JP2008126204A - フィルタ装置、フィルタ監視装置および建設機械 - Google Patents
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Abstract
【課題】フィルタ装置にて捕集した粒子をフィルタ上から流出したりフィルタを二次汚染にさらしたりすることなく粒子を分析すること
【解決手段】逆止弁の弁体と一体となって可動なフィルタと、逆止弁閉弁時にフィルタの上流側の面を閉塞する閉塞板とを備えたフィルタ装置により、フィルタ装置を管路から取外し逆止弁の弁体が閉弁状態となると、逆止弁の弁体とともにフィルタが移動し、フィルタの上流側の面が閉塞板によって閉塞され、捕集した粒子がフィルタ上に封じられる。
【選択図】 図9
【解決手段】逆止弁の弁体と一体となって可動なフィルタと、逆止弁閉弁時にフィルタの上流側の面を閉塞する閉塞板とを備えたフィルタ装置により、フィルタ装置を管路から取外し逆止弁の弁体が閉弁状態となると、逆止弁の弁体とともにフィルタが移動し、フィルタの上流側の面が閉塞板によって閉塞され、捕集した粒子がフィルタ上に封じられる。
【選択図】 図9
Description
本発明は、流体中の粒子を捕集するフィルタ装置と、このフィルタ装置を備えたフィルタ監視装置および建設機械に関する。
流体中に存在する粒子について分析を行なうには粒子を流体から分離する必要がある。流体中から粒子を分離する手法としてはフィルタによるろ過が一般的である。特に管路を流れる流体中に存在する粒子を確実に捕集する装置としては、特表平9-509361にあるようなフィルタ装置が挙げられる。粒子を含んだ流体は流入口から入り、全ての流体が装置内部に設置されたフィルタを通るため、流体中に存在する粒子のうちフィルタの目よりも大きな粒子はフィルタ上に捕集され、流体は流出口より排出される。
特表平9-509361
しかし従来のフィルタ装置では、粒子捕集後に管路からフィルタ装置を取り外す際に、少しでも逆流が生じるとフィルタ上に捕集した粒子が浮き上がり、流体中に紛れてしまう可能性があった。
(1) 請求項1の発明によるフィルタ装置は、内部を流体が流通する筒状のハウジングと、ハウジングに設けられた流体の流入口および流出口と、ハウジングの内部を流通する流体の流通経路上に設けられて流体中に含まれる粒子を捕集するフィルタとを有するフィルタ装置において、ハウジングの軸方向に可動な弁体と、弁体が接離して流通経路を開閉する弁座と、弁体を弁座に押し付ける弾性体とを有する逆止弁を流入口とフィルタとの間の流通経路上に備え、かつ弁体とフィルタとが一体となって可動であることを特徴とする。
(2) 請求項2の発明は、請求項1に記載のフィルタ装置において、逆止弁の閉弁状態においてフィルタの上流側の面の一部ないし全部を閉塞する閉塞板をハウジングの内部に設け、逆止弁の開閉に伴いフィルタの上流側の面と閉塞板が接離することを特徴とする。
(3) 請求項3の発明は、請求項2に記載のフィルタ装置において、フィルタの上流側の流体圧力が下流側の流体圧力よりも所定値以上高くなるとハウジングの軸方向に移動してフィルタの上流側の流体圧力を逃がす円筒状のリリーフ弁体と、リリーフ弁体と接離して流通経路を開閉するリリーフ弁座と、リリーフ弁体をリリーフ弁座に押し付けるリリーフ弁弾性体とをハウジングの内部にさらに備え、リリーフ弁体の内側に逆止弁を支持する環状支持部を設け、環状支持部の上部に逆止弁の弁体、フィルタ、および弾性体を配設することを特徴とする。
(4) 請求項4の発明は、請求項2または3に記載のフィルタ装置において、略同一方向に配向されるように流入口および流出口をハウジングの側面に設け、流体回路に流入口および流出口を接続するための接続部をさらに備えることを特徴とする。
(5) 請求項5の発明は、請求項2または3に記載のフィルタ装置において、ハウジングと略同軸の円筒状でフィルタの上流側と下流側を隔てる隔壁をハウジングの内部に設け、隔壁とハウジングとによって形成された空間を流入口ないし流出口の流通経路とし、ハウジングの底面ないし天面のいずれか一方に流入口および流出口を設け、管路に流入口および流出口を接続するための接続部をさらに備えることを特徴とする。
(6) 請求項6の発明は、請求項2〜5のいずれか一項に記載のフィルタ装置において、流入口および流出口に逆止弁を設けることを特徴とする。
(7) 請求項7の発明は、請求項2〜6のいずれか一項に記載のフィルタ装置において、ハウジングの天面および底面の少なくとも一部を透明な部材とすることを特徴とする。
(8) 請求項8の発明によるフィルタ監視装置は、請求項7に記載のフィルタ装置と、ハウジングの透明な部材を有する部位の外部に設けた撮像装置と、撮像装置と接続され、撮像装置で撮影した画像を通信により送信する通信装置とを備えることを特徴とする。
(9) 請求項9の発明による建設機械は、請求項8に記載のフィルタ監視装置を備えることを特徴とする。
(2) 請求項2の発明は、請求項1に記載のフィルタ装置において、逆止弁の閉弁状態においてフィルタの上流側の面の一部ないし全部を閉塞する閉塞板をハウジングの内部に設け、逆止弁の開閉に伴いフィルタの上流側の面と閉塞板が接離することを特徴とする。
(3) 請求項3の発明は、請求項2に記載のフィルタ装置において、フィルタの上流側の流体圧力が下流側の流体圧力よりも所定値以上高くなるとハウジングの軸方向に移動してフィルタの上流側の流体圧力を逃がす円筒状のリリーフ弁体と、リリーフ弁体と接離して流通経路を開閉するリリーフ弁座と、リリーフ弁体をリリーフ弁座に押し付けるリリーフ弁弾性体とをハウジングの内部にさらに備え、リリーフ弁体の内側に逆止弁を支持する環状支持部を設け、環状支持部の上部に逆止弁の弁体、フィルタ、および弾性体を配設することを特徴とする。
(4) 請求項4の発明は、請求項2または3に記載のフィルタ装置において、略同一方向に配向されるように流入口および流出口をハウジングの側面に設け、流体回路に流入口および流出口を接続するための接続部をさらに備えることを特徴とする。
(5) 請求項5の発明は、請求項2または3に記載のフィルタ装置において、ハウジングと略同軸の円筒状でフィルタの上流側と下流側を隔てる隔壁をハウジングの内部に設け、隔壁とハウジングとによって形成された空間を流入口ないし流出口の流通経路とし、ハウジングの底面ないし天面のいずれか一方に流入口および流出口を設け、管路に流入口および流出口を接続するための接続部をさらに備えることを特徴とする。
(6) 請求項6の発明は、請求項2〜5のいずれか一項に記載のフィルタ装置において、流入口および流出口に逆止弁を設けることを特徴とする。
(7) 請求項7の発明は、請求項2〜6のいずれか一項に記載のフィルタ装置において、ハウジングの天面および底面の少なくとも一部を透明な部材とすることを特徴とする。
(8) 請求項8の発明によるフィルタ監視装置は、請求項7に記載のフィルタ装置と、ハウジングの透明な部材を有する部位の外部に設けた撮像装置と、撮像装置と接続され、撮像装置で撮影した画像を通信により送信する通信装置とを備えることを特徴とする。
(9) 請求項9の発明による建設機械は、請求項8に記載のフィルタ監視装置を備えることを特徴とする。
本発明によれば、フィルタにより流体中の粒子を捕集後、捕集粒子が流出することなく捕集粒子の分析が可能となる。
以下、本発明によるフィルタ装置の実施の形態を、建設機械等の油圧管路中に設置し作動油中の粒子を捕集する場合を例に、図に基づいて説明する。
―――第1の実施の形態―――
図1,2を参照して、本発明によるフィルタ装置の第1の実施の形態を説明する。図1は、本実施の形態のフィルタ装置の構造を示す断面図であり、図2は、本実施の形態のフィルタ装置の外観図である。図1に示すように、このフィルタ装置100は円筒状のハウジング1を有し、ハウジング1の側面の上部と下部にそれぞれ作動油の流入口2と流出口3を有している。ハウジング1内部の作動油の流通経路上には中央にフィルタ4を備えた円盤状の弁体5と、弁体5を押し付ける弾性体としてのばね7とが設けられている。
図1,2を参照して、本発明によるフィルタ装置の第1の実施の形態を説明する。図1は、本実施の形態のフィルタ装置の構造を示す断面図であり、図2は、本実施の形態のフィルタ装置の外観図である。図1に示すように、このフィルタ装置100は円筒状のハウジング1を有し、ハウジング1の側面の上部と下部にそれぞれ作動油の流入口2と流出口3を有している。ハウジング1内部の作動油の流通経路上には中央にフィルタ4を備えた円盤状の弁体5と、弁体5を押し付ける弾性体としてのばね7とが設けられている。
弁体5は、フィルタ4とともにハウジング1の軸方向に可動な構造となっている。ハウジング1の天面の中央凹部の内面は、フィルタ4の上流側の面に当接してフィルタ4の上流側の面を閉塞する閉塞板8として機能し、中央凹部の斜面は、弁体5が接離して流通経路を開閉する弁座6として機能する構造となっている。
ハウジング1の内部の流通経路は、フィルタ4および弁体5によって上流部1aと下流部1bとに隔てられている。フィルタ装置100に作動油が流入していないときには、ばね7の付勢力により弁体5が上流側へ移動して弁座6と接しており、上流部1aと下流部1bとは、弁体5によって遮断されている。フィルタ装置100を油圧管路(流体回路)中に設置し、流入口2から上流部1aへ作動油が流入して、上流部1aの内部の圧力が下流部1bの内部の圧力よりも所定値以上高くなると、弁体5が下流側へと移動する。これにより、当接していた弁体5と弁座6とが離間することで開弁し、弁体5と弁座6の間から作動油がフィルタ4へと流入する。作動油中の粒子はフィルタ4上に捕集され、作動油はフィルタ4を通過して下流部1bを経由して流出口3へと流れる。
油圧管路からフィルタ装置100を取り外すと流入口2よりフィルタ装置100へ作動油が流入しなくなるため、上流部1aと下流部1bとの圧力差が小さくなり、ばね7の付勢力により弁体5が上流側へ移動し弁座6と接して閉弁する。これにより、ハウジング1の内部の流通経路が流入口2とフィルタ4との間で遮断されるとともに、閉塞板8によりフィルタ4の上流側の面が閉塞される。このように、弁体5と、弁座6と、ばね7とによって逆止弁が構成されている。この逆止弁は、流入口2とフィルタ4の間の流通経路上に設けられている。
上述した第1の実施の形態のフィルタ装置によれば、次の作用効果を奏する。
(1) 従来のフィルタ装置では、粒子捕集後に管路からフィルタ装置を取り外す際に、少しでも逆流が生じるとフィルタ上に捕集した粒子が浮き上がり、流体中に紛れてしまう可能性があった。これに対して、本実施の形態のフィルタ装置では、油圧管路からフィルタ装置100を取り外すと、ばね7の付勢力により弁体5が上流側へ移動し、ハウジング1の内部の流通経路が流入口2とフィルタ4との間で遮断されるように構成した。これにより、油圧管路からフィルタ装置100を取り外す際に捕集した粒子が流出するのを防ぐことができるとともに、フィルタ装置100を着脱する際の外気との接触によるフィルタ4の汚染を防ぐことができる。
(1) 従来のフィルタ装置では、粒子捕集後に管路からフィルタ装置を取り外す際に、少しでも逆流が生じるとフィルタ上に捕集した粒子が浮き上がり、流体中に紛れてしまう可能性があった。これに対して、本実施の形態のフィルタ装置では、油圧管路からフィルタ装置100を取り外すと、ばね7の付勢力により弁体5が上流側へ移動し、ハウジング1の内部の流通経路が流入口2とフィルタ4との間で遮断されるように構成した。これにより、油圧管路からフィルタ装置100を取り外す際に捕集した粒子が流出するのを防ぐことができるとともに、フィルタ装置100を着脱する際の外気との接触によるフィルタ4の汚染を防ぐことができる。
(2) また、従来のフィルタ装置では、捕集した粒子について分析を行なうためフィルタ装置からフィルタを回収する際にも捕集粒子が流出する可能性があった。特に流体の粘性が高い場合やフィルタの孔径が小さい場合にはフィルタの上流側に流体が留まっており、上流側の流体とともに粒子も流出してしまう可能性が高い。このような捕集後の粒子の流出により分析対象とする粒子の捕集精度が落ちると粒子の分析精度にも影響を及ぼす。これに対して、本実施の形態のフィルタ装置では、油圧管路からフィルタ装置100を取り外すと、ばね7の付勢力により弁体5が上流側へ移動し、フィルタ4と閉塞板8の間の空間を減少させる。つまり、閉塞板8によりフィルタ4の上流側の面が閉塞されることで捕集粒子を閉塞板8とフィルタ4により拘束するように構成した。これにより、フィルタ4の上流側の面上にある流体が排出され、フィルタ装置100からフィルタ4を回収する際にフィルタ4の上流側に留まっていた流体とともに粒子が流出するのを防ぐことができる。
―――第2の実施の形態―――
図3を参照して、本発明によるフィルタ装置の第2の実施の形態を説明する。図3は、本実施の形態のフィルタ装置の構造を示す断面図である。以下の説明では、第1の実施の形態と同じ構成要素には同じ符号を付して相違点を主に説明する。特に説明しない点については、第1の実施の形態と同じである。図3に示すように、このフィルタ装置200はハウジング1の軸方向に可動な円筒状のリリーフ弁体10と、リリーフ弁座11と、リリーフ弁体10をリリーフ弁座11に押し付けるリリーフ弁弾性体としてのばね12とを有するリリーフ弁をさらに備えている。
図3を参照して、本発明によるフィルタ装置の第2の実施の形態を説明する。図3は、本実施の形態のフィルタ装置の構造を示す断面図である。以下の説明では、第1の実施の形態と同じ構成要素には同じ符号を付して相違点を主に説明する。特に説明しない点については、第1の実施の形態と同じである。図3に示すように、このフィルタ装置200はハウジング1の軸方向に可動な円筒状のリリーフ弁体10と、リリーフ弁座11と、リリーフ弁体10をリリーフ弁座11に押し付けるリリーフ弁弾性体としてのばね12とを有するリリーフ弁をさらに備えている。
円筒状のリリーフ弁体10は内部に環状支持部15を有し、環状支持部15の上部に第1の実施の形態で示したフィルタ4と弁体5とばね7とが配設されている。またリリーフ弁体10の下部側面には、リリーフ弁体10の外周面側と内周面側との間で流体を流通可能とする貫通孔13が設けられている。環状支持部15の下面と、ハウジング1の下端に設けたばね受け14との間にはばね12が設けられ、リリーフ弁体10をリリーフ弁座11へ押し付けている。ばね7およびばね12のばね定数および初期縮み量は、弁体7が作動する上流部1aと下流部1bとの圧力差よりリリーフ弁体10が作動する上流部1aと下流部1bとの圧力差の方が大きくなるように設定されている。なお、リリーフ弁座11は、リリーフ弁体10がばね12で上方に移動されたときにリリーフ弁体10と当接して、上流部1aと下流部1bとを仕切る(遮断する)ように、ハウジング1の内周面に設けられている。
フィルタ装置100に作動油が流入していないときには、ばね7の付勢力により弁体5が上流側へ移動して弁座6と接しており、上流部1aと下流部1bとは、弁体5によって遮断されている。また、フィルタ装置100に作動油が流入していないときには、上述したように、ばね12の付勢力によりリリーフ弁体10が上流側へ移動してリリーフ弁座11と接しており、上流部1aと下流部1bとは、リリーフ弁体10によって遮断されている。
流入口2よりフィルタ装置200に流入した作動油の圧力により弁体7が作動すると(下方に移動すると)、作動油はフィルタ4を通過して流出口3へと流れていく。フィルタ4に目詰まりが生じていなく、フィルタ4における圧力損失が所定値より低い場合には、ばね12の付勢力によりリリーフ弁体10がリリーフ弁座11と接している。フィルタ4が目詰まりしてフィルタ4における圧力損失が所定値より高くなると、すなわち、上流部1aと下流部1bとの圧力差が所定値よりも大きくなると、ばね12の付勢力に抗してリリーフ弁体10が下流側へ移動する。これにより、作動油が上流部1aからリリーフ弁体10と弁座11との間を介してハウジング1の内周面とリリーフ弁体10の外周面との間を下方に向かって流れ、貫通孔13を通って下流部1bおよび流出口3へ流れる。このように、本実施の形態のフィルタ装置200は、フィルタ4における圧力損失が所定値より高くなるとフィルタ4の上流側の作動油を下流側に逃がすことで、フィルタ4の上流側の流体圧力を逃がす構造となっている。
上述した第2の実施の形態のフィルタ装置では、第1の実施の形態の作用効果に加え、次の作用効果を奏する。
(1) 上流部1aと下流部1bとの圧力差が所定値よりも大きくなると、リリーフ弁体10が下流側へ移動するように構成した。これにより、フィルタ4が目詰まりしてもフィルタ4の上流側が高圧になるのを防止できるので、フィルタ装置200の上流側管路やフィルタ4の破損などの不具合を回避できる。
(1) 上流部1aと下流部1bとの圧力差が所定値よりも大きくなると、リリーフ弁体10が下流側へ移動するように構成した。これにより、フィルタ4が目詰まりしてもフィルタ4の上流側が高圧になるのを防止できるので、フィルタ装置200の上流側管路やフィルタ4の破損などの不具合を回避できる。
―――第3の実施の形態―――
図4〜7を参照して、本発明によるフィルタ装置の第3の実施の形態を説明する。図4は、本実施の形態のフィルタ装置の構造を示す断面図であり、図5は、本実施の形態のフィルタ装置の外観図である。なお、図5では図4の接続部20を透視し、接続部20の内部を示している。以下の説明では、第1または第2の実施の形態と同じ構成要素には同じ符号を付して相違点を主に説明する。特に説明しない点については、第1または第2の実施の形態と同じである。
図4〜7を参照して、本発明によるフィルタ装置の第3の実施の形態を説明する。図4は、本実施の形態のフィルタ装置の構造を示す断面図であり、図5は、本実施の形態のフィルタ装置の外観図である。なお、図5では図4の接続部20を透視し、接続部20の内部を示している。以下の説明では、第1または第2の実施の形態と同じ構成要素には同じ符号を付して相違点を主に説明する。特に説明しない点については、第1または第2の実施の形態と同じである。
図4に示すように、このフィルタ装置300は第2の実施の形態で示したフィルタ装置200において、略同一方向に配向されるように流入口2と流出口3とをハウジング1の側面に設け、流入口2および流出口3を油圧管路に接続するためのねじ込み式の接続部20を備え、油圧管路上に設けた接続部に接続できる構造になっている。すなわち、1箇所の接続部20で、流入口2および流出口3を油圧管路に接続できる。
また、図6および図7に断面を示したフィルタ装置400,500のようにしてもよい。すなわち、ハウジング1と同一軸方向の円筒状でフィルタ4の上流側と下流側を隔てる隔壁21をハウジング1の内部に設ける。隔壁21とハウジング1によって形成された空間を流入口2ないし流出口3の流通経路とし、ハウジング1の底面ないし天面のいずれか一方に流入口2および流出口3を設け、流入口2と流出口3の周囲に油圧管路に接続するための接続部20を備える構造としても良い。
なお、フィルタ装置400,500では、リリーフ弁座11を隔壁21の内周面に設けている。フィルタ装置400,500に作動油が流入していないときには、ばね7の付勢力により弁体5が上流側へ移動して弁座6と接しており、上流部1aと下流部1bとは、弁体5によって遮断されている。また、フィルタ装置400,500に作動油が流入していないときには、ばね12の付勢力によりリリーフ弁体10が上流側へ移動してリリーフ弁座11と接しており、上流部1aと下流部1bとは、リリーフ弁体10によって遮断されている。
流入口2よりフィルタ装置400,500に流入した作動油の圧力により弁体7が作動すると、作動油はフィルタ4を通過して流出口3へと流れていく。フィルタ4に目詰まりが生じていなく、フィルタ4における圧力損失が所定値より低い場合には、ばね12の付勢力によりリリーフ弁体10がリリーフ弁座11と接している。フィルタ4が目詰まりしてフィルタ4における圧力損失が所定値より高くなると、すなわち、上流部1aと下流部1bとの圧力差が所定値よりも大きくなると、リリーフ弁体10が下流側へ移動する。
これにより、フィルタ装置400では、作動油が上流部1aからリリーフ弁体10と弁座11との間を介して隔壁21の内周面とリリーフ弁体10の外周面との間を下方に向かって流れ、貫通孔13を通って下流部1bおよび流出口3へ流れる。また、フィルタ装置500では、作動油が上流部1aからリリーフ弁体10と弁座11との間を介して隔壁21の内周面とリリーフ弁体10の外周面との間を下方に向かって流れ、下流部1b、および、ハウジング1の内周面と隔壁21の外周面との間の流通経路を通って流出口3へと流れる。
また、図8に断面を示したフィルタ装置600のように、弁体22、弁座23、ばね24、ばね受け25を有する逆止弁を流入口2および流出口3にそれぞれ設けてもよい。フィルタ装置600を油圧管路に設置した場合には流体の圧力により流入口2および流出口3の逆止弁が作動し流体が装置内部を流れ、フィルタ装置600を油圧管路から外した場合には流入口2および流出口3の逆止弁が流通経路を遮断しフィルタ装置内部の作動油を封じる。
上述した第3の実施の形態のフィルタ装置では、第1および第2の実施の形態の作用効果に加え、次の作用効果を奏する。
(1) フィルタ装置300〜600に設けた接続部20で油圧管路に対して着脱できるように構成したので、フィルタ装置300〜600の油圧管路への着脱が容易になる。
(2) 流入口2および流出口3に逆止弁を配設したので、フィルタ装置600を油圧管路から取り外す際に、フィルタ装置600の内部に残っている作動油がこぼれるのを防ぐことができる。また、フィルタ装置600がオイルサンプル容器として利用可能となる。
(1) フィルタ装置300〜600に設けた接続部20で油圧管路に対して着脱できるように構成したので、フィルタ装置300〜600の油圧管路への着脱が容易になる。
(2) 流入口2および流出口3に逆止弁を配設したので、フィルタ装置600を油圧管路から取り外す際に、フィルタ装置600の内部に残っている作動油がこぼれるのを防ぐことができる。また、フィルタ装置600がオイルサンプル容器として利用可能となる。
―――第4の実施の形態―――
図9,10を参照して、本発明によるフィルタ装置の第4の実施の形態を説明する。以下の説明では、第1〜第3の実施の形態と同じ構成要素には同じ符号を付して相違点を主に説明する。特に説明しない点については、第1〜第3の実施の形態と同じである。本実施の形態のフィルタ装置は、フィルタ装置の外部からフィルタ4を視認可能となるように構成されている。すなわち、図9の断面図に示すように、本実施の形態のフィルタ装置700は、第3の実施の形態で示したフィルタ装置300に対して、フィルタ4の表面を投影したハウジング1の底面および閉塞板8に透明な部材を有する窓30および窓31をさらに備えるように構成されている。
図9,10を参照して、本発明によるフィルタ装置の第4の実施の形態を説明する。以下の説明では、第1〜第3の実施の形態と同じ構成要素には同じ符号を付して相違点を主に説明する。特に説明しない点については、第1〜第3の実施の形態と同じである。本実施の形態のフィルタ装置は、フィルタ装置の外部からフィルタ4を視認可能となるように構成されている。すなわち、図9の断面図に示すように、本実施の形態のフィルタ装置700は、第3の実施の形態で示したフィルタ装置300に対して、フィルタ4の表面を投影したハウジング1の底面および閉塞板8に透明な部材を有する窓30および窓31をさらに備えるように構成されている。
フィルタ4において捕集された粒子は窓30を通して装置外部から直接観察することができる。また、図10に示すように、窓30の外部に画像を記録する撮像装置32と、撮像装置にて記録した情報を無線通信などにより監視センタへ通信するための通信装置33を備えることもできる。さらに、窓31の外部に光源34を設けることで、フィルタ4上の粒子を投影した投影像を観察することもできる。フィルタ装置700と、撮像装置32と、通信装置33とによって、フィルタ監視装置40を構成することができる。
上述した第4の実施の形態のフィルタ装置では、第1〜3の実施の形態の作用効果に加え、次の作用効果を奏する。
(1) フィルタ装置700のハウジング1に観察用の窓30を設けることで、フィルタ装置を油圧管路から取り外すことなくフィルタ4上に捕集した粒子を観察することができるようになる。
(2) 上記窓30の外部に設けた画像を記録する記録装置32により記録された情報を通信装置33により遠隔地に通信することで、遠隔地からフィルタ4上の粒子を観察することができるようになる。
(1) フィルタ装置700のハウジング1に観察用の窓30を設けることで、フィルタ装置を油圧管路から取り外すことなくフィルタ4上に捕集した粒子を観察することができるようになる。
(2) 上記窓30の外部に設けた画像を記録する記録装置32により記録された情報を通信装置33により遠隔地に通信することで、遠隔地からフィルタ4上の粒子を観察することができるようになる。
上述した第1〜4の実施の形態においては、フィルタ装置100〜700のハウジング1は2分割できる構造とし、ねじ込み式あるいはフランジ型にしてボルトで一体化することができるようにしても良い。ハウジング1を分解することで、フィルタ4、弁体5、10、ばね7、12を交換することができるようになる。
上述した第1〜4の実施の形態においては、対象とする流体を作動油としたが、エンジンオイルや水溶液などその他の流体を対象としても良い。また、捕集の対象についても、フィルタの種類を適切に選定することで粒子だけではなくDNAや微生物などを対象としても良い。
なお、上述したフィルタ監視装置40を建設機械の油圧回路に配設することができる。図11に示すように、建設機械の油圧回路は油圧ポンプ41、油圧モータ42、油圧シリンダ43、コントロールバルブ44など複数の油圧機器から構成されている。これらの油圧機器の下流に上述したフィルタ監視装置40をそれぞれ設ける。各油圧機器において発生した摩耗粒子はそれぞれのフィルタ監視装置40で捕集され、撮像装置により撮影された画像を通信装置により監視センタへ送信し、監視センタで油圧機器の状態を分析することができる。
これにより、屋外にて移動する建設機械において、遠隔地から油圧機器の状態を分析することができるようになり、建設機械のメンテナンスを効率化できる。
なお、以上の説明はあくまで一例であり、発明を解釈する際、上記の実施形態の記載事項と特許請求の範囲の記載事項の対応関係になんら限定も拘束もされない。
1:ハウジング 2:流入口 3:流出口 4:フィルタ 5:弁体 6:弁座
7:ばね 8:閉塞板 10:リリーフ弁体 11:リリーフ弁座 12:ばね
13:貫通孔 14:ばね受け 15:環状支持部
20:接続部 21:隔壁 22:弁体 23:弁座 24:ばね 25:ばね受け
30、31:窓 32:撮像装置 33:通信装置 34:光源
40フィルタ監視装置 41:油圧ポンプ 42:油圧モータ
43:油圧シリンダ 44:コントロールバルブ
100〜700:フィルタ装置
7:ばね 8:閉塞板 10:リリーフ弁体 11:リリーフ弁座 12:ばね
13:貫通孔 14:ばね受け 15:環状支持部
20:接続部 21:隔壁 22:弁体 23:弁座 24:ばね 25:ばね受け
30、31:窓 32:撮像装置 33:通信装置 34:光源
40フィルタ監視装置 41:油圧ポンプ 42:油圧モータ
43:油圧シリンダ 44:コントロールバルブ
100〜700:フィルタ装置
Claims (9)
- 内部を流体が流通する筒状のハウジングと、前記ハウジングに設けられた流体の流入口および流出口と、前記ハウジングの内部を流通する流体の流通経路上に設けられて流体中に含まれる粒子を捕集するフィルタとを有するフィルタ装置において、
前記ハウジングの軸方向に可動な弁体と、前記弁体が接離して前記流通経路を開閉する弁座と、前記弁体を前記弁座に押し付ける弾性体とを有する逆止弁を前記流入口と前記フィルタとの間の前記流通経路上に備え、かつ前記弁体と前記フィルタとが一体となって可動であることを特徴とするフィルタ装置。 - 請求項1に記載のフィルタ装置において、
前記逆止弁の閉弁状態において前記フィルタの上流側の面の一部ないし全部を閉塞する閉塞板を前記ハウジングの内部に設け、
前記逆止弁の開閉に伴い前記フィルタの上流側の面と前記閉塞板が接離することを特徴とするフィルタ装置。 - 請求項2に記載のフィルタ装置において、
前記フィルタの上流側の流体圧力が下流側の流体圧力よりも所定値以上高くなると前記ハウジングの軸方向に移動して前記フィルタの上流側の流体圧力を逃がす円筒状のリリーフ弁体と、
前記リリーフ弁体と接離して前記流通経路を開閉するリリーフ弁座と、
前記リリーフ弁体を前記リリーフ弁座に押し付けるリリーフ弁弾性体とを前記ハウジングの内部にさらに備え、
前記リリーフ弁体の内側に前記逆止弁を支持する環状支持部を設け、
前記環状支持部の上部に前記逆止弁の弁体、フィルタ、および弾性体を配設することを特徴とするフィルタ装置。 - 請求項2または3に記載のフィルタ装置において、
略同一方向に配向されるように前記流入口および前記流出口を前記ハウジングの側面に設け、
流体回路に前記流入口および前記流出口を接続するための接続部をさらに備えることを特徴とするフィルタ装置。 - 請求項2または3に記載のフィルタ装置において、
前記ハウジングと略同軸の円筒状で前記フィルタの上流側と下流側を隔てる隔壁を前記ハウジングの内部に設け、
前記隔壁と前記ハウジングとによって形成された空間を前記流入口ないし前記流出口の流通経路とし、
前記ハウジングの底面ないし天面のいずれか一方に前記流入口および前記流出口を設け、
管路に前記流入口および前記流出口を接続するための接続部をさらに備えることを特徴とするフィルタ装置。 - 請求項2〜5のいずれか一項に記載のフィルタ装置において、
前記流入口および前記流出口に逆止弁を設けることを特徴とするフィルタ装置。 - 請求項2〜6のいずれか一項に記載のフィルタ装置において、
前記ハウジングの天面および底面の少なくとも一部を透明な部材とすることを特徴とするフィルタ装置。 - 請求項7に記載のフィルタ装置と、
前記ハウジングの透明な部材を有する部位の外部に設けた撮像装置と、
前記撮像装置と接続され、前記撮像装置で撮影した画像を通信により送信する通信装置とを備えることを特徴とするフィルタ監視装置。 - 請求項8に記載のフィルタ監視装置を備えることを特徴とする建設機械。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006317245A JP2008126204A (ja) | 2006-11-24 | 2006-11-24 | フィルタ装置、フィルタ監視装置および建設機械 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006317245A JP2008126204A (ja) | 2006-11-24 | 2006-11-24 | フィルタ装置、フィルタ監視装置および建設機械 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2008126204A true JP2008126204A (ja) | 2008-06-05 |
Family
ID=39552574
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2006317245A Pending JP2008126204A (ja) | 2006-11-24 | 2006-11-24 | フィルタ装置、フィルタ監視装置および建設機械 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2008126204A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012152709A (ja) * | 2011-01-27 | 2012-08-16 | Effect:Kk | 濾過装置 |
CN107487159A (zh) * | 2017-09-25 | 2017-12-19 | 苏州科技大学 | 车载空气净化器 |
-
2006
- 2006-11-24 JP JP2006317245A patent/JP2008126204A/ja active Pending
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JP2012152709A (ja) * | 2011-01-27 | 2012-08-16 | Effect:Kk | 濾過装置 |
CN107487159A (zh) * | 2017-09-25 | 2017-12-19 | 苏州科技大学 | 车载空气净化器 |
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