JP2008124782A - アンテナ装置とこれを用いた電子機器 - Google Patents
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Abstract
【課題】メアンダ形状、ヘリカル形状、スパイラル形状のいずれかの形状を有する折返しアンテナ装置の放射効率を向上させる。
【解決手段】第1導体10と第2導体12との間に板状導体を配置する。これにより、第1導体10と板状導体13との間に電磁界結合が起こると共に板状導体13と第2導体12との間にも電磁界結合が起こる。これにより、第1導体10に流れる電流と逆向きの電流が板状導体13に流れ、板状導体13に流れる電流と逆向きの電流が第2導体12に流れる。即ち、第1導体10に流れる電流と第2導体12に流れる電流とが同じ向きに流れ、対称モードが支配的になる。その結果、アンテナ装置7の入力抵抗Rfを4倍に近づけることができ、アンテナ装置7と給電部9に接続される無線回路との整合を容易に取ることができる。
【選択図】図1
【解決手段】第1導体10と第2導体12との間に板状導体を配置する。これにより、第1導体10と板状導体13との間に電磁界結合が起こると共に板状導体13と第2導体12との間にも電磁界結合が起こる。これにより、第1導体10に流れる電流と逆向きの電流が板状導体13に流れ、板状導体13に流れる電流と逆向きの電流が第2導体12に流れる。即ち、第1導体10に流れる電流と第2導体12に流れる電流とが同じ向きに流れ、対称モードが支配的になる。その結果、アンテナ装置7の入力抵抗Rfを4倍に近づけることができ、アンテナ装置7と給電部9に接続される無線回路との整合を容易に取ることができる。
【選択図】図1
Description
本発明は、信号を送信又は受信するアンテナ装置とこれを用いた電子機器に関するものである。
以下、従来のアンテナ装置について図4を用いて説明する。
図4において、従来のアンテナ装置1は、グランド形成体2と、このグランド形成体2に配置された給電部3と、この給電部3に一端が接続されグランド形成体2から遠ざかる方向に伸びた第1導体4と、この第1導体4の他端に接続導体5を介して一端が接続されると共にグランド形成体2に他端が接続されかつ第1導体4に対し略同一距離を保って配置された第2導体6とを有する。
上記従来のアンテナ装置1は折返しアンテナ装置と呼ばれる。以下、この従来のアンテナ装置1の動作モードを説明する。アンテナ装置1の動作モードとして、隣り合う導体4、6間に流れる電流が互いに逆向きに流れ放射に寄与しない非対称モードと、隣り合う導体4、6間に流れる電流がそれぞれ同じ向きに流れ放射に寄与する対称モードの2つのモードが存在する。そして、非対称モードにおけるアンテナ装置1の入力抵抗をRtとし、対称モードにおけるアンテナ装置1の入力抵抗をRaとすると、アンテナ装置1の入力抵抗Rfは、Rf=4RtRa/(2Ra+Rt)で表すことができる。ここで、仮に第1導体4及び第2導体6が直線形状であった場合、共振時におけるアンテナ装置1の非対称モードの入力抵抗Rtは、Rt=∞となる。即ち、隣り合う導体4、6間に互いに逆向きに流れる電流はほとんど存在せず、対称モードが支配的になる。従って、アンテナ装置1の入力抵抗Rfは、Rf=4Raとなり、折返し型でない通常のアンテナ装置の約4倍となる。その結果、アンテナ装置1と給電部3に接続される無線回路との整合を容易にとることができ、放射効率が向上する。
なお、この出願の発明に関する先行技術文献情報としては、例えば、特許文献1が知られている。
特開2002−43826号公報
上記従来のアンテナ装置1において、小型化のため、第1導体4及び第2導体6を、メアンダ形状、ヘリカル形状、スパイラル形状のいずれかの形状にすると、導体長が長くなり、第1導体4と第2導体6との間における電磁界結合が強まる。その結果、第1導体4に流れる電流と第2導体6に流れる電流とが互いに逆向きに流れる非対称モードが顕著に起こる。即ち、アンテナ装置1の共振周波数において、非対称モードの入力抵抗Rtが小さくなる。その結果、アンテナ装置1の入力抵抗Rfが下がり、給電部3に接続される無線回路との整合を取りにくくなり、放射効率が低下するという問題があった。
そこで、本発明は、メアンダ形状、ヘリカル形状、スパイラル形状のいずれかの形状を有する折返しアンテナ装置の放射効率を向上させることを目的とする。
この目的を達成するために本発明のアンテナ装置は、メアンダ形状、ヘリカル形状、スパイラル形状のいずれかの形状を有する折返しアンテナ装置であって、第1導体と第2導体との間に板状導体が配置された構成である。
上記構成により、第1導体と板状導体との間に電磁界結合が起こると共に板状導体と第2導体との間にも電磁界結合が起こる。これにより、第1導体に流れる電流と逆向きの電流が板状導体に流れ、板状導体に流れる電流と逆向きの電流が第2導体に流れる。即ち、第1導体に流れる電流と第2導体に流れる電流とが同じ向きに流れ、対称モードが支配的になる。その結果、アンテナ装置の入力抵抗Rfを4倍に近づけることができ、アンテナ装置と給電部に接続される無線回路との整合を容易に取ることができ、アンテナ装置の放射効率を向上させることができる。
(実施の形態1)
以下、本発明の実施の形態1について図1、図2及び図3を用いて説明する。
以下、本発明の実施の形態1について図1、図2及び図3を用いて説明する。
図1は、本発明の実施の形態1におけるアンテナ装置の構成図である。図1において、アンテナ装置7は、例えば金属からなる導電性のグランド形成体8と、このグランド形成体8に配置された給電部9と、この給電部9に一端が接続された第1導体10と、この第1導体10の他端に接続導体11を介して一端が接続されると共にグランド形成体8に他端が接続されかつ第1導体10に対し略同一距離を保って略平行に配置された第2導体12とを有する。
そして、第1導体10及び第2導体12は、メアンダ形状、ヘリカル形状、スパイラル形状のいずれかの形状を有し、第1導体10と第2導体12との間には板状導体13が配置されている。
上記構成により、第1導体10と板状導体13との間に電磁界結合が起こると共に板状導体13と第2導体12との間にも電磁界結合が起こる。これにより、第1導体10に流れる電流と逆向きの電流が板状導体13に流れ、板状導体13に流れる電流と逆向きの電流が第2導体12に流れる。即ち、第1導体10に流れる電流と第2導体12に流れる電流とが同じ向きに流れ、対称モードが支配的になる。その結果、アンテナ装置7の入力抵抗Rfを4倍に近づけることができ、アンテナ装置7と給電部9に接続される無線回路(図示せず)との整合を容易に取ることができ、アンテナ装置7の放射効率を向上させることができる。
尚、第1導体10と第2導体12とは略同一距離を保ってなくとも良いし、略平行に配置されてなくとも良い。即ち、所定距離内に配置された第1導体10と第2導体12との間に板状導体13さえ配置されていれば、上記同様の効果を有する。また、第1導体10と第2導体12とは任意の面を対称面として面対称形状であっても良い。これにより、第1導体10に流れる電流と第2導体12に流れる電流とが同じ方向に揃うので、さらに、アンテナ装置7の放射効率を向上させることができる。
また、板状導体13は、第1導体10、第2導体12と同様に、メアンダ形状、ヘリカル形状、スパイラル形状であり、第1導体10及び第2導体12に沿って配置されていても良い。これにより、アンテナ装置7を小型化することができる。
さらに、板状導体13は、第1導体10又は第2導体12に対し略平行に配置されていても良い。これにより、第1導体10及び第2導体12に流れる電流と板状導体13に流れる電流とを略平行にすることができ、アンテナ装置7において対称モードをさらに支配的にすることができる。
さらにまた、グランド形成体8と板状導体13とが一体形成されていても良い。
(実施の形態2)
以下、本発明の実施の形態2におけるアンテナ装置について図2を用いて説明する。図2は、本発明の実施の形態2におけるアンテナ装置の断面図である。尚、実施の形態1と同様の構成については、同一の符号をつけてその説明を省略し、相違点について詳述する。
以下、本発明の実施の形態2におけるアンテナ装置について図2を用いて説明する。図2は、本発明の実施の形態2におけるアンテナ装置の断面図である。尚、実施の形態1と同様の構成については、同一の符号をつけてその説明を省略し、相違点について詳述する。
実施の形態2における実施の形態1との相違点は、アンテナ装置7が、板状導体13の代わりに、第1導体10と第2導体12との間に、板状導体13が一方の主面に配置された回路基板14を有する点である。
回路基板14は、例えば誘電体材料からなる基板樹脂材料上に銅箔層からなる板状導体13が形成され、板状導体13に部品を実装するための回路パターン(図示せず)が形成され、その回路パターン上にコンデンサ、インダクタ、抵抗等のチップ部品や高周波フィルタ部品及び信号増幅器等からなる回路部品15が実装されることにより構成される。この構成により、実施の形態1におけるアンテナ装置7と同様の作用効果があると共に、アンテナ装置7内に回路基板14を実装することが可能となり、このアンテナ装置7を搭載した携帯電話、モバイル端末等の電子機器の小型化を図ることが可能となる。
なお、図3に示すように、回路基板14は、基板絶縁材料を板状導体13で挟み込み、板状導体13をそれぞれ導電性ビア16で導通させる構成であっても良い。この構成により、実施の形態1におけるアンテナ装置7と同様の作用効果があると共に回路基板14をさらに高密度に実装させることができる。
本発明は、メアンダ形状、ヘリカル形状、スパイラル形状のいずれかの形状を有する折返しアンテナ装置の放射効率を向上させることができるため、携帯端末や車載用テレビ放送受信機などの電子機器に特に有用である。
7 アンテナ装置
8 グランド形成体
9 給電部
10 第1導体
11 接続導体
12 第2導体
13 板状導体
8 グランド形成体
9 給電部
10 第1導体
11 接続導体
12 第2導体
13 板状導体
Claims (9)
- グランド形成体と、
このグランド形成体に配置された給電部と、
この給電部に一端が接続された第1導体と、
この第1導体の他端に一端が接続されると共に前記グランド形成体に他端が接続された第2導体とを備え、
前記第1導体及び前記第2導体は、メアンダ形状、ヘリカル形状、スパイラル形状のいずれかの形状を有し、
前記第1導体と前記第2導体との間に板状導体が配置されたアンテナ装置。 - 前記板状導体は、前記第1導体及び前記第2導体に対し略平行に配置された請求項1に記載のアンテナ装置。
- 前記第1導体及び前記第2導体は、略同一距離を保って配置された請求項1に記載のアンテナ装置。
- 前記第1導体及び前記第2導体は、略平行に配置された請求項1に記載のアンテナ装置。
- 前記第1導体及び前記第2導体は、任意の面を対称面として略面対称形状である請求項1に記載のアンテナ装置。
- 板状導体は、メアンダ形状、ヘリカル形状、又はスパイラル形状であり、前記第1導体及び前記第2導体に沿って配置された請求項1に記載のアンテナ装置。
- 前記板状導体は、回路基板の少なくともいずれか一方の主面に配置されたアンテナ装置。
- 前記回路基板は電子部品を内蔵した請求項7に記載のアンテナ装置。
- グランド形成体と、
このグランド形成体に配置された給電部と、
この給電部に一端が接続された第1導体と、
この第1導体の他端に一端が接続されると共に前記グランド形成体に他端が接続された第2導体とを有し、
前記第1導体及び前記第2導体は、メアンダ形状、ヘリカル形状、スパイラル形状のいずれかの形状を有し、
前記第1導体と前記第2導体との間に板状導体が配置されたアンテナ装置を搭載した電子機器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006306335A JP2008124782A (ja) | 2006-11-13 | 2006-11-13 | アンテナ装置とこれを用いた電子機器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2006306335A JP2008124782A (ja) | 2006-11-13 | 2006-11-13 | アンテナ装置とこれを用いた電子機器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2008124782A true JP2008124782A (ja) | 2008-05-29 |
Family
ID=39509082
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2006306335A Pending JP2008124782A (ja) | 2006-11-13 | 2006-11-13 | アンテナ装置とこれを用いた電子機器 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2008124782A (ja) |
-
2006
- 2006-11-13 JP JP2006306335A patent/JP2008124782A/ja active Pending
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