JP2008124902A - 画像処理装置および画像処理プログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】記憶部の残容量が所定以下となっても、余裕を持って画像データを保存することが可能な画像処理装置およびプログラムを提供する。
【解決手段】画像処理装置の一例である複合機は、制御部41にログ生成部63を含むことによって、記憶部46の残容量が所定以下であることを検知部64が検知した場合に、画像処理に用いた画像データに対してデータ量を低減する処理を施す。そのため、ログ生成部63が画像データから画像ログを生成して、記憶部46に格納する際に、余裕を持って画像ログを保存することができる。
【選択図】図4
【解決手段】画像処理装置の一例である複合機は、制御部41にログ生成部63を含むことによって、記憶部46の残容量が所定以下であることを検知部64が検知した場合に、画像処理に用いた画像データに対してデータ量を低減する処理を施す。そのため、ログ生成部63が画像データから画像ログを生成して、記憶部46に格納する際に、余裕を持って画像ログを保存することができる。
【選択図】図4
Description
本発明は、画像処理装置および画像処理プログラムに関する。
近年、コピー装置、プリンタ装置、スキャナ装置、ファクシミリ装置、及びこれらを統合した複合機などの分野では、機密情報の漏洩を防ぐために、装置の機能によって処理される画像データから画像ログを生成し、保存することが可能な装置が増えてきている。特許文献1には、処理される画像データから画像ログを生成し、装置自身が有する記憶部や、ネットワーク上のサーバ装置の記憶部に画像ログを記憶させる複合機等が開示されている。
ところで、画像ログを保存する場合、従来のテキストデータからなるログと比べてデータ量が大きいことから、記憶部において画像ログを保存させることが可能な容量(残容量)に不足が生じてしまう局面が多くなることが考えられる。
特開2004−208048号公報
本発明は、記憶部の残容量が所定以下となっても、余裕を持って画像データを保存することが可能な画像処理装置および画像処理プログラムを提供することをその目的の一つとする。
上記課題を解決するため、本発明の画像処理装置は、入力された画像データを保存する記憶部と、前記記憶部に前記画像データを保存させることが可能な容量が所定以下である場合に、前記入力された画像データに対してデータ量を低減する処理を施す制御部と、を備えることを特徴とする。
また、本発明の画像処理装置において、前記制御部は、前記入力された画像データの解像度を低減することでデータ量を低減する解像度低減手段を含む、ことを特徴とする。
また、本発明の画像処理装置において、前記制御部は、前記入力された画像データが複数ページに亘る場合に、所定ページのみを保存に供することでデータ量を低減するページ選抜手段を含む、ことを特徴とする。
また、本発明の画像処理装置において、前記制御部は、前記入力された画像データがテキスト要素と画像要素とを含んでいる場合に、前記入力された画像データから前記テキスト要素と前記画像要素とをそれぞれ抽出し、それぞれ異なる圧縮方式で圧縮することでデータ量を低減する分離圧縮手段を含む、ことを特徴とする。
また、本発明の画像処理装置において、前記制御部は、前記記憶部に記憶されている画像データに対してもデータ量を低減する処理を施す、ことを特徴とする。
また、本発明の画像処理装置において、前記制御部は、前記記憶部に前記画像データを保存させることが可能な容量が所定以下である場合に、その旨を外部装置へ通知する通知手段を含む、ことを特徴とする。
次に、本発明の画像処理装置は、画像データに関する所定の画像処理を実行する装置として構成され、前記制御部は、前記画像処理に供される画像データを保存用のフォーマットに変換することで、前記入力された画像データを画像ログとして得るログ生成手段を含む、ことを特徴とする。
また、本発明の画像処理装置において、前記制御部は、前記記憶部に前記画像データを保存させることが可能な容量が所定以下である場合に、一部または全部の種類の前記画像処理の実行を制限する、ことを特徴とする。
また、本発明の画像処理装置において、前記制御部は、外部装置から入力された画像データを扱う画像処理の実行のみを許可する、ことを特徴とする。
次に、本発明の画像処理プログラムは、入力された画像データを保存する記憶部に該画像データを保存させることが可能な容量が所定以下である場合に、前記入力された画像データに対してデータ量を低減する処理を施す保存制御手段としてコンピュータを機能させることを特徴とする。
上記本発明によれば、記憶部の残容量が所定以下となっても、余裕を持って画像データを保存することができる。
本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。
[第1実施形態]
図1は、画像ログ保存システム1の構成例を表す図である。画像ログ保存システム1では、複合機2およびサーバ装置3が通信路で構築されたネットワークに接続されており、互いに通信可能に構成されている。本実施形態では、複合機2が画像処理装置の例とされる。
図1は、画像ログ保存システム1の構成例を表す図である。画像ログ保存システム1では、複合機2およびサーバ装置3が通信路で構築されたネットワークに接続されており、互いに通信可能に構成されている。本実施形態では、複合機2が画像処理装置の例とされる。
複合機2は、少なくともプリント、コピー、スキャンやファクシミリなどのうち少なくとも2以上の機能を有しており、これらの機能によって実現可能な画像処理を実行する本体部21と、画像処理の命令を入力するためのタッチパネル22とを備える。複合機2は、画像処理に供される画像データから画像ログを生成すると、この画像ログをサーバ装置3へ送信する。サーバ装置3は、画像ログを受信すると、これを保存する。なお、本実施形態では、画像処理装置として複合機を例に挙げているが、これに限らず、コピー装置、プリンタ装置、スキャナ装置やファクシミリ装置などであっても良い。
ここで、複合機2において実行される画像処理は、プリント、コピー、スキャン及びファクシミリなどのように、取得した画像データを出力する処理である。例えば、プリントであれば、ネットワークに接続された他の機器や、メモリカードなどの可搬性のある記憶媒体などの外部から取得した画像データを、用紙等の媒体に印刷する。また、コピーであれば、自身が有するスキャナに原稿を読取らせて取得した画像データを、用紙等の媒体に印刷する。また、スキャンであれば、自身が有するスキャナに原稿を読取らせて取得したデータを、自身が有する記憶部に一旦記憶して、これを外部から読出させたり、外部の記憶装置に出力したりする。また、ファクシミリ送信であれば、自身が有するスキャナに原稿を読取らせて取得した画像データや外部から取得した画像データを、電話線等を介して外部へ送信する。また、ファクシミリ受信であれば、電話線等を介して外部から受信した画像データを、用紙等の媒体に印刷したり、自身が有する記憶部に一旦記憶して、これを外部から読出させたり、外部の記憶装置に出力したりする。
図2は、複合機2の構成例を表すブロック図である。複合機2は、装置全体の制御を司る制御部41と、制御部41からの制御によって、本体部21にプリント、コピー、スキャン及びファクシミリなどの画像処理を実行させる動作部42と、サーバ装置3との通信を可能とする通信部43と、表示部44と操作部45が一体とされたタッチパネル22と、ハードディスクドライブ(HDD)などで構成される記憶部46と、を備える。
制御部41は、CPU(中央演算装置)やCPUの作業領域とされるRAM(ランダムアクセスメモリ)などを含んで構成される。記憶部46は、制御部41のCPUの動作に必要なプログラムを記憶している。このプログラムは、CD−ROM等の記憶媒体に記憶させることができる。
図3は、記憶部46の記憶内容を表す説明図である。記憶部46は、画像データ一時保存領域51と、設定情報保存領域52と、画像ログ保存領域53とを含んでいる。この画像データ一時保存領域51には、画像処理に供された画像データが一時的に保存され、画像ログを生成する際に読み出される。
また、設定情報保存領域52には、後述するデータ量低減処理を実行する際の設定情報や、画像処理の実行を制限する際の設定情報、記憶部46の残容量を検知する際の閾値の設定情報などの設定情報が保存されている。これらの設定情報は、ユーザによるタッチパネル22の操作や、ネットワークに接続された他装置からのアクセスによって更新することができる。
また、画像ログ保存領域53には、画像ログが格納される。記憶部46に画像ログを保存させることが可能な容量(残容量)とは、例えば、記憶部46に割り当てられた画像ログ保存領域53の中でデータに占有されていない領域の容量をいう。
図4は、複合機2の機能構成例を表すブロック図である。複合機2の制御部41は、機能的に、実行制御部61と、ログ生成部63と、保存制御部62と、検知部64と、通知部65とを有する。これらの構成要素は、制御部41に含まれるCPUのソフトウェア的な動作によって実現する。
実行制御部61は、画像処理の命令(ジョブパラメータ)がタッチパネル22から入力されると、その内容に基づいて動作部42を制御し、プリント、コピー、スキャン及びファクシミリなどの画像処理を実行させる。
また、実行制御部61は、プリント、コピー、スキャン及びファクシミリなどの画像処理に関するジョブパラメータが入力された場合に、画像処理に用いる画像データを取得する。例えば、プリントや、外部データのファクシミリ送信であれば、ネットワークに接続された他の機器や、メモリカードなどの可搬性のある記憶媒体などの外部から画像データを取得する。また、コピーやスキャン、原稿を読取ってのファクシミリ送信であれば、自身が有するスキャナに原稿を読取らせて画像データを取得する。また、ファクシミリ受信であれば、電話線等を介して外部から画像データを取得する。実行制御部61は、このようにして取得した画像データを記憶部46に含まれる画像データ一時保存領域51に格納する。
また、実行制御部61は、記憶部46に含まれる画像ログ保存領域53の残容量が所定以下であることを検知部64が検知した場合に、記憶部46に含まれる設定情報保存領域52に格納されている設定情報に応じて、画像処理の実行を停止する。ここで、実行を停止する画像処理は、プリント、コピー、スキャン及びファクシミリなどの複数種類の画像処理のうち一部の種類とすることができる。また、この際、例えば、ファクシミリ受信など、他装置から入力された画像データを扱う画像処理のみを許可するようにすると良い。
保存制御部62は、記憶部46に含まれる画像データ一時保存領域51に格納されている画像データを読み出して、ログ生成部63へ供給する。この際、保存制御部62は、記憶部46の残容量が所定以下であることを検知部64が検知した場合に、記憶部46に含まれる設定情報保存領域52に格納されている設定情報に応じて、読み出した画像データに対してデータ量を低減するデータ量低減処理を施す。このデータ量低減処理については、後に詳述する。
ログ生成部63は、保存制御部62から供給された画像データを保存用のフォーマットに変換して画像ログを得る。そして、ログ生成部63は、このように生成した画像ログを、記憶部46に含まれる画像ログ保存領域53に格納する。また、ログ生成部63は、このように生成した画像ログを、サーバ装置3へ送信して保存させる。
ここで、保存用のフォーマットとは、画像データのサイズおよびデータ量を圧縮するものであり、例えば、PDF(Portable Document Format)やJPEG(Joint Photographic Experts Group)などの形式がある。また、画像処理に供される画像データは、プリンタ等の出力やファクシミリの出力など、それぞれの出力に特化したフォーマットを有しているが、ログ生成部63は、どのフォーマットの画像データに対しても同じ保存用のフォーマットを適用して画像ログを得る。
検知部64は、記憶部46に含まれる画像ログ保存領域53の残容量を監視しており、この画像ログ保存領域53の残容量が所定以下であることを検知すると、実行制御部61、保存制御部62および通知部65に対してその旨を表す信号を出力する。ここで、残容量を検知する際の閾値は、記憶部46に含まれる設定情報保存領域52に格納された設定情報により定められる。
通知部65は、記憶部46に含まれる画像ログ保存領域53の残容量が所定以下であることを検知部64が検知した場合に、その旨をネットワークに接続された他装置へ通知する。
図5は、保存制御部62の説明図である。保存制御部62は、解像度低減部71と、ページ選抜部72と、分離圧縮部73とを含んでいる。保存制御部62は、記憶部46に含まれる設定情報保存領域52に格納されている設定情報に応じて、これらを動作させ、画像データに対してデータ量低減処理を施す。また、解像度低減部71、ページ選抜部72および分離圧縮部73の処理を組み合わせるようにしても良い。
解像度低減部71は、入力された画像データの解像度を低減することでデータ量を低減する。
ページ選抜部72は、入力された画像データが複数ページに亘る場合に、例えば先頭ページなど、所定ページのみを保存に供することでデータ量を低減する。すなわち、ページ選抜部72を含む保存制御部62は、複数ページに亘る画像データのうち、所定ページに係る画像データをログ生成部63へ供給し、その他のページに係る画像データをログ生成部63へ供給することなく削除する。
分離圧縮部73は、入力された画像データがテキスト要素と画像要素とを含んでいる場合に、画像データからテキスト要素と画像要素とをそれぞれ抽出し、それぞれ異なる圧縮方式で圧縮する。
ここで、画像データに含まれるテキスト要素は、画像データが表す画像の横軸方向の投影ヒストグラムと縦軸方向の投影ヒストグラムとを算出することにより位置を特定することができる。また、この特定した位置から文字認識によってテキスト情報を抽出することができる。他方、画像データに含まれる画像要素は、画像データが表す画像をHough変換やフーリエ変換することにより位置を特定することができる。
また、テキスト要素および画像要素には、それぞれ個別に、その要素に対して圧縮率の高い圧縮方式を適用することができる。例えば、テキスト要素であれば、LHAやZIP、CABなどの圧縮方式を適用することができる。また、画像要素であれば、JPEGやGIFなどの圧縮方式を適用することができる。なお、画像要素については、ログ生成部63で圧縮させても良い。このように個別に圧縮されたテキスト要素および画像要素は、ログ生成部63によって、互いに関連付けられて記憶部46に含まれる画像ログ保存領域53へ格納される。
なお、保存制御部62は、記憶部46の残容量が所定以下であることを検知部64が検知した場合に、記憶部46に含まれる画像ログ保存領域53に既に保存されている画像ログに対してもデータ量低減処理を施す。ここでは、例えば、解像度低減部71やページ選抜部72の動作によって、保存されている画像ログに対してデータ量低減処理を施す。この動作は、例えば、画像処理の実行や画像ログの生成などの処理が行われていない間に行われる。
図6は、複合機2の動作例を表すフローチャートである。
まず、実行制御部61は、ジョブパラメータがタッチパネル22から入力されると、その内容に基づいて動作部42を制御し、プリント、コピー、スキャン及びファクシミリなどの画像処理を実行させる(S11)。また、実行制御部61は、実行させる画像処理に用いられる画像データを取得し、記憶部46に含まれる画像データ一時保存領域51に格納する(S12)。
次に、保存制御部62は、画像データ一時保存領域51に格納されている画像データを読み出して、記憶部46の残容量が所定以下であることを検知部64が検知していなければ(S13:NO)、画像データをそのままログ生成部63へ供給する。
他方、記憶部46の残容量が所定以下であることを検知部64が検知している場合(S13:YES)、保存制御部62は、画像データ一時保存領域51から読み出した画像データに対してデータ量低減処理を施し(S15)、この処理が施された画像データをログ生成部63へ供給する。このデータ量低減処理は、記憶部46に含まれる設定情報保存領域52に格納されている設定情報に応じて、保存制御部62に含まれる解像度低減部71、ページ選抜部72および分離圧縮部73の一種または二種以上を動作させることによって行われる。
次に、ログ生成部63は、保存制御部62から供給された画像データを保存用のフォーマットに変換して画像ログを得る(S14)。そして、ログ生成部63は、このように生成した画像ログを、記憶部46に含まれる画像ログ保存領域53に格納するとともに、サーバ装置3へ送信して保存させる(S16)。
以上の動作は、画像処理に用いられた画像データの全ページに対して行われる(S17)。
以上により、本実施形態では、解像度低減部71、ページ選抜部72および分離圧縮部73を含む保存制御部62によって、画像データのデータ量を低減することができるので、これによって得られる画像ログはデータ量が低減されたものとなり、その結果、記憶部46に含まれる画像ログ保存領域53の残容量が所定以下となっても、余裕を持って画像ログを保存することができる。
具体的には、解像度低減部71によって、画像データの解像度が低減されるので、その結果、データ量を低減することができる。
また、ページ選抜部72によって、所定ページ以外のページに係る画像データが保存に供されないので、その結果、全体のデータ量を低減することができる。
また、分離圧縮部73によって、画像データから抽出されたテキスト要素および画像要素には、それぞれ個別に、その要素に対して圧縮率の高い圧縮方式が適用されるので、その結果、全体のデータ量を低減することができる。
保存制御部62は、記憶部46の残容量が所定以下である場合に、記憶部46に既に保存されている画像ログに対してもデータ量低減処理を施すことから、記憶部46の残容量を増大させることができ、その結果、余裕を持って画像ログを保存することができるようになる。
通知部65は、記憶部46の残容量が所定以下である場合に、その旨をネットワークに接続された他装置へ通知することから、この通知を受けた管理者等のユーザによって記憶部46から画像ログが取出されて、記憶部46の残容量が増大することが期待できる。
実行制御部61は、記憶部46の残容量が所定以下である場合に、所定の画像処理の実行を停止することで、記憶部46に新たに格納される画像ログの数を制限することができる。また、この際、例えばファクシミリ受信など、他装置から入力された画像データを扱う画像処理のみを許可するようにすることで、記憶部46の残容量が所定以下であることを知る由もない遠隔から送信されてきた画像データを、優先的に記憶部46に格納することができる。
[第2実施形態]
本実施形態では、図1におけるサーバ装置3が画像処理装置の例とされる。なお、本実施形態において、上述の第1実施形態と重複する構成については、同一の符号を付して説明を簡略化する。
本実施形態では、図1におけるサーバ装置3が画像処理装置の例とされる。なお、本実施形態において、上述の第1実施形態と重複する構成については、同一の符号を付して説明を簡略化する。
図7は、サーバ装置3の構成例を表すブロック図である。サーバ装置3は、装置全体の制御を司る制御部81と、複合機2との通信を可能とする通信部82と、ディスプレイ装置などで構成される表示部83と、キーボードやマウスなどで構成される操作部84と、ハードディスクドライブ(HDD)などで構成される記憶部85と、を備える。
制御部81は、CPU(中央演算装置)やCPUの作業領域とされるRAM(ランダムアクセスメモリ)などを含んで構成される。記憶部85は、制御部81のCPUの動作に必要なプログラムを記憶している。このプログラムは、CD−ROM等の記憶媒体に記憶させることができる。
記憶部85は、設定情報保存領域と、画像ログ保存領域とを含んでいる(図示せず)。この設定情報保存領域には、データ量低減処理を実行する際の設定情報や、記憶部85の残容量を検知する際の閾値の設定情報などの設定情報が保存されている。これらの設定情報は、ユーザによる操作部84の操作によって更新することができる。また、画像ログ保存領域には、画像ログが格納される。記憶部85に画像ログを保存させることが可能な容量(残容量)とは、例えば、記憶部85に割り当てられた画像ログ保存領域の中でデータに占有されていない領域の容量をいう。
図8は、サーバ装置3の機能構成例を表すブロック図である。サーバ装置3の制御部81は、機能的に、保存制御部91と、検知部64とを有する。これらの構成要素は、制御部81に含まれるCPUのソフトウェア的な動作によって実現する。
保存制御部91は、複合機2が生成した画像ログをネットワーク経由で取得すると、この画像ログを、記憶部85に含まれる画像ログ保存領域(図示せず)に格納する。この際、保存制御部91は、記憶部85の残容量が所定以下であることを検知部64が検知した場合に、記憶部85に含まれる設定情報保存領域に格納されている設定情報に応じて、取得した画像データに対してデータ量低減処理を施す。
ここで、保存制御部91は、解像度低減部71およびページ選抜部72を含んでいるため、画像ログは、解像度低減部71によって解像度が低減され、ページ選抜部72によって所定ページのみが保存に供される。
図9は、サーバ装置3の動作例を表すフローチャートである。
まず、保存制御部91は、複合機2から画像ログを取得すると(S21)、記憶部85の残容量が所定以下であることを検知部64が検知していなければ(S22:NO)、画像ログを記憶部85の画像ログ保存領域に格納する(S23)。
他方、記憶部85の残容量が所定以下であることを検知部64が検知している場合(S22:YES)、保存制御部91は、複合機2から取得した画像ログに対してデータ量低減処理を施し(S24)、この処理が施された画像ログを記憶部85の画像ログ保存領域に格納する(S23)。このデータ量低減処理は、記憶部85に含まれる設定情報保存領域に格納されている設定情報に応じて、保存制御部91に含まれる解像度低減部71およびページ選抜部72の一種または二種を動作させることによって行われる。
以上の動作は、複合機2から取得した画像ログの全ページに対して行われる(S25)。
以上により、本実施形態では、解像度低減部71およびページ選抜部72を含む保存制御部91によって、画像ログのデータ量を低減することができるので、その結果、記憶部85に含まれる画像ログ保存領域の残容量が所定以下となっても、余裕を持って画像ログを保存することができる。
1 画像ログ保存システム、2 複合機、21 本体部、22 操作パネル、3 サーバ装置、41 制御部、42 動作部、43 通信部、44 表示部、45 操作部、46 記憶部、51 画像データ一時保存領域、52 設定情報保存領域、53 画像ログ保存領域、61 実行制御部、62 保存制御部、63 ログ生成部、64 検知部、65 通知部、71 解像度低減部、72 ページ選抜部、73 分離圧縮部、81 制御部、82 通信部、83 表示部、84 操作部、85 記憶部、91 保存制御部。
Claims (10)
- 入力された画像データを保存する記憶部と、
前記記憶部に前記画像データを保存させることが可能な容量が所定以下である場合に、前記入力された画像データに対してデータ量を低減する処理を施す制御部と、
を備えることを特徴とする画像処理装置。 - 請求項1に記載の画像処理装置であって、
前記制御部は、前記入力された画像データの解像度を低減することでデータ量を低減する解像度低減手段を含む、
ことを特徴とする画像処理装置。 - 請求項1に記載の画像処理装置であって、
前記制御部は、前記入力された画像データが複数ページに亘る場合に、所定ページのみを保存に供することでデータ量を低減するページ選抜手段を含む、
ことを特徴とする画像処理装置。 - 請求項1に記載の画像処理装置であって、
前記制御部は、前記入力された画像データがテキスト要素と画像要素とを含んでいる場合に、前記入力された画像データから前記テキスト要素と前記画像要素とをそれぞれ抽出し、それぞれ異なる圧縮方式で圧縮することでデータ量を低減する分離圧縮手段を含む、
ことを特徴とする画像処理装置。 - 請求項1ないし4の何れかに記載の画像処理装置であって、
前記制御部は、前記記憶部に記憶されている画像データに対してもデータ量を低減する処理を施す、
ことを特徴とする画像処理装置。 - 請求項1ないし5の何れかに記載の画像処理装置であって、
前記制御部は、前記記憶部に前記画像データを保存させることが可能な容量が所定以下である場合に、その旨を外部装置へ通知する通知手段を含む、
ことを特徴とする画像処理装置。 - 請求項1ないし8の何れかに記載の画像処理装置であって、
前記画像処理装置は、画像データに関する所定の画像処理を実行する装置として構成され、
前記制御部は、前記画像処理に供される画像データを保存用のフォーマットに変換することで、前記入力された画像データを画像ログとして得るログ生成手段を含む、
ことを特徴とする画像処理装置。 - 請求項7に記載の画像処理装置であって、
前記制御部は、前記記憶部に前記画像データを保存させることが可能な容量が所定以下である場合に、一部または全部の種類の前記画像処理の実行を制限する、
ことを特徴とする画像処理装置。 - 請求項8に記載の画像処理装置であって、
前記制御部は、外部装置から入力された画像データを扱う画像処理の実行のみを許可する、
ことを特徴とする画像処理装置。 - 入力された画像データを保存する記憶部に該画像データを保存させることが可能な容量が所定以下である場合に、前記入力された画像データに対してデータ量を低減する処理を施す保存制御手段としてコンピュータを機能させることを特徴とする画像処理プログラム。
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JP2016116074A (ja) * | 2014-12-15 | 2016-06-23 | コニカミノルタ株式会社 | 画像形成装置、画像形成装置の制御方法、及び画像形成装置の制御プログラム |
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20090210 |
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