JP2008131871A - 防霜ファンの送風及び/又は送風停止を図る送風方法 - Google Patents

防霜ファンの送風及び/又は送風停止を図る送風方法 Download PDF

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幹雄 古田
Yukimasa Wanibe
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Abstract

【課題】従来の凍霜害防止方法は、凍霜害防除のための作物周囲に維持すべき設定温度と、作物周辺の温度を基準に、温風機・送風機を適宜コントロールするシステムである。しかし、作物の生育環境と、作物自身が必要とする自然の耐久性等を考慮した方法でなく、有効でない、また過保護な生育で、特性が失われる問題を含んでいる。また温風機を稼動するので、排気ガスの発生による地球環境の破壊等の問題を抱えている。
【構成】本発明は、圃場の作物の最も凍霜害を受け易い位置に低所第一・第二センサを設置し、かつ低所第二センサを、防霜ファンからの送風が当る位置に設置した防霜ファンを利用した作物に対する送風方法であって、
低所第一・第二センサで検出した温度に所定の温度差があったとき、圃場に設置した防霜ファンを停止し冷風を止め、作物の冷害を防止する防霜ファンを利用した作物に対する送風方法である。
【選択図】図1

Description

周知の如く、果樹園、茶園等の作物を栽培する圃場において、逆転層の暖気を有効利用し、防霜効果(凍霜害防止)が図れる防霜ファンを利用する方法が実用化されている。本発明もこの流れに沿うものであって、例えば、凍霜害を受け易い位置及び/又は状況にある樹冠、葉面、幹及び/又は芽、幼果、果実等(以下、葉面とする)の温度が低くなった場合と、この温度が高くなり、送風が不要となった場合等の如く、必要時に送風し、防霜を図り、又は不必要時に送風を停止し、省資源化と、新芽時における葉ズレの回避を図り、もって、最適な生育環境の確保と、品質の向上等を図ることにある。
この目的を達成するのが、本発明であり、防霜ファンの送風及び/又は送風停止を図る送風方法に関する。
前述した如く、茶園の防霜方法の代表的な例として、防霜ファンがある。この防霜ファンの利点は、簡易に防霜効果(凍霜害防止)が図れ、また管理の容易化、経済性等で有益性があり、大変に重宝されている。しかし、この防霜ファンによる送風方法においても、依然として、当業者の勘及び/又は経験則を基に、逆転層が発生することを想定し、葉面の温度、又は地上近辺の温度が、例えば、略−6℃〜略1℃となり、凍霜害が発生し易い状況となった際に、圃場の高所で生成された逆転層からの暖気を、防霜ファンの駆動を介して圃場に吹き降ろすことで、凍霜害を防止する(防霜を図る)。
この従来の送風方法では、勘、経験則に頼ることから、錯誤や思わぬ失態で、せっかく育てた作物が被害にあうケースがあり問題視されている。また、この錯誤や思わぬ失態で、暖気でない空気(冷えた空気)を送風した場合には、作物が冷害を受けたり、また収穫量の減少と、品質の劣化とが問題となる。そして、また不必要な暖気を送ることは、エネルギーロスとなり、大変無駄であること、また地球環境にも悪影響を与えること等の問題点があった。
以上の勘、経験則に基づく弊害の解消と、より確実かつ適確な防霜効果を図ること、また必要時に、必要とする送風を図って、効率的な防霜が図れる防霜ファン利用の凍霜害方法の先行文献の一例を挙げると、下記の文献(1)、(2)がある。
この文献(1)は、実用新案登録第3021646号の「防霜システム」である。この考案は、従来の防霜ファンと燃焼炉(燃焼機能)を併用した構成であって、防霜ファンを、センサを利用して自動制御するとともに、必要時に煙胴より暖気を供給し、この人工的な暖気を葉面に吹き降ろし、圃場全体の温度上昇を介して強霜を防ぐことを意図する。
また文献(2)は、特開平7−115855号の「凍霜害防除方法とその装置」である。この発明は、凍霜害防除のための作物周囲に維持すべき設定温度(Tlо)と、温風機より高い位置の外気温(Ta)と、作物周辺の温度(Tl)とを検出し、それぞれの条件下で、作物の生育に適した送風をする構成であって、例えば、条件が、「Tl≦Tlо」の場合は、温風の吹出しを行い、また条件が、「TaとTlоの温度差>3℃」の場合は、温風機の送風機だけを運転し、逆転層の空気を送り、さらに条件が、「1℃≦TaとTlоの温度差≦3℃」の場合は、送風機の運転と温風機の低燃焼運転との併用運転を行い、そして、また条件が、「TaとTlоの温度差≦1℃」の場合は、送風機の運転と温風機の高燃焼運転との併用運転を行うこと等の各種の条件に対応する送風を図って、防霜効果と、作物の生育及び/又は品質の向上を図る。
実用新案登録第3021646号 特開平7−115855号
前記文献(1)は、必要時に、燃焼炉で生成した暖気を供給する構成であり、燃費の無駄と、エコロジー等の面から問題を残しており、改良の余地がある。そして、昨今の燃料の高騰から早急な解決が要望されること、また燃焼炉の稼働は、経済性の劣化と、耕作費の高騰等から、我国の農業の基盤と、国内農業の衰退を惹起する等の問題もある。さらに国民生活基盤の困窮化を招来する等の状況もあり得ることから、その解決が望まれている。一方、燃焼炉の稼動は、排気ガスの発生による地球環境破壊と、人類生存に問題が発生し、これらの解決が急務と考えられる。
また文献(2)は、凍霜害防除のための作物周囲に維持すべき設定温度(Tlо)と、作物周辺の温度(Tl)とを基準に、温風機及び/又は送風機を適宜コントロールするシステムである。しかし、このシステムは、作物が寒暖に耐え得る資質と、これに付随した自然条件に基づく条件設定を的確かつ十分に捉えた方法とは考えられず、問題がある。
そして、この問題の一例を挙げると、作物の生育に対して、過保護ともいえる生育条件であるので、例えば、作物の持つ旨味、食感、栄養素等の各種の特性を、十分に発揮できない問題を抱えていると思料される。
さらに、この文献(2)は、温風機を稼動する構造であるので、前述文献(1)と同様に、燃料費の高騰と、この高騰に基づく諸問題と、排気ガスの発生による地球環境破壊等の問題がある。
そして、この文献(1)、(2)において、逆転層に設置したセンサと、地上に設置したセンサとの温度差を検出し、この温度差による防霜ファンの駆動による送風では、センサが誤動作した場合、故障の場合や、このセンサが送風により誤動作した場合(センサに送風された空気及び/又は暖気が当たり、誤動作した場合)等の例では、必要としない暖気及び/又は空気(冷風)を送風することとなる。しかし、暖気の場合にはエネルギーロスとなり、大変無駄であること、また地球環境にも悪影響を与えること、作物に被害を与えること等の問題もある。また冷風の送風では、作物に冷害及び/又は凍害の虞があり、作物の品質の劣化、収穫量の減少化等の取返しのつかない問題が発生すること、また不要な送風によるエネルギーロス等の副次的な問題がある。
上記に鑑み、本発明は、(イ) 少なくとも着霜が発生する際において、燃料を使用せず、自然の暖気を利用した防霜ファンの送風による防霜を図り、また地球環境に優しい逆転層の暖気を有効利用する防霜効果を提供する。そして、(ロ) 外気温度に対し、生育に必要とする自然の耐久性を有効利用することで、この種の作物の真の旨味、食感、栄養素等を確保し、需要者の健康に役立つ有効な作物及び/又はこの需要者が好む高品質、高趣向(高価格のサクランボ、柿、ブドウ、梅、びわ等)の作物の提供を意図する。また(ハ) 防霜ファンの送風が当たらない箇所に設けたセンサにより葉面の温度を検出する構造であり、誤動作を回避し、必要とする条件下(凍霜害の発生する条件下)において、確実かつスムーズに送風することで、凍霜害(着霜害)を防止すること、生育に最適で、かつ葉ズレ防止と、環境に優しい送風を図ること等を意図する。そして、(ニ) 温風機等の燃焼に伴う、騒音等の発生を回避して、最低限での騒音の発生に留めることで、周辺住民の生活に及ぼす騒音問題の解消と、これらのトラブルの解消とを意図する。また(ホ) 防霜ファンの送風が当たらない箇所に設けた低所第一センサと、逆に送風の当たる低所第二センサとを設け、この低所第一センサと低所第二センサとの温度差を検出することで、逆転層の空気の温度を捉えることが可能となるので、例えばその温度差が、低所第一センサが高く、この低所第二センサが低い状態となったときには、防霜ファンの駆動を停止し、逆転層の冷気を誤って送風することがなくなり、作物に対する冷害の回避と、作物の生育環境に適した条件を生成すること、又は環境に優しい送風を図ること等を意図する。また(へ) この葉面等が軽い凍霜害には、前記(ホ)における温度差を、低所第一センサが低く、また低所第二センサが高い状態となった場合においても、この葉面等に対して、逆転層の暖気及び/又は暖気でない空気の送風動作を継続し、霜による細胞破壊を防止することを意図する。さらに(ト) それぞれセンサが、故障時及び/又は誤動作時において、このとっさの弊害に係わらず、防霜効果と、無駄な送風を止めること等を意図する。
請求項1〜請求項4の発明は、前述の(イ)〜(へ)の目的を達成するのに最適な逆転層の暖気及び/又は暖気でない空気の送風動作と送風停止であって、防霜ファンの送風及び/又は送風停止を図る送風方法を提供する。
請求項1は、圃場に設けた高所センサと、また圃場の作物の樹冠、葉面、又は幹等の最も凍霜害を受け易い位置に設置した低所第一センサと、さらに圃場の作物の樹冠、葉面、又は幹等の最も凍霜害を受け易い位置で、かつ防霜ファンの送風が当る所定の位置に設置した低所第二センサと、この防霜ファンの送風及び/又は送風停止を図る送風方法であって、
この圃場に設置した防霜ファンを利用して送風中に、前記低所第一・第二センサで検出した温度の温度差があり、低所第二センサによる検出温度が低いとき、及び/又は、前記高所センサで検出した温度と、前記低所第一センサで検出した温度との温度差があり、高所センサの検出した温度が低いときは、圃場に設置した防霜ファンを停止し、この防霜ファンによる冷風を止め、前記作物の冷害を防止する構成とした防霜ファンの送風及び/又は送風停止を図る送風方法である。
請求項2は、圃場に設けた高所センサと、また圃場の作物の樹冠、葉面、又は幹等の最も凍霜害を受け易い位置に設置した低所第一センサと、さらに圃場の作物の樹冠、葉面、又は幹等の最も凍霜害を受け易い位置で、かつ防霜ファンの送風が当る所定の位置に設置した低所第二センサと、この防霜ファンの送風及び/又は送風停止を図る送風方法であって、
この圃場に設置した防霜ファンを利用して送風中に、前記低所第一・第二センサで検出した温度の温度差があり、低所第二センサによる検出温度が高いとき、及び/又は、前記高所センサで検出した温度と、前記低所第一センサで検出した温度との温度差があり、低所第一センサの検出した温度が低いときは、圃場に設置した防霜ファンを可動し、暖気を送風し、前記作物の凍霜害を防止する構成とした防霜ファンの送風及び/又は送風停止を図る送風方法である。
請求項3は、圃場に設けた高所センサと、また圃場の作物の樹冠、葉面、又は幹等の最も凍霜害を受け易い位置に設置した低所第一センサと、さらに圃場の作物の樹冠、葉面、又は幹等の最も凍霜害を受け易い位置で、かつ防霜ファンの送風が当る所定の位置に設置した低所第二センサと、この防霜ファンの送風及び/又は送風停止を図る送風方法であって、
この圃場に設置した防霜ファンを利用して送風中に、前記低所第一・第二センサで検出した温度の温度差がないとき、及び/又は、前記高所センサで検出した温度と、前記低所第一センサで検出した温度との温度差がないときは、原則として、凍霜害の虞がないので、この防霜ファンの駆動を止め、その送風を停止し、省エネルギーを確保する構成とした防霜ファンの送風及び/又は送風停止を図る送風方法である。
請求項4は、圃場に設けた高所センサと、また圃場の作物の樹冠、葉面、又は幹等の最も凍霜害を受け易い位置に設置した低所第一センサと、さらに圃場の作物の樹冠、葉面、又は幹等の最も凍霜害を受け易い位置で、かつ防霜ファンの送風が当る所定の位置に設置した低所第二センサと、この防霜ファンの送風及び/又は送風停止を図る送風方法であって、
この圃場に設置した防霜ファンを利用して送風中に、前記低所第一・第二センサで検出した温度の温度差がないとき、及び/又は、前記高所センサで検出した温度と、前記低所第一センサで検出した温度との温度差があり、高所センサによる検出温度が高いときは、その送風を継続して逆転層の暖気を圃場の作物に向って送風し、防霜を図る構成とした防霜ファンの送風及び/又は送風停止を図る送風方法である。
請求項5の発明は、前述の(イ)〜(へ)の目的を達成する逆転層の暖気の送風動作と送風停止であって、防霜ファンの送風及び/又は送風停止を図る送風方法と、前述の(ト)の低所第二センサの故障並びに誤動作による弊害の解消が図れる防霜ファンの送風及び/又は送風停止を図る送風方法を提供する。
請求項5は、圃場に設けた高所センサと、また圃場の作物の樹冠、葉面、又は幹等の最も凍霜害を受け易い位置に設置した低所第一センサと、さらに圃場の作物の樹冠、葉面、又は幹等の最も凍霜害を受け易い位置で、かつ防霜ファンの送風が当る所定の位置に設置した低所第二センサと、この防霜ファンの送風及び/又は送風停止を図る送風方法であって、
この圃場に設置した防霜ファンを利用して送風中に、前記低所第一・第二センサで検出した温度の温度差があり、低所第二センサによる検出温度が低いとき、及び前記高所センサで検出した温度と、前記低所第一センサで検出した温度との温度差がないときは、この低所第二センサが故障か、誤動作しているので、この低所第二センサの保守・管理をする構成とした防霜ファンの送風及び/又は送風停止を図る送風方法である。
請求項6の発明は、前述の(イ)〜(へ)の目的を達成する逆転層の暖気の送風動作と送風停止であって、防霜ファンの送風及び/又は送風停止を図る送風方法と、前述の(ト)の低所第一センサの故障並びに誤動作による弊害の解消が図れる防霜ファンの送風及び/又は送風停止を図る送風方法を提供する。
請求項6は、圃場に設けた高所センサと、また圃場の作物の樹冠、葉面、又は幹等の最も凍霜害を受け易い位置に設置した低所第一センサと、さらに圃場の作物の樹冠、葉面、又は幹等の最も凍霜害を受け易い位置で、かつ防霜ファンの送風が当る所定の位置に設置した低所第二センサと、この防霜ファンの送風及び/又は送風停止を図る送風方法であって、
この圃場に設置した防霜ファンを利用して送風中に、前記低所第一・第二センサで検出した温度の温度差があり、低所第二センサによる検出温度が高いとき、及び前記高所センサで検出した温度と、前記低所第一センサで検出した温度との温度差があり、低所第一センサの検出した温度が低いときは、この低所第一センサが故障か、誤動作しているので、この低所第一センサの保守・管理をする構成とした防霜ファンの送風及び/又は送風停止を図る送風方法である。
請求項7の発明は、前述の(イ)〜(ヘ)の目的を達成するのに最適な逆転層の暖気の送風動作と送風停止であって、防霜ファンの送風及び/又は送風停止を図る送風方法と、前述の(ト)の高所センサの故障並びに誤動作による弊害の解消が図れる防霜ファンの送風及び/又は送風停止を図る送風方法を提供する。
請求項7は、請求項1〜請求項6に記載の防霜ファンの送風及び/又は送風停止を図る送風方法において、
この高所センサを複数基とし、この複数基の高所センサ間で、温度差を検出し、検出値に差があるときは、何れかの高所センサが故障か、誤作動しているので、この故障の高所センサの保守・管理をする構成とした防霜ファンの送風及び/又は送風停止を図る送風方法である。
請求項8の発明は、前述の(イ)〜(へ)の目的を達成するのに最適で、かつ簡易な逆転層の暖気の送風動作と送風停止であって、防霜ファンの送風及び/又は送風停止を図る送風方法を提供する。
請求項8は、圃場の逆転層に設けた防霜ファンと、また圃場の作物の樹冠、葉面、又は幹等の最も凍霜害を受け易い位置に設置した低所第一センサと、さらに圃場の作物の樹冠、葉面、又は幹等の最も凍霜害を受け易い位置で、かつ防霜ファンの送風が当る所定の位置に設置した低所第二センサと、この防霜ファンの送風及び/又は送風停止を図る送風方法であって、
この圃場に設置した防霜ファンを利用して送風中に、前記低所第一・第二センサで検出した温度の温度差があり、低所第二センサによる検出温度が低いときは、圃場に設置した防霜ファンを停止し、この防霜ファンによる冷風を止め、前記作物の冷害を防止する構成とした防霜ファンの送風及び/又は送風停止を図る送風方法である。
請求項9の発明は、(チ) 請求項1〜請求項7の目的を達成し、また、この目的を達成するのに最適で、かつ信頼できるセンサを提供する。
請求項9は、請求項1〜請求項7に記載の防霜ファンの送風及び/又は送風停止を図る送風方法において、
この高所センサ、また低所第一・第二センサを、温度センサとする構成とした防霜ファンの送風及び/又は送風停止を図る送風方法である。
請求項1の発明は、圃場に設けた高所センサと、また圃場の作物の樹冠、葉面、又は幹等の最も凍霜害を受け易い位置に設置した低所第一センサと、さらに圃場の作物の樹冠、葉面、又は幹等の最も凍霜害を受け易い位置で、かつ防霜ファンの送風が当る所定の位置に設置した低所第二センサと、防霜ファンの送風及び/又は送風停止を図る送風方法であって、
圃場に設置した防霜ファンを利用して送風中に、低所第一・第二センサで検出した温度の温度差があり、低所第二センサによる検出温度が低いとき、及び/又は、高所センサで検出した温度と、低所第一センサで検出した温度との温度差があり、高所センサの検出した温度が低いときは、圃場に設置した防霜ファンを停止し、防霜ファンによる冷風を止め、作物の冷害を防止する構成とした防霜ファンの送風及び/又は送風停止を図る送風方法である。
請求項2の発明は、圃場に設けた高所センサと、また圃場の作物の樹冠、葉面、又は幹等の最も凍霜害を受け易い位置に設置した低所第一センサと、さらに圃場の作物の樹冠、葉面、又は幹等の最も凍霜害を受け易い位置で、かつ防霜ファンの送風が当る所定の位置に設置した低所第二センサと、防霜ファンの送風及び/又は送風停止を図る送風方法であって、
圃場に設置した防霜ファンを利用して送風中に、低所第一・第二センサで検出した温度の温度差があり、低所第二センサによる検出温度が高いとき、及び/又は、高所センサで検出した温度と、低所第一センサで検出した温度との温度差があり、低所第一センサの検出した温度が低いときは、圃場に設置した防霜ファンを可動し、暖気を送風し、作物の凍霜害を防止する構成とした防霜ファンの送風及び/又は送風停止を図る送風方法である。
請求項3の発明は、圃場に設けた高所センサと、また圃場の作物の樹冠、葉面、又は幹等の最も凍霜害を受け易い位置に設置した低所第一センサと、さらに圃場の作物の樹冠、葉面、又は幹等の最も凍霜害を受け易い位置で、かつ防霜ファンの送風が当る所定の位置に設置した低所第二センサと、防霜ファンの送風及び/又は送風停止を図る送風方法であって、
圃場に設置した防霜ファンを利用して送風中に、低所第一・第二センサで検出した温度の温度差がないとき、及び/又は、高所センサで検出した温度と、低所第一センサで検出した温度との温度差がないときは、原則として、凍霜害の虞がないので、防霜ファンの駆動を止め、送風を停止し、省エネルギーを確保する構成とした防霜ファンの送風及び/又は送風停止を図る送風方法である。
請求項4の発明は、圃場に設けた高所センサと、また圃場の作物の樹冠、葉面、又は幹等の最も凍霜害を受け易い位置に設置した低所第一センサと、さらに圃場の作物の樹冠、葉面、又は幹等の最も凍霜害を受け易い位置で、かつ防霜ファンの送風が当る所定の位置に設置した低所第二センサと、防霜ファンの送風及び/又は送風停止を図る送風方法であって、
圃場に設置した防霜ファンを利用して送風中に、低所第一・第二センサで検出した温度の温度差がないときは、及び/又は、高所センサで検出した温度と、低所第一センサで検出した温度との温度差があり、高所センサによる検出温度が高いときは、送風を継続して逆転層の暖気を圃場の作物に向って送風し、防霜を図る構成とした防霜ファンの送風及び/又は送風停止を図る送風方法である。
従って、請求項1〜請求項4は、下記に示した特徴がある。
(イ) 少なくとも着霜が発生する際において、燃料を使用せず、自然の暖気を利用した防霜ファンの送風による凍霜害防止を図り、また地球環境に優しい逆転層の暖気を有効利用する凍霜害防止効果を提供できる。
(ロ) 外気温度に対し、生育に必要とする自然の耐久性を有効利用することで、この種の作物の真の旨味、食感、栄養素等を確保し、需要者の健康に役立つ有効な作物及び/又はこの需要者が好む作物を提供できる。
(ハ) 防霜ファンの送風が当たらない箇所に設けたセンサにより葉面の温度を検出する構造であり、誤動作を回避し、必要とする条件下(凍霜害の発生する条件下)において、確実かつスムーズに送風することで、凍霜害(着霜害)を防止すること、生育に最適で、かつ葉ズレ防止と、環境に優しい送風とが図れる。
(ニ) 温風機等の燃焼に伴う、騒音等の発生を回避して、最低限での騒音の発生に留めることで、周辺住民の生活に及ぼす騒音問題の解消と、これらのトラブルの解消とが図れる。
(ホ) 防霜ファンの送風が当たらない箇所に設けた低所第一センサと、逆に送風の当たる低所第二センサとを設け、この低所第一センサと低所第二センサとの温度差を検出することで、逆転層の空気の温度を捉えることが可能となるので、例えばその温度差が、低所第一センサが高く、この低所第二センサが低い状態となったときには、防霜ファンの駆動を停止し、逆転層の冷気を誤って送風することがなくなり、作物に対する冷害の回避と、作物の生育環境に適した条件を生成すること、又は環境に優しい送風をすること等が図れる。
(へ) 葉面等が軽い凍霜害には、前記(ホ)における温度差を、低所第一センサが低く、また低所第二センサが高い状態となった場合においても、この葉面等に対して、逆転層の暖気及び/又は暖気でない空気の送風動作を継続し、霜による細胞破壊を防止すること等が図れる。
請求項5の発明は、圃場に設けた高所センサと、また圃場の作物の樹冠、葉面、又は幹等の最も凍霜害を受け易い位置に設置した低所第一センサと、さらに圃場の作物の樹冠、葉面、又は幹等の最も凍霜害を受け易い位置で、かつ防霜ファンの送風が当る所定の位置に設置した低所第二センサと、防霜ファンの送風及び/又は送風停止を図る送風方法であって、
圃場に設置した防霜ファンを利用して送風中に、低所第一・第二センサで検出した温度の温度差があり、低所第二センサによる検出温度が低いとき、及び高所センサで検出した温度と、低所第一センサで検出した温度との温度差がないときは、低所第二センサが故障か、誤動作しているので、低所第二センサの保守・管理をする構成とした防霜ファンの送風及び/又は送風停止を図る送風方法である。
従って、請求項5は、下記の特徴を有する。
前述の(イ)〜(へ)の目的を達成できる。
また、(ト) 低所第二センサが、故障時及び/又は誤動作時において、このとっさの弊害に係わらず、防霜効果と、無駄な送風を止めること等ができる。
請求項6の発明は、圃場に設けた高所センサと、また圃場の作物の樹冠、葉面、又は幹等の最も凍霜害を受け易い位置に設置した低所第一センサと、さらに圃場の作物の樹冠、葉面、又は幹等の最も凍霜害を受け易い位置で、かつ防霜ファンの送風が当る所定の位置に設置した低所第二センサと、防霜ファンの送風及び/又は送風停止を図る送風方法であって、
圃場に設置した防霜ファンを利用して送風中に、低所第一・第二センサで検出した温度の温度差があり、低所第二センサによる検出温度が高いとき、及び高所センサで検出した温度と、低所第一センサで検出した温度との温度差があり、低所第一センサの検出した温度が低いときは、
低所第一センサが故障か、誤動作しているので、低所第一センサの保守・管理をする構成とした防霜ファンの送風及び/又は送風停止を図る送風方法である。
従って、請求項6は、下記の特徴を有する。
前述の(イ)〜(へ)の目的を達成できる。
また、(ト) 低所第一センサが、故障時及び/又は誤動作時において、このとっさの弊害に係わらず、防霜効果を図ること、無駄な送風を止めること等ができる。
請求項7の発明は、請求項1〜請求項6に記載の防霜ファンの送風及び/又は送風停止を図る送風方法において、
高所センサを複数基とし、複数基の高所センサ間で、温度差を検出し、検出値に差があるときは、何れかの高所センサが故障か、誤作動しているので、故障の高所センサの保守・管理をする構成とした防霜ファンの送風及び/又は送風停止を図る送風方法である。
従って、請求項7は、下記の特徴を有する。
前述の(イ)〜(ヘ)の目的を達成できる。
また、(ト) 高所センサが、故障時及び/又は誤動作時において、このとっさの弊害に係わらず、防霜効果を図ること、無駄な送風を止めること等ができる。
請求項8の発明は、圃場の逆転層に設けた防霜ファンと、また圃場の作物の樹冠、葉面、又は幹等の最も凍霜害を受け易い位置に設置した低所第一センサと、さらに圃場の作物の樹冠、葉面、又は幹等の最も凍霜害を受け易い位置で、かつ防霜ファンの送風が当る所定の位置に設置した低所第二センサと、防霜ファンの送風及び/又は送風停止を図る送風方法であって、
圃場に設置した防霜ファンを利用して送風中に、低所第一・第二センサで検出した温度の温度差があり、低所第二センサによる検出温度が低いときは、圃場に設置した防霜ファンを停止し、防霜ファンによる冷風を止め、作物の冷害を防止する構成とした防霜ファンの送風及び/又は送風停止を図る送風方法である。
従って、請求項8は、下記の特徴を有する。
請求項8は、前述の(イ)〜(へ)の目的を達成するのに最適で、かつ簡易な逆転層の暖気の送風動作と送風停止であって、防霜ファンの送風及び/又は送風停止が図れる送風方法を提供できる。
請求項9の発明は、請求項1〜請求項7に記載の防霜ファンの送風及び/又は送風停止を図る送風方法において、
高所センサ、また低所第一・第二センサを、温度センサとする構成としたに記載の防霜ファンの送風及び/又は送風停止を図る送風方法である。
従って、請求項9は、(チ) 請求項1〜請求項7の目的を達成できること、この目的を達成するのに最適で、かつ信頼できるセンサを提供できる。
本発明の一実施例を、図面とともに説明する。
先ず、本発明の第一〜第七の実施例の図面を説明すると、図1は第一〜第六の実施例の全体を示した、圃場に高所センサと、低所第一・第二センサを設置した状態の側面模式図、図2は図1の平面図、図3は第一の実施例の動きを説明するフローチャート図、図4は第二の実施例の動きを説明するフローチャート図、図5は第三の実施例の動きを説明するフローチャート図、図6は第四の実施例の動きを説明するフローチャート図、図7は第五の実施例の動きを説明するフローチャート図、図8は第六の実施例の動きを説明するフローチャート図、図9は第七の実施例の全体を示した、圃場に低所第一・第二センサを設置した状態の側面模式図である。
第一の実施例において、1は圃場Aの建柱2に設けた防霜ファンで、100はそのファンを示している。この防霜ファン1は逆転層Bに設置されている。
そして、この例では、この圃場Aには、作物Cの樹冠、葉面、又は幹等の最も、温度が下がる位置、又は凍霜害を受け易い位置(凍霜害を受け易い位置とする)に低所第一センサ5と、低所第二センサ6を設置し、この低所第二センサ6を防霜ファン1からの送風が当る所定の位置に設置する。原則として、この低所第二センサ6を利用して逆転層Bの暖気の生成の有無を検知する(条件を後述する)。この検知を介して、暖気を作物Cに送風し、この作物Cの防霜(凍霜害の防止)と、作物Cに真の旨味、食感、栄養素等を確保し、需要者の健康に役立つ有効な作物C及び/又はこの需要者が好む作物Cが栽培できること等に役立つ、作物Cに優しい送風環境(生育環境)を確保すること、又は生活・地球環境と、エネルギー(資源)環境等の環境維持に優しい送風環境(地球環境)を確保すること等を意図する。またこの低所第一・第二センサ5、6と、高所センサ3が故障した場合、又は低所第一・第二センサ5、6と、高所センサ3が誤動作をした場合でも、暖気の送風(防霜)又は送風停止(エネルギーロスの解消と、作物Cの生育環境・地球環境の確保等)を図る。さらに低所第一・第二センサ5、6を利用することで、逆転層Bに暖気がない状態や、この低所第一・第二センサ5、6の温度差、或いは低所第一センサ5及び/又は低所第二センサ6と、高所センサ3の温度差の有無を判定することで、暖気の送風又は送風停止(エネルギーロスの解消と、作物Cの生育条件の確保、冷害防止等)を図ることを意図する。
次に、第一の実施例から第七の実施例を説明する。
第一の実施例は、図3に示されているように、圃場Aの所定の位置に設置した高所センサ3と低所第一センサ5との温度差、及び低所第一センサ5と低所第二センサ6の温度差とをトランアングル式に捉えて送風と、送風停止を図る構造である。
例えば、防霜ファン1からの送風中において(使用前の試験送風を含む。以下同じ)、
1) 高所センサ3と低所第一センサ5との間に温度差があり、高所センサ3の検出温度が低いとき(高所センサ3<低所第一センサ5とする)
2) 低所第一センサ5と低所第二センサ6との間に温度差があり、低所第二センサ6の検出温度が低いとき(低所第一センサ5>低所第二センサ6とする)
このような状況では、逆転層Bでの暖気の発生はないので、送風を停止し、作物Cに対する弊害(冷害)を回避し、生育環境の確保と、また無駄な送風を回避し、地球環境の確保とを図る。
第二の実施例は、図4に示されているように、圃場Aの所定の位置に設置した高所センサ3と低所第一センサ5との温度差、及び低所第一センサ5と低所第二センサ6の温度差とをトランアングル式に捉えて送風と、送風停止を図る構造である。
例えば、防霜ファン1からの送風中において、
1) 高所センサ3と低所第一センサ5との間に温度差があり、高所センサ3の検出温度が高いとき(高所センサ3>低所第一センサ5とする)
2) 低所第一センサ5と低所第二センサ6との間に温度差があり、低所第二センサ6の検出温度が高いとき(低所第一センサ5<低所第二センサ6とする)
このような状況では、逆転層Bでの暖気の発生が考えられること、また低所第一センサ5が低温を検出していることから、送風を継続し、作物Cに対する弊害(凍霜害)を回避し、生育環境の確保を図る。
第三の実施例は、図5に示されているように、圃場Aの所定の位置に設置した高所センサ3と低所第一センサ5との温度差、及び低所第一センサ5と低所第二センサ6の温度差とをトランアングル式に捉えて送風と、送風停止を図る構造である。
例えば、防霜ファン1からの送風中において、
1) 高所センサ3と低所第一センサ5との間に温度差なしのとき(高所センサ3=低所第一センサ5とする)
2) 低所第一センサ5と低所第二センサ6との間に温度差なしのとき(低所第一センサ5=低所第二センサ6とする)
このような状況では、圃場Aは凍霜害の虞がないので、送風を停止し、作物Cに対する弊害(葉ズレ防止)の解消と、地球環境の確保を図る。
第四の実施例は、図6に示されているように、圃場Aの所定の位置に設置した高所センサ3と低所第一センサ5との温度差、及び低所第一センサ5と低所第二センサ6の温度差とをトランアングル式に捉えて送風と、送風停止を図る構造である。
例えば、防霜ファン1からの送風中において、
1) 高所センサ3と低所第一センサ5との間に温度差なしのとき(高所センサ3=低所第一センサ5とする)
2) 低所第一センサ5と低所第二センサ6との間に温度差があり、低所第二センサ6の検出温度が低いとき(低所第一センサ5>低所第二センサ6とする)
このような状況では、圃場Aは凍霜害の虞がないので、送風を停止し、作物Cに対する弊害(葉ズレ防止)の解消と、地球環境の確保を図るのが通常である。しかし、このように、低所第一センサ5>低所第二センサ6となるのは、この低所第二センサ6の故障と考えられるので、その保守・管理をする。
第五の実施例は、図7に示されているように、圃場Aの所定の位置に設置した高所センサ3と低所第一センサ5との温度差、及び低所第一センサ5と低所第二センサ6の温度差とをトランアングル式に捉えて送風と、送風停止を図る構造である。
例えば、防霜ファン1からの送風中において、
1) 高所センサ3と低所第一センサ5との間に温度差があり、低所第一センサ5の検出温度が低いとき(高所センサ3>低所第一センサ5とする)
2) 低所第一センサ5と低所第二センサ6との間に温度差がないとき(低所第一センサ5=低所第二センサ6とする)
このような状況では、低所第一センサ5<低所第二センサ6であれば、防霜ファン1より暖気の送風を継続し、作物Cに対する弊害(凍霜害)を回避し、生育環境の確保を図る。しかし、このように、低所第一センサ5<低所第二センサ6となるのが通常であるが、低所第一センサ5=低所第二センサ6となるのは、この低所第二センサ6の故障と考えられるので、その保守・管理をする。この保守・管理後に、通常は、直ちに送風する(以下同じ)。
第六の実施例は、図8に示されているように、圃場Aの所定の位置に設置した高所センサ3と低所第一センサ5との温度差、及び低所第一センサ5と低所第二センサ6の温度差とをトランアングル式に捉えて送風と、送風停止を図る構造である。
例えば、防霜ファン1の停止中において、
1) 高所センサ3と低所第一センサ5との間に温度差なしのとき(高所センサ3=低所第一センサ5とする)
2) 低所第一センサ5と低所第二センサ6との間に温度差なしで低温のとき(低所第一センサ5=(低温での=)低所第二センサ6とする)
このような状況では、高所センサ3>低所第一センサ5では、防霜ファン1より暖気の送風を継続し、作物Cに対する弊害(凍霜害)を回避し、生育環境の確保を図る。しかし、このように、高所センサ3>低所第一センサ5となるのが通常であるが、高所センサ3=低所第一センサ5となるのは、この高所センサ3の故障と考えられるので、その保守・管理をする。
そして、図9に示されているように、請求項8の発明は、圃場Aの逆転層Bに設けた防霜ファン1と、また圃場Aの作物Cの樹冠、葉面、又は幹等の最も凍霜害を受け易い位置に設置した低所第一センサ5と、さらに圃場の作物Cの樹冠、葉面、又は幹等の最も凍霜害を受け易い位置で、かつ防霜ファン1の送風が当る所定の位置に設置した低所第二センサ6とで構成した第七の実施例であり、この第七の実施例では、下記のような構成となる。
即ち、圃場Aに設置した防霜ファン1を利用して送風中に、低所第一・第二センサ5、6で検出した温度の温度差があり、低所第二センサ6による検出温度が低いときは(低所第一センサ5>低所第二センサ6)、圃場に設置した防霜ファン1を停止し、防霜ファン1による冷風を止め、作物Cの冷害を防止する構造である。そして、この第七の実施例では、本発明の目的を、簡易な送風方法で達成でき重宝すること、ランニングコストの低廉化と、センサ装置の簡便化と、保守・管理の容易化が図れる。尚、この第七の実施例は、高所センサ3を省略したことを特徴とする。そして、この第七の実施例は、地形、気候等において、充分活用の余地がある。
図1・2における作物Cは図中Dのサクランボであるが、これに限らない。また高所センサ3と、低所第一センサ5、低所第二センサ6は、風速センサ、降雨センサ等の他のセンサ類を併用し、より正確性と、気候・栽培条件等に対応する構成も可能である。
本発明が、特に有効である防霜ファン1の送風方法は、原則として、一定方向に、かつ固定した状態で送風する構造、又は送風の容量が大きい送風方法、ドラム形状の防霜ファン(図示せず)による送風方法等を挙げ得る。そして、サクランボDの樹木等の果樹等の果実類が望ましいが、茶樹等のお茶、抹茶、紅茶等の嗜好品、みかん、イチゴ、野菜類等の作物C、農作物(総称して作物Cとする)にも有効である。
第一〜第六の実施例の全体を示した、圃場に高所センサと、低所第一・第二センサを設置した状態の側面模式図 図2は図1の平面図 図3は第一の実施例の動きを説明するフローチャート図 図4は第二の実施例の動きを説明するフローチャート図 図5は第三の実施例の動きを説明するフローチャート図 図6は第四の実施例の動きを説明するフローチャート図 図7は第五の実施例の動きを説明するフローチャート図 図8は第六の実施例の動きを説明するフローチャート図 図9は第七の実施例の全体を示した、圃場に低所第一・第二センサを設置した状態の側面模式図
符号の説明
1 防霜ファン
100 ファン
2 建柱
3 高所センサ
5 低所第一センサ
6 低所第二センサ
A 圃場
B 逆転層
C 作物
D サクランボ

Claims (9)

  1. 圃場に設けた高所センサと、また圃場の作物の樹冠、葉面、又は幹等の最も凍霜害を受け易い位置に設置した低所第一センサと、さらに圃場の作物の樹冠、葉面、又は幹等の最も凍霜害を受け易い位置で、かつ防霜ファンの送風が当る所定の位置に設置した低所第二センサと、この防霜ファンの送風及び/又は送風停止を図る送風方法であって、
    この圃場に設置した防霜ファンを利用して送風中に、前記低所第一・第二センサで検出した温度の温度差があり、低所第二センサによる検出温度が低いとき、及び/又は、前記高所センサで検出した温度と、前記低所第一センサで検出した温度との温度差があり、高所センサの検出した温度が低いときは、圃場に設置した防霜ファンを停止し、この防霜ファンによる冷風を止め、前記作物の冷害を防止する構成とした防霜ファンの送風及び/又は送風停止を図る送風方法。
  2. 圃場に設けた高所センサと、また圃場の作物の樹冠、葉面、又は幹等の最も凍霜害を受け易い位置に設置した低所第一センサと、さらに圃場の作物の樹冠、葉面、又は幹等の最も凍霜害を受け易い位置で、かつ防霜ファンの送風が当る所定の位置に設置した低所第二センサと、この防霜ファンの送風及び/又は送風停止を図る送風方法であって、
    この圃場に設置した防霜ファンを利用して送風中に、前記低所第一・第二センサで検出した温度の温度差があり、低所第二センサによる検出温度が高いとき、及び/又は、前記高所センサで検出した温度と、前記低所第一センサで検出した温度との温度差があり、低所第一センサの検出した温度が低いときは、圃場に設置した防霜ファンを可動し、暖気を送風し、前記作物の凍霜害を防止する構成とした防霜ファンの送風及び/又は送風停止を図る送風方法。
  3. 圃場に設けた高所センサと、また圃場の作物の樹冠、葉面、又は幹等の最も凍霜害を受け易い位置に設置した低所第一センサと、さらに圃場の作物の樹冠、葉面、又は幹等の最も凍霜害を受け易い位置で、かつ防霜ファンの送風が当る所定の位置に設置した低所第二センサと、この防霜ファンの送風及び/又は送風停止を図る送風方法であって、
    この圃場に設置した防霜ファンを利用して送風中に、前記低所第一・第二センサで検出した温度の温度差がないとき、及び/又は、前記高所センサで検出した温度と、前記低所第一センサで検出した温度との温度差がないときは、原則として、凍霜害の虞がないので、この防霜ファンの駆動を止め、その送風を停止し、省エネルギーを確保する構成とした防霜ファンの送風及び/又は送風停止を図る送風方法。
  4. 圃場に設けた高所センサと、また圃場の作物の樹冠、葉面、又は幹等の最も凍霜害を受け易い位置に設置した低所第一センサと、さらに圃場の作物の樹冠、葉面、又は幹等の最も凍霜害を受け易い位置で、かつ防霜ファンの送風が当る所定の位置に設置した低所第二センサと、この防霜ファンの送風及び/又は送風停止を図る送風方法であって、
    この圃場に設置した防霜ファンを利用して送風中に、前記低所第一・第二センサで検出した温度の温度差がないとき、及び/又は、前記高所センサで検出した温度と、前記低所第一センサで検出した温度との温度差があり、高所センサによる検出温度が高いときは、その送風を継続して逆転層の暖気を圃場の作物に向って送風し、防霜を図る構成とした防霜ファンの送風及び/又は送風停止を図る送風方法。
  5. 圃場に設けた高所センサと、また圃場の作物の樹冠、葉面、又は幹等の最も凍霜害を受け易い位置に設置した低所第一センサと、さらに圃場の作物の樹冠、葉面、又は幹等の最も凍霜害を受け易い位置で、かつ防霜ファンの送風が当る所定の位置に設置した低所第二センサと、この防霜ファンの送風及び/又は送風停止を図る送風方法であって、
    この圃場に設置した防霜ファンを利用して送風中に、前記低所第一・第二センサで検出した温度の温度差があり、低所第二センサによる検出温度が低いとき、及び前記高所センサで検出した温度と、前記低所第一センサで検出した温度との温度差がないときは、この低所第二センサが故障か、誤動作しているので、この低所第二センサの保守・管理をする構成とした防霜ファンの送風及び/又は送風停止を図る送風方法。
  6. 圃場に設けた高所センサと、また圃場の作物の樹冠、葉面、又は幹等の最も凍霜害を受け易い位置に設置した低所第一センサと、さらに圃場の作物の樹冠、葉面、又は幹等の最も凍霜害を受け易い位置で、かつ防霜ファンの送風が当る所定の位置に設置した低所第二センサと、この防霜ファンの送風及び/又は送風停止を図る送風方法であって、
    この圃場に設置した防霜ファンを利用して送風中に、前記低所第一・第二センサで検出した温度の温度差があり、低所第二センサによる検出温度が高いとき、及び前記高所センサで検出した温度と、前記低所第一センサで検出した温度との温度差があり、低所第一センサの検出した温度が低いときは、この低所第一センサが故障か、誤動作しているので、この低所第一センサの保守・管理をする構成とした防霜ファンの送風及び/又は送風停止を図る送風方法。
  7. 請求項1〜請求項6に記載の防霜ファンの送風及び/又は送風停止を図る送風方法において、
    この高所センサを複数基とし、この複数基の高所センサ間で、温度差を検出し、検出値に差があるときは、何れかの高所センサが故障か、誤作動しているので、この故障の高所センサの保守・管理をする構成とした防霜ファンの送風及び/又は送風停止を図る送風方法。
  8. 圃場の逆転層に設けた防霜ファンと、また圃場の作物の樹冠、葉面、又は幹等の最も凍霜害を受け易い位置に設置した低所第一センサと、さらに圃場の作物の樹冠、葉面、又は幹等の最も凍霜害を受け易い位置で、かつ防霜ファンの送風が当る所定の位置に設置した低所第二センサと、この防霜ファンの送風及び/又は送風停止を図る送風方法であって、
    この圃場に設置した防霜ファンを利用して送風中に、前記低所第一・第二センサで検出した温度の温度差があり、低所第二センサによる検出温度が低いときは、圃場に設置した防霜ファンを停止し、この防霜ファンによる冷風を止め、前記作物の冷害を防止する構成とした防霜ファンの送風及び/又は送風停止を図る送風方法。
  9. 請求項1〜請求項7に記載の防霜ファンの送風及び/又は送風停止を図る送風方法において、
    この高所センサ、また低所第一・第二センサを、温度センサとする構成とした防霜ファンの送風及び/又は送風停止を図る送風方法。
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