JP2008129693A - ドロッパ型レギュレータ - Google Patents

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Abstract

【課題】不必要な電圧降下を無くし効率よく過負荷保護を行う過負荷保護回路を設けたドロッパ型レギュレータを提供する。
【解決手段】本発明のドロッパ型レギュレータは、直流電源と出力端子との間に半導体素子を直列に接続して、該直流電源の第1の電圧から第2の電圧を取り出すドロッパ型レギュレータであり、半導体素子のドライブ電圧もしくはドライブ電流が予め設定した第1の閾値より大きくなったことを検出した際、半導体素子の両端に発生する電圧差を検出し、この電圧差が予め設定した第2の閾値より大きくなったことを検出した場合、過負荷保護を行う過負荷保護回路を有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、過負荷保護機能が設けられたドロッパ型レギュレータに関する。
従来のドロッパ型レギュレータは、例えば、図5に示す過負荷保護回路を有している。
ここで、直流電源100の+側端子(正極)と出力端子Toutとの間に、半導体素子Q1、電流検出抵抗R5が直接に接続され、電流検出抵抗R5及び出力端子Toutの接続点とGND端子(接地点)と間に平滑コンデンサC2が接続されている。
そして、直流電源100の第1の電圧(第1の直流電圧)から、半導体素子Q1による電圧降下により、第2の電圧(第2の直流電圧)として、電圧+Vo1を出力端子ToutとGND端子との間に出力する。すなわち、ドロッパ型レギュレータは、直流電源100の電源電圧Einをドロップ(降下)させ、電源電圧+Vo1として出力する。
ここで、半導体素子Q1はnチャンネル型のMOSトランジスタであり、ドレイン端子−ゲート端子間に、並列にバイアス抵抗R1が接続されている。
また、半導体素子Q1のゲートと、接地点GNDとの間には、抵抗R2とシャントレギュレータZ1とが直列接続されて介挿されている。抵抗R2は半導体素子Q1のゲートとシャントレギュレータZ1のカソード端子Kとの間に介挿されている。
出力端子Toutと接地点GNDとの間には、抵抗R3と抵抗R4とが直列に接続されている。シャントレギュレータZ1のリファレンス端子Rは、抵抗R3と抵抗R4との接続点と接続されている。
シャントレギュレータZ1のカソード端子KとシャントレギュレータZ1のR端子の間問には、コンデンサC1が接続されている。
コンパレータCOMP1は、反転入力端子が半導体素子Q1のソース端子に接続され、非反転入力端子が基準電源200(電圧Vref1)の正極に接続されている。また、基準電源200の負極は出力端子Toutに接続されている。
コンパレータCOMP1の出力端子は、ラッチ回路LATCHの入力端子INに接続されている。ラッチ回路LATCHは、出力端子Toutが半導体素子Q1のゲート端子に接続されている。
次に、図5を用いて、従来のドロッパ型レギュレータにおける過負荷保護回路の動作を簡単に説明する。
直流電源100の出力する電圧Einが、バイアス抵抗R1を介して半導体素子Q1のゲート端子に対し、バイアス電圧として印加される。
これにより、半導体素子Q1はオン状態となり、直流電源100→半導体素子Q1→電流検出抵抗R5→コンデンサC2(+Vo1とGND間に接続される負荷)→直流電源100の経路において電流が流れる。
そして、コンデンサC2の両端の電圧+Vo1、すなわち、出力端子ToutとGND端子との間に現われる出力電圧が、所定の電圧に達する。
これにより、シャントレギュレータZ1のリファレンス端子R及びアノード端子Aの間が内部の基準電圧(例えば、2.5V)となり、カソード端子Kとアノード端子Aとの間のインピーダンスが低下する。
このように、シャントレギュレータZ1のインピーダンスが低下すると、抵抗R2を介して、半導体素子Q1のゲート端子をバイアスするバイアス電圧が低下することとなる。
これにより半導体素子Q1は、インピーダンスが高くなり、ドロップさせて出力する電圧+volが低下することとなる。
したがって、抵抗R1,R2,R3及びR4の各抵抗値と、シャントレギュレータZ1の内部の基準電圧とを、任意に設定することによって、出力電圧を一定の値とするように、フィードバック制御できることとなる。
すなわち、抵抗R3と抵抗R4との分割比によって、電圧+Vo1の値を設定できる。また、シャントレギュレータZ1のカソード端子Kとリファレンス端子R間には、位相補償用のコンデンサC1が接続されており、制御系の安定を計っている。
さて、上述したドロッパ型レギュレータの電源装置においては、出力端子Toutから負荷に流れる負荷電流を電流検出抵抗R5により検出している。
コンパレータCOMP1は、電流検出抵抗R5の両端の電圧が基準電圧Vref1の電圧に達したことを検出すると、出力端子からLレベルを出力する。ラッチ回路LATCHは、入力端子INからLレベルが入力される。
これにより、ラッチ回路LATCHは、Lレベルが入力されることにより、出力端子ToutからLレベルを出力する状態にセットされる。また、ラッチ回路LATCHは、起動時のコンデンサC2への突入電流や負荷装置のコンデンサ等(出力端子Tout及びGND端子間に介挿)への突入電流で動作しないように、データセットに対して遅延時間を有しても良い。
上述したように、出力端子Toutに接続されている負荷が増加すると、電流検出抵抗R5の両端の電圧が上昇して基準電圧Vref1となると、コンパレータCOMP1の出力がLレベルにセットされ、過負荷の状態を検出する。そして、ラッチ回路LATCHの出力端子ToutはLレベル信号を出力し、半導体素子Q1のゲート電圧に印加される電圧をバイパスして、半導体素子Q1のゲート電圧を低下させる。これにより、負荷に過電流が流れる状態となると、半導体素子Q1がオフ状態となり、図5のドロッパ型レギュレータが過負荷保護される。
また、ドロッパ型レギュレータにおけるICの出力電流を制御する電流制限装置として、ボルテージレギュレータIC(定電圧源IC)に外付けされた出力ドライバ用トランジスタで制御される出力電流をモニタし、出力電流の制御を行う電流制限回路(第1の電流制限回路)と、ボルテージレギュレータIC(定電圧IC)内部の出力アンプの出力をモニタして出力電流制御を行う電流制限回路(第2の電流制限回路)とを有する構成のものがある(例えば、特許文献1参照)。
この場合、高精度な電流制限を行う場合、上記第1の電流制限回路を選択的に動作させ、一方、低コストな電流制限を行う場合には第2の電流制限回路を選択的に動作させる方法が提案されている。
特許文献1は、基準電圧回路からの電圧が出力アンプに入力され外付けの出力ドライバ用トランジスタを介して出力端子VOUTに出力する。出力アンプでは出力端子VOUTの出力をフィードバックし、基準電圧回路からの電圧と比較し、出力ドライバ用トランジスタを制御して、出力を安定化する。
第2の電流制御回路のNMOSトランジスタは、出力アンプの出力に基づき流れる電流を制御される。NMOSトランジスタに流れる電流を抵抗で検出し、電流制限を行う。NMOSトランジスタは出力ドライバ用トランジスタのベース電流を制御するトランジスタとカレントミラーを構成し、出力ドライバ用トランジスタのベース電流に比例した電流が流れるので、出力ドライバ用トランジスタの電流を検出できる。
このため、ボルテージレギュレータICに出力の電流を検出するための抵抗を外付けせずに出力電流を検出できる。
近年、ドロッパ回路の損失を最低限に押さえるために入出力間の電圧ドロップを低減する試みがなされている。特にオン抵抗の小さなMOS−FETを用いることによりこれを達成している。
特開2005−115601号公報
しかしながら、図5に示す従来例においては、すでに述べたように、レギュレータの過電流保護のため電流検出抵抗R5を挿入している。
この電流検出抵抗R5は、負荷に供給する電流を確実に検出するため、ある程度の電圧差を得るための抵抗値が必要となる。
ここで、一般的に、過負荷の検出に電流検出抵抗R5の両端電圧を100mV前後で検出している。このため、例えば負荷の電流が10Aで過負荷を検出する場合は、電流検出抵抗R5で1Wの損失が発生する。したがって、検出する電流と電圧とに対して、これに耐えうる大きな許容電力を有する抵抗を設ける必要がある。
したがって、定常時の電気エネルギの損失も多く、許容電力を持つ抵抗を使用するために、価格も高価となっていた。
また、負荷に流れる電流を検出する電流検出抵抗R5に発生する電圧を、さらに小さくすることも可能であるが、この場合には負荷の電流検出のために用いるコンパレータに、より精度の高いものを用いることが必要となり、レギュレータの価格に比較して高価な過負荷保護回路となってしまう欠点があった。
また、特許文献1においては、ドライバ用トランジスタに流れる電流に比例した電流を生成するカレントミラー回路を設けることが必要となり、また、ドライバ用トランジスタに流れる電流に比例する電流を検出するための抵抗が必要になり、回路規模が大きくなる欠点を有している。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、不必要な電圧降下を無くし効率よく過負荷保護を行う過負荷保護回路を設けたドロッパ型レギュレータを提供することを目的とする。
本発明のドロッパ型レギュレータは、直流電源と出力端子との間に半導体素子を直列に接続して、該直流電源の第1の電圧から第2の電圧を取り出すドロッパ型レギュレータにおいて、前記半導体素子のドライブ電圧(MOS−FETのゲート端子及びソース端子間に印加される電圧Vgs)もしくはドライブ電流(バイポーラトランジスタのベースに供給されるベース電流)が予め設定した第1の閾値より大きくなったことを検出した際、前記半導体素子の両端に発生する電圧差を検出し、この電圧差が予め設定した第2の閾値より大きくなったことを検出した場合、過負荷保護を行う過負荷保護回路を有することを特徴とする。
本発明のドロッパ型レギュレータは、前記過負荷保護回路が前記半導体素子のドライブ電圧もしくはドライブ電流が予め設定した第1の閾値より大きくなったことを検出した際、前記半導体素子のドライブ電圧もしくはドライブ電流を所定の値に制限することを特徴とする。
本発明のドロッパ型レギュレータは、直流電源と出力端子との間に半導体素子を直列に接続して、該直流電源の第1の電圧から第2の電圧を取り出すドロッパ型レギュレータにおいて、前記半導体素子のドライブ電圧もしくはドライブ電流を検出し、前記検出値に対応し基準電圧を変更し、この変更した基準電圧と前記半導体素子の両端に発生する電圧差とを比較し、過負荷保護を行うことを特徴とする。
本発明のドロッパ型レギュレータは、前記検出値に対応した基準電圧が、ドライブ電圧もしくはドライブ電流による任意の関数であることを特徴とする。
以上説明したように、本発明によれば、ドロッパ回路の過負荷保護回路において、半導体素子に印加するドライブ電圧やドライブ電流が予め設定した第1の閾値を超えた際、半導体素子の両端の電位差を測定することで、この電位差が第2の閾値を超えているか否かの検出を行い、この検出結果から過負荷の電流を測定しているため、従来例のような特別な電流検出手段を設ける必要がなく、効率よく過負荷を検出し保護することが可能となる。
<第1の実施形態>
以下、本発明の第1の実施形態によるドロッパ型レギュレータを図面を参照して説明する。図1は同実施形態によるドロッパ型レギュレータの構成例を示すブロック図である。
この図において、図5に示す従来の装置と同一の部分には同一の符号を付し、その説明を省略する。
この図1に示すドロッパ型レギュレータが従来例(図5)と異なる点は、電流検出抵抗R5が保護回路から除かれ、負荷に流れる電流を半導体素子Q1の両端にて測定していることが最も大きな変更である。ここで、半導体素子Q1は、nチャンネル型のMOS-FETであり、ドレインが直流電源100の正極に接続され、ソースが出力端子Toutに接続され、ゲートが抵抗R1を介してドレインに接続されている。
従来例における図5のレギュレータにおいては、過負荷を電流検出抵抗R5により検出していたが、一方、図1のレギュレータにおいては、電流検出抵抗R5は省略され、半導体素子Q1のドレイン端子とソース端子との間のオン抵抗による電圧降下による電位差を使って検出している。
このため、コンパレータCOMP1の反転入力端子が半導体素子Q1のドレイン端子に接続され、非反転入力端子が基準電源200を介して半導体素子Q1のソース端子に接続されている。基準電源200は、正極が非反転入力端子に接続され、負極が半導体素子Q1のソースに接続されている。
また、コンパレータCOMP1は、出力端子がアナログスイッチ500を介して、ラッチ回路LATCHの入力端子へ接続されている。
アナログスイッチ500は、制御端子CONにLレベルの信号が入力されている場合、入力端子INの信号のレベルに関係なく、出力端子OUTからHレベルの信号を出力し、出力制御端子CONにHレベルの信号が入力された場合、入力端子INから入力された信号のレベルを出力端子OUTから出力する。
さらに、半導体素子Q1において、ゲート端子とソース端子との間に、ツェナーダイオードZD1および抵抗R6の直列接続された回路が接続されている。ここで、ツェナーダイオードZD1のカソードが半導体素子Q1のゲートに接続されている。
また、コンパレータCOMP2は、反転入力端子が基準電源300(電圧Vref2)を介し、半導体素子Q1のソース端子に、非反転入力端子がツェナーダイオードZD1と抵抗R6の接続点にそれぞれ接続され、出力端子がアナログスイッチ500の制御端子CONに接続されている。
次に、図1を用いて、本発明の第1の実施形態によるドロッパ型レギュレータの動作の説明を行う。
図1のドロッパ型レギュレータは、負荷に供給する負荷電流が増加し、過負荷になった場合、以下のように動作する。
出力端子Toutから出力される負荷電流が増加すると、出力電圧Vo1が低下する。これにより、シャントレギュレータZ1は、点Q(抵抗R3と抵抗R4との接続点)から、抵抗R3及び抵抗R4にて分圧された電圧が入力されるため、リファレンス端子Rに入力される電圧が低下する。
リファレンス端子Rの電圧が低下するため、シャントレギュレータZ1は、カソード端子Kとアノード端子Aとの間のインピーダンスが上昇する。
これにより、半導体素子Q1は、ゲート端子に印加される電圧が上昇し、オン抵抗が低下することにより、ドレイン端子及びソース端子間の電圧差が滅少する。
このとき、シャントレギュレータZ1は、リファレンス端子Rの電圧が内部の基準電圧と一致するまでインピーダンスを増加させる。
すなわち、点Qの電圧が上記内部の基準電圧と一致するまで、半導体素子Q1のゲートに印加される電圧が増加し、出力電圧Vo1が上昇することとなる。
一方、負荷電流が減少して、出力電圧Vo1が上昇し、点Qの電圧が増加すると、シャントレギュレータZ1のリファレンス端子Rに入力される電圧が上昇する。
このリファレンス端子Rに入力される電圧が上昇することにより、シャントレギュレータZ1は、インピーダンスが低下する。
これにより、半導体素子Q1は、ゲート端子に印加される電圧が減少し、オン抵抗が増加することにより、ドレイン端子及びソース端子間の電圧差が増加する。
このように、シャントレギュレータZ1は、リファレンス端子R(点Q)の電圧が低下し、内部の基準電圧と一致するまで、インピーダンスを低下させることとなる。
上述したように、負荷電流が増加して、出力電圧Vo1が低下した場合、図1のドロッパ型レギュレータにおいて、半導体素子Q1のゲート電圧を上昇させ、一方、負荷電流が減少して、出力電圧Vo1が上昇した場合、半導体装置Q1のゲート電圧を低下させ、出力電圧を所定の電圧に保つように動作する。
上述の処理において、本実施形態においては、負荷電流が増加し出力電圧が低下し、出力電圧を上昇させるため、半導体素子Q1のゲート電圧が上昇した際、半導体素子Q1のゲート端子及びソース端子間の電圧をツェナーダイオードZD1により監視している。
すなわち、負荷電流が増加し、ツェナーダイオードZD1は、ゲート端子に印加される電圧が上昇し、自身のツェナ電圧になると、カソード端子からアノード端子に電流が流れる。
そして、ツェナーダイオードZD1に流れる電流によって抵抗R6の両端に電圧が発生する。この電圧が基準電源300の電圧Vref2を超えると、コンパレータCOMP2は出力をLレベルからHレベルに変化させる。
これにより、アナログスイッチ500は、制御端子CONにHレベルが入力されオン状態となり、入力端子INから入力される信号レベル、すなわちHレベルの信号を出力端子OUTから出力する。このとき、ラッチLATCHは、入力端子INからHレベルの信号が入力されているため、出力端子OUTをHレベルのままとし変化しない。
そして、さらに負荷電流が増加すると、半導体素子Q1のドレイン端子及びソース端子間の電圧がより上昇する。
ここで、コンパレータCOMP1は、半導体素子Q1のドレインーソース間の電圧が、基準電源200が基準電圧Vref1に達すると、Hレベルの出力をLレベルに変化させる。
このとき、アナログスイッチ500は、オン状態となっているため、出力端子OUTから出力する信号レベルをHレベルからLレベルへ変化させる。
これにより、コンパレータCOMP1の出力がラッチ回路LATCHの入力端子INに伝達され、ラッチ回路LATCHは、出力端子OUTをHレベルからLレベルへ変化させる。
ラッチ回路LATCHの出力がLレベルとなるため、半導体素子Q1は、ゲート端子にLレベルが印加されることとなりオフ状態となる。すなわち、半導体素子Q1は、直流電源100から出力端子Toutに対する出力を遮断する。
すなわち、上述したように、半導体素子Q1のゲート端子に印加される電圧がツェナーダイオードZD1のツェナー電圧を超え、かつ半導体素子Q1のドレイン端子及びソース端子間の電圧が、予め設定された閾値電圧(Vref1)以上の電圧になったときに過負荷状態であると判定し、出力端子Toutからの出力をオフする。
この場合、コンパレータCOMP2は、半導体素子Q1のゲート端子に印加されている電圧を検出するため、ツェナーダイオードZD1の代わりに抵抗を用いても良い。
上述した構成となっているため、本実施形態は、電流検出抵抗R5を設ける必要が無く、負荷電流を測定するために、従来例のように不要な電力損失を発生させることがない。
図1の本実施形態においては、電流検出抵抗R5の両端を測定する代わりに、半導体素子Q1のドレイン端子及びソース端子間におけるオン抵抗を用い、負荷電流の検出を行っている。
しかしながら、半導体素子Q1は、ドロッパ回路であるため、軽負荷時において、大きなインピーダンスを有し、ドレイン端子及びソース端子間に発生する電圧差も大きいものとなり、コンパレータCOMP1の出力がLレベルとなる場合がある。
したがって、本実施形態においては、半導体素子Q1のゲート端子及びソース端子間の電圧が閾値電圧Vref2を超える電圧とならない限り、コンパレータCOMP1の出力がラッチ回路LATCHを駆動しないように、アナログスイッチ500が設けられている。
また、ツェナーダイオードZD1及び抵抗R6からなる直列回路は、負荷電流が大きくなり、出力電圧が低下することにより、半導体素子Q1のゲート端子に、十分に高いドライブ電圧が印加された場合に導通する。ここで、ツェナーダイオードZD1は、ゲート端子及びソース端子間の電圧を測定したい電圧となった場合に導通するツェナー電圧を有している。
そして、ツェナーダイオードZD1が導通し、コンパレータCOMP2は、抵抗R6の両端に発生した電圧を閾値電圧Vref2と比較し、大きいことを検出した場合、出力端子からHレベルを出力する。これにより、アナログスイッチ500は、制御端子CONにHレベルが入力されることで、オン状態となる。
言い換えると、過負荷時の場合、出力端子Toutからの出力電圧Vo1が低下するため、これを上昇させようとして、すなわち、リファレンス端子に入力される電圧を上昇させるため、シャントレギュレータZ1は半導体素子Q1のゲート端子に印加される電圧を上昇させる。
すなわち、ツェナーダイオードZD1に電流が流れたことを検出しアナログスイッチ500をオンさせて、なおかつ半導体素子Q1に大きな電流が流れ、ドレイン端子及びソース端子間に大きな電圧が発生した場合に、コンパレータCOMP1が検出結果として出力する信号を、アナログスイッチ500を介してラッチ回路LATCHへ伝達させて作動させる。上述した処理により、ドロッパ型レギュレータに対する確実な過負荷保護を行うことが可能となる。
<第2の実施形態>
本発明の第2の実施形態は、第1の実施形態と同様に、図1に示すように、半導体素子Q1のゲート端子及びソース端子間にツェナーダイオードZD1と抵抗R6とを直列に接続し、抵抗R6の電圧をコンパレータCOMP2で基準電圧Vref2と比較している。
近年では、半導体素子Q1のオン抵抗が小さく、その発生電圧(ドレイン端子及びソース端子間の電圧差)も小さいものとなっている。
このため、上記差電圧を測定するため、高精度なコンパレータを用いる必要がある。
しかしながら、本実施形態においては、半導体素子Q1のゲート端子及びソース端子間の電圧VgsをツェナーダイオードZD1のツェナー電圧により制限することにより、高精度なコンパレータを不要としている。
図2にnチャネル型のMOS−FETのVds、Id、Vgsの関係のグラフを示す。この図2において、図2(a)は横軸がドレイン端子及びソース端子間の電圧Vds(V)を示し、縦軸がドレイン電流Id(I)を示しており、図2(b)は横軸がゲート端子及びソース端子間の電圧Vgs(V)を示し、縦軸がドレイン端子及びソース端子間の電圧Vds(V)を示している。
この図2の各グラフからわかるように、ゲート端子及びソース端子間のVgsをツェナーダイオードZD1のツェナー電圧により制限する構成とすることで、過負荷状態となった際、ドレイン電流Idが増加した場合、ドレイン端子及びソース端子間の電圧Vdsが急激に上昇することとなる。
したがって、本実施形態においては、精度の高いコンパレータを用いることなく、過負荷状態を容易に検出できる効果が得られる。
<第3の実施形態>
本発明の第3の実施形態を図3に示す。この第3の実施形態の構成は、図1の第1の実施形態と同様の構成については、同一の符号を付し説明を省略する。第3の実施形態が第1の実施形態と異なる点は、基準電源200,基準電源300,ツェナーダイオードZD1,抵抗R6,コンパレータCOMP2及びアナログスイッチ500に換え、変換器600を設けたことである。以下、第1の実施形態と異なる構成及び動作について説明する。
第3の実施形態のドロッパ型レギュレータにおいては、変換器600がコンパレータCOMP1の非反転入力端子に対して基準電圧Vref1を供給し、半導体素子Q1のゲート端子及びソース端子間の電圧を検出し、その検出された検出電圧に応じて、この基準電圧Vref1の電圧値を変換する。
この変換器600は、図4のグラフに示すように、入力電圧(ゲート端子及びソース端子間の電圧差)によって、出力電圧(基準電圧Vref1)を変化させる構成であり、例えば、閾値電圧Vpを超える入力電圧が入力されていない場合、すなわちゲート端子に印加する電圧が過負荷状態となっていない電圧の場合、基準電圧Vref1Hを出力する。
一方、変換器600は、閾値電圧Vpを超える入力電圧が入力されている場合、すなわちゲート端子に印加する電圧が過負荷状態となっている電圧の場合、基準電圧Vref1Lを出力する。ここで、変換器600の出力する基準電圧Vref1として、Vref1H>Vref1Lの関係にある。
上述した構成により、過負荷状態でなく、負荷電流が少ない場合、半導体素子Q1のゲート端子に印加されるドライブ電圧が低いため、すなわちドライブ電圧が閾値電圧Vpを超えていないため、変換器600は高いほうの基準電圧Vref1Hを出力するが、過負荷状態であり、負荷電流が多い場合、ドライブ電圧が閾値電圧Vpを超えるため、変換器600は低い方の基準電圧Vref1Lを出力する。
そして、比較器COMP1は、半導体素子Q1のドレイン端子及びソース端子間の電圧差(反転入力端子)Vdsと、変換器600の出力する基準電圧Vref1(非反転入力端子に入力されるVref1HもしくはVref1L)と比較し、電圧Vdsが基準電圧Vref1に比較して高くなることを検出すると、ラッチ回路LATCHに対して出力端子からLレベルを出力する。
そして、ラッチ回路LATCHは、Lレベルの信号がトリガとして入力されると、Lレベルの信号を出力し、半導体素子Q1のゲート端子に印加される電圧を低下させ、半導体素子Q1をオフ状態とし、このオフ状態を保持する。
上記基準電圧Vref1は、変換器600において、半導体素子Q1のドライブ電圧に対応して変換されるため、半導体素子Q1がオフ状態となるドレイン端子及びソース端子間電圧を、負荷電流の電流値に応じて変える(調整する)ことができる。
すなわち、過負荷状態であり負荷電流が大きい場合、基準電圧Vref1が低い方の電圧Vref1Lに設定されているため、半導体素子Q1の僅かなドレイン端子及びソース端子間の電圧(Vds)の上昇をコンパレータCOMP1が検出し、ラッチ回路LATCHをLレベル出力にセットし、半導体素子Q1をオフ状態とする。
一方、過負荷状態でなく負荷電流が小さい場合、基準電圧Vref1が高い方の電圧Vref1Hに設定されているため、ラッチ回路LATCHの出力がHレベルにセットされた状態である。半導体素子Q1のドレイン端子及びソース端子間の電圧が電圧Vref1Hを超えると、コンパレータCOMP1がLレベルの信号を出力し、ラッチ回路LATCHをLレベル出力にセットし、半導体素子Q1をオフ状態とする。
このように、半導体素子Q1に流れる負荷電流に対応して、半導体素子Q1をオフ状態とするか否かを検出する、ドレイン端子ーソース端子間の検出電圧、すなわち基準電圧Vref1を変更するため、第1の実施形態のように、ゲート端子及びソース端子間のドライブ電圧をコンパレータにより検出し、レギュレータの過電流状態を検知する必要がない。
しかしながら、一般のドロッパ型レギュレータの入出力電圧差は、電圧Vref1Hより小さく、負荷電流が小さい軽負荷時に過電流保護回路が働くことはない。
また、変換器600における入力電圧と出力電圧との変換関係を、図4に示すように任意の関数とすることにより、半導体素子Q1のゲート端子に印加されるドライブ電圧(入力電圧:半導体素子Q1のVgs)に対して、半導体素子Q1をオフ状態とするドレイン端子及びソース端子間の電圧Vdsを任意に設定することができる。
半導体素子Q1の電圧Vgs及び電圧Vdsの図2に示す特性に合わせて、上記関数を設定することにより、過負荷状態の検出が誤差を少なくして行うことが可能である。
また、入力電圧Einの過電圧保護、半導体素子Q1において消費される電力が所定の値を超えた時に半導体素子を遮断することも可能である。
第1及び第2の実施形態を説明したが、第1の実施形態において、以下に示す変更が可能である。
図1に示したアナログスイッチは、OR回路を用いることも可能である。ここで、コンパレータCOMP2の反転入力端子と非反転入力端子とに入力される信号を逆とし、すなわち、非反転端子に基準電源300の正極を接続し、反転入力端子にツェナーダイオードZD1と抵抗R6の接続点を接続する。
そして、2入力のOR回路の一方の端子に、コンパレータCOMP1の出力端子を接続し、他方の端子にコンパレータCOMP2の出力端子を接続する。そして、このOR回路の出力端子をラッチ回路LATCHの入力端子へ接続する。
これにより、コンパレータCOMP1及びCOMP2双方の出力端子からLレベルの信号が出力された際、ラッチ回路LATCHの出力がLレベルにセットされ、半導体素子Q1がオフ状態となる。
また、図1のドロッパ型レギュレータにおいては、ゲート端子及びソース端子間の電圧VgsをツェナーダイオードZD1のツェナー電圧により制限しているが、他の電圧制限手段を用いることも可能である。
さらに、ツェナーダイオードZD1を設けず電圧制限を行わずに、抵抗6をゲート端子及びソース端子間に設け、この抵抗R6の両端の電圧を測定することにより、ゲート端子−ソース端子間の電圧Vgsが、予め設定した電圧値を超えた場合、コンパレータCOMP2がHレベルを出力する構成とすることも可能である。
また、図1に示す本発明の第1の実施形態は、過負荷状態における検出電圧を大きな数値として検出することが可能なため、図1に示すコンパレータCOMP1の代わりに、さらに安価なバイポーラトランジスタのベース端子ーエミッタ端子間を接続し、トランジスタのオン/オフ状態により、電圧Vdsの検出を行う構成とすることも可能である。
本実施形態においては半導体素子Q1のゲート電圧を制限しているため、過負荷時に増加する負荷電流により、大きな電圧を容易に、半導体素子Q1のドレイン−ソース間に発生させることができる。このため、バイポーラトランジスタのベース−エミッタ間のスレッシュホールド電圧は、0.6〜0.7Vであるが、過負荷時に用いることができる。
また、これに対し、過負荷状態でない定常時のに発生する電圧は極めて小さく(オン状態におけるインピーダンスが低く)、低損失な過負荷保護回路を構成できる利点がある。
本発明の第1及び第2の実施形態においては、半導体素子Q1としてnチャネル型のMOS−FETを用いたため、ゲート端子に印加するバイアス電圧を制限する例を示した。
一方、半導体素子Q1として、npn型のバイポーラトランジスタを用いることも可能であり、この場合、バイポーラトランジスタのベースに供給するベース電流を、MOS−FETと同様の回路により制限することにより同様の効果が得られる。
本発明の第1及び第2の実施形態によるドロッパ型レギュレータの構成回路例を示す概念図である。 MOS−FETのVds,Id及びVgsの特性を示すグラフである。 本発明の第3の実施形態によるドロッパ型レギュレータの構成回路例を示す概念図である。 図3に示す変換器600の入力電圧と出力電圧との対応関係を示すグラフである。 従来のドロッパ型レギュレータの構成回路を示す概念図である。
符号の説明
100…直流電源
200,300…基準電源
500…アナログスイッチ
C1,C2…コンデンサ
COMP1,COMP2…コンパレータ
LATCH…ラッチ回路
R1,R2,R3,R4,R6…抵抗
R5…電流検出抵抗
Q1…半導体装置
Tout…出力端子
Z1…シャントレギュレータ
ZD1…ツェナーダイオード

Claims (4)

  1. 直流電源と出力端子との間に半導体素子を直列に接続して、該直流電源の第1の電圧から第2の電圧を取り出すドロッパ型レギュレータにおいて、
    前記半導体素子のドライブ電圧もしくはドライブ電流が予め設定した第1の閾値より大きくなったことを検出した際、前記半導体素子の両端に発生する電圧差を検出し、この電圧差が予め設定した第2の閾値より大きくなったことを検出した場合、過負荷保護を行う過負荷保護回路を有することを特徴とするドロッパ型レギュレータ。
  2. 前記過負荷保護回路が前記半導体素子のドライブ電圧もしくはドライブ電流が予め設定した第1の閾値より大きくなったことを検出した際、前記半導体素子のドライブ電圧もしくはドライブ電流を所定の値に制限することを特徴とする請求項1記載のドロッパ型レギュレータ。
  3. 直流電源と出力端子との間に半導体素子を直列に接続して、該直流電源の第1の電圧から第2の電圧を取り出すドロッパ型レギュレータにおいて、
    前記半導体素子のドライブ電圧もしくはドライブ電流を検出し、前記検出値に対応し基準電圧を変更し、この変更した基準電圧と前記半導体素子の両端に発生する電圧差とを比較し、過負荷保護を行うことを特徴とするドロッパ型レギュレータ。
  4. 前記検出値に対応した基準電圧が、ドライブ電圧もしくはドライブ電流による任意の関数であることを特徴とする請求項3に記載のドロッパ型レギュレータ。
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