JP2008142479A - Mri装置、rfコイル、および磁気共鳴信号抑制方法 - Google Patents

Mri装置、rfコイル、および磁気共鳴信号抑制方法 Download PDF

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Abstract

【課題】MRI装置において、被検体の一部の領域について磁気共鳴信号を抑制するとき、磁気共鳴信号の抑制が不要な領域のSARを低く抑えるとともに、撮像対象のSNRの低下を抑える。
【解決手段】本発明のMRI装置は、磁気共鳴信号を発生させるためのRFパルスを送信するRFコイルとは別に、飽和パルスを送信するための飽和用RFコイルを有しており、空間飽和法、選択的前飽和法、または磁化移動法等の方法に基づいて、飽和用RFコイルを用いて磁気共鳴信号を抑制する領域に飽和パルスを照射する。また、本発明のMRI装置は、マルチコイルに含まれる一部のコイルを用いて磁気共鳴信号を抑制する領域に飽和パルスを照射し、マルチコイル全体で磁気共鳴信号を発生させるためのRFパルスを送信する。
【選択図】図5

Description

本発明は、MRI装置、RFコイル、および磁気共鳴信号抑制方法に関する。詳しくは、被検体における磁気共鳴信号の発生を抑制する領域に対して飽和パルスを送信するMRI装置、RFコイル、および磁気共鳴信号抑制方法に関する。
MRI装置で被検体を撮像するとき、折り返しアーチファクトを防いだり、撮像対象外からの磁気共鳴信号の混入を防ぐために、特定の領域や組織からの磁気共鳴信号を抑制することが行われる。そのために、空間前飽和法、選択的前飽和法、または磁化移動法が用いられる(例えば、非特許文献1の274ページ〜276ページ参照)。
空間前飽和法は、磁気共鳴信号を発生させるためのRFパルスを送信する前に、飽和パルスを照射し、特定の領域の磁気共鳴信号を抑制する方法である。磁気共鳴信号を抑制する領域の選択は、傾斜磁場を印加し、抑制する領域の共鳴周波数のRFパルスを送信することによって行われる。
また、選択的前飽和法と磁化移動法は、磁気共鳴信号を発生させるためのRFパルスを送信する前に、磁気共鳴信号を抑制する特定の組織の共鳴周波数の飽和パルスを照射して特定の組織からの磁気共鳴信号を抑制する方法である。
一方、人体の安全を考慮すると、RFパルスによって導電体である人体に生じるジュール熱を抑えるため、単位重量あたりの熱吸収比(specific absorption rate、以下ではSARという)を低く抑える必要がある(例えば、非特許文献2の1509ページ〜1511ページ参照)。
レイ.H.ハシェミ、ウィリアム.G.ブラッドベリー,Jr.著、荒木力監訳、「MRIの基本 パワーテキスト 基礎理論から高速撮像法まで」、メディカル・サイエンス・インターナショナル、1998年 宮地利明、「基礎講座 MRシリーズ MRIの安全性」、日本放射線技術学会雑誌、59巻、12号、1508ページ〜1516ページ、2003年12月.
空間前飽和法では、磁気共鳴信号を抑制する領域以外にも飽和パルスが照射されるため、磁気共鳴信号の抑制が不要な領域であってもSARが高くなる。選択的前飽和法と磁化移動法は特定の周波数の飽和パルスを送信する方法であり、そもそも磁気共鳴信号を抑制する領域を選択して送信しないため、磁気共鳴信号の抑制が不要な領域でもSARが高くなる。
空間前飽和法では、更に、傾斜磁場による領域選択が完全でない等の理由により、撮像対象のSNRが低下する場合がある。
本発明はかかる事情に鑑みてなされたものであり、被検体の一部の領域に限定して飽和パルスを照射し、磁気共鳴信号の抑制が不要な領域のSARを低く抑えるとともに、撮像対象のSNRの低下を防ぐことを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明のMRI装置は、第1の領域に磁気共鳴現象を生じさせる第1のRFコイルと、上記第1の領域の少なくとも一部を含む第2の領域に磁気共鳴現象を生じさせる第2のRFコイルと、上記第1のRFコイルと上記第2のRFコイルを駆動するRFコイル駆動部とを有し、上記RFコイル駆動部が、上記第1のRFコイルを駆動し、上記第1の領域が飽和された後、上記第2のコイルを駆動することにより、上記第1の領域からの磁気共鳴信号が抑制される。
好ましくは、本発明のMRI装置は、 上記RFコイル駆動部が、傾斜磁場が印加されておらず、静磁場のみが印加されているときに、上記第1のRFコイルを駆動する。
好ましくは、本発明のMRI装置は、上記RFコイル駆動部が、静磁場と傾斜磁場が印加されているときに、上記第1のRFコイルを駆動する。
好ましくは、本発明のMRI装置は、上記RFコイル駆動部が、空間飽和法、選択的前飽和法、または磁化移動法のいずれかの方法に基づいて、上記第1のRFコイルと上記第2のRFコイルを駆動する。
また、本発明のMRI装置は、2個以上のコイルで構成されるRFコイルと、上記RFコイルに含まれる個々のコイルを別々に駆動できるRFコイル駆動部とを有し、上記RFコイル駆動部が、上記RFコイルに含まれる一部のコイルを駆動し、当該一部のコイルに、第1の領域に磁気共鳴現象を生じさせるためのRFパルスを送信させ、当該第1の領域が飽和された後、上記RFコイルに含まれる全てのコイルを駆動し、当該全てのコイルに、当該第1の領域が含まれる第2の領域に磁気共鳴現象を生じさせるためのRFパルスを送信させることにより、当該第1の領域からの磁気共鳴信号が抑制される。
好ましくは、本発明のMRI装置は、上記RFコイル駆動部が、傾斜磁場が印加されておらず、静磁場のみが印加されているときに、上記RFコイルに含まれる一部のコイルを駆動する。
好ましくは、本発明のMRI装置は、上記RFコイル駆動部が、静磁場と傾斜磁場が印加されているときに、上記RFコイルに含まれる一部のコイルを駆動する。
好ましくは、本発明のMRI装置は、上記RFコイル駆動部が、空間飽和法、選択的前飽和法、または磁化移動法のいずれかの方法に基づいて、上記RFコイルを駆動する。
また、本発明のRFコイルは、第2の領域に磁気共鳴現象を生じさせる第2のRFコイルとは異なる、少なくても1部が当該第2の領域内に含まれる第1の領域に磁気共鳴現象を生じさせるRFコイルであって、上記第2のRFコイルによって上記第2の領域に磁気共鳴現象を生じさせるためのRFパルスが送信される前に、上記第1の領域に磁気共鳴現象を生じさせるためのRFパルスを送信し、上記第1の領域からの磁気共鳴信号を抑制するために用いられる。
また、本発明のRFコイルは、2個以上のコイルで構成されるRFコイルであって、上記RFコイルに含まれる一部のコイルによって第1の領域に磁気共鳴現象を生じさせるためのRFパルスを送信し、当該第1の領域が飽和された後、上記RFコイルに含まれる全てのコイルによって当該第1の領域を含む第2の領域に磁気共鳴現象を生じさせるためのRFパルスを送信することにより、当該第1の領域からの磁気共鳴信号を抑制し、当該第1の領域を除く当該第2の領域からの磁気共鳴信号を生じさせるために用いられる。
また、本発明の磁気共鳴信号抑制方法は、第1の領域に磁気共鳴現象を生じさせる第1のRFコイルと、当該第1の領域の少なくとも一部を含む第2の領域に磁気共鳴現象を生じさせる第2のRFコイルと、当該第1のRFコイルと当該第2のRFコイルを駆動するRFコイル駆動部とを有するMRI装置における磁気共鳴信号抑制方法であって、上記RFコイル駆動部が、上記第1のRFコイルを駆動し、上記第1の領域が飽和された後、上記RFコイル駆動部が、上記第2のコイルを駆動することにより、上記第1の領域からの磁気共鳴信号が抑制される。
また、本発明の磁気共鳴信号抑制方法は、2個以上のコイルで構成されるRFコイルと、当該RFコイルに含まれる個々のコイルを別々に駆動できるRFコイル駆動部とを有するMRI装置における磁気共鳴信号抑制方法であって、上記RFコイル駆動部が、上記RFコイルに含まれる一部のコイルを駆動し、当該一部のコイルに、第1の領域に磁気共鳴現象を生じさせるためのRFパルスを送信させ、上記第1の領域が飽和された後、上記RFコイル駆動部が、上記RFコイルに含まれる全てのコイルを駆動し、当該全てのコイルに、上記第1の領域を含む第2の領域に磁気共鳴現象を生じさせるためのRFパルスを送信させることにより、上記第1の領域からの磁気共鳴信号が抑制される。
本発明によれば、被検体の一部の領域に限定して飽和パルスを照射するため、磁気共鳴信号の抑制が不要な領域のSARを低く抑えるとともに、撮像対象のSNRの低下を防ぐことができる。
図1は、本発明の第1の実施形態に係るMRI装置の一例を示す図である。MRI装置10は、図1に示すように、マグネットシステム11、クレードル12、傾斜磁場駆動部13、RFコイル駆動部14、データ収集部15、制御部16、オペレータコンソール17を有している。
マグネットシステム11は、図1に示すように、概ね円柱状の内部空間(ボア)111を有し、ボア111内には、クッションを介して被検体30を載せたクレードル12が図示しない搬送部によって搬入される。マグネットシステム11内には、図1に示すように、ボア111内のマグネットセンタ(走査する中心位置)の周囲に、飽和用RFコイル20、静磁場発生部112、傾斜磁場コイル部113、及びRFコイル114が配置されている。ここで、飽和用RFコイル20は本発明の第1のRFコイルの一例であり、RFコイル114は本発明の第2のRFコイルの一例である。
なお、本実施形態では、飽和用RFコイル20について表面コイルの例を示すが、飽和用RFコイル20はそれ以外の形状のコイルであっても良い。また、RFコイル114について円筒形コイルの例を示すが、RFコイル114はそれ以外の形状のコイルであっても良い。
静磁場発生部112は、ボア111内に静磁場を形成する。静磁場の方向は、図1では、被検体30の体軸方向と平行である。すなわち、MRI装置10は水平磁場型MRI装置である。ただし、本実施形態の飽和用RFコイル20は、垂直磁場型MRI装置に対しても用いることができる。
傾斜磁場コイル部113は、RFコイル114が受信する磁気共鳴信号に3次元の位置情報を持たせるために、静磁場発生部112が形成した静磁場の強度に勾配を付ける傾斜磁場を発生する。傾斜磁場コイル部113が発生する傾斜磁場は、スライス選択傾斜磁場、位相エンコード傾斜磁場、及び周波数エンコード傾斜磁場の3種類であり、これら3種類の傾斜磁場に対応して傾斜磁場コイル部113は3系統の傾斜磁場コイルを有する。
傾斜磁場駆動部13は、制御部16の指示に基づいて駆動信号DR1を傾斜磁場コイル部113に与えて傾斜磁場を発生させる。傾斜磁場駆動部13は、傾斜磁場コイル部113の3系統の傾斜磁場コイルに対応して、図示しない3系統の駆動回路を有する。
RFコイル114は、被検体30の体内のプロトンのスピンを励起し、磁気共鳴信号を発生させるためにRFパルスを送信するとともに、磁気共鳴信号を受信する。なお、RFコイル114にはRFパルスの送信のみ行わせ、磁気共鳴信号を受信するための受信用RFコイルを別途設けても良い。
飽和用RFコイル20は、後述するように飽和パルスを送信するとともに、磁気共鳴信号を受信する。ただし、飽和用RFコイル20には飽和パルスの送信のみ行わせても良い。
RFコイル駆動部14は、制御部16の指示に基づいて駆動信号DR2をRFコイル114に与えて被検体30の体内のプロトンのスピンを励起するためのRFパルスを発生させる。また、制御部16の指示に基づいて駆動信号DR3を飽和用RFコイル20に与えて磁気共鳴信号を抑制するための飽和パルスを発生させる。なお、RFコイル駆動部14は本発明のRFコイル駆動部の一例である。
データ収集部15は、RFコイル114によって受信した磁気共鳴信号を取り込み、オペレータコンソール17のデータ処理部171に出力する。
制御部16は、所定のパルスシーケンスに従って傾斜磁場駆動部13とRFコイル駆動部14を制御し、駆動信号DR1と、駆動信号DR2と、駆動信号DR3とを発生させる。また、制御部16は、データ収集部15を制御する。
オペレータコンソール17は、図1に示すように、データ処理部171、画像データベース172、操作部173、及び表示部174を有している。データ処理部171は、MRI装置10全体の制御や画像再構成処理等を行う。データ処理部171には、制御部16が接続されており、制御部16の上位にあってそれを統括する。また、データ処理部171には、画像データベース172、操作部173、及び表示部174が接続されている。画像データベース172は、例えば記録再生可能なディスク装置等により構成され、データ収集部15で収集されたデータと、再構成された再構成画像データとを記録する。操作部173は、キーボードやマウス等により構成される。表示部174は、グラフィックディスプレイ等により構成される。
図2は、RFコイルと飽和用RFコイルの周辺回路の構成の一例を示す図である。RFコイル駆動部14と、データ収集部15と、制御部16と、送受信切換回路TR1と、送受信切換回路TR2と、低入力インピーダンス前置増幅器LA1と、低入力インピーダンス前置増幅器LA2と、RFコイル114と、飽和用RFコイル20が示されている。
RFコイル114は、RFパルスを送信し、また、被検体30から発生する磁気共鳴信号を受信する。RFコイル114は、ダイナミック・ディセーブリング・スイッチDS1がイネーブルになっているとき、共振状態となる。すなわち、RFパルスを送信できる状態になり、また、被検体30から発生する磁気共鳴信号を受信できる状態になる。ダイナミック・ディセーブリング・スイッチDS1がディセーブルになると、RFコイル114は他のコイルと磁気結合しない状態になる。送受信切換回路TR1は、RFコイル114におけるRFパルスの送信と磁気共鳴信号の受信の電気信号パスを切り替える。送受信切換回路TR1は、RFパルスの送信のときは、RFコイル駆動部14から送られてくる駆動信号DR2をRFコイル114に与え、磁気共鳴信号の受信のときは、RFコイル114の受信した磁気共鳴信号を低入力インピーダンス前置増幅器LA1に送る。低入力インピーダンス前置増幅器LA1はRFコイル114が受信した磁気共鳴信号を増幅し、データ収集部15内の受信回路RC1に送る。
飽和用RFコイル20は、飽和パルスを送信し、また、被検体30から発生する磁気共鳴信号を受信する。飽和用RFコイル20は、ダイナミック・ディセーブリング・スイッチDS2がイネーブルになっているとき、共振状態となる。すなわち、飽和パルスを送信できる状態になり、また、被検体30から発生する磁気共鳴信号を受信できる状態になる。ダイナミック・ディセーブリング・スイッチDS2がディセーブルになると、飽和用RFコイル20は他のコイルと磁気結合しない状態になる。送受信切換回路TR2は、飽和用RFコイル20における飽和パルスの送信と磁気共鳴信号の受信の電気信号パスを切り替える。送受信切換回路TR2は、飽和パルスの送信のときは、RFコイル駆動部14から送られてくる駆動信号DR3を飽和用RFコイル20に与え、磁気共鳴信号の受信のときは、飽和用RFコイル20の受信した磁気共鳴信号を低入力インピーダンス前置増幅器LA2に送る。低入力インピーダンス前置増幅器LA2は飽和用RFコイル20が受信した磁気共鳴信号を増幅し、データ収集部15内の受信回路RC2に送る。
図3は、スイッチ回路SWの制御バイアスを示す図である。制御部16内のスイッチ回路SWは、RFコイル114がRFパルスを送信し、磁気共鳴信号を受信するタイミングに合わせて制御バイアスをイネーブルにすることによって、ダイナミック・ディセーブリング・スイッチDS1をディセーブルからイネーブルに切り替える。また、RFコイル114がRFパルスを送信するタイミングに合わせて制御バイアスをイネーブルにすることによって、送受信切換回路TR1を受信から送信に切り替える。同様に、飽和用RFコイル20が飽和パルスを送信し、磁気共鳴信号を受信するタイミングに合わせて制御バイアスをイネーブルにすることによってダイナミック・ディセーブリング・スイッチDS2をディセーブルからイネーブルに切り替える。また、飽和用RFコイル20が飽和パルスを送信するタイミングに合わせて制御バイアスをイネーブルにすることによって、送受信切換回路TR2を受信から送信に切り替える。
RFコイル駆動部14は、図2に示すように、RFパルス発生回路EX1と、RFパルス増幅器RFA1と、RFパルス発生回路EX2と、RFパルス増幅器RFA2とを有している。RFパルス発生回路EX1はRFコイル114の送信するRFパルスを生成する。RFパルス増幅器RFA1はRFパルス発生回路EX1の生成したRFパルスを増幅し、駆動信号DR2を送受信切換回路TR1に送る。RFパルス発生回路EX2は飽和用RFコイル20の送信する飽和パルスを生成する。RFパルス増幅器RFA2はRFパルス発生回路EX2の生成した飽和パルスを増幅し、駆動信号DR3を送受信切換回路TR2に送る。
データ収集部15は、図2に示すように、受信回路RC1と受信回路RC2を有している。受信回路RC1は、低入力インピーダンス前置増幅器LA1から送られてくる磁気共鳴信号を周波数変換し、A/D変換を行った後、データ処理部171に送信する。受信回路RC2は、低入力インピーダンス前置増幅器LA2から送られてくる磁気共鳴信号を周波数変換し、A/D変換を行った後、データ処理部171に送信する。
なお、受信専用のRFコイルが存在し、RFコイル114が送信専用であるときは、送受信切換回路TR1は不要である。また、低入力インピーダンス前置増幅器LA1と受信回路RC1は受信専用のRFコイルに接続される。同様に、飽和用RFコイル20が送信専用であるときは、送受信切換回路TR2は不要である。
図4は、RFコイルと飽和用RFコイルの周辺回路の構成の異なる例を示す図である。RFコイル駆動部14Aと、データ収集部15と、制御部16と、送受信切換回路TR1と、送受信切換回路TR2と、低入力インピーダンス前置増幅器LA1と、低入力インピーダンス前置増幅器LA2と、RFコイル114と、飽和用RFコイル20が示されている。図2と図4における同一の符号は同一の構成要素を示す。図4は、図2のRFコイル駆動部14をRFコイル駆動部14Aに置き換えたものである。データ収集部15と制御部16と送受信切換回路TR1と送受信切換回路TR2と低入力インピーダンス前置増幅器LA1と低入力インピーダンス前置増幅器LA2とRFコイル114と飽和用RFコイル20とは図2と図4で同一である。
RFコイル駆動部14Aは、図4に示すように、RFパルス発生回路EX1とRFパルス増幅器RFA1とを有している。図2と異なり、RFパルス発生回路EX2とRFパルス増幅器RFA2が無く、RFパルス発生回路EX1で生成し、RFパルス増幅器RFA1で増幅した駆動信号を、スイッチによって切り替えて駆動信号DR2または駆動信号DR3として送信する。ただし、図2の構成と異なり、RFコイル114によるRFパルスと、飽和用RFコイル20による飽和パルスを同時に送信できないという制限がある。なお、RFコイル駆動部14Aは本発明のRFコイル駆動部の一例である。
図5は、RFコイルと飽和用RFコイルと被検体を、被検体の体軸に沿う方向に見た断面図である。飽和用RFコイル20は被検体30に密着するように配置され、飽和用RFコイル20の飽和パルスは抑制領域40にのみ送信される。飽和用RFコイル20が飽和パルスを送信した後、RFコイル114が抑制領域40を含む領域に対して磁気共鳴信号を発生させるためのRFパルスを送信する。抑制領域40は、少なくてもその一部の領域がRFコイル114からのRFパルスが照射される領域に含まれる。もちろん、抑制領域40全体がRFコイル114からのRFパルスが照射される領域に含まれても良い。
本発明の第1の実施形態では、飽和用RFコイル20を用いて、空間飽和法、選択的前飽和法、または磁化移動法のいずれかの方法によって抑制領域40からの磁気共鳴信号の発生が抑制される。
空間飽和法によって磁気共鳴信号を抑制するときは、たとえば、静磁場のみが印加されている環境の下で、飽和用RFコイル20から飽和パルスが送信される。送信される飽和パルスの中心周波数は静磁場の強度に比例するラーモア周波数である。従来の空間前飽和法と異なり、傾斜磁場コイル部113から傾斜磁場を印加し、磁気共鳴信号を抑制する領域を選択する必要はない。ただし、飽和パルスが照射される領域に含まれる一部の領域のみ選択して磁気共鳴信号を抑制する目的で傾斜磁場コイル部113から傾斜磁場を印加し、飽和用RFコイル20から飽和パルスを照射しても良い。
空間前飽和法では、磁気共鳴信号を発生するためのRFパルスがRFコイル114によって送信される前に飽和パルスが照射される。しかし、パルスシーケンスの種類によっては、飽和させた磁化の回復に伴い、連続または断続的に飽和パルスを照射した方が良い場合がある。そこで、SARが制限内であれば、RFコイル114によってRFパルスが送信される前だけでなく、磁気共鳴信号の受信中、あるいは磁気共鳴信号を受信する前後に飽和用RFコイル20によって飽和パルスを連続または断続的に照射させても良い。
このように、本実施の形態では、磁気共鳴信号の受信中、あるいは磁気共鳴信号を受信する前後にも飽和パルスを照射する場合がある。そこで、磁気共鳴信号を発生させるためのRFパルスを送信する前に飽和パルスを送信する空間前飽和法と区別するために、発明を実施するための最良の形態と特許請求の範囲では空間飽和法という。
本実施形態によれば、被検体30に飽和用RFコイル20が密着している領域、すなわち、磁気共鳴信号を抑制したい領域にのみ飽和パルスを照射することができる。このため、従来の空間前飽和法と異なり、磁気共鳴信号を抑制する必要のない領域のSARを低く抑えることができる。また、飽和用RFコイル20から送信される飽和パルスは、飽和用RFコイル20が被検体30に密着している領域にのみ送信され、それ以外の領域には送信されないため、撮像対象のSNRの低下が抑えられる。
選択的前飽和法によって磁気共鳴信号を抑制するときは、RFコイル114から磁気共鳴信号を発生させるためのRFパルスを送信する前に、たとえば、静磁場のみが印加されている環境の下で、飽和用RFコイル20から周波数選択性の飽和パルスが送信される。例えば、脂肪の縦磁化をなくすことが目的であるときは、飽和用RFコイル20から脂肪の共鳴周波数の飽和パルスが送信される。なお、飽和パルスが照射される領域に含まれる一部の領域のみ選択して磁気共鳴信号を抑制する目的で傾斜磁場コイル部113から傾斜磁場を印加し、飽和用RFコイル20から飽和パルスを照射しても良い。
飽和用RFコイル20は、被検体30に密着している領域、すなわち、磁気共鳴信号を抑制したい領域にのみ飽和パルスを照射することができる。このため、従来の選択的前飽和法と異なり、磁気共鳴信号を抑制する必要のない領域のSARを低く抑えることができる。
磁化移動法によって磁気共鳴信号を抑制するときは、RFコイル114から磁気共鳴信号を発生させるためのRFパルスを送信する前に、たとえば、静磁場のみが印加されている環境の下で、飽和用RFコイル20から蛋白結合水のプロトンを抑制するための飽和パルスが送信される。磁化移動法は、選択的前飽和法によって脂肪の磁気共鳴信号を抑制するときと似ているが、飽和用RFコイル20から送信される飽和パルスの周波数および強度が選択的前飽和法と異なる。なお、飽和パルスが照射される領域に含まれる一部の領域のみ選択して磁気共鳴信号を抑制する目的で傾斜磁場コイル部113から傾斜磁場を印加し、飽和用RFコイル20から飽和パルスを照射しても良い。
磁化移動法でも、飽和用RFコイル20は、被検体30に密着している領域、すなわち、磁気共鳴信号を抑制したい領域にのみ飽和パルスを照射することができる。このため、従来の磁化移動法と異なり、磁気共鳴信号を抑制する必要のない領域のSARを低く抑えることができる。
図6は、本発明の第2の実施形態にかかるRFコイルと飽和用RFコイルを示す図である。飽和用RFコイル20を有する点は第1の実施形態と共通する。しかし、RFコイル114がマルチコイルであり、コイル1141〜1148で構成される点が第1の実施形態と異なる。なお、本実施形態では、飽和用RFコイル20が表面コイルの例を示すが、それ以外の形状のコイルであっても良い。また、RFコイル114は円筒形に配列したコイルの例を示すが、それ以外の形状に配列したコイルであっても良い。
図7は、RFコイルを構成するマルチコイルと飽和用RFコイルの周辺回路の構成の一例を示す図である。RFコイル駆動部14Bと、制御部16Aと、送受信切換回路TR2〜TR10と、コイル1141〜1148と、飽和用RFコイル20が示されている。
コイル1141〜1148は、RFパルスを送信し、また、被検体30から発生する磁気共鳴信号を受信する。コイル1141〜1148は、ダイナミック・ディセーブリング・スイッチDS3〜DS10がイネーブルになっているとき、共振状態となる。すなわち、RFパルスを送信できる状態になり、また、被検体30から発生する磁気共鳴信号を受信できる状態になる。ダイナミック・ディセーブリング・スイッチDS3〜DS10がディセーブルになると、コイル1141〜1148は他のコイルと磁気結合しない状態になる。送受信切換回路TR3〜TR10は、コイル1141〜1148におけるRFパルスの送信と磁気共鳴信号の受信の電気信号パスを切り替える。送受信切換回路TR3〜TR10は、RFパルスの送信のときは、RFコイル駆動部14から送られてくる駆動信号をコイル1141〜1148に与え、磁気共鳴信号の受信のときは、コイル1141〜1148の受信した磁気共鳴信号を図示しない低入力インピーダンス前置増幅器LA3〜LA10に送る。低入力インピーダンス前置増幅器LA3〜LA10はコイル1141〜1148が受信した磁気共鳴信号を増幅し、データ収集部内の図示しない受信回路RC3〜RC10に送る。なお、低入力インピーダンス前置増幅器LA3〜LA10と受信回路RC3〜RC10はコイル1141〜1148に対応してそれぞれ8個設けられている。
飽和用RFコイル20は、第1の実施形態と同様に、飽和パルスを送信し、また、被検体30から発生する磁気共鳴信号を受信する。本実施形態でも、本発明の第1の実施形態と同様に、空間飽和法、選択的前飽和法、または磁化移動法のいずれかの方法によって抑制領域40からの磁気共鳴信号が抑制される。
RFコイル駆動部14Bは、RFパルス発生回路EX2〜EX10とRFパルス増幅器RFA2〜RFA10を有している。RFパルス発生回路EX3〜EX10はそれぞれコイル1141〜1148の送信するRFパルスを生成する。また、RFパルス発生回路EX2は飽和用RFコイル20の送信する飽和パルスを生成する。RFパルス増幅器RFA3〜RFA10はそれぞれRFパルス発生回路EX3〜EX10の生成したRFパルスを増幅し、駆動信号をコイル1141〜1148に与える。また、RFパルス増幅器RFA2はRFパルス発生回路EX2の生成した飽和パルスを増幅し、駆動信号を飽和用RFコイル20に与える。
制御部16A内のスイッチ回路SWは、コイル1141〜1148がRFパルスを送信し、磁気共鳴信号を受信するタイミングに合わせて制御バイアスをイネーブルにすることによって、ダイナミック・ディセーブリング・スイッチDS3〜DS10をディセーブルからイネーブルに切り替える。また、コイル1141〜1148がRFパルスを送信するタイミングに合わせて制御バイアスをイネーブルにすることによって、送受信切換回路TR3〜TR10を受信から送信に切り替える。同様に、飽和用RFコイル20が飽和パルスを送信し、磁気共鳴信号を受信するタイミングに合わせて制御バイアスをイネーブルにすることによってダイナミック・ディセーブリング・スイッチDS2をディセーブルからイネーブルに切り替える。また、飽和用RFコイル20が飽和パルスを送信するタイミングに合わせて制御バイアスをイネーブルにすることによって、送受信切換回路TR2を受信から送信に切り替える。
なお、受信専用のRFコイルが存在し、コイル1141〜1148が送信専用であるときは、送受信切換回路TR3〜TR10は不要である。同様に、飽和用RFコイル20が送信専用であるときは、送受信切換回路TR2は不要である。また、上記第1の実施形態と第2の実施形態では、飽和用RFコイル20は1個としたが、2以上の領域の磁気共鳴信号を抑制したい場合には飽和用RFコイル20を2個以上設けても良い。
また、第2の実施形態における飽和用RFコイル20は本発明の第1のRFコイルの一例であり、コイル1141〜1148は本発明の第2のRFコイルの一例であり、RFコイル駆動部14Bは本発明のRFコイル駆動部の一例である。
図8は、本発明の第3の実施形態にかかるRFコイルによる磁気共鳴信号の抑制の一例を示す図である。RFコイル114がマルチコイルであってコイル1141〜1148で構成される点は、第2の実施形態と共通する。しかし、磁気共鳴信号を抑制するために、コイル1141〜1148の一部のコイルを用いて飽和パルスを送信する点が第2の実施形態と異なる。なお、抑制領域60は、磁気共鳴信号が抑制される領域である。また、本実施形態では、RFコイル114は円筒形に配列したコイルの例を示すが、それ以外の形状に配列したコイルであっても良い。
上述した通り、本実施形態では、コイル1141〜1148全てではなく、磁気共鳴信号を抑制する領域に近い一部のコイルを用いて飽和パルスを送信する。例えば、図8の抑制領域60の磁気共鳴信号を抑制するときは、磁気共鳴信号を発生させるためのRFパルスを送信する前に、抑制領域60に近いコイル1143とコイル1144を用いて磁気共鳴信号を抑制するための飽和パルスを送信する。本実施形態でも、本発明の第1及び第2の実施形態と同様に、空間飽和法、選択的前飽和法、または磁化移動法のいずれかの方法によって抑制領域60からの磁気共鳴信号が抑制される。
第1及び第2の実施形態と同様、本実施形態にかかるコイル1141〜1148は、静磁場のみが印加されている環境の下で、磁気共鳴信号を抑制するための飽和パルスを送信しても良い。また、飽和パルスが照射される領域に含まれる一部の領域のみ選択して磁気共鳴信号を抑制する目的で傾斜磁場コイル部113から傾斜磁場を印加し、飽和パルスを照射しても良い。
図9は、マルチコイルの周辺回路の構成の一例を示す図である。RFコイル駆動部14Cと、制御部16Bと、送受信切換回路TR3〜TR10と、コイル1141〜1148が示されている。図7と図9における同一の符号は同一の構成要素を示す。図9は、送受信切換回路TR2と、飽和用RFコイル20と、RFコイル駆動部14C内におけるRFパルス発生回路EX2とRFパルス増幅器RFA2が無い点が図7と異なる。また、制御部16B内のスイッチ回路SWは、飽和用RFコイル20用の送受信切換回路TR2とダイナミック・ディセーブリング・スイッチDS2に制御バイアスを送らない点が図7と異なる。送受信切換回路TR3〜TR10とRFパルス発生回路EX3〜EX10とRFパルス増幅器RFA3〜RFA10と送受信切換回路TR3〜TR10とコイル1141〜1148とは図7と図9で同一である。
なお、第2の実施形態と同様に、図示しない低入力インピーダンス前置増幅器LA3〜LA10と受信回路RC3〜RC10がコイル1141〜1148に対応してそれぞれ8個設けられている。
図10は、スイッチ回路SWが送る制御バイアスを示す図である。制御部16B内のスイッチ回路SWはコイル1141〜1148が飽和パルスとRFパルスを送信し、磁気共鳴信号を受信するタイミングに合わせて制御バイアスをイネーブルにすることによって、ダイナミック・ディセーブリング・スイッチDS3〜DS10をディセーブルからイネーブルに切り替える。また、コイル1141〜1148が飽和パルスとRFパルスを送信するタイミングに合わせて制御バイアスをイネーブルにすることによって、送受信切換回路TR3〜TR10を受信から送信に切り替える。たとえば、図8に示すように、コイル1143とコイル1144から抑制領域60に磁気共鳴信号を抑制するための飽和パルスを送信するときは、ダイナミック・ディセーブリング・スイッチDS5とダイナミック・ディセーブリング・スイッチDS6の制御バイアスは、飽和パルスとRFパルスを送信するときにイネーブルにされる。その他のダイナミック・ディセーブリング・スイッチDS3と、ダイナミック・ディセーブリング・スイッチDS4と、ダイナミック・ディセーブリング・スイッチDS7−ダイナミック・ディセーブリング・スイッチDS10とはRFパルスを送信するときのみイネーブルにされる。また、送受信切換回路TR5と送受信切換回路TR6の制御バイアスは、飽和パルスとRFパルスを送信するときにイネーブルにされる。その他の送受信切換回路TR3と、送受信切換回路TR4と、送受信切換回路TR7−送受信切換回路TR10の制御バイアスは、RFパルスを送信するときのみイネーブルにされる。
なお、受信専用のRFコイルが存在し、コイル1141〜1148が送信専用であるときは、送受信切換回路TR3〜TR10は不要である。
また、第3の実施形態におけるコイル1141〜1148は本発明の2個以上のコイルで構成されるRFコイルの一例であり、RFコイル駆動部14Cは本発明のRFコイル駆動部の一例である。
以上説明したように、本発明の各実施形態によれば、被検体の一部の領域に限定して飽和パルスが照射される。このため、空間飽和法、選択的前飽和法、または磁化移動法等により磁気共鳴信号を抑制するとき、磁気共鳴信号の抑制が不要な領域には飽和パルスが照射されず、抑制が不要な領域のSARを低く抑えることができる。
また、本発明の各実施形態によれば、磁気共鳴信号を抑制する領域にのみ飽和パルスを照射することによって、抑制する領域を選択することができる。このため、磁気共鳴信号を抑制する領域の選択が不完全であることに起因する撮像対象のSNR低下を防ぐことができる。
本発明の第1の実施形態に係るMRI装置の一例を示す図である。 RFコイルと飽和用RFコイルの周辺回路の構成の一例を示す図である。 スイッチ回路SWが送る制御バイアスを示す図である。 RFコイルと飽和用RFコイルの周辺回路の構成の異なる例を示す図である。 RFコイルと飽和用RFコイルと被検体を、被検体の体軸に沿う方向に見た断面図である。 本発明の第2の実施形態にかかるRFコイルと飽和用RFコイルを示す図である。 RFコイルを構成するマルチコイルと飽和用RFコイルの周辺回路の構成の一例を示す図である。 本発明の第3の実施形態にかかるRFコイルによる磁気共鳴信号の抑制の一例を示す図である。 マルチコイルの周辺回路の構成の一例を示す図である。 スイッチ回路SWが送る制御バイアスを示す図である。
符号の説明
10…MRI装置、112…静磁場発生部、113…傾斜磁場コイル部、114…RFコイル、1141〜1148…コイル、13…傾斜磁場駆動部、14、14A,14B、14C…RFコイル駆動部、20…飽和用RFコイル

Claims (12)

  1. 第1の領域に磁気共鳴現象を生じさせる第1のRFコイルと、
    上記第1の領域の少なくとも一部を含む第2の領域に磁気共鳴現象を生じさせる第2のRFコイルと、
    上記第1のRFコイルと上記第2のRFコイルを駆動するRFコイル駆動部と
    を有し、
    上記RFコイル駆動部が、上記第1のRFコイルを駆動し、上記第1の領域が飽和された後、上記第2のコイルを駆動することにより、上記第1の領域からの磁気共鳴信号が抑制される
    MRI装置。
  2. 上記RFコイル駆動部が、傾斜磁場が印加されておらず、静磁場のみが印加されているときに、上記第1のRFコイルを駆動する
    請求項1に記載のMRI装置。
  3. 上記RFコイル駆動部が、静磁場と傾斜磁場が印加されているときに、上記第1のRFコイルを駆動する
    請求項1に記載のMRI装置。
  4. 上記RFコイル駆動部が、空間飽和法、選択的前飽和法、または磁化移動法のいずれかの方法に基づいて、上記第1のRFコイルと上記第2のRFコイルを駆動する
    請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のMRI装置。
  5. 2個以上のコイルで構成されるRFコイルと、
    上記RFコイルに含まれる個々のコイルを別々に駆動できるRFコイル駆動部と
    を有し、
    上記RFコイル駆動部が、上記RFコイルに含まれる一部のコイルを駆動し、当該一部のコイルに、第1の領域に磁気共鳴現象を生じさせるためのRFパルスを送信させ、当該第1の領域が飽和された後、上記RFコイルに含まれる全てのコイルを駆動し、当該全てのコイルに、当該第1の領域が含まれる第2の領域に磁気共鳴現象を生じさせるためのRFパルスを送信させることにより、当該第1の領域からの磁気共鳴信号が抑制される
    MRI装置。
  6. 上記RFコイル駆動部が、傾斜磁場が印加されておらず、静磁場のみが印加されているときに、上記RFコイルに含まれる一部のコイルを駆動する
    請求項5に記載のMRI装置。
  7. 上記RFコイル駆動部が、静磁場と傾斜磁場が印加されているときに、上記RFコイルに含まれる一部のコイルを駆動する
    請求項5に記載のMRI装置。
  8. 上記RFコイル駆動部が、空間飽和法、選択的前飽和法、または磁化移動法のいずれかの方法に基づいて、上記RFコイルを駆動する
    請求項5から請求項7のいずれか1項に記載のMRI装置。
  9. 第2の領域に磁気共鳴現象を生じさせる第2のRFコイルとは異なる、少なくても1部が当該第2の領域内に含まれる第1の領域に磁気共鳴現象を生じさせるRFコイルであって、
    上記第2のRFコイルによって上記第2の領域に磁気共鳴現象を生じさせるためのRFパルスが送信される前に、上記第1の領域に磁気共鳴現象を生じさせるためのRFパルスを送信し、上記第1の領域からの磁気共鳴信号を抑制するために用いられる
    RFコイル。
  10. 2個以上のコイルで構成されるRFコイルであって、
    上記RFコイルに含まれる一部のコイルによって第1の領域に磁気共鳴現象を生じさせるためのRFパルスを送信し、当該第1の領域が飽和された後、上記RFコイルに含まれる全てのコイルによって当該第1の領域を含む第2の領域に磁気共鳴現象を生じさせるためのRFパルスを送信することにより、当該第1の領域からの磁気共鳴信号を抑制し、当該第1の領域を除く当該第2の領域から磁気共鳴信号を生じさせるために用いられる
    RFコイル。
  11. 第1の領域に磁気共鳴現象を生じさせる第1のRFコイルと、当該第1の領域の少なくとも一部を含む第2の領域に磁気共鳴現象を生じさせる第2のRFコイルと、当該第1のRFコイルと当該第2のRFコイルを駆動するRFコイル駆動部とを有するMRI装置における磁気共鳴信号抑制方法であって、
    上記RFコイル駆動部が、上記第1のRFコイルを駆動し、
    上記第1の領域が飽和された後、上記RFコイル駆動部が、上記第2のコイルを駆動することにより、
    上記第1の領域からの磁気共鳴信号が抑制される
    磁気共鳴信号抑制方法。
  12. 2個以上のコイルで構成されるRFコイルと、当該RFコイルに含まれる個々のコイルを別々に駆動できるRFコイル駆動部とを有するMRI装置における磁気共鳴信号抑制方法であって、
    上記RFコイル駆動部が、上記RFコイルに含まれる一部のコイルを駆動し、当該一部のコイルに、第1の領域に磁気共鳴現象を生じさせるためのRFパルスを送信させ、
    上記第1の領域が飽和された後、上記RFコイル駆動部が、上記RFコイルに含まれる全てのコイルを駆動し、当該全てのコイルに、上記第1の領域を含む第2の領域に磁気共鳴現象を生じさせるためのRFパルスを送信させることにより、
    上記第1の領域からの磁気共鳴信号が抑制される
    磁気共鳴信号抑制方法。
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