JP2008145218A - 病理組織検査標本作成用の包埋トレイ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 パラフィン収容部2は底部3とその周りに立設された側壁4とからなる上面が開口した方形の容器からなり、該収容部2の各上端角部にはカセット支承部5が設けられ、各側壁4の上端からはカセットをパラフィン収容部2上に載置し係止する係止壁6が立設され、少なくともカセットの記録部C3が配置される辺は、隣り合うカセット支承部5,5間が側壁4から係止壁6に渡って略面一に形成されるとともに、係止壁6が実質的に該記録部C3を覆わないように低く形成され、更に、該係止壁の外周に略水平状の額縁部を備えていないことを特徴とする病理組織検査標本作成用の包埋トレイ1である。
【選択図】図1
Description
他方、パラフィンP1のトリミング作業を行わず、記録部C3の記録内容の確認が不十分な状態で作業を進めると、被験者を誤認し、信頼性が大きく損なわれるという重大な結果を招くことになる。
この係止壁の高さはカセットの高さの4分の1以下が好ましく、より好ましくは5分の1以下であり、この程度であると、実質上記載された文字等がパラフィンで覆われるようなこともない。
なお、パラフィンはこのカセット支承部の上で盛り上がってカセットの角部を覆う場合があるが、検体を識別するための文字等は、通常の場合、記録部の中央部寄りに記載されるため、盛り上がったパラフィンにより隠される恐れは殆どない。しかしながら、この恐れを更に小さくするため、少なくとも記録部が配置される側壁に接するカセット支承部はできるだけ小さい方が好ましい。
具体的な係止壁の高さはカセットの大きさに応じて適宜決定すればよく、特に限定されないが、記録部に記載する文字の大きさ等を考慮すると、好ましくは該カセットの高さの4分の1以下、より好ましくは5分の1以下であれば、記録部に記載される文字等が隠される恐れが少なく、記録部は実質的に覆われない。
また、カセットの記録部が設けられていない面がパラフィンで覆われても記録の読み取りには支障がないため、記録部が配置されない側壁については必ずしも略面一にする必要はない。特に、把持部をカセットの記録部が配置されない側壁や係止壁の上端から横設し、この把持部の上でパラフィンが盛り上がったとしても記録部の文字を隠すことはないので特に不都合はない。
左右非対称とする方法は特に限定されないが、例えば、角部のアール半径を変える(大きくする)方法、角部の形状を変える方法、記録部が配置されない辺の側壁を波形にするなどの方法が採用できる。
本実施例の包埋トレイ1は、図1〜図3に示すように、底部3とそれを取り囲む側壁4とから形成される方形の容器からなるパラフィン収容部2と、該収容部2の上端、即ち、該収容部2の開口部に四辺とも低く立設された係止壁6と、係止壁6の上端から横設された把持部7からなる。
パラフィン収容部2の右側及び左上の角部は若干内側に陥入されてアール処理されており、その上端からは水平にカセット支承部5が延設されている。そして、左下の角部は他の角部と比較して大きく嵌入されており、その上端から延設されるカセット支承部5aも大きくされている。これによりパラフィン収容部2は左右非対称とされており、パラフィンブロックBから顕微鏡標本を作製した後も、その検体を含むパラフィンの形状を見ることによりその検体の向きを判断できる。
なお、図5では、パラフィンブロックBの角部ではパラフィンPがカセット支承部5の上部で少し盛り上がっているが、この程度の盛り上がりは特に問題ではなく、また、通常の場合、被験者の名前等Nは記録部C3の中央寄りに記録されるため、実質的に記録の読み取りには支障がない。また、把持部6の上に余分なパラフィンP1が盛り上がっているが、把持部6はカセットの記録部が配置されない係止壁6の上端から横設されており、当然このパラフィンP1が記録部の文字等Nを隠すことはない。
本実施例の包埋トレイ1は、図6に示すように、実施例1の図1において、左下の大きいカセット支承部5aを他の3つのカセット支承部5と同じ大きさとした他は実施例1と同様である。
本実施例の包埋トレイ1は、図7〜図9に示すように、底部3とそれを取り囲む側壁4とから形成される方形の容器からなるパラフィン収容部2と、該収容部2の上端、即ち、該収容部2の開口部に立設された係止壁6と、係止壁6の上端から横設された把持部7からなる。
パラフィン収容部2の右側の角部は若干内側に陥入されてアール処理されており、上下及び左側の側壁4の上端全体からカセット支承部5が横設されている。従って、本実施例ではパラフィン収容部2の各上端角部を含む広範な部分にカセット支承部5aが設けられ、カセットCはより安定的にパラフィン収容部2上に載置される。左下の角部は他の角部と比較して大きく嵌入されており、その上端から延設されるカセット支承部5も大きくされている。これによりパラフィン収容部2は左右非対称とされており、パラフィンブロックBから顕微鏡標本を作製した後も、検体Sを含むパラフィンPの形状を見ることによりその検体Sの向きを判断できる。
なお、図11で示したように、パラフィンブロックBの左右ではパラフィンPがカセット支承部5の上部で少し盛り上がっているが、この程度の盛り上がりは特に問題ではなく、また、通常の場合、名前等Nは記録部C3の中央寄りに記録されるため、実質的に記録の読み取りには支障がない。また、把持部6の上に余分なパラフィンP1が盛り上がっているが、把持部6はカセットの記録部が配置されない係止壁6の上端から横設されており、当然このパラフィンP1が記録部の名前等Nを隠すことはない。
本実施例の包埋トレイ1は、図12〜14に示すように、底部3とそれを取り囲む側壁4とから形成される方形の容器からなるパラフィン収容部2と、該収容部2の上端、即ち、該収容部2の開口部に四辺とも低く立設された係止壁6からなる。
パラフィン収容部2の右側の角部は若干内側に陥入されてアール処理されてカセット支承部5が設けられ、左側の角部は右側の角部と比較して大きく嵌入され大きいカセット支承部5aが設けられている。これによりパラフィン収容部2は左右非対称とされており、パラフィンブロックから顕微鏡標本を作製した後も、その検体に付随するパラフィンの形状を見ることによりその検体の向きを判断できる。
なお、図16で示したように、パラフィンブロックBの角部ではパラフィンPがカセット支承部5の上部で少し盛り上がっているが、この程度の盛り上がりは特に問題ではなく、また、通常の場合、名前等Nは記録部C3の中央寄りに記録されるため、実質的に記録の読み取りには支障がない。
2 パラフィン収容部
3 底部
4 側壁
5、5a カセット支承部
6 係止壁
7 把持部
C カセット
C1 本体
C2 蓋
C3 記録部
C4 透孔
C5 アダプター係止部
P パラフィン
P1 余分なパラフィン
S 検体
T 従来のトレイ
T1 底部
T2 カセット支承部
T3 カセット係止部
T4 額縁部
T5 把持部
B パラフィンブロック
N 被験者の名前等
Claims (5)
- パラフィン収容部の上端にカセットを載置して使用する病理組織検査標本作成用の包埋トレイであって、前記パラフィン収容部は底部とその周りに立設された側壁とからなる上面が開口した方形の容器からなり、該収容部の各上端角部にはカセット支承部が設けられ、各側壁の上端からはカセットをパラフィン収容部上に載置し係止する係止壁が立設され、少なくともカセットの記録部が配置される辺は、隣り合うカセット支承部間が側壁から係止壁に渡って略面一に形成されるとともに、係止壁が実質的に該記録部を覆わないように低く形成され、更に、該係止壁の外周に略水平状の額縁部を備えていないことを特徴とする病理組織検査標本作成用の包埋トレイ。
- 四辺の全ての辺において、隣り合うカセット支承部間が側壁から係止壁に渡って略面一に形成されるとともに、係止壁が実質的に該記録部を覆わないように低く形成され、更に、該係止壁の外周に略水平状の額縁部を備えていないことを特徴とする請求項1記載の病理組織検査標本作成用の包埋トレイ。
- カセットの記録部が配置される辺の係止壁の高さは、パラフィン収容部上に載置するカセットの高さの4分の1以下であることを特徴とする請求項1又は2記載の病理組織検査標本作成用の包埋トレイ。
- 把持部が、カセットの記録部が配置されない係止壁の上端から横設されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の病理組織検査標本作成用の包埋トレイ。
- パラフィン収容部の形状が左右非対称であることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の病理組織検査標本作成用の包埋トレイ。
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