JP2006078028A - 熱交換器の製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 製造工程を簡易化して量産できるとともに、信頼性を格段と向上させることができる熱交換器の製造方法を提供することを目的とする。
【解決手段】 複数のチューブ2の両端と座板3a、3bとが接合されてなるコア4と、上記コア4に取り付けられるタンク部材5、6とを有する熱交換器1の製造方法において、第1の合成樹脂材料からなるチューブ2を、所定間隔を置いて配置させた少なくとも2本の芯材に巻き付ける巻き付け工程と、上記チューブ2を巻き付けた芯材に第2の合成樹脂材料を付着させた後、当該第2の合成樹脂材料を固化させる固化工程と、上記固化させた第2の合成樹脂材料を、上記芯材とともに当該芯材の長手方向に切断して上記チューブ2の開口面を露出させ、上記座板3a、3bを形成する切断工程と、上記座板3a、3bにタンク部材5、6を取り付けるタンク形成工程とを備えるようにした。
【選択図】 図1
【解決手段】 複数のチューブ2の両端と座板3a、3bとが接合されてなるコア4と、上記コア4に取り付けられるタンク部材5、6とを有する熱交換器1の製造方法において、第1の合成樹脂材料からなるチューブ2を、所定間隔を置いて配置させた少なくとも2本の芯材に巻き付ける巻き付け工程と、上記チューブ2を巻き付けた芯材に第2の合成樹脂材料を付着させた後、当該第2の合成樹脂材料を固化させる固化工程と、上記固化させた第2の合成樹脂材料を、上記芯材とともに当該芯材の長手方向に切断して上記チューブ2の開口面を露出させ、上記座板3a、3bを形成する切断工程と、上記座板3a、3bにタンク部材5、6を取り付けるタンク形成工程とを備えるようにした。
【選択図】 図1
Description
本発明は、熱交換器の製造方法に関し、詳細には、ラジエータ、インタークーラ、ヒーターコア、エバポレータ、コンデンサ等として使用される自動車用熱交換器の製造方法の改良に関する。
近年、地球環境汚染を軽減する観点から自動車の軽量化による省燃費ニーズが高まっている。その1つとして、自動車の冷却系においても、材料置換や形状の最適化によるラジエータ、インタークーラ、ヒーターコア、エバポレータ、コンデンサ等の熱交換器の小型化・軽量化が図られてきている。
そして、熱交換器を軽量化する目的で、全ての構成部品を樹脂化したオール樹脂熱交換器も多く検討されており、この場合、構成部品を樹脂化することによって形状の自由度が広がり、熱交換媒体である冷却水などを流通するチューブ断面積(つまり、流路の断面積)を確保することができれば、従来の熱交換器と同様な性能を保ちつつ、装置全体として小型化・軽量化を図ることができるメリットが大きいとされている。
例えば、特許文献1には、熱可塑性の高分子ポリマーからなる樹脂チューブと装置(熱交換器)との接続方法が開示されており、樹脂チューブ外面に接着剤を塗布し、チューブの樹脂材料より低い融点で座板を射出成形する技術が記載されている。
また、特許文献2には、樹脂チューブと座板との接合方法が開示されており、接着剤もしくは樹脂チューブを突き当て溶接することによって接合する技術が記載されている。
特表2000−511830号公報(第7頁〜第10頁、第3図および第4図など参照)
特開昭63−311084号公報(第20頁〜第23頁、第5図など参照)
しかしながら、かかる特許文献1および特許文献2においては以下のような問題があった。すなわち、かかる従来技術では熱交換性能上、数千本の樹脂チューブが必要となり、これら各樹脂チューブを座板に形成した微細穴に挿入することは非常に煩雑且つ困難な作業となるため、量産工法としては不適切であり、多大な工数とコストを必要とする問題があった。
また、各樹脂チューブと座板との接合強度の点においても、座板の微細穴の精度によっては接着剤漏れが生じるおそれがあるため、数千本の樹脂チューブの接着部接合強度を保証することは困難であった。特に、長期に亘る接着強度の信頼性を向上させることは至難であった。
そこで、本発明は、上述した課題に鑑みてなされたものであり、製造工程を簡易化して量産できるとともに、信頼性を格段と向上させることができる熱交換器の製造方法を提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明は、複数のチューブの両端と座板とが接合されてなるコアと、上記コアに取り付けられるタンク部材とを有する熱交換器の製造方法において、第1の合成樹脂材料からなるチューブを、所定間隔を置いて配置させた少なくとも2本の芯材に巻き付ける巻き付け工程と、上記チューブを巻き付けた芯材に第2の合成樹脂材料を付着させた後、当該第2の合成樹脂材料を固化させる固化工程と、上記固化させた第2の合成樹脂材料を、上記芯材とともに当該芯材の長手方向に切断して上記チューブの開口面を露出させ、上記座板を形成する切断工程と、上記座板にタンク部材を取り付けるタンク形成工程とを備えることを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の熱交換器の製造方法であって、上記巻き付け工程では、上記チューブを各上記芯材に巻き付けた後、上記チューブを各上記芯材のほぼ中間から少なくとも1つの屈曲部材で屈曲させ、各上記芯材同士を対向配置させることを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1または請求項2に記載の熱交換器の製造方法であって、上記固化工程では、上記チューブを巻き付けた芯材に第2の合成樹脂材料を付着させるための溝を形成した樹脂加工部材を設け、上記溝に上記チューブを巻き付けた芯材を挿入した後、上記溝に上記第2の合成樹脂材料を流し込んで当該第2の合成樹脂材料を固化させることを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の熱交換器の製造方法であって、上記固化工程では、上記チューブを巻き付けた芯材が上記溝に加圧挿入されることを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、請求項3または請求項4に記載の熱交換器の製造方法であって、上記溝が複数設けられたことを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、芯材間にチューブを巻き付けた後、これら芯材に第2の合成樹脂材料を付着させて固化させ、チューブの開口面が露出するように芯材とチューブとを切断して座板を形成するようにしたことにより、多数のチューブと座板との接合作業を格段と簡易にすることができるとともに、これら多数のチューブと座板との接合強度を確保することができ、信頼性を向上させることができる。
しかも、チューブは芯材に対して巻き付けるので、予めチューブを所定寸法で裁断しておく手間を省くことができる。
かくして、製造工程を簡易化して量産できるとともに、信頼性を格段と向上させることができる熱交換器の製造方法を実現することができる。
請求項2に記載の発明によれば、巻き付け工程において、チューブを各芯材に巻き付けた後、各芯材のほぼ中間から少なくとも1つの屈曲部材で屈曲させて、各芯材同士を対向配置させたことにより、チューブ両端の芯材に対して同時に樹脂加工を施すことが可能となる。従って、熱交換器の製造効率をさらに向上させることができる。
請求項3に記載の発明によれば、チューブを巻き付けた芯材に第2の合成樹脂材料を付着させるための溝を形成した樹脂加工部材を設け、この溝にチューブを巻き付けた芯材を挿入し、第2の合成樹脂材料を流し込んで固化させるようにしたので、決まった形状に容易に樹脂加工することができる。
請求項4に記載の発明によれば、チューブを巻き付けた芯材が溝に加圧挿入されるので、当該溝に対する芯材の位置決め、すなわち座板に対するチューブの位置決めの容易化を図ることができる。
請求項5に記載の発明によれば、樹脂加工部材には溝が複数設けられているので、チューブを巻き付けた複数の芯材に対して、同時に第2の合成樹脂材料を付着させることができ、熱交換器の製造効率をより一層向上させることができる。
以下、本発明を適用した具体的な実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
なお、以下の実施の形態では、本発明の熱交換器の製造方法を、自動車に搭載される冷却系に用いられる熱交換器に適用した場合について述べる。
〔第1の実施の形態〕
図1は本発明の第1の実施の形態を示し、本実施の形態における熱交換器の製造方法によって製造される熱交換器1の概略構成を示す分解斜視図である。
図1は本発明の第1の実施の形態を示し、本実施の形態における熱交換器の製造方法によって製造される熱交換器1の概略構成を示す分解斜視図である。
図1に示すように、熱交換器1は、多数のチューブ2(この場合、直径1〔mm〕以下の細管からなる)とこれらチューブ2における長手方向(重力方向)の上下両端に設けられる座板3a、3bとからなるコア4を有している。
この実施の形態の場合、コア4は複数のコア構成部41、42・・・4Xが積層されて構成されている。また、このコア4の前記重力方向の上下両側には、タンク部材としての上方ヘッダタンク5および下方ヘッダタンク6が設けられるとともに、コア4の積層方向両側には、板材7、8が設けられている。
さらに、これら各構成部品が組み立てられることによって形成される上方タンク部9および下方タンク部10には、それぞれ第1の熱交換媒体としての冷却水用の入口パイプ11、出口パイプ12が連通して設けられている。因みに、これら上方タンク部9および下方タンク部10の内部には、図示省略するタンク室が形成されている。
そして、この熱交換器1では、入口パイプ11から上方タンク部9内に流入した冷却水が、各チューブ2内を下方へと流通し、下方タンク部10内にて合流した後、出口パイプ12から排出される。このとき、各チューブ2内を冷却水が流通している際に、これらチューブ2の外側を流れる空気等の第2の熱交換媒体とチューブ2を介して熱交換するようになっている。
さて、この実施の形態の場合、この熱交換器1は、以下のような製造工程により製造されている。すなわち、この製造方法は、図2(a)に示すように、少なくとも2本の芯材13a、13b(この場合、厚さ2〔mm)程度)に対して、図2(b)に示すような第1の合成樹脂材料(例えば、ナイロンやPPS、PEEKなど)からなる中空管であるチューブ2を巻き付ける巻き付け工程の後、図3に示すように、固化工程において、チューブ2を巻き付けた芯材13a、13bのうちの一端側(図3では、芯材13b側)を、座板3a、3bを形成するための矩形状をなす溝14aが形成された樹脂加工部材14内に加圧挿入する。このとき、必ずしも加圧挿入する必要はないものの、加圧挿入することにより、当該溝14aに対する芯材13bの位置決め、すなわち座板3a、3bに対するチューブ2の位置決めの容易化を図ることができる。
そして、この溝14a内に第2の合成樹脂材料である熱硬化性樹脂材15を流し込み、加熱することによって図4に示すように、熱硬化性樹脂材15を硬化(固化)させる。同様の作業をチューブ2を巻き付けた芯材13a、13bのうちの他端側(この場合、芯材13a側)にも施し、図5に示すように、チューブ2を巻き付けた芯材13a、13bの両側に熱硬化性樹脂材15を固着させる。
次に、切断工程において、これら熱硬化性樹脂材15を図6に示す二点鎖線の位置、つまり、チューブ2の開口面が露出する位置にて、芯材13a、13bの長手方向に切断する。芯材13a、13bと共に熱硬化性樹脂材15を切断することで、切断面には、当該芯材13a、13bに巻き付けられた各チューブ2の切断開口面が現れる。これにより、図7に示すように、細管のチューブ2を多数積層してなる座板構成部41、42〜4Xが形成される。
そして、この後、タンク形成工程において、これら複数の座板構成部41、42〜4Xを積層して座板3a、3bを形成し、この座板3a、3bに対して上方ヘッダタンク5および下方ヘッダタンク6を取り付けることにより、熱交換器1が製造される。
以上、説明したように、この第1の実施の形態による熱交換器の製造方法によれば、芯材13a、13b間にチューブ2を巻き付けた後、これら芯材13a、13bに熱硬化性樹脂材15を付着させて固化させ、チューブ2の開口面が露出するように芯材13a、13bとチューブ2とを切断して座板3a、3bを形成するようにしたことにより、多数の細管のチューブ2と座板3a、3bとの接合作業を格段と簡易にすることができるとともに、これら多数のチューブ2と座板3a、3bとの接合強度を確保することができ、信頼性を向上させることができる。
しかも、チューブ2は、長尺状の1本からなるチューブ2を芯材13a、13bに対して巻き付けるので、予めチューブ2を所定寸法で裁断しておく手間を省くことができる。
また、チューブ2を巻き付けた芯材13a、13bに熱硬化性樹脂材15を付着させるための溝14aを形成した樹脂加工部材14を設け、この溝14a内にチューブ2を巻き付けた芯材13a、13bを挿入し、熱硬化性樹脂材15を流し込んで固化させるようにしたので、決まった形状に容易に樹脂加工することができる。
さらに、このとき、チューブ2を巻き付けた芯材13a、13bが溝14aに対して加圧挿入することにより、当該溝14aに対する芯材13a、13bの位置決め、すなわち座板3a、3bに対するチューブ2の位置決めの容易化を図ることができる。
かくして、製造工程を簡易化して量産できるとともに、信頼性を格段と向上させることができる熱交換器の製造方法を実現することができる。
〔第2の実施の形態〕
図1との対応部分に同一符号を付した図8は、本発明の第2の実施の形態における熱交換器の製造方法によって製造される熱交換器1の概略構成を示す分解斜視図であり、座板20a、20bを構成する座板構成部21・・・2Xが各々複数(この場合、2つ)の前記座板構成部41、42〜4Xから構成され、これら座板構成部21〜2Xによってコア22が形成されている点を除いて、上述した第1の実施の形態とほぼ同様な構成をしている。
図1との対応部分に同一符号を付した図8は、本発明の第2の実施の形態における熱交換器の製造方法によって製造される熱交換器1の概略構成を示す分解斜視図であり、座板20a、20bを構成する座板構成部21・・・2Xが各々複数(この場合、2つ)の前記座板構成部41、42〜4Xから構成され、これら座板構成部21〜2Xによってコア22が形成されている点を除いて、上述した第1の実施の形態とほぼ同様な構成をしている。
すなわち、本実施の形態では、熱交換器1は、以下の製造工程を経て製造されている。まず、上述した第1の実施の形態と同様に巻き付け工程を経た後、図9および図10に示すように、固化工程において、2つの溝23aが隣接して形成された樹脂加工部材23に対して、チューブ2を巻き付けた2組の芯材13a、13bを加圧挿入する(この場合も、前記第1の実施の形態と同様に、必ずしも加圧挿入する必要はない)。
そして、この状態において、図11に示すように、溝23a内に熱硬化性樹脂材15を流入し、加熱することにより熱硬化性樹脂材15を硬化(固化)させる。この固化工程を上述の第1の実施の形態と同様に芯材13a、13bの両側に施した後、切断工程において、図11中二点鎖線で示される位置、つまり、チューブ2の開口面が露出する位置にて、樹脂加工部材23を芯材13a、13bの長手方向に切断する。芯材13a、13b及び熱硬化性樹脂材15と共に樹脂加工部材23を切断することで、切断面には、当該芯材13a、13bに巻き付けられた各チューブ2の切断開口面が現れる。これにより、図12に示すように、多数の細管のチューブ2を複数積層してなる座板構成部21〜2Xが形成される。
そして、この後、タンク形成工程において、これら複数の座板構成部21〜2Xを積層して座板22を形成し、この座板22に対して上方ヘッダタンク5および下方ヘッダタンク6を取り付けることにより、熱交換器1が製造される。
以上、説明したように、この第2の実施の形態による熱交換器の製造方法によれば、上述した第1の実施の形態による熱交換器の製造方法と同様の効果を得るばかりでなく、樹脂加工部材23に座板を形成するための溝23aが複数設けられているので、チューブ2を巻き付けた複数組の芯材13a、13bに対して、同時に熱硬化性樹脂材15を付着させることができ、熱交換器1の製造効率をより一層向上させることができる。
つまり、複数の溝23aに対して、複数組のチューブ2を巻き付けた芯材13a、13bを同時に挿入することができるため、座板構成部21〜2Xの製造効率ひいてはコア22の製造効率を格段と向上させることができる。
〔第3の実施の形態〕
図2(a)との対応部分に同一符号を付した図13は、本発明の第3の実施の形態における熱交換器の製造方法によって製造される熱交換器1の要部を示し、上述した第1の実施の形態における巻き付け工程において、チューブ2を各芯材13a、13bに巻き付けた後、各芯材13a、13bのほぼ中間から少なくとも1つの屈曲部材であるローラー30によって略U字形状に屈曲させて、各芯材13a、13b同士を隣接して対向配置させた点を除いて、上述した第1の実施の形態における熱交換器の製造方法とほぼ同様に構成されている。
図2(a)との対応部分に同一符号を付した図13は、本発明の第3の実施の形態における熱交換器の製造方法によって製造される熱交換器1の要部を示し、上述した第1の実施の形態における巻き付け工程において、チューブ2を各芯材13a、13bに巻き付けた後、各芯材13a、13bのほぼ中間から少なくとも1つの屈曲部材であるローラー30によって略U字形状に屈曲させて、各芯材13a、13b同士を隣接して対向配置させた点を除いて、上述した第1の実施の形態における熱交換器の製造方法とほぼ同様に構成されている。
すなわち、本実施の形態の場合、図13に示すように、巻き付け工程において、チューブ2を各芯材13a、13bに巻き付けた後、チューブ2を各芯材13a、13bのほぼ中間からローラー30によって屈曲させて、各芯材13a、13b同士を隣接した配置にする。
従って、これら隣接する芯材13a、13bに対して、図14に示すように、固化工程において樹脂加工を同時に施し、熱硬化性樹脂材31を一度に付着させることができる。そして、これら熱硬化性樹脂材31を付着させた後、図14中二点鎖線で示される位置、つまり、チューブ2の開口面が露出する位置にて、熱硬化性樹脂材31を芯材13a、13bの長手方向に切断する。これにより、多数の細管のチューブ2を複数積層してなる座板構成部41、42〜4Xが形成される。
そして、この後、タンク形成工程において、これら複数の座板構成部41、42〜4Xを積層して座板3a、3bを形成し、この座板3a、3bに対して上方ヘッダタンク5および下方ヘッダタンク6を取り付けることにより、熱交換器1が製造される。
以上、説明したように、この第3の実施の形態による熱交換器の製造方法によれば、上述した第1の実施の形態による熱交換器の製造方法と同様の効果を得るばかりでなく、巻き付け工程において、チューブ2を各芯材13a、13bに巻き付けた後、これら各芯材13a、13bのほぼ中間からチューブ2をローラー30によって屈曲させて、各芯材13a、13b同士を隣接して対向配置させたことにより、チューブ2両端の芯材13a、13bに対して同時に樹脂加工を施して、熱硬化性樹脂材31を付着させることが可能となる。従って、熱交換器1の製造効率をさらに向上させることができる。
〔その他の実施の形態〕
以上、本発明を適用した具体的な実施の形態について上述した第1〜第3の実施の形態を例にとって説明したが、本発明は、上述の各実施の形態に制限されることなく種々の変更が可能である。
以上、本発明を適用した具体的な実施の形態について上述した第1〜第3の実施の形態を例にとって説明したが、本発明は、上述の各実施の形態に制限されることなく種々の変更が可能である。
例えば、図14との対応部分に同一符号を付した図15のように、チューブ2を巻き付けた芯材13a、13bを複数(例えば、2組)組ずつ第3の実施の形態と同様にローラー30を用いて、チューブ2のほぼ中間から屈曲させるようにしてもよい。この場合、チューブ2の両端側の芯材13a、13bに対して同時に樹脂加工を施すことができるばかりでなく、チューブ2を巻き付けた複数組の芯材13a、13bに対して、一体的に樹脂加工を施して熱硬化性樹脂材32を付着させることができるため、座板構成部の製造効率ひいてはコアの製造効率を格段と向上させることができる。従って、熱交換器の製造効率をさらに向上させることが可能となる。
1…熱交換器
2…チューブ
3a、3b、20a、20b…座板
4、22…コア
41、42、4X、21、2X…コア構成部
5…上方ヘッダタンク(タンク部材)
6…下方ヘッダタンク(タンク部材)
9…上方タンク部
10…下方タンク部
14、23…樹脂加工部材
14a、23…溝
15、31、32…熱硬化性樹脂材(第2の合成樹脂材料)
2…チューブ
3a、3b、20a、20b…座板
4、22…コア
41、42、4X、21、2X…コア構成部
5…上方ヘッダタンク(タンク部材)
6…下方ヘッダタンク(タンク部材)
9…上方タンク部
10…下方タンク部
14、23…樹脂加工部材
14a、23…溝
15、31、32…熱硬化性樹脂材(第2の合成樹脂材料)
Claims (5)
- 複数のチューブ(2)の両端と座板(3a、3b、20a、20b)とが接合されてなるコア(4、22)と、上記コア(4、22)に取り付けられるタンク部材(5、6)とを有する熱交換器(1)の製造方法において、
第1の合成樹脂材料からなるチューブ(2)を、所定間隔を置いて配置させた少なくとも2本の芯材(13a、13b)に巻き付ける巻き付け工程と、
上記チューブ(2)を巻き付けた芯材(13a、13b)に第2の合成樹脂材料(15、31、32)を付着させた後、当該第2の合成樹脂材料(15、31、32)を固化させる固化工程と、
上記固化させた第2の合成樹脂材料(15、31、32)を、上記芯材(13a、13b)とともに当該芯材(13a、13b)の長手方向に切断して上記チューブ(2)の開口面を露出させ、上記座板(3a、3b、20a、20b)を形成する切断工程と、
上記座板(3a、3b、20a、20b)に上記タンク部材(5、6)を取り付けるタンク形成工程とを備える
ことを特徴とする熱交換器の製造方法。 - 請求項1に記載の熱交換器(1)の製造方法であって、
上記巻き付け工程では、
上記チューブ(2)を各上記芯材(13a、13b)に巻き付けた後、
上記チューブ(2)を各上記芯材(13a、13b)のほぼ中間から少なくとも1つの屈曲部材(30)で屈曲させ、各上記芯材(13a、13b)同士を対向配置させる
ことを特徴とする熱交換器の製造方法。 - 請求項1または請求項2に記載の熱交換器(1)の製造方法であって、
上記固化工程では、上記チューブ(2)を巻き付けた芯材(13a、13b)に第2の合成樹脂材料(15、31、32)を付着させるための溝(14a、23a)を形成した樹脂加工部材(14、23)を設け、
上記溝(14、23a)に上記チューブ(2)を巻き付けた芯材(13a、13b)を挿入した後、
上記溝(14a、23a)に上記第2の合成樹脂材料(15、31、32)を流し込んで当該第2の合成樹脂材料(15、31、32)を固化させる
ことを特徴とする熱交換器の製造方法。 - 請求項3に記載の熱交換器(1)の製造方法であって、
上記固化工程では、
上記チューブ(2)を巻き付けた芯材(13a、13b)が上記溝(14a、23a)に加圧挿入される
ことを特徴とする熱交換器の製造方法。 - 請求項3または請求項4に記載の熱交換器(1)の製造方法であって、
上記溝(14a、23a)が複数設けられた
ことを特徴とする熱交換器の製造方法。
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Legal Events
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20070424 |
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Effective date: 20081202 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 |
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A072 | Dismissal of procedure |
Effective date: 20090421 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A072 |