JP2008125920A - 遊技機 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 最初の封止後、3回は開封および再封止ができる基板ボックス50と、基板ボックス50の最初の封止時に破壊しなければ取り外せないように基板ボックス50に装着されるキャップ140、144と、基板ボックス50の再封止時に破壊しなければ取り外せないように基板ボックス50に装着され、キャップ140、144と同一の形状を有するキャップ141〜143、145〜147と、を備え、キャップ141〜143、145〜147に含有されている磁気共鳴物質の粉末が、キャップ140、144に含有されている磁気共鳴物質の粉末が有する固有の周波数を基準にして所定の範囲内に固有の周波数を有するものとされる。
【選択図】図5
Description
そこで、磁気共鳴物質の粉末を利用することにより、開封された場合には目視では確認できない痕跡が残る基板ボックスを用いるという手段が考えられる。
しかしながら、磁気共鳴物質の粉末を利用した場合、この利用の事実が漏洩してしまうと、この事実を知った者により、廃棄された遊技機から磁気共鳴物質の粉末を含有する部材が入手され、これを用いて、目視では確認できない痕跡すらも残らないように基板ボックスが開封されてしまうという問題があった。
まず、図1、図2を参照して、実施形態に係るパチンコ機の概略構成について説明する。図1は、パチンコ機を示す正面図、図2は、本体枠及び前面枠を開放した状態のパチンコ機を示す斜視図である。
遊技盤4の盤面には、外レールと内レールとを備えた案内レール11が設けられている。この案内レール11の内側に遊技領域12が区画形成されている。遊技領域12内には、遊技に関する役物装置、たとえば、センター役物と呼ばれる役物装置40、図柄表示装置(例えば、液晶表示器、EL表示器、プラズマ表示器、CRT等)41、電動始動入賞口42、大入賞口装置43、アウト口44などの各種構成部材が配置されている。
次に、図3を参照して、パチンコ機の背面構成について説明する。図3は、パチンコ機の背面図である。
次に、図4を参照しつつ、主基板ボックス50を例に挙げて、基板ボックスの概略構成について説明する。図4は本発明の一実施形態における基板ボックスの斜視図である。
これらの貫通孔53a〜53d、53e〜53hは、2つ1組として1組ずつ使用され、本実施の形態では、貫通孔53aと貫通孔53eとの組にワンウェイネジ(詳細は後述する。)をねじ込んで、カシメ部材を変形させることにより、ボックス本体51とカバー体52とを締結し、基板ボックス50を封止している(最初の封止)。なお、貫通孔53bと貫通孔53fとの組、貫通孔53cと貫通孔53gとの組、貫通孔53dと貫通孔54hとの組は、2回目以降の封止時(再封止時)に順次使用される。使用する順番を分かりやすくするために、左右の封印用締結部50a、50bには、1〜4の番号が記されている。
基板ボックス50を検査のために開封する際には、まず、カバー体52に形成されている三角形状の突起54a、54dがニッパーなどの工具で切除される。この三角形状の突起54a、54dが切除されると、カバー体52に開口が形成される。つぎに、この開口にニッパーなどの工具が挿入され、切断線CL1、CL2、CL3、CL4に沿ってカバー体52が切断される。これにより、ボックス本体51とカバー体52とが分離可能とされる。なお、カシメ部材、ワンウェイネジ、およびキャップは、貫通孔53a、53eに取り付けられた状態で維持される。
次に、図5を参照しつつ、封印用締結部50a、50bについて詳細に説明する。図5は、本発明の一実施形態における基板ボックスの分解斜視図である。
(2)廃棄されたパチンコ機1の中から、店舗に設置されているパチンコ機1と同一メーカー、同一機種のパチンコ機1を探し出し、このパチンコ機1から、磁気共鳴物質の粉末yを含有している再封止時に使用される予定であったキャップ141〜143、145〜147のいずれか2つを入手する(なお、同一メーカー、同一機種のパチンコ機は、同じ構成を有する場合が多いので、本実施の形態では、同一メーカー、同一機種のパチンコ機において、磁気共鳴物質の粉末xを含有するキャップ140、144、磁気共鳴物質の粉末yを含有するキャップ141〜143、145〜147が、共通に用いられているものと仮定して説明する)。
(3)店舗に侵入し、不正を試みるパチンコ機1を定める。
(4)定めたパチンコ機1の基板ボックス50に装着されている最初の封止時に使用されたキャップ140、144(磁気共鳴物質の粉末xを含有)を破壊して、ワンウェイネジを無理矢理に引き抜き、基板ボックス50を開封する。
(5)正規のROMを偽造されたROMへと交換する。
(6)破壊したキャップ140、144(磁気共鳴物質の粉末xを含有)の代わりに、廃棄されたパチンコ機1から入手したキャップ(磁気共鳴物質の粉末yを含有)を基板ボックス50に装着する。
(7)後日、ROMを交換したパチンコ機1にて遊技を行う。
しかしながら、破壊されたキャップ140、144の代わりとして使用されているキャップに含有の磁気共鳴物質の粉末yは、店舗で使用されているキャップ141〜143、145〜147に含有されている磁気共鳴物質の粉末yと同じ種類であり、元々のキャップ140、144に含有されていた磁気共鳴物質の粉末xではない。したがって、この基板ボックス50においては、磁気共鳴物質の粉末xと磁気共鳴物質の粉末yとの組み合わせではなく、磁気共鳴物質の粉末yと磁気共鳴物質の粉末yとの組み合わせが存在しており、磁気共鳴物質の粉末の組み合わせが異なるという痕跡が残っている。
したがって、本実施の形態によれば、キャップ140〜147に磁気共鳴物質の粉末が含有されているという事実が漏洩した場合であっても、基板ボックス50が開封された場合には、磁気共鳴物質の粉末の組み合わせが異なるという目視では確認できない痕跡がパチンコ機1に残り、磁気共鳴物質の磁気共鳴現象を利用して、基板ボックス50の開封を検知できる。
次に、カシメ部材110について詳細に説明する。
カシメ部材110は、ネジ孔が形成された筒部110aとフランジ部110bとを具備する筒状の金属製部材である。カシメ部材110の筒部110aには、スリット110c(たとえば4分割)が形成されている。また、カシメ部材110の筒部110aは、その内壁が先細のテーパ状とされており、先端にいくほど内径が小さくなる。このため、カシメ部材110の筒部110aは、これにワンウェイネジ120がねじ込まれると、スリット110cから切り割れて、径方向に拡開するものとなっている。
フランジ部110bの形状は、断面が角形状である第1の封止部52aが有する孔55aに対応して角形状とされており、これにより、カシメ部材110は、孔55aにおいてまわり止めされる。
このカシメ部材110は、そのフランジ部110bが、第1の封止部52aが有する孔55aの最も奥に形成された底面58に突き当たるまで、孔55aに押し込まれる。このとき、カシメ部材110の筒部110aは、底面58を超えて、第2の封止部51aが有する孔56aの内部にまで挿入される。
次に、ワンウェイネジ120について詳細に説明する。
ワンウェイネジ120は、ねじ込み方向にしか回転させることができない金属製のネジである。このワンウェイネジ120が、カシメ部材110にねじ込まれて、筒部110aがスリット110cから切り割れ拡開されると、筒部110aの外面が、第2の封止部51aが有する孔56aの段付き部分の内壁に当接する。これにより、切り割れて拡開している筒部110aが、第2の封止部51aが有する孔56aの段付き部分の内壁に引っ掛かり、カシメ部材110は、これをボックス本体51側からカバー体52側に向けて取り外すことができなくなる。なお、カシメ部材110は、カシメ部材110のフランジ部110bが第1の封止部52aの孔55aの最も奥に形成された底面58に引っ掛かっているので、これをカバー体52側からボックス本体側51に向けて取り外すことができない。
つぎに、キャップ140について詳細に説明する。
キャップ140は、上述したように磁気共鳴物質の粉末を含有する合成樹脂成形品から構成され、本体部分140aと、この本体部分140aにおける一組の対辺に形成された一対の係止爪140bとを具備している。キャップ140の本体部分140aは、第1の封止部52aが有する孔55aの形状に対応して、断面が角型の形状をしており、その一辺の長さが、孔55aの内径Hよりも僅かに小さく、孔55aに内接する。
ただし、機種や製造番号などが異なる場合であっても、最初の封止時に使用するキャップ140、144に含有させる磁気共鳴物質の粉末xは、再封止時に使用するキャップ141〜143、145〜147に含有させないようにすることができる(たとえば、機種が異なるパチンコ機A、B、Cに用いる磁気共鳴物質の粉末の組み合わせを、「第1部材x、第2部材r」、「第1部材x、第2部材s」、「第1部材x、第2部材t」とするなど)。このようにすれば、再封止時に使用するキャップ141〜143、145〜147に磁気共鳴物質の粉末xが含有されていることがないため、廃棄されたパチンコ機1から再封止時に使用される予定であったキャップ141〜143、145〜147のいずれかを入手して、これを店舗に設置されているパチンコ機1のキャップ140、144の代わりとして使用した場合には、店舗に設置されているパチンコ機1において、磁気共鳴物質の粉末xが必ずや存在しないこととなり、不正の前後においては、磁気共鳴物質の粉末の組み合わせが常に異なることとなる。
2 外枠
3 本体枠
4 遊技盤
5 前面枠
6 下受板
7 ヒンジ機構
8 前枠体
9 遊技盤装着枠
10 機構装着枠
11 案内レール
12 遊技領域
13 装着板
14 下部スピーカ
15 発射レール
16 下前面部材
17 下皿
18 操作ハンドル
19 施錠装置
20 閉止具
21 本体枠施錠フック
22 閉止具
23 扉施錠フック
24 シリンダー錠
25 ヒンジ機構
26 扉本体フレーム
27 枠ランプ
28 上皿
29 上部スピーカ
30 開口窓
31 窓枠
32 ガラス板
33 球タンク
34 払出装置
35 タンクレール
36 保護カバー
37 発射装置
40 役物装置
41 図柄表示装置
42 電動始動入賞口
43 大入賞口装置
44 アウト口
50 主基板ボックス
50a、50b 封印用締結部
51 ボックス本体
51a、51b 第2の封止部
52 カバー体
52a、52b 第1の封止部
53a〜53h 貫通孔
54a〜54f 三角形状の突起
55a〜56h 孔
57 係止溝
58 底面
60 払出基板ボックス
70 主基板
110 カシメ部材
110a 筒部
110b フランジ部
110c スリット
111〜117 カシメ部材
120〜127 ワンウェイネジ
140〜147 キャップ
140a 本体部分
140b 一対の係止爪
200 電磁波照射検出器
H 孔55aの内径
D 一対の係止爪における一方の先端と他方の先端との間隔
CL1〜CL4 切断線
Claims (1)
- 遊技に関するプログラムが記憶されたROMと、前記ROMが実装された回路基板と、を備えた遊技機において、
前記回路基板が収納された状態で封止され、最初の封止後、少なくとも1回は開封および再封止ができる基板ボックスと、
前記基板ボックスの最初の封止時に、破壊しなければ取り外せないように前記基板ボックスに装着される第1部材と、
前記基板ボックスの再封止時に、破壊しなければ取り外せないように前記基板ボックスに装着される、前記第1部材と同一の形状を有する第2部材と、
を備え、
前記第1部材と前記第2部材とは、磁気共鳴物質の粉末を含有し、
前記第2部材に含有されている磁気共鳴物質の粉末は、前記第1部材に含有されている磁気共鳴物質の粉末が有する固有の周波数を基準にして所定の範囲内に固有の周波数を有するものである、
ことを特徴とする遊技機。
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