JP2008128975A - 液体の特性測定方法及び特性測定装置 - Google Patents

液体の特性測定方法及び特性測定装置 Download PDF

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Abstract

【課題】頻繁なメンテナンスや測定結果の校正をしなくても、気泡を含む液体の特性を精度良く測定することができる液体の特性測定方法を提供する。
【解決手段】測定対象液1の特性を特性測定部2により測定する方法であって、特性測定部2の測定領域S内の測定対象液1に含まれている気泡3の割合を減少させることにより、気泡3に起因する測定誤差を低減する。
【選択図】図1

Description

本発明は、液体の特性を測定するための方法及び装置に関するものである。
従来より、食品業界、塗料業界、薬品業界及び電子材料業界において、液体の粘度などの特性を測定することが行われている(例えば、特許文献1)。液体の色度、濃度、粘度、比重等の特性を測定するにあたって、液体中に含まれている気泡が特性の測定結果に影響を与える。すなわち、気泡が液体中に存在すれば、特性を測定するための特性測定部(センサー)に気泡が付着したり、特性測定部の周辺に浮遊したりするために、実際の液体の特性と測定された特性との誤差が生じることがあった。例えば、特性が粘度である場合は、実際の液体の粘度よりも、測定結果が低くなることがあった。また、この誤差を生じないようにするために、頻繁なメンテナンスや測定結果の校正が必要であった。従って、気泡を含む液体の特性を精度良く測定するのは困難であった。
特開2001−99771号公報
本発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、頻繁なメンテナンスや測定結果の校正をしなくても、気泡を含む液体の特性を精度良く測定することができる液体の特性測定方法及び特性測定装置を提供することを目的とするものである。
本発明の請求項1に係る液体の特性測定方法は、測定対象液1の特性を特性測定部2により測定する方法であって、特性測定部2の測定領域S内の測定対象液1に含まれている気泡3の割合を減少させることにより、気泡3に起因する測定誤差を低減することを特徴とするものである。
本発明の請求項2に係る液体の特性測定方法は、請求項1に加えて、特性測定部2の測定領域S内の測定対象液1の液圧力を上昇させることにより、気泡3の割合を減少させることを特徴とするものである。
本発明の請求項3に係る液体の特性測定方法は、請求項2に加えて、密封した測定対象液1を加圧することにより、特性測定部2の測定領域S内の測定対象液1の液圧力を上昇させることを特徴とするものである。
本発明の請求項4に係る液体の特性測定方法は、請求項3に加えて、密封容器5に測定対象液1を密封し、密封容器5の一部を移動させてその容積を減少させることによって、密封した測定対象液1を加圧することを特徴とするものである。
本発明の請求項5に係る液体の特性測定方法は、請求項2に加えて、測定対象液1が流通する流路4を形成すると共にこの流路4に特性測定部2を設け、流路4の特性測定部2よりも上流側と下流側のそれぞれに開閉弁6、7を設け、上流側の開閉弁6を開くと共に下流側の開閉弁7を絞ることによって、特性測定部2の測定領域S内の測定対象液1の液圧力を上昇させることを特徴とするものである。
本発明の請求項6に係る液体の特性測定方法は、請求項2に加えて、測定対象液1が流通する流路4を形成すると共にこの流路4に特性測定部2を設け、流路4へ測定対象液1を圧送することによって、特性測定部2の測定領域S内の測定対象液1の液圧力を上昇させることを特徴とするものである。
本発明の請求項7に係る液体の特性測定方法は、請求項6に加えて、特性測定部2よりも下流側において流路4に負荷を設けることを特徴とするものである。
本発明の請求項8に係る液体の特性測定方法は、請求項7に加えて、特性測定部2の上流側における流路4の断面積よりも特性測定部2の下流側における流路4の断面積を小さくすることによって負荷を形成することを特徴とするものである。
本発明の請求項9に係る液体の特性測定方法は、請求項7又は8に加えて、特性測定部2の上流側における流路4よりも特性測定部2の下流側における流路4を高くするか又は長くするかによって負荷を形成することを特徴とするものである。
本発明の請求項10に係る液体の特性測定方法は、請求項1に加えて、測定対象液1が流通する流路4を形成すると共にこの流路4に特性測定部2を設け、特性測定部2の上流側において流路4よりも上方に測定対象液1に含まれている気泡3を流入させる空間13を形成することを特徴とするものである。
本発明の請求項11に係る液体の特性測定方法は、請求項10に加えて、測定対象液1に含まれている気泡3を流入させる空間13が流路4から分岐させたバイパス流路14であることを特徴とするものである。
本発明の請求項12に係る液体の特性測定方法は、請求項11に加えて、流路4はバイパス流路14を分岐させた分岐点Pから下方に向けることを特徴とするものである。
本発明の請求項13に係る液体の特性測定方法は、請求項11又は12に加えて、バイパス流路14を分岐させた分岐点Pよりも下流側において流路4にフィルター8を設け、フィルター8で捕捉した気泡3をバイパス流路14へと流通させることを特徴とするものである。
本発明の請求項14に係る液体の特性測定方法は、請求項11乃至13のいずれかに加えて、バイパス流路14に開閉弁9を設け、開閉弁9を開くことにより特性測定部2を迂回してバイパス流路14に溜まった気泡3を流通させることを特徴とするものである。
本発明の請求項15に係る液体の特性測定装置は、測定対象液1の特性を測定するための特性測定部2を備えた装置であって、請求項1乃至14のいずれか一項に記載の方法により、特性測定部2の測定領域S内の測定対象液1に含まれている気泡3の割合を減少させることを特徴とするものである。
請求項1の発明では、気泡3に起因する測定誤差を低減することによって、頻繁なメンテナンスや測定結果の校正をしなくても、気泡3を含む液体の特性を精度良く測定することができるものである。
請求項2の発明では、液圧力の上昇により気泡3を押しつぶすことができ、特性測定部2の測定領域S内の測定対象液1に含まれている気泡3の体積の割合を減少させることができるものであり、気泡3に起因する測定誤差を低減することによって、頻繁なメンテナンスや測定結果の校正をしなくても、気泡3を含む液体の特性を精度良く測定することができるものである。
請求項3の発明では、密封した測定対象液1の加圧により液圧力を上昇させて気泡3を押しつぶすことができ、特性測定部2の測定領域S内の測定対象液1に含まれている気泡3の体積の割合を減少させることができるものであり、気泡3に起因する測定誤差を低減することによって、頻繁なメンテナンスや測定結果の校正をしなくても、気泡3を含む液体の特性を精度良く測定することができるものである。
請求項4の発明では、密封容器5の一部を移動させてその容積を減少させることにより密封した測定対象液1を加圧し、液圧力を上昇させて気泡3を押しつぶすことができ、特性測定部2の測定領域S内の測定対象液1に含まれている気泡3の体積の割合を減少させることができるものであり、気泡3に起因する測定誤差を低減することによって、頻繁なメンテナンスや測定結果の校正をしなくても、気泡3を含む液体の特性を精度良く測定することができるものである。
請求項5の発明では、開閉弁6、7の開閉によって測定対象液1を加圧し、液圧力を上昇させて気泡3を押しつぶすことができ、特性測定部2の測定領域S内の測定対象液1に含まれている気泡3の体積の割合を減少させることができるものであり、気泡3に起因する測定誤差を低減することによって、頻繁なメンテナンスや測定結果の校正をしなくても、気泡3を含む液体の特性を精度良く断続的に長時間測定することができるものである。
請求項6の発明では、流路4への測定対象液1の圧送で液圧力を上昇させて気泡3を押しつぶすことができ、特性測定部2の測定領域S内の測定対象液1に含まれている気泡3の体積の割合を減少させることができるものであり、気泡3に起因する測定誤差を低減することによって、頻繁なメンテナンスや測定結果の校正をしなくても、気泡3を含む液体の特性を精度良く測定することができるものである。
請求項7の発明では、流路4に設けた負荷により液圧力を上昇させて気泡3を押しつぶすことができ、特性測定部2の測定領域S内の測定対象液1に含まれている気泡3の体積の割合を減少させることができるものであり、気泡3に起因する測定誤差を低減することによって、頻繁なメンテナンスや測定結果の校正をしなくても、気泡3を含む液体の特性を精度良く連続的に測定することができるものである。また、メンテナンスが容易で簡易に使用することができるものである。
請求項8の発明では、流路4の断面積の小さい部分で負荷を形成し、この負荷により液圧力を上昇させて気泡3を押しつぶすことができ、特性測定部2の測定領域S内の測定対象液1に含まれている気泡3の体積の割合を減少させることができるものであり、気泡3に起因する測定誤差を低減することによって、頻繁なメンテナンスや測定結果の校正をしなくても、気泡3を含む液体の特性を精度良く連続的に測定することができるものである。また、メンテナンスが容易で簡易に使用することができるものである。
請求項9の発明では、流路4を高くするか又は長くするかによって負荷を形成し、この負荷により液圧力を上昇させて気泡3を押しつぶすことができ、特性測定部2の測定領域S内の測定対象液1に含まれている気泡3の体積の割合を減少させることができるものであり、気泡3に起因する測定誤差を低減することによって、頻繁なメンテナンスや測定結果の校正をしなくても、気泡3を含む液体の特性を精度良く連続的に測定することができるものである。また、メンテナンスが容易で簡易に使用することができるものである。
請求項10の発明では、空間13に気泡3を流入させることによって、特性測定部2の測定領域S内の測定対象液1に含まれている気泡3の体積の割合を減少させることができるものであり、気泡3に起因する測定誤差を低減することによって、頻繁なメンテナンスや測定結果の校正をしなくても、気泡3を含む液体の特性を精度良く測定することができるものである。
請求項11の発明では、バイパス流路14に気泡3を流入させることによって、特性測定部2の測定領域S内の測定対象液1に含まれている気泡3の体積の割合を減少させることができるものであり、気泡3に起因する測定誤差を低減することによって、頻繁なメンテナンスや測定結果の校正をしなくても、気泡3を含む液体の特性を精度良く測定することができるものである。また、メンテナンスが容易で簡易に使用することができるものである。
請求項12の発明では、気泡3の上昇現象を利用して流路4に気泡3を流入させにくくすることによって、特性測定部2の測定領域S内の測定対象液1に含まれている気泡3の体積の割合を減少させることができるものであり、気泡3に起因する測定誤差を低減することによって、頻繁なメンテナンスや測定結果の校正をしなくても、気泡3を含む液体の特性を精度良く測定することができるものである。
請求項13の発明では、フィルター8で気泡3を捕捉してバイパス流路14に流入させることによって、特性測定部2の測定領域S内の測定対象液1に含まれている気泡3の体積の割合を減少させることができるものであり、気泡3に起因する測定誤差を低減することによって、頻繁なメンテナンスや測定結果の校正をしなくても、気泡3を含む液体の特性を精度良く測定することができるものである。
請求項14の発明では、特性測定部2を迂回してバイパス流路14に溜まった気泡3を除去することによって、特性測定部2の測定領域S内の測定対象液1に含まれている気泡3の体積の割合を減少させることができるものであり、気泡3に起因する測定誤差を低減することによって、頻繁なメンテナンスや測定結果の校正をしなくても、気泡3を含む液体の特性を精度良く測定することができるものである。また、連続して測定対象液1の特性を測定する場合にも容易に気泡3を除去することができるものである。
請求項15の発明では、気泡3に起因する測定誤差を低減することによって、頻繁なメンテナンスや測定結果の校正をしなくても、気泡3を含む液体の特性を精度良く測定することができるものである。
以下、本発明を実施するための最良の形態を説明する。
図1に本発明の液体の特性測定装置を示す。この特性測定装置は、円筒容器などの密封容器5とこの密封容器5内に配置された特性測定部2とを備えて形成されている。特性測定部2としては既知の粘度センサ、濃度センサ、色度センサ、比重センサなどの各種のセンサを用いることができる。特性測定部2は支持部2aにより密封容器5の上部に取り付けられている。また、密封容器5の上面には密封容器5内に測定対象液1を注入するための注入管5aが設けられている。
この特性測定装置で測定対象液1の粘度や濃度や色度あるいは比重などの特性を測定するにあたっては、密封容器5内に測定対象液1を一杯に入れて密封すると共に特性測定部2を測定対象液1に浸漬し、この状態でさらに注入管5aを通じて密封容器5内に測定対象液1を注入するようにポンプなどで圧送して密封容器5内の測定対象液1を加圧しながら、特性測定部2により測定対象液1の特性を測定する。特性測定部2で測定される測定対象液1の特性は電気信号の変化として得られ、この電気信号をコンピュータなどの測定器に入力することにより、測定対象液1の特性を数値などとして得ることができる。
そして、この特性測定装置では、特性測定部2により測定対象液1の特性を測定している間、密封容器5内の測定対象液1を加圧して液圧力を上昇させることにより、密封容器5内の測定対象液1に含まれている気泡3を押しつぶすことができ、特性測定部2の測定領域S内の測定対象液1に含まれている気泡3の体積の割合を減少させることができるものである。従って、気泡3に起因する測定誤差を低減することによって、頻繁なメンテナンスや測定結果の校正をしなくても、気泡3を含む液体の特性を精度良く測定することができる。尚、本発明において特性測定部2の測定領域Sとは、特性測定部2の感度が有効に及ぶ範囲であり、図において特性測定部2の周囲を囲む実線で測定領域Sを示す。
図2に本発明の液体の特性測定装置の他例を示す。この特性測定装置は、上記と同様に密封容器5とこの密封容器5内に配置された上記と同様の特性測定部2とを備えて形成されているが、密封容器5の上部5bがモータなどで上下駆動自在に形成されている。尚、上記の注入管5aは設けられていない。
この特性測定装置で上記と同様の測定対象液1の特性を測定するにあたっては、密封容器5内に測定対象液1を一杯に入れて密封すると共に特性測定部2を測定対象液1に浸漬し、この状態でさらに上部5bを下動して密封容器5内の測定対象液1を加圧しながら、上記と同様に特性測定部2により測定対象液1の特性を測定する。
そして、この特性測定装置では、特性測定部2により測定対象液1の特性を測定している間、密封容器5内の測定対象液1を加圧して液圧力を上昇させることにより、密封容器5内の測定対象液1に含まれている気泡3を押しつぶすことができ、特性測定部2の測定領域S内の測定対象液1に含まれている気泡3の体積の割合を減少させることができる。従って、気泡3に起因する測定誤差を低減することによって、頻繁なメンテナンスや測定結果の校正をしなくても、気泡3を含む液体の特性を精度良く測定することができる。
図3に本発明の特性測定装置の他例を示す。この特性測定装置は、円管等の管体11と、この管体11内に配置された上記と同様の特性測定部2と、特性測定部2の両側において管体11に設けられた開閉弁6、7とを備えて形成されている。管体11は略水平に配置されており、その内側空間が流路4として形成されている。この特性測定装置では、特性測定部2で測定対象液1の特性の測定を行っていない場合、測定対象液1が流路4を一方向(開閉弁6から開閉弁7に向かう方向)に流通するように、ポンプなどで圧送している。
この特性連続測定装置で上記と同様の測定対象液1の特性を連続して測定するにあたっては、測定対象液1が流路4を一方向に流通している状態で、特性測定部2よりも下流側にある開閉弁7を閉めることにより、測定対象液1を開閉弁7よりも下流側に流通させないようにするか又は流路4を絞って開閉弁7よりも下流側への測定対象液1の流量を少なくするようにする。これにより、開閉弁7が測定対象液1の流通の負荷となるが、上流側の開閉弁6は開けたままであるので、測定対象液1が流路4の開閉弁6、7の間に連続して流入して加圧されることになり、開閉弁6、7の間において、測定対象液1の液圧力が上昇する。
そして、この特性測定装置では、測定対象液1に浸漬している特性測定部2により測定対象液1の特性を測定している間、開閉弁6、7の間の測定対象液1を加圧して液圧力を上昇させることにより、開閉弁6、7の間の測定対象液1に含まれている気泡3を押しつぶすことができ、特性測定部2の測定領域S内の測定対象液1に含まれている気泡3の体積の割合を減少させることができる。従って、気泡3に起因する測定誤差を低減することによって、頻繁なメンテナンスや測定結果の校正をしなくても、気泡3を含む液体の特性を精度良く測定することができる。しかも、測定対象液1を連続して流通させることにより、その特性を連続して測定することができる。
図4に本発明の特性測定装置の他例を示す。この特性測定装置は、円管等の管体11と、この管体11内に配置された上記と同様の特性測定部2とを備えて形成されている。管体11は略水平に配置されており、その内側空間が流路4として形成されている。この特性測定装置では、特性測定部2で測定対象液1の特性の測定を行っていない場合、測定対象液1が流路4を一方向に流通するように、ポンプなどで圧送している。また、特性測定部2よりも下流側における流路4の断面積は、特性測定部2よりも上流側における流路4の断面積よりも小さく形成されている。例えば、管体11が円管である場合はその口径を絞ることにより絞り部12を設けて流路4の断面積を小さくすることができる。この流路4の断面積が小さな部分は測定対象液1の流通の負荷となる。
この特性連続測定装置で上記と同様の測定対象液1の特性を連続して測定するが、測定対象液1が流路4を一方向に流通している状態で測定対象液1の液圧力が上昇する。従って、この特性測定装置では、測定対象液1に浸漬している特性測定部2により測定対象液1の特性を測定している間、特性測定部2の周囲の測定対象液1を加圧して液圧力を上昇させることにより、測定対象液1に含まれている気泡3を押しつぶすことができ、特性測定部2の測定領域S内の測定対象液1に含まれている気泡3の体積の割合を減少させることができる。従って、気泡3に起因する測定誤差を低減することによって、頻繁なメンテナンスや測定結果の校正をしなくても、気泡3を含む液体の特性を精度良く測定することができる。しかも、測定対象液1を連続して流通させることにより、その特性を連続して測定することができる。
図5に本発明の特性測定装置の他例を示す。この特性測定装置は、円管等の管体11と、この管体11内に配置された上記と同様の特性測定部2とを備えて形成されている。管体11の内側空間が流路4として形成されている。この特性測定装置では、特性測定部2で測定対象液1の特性の測定を行っていない場合、測定対象液1が流路4を一方向に流通するように、ポンプなどで圧送している。また、管体11は略水平に配置される水平部11aと、水平部11aから略鉛直上向きに曲げられた鉛直部11bとで形成されており、しかも、鉛直部11bは水平部11aよりも長く形成されている。特性測定部2は水平部11aにおいて流路4に配置されている。そして、測定対象液1は水平部11aから鉛直部11bに向かって流通するが、鉛直部11bは水平部11aよりも高くて長いために、測定対象液1の流通の負荷となる。
この特性連続測定装置で上記と同様の測定対象液1の特性を連続して測定するが、測定対象液1が流路4を水平部11aから鉛直部11bに向かって一方向に流通している状態で、水平部11aを流通する測定対象液1と鉛直部11bを流通する測定対象液1との間での圧力差が生じて、水平部11aにおける測定対象液1の液圧力が上昇する。従って、この特性測定装置では、測定対象液1に浸漬している特性測定部2により測定対象液1の特性を測定している間、特性測定部2の周囲の測定対象液1を加圧して液圧力を上昇させることにより、測定対象液1に含まれている気泡3を押しつぶすことができ、特性測定部2の測定領域S内の測定対象液1に含まれている気泡3の体積の割合を減少させることができる。従って、気泡3に起因する測定誤差を低減することによって、頻繁なメンテナンスや測定結果の校正をしなくても、気泡3を含む液体の特性を精度良く測定することができる。しかも、測定対象液1を連続して流通させることにより、その特性を連続して測定することができる。
図6に本発明の特性測定装置の他例を示す。この特性測定装置は、配管等を用いて流路4とバイパス流路14とを形成すると共に流路4の途中に上記と同様の特性測定部2が設けられている。流路4とバイパス流路14とは略ロ字状に接続されているが、バイパス流路14は流路4との分岐点Pから鉛直上向きに長く形成されている。また、分岐点Pの近傍において流路4は鉛直下向きに長く形成されている。また、流路4には分岐点Pの下流側の近傍においてメッシュなどのフィルター8が設けられている。上記の特性測定部2は流路4の鉛直上向きに長い部分に設けられている。さらに、流路4とバイパス流路14と合流点Gと分岐点Pとの間においてバイパス流路14には開閉弁9が設けられている。
この特性連続測定装置で上記と同様の測定対象液1の特性を連続して測定するにあたっては、開閉弁9を閉じた状態で流路4に測定対象液1を流通させる。測定対象液1は分岐点Pからフィルター8及び特性測定部2を通過した後、合流点Gにまで達する。そして、フィルター8を通過するときに測定対象液1中に含まれている気泡3が捕捉されて除去されるため、特性測定部2を通過する際に測定対象液1中には気泡3がほとんど含まれていない。従って、特性測定部2の測定領域S内の測定対象液1に含まれている気泡3の体積の割合を減少させることができ、気泡3に起因する測定誤差を低減することによって、頻繁なメンテナンスや測定結果の校正をしなくても、気泡3を含む液体の特性を精度良く測定することができる。しかも、測定対象液1を連続して流通させることにより、その特性を連続して測定することができる。
フィルター8で捕捉された気泡3はバイパス流路14の測定対象液1内を浮力で上昇することにより開閉弁9にまで達し、バイパス流路14に滞留する。すなわち、バイパス流路14は測定対象液1に含まれている気泡3を流入させる空間13として形成されている。バイパス流路14に滞留する気泡3は開閉弁9を開くことにより測定対象液1とともに合流点Gを通ってその下流側に流通していく。従って、気泡3は特性測定部2を迂回してバイパス流路14を流して排出することができる。
本発明の実施の形態の一例を示す概略の断面図である。 本発明の他の実施の形態の一例を示す概略の断面図である。 本発明の他の実施の形態の一例を示す概略の断面図である。 本発明の他の実施の形態の一例を示す概略の断面図である。 本発明の他の実施の形態の一例を示す概略の断面図である。 本発明の他の実施の形態の一例を示す概略の断面図である。
符号の説明
1 測定対象液
2 特性測定部
3 気泡
4 流路
5 密封容器
6 開閉弁
7 開閉弁
8 フィルター
9 開閉弁
13 空間
14 バイパス流路
S 測定領域
P 分岐点

Claims (15)

  1. 測定対象液の特性を特性測定部により測定する方法であって、特性測定部の測定領域内の測定対象液に含まれている気泡の割合を減少させることにより、気泡に起因する測定誤差を低減することを特徴とする液体の特性測定方法。
  2. 特性測定部の測定領域内の測定対象液の液圧力を上昇させることにより、気泡の割合を減少させることを特徴とする請求項1に記載の液体の特性測定方法。
  3. 密封した測定対象液を加圧することにより、特性測定部の測定領域内の測定対象液の液圧力を上昇させることを特徴とする請求項2に記載の液体の特性測定方法。
  4. 密封容器に測定対象液を密封し、密封容器の一部を移動させてその容積を減少させることによって、密封した測定対象液を加圧することを特徴とする請求項3に記載の液体の特性測定方法。
  5. 測定対象液が流通する流路を形成すると共にこの流路に特性測定部を設け、流路の特性測定部よりも上流側と下流側のそれぞれに開閉弁を設け、上流側の開閉弁を開くと共に下流側の開閉弁を絞ることによって、特性測定部の測定領域内の測定対象液の液圧力を上昇させることを特徴とする請求項2に記載の液体の特性測定方法。
  6. 測定対象液が流通する流路を形成すると共にこの流路に特性測定部を設け、流路へ測定対象液を圧送することによって、特性測定部の測定領域内の測定対象液の液圧力を上昇させることを特徴とする請求項2に記載の液体の特性測定方法。
  7. 特性測定部よりも下流側において流路に負荷を設けることを特徴とする請求項6に記載の液体の特性測定方法。
  8. 特性測定部の上流側における流路の断面積よりも特性測定部の下流側における流路の断面積を小さくすることによって負荷を形成することを特徴とする請求項7に記載の液体の特性測定方法。
  9. 特性測定部の上流側における流路よりも特性測定部の下流側における流路を高くするか又は長くするかによって負荷を形成することを特徴とする請求項7又は8に記載の液体の特性測定方法。
  10. 測定対象液が流通する流路を形成すると共にこの流路に特性測定部を設け、特性測定部の上流側において流路よりも上方に測定対象液に含まれている気泡を流入させる空間を形成することを特徴とする請求項1に記載の液体の特性測定方法。
  11. 測定対象液に含まれている気泡を流入させる空間が流路から分岐させたバイパス流路であることを特徴とする請求項10に記載の液体の特性測定方法。
  12. 流路はバイパス流路を分岐させた分岐点から下方に向けることを特徴とする請求項11に記載の液体の特性測定方法。
  13. バイパス流路を分岐させた分岐点よりも下流側において流路にフィルターを設け、フィルターで捕捉した気泡をバイパス流路へと流通させることを特徴とする請求項11又は12に記載の液体の特性測定方法。
  14. バイパス流路に開閉弁を設け、開閉弁を開くことにより特性測定部を迂回してバイパス流路に溜まった気泡を流通させることを特徴とする請求項11乃至13のいずれか一項に記載の液体の特性測定方法。
  15. 測定対象液の特性を測定するための特性測定部を備えた装置であって、請求項1乃至14のいずれか一項に記載の方法により、特性測定部の測定領域内の測定対象液に含まれている気泡の割合を減少させることを特徴とする液体の特性測定装置。
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Citations (9)

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