JP2008141531A - 画像符号化装置及び画像符号化方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】入力データを二値化処理して二値化データ列を生成し出力する二値化部301と、二値化データ列を二値算術符号化する二値算術符号化部304との間に、二値化データ列を一時的に保持するバッファ部305を設け、入力されるデータによって大きく変化させることなく固定されたレートでバッファ部から二値算術符号化部に符号化対象の二値データを出力するようにして、二値化部より出力される二値化データ列の最大ビット長に合わせた動作周波数よりも、低い動作周波数で二値算術符号化部を動作させ、消費電力を低減できるようにする。
【選択図】図3
Description
図4は、H.264/AVC(MPEG−4 part10)方式に係る規格において定められているCABACを実現するための機能構成を示す図である。図4において、400はCABACを実現するための全体構成を示しており、二値化部401、コンテキスト計算部402、コンテキストメモリ403、及び二値算術符号化部404から構成されている。
従来技術における二値算術符号化部404は、1シンボル(1ビット)を二値算術符号化した結果を用いて、次のシンボルを二値算術符号化する構成になっている。このため、二値化部401から出力された二値算術符号化対象である二値化データ列41を1シンボルずつ二値算術符号化しなければならず、二値算術符号化部404は並列に動作させることができない。
また、従来のコンテキスト計算部402は、二値化データ列41の1シンボル毎にctxIdx43を求めなければならない構成となっている。
本発明の画像符号化方法は、二値算術符号化を用いて、入力画像データをエントロピー符号化する画像符号化方法であって、前記入力画像データに二値化処理を施して二値化データ列を生成する二値化工程と、前記二値化工程にて生成された二値化データ列をバッファ手段に第1の動作周波数で書き込む書き込み工程と、前記バッファ手段に書き込まれた二値化データ列を第2の動作周波数で読み出して前記二値算術符号化する二値算術符号化工程とを有することを特徴とする。
図1に示すように通信システム100は、情報源101からの音声、画像、データ等送りたい情報を符号化して送信するための送信機102と、送られてくる情報を受信して復号し受信者109に提供するための受信機106を有する。送信機102と受信機106は、物理的に送信信号を通す伝送メディアである伝送媒体105を介して通信可能となっている。なお、伝送媒体105は、送信機102と受信機106の間での信号の送受信によりデータ通信可能とするものに限らず、送信機102と受信機106の間でデータを移動可能とする光ディスク、磁気ディスク及び半導体メモリ等の記録媒体であっても良い。
符号化装置103は、情報源101からの情報(例えば、ディジタルビデオカメラ等で記録した音声や映像、あるいはディジタルカメラ等で撮像した画像など)を符号化する。符号化装置103は、入力画像データに対して、動き補償予測付きフレーム間予測、可変ブロックサイズ動き補償予測、離散コサイン変換・アダマール変換、量子化、可変長符号化等の処理を施し、圧縮したフレーム画像データ(ビットストリーム)を生成する。送信装置104は、符号化装置103により生成されたフレーム画像データを変調し、衛星放送波、ケーブルTV網、電話回線網、携帯電話回線網などの伝送媒体105を介して送信する。
受信装置107は、伝送媒体105を介して送られてくる信号を受信し、受信信号を復調して圧縮されたフレーム画像データを得る。復号化装置108は、受信装置107で復調して得られた圧縮されたフレーム画像データを、可変長復号化、逆量子化、逆変換等の処理を施すことにより伸張し、フレーム画像データを再生する。復号化装置108は、符号化装置103の符号化処理に対応した復号処理を行うものであり、従来の復号化装置と同様に構成される。
図2は、図1に示した符号化装置103の構成例を示す図である。符号化装置103は、直交変換・量子化回路201、エントロピー符号化回路202、逆量子化・逆直交変換回路203、デブロッキングフィルタ204、イントラ予測回路205、フレームメモリ206、及び動き検出・補償回路207を有する。また、符号化装置103は、符号量制御回路208、スイッチ209、及び加算器210を有する。
加算器210は、後述するスイッチ209から送られてくる予測画像データ27を入力画像データ20から減算し、入力画像データ20と予測画像データ27との差分を示す差分画像データ21を生成して直交変換・量子化回路201に出力する。
図3は、図2に示したエントロピー符号化回路202の構成例を示す図である。図3には、エントロピー符号化回路202において、CABACを実現するための構成(説明の便宜上、符号化回路300と呼ぶ。)のみ、すなわち入力データを二値算術符号化によりエントロピー符号化する構成のみを図示している。しかし、図示してはいないが、エントロピー符号化回路202は、符号化回路300に加えCAVLCを実現するための構成も有している。
以上のように、コンテキストメモリ303や二値算術符号化部304に要求される動作周波数の条件を緩和して適切な動作周波数を割り当てることができ、回路設計に自由度が得られ、ハードウェア実装も容易にすることが可能になる。
302 コンテキスト計算部(計算手段)
303 コンテキストメモリ
304 二値算術符号化部(二値算術符号化手段)
305 バッファ部(バッファ手段)
Claims (7)
- 二値算術符号化を用いて、入力画像データをエントロピー符号化する画像符号化装置であって、
前記入力画像データに二値化処理を施して二値化データ列を生成する二値化手段と、
前記二値化手段により生成された二値化データ列を保持するバッファ手段と、
前記バッファ手段より出力された二値化データ列を前記二値算術符号化する二値算術符号化手段とを備えることを特徴とする画像符号化装置。 - 前記バッファ手段に前記二値化データ列を書き込む書き込みクロックと、前記二値化データ列を出力させる読み出しクロックは、周波数が異なることを特徴とする請求項1記載の画像符号化装置。
- 前記書き込みクロックの周波数が、前記読み出しクロックの周波数より高いことを特徴とする請求項2記載の画像符号化装置。
- 前記二値化手段の動作周波数が、前記二値算術符号化手段の動作周波数より高いことを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の画像符号化装置。
- 前記二値算術符号化手段による二値算術符号化の各シンボルの出現確率を決定するインデックスデータを生成する計算手段を備え、
前記二値化手段により生成された二値化データ列におけるシンボル毎に、シンボルと当該シンボルに対応する前記計算手段により生成されたインデックスデータとを前記バッファ手段内の同一アドレスの記憶領域に保持することを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載の画像符号化装置。 - 二値算術符号化を用いて、入力画像データをエントロピー符号化する画像符号化方法であって、
前記入力画像データに二値化処理を施して二値化データ列を生成する二値化工程と、
前記二値化工程にて生成された二値化データ列をバッファ手段に第1の動作周波数で書き込む書き込み工程と、
前記バッファ手段に書き込まれた二値化データ列を第2の動作周波数で読み出して前記二値算術符号化する二値算術符号化工程とを有することを特徴とする画像符号化方法。 - 前記第1の動作周波数が、前記第2の動作周波数より高いことを特徴とする請求項6記載の画像符号化方法。
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