JP2008127731A - 垂れ紐状間仕切り、垂れ紐状カーテン - Google Patents
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Abstract
【課題】垂れ紐状間仕切りあるいは垂れ紐状カーテンを安価に、静電気帯電防止、抗菌性、光輝性を持たせたものとする。
【解決手段】並列された垂れ紐の上端相互をテープ状生地部により連結した垂れ紐状間仕切りまたは垂れ紐状カーテンで垂れ紐部を編成する際にポリエステル素材糸に加えて導電性素材糸を編み込んだことを手段とする垂れ紐状間仕切りまたは垂れ紐状カーテン。
【選択図】図1
【解決手段】並列された垂れ紐の上端相互をテープ状生地部により連結した垂れ紐状間仕切りまたは垂れ紐状カーテンで垂れ紐部を編成する際にポリエステル素材糸に加えて導電性素材糸を編み込んだことを手段とする垂れ紐状間仕切りまたは垂れ紐状カーテン。
【選択図】図1
Description
本発明は、垂れ紐状間仕切りあるいは垂れ紐状カーテンに関する。
近年、インテリアの高級化多様化志向により、垂れ紐状間仕切り或いは垂れ紐状カーテンの需要が増加している。使用量の増加につれていろいろの機能を附加したものが市場からのニーズとして高まっている。
従来技術としては以下のものがある。
特公平6−61295 従来技術は引例の特公平6−61295の図2から図4に開示された技術であり、あらかじめ用意された紐状に編まれた糸を編み機上では緯糸である緯紐とし、経方向には引例の図3に示された経糸を編みこみ、所定の経方向長さまで編み上げて布地状にした後、この経糸を引き抜き除去して、紐部を経にして上部はテープ状生地で連結して垂れ紐状として使用するものであって垂れ紐状カーテンの製造方法に関するものである。
しかしこの従来技術による垂れ紐状カーテンあるいは現存している同類の垂れ紐状カーテンには次の問題があった。
1) 屋内の乾燥した時期には垂れ紐同士がお互いに接触すると静電気を帯びやすく、またこれを間仕切りに使用し頻繁に人が暖簾状にこの紐部を通過するとその際に静電気を帯電するという問題があった。
2) 特に間仕切りとして使用した場合、頻繁に人が暖簾状にこの紐部を通過すると垂れ紐部が汚れやすく衛生的に問題があった。
3) インテリアとしての装飾性及び美観を高めるために光輝機能を付加する場合、従来のポリエステル素材だけではその機能を持たせることは困難であった。
1) 屋内の乾燥した時期には垂れ紐同士がお互いに接触すると静電気を帯びやすく、またこれを間仕切りに使用し頻繁に人が暖簾状にこの紐部を通過するとその際に静電気を帯電するという問題があった。
2) 特に間仕切りとして使用した場合、頻繁に人が暖簾状にこの紐部を通過すると垂れ紐部が汚れやすく衛生的に問題があった。
3) インテリアとしての装飾性及び美観を高めるために光輝機能を付加する場合、従来のポリエステル素材だけではその機能を持たせることは困難であった。
本発明が解決しようとする課題は上述した従来技術の垂れ紐状間仕切りあるいは垂れ紐状カーテンの従来技術の問題点の改良にある。
並列された垂れ紐状の上端相互をテープ状生地部により連結した垂れ紐状間仕切りまたは垂れ紐状カーテンにおいて、該垂れ紐部を編成する際にポリエステル素材糸に加えてを同時に編み込んだことを手段とする垂れ紐状間仕切りまたは垂れ紐状カーテン。
手段1において、並列された垂れ紐部に発生する静電気の帯電を防止あるいは除去する機能を持たせたことを手段とする垂れ紐状間仕切りまたは垂れ紐状カーテン。
手段1において、導電性素材糸を銀もしくは銅、あるいはそれらの素材の一部を露出させた、フィルムとの複合糸とすることにより、垂れ紐部に抗菌性機能を持たせたことを手段とする垂れ紐状間仕切りまたは垂れ紐状カーテン。
手段1において、導電性素材糸を銀もしくはアルミ、あるいはそれらの素材の一部を露出させた、フィルムとの複合糸とすることにより、垂れ紐部に光輝を有したことを手段とする垂れ紐状間仕切りまたは垂れ紐状カーテン。
本発明の垂れ紐状間仕切りまたは垂れ紐状カーテンは以下の効果を有する。
1) 垂れ紐部を編成する際にポリエステル素材糸に加えて導電性素材糸を同時に編み込んで、垂れ紐状カーテンに仕上げるため、ポリエステル素材に比べて導電性素材のはるかに小さい電気抵抗による効果から静電気の放電を促進し帯電を防止する効果を有する。
2) 垂れ紐部を編成する際にポリエステル素材糸に加えて導電性素材糸の内、特に銀もしくは銅を用いて同時に編み込んで垂れ紐状カーテンに仕上げると、銀もしくは銅の抗菌性を垂れ紐状部も有することになり、この垂れ紐状間仕切りあるいは垂れ紐状カーテンに抗菌性機能を持たせることが出来、特に間仕切りとして使用する祭の暖簾状に人が通過する用途には汚れによる細菌の発生を防止する効果を有する衛生的なものとなる。
3) インテリアとしての装飾性及び美観を高めるために光輝機能を付加する場合、従来のポリエステル素材では光輝機能は弱いものであった。これに対しを銀あるいはアルミ等とすることにより、あるいはそれらの素材とフィルムの複合糸とすることにより垂れ紐部にポリエステル素材より大幅に高い光輝を持たせることが出来るので 装飾性及び美観から優れた垂れ紐状間仕切りまたは垂れ紐状カーテンが実現する。
1) 垂れ紐部を編成する際にポリエステル素材糸に加えて導電性素材糸を同時に編み込んで、垂れ紐状カーテンに仕上げるため、ポリエステル素材に比べて導電性素材のはるかに小さい電気抵抗による効果から静電気の放電を促進し帯電を防止する効果を有する。
2) 垂れ紐部を編成する際にポリエステル素材糸に加えて導電性素材糸の内、特に銀もしくは銅を用いて同時に編み込んで垂れ紐状カーテンに仕上げると、銀もしくは銅の抗菌性を垂れ紐状部も有することになり、この垂れ紐状間仕切りあるいは垂れ紐状カーテンに抗菌性機能を持たせることが出来、特に間仕切りとして使用する祭の暖簾状に人が通過する用途には汚れによる細菌の発生を防止する効果を有する衛生的なものとなる。
3) インテリアとしての装飾性及び美観を高めるために光輝機能を付加する場合、従来のポリエステル素材では光輝機能は弱いものであった。これに対しを銀あるいはアルミ等とすることにより、あるいはそれらの素材とフィルムの複合糸とすることにより垂れ紐部にポリエステル素材より大幅に高い光輝を持たせることが出来るので 装飾性及び美観から優れた垂れ紐状間仕切りまたは垂れ紐状カーテンが実現する。
本発明を実現するための具体的な方法を以下に示す。
図1は本発明を実施して実際の編み機上で編み上げる具体的手段の一例である。1はポリエステル素材による経糸であり黒色実線で示されている。2は本発明を実現する導電性素材糸であり用途により銀、銅、アルミ等を用い、図中では1の経糸より薄い黒色の実線で示したものである。3はこの垂れ紐状カーテンの上部をテープ状あるいは帯状に編むための横段を形成するための編み糸である。4は紐部をよりしっかりしたものとするための編み糸であり、図中では点線で示してある。
編み方は所謂鎖編みを基本としており、1の経糸は「の」の字と左右が逆の「の」の字を編み方向に交互に繰り返すようにして形成し、その際に2なる導電性素材糸を編み方向に1個置きに「の」の字状に経糸1に編みこむ。またこの種の垂れ紐状カーテンはその上部が帯状に連結して編まれるため、3なる編み糸で所望の幅までテープ状に編み上げるもので所定の幅に達したあとは紐部として1あるいは2の鎖編みに編みこむ。4なる編み糸は1の経糸や2の導電性素材糸による鎖編みに単純に通して編み込んであり、垂れ紐の太さ、組織の安定性を持たせるものである。
編み方は所謂鎖編みを基本としており、1の経糸は「の」の字と左右が逆の「の」の字を編み方向に交互に繰り返すようにして形成し、その際に2なる導電性素材糸を編み方向に1個置きに「の」の字状に経糸1に編みこむ。またこの種の垂れ紐状カーテンはその上部が帯状に連結して編まれるため、3なる編み糸で所望の幅までテープ状に編み上げるもので所定の幅に達したあとは紐部として1あるいは2の鎖編みに編みこむ。4なる編み糸は1の経糸や2の導電性素材糸による鎖編みに単純に通して編み込んであり、垂れ紐の太さ、組織の安定性を持たせるものである。
図1で示した2なる導電性素材糸は銀や銅あるいはアルミなどを使用するが特に装飾性や美観を高める目的で使用する場合は、これらの金属部が直接表面に露出せず、透明のフィルムで導電性素材をサンドイッチ状に挟持したものを縦方向にスリットして糸状にしたものでも良い。図2はその具体例を示したものであり、図2の(1)で5及び7は透明のフィルム、6は導電性素材である。図2の(2)は(1)の、透明のフィルム5、7で導電性素材6をサンドイッチ状に挟持したものを縦方向にスリットして糸状に加工する状態の図、図2の(3)は(2)の縦方向にスリットして糸状にしたものの拡大図である。これらは導電性素材の上下を透明フィルムで覆うので防錆効果を有して永く美観を保つことが出来る。このようにして金属の錆びを防止しながら、例えば銀を使用した場合、その光輝を永く保つことが出来る。なお図2は銀など酸化しやすい金属に適した構成である透明のフィルムで導電性素材をサンドイッチ状に挟持したものを示したものであるが、導電性素材をアルミ等にする場合は銀に比べて酸化の度合いが少ないため、透明のフィルムは片側の構成であっても良い。
本発明の静電気防止効果を図1の組織図で純銀糸を導電性素材として使用した場合の試験データを以下に示すが本データより、摩擦布をナイロンとした場合、平均値で8.9が2.4(μC/m2),最大値で13.0が5.1(μC/m2)に静電気の帯電が改善されたことが分かる。
〔試験項目〕
帯電性試験
〔試験方法]
摩擦帯電電荷量測定法 − JIS L 1094
温度、湿度 : 20℃、20%RH
摩擦布 : ナイロン、アクリル
〔試験項目〕
帯電性試験
〔試験方法]
摩擦帯電電荷量測定法 − JIS L 1094
温度、湿度 : 20℃、20%RH
摩擦布 : ナイロン、アクリル
本発明の抗菌効果を示す試験データを以下に示す。通常の無加工布に植菌数Aで植菌し、培養された菌数をBとする。これに対し、本発明の編み組織に同じく植菌した菌数をCとする。これらの菌数は数が多いため、対数を用いて評価する。そして静菌活性値はlogB−logCで求められ、この値が2以上あれば抗菌効果を有するものである。
これにより本データを見ると、logBが7.1、logCが4.8であるため、その差が2.3となり、2を超えるため抗菌効果を有するものである。なお、この本発明の編み組織を洗濯10回行ってもlogCは4.7であるため、その差は2.4と安定して抗菌効果を有していることがわかる。以上のように本発明は顕著な抗菌効果を有することが分かる。
〔試験項目〕
抗菌性試験
〔試験方法〕
黄色ぶどう球菌
JIS L 1902 定量試験(菌液吸収法)による。
生菌数の測定法:混釈平板培養法
これにより本データを見ると、logBが7.1、logCが4.8であるため、その差が2.3となり、2を超えるため抗菌効果を有するものである。なお、この本発明の編み組織を洗濯10回行ってもlogCは4.7であるため、その差は2.4と安定して抗菌効果を有していることがわかる。以上のように本発明は顕著な抗菌効果を有することが分かる。
〔試験項目〕
抗菌性試験
〔試験方法〕
黄色ぶどう球菌
JIS L 1902 定量試験(菌液吸収法)による。
生菌数の測定法:混釈平板培養法
導電性素材糸を編糸として使用することで安価に静電気防止効果や抗菌性、光輝を有した実用性と装飾性の高い垂れ紐状間仕切りあるいは垂れ紐状カーテンを実現できる発明であるので、その工業上の利用可能性は極めて高いものといえる。
1、経糸
2、導電性素材糸
3、テープ状の横段を形成するための編糸
4、垂れ紐の太さ、組織の安定性を持たせるための編糸
5、7、透明なフイルム
6、導電性素材
2、導電性素材糸
3、テープ状の横段を形成するための編糸
4、垂れ紐の太さ、組織の安定性を持たせるための編糸
5、7、透明なフイルム
6、導電性素材
Claims (4)
- 並列された垂れ紐の上端相互をテープ状生地部により連結した垂れ紐状間仕切りまたは垂れ紐状カーテンにおいて、該垂れ紐部を編成する際にポリエステル素材糸に加えて導電性素材糸を同時に編み込んだことを特徴とする垂れ紐状間仕切りまたは垂れ紐状カーテン。
- 請求項1において、並列された垂れ紐部に発生する静電気の帯電を防止もしくは除去する機能を持たせたことを特徴とする垂れ紐状間仕切りまたは垂れ紐状カーテン。
- 請求項1において、導電性素材糸を銀もしくは銅、あるいはそれらの素材の一部を露出させた、フィルムとの複合糸とすることにより、垂れ紐部に抗菌性機能を持たせたことを特徴とする垂れ紐状間仕切りまたは垂れ紐状カーテン。
- 請求項1において、導電性素材糸を銀もしくはアルミとすることにより、あるいはそれらの素材の一部を露出させた、フィルムとの複合糸とすることにより、垂れ紐部に光輝を有したことを特徴とする垂れ紐状間仕切りまたは垂れ紐状カーテン。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006340486A JP2008127731A (ja) | 2006-11-21 | 2006-11-21 | 垂れ紐状間仕切り、垂れ紐状カーテン |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006340486A JP2008127731A (ja) | 2006-11-21 | 2006-11-21 | 垂れ紐状間仕切り、垂れ紐状カーテン |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2008127731A true JP2008127731A (ja) | 2008-06-05 |
Family
ID=39553866
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2006340486A Pending JP2008127731A (ja) | 2006-11-21 | 2006-11-21 | 垂れ紐状間仕切り、垂れ紐状カーテン |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2008127731A (ja) |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6310795Y2 (ja) * | 1983-04-27 | 1988-03-30 | ||
JPH0661295B2 (ja) * | 1989-08-22 | 1994-08-17 | 国治 数馬 | 紐カーテンの製造方法 |
WO2006010358A1 (de) * | 2004-07-24 | 2006-02-02 | medi Bayreuth Weihermüller & Voigtmann GmbH & Co. KG | Elektrisch biaxial leitfähiges gestrick |
-
2006
- 2006-11-21 JP JP2006340486A patent/JP2008127731A/ja active Pending
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JPS6310795Y2 (ja) * | 1983-04-27 | 1988-03-30 | ||
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WO2006010358A1 (de) * | 2004-07-24 | 2006-02-02 | medi Bayreuth Weihermüller & Voigtmann GmbH & Co. KG | Elektrisch biaxial leitfähiges gestrick |
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