JP2008136976A - 空気清浄機 - Google Patents
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Abstract
【課題】従来の室内空気を清浄化させる空気清浄機は、フィルタ寿命の段階的な表示、フィルタの汚れ具合の段階表示は行なっているが、フィルタの清浄化能力との関連付けができず、現在空気清浄機が有効に機能しているかどうかが認識できないという課題があり、清浄化能力を直接表示して使用者に知らせることがまれている。
【解決手段】空気を清浄化するためのフィルタ5と、フィルタ5に通風するファンモータ6と、運転時間を積算する運転時間積算手段7と、運転積算時間に応じて清浄化能力表示を変更する能力表示変更手段8を有し、室内の汚れ状態表示と併用したフィルタ5の初期性能を基準とした性能表示を行なう清浄化能力表示手段4の表示部4aを備えており、運転時間に応じて清浄化能力を段階的に表示することができる。
【選択図】図1
【解決手段】空気を清浄化するためのフィルタ5と、フィルタ5に通風するファンモータ6と、運転時間を積算する運転時間積算手段7と、運転積算時間に応じて清浄化能力表示を変更する能力表示変更手段8を有し、室内の汚れ状態表示と併用したフィルタ5の初期性能を基準とした性能表示を行なう清浄化能力表示手段4の表示部4aを備えており、運転時間に応じて清浄化能力を段階的に表示することができる。
【選択図】図1
Description
本発明は、清浄化する実際の能力を表示する機能を有した空気清浄機に関する。
近年、空気清浄機の汚れ状態を表示する方法は様々であり、汚れの種類を表示する空気清浄機もある。しかし、室内の空気汚れの表示は行なっているが、その空気汚れが空気清浄機を使用することで清浄化されているか否か、ユーザーは認識することができない。こういった背景のもと、フィルタの交換サインを出力表示するものやフィルタの汚れ具合を段階的に表示するものが知られている(例えば、特許文献1、特許文献2参照)。
以下、特許文献1に示された空気清浄機について、図12を参照しながら説明する。
図12に示すように、空気清浄機は、ケーシング15内に内蔵された送風機16と、該送風機16の吸込み側に配設されたフィルタユニット17と吸込み空気の汚れ度を検出する汚れセンサ18とを備えており、該フィルタユニット17により脱臭浄化した空気を空気吹出し口から吹出すように構成された空気清浄機において、汚れセンサ18による検出値が所定レベル以上となった状態が設定時間継続した時点で前記フィルタユニット17の交換を促すフィルタ交換サインを出力する制御手段を付設して、汚れセンサ18の検出値が所定レベル以上となっている状態が所定時間継続した場合を、フィルタユニット17の目詰まりによりフィルタユニット17による空気浄化機能が限界に到達したと推定し、フィルタユニット17の実際の汚れ具合に対応したフィルタ交換サインの出力を行なうように構成されている。
また、特許文献2に示された空気清浄機について、図13を参照しながら説明する。
図13に示すように、空気清浄機は、フィルタの汚れ具合を表示するフィルタサイン表示器19において、その表示を、使用に伴うフィルタの汚れに応じて、複数段階に変化させる。フィルタサイン表示器19は4つのLED20〜23により、複数のパターン表示が可能となっている。また、フィルタサイン表示器19の表示には、フィルタ交換時期である旨の表示が含まれており、フィルタの汚れ度の表示と異なる態様で行なうように構成されている。
さらに、特許文献3に示された空気清浄機の制御装置について、図14を参照しながら説明する。
図14に示すように、ニオイセンサ24の出力からニオイランク判定手段25がニオイの汚れ度合いのランク付けを判定し、煙センサ26の出力から煙ランク判定手段27が煙の汚れ度合いのランク付けを判定し、花粉センサ28の出力から花粉ランク判定手段29が花粉の汚れ度合いのランク付けを判定し、ニオイランク判定手段25、煙ランク判定手段27及び花粉ランク判定手段29により判定されたニオイ、煙及び花粉のランク付けをそれぞれランク記憶手段30、31、32が計時手段33が設定した時間間隔の間で所定数記憶し、ランク記憶手段30、31、32が記憶したニオイ、煙、花粉のランク付けを表示手段34が各々経時的に所定間隔で最新のランクから過去のランクまで所定数さかのぼって表示するように構成されている。
特開平09−225251号公報
特開2001−304669号公報
特開2005−238063号公報
このような従来の空気清浄機では、フィルタユニットの寿命を段階的に表示する機能を備えたり、フィルタの汚れ具合を複数段階に変化させて表示する機能は備えているが、使用者は寿命表示や汚れ具合表示と清浄化能力との相関付けが困難であり、空気清浄機が室内空気の清浄化に対して現在有効に働いているか否か確認することができないという課題があり、空気清浄機の清浄化能力を直接表示して使用者に知らせることが要求されている。
また、室内の汚れとフィルタ寿命を切替えて表示する機能は備えているが、清浄化能力をリアルタイムに表示されていないため、現在の汚れレベルと清浄化能力を比較確認することができないという課題があり、空気清浄機の能力に相当する清浄化能力と現在の汚れレベルを表示して使用者に知らせて比較確認を可能とし、より実際の運転条件、フィルタの使用条件に沿った使い方を可能とすることが要求されている。
本発明は、このような従来の課題を解決するものであり、清浄化能力を直接表示して、使用者に知らせるようにすることで、使用者の使い勝手をより向上させ、メンテナンス時期や空気清浄機の効果を解かり易く理解することができる空気清浄機を提供することを目的としている。
本発明の空気清浄機は、清浄化能力を表示する清浄化能力表示手段を備えた空気清浄機であって、フィルタの初期性能を基準とした清浄化能力を表示するような構成としたものである。
この手段により、初期性能を基準とした相対的な能力表示は、絶対的な能力表示よりも解かり易く表示することができ、使用者は清掃あるいは交換する時期を認識し易く、初期の性能により早く復旧させることができる空気清浄機が得られる。
また、積算運転時間に応じて清浄化能力表示を低下させるような構成としたものである。
この手段により、汚れセンサなどが不要であり、より安価に清浄化能力を表示することができる空気清浄機が得られる。
さらに、フィルタ前後に少なくとも2個以上の汚れセンサを配置し、前記フィルタ前後の空気汚れに応じて能力表示を行なうような構成としたものである。
この手段により、フィルタ前後、すなわちフィルタの除去性能を直接監視することができるため、より高い精度で清浄化能力を表示することができる空気清浄機が得られる。
また、汚れセンサは、粉塵センサを含むような構成としたものである。
この手段により、使用者の生活行為、例えば布団の上げ下げ、喫煙行為、あるいは外部の環境変化、例えば花粉等の飛来に係る粉塵による空気汚れを対象とした清浄化能力を表示することができる空気清浄機が得られる。
さらに、汚れセンサは、ガスセンサを含むような構成としたものである。
この手段により、使用者の生活行為、例えば食事や排泄行為、あるいは生活行為に比較的関連の薄い環境変化、例えば揮発性有機ガス(VOC)などに係る臭気成分による空気汚れを対象とした清浄化能力を表示することができる空気清浄機が得られる。
また、フィルタ交換時に積算運転時間をリセットするリセット手段を備える構成としたものである。
この手段により、フィルタ交換時に初期の清浄化能力となったことを認識できるため、交換以降も清浄化能力を表示することができる空気清浄機が得られる。
さらに、フィルタの着脱を検出する検出手段を備え、フィルタの取り外しを検知した際にリセットの要求を受け付けるような構成としたものである。
この手段により、使用者がフィルタ交換を行なったことを認識し、積算運転時間の誤ったリセットを回避することができ、初期の清浄化能力をより確実に再設定することができる空気清浄機が得られる。
また、フィルタの取り外しを検知した際に、汚れセンサの感度調整を行なうような構成としたものである。
この手段により、汚れセンサ自体の変化、すなわち汚れセンサ自体の汚れや汚れセンサの信号ドリフトを補正し、定期的な校正を行なうことができ、フィルタ通過前の汚れた空気に暴露され続けた汚れセンサの信号と、フィルタ通過後の汚れセンサの信号の変位を正しく評価することができるため、汚れセンサの経年変化に影響を受けることのない清浄化能力の検出および表示を可能とした空気清浄機が得られる。
さらに、感度調整は、2個以上の汚れセンサを所定のばらつきの範囲内になるような構成としたものである。
この手段により、必要以上の感度調整を無くし、より低コストでより簡単な感度調整とすることができる空気清浄機が得られる。
また、フィルタの再セット時に、前記フィルタ前後の空気汚れの差異が所定値以上の場合、異常表示を行なうような構成としたものである。
この手段により、フィルタ交換がなされたか否か、あるいは汚れセンサに過剰な汚れが付着していないか否か等を確認する必要性を明確に表示することができ、装置内の汚れに起因する清浄化性能の低下を未然に防止することができる空気清浄機が得られる。
さらに、異常表示は、空気清浄機の清掃確認あるいはフィルタの交換確認とするように構成したものである。
この手段により、使用者に対して明確に考えられる異常原因を表示することができ、初期の清浄化性能に戻すための処理をいち早く報知することを可能とすることができる空気清浄機が得られる。
また、吸込み空気の汚れ度合、吹出し空気の汚れ度合、汚れ空気の清浄化能力の度合を逐次自動で切り換えて、同一の表示部に表示するような構成としたものである。
この手段により、各個別の表示部を必要とせず、より比較し易く、空気の清浄化能力を確認し易くすることができる空気清浄機が得られる。
さらに、吸込み空気の汚れ度合、吹出し空気の汚れ度合、汚れ空気の清浄化能力の度合の表示を切り換える表示切換手段を備え、表示切換手段の操作内容に応じて同一の表示部に個別に表示するような構成としたものである。
この手段により、各個別の表示部を必要とせず、より比較し易く、かつ同一の表示内容で使用者が確認完了するまでは固定されているため、空気の清浄化能力をより確認し易くすることができる空気清浄機が得られる。
本発明によれば、清浄化能力を表示する清浄化能力表示手段を備えた空気清浄機であって、フィルタの初期性能を基準とした清浄化能力を表示するような構成とすることで、初期性能を基準とした相対的な能力表示は、絶対的な能力表示よりも解かり易く表示することができ、使用者は清掃あるいは交換する時期を認識し易く、初期の性能により早く復旧させることができる空気清浄機を提供できる。
また、積算運転時間に応じて清浄化能力表示を低下させるような構成とすることで、汚れセンサなどが不要であり、より安価に清浄化能力を表示することができる空気清浄機を提供できる。
さらに、フィルタ前後に少なくとも2個以上の汚れセンサを配置し、前記フィルタ前後の空気汚れに応じて能力表示を行なうような構成とすることで、フィルタ前後、すなわちフィルタの除去性能を直接監視することができるため、より高い精度で清浄化能力を表示することができる空気清浄機を提供できる。
また、汚れセンサは、粉塵センサを含むような構成とすることで、使用者の生活行為、例えば布団の上げ下げ、喫煙行為、あるいは外部の環境変化、例えば花粉等の飛来に係る粉塵による空気汚れを対象とした清浄化能力を表示することができる空気清浄機を提供できる。
さらに、汚れセンサは、ガスセンサを含むような構成とすることで、使用者の生活行為、例えば食事や排泄行為、あるいは生活行為に比較的関連の薄い環境変化、例えば揮発性有機ガス(VOC)などに係る臭気成分による空気汚れを対象とした清浄化能力を表示することができる空気清浄機を提供できる。
また、フィルタ交換時に積算運転時間をリセットするリセット手段を備える構成とすることで、フィルタ交換時に初期の清浄化能力となったことを認識できるため、交換以降も清浄化能力を表示することができる空気清浄機を提供できる。
さらに、フィルタの着脱を検出する検出手段を備え、フィルタの取り外しを検知した際にリセットの要求を受け付けるような構成とすることで、使用者がフィルタ交換を行なったことを認識し、積算運転時間の誤ったリセットを回避することができ、初期の清浄化能力をより確実に再設定することができる空気清浄機を提供できる。
また、フィルタの取り外しを検知した際に、汚れセンサの感度調整を行なうような構成とすることで、汚れセンサ自体の変化、すなわち汚れセンサ自体の汚れや汚れセンサの信号ドリフトを補正し、定期的な校正を行なうことができ、フィルタ通過前の汚れた空気に暴露され続けた汚れセンサの信号と、フィルタ通過後の汚れセンサの信号の変位を正しく評価することができるため、汚れセンサの経年変化に影響を受けることのない清浄化能力の検出および表示を可能とした空気清浄機を提供できる。
さらに、感度調整は、2個以上の汚れセンサを所定のばらつきの範囲内になるような構成とすることで、必要以上の感度調整を無くし、より低コストでより簡単な感度調整とすることができる空気清浄機を提供できる。
また、フィルタの再セット時に、前記フィルタ前後の空気汚れの差異が所定値以上の場合、異常表示を行なうような構成とすることで、フィルタ交換がなされたか否か、あるいは汚れセンサに過剰な汚れが付着していないか否か等を確認する必要性を明確に表示することができ、装置内の汚れに起因する清浄化性能の低下を未然に防止することができる空気清浄機を提供できる。
さらに、異常表示は、空気清浄機の清掃確認あるいはフィルタの交換確認とするような構成とすることで、使用者に対して明確に考えられる異常原因を表示することができ、初期の清浄化性能に戻すための処理をいち早く報知することを可能とすることができる空気清浄機を提供できる。
また、吸込み空気の汚れ度合、吹出し空気の汚れ度合、汚れ空気の清浄化能力の度合を逐次自動で切り換えて、同一の表示部に表示するような構成とすることで、各個別の表示部を必要とせず、より比較し易く、空気の清浄化能力を確認し易くすることができる空気清浄機を提供できる。
さらに、吸込み空気の汚れ度合、吹出し空気の汚れ度合、汚れ空気の清浄化能力の度合の表示を切り換える表示切換手段を備え、表示切換手段の操作内容に応じて同一の表示部に個別に表示するような構成とすることで、各個別の表示部を必要とせず、より比較し易く、かつ同一の表示内容で使用者が確認完了するまでは固定されているため、空気の清浄化能力をより確認し易くすることができる空気清浄機を提供できる。
本発明の請求項1記載の発明は、清浄化能力を表示する清浄化能力表示手段を備えた空気清浄機であって、フィルタの初期性能を基準とした清浄化能力を表示するような構成としたものであり、初期性能を基準とした相対的な能力表示は、絶対的な能力表示よりも解かり易く表示することができ、使用者は清掃あるいは交換する時期を認識し易く、初期の性能により早く復旧させることができるという作用を有する。
また、積算運転時間に応じて清浄化能力表示を低下させるような構成としたものであり、汚れセンサなどが不要であり、より安価に清浄化能力を表示することができるという作用を有する。
さらに、フィルタ前後に少なくとも2個以上の汚れセンサを配置し、前記フィルタ前後の空気汚れに応じて能力表示を行なうような構成としたものであり、フィルタ前後、すなわちフィルタの除去性能を直接監視することができるため、より高い精度で清浄化能力を表示することができるという作用を有する。
また、汚れセンサは、粉塵センサを含むような構成としたものであり、使用者の生活行為、例えば布団の上げ下げ、喫煙行為、あるいは外部の環境変化、例えば花粉等の飛来に係る粉塵による空気汚れを対象とした清浄化能力を表示することができるという作用を有する。
さらに、汚れセンサは、ガスセンサを含むような構成としたものであり、使用者の生活行為、例えば食事や排泄行為、あるいは生活行為に比較的関連の薄い環境変化、例えば揮発性有機ガス(VOC)などに係る臭気成分による空気汚れを対象とした清浄化能力を表示することができるという作用を有する。
また、フィルタ交換時に積算運転時間をリセットするリセット手段を備える構成としたものであり、フィルタ交換時に初期の清浄化能力となったことを認識できるため、交換以降も清浄化能力を表示することができるという作用を有する。
さらに、フィルタの着脱を検出する検出手段を備え、フィルタの取り外しを検知した際にリセットの要求を受け付けるような構成としたものであり、使用者がフィルタ交換を行なったことを認識し、積算運転時間の誤ったリセットを回避することができ、初期の清浄化能力をより確実に再設定することができるという作用を有する。
また、フィルタの取り外しを検知した際に、汚れセンサの感度調整を行なうような構成としたものであり、汚れセンサ自体の変化、すなわち汚れセンサ自体の汚れや汚れセンサの信号ドリフトを補正し、定期的な校正を行なうことができ、フィルタ通過前の汚れた空気に暴露され続けた汚れセンサの信号と、フィルタ通過後の汚れセンサの信号の変位を正しく評価することができるため、汚れセンサの経年変化に影響を受けることのない清浄化能力の検出および表示を可能とすることができるという作用を有する。
さらに、感度調整は、2個以上の汚れセンサを所定のばらつきの範囲内になるような構成としたものであり、必要以上の感度調整を無くし、より低コストでより簡単な感度調整とすることができるという作用を有する。
また、フィルタの再セット時に、前記フィルタ前後の空気汚れの差異が所定値以上の場合、異常表示を行なうような構成としたものであり、フィルタ交換がなされたか否か、あるいは汚れセンサに過剰な汚れが付着していないか否か等を確認する必要性を明確に表示することができ、装置内の汚れに起因する清浄化性能の低下を未然に防止することができるという作用を有する。
さらに、異常表示は、空気清浄機の清掃確認あるいはフィルタの交換確認とするような構成としたものであり、使用者に対して明確に考えられる異常原因を表示することができ、初期の清浄化性能に戻すための処理をいち早く報知することを可能とすることができるという作用を有する。
また、吸込み空気の汚れ度合、吹出し空気の汚れ度合、汚れ空気の清浄化能力の度合を逐次自動で切り換えて、同一の表示部に表示するような構成としたものであり、各個別の表示部を必要とせず、より比較し易く、空気の清浄化能力を確認し易くすることができるという作用を有する。
さらに、吸込み空気の汚れ度合、吹出し空気の汚れ度合、汚れ空気の清浄化能力の度合の表示を切り換える表示切換手段を備え、表示切換手段の操作内容に応じて同一の表示部に個別に表示するような構成としたものであり、各個別の表示部を必要とせず、より比較し易く、かつ同一の表示内容で使用者が確認完了するまでは固定されているため、空気の清浄化能力をより確認し易くすることができるという作用を有する。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
(実施の形態1)
図1は、本実施の形態1における空気清浄機の構成図を示す。
図1は、本実施の形態1における空気清浄機の構成図を示す。
図に示すように、空気清浄機は、本体1の正面にフロントパネルを設け、本体正面の下部に吸込み口2、正面の上部に吹出し口3を備えており、本体1の正面上部に清浄化能力を表示する清浄化能力表示手段4の表示部4aを備えている。表示部4aは、複数の発光色で点灯が可能なLED4a_A〜LED4a_Eを備えている。また、本体1の内部には、空気を清浄化するためのフィルタ5と、フィルタ5に通風するファンモータ6と、運転時間を積算する運転時間積算手段7を有しており、運転積算時間に応じて清浄化能力表示を変更する能力表示変更手段8を有している。さらに、フィルタ5の着脱を検知する着脱検知手段9と、空気浄化用のフィルタ5の交換した時にのみ積算運転時間をリセットするリセット手段10を備えている。
次に、運転時間積算手段7のフローチャートについて、図2を参照しながら説明する。
図に示すように、運転時間積算手段7は、ファンモータ6が回転しているか否かの信号を入力し、回転していれば単位時間カウントをスタートさせて、回転から停止となった際にカウンタを停止する。このカウンタ値を実時間に変換して積算時間を求めることができる。
次に、能力表示変更手段8のフローチャートについて、図3を参照しながら説明する。
図に示すように、能力表示変更手段8は、運転時間積算手段7から積算運転時間を入力する。入力した積算運転時間が所定の上限時間(例えば12ヶ月)を経過している場合、初期特性相当の能力は得られていない表示を行なう。上限時間を経過していなければ、積算運転時間を12時間で除算することで、比率を演算し清浄化能力とする。
次に、着脱検知手段9の構成について、図4を参照しながら説明する。
図に示すように、着脱検知手段9は、フィルタ5を本体1から取り外す際に解除するストッパー9aと、ストッパー9aが解除されたことを検出する解除検知部9bと、着脱状態を検知する着脱検知部9cと、検出した結果を出力する着脱出力部9dを備えている。着脱検知手段9は、使用者がフィルタ5を本体1から取り外す際、ストッパー9aを解除する必要があり、フィルタ5が取り外された場合に着脱検知部9cを有しているため、解除したか否か検出する、すなわちフィルタを取り外したことでフィルタ5の挿入口に取り付けられた着脱検知部9cがオフとなり、取り外したか否かが判定することができる。
次に、リセット手段10の制御フローチャートについて、図5を参照しながら説明する。
図に示すように、リセット手段10は、着脱検知手段9により取り外したか否か、および正常に取り付けられたか否かを入力する。正常な取り外しと正常な取り付けが実施されていない場合、フィルタ5は清掃あるいは交換されたと認識されず、積算運転時間はリセットされないこととなる。着脱検知手段9による正常な取り外し、及び正常に取り付けが判定されると、積算運転時間はリセットされることとなる。
以上のように、本実施の形態1によれば、フィルタの初期性能を基準とした清浄化能力を表示することとなり、積算運転時間に応じて清浄化能力を低下させることから、より簡単な構成で実現することができる。この表示方法により、使用者にとって解かり易く、清掃あるいは交換時期が認識しやすくすることができる。また、フィルタ交換時にフィルタの取り外しを検知し、検知した場合にのみリセット要求を受けて積算運転時間をリセットすることにより、初期の清浄化能力となったことを正確に認識することができることとなる。
(実施の形態2)
図6は、本実施の形態2における空気清浄機の構成図を示す。
図6は、本実施の形態2における空気清浄機の構成図を示す。
なお、実施の形態1と同一のものは同一記号を付し、詳細な説明は省略する。
図に示すように、空気清浄機は、本体1の正面にフロントパネルを設け、本体正面の下部に吸込み口2、正面の上部に吹出し口3を備えており、本体1の正面上部に清浄化能力を表示する清浄化能力表示手段4の表示部4aを備えている。表示部4aは、複数の発光色で点灯が可能なLED4a_A〜LED4a_Eを備えている。また、本体1の内部には、吸込み空気の汚れ度合、吹出し空気の汚れ度合、汚れ空気の清浄化能力の度合の表示を切り換える表示切換手段11を備えている。吸込み空気の汚れ度合、吹出し空気の汚れ度合の検出は、例えば粉塵センサやガスセンサを使用した方法があるが、公知の技術のため、詳細な説明は省略する。
次に表示切換手段11の構成について、図7を参照しながら説明する。
図に示すように、表示切換手段11は、切換スイッチ11aと、切換スイッチ11aの入力状態を認識するスイッチ認識部11bと、スイッチ認識部11bにて認識した切換スイッチ11aの入力回数から清浄化能力表示手段4に表示する表示内容を選択して、表示部4aに出力する表示内容出力部11cを備えている。
次に、表示内容出力部11cの制御フローチャートについて、図8を参照しながら説明する。
図に示すように、表示内容出力部11cは、吸込み空気の汚れ度合いを初期の表示内容としてセットする。その後、切換スイッチ11aの押下の有無を入力し、切換スイッチ11aの押下があれば、押下回数に応じて、表示ポインタをスライドさせてポインタのある位置の表示内容を選択する。選択した表示内容を表示部4aへ出力する。
以上のように、本実施の形態2によれば、吸込み空気の汚れ度合、吹出し空気の汚れ度合、汚れ空気の清浄化能力の度合の表示を使用者の操作内容に応じて同一の表示部に切り換えて個別表示することができる。
(実施の形態3)
図9は、本実施の形態3における空気清浄機の構成図を示す。
図9は、本実施の形態3における空気清浄機の構成図を示す。
なお、実施の形態1あるいは2と同一のものは同一記号を付し、詳細な説明は省略する。
図に示すように、空気清浄機は、本体1の正面にフロントパネルを設け、本体正面の下部に吸込み口2、正面の上部に吹出し口3を備えており、本体1の正面上部に清浄化能力を表示する清浄化能力表示手段4の表示部4aと、着脱検知手段9と、フィルタ5の空気流入側に配置した第一汚れセンサ12aとしての粉塵センサ12a_Aおよびガスセンサ12a_Bと、フィルタ5の空気流出側に配置した第二汚れセンサ12bとしての粉塵センサ12b_Aおよびガスセンサ12b_Bと、フィルタ5の取り外しを検知した際に第一汚れセンサ12a、第二汚れセンサ12bを所定のばらつき範囲内となるように感度調整を行なう感度調整手段13と、フィルタ5の取り外しから再セット時に第一汚れセンサ12a、第二汚れセンサ12bの検出値の差異が所定値以上の場合、異常表示を行なう異常表示手段14としての異常判定部14aと清掃交換確認LED14bを備えている。
次に感度調整手段13の制御フローチャートについて、図10を参照しながら説明する。
図に示すように、感度調整手段13は、粉塵センサ12a_A、ガスセンサ12a_B、粉塵センサ12b_A、ガスセンサ12b_Bのそれぞれの検出値を入力する。さらに着脱検知手段9からフィルタ5の取り外しがあったか否かの信号を入力する。取り外しが発生すれば、感度調整に移行し、発生しなければ処理を抜ける。取り外しが発生した時の処理は、取り外し後の粉塵センサ12a_A、粉塵センサ12b_Aの出力信号は、正常時ほぼ同等の値を示すため、出力信号の値が同等になるように調整する。調整は出力の小さい信号値に合わせるように補正する。補正方法は、出力信号のゲイン調整として乗算する比例定数を変更することで実施する。同様にガスセンサ12a_B、ガスセンサ12b_Bについても補正を行なう。
次に異常判定部14aの制御フローチャートについて、図11を参照しながら説明する。
図に示すように、異常判定部14aは、感度調整手段13により感度調整した後、着脱検知手段9からフィルタ5が新たに装着されたか否かの信号を入力する。フィルタ5が装着されたことを入力すると、異常判定に移行し、入力が無ければ処理を抜ける。装着があったことを入力した場合で、汚れた状態のフィルタ5をそのまま戻した場合、あるいは本体1内の風路に極端な汚れがある場合は、粉塵センサ12a_A、粉塵センサ12b_Aの検出値に差異が生じる、あるいはガスセンサ12a_B、ガスセンサ12b_Bの検出値に差異が生じることとなる。第一汚れセンサ12a、第二汚れセンサ12bの差異がフィルタ5のばらつき等を考慮した粉塵センサ閾値Sp、ガスセンサ閾値Sgと比較して閾値を超える差異があった場合に異常と判定する。異常を判定した差異には、本体1内部の清掃あるいはフィルタ5の交換確認を促す清掃交換確認LED14bを点灯させる。
以上のように、本実施の形態3によれば、フィルタ前後に2個の汚れセンサを配置してフィルタの汚れに対する除去性能を直接監視することとなる。また、汚れセンサは粉塵センサ、ガスセンサを使用しているため、布団の上げ下げ、喫煙行為といった生活行為、あるいは花粉等の飛来に係る粉塵による空気汚れといった外部の環境変化を対象とした空気汚れに対する清浄化能力を検出することができる。また、生活行為による空気汚れ、環境変化による空気汚れを自動で切り換えて同一の表示部に表示することができることとなる。さらに、フィルタの取り外しを検知した際に、フィルタ前後に配置した汚れセンサはほぼ同一の空気質を検知することとなるため、その時の汚れセンサの出力信号を互いに感度調整することで校正することができることとなる。また、フィルタの再セット後、フィルタ前後の汚れセンサの出力の差異が所定値以上となった場合、フィルタが汚れている、あるいは汚れセンサに過剰な汚れが付着している等の異常が発生している可能性を検出することができ、その異常発生の可能性を表示することで使用者に確認と措置を促すことができることとなる。
各種機器の実際の能力表示に関するものであり、空気の清浄化に関するもの以外に温熱制御に関する機器の能力表示などの用途にも適用できる。
1 本体
2 吸込み口
3 吹出し口
4 清浄化能力表示手段
4a 表示部
4a_A〜4a_E LED
5 フィルタ
6 ファンモータ
7 運転時間積算手段
8 能力表示変更手段
9 着脱検知手段
9a ストッパー
9b 解除検知部
9c 着脱検知部
9d 着脱出力部
10 リセット手段
11 表示切換手段
11a 切換スイッチ
11b スイッチ認識部
11c 表示内容出力部
12a 第一汚れセンサ
12a_A 粉塵センサ
12a_B ガスセンサ
12b 第二汚れセンサ
12b_A 粉塵センサ
12b_B ガスセンサ
13 感度調整手段
14 異常表示手段
14a 異常判定部
14b 清掃交換確認LED
2 吸込み口
3 吹出し口
4 清浄化能力表示手段
4a 表示部
4a_A〜4a_E LED
5 フィルタ
6 ファンモータ
7 運転時間積算手段
8 能力表示変更手段
9 着脱検知手段
9a ストッパー
9b 解除検知部
9c 着脱検知部
9d 着脱出力部
10 リセット手段
11 表示切換手段
11a 切換スイッチ
11b スイッチ認識部
11c 表示内容出力部
12a 第一汚れセンサ
12a_A 粉塵センサ
12a_B ガスセンサ
12b 第二汚れセンサ
12b_A 粉塵センサ
12b_B ガスセンサ
13 感度調整手段
14 異常表示手段
14a 異常判定部
14b 清掃交換確認LED
Claims (13)
- 空気清浄機の清浄化能力を表示する清浄化能力表示手段を備えた空気清浄機であって、フィルタの初期性能を基準とした清浄化能力を表示することを特徴とする空気清浄機。
- 積算運転時間に応じて清浄化能力の表示を低下させることを特徴とする請求項1記載の空気清浄機。
- フィルタ前後に少なくとも2個以上の汚れセンサを配置し、前記フィルタ前後の空気汚れに応じて清浄化能力表示を行なうことを特徴とする請求項1記載の空気清浄機。
- 汚れセンサは、粉塵センサを含むことを特徴とする請求項3記載の空気清浄機。
- 汚れセンサは、ガスセンサを含むことを特徴とする請求項3記載の空気清浄機。
- フィルタ交換時に積算運転時間をリセットするリセット手段を備えたことを特徴とする請求項2記載の空気清浄機。
- フィルタの着脱を検出する検出手段を備え、フィルタの取り外しを検知した際にリセットの要求を受け付けることを特徴とする請求項6記載の空気清浄機。
- フィルタの取り外しを検知した際に、汚れセンサの感度調整を行なうことを特徴とする請求項3記載の空気清浄機。
- 感度調整は、2個以上の汚れセンサを所定のばらつきの範囲内になるようにすることを特徴とする請求項8記載の空気清浄機。
- フィルタの再セット時に、前記フィルタ前後の空気汚れの差異が所定値以上の場合、異常表示を行なうことを特徴とする請求項3記載の空気清浄機。
- 異常表示は、空気清浄機の清掃確認あるいはフィルタの交換確認であることを特徴とする請求項10記載の空気清浄機。
- 吸込み空気の汚れ度合、吹出し空気の汚れ度合、汚れ空気の清浄化能力の度合を逐次自動で切り換えて、同一の表示部に表示することを特徴とする請求項1記載の空気清浄機。
- 吸込み空気の汚れ度合、吹出し空気の汚れ度合、汚れ空気の清浄化能力の度合の表示を切り換える表示切換手段を備え、表示切換手段の操作内容に応じて同一の表示部に個別に表示することを特徴とする請求項1記載の空気清浄機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006327748A JP2008136976A (ja) | 2006-12-05 | 2006-12-05 | 空気清浄機 |
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JP2006327748A JP2008136976A (ja) | 2006-12-05 | 2006-12-05 | 空気清浄機 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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KR20220160239A (ko) * | 2021-05-27 | 2022-12-06 | 건국대학교 산학협력단 | 식물 및 바이오차를 이용한 필터 시스템 |
-
2006
- 2006-12-05 JP JP2006327748A patent/JP2008136976A/ja active Pending
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