JP2008131226A - マルチチャネル無線機 - Google Patents
マルチチャネル無線機 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2008131226A JP2008131226A JP2006312519A JP2006312519A JP2008131226A JP 2008131226 A JP2008131226 A JP 2008131226A JP 2006312519 A JP2006312519 A JP 2006312519A JP 2006312519 A JP2006312519 A JP 2006312519A JP 2008131226 A JP2008131226 A JP 2008131226A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- output
- vibrator
- transmission data
- frequency
- switch
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Digital Transmission Methods That Use Modulated Carrier Waves (AREA)
- Transceivers (AREA)
Abstract
【課題】 従来のSS方式の無線機では、耐干渉性能の向上を図ると回路規模が大規模になって装置コストが増大してしまい、また、従来のASK方式の無線機では、高い耐干渉性能を得ることができないという問題点があり、簡易な回路構成で、装置コストを増大させることなく、耐干渉性能を向上させることができるマルチチャネル無線機を提供する。
【解決手段】 第1の振動子42と、第2の振動子43と、振動子42、43の出力を切り替えるスイッチ44と、選択された振動子の出力に送信データを乗算して増幅する増幅器45と、第1の振動子42の出力を選択する選択信号をスイッチ44に出力すると共に送信データを増幅器45に出力し、第2の振動子43の出力を選択する選択信号をスイッチ44に出力すると共に当該送信データと同じ送信データを増幅器45に出力する制御回路41とを有する送信機を備えたマルチチャネル無線機としている。
【選択図】 図4
【解決手段】 第1の振動子42と、第2の振動子43と、振動子42、43の出力を切り替えるスイッチ44と、選択された振動子の出力に送信データを乗算して増幅する増幅器45と、第1の振動子42の出力を選択する選択信号をスイッチ44に出力すると共に送信データを増幅器45に出力し、第2の振動子43の出力を選択する選択信号をスイッチ44に出力すると共に当該送信データと同じ送信データを増幅器45に出力する制御回路41とを有する送信機を備えたマルチチャネル無線機としている。
【選択図】 図4
Description
本発明は、微弱無線モジュール等に用いられる無線機に係り、特に簡易なシステムで耐干渉性能を向上させることができるマルチチャネル無線機に関する。
[先行技術の説明:図14、図15]
近年、車載用キーレスエントリーシステム等の遠隔制御用や遠隔監視用の無線モジュールとして、微弱無線モジュールが広く利用されている。
その技術的な特徴としては、微弱無線でありながらスペクトラム拡散(SS)方式を用いることにより、数十〜百数十mの通信距離を実現し、耐干渉性能及び秘匿性能を向上させ、更にまた、時分割双方向通信(アンサーバック)を実現していることなどがある。
近年、車載用キーレスエントリーシステム等の遠隔制御用や遠隔監視用の無線モジュールとして、微弱無線モジュールが広く利用されている。
その技術的な特徴としては、微弱無線でありながらスペクトラム拡散(SS)方式を用いることにより、数十〜百数十mの通信距離を実現し、耐干渉性能及び秘匿性能を向上させ、更にまた、時分割双方向通信(アンサーバック)を実現していることなどがある。
そして、微弱無線システムに対しては、一層の長距離通信を実現して、アプリケーションの拡大を図るよう市場の要求が高まっており、例えば、エンジンスタータ、車内モニタ、セキュリティツール等への応用が期待されている。
長距離通信を安定して行うためには、干渉波によるノイズがある条件下における通信の信頼性を高めること(耐干渉性能の向上)が必要となる。
干渉波としては、広帯域ノイズと狭帯域ノイズとがあり、広帯域ノイズは、モーターノイズ、EMC(Electro-Magnetic Compatibility;電磁適合性、電磁両立性)等があり、狭帯域ノイズは他の無線機からの干渉が考えられる。
干渉波としては、広帯域ノイズと狭帯域ノイズとがあり、広帯域ノイズは、モーターノイズ、EMC(Electro-Magnetic Compatibility;電磁適合性、電磁両立性)等があり、狭帯域ノイズは他の無線機からの干渉が考えられる。
SS方式を用いて耐干渉性を向上させることも考えられるが、SS方式を用いると、システムが複雑になり、装置コストが増大してしまうため、より簡易なシステムが望まれている。
ここで、簡易なシステム構成が可能な従来のASK(Amplitude Shift Keying;振幅変調)方式の無線機について図14,15を用いて説明する。図14は、従来のASK方式の受信機の概略構成図であり、図15は、従来のASK方式の送信機の概略構成図である。
まず、受信機について説明する。
図14に示すように、従来のASK方式の受信機は、第1のフィルタ11と、増幅回路12と、ミキサ13と、第2のフィルタ14と、リミッタアンプ15と、比較器16と、振動子17と、増幅回路18とから構成されている。
まず、受信機について説明する。
図14に示すように、従来のASK方式の受信機は、第1のフィルタ11と、増幅回路12と、ミキサ13と、第2のフィルタ14と、リミッタアンプ15と、比較器16と、振動子17と、増幅回路18とから構成されている。
第1のフィルタ11は、受信信号の帯域制限を行う広帯域フィルタであり、LNAとミキサの混変調を防止するために設けられている。第1のフィルタ11は、SAWフィルタ(Surface Acoustic Filter;表面弾性波フィルタ)で構成され、通過帯域は数MHz〜である。
増幅回路12は、第1のフィルタ11の出力を増幅する。
振動子17は、特定の周波数を発振する発振器である。
増幅回路18は、振動子17の出力を増幅する。振動子17と増幅回路18とで発振回路を構成している。
振動子17は、特定の周波数を発振する発振器である。
増幅回路18は、振動子17の出力を増幅する。振動子17と増幅回路18とで発振回路を構成している。
ミキサ13は、増幅回路12の出力と発振回路からの特定周波数とを乗算して、受信信号をIF周波数(Intermediate Frequency;中間周波数帯域)にダウンコンバートする。
第2のフィルタ14は、受信帯域を狭め、耐ノイズ性能をよくするために設けられるIFフィルタであり、セラフィル(登録商標)、アクティブフィルタで構成される。通過帯域は、数十から数百kHzである。
第2のフィルタ14は、受信帯域を狭め、耐ノイズ性能をよくするために設けられるIFフィルタであり、セラフィル(登録商標)、アクティブフィルタで構成される。通過帯域は、数十から数百kHzである。
リミッタアンプ15は、第2のフィルタの出力を増幅する。
比較器16は、基準電圧とリミッタアンプの出力とを比較してASK復調し、受信データを出力するものである。
比較器16は、基準電圧とリミッタアンプの出力とを比較してASK復調し、受信データを出力するものである。
上記構成の受信機では、アンテナで受信された受信信号は、第1のフィルタで数MHz程度に帯域制限され、増幅回路12で増幅され、ミキサ13でIF周波数にダウンコンバートされ、リミッタアンプ15で更に増幅され、比較器16で受信データが復調されるようになっている。
次に、送信機について説明する。
図15に示すように、従来のASK方式の送信機は、送信周波数を発振する振動子21と、送信信号を増幅する増幅回路22とを備えた発振回路で構成されている。
そして、振動子21からの特定の周波数の信号を搬送波として、増幅回路22が、設置機器(図示せず)から入力された送信データでASK変調して増幅して送信する。ここで、送信データは増幅回路22のオン/オフの切り替え制御も兼ねており、送信データ「1」の入力があると増幅回路22がオンになる。
発振回路としては、オーバトーン発振器や、逓倍回路が用いられる。
図15に示すように、従来のASK方式の送信機は、送信周波数を発振する振動子21と、送信信号を増幅する増幅回路22とを備えた発振回路で構成されている。
そして、振動子21からの特定の周波数の信号を搬送波として、増幅回路22が、設置機器(図示せず)から入力された送信データでASK変調して増幅して送信する。ここで、送信データは増幅回路22のオン/オフの切り替え制御も兼ねており、送信データ「1」の入力があると増幅回路22がオンになる。
発振回路としては、オーバトーン発振器や、逓倍回路が用いられる。
[先行技術文献]
尚、マルチチャネル方式の無線機に関する先行技術としては、特開平11−341086号公報(特許文献1)、特開2000−124837号公報(特許文献2)、特開2005−278162号公報(特許文献3)がある。
尚、マルチチャネル方式の無線機に関する先行技術としては、特開平11−341086号公報(特許文献1)、特開2000−124837号公報(特許文献2)、特開2005−278162号公報(特許文献3)がある。
特許文献1には、マルチチャネル方式無線機において、送信チャネルデータに応じて発振周波数を切り替える構造が記載されている。
特許文献2には、スペクトラム拡散通信無線機において、送信データと2つのシンセサイザの発生波を乗積する構造が記載されている。
特許文献3には、マルチチャネル方式無線機において、送信データの変調方式の第1信号と第2信号を、電力に応じて切り替える構造が記載されている。
特許文献2には、スペクトラム拡散通信無線機において、送信データと2つのシンセサイザの発生波を乗積する構造が記載されている。
特許文献3には、マルチチャネル方式無線機において、送信データの変調方式の第1信号と第2信号を、電力に応じて切り替える構造が記載されている。
しかしながら、従来のSS方式を用いた無線機では、耐干渉性能の向上を図ることはできるが、回路規模が大規模になって装置コストが増大してしまうという問題点があった。
また、従来のASK方式を用いた無線機では、装置構成は簡易であるが、高い耐干渉性能を得ることができないという問題点があった。
本発明は上記実情に鑑みて為されたもので、簡易な回路構成で、装置コストを増大させることなく、耐干渉性能を向上させることができるマルチチャネル無線機を提供することを目的とする。
上記従来例の問題点を解決するための本発明は、マルチチャネル無線機において、ASK受信機のフィルタ帯域内で、第1の周波数を発振する第1の振動子と、第2の周波数を発振する第2の振動子と、第1の振動子の出力と第2の振動子の出力を選択するスイッチと、選択された第1の振動子の出力と選択された第2の振動子の出力に同一の送信データを乗算して増幅する増幅器と、送信データを入力し、第1の振動子の出力を選択するための選択信号をスイッチに出力すると共に入力された送信データを増幅器に出力し、第2の振動子の出力を選択するための選択信号をスイッチに出力すると共に当該送信データと同じ送信データを増幅器に出力する制御回路とを有する送信機を備えたことを特徴としている。
また、本発明は、マルチチャネル無線機において、ASK受信機のフィルタ帯域内で、第1の周波数を発振する第1の振動子と、第2の周波数を発振する第2の振動子と、第1の振動子の出力と第2の振動子出力を選択するスイッチと、選択された第1の振動子の出力と選択された第2の振動子の出力に同一の送信データを乗算して増幅する増幅器と、送信データを入力し、同一の送信データを連続する2送信フレームでスイッチに出力すると共に、1送信フレーム周期を示す送信制御信号が入力される毎に、スイッチに、第1の振動子又は第2の振動子の出力を切り替えて選択する選択信号を出力する制御回路とを有する送信機を備えたことを特徴としている。
また、本発明は、マルチチャネル無線機において、ASK受信機のフィルタ帯域内で、第1の周波数を発振する第1の振動子と、第2の周波数を発振する第2の振動子と、第1の振動子の出力と第2の振動子の出力を選択するスイッチと、選択された第1の振動子の出力と選択された第2の振動子の出力に同一の送信データを乗算して増幅する増幅器と、送信データを入力し、同一の送信データを連続する2送信フレームでスイッチに出力すると共に、送信データに基づいて、送信データが送信された無線フレームと次の送信データが送信される無線フレームとの間の区間を検出し、スイッチに、第1の振動子又は第2の振動子の出力を切り替えて選択する選択信号を出力する制御回路とを有する送信機を備えたことを特徴としている。
また、本発明は、上記マルチチャネル無線機において、制御回路が、送信データが全て「0」又は全て「1」である区間が特定区間続いた場合に、無線フレームの間の区間を検出したことを示すパルスを出力するリトリガワンショットマルチバイブレータと、リトリガワンショットマルチバイブレータの出力に基づいて、第1の振動子又は第2の振動子の出力を交互に選択する選択信号を出力するトグルフリップフロップとを備えたことを特徴としている。
また、本発明は、上記マルチチャネル無線機において、制御回路が、送信データとしてマンチェスター符号を入力し、送信データが全て「0」である区間が特定区間続いた場合に、無線フレームの間の区間を検出したことを示すパルスを出力するリトリガワンショットマルチバイブレータを備えたことを特徴としている。
また、本発明は、マルチチャネル無線機において、ASK受信機のフィルタ帯域内で、第1の周波数と第2の周波数を発振する振動子と、印加される電圧に応じて、振動子が発振する周波数を調整するバリキャップダイオードと、振動子の出力に送信データを乗算して増幅する増幅器と、送信データを入力し、送信データを増幅器に出力すると共に、振動子が第1の周波数を発振するようバリキャップダイオードへの印加電圧を制御すると共に入力された送信データを増幅器に出力し、振動子が第2の周波数を発振するようバリキャップダイオードへの印加電圧を制御すると共に当該送信データと同じ送信データを増幅器に出力する制御回路とを有する送信機を備えたことを特徴としている。
また、本発明は、マルチチャネル無線機において、異なる複数の周波数で同一データを複数回受信するASK受信機であって、受信信号を中間周波数に変換するミキサの入力前段にMCFを挿入した受信機を備えたことを特徴としている。
本発明によれば、ASK受信機のフィルタ帯域内で、第1の周波数を発振する第1の振動子と、第2の周波数を発振する第2の振動子と、第1の振動子の出力と第2の振動子の出力を選択するスイッチと、選択された第1の振動子の出力と選択された第2の振動子の出力に同一の送信データを乗算して増幅する増幅器と、送信データを入力し、第1の振動子の出力を選択するための選択信号をスイッチに出力すると共に入力された送信データを増幅器に出力し、第2の振動子の出力を選択するための選択信号をスイッチに出力すると共に当該送信データと同じ送信データを増幅器に出力する制御回路とを有する送信機を備えマルチチャネル無線機としているので、同一の送信データをASK受信機が受信可能な第1の周波数と第2の周波数で送信することができ、一方の周波数が干渉を受けたとしても、他方の周波数で正常に受信できる可能性があり、簡易な装置構成で、コストを増大させることなく、通信の信頼性を向上させて、耐干渉性能を向上させることができる効果がある。
また、本発明によれば、制御回路が、送信データを入力し、同一の送信データを連続する2送信フレームでスイッチに出力すると共に、1送信フレーム周期を示す送信制御信号が入力される毎に、スイッチに、第1の振動子又は第2の振動子の出力を切り替えて選択する選択信号を出力する送信機を備えたマルチチャネル無線機としているので、制御回路が、送信制御信号に基づいて、送信フレーム毎に、いずれもASK受信機で受信可能な第1の周波数と第2の周波数を切り替えて、同一送信データを送信することができ、簡易な装置構成で、コストを増大させることなく、通信の信頼性を向上させて、耐干渉性能を向上させることができる効果がある。
また、本発明によれば、制御回路が、送信データを入力し、同一の送信データを連続する2送信フレームでスイッチに出力すると共に、送信データに基づいて、送信データが送信された無線フレームと次の送信データが送信される無線フレームとの間の区間を検出し、スイッチに、第1の振動子又は第2の振動子の出力を切り替えて選択する選択信号を出力する送信機を備えたマルチチャネル無線機としているので、制御回路が、送信データのみに基づいて第1の周波数と第2の周波数の切り替えを行うことができ、簡易な装置構成で、コストを増大させることなく、通信の信頼性を向上させて、耐干渉性能を向上させることができる効果がある。
また、本発明によれば、ASK受信機のフィルタ帯域内で、第1の周波数と第2の周波数を発振する振動子と、印加される電圧に応じて、振動子が発振する周波数を調整するバリキャップダイオードと、振動子の出力に送信データを乗算して増幅する増幅器と、送信データを入力し、送信データを増幅器に出力すると共に、振動子が第1の周波数を発振するようバリキャップダイオードへの印加電圧を制御すると共に入力された送信データを増幅器に出力し、振動子が第2の周波数を発振するようバリキャップダイオードへの印加電圧を制御すると共に当該送信データと同じ送信データを増幅器に出力する制御回路とを有する送信機を備えたマルチチャネル無線機としているので、一つの振動子で2つの異なる周波数を出力でき、簡易な装置構成で、コストを増大させることなく、通信の信頼性を向上させて、耐干渉性能を向上させることができる効果がある。
また、本発明は、異なる複数の周波数で同一データを複数回受信するASK受信機であって、受信信号を中間周波数に変換するミキサの入力前段にMCFを挿入した受信機を備えたマルチチャネル無線機としているので、通過帯域の狭いMCFにより、広帯域ノイズに対する耐干渉性能を向上させ、またIFフィルタを不要として受信機の装置構成を簡略化することができる。
[発明の概要]
本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
本発明の実施の形態に係るマルチチャネル通信方式は、ASK方式の無線機であり、送信側からデータを送信する際に、同一のデータについて異なる送信周波数を用いて複数回送信し、受信側では通常のASK方式で受信して、初めに受信したデータを有効とするものであり、初めの送信周波数が干渉を受けていたとしても他の周波数で通信可能となるため、ASK方式の簡易な装置で、耐干渉性能を向上させ、信頼性の高い通信を実現できるものである。
本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
本発明の実施の形態に係るマルチチャネル通信方式は、ASK方式の無線機であり、送信側からデータを送信する際に、同一のデータについて異なる送信周波数を用いて複数回送信し、受信側では通常のASK方式で受信して、初めに受信したデータを有効とするものであり、初めの送信周波数が干渉を受けていたとしても他の周波数で通信可能となるため、ASK方式の簡易な装置で、耐干渉性能を向上させ、信頼性の高い通信を実現できるものである。
[本実施の形態の概要;図1,図2]
本発明の実施の形態に係るマルチチャネル無線機で実現される通信方式について図1及び図2を用いて説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係るマルチチャネル無線機で実現される通信方式(本通信方式)の模式説明図であり、図2は、本通信方式の概要を示す説明図である。
本通信方式は、ASK方式を用いたマルチチャネル通信方式であって、図1及び図2に示すように、ASKマルチチャネル送信機から、1つのデータを周波数f1と周波数f2とで2回送信するものである。これにより、一方の周波数が干渉を受けていて、正常な受信ができなくても他方の周波数でより高品質の通信が可能となり、狭帯域ノイズに対する干渉性能を向上させることが可能となるものである。
本発明の実施の形態に係るマルチチャネル無線機で実現される通信方式について図1及び図2を用いて説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係るマルチチャネル無線機で実現される通信方式(本通信方式)の模式説明図であり、図2は、本通信方式の概要を示す説明図である。
本通信方式は、ASK方式を用いたマルチチャネル通信方式であって、図1及び図2に示すように、ASKマルチチャネル送信機から、1つのデータを周波数f1と周波数f2とで2回送信するものである。これにより、一方の周波数が干渉を受けていて、正常な受信ができなくても他方の周波数でより高品質の通信が可能となり、狭帯域ノイズに対する干渉性能を向上させることが可能となるものである。
送信機における送信周波数f1及びf2は、受信機のフィルタ帯域内となるように設定している。
そして、ASK受信機でf1及びf2で送信されるデータを受信し、ASK復調するものである。受信機は、一般的なASK受信機であり、f1とf2で送信されるデータを両方とも受信可能であるため、システムを簡易に構成できるものである。
そして、ASK受信機でf1及びf2で送信されるデータを受信し、ASK復調するものである。受信機は、一般的なASK受信機であり、f1とf2で送信されるデータを両方とも受信可能であるため、システムを簡易に構成できるものである。
そして、受信機において、同一データを2回受信した場合には、いずれか一方のデータを有効とするものであり、例えば、最初に受信したデータを有効としたり、受信状態の良好なほうを有効とすることが考えられる。
次に、本発明の実施の形態に係るマルチチャネル無線機(本無線機)の構成について説明する。
[受信機の構成;図3]
まず、本無線機の受信機について図3を用いて説明する。図3は、本発明の実施の形態に係るマルチチャネル無線機の受信機を示す概略構成図である。
図3に示すように、本無線機の受信機(本受信機)は、図14に示した従来の受信機とほぼ同様の構成を備えたASK受信機であり、増幅回路31と、MCF(Monolithic Crystal Filter;モノリシックフィルタ)32と、ミキサ33と、リミッタアンプ34と、比較器35と、振動子36と、増幅回路37とから構成されている。
[受信機の構成;図3]
まず、本無線機の受信機について図3を用いて説明する。図3は、本発明の実施の形態に係るマルチチャネル無線機の受信機を示す概略構成図である。
図3に示すように、本無線機の受信機(本受信機)は、図14に示した従来の受信機とほぼ同様の構成を備えたASK受信機であり、増幅回路31と、MCF(Monolithic Crystal Filter;モノリシックフィルタ)32と、ミキサ33と、リミッタアンプ34と、比較器35と、振動子36と、増幅回路37とから構成されている。
上記構成の内、増幅回路31と、ミキサ33と、リミッタアンプ34と、比較器35と、振動子36と、増幅回路37は、従来の受信機と同様の構成及び動作であるため説明は省略する。
MCF32は、優れた周波数特性を備えた狭帯域フィルタであり、通過周波数帯は数十kHzである。そのため、IFフィルタの機能も兼ねることができ、図14に示した従来の受信機に設けられていた第2のフィルタ14を削除することが可能となり、部品点数を低減し、システムの簡素化を実現することができるものである。
更に、MCF32は狭帯域フィルタであるため、広帯域ノイズは通過できずにカットされ、広帯域ノイズに対する耐干渉性能を向上させることができるものである。
MCF32は、優れた周波数特性を備えた狭帯域フィルタであり、通過周波数帯は数十kHzである。そのため、IFフィルタの機能も兼ねることができ、図14に示した従来の受信機に設けられていた第2のフィルタ14を削除することが可能となり、部品点数を低減し、システムの簡素化を実現することができるものである。
更に、MCF32は狭帯域フィルタであるため、広帯域ノイズは通過できずにカットされ、広帯域ノイズに対する耐干渉性能を向上させることができるものである。
このように、LNA(Low Noise Amplifier;低雑音増幅器)と、ミキサ33との間にMCF32を設けることにより、ミキサ33での混変調を抑え、且つ受信機のノイズ特性を改善することができるものである。
そして、上記構成の本受信機においては、アンテナで受信した受信信号は、増幅回路31で増幅され、MCF32で数十kHz程度に帯域制限され、ミキサ33でIF周波数にダウンコンバートされ、リミッタアンプ34で更に増幅され、比較器35で受信データが復調されるようになっている。
[送信機の構成;図4]
次に、本実施の形態に係るマルチチャネル無線機の送信機(本送信機)について図4を用いて説明する。図4は、本実施の形態に係るマルチチャネル無線機の送信機の概略構成図である。
図4に示すように、本送信機は、送信周波数f1,f2を切り替え可能なマルチチャネルASK送信機であり、制御回路41と、第1の振動子42と、第2の振動子43と、スイッチ44と、増幅回路45とから構成されている。
次に、本実施の形態に係るマルチチャネル無線機の送信機(本送信機)について図4を用いて説明する。図4は、本実施の形態に係るマルチチャネル無線機の送信機の概略構成図である。
図4に示すように、本送信機は、送信周波数f1,f2を切り替え可能なマルチチャネルASK送信機であり、制御回路41と、第1の振動子42と、第2の振動子43と、スイッチ44と、増幅回路45とから構成されている。
制御回路41は、本送信機の特徴部分であり、当該送信データを2回出力すると共に、1回目の送信又は2回目の送信に応じてスイッチ44を第1の振動子又は第2の振動子に切り替える制御信号を出力するものである。
その際、本通信方式の特徴として、制御回路41は、送信データの1回目の出力時には、スイッチ44を周波数f1側に切り替えるよう制御信号を出力し、送信データの2回目の出力時には、スイッチ44を周波数f2側に切り替えるよう、制御信号を出力するようになっている。
また、制御回路41は、送信データの入力を受けて、増幅回路45のオン/オフを切り替えるものであり、送信データ「1」が入力されている時には増幅回路45をオンとする。
その際、本通信方式の特徴として、制御回路41は、送信データの1回目の出力時には、スイッチ44を周波数f1側に切り替えるよう制御信号を出力し、送信データの2回目の出力時には、スイッチ44を周波数f2側に切り替えるよう、制御信号を出力するようになっている。
また、制御回路41は、送信データの入力を受けて、増幅回路45のオン/オフを切り替えるものであり、送信データ「1」が入力されている時には増幅回路45をオンとする。
第1の振動子42は、水晶振動子等で構成され、周波数f1を発振して出力する発振手段である。
同様に、第2の振動子43は、周波数f2を出力する発振手段である。
そして、上述したように、f1,f2は、いずれも、受信機のフィルタ帯域内の周波数としている。
第1の振動子42、第2の振動子43、スイッチ44、及び増幅回路45で発振回路を構成している。
同様に、第2の振動子43は、周波数f2を出力する発振手段である。
そして、上述したように、f1,f2は、いずれも、受信機のフィルタ帯域内の周波数としている。
第1の振動子42、第2の振動子43、スイッチ44、及び増幅回路45で発振回路を構成している。
スイッチ44は、第1の振動子42の出力(f1)又は第2の振動子43の出力(f2)のいずれかを増幅回路45に入力するものであり、制御回路41から入力される制御信号によって、f1又はf2を切り替えるようになっている。スイッチ44は、請求項に記載された「切替手段」に相当する。
増幅回路45は、スイッチ44を介して入力される第1又は第2の振動子42、43からの出力信号を搬送波として、入力された送信データで搬送波をASK変調により増幅してアンテナに出力するものである。更に、増幅回路45は、制御回路41からの送信データの「1」/「0」に応じてオン/オフが切り替えられるようになっており、送信データ「1」の入力がある場合のみオンになって増幅及びASK変調動作を行うようになっている。
そして、スイッチ44がf1に切り替えられている場合に、送信データが入力されると、増幅回路45は、送信データで送信周波数f1をASK変調して増幅して送信し、スイッチ44がf2側に切り替えられている場合には、送信データでf2をASK変調して送信する。
これにより、本通信方式では、異なる送信周波数f1及びf2でデータを送信することにより、一方の周波数が干渉を受けていても他方の周波数で通信を行うことができ、耐干渉性能を向上させることができるものである。
[本通信方式の動作の概要;図3,図4]
次に、本通信方式の無線機における動作について図3及び図4を用いて説明する。
まず、送信機側において、制御回路41から送信データの1回目が出力される。このとき、制御回路41は、スイッチ44に対して、f1側に切り替える制御信号を出力し、スイッチ44はf1側に切り替えられる。
次に、本通信方式の無線機における動作について図3及び図4を用いて説明する。
まず、送信機側において、制御回路41から送信データの1回目が出力される。このとき、制御回路41は、スイッチ44に対して、f1側に切り替える制御信号を出力し、スイッチ44はf1側に切り替えられる。
そして、1回目のASK送信データが増幅回路45に入力されると、増幅回路45は送信データが「1」の場合にオンとなり、周波数f1の搬送波を送信データでASK変調して増幅し、アンテナに出力して送信する。
次に、制御回路41は、同一の送信データについて2回目の出力を行う。このとき、制御回路41は、スイッチ44を周波数f2側に切り替える制御信号を出力し、スイッチ22はf2側に切り替えられる。
そして、2回目の送信データが増幅回路45に入力されると、増幅回路45は周波数f2の搬送波を送信データでASK変調して増幅して送信する。このようにして本通信方式の送信機における動作が行われるものである。尚、ここでは同一データを2回送信するものとしたが、2回より多くてもよい。
受信機側における動作は、通常のASK受信機における動作と同様であるが、まず、f1で送信された無線信号を受信すると、受信信号は増幅回路12に出力されて増幅され、MCF32で数十kHz程度の中間周波数帯に帯域制限される。ここで広帯域干渉のノイズがカットされる。
そして、増幅され、帯域制限された受信信号は、ミキサ33で発振回路の増幅回路37からの出力信号と乗算されてIF帯域にダウンコンバートされる。
そして、リミッタアンプ34で増幅され、比較器35で基準電圧と比較されてASK復調され、復調データが出力される。
そして、リミッタアンプ34で増幅され、比較器35で基準電圧と比較されてASK復調され、復調データが出力される。
受信機は、2回目の送信データの受信時にも同様の動作で受信データをASK復調し、前回受信時と同一データであった場合には、最初に受信したデータを採用してそれに基づいて以降の処理を行う。
最初に受信したデータを採用する構成とした場合は、受信側において特別の処理を行う必要がなく、同じデータを2度受信した場合に2度目のデータを廃棄するだけであるが、例えば、最初の送信周波数での通信状態が非常に悪く、正常に復調できなかった場合には、2度目のデータのみが受信データとして認識されて、2度目のデータを採用することができ、耐干渉性能を向上させることができるものである。
または、受信機側において、受信信号に基づいて通信状態を判断し、1回目と2回目の通信状態を比較して、良好な状態で受信した方のデータを採用するようにしてもよい。
この場合には、受信機側における処理量が増大するものの、2回の受信による受信データの内、品質の高い受信データを採用できるため、より信頼性の高い通信を行うことができ、耐干渉性能を一層向上させることができるものである。
このようにして本通信方式の受信機における動作が行われるものである。
この場合には、受信機側における処理量が増大するものの、2回の受信による受信データの内、品質の高い受信データを採用できるため、より信頼性の高い通信を行うことができ、耐干渉性能を一層向上させることができるものである。
このようにして本通信方式の受信機における動作が行われるものである。
[送信機の構成例;図5]
次に、送信機の具体的な構成例について図5を用いて説明する。図5は、本無線機の送信機の構成例を示す構成図である。
図5に示すように、本無線機の送信機の構成例では、周波数切替回路50と、周波数f1を発振する第1の振動子55と、周波数f2を発振する第2の振動子56と、スイッチ57と、増幅回路58と、入力端子59とから構成されている。
上記構成部分の内、第1の振動子55と、第2の振動子56と、増幅回路58は、図4に示した第1の振動子42と、第2の振動子43と、スイッチ44と、増幅回路45と同等である。
次に、送信機の具体的な構成例について図5を用いて説明する。図5は、本無線機の送信機の構成例を示す構成図である。
図5に示すように、本無線機の送信機の構成例では、周波数切替回路50と、周波数f1を発振する第1の振動子55と、周波数f2を発振する第2の振動子56と、スイッチ57と、増幅回路58と、入力端子59とから構成されている。
上記構成部分の内、第1の振動子55と、第2の振動子56と、増幅回路58は、図4に示した第1の振動子42と、第2の振動子43と、スイッチ44と、増幅回路45と同等である。
周波数切替回路50は、図4に示した制御回路41の一部であり、リトリガワンショットマルチバイブレータ51と、スイッチ52と、ワンショット回路53と、トグルF/F(Flip Flop)53とを備えている。
そして、送信データの1フレーム毎にスイッチ57を第1の振動子55又は第2の振動子56のいずれかに切り替えるよう動作するものである。
そして、送信データの1フレーム毎にスイッチ57を第1の振動子55又は第2の振動子56のいずれかに切り替えるよう動作するものである。
そして、図5に示した周波数切替回路50は、3通りの周波数切替制御方法に対応可能な構成となっている。
第1の周波数切替制御方法は、制御回路41から出力される送信オン/オフ制御信号に基づいて周波数切替制御を行う方法であり、第2の周波数切替制御方法は、送信データのみに基づいて周波数切替制御を行う方法であり、第3の周波数切替方法は、外部の制御装置又は制御回路41から直接制御信号を入力する方法である。これらの制御方法の中から選択されたいずれかの方法により、周波数切替制御が行われるようになっている。
第1の周波数切替制御方法は、制御回路41から出力される送信オン/オフ制御信号に基づいて周波数切替制御を行う方法であり、第2の周波数切替制御方法は、送信データのみに基づいて周波数切替制御を行う方法であり、第3の周波数切替方法は、外部の制御装置又は制御回路41から直接制御信号を入力する方法である。これらの制御方法の中から選択されたいずれかの方法により、周波数切替制御が行われるようになっている。
周波数切替回路50の各部について具体的に説明する。
リトリガワンショットマルチバイブレータ51は、無線フレームと無線フレームの間の区間を検出して、パルスを出力するものである。具体的には、リトリガワンショットマルチバイブレータ51は、「0」が連続する区間を特定時間(τ1)以上検出すると、一定時間幅のパルスを出力するマルチバイブレータである。尚、ここで、「無線フレーム」とは、1フレーム時間中のデータ送信区間を示している。
リトリガワンショットマルチバイブレータ51は、無線フレームと無線フレームの間の区間を検出して、パルスを出力するものである。具体的には、リトリガワンショットマルチバイブレータ51は、「0」が連続する区間を特定時間(τ1)以上検出すると、一定時間幅のパルスを出力するマルチバイブレータである。尚、ここで、「無線フレーム」とは、1フレーム時間中のデータ送信区間を示している。
スイッチ52は、リトリガワンショットマルチバイブレータ51の出力又は制御回路41からの送信オン/オフ制御信号のいずれかをワンショット回路53に出力するよう切り替えるスイッチである。スイッチ52は、外部又は制御回路41からの「TX制御可」信号に基づいて、送信オン/オフ制御信号側、又はリトリガワンショットマルチバイブレータ51側に切り替えられる。
ワンショット回路は53は、スイッチ52からの出力をトリガとし、誤検出トリガを防止するための回路であり、トリガを検出するとHレベルからLレベルになって、時定数τ2後に再びHレベルに立ち上がる信号を出力する。
トグルF/F54は、ワンショット回路53からの出力をトリガとし、トリガが入力される毎にHレベルとLレベルとを交互に出力するものである。
そして、スイッチ57は、トグルF/F54からの出力に応じて、第1の振動子55側又は第2の振動子56側に切り替えて増幅回路58に出力するものであり、搬送波周波数をf1又はf2に切り替えるものである。
また、入力端子59は、外部から直接スイッチ57に対して、第1の振動子55側又は第2の振動子56側に切り替える制御信号を入力する端子である。
[周波数切替制御(1);図5,図6]
上記構成の送信機における送信周波数の切替制御について説明する。
まず、第1の方法として、制御回路41から出力される送信オン/オフ制御信号に基づいて周波数切替制御を行う場合について、図5,図6を用いて説明する。図6は、送信オン/オフ制御信号に基づいて周波数切替制御を行う場合のタイミング説明図である。
送信オン/オフ制御信号による制御を行う場合、制御回路41から、図5に示した「TX制御可」信号がスイッチ52に与えられて、スイッチ52は送信オン/オフ制御信号側に切り替えられている。
上記構成の送信機における送信周波数の切替制御について説明する。
まず、第1の方法として、制御回路41から出力される送信オン/オフ制御信号に基づいて周波数切替制御を行う場合について、図5,図6を用いて説明する。図6は、送信オン/オフ制御信号に基づいて周波数切替制御を行う場合のタイミング説明図である。
送信オン/オフ制御信号による制御を行う場合、制御回路41から、図5に示した「TX制御可」信号がスイッチ52に与えられて、スイッチ52は送信オン/オフ制御信号側に切り替えられている。
そして、図6に示すように、送信データ(TX_DATA)は、制御回路41から一定間隔で無線フレームとして出力される。本方式では、同一データを異なる周波数で2回(又はそれ以上)送信するため、同一データが連続する2フレーム(又はそれ以上)で出力されるようになっている。
送信オン/オフ制御信号(TX(1))は、制御回路41から出力される送信オン/オフ制御信号であり、1フレーム周期毎にHレベルとなり、無線フレームの送信終了タイミングでLレベルに立ち下がる信号である。
この送信オン/オフ制御信号は、スイッチ52を介して、図5に示す信号(1)として出力され、ワンショット回路53に入力される。
この送信オン/オフ制御信号は、スイッチ52を介して、図5に示す信号(1)として出力され、ワンショット回路53に入力される。
ワンショット回路53の出力信号は、図5及び図6の信号(2)で示され、信号(1)の送信オン/オフ制御信号が入力されるとHレベルからLレベルに立ち下がり、一定時間τ2後にLレベルからHレベルに立ち上がる。
トグルF/F54からの出力は、図5及び図6の信号(3)で示され、ワンショット回路53の出力がLレベルからHレベルに切り替わる毎にHレベル→Lレベル→Hレベル→…と切り替わる信号を出力する。
そして、トグルF/F54からの出力がスイッチ57に与えられ、スイッチ57は、Hレベルの時には第1の振動子55側に切り替えられて周波数f1を出力し、Lレベルの時には第2の振動子56側に切り替えられて周波数f2を出力するようになっている。
これにより、無線フレームの1フレーム毎に送信周波数f1とf2が切り替えられて、連続する2つのフレームで送信される同一データについてf1とf2の2つの周波数での送信を行うことができるものである。
[周波数切替制御(2);図5,図7]
次に、第2の方法として、制御回路41から出力される送信データのみに基づいて周波数切替制御を行う場合について、図5,図7を用いて説明する。図7は、送信データに基づいて周波数切替制御を行う場合のタイミング説明図である。
送信データに基づいて周波数切替制御を行う場合、制御回路41から、図5に示した「TX制御可」信号に基づいて、スイッチ52はリトリガワンショットマルチバイブレータ51側に切り替えられている。
尚、本実施の形態では、制御回路41からの送信オン/オフ制御信号(図7の「TX」信号)は、常時周波数切替回路50に入力されているが、第2の方法では周波数切替制御には用いられない。
次に、第2の方法として、制御回路41から出力される送信データのみに基づいて周波数切替制御を行う場合について、図5,図7を用いて説明する。図7は、送信データに基づいて周波数切替制御を行う場合のタイミング説明図である。
送信データに基づいて周波数切替制御を行う場合、制御回路41から、図5に示した「TX制御可」信号に基づいて、スイッチ52はリトリガワンショットマルチバイブレータ51側に切り替えられている。
尚、本実施の形態では、制御回路41からの送信オン/オフ制御信号(図7の「TX」信号)は、常時周波数切替回路50に入力されているが、第2の方法では周波数切替制御には用いられない。
そして、図7に示すように、送信データ(TX_DATA)が、制御回路41から一定間隔で無線フレームとして出力され、第1の制御方法の場合と同様に、同一データが連続する2フレームで出力される。
図5に示したリトリガワンショットマルチバイブレータ51は、図7に示すように送信データを監視しており、送信データとして「0」又は「1」が一定時間(τ1)以上連続した場合に、一定時間幅のパルスを出力する。
本実施の形態の周波数制御回路では、リトリガワンショットマルチバイブレータ51は、「0」の区間を検出しており、つまり、無線フレームの立ち下がりを検出して、パルスを出力するものである。このとき、リトリガワンショットマルチバイブレータ51が出力するパルスは、1フレーム時間からτ1を差し引いた時間未満となっている。リトリガワンショットマルチバイブレータ51は、「1」の区間を検出する構成としてもよいし、「0」又は「1」のいずれの区間を検出するか選択可能としても構わない。
リトリガワンショットマルチバイブレータ51の出力は、スイッチ52を介して、図5及び図7の信号(1)として出力され、ワンショット回路53に入力される。
リトリガワンショットマルチバイブレータ51の出力は、スイッチ52を介して、図5及び図7の信号(1)として出力され、ワンショット回路53に入力される。
ワンショット回路53から先の動作は上述した第1の周波数制御方法と同様であり、ワンショット回路53が、信号(1)のパルスが入力されるとHレベルからLレベルに立ち下がり、一定時間τ2後にLレベルからHレベルに立ち上がる動作を行って、図5及び図7に示す信号(2)を出力する。
トグルF/F54は、信号(2)の入力を受けて、図5及び図7に示す信号(3)を出力する。
そして、スイッチ57は、トグルF/F54からの信号(3)に応じて、第1の振動子55と第2の振動子56とを交互に切り替えることにより、周波数f1と周波数f2と1フレーム毎に出力する。これにより、同一データを異なる周波数f1,f2で送信可能とするものである。
そして、スイッチ57は、トグルF/F54からの信号(3)に応じて、第1の振動子55と第2の振動子56とを交互に切り替えることにより、周波数f1と周波数f2と1フレーム毎に出力する。これにより、同一データを異なる周波数f1,f2で送信可能とするものである。
尚、送信データのみに基づいて周波数切替制御を行う場合には、上述したように、無線フレームと無線フレームとの間の区間を「0」又は「1」が連続する区間として検出するので、送信データ自体が「0」又は「1」が一定区間上連続する場合には適用できない。マンチェスタ符号等のデータの場合に適用可能なものである。
[周波数制御(3);図5]
次に、第3の方法として、外部の装置又は制御回路41からの制御信号により周波数切替制御を行う場合について、図5を用いて説明する。
図5に示すように、入力端子59を介して、外部の制御装置から直接スイッチ57を切り替える制御信号を入力する。制御信号は、図6及び図7に示した信号(3)のようになる。この場合、周波数切替回路50とスイッチ57とは切り離された状態となり、入力端子59とスイッチ57とが接続された状態となっている。そして、この制御信号に基づいて1フレーム毎にスイッチ57を切り替えるものである。
この場合、図5に示した制御回路41からの送信オン/オフ制御信号(TX)や、TX制御可信号は出力されない構成としても構わない。
次に、第3の方法として、外部の装置又は制御回路41からの制御信号により周波数切替制御を行う場合について、図5を用いて説明する。
図5に示すように、入力端子59を介して、外部の制御装置から直接スイッチ57を切り替える制御信号を入力する。制御信号は、図6及び図7に示した信号(3)のようになる。この場合、周波数切替回路50とスイッチ57とは切り離された状態となり、入力端子59とスイッチ57とが接続された状態となっている。そして、この制御信号に基づいて1フレーム毎にスイッチ57を切り替えるものである。
この場合、図5に示した制御回路41からの送信オン/オフ制御信号(TX)や、TX制御可信号は出力されない構成としても構わない。
[対狭帯域ノイズ干渉性能;図8,図9,図10]
次に、本通信方式の耐干渉性能について従来の方式と比較して説明する。
まず、現行の(従来の)ASK受信機の対狭帯域ノイズの干渉特性について図8を用いて説明する。図8は、従来のASM受信機の対狭帯域ノイズの干渉特性を示すグラフ図である。
図8に示すように、受信周波数をf0とした場合に、受信波からΔf離調したCW妨害波を加え、3dB_SINADで干渉特性U/D(Undesire/Desire)比を測定した。Δfの範囲はf0±35kHzである。
図8のグラフでは、下側に近づくほど対干渉性能は低くなることを表しており、f0付近では狭帯域ノイズを受けて−4dB程度となっている。
次に、本通信方式の耐干渉性能について従来の方式と比較して説明する。
まず、現行の(従来の)ASK受信機の対狭帯域ノイズの干渉特性について図8を用いて説明する。図8は、従来のASM受信機の対狭帯域ノイズの干渉特性を示すグラフ図である。
図8に示すように、受信周波数をf0とした場合に、受信波からΔf離調したCW妨害波を加え、3dB_SINADで干渉特性U/D(Undesire/Desire)比を測定した。Δfの範囲はf0±35kHzである。
図8のグラフでは、下側に近づくほど対干渉性能は低くなることを表しており、f0付近では狭帯域ノイズを受けて−4dB程度となっている。
これに対し、本方式のマルチチャネル受信機における対狭帯域ノイズの干渉特性について図9、図10を用いて説明する。図9は、本マルチチャネル受信機で用いられる異なる周波数における狭帯域干渉特性を示すグラフ図であり、図10は、本マルチチャネル受信機の対狭帯域ノイズの干渉特性を示すグラフ図である。
図9に示すように、周波数f1をf0−16kHz、周波数f2をf0+16kHzとすると、それぞれ独立に送受信した場合には、図9に示すような干渉特性を持つ。図9で丸印でプロットされているのがf1であり、三角印でプロットされているのがf2である。
図9に示すように、周波数f1をf0−16kHz、周波数f2をf0+16kHzとすると、それぞれ独立に送受信した場合には、図9に示すような干渉特性を持つ。図9で丸印でプロットされているのがf1であり、三角印でプロットされているのがf2である。
しかし、マルチチャネル化して、同一データをf1とf2の2つの異なる周波数で送信するようにした場合、図10に示すように、破線で示した干渉特性を持つ周波数f1と、一点破線で示した干渉特性を持つf2の双方のよいところを合成し、実線で示した特性を備えているのと同じことになる。これは、マルチチャネルの一方が狭帯域妨害波による干渉を受けても、もう一方の周波数で受信可能となるためである。図8と図10とを比較すると、f0付近での周波数特性は約8dB改善され、狭帯域ノイズに対する耐干渉性能が向上することがわかる。
[対広帯域ノイズ干渉性能;図11,図12]
次に、対広帯域ノイズに対する耐干渉性能について図11,図12を用いて説明する。図11は、一般的なIFセラミックフィルタのフィルタ特性を示すグラフ図であり、図12は、MCFのフィルタ特性を示すグラフ図である。
図11に示すように、一般的なIFセラミックフィルタの通過帯域は、中心周波数f0=10.7MHz、帯域幅が270kHzである。
これに対して、図12に示すように、MCFの通過帯域は、中心周波数f0=312.15MHz、帯域幅が60kHzである。
次に、対広帯域ノイズに対する耐干渉性能について図11,図12を用いて説明する。図11は、一般的なIFセラミックフィルタのフィルタ特性を示すグラフ図であり、図12は、MCFのフィルタ特性を示すグラフ図である。
図11に示すように、一般的なIFセラミックフィルタの通過帯域は、中心周波数f0=10.7MHz、帯域幅が270kHzである。
これに対して、図12に示すように、MCFの通過帯域は、中心周波数f0=312.15MHz、帯域幅が60kHzである。
すなわち、フィルタとしてMCFを用いることにより、通過帯域幅が270kHzから60kHzに狭まり、広帯域ノイズに対して、10Log(60k/270k)=−6.5dBのノイズ抑圧が期待できるものである。
更にまた、MCFを用いることにより、IFフィルタを設けなくてすむため、装置の小型化及び低コスト化を図ることができるものである。
更にまた、MCFを用いることにより、IFフィルタを設けなくてすむため、装置の小型化及び低コスト化を図ることができるものである。
[別の送信機の構成]
次に、本無線機を実現する別の送信機の構成について図13を用いて説明する。図13は、本無線機の別の送信機の構成を示す構成図である。
図4に示した送信機では、2つの周波数f1,f2をそれぞれ異なる振動子で発生させ、それを制御回路41からの制御信号に基づいてスイッチを介して切り替えて出力する構成としていたが、別の送信機では、振動子は1つとし、バリキャップダイオードを用いて発振周波数を調整して異なる周波数を出力させるものである。
次に、本無線機を実現する別の送信機の構成について図13を用いて説明する。図13は、本無線機の別の送信機の構成を示す構成図である。
図4に示した送信機では、2つの周波数f1,f2をそれぞれ異なる振動子で発生させ、それを制御回路41からの制御信号に基づいてスイッチを介して切り替えて出力する構成としていたが、別の送信機では、振動子は1つとし、バリキャップダイオードを用いて発振周波数を調整して異なる周波数を出力させるものである。
図13に示すように、別の送信機は、制御回路41と、振動子42と、増幅回路44と、バリキャップダイオード46を備えている。バリキャップダイオード46は、逆電圧を印加することにより容量が変化する特性を備えたダイオードであり、制御回路41から電圧を制御することにより、容量が変化し、振動子42からの発振周波数を調整することができるものである。
図13では、振動子42は通常は第1の送信周波数f1を出力するが、バリキャップダイオード46を制御して、振動子42から第2の送信周波数f2を出力させる。周波数の切替制御は、1送信フレーム毎に行うようになっている。
これにより、別の送信機では、振動子42が一つであっても複数の送信周波数で同一データを送信することができ、本方式の送信機を安価に実現することができるものである。
これにより、別の送信機では、振動子42が一つであっても複数の送信周波数で同一データを送信することができ、本方式の送信機を安価に実現することができるものである。
しかし、別の構成では、バリキャップダイオード46の特性バラツキにより、周波数精度が悪くなることや、バリキャップダイオード46の温度特性による周波数温度依存性が劣化するといった問題点が考えられ、それを防ぐために受信機のフィルタ帯域幅を広くすると広帯域ノイズ干渉特性の向上を図るという目的に反するため、図4に示したような振動子を2つ備えた構成のほうが好ましい。
[実施の形態の効果]
本発明の実施の形態に係るマルチチャネル無線機によれば、ASK方式の送信機に、周波数f1を発振する第1の振動子42と、周波数f2を発振する第2の振動子43と、第1の振動子42、第2の振動子43の出力を切り替えて増幅回路45に出力するスイッチ44とを備え、送信データを増幅回路45に出力する制御回路41が、送信データの1回目の出力時には、スイッチ44を振動子42に切り替える制御信号を出力し、当該送信データの2回目の出力時には、スイッチ44を振動子43に切り替える制御信号を出力し、増幅回路45が、同一データについて1回目は周波数f1でASK変調して送信し、2回目はf2でASK変調して送信し、受信機が、受信信号をASK復調して、同一のデータを2回受信した場合には、1回目に受信したデータを受信データとして採用するマルチチャネル無線機としているので、初めの送信周波数f1が干渉を受けて正常に受信されなかった場合でも、2度目の送信周波数f2により正常に受信できる可能性があり、簡易な装置構成且つ低コストで、無線通信の耐干渉性能を向上させることができる効果がある。
本発明の実施の形態に係るマルチチャネル無線機によれば、ASK方式の送信機に、周波数f1を発振する第1の振動子42と、周波数f2を発振する第2の振動子43と、第1の振動子42、第2の振動子43の出力を切り替えて増幅回路45に出力するスイッチ44とを備え、送信データを増幅回路45に出力する制御回路41が、送信データの1回目の出力時には、スイッチ44を振動子42に切り替える制御信号を出力し、当該送信データの2回目の出力時には、スイッチ44を振動子43に切り替える制御信号を出力し、増幅回路45が、同一データについて1回目は周波数f1でASK変調して送信し、2回目はf2でASK変調して送信し、受信機が、受信信号をASK復調して、同一のデータを2回受信した場合には、1回目に受信したデータを受信データとして採用するマルチチャネル無線機としているので、初めの送信周波数f1が干渉を受けて正常に受信されなかった場合でも、2度目の送信周波数f2により正常に受信できる可能性があり、簡易な装置構成且つ低コストで、無線通信の耐干渉性能を向上させることができる効果がある。
また、本無線機によれば、送信機が送信する周波数f1,f2は、受信機がASK受信可能なフィルタ帯域内の周波数としているので、受信機側には特別な構成を備える必要はなく、簡易な構成で耐干渉性能を向上させる無線システムを実現できる効果がある。
本無線機によれば、送信機の制御回路41が、同一データを連続する2フレームに出力し、周波数切替回路50が、1フレーム周期毎にLレベルからHレベルに立ち上がる送信オン/オフ制御信号に基づいて、スイッチ57を振動子56又は振動子57に交互に切り替える信号を出力するようにしているので、同一データについて周波数f1とf2とを切り替えて送信することができ、無線通信の耐干渉性能を向上させることができる効果がある。
本無線機によれば、送信機の制御回路41が、同一データを連続する2フレームに出力し、周波数切替回路50が、送信データに基づいて無線フレームと無線フレームとの間の区間を検出して、当該タイミングでスイッチ57を振動子56又は振動子57に交互に切り替える信号を出力するようにしているので、同一データについて周波数f1とf2とを切り替えて送信することができ、無線通信の耐干渉性能を向上させることができる効果がある。
また、送信機の周波数切替回路50にリトリガワンショットバイブレータを備え、リトリガワンショットバイブレータが、送信信号中に「0」が一定区間以上連続した場合にフレームの間を検出したことを示すパルスを出力する構成としており、簡易且つ確実にフレーム間を検出することができる効果がある。
更に、本無線機の送信機では、入力端子59から、直接、スイッチ57を切り替える制御信号を入力することも可能であり、ユーザの運用方法に適した周波数切替方法を選択することができる効果がある。
また、本無線機によれば、受信機において、アンテナのLNAとミキサ33との間にBPFとして通過帯域が数十kHzで且つ狭帯域のモノリシックフィルタを設けているので、広帯域干渉ノイズをカットすることができ、広帯域干渉に対する耐干渉性能を向上させることができると共に、IFフィルタを不要とし、装置構成を簡易にすることができる効果がある。
更に、受信機において、データ受信時に受信状態を判断し、同一のデータを2回受信した場合に、受信状態の良好なデータを受信データとして採用するようにしてもよく、このようにすれば、常に品質の高いほうのデータを採用することができ、通信の信頼性を向上させて無線通信の耐干渉性能を一層向上させることができる効果がある。
また、本無線機によれば、送信機において、周波数f1を発振する振動子42とバリキャップダイオード46を備え、制御回路41からの制御信号でバリキャップダイオードに印加する電圧を制御して容量を変化させ、振動子42の発振周波数をf2に調整可能とし、制御回路41が、1フレームタイミング毎に、振動子42からf1又はf2を出力するよう制御する構成としているので、少ない振動子を用いて、低コストでマルチチャネル送信機を実現することができる効果がある。
本発明は、簡易なシステムで耐干渉性能を向上させることができるマルチチャネル通信方式に適している。
11…第1のフィルタ、 12…増幅回路、 13…ミキサ、 14…第2のフィルタ、 15…リミッタアンプ、 16…比較器、 17…振動子、 18…増幅回路、 21…振動子、 22…増幅回路、 31…増幅回路、 32…MCF(モノリシックフィルタ)、 33…ミキサ、 34…リミッタアンプ、 35…比較器、 36…振動子、 37…増幅回路、 41…制御回路、 42…振動子、 44…増幅回路、 46…バリキャップダイオード、 50…周波数切替回路、 51…リトリガワンショットマルチバイブレータ、 52…スイッチ、 53…ワンショット回路、 54…トグルF/F、 55…第1の振動子、 56…第2の振動子、 57スイッチ、 58…増幅回路、59入力端子
Claims (7)
- ASK受信機のフィルタ帯域内で、第1の周波数を発振する第1の振動子と、第2の周波数を発振する第2の振動子と、
前記第1の振動子の出力と前記第2の振動子の出力を選択するスイッチと、
前記選択された第1の振動子の出力と前記選択された第2の振動子の出力に同一の送信データを乗算して増幅する増幅器と、
送信データを入力し、前記第1の振動子の出力を選択するための選択信号を前記スイッチに出力すると共に入力された送信データを前記増幅器に出力し、前記第2の振動子の出力を選択するための選択信号を前記スイッチに出力すると共に前記送信データと同じ送信データを前記増幅器に出力する制御回路とを有する送信機を備えたことを特徴とするマルチチャネル無線機。 - ASK受信機のフィルタ帯域内で、第1の周波数を発振する第1の振動子と、第2の周波数を発振する第2の振動子と、
前記第1の振動子の出力と前記第2の振動子の出力を選択するスイッチと、
前記選択された第1の振動子の出力と前記選択された第2の振動子の出力に同一の送信データを乗算して増幅する増幅器と、
送信データを入力し、同一の送信データを連続する2送信フレームで前記スイッチに出力すると共に、
1送信フレーム周期を示す送信制御信号が入力される毎に、前記スイッチに、前記第1の振動子又は前記第2の振動子の出力を切り替えて選択する選択信号を出力する制御回路とを有する送信機を備えたことを特徴とするマルチチャネル無線機。 - ASK受信機のフィルタ帯域内で、第1の周波数を発振する第1の振動子と、第2の周波数を発振する第2の振動子と、
前記第1の振動子の出力と前記第2の振動子の出力を選択するスイッチと、
前記選択された第1の振動子の出力と前記選択された第2の振動子の出力に同一の送信データを乗算して増幅する増幅器と、
送信データを入力し、同一の送信データを連続する2送信フレームで前記スイッチに出力すると共に、
送信データに基づいて、送信データが送信された無線フレームと次の送信データが送信される無線フレームとの間の区間を検出し、前記スイッチに、前記第1の振動子又は前記第2の振動子の出力を切り替えて選択する選択信号を出力する制御回路とを有する送信機を備えたことを特徴とするマルチチャネル無線機。 - 制御回路が、送信データが全て「0」又は全て「1」である区間が特定区間続いた場合に、無線フレームの間の区間を検出したことを示すパルスを出力するリトリガワンショットマルチバイブレータと、
前記リトリガワンショットマルチバイブレータの出力に基づいて、前記第1の振動子又は前記第2の振動子の出力を交互に選択する選択信号を出力するトグルフリップフロップとを備えたことを特徴とする請求項3記載のマルチチャネル無線機。 - 制御回路が、送信データとしてマンチェスター符号を入力し、送信データが全て「0」である区間が特定区間続いた場合に、無線フレームの間の区間を検出したことを示すパルスを出力するリトリガワンショットマルチバイブレータを備えたことを特徴とする請求項4記載のマルチチャネル無線機。
- ASK受信機のフィルタ帯域内で、第1の周波数と第2の周波数を発振する振動子と、
印加される電圧に応じて、前記振動子が発振する周波数を調整するバリキャップダイオードと、
前記振動子の出力に送信データを乗算して増幅する増幅器と、
送信データを入力し、前記送信データを前記増幅器に出力すると共に、
前記振動子が前記第1の周波数を発振するよう前記バリキャップダイオードへの印加電圧を制御すると共に前記入力された送信データを前記増幅器に出力し、前記振動子が前記第2の周波数を発振するよう前記バリキャップダイオードへの印加電圧を制御すると共に前記送信データと同じ送信データを前記増幅器に出力する制御回路とを有する送信機を備えたことを特徴とするマルチチャネル無線機。 - 異なる複数の周波数で同一データを複数回受信するASK受信機であって、受信信号を中間周波数に変換するミキサの入力前段にMCFを挿入した受信機を備えたことを特徴とするマルチチャネル無線機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006312519A JP2008131226A (ja) | 2006-11-20 | 2006-11-20 | マルチチャネル無線機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006312519A JP2008131226A (ja) | 2006-11-20 | 2006-11-20 | マルチチャネル無線機 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2008131226A true JP2008131226A (ja) | 2008-06-05 |
Family
ID=39556668
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2006312519A Pending JP2008131226A (ja) | 2006-11-20 | 2006-11-20 | マルチチャネル無線機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2008131226A (ja) |
-
2006
- 2006-11-20 JP JP2006312519A patent/JP2008131226A/ja active Pending
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4665676B2 (ja) | 受信装置 | |
KR102226415B1 (ko) | 주파수 복조 능력이 내재된 주파수 선택적 대수 증폭기 | |
JP5438196B2 (ja) | 遠隔通信装置の間の見通し線(los)距離を判定する方法 | |
US9900197B1 (en) | BPSK demodulation | |
EP1675270B1 (en) | Noise removing apparatus for wireless transceiver | |
WO2004114683A3 (en) | Multi-mode radio with interference cancellation circuit | |
EP2117114A2 (en) | Super regenerative (sr) apparatus having plurality of parallel sr amplifiers tuned to distinct frequencies | |
JP5345858B2 (ja) | ノイズリダクションを持つ無線周波数信号の受信及び/又は送信用の装置 | |
EP0466084A1 (en) | SAW electric part and frequency conversion circuit | |
JP2007189549A (ja) | 電力線搬送通信用モデム | |
US20060114969A1 (en) | Data transmission device using SAW filters | |
KR100730086B1 (ko) | 듀얼 시스템 송수신장치 | |
GB2423446A (en) | Time division duplex system with transmit/receive polarised perpendicular to each other by inclined surface in waveguide feeding an antenna | |
US9391660B2 (en) | Wireless receiver and wireless receiving method | |
US7359448B2 (en) | Remote transmitter system and method | |
JPH118577A (ja) | 無線機 | |
JP4854606B2 (ja) | マルチチャネル通信方式 | |
JP2008131226A (ja) | マルチチャネル無線機 | |
JPH07240702A (ja) | スペクトラム拡散通信装置 | |
US6026114A (en) | Transmitting and receiving apparatus of time division full-duplex spread spectrum communication system | |
JP3875815B2 (ja) | ディジタル送受信機 | |
JP2002518939A (ja) | Fsk方式、特にgfsk方式によるワイヤレスデータ伝送方法及び装置 | |
JP2748106B2 (ja) | フルブレークイン制御方式 | |
JP2819860B2 (ja) | 送信電力制御方式 | |
JP2007336340A (ja) | Fsk送受信機 |