JP2008145454A - 定着装置および画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】常に搬送部の温度上昇の勾配に見合った温度検知手段の応答性を得ることができるとともに、搬送部と温度検知手段との間に生じる摩耗を抑制することができる定着装置を提供する。
【解決手段】複写機やプリンタの定着装置911であって、ウォームアップやプリント時は発熱の電力上限値を大きくして温度検知手段5を無端ベルト2に当接させる。待機時は発熱の電力上限値を小さくして温度検知手段5を無端ベルト2から離間させる。待機時に温度検知手段5を無端ベルト2から離間させることで、摩耗に有利になる。その場合、温度検知手段5の応答性が懸念されるが、電力上限値を小さくすることで、温度検知手段5が追従できる程度の温度上昇に抑える。
【選択図】図1

Description

本発明は、複写機やプリンタ等の画像形成装置に設けられ、トナー画像が転写されたシートを挟持搬送しつつ加熱、加圧処理を施して、シート上のトナー画像を該シートに定着させる定着装置および該定着装置を備えた画像形成装置に関する。
電子写真方式の複写機やプリンタ等の画像形成装置には、定着装置が設けられている。定着装置は、所定の画像形成プロセスを経てトナー画像が転写されたシートを挟持搬送するローラー対、或いは無端ベルト対等の搬送部を備えており、シート上の未定着のトナー画像に加熱、加圧処理を施して、該トナー画像をシート上に固定像として定着させる。
従来のこの種の定着装置としては、例えば、無端ベルトに磁性体を用い、誘導加熱によりベルトを自己発熱させてシート上の未定着トナー画像を加熱するものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。また、無端ベルトの内面には、加熱制御に用いる温度検知手段が当接している。
この提案では、待機時に無端ベルトを均一に加熱するためには、常にベルトを回転駆動させておく必要があるが、この場合、ベルトと該ベルトに当接する温度検知手段との間で摩耗が進行し、温度検知手段もしくはベルトの表面が傷ついてしまう。
そこで、初期加熱時のみ温度検知手段をベルトに当接させ、初期加熱時以外はベルトから温度検知手段を離間させることで、ベルトと温度検知手段との間に生じる摩耗を抑制する定着装置が提案されている(例えば、特許文献2参照)。
特開2001−242732号公報 特開平10−312131号公報
しかし、上記特許文献2では、急激な温度上昇が可能な定着装置の場合は、初期加熱以外のときにもベルトに温度検知手段が当接しなければ温度検知手段の検知がその温度上昇に追従できない。
この場合、ベルトの温度を一定に保つ目的であれば温度制御が不安定になるし、過昇温の温度検知では、応答が遅くなることで過昇温の検知が遅れ、その遅れた期間に温度はさらに上昇する。
そこで、本発明は、常に搬送部の温度上昇の勾配に見合った温度検知手段の応答性を得ることができるとともに、搬送部と温度検知手段との間に生じる摩耗を抑制することができる定着装置および該定着装置を備えた画像形成装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の定着装置は、トナー画像が転写されたシートを挟持搬送しつつ加熱、加圧処理を施して、シート上のトナー画像を該シートに定着させる定着装置であって、トナー画像が転写されたシートを挟持搬送する搬送部と、前記搬送部に当接可能に配置された温度検知手段と、前記温度検知手段を前記搬送部に対して接近離間移動させ、接近移動時に該搬送部に当接させる駆動手段と、前記駆動手段を制御する駆動制御手段と、前記搬送部を加熱する加熱手段と、前記加熱手段に対する駆動電力の上限値を設定する上限値設定手段と、を備え、前記上限値設定手段は、前記温度検知手段が前記搬送部から離間したときの前記加熱手段に対する駆動電力の上限値を前記温度検知手段が前記搬送部に当接したときの前記加熱手段に対する駆動電力の上限値より小さい値に設定する、ことを特徴とする。
本発明の画像形成装置は、シートに所定の画像を形成する画像形成装置であって、請求項1〜5のいずれか一項に記載の定着装置を備える、ことを特徴とする。
本発明によれば、温度検知手段が搬送部から離間したときの加熱手段に対する駆動電力の上限値が温度検知手段が搬送部に当接したときの加熱手段に対する駆動電力の上限値より小さい値に設定される。
このため、温度検知手段が搬送部に当接しているときは搬送部の急激な温度上昇に対して温度検知手段による温度検知の追従性が確保される。また、温度検知手段が搬送部から離間しているときは、加熱手段の発熱量が制限されて温度検知手段による温度検知が追従できる程度の温度上昇に抑えることができる。
これにより、常に搬送部の温度上昇の勾配に見合った温度検知手段の応答性を得られるとともに、搬送部から温度検知手段が離間することで、搬送部と温度検知手段との間に生じる摩耗を抑制することができる。
以下、本発明の実施の形態を図を参照して説明する。
図1〜図19は本発明の第1の実施形態である定着装置を説明するための図、図20〜図27は本発明の第2の実施形態である定着装置を説明するための図である。
まず、説明の便宜上、図19を参照して、本発明の第1又は第2の実施形態である定着装置が組み込まれる画像形成装置について説明する。
図19に示すように、画像形成装置900は、感光体ドラム901y,901m,901c.901bkを備えている。
感光体ドラム901yは図の反時計回りに回転し、1次帯電ローラー902yを通過する際に、1次帯電ローラー902yによって表面が均一にマイナス帯電される。1次帯電ローラー902yは、感光体ドラム901yの表面の帯電を均一に行うために、DC成分マイナス300V〜マイナス700Vの電圧にAC成分1300V〜2000Vが重畳されている。前記DC成分の電流の大きさを制御して感光体ドラム901yの帯電量を制御している。
均一に帯電した感光体ドラム901yの表面には、レーザーユニット903yからレーザーが照射されて露光される。そして、露光された部分は感光してインピーダンスが低下して帯電量が低下する。レーザーユニット903yはON/OFF制御、PWM制御により露光量を制御しており、感光体ドラム901yの表面に帯電量の分布に応じて潜像画像が形成される。
潜像画像が形成された感光体ドラム901yの表面は現像ブレード904yを通過する。この現像ブレード904yと感光体ドラム901yの間のギャップは高精度に管理されており、現像ブレード904yにDC成分マイナス150V〜マイナス500Vの高圧を加えることで、感光体ドラム901yの表面と現像ブレード904yの間に電界が発生する。
この電界の向きと強度は帯電量に影響され、感光体ドラム901yの表面の未露光の領域ではマイナス帯電量の大きいままなので、現像ブレード904yから感光体ドラム901yに向かう電界が生じる。
一方、感光体ドラム901yの表面の露光済み領域では、帯電量が小さくなっているので、感光体ドラム901yから現像ブレード904yに向かう電界が生じる。そして、現像ブレード904y上のマイナスに帯電したイエロー色のトナーが現像ブレード904yと感光体ドラム901yの表面の電界の向きと反対方向に力をうける。この電界の向きと強弱により、先の露光によって形成された感光体ドラム901y上の潜像画像がイエロー色のトナー画像として形成される。
次に、感光体ドラム901yの表面は、中間転写ベルトの906と接する。中間転写ベルト906の感光体ドラム901yの反対側には1次転写ローラー905yが配置されている。この1次転写ローラー905yには、プラス500V〜プラス1200Vの電圧が加えられ、マイナスに帯電したイエロー色のトナーを感光体ドラム901yから1次転写ローラー905y側に引き寄せる。これにより、感光体ドラム901yの表面に形成されたイエロー色のトナー像が中間転写ベルト906に転写される。
同様にして、感光体ドラム901m、901c、901bkのそれぞれに、マゼンタ色、シアン色、ブラック色のトナー像が形成され、各色のトナー像が中間転写ベルト906に重ねて転写され、フルカラー画像が形成される。なお、902m〜905m、902c〜905c、902bk〜905bkは902y〜905bkと同様の構成なので説明は省略する。
そして、中間転写ベルト906が2次転写内ローラー907と2次転写外ローラー908との間を通過するとき、中間転写ベルト906と2次転写外ローラー908との間をシート11が挟持搬送される。2次転写外ローラー908には、プラス500〜プラス7000Vの電圧が加えられており、これにより、マイナスに帯電した中間転写ベルト906側のトナー像がシート11上に転写される。
シート11は用紙カセット910から給紙されて、矢印912−1、912−2、912−3、912−4の方向へと搬送される。2次転写ローラー対907,908を通過したシート11のトナー像は未定着で、シート11から容易に剥がれる状態である。
この状態のシート11が定着装置911に搬送されて高温にされ、トナーが柔らかくなった状態で圧力が加えられることで、トナー像がシート11の表面に固定像として定着する。そして、定着装置911を通過したシート11は、矢印912−5、912−6、912−7、912−8、912−9の方向へと搬送されて排出トレイに積載される。
次に、図1〜図18を参照して、本発明の第1の実施形態である定着装置について説明する。
図1は本発明の第1の実施形態である定着装置を説明するための断面図、図2は図1の上方から見た図である。
図1および図2に示すように、本発明の第1の実施形態である定着装置911は、2次転写ローラー対907,908(図19参照)から送り出されたシート11を挟持搬送する無端ベルト対(搬送部)2,7を備えている。
ベルト2,7は、例えば、75μmの厚みのニッケル母材の表面に300μmのゴム層が被覆されており、また、ベルト2,7の幅(図2では上下の幅)は370mmで、A3サイズの用紙幅の279mmよりも大きな寸法になっている。なお、この実施形態では、ベルト2,7は円形にすると、φ50のサイズである。そして、各ベルト2,7のうちの図1の上側のベルト2が誘導加熱コイル(加熱手段)1によって誘導加熱される。
誘導加熱コイル1は、例えば、コイルのターン数が6ターンとされて、2つの端子を持ち、端子間に高周波の交流電流を流すことで、交流の磁界が発生する。この磁界によりベルト2が誘導加熱される。
また、ベルト2の内周側でベルト7とは逆側には、ベルト2の温度を検知するサーミスタ(温度検知手段)5が内面に当接可能に配置されている。サーミスタ5は、図5に示すように、ベルト2の内面に当接する方向に移動したり、図6に示すように、ベルト2の内面への当接の度合いを緩めるようにベルト2から離れる方向に移動したりすることができる。
サーミスタ5は、温度が低いほど高い抵抗値となる抵抗体であり、サーミスタ5で検知される温度を目標の温度である例えば200°Cにするように、誘導加熱コイル1の駆動を制御して温度調整する。
また、図1に示すように、ベルト2の内周側には、ベルト2が掛け渡される入口上ローラー3と出口上ローラー4とがシート11の搬送方向に互いに離間して配置されている。そして、出口上ローラー4が駆動モータ(不図示)により図1の時計回り方向に回転駆動されることで、ベルト2が駆動され、また、入口上ローラー3が図1の時計回り方向に回転する。
ベルト7の内周側にも、ベルト7が掛け渡される入口上ローラー8と出口上ローラー9とがシート11の搬送方向に互いに離間して配置されている。そして、出口下ローラー9が図1の反時計回り方向に回転することで、ベルト7が駆動され、また、入口下ローラー8が図1の反時計回り方向に回転する。
各ベルト2,7の互いに対向する部分の内面には、それぞれ上パッド6および下パッド10が設けられている。上パッド6と下パッド10との間には、例えば約400Nの力がかかっている。また、入口上ローラー3と入口下ローラー8との間には、例えば約200Nの力がかかっており、出口上ローラー4と出口下ローラー9との間には、例えば約300Nの力がかかっている。
ベルト2はサーミスタ5によって約200°Cに温調されており、入口上ローラー3と入口下ローラー8との間では約180°C前後に温度調整されている。また、ベルト2は、上パッド6と下パッド10との間では約170°C前後に温度調整され、出口上ローラー4と出口下ローラー9との間では約160°C前後に温度調整されている。
2次転写ローラー対907,908(図19参照)から送り出されたシート11上には、未定着のトナー12により画像が形成されている。このシート11は、図1の矢印13の方向に進んで、上下の入口ローラー3,8側からベルト2とベルト7との間に進入する。そして、ベルト2とベルト7との間に進入したシート11は、上下のパッド6,10間を通過し、さらに上下の出口ローラー4,9間を通過して排出される。この間にシート11に加熱、加圧処理が施され、シート11上の未定着のトナー画像12が該シート11に定着される。
次に、図8を参照して、本発明の第1の実施形態である定着装置の制御系について説明する。
図8に示すように、誘導加熱コイル1は、コイルのインピーダンスのうちインダクタ成分31と抵抗成分32とを有しており、抵抗成分32が発熱する。誘導加熱コイル1は、誘導加熱駆動回路29により駆動され、誘導加熱駆動回路29は制御回路30から出力される制御信号により制御される。
制御信号Sig3がハイレベルのとき、誘導加熱駆動回路29は動作し、ローレベルのとき、誘導加熱駆動回路29は動作を停止する。制御信号Sig4は誘導加熱コイル1の駆動電力の大きさを上下させる信号であって、このSig4の周波数が低いほど誘導加熱コイル1に対して高い駆動電力が供給されるようになっている。
誘導加熱駆動回路29には交流電源27から例えば周波数50Hz、正弦波のAC100Vの電力が供給され、誘導加熱駆動回路29に供給される電力は電力供給回路28によって検知される。電力検知回路28は、制御回路30に対して電圧値Sig1、電流値Sig2の信号を出力し、制御回路30はこれらの電流値と電圧値から消費電力を算出する。なお、この算出では、力率はほぼ1なので、力率1として計算している。
また、制御回路30に対しては、サーミスタ5、位置センサ25、その他の入力装置35から信号が出力され、制御回路30は、サーミスタ5からの信号Sig5に基づいて誘導加熱駆動回路29を制御して、誘導加熱コイル1を駆動する。
また、制御回路30は、位置センサ25からの信号Sig6に基づいてモータ駆動回路33を制御して、サーミスタ5をベルト2に対して接近離間移動させるステッピングモーター(駆動手段)34を制御する。
次に、図3〜図6を参照して、ベルト2の内面に対して接近離間移動するサーミスタ5について説明する。
図3はサーミスタの断面図、図4は図3の側面図、図5はサーミスタがベルト内面に当接した状態を示す断面図、図6はサーミスタがベルト内面から離間した状態を示す断面図である。
図3および図4に示すように、サーミスタ5は、サーミスタホルダ26に板ばね17を介して取り付けられた検知部としてのスポンジ16、サーミスタチップ14およびカプトンテープ15を備える。
サーミスタホルダ26は、図5および図6に示すように、ばね押え22に、圧縮コイルばね20を介してベルト2に向けて接近離間移動可能に支持されている。サーミスタホルダ26の一方の端部(検知部とは反対側)にはカム軸19によって回転する偏心カム18が当接している。
この偏心カム19の回転により、サーミスタホルダ26が圧縮コイルばね20の付勢力に抗してベルト2に接近する方向に移動したり、圧縮コイルばね20の付勢力によりベルト2から離間する方向に移動したりする。
そして、サーミスタホルダ26が圧縮コイルばね20の付勢力に抗してベルト2に接近する方向に移動すると、図5に示すように、サーミスタチップ14がカプトンテープ15を介してベルト2の内面に当接する。
一方、サーミスタホルダ26が圧縮コイルばね20の付勢力によりベルト2から離間する方向に移動すると、図6に示すように、サーミスタチップ14がベルト2の内面から離れた位置に配置される。
ここで、図5に示すように、サーミスタチップ14がカプトンテープ15を介してベルト2の内面に当接した状態では、サーミスタ5の温度検知の応答が速くなる。一方、図6に示すように、サーミスタチップ14がベルト2の内面から離れた位置に配置された状態では、サーミスタ5の温度検知の応答が図5の状態に比べて遅くなる。また、サーミスタ5のカプトンテープ15とベルト2との間の摩耗については、図5の状態では摩耗が進行しやすく、図6の状態では、図5の状態に比べてベルト2との接触面積が少ないので、ほとんど摩耗しない。
また、図7に示すように、カム軸19の端部には、位置検知回転円盤23が取り付けられている。位置検知回転円盤23は、光を透過しない部材とされているが、円周方向の一部に光を透過するスリット24が形成されている。位置検知回転円盤23には、該位置検知回転円盤23を軸方向に挟む受光素子と発光素子とを備えた位置センサ25が配置されている。
この位置センサ25は、発光素子と受光素子との間が遮光されているか否かを検知し、位置検知回転円盤23のスリット24が発光素子と受光素子との間に位置すると、それを検知してLowレベルを出力し、それ以外のときはHighレベルを出力する。この実施の形態では、サーミスタ5が図5の状態にあるときに位置検知回転円盤23のスリット24が発光素子と受光素子との間に位置し、Lowレベルを出力し、その出力がSig6として制御回路30に入力される(図8参照)。
カム軸19は、ステッピングモーター34で回転駆動され、2000ステップ(パルス)で1回転し、図5の状態から図6の状態までは1000パルスで移動する。図8に示すように、ステッピングモーター34は、制御回路30から出力されたSig7によってモータ駆動回路33を介して制御される。これにより、ステッピングモーター34が、サーミスタ5をベルト2の内面に対して接近離間移動させ、接近移動時にベルト2の内面に当接させる。
次に、図9〜図12を参照して、制御回路30の動作について説明する。
図9はベルトに対してサーミスタを接近離間移動させる処理を説明するためのフローチャート図、図10は駆動電力の上限値の切替設定処理を説明するためのフローチャート図である。図11は駆動電力の制御を説明するためのフローチャート図、図12は目標温度の切替設定処理を説明するためのフローチャート図である。
ここで、この実施の形態では、制御回路30は、本発明の駆動制御手段、上限値設定手段、加熱制御手段、目標温度設定手段を含んでいる。すなわち、図9の処理は駆動制御手段が実行し、図10の処理は上限値設定手段が実行し、図11の処理は加熱制御手段が実行し、図12の処理は目標温度設定手段が実行する。そして、これらの各処理は制御回路30によって並行して処理される。
まず、図9において、まず、電源が入ると、制御回路30は、サーミスタ5がベルト2内面に当接(図5参照)するようにモータ駆動回路33を介してステッピングモーター34を制御する(ステップS102)。そして、制御回路30は、サーミスタ5の温度が200°Cに達したか否か、即ち、ウォームアップが完了したか否かを判断する(ステップS103)。ウォームアップが完了すると制御回路30は、サーミスタ5がベルト2内面から離間(図6参照)するようにモータ駆動回路33を介してステッピングモーター34を制御する(ステップS104)。
次に、制御回路30は、プリントの要求があるまで待機し、要求があると(ステップS105のYes)、サーミスタ5がベルト2内面に当接(図5参照)するようにモータ駆動回路33を介してステッピングモーター34を制御する(ステップS106)。そして、サーミスタ5がベルト2内面に当接した状態のままプリントが終了するのを待機する(ステップS107)。プリントが終了すると制御回路30は、サーミスタ5がベルト2内面から離間(図6参照)するようにモータ駆動回路33を介してステッピングモーター34を制御する(ステップS104)。
次に、図10において、まず、制御回路30は電源が投入された直後から、サーミスタ5がベルト2内面に当接した状態(図5参照)であるか否かを常に判断する(ステップS202)。そして、サーミスタ5がベルト2内面に当接した状態であれば(ステップS202のYes)、制御回路30は誘導加熱駆動回路29から誘導加熱コイル1に供給される駆動電力の上限値を1100Wに設定する(ステップS203)。一方、サーミスタ5がベルト2内面に当接していない状態(離間状態)であれば(ステップS202のNo)、制御回路30は誘導加熱駆動回路29から誘導加熱コイル1に供給される駆動電力の上限値を300Wに設定する(ステップS204)。
次に、図11において、まず、電源が投入されると、制御回路30は、サーミスタ5による検知温度が目標の温度以下であるか否かを判断する(ステップS302)。そして、サーミスタ5による検知温度が目標の温度を超えていれば(ステップS302のNo)、制御回路30は誘導加熱駆動回路29から誘導加熱コイル1に供給される駆動電力をダウンするように制御する(ステップS305)。
また、サーミスタ5による検知温度が目標温度以下であれば(ステップS302のYes)、制御回路30は誘導加熱コイル1の駆動電力が上限値以下であるか否かを判断する(ステップS303)。そして、誘導加熱コイル1の駆動電力が上限値を超えていれば(ステップS303のNo)、制御回路30は誘導加熱駆動回路29から誘導加熱コイル1に供給される駆動電力をダウンするように制御する(ステップS305)。一方、誘導加熱コイル1の駆動電力が上限値以下であれば(ステップS303のYes)、制御回路30は誘導加熱駆動回路29から誘導加熱コイル1に供給される駆動電力をアップするように制御する(ステップS304)。
次に、図12において、まず、電源が投入されると、制御回路30は、目標温度を200°Cに設定する(ステップS402)。そして、温度が200°Cに達してウォームアップが完了すると(ステップS403のYes)、制御回路30は目標温度を180°Cに変更する(ステップS404)。
次に、プリント開始の要求があると(ステップS405のYes)、制御回路30は目標温度を200°Cに変更し(ステップS406)、プリントが終了すると(ステップS407のYes)、目標温度を180°Cに変更する(ステップS404)。
次に、図13〜図18に、誘導加熱コイル1の駆動電力、サーミスタ5の位置、開始温度の条件を変更したときのそれぞれのサーミスタ5の当接位置でのベルト2内面の温度とサーミスタ5の検知温度との推移を示す。いずれの図も2つの曲線があって、上側の線(温度の高い方)がベルト2内面の温度の推移、下側の線(温度の低い方)がサーミスタ5の検知温度の推移である。各条件と対応する図との関係を表1に示す。
Figure 2008145454
条件1では、誘導加熱コイル1の駆動電力が1100Wでサーミスタ5が図5の位置(ベルト2内面に当接)にあり、駆動開始時のベルト2内面の温度とサーミスタ5の検知温度を25°Cとしている。この条件1に対応する図が図13である。
条件2では、誘導加熱コイル1の駆動電力が1100Wでサーミスタ5が図6の位置(ベルト2内面から離間)にあり、駆動開始時のベルト2内面の温度とサーミスタ5の検知温度を25°Cとしている。この条件2に対応する図が図14である。
条件3では、誘導加熱コイル1の駆動電力が1100Wでサーミスタ5が図5の位置(ベルト2内面に当接)にあり、駆動開始時のベルト2内面の温度とサーミスタ5の検知温度を200°Cとしている。この条件2に対応する図が図15である。
条件4では、誘導加熱コイル1の駆動電力が1100Wでサーミスタ5が図6の位置(ベルト2内面から離間)にあり、駆動開始時のベルト2内面の温度とサーミスタ5の検知温度を200°Cとしている。この条件4に対応する図が図16である。
条件5では、誘導加熱コイル1の駆動電力が300Wでサーミスタ5が図5の位置(ベルト2内面に当接)にあり、駆動開始時のベルト2内面の温度とサーミスタ5の検知温度を200°Cとしている。この条件5に対応する図が図17である。
条件6では、誘導加熱コイル1の駆動電力が300Wであり、サーミスタ5が図6の位置(ベルト2内面から離間)にあり、駆動開始時のベルト2内面の温度とサーミスタ5の検知温度を200°Cとしている。この条件6に対応する図が図18である。
図13と図14を比較すると、室温程度の25°Cから誘導加熱コイル1の駆動電力1100Wで温度上昇するときには、サーミスタ5をベルト2内面から離間させると当接させたときに比べて、ベルト2の内面の温度とサーミスタ5の検知温度との差が大きくなっている。従って、サーミスタ5の検知温度が200°Cに達した時点で駆動電力を制御してベルト2の温度を一定に保つのは困難である。
同様に、図15と図16を比較すると、温度が200°Cから誘導加熱コイル1の駆動電力1100Wで温度上昇するときにも、サーミスタ5をベルト2内面から離間させると当接させたときに比べてベルト2の内面の温度とサーミスタ5の検知温度との差が大きくなっている。従って、サーミスタ5の検知温度に基づいて駆動電力を制御してベルト2の温度を一定に保つのは困難である。
次に、図17と図18を比較すると、温度が200°Cから誘導加熱コイル1の駆動電力300Wで温度上昇するときには、サーミスタ5をベルト2内面から離間させると当接させたときに比べてベルト2の内面の温度とサーミスタ5の検知温度との差が大きくなる。しかし、駆動電力1100Wである図14、図16と比べるとその差はかなり小さい。従って、サーミスタ5の検知温度に基づいて駆動電力を制御してベルト2の温度を一定に保つことが可能となる。
即ち、図10に示したように、サーミスタ5が図5の位置(ベルト2内面に当接)にある場合、ベルト2の温度変化に対してサーミスタ5の応答が速くなる。従って、駆動電力の上限値が高く(1100W)設定されることにより、ベルト2の急激な温度上昇があっても温度制御が容易である。一方、サーミスタ5が図6の位置(ベルト2内面から離間)にある場合、ベルト2の温度変化に対してサーミスタ5の応答が遅くなる。従って、駆動電力の上限値が低く(300W)設定されることにより、ベルト2の温度上昇が緩やかとなり、温度制御が容易になる。
これにより、常にベルト2内面の温度上昇の勾配に見合ったサーミスタ5の応答性を得ることができるとともに、ベルト2内面からサーミスタ5が離間することで、ベルト2内面とサーミスタ5との間に生じる摩耗を抑制することができる。
次に、図20〜図27を参照して、本発明の第2の実施形態である定着装置について説明する。
図20は本発明の第2の実施形態である定着装置を説明するための断面図、図21はサーミスタを示す図、図22はサーミスタが上ローラーから離間した状態を示す断面図である。
本発明の第2の実施形態である定着装置は、ベルトを使用したものではなく、ローラ対を使用した構成となっている。2次転写ローラー対907,908(図19参照)から送り出されたシート11を挟持搬送する上下のローラー対(搬送部)202,205を備えている。上ローラー202の内部には、該上ローラー202を加熱するハロゲンヒータ(加熱手段)201が内蔵されている。
また、上ローラー202の表面には、上ローラー202の表面温度を検知するサーミスタ(温度検知手段)206のサーミスタチップ207が当接しており、該サーミスタ206は上ローラー202の表面から接近離間移動可能に配置されている。
サーミスタ206は、図20および図21に示すように、モールド部211と、モールド部211から互いに平行に延びるSUS等の一対の板ばね208,209と、一対の板ばね208,209間に取り付けられたサーミスタチップ207とを備えている。なお、サーミスタチップ207は、ポリイミド等の耐熱テープ210で保護されている。また、モールド部211には、サーミスタ206をサーミスタ可動部材216(図20参照)に固定するためのビス230の穴212(図21参照)が形成されている。
サーミスタ206による上ローラー202表面の検知温度に基づいて上ローラー202の表面温度が目標とする温度になるようにハロゲンヒータ201を制御することで、上ローラー202を一定の温度に保つことができる。
上ローラー202と下ローラー205との間には所定の圧力が付与されており、上ローラー202は図20の時計回りに回転し、下ローラー205は反時計回りに回転する。そして、上ローラー202と下ローラー205との間をシート11が通過し、シート11上の未定着のトナー12をシート11に定着させる。
サーミスタ可動部材216は、断面L字状の部材で形成されており、サーミスタ206がビス230を介して取り付けられるサーミスタ取付部216aと、ソレノイド接続部216bとから構成されている。また、サーミスタ可動部材216は、サーミスタ取付部216aとソレノイド接続部216bとの角部が上ローラー202と平行な軸部218を介して回転可能に支持されている。
サーミスタ可動部材216のソレノイド接続部216bと固定物219との間には、サーミスタ206を上ローラー202の表面に当接する方向に付勢する引っ張りコイルばね217が掛け渡されている。また、サーミスタ可動部材216のソレノイド接続部216bには、引っ張りコイルばね217の反対側でソレノイド(駆動手段)213の可動部214が接続されている。
可動部214は、図20の矢印215方向に伸縮駆動され、ソレノイド214をONすると可動部214が収縮する。これにより、サーミスタ可動部材216が軸部218を中心として引っ張りコイルばね217の付勢力に抗して図20の反時計回りに回転し、サーミスタ206のサーミスタチップ207が上ローラー202の表面から離間する(図22参照)。このとき、ソレノイド接続部216bによって位置検知スイッチ222が押され、サーミスタ5の位置が検知される。
一方、ソレノイド214をOFFすると、可動部214が自由になる。これにより、引っ張りコイルばね217の付勢力によってサーミスタ可動部材216が軸部218を中心として図20の時計回り方向に回転し、サーミスタ206のサーミスタチップ207が上ローラー202の表面に当接する(図20参照)。
次に、図23を参照して、本発明の第2の実施形態である定着装置の制御系について説明する。
図23に示すように、ハロゲンヒータ201はヒータ駆動回路225によって駆動され、ヒータ駆動回路225は制御回路226から出力される制御信号により制御される。制御信号Sig23がハイレベルのとき、ヒータ駆動回路225は動作し、ローレベルのとき、ヒータ駆動回路225は動作を停止する。制御信号Sig24はハロゲンヒータ201の駆動電力の大きさを上下させる信号であって、このSig24の電圧が高いほどハロゲンヒータ201へ高い駆動電力が供給される。
ヒータ駆動回路225には、交流電源223から周波数50Hz、正弦波のAC100Vの電力が供給され、ヒータ駆動回路225に供給される電力は電力検知回路224によって検知される。電力検知回路224は、電圧値をSig21、電流値をSig22として制御回路226に出力する。制御回路226では、これらの電流値と電圧値とから消費電力を算出する。この算出では、力率はほぼ1なので、力率1として計算している。
また、制御回路226に対しては、サーミスタ206から信号Sig25が出力され、位置検知スイッチ222から信号Sig26が出力される。この信号Sig26により、制御回路226は、サーミスタ206が、上ローラー202に当接した状態(図20)であるか、上ローラー202から離間した状態(図22)であるかを判別することができる。
また、制御回路226は、ソレノイド駆動回路227を介してソレノイド213をON/OFF制御する。さらに、制御回路226にはその他の入力装置228やその他の出力装置229が接続されている。
次に、図24〜図27を参照して、制御回路226の動作について説明する。
図24は上ローラーに対してサーミスタを接近離間移動させる処理を説明するためのフローチャート図、図25は駆動電力の上限値の切替設定処理を説明するためのフローチャート図である。図26は駆動電力の制御を説明するためのフローチャート図、図27は目標温度の切替設定処理を説明するためのフローチャート図である。
ここで、この実施の形態では、制御回路226は、本発明の駆動制御手段、上限値設定手段、加熱制御手段、目標温度設定手段を含んでいる。すなわち、図24の処理は駆動制御手段が実行し、図25の処理は上限値設定手段が実行し、図26の処理は加熱制御手段が実行し、図27の処理は目標温度設定手段が実行する。そして、これらの各処理は制御回路226によって並行して処理される。
まず、図24において、電源が入ると、制御回路226は、サーミスタ206が上ローラー202に当接(図20参照)するようにソレノイド駆動回路227を介してソレノイド213を制御する(ステップS502)。そして、制御回路226は、サーミスタ206の温度が200°Cに達したか否か、即ち、ウォームアップが完了したか否かを判断する(ステップS503)。ウォームアップが完了すると制御回路226は、サーミスタ206が上ローラー202から離間(図22参照)するようにソレノイド駆動回路227を介してソレノイド213を制御する(ステップS504)。
次に、制御回路226は、プリントの要求があるまで待機し、要求があると(ステップS505のYes)、サーミスタ206が上ローラー202に当接(図20参照)するようにソレノイド駆動回路227を介してソレノイド213を制御する(ステップS506)。そして、サーミスタ206が上ローラー202に当接した状態のままプリントが終了するのを待機する(ステップS507)。プリントが終了すると制御回路226は、サーミスタ206が上ローラー202から離間(図22参照)するようにソレノイド駆動回路227を介してソレノイド213を制御する(ステップS504)。
次に、図25において、まず、制御回路226は電源が投入された直後から、サーミスタ206が上ローラー202に当接した状態(図20参照)であるか否かを常に判断する(ステップS602)。
そして、サーミスタ202が上ローラー202に当接した状態であれば(ステップS602のYes)、制御回路226は、ヒータ駆動回路225からハロゲンヒータ201に供給される駆動電力の上限値を500Wに設定する(ステップS603)。一方、サーミスタ206が上ローラー202に当接していない状態(離間状態)であれば(ステップS602のNo)、制御回路226は、ヒータ駆動回路225からハロゲンヒータ201に供給される駆動電力の上限値を150Wに設定する(ステップS604)。
次に、図26において、まず、電源が投入されると、制御回路226はサーミスタ206による検知温度が目標の温度以下であるか否かを判断する(ステップS702)。そして、サーミスタ206による検知温度が目標の温度を超えていれば(ステップS702のNo)、制御回路226は、ヒータ駆動回路225からハロゲンヒータ201に供給される駆動電力をダウンするように制御する(ステップS705)。
また、サーミスタ206による検知温度が目標温度以下であれば(ステップS702のYes)、制御回路226は、ハロゲンヒータ201の駆動電力が上限値以下であるか否かを判断する(ステップS703)。
そして、ハロゲンヒータ201の駆動電力が上限値を超えていれば(ステップS703のNo)、制御回路226は、ヒータ駆動回路225からハロゲンヒータ201に供給される駆動電力をダウンするように制御する(ステップS705)。
一方、ハロゲンヒータ201の駆動電力が上限値以下であれば(ステップS703のYes)、制御回路226は、ヒータ駆動回路225からハロゲンヒータ201に供給される駆動電力をアップするように制御する(ステップS704)。
次に、図27において、まず、電源が投入されると、制御回路226は目標温度を200°Cに設定する(ステップS802)。そして、温度が200°Cに達してウォームアップが完了すると(ステップS803のYes)、制御回路226は目標温度を180°Cに変更する(ステップS804)。
次に、プリント開始の要求があると(ステップS805のYes)、制御回路226は目標温度を200°Cに変更し(ステップS806)、プリントが終了すると(ステップS807のYes)、目標温度を180°Cに変更する(ステップS804)。
以上説明したように、サーミスタ206が図20の位置(上ローラ202に当接)にある場合、上ローラー202の温度変化に対してサーミスタ206の応答が速くなる。従って、駆動電力の上限値が高く設定されることにより、急激な温度上昇があっても温度制御が容易になる。一方、サーミスタ206が図22の位置(上ローラ202から離間)にある場合、上ローラー202の温度変化に対してサーミスタ206の応答が遅くなる。従って、駆動電力の上限値が低く設定されることにより、緩やかな温度上昇しかなく、サーミスタ206の応答に見合った温度上昇となる。
これにより、常に上ローラー202の温度上昇の勾配に見合ったサーミスタ206の応答性を得ることができるとともに、上ローラー202からサーミスタ206が離間することで、上ローラー202とサーミスタ206との間に生じる摩耗を抑制することができる。
なお、本発明の搬送部、駆動手段、加熱手段、温度検知手段、駆動制御手段、上限値設定手段、加熱制御手段、目標温度設定手段、画像形成装置等の構成は上記実施の形態に例示したものに限定されない。すなわち、これらの構成は、本発明の要旨を逸脱しない範囲において適宜変更可能である。
例えば、上記実施の形態では、温度検知手段として温度で抵抗値が変化するサーミスタを例示したが、これに代えて、バイメタルで温度を検知してスイッチするものであってもよい。
本発明の第1の実施形態である定着装置を説明するための断面図である。 図1の上方から見た図である。 サーミスタの断面図である。 図3の側面図である。 サーミスタがベルト内面に当接した状態を示す断面図である。 サーミスタがベルト内面から離間した状態を示す断面図である。 カム軸を示す斜視図である。 本発明の第1の実施形態である定着装置の制御ブロック図である。 ベルトに対してサーミスタを接近離間移動させる処理を説明するためのフローチャート図である。 駆動電力の上限値の切替設定処理を説明するためのフローチャート図である。 駆動電力の制御を説明するためのフローチャート図である。 目標温度の切替設定処理を説明するためのフローチャート図である。 条件1でのベルトの内面温度とサーミスタの検知温度との推移を示すグラフ図である。 条件2でのベルトの内面温度とサーミスタの検知温度との推移を示すグラフ図である。 条件3でのベルトの内面温度とサーミスタの検知温度との推移を示すグラフ図である。 条件4でのベルトの内面温度とサーミスタの検知温度との推移を示すグラフ図である。 条件5でのベルトの内面温度とサーミスタの検知温度との推移を示すグラフ図である。 条件6でのベルトの内面温度とサーミスタの検知温度との推移を示すグラフ図である。 画像形成装置の一例を説明するための概略断面図である。 本発明の第2の実施形態である定着装置を説明するための断面図である。 サーミスタを示す図である。 サーミスタがローラーから離間した状態を示す断面図である。 本発明の第2の実施形態である定着装置の制御ブロック図である。 ローラーに対してサーミスタを接近離間移動させる処理を説明するためのフローチャート図である。 駆動電力の上限値の切替設定処理を説明するためのフローチャート図である。 駆動電力の制御を説明するためのフローチャート図である。 目標温度の切替設定処理を説明するためのフローチャート図である。
符号の説明
1 誘導加熱コイル(加熱手段)
2 無端ベルト(搬送部)
5 サーミスタ(温度検知手段)
7 無端ベルト(搬送部)
11 シート
30 制御回路(駆動制御手段、上限値設定手段、加熱制御手段、目標温度設定手段)34 ステッピングモーター(駆動手段)
201 ハロゲンヒータ(加熱手段)
202 上ローラー(搬送部)
205 下ローラー(搬送部)
206 サーミスタ(温度検知手段)
213 ソレノイド(駆動手段)
226 制御回路(駆動制御手段、上限値設定手段、加熱制御手段、目標温度設定手段)900 画像形成装置
901 感光体ドラム
902 1次帯電ローラー
903 レーザーユニット
904 現像シリンダ
905 1次転写ローラー
906 中間転写ベルト
907 2次転写内ローラー
908 2次転写外ローラー
909 クリーニングブレード
910 用紙カセット
911 定着装置

Claims (6)

  1. トナー画像が転写されたシートを挟持搬送しつつ加熱、加圧処理を施して、シート上のトナー画像を該シートに定着させる定着装置であって、
    トナー画像が転写されたシートを挟持搬送する搬送部と、
    前記搬送部に当接可能に配置された温度検知手段と、
    前記温度検知手段を前記搬送部に対して接近離間移動させ、接近移動時に該搬送部に当接させる駆動手段と、
    前記駆動手段を制御する駆動制御手段と、
    前記搬送部を加熱する加熱手段と、
    前記加熱手段に対する駆動電力の上限値を設定する上限値設定手段と、を備え、
    前記上限値設定手段は、前記温度検知手段が前記搬送部から離間したときの前記加熱手段に対する駆動電力の上限値を前記温度検知手段が前記搬送部に当接したときの前記加熱手段に対する駆動電力の上限値より小さい値に設定する、
    ことを特徴とする定着装置。
  2. 前記駆動制御手段は、前記温度検知手段を前記搬送部に接触させた状態で該搬送部から離間移動させるように前記駆動手段を制御する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の定着装置。
  3. 前記駆動制御手段は、前記加熱手段のウォームアップ時、およびシートへの画像形成処理時に前記温度検知手段を前記搬送部に接近移動させて該搬送部に当接させるように前記駆動手段を制御する、
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の定着装置。
  4. 前記温度検知手段による検知温度が予め設定された目標温度に一致するように前記加熱手段を制御する加熱制御手段を備える、
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の定着装置。
  5. 前記目標温度を設定する目標温度設定手段を備え、
    該目標温度設定手段は、前記温度検知手段が前記搬送部から離間したときの目標温度を前記温度検知手段が前記搬送部に当接したときの目標温度より低い値に設定する、
    ことを特徴とする請求項4に記載の定着装置。
  6. シートに所定の画像を形成する画像形成装置であって、
    請求項1〜5のいずれか一項に記載の定着装置を備える、
    ことを特徴とする画像形成装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017037265A (ja) * 2015-08-13 2017-02-16 富士ゼロックス株式会社 感熱装置、定着装置、および画像形成装置

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