JP2008141254A - 通信方法及び送信装置並びに受信装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】送信装置がパケットを順次取得し、取得したパケットのヘッダ情報に時間を示すタイムスタンプが含まれているとタイムスタンプを削除し、削除圧縮されたパケットを順次受信装置へ送信し、受信圧縮パケットの種類毎に対応付けられた周波数・当該圧縮パケットのデータ長に基づきタイムスタンプ増加値を算出し、初期タイムスタンプとタイムスタンプ増加度の加算値を新規タイムスタンプとし受信圧縮パケットの種類毎の先頭に付加し、以降に順次受信される圧縮パケットにタイムスタンプ増加値を加算したものを新規タイムスタンプとして順次付加し、付加圧縮パケットを復元する、各ステップを含む。
【選択図】図1
Description
以下、パケットヘッダ圧縮技術の代表格であるRoHC(Robust Header Compression)について説明する。
RoHCのコンプレッサ/デコンプレッサは、IP/UDP/RTPヘッダ部分で、変化の生じない部分(スタテック)や「変化が予想可能な部分」を、自装置の内部に保持、更新し(これらをコンテキスト情報と呼ぶ)、必要最低限の情報(チェックサム:CheckSUM等変化の予想がつかないデータ)だけを送受信することによって、トラッフィックの負荷を低減するシステムである。
ここで、RoHCによって圧縮されるIP/UDP/RTPヘッダにおいて、各ヘッダのパラメータ詳細と、その中でRoHCによって圧縮されるIP/UDP/RTPヘッダにおいて、各ヘッダのパラメータ詳細と、その中で「変化が予想可能な部分」を以下に示す。
(クラスの説明)
STATIC:変化しない情報。
STATIC−DEF:パケットストリームを定義する情報。通常STATICとして扱う。
STATIC−KNOWN:既知(Well−Known)のもので、コミュニケーションには必要としない情報(ヘッダ長等)。
CHANGING:変化する情報。
(CHANGINGクラスのパターン)
SEMISTATIC:通常STATICだが、時々変化する(変化した値は元に戻る)。
RARELY−CHANGING(RC):時々変化する(変化後の値を保持する)。
ALTERNATING:少ない範囲の数値で変化する。
IRREGULAR:有用な変更パターンが識別することができないフィールド。
以下、RoHCパケットからRTPパケットへの再構築について説明する。先ず、前提としてRTP/UDP/IPヘッダ(header)は、それぞれコンプレッサ(compressor)により圧縮が施された後、コンプレッサからデコンプレッサ(decompressor)に伝送される。伝送される情報は、compressor/decompressor双方でコンテキスト(context)と言う情報領域に格納する。
連続するパケット間で、通常において値が不変なフィールド→スタティックコンテキスト(static context)
スタティックコンテキスト:一度伝送が完了すると、フィールドの内容に変更が生じるか内容が疑わしくなるまでは再送信する必要が無く、一度の伝送でコンテキスト情報が確立される(IPアドレスやバージョン情報等)。
ダイナミックコンテキスト:コンプレッサとデコンプレッサが同期を取れていると信じるに足る間は、同期用の情報のみを伝送すればよい(RTPタイムスタンプやRTPシーケンス番号等)。
残るは、不規則に変化し、値の推定が不可能なフィールドのみが毎回伝送する情報(UDPチェックサム等)。予測が不可能であるため、コンテキストの確立が不可能であり、データとして送信しなければならない。
以上、コンテキストを三種類に分類する。
図18は、コンテキストが完全な場合にRoHCを受信した場合におけるデコンプレッサの動作の模式図である。
このような、従来のパケットヘッダ圧縮技術として、例えば、「ヘッダ圧縮方法及び装置並びにプログラム」(特許文献1参照)が知られている。
本発明の目的は、ネットワークトラフィックが上昇することなく、また、RoHCサーバを跨いだハンドオーバを行った際にも、通話品質が著しく落ちることがない通信方法及び送信装置並びに受信装置を提供することである。
また、本発明は、前記受信装置が、前記シーケンス番号を含む圧縮パケットを受信した場合には、当該圧縮パケットを所定数保持するステップと、保持された所定数の圧縮パケットを前記シーケンス番号順に並べ替えるステップと、を更に含み、前記並べ替えられた圧縮パケットについて、順次前記タイムスタンプを付加するようにすることが好ましい。
図1は、本発明の一実施の形態に係るVoIP使用時のIP無線システムにおけるRoHCについて示す概略説明図である。図1に示すように、VoIP使用時のIP無線システムを構成する、送信装置であるユーザターミナル(UT)(RoHCクライアント)10と無線でリンクされた、受信装置である基地局(BS)11の間において、RoHCによるRTPパケットの圧縮が行われる。
UT10は、VoIPアプリケーションを格納したPC(Personal Computer)12がLAN(Local Area Network)接続されており、BS11は、ブロードバンド接続されたRoHCサーバ(ルータ)13、更に、PDSN14を介してインターネットに接続されている。
(RoHCの概要)
RoHCのコンプレッサ(Compressor)/デコンプレッサ(Decompressor)は、IP/UDP/RTPヘッダ部分で、変化の生じない部分(static)や変化が予想可能な部分を、自装置の内部に保持、更新し(これらをコンテキスト情報と呼ぶ)、必要最低限の情報(チェックサム等、変化の予想がつかないデータ)だけを送受信することによって、トラッフィックの負荷を低減するシステムである。
本発明は、このRoHCを支援するための機能と位置づける。
このとき、RoHCクライアントで削除したタイムスタンプとRoHCサーバで付加したタイムスタンプ情報が、原則として異なっている。そのため、自由なタイムスタンプの編集が可能になる。そして、続くRoHCパケットに対しては、RTPのペイロードフォーマットからサンプリング周期を計算し、比例的に上昇するタイムスタンプの数値を計算し、付加又は削除していく。
また、タイムスタンプフィルタでは、RoHCパケットを複数個保持した上で、タイムスタンプを付与することにしている。これは、パケットの到達順はシーケンス番号により並べ替え、それにより、タイムスタンプを付加していく情報の正確性をより正しいものにする。
(タイムスタンプフィルタの概要)
図4は、圧縮されたRTPパケットがRTPタイムスタンプフィルタ機能により変遷する様子の説明図である。なお、図において、パケットは、RoHC IR パケットのダイナミックチェイン(Dynamic Chain)部分である。
コンプレッサは、受信したRTPパケットのヘッダをRoHCパケットに圧縮するブロックであり、IP/UDP/RTPヘッダを最低3バイトまで圧縮する。
デコンプレッサは、受信したRoHCパケットをRTPパケットに伸張するブロックである。
RTPタイムスタンプフィルタは、圧縮RTPパケットをフィルタにかけて、タイムスタンプの編集を行う。タイムスタンプ込みの圧縮RTPパケットであった場合は、タイムスタンプの削除を行い、タイムスタンプ抜きの圧縮RTPパケットであった場合は、タイムスタンプの追加を行う。
(タイムスタンプフィルタ機能)
図6は、タイムスタンプフィルタによる処理を示すフローチャートである。図6に示すように、先ず、最初のIRパケットよりシーケンス番号(シーケンスナンバ)を取得する(ステップS101)。次に、パケットを送信されているRoHC最下位ビット(Less Significant Bit:LSB)と、取得したシーケンス番号を元に、パケットを並び替える(ステップS102)。
ステップS105での判断の結果、初のRoHCパケットである(yes)場合、タイムスタンプの初期値をランダムに計算した(ステップS106)後、ペイロードフォーマットからサンプリング周期を計算する(ステップS107)。一方、初のRoHCパケットでない(no)場合、ペイロードフォーマットからサンプリング周期を計算する(ステップS107)。サンプリング周期を計算した後、付加すべきタイムスタンプを計算し(ステップS108)、得られたタイムスタンプを付与して(ステップS109)、処理を終了する。
つまり、タイムスタンプが付加されているRTPパケットは、RTPタイムスタンプを削除し、その他のモジュールに移す。また、タイムスタンプが削除されているRTPパケットについては、RTPタイムスタンプを付加して、その他のモジュールに移す。但し、付加するタイムスタンプは、初めて付加するRTPパケットにはランダム数値を付加し、それ以降のパケットについては、シーケンス番号が挙がる毎にRTPペイロードフォーマット基準に従った増分を行うこととする。なお、付加するタイムスタンプの正確性を増すために、バッファにパケットを複数蓄え、シーケンス番号を元にソートを行った後にタイムスタンプを付加することにする。
ここで、RTPタイムスタンプの付与方法の一例について説明する。
タイムスタンプフィルタ機能を用いてタイムスタンプを削除しているが、削除したタイムスタンプを付加させる方法は、いくつか考えられる。そこで、それに対する一例を以下に示す。
図7は、RTPタイムスタンプの増分を計算するために必要なペイロードフォーマットテーブルを示す説明図である。
タイムスタンプ周期
=サンプリング*(ペイロード長/使用CODEC標準フレームレート固定値)
付加させるべきタイムスタンプ=ランダム初期値+タイムスタンプ周期
となる。なお、初期値を割り振るのは初回のRTPパケットにおいてのみである。
図8は、IRパケットの構成を示す説明図である。図8に示すように、圧縮RTPパケットで最も大きいパケットであるIRパケットには、RTPタイムスタンプが含まれている。
RTPパケットバッファリング方式では、シーケンス番号を基にしてシーケンス番号が上がる毎に、タイムスタンプを割り振っていくが、長時間の接続では、パケットの欠損や欠落によりリフレッシュを行う必要が出てくる。但し、送受信間において誤差が生じない状況では、リフレッシュさせる必要性が無くなる。
本方式では、以下の仕組みを用いることによりリフレッシュを行う必要性を排除し、送受信間におけるパケットの送信を減少させることにする。以下に、その一例について説明する。
また、パケットの欠損や欠落等により、シーケンス番号に大きな間隔が生じることがあるが、ここでは、前回取得したシーケンス番号よりも小さな値が出てきた時点で、バッファリングを打ち切る仕組みを用いることにより、パケットの欠落や、欠損に対する耐性を強化する。また、パケットロスなどにより、パケット到達時間がとても大きくなる可能性もあるため、タイムアウト処理も追加する。
また、本発明に係る通信方法において、受信装置が、シーケンス番号を含む圧縮パケットを受信した場合には、当該圧縮パケットを所定数保持するステップと、保持された所定数の圧縮パケットをシーケンス番号順に並べ替えるステップと、を更に含み、並べ替えられた圧縮パケットについて、順次新規タイムスタンプを付加するようにしている。
この方法は、RTPパケットを圧縮するRoHCなどにも適用でき、RoHCを支援するための方式としても活用できるものである。
1.RTPのタイムスタンプ情報を、送信する側と受信する側とでそれぞれ独自に作り上げることにより、ネットワーク上にタイムスタンプ情報を流さなくてよくなる点
2.ネットワーク上にタイムスタンプが流れていないため、ハンドオーバなどの影響も少なくなる点
3.RTPパケットバッファリング機能を用いることによって、リフレッシュパケットを送受信させる必要が無くなる点
4.RoHC等代表的なRTPパケット圧縮のための既存技術にも適用できる点
等があげられる。
1.RTPタイムスタンプをコンプレッサ/デコンプレッサそれぞれ独自で補うため、圧縮前の状態のパケットサイズを小さく保つことができる。
2.RoHCといった従来のパケットヘッダ圧縮技術とも関連させることができる。
3.RoHCサーバを組み合わせた場合、バースト状態でパケットが損失しても、タイムスタンプを送信しないため、オーバヘッドが小さくなる。
なお、本発明は、上述した実施の形態により説明したが、この実施の形態に限定されるものではない。従って、本発明の趣旨を逸脱することなく変更態様として実施するものも含むものである。
11 BS
12 PC
13 RoHCサーバ
14 PDSN
15 パケット取得手段
16 送信側の判断手段
17 タイムスタンプ削除手段
18 送信手段
19 受信手段
20 受信側の判断手段
21 算出手段
22 第1の付加手段
23 第2の付加手段
Claims (5)
- 送信装置から受信装置へ、パケットを順次圧縮して送信し、前記受信装置が前記圧縮されたパケットを受信して復元する通信方法において、
前記送信装置が、パケットを順次取得するパケット取得ステップと、
取得した前記パケットのヘッダ情報に時間を示す値であるタイムスタンプが含まれているか否かを判断するステップと、
前記判断の結果、前記データのヘッダ情報にタイムスタンプが含まれている場合には、当該タイムスタンプを削除するステップと、
前記タイムスタンプが削除され、かつ、圧縮されたパケットを、順次前記受信装置へ送信するステップと、
前記受信装置が、前記圧縮パケットを受信するステップと、
前記受信された圧縮パケットの種類毎に対応付けられた周波数、及び当該圧縮パケットのデータ長に基づいて、タイムスタンプにおける加算値を算出するステップと、
前記受信された圧縮パケットについて、当該圧縮パケットの種類毎の先頭の圧縮パケットに対しては、任意の時間を示す初期値に、前記加算値を加算した値を示すタイムスタンプを付加し、前記先頭の圧縮パケット以降に順次受信される圧縮パケットに対しては、前記タイムスタンプの値に、前記加算値を順次加算した値でそれぞれ示されるタイムスタンプを順次付加するようにするステップと、
前記タイムスタンプが付加された圧縮パケットを復元するステップと、
を含むことを特徴とする通信方法。 - 前記パケットにはシーケンス番号が付加され、
前記受信装置は、前記シーケンス番号を含む圧縮パケットを受信した場合には、シーケンス番号が加算されるごとに、前記タイムスタンプを付加するようにする、ことを特徴とする請求項1に記載の通信方法。 - 前記受信装置が、前記シーケンス番号を含む圧縮パケットを受信した場合には、当該圧縮パケットを所定数保持するステップと、
保持された所定数の圧縮パケットを前記シーケンス番号順に並べ替えるステップと、を更に含み、
前記並べ替えられた圧縮パケットについて、順次前記タイムスタンプを付加するようにすることを特徴とする請求項2に記載の通信方法。 - 受信装置へ、パケットを順次圧縮して送信する送信装置において、
パケットを順次取得するパケット取得手段と、
取得した前記パケットのヘッダ情報にタイムスタンプが含まれているか否かを判断する送信側の判断手段と、
前記判断の結果、前記データのヘッダ情報に時間を示す値であるタイムスタンプが含まれている場合には、当該タイムスタンプを削除するタイムスタンプ削除手段と、
前記タイムスタンプが削除され、かつ、圧縮されたパケットを、順次前記受信装置へ送信する送信手段と、を含むことを特徴とする送信装置。 - 送信装置から、順次圧縮されたパケットを受信し、受信した圧縮パケットを復元する受信装置において、
前記送信装置から送信された圧縮パケットを受信する受信手段と、
受信した圧縮パケットについて、タイムスタンプが含まれているか否かを判断する受信側の判断手段と、
前記受信された圧縮パケットの種類毎に対応付けられた周波数、及び当該圧縮パケットのデータ長に基づいて、タイムスタンプ増加値を算出する算出手段と、
前記受信された圧縮パケットについて、当該圧縮パケットの種類毎の先頭の圧縮パケットに対しては、任意の時間を示す初期値に、前記加算値を加算した値を示すタイムスタンプを付加し、前記先頭の圧縮パケット以降に順次受信される圧縮パケットに対しては、前記タイムスタンプの値に、前記加算値を順次加算した値でそれぞれ示されるタイムスタンプを順次付加するようにする付加手段と、を含むことを特徴とする受信装置。
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JP2006322643A JP2008141254A (ja) | 2006-11-29 | 2006-11-29 | 通信方法及び送信装置並びに受信装置 |
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KR101561494B1 (ko) | 2008-11-17 | 2015-10-19 | 삼성전자주식회사 | 무선통신 시스템에서 송신 패킷의 폐기 타이머 운용 장치 및 방법 |
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JP2002204260A (ja) * | 2000-11-06 | 2002-07-19 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | ヘッダ圧縮方法及び装置並びにプログラム |
JP2005509381A (ja) * | 2001-11-06 | 2005-04-07 | コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ | ヘッダ圧縮を行う無線通信装置 |
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2006
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