JP2008130629A - 側面励起レーザ - Google Patents

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和男 長谷川
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Abstract

【課題】基材内のレーザ活性部に対し励起光を効果的に集光することができる側面励起レーザを得る。
【解決手段】側面励起レーザ装置10を構成する側面励起ファイバレーザ11は、発振するレーザの光軸方向に長手のクラッド14内に設けられレーザ活性物質が添加されたコア12と、クラッド14内に設けられた楔状集光部18とを備えて構成されている。楔状集光部18は、クラッド14の側面14Aから入射された励起光を、密度を高めながらコア12に導くようになっている。
【選択図】図1

Description

本発明は、レーザ光軸方向に長手の基材の側面から励起光を入射する側面励起レーザに関する。
円筒形状の塊を形成するように多数回巻き回されて紫外線硬化樹脂で固められたレーザファイバに対し周辺部から励起光を照射することで、該レーザファイバの両端からレーザ発振光を得るレーザ装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。また、励起用半導体レーザからの励起光を固体素子(レーザロッド)に効率良く伝達するために、楔形の励起光伝送光学素子を設けたレーザ増幅装置が知られている(例えば、特許文献2参照)。
特開平10−190097号公報 特許第3391235号明細書
しかしながら、特許文献1記載の技術では、励起光をレーザファイバのコアに集光する点につき改善の余地がある。また、特許文献2記載の構成では、励起光をコアに集光するために、該固体素子に対する励起光伝送光学素子の光軸(姿勢)を高精度で調整することが必要になる。
本発明は、上記事実を考慮して、基材内のレーザ活性部に対し励起光を効果的に集光することができる側面励起レーザを得ることが目的である。
請求項1記載の発明に係る側面励起レーザは、発振するレーザの光軸方向に長手の基材内に設けられたレーザ活性部と、前記基材内に設けられ、前記基材の側面から入射された励起光を、密度を高めながら前記レーザ活性部に導く集光部と、を備えている。
請求項1記載の側面励起レーザでは、レーザ活性部及び集光部がそれぞれ基材内に設けられて構成されており、その(基材の)側面(周面)から入射された励起光が集光部を通じてレーザ活性部に到達する。この励起光は、集光部によって密度が高められているので、高密度の励起光を側面から該レーザ活性部に導光することができる。そして、本側面励起レーザでは、集光部がレーザ活性部と共に基材内に設けられているため、換言すれば、レーザ活性部に対する集光部の姿勢が一定しているので、該レーザ活性部に対し励起光の光軸調整を不要とすることができる。
このように、請求項1記載の側面励起レーザでは、基材内のレーザ活性部に対し励起光を効果的に集光することができる。
請求項2記載の発明に係る側面励起レーザは、請求項1記載の側面励起レーザにおいて、前記集光部は、前記光軸方向から見て、前記側面から前記レーザ活性部に向けて連続的に縮幅されて楔状を成している。
請求項2記載の側面励起レーザでは、励起光は、楔状を成す集光部を幅広側から細幅側へ進行しつつ密度が高められて、高密度でレーザ活性部に導光される。
請求項3記載の発明に係る側面励起レーザは、発振するレーザの光軸方向に長手の基材内に設けられたレーザ活性部と、前記基材内における該基材の側面と前記レーザ活性部との間に形成され、前記光軸方向から見て前記側面から前記レーザ活性部に向けて連続的に縮幅された集光部と、を備えている。
請求項3記載の側面励起レーザでは、レーザ活性部及び集光部がそれぞれ基材内に設けられて構成されており、その(基材の)側面(周面)から入射された励起光が集光部を通じてレーザ活性部に到達する。この励起光は、レーザ活性部側で側面側よりも細幅とされた(テーパ状の)集光部を進行しつつ密度が高められて、高密度でレーザ活性部に導光される。これにより、高密度の励起光を側面から該レーザ活性部に導光することができる。そして、本側面励起レーザでは、集光部がレーザ活性部と共に基材内に設けられているため、換言すれば、レーザ活性部に対する集光部の姿勢が一定しているので、該レーザ活性部に対し励起光の光軸調整を不要とすることができる。
このように、請求項3記載の側面励起レーザでは、基材内のレーザ活性部に対し励起光を効果的に集光することができる。
請求項4記載の発明に係る側面励起レーザは、請求項1乃至請求項3の何れか1項記載の側面励起レーザにおいて、前記集光部は、前記基材における該基材を構成する材料とは屈折率の異なる物質を充填した部分間に位置する部分とされており、前記屈折率の異なる物質が充填された部分との境界で励起光が全反射を繰り返しながら前記レーザ活性部に側に進行するように構成されている。
請求項4記載の側面励起レーザでは、基材の側面から入射された励起光は、基材における集光部と屈折率の異なる物質の充填部分との境界面で全反射を繰り返しながらレーザ活性部側に進行することで、その密度が高められ、レーザ活性部に導光される。また、この構成により、基材の側面に対する励起光(の入射角)の光軸に対するずれに対する許容範囲が広い。
請求項5記載の発明に係る側面励起レーザは、請求項1乃至請求項4の何れか1項記載の側面励起レーザにおいて、前記レーザ活性部は、光ファイバのコアに設けられており、前記基材は、前記光ファイバのクラッドである。
請求項5記載の側面励起レーザは、クラッドに集光部を設けることで、ファイバレーザとして構成されている。このため、細長く可撓性の光ファイバにおいて、コアに設けられたレーザ活性部に対する集光部の姿勢(励起光の光軸)を良好に維持することができる。
請求項6記載の発明に係る側面励起レーザは、請求項1乃至請求項5の何れか1項記載の側面励起レーザにおいて、前記集光部は、前記基材の周方向に離間して複数設けられている。
請求項6記載の側面励起レーザでは、励起光の光軸方向に応じて、複数の集光部の少なくとも一部からレーザ活性部に励起光が導光される。このため、基材内のレーザ活性部に対し励起光を一層効果的に集光することができる。
請求項7記載の発明に係る側面励起レーザは、請求項6記載の側面励起レーザ、前記レーザ活性部は、前記基材の軸心部に配置されており、前記複数の集光部は、前記基材の周方向に等間隔に配置されている。
請求項7記載の側面励起レーザでは、軸対称に形成されているので、複数の集光部の何れかが励起光源側を向くため、励起光源に対する設置方向等に与える制約が少ない。
請求項8記載の発明に係る側面励起レーザは、請求項7記載の側面励起レーザにおいて、前記基材における前記複数の集光部間を隔てる部分は、該集光部よりも断面積が小とされている。
請求項8記載の側面励起レーザでは、集光部が高密度で配設されているので、励起光源に対する設置方向等に与える制約が一層少ない。特に、例えば本側面励起レーザを請求項5に記載の光ファイバにて構成した場合、光ファイバの回転やねじれに対して励起効率の変動が少ないので、励起光源に対する設置方向を気にすることなく設置作業を行うことができる。
請求項9記載の発明に係る側面励起レーザは、請求項1乃至請求項8の何れか1項記載の側面励起レーザにおいて、前記基材を透過した励起光を該基材側に反射する反射手段をさらに備えた。
請求項9記載の側面励起レーザでは、基材を透過した励起光が反射手段に反射されて再び基材に入射されるので、基材内のレーザ活性部に対し励起光をより効果的に集光することができる。
請求項10記載の発明に係る側面励起レーザは、請求項9記載の側面励起レーザにおいて、前記反射手段は、前記光軸方向に対し傾斜した反射面を有して構成されている。
請求項10記載の側面励起レーザでは、基材を透過した励起光(の一部)は、発振されるレーザの光軸方向(基材の長手方向)に進行しながら反射角度が変化するので、基材に再入射されて反射手段とは反対側から透過してしまうことが抑制され、レーザ活性部に有効に導光される。
請求項11記載の発明に係る側面励起レーザは、請求項9又は請求項10記載の側面励起レーザにおいて、前記反射手段は、金属材より成る反射鏡であり、前記基材に接触している。
請求項11記載の側面励起レーザでは、冷却性に優れた金属製の反射鏡が基材に接触しているため、該基材から反射鏡に放熱することができる。これにより、本側面励起レーザの過熱対策を簡素化することが可能である。
請求項12記載の発明に係る側面励起レーザは、請求項1乃至請求項11の何れか1項記載の側面励起レーザにおいて、前記基材の側面における特定範囲に励起光を入射させるための補助光学系をさらに備えた。
請求項12記載の側面励起レーザでは、補助光学系が基材の側面の特定範囲に励起光を導くので、励起光が基材を透過してロスを生じることが抑制される。
以上説明したように本発明に係る太陽光励起発電部は、基材内のレーザ活性部に対し励起光を効果的に集光することができるという優れた効果を有する。
本発明の第1の実施形態に係る側面励起レーザとしての側面励起レーザ装置10について、図1乃至図6に基づいて説明する。
図1(A)には、側面励起レーザ装置10の主要部を成す側面励起ファイバレーザ11の一部が斜視図にて示されており、図1(B)には、側面励起ファイバレーザ11の長手方向(発振するレーザの光軸方向)との直交面に沿った断面図が示されている。これらの図に示される如く、側面励起ファイバレーザ11は、コア12と、該コア12を軸心部で被覆保持したクラッド14と、クラッド14に形成された集光部16とを主要部として構成されている。
レーザ活性部としてのコア12は、レーザ発振用の活性物質が添加されると共に光を透過可能な材料にて、断面視で略円形に形成されている。コア12に添加される活性物質としては、例えば、Ndを用いることができ、さらにTi、Cr、Ce等を添加することが好ましい。
基材としてのクラッド14は、コア12とは屈折率の異なる光透過性材料(例えば、石英)より成り、断面視でコア12と同軸的な円形を成す側面(周面)14Aを有する。そして、側面励起ファイバレーザ11では、クラッド14の側面14Aが励起光の入射面とされている。
図1(B)に示される如く、集光部16は、クラッド14に一体に(クラッド14の構成材料で)構成されている。集光部16は、クラッド14の周方向に沿って配置された複数の楔状集光部18にて構成されている。より具体的には、各楔状集光部18は、それぞれ楔状を成す複数の空胴部20を、コア12を中心とする放射状に配置されるようにクラッド14に形成することで、該クラッド14における周方向に隣接する空胴部20間の切り残し部分として構成されている。
この実施形態では、互いに同じ形状に形成された複数の空胴部20が周方向に等間隔で(コア12に対し同じ姿勢で)配置されることで、各楔状集光部18は、コア12に対し同じ姿勢、形状を成す構成とされている。換言すれば、側面励起ファイバレーザ11は、軸対称に構成されている。なお、空胴部20は、クラッド14(楔状集光部18)とは屈折率が異なる物質(この実施形態では空気)が充填されている。
また、図1(B)に示される如く、各楔状集光部18は、側面14A側でコア12側よりも幅広となるように連続的に幅が変化した楔状(テーパ状)を成している。これにより、図2に示される如く、側面14Aから入射された励起光は、コア12側に進行しつつ電力密度(パワー密度)が高められ、高電力密度でコア12に導入される構成とされている。さらに、楔状集光部18は、空胴部20よりも周方向に幅すなわち断面積が大きく構成され、周方向に高密度で設けられている。この実施形態では、楔状集光部18は、クラッド14の周方向に沿って数十個設けられている(図1(B)は、模式的に少数だけ示している)。
より具体的には、各楔状集光部18は、周方向両縁を規定する空胴部20との界面18Aで励起光が全反射を繰り返しつつコア12側に進行するように、寸法形状が決められている。これにより、側面励起ファイバレーザ11では、集光部16に入射された励起光をロスなくコア12に導くことができる構成とされている。各楔状集光部18を石英にて構成すると共に空胴部20を空気で満たした本実施形態では、各楔状集光部18と空胴部20との界面18Aの臨界角が非常に大きいため、各楔状集光部18において、入射励起光に対し電力密度を略80倍から100倍にする(集光密度で略80〜100倍を得る)ことが可能とされている。
以下、図3を参照しつつ、この点につき補足する。図3には、側面14A側の幅w1、コア12側の幅w2(w2<w1)、長さLの寸法を有する楔状集光部18が模式図にてされている。また、同図に示すθ1は、励起光の光軸方向(クラッド14の径方向)に対する励起光の入射角度を、θ2は、励起光の光軸方向に対する出射角度をそれぞれ示している。ここで、各楔状集光部18の長さLを無限大である(幅w1、w2が長さLに対し十分に短い)と仮定すると、すなわち、出射角θ2が界面18Aに対する角度であると仮定すると、全反射が維持できなくなる条件は、楔状集光部18の空気に対する屈折率をnとして、
π/2−θ2=sin−1(1/n) (1)
となる。
例えば石英の空気に対する屈折率n=1.45を式(1)に代入すると、θ2≒0.809[rad]を得る。一方、楔状集光部18のコア12側端部の幅w2は、
w2=θ1/θ2×w1 (2)
で近似される。
また例えば励起光として太陽光を用いる場合、θ1≒0.01[rad]であるから、これを式(2)に代入すると、w2≒w1/80となる。すなわち、入射側の幅w1に対し出力側の幅w2を1/80まで狭めることができるので、この例では、略80倍の集光密度を得ることができる。なお、この集光密度の限界は、クラッド14(光ファイバ)を構成する材料、空胴部20を満たす材料(の屈折得率)によって変わることは言うまでもない。
この実施形態では、各楔状集光部18が、それぞれ本発明における「集光部」に相当する。なお、側面励起ファイバレーザ11は、クラッド14の両端面を壁開したままで共振器として機能する構成とすることも可能であるが、例えば、光ファイバの両端に誘電体ミラーを形成したり、反射鏡(金属ミラー等)を取り付けたり、グレーティングを書き込んだりすることで共振器を構成することが好ましい。特に、空胴部20への異物の侵入を防止するために、反射鏡にて空胴部20の両開口端を封止することが好ましい。
以上説明した側面励起ファイバレーザ11を製造するに当たっては、例えば図4(A)に示される如く、中心部に活性物質を添加したコア12の材料22を配置した石英より成る円筒状部材24に対し、直接加工を施して空胴部20となる部分を除去して(くり抜いて)ファイバ母材26を形成する。又は、図4(B)に示される如く、活性物質が添加されコア12となるコア母材28と、石英より成る円筒状のクラッド母材30と、それぞれ石英より成り楔状集光部18となる複数の集光路母材32とを用意し、これらを組み合わせて石英の融点付近で溶融して固着することで、図4(A)に示すのとほぼ同形状のファイバ母材34を形成する。
このファイバ母材26又はファイバ母材34を紡糸炉にて延伸して光ファイバ化することで、側面励起ファイバレーザ11を得ることができる。側面励起ファイバレーザ11(クラッド14)の外径は、目標とする特性に応じて決められるが、概ね125μm〜1000μmの範囲内に設定される。
そして、側面励起ファイバレーザ11のクラッド14は、図5(A)に示される如く、略渦巻状に巻き回されて全体として円板状に形成されたり、図5(B)に示される如く、交互に(千鳥状に)折り返されて全体として矩形板状に形成されたりして、配置されるようになっている。
図2に示される如く、側面励起レーザ装置10は、側面励起ファイバレーザ11の上記形状を維持するための保持台36を備えている。保持台36は、金属材にて構成されており、側面励起ファイバレーザ11の直径に対応する開口幅を有すると共に側面励起ファイバレーザ11の配置(敷設)形状に対応した平面視形状を有するU字溝(半円弧溝)36Aを有する。保持台36は、側面励起ファイバレーザ11におけるクラッド14の側面14Aに略半周(図2では略下半分)に亘り接触(密着)していることで、レーザ発振に伴って側面励起ファイバレーザ11に生じた熱を放熱するようになっている。図示は省略するが、保持台36に放熱フィンを設けたり、冷媒流路を形成したりしても良い。
この実施形態に係る側面励起レーザ装置10では、側面励起ファイバレーザ11は、励起光として太陽光がクラッド14の側面14Aから入射されるようになっており、太陽光による励起によってコア12においてレーザ発振が生じ、長手方向端部からレーザ光を出力するようになっている。そして、この実施形態では、側面励起ファイバレーザ11は、図6に示される如く、太陽光励起レーザ装置として太陽光励起発電装置38に適用されている。
太陽光励起発電装置38は、側面励起レーザ装置10と、光電変換素子としての単色光太陽電池40を有する発電部42と、発電部42で発電された電気エネルギ(電力)を蓄える蓄電手段としての2次電池44と、側面励起ファイバレーザ11と発電部42との間のレーザ光伝送路を構成する光ファイバ46と、発電部42と2次電池44との間を導通(電気的に接続)する電線48とを主要構成要素として構成されている。光ファイバ46のレーザ光入力端は、側面励起ファイバレーザ11のレーザ光出力端に融着されている。
発電部42を構成する単色光太陽電池40は、特定波長の光のエネルギを電気エネルギ(電力)に変換するものであり、例えば、Si系の光電変換素子(単結晶、多結晶、アモルファス型)、化合物半導体系(III−V族(GaAs系、InP、GaAlAs等)、II−VI族(CdS/CdTc系、CuS、ZnS、ZnSe等)、I−III−VI族(CuInSe系、AgInSe、CuInS、CuGaSe等)の光電変換素子、有機半導体系の光電変換素子、色素増感型の光電変換素子等を採用することができる。この単色光太陽電池40は、透過したレーザ光を入射面側に反射するための誘電体反射膜等から成る裏面反射部40Aを有している。
また、発電部42は、単色光太陽電池40(の裏面反射部40A)が反射したレーザ光を該単色光太陽電池40に向けてさらに反射するドーム型反射器45を備えて構成されている。ドーム型反射器45は、単色光太陽電池40側に開口端を向けたドーム状(略半球隔状)に形成されており、その内面が側面励起ファイバレーザ11のレーザ光に合わせた誘電体反射膜や金属ミラー等にて構成された反射面とされている。光ファイバ46のレーザ光出力端は、ドーム型反射器45の反射面側に露出した状態で取り付けられている。
また、太陽光励起発電装置38では、電線48を介して発電部42に電気的に接続された2次電池44は、該発電部42が発生した電気エネルギを蓄えるようになっている。2次電池44は、発電部42の近傍に配置されることで、電線48による電気エネルギの伝送ロスが抑制されるようになっている。この2次電池44には、図示しない負荷に電気エネルギを供給可能に接続されても良く、充電後に電線48から切り離されて負荷装置に装着される構成としても良い。前者の構成においては、発電部42が発生した電気エネルギ(の少なくとも一部)を直接的に付加に供給し得る構成とすることも可能である。
次に、第1の実施形態の作用を説明する。
上記構成の側面励起レーザ装置10が適用された太陽光励起発電装置38では、側面励起ファイバレーザ11の側面14Aに向けて太陽光が照射されると、該太陽光(励起光源)側に向けて配置された各楔状集光部18に太陽光が励起光として入射される。この各楔状集光部18では、励起光は界面18Aで全反射を繰り返して電力密度が高められつつコア12側に進行し、活性物質を含むコア12に導光、吸収される。これにより、側面励起ファイバレーザ11では、この太陽光を励起光としてレーザ発振が生じ、そのレーザ光出力端から所定波長のレーザ光を出力する。このレーザ光は、光ファイバ46を経由して発電部42に伝送される。
そして、発電部42の単色光太陽電池40の入射面に向けて照射されたレーザ光は、単色光太陽電池40に吸収された一部が光電変換(発電)に寄与し、単色光太陽電池40を透過した一部が裏面反射部40Aにて反射され、さらにドーム型反射器45の反射面(内面)で単色光太陽電池40に向けて反射され、単色光太陽電池40に再び入射されて光電変換(発電)に寄与する。これを繰り返すことで、レーザ光は、時間的、空間(平面)的に分散されつつ全て単色光太陽電池40に吸収される。発電部42で生じた電気エネルギは、電線48を介して2次電池44に供給され、該2次電池44にて蓄えられる(2次電池44が充電される)。
ここで、側面励起レーザ装置10では、側面励起ファイバレーザ11のクラッド14に設けられた楔状集光部18によって、励起光としての太陽光を集光して電力密度(パワー密度)を高めた状態でコア12に導くことができる。この実施形態では、略80倍の集光密度を実現することができる。また、楔状に形成された楔状集光部18では、励起光としての太陽光が界面18Aで全反射を繰り返しながらコア12に導かれるため、励起光のロスが少ない。さらに、側面励起ファイバレーザ11では、それぞれ側面14Aからコア12に向かう複数の楔状集光部18が設けられているため、図2に示される如く、複数の経路で高電力密度の太陽光をコア12に導くことができる。
これらにより、側面励起ファイバレーザ11では、クラッド14の側面(側面)14Aから、励起光をコア12に有効に導光することができ、該コア12にレーザ発振に十分な(電力密度、量ともに)励起光を導光することができる。すなわち、例えば図17に示される比較例に係る側面励起ファイバレーザ100の如く、太陽光を集光することなく側面14Aからコア12に導光する構成では、太陽光を励起光として効率良くコア12に導くことができない。これに対してクラッド14に集光部16を設けた側面励起ファイバレーザ11では、上記の通り太陽光を効率良くコア12に導いて吸収させることができ、太陽光励起によるレーザ発振を実現することができる。
またここで、側面励起レーザ装置10では、側面励起ファイバレーザ11のクラッド14に楔状集光部18(集光部16)が一体に設けられているため、コア12に対する励起光の光軸調整(アライメント)調整が不要となる。すなわち、例えば図18(A)に示される比較例に係る側面励起ファイバレーザ110の如く、集光系として別体のレンズ112を用いた構成では、コア12に対するレンズ112の光軸調整が要求されるが、側面励起ファイバレーザ11では、このような光軸調整を不要とすることができる。
さらに、側面励起レーザ装置10では、楔状に形成された楔状集光部18において励起光としての太陽光が界面18Aで全反射を繰り返しながらコア12に導かれるため、入射される励起光の光軸に対するずれの許容範囲が広い。すなわち、例えば図18(B)に示される如く、側面励起ファイバレーザ110において励起光の入射方向がずれると、光軸がずれてコア12に効率良く導光することができなくなる。特に、時間と共に入射方向の変化する太陽光を励起光として用いる構成では、光軸維持の対策が必要になる。これに対して側面励起ファイバレーザ11では、楔状集光部18において励起光が全反射を繰り返しながらコア12側に進行するため、励起光の入射方向がずれてもコア12に効率良く励起光を入射させることができる。
しかも、側面励起ファイバレーザ11では、複数の楔状集光部18がコア12の廻りに放射状に配置されているため、換言すれば、全体として軸対称に構成されているため、励起光の入射方向のずれを主たる導光経路となる楔状集光部18の変化によって吸収することができる。また、複数の楔状集光部18が周方向に高密度で配置されているので、励起光の入射角のずれに起因するコア12への導光量の変動が小さく抑えられる。
同様に、側面励起レーザ装置10では、側面励起ファイバレーザ11が上記の如く軸対称に構成されているため、励起光減に対する姿勢に依らずコア12に励起光を効率良く導光することができる。すなわち、側面励起ファイバレーザ11の回転やねじれに対する励起効率の変動が極めて小さく抑えられている。したがって、側面励起レーザ装置10では、側面励起ファイバレーザ11を保持台36に保持させる際に、該側面励起ファイバレーザ11の回転やねじれを気にすることなく保持作業を行うことができる。
(他の実施形態)
次に、本発明の他の実施形態を説明する。なお、上記第1の実施形態又は前出の構成と基本的に同一の部分等については、上記第1の実施形態又は前出の構成と同一の符号を付して説明を省略し、また図示を省略する場合がある。
(第2の実施形態)
図7には、本発明の第2の実施形態に係る側面励起レーザ装置50が図2に対応する断面図にて示されている。この図に示される如く、側面励起レーザ装置50は、保持台36に代えて保持台52を備えている点で、第1の実施形態とは異なる。
保持台52は、金属材にて構成されており、側面励起ファイバレーザ11の直径に対応する開口幅を有すると共に側面励起ファイバレーザ11の配置(敷設)形状に対応した平面視形状を有するV字溝52Aを有する。保持台52は、側面励起ファイバレーザ11におけるクラッド14の14Aに接触していることで、レーザ発振に伴って側面励起ファイバレーザ11に生じた熱を放熱するようになっている。
また、保持台52は、V字溝52Aの溝壁面52Bが鏡面仕上げされて金属鏡として構成されている。このため、保持台52は、その溝壁面52Bによって、図7に矢印Aにて示す如くクラッド14を透過した励起光を反射するようになっている。これにより、側面励起レーザ装置50では、クラッド14を透過した太陽光を再度励起光としてクラッド14に入射させることができる構成とされている。側面励起レーザ装置50の他の構成は、側面励起レーザ装置10の対応する構成と同じである。
したがって、第2の実施形態に係る側面励起レーザ装置50によっても、第1の実施形態に係る側面励起レーザ装置10と基本的に同様の作用によって同様の効果を得ることができる。また、側面励起レーザ装置50では、クラッド14を透過した太陽光を、保持台52の溝壁面52Bにて励起光としてクラッド14に再入射させるため、太陽光を励起光として一層効率良くコア12に導光することができる。
(第3の実施形態)
図8には、本発明の第3の実施形態に係る側面励起レーザ装置55が断面図にて示されている。この図に示される如く、側面励起レーザ装置55では、巻き回され又は繰り返し折り返された側面励起ファイバレーザ11の側面14Aを接触(隣接)させている点で、第1の実施形態に係る10とは異なる。これに対応して、側面励起レーザ装置55では、保持台36に代えて、平板状の保持台56上に側面励起ファイバレーザ11を配置している。保持台56は、金属材にて構成され、その表面56Aが鏡面仕上げされている。側面励起レーザ装置55の他の構成は、側面励起レーザ装置10の対応する構成と同じである。
したがって、第3の実施形態に係る側面励起レーザ装置55によっても、第1の実施形態に係る側面励起レーザ装置10と基本的に同様の作用によって同様の効果を得ることができる。また、側面励起レーザ装置55では、クラッド14を透過した太陽光を、保持台56の表面56Aにて反射させ、励起光としてクラッド14に再入射させることができるため、太陽光を励起光として一層効率良くコア12に導光することができる。さらに、側面励起レーザ装置55では、側面励起ファイバレーザ11の長手方向の異なる部分を径方向に隣接させているため、換言すれば、側面励起ファイバレーザ11が密に配置されているため、スペース効率が良好である。
(第4の実施形態)
図9には、本発明の第4の実施形態に係る側面励起レーザ装置60が断面図にて示されている。この図に示される如く、側面励起レーザ装置60は、平板状の保持台56に代えて、U字溝62Aを有する金属製の保持台62を有する点で、第3の実施形態に係る55とは異なる。保持台62のU字溝62Aは、断面視で保持台36のU字溝36Aと同様に形成されており、平面視では側面励起ファイバレーザ11の配設形状に対応して例えば渦巻状や繰り返し折り返し形状等に形成されている。側面励起レーザ装置60の他の構成は、側面励起レーザ装置10、55の対応する構成と同じである。
したがって、第4の実施形態に係る側面励起レーザ装置60によっても、第1の実施形態に係る側面励起レーザ装置10と基本的に同様の作用によって同様の効果を得ることができる。また、側面励起レーザ装置60では、保持台36におけるU字溝36Aの溝壁が略半周に亘り側面励起ファイバレーザ11の側面14Aに接触しているので、側面励起レーザ装置55と比較して側面励起ファイバレーザ11の冷却性能が良好である。さらに、第3の実施形態に係る側面励起レーザ装置55と同様に、側面励起ファイバレーザ11が密に配置されているため、スペース効率が良好である。
(第5の実施形態)
図10には、本発明の第5の実施形態に係る側面励起レーザ装置65が断面図にて示されている。この図に示される如く、側面励起レーザ装置65は、金属製の保持台62に代えて、透明な保持台66を励起光源側に配置している点で、第4の実施形態に係る側面励起レーザ装置60とは異なる。保持台66は、例えば樹脂材等にて構成されており、側面励起ファイバレーザ11の励起光源側の略半分を接触状態で入り込ませるU字溝66Aを有する。すなわち、保持台66のU字溝66Aは、断面視で保持台36のU字溝36Aと同様に形成されており、底面視では側面励起ファイバレーザ11の配設形状に対応して例えば渦巻状や繰り返し折り返し形状等に形成されている。なお、保持台66の屈折率は、クラッド14の屈折率と同じであっても異なっていても良い。
また、側面励起レーザ装置65は、側面励起ファイバレーザ11における保持台66から突出した下側略半分の側面14Aを覆う裏面側反射部68を備えている。裏面側反射部68は、例えば誘電体反射膜や金属鏡とすることができる。側面励起レーザ装置65の他の構成は、側面励起レーザ装置10、60の対応する構成と同じである。
したがって、第5の実施形態に係る側面励起レーザ装置65によっても、金属製の保持台36による冷却効果を除いて、第1及び第4の実施形態に係る側面励起レーザ装置10と基本的に同様の作用によって同様の効果を得ることができる。また、側面励起レーザ装置65では、クラッド14を透過した太陽光が裏面側反射部68にてクラッド14内に効果的に反射され、励起光として再度利用されるので、太陽光を励起光として一層効率良くコア12に導光することができる。
(第6の実施形態)
図11には、本発明の第6の実施形態に係る側面励起レーザ装置70が断面図にて示されている。この図に示される如く、側面励起レーザ装置70は、裏面側反射部68に代えて保持台62を備える点で、第5の実施形態に係る65とは異なる。換言すれば、側面励起レーザ装置70では、側面励起ファイバレーザ11が保持台62と保持台66とで挟み込まれている。側面励起レーザ装置70の他の構成は、側面励起レーザ装置10、65の対応する構成と同じである。
したがって、第6の実施形態に係る側面励起レーザ装置70によっても、第1及び第4の実施形態に係る側面励起レーザ装置10と基本的に同様の作用によって同様の効果を得ることができる。すなわち、側面励起レーザ装置70では、裏面側反射部68による透過光の再利用効果に代えて、保持台62による側面励起ファイバレーザ11の冷却効果を得ることができる。また、側面励起ファイバレーザ11が効果的に保護される。
(第7の実施形態)
図12には、本発明の第7の実施形態に係る側面励起レーザ装置75が断面図にて示されている。この図に示される如く、側面励起レーザ装置75は、側面励起ファイバレーザ11の所定範囲に太陽光を導くための補助レンズ76を備える点で、第6の実施形態に係る側面励起レーザ装置70とは異なる。補助レンズ76は、太陽光を集光部16(複数の楔状集光部18)における特定の範囲(主にクラッド14を透過しない範囲)に補助的に集光するようになっている。側面励起レーザ装置75の他の構成は、側面励起レーザ装置10、70の対応する構成と同じである。
したがって、第7の実施形態に係る側面励起レーザ装置75によっても、第1及び第6の実施形態に係る側面励起レーザ装置10、70と基本的に同様の作用によって同様の効果を得ることができる。また、側面励起レーザ装置75では、補助レンズ76により太陽光がクラッド14を透過することが制限されるように入射されるため、太陽光を励起光として一層効率良くコア12に導光することができる。また、コア12に入射される励起光の電力密度を増すことができる。
(第8の実施形態)
図13には、本発明の第8の実施形態に係る側面励起レーザ装置80が断面図にて示されている。この図に示される如く、側面励起レーザ装置80は、側面励起ファイバレーザ11の長手方向の異なる部分が径方向に離間して配置されている点で、第1の実施形態に係る側面励起レーザ装置10と共通し、第7の実施形態に係る側面励起レーザ装置75とは異なる。また、側面励起レーザ装置80は、透明な保持台82を備える点で、第1の実施形態に係る側面励起レーザ装置10とは異なる。
このため、側面励起ファイバレーザ11は、保持台36にて下方から略半周に亘る接触状態で保持されると共に、該保持台36を上下に反転させたようにU字溝36Aに対応するU字溝82Aが形成された透明な保持台82にて上方から略半周に亘る接触状態で保持されている。換言すれば、側面励起レーザ装置80は、第1の実施形態に透明な保持台82、補助レンズ84を付加した構成として把握することができる。なお、補助レンズ84は、補助レンズ76と同様の機能を果たすように、側面励起ファイバレーザ11の配置(形状)に対応して形成されている。側面励起レーザ装置80の他の構成は、側面励起レーザ装置10の対応する構成と同じである。
したがって、第8の実施形態に係る側面励起レーザ装置80によっても、第1及び第7の実施形態に係る側面励起レーザ装置10、75と基本的に同様の作用によって同様の効果を得ることができる。なお、側面励起レーザ装置80から補助レンズ84を除いた構成とすることも可能である。
(第9の実施形態)
図14には、本発明の第9の実施形態に係る側面励起レーザ装置85が断面図にて示されている。この図に示される如く、側面励起レーザ装置85は、側面励起ファイバレーザ11の所定範囲に太陽光を導くための補助レンズ86を備える点で、第4の実施形態に係る側面励起レーザ装置60とは異なる。補助レンズ86は、太陽光を集光部16(複数の楔状集光部18)における特定の範囲(主にクラッド14を透過しない範囲)補助的に集光するようになっている。側面励起レーザ装置85の他の構成は、側面励起レーザ装置10、60の対応する構成と同じである。
したがって、第9の実施形態に係る側面励起レーザ装置85によっても、第1及び第4の実施形態に係る側面励起レーザ装置10、60と基本的に同様の作用によって同様の効果を得ることができる。また、側面励起レーザ装置85では、補助レンズ86により太陽光がクラッド14を透過することが制限されるように入射されるため、太陽光を励起光として一層効率良くコア12に導光することができる。また、コア12に入射される励起光の電力密度を増すことができる。
(第10の実施形態)
図15には、本発明の第10の実施形態に係る側面励起レーザ装置90が断面図にて示されている。この図に示される如く、側面励起レーザ装置90は、側面励起ファイバレーザ11の所定範囲に太陽光を導くための補助レンズ92を備える点で、第1の実施形態に係る側面励起レーザ装置10とは異なる。補助レンズ92は、太陽光を集光部16(複数の楔状集光部18)における特定の範囲(主にクラッド14を透過しない範囲)補助的に集光するようになっている。側面励起レーザ装置90の他の構成は、側面励起レーザ装置10の対応する構成と同じである。
したがって、第10の実施形態に係る側面励起レーザ装置90によっても、第1の実施形態に係る側面励起レーザ装置10と基本的に同様の作用によって同様の効果を得ることができる。また、側面励起レーザ装置90では、補助レンズ86により太陽光がクラッド14を透過透過することが制限されるように入射されるため、太陽光を励起光として一層効率良くコア12に導光することができる。また、コア12に入射される励起光の電力密度を増すことができる。
(第11の実施形態)
図16には、本発明の第11の実施形態に係る側面励起レーザ装置95が側断面図にて示されている。この図に示される如く、側面励起レーザ装置95は、保持台36に代えて保持台96を備える点で、第1の実施形態に係る10とは異なる。保持台96は、金属製とされ、側面励起ファイバレーザ11の励起光源とは反対側(下側)の略半分を入り込ませるU字溝96Aを有し、U字溝96Aの底面96Bは、側面励起ファイバレーザ11の光軸方向すなわちクラッド14の長手方向に対し傾斜している。
したがって、側面励起レーザ装置95では、クラッド14の側面14A(の少なくとも一部)とU字溝96Aの底面96Bとは、互いに離間している。保持台96におけるU字溝96Aの底面96Bを含む溝壁96Cは、鏡面に仕上げられて金属鏡として構成されている。このため、保持台96は、その底面96Bを含む溝壁96Cによって、クラッド14を透過した励起光を反射するようになっている。また、側面励起レーザ装置95では、底面96Bがクラッド14(側面14A)の長手方向に対し傾斜していることにより、図16に矢印Bにて示す如くクラッド14を透過した光を反射する際に、側面視の反射角度すなわちクラッド14への再入射角度を変換するようになっている。これにより、側面励起レーザ装置95は、保持台96によって反射されクラッド14に再入射した励起光が該クラッド14を透過し難い構成とされている。側面励起レーザ装置95の他の構成は、側面励起レーザ装置10の対応する構成と同じである。
したがって、第2の実施形態に係る側面励起レーザ装置50によっても、第1の実施形態に係る側面励起レーザ装置10と基本的に同様の作用によって同様の効果を得ることができる。また、側面励起レーザ装置50では、クラッド14を透過した太陽光を、保持台96の底面96Bを含む溝壁96Cにて励起光としてクラッド14に再入射させるため、太陽光を励起光として一層効率良くコア12に導光することができる。しかも、底面96Bがクラッド14の長手方向に対し傾斜していることにより、該底面96Bを含む溝壁96Cで反射されクラッド14に再入射された励起光が該クラッド14を透過し難いので、太陽光を励起光としてより一層効率良くコア12に導光することができる。
なお、このように底面96Bがクラッド14の長手方向に対し傾斜した構成は、上記した各実施形態に適宜適用することができる。
また、上記した各実施形態では、励起光として太陽光を利用する例を示したが、本発明はこれに限定されず、例えば半導体レーザ等の各種光源からの光を励起光として用いることができる。
さらに、上記した実施形態では、側面励起ファイバレーザ11を含んで構成された側面励起レーザ装置10等が太陽光励起発電装置38に適用された例を示したが、本発明はこれに限定されず、各主用途に側面励起ファイバレーザ11、側面励起レーザ装置10等を適用することができる。
さらにまた、上記した各実施形態では、側面励起ファイバレーザ11を保持台36等に保持した側面励起レーザ装置10が本発明における側面励起レーザに相当する例を示したが、本発明はこれに限定されず、側面励起ファイバレーザ11単体で本発明における側面励起レーザに相当すると把握することが可能である。
また、上記実施形態では、側面励起ファイバレーザ11がコア12とクラッド14とを有する例を示したが、本発明はこれに限定されず、例えば、レーザ活性部として固体ロッドを用い、該固体ロッドを覆う基材に集光路を設けた構成とすることも可能である。
本発明の第1の実施形態に係る側面励起レーザ装置を構成する側面励起ファイバレーザを示す図であって、(A)は斜視図、(B)は軸直角断面図である。 本発明の第1の実施形態に係る側面励起レーザ装置の軸直角断面図である。 本発明の第1の実施形態に係る側面励起レーザ装置を構成する側面励起ファイバレーザの集光路による集光密度の計算例を説明するための模式図である。 本発明の第1の実施形態に係る側面励起レーザ装置を構成する側面励起ファイバレーザを製造するための母材を示す図であって、(A)は第1例を示す斜視図、(B)は第2例を示す斜視図である。 発明の第1の実施形態に係る側面励起レーザ装置を構成する側面励起ファイバレーザの配置例を示す図であって、(A)は第1例を示す斜視図、(B)は第2例を示す斜視図である。 本発明の第1の実施形態に係る側面励起レーザ装置を太陽光励起発電装置に適用した例を示すブロック図である。 本発明の第2の実施形態に係る側面励起レーザ装置の軸直角断面図である。 本発明の第3の実施形態に係る側面励起レーザ装置の軸直角断面図である。 本発明の第4の実施形態に係る側面励起レーザ装置の軸直角断面図である。 本発明の第5の実施形態に係る側面励起レーザ装置の軸直角断面図である。 本発明の第6の実施形態に係る側面励起レーザ装置の軸直角断面図である。 本発明の第7の実施形態に係る側面励起レーザ装置の軸直角断面図である。 本発明の第8の実施形態に係る側面励起レーザ装置の軸直角断面図である。 本発明の第9の実施形態に係る側面励起レーザ装置の軸直角断面図である。 本発明の第10の実施形態に係る側面励起レーザ装置の軸直角断面図である。 本発明の第11の実施形態に係る側面励起レーザ装置の軸直角断面図である。 本発明の実施形態との比較例に係る側面励起レーザ装置の軸直角断面図である。 (A)は、本発明の実施形態との他の比較例に係る側面励起レーザ装置を示す軸直角断面図、(B)は、上記他の比較例における光軸がずれた状態を模式的に示す軸直角断面図である。
符号の説明
10 側面励起レーザ装置(側面励起レーザ)
11 側面励起ファイバレーザ(側面励起レーザ)
12 コア(レーザ活性部)
14 クラッド(基材)
18 楔状集光部(集光部)
18A 界面(屈折率の異なる物質で充填された部分との境界)
20 空胴部(屈折率の異なる物質で充填された部分)
50・55・60・65・70・75・80・85・90・95 側面励起レーザ装置
52 保持台(反射手段)
68 裏面側反射部(反射手段)
96 保持台(反射手段)
96B 底面(反射面)

Claims (12)

  1. 発振するレーザの光軸方向に長手の基材内に設けられたレーザ活性部と、
    前記基材内に設けられ、前記基材の側面から入射された励起光を、密度を高めながら前記レーザ活性部に導く集光部と、
    を備えた側面励起レーザ。
  2. 前記集光部は、前記光軸方向から見て、前記側面から前記レーザ活性部に向けて連続的に縮幅されて楔状を成している請求項1記載の側面励起レーザ。
  3. 発振するレーザの光軸方向に長手の基材内に設けられたレーザ活性部と、
    前記基材内における該基材の側面と前記レーザ活性部との間に形成され、前記光軸方向から見て前記側面から前記レーザ活性部に向けて連続的に縮幅された集光部と、
    を備えた側面励起レーザ。
  4. 前記集光部は、前記基材における該基材を構成する材料とは屈折率の異なる物質を充填した部分間に位置する部分とされており、前記屈折率の異なる物質が充填された部分との境界で励起光が全反射を繰り返しながら前記レーザ活性部に側に進行するように構成されている請求項1乃至請求項3の何れか1項記載の側面励起レーザ。
  5. 前記レーザ活性部は、光ファイバのコアに設けられており、前記基材は、前記光ファイバのクラッドである請求項1乃至請求項4の何れか1項記載の側面励起レーザ。
  6. 前記集光部は、前記基材の周方向に離間して複数設けられている請求項1乃至請求項5の何れか1項記載の側面励起レーザ。
  7. 前記レーザ活性部は、前記基材の軸心部に配置されており、
    前記複数の集光部は、前記基材の周方向に等間隔に配置されている請求項6記載の側面励起レーザ。
  8. 前記基材における前記複数の集光部間を隔てる部分は、該集光部よりも断面積が小とされている請求項7記載の側面励起レーザ。
  9. 前記基材を透過した励起光を該基材側に反射する反射手段をさらに備えた請求項1乃至請求項8の何れか1項記載の側面励起レーザ。
  10. 前記反射手段は、前記光軸方向に対し傾斜した反射面を有して構成されている請求項9記載の側面励起レーザ。
  11. 前記反射手段は、金属材より成る反射鏡であり、前記基材に接触している請求項9又は請求項10記載の側面励起レーザ。
  12. 前記基材の側面における特定範囲に励起光を入射させるための補助光学系をさらに備えた請求項1乃至請求項11の何れか1項記載の側面励起レーザ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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