績平均(図32中のステップS841及びS842)に未配信広告情報の配信を反映させることができ、未配信広告情報の配信をシミュレートした配信実績を用いて配信実績による見積広告料の計算(図32中のステップS837下段の処理による見積広告料の計算)をすることも可能になる。なお、未配信広告情報の配信をシミュレートする場合には、常時表示サブルーチンや配信条件表示サブルーチンで未配信広告情報が表示配信情報として選定されたときに配信金額情報[i]をカウントアップし(図37中のステップSD312、図38中のステップSD412)、その配信金額情報[i]を集計して広告料金の見積り計算を行うこともできる。
また、上述のように配信量指定情報等の平均値と契約最低値との比較結果に応じて見積広告料を計算する形態(図32中のステップS840、S841及びS842)は、各配信情報の現在における実際の配信状況に応じて見積広告料を計算する形態の一例であり、見積り対象の配信情報の契約最低値と対応する属性が指定されれば見積広告料を計算することができる(広告料金の見積り計算は、上述したように配信サーバ800と配信制御装置90のいずれでも行うことができるので、サーバ配信情報とする配信情報と店舗配信情報とする配信情報のいずれの配信情報も見積り対象とすることができ、その契約最低値と対応属性を指定すれば見積広告料の計算ができる。)。図32中のステップS841で契約最低値を下回った場合に見積広告料を安くしているのは、配信端末での表示が上述したようなテロップ表示である場合、表示できる情報の量が決まっていることによる。これに対し、情報配信システムにおいては、上記広告料金表の例(図41)でも示したように配信条件(特に上記“地域指定op”等の配信地域を指定する配信条件)によって配信料金を増減させることもでき、さらに、文字数等の配信情報自体の情報量に応じて配信料金を増減させることもできる。したがって、広告料金の見積り計算においても、契約最低値や対応属性のみならず、見積り対象の配信情報について指定された配信条件に応じて見積広告料を増減する形態を採用したり、見積り対象の配信情報の文字数等に応じて見積広告料を増減する形態を採用したりすることにしてもよい。
情報配信システムにおいては、以上のように広告料金の見積りを計算することができるが、ニュースや天気予報等のコンテンツの配信情報についても同様に配信料金の見積りを計算することができる。すなわち、情報配信システムにおける配信サーバは、各配信制御装置からの配信量指定情報を受信し、受信した配信量指定情報に基づいて新たに配信する予定の配信情報(ニュース等のコンテンツや広告。サーバ配信情報のみならず、任意店舗の店舗配信情報を対象とすることも可能。)の配信料金見積り金額を算定することができる。さらに、配信サーバは、各配信制御装置からの各配信情報の配信実績(各配信端末に配信した実績でもよいし、各端末が提供した実績を受信した結果でもよい)を受信し、受信した配信実績に基づいて新たに配信する予定の配信情報の配信料金見積り金額を算定することができる。
また、かかる配信料金見積り金額の算定は、上述したように配信制御装置においても行うことができる。すなわち、配信制御装置は、配信量指定情報(各配信端末の設定したものでもよいし、配信制御装置の各配信端末に対して設定したものでもよいし、配信量指定情報が配信端末共通のものとすると配信制御装置が設定したものでもよい)に基づいて新たに配信する予定の配信情報(ニュース等のコンテンツや広告。当該店舗の店舗配信情報のみならず、サーバ配信情報や他の店舗の店舗配信情報を対象とすることも可能。)の配信料金見積り金額を算定することができる。さらに、配信制御装置は、各配信情報の配信実績(各配信端末に配信した実績でもよいし、各端末が提供した実績を受信した結果でもよい)に基づいて新たに配信する予定の配信情報の配信料金見積り金額を算定することができる。
ここで、ある店舗のみで配信する広告等の店舗配信情報について、当該店舗の配信制御装置が上記見積り計算サブルーチン(図32)の処理によって見積りを計算する場合には、例えば、店舗番号のkを端末番号のmとし、サーバ配信情報の情報番号iを端末配信情報の情報番号iとし、サーバ配信情報[i]が店舗[k]で配信する配信情報か否かの判定(ステップS836)で情報番号iの端末配信情報が端末[m]に送信する配信情報か否かを判定し、SUMの累算(ステップS837)で端末配信量指定情報[i][m]又は端末配信情報[i][m]の配信実績を累算し、見積広告料の累算(ステップS841及びS842)で加算する見積り中の“1端末基本料×端末数[k]”となっているところを“1端末基本料”とすればよい。また、上記(3)の配信量自体を増減させる変形例では、各配信情報の配信実績に基づいて同様に配信料金見積り金額を算定することが可能である。なお、配信サーバでは、上述したように店舗配信情報を新たに受け付けたときに識別番号を付与してデータベースに管理するので、その識別番号として1の店舗配信情報につき新たに上記見積り計算サブルーチン中の情報番号iに相当する識別番号を付与することとすれば、上述した配信サーバでの見積り計算サブルーチンの処理において店舗配信情報を取り扱うこともできる(配信サーバにおいて、実際に各店舗で配信される店舗配信情報の配信量指定情報や配信実績を反映させた見積り計算をしたり、店舗配信情報を見積り対象として配信料金見積り金額を算定したりすることもできる。)。
また、上記見積り計算サブルーチンにおける1端末基本料は、1端末当たりの一律の基本配信料金であり、所定の文字数の範囲内である配信情報等の配信料金を一律とするものであるが、これに限らず、例えば、配信情報の1文字毎に配信料金を計算するようにしてもよい。例えば、図32の見積り計算サブルーチンにおいて、各配信情報の文字数を累算していく累算値“SUM2”と各配信情報の文字数の平均値“AV2”を導入し、配信情報の1文字毎に設定される1端末当たりの基本配信料金を“1端末1文字基本料”とし、ステップS837で“SUM2←SUM2+店舗配信情報[k][i]の文字数”とし、ステップS839で“AV2←SUM2/cnt”とし、ステップS841で“見積広告料←見積広告料+1端末1文字基本料×端末数[k]×AV/契約最低値×属性毎の配信実績平均×AV2”とし、ステップS842で“見積広告料←見積広告料+1端末1文字基本料×端末数[k]×属性毎の配信実績平均×AV2”とする。これにより、配信情報の1文字毎に設定される基本配信料金に基づいた配信料金の見積りを計算することができる。
ここで、配信実績を配信情報の提供回数で表し、提供ないし配信の回数によって配信料金を計算する場合には、ステップS839で求められるAVが各店舗[k]における1配信情報当りの平均配信回数実績となるので、AVは、各店舗[k]の端末数[k]に比例した回数となっている。このため、ステップS840でAVとの比較対象とする契約最低値は、配信端末数(遊技台数)の異なる遊技ホールでは異なる数値となってしまう。そこで、配信実績を配信情報の提供回数で表す場合には、契約最低値を1配信端末当りの配信回数で表すものとし、図32中のいくつかのステップにおける処理を次のように変更してもよい。
ステップS839:
“AV←SUM/(cnt×端末数[k])”に変更
ステップS841:
“見積広告料←見積広告料+1端末基本料×端末数[k]×AV/契約最低値×見積対象配信情報の所属する属性毎の配信実績平均に対する配信実績補正率(例えば0.95)”に変更
ステップS842:
“見積広告料←見積広告料+1端末基本料×端末数[k]×見積対象配信情報の所属する属性毎の配信実績平均に対する配信実績補正率(例えば0.95)”に変更
このようにすれば、配信実績を配信情報の提供回数で表す場合に各遊技ホールの配信端末数が異なっていても見積り計算を行うことができる。見積対象配信情報の所属する属性毎の配信実績平均に対する配信実績補正率は、見積対象配信情報が属する属性の配信実績平均に対する補正率であり、例えば、見積対象配信情報と同属性の他の配信情報の配信実績等を勘案して適宜設定する。なお、配信実績を頻度等に換算し、各店舗毎に各配信情報の配信実績を配信端末数の異同によらない情報とすれば、このような処理の変更をしなくても各店舗の配信端末数が異なる場合に対応することは可能である。
さらに、上記見積り計算サブルーチンでは、見積り対象の配信情報を配信すべき量に対する店舗配信量指定情報ないし店舗配信実績によって見積広告料を評価するに当たり、ステップS840のように契約最低値を下回るかどうかで見積りの配信料金を減額したが、これに限らず、契約基準値を上回る分を多く、下回る分を少なく比例させて広告料金等の配信料金を設定するようにしてもよい。例えば、図32の見積り計算サブルーチンにおいて、ステップS839以降のステップS840及びS842を削除し、ステップS841を実行して見積広告料を計算するようにし、ステップS841での計算式を“見積広告料←見積広告料+1端末基本料×端末数[k]×AV/契約基準値×属性毎の配信実績平均”としてもよい。この場合の契約基準値は、例えば、広告依頼主候補等が予め指定したり、情報配信システムの運営者ないし管理者等が予め設定したりしてもよい。ただし、情報配信の料金設定は適宜定められる取決めであり、あらゆる料金体系が存在し得るので、具体的な見積り金額増減の評価や見積り計算の計算式等は、その料金設定ないし料金体系等に応じて適宜選定するものとしてもよい。
情報配信システムにおいては、このように配信量指定情報や配信実績に基づいて新たに配信する予定の配信情報の配信料金見積りが算定可能であり、さらに、上述したように頻度や実績(実際の配信量指定情報又は配信実績の平均値)を併せて提示することも可能なので、広告の適宜の増減を受け付け可能な場合、広告依頼者が広告を依頼するときや、広告中においても、広告料金と広告の頻度等を見積りや状況報告として提示することができる。また、店舗に設置した配信制御装置では、例えば、中央の配信サーバとは別個に、配信サーバからの配信量指定情報を変更し、表示装置の所有者の所有権に基づく強制的な情報量の制限をした範囲で、その店舗の近隣の商店ないし飲食店の広告等を当該店舗への来店客に提供することができ、かかる広告等についての広告料金と広告の頻度等を見積りや状況報告として提示することができる。
すなわち、情報配信システムによれば、遊技場での情報提供サービスを実施するに当たり、情報提供サービス中での広告を適宜増減することを受け付けると共に、広告依頼主が広告を依頼するときや広告の実施中等において、広告料金の見積りや広告の頻度等の状況報告を提示することができる。また、店舗側がサービス情報の店舗配信情報を強制的に配信情報に混入する場合、広告実施の頻度が下がって広告依頼主にとっては不満となることもあり得るが、かかる広告料金の見積りや広告の頻度等の状況報告を提示することができるので、広告依頼主が不満を持つような事態を未然に回避することもできる。
なお、配信料金の見積り算定においては、希望配信条件(所定期間当りの配信回数、配信する期間と配信回数、配信する地域、配信する店舗の特定、配信時間帯、大当りやカード挿入後等の特定遊技条件に限定等)を入力できるものとしてもよく、入力された希望配信条件に応じて配信料金見積り金額を算定することもできる。これについては、例えば、配信量指定情報計算サブルーチン(図33)において、設定された希望配信量指定情報をサーバ配信量指定情報[k][i]としているところ(ステップS855)を“サーバ配信量指定情報[k][i]=希望配信量指定情報(頻度の1/30等)×希望配信条件(補正値1.3等)×属性毎の配信量指定情報の平均”とし、希望配信条件に応じたサーバ配信量指定情報を計算することによって実現することもできる(店舗配信情報についても同様に配信条件に応じた店舗配信量指定情報を計算して見積り算定に用いることができる。)。ただし、この計算をする場合には、続く配信条件[k][i]の更新処理(ステップS856)は不要となる。
また、情報配信システムにおいては、遊技客等のニュースや広告等のコンテンツのジャンルに関する属性情報登録手段(管理装置の記憶手段等)を有し、登録した属性情報に基づいて選択される配信情報のみか、その配信情報をより多く配信することも可能である。属性に対応するジャンルの端末配信情報は、上記属性増量による端末配信量指定情報の増量によってより多く配信することが可能であるが(図36中のステップS927)、かかるジャンルの端末配信情報のみを配信する場合には、配信制御装置が受信した属性指定情報[i][m]に基づいて送信する端末配信情報を選定したり、属性増量をより多くして非属性減量を0としたりしてもよい(図36中のステップS926、S927及びS928等)。この場合、指定された属性に応じて端末配信量指定情報が計算され、その属性に応じた端末配信量指定情報によって表示配信情報の選定(図37中のステップSD38並びに図38中のステップSD47及びSD49)がなされ、配信実績がカウントアップされる(図37中のステップSD311、図38中のステップSD411)。したがって、属性指定の入力があったときには、その属性に応じた配信量指定情報や配信実績が見積り計算サブルーチンにおいて用いられることになるので、指定された属性に応じて配信料金見積り金額を算定することができる。
さらに、情報配信システムでは、見積広告料の計算で属性毎の配信実績平均や店舗配信量指定情報を参照しているので(図32中のステップS837、S841及びS842)、属性情報に基づく配信実績又は配信量指定情報の変更があっても(配信量指定情報は属性指定情報[i][m]によって変更され、それに応じて配信実績も変化する。)、その変更に応じた見積り金額を算定することが可能である。
見積り金額は、上述したように見積り対象の配信情報の文字数に応じて増減したり、配信条件(特に上記“地域指定op”等)に応じて増減したりすることも可能である。また、過去の各情報を配信サーバや配信制御装置で保存しておき、過去の状況に応じて見積りを計算することも可能である(例えば、1年前の12/15〜12/31分等の見積り計算を行うこともできる。)。
(14)広告費
配信端末は、端末配信情報を表示したときの配信金額情報のカウントアップにおいて、その表示をした時の配信端末における状況に応じた金額を配信金額情報としてカウントアップしている(図37中のステップSD312及び図38中のステップSD411)。これについては、上述したように表示時の状況に応じて適用する広告費を異なるものとすることによって実現しているが、かかる状況に応じて適用する広告費としては、次のようなものを採用している。
・遊技開始後所定時間経過前と後とで異なる広告費を適用して広告料金を集計する。
・遊技機近傍(パーソナルカウンタ、膳板、ランプ、台間機、椅子の着座センサ)に人体 検知センサを備え、人体検知前後で異なる広告費を適用して広告料金を集計する。
・カード挿入又は現金投入の前後で異なる広告費を適用して広告料金を集計する。
・遊技開始(遊技機ハンドルを触る、スロットレバーを叩く、アウト検出まで)の前後で 異なる広告費を適用して広告料金を集計する。
ここで、それぞれの広告費は、具体的には次のように設定するものとしてもよい。
・人体検知前後:人体検知までは人が周囲にいないので広告費を安くする(この人体検知 前の広告費を広告費Aとする。)。
・人体検知後からカード挿入又は現金投入まで:遊技客が現金等を掴み出す間であり忙し いので広告費を安くする(この人体検知後からカード挿入又は現金投入までの広告費を 広告費Bとする。)。
・カード挿入や現金投入から遊技開始まで:遊技客は遊技に集中するので広告費を安くす る(このカード挿入等から遊技開始までの広告費を広告費Cとする。)。
・遊技開始から所定時間まで:遊技客は遊技に集中するので広告費を安くする(この遊技 開始から所定時間までの広告費を広告費Dとする。)。
・所定時間経過後:所定時間経過後からは遊技客は遊技に集中しないので広告費を高くす る(この所定時間経過後の広告費を広告費Eとする。)。
・所定時間経過後の大当りから確変終了まで:大当りから確変終了までは遊技客は遊技に 集中するので広告費を安くする(この所定時間経過後の大当りから確変終了までの広告 費をFとする。)。
そして、例えば、広告費A〜広告費Fを“E>A>B、C、D、F”等とし、端末配信情報の表示時の配信端末における状況に応じて適切な広告料金が課されるようにする。また、カード挿入や現金投入の瞬間に表示された端末配信情報等については、特に高い広告費を設定するものとしてもよい。
このような状況に応じた広告費を適用するため、端末配信情報を表示した時の配信端末における状況を検知する種々の検知手段については既に説明してあるが、ここで改めて各検知手段により検知される状況を例示列挙すれば次の通りである。
・上記人体検知センサにより、遊技機近傍に遊技客等の人が来た状況(配信端末近傍の人 体の有無)が検知される。
・台間機のカード挿入や現金投入等の検知手段により、カード挿入や現金投入等の遊技媒 体の貸出しを受ける操作がなされたという状況が検知される。
・アウト信号を発生させたり、ハンドルないしスロットレバーのOFF状態からON状態 への変化を検知したりする遊技機の検知手段により、遊技客が遊技を開始した状況が検 知される。
・アウト信号の発生等からの計時をするカウンタ等の計時手段により、遊技開始から所定 時間が経過したという状況が検知される。
・大当り信号や確変信号を発生させる遊技機等の検知手段により、大当り後から確変終了 までの状況であることが検知される。
その他、タッチパネル画面へのタッチ操作の検知信号、台間機等の貸玉信号、勝玉数や各種ポイントの情報等も配信端末における状況を検知する検知手段の信号として利用可能である。さらに、配信制御装置側が遊技情報を基に所定の状況を検知することも可能である。また、検知手段としては、配信端末の人体検知センサ等の検知センサによって配信端末のみが検知プログラムで状況を検知することも可能であり、配信端末の人体検知センサ等の検知センサによる配信端末からの検知信号を配信制御装置が受けて配信制御装置側の検知プログラムで状況を検知することも可能であり、配信端末の人体検知センサ等の検知センサによる配信端末からの検知信号を配信制御装置以外の外部情報機器が受けて当該外部情報機器が検知プログラムで状況を検知することも可能である。
情報配信システムでは、このように人体検知センサによる人体検知、カード挿入ないし現金投入の検知、アウト信号の発生、ハンドルないしスロットレバーのON/OFF等に基づき、遊技機での遊技の状態等の配信端末における状況を検知し、それによって広告に接する者の状態を的確に把握しており、その状態に応じて広告効果に見合った広告料金を算定することが可能となっている。また、広告以外の配信情報についても同様に配信端末における状況を検知して配信情報に接する者の状態を的確に把握し、その状態に応じた配信料金を算定することが可能である。
(15)その他
情報配信システムにおける配信サーバと配信制御装置の間、及び配信制御装置と配信端末の間は、上記ネットワーク8や情報配信ネットワーク850のようなネットワーク等によって通信可能に接続されている。この接続を担うネットワーク等の電気通信回線は、有線でも無線でもよく、あるいは、ある部分は無線だが他の部分は有線であるような有線部分と無線部分が混在したものでもよい。情報配信システムにおける配信サーバと配信制御装置の間、及び配信制御装置と配信端末の間は、このような電気通信回線等によって有線又は無線で通信可能に接続可能になっている。
なお、以上の情報配信システムにおいて、配信サーバは、1ないし複数であってもよく、連動する複数のコンピュータであってもよく、複数の分散処理をするサーバからなるものであってもよい。配信制御装置は、1ないし連動する複数のコンピュータであってもよく、複数の分散処理をするサーバからなるものであってもよい。また、配信情報は、文字画像の情報のみならず他の画像の情報でもよく、さらには、音声情報でもよい。配信情報を音声情報とする場合には、各配信端末において音声による情報提供サービスが実施される。
(財務管理装置50)
次に、財務管理システムを構成する財務管理装置50について説明する。
財務管理装置50は、後述する動作説明の処理を規定したプログラムがインストールされたコンピュータ等によって構成され、所定の入力装置、情報処理装置、記憶装置、表示装置および通信インターフェース等を備えている。また、図1Bに示すように、財務管理装置50は、通信インターフェースを介して管理装置13と通信可能となっている。
ここで、入力装置は、キーボードやマウスなどのポインティング・デバイス等の入力手段で構成され、管理者等による文字入力や選択入力等を受け付けて情報処理装置へ供給する。
情報処理装置は、内部での種々の演算処理を実行するCPU等の演算手段、システム情報等が記憶されたROM等の不揮発性メモリや更新可能に情報を記憶するRAM等の半導体メモリで構成された記憶手段、および内部での種々の動作や外部との情報授受を司る制御手段等を有し、入力装置からの入力やインストールされたプログラムの内容等に応じて様々な情報処理を実行するものとなっており、後述の動作における財務処理を実施する中核を担う。
記憶装置は、インストールされたプログラムのファイルや種々のデータ・ファイル(例えばデータベース構造で種種のデータを管理しているデータベースのファイル)等の情報が格納されるハードディスク等の記憶手段で構成され、それらの情報を必要に応じて保持し続ける。
表示装置は、液晶ディスプレイ、CRTディスプレイ、プリンタ等の表示手段で構成され、情報処理装置による制御の下で所定の情報表示をする。
通信インターフェースは、通信回線や他の機器に接続するためのポートやモデム等によって構成され、管理装置13または配信制御装置90との間での情報通信を担う。
なお、前述した管理装置13または配信制御装置90に、この財務管理装置50の機能を備えるように構成してもよい。
次に、財務管理装置50の構成について具体的に説明する。
図49は、財務管理装置50の主要な構成を示す機能ブロック図である。また、図50は、財務管理装置50の動作を示すフローチャートである。
図49に示すように、財務管理装置50は、制御部1000と、入出力情報処理部1001と、財務情報管理部1002とを備えている。
制御部1000は、上記した情報処理装置、記憶装置および通信インターフェースによって実現される機能ブロックであり、主に情報処理装置の演算手段がROM、RAMおよび記憶装置に格納されたプログラムやデータ等を用いて各種の演算処理を実行する部分に係る。この制御部1000では、入出力情報処理部1001、財務情報管理部1002の各機部間の情報の出入力および管理装置13からの情報の出入力を制御している。また、情報配信ネットワーク1120に接続可能な場合には、情報配信ネットワーク1120を介するセンタサーバ1130や各遊技ホールの配信制御装置90、遊技ホール外の各店舗に備えられた店外端末装置(宅配用の店外端末装置を含む)1100との間の情報の出入力をも制御する(図1Aおよび図1B参照)。
入出力情報処理部1001は、上記した情報処理装置、入力装置および通信インターフェースによって実現される機能ブロックであり、管理装置13で管理する情報などの入出力処理を行う。また、入出力情報処理部1001は、入力装置によって入力された各種情報の出入力処理を行う。入力情報としては、管理装置13で管理されている、例えば、遊技データに基づく収入や出費を算出するための情報などが挙げられる。これらの情報については後に詳しく説明する。また、財務管理装置50で処理および算出された情報は、入出力情報処理部1001を介して管理装置13に出力される。また、入出力情報処理部1001は、財務管理装置50で処理および算出された、例えば、総勘定元帳の所定科目の総合計や、税務署に提出する決済報告書に添付する損益計算書、貸借対照表などの情報を、上記した表示装置などに出力する。また、入出力情報処理部1001は、ネットワーク8に接続され、ネットワーク8から情報を入力可能としてもよい。
財務情報管理部1002は、上記した記憶装置によって実現される機能ブロックであり、入出力情報処理部1001に入力された、管理装置13で管理されている、例えば、遊技データに基づく収入や出費を算出するための情報や財務管理装置50で処理および算出された情報された各種情報を記憶するものである。また、入力装置によって入力された各種情報を記憶するものである。
なお、ここでは、制御部1000が、ROM、RAMおよび記憶装置に格納された財務処理を実行するためのプログラムを用いて各種の演算処理を実行する場合について、主に説明するが、制御部1000が、ROM、RAMおよび記憶装置に財務処理を実行するためのプログラムが格納されていない構成とすることもできる。この場合には、ROM、RAMおよび記憶装置には、財務処理を実行するために必要な計算要素などの情報を、財務処理可能な形式で、他に備えられた財務処理機能を有する装置に出力するためのデータ集計処理を実行するためのプログラムが格納される。そして、集計された計算要素などの情報は、入出力情報処理部1001を介して他に備えられた財務処理機能を有する装置に出力される。なお、財務処理可能な形式に変換するのは、財務管理装置50で行ってもよいし、変換装置をさらに設けこの変換装置を介して出力することで認識可能な形式に変換してもよい。ここで、財務処理可能な形式で出力するとは、財務処理装置で認識可能な言語に書き換えて計算要素などの情報を出力し、かつ財務処理装置において計算要素などの情報を財務処理可能なように区分して出力することをいう。この計算要素などの情報を区分する方法として、例えば各情報にフラグ情報を備え、そのフラグ情報に基づいて区分可能とする方法などが挙げられるが、これに限定されるものではない。
(動作の説明)
次に、図50を参照して、財務管理装置50の動作について説明する。
まず、制御部1000は、入出力情報処理部1001からの情報に基づいて、イン入力情報またはアウト入力情報以外の入力情報があるか否かを判定する(ステップS1010)。
ここで、イン入力情報とは、管理装置13などからによる、収入を算出するための入力情報であり、具体的には、入金情報、返金情報、遊技機からの発射玉(アウトと呼ぶ)や投入メダル(INと呼ぶ)に関する情報、遊技機から排出された獲得遊技媒体(パチンコ玉はセーフと呼び、スロットマシンで使用するメダルはOUTと呼ぶ)に関する情報、計数玉数(貯玉数)情報、計数メダル数(貯メダル数)情報、貸玉数情報、貸メダル数情報などの情報をいう。また、アウト入力情報とは、管理装置13、景品管理機(POS)11、遊技ホール内に備えられた店外景品交換用端末装置22、遊技ホール外の各店舗に備えられた店外端末装置1100などからの出費を算出するための入力情報であり、具体的には、各景品仕入額、各景品払出数、各景品名、景品ID、引落貯数および仮払消費税などの景品管理機(POS)11からの情報、ホール外店景品名、ホール外景品ID、ホール外景品の価格、引落有価価値および仮払消費税などの店外景品交換用端末装置22や店外端末装置1100からの情報、宅配景品名、宅配景品ID、宅配景品価格、引落有価価値、宅配料金および仮払消費税などの宅配用端末装置からの情報などの情報をいう。
ステップS1010の判定で、イン入力情報またはアウト入力情報以外の入力情報があると判定した場合(ステップS1010のYes)には、制御部1000は、財務処理を行う決算日の情報が、入出力情報処理部1001などに予め入力されている場合には財務情報管理部1002からの情報に基づいて、財務処理を行う決算日の情報を入力する(ステップS1011)。ここで、決算日の情報が入力されていない場合には、制御部1000は、例えば、入出力情報処理部1001を介してモニタなどの上記した表示装置に「決算日を入力してください。」などの表示をさせるための情報を出力する。なお、決済は、1期(1年間)に限らず、例えば、1/4期(3ヶ月間)、1/2期(6ヶ月間)などに対応して財務処理を実行することもできる。したがって、入力される決済日は、1期に対応する日に限らず、1/4期、1/2期などに対応する日が入力されても財務処理を実行するように設定することができる。
続いて、制御部1000は、入出力情報処理部1001からの情報に基づいて、本日、すなわち、イン入力情報またはアウト入力情報以外の情報が入力された日を入力する(ステップS1012)。
続いて、入出力情報処理部1001を介して上記した入力装置からの総勘定元帳の各種科目に係る情報を入力し、制御部1000は、その情報を識別するためのヘッダ情報(情報種別の識別情報)に基づいて予め記憶された総勘定元帳の各科目毎に区分および仕分けし履歴情報及び所定期間の集計情報として、財務情報管理部1002に記憶する(ステップS1013)。
この総勘定元帳の科目として、例えば、期首景品棚卸高(BSの資産減少)、設備の減価償却費(PLの収益減少)、仕入高(PLの収益が減少)、通勤費(PLの収益減少)、給与および報酬(PLの収益減少)、福利厚生費(PLの収益減少)、旅費交通費(PLの収益減少)、通信費(PLの収益減少)、荷造運賃(PLの収益減少)、広告宣伝費(PLの収益減少)、交際費(PLの収益減少)、会議費(PLの収益減少)、水道光熱費(PLの収益減少)、消耗事務用品費(PLの収益減少)、租税公課(PLの収益減少)、図書費(PLの収益減少)、支払手数料(PLの収益減少)、諸会費(PLの収益減少)、賃貸料(PLの収益減少)、修繕費(PLの収益減少)、印刷費(PLの収益減少)、備品費(PLの収益減少)、地代家賃(PLの収益減少)、消耗備品費(PLの収益減少)、雑費(PLの収益減少)、支払利息割引料(PLの収益減少)、創立費償却(PLの収益減少)、雑損失(PLの収益減少)、固定資産除去損(PLの収益減少)、源泉所得税(PLの収益減少)、法人税・住民税(PLの収益減少)、売上額(PLの収益増加)、期末景品棚卸高(BSの資産増加)、受取利息(PLの収益増加)、雑収入(PLの収益増加)、固定資産売却益(PLの収益増加)、預り商品の発生(BSの負債増加)、銀行から引き落として手元にある現金(BSの資産増加)、銀行口座からの入金(BSの資産増加))、期末商品棚卸高(BSの資産増加)、他者立替金に対する支払(BSの資産増加)、未収金の発生(BSの資産増加)、前払費用の支払(BSの資産増加)、未払金の支払(BSの負債の増加)、遊技機工具機械器具設備の導入(BSの資産増加、但し10万円以下の備品の場合PLの収益減少)、電話加入権や貸借権などの権利登録費(BSの資産増加)、創立費の発生(資産の増加)、支払手形決済(負債の減少)、買掛金の決済(負債の減少)、借入金の決済(負債の減少)、預り商品の返却(再プレーや景品交換による貯玉や貯メダルの減少)(負債の減少)、預り金の返金(負債の減少)、資本金の減少(BSの資産減少)、仮払消費税(後程仮受消費税と相殺して実支払い額を算出するためのもの)(資産の増加)、手元現金の支出(資産の減少)、銀行口座からの出金(資産の減少)、期首商品棚卸高の減少(BSの資産減少)、他者による立替金回収(資産の減少)、未収金の回収(資産の減少)、前払費用の振替(資産の減少)、未払金(税や仕入代金など)の発生(負債の増加)、遊技機工具機械器具設備の廃棄(BSの資産減少)、電話加入権や貸借権などの権利の消滅または売却(BSの資産減少)、創立費の償却(PLの収益減少)、支払手形発行(負債の増加)、買掛金(負債の増加)、借入金(負債の増加)、預り商品の発生(貯玉数や貯メダル数を通常の負債として預る場合に該当)(負債の増加)、預り金の発生(負債の増加)、資本金の増加(BSの純資産の増加)、仮受消費税(後程仮払消費税と相殺して実支払い額を算出するためのもの)(負債の増加)などが挙げられ、税法上の区分に従って括弧内の文言の通り計算されて財務諸表(PL:損益計算書、BS:貸借対照表、賃借対照表、損益計算書、剰余金計算書、剰余金処分計算書、付属明細表)を出力する。これらの科目名称は適宜変更可能であり、新規の科目を追加可能である。
続いて、制御部1000は、入出力情報処理部1001からの情報に基づいて、イン入力情報またはアウト入力情報が入力されたか否かを判定する(ステップS1014)。また、前述したステップS1010の判定で、イン入力情報またはアウト入力情報以外の入力情報がないと判定した場合(ステップS1010のNo)にも、このステップS1014の処理を実行する。
ステップS1014の判定で、イン入力情報またはアウト入力情報が入力されていないと判定した場合(ステップS1014のNo)には、ステップS1022の処理を実行する。
一方、ステップS1012の判定で、イン入力情報またはアウト入力情報が入力されたと判定した場合(ステップS1014のYes)には、制御部1000は、通信インターフェースを介して、イン入力情報またはアウト入力情報を入力し、ヘッダ情報に基づいて、予め記憶された総勘定元帳の各科目毎に区分および仕分けし履歴情報及び所定期間の集計情報として、財務情報管理部1002に記憶させる(ステップS1015、ステップS1016)。
続いて、制御部1000は、財務情報管理部1002に記憶された情報に基づいて、売上高を算出し、財務情報管理部1002に記憶する(ステップS1017)。売上高は、遊技客が遊技に使用した金額に対応する売上高および/または遊技データに基づく計算要素に基づいて算出される。具体的には、例えば、遊技客が入金した入金額、遊技客が入金した入金額から精算機によって返金した返金額を差し引いた額、遊技客が入金した入金額から、精算機によって返金した返金額と貯留されている遊技媒体の貯数に該遊技媒体の1個当りの単価を乗じた額との合計額を差し引いた額、遊技機への遊技媒体の投入数に該遊技媒体の1個当りの単価を乗じた額、遊技客に貸し出した遊技媒体数に該遊技媒体の1個当りの単価を乗じた額などを売上高とすることができ、適宜に選択可能である。また、これらの売上高は、収益が増加する方向に財務処理可能に集計され記憶されている。
続いて、制御部1000は、財務情報管理部1002に記憶された情報に基づいて、仮受消費税を算出する(ステップS1018)。ここで、仮受消費税とは、内税として入金した金額である。
続いて、制御部1000は、ステップS1015およびステップS1016において入力された情報に基づいて、売上高、仕入高、仮受消費税、仮払消費税、イン入力情報、アウト入力情報などの所定期間の合計額を集計する(ステップS1019)。なお、所定期間として、例えば、前回の決算日以降から今回の決算日まで(1期)、月ごと、1/4期ごと、1/2ごとなどの期間が挙げられる。なお、仮払消費税とは内税として支払った金額である。
ここで、仕入高は、遊技客が得た獲得遊技媒体と交換に遊技客に払い出す景品の仕入れた金額に対応する仕入高および/または該仕入高を算出する計算要素に基づいて算出される。具体的には、例えば、景品の払い出し数に景品の仕入単価を乗じた額、景品の仕入れ数に景品の仕入単価を乗じた額、遊技機へ排出された遊技媒体数から遊技機へ投入された遊技媒体数を差し引いた値に該遊技媒体の1個当りの単価を乗じた額、および計数機で計数された遊技媒体数に該遊技媒体の1個当りの単価を乗じた額などを仕入高とする。また、これらの仕入高は、収益が減少する方向に財務処理可能に集計され記憶されている。また、上記した、売上高を算出するための、遊技客が遊技に使用した金額に対応する売上高および/または遊技データに基づく計算要素、および仕入高を計算するための、遊技客が得た獲得遊技媒体と交換に遊技客に払い出す景品の仕入れた金額に対応する仕入高および/または該仕入高を算出する計算要素の少なくとも一方のに係る情報を、管理装置13などの外部の装置から入出力情報処理部1001を介して入力される。勿論、双方を管理装置13などの外部の装置から入力してもよい。
続いて、制御部1000は、ステップS1019で集計された所定期間ごとの合計額を財務情報管理部1002に記憶させる(ステップS1020)。
続いて、制御部1000は、売上高、仕入高、仮受消費税、仮払消費税を、それぞれのヘッダ情報に基づいて、予め記憶された総勘定元帳の各科目毎に区分および仕分けし履歴情報及び所定期間の集計情報として、総勘定元帳を出力可能な情報を財務情報管理部1002に記憶させる(ステップS1021)。ここで、総勘定元帳を出力可能な情報とは、例えば、総勘定元帳の各科目ごとに記載される履歴情報や各科目ごとの合計額などの集計情報をいう。また、例えば、遊技ホール内において交換される景品の入出庫処理、遊技ホール外の店舗における、景品交換処理または景品引き渡し処理のそれぞれの処理に対応した財務管理処理を実行することもでき、さらにそれぞれの処理に対応した上記したステップS1021における処理を実行することもできる。ここで、遊技ホール外の店舗における景品交換処理とは、遊技ホール外の店舗において、例えば、遊技客が獲得した遊技媒体数である貯数から選択した景品に対応する遊技媒体数を減じて景品を引き渡す処理である。また、遊技ホール外の店舗における景品引き渡し処理とは、遊技ホール内において、例えば、遊技客が獲得した遊技媒体数である貯数から選択した景品に対応する遊技媒体数を減じ、遊技ホール外の店舗において遊技客が選択した景品を引き渡す処理である。なお、遊技ホール外の店舗における景品交換処理が禁止されている地域では、入出庫処理および遊技ホール外の店舗における景品引き渡し処理が実行されるよう、遊技ホール外の店舗における景品交換処理、遊技ホール外の店舗における景品引き渡し処理のうち適宜に選択され、店外景品交換用端末装置22、店外端末装置1100、センタサーバ1130からなるシステムを設定可能である。一例として、センタサーバ1130において遊技ホール毎に遊技ホール外の店舗における景品交換処理、遊技ホール外の店舗における景品引き渡し処理のうち適宜に選択して記憶させ、店外端末装置1100が、朝一番の電源ON時や、閉店時の電源OFF、定期的にセンタサーバ1130より指示を受けて遊技ホール外の店舗における景品交換処理、遊技ホール外の店舗における景品引き渡し処理のいずれかが設定される。また、1つの総勘定元帳に対して、1つまたは複数の出力可能な情報を備えてもよく、それぞれの出力可能な情報は、書き換え可能であることが好ましい。
続いて、制御部1000は、入出力情報処理部1001からの情報に基づいて、総勘定元帳、損益計算書、貸借対照表などを出力する決算指示が入力された否かを判定する(ステップS1022)。この決算指示は、例えば、キーボード、マウスなどの入力装置によって店員などが画面表示される決算指示ボタンを選択して入力した情報である。
ステップS1022の判定で、決算指示が入力されたと判定した場合(ステップS1022のYes)には、続いて、制御部1000は、財務処理を行う決算期間の情報が、入出力情報処理部1001などに予め入力されている場合には財務情報管理部1002からの情報に基づいて、財務処理を行う決算期間の情報を入力する(ステップS1023)。一方、決算期間の情報が入力されていない場合には、制御部1000は、例えば、入出力情報処理部1001を介してモニタなどの表示装置に「決算期間を入力してください。」などの表示をさせるための情報を出力する。ここで、決算期間とは、決算処理を行う期間のことであり、例えば、ステップS1011において決算日を1期としても、実際に財務管理を始めた日が7月4日などの通常の1期の開始日である4月1日でない場合には、決算期間として、2005年7月4日〜2006年3月31日が入力される。
一方、ステップS1022の判定で、決済情報が入力されていないと判定した場合(ステップS1022のNo)には、続いて、制御部1000は、入出力情報処理部1001からの情報に基づいて、キーボード、マウスなどの入力装置によって定期財務状況診断を行うための要求がされたか否かを判定する(ステップS1024)。
ステップS1024の判定で、定期財務状況診断を行うための要求がされていないと判定した場合(ステップS1024のNo)には、続いて、制御部1000は、入出力情報処理部1001からの情報に基づいて、キーボード、マウスなどの入力装置によって総勘定元帳を出力するための要求がされたか否かを判定する(ステップS1025)。
ステップS1025の判定で、総勘定元帳を出力するための要求がされていないと判定した場合(ステップS1025のNo)には、リターンし、再度ステップS1010からの処理を実行する。
一方、ステップS1025の判定で、総勘定元帳を出力するための要求がされたと判定した場合(ステップS1025のYes)には、例えば、入出力情報処理部1001を介してモニタなどの表示装置に総勘定元帳の情報を出力し、画面表示する(ステップS1026)。ここで、図50Aに総勘定元帳における売上高を表示した一例、図50Bに総勘定元帳における仕入高を表示した一例、図50Cに総勘定元帳における修繕費を表示した一例を示す。ステップS1026の処理によって、モニタなどの表示装置に、図50A〜図50Cに示すような所定期間毎における各科目毎の総勘定元帳を表示することができる。
続いて、キーボード、マウスなどの入力装置からの要求によって、各総勘定元帳の各科目ごとの履歴情報や集計結果を、例えば、入出力情報処理部1001を介してモニタなどの表示装置に出力する(ステップS1027)。
続いて、入出力情報処理部1001からの情報に基づいて、キーボード、マウスなどの入力装置によって総勘定元帳などの記載の訂正要求が入力された否かを判定する(ステップS1028)。
ステップS1028の判定で、総勘定元帳の個々の金額についての訂正要求が入力されていないと判定した場合(ステップS1028のNo)には、リターンし、再度ステップS1010からの処理を実行する。なお、この場合には、入出力情報処理部1001を介して出力された総勘定元帳の情報が確定し、この総勘定元帳の情報をモニタ以外にも、表示装置であるプリンタやハードディスクなどの記憶装置に出力することができる。
一方、ステップS1028の判定で、総勘定元帳の個々の金額についてのなどの記載の訂正要求が入力されたと判定した場合(ステップS1028のYes)には、制御部1000は、ステップS1021において、財務情報管理部1002に記憶された総勘定元帳を出力可能な情報を訂正要求情報に基づいて書き換え、書き換えた情報を財務情報管理部1002に記憶させる(ステップS1029)。
ステップS1024の判定で、定期財務状況診断を行うための要求がされたと判定した場合(ステップS1024のYes)またはステップS1023の処理後、ステップS1023で入力された決済期間、およびステップS1019において所定期間の合計額を集計されてステップS1021において仕分け(総勘定元帳の各科目への分類)された、財務情報管理部1002に記憶された情報に基づいて、損益計算書の収益増加する方向の積算額である収益勘定の残高の積算額、損益計算書の収益が減少する方向の積算額である費用勘定の残高の積算額を算出する(ステップS1030)。さらに、貸借対照表の貸方であり、資産が減少する方向の積算額である負債勘定の残高や資本勘定の残高の積算額、貸借対照表の借方であり、資産が増加する方向の積算額である資産勘定の残高の積算額を算出する(ステップS1030)。これらの損益計算書や貸借対照表を出力可能に算出された積算額などの情報は、財務情報管理部1002に記憶される。
続いて、ステップS1022の判定で決算処理を選択し、かつ定期財務状況判断を実行する処理を補うために、再度、制御部1000は、入出力情報処理部1001からの情報に基づいて、キーボード、マウスなどの入力装置によって定期財務状況診断を行うための要求がされたか否かを判定する(ステップS1031)。
ステップS1031の判定で、定期財務状況診断を行うための要求がされていないと判定した場合(ステップS1031のNo)には、財務情報管理部1002に記憶された損益計算書や貸借対照表を出力可能な情報に基づいて損益計算書や貸借対照表を、例えば、入出力情報処理部1001を介してモニタやプリンタなどの表示装置やハードディスクなどの記憶装置に出力する(ステップS1032)。
ここで、例えば、上記した総勘定元帳のように、損益計算書や貸借対照表を、一旦、例えば、入出力情報処理部1001を介してモニタなどの表示装置に出力し、画面表示して、損益計算書や貸借対照表の内容の訂正を可能としてもよい。この際、訂正された損益計算書や貸借対照表の情報は、財務情報管理部1002に記憶された損益計算書や貸借対照表を出力可能な情報と書き換えられ、書き換えた情報が財務情報管理部1002に記憶される。なお、ステップS1015、ステップS1016で入力されて仕分けされたイン入力情報、アウト入力情報についても、それぞれ例えば、台間機からの売上情報を送信する配線がはずれていたとか、発射球数をカウントするアウトメータの故障とか、セーフ玉のもれがあるので修正可能とし、さらに景品払出機の故障により、所定数より多くの景品を排出してしまうこともあるので修正可能とする。
一方、ステップS1031の判定で、定期財務状況診断を行うための要求がされたと判定した場合(ステップS1031のYes)には、定期財務状況診断を実行する(ステップS1033)。
ここで、定期財務状況診断について説明する。この定期財務状況診断では、損益の積算額、資産から負債と資本の積算額を引いた額、必要証拠金の3つのパラメータを用いて表された関係から、損益の積算額、資産から負債と資本の積算額を引いた額に基づいて必要証拠金が算出される。なお、損益の積算額は、前期からの繰り越し分も加味されて定期財務状況診断が実行される。また、必要証拠金とは、取引結果が損失で終わった時に取引相手に対して清算する時に支払うべき資金のことである。
続いて、ステップS1033において算出された必要証拠金の情報は、入出力情報処理部1001を介して、モニタなどの表示装置や他の接続手段になどに出力される(ステップS1034)。ステップS1034の処理後、リターンし、再度ステップS1010からの処理を実行する。
上記した財務管理装置50によれば、管理装置13、景品管理機(POS)11、店外景品交換用端末装置22、店外端末装置1100などからの情報に基づいて、財務処理を実行し、自動的に、総勘定元帳の所定科目の総合計や、税務署に提出する決済報告書に添付する損益計算書、貸借対照表、及び税務署に提出する全ての書類などの情報を出力して印刷可能でり、このようにして得ることができる。これによって、任意の期間における財務処理を容易に行なうことができる。さらに、損益の積算額、資産から負債と資本の積算額を引いた額、必要証拠金の3つのパラメータを用いて表された関係から算出された必要証拠金に基づいて、遊技ホールにおける定期財務状況診断を実行することができる。これによって、常時遊技ホールの経営状況を把握することができる。また、ステップS1015、ステップS1016で入力して仕分けしたイン入力情報(パチンコホールにおける売上に関する情報)、アウト入力情報(パチンコホールにおける景品払出に関する情報)は、パチンコホールにおいて、毎日の客の入りや仕入れた景品価格の変動が大きいので、遊技ホールより通信回線を利用して自動的入力されるので、手入力する手間を大幅に省ける。特に、景品管理機(POS)11に手入力される景品の仕入数と仕入額は激しく景品価格が変動するので、特に景品管理機(POS)11に手入力すれば、決算時に再び繰り返して手入力する手間が省けるので、非常に作業効率が改善し、税理士に支払う手数料も必要なくなる。
(店外景品交換用端末装置22)
次に、店外景品交換用端末装置22について図を参照して説明する。
図51は、店外景品交換用端末装置22の表面を示す平面図である。まず、図51を参照して、店外景品交換用端末装置22の主な構成について説明する。
店外景品交換用端末装置22は、遊技機などの大当り情報や払い出した遊技媒体数の情報などを表示するデータ公開機としての機能と、少なくても獲得した遊技媒体数である貯数に基づいて景品交換に係る処理を行う景品交換装置としての機能を有している。なお、ここでは、上記したように店外景品交換用端末装置22にデータ公開機としての機能を備えた一例を示すが、データ公開機としての機能を備えなくてもよい。また、店外景品交換用端末装置22は、後述するが、例えば、遊技ホール外の店舗において引き取り可能な景品の中から遊技客が景品を選択し、その選択した景品に係る情報などを表示した発行物1260、1261、1262を発行する。また、店外景品交換用端末装置22において、遊技客が景品処理に係る条件を設定することもできる。また、図1Bに示すように、店外景品交換用端末装置22はネットワーク8を介して遊技ホールに備えられた各機器と通信可能に接続されている。
図51に示すように、店外景品交換用端末装置22の正面には、情報を表示する表示装置1200と、計数機9で発行されたレシートを挿入するレシート挿入口1201と、各種カードを挿入するカード挿入口1202と、紙幣を挿入して排出する紙幣挿入口1203と、景品交換に係る情報が表示された発行物1260、1261、1262を発行する発行物排出口1204と、遊技客を認証するための情報を入力する認証情報入力装置1205とを備えている。
表示装置1200は、後述する制御装置による制御の下で、景品交換に係る処理を行なう際の所定の情報の表示を行うとともに、前述した情報配信システムによる配信情報の表示を行う表示手段である。この表示装置1200は、タッチパネル式EL(Electro Luminescence)ディスプレイ等によって構成されたタッチパネルを有する表示手段を備えている。この表示装置1200において、表示内容に対応してタッチパネルに配置される種々の操作キーにおいて遊技客等のタッチ操作を受け付ける。このタッチ操作によるキー操作入力を検知して入力するとともに、操作キー以外の任意的なタッチ操作(操作対象の表示を特定せず、単に表示画面中の任意領域に触れるだけのタッチ操作)も受け付け、その任意的なタッチ操作による操作入力も検知して入力する。したがって、表示装置1200は、入力装置としての機能も兼ね備えている。
また、表示装置1200では、景品交換に係る処理に伴う遊技客等のタッチ操作に応じた情報の表示以外にも、例えば、上記したように情報配信システムによる配信情報を、例えばテロップ表示することもできる。テロップ表示される内容として、例えば、新たに交換可能な景品が登録された場合におけるその景品に係る情報、交換可能な景品の値下げに係る情報、遊技客の好みの景品に係る情報などを含む前述した情報配信システムにおいて説明した情報などが挙げられる。なお、遊技客の好みの景品に係る情報は、例えば、店外景品交換用端末装置22において遊技客によって登録されても、遊技客の景品の交換履歴に基づいて店外景品交換用端末装置22や管理装置13などが判定して、カード挿入口1202に挿入された会員用ICカード30から読み取った会員IDに対応してセンタサーバ1130のデータベースに登録してもよい。
レシート挿入口1201は、計数機9で発行された獲得した遊技媒体数などを示すバーコード情報が表示されたレシートを挿入する部分であり、内部にはそのバーコード情報を読み取るバーコードリーダなどの情報読取装置が備えられている。
カード挿入口1202は、ICカードや磁気カードなどを挿入する部分であり、内部には、各カードに記憶された情報を少なくとも読み取る情報読取装置が備えられている。この情報読取装置として具体的にはリーダライタなどが用いられる。カード挿入口1202から挿入されるカードとして、例えば、会員IC用ICカード30、非会員IC用ICカード31、電子マネーカード、キャッシュカード、クレジットカードなどが挙げられ、使用可能なカードに対応した情報読取装置が備えられる。また、情報読取装置としてリーダライタを用いることで、例えば、会員IC用ICカード30、非会員IC用ICカード31、電子マネーカードなどに、景品交換処理後の情報を書き込むことができる。
また、例えば、挿入されたカードが会員IC用ICカード30の場合には、カード挿入口1202の内部に備えられた認証情報付加手段によって、認証情報入力装置1205によって入力された遊技客の顔写真などの遊技客を認証するための認証情報を会員IC用ICカード30の認証情報表示部30cに書き換え可能に表示して排出する。この認証情報付加手段として、リライタブルの表示方式を用いた印字表示装置であって、例えばロイコ、白濁などの所定の塗料に熱を加えて表示を消去して書き換える印字表示装置などが使用される。
紙幣挿入口1203は、紙幣を挿入する挿入口であり、内部には各紙幣に対応できるコンパクトサイズの紙幣識別装置が備えられている。なお、紙幣挿入口1203から受付可能な紙幣を限定してもよい。
発行物排出口1204は、後述するが、図62〜図64に示すような、景品交換に係る情報が表示された発行物1260、1261、1262を排出する排出口であり、内部には発行物に所定の情報を表示するプリンタなどの表示装置が備えられている。また、認証情報入力装置1205によって入力された遊技客の顔写真などの遊技客を認証するための認証情報を、この表示装置よって発行物に表示して発行物1260、1261、1262を排出することもできる。ここで、発行物1260、1261、1262は、特に限定されるものではないが、例えば紙などで構成される。
認証情報入力装置1205は、遊技客を認証するための情報を入力するもので、例えば遊技客の顔写真を入力する小型カメラなどで構成される。この認証情報入力装置1205によって入力された遊技客の顔写真は、上記した会員IC用ICカード30や発行物1260、1261に表示され、遊技客を認証するために使用される。
なお、上記した各構成装置は、店外景品交換用端末装置22内に備えられた制御装置によってネットワーク8に接続された各構成装置間の信号の出入力が制御されている。また、制御装置は、ネットワーク8を介する管理装置13や配信制御装置90との間の信号の出入力も制御している。この制御装置は、演算装置(CPU)、読み出し専用メモリ(ROM)やランダムアクセスメモリ(RAM)、その他必要に応じて情報を保持し続ける半導体メモリ等の記憶手段から主に構成され、CPUでは、そのROMやRAM等の記憶手段に格納されたプログラムやデータなどを用いて各種の演算処理を実行する。
ここで、ROMやRAM等の記憶手段に格納されたプログラムには、管理装置13や配信制御装置90を介してセンタサーバ1130からの情報を処理する処理動作および景品交換に係る処理動作に加え、前述した情報配信システムによる情報配信を実施するための処理動作が規定されたプログラムが含まれており、そのプログラムに従って制御装置が各処理を実行するようになっている。
また、店外景品交換用端末装置22は、ネットワーク8に接続するためのポートやモデム等によって構成される通信インターフェースを備えている。また、店外景品交換用端末装置22は、インストールされたプログラムのファイルや種々のデータ・ファイル(例えばデータベース構造で種種のデータを管理しているデータベースのファイル)やセンタサーバ1130などからの各種情報が格納されるハードディスク等の記憶装置を備え、それらの情報を必要に応じて保持し続ける。
次に、店外景品交換用端末装置22の具体的な構成および動作について図52〜図64を参照して説明する。
図52は、店外景品交換用端末装置22の主要な構成を示す機能ブロック図である。図53は、店外景品交換用端末装置22の動作を示すフローチャートである。図54〜図64は、店外景品交換用端末装置22の表示装置1200に表示される表示内容の一例を説明するための図である。
図52に示すように、店外景品交換用端末装置22は、制御部1210と、入出力情報処理部1211と、カード処理部1212と、レシート処理部1213と、発行物処理部1214と、景品交換情報管理部1215と、紙幣処理部1216とを備えている。
制御部1210は、上記した制御装置、記憶装置および通信インターフェースによって実現される機能ブロックであり、主に制御装置の演算手段がROM、RAMおよび記憶手段に格納されたプログラムやデータ等を用いて各種の演算処理を実行する部分に係る。この制御部1210では、入出力情報処理部1211と、カード処理部1212と、レシート処理部1213と、発行物処理部1214と、景品交換情報管理部1215と、紙幣処理部1216との各機部間の情報の出入力および管理装置13、配信制御装置90、遊技ホールに備えられた各機器からの情報の出入力を制御している。
入出力情報処理部1211は、上記した制御装置および通信インターフェースによって実現される機能ブロックであり、管理装置13、配信制御装置90、遊技ホールに備えられた各機器からの情報の入出力処理を行う。入力情報としては、例えば、管理装置13で管理されている遊技データに係る情報、センタサーバ1130からの景品交換に係る情報、遊技ホールに備えられた各機器からの遊技データに係る情報などが挙げられる。管理装置13で管理されている遊技データに係る情報としては、例えば、遊技客が獲得した遊技媒体数である貯数などの情報が挙げられる。
なお、この貯数などの情報は、センタサーバ1130で管理されてもよい。また、センタサーバ1130からの景品交換に係る情報としては、例えば、遊技ホール外の店舗などによって登録された景品交換可能な景品の情報、新規に登録された景品交換可能な景品の情報、景品交換可能な景品の値下げに関する情報、遊技ホール外の店舗において景品交換に係る処理が可能であるか否かの情報などが挙げられる。また、遊技ホールに備えられた各機器からの遊技データに係る情報としては、例えば、計数機で計数された遊技媒体数の情報などが挙げられる。また、データ公開機としての機能をも備えるため、管理装置13で管理されている遊技データに係る情報としては、各遊技機の大当り回数や払い出された遊技媒体数などの情報が挙げられる。この遊技ホールに備えられた各機器からの遊技データに係る情報は管理装置13から入力するようにしてもよい。なお、上記した各種情報は、一例を示したものであり、これらに限定されるものではなく、以後の説明において詳しく説明する。
また、店外景品交換用端末装置22で処理された情報は、入出力情報処理部1211を介して管理装置13および/または配信制御装置90に出力され、さらにセンタサーバ1130に出力される。
カード処理部1212は、上記した情報読取装置、認証情報入力装置1205、印字表示装置および表示装置1200によって実現される機能ブロックであり、カード挿入口1202から挿入されたカードからの情報の読み取り、遊技客の認証情報のカードへの表示、表示装置1200から入力された情報などに基づくカードに記憶された情報の処理などを実行する。
レシート処理部1213は、上記した情報読取装置によって実現される機能ブロックであり、レシート挿入口1201から挿入されたレシートからの情報の読み取りなどを実行する。レシートにはバーコードが記載され、バーコードリーダによって読み取りされる。
発行物処理部1214は、上記した情報読取装置、認証情報入力装置1205、印字表示装置および表示装置1200によって実現される機能ブロックであり、景品交換に係る情報が表示された発行物1260、1261、1262を発行する処理などを実行する。
景品交換情報管理部1215は、上記した記憶装置によって実現される機能ブロックであり、入出力情報処理部1211に入力された、管理装置13、配信制御装置90、遊技ホールに備えられた各機器からの情報や、店外景品交換用端末装置22で処理した景品交換に係る情報を記憶する。
紙幣処理部1216は、上記した紙幣識別装置によって実現される機能ブロックであり、紙幣挿入口1203から挿入された紙幣を識別する処理を実行する。
(動作の説明)
次に、図53〜図64を参照して、店外景品交換用端末装置22の動作について説明する。
図53は、制御部1210によって実行される店外景品交換用端末装置22でのメインルーチンのフローチャートを示しており、そのプログラムが制御部1210の記憶手段に格納され、スタートからリターンまでの処理を制御部1210が0.01ms等の時間で実行する高速処理動作を繰り返すものとなっている。このメインルーチンでは、まず、店外景品交換用端末装置22において配信制御装置90からネットワーク8を介して端末配信情報[i][m]、端末配信量指定情報[i][m]及び端末配信条件[i][m]を受信する(ステップSD1)。
ここで、端末配信情報[i][m]とは、前述した情報配信システムにおいて情報配信先の端末に配信するニュース、天気予報、広告、遊技ホールのサービス情報、遊技ホールや遊技ホール外の店舗における景品の登録情報や値下げ情報、外部通信網1150を介して入力された情報などの配信情報(情報配信システムでは、テロップとして表示される文字情報を配信情報の一例として取り扱う)であり、その配信情報の番号ないし数を[i]で表し、配信先の端末を予め割り当てた端末番号の[m]で表している。すなわち、店外景品交換用端末装置22は、ネットワーク8上の第m番目の端末として、配信制御装置90から端末配信情報[1][m]〜端末配信情報[i][m]のi個の配信情報を受信するとともに、それらの配信情報にそれぞれ対応する端末配信量指定情報[1][m]〜端末配信量指定情報[i][m]と端末配信条件[1][m]〜端末配信条件[i][m]を受信する。端末配信量指定情報[i][m]とは、それぞれ対応する端末配信情報[i][m]を端末において表示させる量(所定期間中の表示量を示す表示の頻度、表示量自体等)を指定する情報であり、端末配信条件[i][m]とは、それぞれ対応する端末配信情報[i][m]を端末において表示させる条件を示す情報である。
店外景品交換用端末装置22においては、これらの情報を受信した後に、ネットワーク8を介して各端末配信情報[i][m]の配信実績と各端末配信情報[i][m]の配信料金を配信制御装置90に送信する(ステップSD2)。ここにいう配信実績とは、第m番目の端末である店外景品交換用端末装置22において各端末配信情報[i][m]を表示装置1200に表示した実績を示す情報であり、前述した配信情報の表示に関する処理においてカウントされ、そのカウントされた配信実績に応じて配信料金もカウントされることになる(前述した常時表示サブルーチン、配信条件表示サブルーチンにて集計される)。
なお、以上のステップSD1およびステップSD2で送受信される端末配信情報[i][m]、端末配信量指定情報[i][m]、端末配信条件[i][m]、各端末配信情報[i][m]の配信実績、及び各端末配信情報[i][m]の配信料金については、前述した情報配信システム全体の説明において具体的内容を説明したのでここでは省略する。遊技ホール管理システム全体1Aや遊技ホール管理システム1Bにおいては、以下に説明するようにネットワーク8に接続された他の機器も同様に端末配信情報[i][m]等の送受信をするが、それらの情報についても同様とする。ただし、ネットワーク8に接続された各機器は、それぞれが配信先の端末として予め端末番号を割り当てられており、それぞれの[m]の値は異なるものとなっている。また、ステップSD2中に“(※店外景品交換用端末装置は属性指定の入力なし)”とあるのは、後述する情報配信システムでは配信希望の属性(特定ジャンルの情報配信を希望する遊技客の属性等)を指定する情報が取り扱われる場合があり、その情報を店外景品交換用端末装置22では取り扱わないということを示している(取り扱う形態を採用することもできるが、それについては後述する。)。ここにいう属性を指定する情報は、属性指定情報[i][m]として以下の説明に用いるが、その属性指定情報[i][m]の具体的内容についてはすでに情報配信システム全体のところで説明した。
上述したように端末配信情報[i][m]等の送受信をした店外景品交換用端末装置22においては、常時表示サブルーチンが起動される(ステップSD3)。常時表示サブルーチンとは、受信した端末配信情報[i][m]を概して受信した端末配信量指定情報[i][m]に基づいて表示装置1200に表示させる処理であり、そのプログラムが制御部1210の記憶手段に格納され、起動要求があればメインルーチンの実行を妨げずに所定時間毎のタイマ割込で制御部1210が実行する。この常時表示サブルーチンの処理については、前述した情報配信システム全体の説明において具体的内容を説明した。
続いて、メインルーチンにおける次の処理では、制御部1210が、カード処理部1212およびレシート処理部1213からの情報に基づいて、カードまたはレシートが挿入されたか否かを判定する(ステップS1220)。
ステップS1220の判定で、カードまたはレシートが挿入されていないと判定した場合(ステップS1220のNo)には、リターンしスタートからの処理を実行する。
一方、ステップS1220の判定で、カードまたはレシートが挿入されていると判定した場合(ステップS1220のYes)には、店外景品交換用端末装置22では配信条件表示サブルーチンが起動される(ステップSD4)。配信条件表示サブルーチンとは、受信した端末配信情報[i][m]を概して受信した端末配信条件[i][m]と端末配信量指定情報[i][m]に基づいて表示装置1200に表示させる処理であり、そのプログラムが制御部1210の記憶手段に格納され、起動要求があればメインルーチンの実行を妨げずに所定時間毎のタイマ割込で制御部1210が実行する。この配信条件表示サブルーチンの処理については前述したので説明を省略する。また、遊技ホール管理システム全体1Aや遊技ホール管理システム1Bにおいて以下に他の機器で起動されるものとする配信条件表示サブルーチンの処理についても同様とする。
続いて、カード処理部1212は、カード挿入口1202から挿入されたカードに記憶された例えば遊技者を特定するためのID情報を読み取り、制御部1210に出力する(ステップS1221)。
また、制御部1210は、ステップS1220の判定で、カードまたはレシートが挿入されていると判定した場合(ステップS1220のYes)には、表示装置1200には、図54に示す遊技客が画面で選択可能な情報を画面表示させる(ステップS1223)。図54に示すように、遊技客は、「台データ公開」、「景品交換、商品購入」、「会員様決済方法ご指定」、「会員様の現在欲しい物、常に好きな物登録」の項目のいずれかの項目に触れることで、その項目の処理を選択することができる。なお、この実施例においては画面の下方側の一部には、上述した情報配信システムにおいて送信された各種宣伝情報をテロップ表示している。ここでは、その一例として、〇△□ラーメン店の値下げ情報および商品の写真画像を表示している。
続いて、制御部1210は、表示装置1200のタッチパネルからの操作入力信号に基づいて、「台データ公開」、「景品交換、商品購入」、「会員様決済方法ご指定」、「会員様の現在欲しい物、常に好きな物登録」の項目のうち選択された項目を判定する(ステップS1223)。
制御部1210は、表示装置1200のタッチパネルからの操作入力信号に基づいて、図54に示した画面から、「景品交換、商品購入」が選択されたと判定した場合には、図55に示す景品交換可能な景品を表示可能な画面を表示する。この表示画面には、景品交換可能な景品の情報以外にも、例えば「近くの店舗で景品交換」、「宅配景品交換」、「取寄景品交換」、「遊技ホールで景品交換」などの項目が表示される。
ここで、「近くの店舗で景品交換」とは、遊技ホール内において交換する景品に対応する遊技媒体数を遊技客が獲得した遊技媒体の貯数から減算し遊技ホール外の店舗で景品を引き取る景品交換、遊技ホール内において交換する景品を選択し遊技ホール外の店舗において遊技客が獲得した遊技媒体の貯数から減算するとともに選択した景品を引き取る景品交換、遊技ホール内において交換する景品を備える遊技ホール外の店舗を選択し遊技ホール外の店舗において遊技客が獲得した遊技媒体の貯数から減算するとともに選択した景品を引き取る景品交換などが例示でき、これらを遊技ホール外の店舗で獲得遊技媒体数と交換に景品を提供する景品提供に係る処理と呼ぶ。さらに獲得遊技媒体数と交換に景品を提供する景品提供に係る処理とは、遊技ホール内、遊技ホール外の店舗のいずれか一方における遊技客が獲得した遊技媒体の貯数から減算する以外に、店外端末装置1100の説明で詳細に述べるが、景品に対しての金額の不足分や景品が1万円以上を超える場合における1万円を超過する金額を、現金、ポイント、クレジットカードなどの他の有価価値で決済する処理を含める。また、「宅配景品交換」とは、交換する景品に対応する遊技媒体数を遊技客が獲得した遊技媒体の貯数から減算する景品交換に係る処理を行い、遊技ホール外の店舗に含まれる景品を発送する宅配店舗から宅配便を介して例えば自宅などで景品を引き取る景品交換である。「取寄景品交換」とは、遊技ホール内における景品交換に係り、例えば遊技ホール内の景品が在庫切れなどでない場合や遊技ホール内で景品交換は可能であるが、常時遊技ホール内に置いていない景品などである場合に、遊技ホールがその景品を取り寄せるのを待って景品を引き取る景品交換である。「遊技ホールで景品交換」とは、遊技ホール内にある景品と交換することである。なお、「取寄景品交換」および「遊技ホールで景品交換」では、「宅配景品交換」と同様に、交換する景品に対応する遊技媒体数を遊技客が獲得した遊技媒体の貯数から減算する景品交換に係る処理が行なわれる。また、遊技客が獲得した遊技媒体の貯数を用いて景品交換に係る処理を行えるのは、遊技ホール内にける店外景品交換用端末装置22のみとしてもよい。この場合には、店外端末装置1100では、貯数以外の現金、ポイント、クレジットカードなどの有価価値を用いて景品交換に係る処理が行なわれる。
続いて、図55に示した画面から、例えば、「フード、ドリンク」が選択されたと判定した場合における表示形態の一例を図56に示している。例えば、「フード、ドリンク」が選択されたと判定した場合、制御部1210は、「フード、ドリンク」に係る「魚介類」、「肉類」、「野菜、フルーツ」などの情報を表示装置1200に表示する。続いて、これらの項目から例えば、「魚介類」が選択されたと判定した場合、制御部1210は、「魚介類」に係る「加工品」、「生鮮」、「干物、燻製」などの情報を表示装置1200に表示する。続いて、これらの項目から例えば、「生鮮」が選択されたと判定した場合、制御部1210は、「生鮮」に係る「ウニ」、「エビ、カニ」、「海草」などの情報を表示装置1200に表示する。続いて、これらの項目から例えば、「エビ、カニ」が選択されたと判定した場合、制御部1210は、「エビ、カニ」に係る「エビ」、「カニ」などの情報を表示装置1200に表示する。続いて、これらの項目から例えば、「カニ」が選択されたと判定した場合、制御部1210は、「ガニ」に係る「アブラガニ」、「毛ガニ」、「ズワイガニ」、「タラバガニ」などの情報を表示装置1200に表示する。続いて、これらの項目から例えば、「タラバガニ」が選択されたと判定した場合、制御部1210は、図57に示すように、「タラバガニ」に係る、例えば、各店舗の宣伝広告情報を表示装置1200に表示する。
また、各宣伝広告情報の欄には、「タラバガニ」の価格、交換に必要なパチンコ玉数やメダル数が記載される。また、各景品に対する店舗の評価などを併記してもよい。これによって、遊技客が景品の価格とともに、景品交換に必要な遊技媒体数を直ちに把握することができる。なお、ここでは、景品の価格とともに景品交換に必要な遊技媒体数を表示しているが、例えば、景品交換に必要なポイント数や景品交換に必要な他の有価価値を表示してもよい。また、図57に示すように、例えば、表示画面の左上には、遊技客の有する、例えば度数、貯数、ポイント数、これらの有価価値の総額など有価価値が表示され、景品交換を行なうとこれらの有価価値から交換された景品に対応する有価価値が減算される。
なお、景品交換に係る処理を行うに際して、利用することができる有価価値は、上記した有価価値に限らず、カード挿入口1202から挿入された、例えば、電子マネーカード、クレジットカードなどを用いての決済をしてもよい。また、紙幣挿入口1203から挿入された紙幣などを用いての決済をしてもよい。すなわち、遊技客が獲得した遊技媒体の貯数を含む3種以上の有価価値を挿入されたカードから特定可能とし、その3種以上の有価価値を用いて景品交換に係る決済処理を行なってもよい。なお、紙幣を用いて決済する場合には、その釣銭を有価価値として記憶しても、また釣銭排出口を設けて釣銭を排出してもよい。また、例えば、会員の遊技客の場合には、決済処理の方法は適宜に選択することができ、この決済処理の方法については、「会員様決済方法ご指定」の動作のところで説明する。
また、センタサーバ1130からの情報に基づいて、遊技ホール外の店舗において景品交換ができない状態であると判定した場合には、遊技ホール外の店舗との景品交換に係る処理を停止させる停止処理が施される。ここで、遊技ホール外の店舗において景品交換ができない状態とは、例えば、遊技ホール外の店舗における店外端末装置1100の電源がオフ状態や、準備中である旨のスイッチが押されたような取り引き状態となっていない場合や遊技ホールの経営状況に基づいて、センタサーバ1130から遊技ホール外の店舗との景品交換に係る取引きを停止された場合などが挙げられる。また、景品交換に係る処理を停止させる停止処理とは、例えば、停止処理がなされる店舗に係る景品を表示装置1200に表示しないとか、表示されていても選択できないとか、遊技ホール外の店舗で提供される景品を選択した場合に「現在閉店のため本日の景品の受け取りはできませんがよろしいですか。」と表示し、その後の選択としてNOを選択すると選択された景品をキャンセルするなどの処理が例示できる。
上記したように、遊技客は表示装置1200のタッチパネルから交換したい景品を選択することができ、一方、店外景品交換用端末装置22では、表示装置1200のタッチパネルからの操作入力信号に基づいて、景品交換に係る処理を実行することができる。
上記したように、表示装置1200のタッチパネルからの操作入力信号に基づいて、制御部1210が、「近くの店舗で景品交換」以外の景品交換の選択がされたか否かを判定する(ステップS1225)。
ステップS1225の判定で、「近くの店舗で景品交換」が選択されたと判定した場合(ステップS1225のNo)には、続いて、制御部1210は、1個の景品当りについて1万円以内の景品交換か否かを判定する(ステップS1226)。
ステップS1226の判定で、1万円以内の景品交換でないと判定した場合(ステップS1226のNo)には、続いて、制御部1210は、貯数に相当する金額が1万円より大きいか否かを判定する(ステップS1227)。ここで、1万円を制限値とするのは、遊技ホールが建てられた地域によっては、貯数を用いての1万円以上の景品の交換を違法(風俗営業等の規制及び業務の適性化等に関する法律施行規則(抄)第29条の3に規定される法第19条の国家公安委員会規則で定める賞品の価格の最高限度額に関する基準は1万円を超えないこととする。)とする地域があるためである。
ステップS1227の判定で、貯数に相当する金額が1万円より大きいと判定した場合(ステップS1227のYes)には、入出力情報処理部1211を介して、財務管理装置50およびセンタサーバ1130に、選択された景品名、景品を特定するための景品のID、景品の価格、この景品交換に伴って引き落とされる有価価値の情報などが出力される(ステップS1228)。なお、上記引き落とされる有価価値は、1つの景品に対しての引き落とされる貯数の上限を1万円とし、1万円を超える分は、1または複数の有価価値の中から適宜に選択された有価価値で引き落とす。従って、引き落とす全ての有価価値の合計が景品の価格に満たない場合この景品交換をキャンセル可能であり、キャンセルされるとリターンされる。なお、ここでは、景品の価格には内税として消費税が含まれており、景品交換に伴って引き落とされる有価価値の情報などが出力される際、その内税の情報である仮払い消費税の情報も出力される。
続いて、制御部1210は、発行物処理部1214に、図63に示す発行物1261を発行させる(ステップS1229)。この図63に示す発行物1261は、上記したような、遊技ホール外の店舗における景品交換において、1万円を超える景品が選択された場合に発行されるもので、その選択された景品の情報や1万円の有価価値を特定するための景品引換券である。なお、この景品引換券には、選択された景品に係る情報や、1万円の有価価値を特定可能な情報、すなわち貯数から1万円分は引き落とされたことを特定可能なバーコード情報が表示されている(遊技ホール内において交換する景品に対応する遊技媒体数を遊技客が獲得した遊技媒体の貯数から減算し遊技ホール外の店舗で景品を引き取る景品交換の場合)。なお、バーコード情報の他の例としては、獲得遊技媒体数を特定可能な情報を表示するようにしてもよい(遊技ホール内において交換する景品を選択し遊技ホール外の店舗において遊技客が獲得した遊技媒体の貯数から減算するとともに選択した景品を引き取る景品交換場合)。また、バーコード情報の他の例としては、その遊技客が保有する1または複数の有価価値を特定可能な情報、今回の景品交換に当って利用可能に登録した1または複数の有価価値を特定可能な情報を表示するようにしてもよい(遊技ホール内において交換する景品を備える遊技ホール外の店舗を選択し遊技ホール外の店舗において遊技客が獲得した遊技媒体の貯数から減算するとともに選択した景品を引き取る景品交換の場合)。
また、発行物1261に、認証情報入力装置1205によって入力された遊技客の顔写真である認証情報を表示して、例えば、この発行物1261を遊技ホール外の店舗に持参した者との照合を行なえるようにしてもよい。さらに、発行物1261には、店外景品交換用端末装置22で選択された景品を交換可能な店舗情報が表示される。この店舗情報としては、例えば、店舗名、店舗の住所や電話番号、店舗の所在地を示す地図などが表示される。また、発行物1261には、店外景品交換用端末装置22にて景品交換処理を行った遊技ホール名や住所などの情報も表示される。さらに、発行物1261には、遊技客の交換可能な玉数やメダル数などの貯数情報や、それらを合計し、金額に変換したときの使用可能な金額情報なども表示される。なお、店舗情報は、これらに限られるものではなく、適宜に表示内容を設定することができる。
一方、ステップS1227の判定で、貯数に相当する金額が1万円以下であると判定した場合(ステップS1227のNo)には、入出力情報処理部1211を介して、財務管理装置50およびセンタサーバ1130に、選択された景品名、景品を特定するための景品のID、景品の価格、この景品交換に伴って引き落とされる有価価値の情報などが出力される(ステップS1230)。なお、上記引き落とされる有価価値は、獲得遊技媒体数の貯数など、1または複数の有価価値の中から適宜に選択された有価価値を言う。引き落とす全ての有価価値の合計が景品の価格に満たない場合この景品交換をキャンセル可能であり、キャンセルされるとリターンされる。なお、ここでは、景品の価格には内税として消費税が含まれており、景品交換に伴って引き落とされる有価価値の情報などが出力される際、その内税の情報である仮払い消費税の情報も出力される。
続いて、制御部1210は、発行物処理部1214に、図62に示す発行物1260を発行させる(ステップS1231)。この図62に示す発行物1260は、上記したような、遊技ホール外の店舗における景品交換において、1万円以下の景品が選択された場合に発行されるもので、店外景品交換用端末装置22における景品交換処理において景品に相当する有価価値は減算されており、単に景品と交換するための景品引換券として機能する。なお、この景品引換券には、景品を特定するための景品ID(景品コード)情報が特定可能なバーコード情報が表示されている。また、発行物1260には、交換する景品名や数量、景品ID、景品の単価、景品交換に必要な遊技媒体数などが表示される。また、発行物1260に、認証情報入力装置1205によって入力された遊技客の顔写真である認証情報を表示して、例えば、この発行物1260を遊技ホール外の店舗に持参した者との照合を行なえるようにしてもよい。さらに、発行物1260には、店外景品交換用端末装置22で選択された景品を交換可能な店舗情報が表示される。この店舗情報としては、例えば、店舗名、店舗の住所や電話番号、店舗の所在地を示す地図などが表示される。また、発行物1260には、店外景品交換用端末装置22にて景品交換処理を行った遊技ホール名や住所などの情報も表示される。なお、店舗情報は、これらに限られるものではなく、適宜に表示内容を設定することができる。
このように風俗営業等の規制及び業務の適性化等に関する法律施行規則(抄)第29条の3に規定される法第19条の国家公安委員会規則で定める賞品の価格の最高限度額に関する基準である1万円を超えないことに対応し、上記の如く、1個当りの景品交換する円換算価格が1万円を越えない場合には、ホール外の店舗において引き渡される景品を特定可能な情報として、例えばバーコードを印字した発行物1260を発行し、1万円を越える場合には、例えばホール外の店舗において利用可能な有価価値を特定可能な情報としてバーコードを印字した、発行物1260とは異なる発行物1261を発行することになる。
また、ステップS1226の判定で、1個当りの景品交換について1万円以内の景品交換であると判定した場合(ステップS1226のYes)には、上記したステップS1230からの処理を実行し、ステップS1231において発行される発行物1260を発行する。続いて、ステップS1232からの処理を実行する。
次に、ステップS1225の判定で、「近くの店舗で景品交換」以外の景品交換の選択がされたと判定した場合(ステップS1225のYes)には、続いて、制御部1210は、「遊技ホールで景品交換」が選択されたか否かを判定する(ステップS1232)。
ステップS1232の判定で、「遊技ホールで景品交換」が選択されたと判定した場合(ステップS1232のYes)には、例えば、制御部1210は、発行物処理部1214に、その選択された景品が配置されている遊技ホール内の地図などを表示した発行物(図示しない)を発行させることで(ステップS1233)、地図により遊技客は所望の景品の置き場所に直に向かうことができるようになる。なお、ステップS1232およびステップS1233の処理は、景品管理機(POS)11で処理するように構成されてもよい。
一方、ステップS1232の判定で、「遊技ホールで景品交換」が選択されていなと判定した場合(ステップS1232のNo)には、続いて、制御部1210は、「宅配景品交換」が選択されたか否かを判定する(ステップS1234)。
ステップS1234の判定で、「宅配景品交換」が選択されたと判定した場合(ステップS1234のYes)には、入出力情報処理部1211を介して、財務管理装置50およびセンタサーバ1130に、選択された景品名、景品を特定するための景品のID、景品の価格、この景品交換に伴って獲得遊技媒体数の貯数など、1または複数の有価価値の中から適宜に選択された、引き落とされる有価価値の情報などが出力される(ステップS1235)。なお、ここでは、景品の価格には内税として消費税が含まれており、景品交換に伴って引き落とされる有価価値の情報などが出力される際、その内税の情報である仮払い消費税の情報も出力される。
続いて、制御部1210は、発行物処理部1214に、図64に示す発行物1262を発行させる(ステップS1236)。この図64に示す発行物1262は、店外景品交換用端末装置22において宅配景品交換が選択された場合に発行されるもので、店外景品交換用端末装置22における景品交換処理において景品に相当する有価価値は減算されており、単に宅配景品交換に係る景品が何であったかを遊技客に示す、覚書として機能する。なお、発行物1262には、交換する景品名や数量、景品発送店の住所や電話番号、景品の単価、景品交換に必要な遊技媒体数、景品の写真情報などが表示される。さらに、発行物1262には、店外景品交換用端末装置22で選択された景品を交換可能な店舗情報が表示される。また、発行物1262には、店外景品交換用端末装置22にて景品交換処理を行った遊技ホール名や住所などの情報も表示される。なお、店舗情報は、これらに限られるものではなく、適宜に表示内容を設定することができる。
なお、ステップS1236の処理後またはステップS1234の判定で「宅配景品交換」が選択されていないと判定した場合(ステップS1234のNo)には、リターンしスタートへ戻る。
次に、ステップS1223の判定で、「台データ公開」が選択されたと判定した場合(ステップS1223の「台データ公開」)には、遊技ホールに設置されるデータ公開機としての公知な処理を実行する(ステップS1240)。すなわち、各遊技機の大当り回数、スタートの回数、排出された遊技媒体数などの遊技機に関する情報を表示装置1200に表示する。なお、表示させる表示項目は、遊技客が表示装置1200タッチパネルにおいて適宜に切替可能となっている。ステップS1240の処理後、リターンしスタートへ戻る。
次に、ステップS1223の判定で、「会員様決済方法ご指定」が選択されたと判定した場合(ステップS1223の「会員様決済方法ご指定」)には、例えば図58に示すような決済方法の選択画面を表示し、次に示す決済方法の設定処理を実行する(ステップS1245)。
まず、制御部1210は、「優先順位順に消費して決済方法指定」、「指定消費割合に応じて決済方法指定」、「ポイントのみ利用頻度が高い順に消費して決済」、「ポイントのみ利用頻度が低い順に消費して決済」のいずれかのボタンが選択されたを判定し、その選択された項目に応じて表示を切り替える。
図59は、所定の関数式に基づいて行なう決済である、「優先順位順に消費して決済方法指定」が選択された場合における表示画面の一例である。なお、本決済においては上記したように、遊技客が獲得した遊技媒体の貯数を含む3種以上の有価価値を、挿入されたカードから特定可能とし、その3種以上の有価価値を用いて景品交換に係る決済処理が可能で、さらに紙幣挿入口1203から挿入された紙幣を有価価値の1つとして決済処理が可能な場合について説明する。
遊技ホール内で景品交換を行う場合には、まず、遊技客が獲得した遊技媒体の貯数から景品交換に伴う有価価値を減算する。なお、遊技媒体として、パチンコ玉およびメダルに係る貯数がある場合には、近日に計数された遊技媒体から先に減算される。そして、ここでは、例えば、選択した景品の価値が貯数をすべて使用しても不足する場合に、次に減算する有価価値の順位を設定する。例えば、図59では、「A点ポイント」に「1」が設定され、続いて「電子マネー1」に「2」が設定されている。したがって、この場合には、貯数分が減算された後には、「A点ポイント」が減算される。さらに、「A点ポイント」を減算しても足りない場合には、「電子マネー1」から減算される。
また、遊技ホール外の店舗で受け取るべき景品を変更し、差額を決済する場合であって、不足金が生じた場合に、次に減算する有価価値の順位を設定する。例えば、遊技ホールにおける店外景品交換用端末装置22で、5000円の景品を選択し、遊技ホール外の店舗で、この景品に換えて8000円の景品と景品交換したい場合などがこれに該当する。例えば、図59では、「A点ポイント」に「1」が設定され、続いて「電子マネー1」に「2」が設定されている。したがって、この場合には、貯数分が減算された後には、「A点ポイント」が減算される。さらに、「A点ポイント」を減算しても足りない場合には、「電子マネー1」から減算される。
また、遊技ホール外の店舗で受け取るべき景品を変更し、差額を決済する場合であって、返金が生じた場合に、その返金する有価価値の順位を設定する。例えば、遊技ホールにおける店外景品交換用端末装置22で、8000円の景品を選択し、遊技ホール外の店舗で、この景品に換えて5000円の景品と景品交換したい場合などがこれに該当する。例えば、図59では、「A点ポイント」に「1」が設定され、続いて「電子マネー1」に「2」が設定されている。この設定では、例えば、「A点ポイント」の加算値に制限値がある場合には、次の順位の「電子マネー1」に残額分が加算される。なお、「A点ポイント」に「1」を設定し、他の有価価値に「選択しない」を設定した場合には、返金分はすべて「A点ポイント」に加算される。なお、返金分を有価価値に変更する構成を有しなくても、または返金分を有価価値に変更することを禁止するように構成することもできる。
図60は、「指定消費割合に応じて決済方法指定」が選択された場合における表示画面の一例である。なお、本決済においては上記したように、遊技客が獲得した遊技媒体の貯数を含む3種以上の有価価値を、挿入されたカードから特定可能とし、その3種以上の有価価値を用いて景品交換に係る決済処理が可能で、さらに紙幣挿入口1203から挿入された紙幣を有価価値の1つとして決済処理が可能な場合について説明する。
遊技ホール内で景品交換を行う場合には、まず、遊技客が獲得した遊技媒体の貯数から景品交換に伴う有価価値を減算する。なお、遊技媒体として、パチンコ玉およびメダルに係る貯数がある場合には、近日に計数された遊技媒体から先に減算される。そして、ここでは、例えば、選択した景品の価値が貯数をすべて使用しても不足する場合に、次に減算する有価価値の割合を設定する。例えば、図60では、「ポイント」に「50」、「追加現金」に「5」、「電子マネー1」に「29」、「貸玉用度数」に「5」、「電子マネー2」に「15」、「クレジット」に「1」が設定されている。そして、すべての有価価値に設定された割合を合計すると「100」になるように設定されている。この場合には、各有価価値に設定された割合に基づいて不足金が減算される。
また、遊技ホール外の店舗で受け取るべき景品を変更し、差額を決済する場合であって、不足金が生じた場合に、次に減算する有価価値の割合を設定する。例えば、図60では、「ポイント」に「50」、「追加現金」に「10」、「貸玉用度数」に「5」、「電子マネー1」に「4」、「電子マネー2」に「5」、「クレジット」に「1」、「貯玉数」に「20」、「貯メダル数」に「5」が設定されている。そして、すべての有価価値に設定された割合を合計すると「100」になるように設定されている。ここで、貯玉数とは、遊技客が獲得した遊技媒体の貯数のうちパチンコ玉に係る数である。貯メダル数とは、遊技客が獲得した遊技媒体の貯数のうちメダルに係る数である。
また、遊技ホール外の店舗で受け取るべき景品を変更し、差額を決済する場合であって、返金が生じた場合に、その返金する有価価値の割合を設定する。例えば、図60では、「ポイント」に「100」が設定され、他の有価価値には「0」が設定されている。この場合には、返金額はすべてポイントに変更される。なお、返金分を有価価値に変更する構成を有しなくても、または返金分を有価価値に変更することを禁止するように構成することもできる。
次に、「ポイントのみ利用頻度が高い順に消費して決済」が選択された場合について説明する。
遊技ホール内で景品交換を行う場合には、まず、遊技客が獲得した遊技媒体の貯数から景品交換に伴う有価価値を減算する。なお、遊技媒体として、パチンコ玉およびメダルに係る貯数がある場合には、近日に計数された遊技媒体から先に減算される。そして、ここでは、例えば、選択した景品の価値が貯数をすべて使用しても不足する場合には、利用頻度が高いポイント順に、そのポイントからその不足分を減算する。
また、遊技ホール外の店舗で受け取るべき景品を変更し、差額を決済する場合であって、不足金が生じた場合には、利用頻度が高いポイント順に、そのポイントからその不足分を減算する。
また、遊技ホール外の店舗で受け取るべき景品を変更し、差額を決済する場合であって、返金が生じた場合には、利用頻度が高いポイント順にその返金額を対応するポイントに換算し、既存のポイントにそのポイントを加算する。なお、返金分を有価価値に変更する構成を有しなくても、または返金分を有価価値に変更することを禁止するように構成することもできる。
次に、「ポイントのみ利用頻度が低い順に消費して決済」が選択された場合について説明する。
遊技ホール内で景品交換を行う場合には、まず、遊技客が獲得した遊技媒体の貯数から景品交換に伴う有価価値を減算する。なお、遊技媒体として、パチンコ玉およびメダルに係る貯数がある場合には、近日に計数された遊技媒体から先に減算される。そして、ここでは、例えば、選択した景品の価値が貯数をすべて使用しても不足する場合には、利用頻度が低いポイント順に、そのポイントからその不足分を減算する。
また、遊技ホール外の店舗で受け取るべき景品を変更し、差額を決済する場合であって、不足金が生じた場合には、利用頻度が低いポイント順に、そのポイントからその不足分を減算する。
また、遊技ホール外の店舗で受け取るべき景品を変更し、差額を決済する場合であって、返金が生じた場合には、利用頻度が低いポイント順にその返金額を対応するポイントに換算し、既存のポイントにそのポイントを加算する。なお、返金分を有価価値に変更する構成を有しなくても、または返金分を有価価値に変更することを禁止するように構成することもできる。
ここで、後述するセンタサーバ1130の説明で詳細は述べるが、上記した有価価値を他の有価価値に変更する場合などに所定の手数料を徴収するようにしてもよい。また、店外景品交換用端末装置22において設定された条件は、入出力情報処理部を介してセンタサーバ1130に出力され、センタサーバ1130において、例えば、会員遊技客のIDなどに基づいて各設定情報が記憶され管理される。
次に、ステップS1223の判定で、「会員様の現在欲しい物、常に好きな物登録」が選択されたと判定した場合(ステップS1223の「会員様の現在欲しい物、常に好きな物登録」)には、例えば図61に示すような景品交換可能な景品を表示可能な画面を表示し、次に示す、会員の遊技客の欲しい景品情報の登録処理を実行する(ステップS1246)。
図61に示すような景品交換可能な景品を表示可能な画面以降の画面変化は、前述した「景品交換」の場合と同様であり、例えば、図61に示した画面から「フード、ドリンク」が選択されたと判定した場合、制御部1210は、「フード、ドリンク」に係る「魚介類」、「肉類」、「野菜、フルーツ」などの情報を表示装置1200に表示する。続いて、これらの項目から例えば、「魚介類」が選択されたと判定した場合、制御部1210は、「魚介類」に係る「加工品」、「生鮮」、「干物、燻製」などの情報を表示装置1200に表示する。続いて、これらの項目から例えば、「生鮮」が選択されたと判定した場合、制御部1210は、「生鮮」に係る「ウニ」、「エビ、カニ」、「海草」などの情報を表示装置1200に表示する。続いて、これらの項目から例えば、「エビ、カニ」が選択されたと判定した場合、制御部1210は、「エビ、カニ」に係る「エビ」、「カニ」などの情報を表示装置1200に表示する。続いて、これらの項目から例えば、「カニ」が選択されたと判定した場合、制御部1210は、「ガニ」に係る「アブラガニ」、「毛ガニ」、「ズワイガニ」、「タラバガニ」などの情報を表示装置1200に表示する。続いて、これらの項目から例えば、「タラバガニ」が選択されたと判定した場合、制御部1210は、これを会員様の現在欲しい物、または常に好きな物と判定し、この情報を、例えば入出力情報処理部を介してセンタサーバ1130に出力し、センタサーバ1130において、例えば、会員遊技客のIDなどに基づいて記憶し管理する。
このように、「会員様の現在欲しい物、常に好きな物登録」を行なうことで、この遊技客が景品交換に係る処理を行なう際、例えば、景品交換可能な景品の中に、この遊技客の欲しいものに該当する景品が存在するときには、その情報を優先的に表示装置1200に表示することができる。また、この遊技客の欲しいものに該当する景品に係る情報を有する場合には、前述した情報配信システムを介して、例えば該当する会員が遊技する遊技機の表示装置や台間機の表示装置に、その情報を優先的に表示することもできる。
上記したように、店外景品交換用端末装置22では、「台データ公開」、「景品交換、商品購入」、「会員様決済方法ご指定」、「会員様の現在欲しい物、常に好きな物登録」などの項目の処理を実行することができる。また、画面の一部には、上述した情報配信システムにおいて送信された各種宣伝情報をテロップ表示することができる。
また、景品交換においては、例えば「近くの店舗で景品交換」、「宅配景品交換」、「取寄景品交換」、「遊技ホールで景品交換」などの交換処理を行うことができる。また、景品交換に際して、遊技媒体数を遊技客が獲得した遊技媒体の貯数以外にも、現金、ポイント、クレジットカードなどの他の有価価値を用いて決済することができる。また、各有価価値を使用する際の決済方法などを設定することができる。
また、店外景品交換用端末装置22は、景品交換に係る情報が表示された発行物1260、1261、1262を発行することができる。この発行物は、例えば、1万円を超える景品が選択された場合と1万円以下の景品が選択された場合とで発行物に表示される情報を変えて発行することができる。すなわち、1万円を超える景品が選択された場合と1万円以下の景品が選択された場合とで、異なる景品交換に係る処理を行なうことができる。また、発行物1260、1261には、認証情報入力装置1205によって入力された遊技客の顔写真である認証情報を表示することができるので、例えば、この発行物1260、1261を遊技ホール外の店舗に持参した者との照合を行うことができる。これによって、第三者が発行物1260、1261を利用して景品交換することを防止することができる。
(店外端末装置1100)
次に、店外端末装置1100について図を参照して説明する。
図65は、店外端末装置1100の表面を示す平面図である。まず、図65を参照して、店外端末装置1100の主な構成について説明する。
店外端末装置1100は、遊技ホール外の店舗に設置され、景品交換に係る処理を行うものであり、景品交換装置として機能する。また、店外端末装置1100は、詳細は後述するが、景品の登録や広告依頼情報の入力などの処理を行なうことができる。また、図1Aに示すように、店外端末装置1100は、情報配信ネットワーク1120を介してセンタサーバ1130や送信サーバ1140と通信可能に接続されている。
図65に示すように、店外端末装置1100の正面には、情報を表示する表示装置1300と、店外景品交換用端末装置22で発行された発行物1260、1261(図62および図63参照)を挿入する発行物受付1301と、各種カードを挿入するカード挿入口1302と、紙幣を挿入する紙幣挿入口1303と、文字、記号および数値入力を行なうための入力部1304と、遊技客を認証するための情報を入力する認証情報入力装置1305と、各種情報を変更および決定するための変更ボタン部1306と、営業確認スイッチ1307とを備えている。
表示装置1300は、各種情報の表示を行なうもので、例えば液晶ディスプレイなどで構成される。また、表示装置1300には、例えば、上記したように情報配信システムによる配信情報を、例えばテロップ表示することもできる。
発行物受付1301は、店外景品交換用端末装置22で発行された発行物1260、1261(図62および図63参照)に表示されたバーコード情報を読み取るバーコードリーダが備えられている。
カード挿入口1302は、ICカードや磁気カードなどを挿入する部分であり、内部には、各カードに記憶された情報を少なくとも読み取る情報読取装置が備えられている。この情報読取装置として具体的にはリーダライタなどが用いられる。カード挿入口1302から挿入されるカードとして、例えば、会員IC用ICカード30、非会員IC用ICカード31、電子マネーカード、キャッシュカード、クレジットカードなどが挙げられ、使用可能なカードに対応した情報読取装置が備えられる。また、情報読取装置としてリーダライタを用いることで、例えば、会員IC用ICカード30、非会員IC用ICカード31、電子マネーカードなどに、景品交換処理後の情報を書き込むことができる。
紙幣挿入口1303は、紙幣を挿入する挿入口であり、内部には各紙幣に対応できるコンパクトサイズの紙幣識別装置が備えられている。なお、紙幣挿入口1303から受付可能な紙幣を限定してもよい。
入力部1304は、文字、記号および数値などを入力することが可能な入力キーで構成され、景品の登録や他の設定における入力を行なう。
認証情報入力装置1305は、遊技客の顔写真などの遊技客を認証するための認証情報を入力するもので、小型カメラなどで構成される。認証情報入力装置1305によって入力された遊技客の顔写真は、表示装置1300に表示したり、また、通信インターフェースを介してセンタサーバ1130に出力することができる。また、店外景品交換用端末装置22の認証情報入力装置1205によって入力された、景品交換を行なう遊技客に対応する認証情報(顔写真)を通信インターフェースを介してセンタサーバ1130から入力し、表示装置1300に表示することもできる。
変更ボタン部1306は、図65に示すように、例えば、「店舗情報登録変更」、「景品情報登録変更」、「相場情報」、「広告依頼」、「決定」などの選択ボタン1306a〜1306eで構成される。なお、選択ボタンの項目はこれらに限られるものではなく、これらの項目以外の項目の選択ボタンを設けてもよい。
ここで、店舗情報登録変更ボタン1306aは、店舗の住所、電話番号などの店舗に係る情報を登録または変更する際に押される選択ボタンである。新たに情報を登録する場合には、この選択ボタンが押されると、表示装置1300に、例えば、その情報を入力するためのフォーマット画面が表示され、そのフォーマットに基づいて所定の情報を入力可能となる。また、すでに情報が登録されている場合には、この選択ボタンが押されると、表示装置1300に、例えば、その登録された情報が表示され、それに基づいて所定の箇所の記載を変更することが可能となる。景品情報登録変更ボタン1306bは、例えば、新たに景品交換可能な景品をと登録する場合やすでに登録された景品の情報を変更する場合などに押される選択ボタンである。新たに情報を登録する場合には、この選択ボタンが押されると、表示装置1300に、例えば、その情報を入力するためのフォーマット画面が表示され、そのフォーマットに基づいて所定の情報の入力が可能となる。また、すでに情報が登録されている場合には、この選択ボタンが押されると、表示装置1300に、例えば、その登録された情報が表示され、それに基づいて所定の箇所の記載を変更することが可能となる。相場情報ボタン1306cは、例えば、ある景品の平均価格情報、価格帯情報、価格帯毎の交換実績情報などを見るときに押される選択ボタンである。広告依頼ボタン1306dは、例えば、新製品などの景品について広告を依頼する場合に押される選択ボタンである。この選択ボタンが押されると、例えば、その情報を入力するためのフォーマット画面が表示され、そのフォーマットに基づいて広告依頼をする景品などの所定の情報の入力が可能となる。決定ボタン1306eは、上記した各項目の入力情報を確定するためのボタンである。
営業確認スイッチ1307は、店外端末装置1100を備える遊技ホール外の店舗において、景品交換処理を行っているか否かを設定するためのスイッチであり、例えばディップスイッチなどで構成される。この営業確認スイッチ1307では、店舗が閉店している場合には「閉店」、店舗が開店している場合には「開店」の側にスイッチが移動される。この営業確認スイッチ1307の情報は、通信インターフェースを介してセンタサーバ1130に出力される。センタサーバ1130は、この情報に基づいて、この店舗が景品交換に係る処理が可能であるか否かを判定する。そして、センタサーバ1130は、その判定結果に伴って、例えば、店外景品交換用端末装置22への景品交換に係る情報の出力を変更する。
なお、上記した各構成装置は、店外端末装置1100内に備えられた制御装置によって各構成装置間の信号の出入力が制御されている。また、制御装置は、情報配信ネットワーク1120を介するセンタサーバ1130や送信サーバ1140との間の信号の出入力も制御している。この制御装置は、演算装置(CPU)、読み出し専用メモリ(ROM)やランダムアクセスメモリ(RAM)、その他必要に応じて情報を保持し続ける半導体メモリ等の記憶手段から主に構成され、CPUでは、そのROMやRAM等の記憶手段に格納されたプログラムやデータなどを用いて各種の演算処理を実行する。
ここで、ROMやRAM等の記憶手段に格納されたプログラムには、センタサーバ1130からの情報を処理する処理動作および景品交換に係る処理動作に加え、前述した情報配信システムによる情報配信を実施するための処理動作が規定されたプログラムが含まれており、そのプログラムに従って制御装置が各処理を実行するようになっている。
また、店外端末装置1100は、情報配信ネットワーク1120に接続するためのポートやモデム等によって構成される通信インターフェースを備えている。また、店外端末装置1100は、インストールされたプログラムのファイルや種々のデータ・ファイル(例えばデータベース構造で種種のデータを管理しているデータベースのファイル)やセンタサーバ1130などからの各種情報が格納されるハードディスク等の記憶装置を備え、それらの情報を必要に応じて保持し続ける。
また、図示していないが、店外端末装置1100は、前述した店外景品交換用端末装置22と同様に、配信制御装置と通信可能に接続され、前述した情報配信システムにおける情報配信先の一端末として機能させてもよい。
次に、店外端末装置1100の具体的な構成および動作について図66〜図68を参照して説明する。
図66は、店外端末装置1100の主要な構成を示す機能ブロック図である。図67は、店外端末装置1100の動作を示すフローチャートである。
図66に示すように、店外端末装置1100は、制御部1310と、入出力情報処理部1311と、カード処理部1312と、発行物処理部1313と、景品交換情報管理部1314と、紙幣処理部1315と、情報登録変更処理部1316とを備えている。
制御部1310は、上記した制御装置、記憶装置および通信インターフェースによって実現される機能ブロックであり、主に制御装置の演算手段がROM、RAMおよび記憶手段に格納されたプログラムやデータ等を用いて各種の演算処理を実行する部分に係る。この制御部1310では、入出力情報処理部1311と、カード処理部1312と、発行物処理部1313と、景品交換情報管理部1314と、紙幣処理部1315と、情報登録変更処理部1316との各機部間の情報の出入力およびセンタサーバ1130や送信サーバ1140からの情報の出入力を制御している。
入出力情報処理部1311は、上記した制御装置および通信インターフェースによって実現される機能ブロックであり、センタサーバ1130や送信サーバ1140からの情報の入出力処理を行う。入力情報としては、例えば、センタサーバ1130や送信サーバ1140で管理されている各種情報、景品交換に係る情報などが挙げられる。また、センタサーバ1130で管理されている各遊技ホールの遊技データに係る情報も入力情報として挙げられる。この遊技データに係る情報とは、例えば、遊技客が獲得した遊技媒体数である貯数などの情報が挙げられる。
また、センタサーバ1130からの景品交換に係る情報としては、例えば、遊技ホール内の店外景品交換用端末装置22で処理された景品情報、遊技客のIDに基づく有価価値情報、店外景品交換用端末装置22のの認証情報入力装置1205によって入力された、景品交換を行なう遊技客に対応する認証情報(顔写真)、センタサーバ1130からの遊技ホールの経営状況に関する情報などが挙げられる。なお、上記した各種情報は、一例を示したものであり、これらに限られるものではなく、センタサーバ1130が出力可能に管理している情報であれば必要に応じて入力することができる。
また、店外端末装置1100で処理された情報は、入出力情報処理部1311を介してセンタサーバ1130や送信サーバ1140に出力される。
カード処理部1312は、上記した情報読取装置、認証情報入力装置1305、入力部1304および表示装置1300によって実現される機能ブロックであり、カード挿入口1302から挿入されたカードからの遊技客のID情報など情報の読み取り、景品処理に係る情報の入力部1304からの入力、各種情報の表示装置1300への表示などを実行する。
発行物処理部1313は、上記した情報読取装置、認証情報入力装置1305、入力部1304および表示装置1300によって実現される機能ブロックであり、発行物1260、1261に表示されたバーコード情報の読み取り、景品処理に係る情報の入力部1304からの入力、各種情報の表示装置1300への表示などを実行する。
景品交換情報管理部1314は、上記した記憶装置によって実現される機能ブロックであり、入出力情報処理部1311に入力された、センタサーバ1130や送信サーバ1140からの情報や、店外端末装置1100で処理した景品交換に係る情報を記憶する。
紙幣処理部1315は、上記した紙幣識別装置によって実現される機能ブロックであり、紙幣挿入口1303から挿入された紙幣を識別する処理を実行する。
情報登録変更処理部1316(1316a〜1316e)は、上記した記憶装置、入力部1304、認証情報入力装置1305、変更ボタン部1306および通信インターフェースによって実現される機能ブロックであり、例えば、前述したように、景品の登録や景品情報の変更、広告依頼などを実行する。
(動作の説明)
次に、図67を参照して、店外端末装置1100の動作について説明する。
図67は、制御部1310によって実行される店外端末装置1100でのメインルーチンのフローチャートを示しており、そのプログラムが制御部1310の記憶手段に格納され、スタートからリターンまでの処理を制御部1310が0.01ms等の時間で実行する高速処理動作を繰り返すものとなっている。このメインルーチンでは、まず、店外端末装置1100において配信制御装置(図示しない)から端末配信情報[i][m]、端末配信量指定情報[i][m]及び端末配信条件[i][m]を受信する(ステップSD1)。
ここで、端末配信情報[i][m]とは、前述した情報配信システムにおいて情報配信先の端末に配信するニュース、天気予報、広告、遊技ホールのサービス情報、遊技ホールや遊技ホール外の各店舗における景品の登録情報や値下げ情報、外部通信網1150を介して入力された情報などの配信情報(情報配信システムでは、テロップとして表示される文字情報を配信情報の一例として取り扱う)であり、その配信情報の番号ないし数を[i]で表し、配信先の端末を予め割り当てた端末番号の[m]で表している。すなわち、店外端末装置1100は、配信制御装置から端末配信情報[1][m]〜端末配信情報[i][m]のi個の配信情報を受信するとともに、それらの配信情報にそれぞれ対応する端末配信量指定情報[1][m]〜端末配信量指定情報[i][m]と端末配信条件[1][m]〜端末配信条件[i][m]を受信する。端末配信量指定情報[i][m]とは、それぞれ対応する端末配信情報[i][m]を端末において表示させる量(所定期間中の表示量を示す表示の頻度、表示量自体等)を指定する情報であり、端末配信条件[i][m]とは、それぞれ対応する端末配信情報[i][m]を端末において表示させる条件を示す情報である。
店外端末装置1100においては、これらの情報を受信した後に、各端末配信情報[i][m]の配信実績と各端末配信情報[i][m]の配信料金を配信制御装置に送信する(ステップSD2)。ここにいう配信実績とは、第m番目の端末である店外端末装置1100において各端末配信情報[i][m]を表示装置1300に表示した実績を示す情報であり、前述した配信情報の表示に関する処理においてカウントされ、そのカウントされた配信実績に応じて配信料金もカウントされることになる(前述した常時表示サブルーチン、配信条件表示サブルーチンにて集計される)。
なお、以上のステップSD1およびステップSD2で送受信される端末配信情報[i][m]、端末配信量指定情報[i][m]、端末配信条件[i][m]、各端末配信情報[i][m]の配信実績、及び各端末配信情報[i][m]の配信料金については、前述した情報配信システム全体の説明において具体的内容を説明したのでここでは省略する。遊技ホール管理システム全体1Aや遊技ホール管理システム1Bにおいては、以下に説明するようにネットワーク8に接続された他の機器も同様に端末配信情報[i][m]等の送受信をするが、それらの情報についても同様とする。また、ステップSD2中に“(※店外端末装置は属性指定の入力なし)”とあるのは、後述する情報配信システムでは配信希望の属性(特定ジャンルの情報配信を希望する遊技客の属性等)を指定する情報が取り扱われる場合があり、その情報を店外端末装置1100では取り扱わないということを示している(取り扱う形態を採用することもできるが、それについては後述する。)。ここにいう属性を指定する情報は、属性指定情報[i][m]として以下の説明に用いるが、その属性指定情報[i][m]の具体的内容についてはすでに情報配信システム全体のところで説明した。
上述したように端末配信情報[i][m]等の送受信をした店外端末装置1100においては、常時表示サブルーチンが起動される(ステップSD3)。常時表示サブルーチンとは、受信した端末配信情報[i][m]を概して受信した端末配信量指定情報[i][m]に基づいて表示装置1300に表示させる処理であり、そのプログラムが制御部1310の記憶手段に格納され、起動要求があればメインルーチンの実行を妨げずに所定時間毎のタイマ割込で制御部1310が実行する。この常時表示サブルーチンの処理については、前述した情報配信システム全体の説明において具体的内容を説明した。
続いて、メインルーチンにおける次の処理では、制御部1310が、カード処理部1312および発行物処理部1313からの情報に基づいて、カードまたは発行物1260、1261が挿入されたか否かを判定する(ステップS1320)。
ステップS1320の判定で、カードまたは発行物1260、1261が挿入されていないと判定した場合(ステップS1320のNo)には、リターンしスタートからの処理を実行する。
一方、ステップS1320の判定で、カードまたは発行物1260、1261が挿入されていると判定した場合(ステップS1320のYes)には、店外端末装置1100では配信条件表示サブルーチンが起動される(ステップSD4)。配信条件表示サブルーチンとは、受信した端末配信情報[i][m]を概して受信した端末配信条件[i][m]と端末配信量指定情報[i][m]に基づいて表示装置1300に表示させる処理であり、そのプログラムが制御部1310の記憶手段に格納され、起動要求があればメインルーチンの実行を妨げずに所定時間毎のタイマ割込で制御部1310が実行する。この配信条件表示サブルーチンの処理については前述したので説明を省略する。また、遊技ホール管理システム全体1Aや遊技ホール管理システム1Bにおいて以下に他の機器で起動されるものとする配信条件表示サブルーチンの処理についても同様とする。
続いて、カード処理部1312は、カード挿入口1302から挿入されたカードに記憶された例えば遊技者を特定するためのID情報を読み取り、制御部1310に出力する。また、発行物処理部1313は、発行物受付1301から挿入された発行物1260、1261に表示された、例えばバーコード情報から景品交換に係る情報を読み取り、制御部1310に出力する(ステップS1321)。なお、バーコード情報から景品交換に係る情報には、例えば交換する景品の情報や発行物1260、1261に表示された遊技客の認証情報である顔写真を特定するための情報などが記録されている。
続いて、制御部1310は、遊技者を特定するためのID情報やバーコード情報からの景品交換に係る情報を、入出力情報処理部1311を介してセンタサーバ1130に出力する(ステップS1322)。また、上記したID情報や景品交換に係る情報から特定される情報を入出力情報処理部1311を介してセンタサーバ1130から入力する(ステップS1322)。この入力される情報として、例えば、店外景品交換用端末装置22の認証情報入力装置1205で入力された景品交換に係る遊技客の顔写真情報、選択された景品情報などが挙げられる。また、会員用ICカード30が使用されている場合には、前述した店外景品交換用端末装置22で設定された、「会員様決済方法ご指定」に係る情報なども入力される情報として挙げられる。上記したように、センタサーバ1130から入力された景品交換に係る遊技客の顔写真情報は、表示装置1300に表示される。これによって、遊技ホールの店外景品交換用端末装置22で景品交換に係る処理をした者と、遊技ホール外の店舗に発行物1260、1261を持参した者との照合をとることができる。
ここで、遊技ホール外の店舗における景品交換において、遊技ホール外の店舗で受け取るべき景品を変更し、差額を決済する場合であって、不足金や返金が生じたときに、現金、ポイント、電子マネー、クレジットなどの有価価値で不足金を填補したり、返金額に相当する金額をポイント、電子マネーなどに変換して加算するなどの景品交換に係る処理が行われた場合にも、この景品交換に係る情報は、入出力情報処理部1311を介してセンタサーバ1130に出力される。
続いて、制御部1310は、情報登録変更処理部1316からの情報に基づいて、店舗情報登録変更ボタン1306aが押されたか否かを判定する(ステップS1323)。
ステップS1323の判定で、店舗情報登録変更ボタン1306aが押されたと判定した場合(ステップS1323のYes)には、前述したように店舗情報登録変更に係る情報を入力するためのフォーマット画面を表示装置1300に表示する。そして、そのフォーマットに基づいて所定の情報が入力された後に決定ボタン1306eが押されたと判定した場合には、新たに登録された情報または更新された情報を入出力情報処理部1311を介してセンタサーバ1130に出力する(ステップS1324)。ここで、店舗情報登録変更に係る情報として、例えば、店舗名、店舗住所、店舗電話番号、店舗店長名、店舗担当責任者、店舗電子メールアドレス、会社名、本社住所、本社電話番号、代表取締役名、本社責任者、資本金、従業員数、売上高、本社電子メールアドレスなどの項目が挙げられるが、これらに限られるものではなく、適宜項目の変更が可能である。
ステップS1323の判定で、店舗情報登録変更ボタン1306aが押されていないと判定した場合(ステップS1323のNo)、またはステップS1324の処理後、制御部1310は、情報登録変更処理部1316からの情報に基づいて、景品情報登録変更ボタン1306bが押され、かつ決定ボタン1306eが押されたか否かを判定する(ステップS1325)。
ステップS1325の判定で、景品情報登録変更ボタン1306bが押されたと判定した場合(ステップS1325のYes)には、認証情報入力装置1305によって、登録または変更する景品情報、すなわち景品の写真を入力する(ステップS1326)。そして、制御部1310は、その入力した情報を表示装置1300に表示し、情報登録変更処理部1316からの情報に基づいて、この撮影した写真を用いることを合意する情報である、決定ボタン1306eが押されたか否かを判定する(ステップS1327)。
ステップS1327の判定で、決定ボタン1306eが押されていないと判定した場合(ステップS1327のNo)には、再度ステップS1326の処理を実行する。
一方、ステップS1327の判定で、決定ボタン1306eが押されたと判定した場合(ステップS1327のYes)には、この写真情報とともに、新たに登録された情報または更新された情報を入出力情報処理部1311を介してセンタサーバ1130に出力する(ステップS1328)。ここで、景品情報登録変更に係る情報として、例えば、商品名、価格、写真、商品の説明、バーコード情報の入力受け付けなどの項目が挙げられるが、これらに限られるものではなく、適宜項目の変更が可能である。なお、センタサーバ1130において、出力された写真情報と、すでに遊技ホールの店外景品交換用端末装置22で入力されセンタサーバ1130で管理されている発行物1260、1261のIDに基づいて特定される遊技客の写真情報とを比較し、双方が合致するか否かを判定して、その判定結果を店外端末装置1100に出力するように構成してもよい。
ステップS1325の判定で、景品情報登録変更ボタン1306bが押されていないと判定した場合(ステップS1325のNo)、またはステップS1328の処理後、制御部1310は、情報登録変更処理部1316からの情報に基づいて、相場情報ボタン1306cが押されたか否かを判定する(ステップS1329)。
ステップS1329の判定で、相場情報ボタン1306cが押されたと判定した場合(ステップS1329のYes)には、制御部1310は、相場情報を得たい景品のバーコード情報または景品ID情報の入力要求情報を、表示装置1300に表示する。そして、景品のバーコード情報(発行物受付1301にて読み込む)または入力部1304にて手入力された景品ID情報の入力完了を意味する決定ボタン1306eが押されたと判定した場合には、制御部1310は、相場情報の出力要請情報とともに、情報登録変更処理部1316で入力された景品のバーコード情報または景品ID情報を入出力情報処理部1311を介してセンタサーバ1130に出力する(ステップS1330)。そして、センタサーバ1130に出力したバーコード情報または景品ID情報に係る景品の平均価格情報、価格帯情報、価格帯毎の交換実績情報などの相場情報がセンタサーバ1130から入出力情報処理部1311を介して入力される。そして、制御部1310は、入力された相場情報を、例えば表示装置1300に表示するとともに、景品交換情報管理部1314に記憶させて管理する(ステップS1330)。
ステップS1329の判定で、相場情報ボタン1306cが押されていないと判定した場合(ステップS1329のNo)、またはステップS1330の処理後、制御部1310は、情報登録変更処理部1316からの情報に基づいて、広告依頼ボタン1306dが押されたか否かを判定する(ステップS1331)。
ステップS1331の判定で、広告依頼ボタン1306dが押されたと判定した場合(ステップS1329のYes)には、制御部1310は、広告したい景品のバーコード情報または景品ID情報、広告頻度や配信条件などの設定条件などの入力要求情報を、表示装置1300に表示する。また、この入力要求情報には、例えば、景品が会員遊技客の好みの景品条件に適合する場合には、会員遊技客にメール広告などをするか否かを選択する項目なども含まれている。このメール広告が選択された場合、会員遊技客の好みの景品条件に適合する景品情報を得たときに会員遊技客にメール広告がなされる。そして、制御部1310は、これらの入力要求情報の入力完了を意味する決定ボタン1306eが押されたと判定した場合には、入力要求情報を入出力情報処理部1311を介してセンタサーバ1130に出力する(ステップS1332)。センタサーバ1130では、これらの入力要求情報を記憶し管理する。
ステップS1331の判定で、広告依頼ボタン1306dが押されていないと判定した場合(ステップS1331のNo)、またはステップS1332の処理後、リターンしてスタートに戻る。
上記したように、店外端末装置1100では、遊技ホールの店外景品交換用端末装置22で発行された発行物1260、1261に基づいて、景品交換処理を行なうことができる。また、店外端末装置1100では、例えば、遊技ホール外の店舗で受け取るべき景品を変更し、差額を決済する場合であって、不足金や返金が生じたときに、現金、ポイント、電子マネー、クレジットなどの有価価値で不足金を填補したり、返金額に相当する金額をポイント、電子マネーなどに変換して加算するなどの景品交換に係る処理を行なうことができる。
また、店外端末装置1100では、センタサーバ1130から遊技ホールの店外景品交換用端末装置22で景品交換に係る処理をした者の顔写真情報を入力することができるので、遊技ホール外の店舗に発行物1260、1261を持参した者との照合をとることができる。これによって、第三者が発行物1260、1261を利用して景品交換することを防止することができる。さらに、店外端末装置1100では、店舗情報登録変更や景品情報登録変更、相場情報の入力、広告依頼などを行なうことができる。
(センタサーバ1130)
次に、景品交換システムを構成するセンタサーバ1130について説明する。
図1Aに示すように、センタサーバ1130は、各遊技ホールに設置された店外景品交換用端末装置22、各遊技ホール外の店舗に設置された店外端末装置1100、一般ユーザが使用するパーソナルコンピュータなどの一般ユーザ端末装置1160などと、情報配信ネットワーク1120や外部通信網1150を介して通信可能に接続されている。このセンタサーバ1130は、例えば、各遊技ホールにおける遊技データなどの情報、景品交換処理に係る各種情報などを管理している。また、センタサーバ1130は、例えば、各遊技ホールや各遊技ホール外の店舗を経営する経営者とは異なる別の第三の業者によって管理されている。
また、後述するが、この第三の業者である介在業者は、センタサーバ1130により、遊技ホールと遊技ホール外の店舗との間における景品交換に係る代金の決済などを代行して行なうことができる。すなわち、遊技ホールと遊技ホール外の店舗との間に介在業者が存在することで、遊技ホールから介在業者へ、介在業者から遊技ホール外の店舗へ、または遊技ホール外の店舗から介在業者へ、介在業者から遊技ホールへ代金決済処理が行なわれる。また、センタサーバ1130では、各遊技ホール外の店舗などから登録された景品情報や店舗情報などを出力可能に管理するとともに、景品交換に係る各種手数料の設定や管理をすることができる。
さらに、前述した各遊技ホールの財務管理装置50からの情報を管理することも可能であり、また各遊技ホールの経営状況などの情報を出力することもできる。なお、財務処理装置としての機能を備え、各遊技ホールに備えられた財務管理装置50の代わりに財務処理を実行するように構成してもよい。
センタサーバ1130は、後述する動作説明の処理を規定したプログラムがインストールされたコンピュータ等によって構成され、所定の入力装置、情報処理装置、記憶装置、表示装置および通信インターフェース等を備えている。
ここで、入力装置は、キーボードやマウスなどのポインティング・デバイス等の入力手段で構成され、管理者等による文字入力や選択入力等を受け付けて情報処理装置へ供給する。
情報処理装置は、内部での種々の演算処理を実行するCPU等の演算手段、システム情報等が記憶されたROM等の不揮発性メモリや更新可能に情報を記憶するRAM等の半導体メモリで構成された記憶手段、および内部での種々の動作や外部との情報授受を司る制御手段等を有し、入力装置からの入力やインストールされたプログラムの内容等に応じて様々な情報処理を実行するものとなっており、後述の動作における景品交換処理や財務処理に係る管理処理を実施する中核を担う。
記憶装置は、インストールされたプログラムのファイルや種々のデータ・ファイル(例えばデータベース構造で種種のデータを管理しているデータベースのファイル)等の情報が格納されるハードディスク等の記憶手段で構成され、それらの情報を必要に応じて保持し続ける。
表示装置は、液晶ディスプレイ、CRTディスプレイ、プリンタ等の表示手段で構成され、情報処理装置による制御の下で所定の情報表示をする。
通信インターフェースは、情報配信ネットワーク1120や外部通信網1150や他の機器に接続するためのポートやモデム等によって構成され、店外景品交換用端末装置22、店外端末装置1100、一般ユーザ端末装置1160との間での情報通信を担う。
次に、センタサーバ1130の構成について具体的に説明する。
図68は、センタサーバ1130の主要な構成を示す機能ブロック図である。また、図69は、センタサーバ1130の動作を示すフローチャートである。
図68に示すように、センタサーバ1130は、制御部1400と、入出力情報処理部1401と、情報管理部1402とを備えている。
制御部1400は、上記した情報処理装置、記憶装置および通信インターフェースによって実現される機能ブロックであり、主に情報処理装置の演算手段がROM、RAMおよび記憶装置に格納されたプログラムやデータ等を用いて各種の演算処理を実行する部分に係る。この制御部1400では、入出力情報処理部1401、情報管理部1402の各機部間の情報の出入力、店外景品交換用端末装置22、店外端末装置1100および一般ユーザ端末装置1160からの情報の出入力を制御している。
入出力情報処理部1401は、上記した情報処理装置、入力装置および通信インターフェースによって実現される機能ブロックであり、店外景品交換用端末装置22、店外端末装置1100および一般ユーザ端末装置1160からの情報の出入力処理を行う。また、入力装置によって入力された各種情報の出入力処理を行う。各装置からの入力情報や出力情報などは後に詳しく述べる。
情報管理部1402は、上記した記憶装置によって実現される機能ブロックであり、入出力情報処理部1401に入力された各種情報や入力装置によって入力された各種情報を記憶するものである。
(動作の説明)
次に、図69を参照して、センタサーバ1130の動作について説明する。
店外景品交換用端末装置22、店外端末装置1100、一般ユーザ端末装置1160などの各端末装置から出力された各種情報を入出力情報処理部1401を介して入力し、また、各端末装置からの要求に対応する情報を入出力情報処理部1401を介して各端末装置に出力する(ステップS1410)。
各端末装置からセンタサーバ1130への通信項目として、有価価値登録時(景品も有価価値に含む)通信、広告依頼時通信、交換・売買通信がある。
有価価値登録時通信では、有価価値運営主体ID(電子マネー運営主体、遊技ホール外において景品を提供する店舗(景品とポイントが有価価値)、クレジットカード運営主体、デビットカード運営主体、宅配景品提供店(景品が有価価値)などが例示できる)、価格、付与ポイント、有価価値を利用可能とする運営主体ID、そして必要に応じて景品の写真などのイメージデータなどを送信する。ここで、運営主体とは、そのものを扱う企業や個人店舗などをいい、例えばクレジットカード運営主体とは、クレジットカードを発行するクレジットカード会社を意味する(以下でも同様である)。
広告依頼時通信では、有価価値運営主体ID、価格、付与ポイント、有価価値を利用させるために広告する広告運営主体ID、そして必要に応じて商品の写真などのイメージデータなどを送信する。
交換・売買通信では、有価価値(有価価値に商品や景品を含む)支給元運営主体ID、交換や購入を行なう会員の会員ID、交換後の有価価値運営主体ID、価格、交換有価価値、付与ポイントなどを送信する。
(1)遊技ホールの管理装置13や店外景品交換用端末装置22などからセンタサーバ1130へ出力される情報の例示。
管理装置13や店外景品交換用端末装置22からセンタサーバ1130へ、例えば、遊技ホールID、取引有価価値ID(ID種別はセンタサーバ1130で設定登録されたもの)、IN情報(図50に示した、ステップS1014、ステップS1015で言うイン入力情報)、OUT情報(図50に示した、ステップS1014、ステップS1016で言うアウト入力情報)、遊技ホール外の店舗において景品を交換した遊技客の顔写真、発行物1260、1261のID、引き渡すべき景品の景品ID、会員ID、宅配景品ID、宅配送料の着払いか有価価値引き落とし払いかの情報、宅配景品の送料の有無の情報、宅配業者の選定情報などが交換決済情報として出力される。また、会員IDとともに、店外景品交換用端末装置22において設定された決済方法である、優先順位、指定消費割合、ポイントのみについて利用頻度が高い順か低い順に消費するかの設定情報であるの消費指定情報、会員遊技客の登録情報である、現在欲しいものや常に欲しいものに係る情報などが出力される。
ここで、上記したIN情報(図50に示した、ステップS1014、ステップS1015で言うイン入力情報)として、遊技機からの発射玉数や投入メダル数であるアウト数、遊技機から排出された遊技媒体数であるセーフ数、貸玉数、入金額などが挙げられる。
また、OUT情報(図50に示した、ステップS1014、ステップS1016で言うアウト入力情報)として、計数玉数、計数メダル数、貯数(貯メダル、貯玉数)、景品毎の払出数、景品毎の仕入単価、経理上の売上高、必要証拠金、経理上の仕入高、遊技ホール外の店舗における交換景品種別とその数量と金額と引落貯数と発行ポイント、景品交換手数料(センタサーバ1130で設定登録されたもの)、有価価値交換手数料(センタサーバ1130で設定登録されたもの)、景品交換に用いた引落し有価価値などが挙げられる。
ここで、上記した売上高は、例えば財務管理装置50などによって、遊技客が遊技に使用した金額に対応する売上高および/または遊技データに基づく計算要素に基づいて算出される。具体的には、売上高として、例えば、遊技客が入金した入金額、遊技客が入金した入金額から精算機によって返金した返金額を差し引いた額、遊技客が入金した入金額から、精算機によって返金した返金額と貯留されている遊技媒体の貯数に該遊技媒体の1個当りの単価を乗じた額との合計額を差し引いた額、遊技機への遊技媒体の投入数に該遊技媒体の1個当りの単価を乗じた額、遊技客に貸し出した遊技媒体数に該遊技媒体の1個当りの単価を乗じた額などが挙げられる。
また、上記した仕入高は、例えば財務管理装置50などによって、遊技客が得た獲得遊技媒体と交換に遊技客に払い出す景品の仕入れた金額に対応する仕入高および/または該仕入高を算出する計算要素に基づいて算出される。具体的には、仕入高として、例えば、景品の払い出し数に景品の仕入単価を乗じた額、景品の仕入れ数に景品の仕入単価を乗じた額、遊技機へ排出された遊技媒体数から遊技機へ投入された遊技媒体数を差し引いた値に該遊技媒体の1個当りの単価を乗じた額、および計数機で計数された遊技媒体数に該遊技媒体の1個当りの単価を乗じた額などが挙げられる。
また、景品交換に用いた引落し有価価値として、現金、各遊技ホールや遊技ホール外の各店舗や宅配店の景品交換に用いたポイント、電子マネー(発行元に電子マネーカードのIDを送信して指定金額をその発行元から引き落とすもの)、貯数、デビット(デビットカード取扱い元にデビットカードのIDを送信して、デビットカード利用景品あれば指定金額を遊技客の口座から引き落とすもの)、クレジット(クレジット会社にクレジットカードのIDを送信して、クレジット利用の承認があれば指定金額をそのクレジットカード会社から借りるもの)などが挙げられる。
(2)センタサーバ1130から遊技ホールの管理装置13や店外景品交換用端末装置22などへ出力される情報の例示
センタサーバ1130から管理装置13や店外景品交換用端末装置22へ、例えば、情報の受信了解情報、クレジット利用の可否情報、電子マネー引落し処理の可否情報、電子マネー残高情報、引落し金額情報、引落し後の電子マネー情報などが出力される。
(3)遊技ホール外の店舗の店外端末装置1100からセンタサーバ1130へ出力される情報の例示
店外端末装置1100からセンタサーバ1130へ、例えば、遊技ホール外の店舗ID、発行物1260、1261のID、引き渡し景品ID、会員ID、来店者の顔写真などの情報が出力される。また、景品引渡し完了報告情報(出力後センタサーバ1130で記憶)、景品引渡し不可報告情報、景品交換品および電子商店街販売品の販売情報(イメージ画像、価格、付与ポイント数、メーカ名、メーカの商品説明が書いてあるURL(UniForm Resource Locator))などが出力される。ここで、景品引渡し不可報告情報を出力する際、センタサーバ1130から店外端末装置1100へ、店外端末装置1100において本発行物1260、1261を用いての引渡し処理ができない旨をの情報が出力される。店外端末装置1100は、この情報を表示装置1300に表示して、遊技客に情報を伝える。なお、遊技ホールでは、管理装置13の端末装置(例えば、パーソナルコンピュータ17)で会員IDの貯数蓄積および引落し履歴と発行物1260、1261のIDの少なくとも一方から従業員が手入力で発行物1260、1261を再発行するための処置を行う。
(4)センタサーバ1130から遊技ホール外の店舗の店外端末装置1100へ出力される情報の例示
センタサーバ1130から店外端末装置1100へ、例えば、会員ID、店外端末装置1100から出力された写真情報と、すでに遊技ホールの店外景品交換用端末装置22で入力されセンタサーバ1130で管理されている発行物1260、1261のIDに基づいて特定される遊技客の写真情報とが合致するか否かの情報、ある発行物1260、1261に基づいて景品が引き渡されている場合には引渡し済み報告と同一景品引渡し時における来店者の顔写真情報、各IDのNG情報、発行物1260、1261のIDに基づく遊技ホールの店外景品交換用端末装置22で入力された遊技客の写真情報などが出力される。
(5)センタサーバ1130から遊技ホール外の店舗(宅配店)の店外端末装置1100へ出力される情報の例示
センタサーバ1130から宅配店の店外端末装置1100へ、例えば、景品交換した宅配景品のID、宅配景品額(円)、宅配送料の着払いか有価価値引き落とし払いかの情報、宅配景品の送料有無の情報、宅配業者の選定情報などが出力される。
(6)遊技ホール外の店舗(宅配店)の店外端末装置1100からセンタサーバ1130へ出力される情報の例示
宅配店の店外端末装置1100からセンタサーバ1130へ、例えば、受信了解情報などが出力される。
(7)センタサーバ1130から一般ユーザ端末装置1160へ出力される情報の例示
センタサーバ1130から一般ユーザ端末装置1160へ、例えば、電子商店街の商品情報、遊技データ情報などが出力される。ここで、出力される遊技データ情報として、例えば、景品交換した景品、遊技客毎の所定期間の遊んだ遊技機毎の、大当り回数、獲得遊技媒体数から投入遊技媒体数を減算した数値などが挙げられる。
(8)一般ユーザ端末装置1160からセンタサーバ1130へ出力される情報の例示
一般ユーザ端末装置1160からセンタサーバ1130へ、例えば、有価価値交換取引においては個人の保有する有価価値と交換するために選択された交換情報(遊技ホール外の店舗における現金引換取引や宅配の代金引換取引を指定することもできる)、交換に係る有価価値の種別と数量の情報、選択された有価価値(商品を含む))、個人ID情報、遊技データを表示すべき選択された遊技ホール(複数ホール選択可、全ホール選択可)ID、遊技データを表示すべき遊技機の機種(複数遊技機可、全機種選択可)ID、遊技データを表示すべき期間情報などが出力される。
(9)センタサーバ1130から一般ユーザ端末装置1160へ出力される情報の例示
センタサーバ1130から一般ユーザ端末装置1160へ、有価価値交換取引においては選択された有価価値の交換がなされた旨の通知情報、遊技データ表示においては指定された遊技ホールと遊技機の機種と期間の遊技データなどが出力される。なお、遊技データ表示においては、遊技ホール毎の遊技データの集計値、選択された遊技ホール全部の遊技データ集計値を表示可能に出力される。ここで、遊技データとは、大当り回数、選択した遊技台の1分当りのスタート回数または1スタート当りのへそへの入賞数、スロットマシンでは小役での獲得枚数、大当りでの獲得枚数や玉数、勝敗(支出金と1玉A円や1枚B円の遊技客によるA、B設定に基づく獲得遊技媒体数の金額換算値)などをいう。
なお、上記した出力される情報は、一例であり、これらに限定されるものではなく、適宜に出力される情報を変更することができる。
次に、制御部1400は、上記した入力情報に基づいて、例えば、店外景品交換用端末装置22、店外端末装置1100、一般ユーザ端末装置1160、遊技ホール、電子マネー運営主体、クレジットカード運営主体、キャッシュカード運営主体、デビットカード運営主体などからの要求された処理が、「登録および登録に伴う手数料処理」、「有価価値の変換(交換)および景品変換に伴う手数料処理」および「広告および広告に伴う手数料処理」のいずれであるかを判定する(ステップS1411)。以下に、「登録および登録に伴う手数料処理」が要求された場合、「有価価値の変換(交換)および景品変換に伴う手数料処理」が要求された場合および「広告および広告に伴う手数料処理」が要求された場合について、それぞれ説明する。
(「登録および登録に伴う手数料処理」が要求された場合)
ステップS1411の判定で「登録および登録に伴う手数料処理」が要求されたと判定した場合(ステップS1411の「A」)には、次に示す登録および登録に伴う手数料処理を実行する(ステップS1412)。
(1)有価価値手数料の設定
表1〜表4には、有価価値手数料が設定された入力画面の一例を示している。
Figure 2008148788
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Figure 2008148788
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表1〜表4に示すように、有価価値手数料の設定は、センタサーバ1130の運営主体である介在業者が、各有価価値の運営主体との間に結ばれた個別契約に基づいて、センタサーバ1130の入力手段によって各手数料の入力を行う。入力される有価価値手数料として、例えば、遊技ホール毎ポイント、遊技ホール外の店舗毎ポイント、宅配店ポイントおよび他の有価価値を異なる有価価値へ交換する際の手数料、引落しの際の手数料を、各カードの運営主体毎に入力する。
有価価値どうしの交換の場合、変換前の有価価値の種別、変換後の有価価値の種別および変換前後の有価価値の種別の少なくともいずれか1つの種別に応じて手数料を設定することができる。また、有価価値どうしの交換の場合、交換元が負担する手数料の割合(手数料レート)と、交換先が負担する手数料レートと、遊技客側が負担する手数料レートを「0」を含めて設定でき、その手数料を支払う有価価値を指定することもできる(表2および表3参照)。手数料は、円に換算した際の取引(景品交換、有価価値交換)総額の例えば0.1%などのように設定できる。手数料の支払い先、支払い元は、介在業者、遊技客、遊技ホール、遊技ホール外の店舗、宅配店、各カード運営主体毎、取引形態毎(宅配景品、遊技ホール外の店舗における景品、遊技ホールにおける景品)に少なくとも1以上の手数料レートが設定可能である。受け取り手数料は各有価価値毎に変換元である場合と変換先である場合との2種類があり、それぞれに、遊技客に対して課せられる手数料、遊技ホールに対して課せられる手数料、各有価価値の運営主体に対して課せられる手数料を設定することができる。例えば、遊技客、遊技ホール、有価価値運営主体が10種なら、それぞれに2種類の手数料の設定が可能であるので、計20種(10×2種)の手数料の設定が可能となる。なお、表2および表3に示されている、有価価値交換において、あるポイントを他のポイントに変換した場合の手数料は、ここでは、その変換処理を実行するセンタサーバ1130の所有者である介在業者に入金されるように設定されている。
また、表1には、景品が「かに」の場合における有価価値手数料が設定された入力画面の一例が示されている。この場合には、景品交換手数料ついて、支払元として、介在業者であるセンタサーバ1130の事業者、遊技ホール、遊技客、かにの支給店のそれぞれに、価格の0%、1%、2%、1%の支払いが設定されている。また、支払先として、介在業者であるセンタサーバ1130の事業者、遊技ホール、遊技客、かにの支給店のそれぞれに、手数料の50%、50%、0%、0%が得られる設定されている。また、景品交換の係る決済で、デビットカードやクレジットカードを用いた場合の手数料レート、手数料を支払う分担レート、手数料の支払先の支払レートなども設定されている。
(2)景品の登録
制御部1400は、入力された遊技ホール外の店舗(宅配店も含む)からの景品に係る情報(景品の写真、値段、付与ポイント、景品の説明、景品の取引形態(宅配景品、遊技ホール外の店舗での引渡し景品、遊技ホール内での引渡し景品)などを、店外景品交換用端末装置22、店外端末装置1100、一般ユーザ端末装置1160からID情報に基づいて検索可能にセンタサーバ1130のデータベースである情報管理部1402に登録する。その際、景品交換対象であり売買の対象でもある景品(商品)にIDが付与され、その景品IDや提携遊技ホールIDより、上記した景品に係る情報を検索可能に登録されている。
また、センタサーバ1130では、遊技ホール外の店舗(宅配店も含む)毎に設定された登録料を、各店舗毎に月間および年間で積算し、過去数年の月間と年間の登録料累積値を記憶する。また、登録毎の履歴を記憶し、登録店舗からの指示に従ってこれらの情報を出力可能に記憶している。また、遊技ホール外の店舗(宅配店も含む)からこれらの情報の出力要請があった場合、これらの店舗の運営主体別IDより、設定された登録手数料を参照して、店外端末装置1100へ出力する。
(「有価価値の変換(交換)および景品変換に伴う手数料処理」が要求された場合)
次に、ステップS1411の判定で「有価価値の変換(交換)および景品変換に伴う手数料処理」が要求されたと判定した場合(ステップS1411の「B」)には、次に示す有価価値の変換(交換)および景品変換に伴う手数料処理を実行する(ステップS1413)。
ここでは、センタサーバ1130における、有価価値どうしの変換(交換)や景品変換に伴う手数料に係る交換処理、景品を商品として売買する売買処理について説明する。
交換処理や売買処理の実施者としては、遊技ホール、遊技ホール外の店舗(宅配店を含む)、会員遊技客、電子マネー運営主体、クレジットカード運営主体、デビットカード運営主体などである。
交換処理や売買処理に際しては、センタサーバ1130から各遊技ホールの店外景品交換用端末装置22に利用可能な有価価値の変換レートが出力される。店外景品交換用端末装置22では、その有価価値の変換レートを記憶し、その変換レートに基づいて、遊技客の所有する有価価値を全て円単位に変換して店外景品交換用端末装置22の表示装置1200に表示する。また、同時に交換処理や売買処理の両方が可能なように、交換可能な各景品に対して、交換の際に必要となる交換貯数(メダル数、玉数)、交換の際に必要となる購入代金、交換の際に必要となるポイント数などをが併記して表示する。
なお、交換処理や売買処理の際、前述したように、店外景品交換用端末装置22において、景品交換の際、遊技客が獲得した遊技媒体数を引落としても支払残金(不足金)が生じたときに、引落とす有価価値の順序が設定されている場合には、その順に支払残金を算出して対応する有価価値で表示させてもよい。例えば、最初に引落とすべき有価価値がポイントで、次に引落とすべき有価価値が電子マネーである場合、電子マネーの表示には、ポイントにおける決済処理後の支払残金(不足金)を電子マネーに換算した値が示される。また、前述したように、店外景品交換用端末装置22において、各有価価値の指定消費割合が設定されている場合には、その消費割合に応じて決済処理を行なってもよい。これらの処理の選択は、遊技客が店外景品交換用端末装置22において、遊技ホール外の店舗が店外端末装置1100において適宜にできる。また、利用可能な有価価値としては、例えば、現金、電子マネー、クレジット、デビット、他の遊技ホール外の店舗(宅配店を含む)や他の遊技ホールのポイント、貯玉数、貯メダル数などが挙げられる。また、上記したように、引落とす有価価値の順序が設定されている場合や有価価値の指定消費割合が設定されている場合などのように、複数の有価価値を混合して使用することができる。
センタサーバ1130では、ステップS1410の処理で、上記した店外景品交換用端末装置22や店外端末装置1100における景品交換の実績に係る情報を入力している。なお、ここでは、センタサーバ1130から出力された利用可能な有価価値の変換レートに基づいて各遊技ホールの店外景品交換用端末装置22が行う交換処理や売買処理を実行し、センタサーバ1130がその景品交換の実績に係る情報を入力する一例を示したがこれに限られるものではない。例えば、上記した店外景品交換用端末装置22における有価価値の変換などの交換処理や売買処理をセンタサーバ1130で実行し、その処理後の情報を遊技ホールの店外景品交換用端末装置22や遊技ホール外店舗の店外端末装置1100に出力するようにしてもよい。
また、センタサーバ1130では、遊技客において、繰り返し交換または購入されている景品(商品)の履歴を遊技客のID毎に記憶し、各景品(商品)のジャンル毎に集計する。
次に、店外景品交換用端末装置22において、「会員様決済方法ご指定」が選択され、さらに「優先順位順に消費して決済方法指定」、「指定消費割合に応じて決済方法指定」またはその他の決済処理が設定されている場合における決済処理の際のセンタサーバ1130の動作について説明する。
(1)「優先順位順に消費して決済方法指定」が設定されている場合
センタサーバ1130にアクセスしてきた端末装置が、遊技ホールに設置された店外景品交換用端末装置22である場合、センタサーバ1130は、まずは読み取って送信された会員IDに基づいて獲得した遊技媒体数である貯数から景品交換に係る引き落とし処理を実行する。この際、1玉4円の貯玉数と1枚20円貯メダル数のいずれか選択された方から引き落とし処理を実行し、その選択された遊技媒体数が「0」となっても景品価格に達していないとき、すなわち支払残金があるときには、他方の遊技媒体から支払残金分を引き落とす。
さらに、他方の遊技媒体が「0」となっても景品価格に達していないときには、店外景品交換用端末装置22で設定され、センタサーバ1130で会員IDに基づいて記憶されている「優先順位順に消費して決済方法指定」の設定条件を、情報管理部1402から読み出し、その設定に基づいて以後の決済処理を実行する。この以後の処理は、設定された第1優先の有価価値が「0」でなければ、その有価価値から支払残金分を引き落とす。さらに、第1優先の有価価値が「0」となっても景品価格に達していないときには、第2優先の有価価値から支払残金分を引き落とす。支払残金が「0」になるまで以後同様の処理を実行する。なお、現金で決済する場合には、店外景品交換用端末装置22の紙幣挿入口1203に紙幣が挿入される。また、クレジットカード、電子マネーカード、デビットカードなどで決済する場合には、店外景品交換用端末装置22や店外端末装置1100のカード挿入口1202、1302に挿入された各カードからIDを読み込み、センタサーバ1130を経由してそれぞれのカード運営主体に決済可能かを問い合わせ、決済可能な場合にはそれぞれのカードによる決済を行う。
(2)「指定消費割合に応じて決済方法指定」が設定されている場合
「指定消費割合に応じて決済方法指定」は、所定の関数式に基づく決済を実行する場合であって、センタサーバ1130にアクセスしてきた端末装置が、遊技ホールに設置された店外景品交換用端末装置22である場合、センタサーバ1130は、まずは読み取って送信された会員IDに基づいて獲得した遊技媒体数である貯数から景品交換に係る引き落とし処理を実行する。この際、1玉4円の貯玉数と1枚20円貯メダル数のいずれか選択された方から引き落とし処理を実行し、その選択された遊技媒体数が「0」となっても景品価格に達していないとき、すなわち支払残金があるときには、他方の遊技媒体から支払残金分を引き落とす。
さらに、他方の遊技媒体が「0」となっても景品価格に達していないときには、店外景品交換用端末装置22で設定され、センタサーバ1130で会員IDに基づいて記憶されている「指定消費割合に応じて決済方法指定」の設定条件を、情報管理部1402から読み出し、その設定に基づいて以後の決済処理を実行する。例えば、ポイント、追加現金、電子マネー1、貸玉用度数、電子マネー2、クレジットの分担する割合が、それぞれ50%、5%、29%、0%、15%、1%に設定されている場合には、支払残金分をその割合で各有価価値から引き落とす。
次に、有価価値間の変換について説明する。
センタサーバ1130において有価価値間の変換を実行する場合、店外景品交換用端末装置22や店外端末装置1100で読み込まれ、センタサーバ1130に出力された記憶媒体(各遊技ホールの会員用ICカード30(貯数用)、各クレジットカード、各デビットカード、各キャッシュカード、各ポイントカード、各電子マネーカードなど)のIDに基づいて、本システムで取り扱う遊技客の有しているすべての有価価値を、データベースや外部の有価価値運営主体のサーバから読み出して特定する。例えば、遊技ホールのポイントは遊技ホールの管理装置13やセンタサーバ1130などから読み出される。また、センタサーバ1130では、遊技客の利用した記憶媒体のIDに基づいて、そのIDで管理されているセンタサーバ1130の情報管理部1402に記憶された他のIDを読み出すこともできる。各IDに応じてすべて変換元の有価価値を、その一部はセンタサーバ1130の情報管理部1402から読みだし、必要に応じて、他の有価価値運営主体に問い合わせて特定することもできる。
特定された変換元である有価価値は、同時にセンタサーバ1130が入力した「指定消費割合に応じて決済方法指定」で設定された情報に基づき、店外景品交換用端末装置22や店外端末装置1100の各端末装置からの指定された変換先の有価価値に変換する。そして、変換元の有価価値、変換先の有価価値の増減に関する情報を、必要に応じて、センタサーバ1130で管理する有価価値以外の有価価値運営主体に出力し、それぞれの有価価値運営主体が管理する管理装置のデータベースを更新させる。
ここで、センタサーバ1130が各端末装置から受信した変換に係る指示情報は、変換元である1または複数の有価価値のそれそれのID情報とともに入力され、この指示情報には、変換元の有価価値のうちいずれをどの割合で消費し、変換先の有価価値をどの割合で増加させるかを特定する変換情報が含まれている。また、指示情報として、有価価値のID以外にも、変換元の有価価値の種別を示すフラグ情報、変換先の有価価値を示すフラグ情報などを含んでもよい。
上記した変換情報は、例えば、A、B、C、D、E、Fなどの変換元の有価価値情報、これらの変換元の有価価値のそれぞれの消費割合である50%、10%、10%、10%、10%、10%などの消費割合情報、さらに変換元の有価価値総額情報(例えば、12000円)を有している。さらにこの変換情報は、G、H、Iなどの変換先の有価価値情報、これらの変換先の有価価値のそれぞれの増加割合である30%、30%、40%などの増加割合情報を有している。他の例として、50%、10%、10%、10%、10%、10%などの消費割合情報の代わりに、それぞれの消費される金額情報でもよく、この場合には、変換元の有価価値総額情報は不要となり、変換元の有価価値総額はそれぞれの金額情報の合計から算出される。
(3)その他の決済処理が設定されている場合
センタサーバ1130におけるその他の決済処理として、例えば、有価価値を有効期限に近い順に消費する処理、有価価値の利用頻度に基づいて消費する処理などが挙げられる。
有価価値を有効期限に近い順に消費する処理の場合には、例えば、各遊技ホール外の店舗、各カード運営主体、遊技ホールなどが発行するポイントの有効期限の迫った順にポイントが消費される。この場合、センタサーバ1130は、まずは獲得した遊技媒体数である貯数から景品交換に係る引き落とし処理を実行する。この際、1玉4円の貯玉数と1枚20円貯メダル数のいずれか選択された方から引き落とし処理を実行し、その選択された遊技媒体数が「0」となっても景品価格に達していないとき、すなわち支払残金があるときには、他方の遊技媒体から支払残金分を引き落とす。さらに、他方の遊技媒体が「0」となっても景品価格に達していないときには、上記したように、ポイントの有効期限の迫った順にポイントを消費して、支払残金分を引き落とす。
また、有価価値の利用頻度に基づいて消費する処理として、有価価値を利用頻度の高い順に消費する処理、有価価値を利用頻度の低い順に消費する処理などがある。
有価価値を利用頻度の高い順に消費する処理の場合、センタサーバ1130は、まずは獲得した遊技媒体数である貯数から景品交換に係る引き落とし処理を実行する。この際、1玉4円の貯玉数と1枚20円貯メダル数のいずれか選択された方から引き落とし処理を実行し、その選択された遊技媒体数が「0」となっても景品価格に達していないとき、すなわち支払残金があるときには、他方の遊技媒体から支払残金分を引き落とす。さらに、他方の遊技媒体が「0」となっても景品価格に達していないときには、上記したように、有価価値を利用頻度の高い順または低い順に有価価値を消費して、支払残金分を引き落とす。
なお、上記した(1)〜(3)の所定の決済処理の設定されている場合においては、まず獲得した遊技媒体数である貯数を「0」としてから、他の有価価値における決済処理を可能としているが、この処理に限られるものではない。例えば、貯数の有無に係らず、例えば、店外景品交換用端末装置22に店外端末装置1100に、貯数を消費しない処理を行うための指示ボタンを設け、それが押された場合には、まず獲得した遊技媒体数である貯数を「0」とする処理を実行せずに、当初から設定されている所定の決済処理を実行してもよい。
(4)取消処理
センタサーバ1130にアクセスしてきた端末装置が、遊技ホールに設置された店外景品交換用端末装置22、または遊技ホール外の店舗に設置された店外端末装置1100である場合、一旦、交換または購入のために選択した景品を決済した後であっても、センタサーバ1130は、取消ボタン(図示しない)が押されたことに係る情報を入力したときには、この景品の交換または購入に係る処理を取り消す処理を実行することができる。
例えば、店外端末装置1100において、会員用ICカード30のIDまたは/および図62または図63に示す発行物1260、1261のIDをバーコードリーダなどの情報読取装置で読み取るとこのIDで特定される取引情報が表示装置1300に表示される。この状態で、取消ボタン(図示しない)が押されると、店外端末装置1100は、会員用ICカード30のIDおよび/または発行物1260、1261のIDとともに、取消処理を行う旨の情報をセンタサーバ1130に出力する。センタサーバ1130は、その情報に基づいて、取り消し処理を実行する。
ここで、表5〜表10は、センタサーバ1130で管理されている情報の一部を時系列に表示した一覧を示す。
Figure 2008148788
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表5〜表10は、に示すように、取り消し処理を実行した後には、交換または購入に用いた有価価値と手数料が取引前の状態に戻される。また、センタサーバ1130は、取り消し処理が完了すると、その旨の情報を取り消し操作を行っ、例えば店外端末装置1100などの端末装置に出力する。端末装置がこの情報を入力すると、表示装置に、取引の取り消し処理の実行と取り消した旨の表示がなされる。なお、取り消し処理を実行するするに際し、センタサーバ1130における初期設定により、取り消し処理に伴う手数料を設定し、手数料を取引前の状態に戻さず、取り消し処理に係る手数料を徴収してもよい。
また、一旦、取り消し処理を実行した後は、店外景品交換用端末装置22の表示装置1200に表示された「景品交換、商品購入」が押されたことを検知した場合に、再度、景品交換または商品購入に係る処理が実行される。また、店外端末装置1100においては、発行物受付1301に発行物1260、1261が挿入され、発行物処理部1313においてIDなどが読み込まれることで、再度、景品交換または商品購入に係る処理が実行される。
(5)差額決済処理
差額決済処理とは、例えば、遊技客が遊技ホールの店外景品交換用端末装置22にて選択した景品に代えて、遊技ホール外の店舗において他の景品と交換する場合に発生する差額をセンタサーバ1130において決済する処理である。
なお、この場合には、(4)で説明した取消処理を実行してから再度交換に係る処理を実行する代わりに、センタサーバ1130における初期設定により、直接、差額決済処理を実行することができる。
差額決済処理では、まず、店外端末装置1100は、他の景品の景品IDを読み込み、続いて、発行物1260、1261および/または会員用ICカード30のIDを読み込み、それらの情報をセンタサーバ1130に出力する。センタサーバ1130は、その情報に基づいて、前回取引と今回取引の景品に係る情報を、情報管理部1402から読み出し、店外端末装置1100に出力する。そして、店外端末装置1100における、例えば決定ボタン1306eを押すことで変更することができる。
この際、他の景品の価値の方が当初選択した景品の価値よりも高い場合には、不足分の差額が生じる。この差額は、例えば、紙幣挿入口1303から挿入された現金で決済することができる。また、カード挿入口1302に挿入されたクレジットカード、電子マネーカード、デビットカードなどで決済する場合には、店外端末装置1100は、カードから読み込まれたIDをセンタサーバ1130に出力し、センタサーバ1130は、そのIDに基づいてカード運営主体に決済可能か否かの問い合わ情報を出力する。そして、センタサーバ1130は、カード運営主体から決済可能であるとの情報を入力した場合には、それぞれのカードによる決済処理を実行する。
なお、上述した「指定消費割合に応じて決済方法指定」において、所定の決済方法が設定されている場合には、「指定消費割合に応じて決済方法指定」のところで説明した処理と同様の処理を実行し、設定条件に基づいて決済処理を実行することも可能である。
一方、他の景品の価値の方が当初選択した景品の価値よりも低い場合には、余剰分の差額が生じる。この場合には、例えば、センタサーバ1130は、差額分を変換可能な有価価値を表示するための情報を店外端末装置1100に出力し、店外端末装置1100では、その情報を表示装置1300に表示する。店外端末装置1100は、遊技客によって、例えば入力部1304の入力キーで選択された有価価値の情報をセンタサーバ1130に出力し、センタサーバ1130ではその変換情報に基づいて、情報管理部1402の情報をIDに基づいて変更する。なお、上述した「指定消費割合に応じて決済方法指定」において、所定の決済方法が設定されている場合には、「指定消費割合に応じて決済方法指定」のところで説明した処理と同様の処理を実行し、設定条件に基づいて差額分を所定の有価価値に変更することも可能である。
なお、センタサーバ1130における初期設定により、差額決済処理に使用可能な有価価値として、貸玉または貸メダル用の度数を利用可能に設定することもできる。また、センタサーバ1130の情報管理部1402には、すべての有価価値を円や外国通貨に換算するための変換レートが記憶されているため、有価価値をそれらの通貨に換算することも可能であり、また、統一の通貨に換算することも可能である。さらに、センタサーバ1130は、この換算した情報を、例えば店外景品交換用端末装置22や店外端末装置1100などに出力することができる。例えば、遊技ホール外の店舗において付与されたポイントの円への変換レートが1ポイント当り0.1円の場合、例えば、101ポイント有している場合には、10.1円と表示するための情報がセンタサーバ1130から出力される。
(6)発行物1260、1261への地図表示処理
センタサーバ1130は、店外景品交換用端末装置22で選択された景品が1万円以下であると判定した場合には、情報管理部1402に記憶されている情報に基づいて、図62に示すような、遊技ホール外の店舗で景品交換を行なうための引換券である発行物1260を発行するための情報を店外景品交換用端末装置22に出力する。また、宅配景品が選択された場合には、センタサーバ1130は、図64に示すような、景品交換証である発行物1262を発行するための情報を店外景品交換用端末装置22に出力する。そして、店外景品交換用端末装置22では、その情報に基づいて、発行物1260を発行する。なお、発行物1260には、選択された景品を交換可能な店舗の地図などが表示される。また、発行物1260を用いた景品交換は、複数の店舗において可能であるため、発行物1260には、それらの店舗名や住所などを列挙し、地図には、各店舗の位置を識別可能なマークなどでポインティングしてもよい。なお、上記処理は、遊技客が会員でも非会員の場合であっても、遊技客が1万円以下の景品と交換したよきには、上記した発行物1260の地図表示処理を含む発行処理を実行することができる。
また、センタサーバ1130は、店外景品交換用端末装置22で選択された景品が1万円を超えると判定した場合には、情報管理部1402に記憶されている情報に基づいて、図63に示すような、店外景品交換用端末装置22で選択された景品に係る情報が表示された引換券である発行物1261を発行するための情報を店外景品交換用端末装置22に出力する。そして、店外景品交換用端末装置22では、その情報に基づいて、発行物1261を発行する。なお、景品交換に際して発生する不足金分は、店外端末装置1100において、現金、ポイント、電子マネー、クレジットなどの有価価値で決済することが可能である。また、この場合も発行物1260の場合と同様に、発行物1261には、選択された景品を交換可能な店舗の地図などが表示される。また、発行物1261を用いた景品交換が、複数の店舗において可能である場合には、発行物1261には、それらの店舗名や住所などを列挙し、地図には、各店舗の位置を識別可能なマークなどでポインティングしてもよい。
また、センタサーバ1130は、店外景品交換用端末装置22から入力した、発行物1260、1261に表示されたバーコード情報や会員用ICカード30のIDに基づいて、上記したような、景品交換可能な店舗の地図に係る情報を店外景品交換用端末装置22や店外端末装置1100に出力してもよい。そして、店外景品交換用端末装置22や店外端末装置1100の表示装置に地図を表示してもよい。
上記したように、遊技ホール内の店外景品交換用端末装置22における景品交換処理において、遊技客が景品と交換できる遊技媒体数(貯数)の上限数を1万円分(貯玉なら2500玉、貯メダル500枚)までに制限することができる。
また、図62や図63に示すように、発行物1260、1261には、景品交換可能な店舗の地図情報などとともに、店外景品交換用端末装置22で景品交換処理を行なった遊技客の顔写真が表示される。
この遊技客を認証するための認証情報である顔写真情報は、センタサーバ1130の情報管理部1402に記憶される。また、店外景品交換用端末装置22で入力された顔写真情報の他、店外端末装置1100で入力された顔写真情報も記憶し、それぞれの情報をID情報などに基づいて出力可能に記憶している。なお、遊技客を認証するための認証情報として、顔写真情報以外にも、例えば、指紋情報、アイ(目)形情報などを用いてもよい。センタサーバ1130の情報管理部1402には、これらの認証情報の少なくとも1種が記憶される。例えば、遊技ホール外の店舗における店外端末装置1100において、発行物1260、1261を持参した者と、店外景品交換用端末装置22で景品交換を行なった者との一致が確認できた場合には、認証ボタンを設け、認証確認したことに係る情報をセンタサーバ1130に出力可能とするとともに、遊技ホール外の店舗の店員がその景品の持ち出しを承諾するようにしてもよい。
なお、店外端末装置1100においては、取り消し処理、差額決済処理などにおいてもその都度、その遊技客を撮影してもよい。これによって、発行物1260、1261を複写などし、その後2度にわたって行なわれる不正処理を防止することができる。
(7)有価価値毎に変換手数料の設定
センタサーバ1130の例えば、入力装置によって入力され設定された有価価値毎の変換手数料は、情報管理部1402に有価価値のIDに基づいて記憶されている。景品交換や景品(商品)購入に際して、1つまたは複数の変換元の有価価値のそれぞれの価値、1つまたは複数の変換先の有価価値それぞれの価値に応じて、センタサーバ1130では、変換に際しての手数料を計算し、その履歴情報を記憶してさらに各情報を集計する。履歴情報や集計情報は、各有価価値毎、各有価価値の運営主体毎、遊技客毎にされた指示情報に基づいて、出力可能に管理されている。この出力として、例えばセンタサーバ1130の表示装置への出力、プリンタなどへの出力、店外景品交換用端末装置22や店外端末装置1100などの外部への出力などが挙げられる。
センタサーバ1130の制御部1400は、指示情報に従い、変換元の有価価値から変換先の有価価値への変換処理を実行するとともに、各有価価値運営主体との契約に基づいて設定された手数料を各有価価値のIDに基づいて情報管理部1402から読み出す。この読み出す受け取り手数料は、各有価価値毎に変換元である場合と変換先である場合との2種類と、遊技客に対して課せられる手数料と遊技ホールに対して課せられる手数料と各有価価値の運営主体に対して課せられる手数料とがある。例えば、遊技客、遊技ホール、各有価価値運営主体が仮に10種なら、20種類(2種類×10種類)設定可能であるがこの例に限定されるものではない。
変換に際し手数料は、遊技客から徴収する分は、遊技客の有する有価価値のいずれかから引落しするようにしてもよいし、遊技客の持っている有価価値が複数ある場合、遊技客が引落しする有価価値を選択できるようにしてもよい。センタサーバ1130では、上記した手数料は、徴収先が遊技客以外の場合、一ヶ月毎などの所定期間毎に集計されて、請求(例えば、契約先の口座から請求額をサーバの運営主体の口座に振り込むための指示に係る情報やサーバの運営主体の口座から支払額を契約先の口座に振り込むための指示に係る情報の出力、請求書の印刷や送付先住所と宛名と郵便番号などを印刷可能とする情報の出力、請求量の取引履歴表などの情報の出力など)される。
このようにすることで、有価価値の発行主体との契約状況に応じて手数料の設定が可能であり、例えば契約先が、遊技ホール外の店舗の場合、例えば協賛金などの費用を支払った場合には、その分配当として手数料を多く設定できるような自在性に富んだ設定ができる。なお、変換元である第1有価価値が、例えばポイントのような有効期限を有する場合、有効期限が迫るに従い有価価値を減算して最終的に「0」としてもよいし、割安な値段でそのポイントを他の有価価値(例えば貯数)に変換させてもよい。
また、上記したように、例えば、有価価値間で変更を行なった場合には、その変換に係る有価価値に応じて、有価価値の増減や手数料などに伴う金銭授受が発生する。例えば、ある有価価値を減じた場合、その減じた量に応じて収入が得られ、ある有価価値が増えた場合その増えた分に応じた支出がなされる。センタサーバ1130では、これらの収入および支出を有価価値毎に集計して、請求(例えば、契約先の口座から請求額をサーバの運営主体の口座に振り込むための指示に係る情報やサーバの運営主体の口座から支払額を契約先の口座に振り込むための指示に係る情報の出力、請求書の印刷や送付先住所と宛名と郵便番号などを印刷可能とする情報の出力、請求量の取引履歴表などの情報の出力など)などを実行することができる。なお、集計は、例えば、一ヶ月毎などの所定期間毎に実行することができる。
(8)景品交換に係る処理の停止処理
遊技ホール外の店舗の倒産情報、入出金の遅れに係る情報、仲たがいに係る情報などとともに、その店舗との取引停止に係る情報をセンタサーバ1130が各端末装置より入力した場合、遊技ホール外の店舗の店外端末装置1100との通信不成立であると(例えば、店外端末装置1100の電源がOFFの場合など)センタサーバ1130が判定した場合、センタサーバ1130は、店外景品交換用端末装置22や店外端末装置1100に、その店舗の景品や商品の情報提供処理、広告処理、景品交換処理、景品(商品)購入決済処理の少なくとも1つを停止することに係る情報を出力する。また、センタサーバ1130は、この店舗の景品表示の欄に、例えば、「現在通信不能店、現在閉店中の可能性あり」などの表示をするための情報を、店外景品交換用端末装置22や店外端末装置1100などに出力する。
また、センタサーバ1130は、遊技ホール外の店舗、遊技ホール、電子マネー運営主体、クレジットカード運営主体、キャッシュカード運営主体、デビットカード運営主体などから認証された取引停止に係る情報をそれぞれの端末装置から入力すると、その情報に基づいて所定の景品交換に係る取引きを停止させるための情報を各端末装置に出力する。例えば、遊技ホール外の店舗(宅配店舗を含む)の場合において取引きが停止されたときには、遊技ホールや遊技客のインターネット端末上に景品としてあるいは購入するべき商品としての情報が表示されないとか、表示されても決済が実行できずに、代りに「取引停止中です」などの表示がなされる。
また、センタサーバ1130が遊技ホールの取引停止に係る情報を入力した場合、センタサーバ1130は、その遊技ホールと景品交換に係る契約を結んでいる遊技ホール外の店舗の店外端末装置1100にその情報を出力する。これによって、店外端末装置1100では、例えばその遊技ホールのポイントや貯数を引き落とすことができなくなり、「取引停止中です」などのとの表示がなされるとか、あるいはその遊技ホールにおける有価価値情報が、その遊技ホールの証拠金に基づいての有価価値に変換される。
また、センタサーバ1130が電子マネー、クレジットカード、キャッシュカード、デビットカードの運営主体に係る取引停止情報を入力した場合、センタサーバ1130は、例えば遊技ホール外の店舗の店外端末装置1100にその情報を出力する。これによって、店外端末装置1100では、そのカードにおけるポイントや電子マネー等の有価価値において購入決済や景品交換決済が実行できなくなり、「取引停止中です」などの表示がなされるとか、その有価価値が表示されなくなる。
また、センタサーバ1130が各遊技ホールの財務管理装置50からの経営状態データから算出した必要証拠金を入力するか、または、管理装置13からの遊技データをセンタサーバ1130が入力して算出した必要証拠金に基づいてセンタサーバ1130によって実行される、後述するステップS1418、ステップS1420、ステップS1422の判定に伴う必要処理(ステップS1419、ステップS1421、ステップS1423)として次の処理が挙げられる。
必要処理として、例えば、必要証拠金の不足となる可能性の警告情報の出力、必要証拠金の補充要求情報の出力、該当する遊技ホールにおける取引の停止などが挙げられる。すなわち、センタサーバ1130は、該当する遊技ホールにおける有価価値(貯数、ポイントなど)を利用した遊技ホール外の店舗での景品の受け取り、宅配店からの景品の購入決済や交換決済をできなうようにするための情報を店外景品交換用端末装置22や店外端末装置1100に出力する。これによって、店外景品交換用端末装置22においては遊技ホールの発行する有価価値(貯数、ポイント)を使っての景品交換などができなくなり、また、店外景品交換用端末装置22の電源がONの状態であっても、表示装置1200に「停止中」などと表示され、一切の受付が不可能となる。また、店外端末装置1100では、遊技ホールの発行する有価価値(貯数、ポイント)を使っての景品交換などが不可能となる。
(9)店外景品交換用端末装置22と店外端末装置1100に係る景品交換処理
店外景品交換用端末装置22においては、遊技客が獲得した遊技媒体の貯数を用いて景品交換可能とし、店外端末装置1100においては、その貯数を用いての景品交換を不可能とすることができる。
店外景品交換用端末装置22、店外端末装置1100(宅配店に設置された端末装置を含む)の電源をONとして起動した時、店外景品交換用端末装置22、店外端末装置1100からセンタサーバ1130に初期設定情報が出力される。また、センタサーバ1130は、その情報に基づいて、情報管理部1402に記憶された、遊技ホールの所在する各県毎の初期設定情報を店外景品交換用端末装置22や店外端末装置1100に出力する。この初期設定情報には、各端末装置における取引可能な遊技ホール情報、遊技ホール外の店舗(宅配店を含む)情報、および取り扱い可能な有価価値情報、取り扱い可能な商品情報などが含まれる。
センタサーバ1130は、入力した端末装置が店外景品交換用端末装置22の場合には、引き落とし可能な貯数として、自遊技ホールを含めたグループ遊技ホールの貯数の取り扱い許可情報を初期設定情報として店外景品交換用端末装置22に出力する。また、センタサーバ1130は、遊技ホール外の店舗が取引可能な遊技ホールが所在する都道府県において、異なる(県別に警察の指導や判断が異なるため)貯数の引き落としを許可するか不許可とするかの許可情報を初期設定情報として店外端末装置1100に出力する。そして、店外景品交換用端末装置22や店外端末装置1100では、入力した初期設定情報に従って、取り扱い可能な遊技ホール、遊技ホール外の店舗の有価価値(景品(商品)、各店舗発行ポイント、電子マネー、クレジット、デビット、貯数)に基づく景品の交換処理が実行される。
また、表5〜表10は、に示すように、店外景品交換用端末装置22で貯数と交換された有価価値としての景品を店外端末装置1100において取り消す取消処理を実行することができる。この取消処により、遊技ホールで引き落とされた有価価値および手数料を前の状態に戻す。また、他の景品をその遊技客が所有している有価価値を組み合わせて決済することもできるが、取消処理を実行せずに、他の景品と交換することによって生じる差額を他の有価価値で決済することもできる。この際、初期設定情報に従い、店外端末装置1100においては、遊技ホールの貯数を引き落とすことを禁止してもよい。また、上記した取消処理においては、手数料を前の状態に戻す処理をする場合について説明したが、例えば、遊技ホール外の店舗における取消処理の手数料を課し、その取消処理の手数料を減じた値を前の状態としてもよい。なお、この取消処理の手数料の設定は、遊技ホールや遊技ホール外の店舗の経営企画に基づいて適宜設定したり、その手数料額を変更することができる。
(10)遊技ホール外の店舗における処理
遊技ホール外の店舗(宅配店舗を除く)と宅配店舗とにおける店外端末装置1100における景品交換に係る処理を異なる処理とすることができる。
店外景品交換用端末装置22では、検索画面に基づいて、景品ジャンル、引落し可能な有価価値の指定、宅配景品、遊技ホール外の店舗において交換可能な景品、遊技ホール外の店舗の現在の営業状況(営業中かそうでないかなど)などを条件指定して検索し、景品交換を行なうことができる。
センタサーバ1130は、店外景品交換用端末装置22において、貯数で交換可能な景品が選択されたことに係る情報を入力した場合には、その景品の選択が、遊技ホール内で交換可能な景品であるか、遊技ホール外の店舗(宅配店舗を除く)で交換可能な景品であるか、宅配店舗で交換可能な景品であるかに応じて、表5〜表10は、に示すように、異なる経費処理を実行することができる。例えば、遊技ホール内で交換可能な景品の場合には、センタサーバ1130は、その景品を外部に発注処理する処理は実行しない(表5において支給店が当店となっている)。また、遊技ホール外の店舗(宅配店舗を除く)で交換可能な景品の場合には、センタサーバ1130は、遊技ホール外の店舗(宅配店舗を除く)からの問い合わせに応じて、店外景品交換用端末装置22における交換実績に基づき交換景品の引き渡し許容情報を店外端末装置1100に表示させる情報を出力する。また、宅配店舗で交換可能な景品の場合には、センタサーバ1130は、宅配店舗に店外景品交換用端末装置22における交換実績と宅配先の住所、氏名、電話番号などの情報を出力する。
(「広告および広告に伴う手数料処理」が要求された場合)
ステップS1411の判定で「広告および広告に伴う手数料処理」が要求されたと判定した場合(ステップS1411の「C」)には、次に示す広告および広告に伴う手数料処理を実行する(ステップS1414)。
センタサーバ1130は、遊技ホール外の店舗(宅配店舗を含む)毎に設定された新規景品登録時に自動広告をするか否かの設定に従い、自動広告をするという設定の場合には、店外景品交換用端末装置22やその他の広告表示機(例えば、ガソリンスタンド、遊技ホール外の店舗などに設置されたテロップ表示機)にその登録景品の広告に係る情報を出力する。そして、店外景品交換用端末装置22やその他の広告表示機では、センタサーバ1130からの情報に基づいて登録景品の広告を表示装置に表示する。この新規景品登録時における自動広告とは、新規景品が登録されると、センタサーバ1130から自動的に店外景品交換用端末装置22やその他の広告表示機に、その景品に基づく広告情報が出力されることをいう。
また、センタサーバ1130は、遊技ホール外の店舗(宅配店舗を含む)毎に設定された景品の値下げ情報の登録時に自動広告をするか否かの設定に従い、自動広告をするという設定の場合には、店外景品交換用端末装置22やその他の広告表示機(例えば、ガソリンスタンド、遊技ホール外の店舗などに設置されたテロップ表示機)にその景品の値下げ情報に係る広告に係る情報を出力する。そして、店外景品交換用端末装置22やその他の広告表示機では、センタサーバ1130からの情報に基づいて景品の値下げ情報に係る広告を表示装置に表示する。この景品の値下げ情報の登録時における自動広告とは、景品の値下げ情報が登録されると、センタサーバ1130から自動的に店外景品交換用端末装置22やその他の広告表示機に、その景品の値下げ情報に基づく広告情報が出力されることをいう。なお、センタサーバ1130は、遊技ホール外の店舗(宅配店舗を含む)の店外端末装置1100からの広告指示の入力あれば、その情報に基づいて、店外景品交換用端末装置22やその他の広告表示機にその登録景品の広告を行う。
また、センタサーバ1130は、遊技ホール外の店舗(宅配店舗を含む)毎に設定され広告に係る広告料をこれら店舗毎に月間と年間で積算し、過去数年の月間と年間の広告料の累積値や広告毎の履歴を情報管理部1402に記憶する。また、遊技ホール外の店舗(宅配店舗を含む)などの広告を依頼した店舗からの指示情報に従って、情報管理部1402で管理されたこれらの情報を店外端末装置1100に出力することができる。また、センタサーバ1130では、ステップS1413の処理でも説明したように、遊技客のID毎に管理される景品交換や購入などの履歴情報を記憶している。センタサーバ1130は、その履歴情報などの情報に基づいて、繰り返し(すなわち数回以上景品交換や購入などがカウントされた場合)遊技客が景品交換や購入する景品ジャンルに該当する景品、遊技客の登録による好みの景品に該当する景品に係る新規登録や値下げ情報が登録された場合には、該当する遊技客にこの景品に係る広告情報を出力する。
ステップS1412〜ステップS1414のいずれかの処理を実行後、センタサーバ1130は、登録要求を入力した場合、登録手数料を履歴情報として情報管理部1402に記憶し、登録手数料の履歴の出力要求を入力した場合には、出力要求をした端末装置へ登録手数料の履歴情報を出力する。また、センタサーバ1130は、登録要求を入力した場合、登録手数料を1ヶ月分、1年分積算し、登録手数料の集計値の出力要求を入力した場合には、出力要求をした端末装置へ登録手数料の積算値を出力する。
センタサーバ1130は、入力した、手数料、交換された景品(遊技ホール外の店舗における景品(宅配景品も含む))の金額、宅配料、取引(交換と引落し)有価価値などの履歴リストを出力可能に取引毎に時系列に情報管理部1402に記憶し、遊技客毎、遊技ホール毎、遊技ホール外の店舗毎、センタサーバ1130を運営する介在業者、宅配店舗毎に、各有価価値毎、各景品毎の総合計の収支を積算する。
センタサーバ1130は、遊技ホール毎、遊技ホール外の店舗毎、センタサーバ1130を運営する介在業者、宅配店舗毎に、所定期間毎(月毎など)の請求書、収入書の要求(月末などの時限による要求や、出力ボタンによる要求など)に基づいて、履歴リストとともに請求書や収入書の情報を出力(各主体に電子メール送付や郵送するための紙への印字するための情報の出力など)する。センタサーバ1130は、上記した各累計値情報を、入力された所定期間、例えば、1ヶ月、1年あるいは何月何日から何月何日迄などの期間を特定して累計値をそれぞれ算出する。
また、センタサーバ1130は、店外景品交換用端末装置22、店外端末装置1100(宅配店舗の端末装置を含む)、一般ユーザ端末装置、電子マネー、クレジットカード、デビットカードなどの各運営主体の端末装置からのアクセスを受けて、IDパスワードなどにより認証し、それぞれの端末装置からの指示により景品交換履歴、有価価値交換履歴、購入履歴、そしてこれらの交換や購入に際しての手数料や取引した有価価値(景品を含む)の集計値を、指示した各端末装置に出力する。各端末装置では、これらの情報を表示することが可能となる。また、センタサーバ1130の表示装置では、各端末装置の運営主体毎や各端末装置毎の集計情報、履歴情報をリストで表示可能である。
また、遊技ホール内の店外景品交換用端末装置22やこの店外景品交換用端末装置22にネットワーク8を介して通信可能である管理装置13は、センタサーバ1130にアクセスして関連する情報を入力することにより、取引した各遊技ホール外の店舗毎、各宅配店舗毎、および遊技ホール内に設置される景品管理機(POS)11毎、1つの遊技ホールにおける景品管理機(POS)11全体について、それぞれ別個、および/または識別可能なマークや文言、換言すると、表5〜表10に示すような、遊技ホール内の交換を意味する「内」、遊技ホール外の店舗における交換を意味する「外」、宅配店舗における交換を意味する「宅」などの区別をつけて、センタサーバ1130は、集計情報、履歴情報のリストを出力可能である。また、手数料の数値の前には、例えば、遊技ホール内の交換に係る手数料の場合には「内」などの記載をして区別をつけて、センタサーバ1130は、集計情報、履歴情報のリストを出力可能である。
また、宅配店舗における店外端末装置1100では、取引のあった各遊技ホール毎、各遊技ホール外の店舗毎に、上記した場合と同様に、それぞれ別個、および/または識別可能なマークや文言などの区別をつけて、センタサーバ1130は、集計情報、履歴情報のリストを出力可能である。また、手数料の数値の前には、上記したように、所定のマークや文言など(「−」、FFFF、@、Zなど)の区別をつけて、センタサーバ1130は、集計情報、履歴情報のリストを出力可能である。
また、センタサーバ1130は、遊技ホールID、会員用ICカードのID、景品ID、支給店(遊技ホール外の店舗(宅配店舗を含む))ID、受け取り証ID、価格、引き落とし有価価値(貯玉、貯メダル、現金、クレジット、電子マネー、デビット、各店ポイント、これらの混合)に基づき、交換景品、交換日時、交換設置場所、交換処理を実行した端末装置のID、引落し有価価値、会員ID、景品交換に伴う付与ポイント、各支給店ID毎、景品毎、各有価価値毎に設定された交換手数料を、交換履歴として各IDで検索してリストアップ可能に各IDに基づいて情報管理部1402に記憶している。また、これらの情報は、情報管理部1402に、例えば各ID毎、各有価価値毎に有価価値の月間および年間の累計値として積算記憶される。そして、認証された会員、遊技ホール、支給店からの指示により、センタサーバ1130は、これら上記した情報の会員ID、遊技ホールID、支給店ID、有価価値運営主体IDの履歴情報、累計値情報などを要求元に出力可能である。また、これらの情報を要求した端末装置では、例えば、表示装置などにこれらの情報を表示することができる。なお、累計値情報には、各有価価値の運営主体毎の請求書と収入書としての出力情報、月初には上記した運営主体別の請求書と収入書としての出力情報とともに、住所ラベルを印刷するための情報も含まれる。
次に、ステップS1415の処理後、制御部1400は、情報管理部1402で記憶している、例えば、各遊技ホールに備えられた財務管理装置50で遊技データに基づいて算出された必要証拠金の情報を読み出す(ステップS1416)。
また、情報管理部1402に必要証拠金の情報が記憶されていない場合などには、制御部1400は、各遊技ホールの管理装置13から遊技データなどを入力して情報管理部1402に記憶させ、それらの情報に基づいて、前述した財務管理装置50の財務処理で説明したと同様の処理(図50のステップS1030、ステップS1033の処理参照)によって、必要証拠金を算出する(ステップS1417)。この必要証拠金は、損益の積算額、資産から負債と資本の積算額を引いた額、必要証拠金の3つのパラメータを用いて表された関係から、損益の積算額、資産から負債と資本の積算額を引いた額に基づいて算出される。また、損益の積算額は、前期からの繰り越し分も加味されて定期財務状況診断が実行される。また、必要証拠金とは、取引結果が損失で終わった時に取引相手に対して清算する時に支払うべき資金のことである。なお、遊技データなどの情報が、情報管理部1402に記憶されている場合には、これらの情報を情報管理部1402から読み出してもよい。
続いて、制御部1400は、遊技ホールの証拠金が、ステップS1416に入力された、またはステップS1417において算出された必要証拠金以上か否かを判定する(ステップS1418)。
ステップS1418の判定で、遊技ホールの証拠金が、ステップS1416に入力された、またはステップS1417において算出された必要証拠金よりも少ないと判定した場合(ステップS1418のNo)には、制御部1400は、入出力情報処理部1401を介して遊技ホールに、遊技ホールの証拠金が算出された必要証拠金よりも少ない旨を警告する警告情報を出力する(ステップS1419)。なお、ここでは、この警告情報の出力が必要処理としての機能も兼ね備えている。
ステップS1418の判定で、遊技ホールの証拠金が、ステップS1416に入力された、またはステップS1417において算出された必要証拠金以上であると判定された場合(ステップS1418のYes)、およびステップS1419の処理後、制御部1400は、遊技ホールの証拠金が、ステップS1416に入力された、またはステップS1417において算出された所定期間の遊技ホール外の店舗における景品交換取引高に所定の定数を乗じた値より大きいか否かを判定する(ステップS1420)。ここで、所定の定数として、1.0などが用いられる。
ステップS1420の判定で、遊技ホールの証拠金が、ステップS1416に入力された、またはステップS1417において算出された所定期間の遊技ホール外の店舗における景品交換取引高に所定の定数を乗じた値以下であると判定した場合(ステップS1420のNo)には、制御部1400は、入出力情報処理部1401を介して遊技ホールに、遊技ホールの証拠金が算出された所定期間の遊技ホール外の店舗における景品交換取引高に所定の定数を乗じた値以下である旨を警告する警告情報を出力する(ステップS1421)。また、必要処理として、制御部1400は、入出力情報処理部1401を介して遊技ホールに、必要証拠金の補充要求情報を出力する(ステップS1421)。
ステップS1420の判定で、遊技ホールの証拠金が、ステップS1416に入力された、またはステップS1417において算出された所定期間の遊技ホール外の店舗における景品交換取引高に所定の定数を乗じた値より大きいと判定した場合(ステップS1420のYes)、およびステップS1421の処理後、制御部1400は、遊技ホールの証拠金が、ステップS1416に入力された、またはステップS1417において算出された所定期間の遊技ホール外の店舗における景品交換取引高に所定の第2の定数を乗じた値より大きいか否かを判定する(ステップS1422)。ここで、所定の第2の定数として、0.8などが用いられる。
ステップS1422の判定で、遊技ホールの証拠金が、ステップS1416に入力された、またはステップS1417において算出された所定期間の遊技ホール外の店舗における景品交換取引高に所定の第2の定数を乗じた値以下であると判定した場合(ステップS1422のNo)には、制御部1400は、入出力情報処理部1401を介して遊技ホールに、遊技ホールの証拠金が算出された所定期間の遊技ホール外の店舗における景品交換取引高に所定の第2の定数を乗じた値以下である旨を警告する警告情報を出力する(ステップS1423)。また、必要処理として、制御部1400は、入出力情報処理部1401を介して遊技ホールに、遊技ホールにおける取引の停止をするための情報を出力する(ステップS1423)。すなわち、センタサーバ1130は、該当する遊技ホールにおける有価価値(貯数、ポイントなど)を利用した遊技ホール外の店舗での景品の受け取り、宅配店からの景品の購入決済や交換決済をできなうようにするための情報を店外景品交換用端末装置22や店外端末装置1100に出力する。これによって、店外景品交換用端末装置22においては遊技ホールの発行する有価価値(貯数、ポイント)を使っての景品交換などができなくなり、また、店外景品交換用端末装置22の電源がONの状態であっても、表示装置1200に「停止中」などと表示され、一切の受付が不可能となる。また、店外端末装置1100では、遊技ホールの発行する有価価値(貯数、ポイント)を使っての景品交換などが不可能となる。
ステップS1422の判定で、遊技ホールの証拠金が、ステップS1416に入力された、またはステップS1417において算出された所定期間の遊技ホール外の店舗における景品交換取引高に所定の第2の定数を乗じた値より大きいと判定した場合(ステップS1422のYes)、およびステップS1423の処理後、リターンしてスタートに戻る。
上記したように、センタサーバ1130では、店外景品交換用端末装置22、店外端末装置1100、一般ユーザ端末装置1160などの端末装置などからの情報を記憶し管理することができる。また、これらの情報、および店外景品交換用端末装置22、店外端末装置1100、一般ユーザ端末装置1160、遊技ホール、電子マネー運営主体、クレジットカード運営主体、キャッシュカード運営主体、デビットカード運営主体などからの要求に基づいて、前述した、「登録および登録に伴う手数料処理」、「有価価値の変換(交換)および景品変換に伴う手数料処理」および「広告および広告に伴う手数料処理」を実行することができる。
また、センタサーバ1130は、各遊技ホールや各遊技ホール外の店舗を経営する経営者とは異なる別の第三の業者によって管理され、センタサーバ1130により、遊技ホールと遊技ホール外の店舗との間における景品交換に係る代金の決済などを代行して行なうことができる。また、センタサーバ1130では、各遊技ホール外の店舗などから登録された景品情報や店舗情報などを出力可能に管理するとともに、景品交換に係る各種手数料の設定や管理をすることができる。さらに、センタサーバ1130は、前述した各遊技ホールの財務管理装置50からの情報を管理することも可能であり、また各遊技ホールの経営状況などの情報を出力することもできる。
本発明の一実施形態に係る景品交換システムおよび財務処理システムを備える遊技ホール管理システム全体の構成を示した図である。 各遊技ホールにおける景品交換システムおよび財務処理システムを備える遊技ホール管理システムの構成を示した図である。 遊技ホール管理システムにおいて使用される会員用ICカード、非会員用ICカード及び店員ICカードの斜視図である。 遊技ホール管理システムにおける発行機の外観を示す平面図である。 発行機の構成部を示す図である。 発行機における動作の流れを示すフローチャートである。 遊技ホール管理システムにおける再プレー受付機の外観を示す平面図である。 再プレー受付機の構成部を示す図である。 再プレー受付機における動作の流れを示すフローチャートである。 遊技ホール管理システムにおける台間機の平面図である。 台間機の内部構成図である。 台間機の構成部を示す図である。 台間機における動作の流れを示すフローチャートである。 遊技ホール管理システムにおける計数機の外観を示す斜視図である。 計数機の構成部を示す図である。 計数機における動作の流れを示すフローチャートである。 遊技ホール管理システムにおける景品管理機(POS)の外観を示す平面図である。 景品管理機(POS)の構成部を示す図である。 景品管理機(POS)における動作の流れを示すフローチャートである。 遊技ホール管理システムにおける精算機の外観を示す平面図である。 精算機の構成部を示す図である。 精算機における動作の流れを示すフローチャートである。 遊技ホール管理システムにおけるデータ表示機の外観を示す正面図である。 データ表示機の構成部を示す図である。 データ表示機における動作の流れを示すフローチャートである。 遊技ホール管理システムにおける管理装置の構成部を示す図である。 管理装置における動作の流れを示すフローチャートである。 遊技ホール管理システムにおける情報管理一覧表の一例を示す図である。 遊技ホール管理システムにおける情報管理一覧表の一例を示す図である。 本発明の一実施形態による情報配信システムの構成を示した図である。 同情報配信システムにおける配信サーバの主要な構成を機能ブロック図で表した図である。 配信サーバで実行されるメインルーチンのフローチャートである。 配信サーバで実行される見積り計算サブルーチンのフローチャートである。 配信サーバで実行される配信量指定情報計算サブルーチンのフローチャートである。 同情報配信システムにおける配信制御装置の主要な構成を機能ブロック図で表した図である。 配信制御装置で実行されるメインルーチンのフローチャートである。 配信制御装置で実行される配信量指定情報計算サブルーチンのフローチャートである。 同情報配信システムにおける配信端末で実行される常時表示サブルーチンのフローチャートである。 配信端末で実行される配信条件表示サブルーチンのフローチャートである。 配信端末で実行されるテロップ表示サブルーチンのフローチャートである。 テロップ表示サブルーチン中で設定される文字描画[p][q+y]がシフトしていく点灯表示エリア(p,q)の変化の様子を例示した図である。 情報配信システムにおいて使用することができる広告料金表の一例を示した図である。 配信端末の1つである台間機の外観構成例を示した図である。 常時表示サブルーチンや配信条件表示サブルーチンの処理動作によって遊技関連情報の表示と端末配信情報の表示をする形態の例を示した図である。 常時表示サブルーチンや配信条件表示サブルーチンの処理動作によって遊技関連情報の表示と端末配信情報の表示をする形態の例を示した図である。 常時表示サブルーチンや配信条件表示サブルーチンの処理動作によって遊技関連情報の表示と端末配信情報の表示をする形態の例を示した図である。 常時表示サブルーチンや配信条件表示サブルーチンの処理動作によって遊技関連情報の表示と端末配信情報の表示をする形態の例を示した図である。 配信制御装置において端末配信情報の文字数によって配信量を指定する場合の第1の指定例を示した図である。 配信制御装置において端末配信情報の文字数によって配信量を指定する場合の第2の指定例を示した図である。 財務管理装置の主要な構成を示す機能ブロック図である。 財務管理装置の動作を示すフローチャートである。 総勘定元帳における売上高を表示した一例を示す図。 総勘定元帳における仕入高を表示した一例を示す図。 総勘定元帳における修繕費を表示した一例をを示す図。 店外景品交換用端末装置の表面を示す平面図である。 店外景品交換用端末装置の主要な構成を示す機能ブロック図である 店外景品交換用端末装置の動作を示すフローチャートである。 店外景品交換用端末装置の表示装置に表示される表示内容の一例を説明するための図である。 店外景品交換用端末装置の表示装置に表示される表示内容の一例を説明するための図である。 店外景品交換用端末装置の表示装置に表示される表示内容の一例を説明するための図である。 店外景品交換用端末装置の表示装置に表示される表示内容の一例を説明するための図である。 店外景品交換用端末装置の表示装置に表示される表示内容の一例を説明するための図である。 店外景品交換用端末装置の表示装置に表示される表示内容の一例を説明するための図である。 店外景品交換用端末装置の表示装置に表示される表示内容の一例を説明するための図である。 店外景品交換用端末装置の表示装置に表示される表示内容の一例を説明するための図である。 店外景品交換用端末装置の表示装置に表示される表示内容の一例を説明するための図である。 店外景品交換用端末装置の表示装置に表示される表示内容の一例を説明するための図である。 店外景品交換用端末装置の表示装置に表示される表示内容の一例を説明するための図である。 店外端末装置の表面を示す平面図である。 店外端末装置の主要な構成を示す機能ブロック図である。 店外端末装置の動作を示すフローチャートである。 センタサーバの主要な構成を示す機能ブロック図である。 センタサーバの動作を示すフローチャートである。
符号の説明
1…遊技ホール管理システム、2…パチンコ機、2C…個別計数機、3、4、6…台間機、5…スロットマシン機、7…島コンピュータ、8…ネットワーク、9…計数機、10…精算機、11…景品管理機(POS)、12…再プレー受付機、13…管理装置、14…プロトコルコンバータ、15…モデム、16…管理センタ、17…パーソナルコンピュータ、18…景品払出機、20…発行機、21…データ表示機、22…店外景品交換用端末装置、23…無線通信システム、50…財務管理装置、90…配信制御装置、91…外部通信サーバ、92…外部通信網、800、1140…配信サーバ、850、1120…情報配信ネットワーク、1100…店外端末装置、1150…外部通信網、1160一般ユーザ端末装置。

Claims (15)

  1. 獲得遊技媒体数と交換に景品を提供する景品提供に係る処理を行う景品交換装置であって、
    遊技客を認証するための認証情報を入力する認証情報入力手段と、
    発行物に、前記認証情報を印字および/または記憶し、かつ前記認証情報を特定可能な認証情報特定情報を印字および/または記憶して前記発行物を発行する発行手段と
    を具備することを特徴とする景品交換装置。
  2. 前記認証情報が、遊技客の顔写真であることを特徴とする請求項1記載の景品交換装置。
  3. 会員登録された会員に発行される会員用カードを受け入れた場合に、前記会員用カードの書換え可能な所定の部位に前記認証情報を表示して前記発行物として発行し、前記会員カードを受け入れない場合には、レシートに前記認証情報を表示して前記発行物として発行することを特徴とする請求項1または2記載の景品交換装置。
  4. 遊技ホールに備えられ、獲得遊技媒体数と交換に景品を提供する景品提供に係る処理を行う第1の景品交換手装置と、および遊技ホール外の店舗に備えられ、獲得遊技媒体数と交換に景品を提供する景品提供に係る処理を行う第2の景品交換装置と通信可能に接続される景品交換管理装置であって、
    前記第1の景品交換装置から、発行物に印字または/および記憶された景品交換を行う遊技客を認証するための認証情報を受信して記憶する認証情報記憶手段と、
    発行物に印字または/および記憶された、前記認証情報を特定可能な認証情報特定情報を受信して、前記認証記憶手段によって記憶された認証情報と関連付けて記憶させる関連付け記憶手段と、
    前記第2景品交換装置から、受け付けた発行物から読み出した認証情報特定情報を受信して、受信した前記認証情報特定情報から特定される、前記関連付け記憶手段によって記憶した認証情報を、前記第2景品交換装置へ出力する認証情報出力手段と
    を具備することを特徴とする景品交換管理装置。
  5. 前記第2の景品交換装置が、遊技客を認証するための認証情報を入力する第2の認証情報入力手段を備え、前記第2の認証情報入力手段によって入力された認証情報を入力可能なことを特徴とする請求項4項記載の景品交換管理装置。
  6. 獲得遊技媒体数と交換に景品を提供する景品提供に係る処理を行う景品交換装置における景品交換方法であって、
    遊技客を認証するための認証情報を認証情報入力手段が入力する認証情報入力ステップと、
    発行物に、前記認証情報を印字および/または記憶し、かつ前記認証情報を特定可能な認証情報特定情報を印字および/または記憶して前記発行物を発行手段が発行する発行ステップと
    を具備することを特徴とする景品交換方法。
  7. 前記認証情報が、遊技客の顔写真であることを特徴とする請求項6記載の景品交換方法。
  8. 会員登録された会員に発行される会員用カードを受け入れた場合に、前記発行手段が、前記会員用カードの書換え可能な所定の部位に前記認証情報を表示して前記発行物として発行し、前記会員カードを受け入れない場合には、前記発行手段が、レシートに前記認証情報を表示して前記発行物として発行することを特徴とする請求項6または7記載の景品交換方法。
  9. 遊技ホールに備えられ、獲得遊技媒体数と交換に景品を提供する景品提供に係る処理を行う第1の景品交換手装置と、および遊技ホール外の店舗に備えられ、獲得遊技媒体数と交換に景品を提供する景品提供に係る処理を行う第2の景品交換装置と通信可能に接続される景品交換管理装置における景品交換管理方法であって、
    前記第1の景品交換装置から、発行物に印字または/および記憶された景品交換を行う遊技客を認証するための認証情報を認証情報記憶手段が受信して記憶する認証情報記憶ステップと、
    発行物に印字または/および記憶された、関連付け記憶手段が、前記認証情報を特定可能な認証情報特定情報を受信して、前記認証記憶手段によって記憶された認証情報と関連付けて記憶させる関連付け記憶ステップと、
    前記第2景品交換装置から、受け付けた発行物から読み出した認証情報特定情報を受信して、受信した前記認証情報特定情報から特定される、前記関連付け記憶手段によって記憶した認証情報を、認証情報出力手段が前記第2景品交換装置へ出力する認証情報出力ステップと
    を具備することを特徴とする景品交換管理方法。
  10. 前記第2の景品交換装置が、遊技客を認証するための認証情報を入力する第2の認証情報入力手段を備え、前記第2の認証情報入力手段によって入力された認証情報を前記景品交換管理装置が入力可能なことを特徴とする請求項9項記載の景品交換管理方法。
  11. 1つまたは複数の管理装置と、
    前記管理装置と通信可能に接続され、遊技客を認証するための認証情報を入力する認証情報入力手段、および発行物に、前記認証情報を印字および/または記憶し、かつ前記認証情報を特定可能な認証情報特定情報を印字および/または記憶して前記発行物を発行する発行手段を備え、獲得遊技媒体数と交換に景品を提供する景品提供に係る処理を行う景品交換装置と
    を具備することを特徴とする景品交換システム。
  12. 前記認証情報が、遊技客の顔写真であることを特徴とする請求項11記載の景品交換システム。
  13. 前記景品交換装置が、会員登録された会員に発行される会員用カードを受け入れた場合に、前記会員用カードの書換え可能な所定の部位に前記認証情報を表示して前記発行物として発行し、前記会員カードを受け入れない場合には、レシートに前記認証情報を表示して前記発行物として発行することを特徴とする請求項11または12記載の景品交換システム。
  14. 遊技ホールに備えられ、獲得遊技媒体数と交換に景品を提供する景品提供に係る処理を行う第1の景品交換手装置と、
    遊技ホール外の店舗に備えられ、獲得遊技媒体数と交換に景品を提供する景品提供に係る処理を行う第2の景品交換装置と、
    前記第1の景品交換手装置および第2の景品交換装置と通信可能に接続され、前記第1の景品交換装置から、発行物に印字または/および記憶された景品交換を行う遊技客を認証するための認証情報を受信して記憶する認証情報記憶手段、発行物に印字または/および記憶された、前記認証情報を特定可能な認証情報特定情報を受信して、前記認証記憶手段によって記憶された認証情報と関連付けて記憶させる関連付け記憶手段、および前記第2景品交換装置から、受け付けた発行物から読み出した認証情報特定情報を受信して、受信した前記認証情報特定情報から特定される、前記関連付け記憶手段によって記憶した認証情報を、前記第2景品交換装置へ出力する認証情報出力手段を備える景品交換管理装置と
    を具備することを特徴とする景品交換管理システム。
  15. 前記第2の景品交換装置が、遊技客を認証するための認証情報を入力する第2の認証情報入力手段を備え、前記第2の認証情報入力手段によって入力された認証情報を前記景品交換管理装置が入力可能なことを特徴とする請求項14項記載の景品交換管理システム。
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