JP2008125740A - 郵便ポスト及び郵便物収集システム - Google Patents

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Abstract

【課題】郵便ポスト内に留めては弊害が生じる異物を郵便ポスト内に留めないよう構成することにより、異物による弊害を発生させない郵便ポストを提供すること。
【解決手段】郵便ポスト100は、ハウジング1と、ハウジング1の内部に設けられた郵便物収容部2と、ハウジング1に設けられた投函口5と、郵便物取出し用扉4と、ハウジング1に設けられた異物排出口7と、投函口5の裏側に配設され、郵便物及び異物の投函時に作動し投函口を開放する外蓋5と、投函口5に投函された郵便物によって作動し郵便物を郵便物収容部2に案内する内蓋6と、外蓋5と内蓋6との間に形成される空間から下方へ延び、異物排出口7に連通するダストシュート8とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、郵便ポスト、及び、郵便ポストとリモコンとの組合せに係る郵便物収集システムに関する。
従来、郵便ポストの投函口からはがき、封書等郵便物ではない異物例えば煙草、ガム等が投函されたときの郵便ポスト内部の汚染を防止することを課題とした郵便ポストが提案されており、この郵便ポストは、従前からの郵便物収容部の他に異物収容部を設けると共に、投函口の裏側に配設され郵便物及び異物の投函時に作動し投函口を開放する従前からの開閉蓋(外蓋)の他に、外蓋の奥に配され投函口に投函された郵便物によって作動し郵便物を郵便物収容部に案内する内蓋とを備えて構成されている(例えば、特許文献1参照)。
特許第2774464号公報
上記従来技術によると、郵便ポスト内部で郵便物と異物を分別収集することが可能になる。しかし、郵便ポスト内部に留めておいては弊害が生じる異物も異物収容部に収容されるようになり、このような異物の存在による不具合が発生するおそれがある。例えば、火の着いた煙草などが投函された場合、煙草の煙が郵便ポスト内部に充満し、外部に煙が出ることとなり、また、粘着物が溜まると、溜まった粘着物が郵便物に付着するおそれがある。また、液体が溜まった場合にも、溜まった液体の種類によっては郵便物等が損傷するおそれも考えられる。
ところで、郵便物の収集は、通常、バイク等を郵便ポスト付近に止め、郵便ポストの鍵を開け、郵便物の有無を確認し、郵便物が入っていれば収集し、一方、郵便物が入っていなければ鍵を閉めて次の郵便ポストへ向かうというような方法で行われている。
しかし、郵便物が入っていないにもかかわらず鍵を開け内部を確認することは収集作業時間が増加することになり好ましくない。特に、近年、郵便局の統廃合により1つの郵便局当りの収集エリアが拡大し移動時間が長くなりつつあることや、道路交通法の一部改正により郵便物を収集するための駐車が行い難くなりつつあることなどを考えると、郵便物の収集作業時間の短縮は重要な課題といえる。
本発明は、上記の点に鑑みなされたものであり、郵便ポスト内に留めては弊害が生じる異物を郵便ポスト内に留めないよう構成することにより、異物による弊害を発生させない郵便ポストを提供することを目的とする。更に、本発明は、郵便物の収集作業時間の短縮を図ることができる郵便ポスト及び郵便物収集システムを提供することを目的とする。
本発明の郵便ポストは、ハウジングと、該ハウジングの内部に設けられた郵便物収容部と、前記ハウジングに設けられた投函口と、郵便物取出し用扉と、前記ハウジングに設けられた異物排出口と、前記投函口の裏側に配設され、郵便物及び異物の投函時に作動し前記投函口を開放する外蓋と、前記投函口に投函された郵便物によって作動し該郵便物を前記郵便物収容部に案内する内蓋と、前記外蓋と前記内蓋との間に形成される空間から下方へ延び、前記異物排出口に連通するダストシュートとを備えることを特徴とする。
本発明の郵便ポストにおいて、郵便物が投函される場合は、まず外蓋が作動されて投函口が開放され、その直後に郵便物によって内蓋が作動されて郵便物は郵便物収容部に案内される。一方、異物が投函される場合は、外蓋が作動されて投函口が開放されるが内蓋は作動されず、異物は外蓋と内蓋との間からダストシュートに入り、異物排出口から外部に排出される。このため、投函された異物は郵便ポスト内に留まることがないため、火の着いた煙草やガムなどが投函されても、郵便ポスト内に煙が充満し外部に煙が出たり、溜まったガムが郵便物に付着する不具合などを防止することができる。また、溜まった液体による郵便物等の損傷を防止できる。
また、郵便ポストは、前記外蓋の作動を検出する外蓋作動検出手段と、前記内蓋の作動を検出する内蓋作動検出手段とを備える。上記のように、郵便物が投函された場合は外蓋と内蓋の両方が作動し、異物が投函された場合は外蓋のみが作動するため、外蓋作動検出手段及び内蓋作動検出手段を設けることにより、郵便物投函の有無及び異物投函の有無を判断可能になる。
ここで、前記外蓋作動検出手段及び前記内蓋作動検出手段はそれぞれスイッチからなる。スイッチは、オフ状態のときは電力を消費しないため、省電力に優れており、特に電源が太陽電池である場合に好ましい。
また、郵便ポストは、前記外蓋作動検出手段の検出信号及び前記内蓋作動検出手段の検出信号に基づき郵便物投函行為及び異物投函行為を判定し投函行為データとして記憶する投函記憶手段を備える。投函記憶手段を設けることにより、投函記憶手段に記憶されている投函行為データを任意のタイミングで読み出し、郵便物投函の有無及び異物投函の有無を判断可能になる。
ここで、投函記憶手段において、前記外蓋作動検出手段の検出時刻と前記内蓋作動検出手段の検出時刻とを投函時刻データとして記憶させると、郵便物投函時刻及び異物投函時刻を認識可能になる。
また、郵便ポストは、前記郵便物取出し用扉の開閉を検出する扉開閉検出手段を備える。郵便物の収集作業は、郵便物取出し用扉を開放して行われるため、扉開閉検出手段を設けることにより、収集回数を認識可能になる。
ここで、前記扉開閉検出手段はスイッチからなる。スイッチは、オフ状態のときは電力を消費しないため、省電力に優れており、特に電源が太陽電池である場合に好ましい。
また、郵便ポストは、前記扉開閉検出手段の検出回数を収集回数データとして記憶及び/又は表示する収集記憶表示手段を備える。収集記憶表示手段を設けることにより、収集記憶表示手段に記憶されている収集回数データを任意のタイミングで読み出し、収集作業の管理に利用可能になると共に、収集回数データの表示により収集回数を容易に視認可能になる。
ここで、前記収集記憶表示手段は、前記外蓋作動検出手段の検出時刻と前記内蓋作動検出手段の検出時刻とを投函時刻データとして記憶すると共に、前記扉開閉検出手段の検出回数及び検出時刻を収集作業データとして記憶及び/又は表示する。収集記憶表示手段から任意のタイミングで投函時刻データ及び収集作業データを読み出し、投函行為及び収集作業の管理に利用可能になると共に、収集作業データの表示により収集回数及び収集時刻を容易に視認可能になる。
また、前記収集記憶表示手段は、収集確認回数及び収集確認時刻を収集確認データとして記憶する。収集記憶表示手段から任意のタイミングで収集確認データを読み出し、収集作業の管理に利用可能になる。
また、郵便ポストは、外面に太陽電池を備える。太陽電池を電源とすることにより、外部からの電力供給用の配線が不要になると共に永続的な電力供給が可能になる。
また、前記ダストシュートに取替プレートを配設すると、取替プレートに異物が付着した場合に別の取替プレートに交換可能になる。
本発明の郵便物収集システムは、前記投函記憶手段に記憶されている投函行為データを無線で発信可能なポスト側発信手段を備える郵便ポストと、前記ポスト側発信手段からの投函行為データを受信可能なリモコンとからなり、前記リモコンは、受信した投函行為データに基づいて郵便物投函行為の有無及び異物投函行為の有無を報知する投函報知手段を備える。リモコン操作により、郵便物投函行為の有無及び異物投函行為の有無を容易に認識可能になる。
また、前記ポスト側発信手段が投函時刻データを無線で発信し、かつ、前記投函報知手段が、受信した投函時刻データに基づいて投函時刻を報知する。リモコン操作により、投函時刻を容易に認識可能になる。
また、前記ポスト側発信手段が収集回数データを無線で発信し、かつ、リモコン側に、受信した収集回数データに基づいて収集回数を報知する投函収集報知手段を設ける。リモコン操作により、収集回数を容易に認識可能になる。
また、前記ポスト側発信手段が収集作業データを無線で発信し、かつ、前記投函収集報知手段が、受信した収集作業データに基づいて収集時刻を報知する。リモコン操作により、収集時刻を容易に認識可能になる。
また、前記ポスト側発信手段が収集確認データを無線で発信し、かつ、前記投函収集報知手段が、受信した収集確認データに基づいて収集確認回数と収集確認時刻を報知する。リモコン操作により、収集確認回数と収集確認時刻を容易に認識可能になる。
また、郵便物収集システムは、郵便ポストの外面に太陽電池を備える。太陽電池を電源とすることにより、外部からの電力供給用の配線が不要になると共に永続的な電力供給が可能になる。
また、前記ダストシュートに取替プレートを配設すると、取替プレートに異物が付着した場合に別の取替プレートに交換可能になる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る郵便物収集システムの構成要素である郵便ポストの内部構成を表す側面図、図2は、同郵便ポストの正面図、図3は、同郵便ポストの平面図、図4は、同じく同郵便ポストの平面図、図5は、同郵便ポストの背面図、図6は、同郵便ポストの電気系統図、図7は、リモコンの電気系統図、図8は、集計表の説明図、図9は、本発明の他の実施形態に係る郵便ポストの内部構成を表す側面図、図10は、同郵便ポストの正面図をそれぞれ示す。
A. 郵便ポスト100
図1〜図5において、郵便ポスト100は、箱型のハウジング1を備え、ハウジング1の内部は、郵便物収容部2(郵便物収集袋等が設置される部位)を備える。ハウジング1の正面壁部には、郵便物の投函口3が設けられる。ハウジング1の側面壁部は、郵便物取出し用扉4により構成される。ハウジング1の上面壁部には、太陽電池51が配設される。
投函口3の裏側には、郵便物及び異物の投函時に支点5aを中心として回動し投函口3を開放する外蓋5が配設される。外蓋5の先(内側)には、投函口3に投函された郵便物によって支点6aを中心として回動し郵便物を郵便物収容部2に案内する内蓋6が配設される。外蓋5と内蓋6との間の下方には、外蓋5と内蓋6との間に形成される空間から下方へ延び、ハウジング1の底面壁部に設けられた異物排出口7に連通するダストシュート8が配設されている。外蓋5の下端部と内蓋6の下端部との間には、投函口3に投函された郵便物を外蓋5に案内可能な案内部材10例えば複数の線材が配設される。また、ダストシュート8には、異物が付着した場合に取り外して交換可能な取替プレート11が配設されている。ここで、取替プレート11には、フッ素樹脂テープ又はフッ素樹脂フィルムなどを貼り、あるいはフッ素樹脂コーティングなどを行って、異物を付着しにくくし、取替プレート11の掃除をし易くすることが望ましい。
外蓋5の近傍には、外蓋5の回動を検出する外蓋作動検出手段としての外蓋スイッチ52が配設される。内蓋6の近傍には、内蓋6の回動を検出する内蓋作動検出手段としての内蓋スイッチ53が配設される。郵便物取出し用扉4の近傍には、郵便物取出し用扉4の開閉を検出する扉開閉検出手段としての扉スイッチ54が配設される。これらのスイッチ52、53、54は、マイクロスイッチ、リミットスイッチ又はロータリースイッチなどで構成される。
郵便物取出し用扉4の内壁面には、ハウジング1の背面壁部に対し郵便物取出し用扉4を固着、離脱させることによって郵便物取出し用扉4を施錠及び開錠するリモコン錠55が配設される。
また、郵便物取出し用扉4の内壁面には、後述する制御回路56等が搭載された制御ボックス9が配設される。
制御ボックス9は、図6に示すような制御回路56、充電回路57、送信機59、受信機60、動作履歴管理回路61及び履歴表示ユニット62を備える。
制御回路56の入力側には、外蓋スイッチ52、内蓋スイッチ53及び扉スイッチ54が接続される。
また、制御回路56には、太陽電池51の起電力を充電回路57を介して電気二重層コンデンサなど蓄電体58に充電し、制御回路56に給電する電源ラインが接続される。
また、制御回路56には、リモコン200との間で信号の送受信を行う送信機(発信手段)59及び受信機60が接続される。受信機60は、後述するリモコン200の送信機88から送信されてくる確認信号、リセット信号、施錠指示信号及び開錠指示信号を受信する。送信機59は、後述するメモリ回路63に記憶されている情報をリモコン200に送信する。
また、制御回路56の出力側には動作履歴管理回路61が接続される。動作履歴管理回路61は、収集回数データを含む収集作業データを記憶及び表示する収集記憶表示手段の記憶部として機能する。具体的には、動作履歴管理回路61は、扉スイッチ54がオンした検出回数及び検出時刻、つまり郵便物の収集回数及び収集時刻を収集作業データとして記憶する。さらに、動作履歴管理回路61は、受信機65で受信された確認信号に基づいてリモコン200の確認ボタン84の操作つまり収集確認行為が行われた回数(収集確認回数)及び時刻(収集確認時刻)を収集確認データとして記憶する。さらに、動作履歴管理回路61は、投函記憶手段の投函時刻データ記憶部として機能する。具体的には、動作履歴管理回路61は、外蓋スイッチ52、内蓋スイッチ53の各検出時刻を投函時刻データとして記憶する。
動作履歴管理回路61には、履歴表示ユニット62が接続される。履歴表示ユニット62は、収集作業データを記憶及び表示する収集記憶表示手段の表示部として機能する。具体的には、履歴表示ユニット62は、扉スイッチ54がオンした検出回数及び検出時刻、つまり郵便物の収集回数及び収集時刻を表示する。
制御回路56は、メモリ回路63及びリセット回路64を備える。メモリ回路63は、外蓋スイッチ52の動作及び内蓋スイッチ53の動作を記憶する。リセット回路64は、扉スイッチ54が動作したとき、メモリ回路63の記憶内容をリセットする。制御回路56は、投函記憶手段の投函行為記憶部として機能する。具体的には、制御回路56は、外蓋スイッチ52の動作及び内蓋スイッチ53の動作に基づいて郵便物投函行為が有ったか否か、及び、異物投函行為が有ったか否かを判定し、投函行為データとして記憶する。
B. リモコン200
図7において、リモコン200は制御回路82を備え、制御回路82に電源としての蓄電体83が接続される。
リモコン200の外面には、郵便物収集作業者によって操作される確認ボタン84、リセットボタン85、施錠ボタン86及び開錠ボタン87が配設され、また、外蓋スイッチ52の動作つまり異物投函行為を報知するための外蓋LED81A、内蓋スイッチ53の動作つまり郵便物投函行為を報知するための内蓋LED81B、及び外蓋スイッチ52、内蓋スイッチ53のいずれも動作していないことつまり投函行為が行われなかったことを報知するための未投函LED81Cが配設される。外蓋LED81A、内蓋LED81B、及び未投函LED81Cは、投函報知手段を構成する。
また、制御回路82には、郵便ポスト100の制御回路56側との間で信号の送受信を行う送信機88及び受信機89が接続される。送信機88は、確認ボタン84が操作されたときには確認信号を送信し、リセットボタン85が操作されたときにはリセット信号を送信し、施錠ボタン86が操作されたときには施錠指示信号を送信し、開錠ボタン87が操作されたときには開錠指示信号を送信する。受信機89は、郵便ポスト100側の送信機59からメモリ回路63の蓄積情報を受信する。
また、制御回路82には、必要に応じてパソコン90が無線で接続される。制御回路82は、リモコン操作によって郵便ポスト100側の動作履歴管理回路61に記憶されている投函時刻データ、収集作業データ及び収集確認データを受信し、これらのデータを集計データとしてパソコン90に出力する。パソコン90では、この集計データを集計表(図8)として表示する。
次に、郵便収集システムの動作を説明する。
A. 郵便物又は異物の投函時
郵便物が郵便ポスト100に投函される場合、外蓋5が回動し、次に、外蓋5の下方を通過した郵便物によって内蓋6が回動し、郵便物は内蓋6の下方を通過して郵便物収容部2に落下する。このため、まず外蓋スイッチ52がオンして検出信号が出力され、その直後に内蓋スイッチ53がオンして検出信号が出力される。このとき、内蓋スイッチ53の検出信号のみが郵便物投函行為を示す投函行為データとしてメモリ回路63に記憶され、また、外蓋スイッチ52の検出時刻及び内蓋スイッチ53の検出時刻は、動作履歴管理回路61において、投函時刻データとして保存される。
一方、異物が郵便ポスト100に投函される場合、投函によって外蓋5は回動するが、外蓋5の下方を通過した異物は、内蓋6まで達しないで、ダストシュート8に案内され異物排出口7から外部に排出される。このため、外蓋スイッチ52のみがオンして検出信号が出力されるが、内蓋スイッチ53はオンせず検出信号は出力されない。この外蓋スイッチ52の検出信号のみが異物投函行為を示す投函行為データとしてメモリ回路63に記憶され、また、外蓋スイッチ52の検出時刻は、動作履歴管理回路61において投函時刻データとして保存される。
郵便物及び異物の投函が無い場合、外蓋スイッチ52及び内蓋スイッチ53のいずれもオンしない。このため、メモリ回路63には、外蓋スイッチ52及び内蓋スイッチ53の各検出信号は記憶されない。
B. 郵便物の収集作業時
郵便物収集作業者は、リモコン200の確認ボタン84を操作する。
確認ボタン84が操作されると、リモコン200の送信機88から確認信号が送信され、郵便ポスト100側の受信機65で確認信号が受信される。確認信号を受信すると、制御回路56は、メモリ回路63の蓄積情報つまり投函行為データを送信機64に出力し、送信機64から投函行為データがリモコン200の受信機89に送信される。また、確認信号を受信すると、動作履歴管理回路61は、確認ボタン84の操作回数及び操作時刻を収集確認回数及び収集確認時刻として記憶すると共に、収集確認回数を履歴表示ユニット62に表示させる。
1. 郵便物が存在する場合
リモコン200の受信機89で受信された蓄積情報が、郵便物投函行為を示す投函行為データである場合、リモコン200の内蓋LED81Bが点灯する。郵便物収集作業者は、リモコン200の内蓋LED81Bが点灯したことを視認することにより、郵便物収容部2に郵便物が存在することを認識することができる。
そこで、郵便物収集作業者は、郵便ポスト100の郵便物取出し用扉4を開放すべく、リモコン200の開錠ボタン87を操作する。開錠ボタン87が操作されると、リモコン200の送信機88から開錠指示信号が郵便ポスト100側に送信され、郵便ポスト100側の受信機65で開錠指示信号が受信される。制御回路56は、開錠指示信号をリモコン錠55に出力し、リモコン錠55は開錠される。
リモコン錠55の開錠後、郵便物収集作業者が郵便物取出し用扉4を開放すると、扉スイッチ54がオンする。扉スイッチ54がオンすると、リセット回路78が作動し、メモリ回路63がリセットされる。また、扉スイッチ54がオンすると、動作履歴管理回路61は、扉スイッチ54の検出回数つまり収集作業回数を履歴表示ユニット62に表示させると共に、扉スイッチ54の検出時刻を収集作業時刻として保存する。
郵便物収集作業者は、郵便物収容部2から郵便物を取出した後、郵便物取出し用扉4を閉め、リモコン200の施錠ボタン86を操作する。施錠ボタン86が操作されると、リモコン200の送信機88から施錠指示信号が郵便ポスト100側に送信され、郵便ポスト100側の受信機65で施錠指示信号が受信される。制御回路56は、施錠指示信号をリモコン錠55に出力し、リモコン錠55は施錠される。郵便収集作業者は、最終的にリモコン200のリセットボタン85を操作する。この操作により、外蓋LED81A及び内蓋LED81Bが消灯する。
2. 異物投函行為が行われた場合
リモコン200の受信機で受信された蓄積情報が、異物投函行為を示す投函行為データである場合、リモコン200の外蓋LED81Aのみが点灯する。郵便物収集作業者は、リモコン200の外蓋LED81Aが点灯したことを視認することにより、異物投函行為が有ったことを認識することができる。その後、郵便物収集作業者は、最終的にリモコン200のリセットボタン85を操作する。この操作により、外蓋LED81Aが消灯する。なお、郵便物収集作業者は、念のため郵便物取出し扉4を開けて異物の有無を確認することが望ましい。この場合、取替プレート11に異物の付着があった場合、取替プレート11を取り外して別の取替プレート11と交換する。
3. 郵便物が存在しかつ異物投函行為が行われた場合
郵便物の投函により、メモリ回路63に郵便物投函行為が投函行為データとして記憶され、また、異物の投函により、メモリ回路63に異物投函行為が投函行為データとして記憶されているため、外蓋LED81A及び内蓋LED81Bの両方が点灯し、郵便物と異物の両方が存在することが認識される。
その後、郵便物収集作業者は、上述した「郵便物が存在する場合」と同様な操作を行い、郵便物収集システムは、上記と同様な動作を行う。また、取替プレート11に異物の付着があった場合、取替プレート11を取り外して別の取替プレート11と交換する。
4. 郵便物及び異物の両方が存在しない場合
メモリ回路63は、郵便物投函行為及び異物投函行為のいずれの投函行為データも記憶していないため、郵便物収集作業者がリモコン200の確認ボタン84を操作したとき、リモコン200の未投函LED81Cが点灯し、郵便物収集作業者は、この未投函LED81Cの点灯状態から郵便ポスト100に郵便物が存在せずしかも異物投函行為が行われなかったことを認識できる。この場合、確認ボタン84の操作回数つまり収集確認回数及び操作時刻つまり収集確認時刻が収集確認データとして動作履歴管理回路61に保存されると共に、収集確認回数が履歴表示ユニット62に表示される。郵便収集作業者は、最終的にリモコン200のリセットボタン85を操作する。この操作により、未投函LED81Cが消灯する。
C. 集計データの収集
動作履歴管理回路61に保存されているデータのうち、少なくとも投函時刻データ、収集時刻データ及び収集確認時刻データは、上記リモコン200の確認ボタン84が操作されたときに、その都度リモコン200に送信されてリモコン200に集計データとして保存される。あるいは、上記リモコン200とは別個のリモコンを操作して、当該リモコンが操作されたときに、当該リモコンに送信し集計データとして保存するようにしてもよい。リモコン200に保存された集計データは、適宜パソコン90に転送され、パソコン90上で図8に示すような集計表として表示される。パソコン90は、外蓋LED81A、内蓋LED81B、及び未投函LED81Cと共に、投函報知手段又は投函収集報知手段を構成する。
図8図示の集計表において、外蓋スイッチ52の動作時刻と内蓋スイッチ53の動作時刻が同時刻(1分以内の差がある場合を含む。)である場合は、正規の郵便物が投函されたことになり、外蓋スイッチ52の動作時刻と内蓋スイッチ53の動作時刻とが同時刻でない場合は、異物が投函されたことになる。
したがって、図8図示の集計表において、郵便物収集時刻10時から14時の間では、10時51分に郵便物が投函され、10時53分、54分にそれぞれ異物が投函され、11時に郵便物が投函され、12時に異物が投函され、13時40分に異物が投函されたことが分かる。また、扉スイッチ54の動作時刻から14時に郵便物収集作業が行われたことが分かる。また、郵便物収集時刻14時から16までの間では、15時に郵便物が投函されたことが分かる。また、扉スイッチ54の動作時刻から16時に郵便物収集作業が行われたことが分かる。また、郵便物収集時刻16時から18時までの間では、郵便物及び異物の投函がなかったことが分かる。また、郵便物収集時刻18時においては、扉スイッチ54が動作してないことから、郵便物収集作業が行われなかったことが分かる。
図9及び図10に示す郵便ポスト100は、ハウジング1の正面に異物排出口7を設け、この異物排出口7にダストシュート8を連通させている。その他の構成は、図1〜図5に示した郵便ポスト100と同様に構成されている。また、この郵便ポスト100を構成要素とする郵便物収集システムは、上述した郵便物収集システムと同様に構成されている。
以上説明したように、本実施形態の郵便ポスト100は、ハウジング1と、ハウジング1の内部に設けられた郵便物収容部2と、ハウジング1に設けられた投函口3と、郵便物取出し用扉4と、ハウジング1に設けられた異物排出口7と、投函口3の裏側に配設され、郵便物及び異物の投函時に作動し投函口3を開放する外蓋5と、投函口3に投函された郵便物によって作動し郵便物を郵便物収容部2に案内する内蓋6と、外蓋5と内蓋6との間に形成される空間から下方へ延び、異物排出口7に連通するダストシュート8とを備える。
本実施形態の郵便ポストにおいて、郵便物が投函される場合は、まず外蓋5が作動されて投函口3が開放され、その直後に郵便物によって内蓋6が作動されて郵便物は郵便物収容部2に案内される。一方、異物が投函される場合は、外蓋5が作動されて投函口3が開放されるが内蓋6は作動されず、異物は外蓋5と内蓋6との間からダストシュート8に入り、異物排出口7から外部に排出される。このため、投函された異物は郵便ポスト100内に留まることがないため、火の着いた煙草やガムなどが投函されても、郵便ポスト内に煙が充満し外部に煙が出たり、溜まったガムが郵便物に付着する不具合などを防止することができる。また、溜まった液体による郵便物等の損傷を防止できる。
また、本実施形態の郵便物収集システムは、郵便ポスト100側に少なくとも投函行為データを無線で発信可能なポスト側発信機59を備え、かつ、ポスト側発信機59からの投函行為データを受信可能なリモコン200を備え、リモコン200は、受信した投函行為データに基づいて郵便物投函行為の有無及び異物投函行為の有無を報知する。リモコン操作により、少なくとも郵便物投函行為の有無及び異物投函行為の有無を容易に認識可能になる。
なお、上述した実施形態では、郵便物投函行為の有無及び異物投函行為の有無を外蓋スイッチ52及び内蓋スイッチ53の動作に基づいて判断したが、その他の行為検出手段によって郵便物投函行為の有無などを判断するようにしてもよい。例えば、郵便物収容部2に郵便物が入ったこと、ダストシュート8を異物が通過したこと、及び、郵便物取出し用扉4が開放されたことを、音や光や圧力や高周波によって検出するセンサ(例えば、光センサ、赤外線センサ、測距センサ、カラーセンサ、感圧センサ、曲げセンサ、超音波センサ、振動センサ、音センサなど)によって検出するよう構成してもよい。
本発明の一実施形態に係る郵便物収集システムの構成要素である郵便ポストの内部構成を表す側面図である。 同郵便ポストの正面図である。 同郵便ポストの平面図である。 同じく同郵便ポストの平面図である。 同郵便ポストの背面図である。 同郵便ポストの電気系統図である。 リモコンの電気系統図である。 集計表の説明図である。 本発明の他の実施形態に係る郵便ポストの内部構成を表す側面図である。 同郵便ポストの正面図である。
符号の説明
1 ハウジング
2 郵便物収容部
3 投函口
4 郵便物取出し用扉
5 外蓋
6 内蓋
7 異物排出口
8 ダストシュート
11 取替プレート
51 太陽電池
52 外蓋スイッチ(外蓋作動検出手段)
53 内蓋スイッチ(内蓋作動検出手段)
54 扉スイッチ(扉開閉検出手段)
55 リモコン錠
56 制御回路(投函記憶手段)
59 送信機(発信手段)
60 受信機
61 動作履歴管理回路(投函記憶手段、収集記憶表示手段)
62 履歴表示ユニット(収集記憶表示手段)
81A 外蓋LED(投函報知手段、投函収集報知手段)
81B 内蓋LED(投函報知手段、投函収集報知手段)
81C 未投函LED(投函報知手段、投函収集報知手段)
88 送信機
89 受信機
90 パソコン(投函収集報知手段)
100 郵便ポスト
200 リモコン

Claims (19)

  1. ハウジングと、該ハウジングの内部に設けられた郵便物収容部と、前記ハウジングに設けられた投函口と、郵便物取出し用扉と、前記ハウジングに設けられた異物排出口と、前記投函口の裏側に配設され、郵便物及び異物の投函時に作動し前記投函口を開放する外蓋と、前記投函口に投函された郵便物によって作動し該郵便物を前記郵便物収容部に案内する内蓋と、前記外蓋と前記内蓋との間に形成される空間から下方へ延び、前記異物排出口に連通するダストシュートとを備えることを特徴とする郵便ポスト。
  2. 前記外蓋の作動を検出する外蓋作動検出手段と、前記内蓋の作動を検出する内蓋作動検出手段とを備えることを特徴とする請求項1に記載の郵便ポスト。
  3. 前記外蓋作動検出手段及び前記内蓋作動検出手段はそれぞれスイッチからなることを特徴とする請求項2に記載の郵便ポスト。
  4. 前記外蓋作動検出手段の検出信号及び前記内蓋作動検出手段の検出信号に基づき郵便物投函行為及び異物投函行為を判定し投函行為データとして記憶する投函記憶手段を備えることを特徴とする請求項2又は3に記載の郵便ポスト。
  5. 前記外蓋作動検出手段の検出信号及び前記内蓋作動検出手段の検出信号に基づき郵便物投函行為及び異物投函行為を判定し投函行為データとして記憶すると共に、前記外蓋作動検出手段の検出時刻と前記内蓋作動検出手段の検出時刻とを投函時刻データとして記憶する投函記憶手段を備えることを特徴とする請求項2又は3に記載の郵便ポスト。
  6. 前記郵便物取出し用扉の開閉を検出する扉開閉検出手段を備えることを特徴とする請求項2又は3に記載の郵便ポスト。
  7. 前記扉開閉検出手段はスイッチからなることを特徴とする請求項6に記載の郵便ポスト。
  8. 前記外蓋作動検出手段の検出信号及び前記内蓋作動検出手段の検出信号に基づき郵便物投函行為及び異物投函行為を判定し投函行為データとして記憶する投函記憶手段を備えると共に、前記扉開閉検出手段の検出回数を収集回数データとして記憶及び/又は表示する収集記憶表示手段を備えることを特徴とする請求項6又は7に記載の郵便ポスト。
  9. 前記外蓋作動検出手段の検出信号及び前記内蓋作動検出手段の検出信号に基づき郵便物投函行為及び異物投函行為を判定し投函行為データとして記憶すると共に、前記外蓋作動検出手段の検出時刻と前記内蓋作動検出手段の検出時刻とを投函時刻データとして記憶する投函記憶手段を備えると共に、前記扉開閉検出手段の検出回数及び検出時刻を収集作業データとして記憶及び/又は表示する収集記憶表示手段を備えることを特徴とする請求項6又は7に記載の郵便ポスト。
  10. 前記外蓋作動検出手段の検出信号及び前記内蓋作動検出手段の検出信号に基づき郵便物投函行為及び異物投函行為を判定し投函行為データとして記憶すると共に前記外蓋作動検出手段の検出時刻と前記内蓋作動検出手段の検出時刻とを投函時刻データとして記憶する投函記憶手段を備えると共に、収集確認回数及び収集確認時刻を収集確認データとして記憶すると共に前記扉開閉検出手段の検出回数及び検出時刻を収集作業データとして記憶及び/又は表示する収集記憶表示手段を備えることを特徴とする請求項6又は7に記載の郵便ポスト。
  11. 当該郵便ポストの外面に太陽電池を備えることを特徴とする請求項2〜9のいずれかに記載の郵便ポスト。
  12. 前記ダストシュートに取替プレートが配設されることを特徴とする請求項1〜11のいずれかに記載の郵便ポスト。
  13. 請求項4に記載の郵便ポストであって、前記投函記憶手段に記憶されている投函行為データを無線で発信可能なポスト側発信手段を備える郵便ポストと、前記ポスト側発信手段からの投函行為データを受信可能なリモコンとからなる郵便物収集システムであって、前記リモコンは、受信した投函行為データに基づいて郵便物投函行為の有無及び異物投函行為の有無を報知する投函報知手段を備えることを特徴とする郵便物収集システム。
  14. 請求項5に記載の郵便ポストであって、前記投函記憶手段に記憶されている投函行為データ及び投函時刻データを無線で発信可能なポスト側発信手段を備える郵便ポストと、前記ポスト側発信手段からの投函行為データ及び投函時刻データを受信可能なリモコンとからなる郵便物収集システムであって、前記リモコン側に、受信した投函行為データ及び投函時刻データに基づいて郵便物投函行為の有無及び異物投函行為の有無と投函時刻とを報知する投函報知手段を備えることを特徴とする郵便物収集システム。
  15. 請求項8に記載の郵便ポストであって、前記投函記憶手段に記憶されている投函行為データ及び前記収集記憶表示手段に記憶されている収集回数データを無線で発信可能なポスト側発信手段を備える郵便ポストと、前記ポスト側発信手段からの投函行為データ及び収集回数データを受信可能なリモコンとからなる郵便物収集システムであって、前記リモコン側に、受信した投函行為データ及び収集回数データに基づいて郵便物投函行為の有無及び異物投函行為の有無と収集回数とを報知する投函収集報知手段とを備えることを特徴とする郵便物収集システム。
  16. 請求項9に記載の郵便ポストであって、前記投函記憶手段に記憶されている投函行為データ及び投函時刻データ並びに前記収集記憶表示手段に記憶されている収集作業データを無線で発信可能なポスト側発信手段を備える郵便ポストと、前記ポスト側発信手段からの投函行為データ、投函時刻データ及び収集作業データを受信可能なリモコンとからなる郵便物収集システムであって、前記リモコン側に、受信した投函行為データ、投函時刻データ及び収集作業データに基づいて郵便物投函行為の有無及び異物投函行為の有無と投函時刻と収集回数と収集時刻とを報知する投函収集報知手段を備えることを特徴とする郵便物収集システム。
  17. 請求項10に記載の郵便ポストであって、前記投函記憶手段に記憶されている投函行為データ及び投函時刻データ並びに前記収集記憶表示手段に記憶されている収集作業データ及び収集確認データを無線で発信可能なポスト側発信手段を備える郵便ポストと、前記ポスト側発信手段からの投函行為データ、投函時刻データ、収集作業データ及び収集確認データを受信可能なリモコンとからなる郵便物収集システムであって、前記リモコン側に、受信した投函行為データ、投函時刻データ、収集作業データ及び収集確認データに基づいて郵便物投函行為の有無及び異物投函行為の有無と投函時刻と収集確認回数と収集確認時刻と収集回数と収集時刻とを報知する投函収集報知手段を備えることを特徴とする郵便物収集システム。
  18. 当該郵便ポストの外面に太陽電池を備えることを特徴とする請求項13〜17のいずれかに記載の郵便物収集システム。
  19. 当該郵便ポストの前記ダストシュートに取替プレートが配設されることを特徴とする請求項13〜18のいずれかに記載の郵便物収集システム。
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