JP2008131664A - 電機子用磁心、電機子、界磁子用磁心、界磁子及び回転電機、並びに圧縮機、送風機、空気調和機 - Google Patents

電機子用磁心、電機子、界磁子用磁心、界磁子及び回転電機、並びに圧縮機、送風機、空気調和機 Download PDF

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伸 中増
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Abstract

【課題】磁気特性を高め、しかも製造を容易にすることが目的とされる。
【解決手段】電機子用磁心1は、中心軸92の周りに設けられるヨーク12と、ヨーク12に設けられ、当該ヨーク12から中心軸側92へと突出するティース11の複数とを備える。ティース11は、第1及び第2の磁性体111,112を有する。第1の磁性体111は、ティース11が突出する方向93と同じ方向へとヨーク12から延在する。第2の磁性体112は一体であって、第1の磁性体111の方向91についての一端111aに設けられる。第2の磁性体112は、根部1121と鍔部1122とを含む。根部1121は、自身が属するティースが突出する方向93と同じ方向へとヨーク12から延びる。鍔部1122は、根部1121のヨーク12とは反対側の端から、第1の磁性体111とは反対側へと延びる。
【選択図】図2

Description

本発明は、電機子用磁心及びそれを用いた電機子、並びに界磁子用磁心及びそれを用いた界磁子に関し、特にラジアルギャップ型のモータに適用することができる。
電動機などの回転電機は、小型化され、効率が高められることが望ましい。例えば、界磁磁束を永久磁石で励磁する電動機は、サイズが小さく、効率も高い。
一方、回転電機で発生するトルクは、電機子に配置された巻線の巻数、巻線に流れる電流、及び巻線に鎖交する界磁磁束に比例する。回転電機のサイズは大きい程、巻線の巻数を増やすことができ、以って界磁磁束の磁束量を増やすことができる。また、回転電機のサイズは大きい程、界磁子に設けられる永久磁石の表面積を大きくすることができ、以って巻線に鎖交する界磁磁束を増やすことができる。
すなわち、発生するトルクの増大と、回転電機の小型化とはトレードオフの関係にある。
界磁磁束を永久磁石で励磁する同期電動機の一般的な指標は、下掲の非特許文献1に紹介されている。トルクTと許容損失Wcとの関係は、式(1)で表される。ここで、係数Kmはモータコンスタントと通称される。
Figure 2008131664
寸法が同一の電動機であって、冷却条件が同じである場合には、温度上昇と放熱の関係から許容損失Wcは、ほぼ一定であると考えることができる。この場合、係数Kmが大きい程、トルクTが大きくなる。よって、係数Kmを、許容トルク(一般的には連続定格トルクに等しい。)の指標値として用いることができる。
係数Kmは式(2)で表すことができる。ここで符号pは極対数、符号Φは巻線に鎖交する磁束量の最大値Φ、符号fsは巻線の占積率、符号Stは巻線用スロットの全断面積、符号ρは巻線の固有抵抗、符号lはコイルの平均長を、それぞれ表す。電流及び磁束の波形はそれぞれ正弦波状とした。また、回転電機のサイズが小さい場合には、回転電機の損失のほとんどは銅損であるため、鉄損を無視した。
Figure 2008131664
係数Kmを大きくするためには、以下の手段(i)〜(vi)のいずれか少なくとも一つが有効であることが、式(2)からわかる。
(i)巻線の占積率fsを大きくすること、
(ii)コイルの平均長lを小さくすること、
(iii)巻線の固有抵抗ρを小さくすること、
(iv)巻線に鎖交する磁束量の最大値Φを大きくすること、
(v)極対数pを大きくすること、
(vi)巻線用スロットの全断面積Stを大きくすること。
手段(iv)は、回転電機の磁気回路における磁気抵抗を小さくすることで可能となる。一般的に、エアギャップにおいて磁気抵抗が大きくなりやすい。
そこで、下掲の特許文献1〜3に開示されているように、エアギャップの面積を大きくして、その磁気抵抗を小さくする技術が提案されている。なお、エアギャップの磁気抵抗Rと面積Sとの関係は式(3)で表される。ここで、符号μは透磁率を表す。
Figure 2008131664
その他、本発明に関連する技術が特許文献4〜6に開示されている。
特開2005−80432号公報 特開2002−354718号公報 特開2003−224940号公報 特開2002−335658号公報 特開2002−369467号公報 特開2006−14389号公報 大西和夫、「永久磁石モータのトルク評価と最適構造の検討」、電気学会論文誌D産業応用部門誌、平成7年、第115巻、第7号、第930頁〜第935頁
しかし、上述した特許文献1〜3に開示された技術のいずれにおいても、磁気特性が低下するおそれや、製造工程が複雑化するおそれがある。
本発明は上述した事情に鑑みてなされたものあり、磁気特性を高め、しかも製造を容易にすることが目的とされる。
この発明の請求項1にかかる電機子用磁心は、中心軸(92)の周りに設けられるヨーク(12;32)と、前記ヨークに設けられ、当該ヨークから前記中心軸側及び中心軸とは反対側のいずれか一方へといずれもが突出するティース(11;31)の複数とを備え、前記ティースは、当該ティースが突出する第1の方向(93;931)と同じ方向へと前記ヨークから延びる第1の磁性体(111;311)と、前記第1の磁性体の前記中心軸の沿う第2の方向(91)についての一端(111a;311a)に設けられる一体の第2の磁性体(112;312)とを有し、前記第2の磁性体は、自身が属する前記ティースが突出する前記第1の方向と同じ方向へと前記ヨークから延びる根部(1121;3121)と、前記根部の前記ヨークとは反対側の端から、前記第1の磁性体とは反対側へと延びる鍔部(1122;3122)とを含む。
この発明の請求項2にかかる電機子用磁心は、請求項1記載の電機子用磁心であって、前記ティース(11;31)は、前記第2の磁性体(112;312)を二つ有し、当該第2の磁性体の一方は、前記第1の磁性体(111;311)の前記第2の方向(91)についての両端のうち一方(111a;311a)に設けられ、当該第2の磁性体の他方は、前記両端の他方(111b;311b)に設けられる。
この発明の請求項3にかかる電機子用磁心は、請求項1または請求項2記載の電機子用磁心であって、前記第2の磁性体(112;312)は電磁軟鉄板を含む。
この発明の請求項4にかかる電機子用磁心は、請求項1乃至請求項3のいずれか一つに記載の電機子用磁心であって、前記第1の磁性体(111;311)は、前記第2の方向(91)に積層された複数の磁性体板(1111;3111)を有し、前記第2の磁性体(112;312)の前記根部(1121;3121)は板状であって、積層された前記磁性体板上にさらに積層され、前記根部の前記第2の方向についての厚み(d12;d32)は、前記磁性体板の前記第2の方向についての厚み(d11;d31)よりも大きい。
この発明の請求項5にかかる電機子用磁心は、請求項4記載の電機子用磁心であって、前記根部(1121;3121)の前記厚み(d12;d32)は0.6mm以上2mm以下である。
この発明の請求項6にかかる電機子用磁心は、請求項1乃至請求項5のいずれか一つに記載の電機子用磁心であって、前記第2の磁性体(112;312)のビッカース硬さは、HV140以下である。
この発明の請求項7にかかる電機子は、請求項1乃至請求項6のいずれか一つに記載の電機子用磁心(1;3)と、前記ティース(11;31)に配置される巻線(13;33)とを備える。
この発明の請求項8にかかる回転電機は、請求項7に記載の電機子(100;101)と、前記ティース(11;31)に対向して設けられる界磁子(200;201)とを備える。
この発明の請求項9にかかる回転電機は、請求項7に記載の電機子を二つ(100,101)と、前記中心軸(92)の周りで環状を呈する界磁子(201)とを備え、前記電機子の一方(100)は前記界磁子の外周側に設けられ、前記界磁子に対して自身が有する前記ティースを向け、前記電機子の他方(101)は前記界磁子の内周側に設けられ、前記界磁子に対して自身が有する前記ティースを向ける。
この発明の請求項10にかかる界磁子用磁心は、中心軸(92)の周りに設けられる第1の磁性体(211;411)と、前記第1の磁性体の、前記中心軸に沿う第1の方向(91)についての一端(211a;411a)に設けられる一体の第2の磁性体(212;412)とを備え、前記第2の磁性体は、前記第1の磁性体の前記一端側の端面に沿って延びる根部(2121;4121)と、前記根部の、前記中心軸を中心とする径方向(94)についての端の少なくとも一部から、前記第1の磁性体とは反対側へと延びる鍔部(2122,2123;4122〜4125)とを含む。
この発明の請求項11にかかる界磁子用磁心は、請求項10記載の界磁子用磁心であって、前記第2の磁性体(212;412)を二つ有し、当該第2の磁性体の一方は、前記第1の磁性体(211;411)の前記第1の方向についての両端のうち一方(211a;411a)に設けられ、当該第2の磁性体の他方は、前記両端の他方(211b;411b)に設けられる。
この発明の請求項12にかかる界磁子用磁心は、請求項10または請求項11記載の界磁子用磁心であって、前記第2の磁性体(212;412)は電磁軟鉄板を含む。
この発明の請求項13にかかる界磁子用磁心は、請求項10乃至請求項12のいずれか一つに記載の界磁子用磁心であって、前記第1の磁性体(211;411)は、前記第1の方向(91)に積層された複数の磁性体板(2111;4111)を有し、前記第2の磁性体(212;412)の前記根部(2121;4121)は板状であって、積層された前記磁性体板上にさらに積層され、前記根部の前記第1の方向についての厚み(d22;d42)は、前記磁性体板の前記第1の方向についての厚み(d21;d41)よりも大きい。
この発明の請求項14にかかる界磁子用磁心は、請求項13記載の界磁子用磁心であって、前記根部(2121;4121)の前記厚み(d22;d42)は0.6mm以上2mm以下である。
この発明の請求項15にかかる界磁子用磁心は、請求項10乃至請求項14のいずれか一つに記載の界磁子用磁心であって、前記第2の磁性体(212;412)のビッカース硬さは、HV140以下である。
この発明の請求項16にかかる界磁子用磁心は、請求項10乃至請求項15のいずれか一つに記載の界磁子用磁心であって、前記第1の磁性体(411)は前記中心軸(92)の周りで環状を呈し、前記鍔部(4122,4124;4123,4125)は、前記根部(4121)の内周側及び外周側の少なくともいずれか一方の前記端から、前記第1の磁性体とは反対側へと延びる。
この発明の請求項17にかかる界磁子は、請求項16記載の界磁子用磁心(41)と、前記界磁子用磁心に設けられる複数の磁石(42)とを備え、前記鍔部(4122)は、前記根部(4121)の前記内周側の前記端のうち、前記中心軸(92)から見た方向であって前記磁石によって生じる磁界に沿うd軸方向(96)にある部分のそれぞれから延び、前記中心軸の周りで隣接する当該部分のそれぞれから延びる前記鍔部同士は互いに離間している。
この発明の請求項18にかかる界磁子は、請求項16記載の界磁子用磁心(41)と、前記界磁子用磁心に設けられる複数の磁石(42)とを備え、前記鍔部(4123)は、前記根部(4121)の前記内周側の前記端のうち、前記中心軸(92)から見た方向であって前記磁石によって生じる磁界に沿うd軸方向(96)に電気的に直交するq軸方向(97)にある部分のそれぞれから延び、前記中心軸の周りで隣接する当該部分のそれぞれから延びる前記鍔同士は互いに離間している。
この発明の請求項19にかかる界磁子は、請求項18記載の界磁子であって、前記鍔部(4122)は、前記根部(4121)の前記内周側の前記端のうち、前記d軸方向(96)にある部分のそれぞれからも延び、前記q軸方向及び前記d軸方向のそれぞれにある前記部分について、前記中心軸の周りで隣接する当該部分のそれぞれから延びる前記鍔部(4122,4123)同士は互いに離間している。
この発明の請求項20にかかる界磁子は、請求項10乃至請求項16のいずれか一つに記載の界磁子用磁心(21;41)と、前記界磁子用磁心に設けられる磁石(22;42)とを備える。
この発明の請求項21にかかる界磁子は、請求項17乃至請求項20記載のいずれか一つに記載の界磁子であって、前記磁石(22;42)の複数を備え、前記鍔部(2122;4124)は、前記根部(2121;4121)の前記外周側の前記端のうち、前記中心軸(92)から見た方向であって前記磁石によって生じる磁界に沿うd軸方向(96)にある部分のそれぞれから延び、前記中心軸の周りで隣接する当該部分のそれぞれから延びる前記鍔部同士は互いに離間している。
この発明の請求項22にかかる界磁子は、請求項17乃至請求項20記載のいずれか一つに記載の界磁子であって、前記磁石(22;42)の複数を備え、前記鍔部(2123;4125)は、前記根部(2121;4121)の前記外周側の前記端のうち、前記中心軸(92)から見た方向であって前記磁石によって生じる磁界に沿うd軸方向(96)に電気的に直交するq軸方向(97)にある部分のそれぞれから延び、前記中心軸の周りで隣接する当該部分のそれぞれから延びる前記鍔同士は互いに離間している。
この発明の請求項23にかかる界磁子は、請求項22記載の界磁子であって、前記鍔部(2122;4124)は、前記根部(2121;4121)の前記外周側の前記端のうち、前記d軸方向(96)にある部分のそれぞれからも延び、前記q軸方向(97)及び前記d軸方向のそれぞれにある前記外周側の前記端の前記部分について、前記中心軸の周りで隣接する当該部分のそれぞれから延びる前記鍔部(2122,2123;4124,4125)同士は互いに離間している。
この発明の請求項24にかかる回転電機は、請求項17乃至請求項23のいずれか一つに記載の界磁子(200;201)と、前記界磁子に前記内周側及び前記外周側の少なくともいずれか一方から対向して設けられる電機子(100;101)とを備える。
この発明の請求項25にかかる回転電機は、前記電機子は、請求項7に記載の電機子である。
この発明の請求項26にかかる圧縮機は、請求項8、請求項9、請求項24及び請求項25のいずれか一つに記載の回転電機を電動機として搭載する。
この発明の請求項27にかかる送風機は、請求項8、請求項9、請求項24及び請求項25のいずれか一つに記載の回転電機を電動機として搭載する。
この発明の請求項28にかかる空気調和機は、請求項26に記載の圧縮機及び請求項27に記載の送風機のいずれか少なくとも一方を搭載する。
この発明の請求項1にかかる電機子用磁心によれば、ティースのヨークとは反対側の端面の面積が大きくなるので、当該端面と界磁子とがエアギャップを介して対向する回転電機において、当該端面に沿って当該エアギャップの面積も大きくなり、以って当該端面と界磁子との間でのエアギャップの磁気抵抗が低減される。よって、当該回転電機の効率及び出力が高まる。しかも、第2の磁性体は一体であるので、例えば板状の第2の磁性体を折り曲げるだけで鍔部と根部とを成形することができ、以って電機子用磁心の成形が容易である。
この発明の請求項2にかかる電機子用磁心によれば、ティースのヨークとは反対側の端面の面積がより大きくなるので、エアギャップの磁気抵抗がより低減される。
この発明の請求項3にかかる電機子用磁心によれば、第2の磁性体の加工が容易である。
この発明の請求項4にかかる電機子用磁心によれば、第2の磁性体の根部での磁気飽和を防止することができるので、磁気抵抗が小さくなる。よって、多くの磁束をティースに流すことができる。
この発明の請求項5または請求項6にかかる電機子用磁心によれば、板状の第2の磁性体を折り曲げて鍔部と根部とを成形する工程を容易に行うことができる。
この発明の請求項7にかかる電機子によれば、電機子の磁気特性が高まる。
この発明の請求項8または請求項9にかかる回転電機によれば、回転電機の効率及び出力が高まる。
この発明の請求項10または請求項16にかかる界磁子用磁心によれば、界磁子用磁心の側面の面積が大きくなるので、当該端面と電機子とがエアギャップを介して対向する回転電機において、当該側面に沿って当該エアギャップの面積も大きくなり、以って当該端面と電機子との間でのエアギャップの磁気抵抗が低減される。よって、当該回転電機の効率及び出力が高まる。しかも、第2の磁性体は一体であるので、例えば板状の第2の磁性体を折り曲げるだけで鍔部と根部とを成形することができ、以って界磁子の成形が容易である。
この発明の請求項11にかかる界磁子用磁心によれば、界磁子用磁心の側面の面積がより大きくなるので、エアギャップの磁気抵抗がより低減される。
この発明の請求項12にかかる界磁子用磁心によれば、第2の磁性体の加工が容易である。
この発明の請求項13にかかる界磁子用磁心によれば、根部での磁気飽和を防止することができるので、磁気抵抗が小さくなる。よって、多くの磁束を界磁子用磁心内に流すことができる。
この発明の請求項14または請求項15にかかる界磁子用磁心によれば、板状の第2の磁性体を折り曲げて鍔部と根部とを成形する工程を容易に行うことができる。
この発明の請求項17または請求項21にかかる界磁子によれば、界磁子に電機子を設けて得た回転電機において、マグネットトルクを増大することができる。
この発明の請求項18または請求項22にかかる界磁子によれば、界磁子に電機子を設けて得た回転電機において、リラクタンストルクを増大することができる。
この発明の請求項19または請求項23にかかる界磁子によれば、マグネットトルクとリラクタンストルクの両方を増大することができる。
この発明の請求項20にかかる界磁子によれば、界磁子の磁気特性が高まる。
この発明の請求項24にかかる回転電機によれば、リラクタンストルクまたはマグネットトルクが大きくなるので、回転電機の出力が高まる。
この発明の請求項25にかかる回転電機によれば、リラクタンストルクまたはマグネットトルクがより大きくなる。
この発明の請求項26にかかる圧縮機によれば、冷媒を効率良く圧縮することができる。
この発明の請求項27にかかる送風機によれば、風を効率良く送り出すことができる。
この発明の請求項28にかかる空気調和機によれば、空気調和機の効率が高まる。
第1の実施の形態.
図1は、本実施の形態にかかる回転電機7の、中心軸92に垂直な断面を概念的に示す。図2は、図1で示される位置A−Aでの、回転電機7の断面を概念的に示す。回転電機7は、電機子100と界磁子200とを備える。電機子100は、界磁子200に対して外周側からエアギャップ71を介して対向している。なお、図1及び図2では中心軸92に沿う方向を符号91で表しており、後述する図3〜図12においても同様である。
(1)電機子について
電機子100は、電機子用磁心1と巻線13とを備える。電機子用磁心1は、ヨーク12と、複数のティース11とを備える。巻線13は、ティース11のそれぞれに配置される。
ヨーク12は、中心軸92の周りに設けられる。具体的にはヨーク12は、中心軸92の周りで環状を呈する(図1)。
ティース11はいずれも、ヨーク12に設けられ、ヨーク12から中心軸側へと突出する(図1)。この内容は、電機子100は、自身が有するティース11を界磁子200に対して向けると把握できる。
ティース11の各々は、第1及び第2の磁性体111,112を有する(図2)。第1の磁性体111は、自身が属するティース11が突出する方向93と同じ方向へと、ヨーク12から延びる。
第2の磁性体112は、第1の磁性体111の方向91についての両端111a,111bの少なくともいずれかの一端に設けられる。図2では、ティース11が第2の磁性体112を二つ有し、当該第2の磁性体112のそれぞれが端111a,111bに設けられた場合が示されている。
図3は、図2で示される一点鎖線で囲まれた領域W1を拡大して示す。第2の磁性体112は一体であって、根部1121と鍔部1122とを含む。
根部1121は、自身が属するティース11が突出する方向93と同じ方向へとヨークから延びる。
鍔部1122は、根部1121のヨーク12とは反対側の端から、第1の磁性体111とは反対側へと延びる。図3では、鍔部1122は中心軸92に沿って延びている。
上述した電機子用磁心1によれば、第2の磁性体112は一体であるので、例えば板状の第2の磁性体112を折り曲げるだけで根部1121と鍔部1122とを成形することができ、以って電機子用磁心1の成形が容易である。
しかも、電機子用磁心1において、ティース11のヨーク12とは反対側の端面11aの面積が大きくなる。これにより、回転電機7においては、端面11aに沿ってエアギャップ71の面積が大きくなる。よって、端面11aと界磁子20との間でのエアギャップ71の磁気抵抗が低減され、以って回転電機7の効率及び出力が高まる。
図2に示されるように、特に第1の磁性体111の両端111a,111bのいずれにも第2の磁性体112が設けられている場合には、ティース11の端面11aの面積がより大きくなるので、エアギャップ71の磁気抵抗がより低減される。
第2の磁性体112に電磁軟鉄板を採用することが、第2の磁性体112の加工が容易になる点で望ましい。当該電磁軟鉄板には、SUYP−0(JIS規格)やSUYP−1(JIS規格)などが採用できる。
図3に示されるように、第1の磁性体111は、方向91に積層された複数の磁性体板1111を有しても良い。例えば、磁性体板1111には、方向91についての厚みd11が0.35mm程度のものを採用することができる。かかる第1の磁性体111によれば、鉄損を低減できる。
第2の磁性体112の根部1121の方向91についての厚みd12は、磁性体板1111の方向91について厚みd11よりも大きいことが望ましい。なぜなら、根部1121での磁気飽和を防止することができるからである。
根部1121の厚みd12は0.6mm以上2mm以下であることが、第2の磁性体112の加工が容易になる点で特に望ましい。具体的には、板状の第2の磁性体112を折り曲げるだけで容易に、鍔部1122と根部1121とを成形することができる。
例えば、第2の磁性体112のビッカース硬さをHV140以下にすることでも、第2の磁性体112の加工を容易にすることができる。第2の磁性体112には、例えば冷間圧延鋼板が採用できる。冷間圧延鋼板にはSPCC(JIS規格)やSPCD(JIS規格)などがある。加工を容易にするという観点からは、HV110以下のビッカース硬さが特に望ましい。なお、曲げ加工による第2の磁性体112の磁気特性の劣化が改善できる点で、加工後に焼鈍を行うことが望ましい。
(2)界磁子について
界磁子200は、界磁子用磁心21と、界磁子用磁心21に設けられる磁石22とを備える。
界磁子用磁心21は、第1及び第2の磁性体211,212を有する(図2)。第1の磁性体211は、中心軸92の周りに設けられる。
第2の磁性体212は、第1の磁性体211の方向91についての両端211a,211bの少なくともいずれかの一端に設けられる。図2では、界磁子用磁心21が第2の磁性体212を二つ有し、当該第2の磁性体212のそれぞれが端211a,211bに設けられた場合が示されている。
第2の磁性体212は一体であって、根部2121と鍔部2122とを含む(図3)。
端211aに設けられた第2の磁性体212については、根部2121は、第1の磁性体211の端211a側の端面に沿って延びる。端211bに設けられた第2の磁性体212については、根部2121は、第1の磁性体211の端211b側の端面に沿って延びる。
鍔部2122は、中心軸92を中心とする径方向94についての根部2121の端の少なくとも一部から、第1の磁性体211とは反対側へと延びる。本実施の形態では、根部2121の外周側の端から鍔部2122は延びている。
上述した界磁子用磁心21によれば、第2の磁性体212は一体であるので、例えば板状の第2の磁性体212を折り曲げるだけで根部2121と鍔部2122とを成形することができ、以って界磁子用磁心21の成形が容易である。
しかも、界磁子用磁21の外周側の側面21aの面積が大きくなるので、回転電機7においては、側面21aに沿ってエアギャップ71の面積が大きくなる。よって、側面21aと電機子100との間でのエアギャップ71の磁気抵抗が低減され、以って回転電機7の効率及び出力が高まる。
図2に示されるように、特に第1の磁性体211の両端211a,211bのいずれにも第2の磁性体212が設けられている場合には、側面21aの面積がより大きくなるので、エアギャップ71の磁気抵抗がより低減される。
磁石22は界磁子用磁心21に設けられる。図1及び図2では、磁石22は界磁子用磁心21に埋め込まれている。磁石22は界磁子用磁心21の外周側の側面21aに設けられても良い。
かかる界磁子200によれば、回転電機7においてマグネットトルクやリラクタンストルクが増大する。
マグネットトルクを増大させるためには、次の態様(図1)が望ましい。すなわち、鍔部2122は、根部2121の外周側の端のうち、中心軸92から見た方向であって磁石22によって生じる磁界に沿うd軸方向96にある部分のそれぞれから延びる。中心軸92の周りで隣接する当該部分のそれぞれから延びる鍔部2122同士は、互いに離間している。
リラクタンストルクを増大させるためには、図4で示される態様が望ましい。すなわち、第2の磁性体212は鍔部2123を含む。鍔部2123は、根部2121の外周側の端のうち、中心軸92から見た方向であってd軸方向96に電気的に直交するq軸方向97にある部分のそれぞれから延びる。中心軸92の周りで隣接する当該部分のそれぞれから延びる鍔部2123同士は、互いに離間している。
マグネットトルクとリラクタンストルクの両方を増大させるためには、第2の磁性体212が鍔部2122と鍔部2123の両方を含むことが望ましい。このとき、中心軸92の周りで互いに隣接する鍔部2122,2123同士は、互いに離間していることが望ましい。なぜなら、磁束の短絡を防止することができるからである。
上述した第2の磁性体112と同様に、第2の磁性体212に電磁軟鉄板を採用することが、第2の磁性体212の加工が容易になる点で望ましい。
図3に示されるように、第1の磁性体211は、方向91に積層された複数の磁性体板2111を有しても良い。例えば、磁性体板2111には、方向91についての厚みd21が0.35mm程度のものを採用することができる。かかる第1の磁性体211によれば、鉄損を低減できる。
第2の磁性体212の根部2121の方向91についての厚みd22は、磁性体板2111の方向91について厚みd21よりも大きいことが望ましい。なぜなら、根部2121での磁気飽和を防止することができるからである。
根部2121の厚みd22は0.6mm以上2mm以下であることが、第2の磁性体212の加工が容易になる点で特に望ましい。具体的には、板状の第2の磁性体212を折り曲げるだけで容易に、鍔部2122と根部2121とを成形することができる。
例えば、第2の磁性体212のビッカース硬さをHV140以下にすることでも、第2の磁性体212の加工を容易にすることができる。第2の磁性体212には、例えば冷間圧延鋼板が採用できる。加工を容易にするという観点からは、HV110以下のビッカース硬さが特に望ましい。なお、曲げ加工による第2の磁性体212の磁気特性の劣化が改善できる点で、加工後に焼鈍を行うことが望ましい。
上述した回転電気7において、電機子100及び界磁子200のいずれか一方にのみ鍔部1122,2122,2123を設けても良い。しかし、電機子100及び界磁子200のいずれにも鍔部1122,2122,2123を設けること(図1〜図4)が特に望ましい。なぜなら、エアギャップ71の磁気抵抗がより低減し、以って回転電機7の効率及び出力を高めることができるからである。
第2の実施の形態.
図5は、図1及び図2で示される回転電機7とは異なる回転電機8の、中心軸92に垂直な断面を概念的に示す。図6は、図5で示される位置B−Bでの、回転電機8の断面を概念的に示す。回転電機8は、電機子101と界磁子201とを備える。界磁子201は、電機子101に対して外周側からエアギャップ72を介して対向している。
(1)電機子について
電機子101は、電機子用磁心3と巻線33とを備える。電機子用磁心3は、ヨーク32と、複数のティース31とを備える。巻線33は、ティース31のそれぞれに配置される。
ヨーク32は、中心軸92の周りに設けられる。ティース31はいずれも、ヨーク32に設けられ、ヨーク32から中心軸とは反対側へと突出する。この内容は、電機子101は、自身が有するティース31を界磁子21に対して向けると把握できる。
ティース31の各々は、第1及び第2の磁性体311,312を有する(図6)。第1及び第2の磁性体311,312は、第1の実施の形態で説明したティース11の第1及び第2の磁性体111,112と同じ構造を有する。すなわち、図7に示されるように、第2の磁性体312は根部3121及び鍔部3122を含み、それぞれ根部1121及び鍔部1122(図3)に相当する。なお、図7は、図6で示される一点鎖線で囲まれる領域W2を拡大して示している。
かかる電機子用磁心3によれば、第1の実施の形態で説明したのと同様の効果が得られる。すなわち、エアギャップ72の磁気抵抗が低減され、以って回転電機8の効率が高まる。しかも、電機子用磁心3の成形が容易である。
第1の実施の形態(図3)と同様に、第1の磁性体311は磁性体板3111を有しても良い(図7)。また、第2の磁性体312の根部3121の方向91についての厚みd32は、磁性体板3111の方向91について厚みd31よりも大きいことが望ましい。例えば、第2の磁性体312のビッカース硬さをHV140以下にしても良い。
(2)界磁子について
界磁子201は、界磁子用磁心41と、界磁子用磁心41に設けられる磁石42とを備える。
界磁子用磁心41は、第1及び第2の磁性体411,412を有する(図6)。第1の磁性体411は、中心軸92の周りで環状を呈する。
第2の磁性体412は、第1の磁性体411の方向91についての両端411a,411bの少なくともいずれかの一端に設けられる。図6では、界磁子用磁心41が第2の磁性体412を二つ有し、当該第2の磁性体412のそれぞれが端411a,411bに設けられた場合が示されている。
第2の磁性体412は一体であって、根部4121と鍔部4122とを含む(図7)。
端411aに設けられた第2の磁性体412については、根部4121は、第1の磁性体411の端411a側の端面に沿って延びる。端411bに設けられた第2の磁性体412については、根部4121は、第1の磁性体411の端411b側の端面に沿って延びる。
鍔部4122は、中心軸92を中心とする径方向94についての根部4121の端の少なくとも一部から、第1の磁性体411とは反対側へと延びる。本実施の形態では、根部4121の内周側の端から鍔部4122は延びている。
上述した界磁子用磁心41によれば、第1の実施の形態の界磁子用磁心21と同様の効果が得られる。すなわち、界磁子用磁心41の成形が容易である。しかも、エアギャップ72の磁気抵抗が低減され、以って回転電気8の効率及び出力が高まる。
磁石42は界磁子用磁心41に設けられる。図5及び図6では、磁石42は界磁子用磁心41に埋め込まれている。磁石42は界磁子用磁心41の内周側の側面41aに設けられても良い。
かかる界磁子201によれば、回転電気8においてマグネットトルクやリラクタンストルクが増大する。
マグネットトルクを増大させるためには、次の態様(図5)が望ましい。すなわち、鍔部4122は、根部4121の内周側の端のうち、中心軸92から見た方向であって磁石42によって生じる磁界に沿うd軸方向96にある部分のそれぞれから延びる。中心軸92の周りで隣接する当該部分のそれぞれから延びる鍔部4122同士は、互いに離間している。
リラクタンストルクを増大させるためには、図8で示される態様が望ましい。すなわち、第2の磁性体412は鍔部4123を含む。鍔部4123は、根部4121の内周側の端のうち、中心軸92から見た方向であってd軸方向96に電気的に直交するq軸方向97にある部分のそれぞれから延びる。中心軸92の周りで隣接する当該部分のそれぞれから延びる鍔部4123同士は、互いに離間している。
マグネットトルクとリラクタンストルクの両方を増大させるためには、第2の磁性体412が鍔部4122と鍔部4123の両方を含むことが望ましい。このとき、中心軸92の周りで互いに隣接する鍔部4122,4123同士は、互いに離間していることが望ましい。なぜなら、磁束の短絡を防止することができるからである。
第1の実施の形態(図3)と同様に、第1の磁性体411は磁性体板4111を有しても良い(図7)。また、第2の磁性体412の根部4121の方向91についての厚みd42は、磁性体板4111の方向91について厚みd41よりも大きいことが望ましい。例えば、第2の磁性体412のビッカース硬さをHV140以下にしても良い。加工後に焼鈍を行っても良い。
第3の実施の形態.
図9は、本実施の形態にかかる回転電機9の、中心軸92に垂直な断面を概念的に示す。図10は、図9で示される位置C−Cでの、回転電機9の断面を概念的に示す。回転電機9は、第2の実施の形態の回転電機8と、第1の実施の形態の電機子100とを備える。
電機子100は、回転電機8の界磁子201に外周側から対向して設けられる。
かかる回転電機9によれば、エアギャップ71,72のそれぞれの磁気抵抗が低減されるので、回転電機9の効率が高まる。しかも、界磁子21に対して二つの電機子100,101が設けられるので、回転電機9の出力が高まる。
界磁子201に関して、マグネットトルクを増大させるためには、根部4121の内周側の端から鍔部4122が延びるだけでなく、外周側の端からも鍔部4124が第1の磁性体411と反対側へと延びることが望ましい。かかる態様は図9及び図10に示されている。
鍔部4122,4124の両方の成形には、絞り加工を用いることが望ましい。当該加工を容易にするという観点からは、第2の磁性体412のビッカース硬さはHV140以下であることが望ましい。
図11を用いて具体的に説明する。図11は、図10に示される一点鎖線で囲まれた領域W3を拡大して示す。鍔部4124は、根部4121の外周側の端のうち、d軸方向96にある部分のそれぞれから延びる。中心軸92の周りで隣接する当該部分のそれぞれから延びる鍔部4124同士は、互いに離間している。
リラクタンストルクを増大させるためには、図12に示されるように、根部4121の内周側の端から鍔部4123が延びるだけでなく、外周側の端からも鍔部4125が第1の磁性体411と反対側へと延びることが望ましい。
具体的には鍔部4125は、根部4121の外周側の端のうち、d軸方向96に電気的に直交するq軸方向97にある部分のそれぞれから延びる。中心軸92の周りで隣接する当該部分のそれぞれから延びる鍔部4125同士は、互いに離間している。
マグネットトルクとリラクタンストルクの両方を増大させるためには、第2の磁性体412が、鍔部4122,4123の両方を含むだけでなく、鍔部4124、4125の両方をも含むことが望ましい。このとき、中心軸92の周りで互いに隣接する鍔部4124,4125同士は、互いに離間していることが望ましい。なぜなら、磁束の短絡を防止することができるからである。
例えば、根部4121の内周側の端からは鍔部4122だけが延び、外周側の端からは鍔部4125だけが延びても良い。また、根部4121の内周側の端からは鍔部4123だけが延び、外周側の端からは鍔部4124だけが延びても良い。いずれの態様であっても、マグネットトルクとリラクタンストルクの両方を増大することができる。しかも、曲げ加工が採用できるので、加工が容易である。
第1の実施の形態で説明される、回転電機の断面を概念的に示す図である。 図1で示される位置A−Aでの断面を概念的に示す図である。 図2で示される領域W1を拡大して示す図である。 第1の実施の形態で説明される、回転電機の断面を概念的に示す図である。 第2の実施の形態で説明される、回転電機の断面を概念的に示す図である。 図5で示される位置B−Bでの断面を概念的に示す図である。 図6で示される領域W2を拡大して示す図である。 第2の実施の形態で説明される、回転電機の断面を概念的に示す図である。 第3の実施の形態で説明される、回転電機の断面を概念的に示す図である。 図9で示される位置C−Cでの断面を概念的に示す図である。 図10で示される領域W3を拡大して示す図である。 第3の実施の形態で説明される、回転電機の断面を概念的に示す図である。
符号の説明
1,3 電機子用磁心
11,31 ティース
12,32 ヨーク
13,33 巻線
21,41 界磁子用磁心
22,42 磁石
91,93,931 方向
92 中心軸
94 径方向
96 d軸方向
97 q軸方向
100,101 電機子
111,211,311,411 第1の磁性体
111a,111b,211a,211b,311a,311b,411a,411b 端
112,212,312,412 第2の磁性体
200,201 界磁子
1111,2111,3111,4111 磁性体板
1121,2121,3121,4121 根部
1122,2122,2123,3122,4122〜4125 鍔部
d11,d12,d21,d22,d31,d32,d41,d42 厚み

Claims (28)

  1. 中心軸(92)の周りに設けられるヨーク(12;32)と、
    前記ヨークに設けられ、当該ヨークから前記中心軸側及び中心軸とは反対側のいずれか一方へといずれもが突出するティース(11;31)の複数と
    を備え、
    前記ティースは、
    当該ティースが突出する第1の方向(93;931)と同じ方向へと前記ヨークから延びる第1の磁性体(111;311)と、
    前記第1の磁性体の前記中心軸の沿う第2の方向(91)についての一端(111a;311a)に設けられる一体の第2の磁性体(112;312)と
    を有し、
    前記第2の磁性体は、
    自身が属する前記ティースが突出する前記第1の方向と同じ方向へと前記ヨークから延びる根部(1121;3121)と、
    前記根部の前記ヨークとは反対側の端から、前記第1の磁性体とは反対側へと延びる鍔部(1122;3122)と
    を含む、
    電機子用磁心。
  2. 前記ティース(11;31)は、前記第2の磁性体(112;312)を二つ有し、
    当該第2の磁性体の一方は、前記第1の磁性体(111;311)の前記第2の方向(91)についての両端のうち一方(111a;311a)に設けられ、
    当該第2の磁性体の他方は、前記両端の他方(111b;311b)に設けられる、
    請求項1記載の電機子用磁心。
  3. 前記第2の磁性体(112;312)は電磁軟鉄板を含む、請求項1または請求項2記載の電機子用磁心。
  4. 前記第1の磁性体(111;311)は、前記第2の方向(91)に積層された複数の磁性体板(1111;3111)を有し、
    前記第2の磁性体(112;312)の前記根部(1121;3121)は板状であって、積層された前記磁性体板上にさらに積層され、
    前記根部の前記第2の方向についての厚み(d12;d32)は、前記磁性体板の前記第2の方向についての厚み(d11;d31)よりも大きい、
    請求項1乃至請求項3のいずれか一つに記載の電機子用磁心。
  5. 前記根部(1121;3121)の前記厚み(d12;d32)は0.6mm以上2mm以下である、請求項4記載の電機子用磁心。
  6. 前記第2の磁性体(112;312)のビッカース硬さは、HV140以下である、請求項1乃至請求項5のいずれか一つに記載の電機子用磁心。
  7. 請求項1乃至請求項6のいずれか一つに記載の電機子用磁心(1;3)と、
    前記ティース(11;31)に配置される巻線(13;33)と
    を備える、電機子。
  8. 請求項7に記載の電機子(100;101)と、
    前記ティース(11;31)に対向して設けられる界磁子(200;201)と
    を備える、回転電機。
  9. 請求項7に記載の電機子を二つ(100,101)と、
    前記中心軸(92)の周りで環状を呈する界磁子(201)と
    を備え、
    前記電機子の一方(100)は前記界磁子の外周側に設けられ、前記界磁子に対して自身が有する前記ティースを向け、
    前記電機子の他方(101)は前記界磁子の内周側に設けられ、前記界磁子に対して自身が有する前記ティースを向ける、
    回転電機。
  10. 中心軸(92)の周りに設けられる第1の磁性体(211;411)と、
    前記第1の磁性体の、前記中心軸に沿う第1の方向(91)についての一端(211a;411a)に設けられる一体の第2の磁性体(212;412)と
    を備え、
    前記第2の磁性体は、
    前記第1の磁性体の前記一端側の端面に沿って延びる根部(2121;4121)と、
    前記根部の、前記中心軸を中心とする径方向(94)についての端の少なくとも一部から、前記第1の磁性体とは反対側へと延びる鍔部(2122,2123;4122〜4125)と
    を含む、
    界磁子用磁心。
  11. 前記第2の磁性体(212;412)を二つ有し、
    当該第2の磁性体の一方は、前記第1の磁性体(211;411)の前記第1の方向についての両端のうち一方(211a;411a)に設けられ、
    当該第2の磁性体の他方は、前記両端の他方(211b;411b)に設けられる、
    請求項10記載の界磁子用磁心。
  12. 前記第2の磁性体(212;412)は電磁軟鉄板を含む、請求項10または請求項11記載の界磁子用磁心。
  13. 前記第1の磁性体(211;411)は、前記第1の方向(91)に積層された複数の磁性体板(2111;4111)を有し、
    前記第2の磁性体(212;412)の前記根部(2121;4121)は板状であって、積層された前記磁性体板上にさらに積層され、
    前記根部の前記第1の方向についての厚み(d22;d42)は、前記磁性体板の前記第1の方向についての厚み(d21;d41)よりも大きい、
    請求項10乃至請求項12のいずれか一つに記載の界磁子用磁心。
  14. 前記根部(2121;4121)の前記厚み(d22;d42)は0.6mm以上2mm以下である、請求項13記載の界磁子用磁心。
  15. 前記第2の磁性体(212;412)のビッカース硬さは、HV140以下である、請求項10乃至請求項14のいずれか一つに記載の界磁子用磁心。
  16. 前記第1の磁性体(411)は前記中心軸(92)の周りで環状を呈し、
    前記鍔部(4122,4124;4123,4125)は、前記根部(4121)の内周側及び外周側の少なくともいずれか一方の前記端から、前記第1の磁性体とは反対側へと延びる、
    請求項10乃至請求項15のいずれか一つに記載の界磁子用磁心。
  17. 請求項16記載の界磁子用磁心(41)と、
    前記界磁子用磁心に設けられる複数の磁石(42)と
    を備え、
    前記鍔部(4122)は、前記根部(4121)の前記内周側の前記端のうち、前記中心軸(92)から見た方向であって前記磁石によって生じる磁界に沿うd軸方向(96)にある部分のそれぞれから延び、
    前記中心軸の周りで隣接する当該部分のそれぞれから延びる前記鍔部同士は互いに離間している、
    界磁子。
  18. 請求項16記載の界磁子用磁心(41)と、
    前記界磁子用磁心に設けられる複数の磁石(42)と
    を備え、
    前記鍔部(4123)は、前記根部(4121)の前記内周側の前記端のうち、前記中心軸(92)から見た方向であって前記磁石によって生じる磁界に沿うd軸方向(96)に電気的に直交するq軸方向(97)にある部分のそれぞれから延び、
    前記中心軸の周りで隣接する当該部分のそれぞれから延びる前記鍔同士は互いに離間している、
    界磁子。
  19. 前記鍔部(4122)は、前記根部(4121)の前記内周側の前記端のうち、前記d軸方向(96)にある部分のそれぞれからも延び、
    前記q軸方向及び前記d軸方向のそれぞれにある前記部分について、前記中心軸の周りで隣接する当該部分のそれぞれから延びる前記鍔部(4122,4123)同士は互いに離間している、
    請求項18記載の界磁子。
  20. 請求項10乃至請求項16のいずれか一つに記載の界磁子用磁心(21;41)と、
    前記界磁子用磁心に設けられる磁石(22;42)と
    を備える、界磁子。
  21. 前記磁石(22;42)の複数を備え、
    前記鍔部(2122;4124)は、前記根部(2121;4121)の前記外周側の前記端のうち、前記中心軸(92)から見た方向であって前記磁石によって生じる磁界に沿うd軸方向(96)にある部分のそれぞれから延び、
    前記中心軸の周りで隣接する当該部分のそれぞれから延びる前記鍔部同士は互いに離間している、
    請求項17乃至請求項20記載のいずれか一つに記載の界磁子。
  22. 前記磁石(22;42)の複数を備え、
    前記鍔部(2123;4125)は、前記根部(2121;4121)の前記外周側の前記端のうち、前記中心軸(92)から見た方向であって前記磁石によって生じる磁界に沿うd軸方向(96)に電気的に直交するq軸方向(97)にある部分のそれぞれから延び、
    前記中心軸の周りで隣接する当該部分のそれぞれから延びる前記鍔同士は互いに離間している、
    請求項17乃至請求項20記載のいずれか一つに記載の界磁子。
  23. 前記鍔部(2122;4124)は、前記根部(2121;4121)の前記外周側の前記端のうち、前記d軸方向(96)にある部分のそれぞれからも延び、
    前記q軸方向(97)及び前記d軸方向のそれぞれにある前記外周側の前記端の前記部分について、前記中心軸の周りで隣接する当該部分のそれぞれから延びる前記鍔部(2122,2123;4124,4125)同士は互いに離間している、
    請求項22記載の界磁子。
  24. 請求項17乃至請求項23のいずれか一つに記載の界磁子(200;201)と、
    前記界磁子に前記内周側及び前記外周側の少なくともいずれか一方から対向して設けられる電機子(100;101)と
    を備える、回転電機。
  25. 前記電機子は、請求項7に記載の電機子である、請求項24記載の回転電機。
  26. 請求項8、請求項9、請求項24及び請求項25のいずれか一つに記載の回転電機を電動機として搭載する、圧縮機。
  27. 請求項8、請求項9、請求項24及び請求項25のいずれか一つに記載の回転電機を電動機として搭載する、送風機。
  28. 請求項26に記載の圧縮機及び請求項27に記載の送風機のいずれか少なくとも一方を搭載する、空気調和機。
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JP2011015598A (ja) * 2009-07-06 2011-01-20 Panasonic Corp モータとそれを用いた電子機器

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