JP2008130254A - 調整ねじ機構、圧力スイッチ及び荷重調整方法 - Google Patents

調整ねじ機構、圧力スイッチ及び荷重調整方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2008130254A
JP2008130254A JP2006310563A JP2006310563A JP2008130254A JP 2008130254 A JP2008130254 A JP 2008130254A JP 2006310563 A JP2006310563 A JP 2006310563A JP 2006310563 A JP2006310563 A JP 2006310563A JP 2008130254 A JP2008130254 A JP 2008130254A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
housing
adjusting
load
adjustment
adjusting screw
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2006310563A
Other languages
English (en)
Inventor
Isamu Warashina
勇 藁品
Koichi Ochiai
耕一 落合
Kazuo Abe
和夫 阿部
Yasushi Sumizaki
裕史 炭崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Azbil Corp
Original Assignee
Azbil Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Azbil Corp filed Critical Azbil Corp
Priority to JP2006310563A priority Critical patent/JP2008130254A/ja
Publication of JP2008130254A publication Critical patent/JP2008130254A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Switches Operated By Changes In Physical Conditions (AREA)

Abstract

【課題】簡易な構成で調整が可能であり、かつ調整した状態を確実に固定することができる調整ねじ機構を提供する。
【解決手段】ハウジング3の外面に係合部となる凹部7a,8aを設け、調整ねじ7,8を熱可塑性の樹脂で形成し、ハウジング3に螺入して調整した後にハウジング3の外面から突出するねじ端部を溶融変形して回り止めとして凹部7a,8aに係合させる。
【選択図】図2

Description

この発明は、例えば圧力スイッチに挿入した調整ねじにより内部のスナップアクション機構の動作荷重を調整する調整ねじ機構、これを用いた圧力スイッチ及び荷重調整方法に関するものである。
圧力スイッチは、従来から給湯器の安全装置として用いられている。例えば、給湯器を燃焼させるにあたり、排気用ファンで排気するが、このファンが回転しないまま燃焼させた場合、不完全燃焼を起こして一酸化炭素が発生する恐れがある。そこで、排気用ファンからの送風を検出するため、風圧を外力として伝達することにより接点の接触動作を行う圧力スイッチが用いられてきた。
二つの可動片を板バネで接続した状態で、一方の可動片が外力を受けた場合、その可動片は外力に応じた連続的な変位を起こす。外力を受けた可動片の変位がある位置に達した瞬間に、他方の可動片が急速に変位を起こす。従来の圧力スイッチは、このようなスナップアクション機構を用いて接点の接触動作を行っていた(例えば、特許文献1参照)。即ち、スナップアクション機構は、外力に応じて選択的に二つの位置のいずれかを採るスイッチとして機能する。
次に、特許文献1に記載された従来の圧力スイッチについて説明する。
図8は、従来の圧力スイッチの内部構成を示す縦断面図である。図8に示すように、圧力スイッチは、上方ハウジング部分20及び下方ハウジング部分21を備え、その双方にはそれぞれ圧力接続部20a,21aが設けられる。圧力接続部20a,21aの各々に連通した圧力室20b,21bの間には、両室を相互に分離すると共に両室間の圧力差に応じて動作するダイアフラム22が配置される。また、ダイアフラム22は、センタープレート22aと、その周囲に張り出した膜22bと、センタープレート22aの中央から圧力室21bに向かって突設されたプランジャ22cとを備える。
スナップアクション機構23は、その全構成要素が下方ハウジング部分21内に配置された基台上に取り付けられる。また、このスナップアクション機構23には、板バネ24及びこの板バネ24の中心付近に一体形成された可動片上に、プランジャ22cの先端部が当接する作動点24aが設けられる。
この構成において、圧力室20b,21bに差圧が生じると、この差圧により膜22bが変位してダイアフラム22が動作しセンタープレート22aに外力が加わる。当該外力は、センタープレート22aを押し下げ、プランジャ22cが当接する作動点24aに対し駆動力として作用する。ダイアフラム22から駆動力を伝達されたスナップアクション機構23はスイッチの切換動作を行う。
また、当該スナップアクション機構23には、外力に対する可動片の反力(荷重)を調整する機構として、調整ねじ25a,25b,25cが設けられている。この調整ねじ機構において、調整ねじ25aは、スナップバネ26の一端をホルダ28を介して取り付けられたアーム27の位置を調整することで切換点の調節が可能である。また、調整ねじ25bは、ホルダ28の位置を調整するものであり、作動時点と遮断時点との切換差圧の調節に用いられる。調整ねじ25cは、プランジャ22cにより動作する作動点24aを停止させるためのストッパとして機能する。
特開平5−114341号公報
従来の圧力スイッチにおける調整ねじ機構では、圧力室間の差圧に応じた外力に対する可動片の反力(荷重)の大きさを調整するにあたり、スイッチを使用する圧力設定により複数種類の長さの異なる調整ねじを用意する必要があった。
また、従来では、調整ねじとして金属製のねじが使用されていたので、当該調整ねじを介してスイッチ内部の構成と外部が導通するのを防ぐため、外部に露出した調整ねじ端部を樹脂板で絶縁しなければならなかった。
なお、圧力スイッチの寸法上の制限や上記樹脂板を設ける必要上、調整ねじは、スイッチ筐体外面から突出しないことが望ましい。このため、従来の荷重調整機構では、スイッチ筐体外面から突出せず、かつ所望の調整条件に応じた長さの調整ねじを正確に作り込まなければならなかった。
さらに、従来の調整ねじ機構は、圧力スイッチが購入された後であっても、購入者側で調整ねじを回すことができ、出荷時に適切に調整された荷重が購入後に誤って変更される可能があった。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、簡易な構成で調整が可能であり、かつ調整した状態を確実に固定することができる調整ねじ機構、これを用いた圧力スイッチ及び荷重調整方法を得ることを目的とする。
この発明に係る調整ねじ機構は、調整対象を内蔵する装置の筐体外面に設けた係合部と、前記装置に螺入されて前記調整対象を調整するとともに、端部が溶融変形により回り止めとして前記係合部と係合する調整ねじとを備えるものである。
この発明に係る調整ねじ機構は、係合部が、溶融変形された調整ねじの端部が係合する形状の凹部であることを特徴とするものである。
この発明に係る調整ねじ機構は、凹部が十字状であることを特徴とするものである。
この発明に係る調整ねじ機構は、係合部が、装置の筐体外面にディンプル状に形成された凹部であることを特徴とするものである。
この発明に係る圧力スイッチは、中空の筐体と、この筐体の内部を仕切って二つの圧力室を形成し、これらの差圧に応じた駆動力を発生する外力伝達機構と、二つの圧力室のそれぞれに対応させて筐体に穿たれた二つの気体導入孔と、外力伝達機構からの駆動力を受けて可動部が動作するスナップアクション機構と、このスナップアクション機構の可動部により開閉される電気的接点と、この電気的接点の開閉を筐体の外部へ伝達する導電部材と、筐体の外面に設けた係合部と、筐体に螺入してスナップアクション機構の可動部を変位させることにより、外力伝達機構からの駆動力に対する可動部の動作荷重を調整するとともに、端部が溶融変形により回り止めとして係合部と係合する調整ねじとを有する調整ねじ機構とを備えるものである。
この発明に係る荷重調整方法は、中空の筐体と、この筐体の内部を仕切って二つの圧力室を形成し、これらの差圧に応じた駆動力を発生する外力伝達機構と、二つの圧力室のそれぞれに対応させて筐体に穿たれた二つの気体導入孔と、外力伝達機構からの駆動力を受けて可動部が動作するスナップアクション機構と、このスナップアクション機構の可動部により開閉される電気的接点と、この電気的接点の開閉を筐体の外部へ伝達する導電部材とを備えた圧力スイッチの荷重調整方法において、筐体に調整ねじを螺入してスナップアクション機構の可動部を変位させ、外力伝達機構からの駆動力に対する可動部の動作荷重を調整するステップと、荷重調整の後、外部に露出した調整ねじの端部を溶融変形させて筐体の外面に設けた係合部に回り止めとして係合させるステップとを備えるものである。
この発明によれば、装置の筐体外面に設けた係合部に調整ねじの端部を溶融変形により回り止めとして係合するので、調整後に調整ねじの端部が外部に露出しても溶融させて係合部に係合させればよく、調整条件に合わせた長さのねじが不要であり一定長さの調整ねじで調整することができる。また、ねじ端部を溶融変形により係合部に回り止めとして係合させることから、調整した状態を確実に固定できるという効果がある。
この発明によれば、係合部が溶融変形された調整ねじの端部が係合する形状の凹部であるので、調整した状態を確実に固定できるという効果がある。
この発明によれば、凹部が十字状であるので、溶融変形させた調整ねじの端部が十字状の角に引っかかり、回り止めとして係合させることができるという効果がある。
この発明によれば、係合部が、装置の筐体外面にディンプル状に形成された凹部であるので、ディンプル状に形成された凹部による筐体外面の起伏に溶融変形させた調整ねじの端部が引っかかり、回り止めとして係合させることができるという効果がある。
この発明によれば、圧力スイッチの筐体の外面に設けた係合部と、当該筐体に螺入されてスナップアクション機構の可動部を変位させることにより、外力伝達機構からの駆動力に対する可動部の動作荷重を調整するとともに、端部が溶融変形により回り止めとして係合部と係合する調整ねじとを有する調整ねじ機構を備えたので、荷重調整後に調整ねじの端部が筐体外部に露出しても溶融変形させて係合部に係合させればよく、従来のように、圧力スイッチを使用する圧力設定に応じた複数種類の長さの調整ねじは不要であり、一定長さの調整ねじで荷重調整が可能である。また、ねじ端部を溶融変形することにより係合部に回り止めとして係合させることから、荷重調整した状態を確実に固定できるという効果がある。
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1による圧力スイッチの外観を示す斜視図、図2は、図1中のA−A線で圧力スイッチを切った縦断面図であり、図3は、図1中の圧力スイッチの部分断面を示す斜視図である。なお、図1及び図3は、調整ねじ7,8の端部を溶解固化する前の状態を示しており、図2は、溶解固化した後の状態を示している。
図1に示すように、圧力スイッチ1は、上側のカバー2と下側のハウジング3を備え、カバー2には高圧側配管ポート2aが、ハウジング3には低圧側配管ポート3aが接続されている。また、カバー2及びハウジング3は、いずれも合成樹脂からなり、外観が中空で有底の円筒形状を呈するように成型されたものである。
図2に示すように、ダイアフラム4は、センタープレート4aの周囲に樹脂製の膜4bを張り出した構成を有する。この膜4bをカバー2とハウジング3の接続部で狭持することにより、カバー2及びハウジング3により形成される内部空間が、気密性を有するダイアフラム4によって分離される。ここで、カバー2及びダイアフラム4で形成される空間が高圧室2cとなり、ハウジング3及びダイアフラム4で形成される空間が低圧室3cとなる。これら高圧室2c及び低圧室3cは、それぞれに連通する気体導入孔である高圧側配管ポート2a及び低圧側配管ポート3aを除いて気密に形成されている。
センタープレート4aの中心部には、プランジャ4cが低圧室3c側に向けて突出するように取り付けられる。高圧室2cでは、ダイアフラム4が受けた圧力(気体圧と大気圧との差圧)により膜4bが低圧室3c側に向かって弾性変形する。これに伴い、センタープレート4a及びプランジャ4cも下方へ変位し、プランジャ4cが上記圧力を外力(荷重)として主板5へ伝達する。このようなプランジャ4cを含むダイアフラム4を外力伝達機構とする。
主板5は、一枚の金属板を打ち抜いて形成されており、その端部5cの下側には同形状の端部を有する荷重調整板9が固定される。また、主板5は、中心線上で相互に対向する位置に、二つの可動部50、51を備える。可動部50と端部5cの間、可動部51と端部5dの間には、それぞれ弾性変形部5a,5bを有している。また、可動部50,51は板バネ6により連結されている。可動部50の先端部には、プランジャ4cの先端部が接触するための、窪み形状のプランジャ受け部5j(作動点)が形成されている。
プランジャ4cの先端部が可動部50のプランジャ受け部5jに接触すると、主板5及び板バネ6は、外力伝達機構からの駆動力を受ける。この駆動力を受けて動作する主板5及び板バネ6を含む構成を、スナップアクション機構とする。ベース板10は、その中央付近がハウジング3の中央付近に嵌着されている。ベース板10の長手方向の両端部は、ハウジング3に当接する底面の高さから主板5の平面高さまで延出され、主板5がその両端部上で支持される。
次に、図1〜3を用いて動作について説明する。
可動部50、51の先端部(自由端)は、板バネ6を介して接続されているので、両先端部の間には斥力が働く。初期状態、すなわち高圧室2cと低圧室3cとに差圧が発生していない状態において、可動部50は斥力を受けて上方のプランジャ4cの先端に接触しており、他方の斥力が可動部51に対して下向きに働く。これにより、可動部51の下面の接点5qが、下側のNC(Normally Close)端子14上の接点14aと接触する。
高圧室2cの気体圧が増加し、プランジャ4cを通じて可動部50のプランジャ受け部5jに外力が加わると、弾性変形部5aが撓められて可動部50が下向きに変位する。外力が増し、可動部50の変位がそのまま進むと、可動部50の作動点において、可動部51の接点5qを下側の接点14aに押し付けているモーメントが反転する。その結果、可動部51は急速に上方に動いて、接点5kが上側のNO(Normally Open)端子12に接触する。この一連の動作が反転動作である。
次に、高圧室2cの気体圧が減少しプランジャ4cに加わる下向きの外力が徐々に減少すると、弾性変形部5aの反発力によって撓みが減り、可動部50が上向きに変位する(戻り始める)。ある点まで変位が進むと、可動部51の接点5kを上側のNO端子12に押し付けているモーメントが反転する。その結果、可動部51は急速に下方に動いて、接点5qが再び下側の接点14aに接触する。この一連の動作が復帰動作である。
プランジャ4cに加わる下向きの外力(荷重)と反転、復帰動作との関係はヒステリシスを持つ。即ち、スナップアクション機構が反転動作をするときの外力F1と、復帰動作するときの外力F2とは、F1>F2の関係にある。上記の反転動作及び復帰動作を利用したスナップアクション機構に基づいて、圧力スイッチ1の動作は可動部50,51の幾何学的な位置によって決まる。
次に実施の形態1の調整ねじ機構による荷重調整について説明する。
図1〜3に示すように、圧力スイッチ1では、スナップアクション機構の動作荷重を調整する調整ねじ機構として、ベース板10上において荷重調整板9の荷重調整レバー9aと対向する位置に調整ねじ7がハウジング3の底面部及びベース板10を貫通して配置され、NC端子14と対向する位置に調整ねじ8が同様に配置される。
この機構において、例えば調整ねじ7を螺入して荷重調整レバー9aを押し上げると、荷重調整板9が剛体として一体的に動き、これに伴って主板5の弾性変形部5aも撓む。この撓みにより、初期状態と比較して弾性変形部5aの反力は増大する。即ち、反力の大きさにバイアスBがかかる。従って、可動部50の変位が同じであっても、上記反力は、何ら撓みを有しない(バイアスBがかかっていない)場合よりも大きな外力と釣り合う。この原理を利用することにより、主板5の反転する荷重を所望の値に調整することができる。つまり、反転動作する荷重(ON点)をF1+B、復帰動作する荷重(OFF点)をF2+Bに調整することができる。
また、NC端子14とNO端子12の接点間距離調整する場合、NC端子14の下面に接触している調整ねじ8を上下移動させてその先端の位置を調整する。これにより、NC端子14の位置が変化し、ON点の荷重F1がF1’に変化する。このようにして、ON点/OFF点の差(ディファレンシャル)を調節することができる。
次に、この実施の形態1による調整ねじ機構の特徴的な構成について説明する。
実施の形態1の荷重調整機構では、調整ねじ7,8を熱可塑性の絶縁樹脂で形成する。また、調整ねじ7,8を圧力スイッチ1の筐体内に螺入するにあたり、図1に示すようなハウジング3の外表面に形成した十字状の凹部7a,8aの底面に設けたねじ穴を介して螺入する。
図4は、実施の形態1による圧力スイッチに螺入した調整ねじを示す図であり、図4(a)は凹部7a,8aを介して調整ねじ7,8を螺入した状態を示しており、図4(b)は荷重調整後にねじ端部を溶融変形させた状態を示している。また、図5は、実施の形態1による圧力スイッチの荷重調整の流れを示す図であり、図5(a)〜図5(d)は荷重調整の各工程における調整ねじ機構の縦断面を示しており、図5(a)から図5(d)へ工程が進むものとする。
図5(a)に示す工程において、調整ねじ7,8をハウジング3の外面に設けた凹部7a,8aのねじ穴に配置する。ここで、調整ねじ7の調整対象は、荷重調整板9の荷重調整レバー9aとなり、調整ねじ8の調整対象は、NC端子14となる。
調整ねじ7,8のねじ端部には、図4(a)に示すように例えば六角穴を設けられており、図5(b)に示すように六角レンチ11を用いてハウジング3外面から螺入される。これにより、調整ねじ7が荷重調整レバー9aを図5(b)中の矢印方向(又は螺出させる場合はその逆方向)に変位させ、調整ねじ8がNC端子14を図5(b)中の矢印方向(又は螺出させる場合はその逆方向)に変位させる。この調整ねじ7,8を用いた荷重調整レバー9やNC端子14の位置合わせで、圧力スイッチ1のスナップアクション機構の荷重調整が行われる。
荷重調整が完了すると、図5(c)の工程に進み、調整ねじ7,8を形成している樹脂が軟化する温度に熱したコテ12を、ねじ穴から露出するねじ端部に押し当てて軟化させる。なお、このとき、調整ねじ7,8の端部を溶融させるだけでよく、ハウジング3(特に凹部7a,8a)側も溶融させる必要はない。
この後、図5(d)の工程で、凹部7a,8aの上方(図5(d)中の矢印方向)から力を加えて、凹部7a,8a内に収まるように変形させる。これにより、図4(b)に示すように、調整ねじ7,8の端部が凹部7a,8aの十字状に広がって固化し、溶融変形されたねじ端部が凹部7a,8aの内壁で構成される角に引っかかり回り止めとなる。従って、調整ねじ7,8で荷重調整した状態を確実に固定することができる。
また、溶融変形によってねじ端部の六角穴が消失することから、六角レンチ11で調整ねじ7,8を螺入又は螺出することができなくなる。これにより、一度調整された荷重が誤って変更されることを防ぐことができる。
さらに、荷重調整後にねじ穴から露出するねじ端部を溶融させて凹部7a,8a内に収まるように変形させることから、調整ねじ7,8の長さとしては、荷重調整した後にその端部が凹部7a,8aの深さ程度に露出する長さであればよく、圧力スイッチ1を使用する圧力設定に応じた複数種類の長さのねじを用意する必要がない。
なお、圧力スイッチ1の筐体であるハウジング3と調整ねじ7,8とを、ほぼ同じ温度で軟化する樹脂で形成すれば、調整ねじ7,8を加熱軟化させたときにハウジング3の表面の一部も軟化し、これらを冷却固化した後のハウジング3と調整ねじ7,8との相互の固着をいっそう強固なものとすることができる。
また、調整ねじ7,8とハウジング3(特に凹部7a,8aの部分)とを互いに色が異なる樹脂で形成してもよい。このようにすることにより、溶融変形されたねじ端部が凹部7a,8a内に広がり適切に係合して回り止めとなっているか否かを容易に視認することができる。
調整した荷重を後に変更する場合には、凹部7a,8aと係合している調整ねじ7,8のねじ端部を切除して調整ねじ7,8を螺出し、新たな調整ねじ7,8を螺入して新たな調整を行えばよい。ここで、調整変更した場合に、変更前の調整ねじを再利用できる構成について説明する。
図6は、実施の形態1による調整ねじの他の構成を示す図であり、図6(a)はねじ端部側から見た図を示しており、図6(b)は図6(a)のB−B線で切った縦断面図である。図6に示す調整ねじ7A,8Aは、調整ねじ7,8と同様に、それぞれ荷重調整板9の荷重調整レバー9aとNC端子14の位置を調整するものである。
調整ねじ7A,8Aには、図6(b)に示すように六角穴が、ねじ端面からある程度の深さまで形成されている。六角穴を形成する深さとしては、ねじ端部を溶融変形した際に六角穴の全てが溶融されない深さであればよい。また、ねじの途中の深さまで六角穴を形成するのではなく、六角穴による管状の調整ねじとしてもよい。
図7は、図6中の調整ねじによる圧力スイッチの荷重調整の流れを示す図であり、図7(a)〜図7(d)は荷重調整の各工程における調整ねじ機構の縦断面を示しており、図7(a)から図7(d)へ工程が進むものとする。図7(a)は、調整ねじ7A,8Aを用いて図5に示す流れで荷重調整を行った後の状態であり、ねじ端部が溶融変形されることにより調整ねじ7A,8Aには六角穴による空洞部が形成される。
図7(a)に示す状態から荷重調整を変更する場合、図7(b)に示すように、カッター等の切除手段13を用いて溶融変形したねじ端部を切除する。これにより、調整ねじ7A,8Aの端面から六角穴が現れる。従って、一度荷重調整した後であっても、図7(c)に示すように、六角レンチ11を用いて調整ねじ7A,8Aを螺入又は螺出させることができる。
ここで、荷重調整を変更した後、ハウジング3外部にねじ端部が突出するように状態となった場合、図7(d)において、図5(c)の工程と同様に、調整ねじ7A,8Aを形成している樹脂が軟化する温度に熱したコテ12を、ねじ穴から露出するねじ端部に押し当てて軟化させる。
この後、凹部7a,8aの上方から力を加えて、図7(a)と同様に調整ねじ7A,8Aの端部が凹部7a,8a内に収まるように変形させる。このようにすることで、新たな調整ねじ7A,8Aを用意することなく、既存の調整ねじ7A,8Aを再度使用することができる。なお、調整ねじ7A,8Aを六角穴の管状に形成した場合も同様の効果を得ることができる。この場合、低圧室3cの気密確保のため、ねじ端部を溶融変形して六角穴を塞ぐ必要がある。
これまで、調整ねじ7,8や調整ねじ7A,8Aに六角穴を設ける構成を示したが、六角穴の他、プラス穴やマイナス穴であってもよい。
また、上述したように調整ねじ7,8を熱可塑性のある絶縁樹脂で形成することから、従来のようにスイッチ外部に露出したねじ端部を絶縁する必要はない。しかしながら、調整ねじ7,8のねじ溝を介して低圧室3cの気密が破られる可能性があるため、当該端部を封止する必要がある。
この場合、本発明による調整ねじ機構では、ねじ溝に接着剤を塗ってから調整ねじ7,8を螺入して荷重調整を行う。これにより、樹脂製の調整ねじ7,8と樹脂製のハウジング3のねじ穴との隙間に接着剤が充填されて接着されることから、樹脂板でねじ端部を封止することなく、低圧室3cの気密を確保することができる。
以上のように、この実施の形態1によれば、調整ねじ7,8を熱可塑性の樹脂で形成し、スナップアクション機構における可動片の動作荷重を調整した後、ハウジング3の外面に設けた凹部7a,8aのねじ穴から外部に露出した調整ねじ7,8の端部を溶融変形させて凹部7a,8aに回り止めとして係合させるので、荷重調整後に調整ねじ7a,8aの端部がハウジング3外部に露出しても溶融変形させて凹部7a,8aに係合させればよく、従来のように、圧力スイッチを使用する圧力設定に応じて複数種類の長さの調整ねじが不要であり、一定長さの調整ねじで荷重調整が可能である。また、ねじ端部を回り止めとして係合させることから、荷重調整した状態を確実に固定できる。
また、上記実施の形態1では、凹部7a,8aの形状を溶融変形させた調整ねじ7,8の端部が係合して回り止めとなりやすい十字状である場合を示したが、これに限定されるものではない。本発明は、溶融変形させたねじ端部が回り止めとして係合する形状であればよい。例えば、十字状の他、凹部の内壁面によりコーナーが作られる三角形等の多角形状が考えられる。また、凹部の内壁面から突出する部位を設けてもよい。
さらに、溶融変形させた調整ねじ7,8の端部を係合させるため、ハウジング3の外面(特に、ねじ穴の周辺部)を複数の凹部からなるディンプル状としてもよい。この構成では、溶融変形させた調整ねじ7,8の端部が、複数の凹部により形成されるハウジング3外面の起伏にそれぞれ係合することになる。
この他、上述した凹部7a,8aの内壁や底部の表面をディンプル状にすることも考えられる。このように構成すれば、平坦な内壁面である場合と比較してねじ端部と筐体外面とを強固に固着することができる。
さらに、上記実施の形態1では、調整ねじ7,8の端部を溶融変形によって凹部7a,8aに係合させる構成を示したが、ハウジング3の外面に凸部を設け、当該凸部に溶融変形させたねじ端部を回り止めとして係合させる構成であってもよい。
なお、上記実施の形態1における重力に対して方向を示す語彙、例えば「上下左右」等については、各図面に沿って説明するのに便宜上用いたものである。しかしながら、実際の圧力スイッチは、任意の方向に延出した排気管または吸気管に取り付けられるものであるため、圧力スイッチ1の各部も、重力方向に対して任意の方向(姿勢)を取り得るものとする。
この発明の実施の形態1による圧力スイッチの外観を示す斜視図である。 図1中のA−A線で圧力スイッチを切った縦断面図である。 図1中の圧力スイッチの部分断面を示す斜視図である。 実施の形態1による圧力スイッチに螺入した調整ねじを示す図である。 実施の形態1による圧力スイッチの荷重調整の流れを示す図である。 実施の形態1による調整ねじの他の構成を示す図である。 図6中の調整ねじによる圧力スイッチの荷重調整の流れを示す図である。 従来の圧力スイッチの内部構成を示す縦断面図である。
符号の説明
1 圧力スイッチ
2 カバー
2a 高圧側配管ポート
2c 高圧室
3 ハウジング
3a 低圧側配管ポート
3c 低圧室
4,22 ダイアフラム
4a,22a センタープレート
4b,22b 膜
4c,22c プランジャ
5 主板
5a,5b 弾性変形部
5c,5d 端部
5j プランジャ受け部
5k,5q 接点
6,24 板バネ
7,8,7A,8A,25a,25b,25c 調整ねじ
7a,8a 凹部
9 荷重調整板
9a 荷重調整レバー
10 ベース板
11 六角レンチ
12 コテ
14 NC端子
14a 接点
50,51 可動部
20 上方ハウジング部分
20a,21a 圧力接続部
20b,21b 圧力室
21 下方ハウジング部分
23 スナップアクション機構
24a 作動点
26 スナップバネ
27 アーム
28 ホルダ

Claims (6)

  1. 調整対象を内蔵する装置の筐体外面に設けた係合部と、前記装置に螺入されて前記調整対象を調整するとともに、端部が溶融変形により回り止めとして前記係合部と係合する調整ねじとを備えた調整ねじ機構。
  2. 係合部は、溶融変形された調整ねじの端部が係合する形状の凹部であることを特徴とする請求項1記載の調整ねじ機構。
  3. 凹部は、十字状であることを特徴とする請求項2記載の調整ねじ機構。
  4. 係合部は、装置の筐体外面にディンプル状に形成された凹部であることを特徴とする請求項1記載の調整ねじ機構。
  5. 中空の筐体と、
    この筐体の内部を仕切って二つの圧力室を形成し、これらの差圧に応じた駆動力を発生する外力伝達機構と、
    二つの圧力室のそれぞれに対応させて前記筐体に穿たれた二つの気体導入孔と、
    前記外力伝達機構からの駆動力を受けて可動部が動作するスナップアクション機構と、
    このスナップアクション機構の可動部により開閉される電気的接点と、
    この電気的接点の開閉を前記筐体の外部へ伝達する導電部材と、
    前記筐体の外面に設けた係合部と、前記筐体に螺入して前記スナップアクション機構の可動部を変位させることにより、前記外力伝達機構からの駆動力に対する前記可動部の動作荷重を調整するとともに、端部が溶融変形により回り止めとして前記係合部と係合する調整ねじとを有する調整ねじ機構とを備えた圧力スイッチ。
  6. 中空の筐体と、
    この筐体の内部を仕切って二つの圧力室を形成し、これらの差圧に応じた駆動力を発生する外力伝達機構と、
    二つの圧力室のそれぞれに対応させて前記筐体に穿たれた二つの気体導入孔と、
    前記外力伝達機構からの駆動力を受けて可動部が動作するスナップアクション機構と、
    このスナップアクション機構の可動部により開閉される電気的接点と、
    この電気的接点の開閉を前記筐体の外部へ伝達する導電部材とを備えた圧力スイッチの荷重調整方法において、
    前記筐体に調整ねじを螺入して前記スナップアクション機構の可動部を変位させ、前記外力伝達機構からの駆動力に対する前記可動部の動作荷重を調整するステップと、
    前記荷重調整の後、外部に露出した調整ねじの端部を溶融変形させて前記筐体の外面に設けた係合部に回り止めとして係合させるステップとを備えた荷重調整方法。
JP2006310563A 2006-11-16 2006-11-16 調整ねじ機構、圧力スイッチ及び荷重調整方法 Pending JP2008130254A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006310563A JP2008130254A (ja) 2006-11-16 2006-11-16 調整ねじ機構、圧力スイッチ及び荷重調整方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006310563A JP2008130254A (ja) 2006-11-16 2006-11-16 調整ねじ機構、圧力スイッチ及び荷重調整方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2008130254A true JP2008130254A (ja) 2008-06-05

Family

ID=39555899

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006310563A Pending JP2008130254A (ja) 2006-11-16 2006-11-16 調整ねじ機構、圧力スイッチ及び荷重調整方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2008130254A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107610974A (zh) * 2017-10-10 2018-01-19 浙江三好汽车部件有限公司 一种风压开关
JP2021014794A (ja) * 2019-07-10 2021-02-12 パナソニックIpマネジメント株式会社 ターボファン

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5410855A (en) * 1977-06-27 1979-01-26 Hitachi Ltd Fixing method for spring load adjust screw
JPS5494451A (en) * 1978-01-09 1979-07-26 Yuuzatsuku Denshi Kougiyou Kk Production of base plate for attaching parts
WO2006090797A1 (ja) * 2005-02-23 2006-08-31 Yamatake Corporation スナップアクション機構及びそれを用いた圧力スイッチ

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5410855A (en) * 1977-06-27 1979-01-26 Hitachi Ltd Fixing method for spring load adjust screw
JPS5494451A (en) * 1978-01-09 1979-07-26 Yuuzatsuku Denshi Kougiyou Kk Production of base plate for attaching parts
WO2006090797A1 (ja) * 2005-02-23 2006-08-31 Yamatake Corporation スナップアクション機構及びそれを用いた圧力スイッチ

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107610974A (zh) * 2017-10-10 2018-01-19 浙江三好汽车部件有限公司 一种风压开关
JP2021014794A (ja) * 2019-07-10 2021-02-12 パナソニックIpマネジメント株式会社 ターボファン
JP7394282B2 (ja) 2019-07-10 2023-12-08 パナソニックIpマネジメント株式会社 ターボファン

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4573869B2 (ja) スナップアクション機構及びそれを用いた圧力スイッチ
TWI570756B (zh) 按鈕式開關裝置
JP5924038B2 (ja) 端子の接続構造
JP2020531762A (ja) 電動弁
JP5584564B2 (ja) ブレーカー
JP2008130254A (ja) 調整ねじ機構、圧力スイッチ及び荷重調整方法
US11373826B2 (en) Breaker and safety circuit equipped with the same
JPH07101583B2 (ja) 二動作形圧力スイッチ
CN103441035B (zh) 无源可调温度控制开关
ITMI951828A1 (it) Meccanismo di commutatore elettrico sensibile a condizioni e metodo per il suo assiemaggio
JP2007280871A (ja) サーモスタット
ITMI951827A1 (it) Metodo per l'assiemaggio di un meccanismo di commutatore elettrico sensibile a condizioni
US20080197010A1 (en) Apparatus and method for air relief in an air switch
US7170388B2 (en) Thermostat
JP2007012465A (ja) Acアダプタ
JP2006351391A (ja) スイッチ装置
JP6715196B2 (ja) 電子制御装置
JP2005209438A (ja) 圧力スイッチ及び圧力スイッチにおける作動点調整方法
JP2009283253A (ja) 圧力スイッチ
EP3772081B1 (en) Pressure switch
JP2007280811A (ja) 圧力スイッチ
JP7134148B2 (ja) 金属端子及び圧力スイッチ
JP2006134797A (ja) サーモスタット
JPH0134260Y2 (ja)
US6933455B1 (en) Circuit breaker on a pushbutton switch

Legal Events

Date Code Title Description
RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20080908

A621 Written request for application examination

Effective date: 20090326

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110307

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110405

A02 Decision of refusal

Effective date: 20111101

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02