JP2008126776A - 制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】過剰な回生電力の発生を抑制する。
【解決手段】電動機および回生ユニット350を各々が有する複数のデッキクレーン122、124、126、128と、回生ユニット350が発生した電力を蓄積する蓄電器260とを備えた貨物船100においてデッキクレーン122、124、126、128の動作を制御する制御装置410であって、デッキクレーン122、124、126、128の各々に対する動作の指示を受け付けてそれを保持して、動作を実行した場合の回生電力の予測値を算出する指示受付部412と、蓄電器260の空き容量を蓄電器260から獲得して予測値と比較して、予測値が空き電力容量を上回る場合は、空き電力容量が予測値を上回るまでの間は、電力消費を伴う動作を指示する他のデッキクレーン122、124、126、128への指示を先に伝達する指示伝達部414とを備える。
【選択図】図6

Description

本発明は、制御装置に関する。より詳細には、デッキクレーンを備えた船におけるクレーンの動作を制御する制御装置に関する。
船荷役用にデッキクレーンを搭載した船舶がある(例えば、特許文献1)。これらのデッキクレーンは個別に操縦することができ、多くの場合、個別の操縦者により操縦されて独立に動作する。なお、このようなデッキクレーンの多くは、電動機を動力源として、直接にあるいは油圧回路等を介して駆動される。
一方、船は、クレーンの他にも、灯火機器、通信機器、測位装置等の他、ムアリングウインチ、ウインドラス等の多くの電気設備を備える。これらの電気設備を動作させる電力は、接岸中に僅かな電力を陸上の商用電力から供給される場合を除いて、その船の原動機または専用の内燃機関により駆動された発電機で発電して、船内で賄われている。このため、電力消費の増加は燃料消費の増加にもつながる。よって、船内全体として電力消費を低減することが好ましい。
電力消費を低減すべく、太陽電池ユニットを設けた船用電源装置がある(例えば、特許文献2)。この船用電源装置は、配電線を含む配電盤を介して船内負荷に接続された常用発電機を備え、更に、電力供給源として太陽電池ユニットも併せて備える。これにより、船が太陽光線から得たエネルギーを有効活用して発電用の燃料消費を抑制する。水中翼船に容量の大きな燃料電池を搭載して、停泊中の船内電気設備に対する電力を燃料電池から供給するものもある(例えば、特許文献3)。
特開平10−250678号公報 特開平10−032942号公報 特開2004−066917号公報
しかしながら、太陽電池ユニットまたは燃料電池の搭載には多大なコストがかかり、それらのデバイスが発生する電力によりコストを回収することは難しい。また、太陽電池ユニットの発電効率は低く、太陽電池ユニットにより獲得された電力で船内電気設備の電力を賄うことは難しい。一方、燃料電池は、それ自体のコストが高い上に、全く新しい設備を搭載しなければならないので、決して導入が容易な設備ではない。このように、船上の電力供給システム効率化に対する旧来の提案には搭載へのインセンティブが少なく、実用化には至っていない。
そこで、回生制動機を備えた電動クレーンを搭載した船において、回生制動機が発生した回生電力を2次電池、キャパシタ等の蓄電器に蓄積して利用する電力供給システムが提案される。この電力供給システムは、当初より船に搭載されたクレーンを利用して発電するので初期費用が少なく、コストの回収が容易であると予測される。しかしながら、実際の稼働においては、回生電力と消費電力とが程よく釣り合うとは限らず、蓄電器の過充電あるいは完全放電が発生するという課題がある。
本発明の第1の形態として、荷役対象を移動させる場合に動力源として電力を消費する電動機、および、荷役対象の移動を制動する場合に回生電力を発生させる回生ユニットを各々が有して、外部からの指示に応じて動作する複数のクレーンと、回生ユニットが発生した電力を蓄積し、かつ、電動機が消費する電力の少なくとも一部を供給する蓄電器とを備えた船においてクレーンの動作を制御する制御装置であって、クレーンの各々に対する動作の指示を受け付けてそれを保持し、指示の各々による動作を実行した場合の回生電力の予測値を算出する指示受付部と、蓄電器に充電できる空き電力容量を蓄電器から獲得して予測値と比較し、予測値が空き電力容量を上回る場合は、空き電力容量が予測値を上回るまでの間、当該予測値に対応する指示を当該クレーンに伝達するよりも、他のクレーンに対する電力消費を伴う動作を当該他のクレーンに先に伝達する指示伝達部とを備える制御装置が提供される。
また、本発明の第2の形態として、荷役対象を移動させる場合に動力源として電力を消費する電動機、および、荷役対象の移動を制動する場合に回生電力を発生させる回生ユニットを各々が有して、外部からの指示に応じて動作する複数のクレーンと、回生ユニットが発生した電力を充電されて蓄積し、且つ、電動機が消費する電力の少なくとも一部を供給する蓄電器とを備えた船においてクレーンの動作を制御する制御装置であって、クレーンの各々に対する動作の指示を受け付けてそれを保持し、指示の各々による動作を実行した場合の消費電力の予測値を算出する指示受付部と、蓄電器に充電された蓄積電力量を蓄電器から獲得して予測値と比較し、予測値が蓄積電力量を上回る場合は、蓄積電力量が予測値を上回るまでの間、当該予測値に対応する指示を当該クレーンに伝達するよりも、他のクレーンに対する回生電力が発生する動作の指示を当該他のクレーンに先に伝達する指示伝達部とを備える制御装置が提供される。
更に、本発明の第3の形態として、荷役対象を移動させる場合に動力源として電力を消費する電動機、および、荷役対象の移動を制動する場合に回生電力を発生させる回生ユニットを各々が有して、外部からの指示に応じて動作する複数のクレーンを備えた船において、クレーンの動作を制御する制御装置であって、クレーンの各々に対する動作の指示を受け付けてそれを保持し、指示の各々による動作を実行した場合に消費電力を伴うか回生電力を伴うかを判断する指示受付部と、指示受付部により、クレーンのひとつに対する指示による動作が消費電力を伴い、かつ、クレーンの他のひとつに対する指示による動作が回生電力を伴うと判断された場合に、ひとつのクレーンの動作の指示と、他のクレーンの動作の指示を、当該動作が実行される期間が重なるタイミングで伝達する指示伝達部とを備える制御装置が提供される。
なお、上記の発明の概要は、本発明の必要な特徴の全てを列挙したものではない。上記の特徴群のサブコンビネーションもまた発明となり得る。
以下、発明の実施の形態を通じて本発明を説明するが、以下の実施形態は特許請求の範囲にかかる発明を限定するものではなく、また実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
図1は、ひとつの実施形態に係る貨物船100の外観を模式的に示す斜視図である。同図に示すように、この貨物船100は、船体110の内部に複数の貨物室を備え、それぞれの貨物室の天面は開閉できるハッチカバー232により封止できる。また、ハッチカバー232の各々の近傍には、それぞれ、デッキクレーン122、124、126、128が設けられる。このような設備を備えた貨物船100は、ハッチカバー232を開いた状態で、デッキクレーン122、124、126、128を稼働させることにより、船体110内の船倉に荷役対象121を運び込み、また、運び出すことができる。
更に、貨物船100の船体110の後端近傍には、船員が搭乗する居住区を含む船橋130が配置される。また、船橋130の下方の船体110内には、後述する発電機140および配電盤150が搭載される。配電盤150は、後述する母線152を介して船内の各部に電力を供給する。
図2は、貨物船100の船内の電気設備200を模式的に示す図である。同図に示すように、この貨物船100の電気設備200は、複数のデッキクレーン122、124、126、128、ウインドラス210、ムアリングウインチ220、電動ハッチ230、232等の電動機器、および、これらの電動機器を関連付けて制御する制御装置410を有する。
デッキクレーン122、124、126、128の各々は、船体110に対して固定されたベース部301の上端に装着された旋回塔310旋回塔310を備える。旋回塔310は旋回できる。更に、旋回塔310は、昇降できるジブ330をそれぞれ備える。ジブ330は、それ自体を昇降させることができると共に、その先端から垂下したワイヤを巻上げまたは巻き下げて、ワイヤの先端に懸架された荷役対象121を昇降させることができる。
なお、デッキクレーン122、124、126、128が荷役対象121を上昇させる場合は、荷役対象121の重量に応じて大きな電力が消費される。一方、荷役対象121を降下させる場合は、荷役対象121およびジブ330の重量に対抗して可動部に制動をかけながら、適切な速度で降下させる。
また、この貨物船100は、ウインドラス210、ムアリングウインチ220等の大きな電力を消費する設備を備える。ウインドラス210は、重量の大きなアンカー212を巻上げる場合に大きな電力を消費する。また、ムアリングウインチ220も、ムアリングワイヤ222(ムアリングチェーン)を巻上げる場合に大きな電力を消費する。これらの電気機器は、この貨物船100の母線152に接続される。
一方、船橋130の居住区には、ブロワ242、投光機244、室内灯246、航海灯248等の、やはり電力を消費する居住区電気設備240を備える。図示は省略したが、居住区電気設備240には、通信機器、レーダー、航法装置、調理機器等、他にも多くのものが含まれる。これらの電気機器も、母線152に接続されて電力の供給を受けるが、相対的に電力消費が少ないこと、陸上の商用電源を前提として製造された機器が多いことから、居住区電気設備240には、100V程度の電圧で電源が供給される。
更に、この貨物船100は、上記のような電力を消費する電気機器に供給する電力を発生または保持する二次電池250、蓄電器260、発電機140等を搭載する。発電機140は母線152に接続され、母線152を介して船内の各部に電力を供給する。このように、船において、母線152に接続された発電機140を備えることにより、船内の電動機器および電気機器の稼働に大きな電力が求められる場合に、発電機140を稼働させて十分な電力を供給できる。
二次電池250および蓄電器260もまた母線152に接続され、母線152を介して発電機140の発生した電力により充電される。また、二次電池250および蓄電器260は、それぞれ個別の制御装置252、262を介して母線152に接続され、過充電等を防止する。なお、二次電池250は、主に停泊中に居住区電気設備240に電力を供給する場合に利用される。
蓄電器260は、二次電池250に対してより大きな容量を有して、後述する回生ユニット350が発生した大きな電力も蓄積できる。これにより、より大きな電力を備蓄して船内の電力消費が増大した場合の電力供給を補うことができる。換言すれば、蓄電器260を搭載することにより、発電機140のピーク発電容量を抑制することができる。
このような用途で用いる蓄電器260としては、電気二重層キャパシタを用いた蓄電装置を好ましく使用できる。電気二重層キャパシタは、電極および電解液の境界に発生した電気二重層に電荷が蓄積される。電気二重層は1分子相当という極限まで薄いギャップを形成するので、非常に大きなエネルギー密度で電力を蓄積できる。ただし、印加電圧が耐圧を越えると電気二重層が破れるので、印加電圧を管理する制御装置262と組み合わせて蓄電装置が形成される。
図3は、図1および図2に示したデッキクレーン122、124、126、128として使用する起重機300の電気的な構造を模式的に示す図である。なお、図3は、旋回塔310を抜き出して描かれている。
同図に示すように、旋回塔310の外側には、起重機300の操縦装置が配置された操縦席320が設けられる。また、旋回塔310の外側には、ジブ330が側方に装着される。
一方、旋回塔310の内部には、ジブ330を昇降させるジブモータ342、フックを懸架したワイヤを巻上げるホイストモータ344、旋回塔310自体を旋回させる旋回モータ346がそれぞれ配置される。また、母線152から供給される電力を制御してこれらジブモータ342、ホイストモータ344および旋回モータ346に供給するインバータ340も装備される。各モータを駆動する電力は、旋回塔310の底部に設けられたスリップリング360を介して母線152より供給される。
更に、旋回塔310には、回生ユニット350が装備される。回生ユニット350は、起重機300が取り扱う荷役対象121が降下する場合に、荷役対象121およびジブ330の運動エネルギーを電力に変換することにより、荷役対象121およびジブ330の降下速度を低減させる。回生ユニット350により発生した電力は、スリップリング360を介して船体110内の母線152に戻される。
なお、起重機300は、荷役対象121が懸架されていない場合においても、ジブ330の重量およびワイヤの先端に装着されたフックの重量によりジブ330を降下させて、回生ユニット350から電力を発生させることができる。この場合に発生した電力も、二次電池250および蓄電器260に蓄積させて、船内の他の居住区電気設備240において利用することができる。
図4は、貨物船100の船内の電気設備200の接続状態を模式的に示す図である。同図に示すように、この電気設備200において、配電盤150に設けられた母線152に対して、電気設備200の各々が遮断器156を介して接続される。また、蓄電器260および二次電池250も、それぞれ制御装置241、252、262を介して母線152に接続される。更に、発電機140も、遮断器154を介して母線152に接続される。なお、発電機140は、常用発電機142および非常用発電機144を含み、それぞれ個別に、遮断器154を介して母線152に接続される。
上記のような電気設備200において、遮断器154、156および制御装置241、252、262が電気的な接続を遮断していない限り、電気設備200の各々は母線152に電気的に結合されている。従って、この母線152に対する電力源となる発電機140、二次電池250、蓄電器260および回生ユニット350のいずれかにより十分な電力が供給されていれば、電気設備200は稼働できる。
また、デッキクレーン122、124、126、128、ウインドラス210、ムアリングウインチ220、電動ハッチ230のように電力消費の大きな機器が稼働している場合は、発電機140を稼働させて消費電力に見合った電力が供給される。また、例えば停泊中で、表示灯等のわずかな電力しか消費しない場合は、二次電池250が供給する電力で船内の消費電力を賄うことができることができる。
一方、荷役作業中は4基のデッキクレーン122、124、126、128が集中的に可動する。従って、電気設備200の電気機器には、それに見合った電力を供給することが求められる。そのような電力を発電機140から供給するには、発電量の大きな発電機140を装備しなければならない。従って、電気設備200の容量は、デッキクレーン122、124、126、128が荷役作業をする場合の消費電力を考慮して決定される。
なお、この船のデッキクレーン122、124、126、128は、図3に示したように、操縦装置が搭載された操縦席320に搭乗した操縦者により独立して稼働する。しかしながら、操縦席320の各々と、デッキクレーン122、124、126、128の各々の間には、制御装置410が設けられる。操縦席320およびデッキクレーン122、124、126、128はそれぞれ独立しているが、制御装置410は、後述するように、すべてのデッキクレーン122、124、126、128の動作に関連している。また、蓄電器260の蓄電状態も監視している。
図5は、図1に示した貨物船100において、デッキクレーン122、124、126、128のいずれかを稼働させた場合の電力量の推移を示すグラフである。なお、蓄電器260としては、内部抵抗が十分に小さな電気二重層キャパシタを備えた蓄電装置を用いた。
図5に示すように、デッキクレーン122、124、126、128のひとつが荷役対象121に対して巻上げ、巻下げおよびジブ330の昇降を行った場合、動作開始当初は電動機の突入電流等により消費電力が250kWを越える。その後、荷役対象121またはジブ330を上昇させる動作の場合は電力消費が継続するが、降下させる動作の場合は回生電力が発生する。また、荷役対象121またはジブ330を上昇させる動作においても、各動作期間の終期に回生電力が発生する。
このように、巻上げ、ジフ上げ、巻下げ、およびジブ下げを含むデッキクレーン122、124、126、128における一連の動作では、その各々の段階において、電動機の起動当初の突入電力による電力消費と、各段階を停止させる制動による回生電力とが発生する。しかしながら、各段階全体に着目した場合は、巻上げ、ジブ上げ等、荷役対象121等の負荷を上昇させる動作では電力が消費される。また、巻下げ等、負荷となる荷役対象121等を降下させる動作では、回生電力が発生する。
図6は、制御装置410の内部構造を模式的に示すブロック図である。同図に示すように、制御装置410は、操縦席322、324、326、328とデッキクレーン122、124、126、128との間に配置され、操縦席322、324、326、328の各々から発信された動作の指示を受ける指示受付部412と、指示受付部412が受け付けた指示をデッキクレーン122、124、126、128に伝達する指示伝達部414とを備えている。
ここで、指示受付部412は、操縦席322、324、326、328の各々から発信された、デッキクレーン122、124、126、128の各々に対する指示を受け付けて保持する。従って、指示受付部412が指示を保持している期間は、デッキクレーン122、124、126、128の動作は保留される。また、指示受付部412は、受け付けた指示の内容を判断して、その指示に基づいてデッキクレーン122、124、126、128を動作させた場合には発生する回生電力量の予測値を生成する。後述する指示伝達部414が指示を伝達するか否かは、この予測値を用いて判断される。
一方、指示伝達部414は、指示受付部412から、特定のデッキクレーン122、124、126、128に対して指示が発生した旨と、その指示に基づく動作の予測値を獲得する。また、蓄電器260の制御装置262から、そのときの蓄電器260に残された空き容量の値を受け取る。これら予測値および空き容量値を比較して、動作を実行した場合に発生する回生電力を蓄電器260に無駄なく蓄積できるかどうかを判断する。判断の結果、当該指示を実行すべき場合は、該当するデッキクレーン122、124、126、128に対して指示を伝達する。
図7は、上記のような制御装置410における制御手順を示す流れ図F100である。同図に示すように、操縦席322、324、326、328からの指示を制御装置410が受け取ると、まず、その指示に基づくデッキクレーン122、124、126、128の動作が、回生電力を発生するかどうかが調べられる(ステップS101)。その指示による動作が回生電力を発生するものではない場合(ステップS101:NO)制御は、図8に示す電力消費を伴う動作の指示に対する別の制御に移る。一方、その指示が回生電力を発生させる動作である場合(ステップS101:YES)は、指示受付部412にて指示を保持する(ステップS102)と共に、その動作を実行した場合に発生する回生電力の予測値を算出する(ステップS103)。
次に、指示伝達部414において、上記の予測値は、そのときの蓄電器260の空き容量と比較される(ステップS104)。ここで、空き容量が十分に大きく、予測値に係る回生電力をすべて蓄電器260に蓄積できる場合(ステップS104:YES)、指示伝達部414は、当該指示を対応するデッキクレーン122、124、126、128のひとつに伝達して、指示に応じた動作を実行させる(ステップS105)。この場合、指示に基づく動作により発生した回生電力は、すべて蓄電器260に蓄積される。
一方、蓄電器260に、発生する回生電力をすべて蓄積できる空き容量がなかった場合(ステップS104:NO)、指示伝達部414は、他のデッキクレーン122、124、126、128に対して、まず、動作の指示が発生しているかどうさを検索する(ステップS106)。他のデッキクレーン122、124、126、128に対して発生した指示があった場合(ステップS106:YES)は、その指示に基づく動作が、電力消費を伴うかどうかを調べる(ステップS107)。ここで、他のデッキクレーン122、124、126、128に指示された動作が電力消費を伴う場合(ステップS107:YES)は、最初に受けた指示を保留したまま、この電力消費を発生させる指示を、該当するデッキクレーン122、124、126、128に伝達する(ステップS108)。これにより電力が消費され、蓄電器260の空き容量が増加する(ステップS108)。この後、指示伝達部414の処理は、予測値と空き容量を比較するステップ(ステップS104)に戻り、改めて予測値および空き容量を比較する。
なお、他のデッキクレーン122、124、126、128に対する指示が発生していない場合(ステップS106:NO)、あるいは、指示は発生している(ステップS106:YES)がその指示が指定する動作が電力消費を伴うものではなかった場合(ステップS107:NO)は、そのような指示が発生するのを待つ。こうして、蓄電器260の容量に対して過剰な回生電力を発生させて、それを蓄積することなく無駄にしてしまうことが防止される。これにより、この貨物船100の総合的なエネルギー効率が向上される。
このように、荷役対象121を移動させる場合に動力源として電力を消費する電動機、および、荷役対象121の移動を制動する場合に回生電力を発生させる回生ユニット350を各々が有して、外部からの指示に応じて動作する複数のクレーンと、回生ユニット350が発生した電力を蓄積し、且つ、電動機が消費する電力の少なくとも一部を供給する蓄電器260と、を備えた船において、クレーンの動作を制御する制御装置410であって、クレーンの各々に対する動作の指示を受け付けてそれを保持し、指示の各々による動作を実行した場合の消費電力または回生電力の予測値を算出する指示受付部412と、蓄電器260に充電できる空き電力容量を蓄電器260から獲得して予測値と比較し、予測値が空き電力容量を上回る回生電力である場合は、空き電力容量が予測値を上回るまでの間は、電力消費を伴う動作を指示する他のクレーンに対する指示をクレーンのいずれかに先に伝達する指示伝達部414とを備える制御装置410が提供される。これにより、蓄電器260の容量を越えて発生した回生電力を熱として無駄に放散することが避けられ、船の閉じたエネルギー系におけるエネルギー効率を向上させることができる。
なお、デッキクレーン122、124、126、128は、制御装置410を介して操縦される。しかしながら、操縦席322、324、326、328においてデッキクレーン122、124、126、128を操縦する操縦者からは、デッキクレーン122、124、126、128を直接に操縦しているように見える。また、上記した制御装置410の動作により、指示伝達部414がデッキクレーン122、124、126、128に指示を伝達するまでにタイムラグが生じる場合があるが、図5に示した通り、デッキクレーン122、124、126、128は十数秒から数十秒単位で動作するので、数秒程度のタイムラグにより、操縦者が違和感を感じることはほとんどない。
一方、操縦装置を操作してからデッキクレーン122、124、126、128が動作するまでのタイムラグが操縦者に違和感を与えるほど長くなった場合は、操縦性の劣化や荷役作業の効率低下を生じる場合がある。そこで、図7にステップS109として示すように、制御装置410が指示を保留し続ける時間に制限を設け、保留時間が制限時間を越えた場合(ステップS109:YES)は、指示伝達部414が強制的に指示をデッキクレーン122、124、126、128に伝達するように制御することが好ましい。これにより、デメリットなしに、デッキクレーン122、124、126、128のエネルギー効率を向上させることができる。
このように、指示伝達部414は、予測値が空き電力容量を上回る回生電力である場合においても、指示受付部412が指示を受け付けてから一定の時間が経過すると、指示をクレーンに対して伝達することができる。これにより、指示に対する動作を保留するデメリットを感じさせることなく、エネルギー効率を向上させることができる。なお、蓄電器260の蓄電容量を越えて発生した回生電力は、熱として容易に放散できる。このような過剰な回生電力を放散させる抵抗器は、蓄電器260に付随する制御装置262に設けることができる。
図8は、図7に示した制御手順において、指示受付部412に受け付けられた指示が、デッキクレーン122、124、126、128に対して、電力消費を伴う動作を指示するものであった場合(ステップS101:NO)であった場合の、制御装置410における制御手順を示す流れ図F200である。同図に示すように、指示受付部412が受け付けた指示が、電力消費を伴うものであった場合(ステップS101:NO)、指示受付部412は、指示を保持する(ステップS202)と共に、その動作を実行した場合の消費電力の予測値を算出する(ステップS203)。
次に、指示伝達部414において、消費電力の予測値が、そのときの蓄電器260の蓄電量と比較される(ステップS204)。ここで、蓄電量が十分に大きく、予測値に係る消費電力をすべて蓄電器260で賄うことができる場合(ステップS204:YES)は、指示伝達部414は、当該指示を対応するデッキクレーン122、124、126、128のひとつに伝達して、指示に応じた動作を実行させる(ステップS205)。この場合、デッキクレーン122、124、126、128は、蓄電器260から供給された電力で動作を完遂できる。
一方、蓄電器260の蓄電量が、指示に基づく動作を完了するには不足する場合(ステップS204:NO)、指示伝達部414は、まず、他のデッキクレーン122、124、126、128に対して動作の指示が発生しているかどうかを検索する(ステップS206)。次に、他のデッキクレーン122、124、126、128に対して発生した指示があった場合(ステップS206:YES)は、その指示に基づく動作が回生電力を発生するかどうかを調べる(ステップS207)。ここで、他のデッキクレーン122、124、126、128に指示された動作が回生電力を発生する場合(ステップS207:YES)は、最初に受けた指示を保留したまま、この回生電力を発生させる指示を該当するデッキクレーン122、124、126、128に先に伝達する(ステップS208)。これにより電力が蓄積され、蓄電器260の蓄電量が増加する(ステップS208)。この後、指示伝達部414の処理は、予測値と蓄電量を比較するステップ(ステップS204)に戻り、改めて予測値および蓄電量を比較する。
なお、他のデッキクレーン122、124、126、128に対する指示が発生していない場合(ステップS206:NO)、あるいは、指示が発生している(ステップS206:YES)がその指示が指定する動作が回生電力を発生しない場合(ステップS207:NO)は、そのような指示が発生するのを待つ。こうして、当初の指示に基づく動作を完遂させ得る電力が蓄電器260に蓄積されるまで、回生電力を発生する他の動作をさせる指示を伝達することにより、デッキクレーン122、124、126、128の動作を蓄電器260に蓄積された電力で完遂できる。
なお、操縦装置を操作してからデッキクレーン122、124、126、128が動作するまでのタイムラグが操縦者に違和感を与えるほど長くなった場合は、操縦性の劣化や荷役作業の効率低下を生じる場合がある。そこで、ステップS209として示すように、制御装置410が指示を保留し続ける時間に制限を設け、保留時間が制限時間を越えた場合(ステップS209:YES)は、蓄電量が不足していても、指示伝達部414が強制的に指示をデッキクレーン122、124、126、128に伝達するように制御することが好ましい。これにより、動作遅延のデメリットを感じさせることなく、デッキクレーン122、124、126、128のエネルギー効率を向上させることができる。なお、蓄電器260の蓄電量が不足しているにも関わらず電力消費を伴う動作が指示された場合は、デッキクレーン122、124、126、128と共通の母線152に接続された発電機140から電力を供給することにより、デッキクレーン122、124、126、128を滞りなく動作させることができる。
このようにして、荷役対象121を移動させる場合に動力源として電力を消費する電動機、および、荷役対象121の移動を制動する場合に回生電力を発生させる回生ユニット350を各々が有して、外部からの指示に応じて動作する複数のクレーンと、回生ユニット350が発生した電力を充電されて蓄積し、且つ、電動機が消費する電力の少なくとも一部を供給する蓄電器260と、を備えた船において、クレーンの動作を制御する制御装置410であって、クレーンの各々に対する動作の指示を受け付けてそれを保持し、指示の各々による動作を実行した場合の消費電力または回生電力の予測値を算出する指示受付部412と、蓄電器260に充電された蓄積電力量を蓄電器260から獲得して予測値と比較し、予測値が蓄積電力量を上回る消費電力である場合は、蓄積電力量が予測値を上回るまでの間は、回生電力が発生する動作を指示する他のクレーンに対する指示をクレーンのいずれかに先に伝達する指示伝達部414とを備える制御装置410が提供される。これにより、船上の発電機140の負荷を軽減し、その船における総合的な燃料消費を低減できる。
なお、操縦装置を操作してからデッキクレーン122、124、126、128が動作するまでのタイムラグが操縦者に違和感を与えるほど長くなった場合は、操縦性の劣化や荷役作業の効率低下を生じる場合がある。そこで、ステップS209として示すように、制御装置410が指示を保留し続ける時間に制限を設け、保留時間が制限時間を越えた場合(ステップS209:YES)は、蓄電量が不足していても、指示伝達部414が強制的に指示をデッキクレーン122、124、126、128に伝達するように制御することが好ましい。これにより、動作遅延のデメリットを感じさせることなく、デッキクレーン122、124、126、128のエネルギー効率を向上させることができる。なお、蓄電器260の蓄電量が不足しているにも関わらず電力消費を伴う動作が指示された場合は、デッキクレーン122、124、126、128と共通の母線152に接続された発電機140から電力を供給することにより、デッキクレーン122、124、126、128を滞りなく動作させることができる。
このように、指示伝達部414は、予測値が蓄積電力量を上回る消費電力である場合においても、指示受付部412が指示を受け付けてから一定の時間が経過すると、指示をクレーンに対して伝達することができる。これにより、指示に対する動作を保留するデメリットを感じさせることなく上記の効果を享受できる。
これにより、起重機300において荷役対象121を降下させる場合に熱エネルギーとして放散されていたエネルギーを効率よく回収して、船内の電気設備200の稼働に利用できる。また、電力供給のための燃料消費を低減できるので、燃料費の削減に加えて、炭酸ガス、窒素酸化物、硫黄酸化物等の排出量も抑制でき、環境負荷も低減できる。
更に、上記の一連の制御において、消費電力を発生する動作の指示と、回生電力を発生する動作の指示との両方が指示受付部412に入力された場合、指示伝達部414は、実行期間が重なるようなタイミングで、デッキクレーン122、124、126、128に指示を伝達してもよい。これにより、消費電力と回生電力は母線152上で電力を相殺し、蓄電器260に対する充放電のロスなく、回生電力を有効利用できる。また、この場合は蓄電器260に対する過充電または過放電が生じる可能性も低くなる。
ただし、デッキクレーン122、124、126、128の各々が装備する、ジブモータ342、ホイストモータ344、旋回モータ346等の電動機は、起動時には突入電流による消費電力のピークを発生する。また、停止時には、回生制動による回生電力のピークを発生する。そこで、指示伝達部414が、同じ種類のピークが重ならないようにタイミングをとって指示を伝達することが好ましい。これにより、電気設備200の全体のピーク容量の余裕を抑制できる。
なお、制御装置410は、各操縦席322、324、326、328に配され、電力調整と操作性との間のいずれを優先するかを操縦者から入力する入力部を有してもよい。この入力部の一例は、電力調整優先モードと操作性優先モードとが択一的に入力されるスイッチである。この場合に、特定のデッキクレーン122の操縦席322の入力部において電力調整優先モードが入力されているときは、制御装置410は、上記図7および図8の制御手順に従って、当該デッキクレーン122に動作の指示を伝達する。一方、当該デッキクレーン122の操縦席322の入力部において操作性優先モードが入力されているとき、制御装置410は、当該操縦席322から動作の指示を受け付けたら、上記図7および図8の制御手順に従わずに、そのまま当該デッキクレーン122に対してこの指示を伝達する。これにより、電力調整と操作性との優先順位を選択することができる。さらに、択一的な上記スイッチに代えて、入力部として、電力調整と操作性とのいずれを優先するかの程度を入力させるダイアルを用いてもよい。この場合に、制御装置410は、特定のデッキクレーン122の操縦席322において、電力調整をより優先するダイアル値が入力されているほど、図7のステップS109および図8のステップS209の待機時間を長くする。これにより、電力調整と操作性との優先順位をより細かく選択することができる。さらにまた、制御装置410は、電力調整と操作性との優先順位を、操縦席の操縦桿、操作ボタンの操作等に基づいて自動的に判断してもよい。例えば、制御装置410は、操縦桿が大きく操作されるほど、または、操縦桿の操作の加速度が小さいほど、電力調整の優先順位をより高いと判断してもよい。
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更または改良を加え得ることが当業者に明らかである。その様な変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
ひとつの実施形態に係る貨物船100の外観を模式的に示す斜視図である。 貨物船100の船内の電気設備200を模式的に示す図である。 起重機300の電気的な構造を模式的に示す図である。 船内の電気設備200の接続状態を模式的に示す図である。 電気設備200における電力量の推移を示すグラフである。 操縦席322、324、326、328およびデッキクレーン122、124、126、128の間に配置された制御装置410の構造を模式的に示す図である。 制御装置410におけるひとつの制御手順を示す流れ図F100である。 制御装置410における他の制御手順を示す流れ図F200である。
符号の説明
100 貨物船、110 船体、121 荷役対象、122、124、126、128 デッキクレーン、130 船橋、140 発電機、142 常用発電機、144 非常用発電機、150 配電盤、152 母線、154、156 遮断器、200 電気設備、210 ウインドラス、212 アンカー、220 ムアリングウインチ、222 ムアリングワイヤ、230 電動ハッチ、232 ハッチカバー、240 居住区電気設備、241、252、262 制御装置、242 ブロワ、244 投光機、246 室内灯、248 航海灯、250 二次電池、260 蓄電器、300 起重機、310 旋回塔、320、322、324、326、328 操縦席、330 ジブ、340 インバータ、342 ジブモータ、344 ホイストモータ、346 旋回モータ、350 回生ユニット、360 スリップリング、410 制御装置、412 指示受付部、414 指示伝達部

Claims (7)

  1. 荷役対象を移動させる場合に動力源として電力を消費する電動機、および、荷役対象の移動を制動する場合に回生電力を発生させる回生ユニットを各々が有して、外部からの指示に応じて動作する複数のクレーンと、
    前記回生ユニットが発生した電力を蓄積し、かつ、前記電動機が消費する電力の少なくとも一部を供給する蓄電器と
    を備えた船において、前記クレーンの動作を制御する制御装置であって、
    前記クレーンの各々に対する動作の指示を受け付けてそれを保持し、前記指示の各々による動作を実行した場合の回生電力の予測値を算出する指示受付部と、
    前記蓄電器に充電できる空き電力容量を前記蓄電器から獲得して前記予測値と比較し、前記予測値が前記空き電力容量を上回る場合は、前記空き電力容量が前記予測値を上回るまでの間、前記予測値に対応する前記指示を前記クレーンに伝達するよりも、他のクレーンに対する電力消費を伴う動作の指示を前記他のクレーンに先に伝達する指示伝達部と
    を備える制御装置。
  2. 前記指示伝達部は、前記予測値が前記空き電力容量を上回る回生電力である場合においても、前記指示受付部が前記指示を受け付けてから一定の時間が経過すると、前記予測値に対応する前記指示を前記クレーンに対して伝達する請求項1に記載の制御装置。
  3. 荷役対象を移動させる場合に動力源として電力を消費する電動機、および、荷役対象の移動を制動する場合に回生電力を発生させる回生ユニットを各々が有して、外部からの指示に応じて動作する複数のクレーンと、
    前記回生ユニットが発生した電力を充電されて蓄積し、かつ、前記電動機が消費する電力の少なくとも一部を供給する蓄電器と
    を備えた船において、前記クレーンの動作を制御する制御装置であって、
    前記クレーンの各々に対する動作の指示を受け付けてそれを保持し、前記指示の各々による動作を実行した場合の消費電力の予測値を算出する指示受付部と、
    前記蓄電器に充電された蓄積電力量を前記蓄電器から獲得して前記予測値と比較し、前記予測値が前記蓄積電力量を上回る場合は、前記蓄積電力量が前記予測値を上回るまでの間、前記予測値に対応する前記指示を前記クレーンに伝達するよりも、他のクレーンに対する回生電力が発生する動作の指示を前記他のクレーンに先に伝達する指示伝達部と
    を備える制御装置。
  4. 前記指示伝達部は、前記予測値が前記蓄積電力量を上回る消費電力である場合においても、前記指示受付部が前記指示を受け付けてから一定の時間が経過すると、前記予測値に対応する前記指示を前記クレーンに対して伝達する請求項3に記載の制御装置。
  5. 荷役対象を移動させる場合に動力源として電力を消費する電動機、および、荷役対象の移動を制動する場合に回生電力を発生させる回生ユニットを各々が有して、外部からの指示に応じて動作する複数のクレーンを備えた船において、前記クレーンの動作を制御する制御装置であって、
    前記クレーンの各々に対する動作の指示を受け付けてそれを保持し、前記指示の各々による動作を実行した場合に消費電力を伴うか回生電力を伴うかを判断する指示受付部と、
    前記指示受付部により、前記クレーンのひとつに対する指示による動作が消費電力を伴い、かつ、前記クレーンの他のひとつに対する指示による動作が回生電力を伴うと判断された場合に、前記ひとつのクレーンの動作の指示と、前記他のクレーンの動作の指示を、当該動作が実行される期間が重なるタイミングで伝達する指示伝達部と
    を備える制御装置。
  6. 前記指示伝達部は、前記クレーンの各々が備える電動機の起動時の突入電流が発生する期間がずれるタイミングで前記指示の各々を伝達する請求項5に記載の制御装置。
  7. 前記指示伝達部は、前記クレーンの各々が備える電動機を制動させる場合に回生電力が発生する期間がずれるタイミングで前記指示の各々を伝達する請求項5に記載の制御装置。
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