JP2008124562A - 画像処理装置、画像処理システム、情報処理装置、およびプログラム - Google Patents

画像処理装置、画像処理システム、情報処理装置、およびプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】災害が発生した際における課金処理の柔軟性を高める。
【解決手段】画像処理装置10のユーザインタフェース(UI)を提供するユーザインタフェース部(UI部)15と、サーバ等との間で各種情報の送受信を行う外部IF(インタフェース)11と、画像処理部22による画像処理に対する課金処理を行う課金処理部18と、UI部15や外部IF11から入力された災害に関する情報を取得する災害情報取得部12と、区別情報記憶部14から区別情報を読み出し、災害に関する情報との照合によって災害の段階を定め、外部IF11が受信した画像処理の対象の画像データの付加情報をも参照して、課金処理の形態の切替要求を課金処理部18に出力する課金切替部13とを備えた。
【選択図】図1

Description

本発明は、画像処理装置、画像処理システム、情報処理装置、プログラムに関する。
近年、災害に対する危機管理の必要性が強く叫ばれている。災害としては、例えば、火災、気象災害(豪雨・雷・雪等)、地震・噴火・津波・台風等の大災害などがある。例えば記録媒体に出力する画像を処理する画像処理装置などの各種機器においても、これらの災害発生時の対応が従来から検討されている。
ここで、従来、画像処理装置における災害発生時の対策としては、安全確保を目的とするものが存在する。公報記載の従来技術として、例えば、装置の電圧の振幅、周期の変動等から地震や装置の落下等を異常振動判定機能手段を介して確認し、定着ヒータの電力供給を強制的に停止する技術が存在する(例えば、特許文献1参照。)。
また他の公報記載の技術として、ネットワークや電話回線に接続された複写機やプリンタに、信号発信基からの災害信号を受信する機能を備え、災害信号を受信したときには、その災害データを用紙にプリントアウト出力し、その後電源を遮断する技術が存在する(例えば、特許文献2参照。)。
更に、課金に関する公報記載の従来技術として、複数の入/出力装置がそれぞれ細分化された入/出力処理の処理内容に対応する複数の課金用カウンタを有し、複数の収集手段が各課金用カウンタのカウント値を収集し、対応する収集手段を示す情報、及び対応する入/出力処理の処理内容を示す情報と共に集中管理する技術が存在する(例えば、特許文献3参照。)。
また、更に、画像形成プロセスに関する少なくとも1つのパラメータ値を、記憶手段に記憶された値範囲と比較し、パラメータ値が値範囲を超えていない場合、課金のためのカウンタに画像形成出力枚数をカウントさせ、パラメータ値が値範囲を超えている場合、画像形成動作を継続させるとともに、カウンタを動作させず、かつ異常発生を通知するものがある(例えば、特許文献4参照。)。
特開平11−184327号公報 特開2001−023060号公報 特開平11−194686号公報 特開2002−196636号公報
災害が発生した際における課金処理の柔軟性を高めた画像処理装置を提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明は、
ユーザからの指示に基づき、画像処理を行う画像処理手段と、
前記画像処理手段による画像処理に対する課金処理を行う課金処理手段と、
災害に関する情報を取得する取得手段と、
前記取得手段により取得された前記災害に関する情報に応じて、前記課金処理手段による課金処理を、通常の処理から災害対応の処理に切り替える切替手段と
を備えたことを特徴とする画像処理装置である。
請求項2に記載の発明は、
前記切替手段は、前記取得手段により取得された前記災害に関する情報から求めた災害の段階に応じて異なった処理に切り替えることを特徴とする請求項1記載の画像処理装置である。
請求項3に記載の発明は、
災害に関する情報と前記段階とを対応付けた判断データを保持する判断データ保持手段を更に備え、
前記切替手段は、取得された前記災害に関する情報と前記判断データとに応じて異なった課金処理に切り替えることを特徴とする請求項2記載の画像処理装置である。
請求項4に記載の発明は、
前記判断データの災害に関する情報は、災害の種別を含むことを特徴とする請求項3記載の画像処理装置である。
請求項5に記載の発明は、
前記切替手段は、前記画像処理手段による画像処理の対象の画像データが災害時に課金面で優遇されるか否かに応じて、前記課金処理手段による課金処理を、通常の処理から災害対応の処理に切り替えることを特徴とする請求項1記載の画像処理装置である。
請求項6に記載の発明は、
前記画像処理手段による画像処理に対する課金処理に用いられる情報を第1の領域に記録する第1の処理、または、当該画像処理に対する課金処理に用いられる情報を第2の領域に記録する第2の処理のいずれの処理を行うかを設定する設定情報を保持する設定情報保持手段と、
前記設定情報保持手段が保持する前記設定情報の中から災害状況に応じた設定情報を読み出す設定情報読み出し手段と
を更に備え、
前記課金処理手段は、前記設定情報読み出し手段により読み出された設定情報に基づき、前記第1または前記第2のいずれかの処理を行うことを特徴とする請求項1記載の画像処理装置である。
請求項7に記載の発明は、
ユーザからの指示に基づき、画像処理を行う画像処理手段と、
災害に関する情報が入力されると、前記画像処理手段による画像処理に対する課金処理に用いられる情報が通常使用される領域とは別の領域に記録されるように制御する制御手段と
を備えたことを特徴とする画像処理装置である。
請求項8に記載の発明は、
前記制御手段は、災害に関する情報が入力された場合において、災害時に課金面で優遇されるべき画像データ以外の画像データに基づく画像処理に対する課金処理に用いられる情報が前記別の領域に記録されないように制御することを特徴とする請求項7記載の画像処理装置である。
請求項9に記載の発明は、
前記制御手段は、災害に関する情報が入力された場合において、災害時に課金面で優遇されるべき画像データに基づく画像処理に対する課金処理に用いられる情報が前記別の領域に記録されるように制御することを特徴とする請求項7記載の画像処理装置である。
請求項10に記載の発明は、
ユーザからの指示に基づき、画像処理を行う画像処理手段と、
貨幣価値を有する物品または当該物品からの情報を受け付ける受付手段と、
災害に関する情報を取得する取得手段と、
前記取得手段により取得された前記災害に関する情報に応じて、前記画像処理手段による画像処理に対して受領または請求すべき額の貨幣価値を有する物品または当該物品からの情報を前記受付手段が受け付けたことを条件として当該画像処理を行う形態の課金処理から、当該画像処理に対して受領または請求すべき額の貨幣価値を有する物品または当該物品からの情報を前記受付手段が受け付けたことを条件とせずに当該画像処理を行う形態の課金処理に切り替える切替手段と
を備えたことを特徴とする画像処理システムである。
請求項11に記載の発明は、
ユーザからの指示に基づき、画像処理を行う複数の画像処理手段と、
災害に関する情報に応じて、前記複数の画像処理手段のうちの少なくとも1つによる画像処理に対する課金処理を、通常の処理から災害対応の処理に切り替える切替手段と
を備えたことを特徴とする画像処理システムである。
請求項12に記載の発明は、
ユーザからの指示に基づき、画像処理を行う画像処理手段と、
前記画像処理手段による画像処理に対する課金処理を行う課金処理手段と、
災害に関する情報を取得する他の装置からの指示に基づき、前記画像処理手段による画像処理に対する課金処理を、通常の処理から災害対応の処理に切り替える切替手段と
を備えたことを特徴とする画像処理装置である。
請求項13に記載の発明は、
災害に関する情報を取得する取得手段と、
前記取得手段により取得された前記災害に関する情報に応じて、画像処理に対する課金処理を、通常の処理から災害対応の処理に切り替える切替手段と
を備えたことを特徴とする情報処理装置である。
請求項14に記載の発明は、
前記切替手段は、前記画像処理の対象の画像データが災害時に課金面で優遇されるべきであるか否かに応じて、前記課金処理を、通常の処理から災害対応の処理に切り替えることを特徴とする請求項13記載の情報処理装置である。
請求項15に記載の発明は、
コンピュータに、
災害に関する情報を取得する機能と、
取得された前記災害に関する情報に応じて、画像処理に対する課金処理を、通常の処理から災害対応の処理に切り替える機能と
を実現させるためのプログラムである。
請求項16に記載の発明は、
コンピュータに、
前記画像処理の対象の画像データを解析する機能を更に実現させ、
前記切り替える機能は、前記画像データの解析結果に応じて、前記課金処理を、通常の処理から災害対応の処理に切り替えることを特徴とする請求項15記載のプログラムである。
請求項1の発明は、本構成を有していない場合に比較して、災害が発生した際における画像処理に対する対価の受領または請求の柔軟性が高まるという効果を有する。
請求項2の発明は、画像処理に対する対価を災害の段階に応じたものとすることができるという効果がある。
請求項3の発明は、本構成を有していない場合に比較して、画像処理に対する対価をより適切に災害の段階に応じたものとすることができるという効果を有する。
請求項4の発明は、本構成を有していない場合に比較して、災害の種類に応じてより適切に課金処理が切り替えられるという効果を有する。
請求項5の発明は、本構成を有していない場合に比較して、災害が発生した際の課金処理をより柔軟にできるという効果を有する。
請求項6の発明は、本構成を有していない場合に比較して、災害が発生した際における画像処理に対する対価の受領処理または請求処理を記録された領域に応じてより適切にできるという効果を有する。
請求項7の発明は、災害が発生した際に行った画像処理に対する課金処理を通常時とは区別して行えるという効果を有する。
請求項8の発明は、災害が発生した際において課金面で優遇されるべき画像データ以外の画像データについては画像処理に対する課金処理に用いられる情報を通常時と区別して記録されないという効果を有する。
請求項9の発明は、災害が発生した際において課金面で優遇されるべき画像データについては画像処理に対する課金処理に用いられる情報を通常時と区別して記録されるという効果を有する。
請求項10の発明は、災害が発生した際に対価支払いの煩わしさなしに画像処理を利用できるという効果を有する。
請求項11の発明は、本構成を有していない場合に比較して、画像処理を行う手段が複数存在する場合に、災害が発生した際における画像処理に対する対価の請求処理または受領処理の柔軟性が高まるという効果を有する。
請求項12の発明は、本構成を有していない場合に比較して、他の装置からの指示に基づき、災害が発生した際における画像処理に対する対価の請求処理または受領処理の柔軟性を高めることができるという効果を有する。
請求項13の発明は、本構成を有していない場合に比較して、災害が発生した際における画像処理に対する対価の請求処理または受領処理の柔軟性が高まるという効果を有する。
請求項14の発明は、災害が発生した際の課金処理を、本構成を有していない場合に比較して、より柔軟にできるという効果を有する。
請求項15の発明は、本構成を有していない場合に比較して、災害が発生した際における画像処理に対する対価の請求処理または受領処理の柔軟性が高まるという効果を有する。
請求項16の発明は、災害が発生した際の課金処理を、本構成を有していない場合に比較して、より柔軟にできるという効果を有する。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
図1は、本実施の形態が適用される画像処理装置10の構成例を示す機能ブロック図である。画像処理装置10は、プリンタやファクシミリ、複写機などとして機能する画像形成装置と一体となった組み込みコンピュータ等のコンピュータ装置や、画像形成装置に外部接続されるパーソナルコンピュータ等のコンピュータ装置、またはスキャナなどとして機能する画像入力装置と一体となった組み込みコンピュータ等のコンピュータ装置や、画像入力装置に外部接続されるパーソナルコンピュータ等のコンピュータ装置などによって実現される。この画像処理装置10は、例えば、小さなスペースにて多数の品種を扱う形態の小売店である所謂コンビニエンスストアなどに設置される。この所謂コンビニエンスストアなどに設置される画像処理装置10は、通常の動作時には、例えばプリンタやファクシミリ、複写機、スキャナとして、また、デジタルカメラで撮影した写真をプリントアウトする装置等として利用される場合がある。
また、この画像処理装置10は、例えばサーバ50(図9参照)から各種情報を取得する等、外部との通信を実行する外部IF(インタフェース)11を備えている。外部IF11は、たとえば社内ネットワークやインターネット、サーバと接続するための専用線やVPN(バーチャルプライベートネットワーク)等に接続される。また、画像処理装置10は、災害情報(災害に関する情報)を取得する災害情報取得部12と、この災害情報取得部12から取得した災害情報に基づいて課金形態(課金処理の形態)を切り替える課金切替部13とを備えている。更に、課金切替部13にて、後述する災害種別判断や災害レベル(災害の段階)判断などが行われる際の各種情報が記憶されたメモリである区別情報記憶部14を備えている。
また、画像処理装置10は、たとえばマウスおよびタッチパネルなどの位置指示装置またはキーボードなどの入力装置によるユーザの操作を受け付け、受け付けた操作に基づき画像処理に関する指示を特定するユーザインタフェース部(UI部)15を備えている。UI部15は画像処理装置10自体に設ける他、たとえば携帯電話やPDA(パーソナルデジタルアシスタンス)、電子手帳、パーソナルコンピュータなどの情報処理装置を有線または無線で接続して用いることも出来る。また、場合によっては、各種入力機能を用いて災害情報などのユーザからの情報入力を認識する場合もある。
また、画像処理装置10は、画像処理装置10の全体を制御する装置制御部17を備えている。更に、画像処理に携わる各種機能として、例えば、スキャナや電話回線、外部接続されたPC(パーソナルコンピュータ)などのコンピュータ等から、処理すべき画像データを取得する画像取得部21と、取得された画像データを処理する画像処理部22と、処理された画像データを出力する画像形成部23とを備えている。ここで、この画像形成部23は、例えば電子写真方式によってトナー像を用紙上に形成する画像形成方式や、例えばインクを用紙上に吐出して像を形成するインクジェット方式などを採用した画像形成装置を含むものとするとよい。尚、画像形成部23としては、実際に用紙上に画像を形成するところまでは実行せず、所定のラインを介して接続された画像形成装置に対して画像データを出力するまでの構成とすることも可能である。
更に、画像処理装置10は、画像処理に対する対価の請求または受領に関する課金処理を行う課金処理部18を備えている。尚、ここでの画像処理は、あくまで対価の請求または受領の対象に過ぎず、課金すべきことが確定するタイミングとは無関係である。即ち、画像形成部23による画像形成が完了してから課金すべきことが確定されるような構成であってもよい。
課金処理部18は、課金切替部13からの切替要求により、設定情報をメモリに展開することで、課金処理(課金形態)を切り替える。ここで、本実施の形態では、課金処理部18における課金処理の実現形態として、次の2つを想定する。
1つは、所謂コンビニエンスストアなどに設置された画像処理装置10において見られるように、画像処理を実行するための条件として、画像処理の対価として受領または請求すべき額の金銭(貨幣、紙幣、または貨幣および紙幣)が受付手段の一例としての課金キットに投入されたかどうかを監視する、というものである。
またもう1つは、オフィスなどに設置された画像処理装置10において見られるように、画像処理に対して支払われるべき金銭の額を決定する際に用いられる情報を所定の記録領域に記録しておいて請求処理に用いる、というものである。
図1に示す画像処理装置10は、災害に関する情報の取得に際して幾つかの態様を備えている。
まず第1として、災害情報取得部12が災害に関する情報をUI部15から取得する態様である。例えば、画像処理装置10のUI部15に緊急状態を入力する機能を設け、この機能によって入力されたものを認識することによって、災害に関する情報を取得するようにするとよい。例えば緊急ボタン(スイッチ)や緊急コマンド設定などが例として挙げられる。災害情報取得部12によって、この災害情報が取得されると、課金切替部13では、取得されたこの災害情報に基づき、課金処理部18における課金形態を、通常の形態から災害対応の形態に切り替える。
また、第2として、災害情報取得部12が災害認識部として機能し、災害に関する情報(災害情報)を自立的に判断する態様がある。例えば、地震観測計や振動検知機能などを備えて自ら災害を認識する。地震観測計としては、例えば、地震の初期微動(P波)を検知して、地震の規模や発生位置を検知し、画像処理装置10に対する地震の影響度を認識する方法が考えられる。そして、第1の態様と同様に、課金切替部13は、課金処理部18における課金形態を、通常の形態から災害対応の形態に切り替える処理を行う。
更に、第3として、災害に関する情報(災害情報)をネットワークを経由して受信する態様がある。例えば、外部IF(インタフェース)11により、TCP/IPの通信プロトコルを用いたネットワークであるインターネットを介してサーバコンピュータから災害に関する情報を取得する。このネットワークを経由した災害に関する情報としては、例えば、官庁や地方自治体が提供する情報や、企業などの外部団体が提供する情報などがある。そして、第1、第2の態様と同様に、課金切替部13は、課金処理部18における課金形態を、通常の形態から災害対応の形態に切り替える処理を行う。
また更に、第4として、ネットワークを経由してサーバに問い合わせを行い、所謂プル(pull)方式(期待するコンテンツをユーザが引っ張る方式)によって災害に関する情報を取得する態様がある。かかる第4の態様では、災害情報取得部12は、外部IF11に対して問い合わせの情報を出力し、外部IF11は、この問い合わせの情報をもとに、例えばインターネットを介して外部のサーバコンピュータにアクセスして、災害に関する情報を取得する。そして、第1から第3の態様と同様に、課金切替部13は、課金処理部18における課金形態を、通常の形態から災害対応の形態に切り替える処理を行う。
図2は、災害情報取得部12にて取得され、課金切替部13の切り替え処理に用いられる災害情報の一例を示した図である。災害に関する情報(災害情報)は、例えばXMLファイルにて作成される。図2に示す例では、災害情報は、画像処理装置の所在地、災害種別、震度、震源地、マグニチュード、画像処理装置近隣情報などの災害レベル判断に用いられる各種情報が含まれている。『災害種別』としては、図2では『地震』の例が示されている。この災害レベル(災害の段階)の種類に応じて、震度、震源地、マグニチュードなどの各項目が決定される(後述)。
次に、区別情報記憶部14について説明する。ハードディスクドライブ(HDD)などの記憶媒体にて形成される区別情報記憶部14は、CPU(後述)によって実行されるソフトウェアの機能である課金切替部13によって、情報の読み出し/書き込みが実行される。
図3は、区別情報記憶部14に記憶されるレベル判断テーブルの例を示した図である。このレベル判断テーブルは、処理プログラムを実行するCPUにて読み出され、このCPUの作業のために、例えば作業用のメモリ(後述)に一時的に記憶される。このレベル判断テーブルは、図3に示すように、災害種別ごとに、評価項目(判断項目)とその程度とが定められ、それによって災害レベル(災害の段階)が決定されるように設定されている。災害種別としては、地震災害、風水害災害、火山災害、原子力災害、雪害災害、事故災害、および、その他災害がある。図3では、地震災害が選定されている。
この図3では、地震災害の評価項目として、自装置の震度、自装置から震源地までの距離、震源地のマグニチュード、近隣情報、経過時間が列挙されている。また、図3では、決定される災害レベルとして、第1の災害レベルである災害レベルLV1、第2の災害レベルである災害レベルLV2、第3の災害レベルである災害レベルLV3が示されている。評価項目である自装置の震度については、例えば、基準値として震度5弱まで災害レベルLV1、震度5強から震度7まで災害レベルLV2、震度8以上で災害レベルLV3とされている。
同様に、自装置から震源地までの距離については、例えば、基準値として50kmよりも離れているときには災害レベルLV1、50km〜20kmのときには災害レベルLV2、20kmよりも近いときには災害レベルLV3とされている。また、震源地のマグニチュードについては、例えば、基準値としてマグニチュード4.0よりも小さいときには災害レベルLV1、マグニチュード4.1〜7.0のときには災害レベルLV2、マグニチュード7.1を超えるときには災害レベルLV3とされている。
また、近隣情報としては、例えば、『要救助』で災害レベルLV2、『音信不通』で災害レベルLV3とされている。更に、経過時間については、基準値として、例えば1週間以上で災害レベルLV1、4日以内で災害レベルLV2、2日以内で災害レベルLV3とされている。課金切替部13は、この図3に示すようなレベル判断テーブルをHDDから読み出してメモリにセットし、例えば図2に示すような災害情報によって照合する。そして、この照合によって災害レベルLV1〜災害レベルLV3を決定し、その災害レベルをメモリにセットする。
このように、災害種別ごとに定められたレベル判断テーブルと、取得された災害情報との照合(マッチング)から、課金形態を決定する指針となる災害レベルが決定される。このレベル判断テーブルは、評価項目ごとに災害レベルに応じた基準値が定められている。レベル判断テーブルと災害情報とのマッチングを観察することで、各評価項目ごとに好ましい災害レベルが得られる。そして、この災害レベルの決定は、災害情報の評価項目の中で、例えば最も高いレベルを用いて決定するようにしてもよい。また、例えば平均的なレベルを災害レベルとして決定するようにしてもよい。更に、評価項目別にレベルを決定し、項目ごとに課金形態を変更しても良い。
次に、課金形態の切り替えについて、図4を用いて説明する。
図4(a)は、課金キット(コインキット)が併設されている画像処理装置10における課金形態の切り替えを模式的に示した図である。このような画像処理装置10において、課金処理部18は、切替スイッチ30と、課金キット31とを備える。切替スイッチ30は、例えば、課金キット31と電気的に接続するか遮断するかを切り替えるハードウェアとしてのスイッチ回路であってよい。或いは、課金キット31への金銭の投入を監視して新たに投入された金銭の額を課金情報として送出するか、課金キット31への金銭の投入を監視することなく十分な金銭の額を課金情報として送出するかを決定するソフトウェアとしてのフラグであってもよい。また、課金キット31は、画像処理装置10とは別筐体として実現されるのが一般的であるが、ここでは便宜上、課金処理部18内に示している。
図4(a)において、通常時には、白太矢印で示すように、切替スイッチ30が、例えば画像処理部22と課金キット31とを接続する。この場合、金銭が課金キット31に投入されると、実線矢印で示すように、投入された金銭の額が課金情報として例えば画像処理部22に伝えられる。そして、画像処理装置10は、画像処理装置10における画像処理、例えば、コピー、プリント、ファクシミリ(FAX)通信およびFAX通信に伴う画像の入力または出力、の対価となる金銭の投入を条件として画像処理を行う通常モード(有料モード)で動作する。
一方、災害が発生した場合には、破線矢印で示すように課金切替の指示がなされ、黒太矢印で示すように、切替スイッチ30が、例えば画像処理部22と課金キット31との接続を遮断する。この場合、実線矢印で示すように、課金キット31への金銭の投入に関係なく課金キット31に十分な金銭が投入されている旨が課金情報として例えば画像処理部22に伝えられる。これにより、画像処理装置10は、課金キットに金銭が投入されなくても、画像処理を行う(無料モード)。
また、図4(b)は、画像処理を行った紙の枚数等を記録する画像処理装置10における課金形態の切り替えを模式的に示した図である。このような画像処理装置10において、課金処理部18は、切替スイッチ30と、通常カウンタ32と、災害時カウンタ33とを備える。切替スイッチ30は、例えば、画像処理を行った紙の枚数等を、通常カウンタ32のみに記録するか、通常カウンタ32と災害時カウンタ33の両方に記録するかを決定するソフトウェアとしてのフラグであってもよい。また、通常カウンタ32は、通常時において画像処理を行った紙の枚数等を記録する記録領域であり、災害時カウンタ33は、災害時において画像処理を行った紙の枚数等を記録する記録領域である。尚、以下では、災害時には通常カウンタ32と災害時カウンタ33の両方に情報を記録することを前提として説明するが、災害時には災害時カウンタ33のみに情報を記録するようにしてもよい。
図4(b)において、通常時には、白太矢印で示すように、切替スイッチ30が、例えば画像処理部22から送られた情報の書き込み先を通常カウンタ32とする。この場合、画像処理装置10における画像処理、例えば、コピー、プリント、ファクシミリ(FAX)を行った枚数が、実線矢印で示すように、課金情報として課金処理部18に伝えられ、通常カウンタ32に書き込まれる。
一方、災害が発生した場合には、破線矢印で示すように課金切替の指示がなされ、黒太矢印で示すように、切替スイッチ30が、例えば画像処理部22からの情報の書き込み先に災害時カウンタ33を含める。この場合、画像処理装置10における画像処理、例えば、コピー、プリント、ファクシミリ(FAX)を行った枚数が、実線矢印で示すように、課金情報として課金処理部18に伝えられ、通常カウンタ32および災害時カウンタ33に書き込まれる。
尚、このような画像処理装置10の場合、通常カウンタ32と災害時カウンタ33に記録された情報を用いてどのように請求額を決定するか、本実施の形態では限定しない。例えば、通常カウンタ32に記録された枚数等から災害時カウンタ33に記録された枚数等を差し引いて請求額を決定するのが代表的な方法であるが、これには限らない。
次に、図1に示す画像処理装置10にて実行される処理について、フローチャートを用いて説明する。
図5は、画像処理装置10にて実行される全体処理を示したフローチャートである。画像処理装置10の災害情報取得部12は、所定の方法によって災害情報を取得する(ステップ101)。この所定の方法は、前述の第1の態様では、UI部15から災害に関する情報を取得する。この第1の態様では、例えば、UI部15にてユーザから災害発生に関する所定の入力を入力すると、このUI部15から災害情報取得部12に対して、例えば所定のコマンドが出力される。災害情報取得部12では、このコマンドから災害の種別、災害のレベル等を判断し、課金切替部13にて判断可能な内容として図2に示すような災害情報をこの課金切替部13に出力する。
また、ステップ101にて、上述した第2の態様の場合には、災害情報取得部12にて災害に関する情報(災害情報)を自立的に判断して取得し、災害情報取得部12では、課金切替部13にて判断可能な内容として図2に示すような災害情報をこの課金切替部13に出力する。
上述した第3の態様の場合には、災害に関する情報(災害情報)を外部IF(インタフェース)11によりネットワークを経由して受信する。その後、災害情報取得部12では、課金切替部13にて判断可能な内容として、受信した災害に関する情報を図2に示すような災害情報に変換して課金切替部13に出力する。
更に、上述した第4の態様では、災害情報取得部12は、外部IF(インタフェース)11に対して問い合わせの情報を出力し、外部IF(インタフェース)11はネットワークを介してこの問い合わせの情報をサーバコンピュータに出力する。そして、災害情報取得部12は、この問い合わせの返答として外部IF(インタフェース)11を介して災害に関する情報(災害情報)を取得する。その後、災害情報取得部12は、取得した災害に関する情報を図2に示すような災害情報に変換して課金切替部13に出力する。
次に、このステップ101によって、災害情報取得部12から災害情報を取得した課金切替部13は、後述するような所定の課金切替判断処理を実行する(ステップ102)。その後、課金切替部13は、後述するような課金形態の切り替え処理を行って(ステップ103)、処理が終了する。
図6は、図5のステップ102に示す課金切替判断処理を詳述するフローチャートである。画像処理装置10の課金切替部13は、まず、災害情報取得部12にて取得された災害情報が災害発生/追加情報であるか、または災害終了情報であるかを判断する(ステップ201)。災害終了情報であれば、災害レベルを0とし、通常の課金形態を選択してその選択情報をメモリにセットし(ステップ202)、図5のステップ103に示す課金形態の切り替え処理へ移行する。
ステップ201で、課金切替部13が災害発生/追加情報であると判断する場合、課金切替部13は、画像処理の対象の画像データが災害時に課金面で優遇されるべきものかどうかを判断する(ステップ203)。ここで、画像処理の対象の画像データを外部IF(インタフェース)11が受信する場合、課金切替部13は、この画像データを外部IF(インタフェース)11から受け取って、それが災害時に課金面で優遇されるべき画像データ、例えば、災害時の情報伝達に用いられる文書等の公共的なものかどうかを判断する。画像データが災害時に課金面で優遇されるべきものかどうかは、例えば、サーバが送信する画像データに災害時に課金面で優遇されるべき画像であることを示すタグを付加しておき、画像データに当該タグが含まれるか否か判断するようにすればよい。また、災害時に課金面で優遇されるべき画像の元となる文書(役所等が発行する文書)は一般に定型的なフォーマットで作成されていることが多い。従って、レイアウト解析やオブジェクト抽出といった既存の手法を用いて、所定のフォーマットであるかを判断するよう構成してもよい。また、災害時の情報伝達に用いる文書に所定の画像(所定のマークや文字、バーコードなどの符号化されたデータを画像化したもの)が含まれるようにし、当該画像の有無を検出するよう構成してもよい。
尚、ここでは、画像処理の対象の画像データは、外部IF(インタフェース)11から課金切替部13へ受け渡すようにしたが、画像取得部21や画像処理部22から課金切替部13へ受け渡すような構成でもよい。また、上記では、画像処理装置10にて画像データを解析することで災害時に課金面で優遇されるべき画像データかどうかを判断することについて述べたが、かかる処理をサーバにて行うようにしてもよい。その場合は、サーバが災害時に課金面で優遇されるべき画像データであるかどうかを判断し、例えば、無料モードで画像処理をすべきことを示すタグを画像データに付加して送信することになる。
次いで、課金切替部13は、災害種別を判断する(ステップ204)。そして、区別情報記憶部14に記憶されているレベル判断テーブル(図3参照)を読み出して、作業用メモリ(後述)に書き込む(セットする)(ステップ205)。その後、取得されている災害情報を用いてレベル判断テーブルを照会する(ステップ206)。そして、この災害情報よりレベル判断テーブルを照会した結果として得られた災害レベルを作業用メモリに書き込んで(セットして)(ステップ207)、図5のステップ103に示す課金形態の切り替え処理へ移行する。
次に、課金形態の切り替え処理について説明する。
図7は、図5のステップ103に示す課金形態切り替え処理を詳述するフローチャートである。画像処理装置10の課金処理部18は、災害の種別、災害レベルに応じた課金形態の設定情報を選択する(ステップ301)。その後、課金処理部18では、選択して取得した設定情報をメモリに展開して(ステップ302)、処理が終了する。
この場合の設定情報とは、図4(a)の場合であれば、課金キット31への金銭の投入を監視して投入金額を伝えるか、課金キット31への金銭の投入を監視せずに十分に金額がある旨の情報を伝えるか、の課金処理の動作を設定する情報である。また、図4(b)の場合であれば、画像処理を行った紙の枚数等を通常カウンタ32に記録するか、通常カウンタ32および災害時カウンタ33に記録するか、の課金処理の動作を設定する情報である。
図8(a),(b)は、ステップ301の処理に用いられる、災害の種別、災害レベル(災害の段階)に応じた課金形態を選択するためのメモリ情報(例えばマッチングテーブル)例を示している。図8(a),(b)に示すようなメモリ情報としてのマッチングテーブルは、例えば、課金処理部18が利用する所定のメモリ等に記憶されている。この所定のメモリには、例えば図8(a),(b)など、マッチングテーブルが複数、記憶されている。これらのマッチングテーブルには、災害種別毎に、災害レベルによる課金形態の種類が示されている。図8(a),(b)の例では、地震、風水害、火山、原子力、雪害、事故、その他の各災害種別毎に、災害レベルLV1〜LV3毎の課金形態が示されている。
各々のマッチングテーブルにて照会される情報は、図4(a),(b)に示した課金形態に対応している。図8(a),(b)に示す例では、『通常』については図4(a)の通常モード又は図4(b)の通常カウンタが対応し、『災害対応』については図4(a)の無料モード又は図4(b)の災害時カウンタが対応している。例えば、図8(a)に示すマッチングテーブルが選択されている場合に、地震災害で災害レベルLV1に対応した課金形態に切り替えるように課金切替部13から指示を受けると、課金処理部18は、図8(a)に示すマッチングテーブルから『災害対応』を照会する。そして、課金処理部18は、図4(a)の場合であれば、課金キット31への金銭の投入を監視せずに十分に金額がある旨の設定情報を、図4(b)の場合であれば、画像処理を行った紙の枚数等を通常カウンタ32および災害時カウンタ33に記録する旨の設定情報をメモリに展開する。
尚、(a),(b)に示すような、複数のマッチングテーブルから何れのマッチングテーブルを選択するかは、例えば画像処理装置10が設置された住所や郵便番号など、場所を特定できる情報の入力を認識することで行うことができる。例えば、入力された住所情報では、火山災害の心配が全くなく、また、雪害災害もほとんど無視しても良いという環境に画像処理装置10が設置されている場合には、例えば図8(b)に示すようなマッチングテーブルが選択される。例えば、地震災害への警戒区域に設置されている場合には、地震災害に対する反応が敏感となるマッチングテーブルが選択される。
図9は、所定の配信サーバであるサーバ50から災害情報が配信され、クライアント(画像処理装置10)が管理されている状態を示した図である。図9では、サーバ50が配信管理する複数のクライアント(画像処理装置10)が示されている。そして、この複数のクライアント(画像処理装置10)は、近郊する地域でまとめられて、地区A、地区B、および地区Cといった複数の地区に分類されている。これらの地区A、地区B、地区C等の分類は、例えば、クライアントの情報とともに、サーバ50が備えるクライアント情報データベースDB(図示せず)に予め記憶されている。また、クライアント情報DBに記憶されているクライアントの設置場所情報から、災害の状況、レベル等に応じて、適宜、地区区分を決定するように構成してもよい。この場合、遠隔地のサーバ50から、災害の状況、レベルに応じた災害情報がクライアント(画像処理装置10)に提供される。
この図9では、まず、地区Aには課金形態の変更が必要ないことから、終了情報を出力し、例えば、図4(a)の通常モードの場合の設定情報を地区Aのクライアント(画像処理装置10)に配信する。または、地区Aのクライアントが通常状態にいる場合には、課金形態の設定情報を新たに配信しない処理を選択してもよい。また、図9の例では地区Bは、例えば災害の影響は中程度とされる。そこで、地区Bについては、図3に示すようなレベル判断テーブルにて同一の災害レベルが選択されるように、また、図8に示すようなマッチングテーブルで同一の課金形態の設定情報が選択されるように、サーバ50が予め設定し、サーバ50から同一の災害情報が送信される。これによって、地区Bのクライアント(画像処理装置10)では、例えば、図4(a)の無料モードの場合の設定情報がクライアント(画像処理装置10)に提供される。同様に、図9の例では、地区Cは、例えば災害発生の近郊地域等、災害の影響が大きい地域を示している。この地区Cのクライアント(画像処理装置10)にも、例えば、図4(a)の無料モードの場合の設定情報が提供される。このように、本実施の形態では、特定地域ごとに異なる課金形態に統一されるように、サーバ50から災害情報が配信される。この配信方法としては、サーバ50からプッシュ方式で配信する場合の他、クライアント(画像処理装置10)がプル方式で配信を受けても良い。
尚、災害時課金形態の情報は、所定の配信サーバから配信するように構成してもよい。そして、この所定の配信サーバから配信される課金形態の情報は、各画像処理装置10の課金処理部18が利用するメモリに記憶される。このように構成することで、新しい災害時課金形態が提供される。
ところで、本実施の形態では、貨幣価値を有する物品の一例である金銭を受け付ける課金キット31を受付手段として採用したが、受付手段はこれに限るものではない。金銭以外の画像処理の対価を受領または請求することの可能な物品、例えば、電子マネー機能を有する携帯電話やICカードなどの情報処理装置、クレジットカードやクレジット決済機能を有する携帯電話などの情報処理装置、またはプリペイドカードなど(以下、「金銭代用物」という)を、貨幣価値を有する物品として考え、これらの物品から情報を受け付ける装置を受付手段として採用してもよい。
この場合、本実施の形態の説明中の課金キット31への金銭の投入は、金銭代用物が所定の位置に位置していることに相当し、課金キット31への投入金額は、決済可能額に相当する。また、課金キット31への金銭の投入の監視は、金銭代用物の存在および決済可能額の確認に相当する。
最後に、画像処理装置10の、コンピュータとして機能する部分についてのハードウェア構成について説明する。
図10は、例えば画像処理装置10のコンピュータとして機能する部分におけるハードウェア構成を示した図である。図10に示すコンピュータは、演算手段であるCPU(Central Processing Unit)201と、 マザーボード(M/B)チップセット202と、CPUバスを介してCPU201に接続されたメインメモリ203とを備えている。また、M/Bチップセット202を介して例えばビデオカード等のディスプレイインタフェース204とディスプレイ210とがCPU201に接続されている。また、例えばPCI(Peripheral Component Interconnect)バス等を介してM/Bチップセット202に接続された磁気ディスク装置(HDD)205および通信インタフェース206を備えている。更にこのPCIバスからブリッジ回路207およびISA(Industry Standard Architecture)バス等の低速なバスを介してM/Bチップセット202に接続されたキーボード/ポインティングデバイス209を備える。
ここで、CPU201は、OS(Operating System)やアプリケーション等の各種ソフトウェアを実行し、上述した各種機能を実現する。また、作業用メモリとして機能するメインメモリ203は、各種ソフトウェアやその実行に用いるデータ等を記憶する記憶領域を有している。更に、磁気ディスク装置205は、各種ソフトウェアに対する入力データや各種ソフトウェアからの出力データ等を記憶する記憶領域を備えたメモリである。本実施の形態では、区別情報記憶部14としても機能する。尚、磁気ディスク装置205の代わりに、フラッシュメモリに代表される半導体メモリ等が用いられる場合がある。また、本実施の形態にて、ユーザインタフェース部15は、ディスプレイ210やキーボード/ポインティングデバイス209を介してUIを提供している。更に、外部IF11は、通信インタフェース206のハードウェアを用いて実現される。
このように、本実施の形態に示す各種処理は、作業用のメモリであるメインメモリ203を用いて、CPU201にて実行されるアプリケーションプログラムで実現される。このアプリケーションプログラムは、コンピュータである画像処理装置10を顧客(ユーザを含む)に対して提供する際に、装置の中にインストールされた状態にて提供する他、コンピュータに実行させるプログラムをコンピュータが読取可能に記憶した記憶媒体等にて提供してもよい。この記憶媒体としては、例えばCD−ROM媒体等が該当し、CD−ROM読取装置(図示せず)等によってプログラムが読み取られて実行される。また、これらのプログラムは、例えばプログラム伝送装置(図示せず)によってネットワーク等の通信手段を介し、ネットワークインタフェース等の通信インタフェース206を経由して提供される形態がある。このプログラム伝送装置としては、例えば、ホスト側のサーバコンピュータ等に設けられ、プログラムを記憶するメモリと、ネットワークを介してプログラムを提供するプログラム伝送手段とを備えている。
本実施の形態が適用される画像処理装置の構成例を示す機能ブロック図である。 災害情報取得部にて取得され、課金切替部の切り替え処理に用いられる災害情報の一例を示した図である。 区別情報記憶部に記憶されるレベル判断テーブルの例を示した図である。 課金形態の切り替えの動作を模式的に示した図である。 画像処理装置にて実行される全体処理を示したフローチャートである。 図5のステップ102に示す課金切替判断処理を詳述するフローチャートである。 図5のステップ103に示す課金形態切り替え処理を詳述するフローチャートである。 (a),(b)は、ステップ301の処理に用いられる、災害の種別、災害レベルに応じた課金形態を選択するためのマッチングテーブル例を示した図である。 所定の配信サーバから災害情報が配信され、クライアント(画像処理装置)が管理されている状態を示した図である。 例えば画像処理装置として機能するコンピュータのハードウェア構成を示した図である。
符号の説明
10…画像処理装置、11…外部IF(インタフェース)、12…災害情報取得部、13…課金切替部、14…区別情報記憶部、15…ユーザインタフェース部(UI部)、17…装置制御部、18…課金処理部、21…画像取得部、22…画像処理部、23…画像形成部、50…サーバ

Claims (16)

  1. ユーザからの指示に基づき、画像処理を行う画像処理手段と、
    前記画像処理手段による画像処理に対する課金処理を行う課金処理手段と、
    災害に関する情報を取得する取得手段と、
    前記取得手段により取得された前記災害に関する情報に応じて、前記課金処理手段による課金処理を、通常の処理から災害対応の処理に切り替える切替手段と
    を備えたことを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記切替手段は、前記取得手段により取得された前記災害に関する情報から求めた災害の段階に応じて異なった処理に切り替えることを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
  3. 災害に関する情報と前記段階とを対応付けた判断データを保持する判断データ保持手段を更に備え、
    前記切替手段は、取得された前記災害に関する情報と前記判断データとに応じて異なった課金処理に切り替えることを特徴とする請求項2記載の画像処理装置。
  4. 前記判断データの災害に関する情報は、災害の種別を含むことを特徴とする請求項3記載の画像処理装置。
  5. 前記切替手段は、前記画像処理手段による画像処理の対象の画像データが災害時に課金面で優遇されるか否かに応じて、前記課金処理手段による課金処理を、通常の処理から災害対応の処理に切り替えることを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
  6. 前記画像処理手段による画像処理に対する課金処理に用いられる情報を第1の領域に記録する第1の処理、または、当該画像処理に対する課金処理に用いられる情報を第2の領域に記録する第2の処理のいずれの処理を行うかを設定する設定情報を保持する設定情報保持手段と、
    前記設定情報保持手段が保持する前記設定情報の中から災害状況に応じた設定情報を読み出す設定情報読み出し手段と
    を更に備え、
    前記課金処理手段は、前記設定情報読み出し手段により読み出された設定情報に基づき、前記第1または前記第2のいずれかの処理を行うことを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
  7. ユーザからの指示に基づき、画像処理を行う画像処理手段と、
    災害に関する情報が入力されると、前記画像処理手段による画像処理に対する課金処理に用いられる情報が通常使用される領域とは別の領域に記録されるように制御する制御手段と
    を備えたことを特徴とする画像処理装置。
  8. 前記制御手段は、災害に関する情報が入力された場合において、災害時に課金面で優遇されるべき画像データ以外の画像データに基づく画像処理に対する課金処理に用いられる情報が前記別の領域に記録されないように制御することを特徴とする請求項7記載の画像処理装置。
  9. 前記制御手段は、災害に関する情報が入力された場合において、災害時に課金面で優遇されるべき画像データに基づく画像処理に対する課金処理に用いられる情報が前記別の領域に記録されるように制御することを特徴とする請求項7記載の画像処理装置。
  10. ユーザからの指示に基づき、画像処理を行う画像処理手段と、
    貨幣価値を有する物品または当該物品からの情報を受け付ける受付手段と、
    災害に関する情報を取得する取得手段と、
    前記取得手段により取得された前記災害に関する情報に応じて、前記画像処理手段による画像処理に対して受領または請求すべき額の貨幣価値を有する物品または当該物品からの情報を前記受付手段が受け付けたことを条件として当該画像処理を行う形態の課金処理から、当該画像処理に対して受領または請求すべき額の貨幣価値を有する物品または当該物品からの情報を前記受付手段が受け付けたことを条件とせずに当該画像処理を行う形態の課金処理に切り替える切替手段と
    を備えたことを特徴とする画像処理システム。
  11. ユーザからの指示に基づき、画像処理を行う複数の画像処理手段と、
    災害に関する情報に応じて、前記複数の画像処理手段のうちの少なくとも1つによる画像処理に対する課金処理を、通常の処理から災害対応の処理に切り替える切替手段と
    を備えたことを特徴とする画像処理システム。
  12. ユーザからの指示に基づき、画像処理を行う画像処理手段と、
    前記画像処理手段による画像処理に対する課金処理を行う課金処理手段と、
    災害に関する情報を取得する他の装置からの指示に基づき、前記画像処理手段による画像処理に対する課金処理を、通常の処理から災害対応の処理に切り替える切替手段と
    を備えたことを特徴とする画像処理装置。
  13. 災害に関する情報を取得する取得手段と、
    前記取得手段により取得された前記災害に関する情報に応じて、画像処理に対する課金処理を、通常の処理から災害対応の処理に切り替える切替手段と
    を備えたことを特徴とする情報処理装置。
  14. 前記切替手段は、前記画像処理の対象の画像データが災害時に課金面で優遇されるべきであるか否かに応じて、前記課金処理を、通常の処理から災害対応の処理に切り替えることを特徴とする請求項13記載の情報処理装置。
  15. コンピュータに、
    災害に関する情報を取得する機能と、
    取得された前記災害に関する情報に応じて、画像処理に対する課金処理を、通常の処理から災害対応の処理に切り替える機能と
    を実現させるためのプログラム。
  16. コンピュータに、
    前記画像処理の対象の画像データを解析する機能を更に実現させ、
    前記切り替える機能は、前記画像データの解析結果に応じて、前記課金処理を、通常の処理から災害対応の処理に切り替えることを特徴とする請求項15記載のプログラム。
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