JP2008137514A - 車載オーディオシステムおよび車載用マイク付きツイータスピーカユニット - Google Patents
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Abstract
【課題】マイクロホンを有する車載オーディオシステムを、マイクロホンを持たない車載オーディオシステムと同等の作業性により車両に設置することを可能ならしめること。
【解決手段】 車載オーディオシステム1は、車両の前部に配設され、マイクロホン22およびフロントスピーカ21を有するフロントスピーカユニット6,7と、車両の後部に配設されるリアスピーカ4,5と、少なくともフロントスピーカ21、マイクロホン22およびリアスピーカ4,5が接続され、マイクロホン22により収音された音をリアスピーカ4,5から出力させるヘッドユニットと、を有する。
【選択図】図1
【解決手段】 車載オーディオシステム1は、車両の前部に配設され、マイクロホン22およびフロントスピーカ21を有するフロントスピーカユニット6,7と、車両の後部に配設されるリアスピーカ4,5と、少なくともフロントスピーカ21、マイクロホン22およびリアスピーカ4,5が接続され、マイクロホン22により収音された音をリアスピーカ4,5から出力させるヘッドユニットと、を有する。
【選択図】図1
Description
本発明は、車載オーディオシステムおよび車載用マイク付きツイータスピーカユニットに関する。
車両内において、運転席や助手席の人は、基本的に前を向いて座っているため、雑談の声は車両の進行方向に向かって発せられる。そのため、後部座席にいる人には直接音は伝わらず、フロントガラスなどを介して伝わる間接音のみが聞こえる状況になる。その結果、後部座席の人にとって運転手や助手席の人の雑談は聞き取りづらいことが良くある。この状況は、特にミニバンサイズ以上の車両においてより顕著に現れる。そこで、運転席や助手席の前に収音用のマイクを設置し、後部座席に取り付けられるスピーカにて拡音していた。
特許文献1は、音声伝達方式を開示する。この音声伝達方式では、車室内の所定位置に設置されたマイクロホンによって集音された音声をスピーカから出力する。特に、このマイクロホンは、前部座席の搭乗者の音声を集音可能な位置に設置されるとともに、スピーカは、後部座席の搭乗者が出力音声を聴取可能な位置に設置されており、前部座席の搭乗者の音声が後部座席の搭乗者へ伝達される。
しかしながら、特許文献1を採用する車載オーディオシステムでは、前部座席の搭乗者の音声を後部座席の搭乗者へ伝達するために、マイクロホンを車内に配設し、さらにそのマイクロホンを車載オーディオシステムに接続しなければならない。
車載オーディオシステムは、一般的に、1組のフロントスピーカおよび1組のリアスピーカを有し、また、これらのスピーカが接続されるヘッドユニットを有する。そのため、この一般的な通常の車載オーディオシステムであっても、その車内への設置作業には多くの工数を必要とし、煩雑な作業を必要とする。
そして、特許文献1を採用する車載オーディオシステムでは、さらに上述したマイクロホンの設置のための作業の工数が増え、設置作業は、さらに煩雑なものになってしまう。また、マイクロホンは、前部座席の搭乗者の音声を収音可能にするために、たとえばダッシュボードの上などに配設する必要があり、目立ってしまう。マイクロホンは、車室内の意匠を損なう要因となってしまう虞がある。
本発明は、マイクロホンを有する車載オーディオシステムを、マイクロホンを持たない車載オーディオシステムと同等の作業性により車両に設置することを可能ならしめる車載オーディオシステムおよび車載用マイク付きツイータスピーカユニットを得ることを目的とする。
本発明に係る車載オーディオシステムは、車両の前部に配設され、マイクロホンおよびフロントスピーカを有するフロントスピーカユニットと、車両の後部に配設されるリアスピーカと、少なくともフロントスピーカ、マイクロホンおよびリアスピーカが接続され、マイクロホンにより収音された音をリアスピーカから出力させるヘッドユニットと、を有するものである。
本発明に係る車載オーディオシステムは、上述した発明の構成に加えて以下の特徴を有するものである。すなわち、フロントスピーカユニットは、車両のダッシュボード上に設置するための台座部材を有する。また、マイクロホンに接続される配線およびフロントスピーカに接続される配線は、外側被覆部材により被覆されて1本化された状態で台座部材から引き出されている。
本発明に係る車載オーディオシステムは、上述した発明の各構成に加えて以下の特徴を有するものである。すなわち、マイクロホンに接続される配線およびフロントスピーカに接続される配線は、その全長にわたって外側被覆部材により被覆されて1本化されている。
本発明に係る車載オーディオシステムは、上述した発明の各構成に加えて以下の特徴を有するものである。すなわち、フロントスピーカは、他のフロントスピーカに接続されて音を出力することができるツイータスピーカである。マイクロホンに接続される配線およびフロントスピーカに接続される配線は、別々に個別被覆部材により被覆された上で外側被覆部材により1本化される。さらに、外側被覆部材は、マイクロホンに接続される配線およびフロントスピーカに接続される配線の台座部材側の一部を被覆する。
本発明に係る車載オーディオシステムは、上述した発明の各構成に加えて以下の特徴を有するものである。すなわち、フロントスピーカは、ヘッドユニットから供給される音を出力するツイータスピーカである。フロントスピーカユニットは、車両のダッシュボード上に設置するための台座部材を有する。マイクロホンは、台座部材においてフロントスピーカの向きに沿った向きで配設される。
本発明に係る車載オーディオシステムは、上述した発明の各構成に加えて以下の特徴を有するものである。すなわち、マイクロホンは、コンデンサ型マイクロホンあるいは圧電式マイクロホンである。
本発明に係る車載用マイク付きツイータスピーカユニットは、車両のダッシュボード上に設置されるものである。そして、このツイータスピーカユニットは、マイクロホンと、ツイータスピーカと、車両のダッシュボード上に設置するための台座部材と、台座部材から引き出され、マイクロホンに接続される配線およびツイータスピーカに接続される配線を外側被覆部材により被覆してなる引出ケーブルと、を有する。
本発明では、マイクロホンを有する車載オーディオシステムを、マイクロホンを持たない車載オーディオシステムと同等の作業性により車両に設置することが可能となる。
以下、本発明の実施の形態に係る車載オーディオシステムおよび車載用マイク付きツイータスピーカユニットを、図面に基づいて説明する。なお、車載用マイク付きツイータスピーカユニットは、車載オーディオシステムのツイータスピーカユニットとして説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係る車載オーディオシステム1を示すシステム構成図である。車載オーディオシステム1は、1組のフロント埋込スピーカ2,3と、1組のリアスピーカとしてのリア埋込スピーカ4,5と、1組のフロントスピーカユニットとしてのツイータスピーカユニット6,7と、ヘッドユニット8と、を有する。車載オーディオシステム1は、乗用車、ワンボックスカーなどの自動車に設置されるものである。
1組のフロント埋込スピーカ2,3は、運転手が出入りする車両の右前ドアの下部に埋め込まれるRch用フロント埋込スピーカ2と、助手席の人が出入りする車両の左前ドアの下部に埋め込まれるLch用フロント埋込スピーカ3とを有する。
1組のリア埋込スピーカ4,5は、車両の後部の右パネルに埋め込まれるRch用リア埋込スピーカ4と、車両の後部の左パネルに埋め込まれるLch用リア埋込スピーカ5とを有する。なお、この実施の形態において車両の後部とは、少なくとも運転席や助手席より後ろ側の部位を意味する。
図2は、図1中の1つのツイータスピーカユニット6,7の外観を示す斜視図である。図3は、図2のツイータスピーカユニット6,7の内部構造を示す断面図である。
ツイータスピーカユニット6,7は、フロントパネル11およびバックキャビティ12からなる略卵の殻形状のハウジングを有する。フロントパネル11とバックキャビティ12との間には、フロントスピーカとしてのツイータスピーカ21が挟持される。ツイータスピーカ21は、音の高周波成分(あるいは低周波以外の成分)を出力するものである。
また、フロントパネル11は、ツイータスピーカ21の前面側に、円形の貫通孔を有する。この貫通孔には、パンチングにより多数の孔が開設されたメッシュカバー13が配設される。これにより、ツイータスピーカ21は、車内へ効率良く音を出力することができる。
なお、バックキャビティ12内などにハイパスフィルタ回路を設け、ツイータスピーカ21は、このハイパスフィルタ回路によりフィルタリングされた音声信号により音を出力するようにしてもよい。
バックキャビティ12の下部には、台座部材14が取り付けられる。台座部材14は、車両のダッシュボードに両面テープなどにより固定される。バックキャビティ12は、その下部に形成された長孔15と台座部材14とがネジ部材16によりネジ止めされることで、台座部材14に固定される。また、バックキャビティ12は、ネジ部材16を緩めることで台座部材14に対するの姿勢(角度)を調整することができる。
なお、ツイータスピーカユニット6,7が出力する音の高周波成分は、音の低周波成分に比べて直進性が高く、しかも、座席シートなどにより吸収され易い。そのため、1組のフロント埋込スピーカ2,3と組み合わされる1組のツイータスピーカユニット6,7は、車両のダッシュボード上に配設される。
台座部材14の立上部14aの前面には、ピンマイクなどに用いられる収音用のエレクトレット式コンデンサ型マイクロホン(以下単に、マイクロホンと記載する。)22が埋設される。エレクトレット式コンデンサ型マイクロホンは、たとえばダイナミック型マイクロホンなどと比べて小型化しやすい。
マイクロホン22としてエレクトレット式コンデンサ型マイクロホンを採用することで、立上部14aの前面に配設されるマイクロホン22は、台座部材14の平面部14bとハウジング11,12との間に隠れ、目立たなくなる。マイクロホン22は、ツイータスピーカユニット6,7の意匠に大きな影響を与えない。また、マイクロホン22を台座部材14に配設することで、マイクロホン22の向きは、ツイータスピーカ21と同じ向きにすることができる。
図3中の台座部材14は、下面に貫通した空洞を有する。この空洞から外へ、1本の引出ケーブル31が延びる。なお、台座部材14は、背面に貫通孔を有し、1本の引出ケーブル31は、この背面の貫通孔から外へ取り出されるようにしてもよい。
図4は、図3中の引出ケーブル31の断面図である。引出ケーブル31は、ツイータスピーカ21に接続される配線としてのスピーカケーブル32と、マイクロホン22に接続される配線としてのマイクケーブル35とを有する。スピーカケーブル32は、2本(一対)の配線33を絶縁性の個別被覆部材34により被覆したケーブルである。また、マイクケーブル35は、配線36を絶縁性の個別被覆部材37により被覆したケーブルである。そして、引出ケーブル31において、スピーカケーブル32およびマイクケーブル35は、個別被覆部材34,38とは別の絶縁性の外側被覆部材38により被覆されて1本化されている。
また、スピーカケーブル32およびマイクケーブル35は、車両の内側に引き込んだ後に引き回すために約1m〜3m程度の長さを有する。引出ケーブル31の外側被覆部材38は、これらと同じ長さを有する。これにより、スピーカケーブル32およびマイクケーブル35は、その全体が外側被覆部材38により被覆されて1本化される。
図5は、図1中の1組のツイータスピーカユニット6,7の設置状態の一例を示す説明図である。1組のツイータスピーカユニット6,7は、自動車のダッシュボード上の右端と左端とに配設される。また、1組のツイータスピーカユニット6,7は、ツイータスピーカ21がたとえば運転席方向に向かう向きで配設される。これにより、各ツイータスピーカユニット6,7のマイクロホン22は、ツイータスピーカ21と同じ向きに、つまり運転席に向かう向きに配設されることになる。
以下において、自動車のダッシュボード上の右側に配設されるツイータスピーカユニットをRch用ツイータスピーカユニット6と呼び、左側に配設されるツイータスピーカユニットをLch用ツイータスピーカユニット7と呼ぶ。
ヘッドユニット8は、たとえばダッシュボード下のセンターコンソールに埋設されるものである。そして、図1に示すように、ヘッドユニット8は、コネクタ部41、マイクロコンピュータ42などを有する。
コネクタ部41には、上述した各スピーカに接続されるスピーカケーブル(スピーカケーブル32など)や、上述した各マイクロホン22に接続されるマイクケーブル35が接続される。すなわち、コネクタ部41には、Rch用フロント埋込スピーカ2に接続されるスピーカケーブルと、Lch用フロント埋込スピーカ3に接続されるスピーカケーブルと、Rch用リア埋込スピーカ4に接続されるスピーカケーブルと、Lch用リア埋込スピーカ5に接続されるスピーカケーブルと、Rch用ツイータスピーカユニット6の引出ケーブル31(つまり、ツイータスピーカ21に接続されるスピーカケーブル32およびマイクロホン22に接続されるマイクケーブル35)と、Lch用ツイータスピーカユニット7の引出ケーブル31(つまり、ツイータスピーカ21に接続されるスピーカケーブル32およびマイクロホン22に接続されるマイクケーブル35)と、が接続される。
ヘッドユニット8のマイクロコンピュータ42は、内蔵する図示外のCPU(Central Processing Unit)が内蔵する図示外のメモリに記憶される図示外のプログラムを読み込んで実行する。これにより、ヘッドユニット8のマイクロコンピュータ42には、音声伝達部43が実現される。
なお、このヘッドユニット8のマイクロコンピュータ42が実行するプログラムは、ヘッドユニット8の出荷前に、マイクロコンピュータ42のメモリなどに記録されたものであっても、ヘッドユニット8の出荷後に、マイクロコンピュータ42のメモリなどに記録されたものであってもよい。また、プログラムの一部が、ヘッドユニット8の出荷後に、マイクロコンピュータ42のメモリなどに記録されたものであってもよい。ヘッドユニット8の出荷後にマイクロコンピュータ42のメモリなどに記録されるプログラムは、たとえばメモリカードやCD−ROM(Compact Disc Read Only Memory)などのコンピュータ読取可能な記録媒体に記録されているものをインストールしたものであっても、インターネットなどの伝送媒体を介してダウンロードしたものをインストールしたものであってもよい。
音声伝達部43は、Rch用ツイータスピーカユニット6のマイクロホン22から入力される右側音声信号をRch用リア埋込スピーカ4へ供給する。また、音声伝達部43は、Lch用ツイータスピーカユニット7のマイクロホン22から入力される左側音声信号をLch用リア埋込スピーカ5へ供給する。
これにより、この実施の形態の車載オーディオシステム1は、車両のフロント側に配設される2つのマイクロホン22,22により収音された音を、1組のリア埋込スピーカ4,5から出力することができる。車両の後部に居る同乗者は、1組のリア埋込スピーカ4,5から出力される音声により、車両の前部に居る運転手と助手席の人の会話を聞くことができる。運転手と助手席の人とが前を向いた姿勢で話をしていたとしても、あるいはミニバンなどの乗用車より大型の車両に乗車していたとしても、車両の後部に居る同乗者は、それらの会話を聞き、車両の前部に居る人と雑談をすることができる。
特に、この実施の形態の車載オーディオシステム1は、Rch用ツイータスピーカユニット6のマイクロホン22により収音された音を、Rch用リア埋込スピーカ4から出力させ、且つ、Lch用ツイータスピーカユニット7のマイクロホン22により収音された音を、Lch用リア埋込スピーカ5から出力させている。したがって、車両の後部に居る同乗者は、Rch用リア埋込スピーカ4から出力される音声と、Lch用リア埋込スピーカ5から出力される音声との大小関係に基づいて、車両の前部に居る運転手と助手席の人との中から音声の発話者を特定することができる。
なお、ヘッドユニット8のマイクロコンピュータ42は、実際には、プログラムを実行することで、音声伝達部43の他にも図示外のコンテンツ再生部などを実現する。コンテンツ再生部は、ヘッドユニット8に装着されたCD、MD(Mini Disk)、DVD(Digital Versatile Disk)、SD(Secure Digital)メモリカード、その他の半導体メモリカードなどから、音楽データなどの再生データを読み込んで音声信号を生成し、その生成した音声信号を上述した各スピーカ2,3,4,5,21,21へ供給する。また、ヘッドユニット8は、図示外のUSB(Universal Serial Bus)ケーブルなどにより図示外の携帯音楽再生機器と接続することができる。この場合、コンテンツ再生部は、携帯音楽再生機器から音楽データなどの再生データを読み込んで音声信号を生成し、上述した各スピーカ2,3,4,5,21,21へ供給する。なお、ヘッドユニット8と携帯音楽再生機器とは、たとえばブルートゥース方式などの無線通信方式により通信してもよい。
以上のように、この実施の形態によれば、マイクロホン22は、ツイータスピーカユニット6,7として、ツイータスピーカ21とともに車両のフロント側に配設される。したがって、この車載オーディオシステム1を車両に設置するにあたって、ツイータスピーカ21を設置するための作業をすれば、マイクロホン22が車両の前部に配設される。マイクロホン22を設置するための独立した作業は、不要となる。その結果、この実施の形態の車載オーディオシステム1は、2つのマイクロホン22を有するものであるが、マイクロホン22を持たない車載オーディオシステム1と同等の作業性により車両へ設置することができる。
また、この実施の形態では、ツイータスピーカユニット6,7の台座部材14からは、1本の引出ケーブル31が引き出される。したがって、設置作業者は、マイクロホン22を持たない通常のツイータスピーカユニット6,7を設置する場合と同じ作業により、ツイータスピーカユニット6,7の1本の引出ケーブル31を車内に引き回すことができる。また、ツイータスピーカユニット6,7から車両のダッシュボード上へ引き出されるケーブルは1本となり、仮にたとえばマイクロホン22に接続されるマイクケーブル35とツイータスピーカ21に接続されるスピーカケーブル32とが別々にダッシュボード上に引き出されて露出してしまう場合に比べて、車室内の意匠を損なわないように設置することができる。
また、この実施の形態では、ツイータスピーカユニット6,7のマイクロホン22に接続されるマイクケーブル35と、ツイータスピーカ21に接続されるスピーカケーブル32とは、その全体が外側被覆部材38により被覆されて1本化されている。したがって、マイクケーブル35およびスピーカケーブル32は、車両の内側に引き込んだ後にも1本の引出ケーブル31として一緒に引き回すことができる。その結果、ツイータスピーカユニット6,7を設置するにあたって、設置作業者は、マイクロホン22を持たないツイータスピーカユニット6,7のスピーカケーブル32と同様に、1本のケーブルを車両の内側に引き込み、さらに引き回すことで容易にヘッドユニット8に接続することができる。
また、この実施の形態では、マイクロホン22は、エレクトレット式コンデンサ型マイクロホンであり、台座部材14において、ツイータスピーカ21と同じ向きに配設されている。つまり、マイクロホン22は、ツイータスピーカ21の向きに沿った向きで配設されている。車両のダッシュボード上に設置されて音を出力するツイータスピーカ21は、運転手あるいは助手席の人に向けて設置される。このツイータスピーカ21の設置によりマイクロホン22は、運転手あるいは助手席の人に向かって設置される。設置作業者は、マイクロホン22の向きを意識して、ツイータスピーカユニット6,7を設置する必要はない。設置作業者は、マイクロホン22を持たない通常のツイータスピーカユニット6,7を設置する場合と同じ作業により、マイクロホン22を運転手あるいは助手席の人に向けて設置することができる。
また、この実施の形態では、ツイータスピーカユニット6,7に配設するマイクロホン22として、エレクトレット式コンデンサ型マイクロホン22を使用している。前述したように、エレクトリック式コンデンサ型マイクロホン22は、ダイナミック型のマイクロホンと比較して小型であることから、台座部材14に目立たないようにマイクロホン22を配設することができる。そのため、この実施の形態のツイータスピーカユニット6,7の意匠は、通常のツイータスピーカユニット6,7と同等の意匠にすることができる。また、マイクロホン22により車室内の意匠を損なってしまうことがないように、ダッシュボード上にマイクロホン22を設置することができる。
図6は、比較例の車両オーディオシステムでの設置状態の一例を示す説明図である。図6の比較例では、ハンドルの前方に、マイクロホンを持たない1組のツイータスピーカユニット51,52と、マイクロホンユニット53とが配設されている。図5と図6とを比較すれば明らかなように、マイクロホンユニット53が1組のツイータスピーカユニット51,52とは別体にダッシュボード上に配設されることで、車内のすっきりとした外観が損なわれてしまっている。自動車メーカが、外観とともに重要視してデザインするダッシュボードのデザインが損なわれてしまっている。
以上の実施の形態は、本発明の好適な実施の形態の例であるが、本発明は、これに限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変形や変更が可能である。
上記実施の形態では、ツイータスピーカユニット6,7のスピーカケーブル32およびマイクケーブル35は、その全長にわたって外側被覆部材38により被覆されている。この他にもたとえば、ツイータスピーカユニット6,7のスピーカケーブル32およびマイクケーブル35は、その全長の一部が、引出ケーブル31の外側被覆部材38により被覆されていてもよい。このとき、外側被覆部材38は、台座部材14側の一部を被覆するとよい。
これにより、スピーカケーブル32の先端部やマイクケーブル35の先端部は、外側被覆部材38の先端から別々に突出する。その結果、引出ケーブル31を車両の内側に引き込んだ後に、車両の内側においてスピーカケーブル32とマイクケーブル35とを別々に引き回すことができる。そのため、たとえば、スピーカケーブル32を、車両の前ドアに埋め込まれる他のフロントスピーカとしてのフロント埋込スピーカ2,3に接続するとともに、マイクケーブル35をヘッドユニット8に接続することができる。なお、この変形例の場合、引出ケーブル31の外側被覆部材38の長さは約30cm〜1mとすればよい。
また、引出ケーブル31の外側被覆部材38は、カッタなどにより容易に切ったり、裂いたりすることができる柔らかい樹脂材料、たとえば電源ケーブルの外皮に用いられる樹脂材料により形成するようにしてもよい。これにより、設置作業者は、設置の状況に応じて外側被覆部材38を切り裂き、スピーカケーブル32およびマイクケーブル35を、車両の内側に引き込んだ後に一緒に引き回したり、車両の内側に引き込んだ後に別々に引き回したりすることができる。
また、上記実施の形態では、音声伝達部43は、Rch用ツイータスピーカユニット6のマイクロホン22から入力される右側音声信号をRch用リア埋込スピーカ4へ供給し、Lch用ツイータスピーカユニット7のマイクロホン22から入力される左側音声信号をLch用リア埋込スピーカ5へ供給している。この他にも音声伝達部43は、右側音声信号をLch用リア埋込スピーカ5へ供給するとともに左側音声信号をRch用リア埋込スピーカ4へ供給するようにしても、右側音声信号と左側音声信号とを合成して得られる音声信号をLch用リア埋込スピーカ5およびRch用リア埋込スピーカ4へ供給するようにしてもよい。また、音声伝達部43は、マイクロホン22から入力される音声信号を、1組のリア埋込スピーカ4,5とともに1組のフロント埋設スピーカへ供給するようにしてもよい。
また、上記実施の形態では、ツイータスピーカユニット6,7に、マイクロホン22として、エレクトレット式コンデンサ型マイクロホンを設けている。この他にもたとえば、ツイータスピーカユニット6,7に、直流駆動式コンデンサ型マイクロホン、圧電式マイクロホン、ダイナミック型マイクロホンなどを配設するようにしてもよい。また、ツイータスピーカユニット6,7において、これらのマイクロホン22は、ハウジング内に配設されて、ツイータスピーカ21と横や縦に並べられていてもよい。なお、エレクトレット式コンデンサ型マイクロホン、圧電式マイクロホンあるいはダイナミック型マイクロホンは、ツイータスピーカユニット6,7に、電源ケーブルを接続する必要はない。また、圧電式マイクロホンあるいは直流駆動式コンデンサ型マイクロホンは、エレクトレット式コンデンサ型マイクロホンと同様に、目立たないように台座部材14の立上部の前面に埋設することができ、しかも、ダイナミック型マイクロホンに比べてツイータスピーカユニット6,7のコストアップを避けることができる。
なお、直流駆動式コンデンサ型マイクロホンは、音圧に応じて移動するダイヤフラムと、固定されるバックプレートとの間に直流電圧が印加され、バックプレートに対するダイヤフラムの距離に応じた信号を出力する。これに対して、エレクトリック式コンデンサ型マイクロホンは、バックプレートなどにエレクトレット素子を用いたものであり、直流電圧が印加されない状態で、バックプレートに対するダイヤフラムの距離に応じた信号を出力することができる。
なお、ツイータスピーカユニット6,7は、直流駆動式マイクロホンなどに直流電圧を供給するために、図示外のバッテリや電源ケーブルなどを有するものであってもよい。また、この電源ケーブルは、スピーカケーブル32およびマイクケーブル35とともに、1本の引出ケーブル31の外側被覆部材38により被覆するとよい。
また、上記実施の形態では、エレクトレット式コンデンサ型マイクロホンは、ツイータスピーカユニット6,7において、ツイータスピーカ21と一体化されている。その理由として、車室内の場合、高音が車室内の蔵物により吸収されやすい特徴を持つため、通常は運転席や助手席前に設置されるためである。この他にもたとえば、運転手や助手席の人が話す声を収音するためのマイクロホン22は、運転手や助手席の人が話す声の直接音を拾うことができるスピーカ、たとえばダッシュボードの中央に配設される5.1ch用のセンタスピーカ61(図5参照)などと一体化されていてもよい。
本発明は、マイクロホンを有する車載ナビゲーションシステムにおいて好適に利用することができる。
1 車載オーディオシステム
2,3 フロント埋込スピーカ(他のフロントスピーカ)
4,5 リア埋込スピーカ(リアスピーカ)
6,7 ツイータスピーカユニット(フロントスピーカユニット、車載用マイク付きツイータスピーカユニット)
8 ヘッドユニット
14 台座部材
21 ツイータスピーカ(フロントスピーカ)
22 エレクトレット式コンデンサ型マイクロホン(マイクロホン)
32 スピーカケーブル(フロントスピーカに接続される配線)
34 個別被覆部材
35 マイクケーブル(マイクロホンに接続される配線)
37 個別被覆部材
38 外側被覆部材
2,3 フロント埋込スピーカ(他のフロントスピーカ)
4,5 リア埋込スピーカ(リアスピーカ)
6,7 ツイータスピーカユニット(フロントスピーカユニット、車載用マイク付きツイータスピーカユニット)
8 ヘッドユニット
14 台座部材
21 ツイータスピーカ(フロントスピーカ)
22 エレクトレット式コンデンサ型マイクロホン(マイクロホン)
32 スピーカケーブル(フロントスピーカに接続される配線)
34 個別被覆部材
35 マイクケーブル(マイクロホンに接続される配線)
37 個別被覆部材
38 外側被覆部材
Claims (7)
- 車両の前部に配設され、マイクロホンおよびフロントスピーカを有するフロントスピーカユニットと、
車両の後部に配設されるリアスピーカと、
少なくとも上記フロントスピーカ、上記マイクロホンおよび上記リアスピーカが接続され、上記マイクロホンにより収音された音を上記リアスピーカから出力させるヘッドユニットと、
を有することを特徴とする車載オーディオシステム。 - 前記フロントスピーカユニットは、前記車両のダッシュボード上に設置するための台座部材を有し、
前記マイクロホンに接続される配線および前記フロントスピーカに接続される配線は、外側被覆部材により被覆されて1本化された状態で上記台座部材から引き出されていることを特徴とする請求項1記載の車載オーディオシステム。 - 前記マイクロホンに接続される配線および前記フロントスピーカに接続される配線は、その全長にわたって外側被覆部材により被覆されて1本化されていることを特徴とする請求項2記載の車載オーディオシステム。
- 前記フロントスピーカは、他のフロントスピーカに接続されて音を出力することができるツイータスピーカであり、
前記マイクロホンに接続される配線および前記フロントスピーカに接続される配線は、別々に個別被覆部材により被覆された上で前記外側被覆部材により1本化され、さらに、
前記外側被覆部材は、前記マイクロホンに接続される配線および前記フロントスピーカに接続される配線の前記台座部材側の一部を被覆することを特徴とする請求項2記載の車載オーディオシステム。 - 前記フロントスピーカは、前記ヘッドユニットから供給される音を出力するツイータスピーカであり、
前記フロントスピーカユニットは、前記車両のダッシュボード上に設置するための台座部材を有し、且つ、
前記マイクロホンは、上記台座部材において前記フロントスピーカの向きに沿った向きで配設されることを特徴とする請求項1記載の車載オーディオシステム。 - 前記マイクロホンは、コンデンサ型マイクロホンあるいは圧電式マイクロホンであることを特徴とする請求項5記載の車載オーディオシステム。
- 車両のダッシュボード上に設置される車載用マイク付きツイータスピーカユニットであって、
マイクロホンと、
ツイータスピーカと、
車両のダッシュボード上に設置するための台座部材と、
上記台座部材から引き出され、上記マイクロホンに接続される配線および上記ツイータスピーカに接続される配線を外側被覆部材により被覆してなる引出ケーブルと、
を有することを特徴とする車載用マイク付きツイータスピーカユニット。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006326146A JP2008137514A (ja) | 2006-12-01 | 2006-12-01 | 車載オーディオシステムおよび車載用マイク付きツイータスピーカユニット |
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