JP2008138968A - 熱交換器の製造方法及び熱交換器 - Google Patents

熱交換器の製造方法及び熱交換器 Download PDF

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Abstract

【課題】複数の伝熱部材を中空部材に容易かつ確実に取り付けることが可能な熱交換器の製造方法及び熱交換器を提供する。
【解決手段】中空部2aを有する中空部材2と、中空部材2の外面に互いに隙間3aを有して立設された複数の伝熱部材3と、を備え、中空部2aを通流する第1流体Fと隙間3aを通流する第2流体Sとの間で熱交換を行う熱交換器1の製造方法であって、互いに隙間を有して配置された複数の伝熱部材3同士の隙間3aに間隔保持剤42を充填する間隔保持剤充填工程S4と、間隔保持剤42によって間隔を保持された複数の伝熱部材3を中空部材2の外面に固定する伝熱部材固定工程S6と、伝熱部材3,3同士の間から間隔保持剤42を溶融して除去する間隔保持剤除去工程S7と、を含むことを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、熱交換器の製造方法及びこの方法によって製造した熱交換器に関する。
従来、熱交換器の製造方法としては、例えば、多数の波状のフィンと平板状のプレートとを交互に積層する際に、フィンとプレートとの間にシート状またはペースト状のNiろう等を挿入し、炉中で加熱してろうを溶かして互いを接合する方法がある(例えば特許文献1参照)。かかる製造方法では、ろうの溶融や部材の熱変形によってフィンとプレートとの間隔が変化するので、隙間が開かないように、フィンとプレートとを加圧して拘束する必要があった。
また、特許文献2には、熱交換を補助する伝熱部材として炭素繊維を用いた熱交換器が記載されている。
特開2004−17061号公報 特開2005−337547号公報
近年、炭素繊維強化樹脂材料を薄板状に形成して熱交換器の伝熱部材として利用する研究が進められている。
しかしながら、多数の伝熱部材を所定の間隔で対象物に立設するには、対象物の外面形状に合わせて伝熱部材を個別に加工し、また、個別に位置合わせをしなければならず、多くの手間と時間を要していた。
このとき、特別な治具を用いて伝熱部材をまとめて取り扱うこともあるが、結局伝熱部材の加工は個別に行わなければならず、治具に伝熱部材をセットするときに同じように多くの手間と時間を要していた。
また、伝熱部材を一つずつ取り付ける場合には、伝熱部材が変形し易いため、十分な拘束力を加えることができず、伝熱部材と対象物とが十分に固定されない場合があった。
本発明は、かかる問題を解決するために創案されたものであり、複数の伝熱部材を中空部材に容易かつ確実に取り付けることが可能な熱交換器の製造方法及び熱交換器を提供することを課題とする。
本発明に係る熱交換器の製造方法は、中空部を有する中空部材と、前記中空部材の少なくとも一部の外面に互いに隙間を有して立設された複数の伝熱部材と、を備え、前記中空部を通流する第1流体と前記隙間を通流する第2流体との間で熱交換を行う熱交換器の製造方法であって、互いに隙間を有して配置された複数の前記伝熱部材の当該隙間に間隔保持剤を充填する間隔保持剤充填工程と、前記間隔保持剤によって間隔を保持された複数の前記伝熱部材を前記中空部材の少なくとも一部の外面に固定する伝熱部材固定工程と、前記伝熱部材同士の間から前記間隔保持剤を溶融して除去する間隔保持剤除去工程と、を含むことを特徴とする。
かかる方法によれば、伝熱部材同士の隙間に間隔保持剤を充填することで、複数の伝熱部材と間隔保持剤とが一つの塊になる。そのため、複数の伝熱部材を一体的に取り扱うことができる。また、一塊になった複数の伝熱部材を間隔保持剤と共に中空部材の少なくとも一部の外面に固定した後に間隔保持剤を溶融することで、伝熱部材同士の隙間が容易に形成されると同時に、複数の伝熱部材が中空部材の外面に一度に立設されることとなる。これにより、伝熱部材の固定作業が容易になり、熱交換器の生産性が向上する。
なお、「中空部材の少なくとも一部」とは、中空部材のみならず、完成後に中空部材の一部を構成する部材も含むものである。
また、かかる方法によれば、伝熱部材同士の隙間が間隔保持剤で充填された状態で、中空部材の外面に伝熱部材が取り付けられるので、伝熱部材が破損しにくい。そのため、例えば、伝熱部材が変形し易い形状又は材質である場合でも、伝熱部材を加圧して中空部材の外面にしっかりと固定することができる。
また、本発明に係る熱交換器の製造方法は、前記伝熱部材固定工程において、前記間隔保持剤の融点よりも耐熱温度の高い接合剤を用いて前記中空部材の少なくとも一部の外面に前記伝熱部材を固定し、前記間隔保持剤除去工程において、前記間隔保持剤を、前記間隔保持剤の融点以上であって前記接合剤の耐熱温度未満の温度にするのが好ましい。
かかる方法によれば、間隔保持剤を、間隔保持剤の融点以上であって接合剤の耐熱温度未満の温度にすることによって、中空部材と伝熱部材との固定状態を維持しながら、間隔保持剤を溶融して除去することができる。これにより、隣り合う伝熱部材同士の隙間を一度に容易に形成することができる。
なお、接合剤の耐熱温度とは、接合性能を維持している温度をいう。
また、本発明に係る熱交換器の製造方法は、前記間隔保持剤充填工程の後であって前記伝熱部材固定工程の前に、前記間隔保持剤によって間隔を保持された複数の前記伝熱部材を前記間隔保持剤と共に切削する伝熱部材切削工程を含むのが好ましい。
かかる方法によれば、複数の伝熱部材を一つの塊になった状態で切削することができるので、切削加工が容易になる。例えば、中空部材の外面の形状が曲面等の複雑な形状である場合でも、複数の伝熱部材について一度に形状出しができ、加工時間が短縮できるとともに、加工精度及び取付精度が向上する。
なお、「切削」には、切断(切り出し)によって当接面の形状出しを行う場合の他に、「削り出し」によって当接面の形状出しを行う場合を含む。
また、本発明に係る熱交換器の製造方法は、前記間隔保持剤充填工程の前に、前記伝熱部材とスペーサとを交互に積層する伝熱部材積層工程と、隣り合う前記伝熱部材同士を仮固定する伝熱部材仮固定工程と、前記スペーサを取り除いて隣り合う前記伝熱部材同士の間に隙間を形成する隙間形成工程と、を有するのが好ましい。
かかる方法によれば、伝熱部材とスペーサとを交互に積層するという簡易な方法で、伝熱部材の位置決め等の煩雑な作業を行うことなく、複数の伝熱部材を適切な間隔に配置することができる。これにより、作業時間の短縮、ひいては生産性の向上を図ることができる。
また、本発明の伝熱部材は、炭素繊維強化樹脂材料製の薄板状部材であるのが好ましい。
かかる方法によれば、伝熱部材同士の隙間が間隔保持剤で充填されているので、伝熱部材が炭素繊維強化樹脂材料製の薄板状部材である場合でも、これらを変形・破損させることなく、伝熱部材を加圧して中空部材の外面にしっかりと固定することができる。
また、伝熱部材を炭素繊維強化樹脂材料で構成した場合は、炭素繊維の端部が中空部材の外面に接触するように配向するのが好ましい。
かかる方法によれば、炭素繊維の端部が中空部材の外面に接触するように配向されているので、中空部材から炭素繊維の繊維方向に効率よく熱伝導させることができる。そのため、熱交換特性に優れた熱交換器を製造することができる。
また、本発明に係る熱交換器は、前記した熱交換器の製造方法によって製造されていることを特徴とする。
かかる熱交換器によれば、伝熱部材が中空部材に確実に取り付けられているとともに、伝熱部材が等間隔に正確に配置されるので、熱交換特性に優れる。
本発明によれば、複数の伝熱部材を容易かつ確実に取り付けることが可能な熱交換器の製造方法及び熱交換器を提供することができる。
本発明の第1実施形態について図面を参照して詳細に説明する。説明において、同一の要素には同一の番号を付し、重複する説明は省略する。
はじめに、第1実施形態に係る熱交換器の製造方法によって製造される熱交換器1の構造について説明する。
図1は、第1実施形態に係る熱交換器を示す斜視図であり、(a)は全体斜視図、(b)は(a)のA部を拡大して示した斜視図である。なお、図1(b)においては、上流側タンクT1を仮想線(2点鎖線)で示している。
図1(a)に示すように、第1実施形態の熱交換器1は、第1流体Fと第2流体Sとの間で熱交換を行う装置であり、複数の中空部材2,2…と、この中空部材2,2…の間に配置された伝熱部材3,3…と、中空部材2,2の両端部にそれぞれ設置された上流側タンクT1及び下流側タンクT2と、を備えている。熱交換器1は、例えば自動車のラジエータなどに用いられる。また、第1流体Fとしては例えば冷却水が、第2流体Sとしては例えば空気が用いられる。
図1(b)に示すように、中空部材2は、第1流体Fを通流させるための部材(第1流体通流部材)であり、本実施形態では扁平な四角筒状を呈している。中空部材2は、第1流体Fが通流する中空部2aを有している。中空部材2は、例えば炭素繊維強化樹脂材料(以下、「CFRP(Carbon Fiber Reinforced Plastics)」という場合がある)を用いて形成されている。
伝熱部材3は、側面視長方形状を呈する薄板状の部材であり、中空部材2の外面に互いに間隔(隙間3a)を有して多数立設されている。伝熱部材3は、例えば厚さ0.4mmのCFRPを用いて形成されている。隣り合う伝熱部材3,3同士の隙間3aには、第2流体Sが通流するようになっている。なお、隣り合う伝熱部材3,3同士の間隔dは、例えば1mm程度である。
第1実施形態では、中空部材2の外面に多数の伝熱部材3,3…が立設され、その伝熱部材3,3…の上に他の中空部材2がさらに取り付けられ、これを繰り返すことにより複数の中空部材2,2…と複数の伝熱部材3,3…とが交互に積層されている。
伝熱部材3を構成するCFRPの炭素繊維(図示省略)は、その端部が中空部材2の外面に接触するように配向されている。つまり、CFRPは、繊維方向の熱伝導率が優れているので、炭素繊維の端部を中空部材に接触させることで、熱交換特性が向上する。
なお、CFRPの炭素繊維は、中空部材2の外面に直交する方向に配向されているのが好ましい。このようにすると、中空部材2(第1流体F)の熱を第2流体Sに効率よく伝達することができる。
図1(a)に示すように、上流側タンクT1は、一端側に開口部T1bを有する箱状の部材であり、例えばCFRPで形成されている。上流側タンクT1の開口部T1bの高さ寸法及び幅寸法は、積層された中空部材2,2…及び伝熱部材3,3…の高さ寸法及び幅寸法と等しく形成されている。上流側タンクT1の開口部T1bは、積層された中空部材2,2…の一方の端部が嵌入されることにより閉塞されている。開口部T1bと反対側の側壁T1cには、第1流体Fを上流側タンクT1内に流入させるための流入口T1aが設けられている。これにより、上流側タンクT1内に流入した第1流体Fは、上流側タンクT1内で拡散して各中空部材2の中空部2aに流入することとなる。
下流側タンクT2は、他端側に開口部T2bを有する箱状の部材であり、例えばCFRPで形成されている。下流側タンクT2の開口部T2bの高さ寸法及び幅寸法は、積層された中空部材2,2…及び伝熱部材3,3…の高さ寸法及び幅寸法と等しく形成されている。下流側タンクT2の開口部T2bは、積層された中空部材2,2…の他方の端部が嵌入されることにより閉塞されている。開口部T2bと反対側の側壁T2cには、下流側タンクT2内から第1流体Fを排出するための排出口T2aが設けられている。これにより、各中空部材2,2…を通って下流側タンクT2内に流入した第1流体Fは、下流側タンクT2内で合流して排出口T2aから排出されることとなる。
このような熱交換器1によれば、上流側タンクT1に流入した第1流体Fが中空部材2,2…を通って下流側タンクT2から排出されるまでに、第1流体Fの熱が、中空部材2、伝熱部材3、第2流体Sの順番に伝達されて冷やされることとなる。
また、CFRPは、軽量であるとともに熱伝導率が高いので、軽量かつ熱交換特性に優れた熱交換器とすることができる。
つづいて、第1実施形態に係る熱交換器の製造方法について図2乃至図10を参照して説明する。
図2は、第1実施形態に係る熱交換器の製造方法の手順を示すフロー図である。図3は、伝熱部材積層工程を説明するための模式図である。図4は、伝熱部材仮固定工程を説明するための模式図である。図5は、隙間形成工程を説明するための模式図である。図6は、間隔保持剤充填工程を説明するための模式図である。図7は、伝熱部材切削工程を説明するための模式図である。図8は、伝熱部材固定工程を説明するための模式図である。図9は、間隔保持剤除去工程を説明するための模式図である。図10は、タンク取付工程を説明するための模式図である。
図2に示すように、第1実施形態に係る熱交換器の製造方法は、伝熱部材積層工程S1と、伝熱部材仮固定工程S2と、隙間形成工程S3と、間隔保持剤充填工程S4と、伝熱部材切削工程S5と、伝熱部材固定工程S6、間隔保持剤除去工程S7と、タンク取付工程S8と、を含んでいる。以下、各工程について詳細に説明する。
[伝熱部材積層工程S1]
はじめに、図3(a)に示すように、伝熱部材3の原材料となるCFRP製の長尺の板状部材31と、スペーサ32と、をそれぞれ複数枚用意する。このとき、板状部材31は、その長さ寸法L1がスペーサ32の長さ寸法L2よりも大きいものを用意する。また、スペーサ32は、その厚さ寸法tが、製造すべき熱交換器1の隣り合う伝熱部材3,3同士の隙間3aの間隔d(図1(b)参照)に等しいものを用意する。また、伝熱部材3は、CFRPの炭素繊維が少なくとも長手方向に沿って配置されているものを用いる。そして、板状部材31の両端部31a,31bをスペーサ32の両端部32a,32bよりも突出させながら、板状部材31とスペーサ32とを交互に積層する。
これにより、図3(b)に示すように、板状部材31とスペーサ32との積層体30Aが形成される。このとき、板状部材31とスペーサ32とは積層するだけで、接着はしない。なお、板状部材31は、図1(a)に示す熱交換器1の1つの中空部材2の外面に立設する伝熱部材3,3…の枚数に等しい枚数(例えば200枚)だけ積層する。
[伝熱部材仮固定工程S2]
つぎに、図4に示すように、積層体30Aの板状部材31,31…の隣り合う端部31a,31a同士を仮固定用接着剤33で仮固定する。仮固定用接着剤33としては、例えば、Henkel社製のエポキシ接着剤(EA9394/C−2)を用いることができる。
[隙間形成工程S3]
つぎに、図5に示すように、両端部を仮固定用接着剤33で固められた積層体30Aからスペーサ32,32…を取り除くことにより、隣り合う板状部材31,31同士の間に隙間34,34…を形成する。
すなわち、従来は、板状部材31,31…を所定の間隔で支える櫛状の特別な治具(図示省略)を用意し、その治具に板状部材31,31…を位置合わせしながら一枚ずつ取り付けるという煩雑な手法で、板状部材31,31…を所定の間隔に配置していたが、前記した方法によれば、板状部材31,31…とスペーサ32,32…とを交互に重ねるという簡易な方法で、板状部材31,31…を所定の間隔に配置することができる。これにより、位置合わせが不要となり、生産性が向上する。
[間隔保持剤充填工程S4]
つぎに、図6(a)に示すように、融解した間隔保持剤42を貯留した貯留槽41を用意する。間隔保持剤42は、熱可塑性接着剤やホットメルト接着剤等からなり、例えば、Electron Microscopy Sciences社製のCrystalbond590などを用いることができる。なお、Crystalbond590の融点は150℃程度である。
そして、この貯留槽41の中に、隙間34,34…を有して配置された板状部材31,31…を沈めると、この隙間34,34…の中に間隔保持剤42が流入する。
この状態のまま貯留槽41を冷却して間隔保持剤42が硬化した後に、貯留槽41から板状部材31,31…を取り出し、余分な間隔保持剤42を除去すると、図6(b)に示すように、隙間34,34…に間隔保持剤42が充填された板状部材31,31…が得られる。なお、間隔保持剤42を隙間34に充填する方法は、これに限定されるものではない。
[伝熱部材切削工程S5]
つぎに、図7に示すように、間隔保持剤42が充填された各板状部材31,31…を、図1(b)に示す伝熱部材3と同じ高さ寸法Hに切断する。これにより、板状部材31,31…から伝熱部材3,3…が切り出されることとなる。切り出された各伝熱部材3,3…は、間隔保持剤42によって結合されつつ所定の間隔に保持されているので、伝熱部材3,3…と間隔保持剤42,42…との積層体30Bとして一体的に取り扱うことができる。
また、板状部材31を構成するCFRPの炭素繊維は、板状部材31の長手方向に沿って配向されているので、切断面30Ba、30Bbに、炭素繊維の端部が露出することとなる。
[伝熱部材固定工程S6]
つぎに、図8(a)に示すように、積層体30Bの一方の切断面30Baに、接合剤50を塗布する。接合剤50は、例えばスクリーン印刷やロールコートなどによって塗布するのが好ましい。また、接合剤50は、間隔保持剤42の融点以上の温度でも接合力を有するものであればどのようなものでもよく、例えば、熱硬化性接着剤や熱可塑性接着剤などで構成されている。また、接合剤50は、熱伝導率の高いものを用いるのが好ましい。接合剤50として、例えば、間隔保持剤42よりも耐熱温度の高いCotronics社製のDuralco132等を用いるのが好ましい。なお、Duralco132の耐熱温度は260℃程度である。
そして、接合材50が塗布された切断面30Baを中空部材2の外面に当接させて加圧することにより、両者を強固に接着する。このとき、伝熱部材3,3…は、間隔保持剤42,42…によって結合されているので、加圧力によって折れたり倒れたりすることがない。そのため、伝熱部材3,3…と中空部材2とを確実かつ容易に接着することができる。なお、加圧力は、0.5MPa程度とするのが好ましい。
つぎに、図8(b)に示すように、積層体30Bの他方の切断面30Bbに、接合材50を塗布し、当該切断面30Bbに他の中空部材2を当接させて加圧することにより、両者を接着する。
この手順を所定回数だけ繰り返して、図8(c)に示すように、中空部材2,2…と積層体30B,30B…とを交互に積層することにより、中空部材2,2…と積層体30B,30B…との積層体10Aを作製する。
なお、積層体30Bの切断面30Ba,30Bbには、CFRPの炭素繊維の端部が露出している。また、積層体30Bの切断面30Ba,30Bbには、間隔保持剤42が付着していない。そのため、積層体30Bの切断面30Ba,30Bbを中空部材2の外面に当接させることにより、第1流体Fの熱を第2流体Sに効率よく伝達することができる。
[間隔保持剤除去工程S7]
つぎに、図9(a)に示すように、箱型の昇温炉60の中に積層体10Aを配置する。そして、昇温炉60を、間隔保持剤42の融点以上の温度であって、接合材50の耐熱温度よりも低い温度まで昇温させる。これにより、積層体10Aの間隔保持剤42,42…が融解し、伝熱部材3,3…の間から流出する。
図9(b)に示すように、間隔保持剤42,42…が伝熱部材3,3…の間から流出すると、中空部材2,2…の間には、伝熱部材3,3…だけが立設した状態で残存する。そして、隣り合う伝熱部材3,3…の間には、間隔保持剤42(ひいてはスペーサ32)の厚さ寸法tに等しい隙間3aが形成される。これにより、中空部材2と、この中空部材2の外面に所定の隙間を有して立設された伝熱部材3,3…とが交互に積層された熱交換器本体10Bが形成されることとなる。
なお、融解により除去しきれなかった間隔保持剤42は、例えばメタノールなどの溶剤を用いて溶解除去する。
[タンク取付工程S8]
つぎに、図10(a)に示すように、熱交換器本体10Bの上流側端部10Baを上流側タンクT1の開口部T1bに嵌入して接着するとともに、熱交換器本体10Bの下流側端部10Bbを下流側タンクT2の開口部T2bに嵌入して接着する。上流側タンクT1及び下流側タンクT2と熱交換器本体10Bとの間には、隙間が生じないようにシール部材(図示省略)を配置するのが好ましい。これにより、図10(b)に示すように、熱交換器1が完成する。
以上のような熱交換器1の製造方法によれば、以下のような作用効果を奏する。
すなわち、かかる方法によれば、伝熱部材3,3同士の隙間3aに間隔保持剤42を充填することで、複数の伝熱部材3,3…と間隔保持剤42,42…とが一つの塊になる。そのため、複数の伝熱部材3,3…を一体的に取り扱うことができる。
また、一塊になった複数の伝熱部材3,3…を間隔保持剤42,42…ごと中空部材2の外面に固定した後に間隔保持剤42,42…を溶融することで、伝熱部材3,3…同士の隙間3a,3a…が容易に形成されると同時に、複数の伝熱部材3,3…が中空部材2の外面に一度に立設されることとなる。これにより、伝熱部材3,3…の固定作業が容易になり、熱交換器1の生産性が向上する。
また、かかる方法によれば、伝熱部材3,3同士の隙間3aが間隔保持剤42で充填された状態で、中空部材2の外面に取り付けられるので、伝熱部材3,3…が破損しにくい。そのため、伝熱部材3が変形し易い薄板形状である場合でも、伝熱部材3を適度に加圧して中空部材2の外面にしっかりと固定することができる。
また、伝熱部材3と中空部材2とを接合する接合材50は、間隔保持剤42の融点よりも耐熱温度の高いものを用いているので、間隔保持剤42の温度を、間隔保持剤42の融点以上であって接合材50の耐熱温度未満の温度にすることによって、中空部材2と伝熱部材3との固定状態を維持しながら、間隔保持剤42を溶融して除去することができる。これにより、隣り合う伝熱部材3,3同士の隙間3aを一度に容易に形成することができる。
また、複数の伝熱部材3,3…を一つの塊になった状態で切削することができるので、複数の伝熱部材3,3…について一度に形状出しができ、加工時間が短縮できるとともに、加工精度及び取付精度が向上する。
また、伝熱部材3の原材料となる板状部材31とスペーサ32とを交互に積層するという簡易な方法で、伝熱部材3の位置決め等の煩雑な作業を行うことなく、複数の伝熱部材3,3…を適切な間隔に配置することができる。これにより、作業時間の短縮、ひいては生産性の向上を図ることができる。
また、伝熱部材3をCFRP製の薄板状部材で構成した場合でも、これらを変形・破損させることなく、中空部材2の外面にしっかりと固定することができる。
また、伝熱部材3を構成するCFRPの炭素繊維が中空部材2の外面に直交する方向に配向されるとともに、炭素繊維の端部が中空部材2の外面に接触するように配向されているので、第1流体Fの熱を炭素繊維の繊維方向に効率よく熱伝導させることができる。そのため、熱交換特性に優れた熱交換器1を製造することができる。
つづいて、本発明の第2実施形態について図11を参照して詳細に説明する。
図11は、第2実施形態に係る熱交換器の製造方法を模式的に示した斜視図であり、(a)は伝熱部材切削工程を、(b)は伝熱部材固定工程を、それぞれ示している。
第2実施形態に係る熱交換器の製造方法は、中空部材20が断面視楕円形状である点、及び、伝熱部材3の切断面が曲面である点が第1実施形態と異なっている。
すなわち、第2実施形態の伝熱部材切削工程では、図11(a)に示すように、伝熱部材3,3…と間隔保持剤42,42…との積層体30Cの切断面30Caが、中空部材20の外面の形状に対応した曲面となるように切削している。
そして、第2実施形態の伝熱部材固定工程では、図11(b)に示すように、曲面形状に形成した積層体30Cの切断面30Caを、中空部材20の外面に当接させて接合している。
第2実施形態に係る熱交換器の製造方法によれば、伝熱部材3の原材料となる板状部材31,31…が、間隔保持剤42,42…によって一体化されているので、中空部材2の外面が3次元的な複雑な形状であっても、その形状に合わせて板状部材31,31…を一度にまとめて容易に加工することができる。また、連続的に切削加工できるので、一枚ずつ加工する場合に比べて、施工精度が向上し、ひいては取付精度が向上する。
以上、本発明を実施するための最良の形態について図面を参照して詳細に説明したが、本発明はこれらに限定されるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲で適宜変更が可能である。
例えば、第1実施形態及び第2実施形態においては、伝熱部材切削工程S5を設けたが、伝熱部材3の長さによっては、伝熱部材切削工程S5を省略してもよい。すなわち、予め所定の長さに形成された複数の伝熱部材3、3…を所定の間隔に配置して、伝熱部材3,3同士の隙間3aに間隔保持剤42を充填すれば、伝熱部材切削工程S5を省略することができる。
また、第1実施形態においては、所定の間隔で配置した板状部材31,31…を、融解した間隔保持剤42の中に沈めることによって、板状部材31,31同士の隙間34に間隔保持剤42を充填することとしたが、間隔保持剤42を充填する方法はこれに限られるものではない。例えば、隙間34,34の一方の開口部を型枠を用いて閉塞し、他方の開口部から融解した間隔保持剤42を注入するようにしてもよい。
また、第1実施形態においては、中空部材2の外面に伝熱部材3と間隔保持剤42との積層体30Bを固定することとしたが、中空部材2の一部(例えば、中空部材2の上壁)を構成する部材に積層体30Bを固定した後に、中空部材2の残りの部材(例えば中空部材2の側壁及び下壁)を組み付けるようにしてもよい。
また、伝熱部材3と間隔保持剤42との積層体30B,30Cの切断面30Ba,30Caの形状は、平面や曲面に限定されるものではなく、中空部材2の外面の形状に応じて適宜切削すればよい。例えば、第2実施形態において、図11(b)における積層体30Cの上下面を中空部材20の外面に対応した形状に切削すれば、積層体30Cを介して断面視楕円形状の中空部材20を積層することができる。
また、第1実施形態及び第2実施形態においては、各部材をCFRPで構成したが、他の材料で構成してもよい。例えば、各部材を金属材料で構成した場合には、接合材50として、ろう付け用のろうを用いてもよい。
第1実施形態に係る熱交換器を示す斜視図であり、(a)は全体斜視図、(b)は(a)のA部を拡大して示した斜視図である。 第1実施形態に係る熱交換器の製造方法の手順を示すフロー図である。 伝熱部材積層工程を説明するための模式図である。 伝熱部材仮固定工程を説明するための模式図である。 隙間形成工程を説明するための模式図である。 間隔保持剤充填工程を説明するための模式図である。 伝熱部材切削工程を説明するための模式図である。 伝熱部材固定工程を説明するための模式図である。 間隔保持剤除去工程を説明するための模式図である。 タンク取付工程を説明するための模式図である。 第2実施形態に係る熱交換器の製造方法を模式的に示した斜視図であり、(a)は伝熱部材切削工程を、(b)は伝熱部材固定工程を、それぞれ示している。
符号の説明
1 熱交換器
2 中空部材
2a 中空部
3 伝熱部材
3a 隙間
S1 伝熱部材積層工程
S2 伝熱部材仮固定工程
S3 隙間形成工程
S4 間隔保持剤充填工程
S5 伝熱部材切削工程
S6 伝熱部材固定工程
S7 間隔保持剤除去工程
S8 タンク取付工程
T1 上流側タンク
T2 下流側タンク

Claims (7)

  1. 中空部を有する中空部材と、前記中空部材の少なくとも一部の外面に互いに隙間を有して立設された複数の伝熱部材と、を備え、前記中空部を通流する第1流体と前記隙間を通流する第2流体との間で熱交換を行う熱交換器の製造方法であって、
    互いに隙間を有して配置された複数の前記伝熱部材の当該隙間に間隔保持剤を充填する間隔保持剤充填工程と、
    前記間隔保持剤によって間隔を保持された複数の前記伝熱部材を前記中空部材の少なくとも一部の外面に固定する伝熱部材固定工程と、
    前記伝熱部材同士の間から前記間隔保持剤を溶融して除去する間隔保持剤除去工程と、
    を含むことを特徴とする熱交換器の製造方法。
  2. 前記伝熱部材固定工程において、前記間隔保持剤の融点よりも耐熱温度の高い接合剤を用いて前記中空部材の少なくとも一部の外面に前記伝熱部材を固定し、
    前記間隔保持剤除去工程において、前記間隔保持剤を、前記間隔保持剤の融点以上であって前記接合剤の耐熱温度未満の温度にすることを特徴とする請求項1に記載の熱交換器の製造方法。
  3. 前記間隔保持剤充填工程の後であって前記伝熱部材固定工程の前に、
    前記間隔保持剤によって間隔を保持された複数の前記伝熱部材を前記間隔保持剤と共に切削する伝熱部材切削工程を含むことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の熱交換器の製造方法。
  4. 前記間隔保持剤充填工程の前に、
    前記伝熱部材とスペーサとを交互に積層する伝熱部材積層工程と、
    隣り合う前記伝熱部材同士を仮固定する伝熱部材仮固定工程と、
    前記スペーサを取り除いて隣り合う前記伝熱部材同士の間に隙間を形成する隙間形成工程と、を有することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の熱交換器の製造方法。
  5. 前記伝熱部材は、炭素繊維強化樹脂材料製の薄板状部材であることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の熱交換器の製造方法。
  6. 前記伝熱部材は、炭素繊維の端部が中空部材の外面に接触するように配向されていることを特徴とする請求項5に記載の熱交換器の製造方法。
  7. 請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載の熱交換器の製造方法によって製造された熱交換器。
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