JP2008145486A - プロジェクタ - Google Patents

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JP2008145486A
JP2008145486A JP2006329226A JP2006329226A JP2008145486A JP 2008145486 A JP2008145486 A JP 2008145486A JP 2006329226 A JP2006329226 A JP 2006329226A JP 2006329226 A JP2006329226 A JP 2006329226A JP 2008145486 A JP2008145486 A JP 2008145486A
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Koichi Akiyama
光一 秋山
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Abstract

【課題】光源装置のみならず液晶パネルまでも一括して適切に冷却できるプロジェクタを
提供すること。
【解決手段】電子冷却素子72Rが熱伝導部材60Rの第1壁部62を冷却するので、光
源装置30Rを優先して冷却することができる。さらに、光変調装置50Rで発生した熱
は、熱伝導部材60Rを伝導して低温側の第1壁部62に移動し、光源装置30Rからの
熱とともに電子冷却素子72Rで冷却されるので、光源装置30Rを優先しつつも、光変
調装置50Rを確実に冷却することができる。これにより、光変調装置50Rの動作を安
定させることができプロジェクタ10の動作精度を高めることができる。
【選択図】図2

Description

本発明は、固体光源によって照明された液晶パネル等で形成された像を投射するプロジ
ェクタに関する。
LED等を含む光源装置から射出された光を画像信号に応じて変調する液晶パネルを備
えるプロジェクタが提案されており、このプロジェクタは、LEDの温度を制御する温度
調節手段と、温度調節手段を制御する制御手段とを備える(特許文献1参照)。この制御
手段は、画像信号に基づいて温度調節手段を制御することによって、画像信号に応じて光
量が変化するLEDの温度を目標値に維持している。
また、プロジェクタ等に用いる光源装置として、半導体レーザに温度センサを設けて電
流制御を行うもの(特許文献2参照)、光ファイバに光を供給するための半導体レーザを
ペルチェ素子で冷却しヒートシンクで放熱するもの(特許文献3,4参照)、及びレーザ
の始動時に駆動電流を定常値よりも低い初期値とし温度検出結果に基づいて定常値に移行
させるもの(特許文献5参照)がある。
特開2005−121890号公報 特開2005−311133号公報 特開2004−128044号公報 特開2004−327791号公報 特開2004−356579号公報
しかし、上記のプロジェクタや光源装置は、液晶パネルの冷却について考慮されていな
いが、照明光等によって液晶パネルが加熱されると表示動作にも影響がある。
そこで、本発明は、光源装置のみならず液晶パネルまでも一括して適切に冷却できるプ
ロジェクタを提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明に係る第1のプロジェクタは、(a)固体光源を有す
る光源装置と、(b)光源装置から射出された光源光を変調する光変調装置と、(c)光
源装置と光変調装置とを離間させて支持するとともに、光源装置及び光変調装置で発生し
た熱を低温側に伝導する熱伝導部材と、(d)熱伝導部材のうち光源装置を支持する支持
部及び当該支持部の近傍の少なくとも一方を冷却する電子冷却素子と、(e)電子冷却素
子を放熱する放熱部材とを備える。
上記第1のプロジェクタでは、電子冷却素子が熱伝導部材のうち光源装置を支持する支
持部及び当該支持部の近傍の少なくとも一方を冷却するので、光源装置を優先して冷却す
ることができる。さらに、光変調装置で発生した熱は、熱伝導部材を伝導して低温側に移
動し、光源装置からの熱とともに電子冷却素子で冷却され放熱部材によって放熱されるの
で、光源装置を優先しつつ光変調装置も冷却される。これにより、光変調装置の動作を安
定させることができプロジェクタの動作精度を高めることができる。なお、光変調装置の
冷却は、光変調装置の支持位置における熱伝導部材の形状や、光変調装置の支持位置から
光源装置の支持部にかけての熱伝導部材の形状等を適宜調節することによって調整するこ
とができる。
本発明に係る第2のプロジェクタは、上記第1のプロジェクタの構成要素を複数組含む
ものであり、(a)各色の固体光源をそれぞれ有する各色の光源装置と、(b)各色の光
源装置から射出された各色の光源光をそれぞれ変調する各色用の光変調装置と、(c)各
色の光源装置と各色の光変調装置とをそれぞれ離間させて支持するとともに、各色の光源
装置及び各色の光変調装置で発生した熱を受けて別の部分に伝導する各色用の熱伝導部材
と、(d)各色用の熱伝導部材のうち各色の光源装置を支持する支持部及び当該支持部の
近傍の少なくとも一方をそれぞれ冷却する各色用の電子冷却素子と、(e)各色用の電子
冷却素子をそれぞれ放熱する各色用の放熱部材とを備える。
上記第2のプロジェクタでも、特定色についての画像形成ユニットを構成する、光源装
置、光変調装置、熱伝導部材、電子冷却素子、及び放熱部材が、上記第1のプロジェクタ
と同様のものであるので、各画像形成ユニットにおいて、光源装置を優先しつつ光変調装
置も冷却することができ、光変調装置の動作を安定させてプロジェクタの動作精度を高め
ることができる。
また、本発明の具体的な側面又は態様では、上記第1のプロジェクタにおいて、光源装
置が、各色の光源光を発生する各色の固体光源を有し各色の固体光源を動作させて各色の
光源光を時系列的に順次射出し、光変調装置が、光源装置から射出された各色の光源光を
時系列的に順次変調する。この場合、単一の光源装置と光変調装置とによって時系列的に
色彩が切り替わる画像を形成することができ、色彩の高速切替によってカラー画像を投射
することができる。
本発明の別の態様では、上記第1又は第2のプロジェクタにおいて、光源装置の温度を
検出する温度センサと、温度センサの検出結果に基づいて電子冷却素子の動作を制御する
制御装置とをさらに備える。この場合、光源装置を精密に目標温度に維持することができ
、光源光を目標の輝度で射出させることができる。
また、本発明のさらに別の態様では、上述のプロジェクタにおいて、熱伝導部材が、光
変調装置の周囲を囲むように光変調装置を保持する。この場合、光変調装置を周囲から均
等で迅速に冷却することができる。
また、本発明のさらに別の態様では、固体光源が、LED又は半導体レーザを含む。
また、本発明のさらに別の態様では、熱伝導部材が、アルミニウム又は銅で形成されて
いる。この場合、光源装置を精密に温度制御することができ、光変調装置の冷却効率を高
めることができる。
また、本発明のさらに別の態様では、光変調装置を経た像光を投射する投射光学系をさ
らに備える。この場合、光変調装置で形成された画像をスクリーン等に投射することがで
きる。
〔第1実施形態〕
図1は、第1実施形態に係るプロジェクタの光学的な構造を説明する概念図である。ま
た、図2(A)は、図1に示すプロジェクタに組み込まれる1つの画像形成ユニットを説
明する平面図であり、図2(B)は、上記画像形成ユニットの側面図である。
図示のプロジェクタ10は、各色の画像に相当する各色の変調光を形成する3つの画像
形成ユニット20R,20G,20Bと、各画像形成ユニット20R,20G,20Bか
ら射出される3方向からの変調光を合成するクロスダイクロイックプリズム82と、クロ
スダイクロイックプリズム82を経た像光をスクリーン(不図示)に投射する投射レンズ
84とを備える。
図2(A)及び2(B)に示すように、赤色用の画像形成ユニット20Rは、赤色の光
源光を発生する光源装置30Rと、光源装置30Rから射出された光源光を平行化するコ
リメートレンズ40Rと、コリメートレンズ40Rを経た赤色光ILRによって照明され
る光変調装置50Rと、光源装置30R及び光変調装置50Rを支持する熱伝導部材60
Rと、光源装置30Rの背後で熱伝導部材60Rを強制的に冷却する電子冷却素子72R
と、電子冷却素子72Rを放熱によって冷却する放熱装置74Rとを備える。
以上において、光源装置30Rは、赤色光ILRを発生する固体光源31Rを備えてい
る。固体光源31Rは、例えば図3(A)の側面図、3(B)の正面図、及び3(C)の
裏面図に示すような半導体レーザで構成することができる。図示の固体光源31Rは、封
入用のパッケージPA中の適所にレーザチップCPをマウントしたもので、パッケージP
Aの透過窓TWを介して赤色光であるレーザ光を特定の発散角で射出する。パッケージP
Aの背面からは、レーザチップCPを駆動するための電力供給を可能にするリード線LL
が複数本延びている。なお、固体光源31Rは、パッケージPA中にレーザチップCPを
複数組み込んだアレイ型のものとすることができる。また、固体光源31Rは、半導体レ
ーザに限らず、発光ダイオード(LED)その他の固体発光素子とすることもできる。
図2(A)に戻って、光源装置30Rは、固体光源31Rを支持した状態で固定する基
板33と、基板33上に固体光源31Rに隣接して配置される温度センサ35とをさらに
備える。基板33は、固体光源31Rや温度センサ35への配線を可能にする外部とは絶
縁された配線パターン(不図示)を有する。基板33は、高い熱伝導率を有する材料、具
体的にはアルミニウムや銅等を母材として形成されており、固体光源31Rの熱が熱伝導
部材60Rに伝達されるのを助けるとともに、固体光源31Rと温度センサ35との間に
温度差が生じないようにしている。
コリメートレンズ40Rは、光源装置30Rから一定の広がり角で射出された赤色光I
LRを平行化して光軸OA方向に射出される略均一な照明光とする。コリメートレンズ4
0Rと光源装置30Rとの間には、例えば光束の断面形状を整えるビームシェーパを挿入
することができ、さらに、コリメートレンズ40Rの射出側に光インテグレータ等の均一
化光学系を配置することもできる。なお、コリメートレンズ40Rは、熱伝導部材60R
の底部61に設けられた不図示の支持部材に支持されアライメントされた状態で固定され
ているが、熱伝導部材60Rとは独立して支持することもできる。
光変調装置50Rは、光源光から像光を形成するための液晶ライトバルブすなわち光変
調装置であり、赤色光ILRが入射する液晶パネル51と、この液晶パネル51を挟むよ
うに配置される1組の偏光フィルタ52a,52bとを備える。ここで、液晶パネル51
は、入射した赤色光ILRの偏光方向の空間的分布を変化させるための非発光で透過型の
光変調装置であり、液晶パネル51に入射した赤色光ILRは、液晶パネル51に電気的
信号として入力された駆動信号或いは画像信号に応じて、画素単位でその偏光状態が調整
される。その際、偏光フィルタ52aによって、液晶パネル51に入射する照明光の偏光
方向が調整されるとともに、偏光フィルタ52bによって、液晶パネル51から射出され
る光から所定の偏光方向の変調光が取り出される。
熱伝導部材60Rは、底部61の光源装置30R側において垂直に延びる第1壁部62
と、底部61の光変調装置50R側において垂直に延びる第2壁部63とを備える。ここ
で、底部61は、プロジェクタ10の外装筺体側に熱的に絶縁されて固定されている。ま
た、第1壁部62には、ネジ等の締結具によって光源装置30Rの基板33が密着するよ
うに固定されている。一方、第2壁部63には、ネジ等の締結具によって光変調装置50
Rの枠部分が密着するように固定されている。熱伝導部材60Rは、高い熱伝導率を有す
る金属材料、具体的にはアルミニウムや銅等で形成されている。これにより、光源装置3
0Rで発生した熱を第1壁部62の裏面側の電子冷却素子72Rに効率良く伝達すること
ができ、光変調装置50Rで発生した熱を第2壁部63及び底部61を介して第1壁部6
2側に伝搬させることができる。なお、第2壁部63は、光変調装置50Rの枠部分を周
囲から支持しており、光変調装置50Rを周囲から均等かつ迅速に冷却することができる
。光変調装置50Rでの発熱量があまり多くない場合、光変調装置50Rを第2壁部63
に埋め込むように固定する必要はなく、光変調装置50Rを例えば第2壁部63の上端に
開放された状態で固定することもできる。
電子冷却素子72Rは、ネジ等の締結具によって第1壁部62に密着するように固定さ
れている。電子冷却素子72Rは、例えばペルチェ素子からなり、供給電力に応じて熱を
一面から他面に移動させる。つまり、電子冷却素子72Rは、熱伝導部材60Rの第1壁
部62に接する温度制御面72aを所望の温度に冷却することができ、温度制御面72a
での冷却結果としての発熱を放熱面72bを介して外部へ放出する。この際、電子冷却素
子72Rは、第1壁部62を挟んで光源装置30Rに対向しているので、光源装置30R
で発生した熱を効率良く吸収することができる。また、電子冷却素子72Rは、底部61
を介して第1壁部62と第2壁部63とが連結されていることから、光変調装置50Rで
発生した熱も吸収することができる。ただし、光変調装置50Rは、底部61等を介して
間接的に冷却されるので、光変調装置50Rに対しては光源装置30Rのような効率的で
精密な温度制御が行われない。
放熱装置74Rは、電子冷却素子72Rの放熱面72b側に密着して固定される放熱部
材としてのヒートシンク74aと、ヒートシンク74aの放熱側に対向して配置される放
熱ファン74bとを備える。ヒートシンク74aは、放熱ファン74b側に多数の突起状
の放熱フィンを有しており、放熱性の向上が図られている。放熱ファン74bは、ヒート
シンク74aに空気を送ることでヒートシンク74aの強制的な空冷を行う。
なお、以上は赤色用の画像形成ユニット20Rの説明であったが、図1に示す他の画像
形成ユニット20G,20Bも、上記画像形成ユニット20Rと同様の構造を有している
。すなわち、各色の画像形成ユニット20G,20Bは、緑色や青色の光源光を発生する
光源装置30G,30Bと、両光源装置30G,30Bから射出された光源光をそれぞれ
平行化するコリメートレンズ40G,40Bと、両コリメートレンズ40G,40Bを経
た緑色光ILG及び青色光ILBによってそれぞれ照明される光変調装置50G,50B
と、光源装置30G,30B及び光変調装置50G,50Bをそれぞれ支持する熱伝導部
材60G,60Bと、両光源装置30G,30Bの背後で熱伝導部材60G,60Bをそ
れぞれ強制的に冷却する電子冷却素子72G,72Bと、両電子冷却素子72G,72B
を放熱によってそれぞれ冷却する放熱装置74G,74Bとを備える。
緑色用の画像形成ユニット20Gにおいて、光源装置30Gに設けた固体光源31Rか
らは、緑色光ILGが射出され、光変調装置50Gでは、緑色光ILGが変調されて緑の
像光が形成される。この際、電子冷却素子72Gが熱伝導部材60G等を介して光源装置
30Gや光変調装置50Gを冷却し、放熱装置74Gが電子冷却素子72Gからの発熱を
外部に排出する。
青色用の画像形成ユニット20Bにおいて、光源装置30Bに設けた固体光源31Bか
らは、青色光ILBが射出され、光変調装置50Bでは、青色光ILBが変調されて緑の
像光が形成される。この際、電子冷却素子72Bが熱伝導部材60B等を介して光源装置
30Bや光変調装置50Bを冷却し、放熱装置74Bが電子冷却素子72Bからの発熱を
外部に排出する。
クロスダイクロイックプリズム82は、色合成光学系であり、4つの直角プリズムを貼
り合わせた平面視略正方形状をなし、直角プリズム同士を貼り合わせた界面には、X字状
に交差する一対の誘電体多層膜82a,82bが形成されている。一方の第1誘電体多層
膜82aは赤光を反射し、他方の第2誘電体多層膜82bは青光を反射する。このクロス
ダイクロイックプリズム82は、画像形成ユニット20Rに設けた光変調装置50Rから
射出される赤色の像光を第1誘電体多層膜82aで反射して進行方向左側に射出させ、画
像形成ユニット20Gに設けた光変調装置50Gから射出された緑色の像光を第1及び第
2誘電体多層膜82a,82bを介して直進・射出させ、画像形成ユニット20Gに設け
た光変調装置50Gから射出された青色の像光を第2誘電体多層膜82bで反射して進行
方向右側に射出させる。
投射レンズ84は、投射光学系であり、クロスダイクロイックプリズム82で合成され
たカラーの像光を、所望の倍率でスクリーン(不図示)上に投射する。つまり、各光変調
装置50R,50G,50Bの液晶パネル51に入力された駆動信号或いは画像信号に対
応する所望の倍率のカラー動画やカラー静止画がスクリーン上に投射される。
図4は、図1に示すプロジェクタ10の制御系を説明するブロック図である。プロジェ
クタ10は、制御系として、液晶駆動回路91と、光源駆動回路92と、冷却素子駆動回
路93と、温度センサ駆動回路94と、ファン駆動回路95と、画像処理回路96と、主
制御部97とを備える。これらの部分91,92,93,94,95,96,97は、電
源99に接続されており、プロジェクタ10をユーザが望む適当な動作状態に維持するこ
とができる。
液晶駆動回路91は、画像処理回路96から出力された画像信号に基づいて、図1の光
変調装置50R,50G,50Bに設けた各液晶パネル51の表示状態を調節する駆動信
号を発生する。これにより、画像処理回路96から出力された画像信号に対応して、各光
変調装置50R,50G,50Bにおいて、透過率分布としての画像を形成することがで
きる。
光源駆動回路92は、主制御部97からの制御信号に基づいて、図1の光源装置30R
,30G,30Bの点滅や発光輝度を制御できる。すなわち、光源制御回路93は、基板
33上の固体光源31R,31G,31Bに供給する電力等を調整することによって、固
体光源31R,31G,31Bの輝度を調整することができる。なお、各色の固体光源3
1R,31G,31Bの発光輝度は、画像処理回路96に与えられる外部からの画像信号
等に応じて変化させることもできる。
冷却素子駆動回路93は、図1の電子冷却素子72R,72G,72Bに供給する電力
を調整することができ、各電子冷却素子72R,72G,72Bの冷却動作を所望の状態
に維持することができる。つまり、主制御部97の制御下で冷却素子駆動回路93によっ
て電子冷却素子72R,72G,72Bに冷却動作を行わせることにより、熱伝導部材6
0R,60G,60Bの第1壁部62を所望の温度に冷却することができる。
温度センサ駆動回路94は、図1の光源装置30R,30G,30Bの温度を監視する
ためのものであり、固体光源31R,31G,31Bの温度が目標値の範囲(例えば25
±1℃)内に収まっているか否かを監視できる。
温度センサ駆動回路94の検出出力は、主制御部97に出力され、冷却素子駆動回路9
3の動作状態のフィードバック制御に利用される。つまり、光源装置30R,30G,3
0Bの温度が目標値の上限を超える可能性がある場合、冷却素子駆動回路93を介して電
子冷却素子72R,72G,72Bの冷却能力を高める。逆に、光源装置30R,30G
,30Bの温度が目標値の下限を超える可能性がある場合、冷却素子駆動回路93を介し
て電子冷却素子72R,72G,72Bの冷却能力を下げる。各光源装置30R,30G
,30Bを構成する固体光源31R,31G,31Bの温度は、これら固体光源31R,
31G,31Bの発光の安定性等に影響するので、固体光源31R,31G,31Bの温
度を一定に保つことで、各色の照明光の輝度を一定に保つことができる。なお、固体光源
31R,31G,31Bである半導体レーザの環境温度が大きく変化すると、半導体レー
ザの出力が不安定化するだけでなく、出力波長がシフトするモードホップが生じたり、ス
ペクトルピークの数がばらつくマルチモード発振の不安定化につながる。
以上のように光源装置30R,30G,30Bの温度を目標範囲に維持することは、熱
伝導部材60R,60G,60Bの温度を低く保つことができることを意味し、光変調装
置50R,50G,50Bの温度についても、一定以下(例えば40℃〜65℃)に保て
ることを意味する。
ファン駆動回路95は、主制御部97等からの制御信号に基づいて、放熱装置74R,
74G,74Bに付属させた放熱ファン74bのオン・オフを含む動作状態を制御できる
。すなわち、ファン駆動回路95は、温度センサ駆動回路94の検出出力が光源装置30
R,30G,30Bの温度上昇を示す場合、放熱ファン74bへの供給電力を増加させて
、電子冷却素子72R,72G,72Bすなわち光源装置30R,30G,30Bをより
効率的に冷却する。一方、ファン駆動回路95は、温度センサ駆動回路94の検出出力が
光源装置30R,30G,30Bの温度降下を示す場合、放熱ファン74bへの供給電力
を減少させて、電子冷却素子72R,72G,72Bすなわち光源装置30R,30G,
30Bを過剰でない程度に適宜冷却する。
画像処理回路96は、主制御部97の監視下で動作し、入力された外部画像信号に対し
て歪み補正、階調補正、色補正等の補正処理を行うことができ、OSDC(on screen di
splay control)の機能に基づいて文字情報等を含む各種表示情報を重ね合わせる処理を
行うこともできる。画像処理回路96の出力は、画像信号として液晶駆動回路91に供給
される。
主制御部97は、制御装置としてプロジェクタ10の全体的な動作を制御するものであ
り、マイクロコンピュータ等からなるとともに、プロジェクタ10の動作に必要な各種デ
ータやプログラムを保持する。主制御部97の制御下で、固体光源31R,31G,31
Bの輝度や温度が制御され、光源装置30R,30G,30Bから射出される光源光を所
望の状態にできる。
以上の説明から明らかなように、本実施形態のプロジェクタ10によれば、電子冷却素
子72R,72G,72Bが熱伝導部材60R,60G,60Bを構成する支持部である
第1壁部62を直接冷却するので、光源装置30R,30G,30Bを優先して冷却する
ことができる。さらに、光変調装置50R,50G,50Bで発生した熱は、熱伝導部材
60R,60G,60Bを伝導して低温側の第1壁部62に移動し、光源装置30R,3
0G,30Bからの熱とともに電子冷却素子72R,72G,72Bによって冷却される
ので、光源装置30R,30G,30Bを優先しつつも、光変調装置50R,50G,5
0Bを確実に冷却することができる。これにより、光変調装置50R,50G,50Bの
動作を安定させることができプロジェクタ10の動作精度を高めることができる。
〔第2実施形態〕
以下、第2実施形態のプロジェクタについて説明する。第2実施形態のプロジェクタは
、第1実施形態のプロジェクタを光路切替部等の構造に関して変更したものであり、特に
説明しない部分については、第1実施形態と同様の構成となっているものとする。
図5は、第2実施形態のプロジェクタを構成する光学系を説明する図である。本実施形
態のプロジェクタ110は、画像形成ユニット220と、画像形成ユニット220から射
出される変調光を像光としてスクリーン(不図示)上に投射する投射レンズ84とを備え
る。ここで、画像形成ユニット220は、光源光を発生する光源装置230と、光源装置
230から射出された光源光を平行化するコリメートレンズ40と、コリメートレンズ4
0を経た照明光によって照明される光変調装置250と、光源装置230及び光変調装置
250を支持する熱伝導部材60と、光源装置230の背後で熱伝導部材60を強制的に
冷却する電子冷却素子72と、電子冷却素子72を放熱によって冷却する放熱装置74と
を備える。
画像形成ユニット220において、コリメートレンズ40と、熱伝導部材60と、電子
冷却素子72と、放熱装置74とは、図2(A)等に示すコリメートレンズ40Rと、熱
伝導部材60Rと、電子冷却素子72Rと、放熱装置74Rとそれぞれ同様のものであり
、詳細な説明を省略する。
光源装置230に設けた固体光源部231は、例えば3つの固体光源すなわちレーザチ
ップCP1,CP2,CP3を内蔵するものであり、これらのレーザチップCP1,CP
2,CP3は、赤色、緑色、及び青色の各色の光源光を、それぞれ異なるタイミングで射
出させることができる。つまり、固体光源部231からは、赤色、緑色、及び青色の光源
光が時系列的に順次切り替わるように射出される。
光変調装置250は、デジタル・マイクロミラー・デバイスであり、多数のマイクロミ
ラーをマトリックス状に配列することによって形成される。光変調装置250は、光源装
置230から射出された各色の光源光を時系列的に順次変調する。この際、光変調装置2
50は、各色のレーザチップCP1,CP2,CP3からの光源光の射出タイミングに同
期して動作し、各ミラーの傾斜状態をオン・オフ切り替えるタイミングとその時間間隔と
を調節することで、所望のカラー画像を形成することができる。
本実施形態のプロジェクタ210においても、電子冷却素子72が熱伝導部材60の第
1壁部62を冷却するので、光源装置230を優先して冷却することができる。さらに、
光変調装置250で発生した熱は、熱伝導部材60を伝導して低温側の第1壁部62に移
動し、光源装置230からの熱とともに電子冷却素子72で冷却されるので、光源装置2
30を優先しつつも、光変調装置250を確実に冷却することができる。これにより、光
変調装置250の動作を安定させることができプロジェクタ210の動作精度を高めるこ
とができる。
なお、この発明は、上記の実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範
囲において種々の態様において実施することが可能であり、例えば次のような変形も可能
である。
例えば、上記実施形態において説明した熱伝導部材60R,60G,60B,60の形
状や厚みは単なる例示であり、光変調装置50R,50G,50B,250等の冷却が十
分に達成されるような形状や厚みに変更することができる。なお、光変調装置50R,5
0G,50Bの周囲の支持については、放熱の効果があまり厳密に要求されない。よって
、熱伝導部材60R,60G,60Bにおいて、第2壁部63は、金属ではなく、例えば
サファイア基板を加工したもの等とすることができる。
また、上記実施形態では、第1壁部62を挟むように電子冷却素子72R,72G,7
2B,72と、光源装置30R,30G,30B,230とを対向配置しているが、電子
冷却素子72R,72G,72B,72と、光源装置30R,30G,30B,230と
の相対位置は多少ずらすことができる。
また、上記第1実施形態では、光変調装置50R,50G,50Bを透過型の液晶パネ
ル51からなるものとしているが、反射型の液晶パネルであっても、同様の使用方法が可
能である。
また、プロジェクタとしては、投射面を観察する方向から画像投射を行う前面プロジェ
クタと、投射面を観察する方向とは反対側から画像投射を行う背面プロジェクタとがある
が、図1等に示すプロジェクタ10,210の構成は、いずれにも適用可能である。
第1実施形態に係るプロジェクタの光学系を説明する図である。 (A)は、画像形成ユニットの平面図であり、(B)は、画像形成ユニットの側面図である。 (A)〜(C)は、画像形成ユニットに組み込まれる固体光源を説明する図である。 図1に示すプロジェクタの制御系を説明するブロック図である。 第2実施形態に係るプロジェクタを説明する図である。
符号の説明
10…プロジェクタ、 20R,20G,20B…画像形成ユニット、 30R,30
G,30B…光源装置、 31R,31G,31B…固体光源、 35…温度センサ、
40R,40G,40B…コリメートレンズ、 50R,50G,50B…光変調装置、
51…液晶パネル、 60R,60G,60B…熱伝導部材、 62…第1壁部、 6
3…第2壁部、 72R,72G,72B…電子冷却素子、 74R,74G,74B…
放熱装置、 74a…ヒートシンク、 74b…放熱ファン、 82…クロスダイクロイ
ックプリズム、 84…投射レンズ、 91…液晶駆動回路、 92…光源駆動回路、
93…光源制御回路、 93…冷却素子駆動回路、 94…温度センサ駆動回路、 95
…ファン駆動回路、 96…画像処理回路、 97…主制御部、 ILB…青色光、 I
LG…緑色光、 ILR…赤色光

Claims (8)

  1. 固体光源を有する光源装置と、
    前記光源装置から射出された光源光を変調する光変調装置と、
    前記光源装置と前記光変調装置とを離間させて支持するとともに、前記光源装置及び前
    記光変調装置で発生した熱を受けて低温側に伝導する熱伝導部材と、
    前記熱伝導部材のうち前記光源装置を支持する支持部及び当該支持部の近傍の少なくと
    も一方を冷却する電子冷却素子と、
    前記電子冷却素子を放熱する放熱部材と、
    を備えるプロジェクタ。
  2. 各色の固体光源をそれぞれ有する各色の光源装置と、
    前記各色の光源装置から射出された各色の光源光をそれぞれ変調する各色用の光変調装
    置と、
    前記各色の光源装置と前記各色の光変調装置とをそれぞれ離間させて支持するとともに
    、前記各色の光源装置及び前記各色の光変調装置で発生した熱を受けて低温側にそれぞれ
    伝導する各色用の熱伝導部材と、
    前記各色用の熱伝導部材のうち前記各色の光源装置を支持する支持部及び当該支持部の
    近傍の少なくとも一方をそれぞれ冷却する各色用の電子冷却素子と、
    前記各色用の電子冷却素子をそれぞれ放熱する各色用の放熱部材と、
    を備えるプロジェクタ。
  3. 前記光源装置は、各色の光源光を発生する各色の固体光源を有し前記各色の固体光源を
    動作させて各色の光源光を時系列的に順次射出し、
    前記光変調装置は、前記光源装置から射出された各色の光源光を時系列的に順次変調す
    る請求項1記載のプロジェクタ。
  4. 前記光源装置の温度を検出する温度センサと、前記温度センサの検出結果に基づいて前
    記電子冷却素子の動作を制御する制御装置とをさらに備える請求項1から請求項3のいず
    れか一項記載のプロジェクタ。
  5. 前記熱伝導部材は、前記光変調装置の周囲を囲むように前記光変調装置を保持する請求
    項1から請求項4のいずれか一項記載のプロジェクタ。
  6. 前記固体光源は、LED又は半導体レーザを含む請求項1から請求項5のいずれか一項
    記載のプロジェクタ。
  7. 前記熱伝導部材は、アルミニウム又は銅で形成されている請求項1から請求項6のいず
    れか一項記載のプロジェクタ。
  8. 前記光変調装置を経た像光を投射する投射光学系をさらに備える請求項1から請求項7
    のいずれか一項記載のプロジェクタ。
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