JP2008129669A - ハードウェア異常記録装置及びハードウェア異常記録方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】装置において、ハードウェア異常検出時のリセットスタート要因情報を記録する。
【解決手段】ハードウェア異常検出手段によって、前記装置本体に予め備えられたハードウェアに対応したハードウェア異常を検出した時に、該ハードウェアが装置本体のCPU2に対してリセットスタート要求を指示する前に、前記検出されたハードウェア異常に対応したリセットスタート要因情報R1〜R5を、予め備えられたリセットスタート要因記憶装置20に記憶する。
【選択図】図1
【解決手段】ハードウェア異常検出手段によって、前記装置本体に予め備えられたハードウェアに対応したハードウェア異常を検出した時に、該ハードウェアが装置本体のCPU2に対してリセットスタート要求を指示する前に、前記検出されたハードウェア異常に対応したリセットスタート要因情報R1〜R5を、予め備えられたリセットスタート要因記憶装置20に記憶する。
【選択図】図1
Description
本発明は、装置における障害復旧技術に関するものである。
一般に、メモリデータ異常検出時,テレコントロール装置(以下、テレコンという)の周辺回路での異常検出時,ハードウェア回路自身が異常を検出した時に、テレコンは自らリセットスタートし異常の復旧を試みる。復旧を試みる異常の種類には、大別するとソフトウェアが検出する異常とハードウェアが検出する異常の2種類が知られている。
ソフトウェアが検出する異常は、メモリデータ異常やテレコンの周辺回路の異常である。異常発生時に、ソフトウェアは、異常検出時刻,異常検出コード等を含む異常内容を記録しその後、ハードウェアに対してリセットスタート要求を指示する。リセットスタート要求を受信したハードウェアは、その指示に基づき自身のハードウェアをリセットスタートする。
ハードウェアが検出する異常は、CPU(Central Processing Unit)クロック異常やソフトウェアの異常を検出するタイマー異常(以下、WDT(Watch Dog Timer):ウォッチドッグタイマー)等である。異常発生時に、ハードウェアは、CPUに対してリセットスタート要求を指示する。
一般的なテレコンにおけるソフトウェア異常検出時とハードウェア異常検出時の動作を図6に基づいて説明する。
図6中におけるテレコンの機能ロジックは、ハードウェア回路1aとソフトウェア回路1bから構成される。ハードウェア回路1aでは、リセットスタートの要因となるリセットスタート要因情報として、次のようなものがある。
パワーオンリセットスタート要因情報としては、コンピュータの電源立ち上げ時、電源遮断時に電源電圧低下を検出した場合(R1)である。
オンボードリセットスタート要因情報としては、BTO(Bus Time Out)でリセットが発生した場合(R2)、Software(以下、S/Wとも記す)リセットレジスタを制御した場合(R3)、S/W−WDTのタイムアップが発生した場合(R4)、Hardware(以下、H/Wとも記す)−WDTのタイムアップが発生した場合(R5)、S/Wエラーが発生した場合(R6)である。
なお、テレコンは、上述のリセットスタート要因情報を検出する手段を有するものとする。
リセットスタート要因情報R1〜R3の発生では、論理ORゲートG11,G13によってCPU2のリセット回路2aに対するリセットスタートを実行する出力を得る。
また、リセットスタート要因情報R4〜R6の発生では、論理ORゲートG12,G13によってCPU2のリセット回路2aに対するリセットスタートを実行する出力を得る。
ソフトウェア回路1bは、メモリデータ異常や周辺回路の異常発生を異常発生検出部E1で検出すると、その発生した異常内容を異常内容記録部W1で記録し、ハードウェア回路1aに対しリスタートエラー要因R6(S/Wエラー)を発生させ、リセットスタートを実行する出力を得る。
また、他のテレコン(例えば、特許文献1参照)には、次のように、異常時のソフトウェア実行記録機能を有するものも知られている。この特許文献1のテレコンのリセットスタートに関する動作を図7に基づいて説明する。
なお、予めNMIモード管理部W3によって、NMIモードが有効になっているものとする。図7では、パワーオンリセットスタート要因情報として、リセットスイッチを押下した場合(R7)が追加されている。オンボードリセットスタート要因情報として、リセットスタート要因情報R2の代わりに、BTO(不使用)でアドオンボードリスタート要求,スレーブボードからのリセット要求が発生した場合(R8)がある。図7中におけるテレコンの機能ロジックは、ハードウェア回路1a1とソフトウェア回路1b1から構成される。
コンピュータ制御装置が有するソフトウェアWDTまたはハードウェアWDTによる異常検出(例えば、リセットスタート要因情報R4,R5)もしくはソフトウェアエラーの異常検出(例えば、リセットスタート要因情報R6)がされた場合、CPU2のNMI割り込み回路2bに対し、NMI(Non−Maskable Interrupt)割り込みを指示する。
そして、このNMI割り込みの発生時に、コンピュータ制御装置のOS(Operating System)W4にもつ例外ハンドラW4aを契機にソフトウェア実行記録部W4a1を起動して、該ソフトウェア実行記録部W4a1によって異常検出時のソフトウェア実行記録を行う。また、NMI割り込み処理部W4bは、S/Wリセットレジスタ制御部W2を介してリセットスタート要因情報R3を発生させる。
特許文献1のテレコンには、このソフトウェア実行記録をバックアップメモリに保存する機能があるため、テレコンがリセットスタートした後、記録されたソフトウェア実行記録からリセットスタートに至った要因を解析できる。
特開2006−11991号公報(段落[0020]〜[0031]等)。
ソフトウェアで検出した異常(図6の符号ER2)の場合は、異常内容を記録しているため、テレコンがリセットスタートした後、記録された異常発生時刻や異常内容からリセットスタートに至った要因の解析が可能である。
しかしながら、ハードウェアで検出した異常(図6の符号ER1)の場合は、ハードウェアがCPUに対してリセットスタート要求を指示するため、リセットスタートに至った要因やリセットスタートした時刻等の記録が残らず、リセットスタートの要因解析ができないという問題があった。
また、上述の特許文献1における上記機能はテレコンのハードウェアが健全な状態で、ソフトウェアが停止したり暴走したりした場合における不具合の原因究明には有効な手段であるが、ハードウェアが検出したハードウェア自身の異常であるパワーオンリセットやオンボードリセットの場合は、リセットスタートに至った要因やリセットスタートした時刻等の記録が残らず、リセットスタートの要因解析ができない、という問題があった。
本発明は、前記課題に基づいてなされたものであって、装置(例えば、テレコントロール装置)において、ハードウェア異常検出時のリセットスタート要因情報を記録(記憶)するハードウェア異常記録装置及びハードウェア異常記録方法を提供することにある。
前記課題の解決を図るために、請求項1記載の発明は、装置本体に接続され、予め該装置本体に備えられたハードウェアに対応したリセットスタート要因情報を記録するハードウェア異常記録装置であって、ハードウェア異常検出手段によって、前記装置本体に予め備えられたハードウェアに対応したハードウェア異常を検出した時に、該ハードウェアが装置本体のCPUに対してリセットスタート要求を指示する前に、前記検出されたハードウェア異常に対応したリセットスタート要因情報を、予め備えられたリセットスタート要因記憶装置に記憶する手段、を備えることを特徴とする。
請求項2記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記リセットスタート要因記憶装置からリセットスタート要因情報を読み出し、予め備えられた汎用記憶装置に該リセットスタート要因情報を記憶するハードウェアリセットスタート要因情報ダンプ手段、を備えることを特徴とする。
請求項3記載の発明は、前記装置本体のリセットスタートに伴うイニシャライズ処理時に、前記ハードウェアリセットスタート要因情報ダンプ手段を使って、前記汎用記憶装置に該リセットスタート要因情報を記憶し、現在時刻取得手段から現在時刻情報を取得し、該現在時刻情報をハードウェアリセット時刻情報と見做し、前記汎用記憶装置に該ハードウェアリセット時刻情報を記憶する手段、を備えることを特徴とする。
請求項4記載の発明は、装置本体に接続され、予め該装置本体に備えられたハードウェアに対応したリセットスタート要因情報を記録する装置で使用されるハードウェア異常記録方法であって、ハードウェア異常検出手段によって、前記装置本体に予め備えられたハードウェアに対応したハードウェア異常を検出した時に、該ハードウェアが前記装置本体のCPUに対してリセットスタート要求を指示する前に、前記検出されたハードウェア異常に対応したリセットスタート要因情報を、予め前記装置本体に備えられたリセットスタート要因記憶装置に記憶するステップ、を有することを特徴とする。
請求項5記載の発明は、請求項4に記載の発明において、前記リセットスタート要因記憶装置からリセットスタート要因情報を読み出し、予め前記装置本体に備えられた汎用記憶装置に該リセットスタート要因情報を記憶するハードウェアリセットスタート要因情報ダンプステップ、を有することを特徴とする。
請求項6記載の発明は、請求項5に記載の発明において、前記装置本体のリセットスタートに伴うイニシャライズ処理時に、前記ハードウェアリセットスタート要因情報ダンプステップを使って、前記汎用記憶装置に該リセットスタート要因情報を記憶し、前記装置本体に備えられた現在時刻取得手段から現在時刻情報を取得し、該現在時刻情報をハードウェアリセット時刻情報と見做し、前記汎用記憶装置に該ハードウェアリセット時刻情報を記憶するステップ、を有することを特徴とする。
前記請求項1,4記載の発明によれば、装置本体がリセットスタートされる前に、ハードウェア異常に対応したリセットスタート要因情報を取得できる。
前記請求項2,5記載の発明によれば、リセットスタート要因情報を汎用記憶装置に書き出すことができる。
前記請求項3,6記載の発明によれば、リセットスタート要因情報とハードウェアリセット時刻情報を汎用記憶装置に書き出すことができる。
以上示したように請求項1,4記載の発明によれば、ハードウェア異常に応じたリセットスタート要因情報を保管でき、さらに、リスタート要因解析を容易にできる。
請求項2,5記載の発明によれば、汎用記憶装置からリセットスタート要因情報を読み出して、利用できる。
請求項3,6記載の発明によれば、汎用記憶装置からリセットスタート要因情報とハードウェアリセット時刻情報を読み出し、ハードウェアリセット時刻情報によってハードウェア異常を検出した時刻を特定し易くできる。
これらを以って動作保証技術の分野に貢献できる。
以下、本発明の実施形態を図面等に基づいて詳細に説明する。
本実施形態は、装置本体(例えば、テレコントロール装置;以下、テレコンという)におけるハードウェア異常検出時、ハードウェアにおけるリセットスタート要因情報を記録する手段である。以下では、テレコントロール装置を例として説明する。
前記手段は、より具体的には、図6のハードウェア異常発生時、ハードウェアがCPU2に対してリセットスタート要求を指示する前に、ハードウェアがリセットスタートに至った要因(例えば、リセットスタート要因情報R1)をリセットスタート要因記憶装置(例えば、レジスタ;図4中のリセット要因記憶用レジスタ3)に記憶(または、記録)する手段(以降、ハードウェアリセットスタートロギング手段と称する)である。
なお、前記リセットスタート要因記憶装置は、リセット時に初期化されないレジスタやメモリにリセットスタート要因情報を記憶することが望ましい。テレコンは、上述のリセットスタート要因情報を検出する手段(例えば、テレコンに備えられたハードウェアに関するリセットスタート要因情報を検出するハードウェア異常検出手段(更に具体的には、図4中のハードウェア監視回路6))を有するものとする。
例えば、前記レジスタの動作としては、次の通りである。前記レジスタのb1〜b6ビットにリセットスタート要因情報R1〜R6を割り当てる。リセットスタート要因情報が発生した場合は、そのリセットスタート要因情報に対応するビットが“1”に設定され、該リセットスタート要因情報が発生していない場合は、そのリセットスタート要因情報に対応するビットが“0”に設定される。より具体的な例としては、リセットスタート要因情報R2が発生した場合、“010000”が前記レジスタに記憶される。
ハードウェアリセットスタートロギング手段の動作を図1に基づいて説明する。なお、図6および図7の符号と同じものの説明は省略する。図1におけるハードウェアリセットスタートロギング手段は異常内容記録部20である。図1中におけるテレコンの機能ロジックは、ハードウェア回路1a2とソフトウェア回路1b2から構成される。
ハードウェアリセットスタートロギング手段で記録した異常内容は、CPU2のリセットスタートによって、テレコンがリセットスタートした後、テレコンに搭載されたソフトウェア(例えば、OS)が参照できる。なお、前記ソフトウェアは、例えば、テレコンに備えられた汎用記憶装置(例えば、図4中のメインメモリ4)にインストールされていても良い。また、該ソフトウェアを書き込んだROM(Read Only Memory)をテレコンに搭載しても良い。
[実施例1]
上述のようにハードウェアがハードウェアリセットスタートロギング手段で記録した異常内容は、レジスタのようなリセットスタート要因記憶装置に記憶されるため、テレコンに接続した端末から直接参照できない。
上述のようにハードウェアがハードウェアリセットスタートロギング手段で記録した異常内容は、レジスタのようなリセットスタート要因記憶装置に記憶されるため、テレコンに接続した端末から直接参照できない。
また、従来、テレコンが該テレコンに搭載されたソフトウェアもしくはテレコンを構成するハードウェアの異常状態を検出したことによってリセットスタートした場合、テレコンが設置されている場所に遠方監視制御システムの運転員が赴き、テレコンに端末を接続してテレコン内部に記録されている異常内容を参照しリセットスタート要因情報の特定をする手法が一般的であった。
テレコンに接続した端末(例えば、パーソナルコンピュータ)からハードウェアリセットスタート要因情報を参照可能とする手段を図2及び図3に基づいて説明する。なお、図2はハードウェアリセットスタート要因情報ダンプ処理の処理フローである。図3は、テレコン1と端末(パーソナルコンピュータ)30を通信線100を介して接続し、ハードウェアリセット要因を表示する構成図である。以下の説明で図1と同じものの説明は省略する。
テレコン1に接続した端末30からハードウェアリセットスタートロギング手段(異常内容記録部20)で記録した異常内容を参照できるようにするために、テレコン1のイニシャライズ処理(リセット後の初期化処理)時、テレコン1に搭載されたソフトウェアがハードウェアリセットスタートロギング手段のリセットスタート要因記憶装置(レジスタ)からハードウェアリセットスタート要因情報を読み込む(S101)。
そして、テレコン1に搭載されたソフトウェアが、テレコン1内の通常メモリ領域(例えば、図4のメインメモリ4)に、読み込んだハードウェアリセットスタート要因情報を書き込む処理(以後、ハードウェアリセットスタート要因情報ダンプ処理という)を行う(S102)。
最終的に、前記ハードウェアリセットスタート要因情報ダンプ処理で通常メモリ領域に書き出されたハードウェアリセットスタート要因情報(即ち、ハードウェアリセット記録)は、テレコン1に接続した端末30で参照する。即ち、テレコン1は、前記ハードウェアリセット記録をテレコン1に送信する手段を有する。
[実施例2]
実施例1におけるハードウェアリセットスタートロギング手段は日時情報(例えば、年,月,日,時,分,秒)を含む時刻情報を含んでいないため、時刻情報を含んだ記録を記録できない。そのために、時刻情報を含む記録を記録し、ハードウェアリセットスタート日時を特定する手段を必要とする。
実施例1におけるハードウェアリセットスタートロギング手段は日時情報(例えば、年,月,日,時,分,秒)を含む時刻情報を含んでいないため、時刻情報を含んだ記録を記録できない。そのために、時刻情報を含む記録を記録し、ハードウェアリセットスタート日時を特定する手段を必要とする。
ハードウェアリセットスタート日時を特定するために、テレコンのイニシャライズ処理で、ハードウェアリセットスタート要因情報ダンプ処理に加え、テレコンに搭載されたソフトウェアがリセットスタート要因情報ダンプ処理時刻(ハードウェアリセット時刻)情報を記憶する処理(以下、ハードウェアリセットスタート時刻ダンプ処理という)を図4及び図5に基づいて説明する。
なお、図4は、遠方監視制御装置に関する概略構成図である。図5は、ハードウェアリセットスタート時刻ダンプ処理のフローチャートである。
全体的な処理概要を図4に基づいて説明する。図4における装置構成は、現場側の変電設備10,テレコン1,汎用パーソナルコンピュータ11,制御所側の遠方監視制御システム9から構成される。なお、一般的に、現場側の変電設備10,テレコン1,汎用パーソナルコンピュータ11は、変電所内の設備として設置され、制御所側の遠方監視制御システム9は、制御所の設備として設置される。汎用パーソナルコンピュータ11は、メンテナンスや現場での監視制御時にテレコン1に接続される。
テレコン1は、CPU2,リセットスタート要因情報を記憶するリセット要因記憶用レジスタ3,メインメモリ(例えば、RAM(Random Access Memory))4,インターネットプロトコルインターフェース(Internet Protocol Interface(以後、IP I/Fと記す))5,ハードウェア監視回路6,デジタル出力器7,デジタル入力器8を有する。さらに、図示省略しているが、テレコン1は、現在時刻取得手段を有する。
テレコン1は、IP I/F5を介して制御所側の遠方監視制御システム9から出力された制御指令を入力し、CPU2で演算処理した後、デジタル出力器7を介して現場側の変電設備10へ制御指令を出力する。
また、デジタル入力器8を介して現場の変電設備10から2値情報(例えば、入情報“1”または切情報“0”)と電流値,電圧値などの計測値情報を入力し、CPU2で演算した後、IP I/F5を介して制御所側の遠方監視制御システム10へ2値情報と計測値情報を伝送する。
ハードウェア監視回路6は、ハードウェアを効率よく動作させるために必要なシステム的な制御機能をまとめた回路である。このハードウェア監視回路6は、電源モニタリングやリセット制御等の機能を有する。
例えば、パワーオンリセットやオンボードリセットのハードウェア異常が発生した場合、ハードウェア監視回路6からのリセット指令によりCPU2はリセットスタートされ、異常の復旧を試みる。
ここで、制御所側の遠方監視制御システム9とその運転員の動作を説明する。制御所側の遠方監視制御システム9は、遠方監視制御システム9の運転員に、当該テレコン1の異常を知らせる。その知らせを受けた運転員は、異常の詳細を調査するために、変電所に急行しテレコン1に汎用パーソナルコンピュータ11を接続して、テレコン1に搭載されたソフトウェアが記録した異常履歴(例えば、異常検出時刻情報、異常検出コード、テレコン1に搭載されたソフトウェアに関するソフトウェア実行記録等)を調べる。テレコン1に搭載されたソフトウェアが記録する異常履歴がない場合、リスタートの原因はハードウェア異常発生によるものと見做し、ハードウェアリセット記録とハードウェアリセット時刻情報を調べ、リセットスタートに至った要因を特定する。そして、運転員はテレコン1における障害復旧に対応する。
ハードウェアリセットスタート時刻ダンプ処理を図5に基づいて説明する。
まず、ハードウェア監視回路6はハードウェア異常発生時、リセット要因記憶用レジスタ3にハードウェアリセットスタート要因情報を記憶する(S201)。その後、ハードウェア監視回路6からのCPUリセット指令によって、CPU2はリセットスタートされる。
次に、リセット要因記憶用レジスタ3に記憶されたハードウェアリセットスタート要因情報をテレコン1に接続した汎用パーソナルコンピュータ11で参照するために、テレコン1のイニシャライズ処理時、テレコン1に搭載されたソフトウェアがリセット要因記憶用レジスタ3からハードウェアリセットスタート要因情報を読み込み、該ハードウェアリセットスタート要因情報をハードウェアリセット記録と見做してメインメモリ4に記憶する。さらに、前記テレコン1に搭載されたソフトウェアが現在時刻取得手段(図示省略、例えば、時計装置)から日時情報を含む現在時刻情報(即ち、ハードウェアリセット時刻情報)を取得し(S202)、該現在時刻情報もメインメモリ4に記憶する(S203)。
そして、テレコン1に接続した汎用パーソナルコンピュータ11は、特定の命令をテレコン1に送信すると、テレコン1はインメモリ4からハードウェアリセット記録とハードウェアリセット時刻情報を読み込み、汎用パーソナルコンピュータ11にそのハードウェアリセット記録とハードウェアリセット時刻情報を送信する。汎用パーソナルコンピュータ11は、受信したハードウェアリセット記録とハードウェアリセット時刻情報を汎用パーソナルコンピュータ11の画面に表示する。即ち、テレコン1は、汎用パーソナルコンピュータ11に対し、ハードウェアリセット記録とハードウェアリセット時刻情報を送信する手段を有する。
以上、本発明において、記載された具体例に対してのみ詳細に説明したが、本発明の技術思想の範囲で多彩な変形および修正が可能であることは、当業者にとって明自なことであり、このような変形および修正が特許請求の範囲に属することは当然のことである。
例えば、前記リセットスタート要因記憶装置は、例えば、不揮発性メモリであるフラッシュメモリを備え、該フラッシュメモリにリセットスタート要因を記憶しても良い。
また、RAMのような前記汎用記憶装置に前記リセットスタート要因記憶装置を書き込まずに、通信バッファのような通信専用記憶装置に前記リセットスタート要因情報を書き込んでも良い。即ち、実施例1及び実施例2における汎用記憶装置に通信バッファも含めても良い。
1…テレコントロール装置
1a,1a1,1a2…ハードウェア回路
1b,1b1,1b2…ソフトウェア回路
2…CPU
2a…リセット回路
2b…NMI割り込み回路
3…リセット要因記憶用レジスタ
4…メインメモリ
5…IP I/F
6…ハードウェア監視回路
7…デジタル出力器
8…デジタル入力器
9…制御所側の遠方監視制御システム
10…現場側の変電設備
11…汎用パーソナルコンピュータ
20…異常内容記録部
30…パーソナルコンピュータ
100…通信線
R1〜R8…リセットスタート要因情報
G11〜G13,G21〜G26,G31〜G33…論理ORゲート
E1…異常検出部
ER1…ハードウェアで検出した異常
ER2…ソフトウェアで検出した異常
W1…異常内容記録部
W2…S/Wリセットレジスタ制御部
W3…NMIモード管理部
W4…OS
W4a…例外ハンドラ
W4a1…ソフトウェア実行記録部
W4b…NMI割り込み処理部
1a,1a1,1a2…ハードウェア回路
1b,1b1,1b2…ソフトウェア回路
2…CPU
2a…リセット回路
2b…NMI割り込み回路
3…リセット要因記憶用レジスタ
4…メインメモリ
5…IP I/F
6…ハードウェア監視回路
7…デジタル出力器
8…デジタル入力器
9…制御所側の遠方監視制御システム
10…現場側の変電設備
11…汎用パーソナルコンピュータ
20…異常内容記録部
30…パーソナルコンピュータ
100…通信線
R1〜R8…リセットスタート要因情報
G11〜G13,G21〜G26,G31〜G33…論理ORゲート
E1…異常検出部
ER1…ハードウェアで検出した異常
ER2…ソフトウェアで検出した異常
W1…異常内容記録部
W2…S/Wリセットレジスタ制御部
W3…NMIモード管理部
W4…OS
W4a…例外ハンドラ
W4a1…ソフトウェア実行記録部
W4b…NMI割り込み処理部
Claims (6)
- 装置本体に接続され、
予め該装置本体に備えられたハードウェアに対応したリセットスタート要因情報を記録するハードウェア異常記録装置であって、
ハードウェア異常検出手段によって、前記装置本体に予め備えられたハードウェアに対応したハードウェア異常を検出した時に、
該ハードウェアが装置本体のCPUに対してリセットスタート要求を指示する前に、
前記検出されたハードウェア異常に対応したリセットスタート要因情報を、予め備えられたリセットスタート要因記憶装置に記憶する手段、
を備えることを特徴とするハードウェア異常記録装置。 - 請求項1に記載のハードウェア異常記録装置であって、
前記リセットスタート要因記憶装置からリセットスタート要因情報を読み出し、予め備えられた汎用記憶装置に該リセットスタート要因情報を記憶するハードウェアリセットスタート要因情報ダンプ手段、
を備えることを特徴とするハードウェア異常記録装置。 - 請求項2に記載のハードウェア異常記録装置であって、
前記装置本体のリセットスタートに伴うイニシャライズ処理時に、
前記ハードウェアリセットスタート要因情報ダンプ手段を使って、前記汎用記憶装置に該リセットスタート要因情報を記憶し、
現在時刻取得手段から現在時刻情報を取得し、該現在時刻情報をハードウェアリセット時刻情報と見做し、前記汎用記憶装置に該ハードウェアリセット時刻情報を記憶する手段、
を備えることを特徴とするハードウェア異常記録装置。 - 装置本体に接続され、
予め該装置本体に備えられたハードウェアに対応したリセットスタート要因情報を記録する装置で使用されるハードウェア異常記録方法であって、
ハードウェア異常検出手段によって、前記装置本体に予め備えられたハードウェアに対応したハードウェア異常を検出した時に、
該ハードウェアが前記装置本体のCPUに対してリセットスタート要求を指示する前に、
前記検出されたハードウェア異常に対応したリセットスタート要因情報を、予め前記装置本体に備えられたリセットスタート要因記憶装置に記憶するステップ、
を有することを特徴とするハードウェア異常記録方法。 - 請求項4に記載のハードウェア異常記録方法であって、
前記リセットスタート要因記憶装置からリセットスタート要因情報を読み出し、予め前記装置本体に備えられた汎用記憶装置に該リセットスタート要因情報を記憶するハードウェアリセットスタート要因情報ダンプステップ、
を有することを特徴とするハードウェア異常記録方法。 - 請求項5に記載のハードウェア異常記録方法であって、
前記装置本体のリセットスタートに伴うイニシャライズ処理時に、
前記ハードウェアリセットスタート要因情報ダンプステップを使って、前記汎用記憶装置に該リセットスタート要因情報を記憶し、
前記装置本体に備えられた現在時刻取得手段から現在時刻情報を取得し、該現在時刻情報をハードウェアリセット時刻情報と見做し、前記汎用記憶装置に該ハードウェアリセット時刻情報を記憶するステップ、
を有することを特徴とするハードウェア異常記録方法。
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