JP2008132157A - 食器洗い乾燥機 - Google Patents

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佳宗 陣後
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Abstract

【課題】オゾンによる除菌・消臭を効果的に行なうことができる食器洗い乾燥機を提供すること。
【解決手段】オゾン発生器63を有する食器洗い乾燥機1の乾燥工程において、第1カウンタ101カウント開始から10分経過した時に、オゾン発生器63をデューティ制御することにより、洗浄槽9内に間欠的にオゾンを供給する。また、第1カウンタ101カウント開始から50分経過した時に、オゾン発生器63を連続駆動させて、洗浄槽9内に連続的にオゾンを供給し、第2カウンタ102のカウント開始から2時間経過するまでオゾンの供給を継続する。そして、第2カウンタ102のカウント開始から2時間経過後も、ドアパネル12が開かれるまで、1サイクルを60分として、1サイクルのうち1分間、洗浄槽9内に間欠的なオゾンの供給を継続する。
【選択図】図15B

Description

この発明は、食器洗い乾燥機、詳しくは、オゾンによる除菌・消臭機能を有する食器洗い乾燥機に関する。
食器洗い乾燥機は、一般的に、食器類を収容した洗浄槽に、給水源から水を供給して洗浄槽内の底部に貯水し、貯水された水を洗浄ポンプにより洗浄ノズルへと圧送して、この洗浄ノズルから食器類に水を噴射することにより、洗浄およびすすぎを行なう構成を備えている。また、すすぎ後、洗浄槽内に外気を取り入れ、この外気を洗浄槽内のヒータで加熱することにより温風を発生させて、食器類を乾燥させる構成を備えている。
ところで、近年、食器類の乾燥工程時に、オゾンが混入された空気を洗浄槽内に供給することにより、洗浄槽内を消臭することができる機能を備える食器洗い乾燥機が注目されている。
そのような食器洗い乾燥機として、たとえば、食器類を収容する洗浄槽と、洗浄槽内の底部に設けられたヒータと、洗浄槽内と連通し、洗浄槽内に空気を送るための送風機と、送風機に収容された脱臭装置と、を備え、送風機およびヒータを動作させることにより乾燥工程を実行すると共に、乾燥工程の残り時間が5分になった時点で脱臭装置を駆動して脱臭運転を開始する食器洗い乾燥機が提案されている(たとえば、特許文献1参照)。
特開2005−118209号公報
ところが、特許文献1に記載の食器洗い乾燥機では、乾燥工程の残り時間が5分になった時点で脱臭運転が開始されるため、脱臭運転が乾燥工程終了間際の5分間しか行なわれない。このような短時間では、洗浄槽内を効果的に消臭することは困難である。さらに、乾燥工程初期においては、ヒータの表面に付着した残菜がヒータの熱によって焦がされて、焦げ臭い臭いが発生する場合があるが、このような臭いを消臭することもできない。
また、オゾンは消臭機能に加えて除菌機能も有するので、洗浄槽内の消臭のみならず、食器類の除菌を行なうことが望まれる。ところが、従来行なわれている脱臭運転では、食器類の除菌に必要な時間(たとえば、2時間)、食器類をオゾンに晒すことができず、食器類を除菌することは、やはり困難である。
この発明は、かかる背景のもとになされたもので、オゾンによる除菌・消臭を効果的に行なうことができる食器洗い乾燥機を提供することを主たる目的とする。
請求項1記載の発明は、食器類を収容するための洗浄槽と、前記洗浄槽内に設けられ、前記洗浄槽内の空気を加熱するためのヒータと、前記洗浄槽に形成され、前記洗浄槽内に空気を供給するための空気供給口と、一端および他端を有し、一端に空気を取り入れるための吸気口が形成され、他端が前記空気供給口に連通している吸気ダクトと、前記吸気口から空気を取り入れ、その空気を、前記吸気ダクトを通して前記空気供給口から前記洗浄槽内へ送るための送風ファンと、前記送風ファンおよび前記ヒータをオンにし、前記空気供給口から供給される空気を加熱して食器類の乾燥を行なう乾燥工程実行手段と、前記吸気ダクト内にオゾンを発生するためのオゾン発生器と、前記乾燥工程実行手段による乾燥に連動して、前記オゾン発生器を用いて食器類の除菌を行なう除菌工程実行手段と、を備えることを特徴とする食器洗い乾燥機である。
請求項2記載の発明は、前記除菌工程実行手段は、前記乾燥工程実行手段による乾燥が開始してから、予め定める第1時間が経過した後に、前記オゾン発生器をオンにして前記吸気ダクト内にオゾンを発生させることを特徴とする、請求項1記載の食器洗い乾燥機である。
請求項3記載の発明は、前記除菌工程実行手段は、前記乾燥工程実行手段による乾燥が終了してから、予め定める第2時間が経過するまで、前記送風ファンのオンを継続し、かつ、前記オゾン発生器のオンを継続することを特徴とする、請求項2記載の食器洗い乾燥機である。
請求項4記載の発明は、前記乾燥工程実行手段による乾燥開始後、前記除菌工程実行手段による除菌が行なわれるまでの間に、前記オゾン発生器を用いて前記洗浄槽内の消臭を行なう消臭工程実行手段を備えることを特徴とする、請求項1ないし3のいずれかに記載の食器洗い乾燥機である。
請求項5記載の発明は、前記消臭工程実行手段は、前記乾燥工程実行手段による乾燥開始後、予め定める短時間が経過した時に、前記オゾン発生器の間欠的なオンを開始し、前記除菌工程実行手段による除菌が始まるまで、前記オゾン発生器の間欠的なオンを継続することを特徴とする、請求項4記載の食器洗い乾燥機である。
請求項6記載の発明は、前記除菌工程実行手段による除菌に続いて、前記オゾン発生器を用いて前記洗浄槽内の消臭を行なう第2の消臭工程実行手段を備えることを特徴とする、請求項1ないし5のいずれかに記載の食器洗い乾燥機である。
請求項7記載の発明は、前記第2の消臭工程実行手段は、前記除菌工程実行手段による除菌終了後も、前記送風ファンのオンを継続し、かつ、前記オゾン発生器を間欠的にオンすることを特徴とする、請求項6記載の食器洗い乾燥機である。
請求項1記載の発明によれば、乾燥工程実行手段によって、送風ファンおよびヒータがオンにされ、空気供給口から供給される空気が加熱されることにより食器類の乾燥が行なわれる。また、乾燥工程実行手段による乾燥に連動して、除菌工程実行手段によって、オゾン発生器を用いて吸気ダクト内にオゾンが発生させられ、このオゾンが吸気ダクト内を通って、空気供給口から洗浄槽内に供給される。
このように、乾燥工程の終了間際ではなく、乾燥工程実行手段による乾燥中に、洗浄槽内にオゾンが供給されるため、食器類がオゾンに十分な時間晒される。その結果、洗い工程だけでは落とし切れなかった食器類に付着している菌などをオゾンによって分解することができるので、食器類を効果的に除菌することができる。
請求項2記載の発明によれば、乾燥工程実行手段による乾燥が開始してから、予め定める第1時間が経過した後に、除菌工程実行手段によって、オゾン発生器がオンにされて吸気ダクト内にオゾンが発生する。そして、そのオゾンが洗浄槽へと送られる。
オゾンは、水に触れると水の表面で分解してしまう。そのため、食器類の表面に水滴が付着していると、供給されるオゾンがその水滴の表面で分解されてしまい、食器類の表面に対するオゾンによる除菌作用が低下してしまう。そこで、食器類を効果的に除菌するには、食器類の表面があまり濡れていないことが必要である。たとえば、乾燥工程において、食器類が概ね乾燥しているタイミングで洗浄槽内にオゾンを供給すれば、食器類には除菌の妨げとなる水分がほとんど付着していないので、効果的に食器類を除菌することができる。つまり、上記のように、乾燥工程実行手段による乾燥が開始してから、予め定める第1時間が経過した後に、たとえば、乾燥工程が概ね終了したタイミングでオゾン発生器をオンにしてオゾンを発生させれば、乾燥が概ね完了した食器類をオゾンに晒すことができるので、より効果的に食器類を除菌することができる。
請求項3記載の発明によれば、乾燥工程実行手段による乾燥が終了してからも、予め定める第2時間が経過するまで、除菌工程実行手段によって、送風ファンのオンおよびオゾン発生器のオンが継続される。たとえば、第2時間を「2時間」と定めれば、乾燥が完了した食器類を2時間オゾンに晒すことができるので、いっそう効果的に食器類を除菌することができる。
請求項4記載の発明によれば、乾燥工程実行手段による乾燥開始後、除菌工程実行手段による除菌が行なわれるまでの間に、消臭工程実行手段によって、オゾン発生器を用いて洗浄槽内の消臭が行なわれる。
洗い工程やすすぎ工程時に溜められた水を排水した後の洗浄槽には、残菜フィルタで捕獲された残菜がたまっている場合があり、このような残菜から異臭が発生するおそれがある。しかし、上述のように、消臭工程実行手段による消臭を行なえば、そのような異臭をオゾンによって分解することができるので、異臭が機外に漂うことを抑制することができる。
請求項5記載の発明によれば、乾燥工程実行手段による乾燥開始後、予め定める短時間が経過した時に、消臭工程実行手段によって、オゾン発生器の間欠的なオンが開始される。そして、このオゾン発生器の間欠的なオンは、除菌工程実行手段による除菌が開始されるまで継続される。
通常、排水後の洗浄槽に残される残菜は、残菜フィルタに捕獲されるが、場合によっては、ヒータの上に付着している場合がある。その場合に乾燥工程が開始されると、その残菜がヒータの熱によって焦がされて焦げ臭い臭いが発生するおそれがある。たとえ、そのような臭いが発生しても、上述のように、乾燥開始後、予め定める短時間が経過した時にオゾン発生器にオンにされれば、その臭いをオゾンによって分解することができる。その結果、臭いが機外に漂うことを抑制することができる。また、消臭は除菌と異なり、少ないオゾンで行なえるので、オゾン発生器を間欠的にオン/オフするだけで十分な消臭効果を得られる。この間欠的なオン/オフにより、オゾン発生器にかかる負荷を軽減できるので、オゾン発生器の劣化を抑制することもできる。
請求項6記載の発明によれば、除菌工程実行手段による除菌に続いて、第2の消臭工程実行手段によって、オゾン発生器を用いて洗浄槽内の消臭が行なわれる。
そのため、食器洗い乾燥機の運転終了後、長時間扉が開けられずに、密閉された洗浄槽内の残菜が腐ったりして異臭が発生しても、その臭いをオゾンによって分解することができる。たとえば、ユーザが食器洗い乾燥機の運転中に長時間の外出をしたり、深夜の睡眠中に食器洗い乾燥機による食器類の洗浄を行なったりすることによって、運転終了後も密閉された洗浄槽内に残菜が放置されていても、ユーザが扉を開けたときに異臭が漂うことを抑制することができる。その結果、ユーザは、深夜など、電気代の安い時間帯に安心して食器洗い乾燥機による食器類の洗浄を行なうことができる。
請求項7記載の発明によれば、第2の消臭工程実行手段によって、送風ファンのオンが継続され、かつ、オゾン発生器の間欠的なオンが実行される。オゾン発生器が間欠的にオン/オフされるため、オゾン発生器にかかる負荷を軽減でき、オゾン発生器の劣化を抑制することができる。また、電気代を節約することもできる。
以下では、図面を参照して、この発明の実施形態について具体的に説明をする。
図1は、この発明の一実施形態に係る食器洗い乾燥機1の正面図である。図2は、食器洗い乾燥機1の平面図である。図3は、食器洗い乾燥機1の左側面図である。図4は、食器洗い乾燥機1の背面図であって、内部を露出させた状態を示す図である。図5は、図2に示すA1−A2の切断面で切断したときの断面図である。なお、これらの図における方向については、各図面に示した方向矢印に沿うものとする。また、図5において、説明の便宜上貯水部32を破線で示す。
図1〜図5を参照して、この食器洗い乾燥機1は、たとえば、システムキッチンなどの流し台に組み込まれるビルトイン引き出し式食器洗い乾燥機であって、前面開口2(図5参照)が形成された略直方体の筐体3によって、その外側が形成されている。
筐体3は、一枚の板金を折り曲げて形成され、左右側壁と底壁とを構成する略U字状の底側面部材4と、天面を被覆するように底側面部材4に固着される天面部材5と、背面を被覆するように底側面部材4に固着される背面部材6と、を備えている。これら各部材が相互に固着されることによって、前面開口2を有する筐体3が形成される。
底側面部材4の左右側壁は、下部側において上部側よりも内方に窪むように(この部分を窪み部4aとする。)屈曲された段差形状に形成されている(図4参照)。
背面部材6は、スポット溶接ではなく複数のねじ7を利用したねじ止めにより、底側面部材4に取り付けられている(図3参照)。これにより、組立時の作業者の技量や経験による接合部の強度のばらつきを小さくして品質を安定させることができる。
図5に示すように、筐体3の内部には、上面開口8が形成された洗浄槽9が、後述するスライドレール機構86(図13参照)により、前後方向にスライド自在に配設されている。また、筐体3には、洗浄槽9が収納された際に、洗浄槽9の上面開口8を閉塞するための上蓋10が配設されている。
上蓋10は、後述する上蓋開閉機構(図11参照)により洗浄槽9の引き出し・押し入れ操作に連動して昇降するようになっている。洗浄槽9が、食器洗い乾燥機1内に完全に収納された状態では、上蓋10の下面に装着されたパッキン11が、洗浄槽9の後述する上枠26に密着することにより、洗浄槽9の上面開口8を高い水封性を有して閉塞し、これにより洗浄槽9内は略密閉される。一方、洗浄槽9が食器洗い乾燥機1から前方に引き出される際には、上蓋10は、閉塞位置よりも上方やや前方へと退避して所定位置に保持される。なお、上蓋10の開閉動作については、図9および図10を参照して、後に詳説する。
筐体3の前面開口2は、洗浄槽9が食器洗い乾燥機1内に完全に収納された状態では、洗浄槽9に取り付けられたドアパネル12により閉塞される。
図1に示すように、ドアパネル12の中央上側には、ドアパネル12の前面から後方に窪んで洗浄槽9の後述する前壁22に達するように取っ手13が形成されており、この取っ手13に指を掛け、ドアパネル12を手前に引くことにより、洗浄槽9を筐体3から引き出すことができる。さらに、取っ手13には、ドアパネル12の開閉をロックするための開閉レバー14がスライド自在に設けられている。開閉レバー14を、たとえば、右側いっぱいにスライドさせると、洗浄槽9の上枠26(後述)に形成されたラッチ69(図7参照)にロックがかけられて、洗浄槽9を引き出すことが抑止される。一方、開閉レバー14を左側いっぱいにスライドさせると、ラッチ69のロックが解除され、洗浄槽9の引き出しが可能となる。また、図1〜5には表れていないが、食器洗い乾燥機1には、ユーザが洗浄槽9を筐体3から引き出したことを検知するドアセンサ97(後述)が設けられている。
ドアパネル12の右上側には、操作部15が配置されている。操作部15を操作することにより、ユーザは、食器洗い乾燥機1に所望の運転を行なわせることができる。
操作部15には、ユーザが所望の運転を行なうときに押すための各種操作ボタンとして、電源切/入ボタン16、スタート一時停止ボタン17、コースボタン18およびオゾン除菌ボタン19が設けられている。
電源切/入ボタン16は、食器洗い乾燥機1の電源を切ったり入れたりする場合に押すボタンである。スタート一時停止ボタン17は、食器洗い乾燥機1の運転をスタートまたは一時停止させるときに押すボタンである。コースボタン18は、各種運転コースを選択するときに押すボタンである。オゾン除菌ボタン19は、洗浄槽9内をオゾンによって消臭したり、食器類をオゾンによって除菌したりしたい場合に押すボタンである。
この食器洗い乾燥機1では、洗い工程・すすぎ工程・乾燥工程の他、洗浄槽9内にオゾンを含む空気を供給して、洗浄槽9内および食器類の除菌・消臭を行なう除菌工程や消臭工程(第1の消臭工程および第2の消臭工程)を行なうことができる。たとえば、ユーザがコースボタン18を押すことにより所望のコースを選択した後、オゾン除菌ボタン19を押してからスタート一時停止ボタン17を押せば、食器類を乾燥させる乾燥工程に連動して、消臭工程や除菌工程が行なわれる乾燥・除菌工程を行なうことができる。
また、操作部15には、ユーザが選択した各種運転コースなどを表示するための表示ランプ20が、各種操作ボタンの上に設けられている。
ドアパネル12の左上側には、洗浄槽9内の空気を外部に排気するための排気口21が形成されている。排気口21は、後述する洗浄槽9の排気路45と連通しており(図5参照)、洗浄槽9内の空気をこの排気口21から外部に排気することができる。排気口21には、オプションとして、上方に向けて開口した排気ダクト(図示せず)を取り付けることができる。この排気ダクトを取り付ければ、洗浄槽9内の蒸気を上方に向けて排出することができる。
図6は、洗浄槽9を後ろ側左斜め上方から見た斜視図である。図7は、洗浄槽9を前側右斜め上方から見た斜視図である。なお、これらの図における方向については、各図面に示した方向矢印に沿うものとする。
洗浄槽9は、食器類を収容して洗浄するための槽であって、底面の四方から立ち上がる前壁22、左側壁23、右側壁24、後壁25および上枠26により形成される略直方体を成している。また、洗浄槽9は、樹脂製の材料(たとえば、ポリプロピレン)を用いて形成されている。
洗浄槽9の左側壁23と右側壁24の前端部には、左右方向略直角に広がるフランジ枠体27が一体的に形成されており、フランジ枠体27に、たとえば、ねじ止めにより食器洗い乾燥機1の前面を形成するドアパネル12が取り付けられる(図5参照)。
洗浄槽9の上枠26には、洗浄槽9の移動をロックするためのラッチ69が形成されている。上述したように、開閉レバー14を適宜操作することにより、ラッチ69に図示しないロック機構が係合されて、洗浄槽9の移動がロックされる。
洗浄槽9の内部には、食器類を整列収容するための食器かご28(図5参照)が着脱可能に設置されている。
図5を参照して、食器かご28は、たとえば、上下二段式の構造であって、下段かご28aには、皿、茶碗などの食器類が収納され、上段かご28bには、コップや湯飲み茶碗などが、伏せた状態で載置されるようになっている。なお、図5では、上段かご28b上にコップGを載置した状態を示している。
洗浄槽9内の底部中央には、上面に複数の水噴射孔29aが形成され、内部が通水路となっている回転自在のアームノズル29と、これと一体化され、頂部に水噴射孔30aが形成されたタワーノズル30が、垂直軸を中心に回転自在に配設されている。
また、図5には表れていないが、洗浄槽9の後壁25には、後述する給水バルブ94(図14参照)を備えた伸縮自在の可撓性を有する給水管31が接続されており、給水バルブ94(後述)が開かれると、外部の水道栓から供給された水が給水管31を通して洗浄槽9内に注がれる。
洗浄槽9内の底部右前側には、凹形状の貯水部32が形成されている。洗い工程やすすぎ工程時においては、給水管31から注がれた水は、まず貯水部32に注ぎ込まれた後、所定の貯水水位Lまで貯められる(図5参照)。
図6に示すように、洗浄槽9内の前部中央には、洗浄槽9の内部と図示しない連通口を通して連通するように、箱形のエアトラップ室34が、洗浄槽9と一体的に形成されている。エアトラップ室34は、洗浄槽9内の水位を測定するための部屋であり、たとえば、連通口(図示せず)を通してエアトラップ室34に流入してきた水によって変化した室内の圧力を、後述する水位センサ95(図14参照)で検出することにより、洗浄槽9内の水位を検知する。
図6に示すように、貯水部32の上部には、食器類の洗浄時に食器類から流れ落ちる食物の残菜を捕集するためのメッシュ状の残菜フィルタ33が着脱自在に設けられている。これにより、残菜が後述する洗浄兼排水ポンプ37に吸い込まれて、水路を塞いだりすることを防止できる。残菜フィルタ33は、洗浄槽9の前側(貯水部32の上部)に設けられていて、ユーザが簡単に取り出すことができるので、掃除などの手入れを行ないやすい。
図7に示すように、洗浄槽9の底部左後側には、ループ状のシーズヒータ35が配設されている。シーズヒータ35は、貯水水位Lよりも低い位置に設けられており、洗い工程およびすすぎ工程時には、貯水水位Lまで貯められた水が、シーズヒータ35によって加熱される。また、乾燥・除菌工程時には、洗浄槽9内に供給された空気がシーズヒータ35によって加熱される。また、シーズヒータ35の上には、箸などがシーズヒータ35上に落下して焦げたり、ユーザがシーズヒータ35に触れて火傷したりしないように、ヒータカバー36が取り付けられている。
図5に示すように、洗浄槽9の底壁下方にあって、貯水部32の後方には、洗浄兼排水ポンプ37が取り付けられている。洗浄兼排水ポンプ37は、その内部が図示しない洗浄ポンプ室と排水ポンプ室とに区画されていて、洗浄ポンプ室および排水ポンプ室に、それぞれ図示しないポンプモータの出力軸に固定された洗浄用インペラおよび排水用インペラを備えている。
洗浄ポンプ室は、接続管(図示せず)を介して貯水部32と連通しており、また、図示しない送水管を介してアームノズル29およびタワーノズル30と連通している。そのため、貯水部32に水が貯留された状態で、洗浄兼排水ポンプ37が洗浄ポンプとして作動されると、貯水部32から吸引された水がアームノズル29およびタワーノズル30へと圧送され、水噴射孔29a、30a(図6および図7参照)から洗浄槽9内に勢いよく水が噴射される。そして、この水の噴射の勢いによってアームノズル29およびタワーノズル30は所定方向に回転する。これにより、洗浄槽9内に収納された食器類に満遍なく水が掛かり、汚れが落とされる。そして、噴射された水は、再び貯水部32に戻り、さらに洗浄兼排水ポンプ37に吸引されて噴射される。このように、食器洗い乾燥機1では、貯水部32→洗浄兼排水ポンプ37→アームノズル29およびタワーノズル30→貯水部32というように、水が循環することによって洗いやすすぎが行なわれる。なお、アームノズル29は、主として食器かご28の下段かご28aに収容されている食器に水を当てるため、一方、タワーノズル30は主として食器かご28の上段かご28bに収容されているコップGなどの食器に水を当てるためのものである。
一方、洗浄兼排水ポンプ37の排水ポンプ室は、洗浄ポンプ室と連通し、また、後述する排水管38(図4参照)と連通している。そのため、貯水部32に水が貯留された状態で、洗浄兼排水ポンプ37が上記洗浄ポンプ動作時とは逆方向に回転駆動されることにより、排水ポンプとして作動されると、貯水部32から吸引された水が排水管38へと圧送される。
排水管38は、伸縮自在の可撓性を有するホースであって、その一端が、上述したように、洗浄兼排水ポンプ37の排水ポンプ室に接続されている。排水管38の他端は、筐体3に背面部材6が取り付けられたときに、背面部材6から露出する排水ジョイント39に接続されている(図5参照)。排水管38に圧送された水は、この排水ジョイント39を経て、図示しない排水ホースから外部に排水される。なお、排水管38は、排水ジョイント39との接続部手前において、中空V字状のトラップ部材40(図4参照)に通されているため、排水の際には、水の一部がこのトラップ部材40でV字状に曲げられた部分に残される。
また、図4に示すように、排水管38の途中部(洗浄槽9の上下方向略中央部)には、排水分岐管41が設けられている。排水分岐管41には、エア抜き管42が洗浄槽9の後壁25に沿って、左側に延びるように接続されており、このエア抜き管42の末端に形成されたエア抜き口43により、排水管38内を通る水のエア抜きが行なわれる。
図7に示すように、洗浄槽9の後壁25の下部であって、シーズヒータ35の上方、且つ、シーズヒータ35に近接した位置には、洗浄槽9内に空気を供給するための空気供給口44が形成されている。これにより、空気供給口44から供給された空気は、シーズヒータ35の上を通過することになるので、乾燥工程時には、シーズヒータ35の上を通過する際に加熱され、高温の空気となって洗浄槽9内に供給される。そして、この加熱された高温の空気が洗浄槽9内に充満して食器類の乾燥が行なわれる。
また、消臭工程や除菌工程時には、空気供給口44から供給されたオゾンを含む空気がシーズヒータ35の上を通過する際に加熱されて、オゾンが活性化する。そして、この活性化されたオゾンによって、洗浄槽9内の消臭および食器類の除菌が行なわれる。さらに、たとえば、食器類から分離された残菜がシーズヒータ35の表面に付着し、シーズヒータ35の熱によって焦がされて焦げ臭くなっても、オゾンを含む空気がシーズヒータ35の上を通過するので、その臭いをオゾンによって分解することもできる。
また、一般的に残菜とオゾンとが反応すると、異臭が発生する場合があるが、この食器洗い乾燥機1においては、残菜フィルタ33(図6参照)と空気供給口44と位置関係が、洗浄槽9における対角の位置関係であって、両者は最も離れているので、オゾンと残菜とが反応して異臭が生じるようなことも抑制できる。
図5および図6に示すように、洗浄槽9内の前壁22上部には、洗浄槽9内の空気を機外に排出するために、ドアパネル12の外部と洗浄槽9内部空間とを連通する排気路45が形成されている。そのため、空気供給口44から洗浄槽9内に供給された空気は、図6および図7に示す矢印Xの方向に向かって流れて機外に排出される。この排気路45の洗浄槽9側の開口45a(図5参照)には、水噴射孔29a、30aから噴射された水が直接掛かりにくいように、下方が開放された排気口カバー46が着脱可能に取り付けられている。これにより、洗い工程時やすすぎ工程時に排気路45を通して機外に水が飛散することを防止するとともに、乾燥・除菌工程時などに良好な排気を行えるようにしている。
排気路45には、排気路45から排気される空気に含まれるオゾンを吸着するためのオゾン吸着フィルタ47(オゾン吸着手段)が設けられている(図5参照)。オゾン吸着フィルタ47には、たとえば、活性炭などが充填されており、この活性炭により排気空気中に残存している未反応のオゾンが吸着されることにより、未反応のオゾンが分解される。つまり、機器の故障などに起因して通常の量を超えるオゾンが洗浄槽9内に供給されても、そのオゾンは、排気の際にオゾン吸着フィルタ47で分解されるため、排気される空気中のオゾン濃度を、人体に無害な程度のオゾン濃度(たとえば、0.05ppm)にまで下げることができる。このように分解されることによって、排気空気中にオゾン臭が漂うこともない。
図4に示すように、洗浄槽9の後壁25の後方側には、吸気ダクト48が、後壁25に沿って空気供給口44に連通するように取り付けられている。
吸気ダクト48は、吸気ダクト48の風路を形成するダクト形成枠49と、ダクト形成枠49に嵌合されるダクトカバー50とを備えている。
図6に示すように、ダクト形成枠49は、後壁25の後面から後方に張り出し、空気供給口44をその内部に含む閉区画を形成している。これにより、後壁25を挟んで洗浄槽9の内部と対向する後壁25の後面に、ダクト形成枠49によって仕切られた、空気を取り入れるための略円形状の吸気室51と、吸気室51から取り入れられた空気を空気供給口44まで導くための風路52とが一体的に形成される。
上述したように、洗浄槽9が樹脂製の材料を用いて形成されているため、吸気室51および風路52が、後壁25を挟んで洗浄槽9の内部と対向していると、洗浄槽9内の熱が、後壁25の内部を伝わり、吸気室51および風路52にも伝えられる。つまり、洗浄槽9内の熱を利用して吸気室51内および風路52内を温めることができる。
吸気室51には、吸気ダクト48内に空気を取り入れるための送風ファン53と、その送風ファン53を回転させるためのブロアモータ54とが取り付けられている(図4参照)。
風路52は、吸気室51から上方に延びる第1風路55(第1吸気ダクト)と、第1風路55から左側に水平方向に屈曲して延びる第2風路56(第2吸気ダクト)と、第2風路56から空気供給口44へ向けて下方に延びる第3風路57(第3吸気ダクト)とを有し、排水分岐管41を囲うように略逆U字状に形成されている。また、ダクト形成枠49の周囲には、ダクトカバー50を固定するための複数のねじ穴58が形成されている。
ダクトカバー50には、ブロアモータ54を露出させ、かつ、吸気ダクト48内に外気を取り入れるための吸気口59が形成されている。吸気口59は、たとえば、ゴキブリなどが吸気ダクト48内に侵入しないように、メッシュ状の網60で覆われている。また、ダクトカバー50には、その周縁部に外側に向けて広がるフランジ部61が一体的に形成されており、フランジ部61には、ねじ穴58に対応するねじ穴62が形成されている。
そして、ダクトカバー50のフランジ部61に形成されたねじ穴62と、ダクト形成枠49の周辺に形成されたねじ穴62とを位置合わせし、ダクト形成枠49の上端部にフランジ部61が接するまで、ダクトカバー50を押し込み、ねじ止めすることにより、吸気ダクト48が形成される(図8参照)。
図4に示すように、吸気ダクト48には、オゾン発生器63が取り付けられている。より具体的には、吸気ダクト48の第2風路56に臨む部分であって、かつ、空気供給口44と吸気口59の略中間位置、つまり、吸気ダクト48の長さ方向の略中間位置に取り付けられている。
一般的に、オゾン発生器の放電電極は、水に濡れたり高湿の空気が与えられたりすると、オゾンの発生能力が著しく低下する。ところが、上記のように、オゾン発生器63が第2風路56に臨む部分に取り付けられていれば、洗い工程時などに、洗浄槽9で発生した蒸気が第3風路57を通って上昇してきても、その蒸気を、第2風路56と第3風路57とをつなぐ屈曲部分の面78aに衝突させて結露させることができる。つまり、オゾン発生器63が蒸気に晒されて濡れることを抑制することができる。
また、オゾン発生器63が、吸気ダクト48の長さ方向の略中間位置に取り付けられているので、吸気口59から吸気ダクト48内に混入する埃から影響を受けることも抑制できる。さらに、第2風路56は、排水分岐管41より上方に形成されているので、たとえば、排水分岐管41から水漏れが生じても、その水がオゾン発生器63にかかることもない。
図8は、オゾン発生器63の取り付け状態を具体的に示す図である。なお、図8における方向については、図面に示した方向矢印に沿うものとする。
図8を参照して、オゾン発生器63は、実際にオゾンを発生させるためのオゾン発生電極64と、オゾン発生電極64と電気的に接続され、オゾン発生電極64に電圧を印加するためのオゾン発生回路基板65とを備えている。
オゾン発生電極64は、2本の電極64Aと電極64Bを有しており、これら電極64Aおよび電極64Bの両端部が、所定の間隔を隔てて、オゾン発生回路基板65に立設された支持部66に支持されている。
支持部66には、オゾン発生回路基板65の内部配線(図示せず)と電気的に接続される配線(図示せず)が内蔵されており、この内蔵された配線と電極64Aおよび電極64Bとが電気的に接続されている。
そして、オゾン発生器63は、オゾン発生電極64および支持部66が吸気ダクト48内に突出するように、吸気ダクト48に嵌合されている。これにより、オゾン発生回路基板65から支持部66内部の配線を介して、電極64Aと電極64Bとの間に高電圧(たとえば、6500V)が印加されると、無声放電が生じ、吸気ダクト48内にオゾンが発生する。
このような構成であれば、従来のように、吸気ダクト48とオゾン発生器63との間に、別途空気配管などを設けてオゾンを供給するといった複雑な構成にすることなく、簡単な構成で、洗浄槽9内の消臭および食器類の除菌を行なうことができる。また、オゾン発生器63が、洗浄槽9の後壁25の後側に配置されているため(図4参照)、ユーザが食器洗い乾燥機1を操作したり、簡単なメンテナンスを行なう際に、ユーザがオゾン発生器63に触れる心配もない。
図9は、食器洗い乾燥機1を収納キャビネット67に設置した状態を示す図解的な側面図であって、洗浄槽9を収納キャビネット67内に収納した状態を示す図である。図10は、食器洗い乾燥機1を収納キャビネット67に設置した状態を示す図解的な側面図であって、洗浄槽9を収納キャビネット67から引き出した状態を示す図である。なお、これらの図における方向については、各図面に示した方向矢印に沿うものとする。
次に、図9および図10を参照して、この食器洗い乾燥機1の上蓋開閉機構の構成と動作について詳細に説明する。
筐体3の両側壁内面上端には、下方に延出するように左右一対の上蓋保持固定片71が取り付けられている。各上蓋保持固定片71は、それぞれ側面視略L字状のアーム部材70を、その中心部付近を、水平軸71aを中心に回転自在に保持している。また、筐体3の両側壁内面上端には、引張りコイルばね72が、ほぼ水平に張設されている。
引張りコイルばね72は、その一端が、水平軸71aから下方に伸びるアーム部材70の第1アーム70a端部に接続され、他端が、第1アーム70aより前方位置で筐体3の側壁内面に接続されている。
一方、水平軸71aから前方に伸びるアーム部材70の第2アーム70bの端部に設けられた長孔70cには、上蓋10の側面に固定されたねじ73が、スライド移動自在に係合されている。そのため、上蓋10に他の外力が加えられない状態では、引張りコイルばね72の収縮力により、アーム部材70の第1アーム70aが前方に引かれ、第2アーム70bを介して上蓋10は、上方に持ち上げられている。
上記のような引張りコイルばね72の収縮力に抗して上蓋10を下降させて洗浄槽9の上面開口8を閉塞するために、主として4つの部材から成る機構が用いられる。この点について、図9、図10に加えて図11を参照して説明する。
図11は、上蓋開閉機構の主要部の構成および動作を説明するための側面図である。なお、図11における方向については、図面に示した方向矢印に沿うものとし、前側が食器洗い乾燥機1の前方、つまり、洗浄槽9の引き出し方向である。
すなわち、上蓋10の両側面には、前後方向に離れた位置に、金属製の第1案内部材82が取り付けられている。第1案内部材82は、下部に前下がり傾斜のカム溝82aを有し、その上部には、外方に円筒形状で回動可能なカムフォロア82bが取り付けられていて、上縁端が2本のねじで上蓋10に固定されている。
筐体3の両側壁内面には、前後方向に離れた水平な位置に、樹脂製の第2案内部材83が取り付けられている。第2案内部材83は、後述する作動体84を前後方向にスライド移動可能に保持する作動体保持部83aと、作動体84に設けられたカムフォロア84aがスライド移動可能に露出する窓部83bと、第1案内部材82を上下方向および前後方向に保持する第1案内部材保持部83cと、第1案内部材82のカムフォロア82bが嵌合されるカム溝83dとを有している。
カム溝83dは、上下方向に延びる溝とその下端から後方側へ延びる溝とが連なった略く字形状を有しており、その形状により、上蓋10が洗浄槽9と共に後方へ移動しながら、さらに上蓋10を下方へ移動させるようカムフォロア82bを案内する作用を持つ。
前後方向に離れて設けられた2個の第2案内部材83の作動体保持部83aには、1本の細長い樹脂製の作動体84が前後にスライド移動自在に保持されている。作動体84の前端および後端には、それぞれ円筒形状で回動可能なカムフォロア84aが取り付けられていて、各カムフォロア84aは第2案内部材83の窓部83bから覗いている。窓部83bの前縁部および後縁部にカムフォロア84aが当接することにより、作動体84の前後方向のスライド可能範囲が決められている。
また、作動体84の前端部には、洗浄槽9の両側壁外面前部に形成された突部9aに当接する当接部84bが設けられている。さらに、筐体3の両側壁内面には、引張りコイルばね85が張設されている。
引張りコイルばね85は、その一端が、作動体84のばね取付部84cに接続され、他端が、ばね取付部84cより前方位置で筐体3の側壁内面に接続されている。これにより、作動体84は、引張りコイルばね85の収縮力により前方に付勢されていることになる。
次に、第1案内部材82、第2案内部材83、作動体84、および引張りコイルばね85の相互の関係による動作を説明する。
図10に示すように、洗浄槽9が前方に引き出された状態のとき、洗浄槽9から力を受けない作動体84は、引張りコイルばね72の収縮力によりアーム部材70を介して上蓋10を持ち上げる動作と協働して、引張りコイルばね85の収縮力により移動可能な範囲で最も前方に位置している(図11(a)参照)。
作動体84のカムフォロア84aは、第1案内部材82の直線状のカム溝82aに嵌合されており、このときカムフォロア84aは、カム溝82aの最前端に位置する。なお、引張りコイルばね72および引張りコイルばね85は、作用する部品(引張りコイルばね72ではアーム部材70、引張りコイルばね85では作動体84が相当)が異なるものの、最終的に、上蓋10を上方に持ち上げるように作用する点では一致している。そのため、いずれか一方の引張りコイルばねの収縮力を高くすることにより、他方の引張りコイルばねを省略することもできる。
一方、第1案内部材82のカムフォロア82bは、第2案内部材83のくの字形状のカム溝83dに嵌合されており、このときカムフォロア82bは、カム溝83dの最上端に位置している。これにより、上蓋10は、カムフォロア82bとカム溝83dとの嵌合、およびカムフォロア84aとカム溝82aとの嵌合による可能な範囲で最も上方に位置している。
そして、上記の状態から洗浄槽9を筐体3内に押し入れてゆくと、所定の位置で、洗浄槽9の突部9aが作動体84の当接部84bに当たり、さらに洗浄槽9が押し入れられると、作動体84は、引張りコイルばね85の収縮力に抗して後方にスライド移動し始める。この移動に伴って、カムフォロア84aは、カム溝82a内を斜め上方に移動することになるため、カムフォロア84aは、カム溝82aに対し第1案内部材82、つまり、上蓋10を引き下げるような力を及ぼす。一方、当初、カムフォロア82bは、カム溝83dによる規制によりほぼ垂直下方にのみ移動可能であるため、上記の引き下げ力を受けた上蓋10はほぼ垂直下方に下降する。
すなわち、上蓋10は、ほとんど前後方向に移動することなく下降することになる。そして、カムフォロア82bがカム溝83dのくの字の屈曲部分に達する付近で(図11(b)参照)、上蓋10下面のパッキン11は、洗浄槽9の上端縁に接触する。ただし、この時点では、パッキン11はほとんど押し潰されておらず水封性は発揮されていない。
さらに洗浄槽9が筐体3内に押し込まれると、カムフォロア82bの動きは、カム溝83dの形状に従って後方に向きを変えながら少し下がるため、この時点で、上蓋10は洗浄槽9の上部に押し付けられパッキン11は圧潰される。
カムフォロア84aがカム溝82aの後端に達してそれ以上の動きが阻止された時点で、もう一方のカムフォロア82bは、未だカム溝83dの後端には達しておらず、さらに後方側に少し移動する余裕が設けられている。そのため、洗浄槽9の押し込みに伴って押される作動体84は、カムフォロア84aとカム溝82aとの嵌合を介して第1案内部材82、つまり、上蓋10を後方に押す(図11(c)参照)。このとき、カム溝83dは、上蓋10が洗浄槽9とともに後方へ移動しながらさらに上蓋10を下方へ移動させるようにカムフォロア82bを案内する。
したがって、洗浄槽9の最後の押し込みによって、上蓋10は、洗浄槽9の上端に密着するように少し下がりながら、上蓋10と洗浄槽9とは、一体に少しの距離だけ後方に移動する。これにより、上蓋10のパッキン11は、その全周にわたって略均等に押し潰され、さらに一層水封性が向上する。また、上蓋10の位置が固定されたまま洗浄槽9のみが移動してしまうとパッキン11に無理な負荷が掛かって摩耗が大きいが、洗浄槽9と上蓋10とが一体に移動することでパッキン11に無理な負荷が掛かりにくくパッキン11の経時劣化を軽減することができる。このようにして、図9に示すように洗浄槽9は筐体3内に完全に収納された状態となり、そのとき、洗浄槽9の上面開口8は、上蓋10によって高い水封性で閉鎖される。
筐体3内に収納された状態にある洗浄槽9をユーザが引き出すと、洗浄槽9の突部9aの前方への移動に伴って、作動体84は、引張りコイルばね85の収縮力により前方にスライド移動する。すると、カムフォロア84aがカム溝82a内を前方に移動するのに伴い、カムフォロア82bが、カム溝83dに沿って移動して、上蓋10は、少し前方に移動する。そして、カムフォロア82bが、くの字状のカム溝83dの屈曲部を通過すると、引張りコイルばね72の収縮力により、アーム部材70を介して上蓋10は、ほぼ垂直上方に引き上げられて洗浄槽9の上面開口8を開放させる。そして、図10に示すように、上蓋10は、筐体3内の上方空間に待機し、洗浄槽9のみが前方に引き出されて上面開口8を通しての食器類の出し入れが可能となる。
上記のように食器洗い乾燥機1では、上蓋10の昇降はほぼ垂直方向であり、前後方向への移動は、洗浄槽9と一体に両者の密着性を高めるためのわずかな距離となっている。したがって、前後方向に上蓋10が移動するための空間を広く確保する必要がない。また、上蓋10はアーム部材70を介してほぼ水平に張設された引張りコイルばね72の付勢力により上下動するので、上蓋10を直接コイルばねで引き上げるような構成に比べて上蓋10を筐体3の天面に近い位置で上下動させることができる。そのため、洗浄槽9の高さを大きくすることができる。
また、カムフォロア82b、84aは、たとえば、金属製の円筒形状または円柱形状の内輪の外側に、回転可能に摺動性の高い樹脂製の外輪を嵌め込んだ簡単な構造で十分であり、カム溝82a、83dは所定形状の開口部である。したがって、平行リンク機構などに比べて構造が簡単であってコストが安価で済むとともに故障も起こりにくい。
次に、上記のように上蓋10の閉鎖時に水封性を確保するパッキン11の構造について図12を参照して説明する。
図12はパッキン11の取付構造を拡大して示す図解的な断面図である。
上蓋10の周縁部には、全周にわたって、下方に開口する嵌合溝10bが形成されており、その内方には下方に突出する下垂片10aが周設されている。
パッキン11は、外部から力を加えられない状態では、略円筒環状である水封部11aと、水封部11aから延出して複数の抜け止め用のリブを有する嵌合部11bと、嵌合部11bの根元に形成された段差部11cと、段差部11cと反対側に張り出した張り出し部11dとが一体に形成されたシリコーン等の弾性体から成る部材である。
パッキン11の嵌合部11bを嵌合溝10bに圧入することにより、パッキン11は上蓋10に取り付けられるが、段差部11cは嵌合溝10bの外方のコーナーに嵌合し、一方、張り出し部11dは、嵌合溝10bの内方のコーナーと下垂片10aとの間の段差に嵌合する。これにより、嵌合部11bの根元がぐらつかず、パッキン11の水封部11aの位置が安定する。
上述のように、上蓋10が洗浄槽9の上面開口8を閉塞するように降下すると、図12に示すように、パッキン11の水封部11aの下面が、洗浄槽9の立壁面の上端に外方に張り出しているフランジ9bに接触し、押し潰されて密着性が増す。このとき、パッキン11の内側には下垂片10aがあり、フランジ9bの形状も二段階に屈曲された状態になっているため、洗浄槽9内で水噴射孔29a、30aから噴射された水はパッキン11の水封部11aに掛かりにくい。また、下垂片10aの下端とフランジ9bとの間の隙間から入り込んだ水も張り出し部11dにより嵌合溝10b内への侵入が阻止される。洗剤分を含んだ水が嵌合溝10b内に侵入するとパッキン11が嵌合溝10bから抜けやすくなるが、この構成によれば、上記のように嵌合溝10b内への水の侵入が阻止されるため、パッキン11の抜けを防止するのに有効である。
次に、洗浄槽9を筐体3内に出し入れする際のスライドレール機構86について図13により詳細に説明する。
図13はスライドレール機構86の構成を拡大して示す図解的な断面図である。
このスライドレール機構86は、引き出し式の食器洗い機のほか冷蔵庫の引き出し式収容庫などに使用されている標準的なものであり、筐体3の両側壁内面に固定されている固定側レール87と、洗浄槽9の両側壁面下端の内方に取り付けられている可動側レール88と、固定側レール87および可動側レール88にそれぞれ係合された中間レール89とを含む三段レール構造となっている。固定側レール87と中間レール89との間、および固定側レール87と中間レール89との間にはボールベアリングなどの滑動体90が介挿されている。
より具体的には、上述したように、筐体3の両側壁面を構成する底側面部材4には、窪み部4aが形成されており、洗浄槽9の側壁面は、上部で外方に開くように、やや傾斜状に形成されているもののほとんど直立しているため、上部側では筐体3の側壁面と洗浄槽9の側面との間の間隙は広く、窪み部4aの位置ではこの間隙は狭くなっている。上部の広い間隙の部分には、上述したような上蓋開閉機構を構成する部材が配置されており、一方、窪み部4aには固定側レール87が取り付けられている。
洗浄槽9の側壁面の下端内方には、下方に開放した凹部9cが形成されており、洗浄槽9の下部に設けられた洗浄兼排水ポンプ37などを覆うための底面カバー91が、凹部9cの下方まで張り出して、凹部9cとの間に側面が前後方向に細長く開口したレール収納部92を形成している。
可動側レール88は、凹部9cに取り付けられており、固定側レール87の滑動部87aは、レール収納部92の開口93からその内方に入り込んで、レール収納部92において、中間レール89を介して可動側レール88の滑動部88aに係合している。したがって、スライドレール機構86は、重量物である洗浄槽9を下方から支え受けるようになっており、また、固定側レール87の滑動部87aを支え受ける筐体3の側壁面からの水平張り出し部87bの幅は短いため強度を確保し易い。また、スライドレール機構86の滑動部分(滑動部87a、88a、中間レール89、滑動体90)は、その全体がレール収納部92に納められていて塵埃などが付着しにくい。さらに、上述のように、各種の用途に利用される標準的な形状のスライドレール機構を利用することができるためコストを低減できる。
図9に示すように、洗浄槽9が筐体3内に収容された状態では、中間レール89を介して可動側レール88の滑動部88aと固定側レール87の滑動部87aとは重なり合っている。そして、ユーザが洗浄槽9を前方に引き出すと、まず洗浄槽9と一体に移動する可動側レール88は、滑動体90の作用によって中間レール89に対して滑動し、洗浄槽9が所定の引き出し位置に達すると、可動側レール88の後端と中間レール89の前端とが所定長さだけ重なり合った状態で係合して、両者は一体に、滑動体90の作用によって固定側レール87に対して滑動する。そのため、洗浄槽9が最大限に引き出された状態では、中間レール89の後端は、固定側レール87の前端と所定長さだけ重なり合った状態となり、且つ可動側レール88の後端は、中間レール89の前端と所定長さだけ重なり合った状態となる。このようにして、洗浄槽9を筐体3に対し円滑に出し入れすることができる。
図14は、食器洗い乾燥機1の電気的構成を示すブロック図であって、この発明に関連する部分を示したものである。
食器洗い乾燥機1には、たとえば、マイクロコンピュータなどで構成された、制御部98が備えられており、この制御部98によって、食器洗い乾燥機1の運転が制御される。すなわち、プログラム(ソフトウェア)に基づいて制御部98が実行する機能によって、乾燥工程実行手段、除菌工程実行手段、消臭工程実行手段および第2の消臭工程実行手段が実現される。
制御部98には、操作部15および食器洗い乾燥機1の各種工程の運転時間を計測するためのタイマ99が、接続されている。タイマ99は、それぞれ並行して時間を測定できるカウンタとして、周期カウンタ100、第1カウンタ101、第2カウンタ102および第3カウンタ103を備えている。
また、制御部98には、各種センサとして、洗浄槽9内の水位を測定するための水位センサ95、洗浄槽9内の温度を測定するための温度センサ96およびユーザによって洗浄槽9が引き出されたかどうかを検知するためのドアセンサ97が接続されている。
一方、各種制御対象として、制御部98には、上述した洗浄兼排水ポンプ37、シーズヒータ35、ブロアモータ54およびオゾン発生器63の他、給水管31の流路を開閉するための給水バルブ94が接続されている。これにより、ユーザが操作部15を操作したり、制御部98に各種センサからの入力信号が与えられたりすることにより、上述した各種制御対象が制御部98によって制御される。
次に、食器洗い乾燥機1における制御部98の制御内容、とりわけ、乾燥・除菌工程について、図14に加えて図15および図16を参照して詳細に説明する。なお、乾燥・除菌工程とは、ユーザがコースボタン18を押した後、オゾン除菌ボタン19を押してからスタート一時停止ボタン17を押すことによって、通常の乾燥工程に加えて、乾燥工程中および乾燥工程終了後に、オゾンにより洗浄槽9内が消臭される消臭工程およびオゾンにより食器類が除菌される除菌工程が行なわれる工程である。
図15Aおよび図15Bは、食器洗い乾燥機1における制御部98の制御内容を示すフローチャートである。また、図16は、食器洗い乾燥機1を収納キャビネット67に設置した状態を示す図解的な側面図であって、洗浄槽9内の風の流れを示す図である。なお、図16における方向については、図面に示した方向矢印に沿うものとする。
食器洗い乾燥機1の運転が開始すると、まず、洗い工程が行なわれる(ステップS1)。洗い工程では、まず、給水バルブ94が開かれ、洗浄槽9内の所定水位Lまで給水が行なわれる。所定水位Lに達したことが水位センサ95に検知されると、洗浄兼排水ポンプ37が正転され、洗浄槽9に貯められた洗浄水(洗剤が混入した洗浄水)が貯水部32を介して、アームノズル29およびタワーノズル30から食器かご28に収容される食器類に向けて噴射されることにより、洗い工程が行なわれる。なお、洗い工程中は、シーズヒータ35がONにされることにより、洗浄槽9内の洗浄水が加熱され、高温の洗浄水が食器に向けて噴射される。
洗い工程が終了すると、すすぎ工程が開始する(ステップS2)。すすぎ工程では、まず、洗浄兼排水ポンプ37が反転されて、洗浄槽9内の洗浄水(洗剤が混入した洗浄水)が、貯水部32を介して排水される。排水後、再び給水バルブ94が開かれ、洗浄槽9内の所定水位Lまで給水が行なわれて、洗剤が(ほとんど)混入していない洗浄水が洗浄槽9内に貯められる。そして、その洗浄水が食器類に向けて噴射されることにより、すすぎ工程が行なわれる。なお、すすぎ工程中においても、シーズヒータ35がONにされることにより、洗浄槽9内の洗浄水が加熱され、高温の洗浄水が食器に向けて噴射される。
すすぎ工程が終了すると、洗浄槽9内の洗浄水が排水され、乾燥・除菌工程が開始する(ステップS3)。乾燥・除菌工程では、まず、ブロアモータ54がONにされることにより送風ファン53が作動して、外気が吸気ダクト48を介して洗浄槽9内に供給されるとともに、第1カウンタ101のカウントが開始する。また、シーズヒータ35を制御するための信号であるシーズヒータフラグが1にされ(ステップS4)、第1カウンタ101のカウントと並行して時間を計測する周期カウンタ100のカウントが開始する(ステップS5)。
そして、シーズヒータフラグが1であることが判別されると(ステップS6のYes)、シーズヒータ35がONにされる(ステップS7)。上述したように、空気供給口44から洗浄槽9内に吹き込む空気は、シーズヒータ35の上を通過するため、シーズヒータ35の上を通過する際に加熱されて洗浄槽9内に供給される。そして、この加熱された高温の空気が洗浄槽9内に充満して食器類の乾燥が行なわれる。
次いで、周期カウンタ100のカウント開始から、たとえば、10秒経過したか否か判別され(ステップS8)、10秒経過していないと(ステップS8のNo)、温度センサ96によって測定された洗浄槽9内の温度がX℃以上であるか否か判別される(ステップS9)。なお、Xの値は、食器類を乾燥させるために適した温度として、予め制御部98に記憶されている値であり、たとえば、70℃である。
洗浄槽9内の温度がX℃未満であれば(ステップS9のNo)、図15Bに示すように、第1カウンタ101のカウント開始から、たとえば、60分経過しているか否か判別され(ステップS15)、経過していなければ(ステップS15のNo)、第1カウンタ101のカウント開始から、たとえば、10分経過しているか否か判別される(ステップS16)。そして、第1カウンタ101のカウント開始から10分経過していなければ(ステップS16のNo)、再びステップS6に戻り、シーズヒータフラグが1であるか否か判別される(ステップS6)。
その後は、ステップS8において、周期カウンタ100のカウント開始から10秒経過するか(ステップS8のYes)、ステップS9において、洗浄槽9内の温度がX℃未満になるまで(ステップS9のYes)、上述したフロー(ステップS6→ステップS7→ステップS8→ステップS9→ステップS15→ステップS16→ステップS6)が繰り返される。
そして、周期カウンタ100のカウント開始から10秒経過するか(ステップS8のYes)、洗浄槽9内の温度がX℃未満になると(ステップS9のYes)、シーズヒータフラグが0にされ(ステップS10)、周期カウンタ100のカウント開始から、たとえば、50秒経過したか否か判別される(ステップS11)。50秒経過していなければ(ステップS11のNo)、再度、ステップS15のNoおよびステップS16のNoを通るフローにより、ステップS6に戻る。
そして、ステップS6では、シーズヒータフラグが0であるので、シーズヒータフラグが1でないと判別され(ステップS6のNo)、シーズヒータ35がOFFにされる(ステップS14)。シーズヒータ35がOFFにされた後は、ステップS11において、周期カウンタ100のカウント開始から50秒経過したと判別されるまで、上述したフロー(ステップS6→ステップS14→ステップS8のYes→ステップS10→ステップS11のNo→ステップS15のNo→ステップS16のNo→ステップS6)が繰り返される。
そして、周期カウンタ100のカウント開始から50秒経過すると(ステップS11のYes)、再びシーズヒータフラグが1にされ(ステップS12)、周期カウンタ100のカウントがリセットされ、再カウントが開始する(ステップS13)。
その後は、ステップS15のNoの処理後、ステップS16において、第1カウンタ101のカウント開始から10分経過するまで、上述したフローが繰り返される。つまり、周期カウンタ100を、1サイクル1分とする初期乾燥工程において、洗浄槽9内の温度に応じて(ステップS9)、シーズヒータ35をONにしたり(ステップS7)、シーズヒータ35をOFFにしたり(ステップS14)することにより、洗浄槽9内を過熱することなく、一定の温度で食器類を乾燥することができる。
その後、第1カウンタ101のカウント開始から、たとえば、10分(予め定める短時間)経過すると(ステップS16のYes)、オゾン発生器63のデューティ制御が開始されて第1の消臭工程(消臭工程実行手段による消臭)が開始される(ステップS17)。つまり、所定のデューティ比によってオゾン発生器63への通電時間が制御されることで、吸気ダクト48内で間欠的に放電が行なわれて、オゾンが発生し、そのオゾンが空気とともに空気供給口44から洗浄槽9に供給される。これにより、オゾンを含む空気が空気供給口44からシーズヒータ35の上を通過して洗浄槽9内に供給される。そのため、排水後に残菜フィルタ33で捕獲された残菜から異臭が発生したり、シーズヒータ35の表面に付着した残菜が、シーズヒータ35の熱によって焦がされて焦げ臭い臭いが発生したりしても、その臭いをオゾンによって分解することができる。よって、そのような臭いが機外に漂うことを抑制することができる。また、オゾン発生器63による放電が間欠的に行なわれるため、オゾン発生器63にかかる負荷を軽減でき、オゾン発生器63の劣化を抑制することができる。
なお、第1の消臭工程においては、ブロアモータ54をオゾン発生器63と同期させてデューティ制御してもよいし、継続して連続駆動させてもよい。また、第1の消臭工程においても、上記初期乾燥工程のように、洗浄槽9内の温度は一定に保たれる。
そして、第1カウンタ101のカウント開始から、たとえば、50分(予め定める第1時間)経過すると(ステップS18のYes)、オゾン発生器63の制御が、デューティ制御から連続制御へと切り換えられて除菌工程(除菌工程実行手段による除菌)が開始される(ステップS19)。除菌工程が行なわれることにより、洗い工程だけでは落とし切れなかった食器類に付着している菌などがオゾンによって分解されるので、食器類を効果的に除菌することができる。また、このときは、第1カウンタ101のカウント開始(乾燥工程の開始)から50分経過しているため、食器類も概ね乾燥している。つまり、除菌の妨げとなる水分が食器類にほとんど付着していないので、より効果的にオゾンによる除菌を行なうことができる。なお、除菌工程においても、上記初期乾燥工程のように、洗浄槽9内の温度は一定に保たれる。
さらに、食器類に対するオゾンによる除菌は、食器類に水滴が付着していない方がよいが、食器類周囲の湿度が適度な湿度であれば、より効果的に行なわれる。上記のように、第1カウンタ101のカウント開始から50分経過したタイミングでオゾンを供給すれば、除菌の妨げとなる水滴が食器類にほとんど付着していないことに加えて、乾燥工程で食器類から蒸発した水分が洗浄槽9内に残っていて洗浄槽9内の湿度が適度な湿度であり、槽内温度が高いため、食器類をよりいっそう効果的に除菌することができる。
また、除菌工程の開始とともに、第2カウンタ102のカウントが開始する(ステップS20)。その後、第1カウンタ101のカウント開始から、たとえば、60分経過、つまり、食器類の乾燥とともに、オゾン発生器63の連続制御が、たとえば、10分間行なわれると(ステップS15のYes)、シーズヒータ35がOFFにされて、乾燥工程が終了する(ステップS21)。つまり、第1カウンタ101のカウント開始から60分経過した時点で、食器類の乾燥は終了しているので、シーズヒータ35がOFFにされて乾燥工程が終了し、その後は、オゾンを含んだ空気が加熱されずに洗浄槽9内に供給されて、除菌工程が継続される。
そして、第2カウンタ102のカウント開始から、たとえば、2時間、つまり、乾燥工程が終了してから1時間50分(予め定める第2時間)経過するまで、除菌工程が行なわれる(ステップS22のNo→ステップS22→ステップS22のNo)。このように、乾燥の完了した食器類が1時間50分という長時間オゾンに晒されるため、いっそう効果的に食器類を除菌することができる。なお、除菌工程の工程時間は、これに限定されるものではない。
そして、2時間経過すると(ステップS22のYes)、乾燥・除菌工程が終了した旨が、たとえば、図示しないブザーなどによって報知され(ステップS23)、オゾン発生器63およびブロアモータ54が、それぞれOFFにされる(ステップS24)。
以上により、ユーザが操作部15を操作することにより指示した運転は終了するが、この食器洗い乾燥機1では、乾燥・除菌工程終了後、さらに、オゾンによる洗浄槽9の第2の消臭工程(第2の消臭工程実行手段による消臭)を行なうことができる。
以下、第2の消臭工程について、図15Bを再び参照して説明する。
上述したように、オゾン発生器63およびブロアモータ54が、それぞれOFFにされると(ステップS24)、第3カウンタ103のカウントが開始する(ステップS25)。そして、第3カウンタ103のカウントが開始してから、たとえば、59分が経過するまで(ステップS26のNo)、ドアパネル12が開けられたか否か、つまり、ユーザによって洗浄槽9が筐体3から引き出されたことがドアセンサ97に検知されたか否かが判別される(ステップS27)。ドアパネル12が開けられた場合は(ステップS27のYes)、ユーザが食器類を取り出すために開けたとみなして、第2の消臭工程を行なうことなく、運転を終了する。
一方、ドアパネル12が開けられずに(ステップS27のNo)第3カウンタ103のカウント開始から59分が経過すると(ステップS26のYes)、第2の消臭工程を開始するために、オゾン発生器63およびブロアモータ54がONにされるとともに、第3カウンタ103がリセットされて、再カウントを開始する(ステップS28)。なお、この際、オゾン発生器63のONに先立って、ブロアモータ54を先行してONにしてもよい。
そして、第3カウンタ103の再カウントが開始してから、たとえば、1分経過するまで(ステップS29のNo)、ドアパネル12が開けられたか否かが判別され(ステップS30)、この1分間にドアパネル12が開けられると(ステップS30のYes)、ユーザが食器類を取り出すために開けたとみなして、オゾン発生器63およびブロアモータ54をともにOFFにして(ステップS31)第2の消臭工程を中断し、運転を終了する。なお、この際、ブロアモータ54のOFFを、オゾン発生器63のOFFより遅延させて行なってもよい。
一方、ドアパネル12が開けられないときは(ステップS30のNo)、オゾンによる洗浄槽9内の消臭が1分間行なわれる。そして、第3カウンタ103の再カウントが開始してから1分が経過すると(ステップS29のYes)、オゾン発生器63およびブロアモータ54がともにOFFにされるとともに、第3カウンタ103がリセットされて、再カウントを開始する(ステップS32)。なお、この際、ブロアモータ54のOFFを、オゾン発生器63のOFFより遅延させて行なってもよい。
その後は、再びステップS26に戻り、上述したような、第2の消臭工程のフローが繰り返される。つまり、たとえば、1サイクルを60分として、1サイクル中にドアパネル12が開けられなければ、60分のうち1分間というように、洗浄槽9に間欠的にオゾンを含む空気が供給される。そのため、食器洗い乾燥機1の運転終了後、長時間ドアパネル12が開けられずに、密閉された洗浄槽9内の残菜が腐ったりして異臭が発生しても、その臭いをオゾンによって分解することができる。たとえば、ユーザが食器洗い乾燥機1の運転中に長時間の外出をしたり、深夜の睡眠中に食器洗い乾燥機1による食器類の洗浄を行なったりすることによって、運転終了後も密閉された洗浄槽内に残菜が放置されていても、ユーザがドアパネル12を開けたときに異臭が漂うことを抑制することができる。その結果、ユーザは、深夜など、電気代の安い時間帯に安心して食器洗い乾燥機による食器類の洗浄を行なうことができる。また、オゾンが間欠的に供給されるため、オゾン発生器63にかかる負荷を軽減でき、オゾン発生器63の劣化を抑制することができる。さらに、電気代を節約することもできる。
以上説明したように、この食器洗い乾燥機1では、洗い工程、すすぎ工程および乾燥工程の他、オゾンによる消臭工程や除菌工程を行なうことができる。
そして、消臭工程や除菌工程では、吸気ダクト48内の空気に対して放電が行なわれて発生したオゾンが空気とともに洗浄槽9内に送られることによって、洗浄槽9内にオゾンが満遍なく行渡り、洗浄槽9内の消臭および食器類の除菌が行なわれる。
洗浄槽9内に供給されたオゾンを含む空気は、送風ファン53の駆動により、後方から前方へと流れて、排気口21から排気される。つまり、吸気ダクト48に取り入れられる空気は、図16に示す矢印Xの方向に、吸気ダクト48→洗浄槽9→排気路45→機外へと流れる。このように、オゾンを含む空気が洗浄槽9内を循環せずに、洗浄槽9の後方から前方へ一方通行で排気されるので、洗浄槽9内のオゾン量が増えてオゾン濃度が高くなる心配がない。
また、図16に示すように、オゾン発生器63は、収納キャビネット67の閉空間68に設けられている。たとえば、送風ファン53が停止したときに、吸気ダクト48内に残存しているオゾンが吸気ダクト48内を吸気口59の方向へ逆流して、吸気口59から漏れ出すおそれがあるが、そのような場合でも、上記した位置にオゾン発生器63が設けられていれば、オゾンが漏れ出しても閉空間68に漏れ出すため、食器洗い乾燥機1の前方側にオゾンが漏れ出すことを防止できる。すなわち、ユーザの操作側にオゾン臭が漂うことを防止することができる。
また、洗浄槽9が樹脂製の材料を用いて形成されており、且つ、吸気ダクト48の吸気室51および風路52が、後壁25を挟んで洗浄槽9の内部と対向して形成されている。樹脂は一般的に熱伝導性を有するため、洗浄槽9内の熱が後壁25の内部を伝わり、吸気ダクト48にも伝えられる。つまり、洗浄槽9内の熱を利用して吸気ダクト48を温めることができる。そのため、洗い工程時などに高温の洗浄水で洗浄したり、乾燥工程時に高温の空気を供給したりすることによって、吸気室51および風路52を温めて、吸気ダクト48内のオゾンを加熱することができる。その結果、オゾンが活性化するので、オゾンによる消臭および除菌を効果的に行なうことができる。
さらに、オゾン発生器63が設けられる吸気ダクト48が、空気供給口44が形成される洗浄槽9の後壁25に取り付けられているため、吸気ダクト48内で発生したオゾンを短い距離で洗浄槽9内に供給することができる。その結果、オゾンによる消臭および除菌を効果的に行なうことができる。
この発明は、以上説明した実施形態に限定されるものではなく、請求項記載の範囲内において種々の変更が可能である。たとえば、ビルトイン式の食器洗い乾燥機に限らず、流し台のシンクの横などに設置される卓上式食器洗い乾燥機などにも適用可能である。
この発明の一実施形態に係る食器洗い乾燥機としての、食器洗い乾燥機の正面図である。 図1に示す食器洗い乾燥機の平面図である。 図1に示す食器洗い乾燥機の左側面図である。 図1に示す食器洗い乾燥機の背面図であって、内部を露出させた状態を示す図である。 図2に示すA1−A2の切断面で切断したときの断面図である。 洗浄槽を後ろ側左斜め上方から見た斜視図である。 洗浄槽を前側右斜め上方から見た斜視図である。 図4に示すB1−B2の切断面で切断したときの断面図であって、オゾン発生器の取り付け状態を具体的に示す図である。 食器洗い乾燥機を収納キャビネットに設置した状態を示す図解的な側面図であって、洗浄槽を収納キャビネット内に収納した状態を示す図である。 食器洗い乾燥機を収納キャビネットに設置した状態を示す図解的な側面図であって、洗浄槽を収納キャビネットから引き出した状態を示す図である。 上蓋開閉機構の主要部の構成および動作を説明するための側面図である。 パッキンの取付構造を拡大して示す図解的な断面図である。 スライドレール機構の構成を拡大して示す図解的な断面図である。 食器洗い乾燥機の電気的構成を示すブロック図であって、この発明に関連する部分を示したものである。 食器洗い乾燥機における制御部の制御内容を示すフローチャートである。 食器洗い乾燥機における制御部の制御内容を示すフローチャートであって、図15Aの次のフローを示す図である。 食器洗い乾燥機を収納キャビネットに設置した状態を示す図解的な側面図であって、洗浄槽内の風の流れを示す図である。
符号の説明
1 食器洗い乾燥機
9 洗浄槽
35 シーズヒータ
44 空気供給口
48 吸気ダクト
53 送風ファン
59 吸気口
63 オゾン発生器
98 制御部

Claims (7)

  1. 食器類を収容するための洗浄槽と、
    前記洗浄槽内に設けられ、前記洗浄槽内の空気を加熱するためのヒータと、
    前記洗浄槽に形成され、前記洗浄槽内に空気を供給するための空気供給口と、
    一端および他端を有し、一端に空気を取り入れるための吸気口が形成され、他端が前記空気供給口に連通している吸気ダクトと、
    前記吸気口から空気を取り入れ、その空気を、前記吸気ダクトを通して前記空気供給口から前記洗浄槽内へ送るための送風ファンと、
    前記送風ファンおよび前記ヒータをオンにし、前記空気供給口から供給される空気を加熱して食器類の乾燥を行なう乾燥工程実行手段と、
    前記吸気ダクト内にオゾンを発生するためのオゾン発生器と、
    前記乾燥工程実行手段による乾燥に連動して、前記オゾン発生器を用いて食器類の除菌を行なう除菌工程実行手段と、を備えることを特徴とする食器洗い乾燥機。
  2. 前記除菌工程実行手段は、前記乾燥工程実行手段による乾燥が開始してから、予め定める第1時間が経過した後に、前記オゾン発生器をオンにして前記吸気ダクト内にオゾンを発生させることを特徴とする、請求項1記載の食器洗い乾燥機。
  3. 前記除菌工程実行手段は、前記乾燥工程実行手段による乾燥が終了してから、予め定める第2時間が経過するまで、前記送風ファンのオンを継続し、かつ、前記オゾン発生器のオンを継続することを特徴とする、請求項2記載の食器洗い乾燥機。
  4. 前記乾燥工程実行手段による乾燥開始後、前記除菌工程実行手段による除菌が行なわれるまでの間に、前記オゾン発生器を用いて前記洗浄槽内の消臭を行なう消臭工程実行手段を備えることを特徴とする、請求項1ないし3のいずれかに記載の食器洗い乾燥機。
  5. 前記消臭工程実行手段は、前記乾燥工程実行手段による乾燥開始後、予め定める短時間が経過した時に、前記オゾン発生器の間欠的なオンを開始し、前記除菌工程実行手段による除菌が始まるまで、前記オゾン発生器の間欠的なオンを継続することを特徴とする、請求項4記載の食器洗い乾燥機。
  6. 前記除菌工程実行手段による除菌に続いて、前記オゾン発生器を用いて前記洗浄槽内の消臭を行なう第2の消臭工程実行手段を備えることを特徴とする、請求項1ないし5のいずれかに記載の食器洗い乾燥機。
  7. 前記第2の消臭工程実行手段は、前記除菌工程実行手段による除菌終了後も、前記送風ファンのオンを継続し、かつ、前記オゾン発生器を間欠的にオンすることを特徴とする、請求項6記載の食器洗い乾燥機。
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