JP2008124128A - 電子機器 - Google Patents

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岳 白水
Kazumi Tsuchimichi
和美 土道
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Abstract

【課題】取付用レールに取付けられた場合に隣接する他の電子機器に悪影響を与えることなく内部で生成された熱気を外部へ放出させることができ、かつ、小型化することができる電子機器を提供する。
【解決手段】電子機器100は、その上面100dにカメラ用インターフェイス108,109を有し、その正面100aに液晶パネル101および設定ボタン102を有し、その下面100bに電源用インターフェイス106ならびに計測制御信号入出力用インターフェイス104,105を有し、かつその内部にファン150を有している。ファン150は、側面100fの開口107を通じて外部空間へ内部の熱気を放出する。また、開口107の近傍の外部空間はダクト500によって覆われている。ダクト500は、取付用レール400の延在方向とは異なる方向に沿って流れるように熱気の方向を変更する。
【選択図】図6

Description

本発明は、内部の電子部品によって生成された熱気を外部へ放出するためのファンを備えた電子機器に関するものである。
従来から、DIN(ドイツ工業規格)レールと呼ばれる取付用レールに沿って電子機器が取付けられている。この電子機器においてはその筐体の内部における電子部品が発熱する。そのため、直方体形状を有する筐体の1つの主表面に設けられた開口から電子部品によって生成された熱気を外部に放出する必要がある。この開口を通じて熱気を外部空間へ放出するために、ファンが筐体内に設けられている。また、電子機器は、通常、取付用レールに沿って複数の電子機器が取付けられている。
特開平6−310889号公報 特開2002−100890号公報
従来の電子機器においては、電子機器から取付用レールが延びる方向に対して垂直な方向に送風が行なわれるようにファンが取付けられている。これによれば、複数の電子機器が取付用レール上に並べて取付けられても、一の電子機器が放出する熱気が、他の電子機器へ悪影響を及ぼすことはない。
しかしながら、取付用レールに多数の電子機器を取付ける必要がある場合には、電子機器そのものを小型化して、複数の取付用レールを隣接して配置する必要がある。この場合、電子機器そのものを小型化すると、インターフェイス、操作部、および表示部等の適切な配置のために、前述の電子部品によって生成された熱気を取付用レールに沿って放出するようにファンを設けなくてはならない場合がある。この場合には、一の電子機器が放出する熱気が、他の電子機器へ悪影響を及ぼしてしまうという問題が生じる。
つまり、複数の電子機器が取付用レールに取付けられる場合に、電子機器の小型化および排熱による隣接する他の電子機器への悪影響の防止の双方を実現することができる電子機器は存在しない。
本発明は、上述の問題に鑑みなされたものであり、その目的は、取付用レールに取付けられた場合に隣接する他の電子機器に悪影響を与えることなく内部で生成された熱気を外部へ放出させることができ、かつ、小型化することができる電子機器を提供することである。
本発明の電子機器は、電子部品と、電子部品を内包し、取付用のレールが挿入される取付用レール溝が設けられ、かつ、電子部品の発熱によって生成された熱気が取付用レール溝の延在方向に沿って外部へ放出されるように設けられた開口を有する筐体と、筐体内に設けられ、熱気が前記開口を通過するように送風するファンと、筐体の外部の開口の周辺の空間を覆うように設けられ、開口を通った後の熱気が流れる方向を取付用レールの延在方向とは異なる方向に変更するダクトとを備えている。
上記の構成によれば、電子部品が発した熱気が取付用レール溝が延びる方向とは異なる方向に沿ってダクトから外部空間へ排出されるため、複数の電子機器が取付用レール上に互いに隣接するように設けられていても、一の電気機器が排出する熱気が隣接する他の電子機器に悪影響を及ぼすことが防止される。
また、筐体は、6つの主表面を有するほぼ直方体状の外形を有しており、取付用レール溝が設けられている主表面およびそれに対向する主表面とは異なる主表面であって、取付用レール溝の延在方向に沿って延びる1の主表面および他の主表面を含んでいる。また、1の主表面および他の主表面には、それぞれ、電子部品と電気的に接続される他の外部機器との電気的な接続を可能にするインターフェイスが設けられていてもよい。
また、1の主表面および他の主表面には、カメラによって取得された画像データが入力されるカメラ用インターフェイスと、外部の表示装置に画像データを出力する表示装置用インターフェイスと、電源に電気的に接続される電源用インターフェイスと、計測制御信号を入出力するための制御信号用インターフェイスとが設けられていてもよい。
また、取付用レール溝が設けられている主表面に対向する主表面に当該電子機器の操作を行なうための操作部が設けられていてもよい。
上記のような電子機器は、取付用レールが延びる方向に沿った位置に存在する主表面以外の他の主表面には開口を設けることができないため、前述のダクトは極めて有効に機能する。
また、ダクトが前記筐体に対して着脱自在に設けられていれば、必要に応じてダクトを用いることができる。
上記の発明によれば、取付用レールに取付けられた場合に隣接する他の電子機器に悪影響を与えることなく内部で生成された熱気を外部へ放出させることができ、かつ、小型化することができる電子機器が得られる。
以下、図を参照しながら、本発明の実施の形態の電子機器を説明する。
なお、実施の形態の電子機器は、センサとしてカメラ200を備え、画像処理装置としてコントローラ100を備え、それらが互いに信号線300によって電気的に接続された計測機器である。しかしながら、本発明は、計測機器に限定されるのではなく、熱を発生する電子部品が内蔵されており、筐体1000内に電子部品によって生成された熱気を外部へ放出するためのファンが設けられている電子機器であれば、いかなる電子機器にも適用される。
図1に示されるように、本発明の電子機器としての計測装置は、計測対象物の画像データを取得するためのカメラ200と、カメラ200が取得した画像データを処理するコントローラ100とを備えている。
カメラ200は、計測対象物で反射した光の情報を取得するCCD(Charge Coupled Devise)等の撮像部201と、計測対象物に光を照射するための照明部202とを備えている。
また、カメラ200とコントローラ100とは、ケーブルコネクトなどの信号線300によって電気的に接続され、カメラ200で取得された画像データが信号線300を通じてコントローラ100へ送信される。
図1〜図7に示すように、コントローラ100は、筐体1000を有している。筐体1000は、正面100a、背面100b、上面100d、下面100c、ならびに、両側面100eおよび100fを有している。
正面100aには、カメラ200によって取得された画像が表示されるLCD(Liquid Crystal Display)101が設けられている。LCD101は、タッチパネルになっている。また、正面100aには、コントローラ100を操作するための操作部としての設定ボタン102とが設けられている。設定ボタン102の操作により、LCD101に表示される画像の表示態様等が変更される。
また、背面100bには、図5〜図7に示されるように、取付用レール400に挿入される取付用レール溝110が設けられている。取付用レール溝110は、背面100b上において、側面100eから側面100fへそれぞれの側面と垂直に交差するように延びている。
また、図6に示すように、上面100dには、2つのカメラ用インターフェイス107および108が設けられている。これらのカメラ用インターフェイス107および108を通じて、互いに異なるカメラによって取得された計測対象物の2つの画像データがそれぞれコントローラ100へ送信される。
さらに、上面100dには、外部表示装置にアナログRGB信号を出力するための表示装置用インターフェイス109が設けられている。表示装置用インターフェイス109は、外部の表示装置に接続され、それに対して、LCD101に表示される画像と同一の画像を表示させることができる。
また、下面100cには、図5に示すように、電源と接続される電源用インターフェイス106と、コントローラ100を制御するための制御信号が入出力される2つの計測制御信号用インターフェイス104および105が設けられている。
また、一方の側面100fには、コントローラ100内の電子部品によって生成された熱気を外部へ放出するための開口111が設けられている。また、図6に示されるように、筐体1000内の開口111の近傍には、開口111を通じて、外部へ熱気を放出するための気流を生成するファン150が設けられている。ファン150が生成した空気は、取付用レール400が延びる方向に沿って筐体1000内の空間から開口111を通過し筐体1000外部の空間へ流れる。
また、図5および図6に示すように、筐体1000の外部の開口111の近傍の空間を覆うようにダクト500が設けられている。ダクト500は、筐体1000に対して着脱自在に設けられている。また、ダクト500の先端には開口501が設けられている。開口501は、上面100dとほぼ同一平面内に位置付けられている。したがって、図6に矢印Aで示されるように、ファン150が回転すると、コントローラ100内の電子部品によって生成された熱気は、開口111を通じて、コントローラ100の外部に出され、ダクト500が延びる方向に沿って、すなわち取付用レール400が延びる方向に略垂直な方向に沿って、さらに言い換えれば上面100dに対して垂直な方向に沿って外部空間へ放出される。
このような、本実施の形態のコントローラ100の構造によれば、コントローラ100が取付用レール400に取付けられたときには、図5および図6に示すように、熱気は、取付用レール400が延びる方向に対して垂直な方向に放出される。したがって、コントローラ100が取付用レール400上にコントローラ100に隣接して他の電子機器に接近して設けられても、コントローラ100から排出される熱気が、他の電子機器に対して悪影響を及ぼすことが防止される。
また、筐体1000は、6つの主表面を有するほぼ直方体状の外形を有している。また、図5および図6に示されるように、取付用レール溝110が設けられている背面100bおよびそれに対向する正面100aではなく、取付用レール溝110の延在方向に沿って延びる上面100dおよび下面100cには、それぞれ、電子部品と電気的に接続される他の外部機器との電気的な接続を可能にするカメラ用インターフェイス107,108および計測制御信号用インターフェイス104,105が設けられている。
上記のような電子機器は、取付用レール溝110が延びる方向に沿った位置に存在する上面100dおよび下面100cには開口111を設けることができないため、前述のダクト500は、電子機器のサイズを小さくしながら隣接する電子機器への熱気による悪影響を抑制するためには極めて有効な手段である。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
実施の形態のカメラおよびコントローラの斜視図である。 実施の形態のコントローラの一方の側面図である。 実施の形態のコントローラの背面図である。 実施の形態のコントローラの底面図である。 実施の形態のコントローラが取付用レールに取付けられた状態を示す斜視図である。 実施の形態のコントローラが取付用レールに取付けられた状態を示す正面図である。 コントローラの取付用レール取付け用の溝を説明するための図である。
符号の説明
100 コントローラ、101 LCD、102 設定ボタン、104,105 計測制御信号用インターフェイス、106 電源用インターフェイス、107,108 カメラ用インターフェイス、109 外部表示装置用インターフェイス、110 取付用レール溝、111 開口、200 カメラ、201 撮像部、202 照明部、300 信号線、400 取付用レール、500 ダクト、501 開口、A 熱気の流れを示す矢印、100a 正面、100b 背面、100c 下面、100d 上面、100e,100f 側面、1000 筐体。

Claims (5)

  1. 電子部品と、
    前記電子部品を内包し、取付用のレールが挿入されるレール用溝が設けられ、かつ、前記電子部品の発熱によって生成された熱気が前記レール用溝の延在方向に沿って外部へ放出されるように設けられた開口を有する筐体と、
    前記筐体内に設けられ、前記熱気が前記開口を通過するように送風するファンと、
    前記筐体の外部の前記開口の周辺の空間を覆うように設けられ、前記開口を通った後の前記熱気が流れる方向を前記取付用レールの延在方向とは異なる方向に変更するダクトとを備えた、電子機器。
  2. 前記筐体は、6つの主表面を有するほぼ直方体状の外形を有しており、前記レール用溝が設けられている主表面およびそれに対向する主表面とは異なる主表面であって、前記レール用溝の延在方向に沿って延びる1の主表面および他の主表面を含んでおり、
    前記1の主表面および前記他の主表面には、それぞれ、前記電子部品と電気的に接続される他の外部機器との電気的な接続を可能にするインターフェイスが設けられた、請求項1に記載の電子機器。
  3. 前記1の主表面および前記他の主表面には、カメラによって取得された画像データが入力されるカメラ用インターフェイスと、外部の表示装置に画像データを出力する表示装置用インターフェイスと、電源に電気的に接続される電源用インターフェイスと、計測制御信号を入出力するための制御信号用インターフェイスとが設けられた、請求項2に記載の電子機器。
  4. 前記レール用溝が設けられている主表面に対向する主表面に当該電子機器の操作を行なうための操作部が設けられた、請求項2に記載の電子機器。
  5. 前記ダクトが前記筐体に対して着脱自在に設けられた、請求項1に記載の電子機器。
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