JP2008136781A - 洗濯機用洗剤容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】衣類が粉洗剤と直接的に接触しにくく、かつ、粉洗剤を使用した場合や、多量の衣類を一度に洗濯した場合等でも、洗濯水に洗剤が溶解しやすく、濯ぎ残しが生じにくい洗濯機用洗剤容器を提供する。
【解決手段】内部空間に洗剤を収容した状態で洗濯機に投入される洗濯機用洗剤容器10であって、扁平円柱状で上方に向かって開口し、内部に洗剤が投入される皿状本体20と、皿状本体20の内部に投入載置される攪拌球6と、皿状本体20の上方開口部20Uに蓋をするための蓋体70とを備え、蓋体70は、水に対して浮力を有するものであり、皿状本体20は、少なくともその周壁40が、通水性のある材料で構成されてなる、洗濯機用洗剤容器10とした。
【選択図】図1

Description

本発明は、洗濯機の洗濯槽内に投入して、洗剤を洗濯水に拡散させるために用いる洗濯機用洗剤容器に関する。
洗濯機による洗濯は、洗濯槽内に衣類と洗剤を投入し、給水、洗浄、濯ぎ、脱水を行うものである。例えば、全自動洗濯機による衣類の洗濯の場合は、洗濯槽内に衣類を投入すると、自動的に給水と洗剤注入が行われた後、洗浄、濯ぎ、脱水が行われる。
このような洗濯の際に、衣類が水に浸っていない状態で洗剤と直接的に接触すると、種々の問題が生じる。例えば、特に購入して一度も洗濯や水通ししていない衣類の場合、洗剤に含まれている漂白剤や蛍光剤によって部分的な変色や色褪せが生ずることがあった。また、全自動洗濯機の場合には、衣類に直接洗剤を振りかける従来の洗濯手段よりも、衣類への洗剤成分の残存量は少ないが、それでも洗剤が一箇所に纏まってしまうと、濯ぎ残しが生ずる虞もあった。
このような課題を解決するために、例えば、下記の特許文献1に記載されているような洗濯機用洗剤容器が提唱されている。
特許文献1には、「洗濯用洗剤を収納する収納空間を備え、当該収納空間の周壁の一部が、少なくとも洗剤の滲み出しが可能な材質で、且つ内外部との連通を可能な構造とした滲出部で形成され、水に対して浮力を有する浮力部とを付設したことを特徴とする洗濯機用洗剤容器」が記載されている。
具体的には、「洗剤容器は、半球殻状の滲出部と、半球殻状の浮力部とを球殻状に接着して内部に洗剤の収納空間を形成してなるもので、特に滲出部は、スポンジ材で形成すると共に、半球殻の頂部に十文字の切り込みを入れてなり、浮力部は発泡ポリエチレン材で形成して、底面を平らに形成してなるもの」と開示されている。
そして、これによって「収納空間に洗剤を収納し、洗濯槽内の衣類の一番上に浮力部を下にして載置して通常の洗濯を行うと、衣類の殆どが水に浸った後に洗剤液と接触することになるので、衣類に直接洗剤が接触せずに衣類の洗濯が可能となったもので、洗剤の直接接触によって生ずる問題を解消できた」と記載されている。
登録実用新案第3037575号公報 (請求の範囲1、段落0006及び0012)
上記特許文献1に開示された洗濯機用洗剤容器を用いれば、確かに、衣類を洗剤と直接的に接触させることなく洗濯することができる。
しかし、特に粉洗剤を用いた場合には、この粉洗剤が収納空間内で凝集し、洗濯水(洗濯に使用する水)に溶解しきらないことがあった。すなわち、洗浄終了後も洗濯機用洗剤容器に洗剤が残存してしまい、この状態で濯ぎや脱水を行っても衣類から十分に洗剤成分を取り除くことができず濯ぎ残しが生じ、衣類を傷めたり着用時における肌荒れの原因になったりすることがあった。
このような課題は、お湯ではなく水(冷水)を洗浄に使用した場合に顕著となっていた。また、洗濯機用洗剤容器が球状であるため、粉洗剤が厚く堆積して洗浄水に溶解しきれなかったり、多量の衣類等を洗濯槽内に投入した場合、粉洗剤が洗濯水に充分浸かりにくくなったりして、上記課題に拍車をかけていた。
本発明は、上記課題を解決するものであり、衣類が洗剤に直接的に接触しにくく、かつ、粉洗剤を使用した場合や、多量の衣類を一度に洗濯した場合等でも、洗濯水に洗剤が溶解しやすく、濯ぎ残しが生じにくい洗濯機用洗剤容器を提供するものである。
上記課題を解決するために、内部空間に洗剤を収容した状態で洗濯機に投入される洗濯機用洗剤容器であって、扁平円柱状で上方に向かって開口し、内部に洗剤が投入される皿状本体と、皿状本体の内部に投入載置される攪拌球と、皿状本体の上方開口部に蓋をするための蓋体とを備え、蓋体は、水に対して浮力を有するものであり、皿状本体は、少なくともその周壁が、通水性のある材料で構成されてなる洗濯機用洗剤容器とした。
この洗濯機用洗剤容器は以下のように使用される。まず、皿状本体の内部に攪拌球とともに洗剤を投入する。その後、蓋体で蓋をして内部空間に洗剤を収容した状態とし、例えば、洗濯槽内部に衣類を投入した後で、この洗濯機用洗剤容器を投入し、給水・洗浄等を行うのである。
内部に洗剤が投入される皿状本体と、この皿状本体の上方開口部に蓋をするための蓋体とを備えていることにより、衣類が洗剤に直接的に接触しにくい洗濯機用洗剤容器となる。洗剤は、通水性のある皿状本体の周壁から洗濯機用洗剤容器の内部空間に滲入した洗濯水に溶解し、この洗剤成分を含んだ洗濯水が洗濯機用洗剤容器の外部に滲出するのである。
また、皿状本体の内部に投入載置される攪拌球を備えていることにより、この攪拌球が、洗濯中の攪拌動作によって洗濯機用洗剤容器の内部空間を転動し、洗剤の凝集を防いだり凝集した洗剤を解したりするため、洗濯水に洗剤が溶解しやすく、粉洗剤を使用した場合や洗濯水に冷水を使用した場合でも濯ぎ残しが生じにくい洗濯機用洗剤容器となる。
さらに、皿状本体が扁平円柱状であることにより、洗剤が厚く堆積しにくくなり、また、多量の衣類を一度に洗濯する場合であっても、洗剤が洗濯水に浸かりやすくなるため、洗剤が洗濯水に溶解しやすくなり、より濯ぎ残しが生じにくい洗濯機用洗剤容器となる。
加えて、蓋体が水に対して浮力を有するため、洗濯機用洗剤容器が、洗濯槽内の洗濯水に安定的に浮遊することができる。これによって、攪拌球が皿状本体の内部空間を転動しやすくなり、より一層濯ぎ残しが生じにくい洗濯機用洗剤容器となる。
皿状本体の底面が、その中央に向かって円錐状に盛り上がってなる、洗濯機用洗剤容器とすることができる。
攪拌球は、洗濯中の攪拌動作によって洗濯機用洗剤容器の内部空間を転動する。その際、洗濯中の攪拌動作によって洗濯機用洗剤容器が主に回転運動することを考慮すると、攪拌球が皿状本体の周壁に沿うように転動する場合が多くなると考えられる。すると、皿状本体内部の洗剤のうち中央部のものは周壁付近のものより、攪拌球による凝集防止等の作用を享受しにくくなる。そこで、上記構成の皿状本体とすることで、皿状本体内部の中央部に堆積する洗剤を減らすことができ、洗剤を迅速に溶解させやすく、より濯ぎ残しが生じにくい洗濯機用洗剤容器となる。
皿状本体の底面が、その中央部のみ円柱状又は円錐台形状に盛り上がってなる、洗濯機用洗剤容器とすることもできる。
これにより、円柱状又は円錐台形状に盛り上がった皿状本体の中央部には洗剤が殆ど堆積しなくなるため、迅速に洗剤を溶解させることができ、より一層濯ぎ残しが生じにくい洗濯機用洗剤容器となる。ここで、「円錐台形」は、円錐の上部を切って平らにした、側面視が台形形状の形をいう。
皿状本体の下面が、中央に向かって下方に突出した逆山形形状に構成されてなる、
洗濯機用洗剤容器とすることもできる。
これにより、洗濯中の攪拌動作による回転水流に対して、安定した姿勢で洗濯槽内の洗濯水に浮遊することができる洗濯機用洗剤容器となる。
皿状本体の下面に、下面視が十字形状の十字突起を設けてなる洗濯機用洗剤容器とすることもできる。
これにより、洗濯水の回転水流に応じて洗濯機用洗剤容器が回転しやすくなり、攪拌球が、洗濯機用洗剤容器の内部空間をより転動しやすくなるため、より粉洗剤を溶解させやすい洗濯機用洗剤容器となる。
蓋体が、独立した空間を備え、この独立した空間に気体が充填されてなる、洗濯機用洗剤容器とすればよい。
これにより、蓋体が水に対して大きな浮力を有するようになるため、より安定した姿勢で洗濯槽内の洗濯水に浮遊することができる洗濯機用洗剤容器となる。
皿状本体が、水よりも比重の大きな材料で構成されてなる、洗濯機用洗剤容器とすることもできる。
これにより、皿状本体が洗濯水に水没しやすくなるため、洗濯機用洗剤容器は、より一層安定した姿勢で洗濯水に浮遊浮することができるようになるとともに、より洗濯水に洗剤を溶解させやすい洗濯機用洗剤容器となる。
皿状本体の底板と周壁が、メッシュ材料で構成されてなる、洗濯機用洗剤容器とすることもできる。
これにより、皿状本体内部に投入された洗剤をより溶解させやすい洗濯機用洗剤容器となる。このとき、底板と周壁を一体成形することが好ましい。メッシュ材料は、例えばステンレスメッシュ等の金属メッシュを使用することができる。この場合、目開き寸法は300μm以下とすることが好ましく、目開き寸法は、より好ましくは200μm以下、最も好ましくは100μm以下である。
皿状本体の周壁のみが、メッシュ材料で構成されてなる、洗濯機用洗剤容器とすることもできる。
皿状本体の底面はメッシュ材料で構成されていないため、皿状本体内部の攪拌球がより転動しやすく、洗剤を洗濯水に溶解させやすい洗濯機用洗剤容器となる。
本発明により、衣類が洗剤に直接的に接触しにくく、かつ、粉洗剤を使用した場合や、多量の衣類を一度に洗濯した場合等でも、洗濯水に洗剤が溶解しやすく、濯ぎ残しが生じにくい洗濯機用洗剤容器を提供することができる。
以下、図を用いて、本発明の実施形態を例示説明する。図1〜図6は洗濯機用洗剤容器を説明するための図であり、図7は洗濯機用洗剤容器に用いる蓋体の別例を説明するための図であり、図8〜図14は洗濯機用洗剤容器に用いる皿状本体の各種別例を説明するための図である。まず、図1〜図6を用いて、洗濯機用洗剤容器を例示説明する。ここで、本発明の洗濯機用洗剤容器、これを構成する各要素の具体的な形状及び洗濯機用洗剤容器の使用方法等は、以降の例示説明によって限定されるものではない。なお、図10〜図14において蓋体は図示されていない。
[洗濯機用洗剤容器]
図1は洗濯機用洗剤容器の分解斜視図であり、図2は洗濯機用洗剤容器に洗剤を投入して蓋体を被せる様子を示す分解斜視図であり、図3は洗濯機用洗剤容器の斜視図である。また、図4は洗剤が投入された洗濯機用洗剤容器の縦断面における端面図である。一方、図5は洗剤が投入された洗濯機用洗剤容器を洗濯水に浮かべた状態を模式的に示す図であり、図6は洗剤が投入された洗濯機用洗剤容器が水流から受ける作用を模式的に示す斜視図である。なお、図6において、洗濯機用洗剤容器の内部の様子を点線で示してある。図1に示すように、本実施形態の洗濯機用洗剤容器10は、皿状本体20と攪拌球6と蓋体70を備えるものである。
1.皿状本体
図1等に示すように、皿状本体20は、上方に向かって開口する上方開口部20Uを備えた、扁平な(薄い)円柱状である。また、本実施形態では、皿状本体20の底面20Bは平らである。この皿状本体20には、上方開口部20Uから粉洗剤が投入されることになる。ここで、本発明において「扁平な円柱状」とは、円柱底面の直径寸法よりも高さ寸法が小さい形状であることをいう。皿状本体20は、円柱底面の半径寸法よりも高さ寸法が小さい形状であることが好ましく、円柱底面の半径寸法の半分よりも高さ寸法が小さい形状であることがより好ましい。そして、皿状本体20は、円板状の底板30と、この底板30の外周全縁から上方に向かって立ち上がる円筒状の周壁40と、この周壁40の上端に固着された補強リング50を備えている。底板30と補強リング50は、例えばステンレス等の金属材料やポリエステル樹脂等の合成樹脂材料等、ある程度の強度を備えた耐水性材料であれば特に制限されない。底板30は、洗濯水に水没するように、例えば、水(洗濯水)よりも比重の大きな材料で構成することが好ましい。本実施の形態では、底板30をステンレス板で、補強リング50をステンレスリングで構成した。
一方、周壁40は、通水性を有する材料で構成される。例えば、ステンレスメッシュ等の金属メッシュ、テトロンメッシュ等の合成樹脂メッシュ等を用いることができる。ここで、使用する金属メッシュや合成樹脂メッシュの目開き寸法は、300μm以下とすることが好ましい。目開き寸法が300μm以下であると、例えば、衣類を投入した洗濯槽の上方で皿状本体に多量の粉洗剤を投入しても、周壁のメッシュ開口部から粉洗剤が落下しにくく、衣類が洗剤に直接的に接触する事態を防止できる。目開き寸法は、より好ましくは200μm以下、最も好ましくは100μm以下である。本明細書でいうところの「目開き寸法」は、JIS-Z8801号でいうところの「目開き寸法」と同じ概念である。
また、目開き寸法の下限値は、通水性が確保される限りにおいて、特に制限されない。市販の金属メッシュとしては、20μmが最も小さい目開き寸法のようであり、出願時点においては目開き寸法が20μm以上という制約を受ける。しかし、目開き寸法が小さくなる程、高価になる傾向があるため、あまり目開き寸法の小さなメッシュは採用しにくいと思われる。
2.攪拌球
上記皿状本体20には、その上方開口部20Uから攪拌球6が投入される。攪拌球6は、皿状本体20に投入載置されて皿状本体20の上方開口部20Uに蓋体70(詳細は後述)で蓋をした状態において、皿状本体20と蓋体70との間の空間(洗濯機用洗剤容器11の内部空間10S)を転動自在な大きさに形成された球体状である。攪拌球6は、粉洗剤9が投入された洗濯機用洗剤容器10の内部空間10S(図4参照)において、洗濯時の攪拌動作によって転動等し、粉洗剤9の凝集を防いだり凝集した粉洗剤9を解したりして、粉洗剤の溶解を助ける作用をするものである。攪拌球6の材料は、ある程度の強度を備えた耐水性材料であれば特に制限されない。一方で、攪拌球6を洗濯水に沈むように構成すると、粉洗剤をより溶解させやすくなる。このことを考慮すると、攪拌球6の材料は水よりも比重が大きいことが好ましい。本実施の形態では、セラミック製の攪拌球6を用いた。
3.蓋体
蓋体70は、皿状本体20の上方開口部20Uに蓋をして、皿状本体20と蓋体70との間に形成される空間としての、洗濯機用洗浄容器10の内部空間10S(図4参照)を形成するものである。洗濯機用洗剤容器10の使用に際しては、皿状本体20の内部に攪拌球6と洗剤9が投入されている状態で、皿状本体20の上方開口部20Uに蓋をすることになる。本実施形態では、蓋体70は、皿状本体20の上端部よりも若干大きな円形状の蓋本体701と、この蓋本体701の外周全端から下方に向けて円筒状に延びたフランジ体702とを備える。フランジ体702は、皿状本体20に蓋体70がしっかりと取り付けられるよう、その内周面が皿状本体を構成する補強リング50の外周面とほぼ重なるような大きさに形成されている。蓋体70は、洗濯水に対して浮力を有する必要があり、例えば、洗濯水より比重の小さな材料で構成したり、後述するように蓋体を中空体として内部に気体を充填したりすればよい。本実施の形態では、蓋本体701とフランジ体702をポリプロピレン樹脂で一体成形して蓋体70を構成した。
4.使用方法
以下、洗濯機用洗剤容器10の使用方法を例示説明する。まず、図1に示すように、皿状本体20の底面20B上に攪拌球6を投入載置する。攪拌球6は皿上本体21の上方開口部20Uから投入載置する。次に、図2に示すように、攪拌球6の入った皿状本体20に、同じく上方開口部20Uから粉洗剤9を投入し、蓋体70を用いて皿状本体20に蓋をして、図4に示すように、内部空間10Sに洗剤9を収容した洗濯機用洗剤容器10とする。最後に、洗濯槽に衣類を入れ、この衣類の上に洗濯機用洗剤容器10を載置し、給水・洗濯を行うのである。図5に示すように、洗濯機用洗剤容器10は、皿状本体20と攪拌球6がほぼ水没した状態で、水に対して浮力を有する蓋体70の作用によって洗濯水に浮かんだ状態となる。
そして、図6に示すように、洗濯機の攪拌動作によって、洗濯水8に回転水流R1が生じると、洗濯機用洗剤容器10も回転運動R2を開始する。すると、攪拌球6が慣性力の作用によって相対的に、洗濯機用洗剤容器10の回転方向と逆方向R3へ、洗濯機用洗剤容器10の内部空間を転動することになる。これによって、粉洗剤9の凝集を防いだり、凝集した粉洗剤9を解したりすることができ、粉洗剤9を溶解させやすくなる。特に、最近の洗濯機では、衣類に対する洗浄効果を向上させるために、回転水流R1を断続的に生じさせたり、短い時間間隔で回転水流R1の方向を変えたりするよう設計されている。このため、攪拌球6が、洗濯機用洗剤容器10の内部空間10Sを転動する機会が増え、より粉洗剤9を溶解させやすくなるのである。
[蓋体の別例]
次に、図7を用いて、蓋体の別例を例示説明する。図7は蓋体の別例を用いた洗濯機用洗剤容器の縦断面における端面図である。
図7の洗濯機用洗剤容器11に用いた蓋体71は、独立した空間71Sを内部に備えており、この独立した空間71Sに気体が充填されている点で、前記実施形態のものとは異なる。換言すれば、蓋体71が、内部に気体を充填した中空形状に構成されているのである。前述したように、蓋体71は洗濯水に対して浮力を有する必要があるが、例えば、蓋体71を構成する材料自体は洗濯水より比重の大きなものを用いた場合であっても、独立した空間71Sを備えることで、洗濯水に対する浮力を確保することができる。こうすることで、皿状本体20と攪拌球6がほぼ水没した状態で、洗濯機用洗剤容器11が洗濯水に浮遊するように構成しやすくなる。皿状本体と攪拌球を水没するように構成しつつ、蓋体の作用によって洗濯機用洗剤容器が水に浮遊するように、蓋体における独立した空間の大きさを決定するのである。
[皿状本体の第一別例]
次に、図8と図9を用いて、皿状本体の第一別例を例示説明する。図8は皿状本体の第一別例を用いた洗濯機用洗剤容器を示す分解斜視図であり、図9は同洗濯機用洗剤容器の縦断面における端面図である。
この皿状本体21の第一別例は、皿状本体21が金属メッシュ211で構成されている点で前記実施形態のものとは異なる。詳しくは、金属メッシュ211で、円板状の底板と、この底板の外周全縁から上方に向かって立ち上がる円筒状の周壁とが一体的に形成されている点で前記実施形態の皿状本体とは異なる。金属メッシュ211の周壁の上端には、補強リング50が固着されている。皿状本体21の底板も金属メッシュ211で構成されて通水性を有することにより、皿状本体21内部に投入された洗剤(図示せず)がより溶解しやすいものとなる。なお、補強リング50を設けなくてもよいが、設けた方が洗濯機用洗剤容器にしっかり蓋をしやすくなる場合が多く、好ましい。
ここで、金属メッシュ211を使用する場合、その目開き寸法は300μm以下とすることが好ましい。目開き寸法が300μm以下であると、皿状本体に粉洗剤を投入した際にメッシュ開口部から粉洗剤が落下しにくくなる。これによって、落下した洗剤と衣類が直接的に接触する現象等が生じにくくなる。目開き寸法は、より好ましくは200μm以下、最も好ましくは100μm以下である。一方、目開き寸法の下限値は、通水性が確保される限りにおいて特に制限されないが、入手可能性を考慮すると、出願時においては目開き寸法20μm以上という制約を受けると考えられる。
[皿状本体の第二別例]
次に、図10を用いて、皿状本体の第二別例を例示説明する。図10は皿状本体の第二別例の縦断面における端面図である。
この皿状本体の第二別例は、皿状本体22の底面22B、すなわち底板32の上面が、中央に向かって徐々に盛り上がった円錐状に構成されている点で前記実施形態のものとは異なる。円錐状に形成された円錐部分は、蓋体(図示せず)を皿状本体22に装着した際、その頂点が蓋体下面に接触しないような高さになるように形成されている。このような構成とすることで、皿状本体22内部の中央部に堆積する粉洗剤を減らすことができ、粉洗剤を迅速に溶解させやすく、従って濯ぎ残しが生じにくい洗濯機用洗剤容器となる。
[皿状本体の第三別例]
次に、図11を用いて、皿状本体の第三別例を例示説明する。図11は皿状本体の第三別例の縦断面における端面図である。
この皿状本体の第二別例は、皿状本体23の底面23B、すなわち底板33の上面が、その中央部のみ円柱状に盛り上がるように構成されている点で前記実施形態のものとは異なる。円柱状に形成された円柱部分は、蓋体(図示せず)を皿状本体23に装着した際、その上面が蓋体下面に接触するかしないか、ぎりぎりの高さ(装着された蓋体の下面とほぼ同じ高さ)に形成されている。このような構成とすることで、皿状本体23内部の中央部に粉洗剤(図示せず)が殆ど堆積しなくなり、粉洗剤をより迅速に溶解させやすく、従って濯ぎ残しが生じにくい洗濯機用洗剤容器となる。本実施形態のように、皿状本体23の円柱状に形成された部分の上面が、装着された蓋体の下面とほぼ同じ高さとなるように皿状本体23を形成することが好ましいが、これに限定されず、装着された蓋体の下面の高さより低くてもよい。
[皿状本体の第四別例]
次に、図12を用いて、皿状本体の第四別例を例示説明する。図12は皿状本体の第四別例の縦断面における端面図である。
この皿状本体の第四別例は、皿状本体24の下面、すなわち底板34の下面が、中央部に向かって下方に突出した先鋭の逆山形形状に構成されている点で前記実施形態のものとは異なる。換言すれば、底板34の下面が逆三角錐形状に形成されているのである。これにより、洗濯中の攪拌動作に対して、安定した姿勢を確保しながら、洗濯槽内の洗濯水に浮遊することができる洗濯機用洗剤容器となる。
[皿状本体の第五別例]
最後に、図13及び図14を用いて、皿状本体の第五別例を例示説明する。図13は皿状本体の第五別例の縦断面における端面図であり、図14は同下方斜視図である。
この皿状本体の第五別例は、皿状本体25の下面、すなわち底板35の下面に、下面視が十字形状の十字突起35Xを設けてある点で前記実施形態のものとは異なる。十字突起35Xは皿状本体25の下面から下方に向けて突出している。円形状の底板35の中心箇所と十字突起35Xの交差箇所とがほぼ一致するように、底板35の下面に十字突起35Xを設けてある。このような構成とすることで、洗濯中の攪拌動作による洗濯水の回転水流に追従して洗濯機用洗剤容器が回転しやすくなる。これにより、攪拌球が、洗濯機用洗剤容器の内部空間を、より転動しやすくなるのである。
以上、特定の実施形態を参照して本発明を説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、当該技術分野における熟練者等により、本出願の願書に添付された特許請求の範囲から逸脱することなく、例えば、以下に掲げるような、種々の変更及び修正が可能である。
例えば、皿状本体を樹脂材料で一体成形してもよい。このとき、周壁に20〜300μm程度の貫通孔を多数個空けて、周壁の通水性を確保する。皿状本体を樹脂で一体成形することで、低価格化が可能となる。
例えば、皿状本体の周壁を通水性のある布材で構成してもよい。具体的は、円板状の底板と、この底板の外周縁の複数箇所から上方に向かってそれぞれ個立設した桟と、これら桟の先端に固着された補強リングとで構成され、桟と桟との間の開口部を塞ぐように、通水性のある布材を桟に固着した皿状本体とすればよい。布材の選択如何によっては、液状洗剤も使用することができるようになる。
例えば、皿状本体の下面に、下面視が十字形状の十字突起を設ける代わりに、下方に向けて突出した直線状の線状突起を単数又は複数個設けてもよい。このように構成しても、洗濯機用洗剤容器が、ある程度、洗濯水の回転水流に応じて回転しやすくなり、洗剤の溶解効率が向上する。
例えば、攪拌球を複数個使用してもよい。これにより、洗剤の凝集を防いだり、凝集した洗剤を解したりする作用が増し、洗剤の溶解効率が向上する。また、微少な攪拌球を単数個又は複数個用いてもよい。
例えば、ねじ込み方式で蓋ができるように、蓋体の上端外周と皿状本体の下端内周とに、雄ネジに相当する螺旋状の突起部と雌ネジに相当する螺旋状の切欠部とを振り分けて設けてもよい。これにより、皿状本体に蓋体をよりしっかりと取り付けることができる。
洗濯機用洗剤容器の分解斜視図である。 洗濯機用洗剤容器に洗剤を投入して蓋体を被せる様子を示す分解斜視図である。 洗濯機用洗剤容器の斜視図である。 洗剤が投入された洗濯機用洗剤容器の縦断面における端面図である。 洗剤が投入された洗濯機用洗剤容器を洗濯水に浮かべた状態を模式的に示す図である。 洗剤が投入された洗濯機用洗剤容器が洗濯水の水流から受ける作用を模式的に示す斜視図である。 蓋体の別例を用いた洗濯機用洗剤容器の縦断面における端面図である。 皿状本体の第一別例を用いた洗濯機用洗剤容器を示す分解斜視図である。 皿状本体の第一別例を用いた洗濯機用洗剤容器の縦断面における端面図である。 皿状本体の第二別例の縦断面における端面図である。 皿状本体の第三別例の縦断面における端面図である。 皿状本体の第四別例の縦断面における端面図である。 皿状本体の第五別例の縦断面における端面図である。 皿状本体の第五別例の下方斜視図である。
符号の説明
10,11,12 洗濯機用洗剤容器

20,21,22,23,24,25 皿状本体
20U,21U,22U,23U,24U,25U 上方開口部
20B,21B,22B,23B,24B,25B 底面
30,31,32,33,34,35 底板
34B,35B 底板の下面
35X 十字突起
40 周壁
50 補強リング

6 攪拌球

70,71 蓋体
71S (独立した)空間

Claims (9)

  1. 内部空間に洗剤を収容した状態で洗濯機に投入される洗濯機用洗剤容器であって、
    扁平円柱状で上方に向かって開口し、内部に洗剤が投入される皿状本体と、
    該皿状本体の内部に投入載置される攪拌球と、
    前記皿状本体の上方開口部に蓋をするための蓋体とを備え、
    前記蓋体は、水に対して浮力を有するものであり、
    前記皿状本体は、少なくともその周壁が、通水性のある材料で構成されてなる、
    洗濯機用洗剤容器。
  2. 皿状本体の底面が、その中央に向かって円錐状に盛り上がってなる、
    請求項1記載の洗濯機用洗剤容器。
  3. 皿状本体の底面が、その中央部のみ円柱状又は円錐台形状に盛り上がってなる、
    請求項1又は2記載の洗濯機用洗剤容器。
  4. 皿状本体の下面が、中央に向かって下方に突出した逆山形形状に構成されてなる、
    請求項1〜3のいずれか記載の洗濯機用洗剤容器。
  5. 皿状本体の下面に、下面視が十字形状の十字突起を設けてなる請求項1〜4のいずれか記載の洗濯機用洗剤容器。
  6. 蓋体が、独立した空間を備え、
    前記独立した空間に気体が充填されてなる、
    請求項1〜5のいずれか記載の洗濯機用洗剤容器。
  7. 皿状本体が、水よりも比重の大きな材料で構成されてなる、
    請求項1〜6のいずれか記載の洗濯機用洗剤容器。
  8. 皿状本体の底板と周壁が、メッシュ材料で構成されてなる、
    請求項1〜7のいずか記載の洗濯機用洗剤容器。
  9. 皿状本体の周壁のみが、メッシュ材料で構成されてなる、
    請求項1〜8のいずれか記載の洗濯機用洗剤容器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN106048956A (zh) * 2016-08-19 2016-10-26 安徽中家智锐科技有限公司 一种搅拌式便携洗衣装置
CN107130404A (zh) * 2017-06-30 2017-09-05 诺圆环保科技(苏州)有限公司 一种洗衣片快速溶解盒
CN107385795A (zh) * 2017-06-30 2017-11-24 诺圆环保科技(苏州)有限公司 一种防堵塞洗衣片分散盒

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