JP2008143463A - 燃料タンクの支持装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】車両衝突の際、燃料タンクに大きな衝撃が作用することを抑える。
【解決手段】車両に搭載される燃料タンク21をタンクフレーム8を介して支持する支持装置10であって、当該車両の衝突時にタンクフレーム8および燃料タンク21が移動するのを許容しつつ当該燃料タンク21が受ける衝撃を緩和する衝撃吸収部材9を備えている。衝撃吸収部材9は、例えばショックアブソーバ、衝撃吸収プレート、蛇腹状の変形部材などで構成されている。
【選択図】図3

Description

本発明は、燃料タンクの支持装置に関する。さらに詳述すると、本発明は、燃料電池車等の車両に燃料タンクを搭載するための構造に関する。
近年、発電装置としての燃料電池を搭載した車両に関する研究や開発が多く行われるようになっている。このように車両の発電装置として用いられる燃料電池としては例えば高分子電解質形燃料電池が搭載され、さらに該燃料電池に燃料ガス(例えば水素ガス)を供給するための燃料タンクが搭載されている。
このような燃料電池車両としては、従来、複数の燃料タンクを車両の前後方向へと並列に配置したものが知られている。この場合、燃料タンクは、当該車両のフレームを形成しているメンバといった強度部材に対して例えば固定バンド等を用いて強固に固定されていることが一般的である(例えば、特許文献1,2参照)。
特開2005−75224号公報 特開2002−248949号公報
しかしながら、車両衝突が生じると高圧である燃料タンクに大きな荷重が作用してしまう。
そこで、本発明は、車両衝突の際、燃料タンクに大きな衝撃が作用することを抑えるようにした燃料タンクの支持装置を提供することを目的とする。
かかる課題を解決するべく本発明者は種々の検討を行った。従来の燃料タンク支持構造の場合、上述したように燃料タンクが車両フレーム(強度部材等のメンバ)に対していわば剛の状態で強固に固定されていることから、車両衝突時の大きな衝撃が十分に吸収されないまま、あるいは吸収される前に当該燃料タンクへと伝わり作用するおそれがあった。この点に着目して検討を重ねた本発明者は、かかる課題の解決に結び付く新たな知見を得るに至った。
本発明はかかる知見に基づくものであり、車両に搭載される燃料タンクをタンクフレームを介して支持するための支持装置において、当該車両の衝突時に前記タンクフレームおよび前記燃料タンクが移動するのを許容しつつ当該燃料タンクが受ける衝撃を緩和する衝撃吸収部材を備えていることを特徴としている。
このような燃料タンクの支持装置においては、車両衝突時の衝撃を衝撃吸収部材が吸収して燃料タンクに作用しうる衝撃荷重を緩和する。しかも、例えば正面衝突時であればタンクフレームおよび燃料タンクが前方にスライド等して移動することができる。燃料タンクが例えば従来装置のように剛の状態で車両フレームに取り付けられていると剛性が高い一方で車両衝突時の衝撃を吸収・分散する機能に乏しく燃料タンクにまで大きな衝撃が伝わってしまうおそれがあるが、本発明の支持装置の場合には、上述のように衝撃吸収部材が衝撃を吸収し、尚かつタンクフレームおよび燃料タンクが移動する間に衝撃を吸収・分散することが可能である。
このような支持装置においては、前記衝撃吸収部材が、前記車両の衝突時に潰れて衝撃を吸収する蛇腹状の変形部材で構成されていてもよい。蛇腹状の変形部材が潰れながら衝撃を吸収することにより、燃料タンクに伝わりうる衝撃が緩和される。
あるいは、前記衝撃吸収部材がショックアブソーバで構成されていてもよいし、前記衝撃吸収部材が衝撃吸収プレートで構成されていてもよい。
また、本発明にかかる支持装置は、燃料ガスおよび酸化ガスの化学反応により発電する燃料電池と、該燃料電池へ供給される前記燃料ガスが充填された燃料タンクとを搭載した燃料電池車両に適用して好適である。
本発明によれば、車両衝突の際、燃料タンクに大きな衝撃が作用することをより抑えることが可能となる。
以下、本発明の構成を図面に示す実施の形態の一例に基づいて詳細に説明する。
図1〜図5に本発明の実施形態を示す。本発明にかかる支持装置10は例えば燃料電池車両Vに搭載される燃料タンク21をタンクフレーム8を介して支持するための装置であって、当該燃料電池車両Vの衝突時にタンクフレーム8および燃料タンク21が移動するのを許容しつつ当該燃料タンク21が受ける衝撃を緩和する衝撃吸収部材9を備えているというものである。以下においては、燃料電池2などによって構成される燃料電池システム1の全体構成についてまず説明し、その後、この燃料電池システム1を搭載した燃料電池車Vを例示しつつ、支持装置10の具体的な構成について説明することとする。
図1に燃料電池車両Vに搭載されている燃料電池システム1の概略構成を示す。なお、ここでは燃料電池システム1を燃料電池車両(FCHV;Fuel Cell Hybrid Vehicle)Vの車載発電システムとして用いる例を示すが、かかる燃料電池システム1は各種移動体(例えば船舶や飛行機など)やロボットなどといった自走可能なものに搭載される発電システムとしても用いることが可能である。
本実施形態における燃料電池システム1は、反応ガス(酸化ガスおよび燃料ガス)の供給を受けて電気化学反応により電力を発生する燃料電池2と、酸化ガスとしての空気を燃料電池2に供給する酸化ガス配管系3と、燃料ガスとしての水素ガスを燃料電池2に供給する燃料ガス配管系4と、燃料電池2に冷媒を供給して当該燃料電池2を冷却する冷媒配管系5と、システムの電力を充放電する電力系6と、システム全体を統括制御する制御部7と、を備えている。
燃料電池2は例えば高分子電解質形燃料電池であり、多数の単セルを積層したスタック構造となっている。単セルは、イオン交換膜からなる電解質の一方の面に空気極を有し、他方の面に燃料極を有し、さらに空気極および燃料極を両側から挟みこむように一対のセパレータを有した構造となっている。一方のセパレータの燃料ガス流路に燃料ガスが供給され、他方のセパレータの酸化ガス流路に酸化ガスが供給され、さらにこれら各反応ガスが化学反応を生じることによって電力が発生する。この燃料電池2には、発電中の電流を検出する電流センサ2aが取り付けられている。
酸化ガス配管系3は、燃料電池2に供給される酸化ガスが流れる空気供給流路11と、燃料電池2から排出された酸化オフガスが流れる排気流路12と、を有している。空気供給流路11には、フィルタ13を介して酸化ガスを取り込むコンプレッサ14と、コンプレッサ14により圧送される酸化ガスを加湿する加湿器15と、が設けられている。コンプレッサ14は、図示されていないモータの駆動により大気中の酸化ガスを取り込む。また、排気流路12を流れる酸化オフガスは、背圧調整弁16を通って加湿器15で水分交換に供された後、最終的に排ガスとしてシステム外の大気中に排気される。
燃料ガス配管系4は、水素供給源としての燃料タンク21と、燃料タンク21から燃料電池2に供給される水素ガスが流れる水素供給流路22と、燃料電池2から排出された水素オフガス(燃料オフガス)を水素供給流路22の合流点A1に戻すための循環流路23と、循環流路23内の水素オフガスを水素供給流路22に圧送する水素ポンプ24と、循環流路23に分岐接続された排気排水流路25と、を有している。
燃料タンク21は例えば高圧タンクや水素吸蔵合金などで構成されて本実施形態における燃料電池車両Vに複数搭載されているものであり、例えば35MPaまたは70MPaの水素ガスを貯留可能に構成されている。後述する遮断弁26を開くと、燃料タンク21から水素供給流路22へと水素ガスが流出する。水素ガスは、後述するレギュレータ27やインジェクタ28により最終的に例えば200kPa程度まで減圧され、燃料電池2に供給される。なお、本実施形態ではこのような燃料タンク21を水素供給源としているが、この他、炭化水素系の燃料から水素リッチな改質ガスを生成する改質器と、この改質器で生成した改質ガスを高圧状態にして蓄圧する高圧ガスタンクと、によって水素供給源を構成することも可能である。
水素供給流路22には、燃料タンク21からの水素ガスの供給を遮断または許容する遮断弁26と、水素ガスの圧力を調整するレギュレータ27と、インジェクタ28と、が設けられている。また、インジェクタ28の下流側であって水素供給流路22と循環流路23との合流部A1の上流側には、水素供給流路22内の水素ガスの圧力を検出する圧力センサ29が設けられている。さらに、インジェクタ28の上流側には、水素供給流路22内の水素ガスの圧力および温度を検出する圧力センサおよび温度センサ(図示省略)が設けられている。圧力センサ29等で検出された水素ガスのガス状態(圧力、温度)に関する情報は、後述するインジェクタ28のフィードバック制御やパージ制御に用いられる。
レギュレータ27は、その上流側圧力(一次圧)を、予め設定した二次圧に調圧する装置である。本実施形態においては、一次圧を減圧する機械式の減圧弁をレギュレータ27として採用している。機械式の減圧弁の構成としては、背圧室と調圧室とがダイアフラムを隔てて形成された筺体を有し、背圧室内の背圧により調圧室内で一次圧を所定の圧力に減圧して二次圧とする公知の構成を採用することができる。
インジェクタ28は、弁体を電磁駆動力で直接的に所定の駆動周期で駆動して弁座から離隔させることによりガス流量やガス圧を調整することが可能な電磁駆動式の開閉弁である。インジェクタ28は、水素ガス等の気体燃料を噴射する噴射孔を有する弁座を備えるとともに、その気体燃料を噴射孔まで供給案内するノズルボディと、このノズルボディに対して軸線方向(気体流れ方向)に移動可能に収容保持され噴射孔を開閉する弁体と、を備えている。例えば本実施形態においては、インジェクタ28の弁体は電磁駆動装置であるソレノイドにより駆動され、このソレノイドに給電されるパルス状励磁電流のオン・オフにより、噴射孔の開口面積を2段階、多段階、または無段階に切り替えることができるようになっている。さらに、制御部7から出力される制御信号によって、インジェクタ28のガス噴射時間およびガス噴射時期が制御されることにより、水素ガスの流量および圧力が高精度に制御される。このように、インジェクタ28は、弁(弁体および弁座)を電磁駆動力で直接開閉駆動するものであり、その駆動周期が高応答の領域まで制御可能であるため、高い応答性を有する。
なお、インジェクタ28の弁体の開閉によりガス流量が調整されるとともに、インジェクタ28の下流に供給されるガス圧力がインジェクタ28上流のガス圧力より減圧されるため、インジェクタ28を調圧弁(減圧弁、レギュレータ)と解釈することもできる。また、本実施形態では、ガス要求に応じて所定の圧力範囲の中で要求圧力に一致するようにインジェクタ28の上流ガス圧の調圧量(減圧量)を変化させることが可能な可変調圧弁と解釈することもできる。
本実施形態においては、このようなインジェクタ28を、水素供給流路22と循環流路23との合流部A1より上流側に配置している(図1参照)。また、図1に破線で示すように、燃料供給源として複数の燃料タンク21が用いられている場合には、これら燃料タンク21から供給される水素ガスが合流する部分(水素ガス合流部A2)よりも下流側に当該インジェクタ28を配置するようにする。
循環流路23には、気液分離器30および排気排水弁31を介して、排気排水流路25が接続されている。気液分離器30は、水素オフガスから水分を回収するものである。排気排水弁31は、制御部7の指令を受けて作動することにより、気液分離器30で回収した水分と、循環流路23内の不純物を含む水素オフガス(燃料オフガス)と、を外部に排出(パージ)するものである。この排気排水弁31を開放すると、循環流路23内の水素オフガス中の不純物の濃度が下がり、循環供給される水素オフガス中の水素濃度が上がる。排気排水弁31の上流位置(循環流路23上)および下流位置(排気排水流路25上)には、各々、水素オフガスの圧力を検出する上流側圧力センサ32および下流側圧力センサ33が設けられている。
また、特に詳しく図示していないが、排気排水弁31および排気排水流路25を介して排出される水素オフガスは、希釈器(図示省略)によって希釈されて排気流路12内の酸化オフガスと合流するようになっている。水素ポンプ24は、モータ(図示省略)の駆動により、循環系内の水素ガスを燃料電池2に循環供給する。水素ガスの循環系は、水素供給流路22の合流点A1の下流側流路と、燃料電池2のセパレータに形成される燃料ガス流路と、循環流路23と、によって構成されることとなる。
冷媒配管系5は、燃料電池2内の冷却流路に連通する冷媒流路41と、冷媒流路41に設けられた冷却ポンプ42と、燃料電池2から排出される冷媒を冷却するラジエータ43と、燃料電池2から排出される冷媒の温度を検出する温度センサ44と、を有している。冷却ポンプ42は、モータ(図示省略)の駆動により、冷媒流路41内の冷媒を燃料電池2に循環供給する。温度センサ44で検出された冷媒の温度(=燃料電池2から排出される水素オフガスの温度)は、後述するパージ制御に用いられる。
電力系6は、高圧DC/DCコンバータ61、バッテリ62、トラクションインバータ63、トラクションモータ64、図示されていない各種の補機インバータ等を備えている。高圧DC/DCコンバータ61は、直流の電圧変換器であり、バッテリ62から入力された直流電圧を調整してトラクションインバータ63側に出力する機能と、燃料電池2またはトラクションモータ64から入力された直流電圧を調整してバッテリ62に出力する機能と、を有する。このような高圧DC/DCコンバータ61の機能により、バッテリ62の充放電が実現される。また、高圧DC/DCコンバータ61により、燃料電池2の出力電圧が制御される。
バッテリ62は、バッテリセルが積層されて一定の高電圧を端子電圧とし、図示しないバッテリコンピュータの制御によって余剰電力を充電したり補助的に電力を供給したりすることが可能になっている。トラクションインバータ63は、直流電流を三相交流に変換し、トラクションモータ64に供給する。トラクションモータ64は、例えば三相交流モータであり、燃料電池システム1が搭載される燃料電池車両Vの主動力源を構成する。
補機インバータは、各モータの駆動を制御する電動機制御部であり、直流電流を三相交流に変換して各モータに供給する。補機インバータは、例えばパルス幅変調方式のPWMインバータであり、制御部7からの制御指令に従って燃料電池2またはバッテリ62から出力される直流電圧を三相交流電圧に変換して、各モータで発生する回転トルクを制御する。
制御部7は、車両Vに設けられた加速用の操作部材(アクセル等)の操作量を検出し、加速要求値(例えばトラクションモータ64等の負荷装置からの要求発電量)等の制御情報を受けて、システム内の各種機器の動作を制御する。なお、負荷装置には、トラクションモータ64のほかに、燃料電池2を作動させるために必要な補機装置(例えばコンプレッサ14、水素ポンプ24、冷却ポンプ42の各モータ等)、車両Vの走行に関与する各種装置(変速機、車輪制御部、操舵装置、懸架装置等)で使用されるアクチュエータ、乗員空間の空調装置(エアコン)、照明、オーディオ等を含む電力消費装置が含まれうる。
このような制御部7は、図示していないコンピュータシステムによって構成されている。かかるコンピュータシステムは、CPU、ROM、RAM、HDD、入出力インタフェースおよびディスプレイ等を備えるものであり、ROMに記録された各種制御プログラムをCPUが読み込んで所望の演算を実行することによりフィードバック制御やパージ制御など種々の処理や制御を行う。
続いて、以上のような燃料電池システム1を搭載した燃料電池車両Vにおける燃料タンク21の支持装置10について説明する(図2〜図9参照)。なお、図2における符号Bは当該車両Vのボデー、符号17は燃料となる水素の充填口をそれぞれ示している。
燃料タンク21の支持装置10は、燃料電池車両Vに搭載された複数の燃料タンク21をタンクフレーム8を介して支持するための装置として設けられているもので、本実施形態の場合には衝撃吸収部材9を備えたものとなっている。
例えば本実施形態の燃料電池車両Vの場合、2個の燃料タンク21が横向きの状態で車両前後方向に並べられ、支持装置10によって支持されている(なお、図3中においては車両前方方向を符号Fで示している)。本実施形態の支持装置10は例えばタンクフレーム8の底面に設けられたバンド等からなるベルト部材81を含むもので、1個の燃料タンク21を左右に並ぶ2本のベルト部材81で吊り下げるようにして支持している(図3、図4参照)。ベルト部材81の端部は、例えばボルトやナットを利用したクランプ装置などを介してタンクフレーム8に取り付けられている。
タンクフレーム8は、燃料タンク21を支持するために利用されているフレームである。例えば本実施形態の燃料電池車両Vにおいては、ボデーB(または当該ボデーBを構成しているフレーム)の一部に、下向きに凸形状となるように断面チャネル状の一対のフレーム部材18が左右に並ぶように設けられており(図3、図4参照)、タンクフレーム8はこのようなフレーム部材18を介してボデーBに取り付けられた構造となっている。
また、本実施形態の場合には、左右の各フレーム部材18の下部に、底面側が開口した断面略チャネル形状のガイド部材19を設けている(図4参照)。このガイド部材19の内部には例えば複数の衝撃吸収部材9が車両前後方向に配置されている(図3参照)。
衝撃吸収部材9は、燃料電池車両Vの衝突時にタンクフレーム8および燃料タンク21がフレーム部材18の長手方向に沿って移動するのを許容しつつ当該燃料タンク21が受ける衝撃を緩和する部材である。本実施形態の衝撃吸収部材9は例えばオイルの流動抵抗を利用したショックアブソーバで構成されており、複数がそれぞれ各タンクフレーム8に対応して設置されている(図3、図5等参照)。これら衝撃吸収部材9は車両Vの前後方向へ動作するように設置されており、車両Vのいわゆる前方衝突の際にはタンクフレーム8および燃料タンク21が前方へ、後方衝突の際にはタンクフレーム8および燃料タンク21が後方へと慣性によって移動するのを許容する。また、このように車両衝突時においてタンクフレーム8や燃料タンク21が慣性で移動する際には、衝撃吸収部材9が伸縮動作することによって衝撃を吸収し燃料タンク21に作用しうる衝撃を緩和する。
ここまで説明したような本実施形態における燃料タンク21の支持装置10によれば、車両衝突時の衝撃を衝撃吸収部材9により吸収して燃料タンク21に作用しうる衝撃荷重を緩和することができる。しかも、単に衝撃吸収部材9により衝撃を吸収するのみでなく、例えば前方衝突(正面衝突)時であればタンクフレーム8および燃料タンク21が前方にスライド等して移動することが可能な構造としているため、これらタンクフレーム8および燃料タンク21が移動する間に衝撃を吸収しあるいは分散することが可能となっている。つまり、燃料タンク21が剛の状態で車両フレームに取り付けられていると剛性が高い一方で車両衝突時の衝撃を吸収・分散する機能が乏しいため燃料タンクにまで大きな衝撃が伝わってしまうおそれがあったが、いわば柔軟性のある構造とした本実施形態の支持装置10によれば、一定以上の外力が作用した場合に燃料タンク21を移動させながら衝撃を吸収して緩和することが可能である。
なお、上述の実施形態は本発明の好適な実施の一例ではあるがこれに限定されるものではなく本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々変形実施可能である。例えば本実施形態ではオイルの流動抵抗を利用した部材(例えばオイルダンパ)を衝撃吸収部材9の一例として示したがこれは例示したものに過ぎず、要は、車両Vの衝突時にタンクフレーム8および燃料タンク21が移動するのを許容しつつ当該燃料タンクが受ける衝撃を緩和しうるものであれば具体的な構造が特に限定されることはない。他例を示せば、車両衝突時に潰れて衝撃を吸収する蛇腹状の変形部材(例えばクラッシュボックスなど)で衝撃吸収部材9を構成することができる(図6、図7参照)。この他、特に図示はしていないが、コイルスプリング、リーフスプリング、空気ばねといったものを利用して衝撃吸収部材9を構成することも可能である。
あるいは、車両衝突時に壊れながら衝撃を吸収する衝撃吸収プレートのようなもので衝撃吸収部材9を構成することも可能である。例えば図8,図9に例示する衝撃吸収部材9は、2本のスリット91a,91bが車両前後方向に設けられた形状の第1の衝撃吸収プレート91と、下側に凸形状の曲折部92aを含む第2の衝撃吸収プレート92とが、当該曲折部92aがスリット91a,91bを通過するように組み合わされてなるものである(図8、図9参照)。第1の衝撃吸収プレート91はボルト93等でフレーム部材18やガイド部材19に取り付けられ、第2の衝撃吸収プレート92にはボルト94等でタンクフレーム8が取付けられている。このような衝撃吸収部材9の場合、車両衝突時に第1の衝撃吸収プレート91におけるスリット91a,91b付近が変形ないしは破断し、さらには第2の衝撃吸収プレート92の曲折部92a付近が変形することにより、タンクフレーム8および燃料タンク21が移動するのを許容しつつ当該燃料タンク21が受ける衝撃を緩和することができる。
燃料電池車両に搭載される燃料電池システムの構成例を示す図である。 燃料電池システムを搭載した燃料電池車両の概略図である。 本発明にかかる支持装置の構成例を示す車両の左側面からの図である。 支持装置の構成例を示す車両後方からの図である。 衝撃吸収部材の具体例であるショックアブソーバを示す図である。 車両衝突時に潰れて衝撃を吸収する蛇腹状の変形部材で構成された衝撃吸収部材を示す図である。 図6に示した衝撃吸収部材であって潰れた状態のものを示す図である。 衝撃吸収プレートで構成された衝撃吸収部材の一例を示す側面からの図である。 図8に示した衝撃吸収部材の底面図である。
符号の説明
2…燃料電池、8…タンクフレーム、9…衝撃吸収部材、10…支持装置、21…燃料タンク、91…第1の衝撃吸収プレート(衝撃吸収プレート)、92…第2の衝撃吸収プレート(衝撃吸収プレート)、V…燃料電池車両(車両)

Claims (5)

  1. 車両に搭載される燃料タンクをタンクフレームを介して支持するための支持装置において、
    当該車両の衝突時に前記タンクフレームおよび前記燃料タンクが移動するのを許容しつつ当該燃料タンクが受ける衝撃を緩和する衝撃吸収部材を備えている
    ことを特徴とする燃料タンクの支持装置。
  2. 前記衝撃吸収部材が、前記車両の衝突時に潰れて衝撃を吸収する蛇腹状の変形部材で構成されていることを特徴とする請求項1に記載の燃料タンクの支持装置。
  3. 前記衝撃吸収部材がショックアブソーバで構成されていることを特徴とする請求項1に記載の燃料タンクの支持装置。
  4. 前記衝撃吸収部材が衝撃吸収プレートで構成されていることを特徴とする請求項1に記載の燃料タンクの支持装置。
  5. 燃料ガスおよび酸化ガスの化学反応により発電する燃料電池と、該燃料電池へ供給される前記燃料ガスが充填された燃料タンクとを搭載した燃料電池車両に適用されている請求項1から3のいずれか一項に記載の燃料タンクの支持装置。
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