JP2008139071A - 3次元形状測定システム、3次元形状測定装置、立体測定物、及び位置合わせ方法 - Google Patents

3次元形状測定システム、3次元形状測定装置、立体測定物、及び位置合わせ方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2008139071A
JP2008139071A JP2006323416A JP2006323416A JP2008139071A JP 2008139071 A JP2008139071 A JP 2008139071A JP 2006323416 A JP2006323416 A JP 2006323416A JP 2006323416 A JP2006323416 A JP 2006323416A JP 2008139071 A JP2008139071 A JP 2008139071A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
dimensional
dimensional shape
light
shape measuring
measuring apparatus
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2006323416A
Other languages
English (en)
Inventor
Kyoichi Hirouchi
恭一 廣内
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Konica Minolta Opto Inc
Original Assignee
Konica Minolta Opto Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Konica Minolta Opto Inc filed Critical Konica Minolta Opto Inc
Priority to JP2006323416A priority Critical patent/JP2008139071A/ja
Publication of JP2008139071A publication Critical patent/JP2008139071A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Abstract

【課題】容易に且つ高精度に位置合わせすることが可能な3次元形状測定システム、3次元形状測定装置、立体測定物、及び位置合わせ方法を提供する。
【解決手段】立体的な測定対象物である立体測定物を非接触に3次元測定する3次元形状測定装置と立体測定物とを、所定の位置関係で測定する3次元形状測定システムにおいて、3次元形状測定装置は、立体測定物に光を照射する照射部を備え、立体測定物は、3次元形状測定装置と立体測定物との位置合わせの基準となる指標部を備え、指標部は、3次元形状測定装置と立体測定物とが所定の位置関係を満たすように配置された際に、照射部からの光が立体測定物に入射する位置に設けられている。
【選択図】図1

Description

本発明は、3次元形状測定システム、3次元形状測定装置、立体測定物、及び位置合わせ方法に関し、特に相対する測定装置と測定対象物との2者間の位置合わせを行う3次元形状測定システム、3次元形状測定装置、立体測定物、及び位置合わせ方法に関する。
従来、3次元形状測定装置(以下、「測定装置」とも表記する)によって測定対象物である立体測定物を非接触に3次元計測すなわち3次元形状を計測する方法は、CG(Computer Graphics)、デザイン、或いは自動車等の工業向け等様々な用途に活用されている。この3次元計測の測定原理としては、レーザスリット光等を用いた光切断法、パターン光を用いたパターン投影法、同一の測定対象物を異なる複数の視線方向からカメラによって撮影した画像に基づくステレオ法、或いはモアレを用いたモアレ法等を用いて得られた測定データから、ポリゴン等からなる3次元データを得るというものが知られている。
3次元形状測定装置では、測定確度(寸法の確からしさの意味)の確保が重要であり、工場等で測定装置を校正し、確度検査を行った上で出荷する。しかしながら、ユーザの測定環境においては、当該校正や検査を行っていてもなお、以下の要因等により測定装置の確度誤差が発生し得る。
・温度や湿度の環境変化に起因するメカ部材の膨張や収縮、或いは電気特性の変化。
・測定装置の姿勢変化に起因するメカ部材や光学系の歪み。
・レンズ交換(レンズが着脱可能な測定装置の場合)すなわちレンズを着脱することによる光学系のずれ。
そのため、ユーザの測定環境においてこれらによる確度誤差を補正する為の校正を行う必要がある。この校正はユーザ校正と呼ばれている。一般的に、ユーザ校正を行うには校正チャートの測定を行う。校正チャートとは、寸法が既知の校正用測定対象物である立体基準物のことである。ユーザ校正では、実際に測定して得られた校正チャートの寸法とこの校正チャートの既知の寸法との誤差が最小となる様に各種校正パラメータを最適化する。
前述のユーザ校正における測定に際しては、測定装置と校正チャート(校正用測定対象物)との位置関係を決める(位置決めを行う)必要がある。
測定装置と校正チャートとの位置決めに関し、従来、図14に示す様に、所定の指示部材(校正フレーム)に校正チャートと測定装置とを設置(固定)することで位置決めする方法、つまり治具を用いた位置決め方法が知られている。
また、特許文献1には、測定装置により測定対象物の2次元画像(モニタ画像)を取得し、ユーザがこの2次元画像上における或るポイントつまり基準点を指定すると、この基準点が測定装置の座標系の原点(中心)に来る様に、位置調整機構、及び確度調整機構によって測定対象物に対する測定装置の位置、及び角度が自動制御される技術が開示されている。
また、ユーザ校正を実行した後、実際に3次元形状計測装置で立体測定物を測定する場合、その立体測定物が凹部を含む外形形状をしていると、3次元形状測定装置と立体測定物との位置関係を正しく設置しないと、凹部形状を正確に測定できなくなる。周知技術として、立体測定物を位置決め用ステージに置くことで所望の位置関係を得る方法が知られている。
特開2000−97636号公報
しかしながら、従来の治具を用いた位置決め方法においては、以下に示す様な問題が考えられる。
・校正チャートの設置場所に凸凹があると、校正フレームが歪み、結果的に設置位置がずれて校正精度が悪くなる場合がある。
・測定装置をスタンド等に取り付けている場合、測定装置を該スタンドから一旦取り外してフレームに設置するのに手間がかかるとともに、落下等による破損の恐れもある。また、測定装置が重い場合には、当該測定装置の取り外しや設置に際して作業者に一層の負担をかけることになる。
・或る特定の姿勢(例えば正対姿勢)のみでの校正となるため、実際に測定するときと同じ姿勢で校正できない。すなわち姿勢が違うことによる装置各部材の撓みや歪みによる測定誤差が生じる。
・フレームが長い場合には、広い保管スペースが必要となる。
また、特許文献1に開示されている技術においては、以下に示す様な問題が考えられる。
・複数の位置関係(斜め方向等)で校正するとき、校正チャートの周囲で測定装置を動かす、つまり測定装置の場所を移動させたり、姿勢や向きを変えなければならず、当該校正用に広いスペース(設置スペース或いは移動スペース)が必要になってしまう。
・複数の位置関係で校正するとき、測定装置を前述の様に動かす為、実際に測定するときと同じ姿勢で校正できない(姿勢差が生じる)場合がある。
・2次元座標にポイントを指示する方法では、大まかな位置合わせは可能であっても、位置や角度を高精度で合わせることは難しい。
・測定対象物が例えば凹部形状や孔部分を含み、3次元形状測定装置を正しい位置に配置しないと凹部の内側面が測定できない場合がある。
本発明は、上記課題を鑑みてなされたもので、装置の複雑化や高価格化を招くことなく、装置の姿勢差に係らず容易に且つ高精度に位置合わせすることが可能であるとともに、広いスペースを必要とせず位置合わせすることが可能な3次元形状測定システム、3次元形状測定装置、立体測定物、及び位置合わせ方法を提供することを目的とする。
上記目的は、下記の1乃至9のいずれか1項に記載の発明によって達成される。
1.立体的な測定対象物である立体測定物を非接触に3次元測定する3次元形状測定装置と前記立体測定物とを、所定の位置関係で測定する3次元形状測定システムにおいて、
前記3次元形状測定装置は、前記立体測定物に光を照射する照射部を備え、
前記立体測定物は、前記3次元形状測定装置と該立体測定物との位置合わせの基準となる指標部を備え、
前記指標部は、前記3次元形状測定装置と前記立体測定物とが所定の位置関係を満たすように配置された際に、前記照射部からの光が前記立体測定物に入射する位置に設けられていることを特徴とする3次元形状測定システム。
2.前記立体測定物は、形状が既知である立体基準物であって、
前記所定の位置関係は、前記立体基準物を測定することで前記3次元形状測定装置の校正を行うための相対位置関係であることを特徴とする前記1に記載の3次元形状測定システム。
3.前記照射部は、前記立体測定物に対して、光軸がそれぞれねじれの位置関係になるように配置された少なくとも3つのビーム光を照射し、
前記立体測定物は、少なくとも3つの前記指標部を備え、
前記指標部は、前記3次元形状測定装置と前記立体測定物とが所定の位置関係を満たすように配置された際に、前記少なくとも3つのビーム光が前記立体測定物に入射する位置それぞれに設けられていることを特徴とする前記1または2に記載の3次元形状測定システム。
4.前記少なくとも3つのビーム光は、それぞれ異なる位置から照射するように配置されていることを特徴とする前記3に記載の3次元形状測定システム。
5.前記少なくとも3つのビーム光は、いずれも同じ位置から照射するように構成されていることを特徴とする前記3に記載の3次元形状測定システム。
6.前記照射部は、前記立体測定物に発散光を照射する光源を備え、
前記立体測定物は、少なくとも3つの前記指標部を備え、
前記指標部は、前記3次元形状測定装置と前記立体測定物とが所定の位置関係を満たすように配置された際に、前記光源からの発散光の光束断面周縁の同一直線上にない少なくとも3つの点それぞれを通る光が前記立体測定物に入射する位置それぞれに設けられていることを特徴とする前記1または2に記載の3次元形状測定システム。
7.立体的な測定対象物である立体測定物を非接触に3次元測定する3次元形状測定装置において、
前記3次元形状測定装置は、前記立体測定物との位置合わせを行うための光を、該立体測定物に照射する照射部を備え、
前記照射部は、前記3次元形状測定装置と前記立体測定物とが所定の位置関係を満たすように配置された際に、該照射部からの光が前記立体測定物に配置された指標部に入射するように配置されていることを特徴とする3次元形状測定装置。
8.3次元形状測定装置の測定対象物である立体測定物において、
前記立体測定物は、前記3次元形状測定装置と該立体測定物との位置合わせの基準となる指標部を備え、
前記指標部は、前記3次元形状測定装置と前記立体測定物とが所定の位置関係を満たすように配置された際に、前記3次元形状測定装置から照射される所定の光が前記立体測定物に入射する位置に設けられていることを特徴とする立体測定物。
9.立体的な測定対象物である立体測定物を非接触に3次元測定する3次元形状測定装置と、前記立体測定物との位置合わせ方法であって、
前記3次元形状測定装置または前記立体測定物のいずれか一方から、それぞれの光軸が所定のねじれの関係にある、少なくとも3つのビーム光を照射し、
前記3次元形状測定装置または前記立体測定物の他方の表面上に少なくとも3つの指標部を配置し、
前記少なくとも3つのビーム光が、前記指標部にそれぞれ入射するように、前記3次元形状測定装置と前記立体測定物との相対位置を調整して位置合わせを行うことを特徴とする位置合わせ方法。
本発明によれば、3次元形状測定装置と立体測定物とが所定の位置関係を満たすように配置された際に、照射部からの光が立体測定物に入射する位置に指標部を配置する様にした。したがって、照射部からの光が指標部に入射する様に3次元形状測定装置と立体測定物との相対位置を合わせることにより、3次元形状測定装置と立体測定物の位置決めを行うことができる。これにより簡単な構成で容易に且つ高精度に位置合わせすることが可能となる。
また、或る特定の姿勢(例えば正対姿勢)のみでなく、実際に測定するときと同じ姿勢で位置合わせすることができる。したがって、姿勢により発生する装置各部材の撓みや歪みによる測定誤差を加味した校正を行うことができる。
また、広いスペース(設置スペース或いは移動スペース)を必要とせず位置合わせすることができる。
以下図面に基づいて、本発明に係る、3次元形状測定システム。3次元形状測定装置、及び立体測定物の実施の形態を説明する。尚、本発明を図示の実施の形態に基づいて説明するが、本発明は該実施の形態に限られない。
〔実施形態1〕
最初に、実施形態1による3次元形状測定システム1について図1を用いて説明する。図1は、本発明に係る3次元形状測定システムの実施形態1による概略構成を示す模式図である。
3次元形状測定システム1は、図1に示す様に、3次元形状測定装置10、及び校正チャート20等を備えている。
3次元形状測定装置10(以下、「測定装置10」とも表記する)は、測定対象物を接触することなく3次元測定する所謂非接触3次元測定装置である。
測定装置10は、所定の支持台例えばスタンド50に固定されている。スタンド50は、測定装置10を支持するフレーム体501、及びフレーム体501を矢印Q方向並びに矢印Y方向にそれぞれ回動並びに移動可能に支持するスタンド本体502等を備え、測定装置10の矢印Y方向の位置や矢印Q方向の向きを調整する。
校正チャート20は、本発明における立体基準物に該当し、測定装置10の校正を行う為の寸法が既知の校正用測定対象物である。
校正チャート20は、所定の支持台例えばスタンド70に固定されている。スタンド70は、校正チャート20を矢印Q方向に回動可能に支持するフレーム体701、及びフレーム体701を矢印P方向並びに矢印Y方向にそれぞれ回動並びに移動可能に支持するスタンド本体702、及びスタンド70を矢印X方向に移動する車輪703等を備え、校正チャート20の矢印Y方向の位置や矢印P方向、矢印Q方向の向き、及び矢印X方向の位置すなわち測定装置10との距離等を調整する。
測定装置10の校正を行う際には、測定装置10、校正チャート20がそれぞれ固定されたスタンド50、スタンド70を操作することにより、測定装置10と校正チャート20の相対位置を調整することができる。
次に、測定装置10の構成を図2を用いて説明する。図2は、測定装置10の構成を示す外観斜視図である。
図2に示す様に、測定装置10の正面側には投光部101と受光部102とが設けられている。
投光部101は、投光窓101aと走査光学系101b等を有する。走査光学系101bは、レーザ光源からのレーザ光を光束断面がスリット状(直線状)となるレーザ光LS(以下、「レーザスリット光LS」と表記する)に変換し、ガルバノミラー等の走査手段を用いてレーザスリット光LSを所定の走査方向SCに走査させるように構成されている。図2においては、投光部101より照射されるレーザスリット光LSの光成分が水平方向に分布する状態、すなわちレーザスリット光LSのスリット方向が水平方向である状態を示しており、走査光学系101bによる走査方向SCは垂直方向、すなわちスリット方向に直交する方向にレーザスリット光LSを走査させるように構成されている。
受光部102は、受光窓102aと受光光学系102b等を有し、投光部101から照射されるレーザスリット光LSが測定対象物で反射する反射光を、受光窓102aを介して受光光学系102bで受光するように構成される。受光光学系102bには受光素子として例えばCCD撮像素子が配置され、投光部101における走査光学系101bと同期して受光光学系102bが制御されることにより、レーザスリット光LSの走査位置に対応した測定データが得られる。
投光部101と受光部102とは互いに所定の基線長を隔てて配置され、基線長方向はレーザスリット光LSの走査方向SCに一致するように構成されている。このように構成されることにより、レーザスリット光LSの走査位置(照射位置)とCCD撮像素子で受光される反射光の位置とから、三角測量の原理によって測定対象物の表面形状に関する測定データが得られることになる。
また、測定装置10の正面側には、本発明における照射部に該当し、測定装置10と校正チャート20との位置合わせを行う為のビーム光L1,L2,L3をそれぞれ射出するレーザ光源LD1,LD2,LD3が設けられている。レーザ光源LD1,LD2,LD3は、その光軸がそれぞれねじれの位置になる様に配置され、校正チャート20にビーム光L1,L2,L3を照射する。尚、照射部としては、高輝度LEDや集光レンズを備えたランプ等の光源を用いても良い。また、レーザ光源LD1,LD2,LD3は、それぞれからのビーム光L1,L2,L3の照射方向を調整できるような構成にしても良い。
また、測定装置10の背面側には、図示しない外部のデータ処理装置とケーブル接続するためのインタフェース、測定装置10に対する各種設定を行うための操作パネル、測定結果等を表示するための表示部等が設けられている。
次に、校正チャート20の構成を図3を用いて説明する。図3(a)は、校正チャート20の正面図、図3(b)は、側面図である。
校正チャート20は、図3に示す様に、プレート201、台形体202、及び指標部M1,M2,M3等から構成され、測定装置10の校正を行う為の寸法が既知の校正用測定対象物である。
台形体202は、プレート201の一方の面に設けられ、角錐(ここでは4角錐)の頭が切り欠かれてなる所謂角錐台の形状をなすもの、すなわち、平面視が四角形である台形状の立体である。
指標部M1,M2,M3は、プレート201の一方の面に設けられ、測定装置10を校正する際の測定装置10と校正チャート20の位置合わせの基準となる指標である。指標部M1,M2,M3は、測定装置10と校正チャート20とが所定の位置関係を満たす様配置された際に、レーザ光源LD1,LD2,LD3それぞれからのビーム光L1,L2,L3が校正チャート20にそれぞれ入射する位置に配置されている。尚、校正チャート20における指標部M1,M2,M3の位置を決定する方法については後述する。
ここで、指標部M1の詳細を図4乃至図7を用いて説明する。図4(a)は、一例による指標部M1の正面図、図4(b)は、側断面図である。図5(a)、図5(b)乃至図7(a)、図7(b)は、それぞれ別例による指標部M1の正面図、及び側断面図である。尚、指標部M2,M3の構成は指標部M1と同様なのでその説明は省略する。
図4に示す指標部M1は、平面視が円形であるマークであり校正チャート20の所定の位置に接着されている。指標部M1の中心部M1aは高反射率(例えば、白色、蛍光色、光沢等)の表面状態に、また、その周辺部M1bは低反射率(例えば、黒色、シボ、非光沢等)の表面状態に処理されている。これにより、レーザ光源LD1からのビーム光L1が指標部M1の中心部M1aに入射したか否かを、入射位置の輝度変化により容易に確認できる。
図5に示す指標部M1は、その中心に凹部M1cが形成され、凹部M1cの周辺部M1bは高反射率の表面状態に処理されたマークが設けられている。これにより、図4に示した指標部M1の場合と同様に、レーザ光源LD1からのビーム光L1が指標部M1の中心部M1aに入射したか否かを、入射位置の輝度変化により容易に確認できる。
図6に示す指標部M1は、その中心に光センサM1sが設けられている。同様に、図示しない指標部M2、M3にも光センサM2s,M3sが設けられている。この様な構成の指標部M1、M2,M3において、光センサM1s,M2s,M3sそれぞれが同時にレーザ光源LD1,LD2,LD3それぞれからのビーム光L1,L2,L3を検知した場合、すなわち、ビーム光L1,L2,L3がそれぞれに対応する光センサM1s,M2s,M3sに同時に入射した場合、測定装置10と校正チャート20の相対位置が適正化されたことを知らせる表示等を行う様にしても良い。
図7に示す指標部M1は、その中心にビーム光L1の光軸に沿って孔部M1hが形成され、孔部M1hの終端には光センサM1sが設けられている。これによりビーム光L1の入射位置のみならず入射角度の良否も判定することができるので位置合わせの確度を高めることができる。
ここで、校正チャート20における指標部M1,M2,M3の位置を決定する方法について図8を用いて説明する。図8は、指標部M1,M2,M3の位置を決定する動作の流れを示すフローチャートである。尚、通常この動作は工場等の製造工程で行われ、指標部M1,M2,M3は所定の位置に配置された状態で出荷される。
最初に測定装置10と校正チャート20を校正を行う為の基準位置に正対させて配置する(ステップS1)。次に、レーザ光源LD1,LD2,LD3を駆動し、校正チャート20に向けてビーム光L1,L2,L3を射出する(ステップS2)。校正チャート20がビーム光L1,L2,L3によって照射されると、ビーム光L1,L2,L3それぞれが校正チャート20に入射する位置に指標部M1,M2,M3(例えば、マーク)を貼り付ける(ステップS3)。指標部M1,M2,M3の貼り付けが終了すると、レーザ光源LD1,LD2,LD3の駆動を停止し(ステップS4)、指標部M1,M2,M3の位置を決定動作を終了する。
尚、指標部M1,M2,M3は、校正時におけるレーザ光源LD1,LD2,LD3の位置、及びそれぞれからのビーム光L1,L2,L3の射出方向と校正チャート20との位置関係から設計上求まる校正チャート20上の位置に、刻印、プレス成型、塗装、印刷等により予め設けておくようにしても良い。
次に、測定装置10と校正チャート20の位置合わせ、及び校正動作の流れを、図9、図10、及び図1を用いて説明する。図9は、位置合わせ・校正動作の流れを示すフローチャートである。図10(a)は、測定装置10と校正チャート20の位置合わせ時の平面模式図、図10(b)は、側面模式図、図10(c)は、校正チャート20の正面図、図10(d)は、測定装置10と校正チャート20の位置合わせ時の斜視図である。
最初に、図1に示す様に、測定装置10をスタンド50に固定し、スタンド50を操作して実際に測定対象物を測定する時の位置や姿勢に配置する。同様に、校正チャート20をスタンド70に固定し、スタンド70を操作して校正を行う時の基準位置及び姿勢に概ね配置する(ステップS1)。次に、レーザ光源LD1,LD2,LD3を駆動し、校正チャート20に向けてビーム光L1,L2,L3を射出する(ステップS2)。校正チャート20がビーム光L1,L2,L3によって照射されると、スタンド70を操作して、ビーム光L1,L2,L3それぞれが校正チャート20の指標部M1,M2,M3に入射する様に、校正チャート20の位置や姿勢を調整する(ステップS3)。図10(a)乃至図10(d)に示す様に、校正チャート20の位置や姿勢を調整して、レーザ光源LD1,LD2,LD3からのビーム光L1,L2,L3がそれぞれに対応する指標部M1,M2,M3に入射すると(ステップS4;Yes)、レーザ光源LD1,LD2,LD3の駆動を停止し(ステップS5)、位置合わせ動作を終了する。
位置合わせ動作が終了すると、校正チャート20の3次元形状を測定する(ステップS6)。測定が終了し校正データの取得を完了すると(ステップS7;Yes)、取得した校正データを演算し(ステップS8)、演算結果を記録して(ステップS9)校正動作を終了する。
この様に、本発明の実施形態1に係る3次元形状測定システム1においては、測定装置10と校正チャート20とが所定の位置関係を満たすように配置された際に、測定装置10に設けられたレーザ光源LD1,LD2,LD3それぞれからのビーム光L1,L2,L3が校正チャート20に入射する位置それぞれに位置合わせの基準となる指標部M1,M2,M3を配置する様にした。したがって、レーザ光源LD1,LD2,LD3からのビーム光L1,L2,L3がそれぞれに対応する指標部M1,M2,M3に入射する様に測定装置10と校正チャート20との相対位置を合わせることにより、測定装置10と校正チャート20の位置決めを行うことができる。これにより簡単な構成で容易に且つ高精度に位置合わせすることが可能となる。
また、或る特定の姿勢(例えば正対姿勢)のみでなく、実際に測定するときと同じ姿勢で位置合わせすることができる。したがって、姿勢により発生する装置各部材の撓みや歪みによる測定誤差を加味した校正を行うことができる。
また、ねじれの位置にある少なくとも3本のビーム光L1,L2,L3がそれぞれに対応する指標部M1,M2,M3に入射する様に位置合わせを行うので、位置合わせの確度を高めることができる。
〔実施形態2〕
次に、実施形態2による3次元形状測定システム1について説明する。その要部構成は、前述の実施形態1と略同様なので詳細な説明は省略し、構成の異なる照射部について説明する。
最初に、実施形態2による3次元形状測定システム1の概略構成を図11を用いて説明する。図11(a)は、実施形態2による3次元形状測定システム1の平面模式図、図11(b)は、側面模式図、図10(c)は、校正チャート20の正面図、図10(d)は、実施形態2による3次元形状測定システム1の斜視図である。
図11(d)に示す様に、実施形態2による3次元形状測定システム1は、前述の実施形態1と同様に、測定装置10、校正チャート20等を備えている。
この様な構成の3次元形状測定システム1において、本発明における照射部に該当するレーザ光源LD1,LD2,LD3は、図11(a)、図11(b)に示す様に、測定装置10の正面側上部の一箇所に集めて設けられている。
レーザ光源LD1,LD2,LD3は、その光軸が互いに発散する様に配置されている。測定装置10と校正チャート20とが所定の位置関係を満たす様配置された際、図11(d)に示す様に、レーザ光源LD1,LD2,LD3それぞれからのビーム光L1,L2,L3は、校正チャート20に設けられた指標部M1,M2,M3それぞれ入射する。
この様に、レーザ光源LD1,LD2,LD3を一箇所に集めることにより、測定装置10の構成を簡素化することができる。
尚、1箇所から3本のビーム光を照射する方法としては、1つのレーザ光源の直前にプリズムなどの光学部材を設置し、ビーム光を3つに分岐して照射するようにしてもよい。あるいは、ビーム光を反射するミラーを回転させて、3方向に時系列で照射するようにしてもよい。
〔実施形態3〕
次に、実施形態3による3次元形状測定システム1について説明する。その要部構成は、前述の実施形態1と同様なので詳細な説明は省略し、構成の異なる照射部について説明する。
最初に、実施形態3による3次元形状測定システム1の概略構成を図12を用いて説明する。図12(a)は、実施形態3による3次元形状測定システム1の平面模式図、図12(b)は、側面模式図、図12(c)は、校正チャート20の正面図、図12(d)は、実施形態3による3次元形状測定システム1の斜視図である。
図12(d)に示す様に、実施形態3による3次元形状測定システム1は、前述の実施形態1と同様に、測定装置10、校正チャート20等を備えている。
この様な構成の3次元形状測定システム1において、本発明における照射部に該当する光源HLは、図12(a)、図12(b)に示す様に、測定装置10の正面側上部に設けられている。
光源HLは、図12(d)に示す様に、その光束断面Sが多角形状(ここでは三角形状)をなす発散光LFを射出する。光源HLは、例えばハロゲンランプ等の電球と、集光レンズ、及びマスクからなる。マスクは、発散光LFの断面形状を決定する透過窓である。測定装置10と校正チャート20とが所定の位置関係を満たす様配置された際、図12(d)に示す様に、光源HLからの発散光LFの断面の頂点を通る光線LF1,LF2,LF3は、校正チャート20に設けられた指標部M1,M2,M3それぞれ入射する。
これにより、位置合わせする際、指標部M1,M2,M3を合わせる対象が平面図形(ここでは3角形)となることから、位置を合わせるのに必要な移動量や方向を掴み易くなり、容易に位置合わせをできる。
〔実施形態4〕
次に、実施形態4による位置合わせ方法について説明する。
図13に、建造物(構造物)30の中央部に凹み部のある比較的大きな測定対象物301を、測定装置10で測定する様子を示す。測定対象物30が大きいため、測定装置10を固定して測定対象物301を所望の位置に移動させることが困難である。
ここで、図13に示す様に、凹部は内面が四角錐形状をしており、凹部の正面から測定しない場合、内面が凹部のエッジの影になり形状測定ができなくなる。そこで、測定対象物301の凹部の周囲に、凹部を囲むようにして3箇所の指標M1,M2,M3を貼り付けておき、前述の実施形態2で示した測定装置10から照射される3本のビーム光L1,L2,L3が、それぞれ3つの指標M1,M2,M3に入射するように測定装置10を配置することで、測定可能な位置に位置合わせすることができる。
以上、本発明を実施の形態を参照して説明してきたが、本発明は前述の実施の形態に限定して解釈されるべきでなく、適宜変更、改良が可能であることは勿論である。例えば、前述の実施の形態においては、照射部は測定装置に設け、指標部は校正チャートに設けたが、測定装置に指標部を設け、校正チャートに照射部を設ける様な構成にしても良い。
本発明に係る3次元形状測定システムの実施形態1による概略構成を示す模式図である。 実施形態1による3次元形状測定装置の構成を示す外観斜視図である。 校正チャートの構成を示す模式図である。 指標部の一例を示す模式図である。 指標部の別例を示す模式図である。 指標部の別例を示す模式図である。 指標部の別例を示す模式図である。 指標部の位置を決定する動作の流れを示すフローチャートである。 位置合わせ・校正動作の流れを示すフローチャートである。 実施形態1による3次元形状測定システムの位置合わせ動作を示す模式図である。 本発明に係る3次元形状測定システムの実施形態2による概略構成を示す模式図である。 本発明に係る3次元形状測定システムの実施形態3による概略構成を示す模式図である。 本発明に係る3次元形状測定システムの実施形態4による位置合わせ方法を示す模式図である。 従来の位置合わせ動作を示す模式図である。
符号の説明
1 3次元形状測定システム
10 3次元形状測定装置(測定装置)
101 投光部
101a 投光窓
101b 走査光学系
102 受光部
102a 受光窓
102b 受光光学系
20 校正チャート(立体基準物)
201 プレート
202 台形体
30 建造物(構造物)
301 測定対象物
50,70 スタンド
501,701 フレーム体
502,702 スタンド本体
703 車輪
HL 光源(ハロゲンランプ)
LS レーザスリット光
L1,L2,L3 レーザビーム光
LD1,LD2,LD3 レーザ光源
LF レーザ発散光
M1,M2,M3 指標部

Claims (9)

  1. 立体的な測定対象物である立体測定物を非接触に3次元測定する3次元形状測定装置と前記立体測定物とを、所定の位置関係で測定する3次元形状測定システムにおいて、
    前記3次元形状測定装置は、前記立体測定物に光を照射する照射部を備え、
    前記立体測定物は、前記3次元形状測定装置と該立体測定物との位置合わせの基準となる指標部を備え、
    前記指標部は、前記3次元形状測定装置と前記立体測定物とが所定の位置関係を満たすように配置された際に、前記照射部からの光が前記立体測定物に入射する位置に設けられていることを特徴とする3次元形状測定システム。
  2. 前記立体測定物は、形状が既知である立体基準物であって、
    前記所定の位置関係は、前記立体基準物を測定することで前記3次元形状測定装置の校正を行うための相対位置関係であることを特徴とする請求項1に記載の3次元形状測定システム。
  3. 前記照射部は、前記立体測定物に対して、光軸がそれぞれねじれの位置関係になるように配置された少なくとも3つのビーム光を照射し、
    前記立体測定物は、少なくとも3つの前記指標部を備え、
    前記指標部は、前記3次元形状測定装置と前記立体測定物とが所定の位置関係を満たすように配置された際に、前記少なくとも3つのビーム光が前記立体測定物に入射する位置それぞれに設けられていることを特徴とする請求項1または2に記載の3次元形状測定システム。
  4. 前記少なくとも3つのビーム光は、それぞれ異なる位置から照射するように配置されていることを特徴とする請求項3に記載の3次元形状測定システム。
  5. 前記少なくとも3つのビーム光は、いずれも同じ位置から照射するように構成されていることを特徴とする請求項3に記載の3次元形状測定システム。
  6. 前記照射部は、前記立体測定物に発散光を照射する光源を備え、
    前記立体測定物は、少なくとも3つの前記指標部を備え、
    前記指標部は、前記3次元形状測定装置と前記立体測定物とが所定の位置関係を満たすように配置された際に、前記光源からの発散光の光束断面周縁の同一直線上にない少なくとも3つの点それぞれを通る光が前記立体測定物に入射する位置それぞれに設けられていることを特徴とする請求項1または2に記載の3次元形状測定システム。
  7. 立体的な測定対象物である立体測定物を非接触に3次元測定する3次元形状測定装置において、
    前記3次元形状測定装置は、前記立体測定物との位置合わせを行うための光を、該立体測定物に照射する照射部を備え、
    前記照射部は、前記3次元形状測定装置と前記立体測定物とが所定の位置関係を満たすように配置された際に、該照射部からの光が前記立体測定物に配置された指標部に入射するように配置されていることを特徴とする3次元形状測定装置。
  8. 3次元形状測定装置の測定対象物である立体測定物において、
    前記立体測定物は、前記3次元形状測定装置と該立体測定物との位置合わせの基準となる指標部を備え、
    前記指標部は、前記3次元形状測定装置と前記立体測定物とが所定の位置関係を満たすように配置された際に、前記3次元形状測定装置から照射される所定の光が前記立体測定物に入射する位置に設けられていることを特徴とする立体測定物。
  9. 立体的な測定対象物である立体測定物を非接触に3次元測定する3次元形状測定装置と、前記立体測定物との位置合わせ方法であって、
    前記3次元形状測定装置または前記立体測定物のいずれか一方から、それぞれの光軸が所定のねじれの関係にある、少なくとも3つのビーム光を照射し、
    前記3次元形状測定装置または前記立体測定物の他方の表面上に少なくとも3つの指標部を配置し、
    前記少なくとも3つのビーム光が、前記指標部にそれぞれ入射するように、前記3次元形状測定装置と前記立体測定物との相対位置を調整して位置合わせを行うことを特徴とする位置合わせ方法。
JP2006323416A 2006-11-30 2006-11-30 3次元形状測定システム、3次元形状測定装置、立体測定物、及び位置合わせ方法 Pending JP2008139071A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006323416A JP2008139071A (ja) 2006-11-30 2006-11-30 3次元形状測定システム、3次元形状測定装置、立体測定物、及び位置合わせ方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006323416A JP2008139071A (ja) 2006-11-30 2006-11-30 3次元形状測定システム、3次元形状測定装置、立体測定物、及び位置合わせ方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2008139071A true JP2008139071A (ja) 2008-06-19

Family

ID=39600709

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006323416A Pending JP2008139071A (ja) 2006-11-30 2006-11-30 3次元形状測定システム、3次元形状測定装置、立体測定物、及び位置合わせ方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2008139071A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR102129103B1 (ko) 적어도 3개의 이산 평면에 따른 머신 비젼 카메라의 보정을 위한 시스템 및 방법
EP3617644A1 (en) Three-dimensional measuring system and corresponding operating method
JP4791118B2 (ja) 画像測定機のオフセット算出方法
US5999265A (en) System for measuring gap and mismatch between opposing parts
KR102469816B1 (ko) 3차원 재구성 시스템 및 3차원 재구성 방법
TWI623724B (zh) Shape measuring device, structure manufacturing system, stage system, shape measuring method, structure manufacturing method, shape measuring program, and computer readable recording medium
JP5515432B2 (ja) 三次元形状計測装置
JP5623009B2 (ja) 校正用治具、形状測定装置、及びオフセット算出方法
EP2138803B1 (en) Jig for measuring an object shape and method for measuring a three-dimensional shape
JP2013527450A (ja) 車両ホイールアライメントを測定するためのシステムおよび関連する方法
JP4743771B2 (ja) 断面データ取得方法、システム、及び断面検査方法
JP5951793B2 (ja) 撮像素子位置検出装置
KR20090062027A (ko) 3차원자세측정장치 및 이를 이용한 3차원자세측정방법
JP2011226810A (ja) 車載レーダ装置の取り付け角度調整のための支援装置及び車載レーダ装置の取り付け角度調整方法
US20230194247A1 (en) Shape measuring apparatus and shape measuring method
US20120056999A1 (en) Image measuring device and image measuring method
JP5059700B2 (ja) 被測定物形状測定治具及び三次元形状測定方法
JP5649926B2 (ja) 表面形状測定装置及び表面形状測定方法
US20130162816A1 (en) Device for measuring the shape of a mirror or of a specular surface
TWI795829B (zh) 透過被佈置為相對於世界座標系靜止的光密度測量相機對夾持在定位設備內且具有物體座標系的光源進行光度繪製的方法及其用途
JP2008139071A (ja) 3次元形状測定システム、3次元形状測定装置、立体測定物、及び位置合わせ方法
JP2008122228A (ja) 位置合わせシステム及び位置合わせ方法
JP2012013593A (ja) 3次元形状測定機の校正方法及び3次元形状測定機
JP5786999B2 (ja) 三次元形状計測装置、三次元形状計測装置のキャリブレーション方法
JP4494189B2 (ja) 非接触画像測定機の精度測定方法及び校正方法