JP2008125920A - 遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】 磁気共鳴物質の粉末利用という事実が漏洩した場合であっても、基板ボックスが開封された場合には、目視では確認できない痕跡が残るパチンコ機1などを提供する。
【解決手段】 最初の封止後、3回は開封および再封止ができる基板ボックス50と、基板ボックス50の最初の封止時に破壊しなければ取り外せないように基板ボックス50に装着されるキャップ140、144と、基板ボックス50の再封止時に破壊しなければ取り外せないように基板ボックス50に装着され、キャップ140、144と同一の形状を有するキャップ141〜143、145〜147と、を備え、キャップ141〜143、145〜147に含有されている磁気共鳴物質の粉末が、キャップ140、144に含有されている磁気共鳴物質の粉末が有する固有の周波数を基準にして所定の範囲内に固有の周波数を有するものとされる。
【選択図】図5

Description

本発明は、パチンコ機、スロットマシン、アレンジボール機、雀球機などの遊技機に関し、特に、回路基板を収容する基板ボックスを備えた遊技機に関する。
遊技機においては、ROMを実装された回路基板が基板ボックスに収納されている。遊技機における遊技は、このROMに記憶されているプログラムによって制御されているため、特定の遊技者によって基板ボックスが不正に開封され、正規のROMが偽造されたROMに取り換えられてしまうと、この特定の遊技者(または、この特定の遊技者と結託した者)が遊技をした場合にのみ遊技が有利に進行するという遊技の制御が可能とされてしまう。このため、従来の遊技機では、ROMの不正な交換を発見できるように、基板ボックスが、開封された場合に痕跡が残るように封止されていた(特許文献1参照)。
特開2001−300091
ところで、最近は、開封の痕跡が目視では分からないように基板ボックスが開封され、正規のROMが偽造されたROMに取り換えられるという不正が増加している。
そこで、磁気共鳴物質の粉末を利用することにより、開封された場合には目視では確認できない痕跡が残る基板ボックスを用いるという手段が考えられる。
しかしながら、磁気共鳴物質の粉末を利用した場合、この利用の事実が漏洩してしまうと、この事実を知った者により、廃棄された遊技機から磁気共鳴物質の粉末を含有する部材が入手され、これを用いて、目視では確認できない痕跡すらも残らないように基板ボックスが開封されてしまうという問題があった。
そこで、本発明は、上記事情に鑑み、磁気共鳴物質の粉末を利用しているという事実が漏洩した場合であっても、基板ボックスが開封された場合には、目視では確認できない痕跡が残る遊技機を提供することを目的とする。
上記課題を解決して上記目的を達成するために、本発明は、遊技に関するプログラムが記憶されたROMと、ROMが実装された回路基板と、を備えた遊技機において、ROMを実装された回路基板が収納された状態で封止され、最初の封止後、少なくとも1回は開封および再封止ができる基板ボックスと、基板ボックスの最初の封止時に、破壊しなければ取り外せないように基板ボックスに装着される第1部材と、基板ボックスの再封止時に、破壊しなければ取り外せないように基板ボックスに装着される、第1部材と同一の形状を有する第2部材と、を備え、基板ボックスの最初の封止時に基板ボックスに装着される第1部材と基板ボックスの再封止時に基板ボックスに装着される第2部材とは、磁気共鳴物質の粉末を含有し、基板ボックスの再封止時に装着される第2部材に含有されている磁気共鳴物質の粉末は、基板ボックスの最初の封止時に装着される第1部材に含有されている磁気共鳴物質の粉末が有する固有の周波数を基準にして所定の範囲内に固有の周波数を有するものである、ことを特徴とする。
一般に、基板ボックスは、開封を伴う検査を一度行っても利用し続けることができるように、最初の封止後、少なくとも1回は開封および再封止ができるように構成されている。しかしながら、開封を伴う検査は、実際上ほとんど行われない。このため、上記のような基板ボックスは、多くの場合、2回目以降の封止(再封止)が施されることなく、廃棄される。
ここで、最初の封止時に使用された部材(第1部材)は、破壊しなければ取り外せないように装着されているため、廃棄された基板ボックスから容易に取り外すことができない。しかしながら、2回目以降の封止時(再封止時)に使用する予定であった部材(第2部材)は、破壊することなく廃棄された基板ボックスから取り外せる。このため、廃棄された基板ボックスに使用されている第2部材は、容易に再利用することができる。
したがって、不正を試みる者は、店舗において第1部材を破壊して基板ボックスを開封し、この破壊した第1部材に代わる新たな第1部材として、廃棄された基板ボックスから入手した第2部材を容易に使用することができる。このような不正がなされた場合、第2部材は第1部材と同一の形状を有しているため、店舗で使用されている基板ボックスには目視で確認できる痕跡が残らない。
しかしながら、本発明によれば、第1部材と第2部材とに磁気共鳴物質の粉末が含有され、第2部材に含有されている磁気共鳴物質の粉末が、第1部材に含有されている磁気共鳴物質の粉末が有する固有の周波数を基準にして所定の範囲内に固有の周波数を有するものとされる。このため、破壊された第1部材に代わる新たな第1部材として、廃棄された基板ボックスから入手した第2部材を使用すると、店舗で使用されている基板ボックスに装着された第2部材に含有されている磁気共鳴物質の粉末が、新たな第1部材に含有される磁気共鳴物質の粉末が有する固有の周波数を基準にして所定の範囲内に固有の周波数を有するものではなくなり、第1部材と第2部材とに含有している磁気共鳴物質の粉末の組み合わせが異なるものとなる。
したがって、本発明によれば、破壊された第1部材に代わる新たな第1部材として、廃棄された基板ボックスから入手した第2部材が使用された場合には、第1部材と第2部材とに含有している磁気共鳴物質の粉末の組み合わせが異なるという、目視では確認できない痕跡が基板ボックスに残る。
そして、基板ボックスの封止時に使用される部材に磁気共鳴物質の粉末が含有されているという事実を知ったというだけで、上記組み合わせに関する事実を知らない場合には、磁気共鳴物質の粉末が含有されている第2部材を新たな第1部材として使用することはできるものの、第1部材と第2部材とに含有されている磁気共鳴物質の粉末の組み合わせを正しい組み合わせにすることまではできない。このため、本発明による上記痕跡は、基板ボックスの封止時に使用される部材に磁気共鳴物質の粉末が含有されているという事実が漏洩したか否かにかかわらず、残る。
基板ボックスの封止時に使用される部材に磁気共鳴物質の粉末が含有されているという事実を知ったというだけでは、磁気共鳴物質の粉末が含有されている部材を新たな第1部材として使用することはできるものの、第1部材と第2部材とに含有されている磁気共鳴物質の粉末の組み合わせを正しい組み合わせにすることまではできない。したがって、本発明によれば、基板ボックスの封止時に使用される部材に磁気共鳴物質の粉末が含有されているという事実が漏洩した場合であっても、基板ボックスが開封された場合には、目視では確認できない痕跡が遊技機に残り、磁気共鳴物質の磁気共鳴現象を利用して、基板ボックスの不正な開封を検知できる。
以下、本発明の実施の形態に係るパチンコ機について説明する。パチンコ機は、本発明に係る遊技機の一例である。
<パチンコ機1の概略構成>
まず、図1、図2を参照して、実施形態に係るパチンコ機の概略構成について説明する。図1は、パチンコ機を示す正面図、図2は、本体枠及び前面枠を開放した状態のパチンコ機を示す斜視図である。
図1、図2に示すように、パチンコ機1は、外枠2、本体枠3、遊技盤4、前面枠5などを備えて構成されている。外枠2は、上下左右の枠材によって縦長四角形の枠状に形成され、外枠2の前側下部には、本体枠3の下面を受ける下受板6を有している。外枠2の前面一側には、本体枠3が、ヒンジ機構7によって前方へ開閉可能に装着されている。
本体枠3は、前枠体8、遊技盤装着枠9、および機構装着枠10を合成樹脂材によって一体成形することで構成されている。本体枠3の前側に形成された前枠体8は、外枠2前側の下受板6を除く外郭形状に対応する大きさの矩形枠状に形成されている。なお、本実施形態では、パチンコ機1の正面を視認する視線方向を前側(前面側)とし、これとは反対側(たとえば、前枠体8に対する本体枠3側)を後側(背面側)とする。
遊技盤装着枠9には、前枠体8の開口面前面側から遊技盤4に着脱交換可能に装着されるようになっている。
遊技盤4の盤面には、外レールと内レールとを備えた案内レール11が設けられている。この案内レール11の内側に遊技領域12が区画形成されている。遊技領域12内には、遊技に関する役物装置、たとえば、センター役物と呼ばれる役物装置40、図柄表示装置(例えば、液晶表示器、EL表示器、プラズマ表示器、CRT等)41、電動始動入賞口42、大入賞口装置43、アウト口44などの各種構成部材が配置されている。
遊技盤装着枠9よりも下方に位置する前枠体8の前側下部の一側寄りには、下部スピーカ14が装着板13によって装着されている。また、前枠体8前面の下部領域内の上側部分には、遊技盤4の発射通路に向けて遊技球を導く発射レール15が傾斜状に装着されている。一方、前枠体8前面の下部領域内の下側部分には、下前面部材16が装着されている。下前面部材16前面のほぼ中央には、下皿17が設けられ、片側寄りには操作ハンドル18が設けられている。
本体枠3(前枠体8)のヒンジ機構7が設けられる側とは反対側となる開放側の後面には、外枠2に対して本体枠3を施錠する機能と、本体枠3に対して前面枠5を施錠する機能とを兼ね備えた施錠装置19が装着されている。施錠装置19は、外枠2に設けられた閉止具20に係脱可能に係合して本体枠3を閉鎖状態に施錠する上下複数の本体枠施錠フック21と、前面枠5の開放側の後面に設けられた閉止具22に係脱可能に係合して前面枠5を閉鎖状態に施錠する上下複数の扉施錠フック23とを備えている。
前枠体8の前側下部においては、下前面部材16の右端上部に、シリンダー錠24が設けられている。このシリンダー錠24の鍵穴に鍵が挿入されて一方向に回動操作されることで、本体枠施錠フック21と外枠2の閉止具20との係合が解除されて本体枠3が解錠され、これとは逆方向に鍵が回動操作されることで、扉施錠フック23と前面枠5の閉止具22との係合が解除されて前面枠5が解錠されるようになっている。なお、シリンダー錠24の前端部は、パチンコ機1の前方から鍵を挿入して解錠操作が行えるように、前枠体8および下前面部材16を貫通して下前面部材16の前面に露出して配置されている。
本体枠3前面の一側には、前面枠5が、ヒンジ機構25によって前方へ開閉可能に装着されている。前面枠5は、扉本体フレーム26、上皿28を備えて構成されている。扉本体フレーム26は、プレス加工された金属製フレーム部材によって構成され、前枠体8の上端から下前面部材16の上縁に亘る部分を覆う大きさに形成されている。扉本体フレーム26のほぼ中央には、遊技盤4の遊技領域12を前方から透視可能なほぼ円形状の開口窓30が形成されている。また、扉本体フレーム26の後側には、開口窓30よりも大きい矩形枠状をなす窓枠31が設けられ、この窓枠31には、ガラス板32が装着されている。扉本体フレーム26の前側には、開口窓30の周囲において、下部に上皿28が前面枠8と一体的に設けられ、左右両側部に枠ランプ27が、上部に上部スピーカ29が装着されている。
<パチンコ機1の背面構成>
次に、図3を参照して、パチンコ機の背面構成について説明する。図3は、パチンコ機の背面図である。
図3に示すように、パチンコ機1の背面上側には、遊技島に設置される球揚送装置から供給される遊技球を貯留する球タンク33と、球タンク33と払出装置34とを接続し、球タンク33に貯留される遊技球を流下せしめるタンクレール35と、が配置されている。なお、タンクレール35によって球タンク33と接続される払出装置34は、ユニット状に形成され、タンクレール35からの遊技球を受け入れて遊技球の払い出しを指示する信号に基づいて所定個数の遊技球を払い出す。
タンクレール35の下方には、遊技盤4の背面に取り付けられた各種の装置がタンクレール35から落下した球によって損傷するのを防止すると共に、各装置への不正行為を防止するべく、遊技盤4の背面に取り付けられた各種の装置を覆う保護カバー36が設けられている。
保護カバー36の下方には、遊技全体を制御する主基板70が収容された主基板ボックス50が配置されている(主基板70は、本発明における「回路基板」の一例である)。この主基板ボックス50は、後述するように、ボックス本体51とカバー体52とを有しており、このボックス本体51とカバー体52とによって、主基板70を収納し(後述する図5参照)、主基板70を収納した状態で封止される。主基板70には、CPUやRAMやROMなどの電子部品が実装されている。ROMには、遊技に関するプログラムが記憶されており、このプログラムがCPUによって実行されることにより、パチンコ機1における遊技が制御される。
本体枠3の背面左端下部には、発射装置37が取り付けられている。この発射装置37は、発射レール15に送られた球を発射する発射ハンマーと、発射ハンマーに往復回動動作を付与する発射モータなどを集約して設けることにより構成され、操作ハンドル18と関連付けられている。
発射装置36の右側方には、払出装置制御用の払出基板が収容された払出基板ボックス60が設けられている。払出基板ボックス60は、主基板ボックス50に収容された主基板からの遊技球の払い出しを指示する払出コマンドを受信したことに基づいて払出装置34を駆動制御する。
なお、主基板ボックス50、および払出基板ボックス60は、本発明における「基板ボックス」の一例として示したものである。
<基板ボックス50の概略構成>
次に、図4を参照しつつ、主基板ボックス50を例に挙げて、基板ボックスの概略構成について説明する。図4は本発明の一実施形態における基板ボックスの斜視図である。
図4に示すように、主基板ボックス50(以下、「基板ボックス50」と略す。)は、ボックス本体51と、このボックス本体51に組み合わされるカバー体52とを有している。
ボックス本体51とカバー体52とは、その一側でヒンジ連結されており、他側である開放側の左右両端には、封印用締結部50a、50bが設けられている。これら封印用締結部50a、50bは、同じ形状・構成を有している。これら封印用締結部50a、50bによって、ボックス本体51とカバー体52とは、主基板70を収納した状態で締結され、封印される。これらの封印用締結部50a、50bは、次に述べるように、最初の封止後、3回までは開封および再封止ができるように構成されている。
左右の封印用締結部50a、50bには、それぞれ、貫通孔53a〜53d、53e〜53hが形成されており、これらの貫通孔53a〜53d、53e〜53hには、カシメ部材(詳細は後述する。)が配置されている。
これらの貫通孔53a〜53d、53e〜53hは、2つ1組として1組ずつ使用され、本実施の形態では、貫通孔53aと貫通孔53eとの組にワンウェイネジ(詳細は後述する。)をねじ込んで、カシメ部材を変形させることにより、ボックス本体51とカバー体52とを締結し、基板ボックス50を封止している(最初の封止)。なお、貫通孔53bと貫通孔53fとの組、貫通孔53cと貫通孔53gとの組、貫通孔53dと貫通孔54hとの組は、2回目以降の封止時(再封止時)に順次使用される。使用する順番を分かりやすくするために、左右の封印用締結部50a、50bには、1〜4の番号が記されている。
ワンウェイネジがねじ込まれた貫通孔53a、53eに装着されるキャップ(詳細は後述する。)は、破壊しなければ取り外せない構造になっている。これにより、ワンウェイネジを無理矢理に回転させたり、引き抜いたりすることが防止される。なお、このキャップは、これを接着剤で貫通孔に固着することにより、破壊しなければ取り外せないようにしてもよい。
次に、引き続き図4を参照しつつ、貫通孔53a、53eを用いて最初の封止が施された基板ボックス50を例に挙げ、基板ボックス50を検査のために開封し、再封止する方法について説明する。
基板ボックス50を検査のために開封する際には、まず、カバー体52に形成されている三角形状の突起54a、54dがニッパーなどの工具で切除される。この三角形状の突起54a、54dが切除されると、カバー体52に開口が形成される。つぎに、この開口にニッパーなどの工具が挿入され、切断線CL1、CL2、CL3、CL4に沿ってカバー体52が切断される。これにより、ボックス本体51とカバー体52とが分離可能とされる。なお、カシメ部材、ワンウェイネジ、およびキャップは、貫通孔53a、53eに取り付けられた状態で維持される。
上記のようにして基板ボックス50が開封されると、カバー体52における貫通孔53a、53eを形成された部位が、カバー体52における他の部位から分離されるので、この分離された部位を用いて、カバー体52における他の部位とボックス本体51とを締結することはできない。そこで、開封された基板ボックス50を再封止する場合には、再封止用の貫通孔53b、53fにワンウェイネジをねじ込むことにより、これら再封止用の貫通孔53b、53fに配置されているカシメ部材を変形させ、ボックス本体51とカバー体52とを締結し、再封止する。これら再封止用の貫通孔53b、53fに装着するキャップも、最初の封止時に使用したキャップと同様に、破壊しなければ取り外せない構造になっている。なお、このキャップも、最初の封止時に使用したキャップと同様に、これを接着剤で貫通孔に固着することにより、破壊しなければ取り外せないようにしてもよい。
<封印用締結部50a、50bの詳細構成>
次に、図5を参照しつつ、封印用締結部50a、50bについて詳細に説明する。図5は、本発明の一実施形態における基板ボックスの分解斜視図である。
図5に示すように、封印用締結部50a、50bは、それぞれ、カバー体52の一端に形成された第1の封止部52aとボックス本体51の一端に形成された第2の封止部51aとの組み合わせ、カバー体52の他端に形成された第1の封止部52bとボックス本体51の他端に形成された第2の封止部51bとの組み合わせにより構成される。
第1の封止部52a、52bには、第1の封止部52a、52bを貫通する孔55a〜55hが形成されており、第2の封止部51a、51bには、第2の封止部51a、51bを貫通する孔56a〜56hが形成されている。
ボックス本体51とカバー体52とが組み合わされると、第1の封止部52a、52bに形成された孔55a〜55hと、第2の封止部51a、51bに形成された孔56a〜56hとがそれぞれ連通し、上記した貫通孔53a〜53hが形成される。
このようにして形成された貫通孔53a〜53hには、カシメ部材110〜117がそれぞれ配置されている。これらのカシメ部材110〜117は、基板ボックス50の封止時に、2つ1組として1組ずつ使用される。カシメ部材110〜117のうち、カシメ部材110、114は、基板ボックス50の最初の封止時に使用されるものであり、残りのカシメ部材111〜113、115〜117は、基板ボックス50の再封止時に使用されるものである。
また、貫通孔53a、53eには、ワンウェイネジ120、124がねじ込まれており、貫通孔53b〜53d、53f〜53hには、ワンウェイネジ121〜123、125〜127の先端が挿入されている(ねじ込みは保留されている)。これらワンウェイネジ120〜127は、基板ボックス50の封止時に、2つ1組として1組ずつ使用される。ワンウェイネジ120〜127のうち、ワンウェイネジ120、124は、基板ボックス50の最初の封止時に使用されるものであり、ワンウェイネジ121〜123、125〜127は、基板ボックス50の再封止時に使用されるものである。
また、ワンウェイネジ120、124がねじ込まれた貫通孔53a、53eには、基板ボックス50の最初の封止時に使用されるキャップ140、144が装着されている。なお、基板ボックス50には、キャップ140、144のほかにも、これらキャップ140、144と同一の形状を有するキャップ141〜143、145〜147が備えられており、これらのキャップ141〜143、145〜147は、基板ボックス50の再封止時に貫通孔53b〜53d、53f〜53hに装着される。キャップ140〜147は、破壊しなければ取り外せない構造になっている。なお、キャップ140〜147は、これらを接着剤で貫通孔に固着することにより、破壊しなければ取り外せないようにしてもよい。また、キャップ140〜147は、基板ボックス50の封止時に、2つ1組として1組ずつ使用される。
ここで、キャップ140、144は、本発明における「第1部材」の一例であり、また、キャップ141〜143、145〜147は、本発明における「第2部材」の一例であり、これらキャップ140、144、およびキャップ141〜143、145〜147は、それぞれ、磁気共鳴物質の粉末を含有する合成樹脂成形品から構成されている。
ここで、磁気共鳴物質とは、物質ごとに固有の周波数を持ち、この固有の周波数を有する電磁波が照射された場合にのみ、磁気共鳴現象(照射された固有の周波数を有する電磁波を吸収・放出する現象)を示す物質である。物質ごとに固有の周波数を有しているので、ある磁気共鳴物質は、該磁気共鳴物質が持つ固有の周波数を有する電磁波を照射された場合には、該照射された電磁波を吸収・放出する磁気共鳴現象を示すが、該固有の周波数以外の周波数を有する電磁波を照射されても、該照射された電磁波を吸収・放出する磁気共鳴現象を示さない。
このように、磁気共鳴物質の粉末は、種類が異なれば、固有の周波数が異なるが、本実施の形態では、最初の封止時に使用するキャップ140、144と再封止時に使用するキャップ141〜143、145〜147とに、異なる種類の磁気共鳴物質の粉末を含有させている。そして、このようにすることにより、再封止時に使用するキャップ141〜143、145〜147に含有させる磁気共鳴物質の粉末を、最初の封止時に使用するキャップ140、144に含有させる磁気共鳴物質の粉末が有する固有の周波数を基準にして所定の範囲内に固有の周波数を有するものとしている。たとえば、固有の周波数がA(Hz)である磁気共鳴物質の粉末xを最初の封止時に使用するキャップ140、144に含有させる場合には、このA(Hz)を基準にして、A(Hz)±B(Hz)の範囲内に固有の周波数がある磁気共鳴物質の粉末yを再封止時に使用するキャップ141〜143、145〜147に含有させることとしている。そして、本実施の形態は、当該磁気共鳴物質の粉末xと当該磁気共鳴物質の粉末yとの組み合わせを、基板ボックス50が開封されたことを示す痕跡として残すこととした。これにより、本実施の形態によれば、キャップ140〜147に磁気共鳴物質の粉末が含有されているという事実が漏洩して、たとえば次の(1)〜(7)の手順で進められる不正がなされた場合であっても、目視では確認できない痕跡が基板ボックス50に残る。
(1)キャップ140〜147に磁気共鳴物質の粉末が含有されているという事実が漏洩し、この事実を知った者により、たとえば、次のような不正がなされることを想定する。
(2)廃棄されたパチンコ機1の中から、店舗に設置されているパチンコ機1と同一メーカー、同一機種のパチンコ機1を探し出し、このパチンコ機1から、磁気共鳴物質の粉末yを含有している再封止時に使用される予定であったキャップ141〜143、145〜147のいずれか2つを入手する(なお、同一メーカー、同一機種のパチンコ機は、同じ構成を有する場合が多いので、本実施の形態では、同一メーカー、同一機種のパチンコ機において、磁気共鳴物質の粉末xを含有するキャップ140、144、磁気共鳴物質の粉末yを含有するキャップ141〜143、145〜147が、共通に用いられているものと仮定して説明する)。
(3)店舗に侵入し、不正を試みるパチンコ機1を定める。
(4)定めたパチンコ機1の基板ボックス50に装着されている最初の封止時に使用されたキャップ140、144(磁気共鳴物質の粉末xを含有)を破壊して、ワンウェイネジを無理矢理に引き抜き、基板ボックス50を開封する。
(5)正規のROMを偽造されたROMへと交換する。
(6)破壊したキャップ140、144(磁気共鳴物質の粉末xを含有)の代わりに、廃棄されたパチンコ機1から入手したキャップ(磁気共鳴物質の粉末yを含有)を基板ボックス50に装着する。
(7)後日、ROMを交換したパチンコ機1にて遊技を行う。
このような不正が行われた場合、最初の封止時に使用されるキャップ140、144と、再封止時に使用されるキャップ141〜143、145〜147とは、同一の形状を有しているため、開封の痕跡は目視では分からない。また、破壊されたキャップ140、144の代わりとして使用されているキャップには、磁気共鳴物質の粉末yが含有されているため、磁気共鳴物質の粉末が存在しないという痕跡は残っていない。
しかしながら、破壊されたキャップ140、144の代わりとして使用されているキャップに含有の磁気共鳴物質の粉末yは、店舗で使用されているキャップ141〜143、145〜147に含有されている磁気共鳴物質の粉末yと同じ種類であり、元々のキャップ140、144に含有されていた磁気共鳴物質の粉末xではない。したがって、この基板ボックス50においては、磁気共鳴物質の粉末xと磁気共鳴物質の粉末yとの組み合わせではなく、磁気共鳴物質の粉末yと磁気共鳴物質の粉末yとの組み合わせが存在しており、磁気共鳴物質の粉末の組み合わせが異なるという痕跡が残っている。
したがって、本実施の形態によれば、キャップ140〜147に磁気共鳴物質の粉末が含有されているという事実が漏洩した場合であっても、基板ボックス50が開封された場合には、磁気共鳴物質の粉末の組み合わせが異なるという目視では確認できない痕跡がパチンコ機1に残り、磁気共鳴物質の磁気共鳴現象を利用して、基板ボックス50の開封を検知できる。
なお、以下では、図6、図7を参照しつつ、最初の封止時に使用される貫通孔53aを例に挙げて、ボックス本体51とカバー体52とが締結される構造を説明する。なお、貫通孔53b〜53hを用いてボックス本体51とカバー体52とが締結される場合も、貫通孔53aを用いてボックス本体51とカバー体52とが締結される場合と同様であるので、説明は省略する。図6は、図4におけるA−Aの締結前の断面図であり、図7は、図4におけるA−Aの締結後の断面図である。
第2の封止部51aが有する孔56aは、第2の封止部51aを貫通しており、また、その断面が円形状とされている。この孔56aは、段付き穴形状(本実施形態では3段)に形成されており、その内径が、ワンウェイネジ120の挿入方向において奥に行くほど大きくなる。
第1の封止部52aが有する孔55aは、第1の封止部52aを貫通しており、また、その断面が角形状とされている。孔55aの内壁には、キャップ140を係止するための係止溝57が形成されている。
ボックス本体51とカバー体52とが組み合わされると、第2の封止部51aが有する孔56aと第1の封止部52aが有する孔55aとが連通し、1つの貫通孔53aが形成される。この貫通孔53aに、カシメ部材110が、第1の封止部52aが有する孔55aから第2の封止部51aが有する孔56aに向けて挿入される。ワンウェイネジ120は、第1の封止部52aが有する孔55aから第2の封止部51aが有する孔56aに向けて挿入され、カシメ部材110を変形させる。これにより、ボックス本体51とカバー体52とが締結され、基板ボックス50が封止される。このようにしてボックス本体51とカバー体52とが締結、封止された後、さらに、第1の封止部52aが有する孔55aにキャップ140が装着される。このキャップ140は、破壊しなければ取り外せない構造になっている。なお、このキャップは、これを接着剤で貫通孔に固着することにより、破壊しなければ取り外せないようにしてもよい。
[カシメ部材110]
次に、カシメ部材110について詳細に説明する。
カシメ部材110は、ネジ孔が形成された筒部110aとフランジ部110bとを具備する筒状の金属製部材である。カシメ部材110の筒部110aには、スリット110c(たとえば4分割)が形成されている。また、カシメ部材110の筒部110aは、その内壁が先細のテーパ状とされており、先端にいくほど内径が小さくなる。このため、カシメ部材110の筒部110aは、これにワンウェイネジ120がねじ込まれると、スリット110cから切り割れて、径方向に拡開するものとなっている。
フランジ部110bの形状は、断面が角形状である第1の封止部52aが有する孔55aに対応して角形状とされており、これにより、カシメ部材110は、孔55aにおいてまわり止めされる。
このカシメ部材110は、そのフランジ部110bが、第1の封止部52aが有する孔55aの最も奥に形成された底面58に突き当たるまで、孔55aに押し込まれる。このとき、カシメ部材110の筒部110aは、底面58を超えて、第2の封止部51aが有する孔56aの内部にまで挿入される。
[ワンウェイネジ120]
次に、ワンウェイネジ120について詳細に説明する。
ワンウェイネジ120は、ねじ込み方向にしか回転させることができない金属製のネジである。このワンウェイネジ120が、カシメ部材110にねじ込まれて、筒部110aがスリット110cから切り割れ拡開されると、筒部110aの外面が、第2の封止部51aが有する孔56aの段付き部分の内壁に当接する。これにより、切り割れて拡開している筒部110aが、第2の封止部51aが有する孔56aの段付き部分の内壁に引っ掛かり、カシメ部材110は、これをボックス本体51側からカバー体52側に向けて取り外すことができなくなる。なお、カシメ部材110は、カシメ部材110のフランジ部110bが第1の封止部52aの孔55aの最も奥に形成された底面58に引っ掛かっているので、これをカバー体52側からボックス本体側51に向けて取り外すことができない。
ワンウェイネジ120は、上記のように、ねじ込み方向にしか回転させることができないネジであるため、これをボックス本体51側からカバー体52側に向けて取り外すことはできない。このため、ワンウェイネジ120は、カシメ部材110の筒部110aに挿入されたままとなる。したがって、カシメ部材110の筒部110aは、スリット110cから切り割れて拡開した状態で維持される。これにより、切り割れて拡開している筒部110aが、第2の封止部51aが有する孔56aの段付き部分の内壁に引っ掛かったままとなり、ボックス本体51とカバー体52は、分離させることができないように締結されて、封止される。
[キャップ140]
つぎに、キャップ140について詳細に説明する。
キャップ140は、上述したように磁気共鳴物質の粉末を含有する合成樹脂成形品から構成され、本体部分140aと、この本体部分140aにおける一組の対辺に形成された一対の係止爪140bとを具備している。キャップ140の本体部分140aは、第1の封止部52aが有する孔55aの形状に対応して、断面が角型の形状をしており、その一辺の長さが、孔55aの内径Hよりも僅かに小さく、孔55aに内接する。
一対の係止爪140bは、先端にいくに従って拡開されている。また、一対の係止爪140bにおける一方の先端と他方の先端との間隔Dは、第1の封止部52aが有する孔55aの内径Hよりも僅かに大きく設定されている(D>H)。このため、この一対の係止爪140bは、第1の封止部52aが有する孔55aに本体部分140aが挿入されると、孔55aの内壁によって、互いに近接する方向(幅Dを狭める方向)に僅かに弾性変形する。
一対の係止爪140bは、第1の封止部52aの孔55aに形成された係止溝57に達すると、弾性変形前の状態、すなわち、孔55aに挿入される前の状態に戻り、係止溝57に係合される。これにより、キャップ140は、第1の封止部52aが有する孔55aに係止され、破壊されない限り、孔55aから取り外すことができなくなる。第1の封止部52aが有する孔55aは、キャップ140の本体部分140aによって封鎖され、ワンウェイネジ120を無理矢理に回転させたり、引き抜いたりすることができなくなる。
なお、キャップ140〜147は、これらを磁気共鳴物質の粉末が混練された合成樹脂材を成形して構成すれば、キャップ140〜147において、磁気共鳴物質の粉末が均一に存在することとなり、キャップ140〜147のどの部分に電磁波を照射しても、磁気共鳴現象を検出することができる。
また、最初の封止時に使用するキャップ140、144に含有させる磁気共鳴物質の粉末xと再封止時に使用するキャップ141〜143、145〜147に含有させる磁気共鳴物質の粉末yとの組み合わせは、パチンコ機1の機種や製造番号や工場からの出荷の時期などの別に従って、異ならしめてもよい。このようにすれば、廃棄されたパチンコ機1が分析されることによって、上記組み合わせが解明されてしまう、ということが防止される。
ただし、機種や製造番号などが異なる場合であっても、最初の封止時に使用するキャップ140、144に含有させる磁気共鳴物質の粉末xは、再封止時に使用するキャップ141〜143、145〜147に含有させないようにすることができる(たとえば、機種が異なるパチンコ機A、B、Cに用いる磁気共鳴物質の粉末の組み合わせを、「第1部材x、第2部材r」、「第1部材x、第2部材s」、「第1部材x、第2部材t」とするなど)。このようにすれば、再封止時に使用するキャップ141〜143、145〜147に磁気共鳴物質の粉末xが含有されていることがないため、廃棄されたパチンコ機1から再封止時に使用される予定であったキャップ141〜143、145〜147のいずれかを入手して、これを店舗に設置されているパチンコ機1のキャップ140、144の代わりとして使用した場合には、店舗に設置されているパチンコ機1において、磁気共鳴物質の粉末xが必ずや存在しないこととなり、不正の前後においては、磁気共鳴物質の粉末の組み合わせが常に異なることとなる。
キャップ140〜147に含有させる磁気共鳴物質の種類は、再封止時に使用されるキャップ141〜143、145〜147に含有されている磁気共鳴物質の粉末が、最初の封止時に使用されるキャップ140、144に含有されている磁気共鳴物質の粉末が有する固有の周波数を基準にして所定の範囲内に固有の周波数を有するものとされる限り、特に限定されるものではなく、無線周波数を有する電磁波を照射した場合に、たとえば、磁気共鳴(NMR)、電子四重極共鳴(NQR)、電子スピン共鳴(ESR)、強磁性共鳴(FR)、フェリ磁性共鳴(FER)、反フェリ磁性共鳴(AFER)、磁区壁共鳴(DWR)、スピン波共鳴(SWR)を示す物質などを用いることができる。
もっとも、キャップ140〜147に含有させる磁気共鳴物質としては、特に、零磁場(0.5mT以下の磁場)または非常に弱い磁場において特定の周波数を有する電磁波を照射した場合に磁気共鳴現象を示す物質、たとえば、(1)零磁場(0.5mT以下の磁場)において核磁気共鳴現象を示す強磁性体、零磁場(0.5mT以下の磁場)において核磁気共鳴現象を示す反強磁性体、零磁場(0.5mT以下の磁場)において核磁気共鳴現象を示すフェリ磁性体、(2)零磁場(0.5mT以下の磁場)において核四極子共鳴現象を示す物質、(3)非常に弱い磁場において電子スピン共鳴現象を示す物質、(4)零磁場(0.5mT以下の磁場)において電気/磁気双極子またはスタークーゼーマンサブレベル間のトンネル遷移に起因する共鳴現象を示す物質を用いることが好ましい。
このように、零磁場(0.5mT以下の磁場)または非常に弱い磁場において特定の周波数を有する電磁波を照射した場合に磁気共鳴現象を示す物質によれば、磁気共鳴現象を検知するに際して磁気共鳴物質に外部磁界をかける必要がないため、電磁波照射検出器200に外部磁界を発生させる磁石やコイルなどを設ける必要がなく、電磁波照射検出器200を小型化することができる。これにより、非常に多くの部品が入り組んで配置されたパチンコ機1においても、キャップ140〜147に電磁波を的確に照射でき、また、キャップ140〜147からの磁気共鳴現象を的確に検出できる。
零磁場(0.5mT以下の磁場)または非常に弱い磁場において特定の周波数を有する電磁波を照射した場合に磁気共鳴現象を示す物質としては、上述したように、(1)零磁場(0.5mT以下の磁場)において核磁気共鳴現象を示す強磁性体、零磁場(0.5mT以下の磁場)において核磁気共鳴現象を示す反強磁性体、零磁場(0.5mT以下の磁場)において核磁気共鳴現象を示すフェリ磁性体、(2)零磁場(0.5mT以下の磁場)において核四極子共鳴現象を示す物質、(3)非常に弱い磁場において電子スピン共鳴現象を示す物質、(4)零磁場(0.5mT以下の磁場)において電気/磁気双極子またはスタークーゼーマンサブレベル間のトンネル遷移に起因する共鳴現象を示す物質が、一例として挙げられる。これらの物質について具体的な物質名を挙げると以下のようになる。
(1) 零磁場(0.5mT以下の磁場)において核磁気共鳴現象を示す強磁性体、零磁場(0.5mT以下の磁場)において核磁気共鳴現象を示す反強磁性体、零磁場(0.5mT以下の磁場)において核磁気共鳴現象を示すフェリ磁性体としては、たとえば、磁気的に配向した金属、合金、配位化合物または有機化合物に含まれる55Mn、57Fe、59Coなどがある。
(2) 零磁場(0.5mT以下の磁場)において核四極子共鳴現象を示す物質としては、11B、35C1、75As、79Br、81Br、127Iなどがある。
(3) 非常に弱い磁場において電子スピン共鳴現象を示す物質としては、イオンラジカル塩、リチウムフタロシアニンまたはガンマ線照射融解石英などがある。
(4) 零磁場(0.5mT以下の磁場)において電気/磁気双極子またはスタークーゼーマンサブレベル間のトンネル遷移に起因する共鳴現象を示す物質としては、混合原子価またはヤーン−テラー結晶を持つラージクラスの配位化合物などがある。
以上、本実施の形態に係るパチンコ機1について説明したが、上記で説明したワンウェイネジ120〜127は、これに限らず、たとえば、ねじ込み方向および反ねじ込み方向に回転することができるビスや、鋲、ピン、タッピングねじなど、ボックス本体51とカバー体52とを締結できるものであれば何でも用いることができる。
また、本実施の形態では、キャップ140〜147を基板ボックス50に装着したが、これに限らず、たとえば、第1の封止部52aが有する孔55aに、破壊しなければ取り外せない構造の円柱体や角柱体などを装着することもできる。この場合、最初の封止時に使用される円柱体や角柱体などは、本発明における「第1部材」に相当し、再封止時に使用される円柱体や角柱体などは、本発明における「第2部材」に相当する。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上述した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
以下、本発明の変形例について説明する。
(1) 本実施の形態では、再封止時に使用されるキャップ141〜143、145〜147に含有される磁気共鳴物質の粉末yが、最初の封止時に使用されるキャップ140、144に含有される磁気共鳴物質の粉末xが有する固有の周波数A(Hz)を基準にして、所定の範囲の一例であるA(Hz)±B(Hz)の範囲内に固有の周波数を有するものとしたが、本発明は、所定の範囲の定め方を限定するものではない。本発明においては、たとえば、再封止時に使用されるキャップ141〜143、145〜147に含有される磁気共鳴物質の粉末yを、最初の封止時に使用されるキャップ140、144に含有される磁気共鳴物質の粉末xが有する固有の周波数A(Hz)を基準にして、A(Hz)×B(Hz)となる固有の周波数を有するものや、A(Hz)÷B(Hz)となる固有の周波数を有するものとすることもできる。
(2) 本実施の形態では、第2の封止部51a、51bに設けた孔56a〜56hが貫通孔である場合について説明したが、孔56a〜56hは、貫通孔でなくてもよい。
(3) 本実施の形態では、カバー体52の端部に第1の封止部52a、52bを設け、ボックス本体51の端部に第2の封止部51a、51bを設けたが、これに限らず、第1の封止部52a、52bをボックス本体51の端部に設け、第2の封止部51a、51bをカバー体52の端部に設けてもよい。
(4) 本実施形態では、パチンコ機を例に挙げて説明をしたが、これに限らず、スロットマシン、アレンジボール機、雀球機などの遊技機に適用してもよい。
本発明の一実施形態におけるパチンコ機の正面図である。 本発明の一実施形態におけるパチンコ機の本体枠および前面枠を開放した状態を示す斜視図である。 本発明の一実施形態におけるパチンコ機の背面図である。 本発明の一実施形態における基板ボックスの斜視図である。 本発明の一実施形態における基板ボックスの分解斜視図である。 図4におけるA−Aの締結前の断面図である。 図4におけるA−Aの締結後の断面図である。
符号の説明
1 パチンコ機
2 外枠
3 本体枠
4 遊技盤
5 前面枠
6 下受板
7 ヒンジ機構
8 前枠体
9 遊技盤装着枠
10 機構装着枠
11 案内レール
12 遊技領域
13 装着板
14 下部スピーカ
15 発射レール
16 下前面部材
17 下皿
18 操作ハンドル
19 施錠装置
20 閉止具
21 本体枠施錠フック
22 閉止具
23 扉施錠フック
24 シリンダー錠
25 ヒンジ機構
26 扉本体フレーム
27 枠ランプ
28 上皿
29 上部スピーカ
30 開口窓
31 窓枠
32 ガラス板
33 球タンク
34 払出装置
35 タンクレール
36 保護カバー
37 発射装置
40 役物装置
41 図柄表示装置
42 電動始動入賞口
43 大入賞口装置
44 アウト口
50 主基板ボックス
50a、50b 封印用締結部
51 ボックス本体
51a、51b 第2の封止部
52 カバー体
52a、52b 第1の封止部
53a〜53h 貫通孔
54a〜54f 三角形状の突起
55a〜56h 孔
57 係止溝
58 底面
60 払出基板ボックス
70 主基板
110 カシメ部材
110a 筒部
110b フランジ部
110c スリット
111〜117 カシメ部材
120〜127 ワンウェイネジ
140〜147 キャップ
140a 本体部分
140b 一対の係止爪
200 電磁波照射検出器
H 孔55aの内径
D 一対の係止爪における一方の先端と他方の先端との間隔
CL1〜CL4 切断線

Claims (1)

  1. 遊技に関するプログラムが記憶されたROMと、前記ROMが実装された回路基板と、を備えた遊技機において、
    前記回路基板が収納された状態で封止され、最初の封止後、少なくとも1回は開封および再封止ができる基板ボックスと、
    前記基板ボックスの最初の封止時に、破壊しなければ取り外せないように前記基板ボックスに装着される第1部材と、
    前記基板ボックスの再封止時に、破壊しなければ取り外せないように前記基板ボックスに装着される、前記第1部材と同一の形状を有する第2部材と、
    を備え、
    前記第1部材と前記第2部材とは、磁気共鳴物質の粉末を含有し、
    前記第2部材に含有されている磁気共鳴物質の粉末は、前記第1部材に含有されている磁気共鳴物質の粉末が有する固有の周波数を基準にして所定の範囲内に固有の周波数を有するものである、
    ことを特徴とする遊技機。




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