JP2008123468A - 破損、破壊の検知方法 - Google Patents

破損、破壊の検知方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2008123468A
JP2008123468A JP2006329964A JP2006329964A JP2008123468A JP 2008123468 A JP2008123468 A JP 2008123468A JP 2006329964 A JP2006329964 A JP 2006329964A JP 2006329964 A JP2006329964 A JP 2006329964A JP 2008123468 A JP2008123468 A JP 2008123468A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sensor
breakage
glass
impact
tag
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2006329964A
Other languages
English (en)
Inventor
Hideo Tatsukuchi
秀雄 辰口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshin KK
Original Assignee
Toshin KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshin KK filed Critical Toshin KK
Priority to JP2006329964A priority Critical patent/JP2008123468A/ja
Publication of JP2008123468A publication Critical patent/JP2008123468A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Special Wing (AREA)
  • Burglar Alarm Systems (AREA)

Abstract

【課題】衝撃、振動等で破壊するセンサを窓ガラス部材、重要物に添付して損壊、破損を検出し、かつ重要物の落下、貴重品紛失の検知を容易に行えるようにする事。
【解決手段】壊れ易く、脆弱な基板上に導電薄膜を形成して一端に電極を設けてICタグで構成したRFID回路部に接続する。異常な力がセンサ基板に加わった時に導電部は遮断するから、RFIDによって検出できる。異常値を検知したら微弱電波、光通信によって携帯電話器、情報機器から本人に知らせる。
【選択図】図1

Description

本発明は、窓ガラス部材の破壊と破損の検出のためのセンサの構成に関するものである。
近年、我が国の国際化と生活様式の変化にともなって善良な家庭が犯罪に巻き込まれたり、気象環境の温暖化によって風水害が多発してきた。犯罪、防災から家宅、オフィスを守る事が急務となった。
今までは、地域自治体や近隣住民の善意にすがって対応できたこともあった。さらに警察、消防による公的な警備体制で市民を保護できた側面があった。しかし近年、近隣関係は希薄であって、犯罪、災害の多発から従来のように公的な面、近隣住民の相互扶助に頼れないという課題がある。
一方、IT(information technology)技術の進展は急速である。特にユビキタス(ubiquitous)とインターネットの利用は、一般底辺層に拡大した。さらに、携帯電話網の社会への浸透は、凄まじい勢いで波及した。携帯電話機、パソコン(PC)、PDA(personal digital assistant)は、老若男女を問わず各人が所有するまでになった。一般にいうユビキタス(Ubiquitous)社会である。ユビキタス・コンピューテングあるいは、ユビキタス・ネットワーキングともいう。
ユビキタス社会とは、どこにでもコンピュータの能力があって、インターネット(internet)が付随して情報通信をサポートし、サービスの利便性が一層向上した社会を意味する。我々人類は、多方面に恩恵が受けられる技術である。
それに微弱電波の利用が活発になってきた。ブルーツース(bluetooth)や赤外線通信IrDA(infrared data association)を利用したホット・スポット(hotspot)の普及も顕著である。これによって、屋内の情報通信は無配線で連絡できる。
ホット・スポットは、IEEE(institute of electrical and electronics engineers:電気電子分野における国際規格を推進する国際電気標準会議)微弱電波を使った無線LANである。IEEE802.11aの5,2Ghzと802.11bの2,4Ghzが一般的に使われている。
又、近年微小CPUを使ったICタグチップが実用になった。ICタグチップはRFID(radio frequency identify device:無線移動識別素子)チップともいう。微小な無線応答装置であって、内蔵アンテナを含んでいて1mm程度で構成できる。2.5GHz帯のものは、到達距離1.5メートルと短いがUHF(950〜956MHz)帯のICタグチップは、10メートル以上と長いから本発明の実用化に有効である。今や、交通管制システムにまで応用されている。
ガラスの破損、不正侵入には単純な発信回路を付加するだけでも検出はできる。しかし、情報通信網を活用してきめ細かなサービスを迅速に顧客に提供するには、1mm中にCPU,メモリ、アンテナを含んだ微小コンピュータチップのほうが情報量は莫大に多いから有利である。
従って、インターネットのような情報通信網を組み合せて使えば顧客に満足させるサービスと安全を提供できる。従来の方法はガラスが破損する時の衝撃波や、ガラスに導電線を張って導電線の切断によって検知していた。いずれも情報通信網との連携は難しいので警報を発する程度であって、かつ誤動作も多く実用に至っていない。
そこで本案は、ガラス破損、損壊を正確に検出するセンサの構造の提案を行うものである。本案の特徴は、既設のガラス部材、窓ガラスに貼り付けるだけで防犯、防災ガラスに変身できるという利点をユーザに提供するものである。
特開 2004−127180 特開平10−326385 都甲潔、宮城幸一郎 共著「センサがわかる本」オーム社出版局、(2002年)pp.20−21,22−23
解決しようとする問題点の一つは、犯罪に対する予防と防衛、財産、生命の安全の確保である。ガラスの破損,破壊検出は従来多様な方式が提案、採用されてきた。しかし、簡単な構造でなく誤作動を起こしやすかった。かつ、既存の設備に取り付けるのが難しいため、構造体全体の交換になって費用が高くなってしまうという欠点があった。
簡単で、安価なセンサはユビキタスコンピュータ社会に適用するために不可欠である。単純な構造でであれば誤作動もしないし、検出能力にも優れた効果を発揮する。特に一般家庭に必要とされている。
犯罪、故意による窓ガラスの損壊、破損だけでなく、風水害等の防災にも必要である。さらにガラス部材だけでなく、損壊、破損し易い高価な貴金属、重要な物品にも簡便なセンサを必要とする。このような重要物の破損、損壊検知して携帯電話等の情報機器に本人に知らせることができれば、安心できる。
本発明は、上記課題を解決するために薄膜で構成した導電体上に、微小ICタグチップを設けたセンサを構成する。薄膜センサは、例えば適度な衝撃で破損する薄いガラス部材、破壊し易い物質から構成した透明なアクリル部材を使用する。
この部材の一端には、CPU(central processor unit),メモリ、高周波発信部が一体となったで微小なICタグが接続されている。この構造物を窓ガラスに貼り付けておき、衝撃によってガラスが割れた時に、センサの構造物はいち早く破断する。
センサ上の導電性が遮断して、該ICタグは検知する。破断を検知すると高周波発信部から異常を知らせる信号が発信する。受信信号は、TA(ターミナルアダプタ:無線集端装置)が受信して公衆網、インターネット網から携帯電話、情報機器から本人、責任者に報知される。
本案の特徴は、このセンサの構造であって窓ガラス等の構造物に当初から設置しておかなくとも、貼り付けるだけの簡単な物である。薄膜状のガラス部材、アクリル部材、エポキシ部材、紙部材等を本体にしてこの上に導電体とその一端にICタグを備える。
このセンサを備えた構造体は、衝撃によって破損、破壊したときに発信する信号機能を有するから、本人、周囲に報知できる。従って、窓ガラスを破って家宅、オフィスに不正侵入したり、重要物を破壊したり、衝撃が加わった時に緊急信号を携帯電話から知る事が出来る。
本センサを重要物に装着しておけば、落とした場合とか衝撃が加われば本人の所持している携帯電話から報知できる。又、家宅、オフィスにある重要物に衝撃が加われば、本人の携帯電話に信号が入る。現金を収納してある金庫、書類が故意に、あるいは何らかの原因で衝撃が検知されれば、携帯電話機から報知されるから重要物の管理ができる。
本発明による破損、破壊センサは衝撃、振動によって容易に亀裂、損壊しやすい薄い板状物質上に導電層を形成して、ICタグチップをその一端に備えて構成する。ICタグチップは極小で目立たないから透明の薄膜、薄板上に構成してガラス部材等に貼り付けることが可能である。
既存の窓ガラス、ドア等に貼り付ければ容易に防犯ガラスにすることができる。新規のガラス構造物に添付すれば当初から防犯ガラス、防災ガラス構造体として新規製品として発売できる。
本案によるセンサを現金収納庫、財布、貴重品に装着すれば、落としたり故意にこれらの貴重品を移動、運搬、持ち去ったときにも携帯電話器、情報機器に報知されるから、重要物の管理ができる。
本発明は、独居老人、病弱者、乳幼児、児童の監視と保護を目的としてこれらの人々の人体に装着すれば、転倒した時とか賊に襲撃されたときの検出と報知が可能であるから、不慮の事故の防止と防犯に役立つ。
そして警察、消防、地域団体と連携していけば、情報通信網を通して、広範囲に防災、防犯に貢献できるシステムが構築できるというメリットがある。かつ安価で超小型であるから普及しやすいという特徴がある。
本発明は、破損破壊を検出するセンサであって、特にガラス部材で構成した窓ガラス、扉、ショーウインド、ショーケース等の破損、破壊を検知して不正侵入、犯罪の予防をおこなって、財産と安全を確保する方法を提供するものである。
本発明によるセンサは、基板の強度を故意に脆弱にしてあって衝撃に脆くしてあるからセンサにある導体を破断し易い構造にしてある。ガラス等の破損、破壊だけでなく貴重品等の落下、故意の運搬移動による盗難の検出にも効果を発揮する
第1実施形態
図1は、本発明の全体構成を示す。図1(a)は全体構成の平面図である。図において、11はセンサの基板であって透明な超薄型のガラス材、プラスチック、アクリル、紙部材、エポキシ材等で構成する。適度な衝撃があると11上にある12の絶縁溝で仕切ってある導体が破壊する。導体が破壊すると電流が遮断されて14のICタグで構成した検知回路が動作する。
11の基板の表面は、導電物質をコーテングしてあって12の溝が絶縁層になっている。12の絶縁層は、コーテングによって導電膜を形成してからエッチングによって絶縁溝を作る。又はガラス切りのような加工機を使って絶縁溝を形成する。15,16は電極でICタグ回路部14に接続する。
17は14の高周波発信回路のアンテナである。14はICタグを含むセンサ11の制御部である11のセンサによって衝撃を検知してガラス等の構造体の破損、破壊を検出する回路部である。13は透明なマイラ状の薄い柔軟材によって構成している13トアンテナ17の収納ケースである。17のアンテナは、14で検知した破損、破壊の信号を送るためのものであって、図示していない無線集端装置(TA)から無線によって、14に電磁波で電源の無線送信を行う事もできる。
図1(b)は11の断面図である。図1(a)のa,a’から見た図を示す。19は基板層であって、先に説明したように脆弱なガラス材、エポキシ材等で構成している。18は導電コーテング層であって、12は絶縁溝である。11の背面は紫外線硬化剤が塗布されている。ガラス部材に貼ったときに太陽光を受ければガラス材と密接する効果がある。
図2は、図1の変形例を示す。センサ11を長くしたい応用例であって、短形のセンサを接続して長く使用する例を示す。図2(a)において21,22はセンサ基板であって、25で接合している。2倍の長尺センサの構造になっている。25は接合部であって導電性の接着剤で接合する。又は、図示していないピン状のバネを使ってメカ機構によって機械的に接合してもよい。
23、24は絶縁溝であって25の接合部で導電されないで、絶縁されて21と22は接合される。したがって23,24は一直線で絶縁溝を形成できる。26は導体であって、23の絶縁溝と対極した導体の閉ループを作る電極である。
図2(b)は、図2(a)の矢印bで示した接合部の断面図である。図において21と22のセンサ基板層を25によって接合している。25は図2(b)に示す接着部である。25の上面、下面は27、28のような導電性の例えば銀蝋のような半田で接着する。
21と22の接合方法として27,28のような銀蝋を使わないで、21と22をピン状の板材で接合しても導電性は保てる。センサ基板21,22を接合していけば目的の長さの基板が自由に構成できるから、多様な構成物の応用に対応できる。
[第2実施形態]
図3はセンサ基板構成の他の構成方法を示した。図2においては中間で短尺のセンサ基板を接合して長尺のセンサ基板を構成した例を説明した。図3においては、絶縁溝33を中心にして縦方向で接合する例である。従って、接合面は絶縁性接着剤もしくは、絶縁性を保って機構要素で接合する機構要素を採用する。
図3(a)は本例の平面図を示した。33は接着面であって、絶縁層である。31と32を接着して該センサを構成している。31,32の表面は導電性薄膜コーテングしている。33は絶縁層であって、接着して形成する。接着剤には絶縁性のある接着剤を使用する。
本例の特徴は、33の接着面を絶縁層にしてあるから31と32を接着すれば絶縁層が形成されて、34の電極を介して閉ループになる。31,32のどこかに衝撃があって破断されて閉ループがオープンになれば、破損、損壊の検知ができる。
図3(b)は図3(a)のc,c’方向から見た断面図である。35は331,32の上面、下面にテーパ(斜めに切削)をつけて31と32が接着し易いようにしてある。33は絶縁層であって、35の接着材は同様に絶縁性の接着剤を使用する。こうする事によって、31と32は閉ループを構成できる。
31,32の背面は、先に述べたように紫外線硬化剤が塗布されている。本センサは、ガラス材に接着して使用するから。太陽光が当たるほど密着性は増加する。簡便性を求める場合には、接着テープを31,32の背面に貼って応用できる。これはあくまで一時凌ぎであって、展示会、フェア等でショーウインドウ、ガラスケースの保護に一時的に使う場合に供すことができる。
図3(c)は、図3(a)のd,d’方向から見た断面図である。図3(b)と絶縁層33の構成は同じである。閉ループの形成のための電極34が図示していない導電性コーテング層の上に設けている。
[第3実施形態]
図4は破損、損壊センサの構成を変えた他の例を示す。窓ガラス等一体になっている構成物全体を検知しようとするものである。検知目的の構成物においては、自動車用ガラスのように衝撃によって粉々に微塵に砕けないものもある。強化ガラス、強化プラスチック、木材の加工品、金属製等ある。このような部材の破断、損壊の検知には全体をセンサ基板で覆うのが最良である。
現実には不可能であるから、図4の様に周辺をセンサ基板で取り巻いて衝撃を検出する方法を提案する。図4(a)は例として板ガラスの平面体の検知を行う。少なくとも、41,42,43,44,45からなる5つのセンサ基板から構成される。41と45のセンサ基板はICタグ制御回路ボックス13に接続されている。
図において46は接着部である。この場合、センサ基板を構造体の四隅に張っているからセンサ基板、41、42,43,44,46の導伝層に絶縁溝は必要ない。周辺に張っている事によって、閉ループの形成ができる。
図4(b)は、図4(a)のe方向から見た断面図である。47は導電性の接着剤であって、接合をより強固にするために46は、テーパをつけて接着をしてある。又、46は先に説明したように機構要素によって、ピン状のバネ材をつかって接合してもよい。
[第4実施形態]
図5はICタグ制御部をセンサ基板上に搭載した利便性の高い構成例である。図5にその構成を示した。図5(a)は平面図であって、51はセンサ基板で、53は絶縁溝、52は閉ループ形成のための電極である。
先にも説明してあるが51のセンサ基板上は導電性物質でコーテングしてある。14はICタグを格納してある制御部であって、13は収納ケースであってマイラ状の、あるいは絶縁性のあるプラスチックケースに収納されている。15,16は閉ループ用の電極である。
図5(b)は、図5(a)の断面図である。51のセンサ基板上に54の導電材をコーテングしてある。13はICタグ制御部であって、マイラ状、プラスチックケースに収納されていて、55は絶縁層になっている。センサ基板51の表面は、54によって導電性の薄膜材がコーテングされている。従って、13のIC回路部と絶縁されている。なお先にも説明したが、51の背面には紫外線硬化剤を塗布してある。
[第5実施形態]
図6はセンサ基板のICタグ制御部の格納ケース、ボックスとの接合方法を示した機構図である。13のICタグ収納ケースにセンサ基板61を堅実に接合するのが目的である。14のICタグ制御回路部に確実に接続できるようにバネ材等の部材で構成したピン63で61を圧接する。54は導電材のコーテングである。
図6(b)は、図6(a)の平面図である。センサ基板61をICタグ収納ケース13に確実に接合するために、両サイドからバネ材のピン66,67にて固定する。このように上部、両サイドから固定すれば確実に接合できる。
センサ基板の表面導電コーテング層54に流れる電流値は微小であるゆえ、ICタグ部との接合は密着させないと、導電不良をおこしてしばしば誤動作の原因になる。それ故にメカ的な圧接機構部は一層の工夫が必要である。
図6(c)は、センサ基板の固定を示す他の方法である。より強固に固定するために68、69のバネ材を61の両サイドから押さえつける。61を13に挿入すれば、68、69によって圧着される。61のセンサ基板は、極薄型板であって幅も数ミリと狭い。
68,69のバネ材は、剛性の強い材質を使って図に示すような波型曲線を多く取れば、小さくても強度がとれるから、61を頑丈に固定できる。又、応用によっては図6(a)のように、61の上下から68,69のバネ材で固定してもよい。
[第6実施形態]
図7は14のICタグ制御部の要部を示したものである。これらはパッケージ13に収納されている。ICタグは近年脚光を浴びているユビキタス社会に欠かせないごま粒状の微小なコンピュータ素子とRFID素子が合体したものである。その大きさは、0.9mm×1.1mm角程度の微細なチップであるから透明なマイラ状フィルムに貼り付けてもほとんど判らない。
図7は14の内部構成を示したブロック図である。図7において、71は内部のシステムバスであって、72は高周波変調部である。高周波電波の発信と受信をおこなう。900MHZ、2.45GHZのUHF帯、マイクロ波帯を使うことが多い。又、400MHZ帯のセキュリテイバンドを使用する。
78はアンテナであってループアンテナもしくは、平面アンテナであるMSA(マイクロストリップアンテナ)素子であるアンテナ用プリント基板が使われる。UHF,マイクロ波帯である故、小さくて済むのが本例のような応用に適する。微小ループアンテナを図6の13内に設けておけばよい。到達距離は数十mに達するから本案の応用には、十分である。
73はCPUであって演算、計算をおこなう。74はメモリでプログラムが書かれていてこれに従ってCPUは実行していく。またこのメモリには、センサ79より入力したデータを蓄えるデータメモリも備えている。実際には、プログラムメモリ(ROM)とデータメモリは個別に存在するが、本例では省略して一つで表している。
75はICタグチップと外部とのインタフェースをおこなうI/O(input output)部である。ここでは破損、破壊検知センサ79の信号を入力する。79は図1で示した11のセンサと同じである。79のセンサ以外に加速度センサ、圧力センサを設ける事によってより詳細な衝撃の度合いを得る事ができる。
76は電源部であって、77の電池から電源を得るか、78のアンテナから室内、近くにある無線集端装置から電磁波、誘導波から電源を供給して77の電池に蓄える事が可能である。
図7にて説明したICタグとRFID素子、アンテナは図1の13のケースに収納される。図1の17はアンテナで14はICタグを含むRFID回路である。センサ11を含めて微小であるから本案にて説明したように窓ガラスの破損、重要物の保管、落下とうの検出が容易にできて、携帯電話器、情報機器に報知できる。
[第7実施形態]
図8は第7実施形態につき説明した図である。図8の例は実際に窓ガラスの破断した例を示している。図8(a)は窓カラスが破られた図である。81は窓ガラス構成であって、84はガラス枠を示す。82はガラス本体であって、82はガラスが破られた個所を示す。
85は錠前でガラス窓のロック機構である。この内側に図示していないICタグを含むRFID回路部14がある。86は破損、損壊センサであって図においては誇張して大きく示している。83はもう一方の窓ガラス材である。
図8(a)のガラス破断個所では、錠前85の近傍のガラスが破られて85のロック機構を外して賊は侵入した事を示している。86のセンサは、錠前の近くに設けてあるからこの近傍が破断すればセンサ86は検知できる。センサ86から離れた場所を賊が破った時にはセンサ86が検知できない場合もある。
図8(b)はこのように錠前から離れた所に破断、破られてもセンサが検知できるようにガラス材全体にセンサの導体を張った例である。図4にて示したセンサを設けた例である。強化ガラス材を使用したときには、衝撃が加わった個所しか破断しない場合がある。錠前から離れた位置に穴をあけて賊は、手を伸ばしてロックを解除して侵入する時もある。
このような場合は、図8(b)は有効である。88は窓ガラスの構成体で、89は窓ガラス枠、90はガラス材であって41,42,43,44,45はセンサの導体である。13はICタグ、アンテナ、RFID回路を収納したケースである。なお、13に加速度センサ、圧力センサを付加すれば微細な衝撃、振動を検知できる。
圧力センサは半導体圧力センサがあって、ピエゾ素子を使って圧力の変化を電気信号に変えてICタグに入力できる。又、表面弾性波(SAW:surface acoustic waves)素子を使って圧力を電気信号にかえて、異常な圧力がかかった時に警報を発する事ができる。
さらに、加速度センサ、角速度(ジャイロ)半導体センサを図1の13に設けておけば、微細な振動、衝撃の検知ができる。所定以上の大きさになったら異常値と判定して携帯電話器、情報機器から報知できる。このように小型で安価なセンサの発展によって、ガラス材の破損、破断だけでなく多方面への応用が可能になった。
図9は、センサ110をガラス体の周辺に這いまわして、ガラス材枠体に密接した応用例である。110は図8(b)にて説明したセンサ41,42,43,44,45と同一である。図9(a)の例では、ガラス枠体に密接してセンサ110を設置してある。
110は、11の導体と接触して回路ユニット13に導かれる。111の詳細図はAで示すように、図9(b)のとおりである。(b)はセンサ110を111の形状の接点に接続して、回路部14に導かれる。
11は基本的に110のセンサ導体であって、110と電極112、113と接続して電極114、115から回路部14に接続する。11はセンサであるから、この部分を損壊してもガラス材の破断は検知される。電極112,113、の接続方法は図3(c)にて説明したような構造と同じである。
114,115の電極は、同様に図3(a)の15,16と同じである。図9の構成の特徴は、枠体84とセンサ110を117の接着面によって密接して配置した事にある。ガラス体の構造から、図8か図9を選んで効果を発揮できる。116はセンサの絶縁層である。
[第8実施形態]
図10は、本案を家宅、オフィスに設けてインターネット等の公衆情報通信網と接続して安全の確保と財産の保全を目的にした実施形態を示す。図において106は家宅、オフィスを示す。97は無線アンテナであって特定の施設、例えば警備保障会社、携帯無線基地局との接続に使う。
98はインターネット網とうの公衆情報通信網であって、99は特定業者である携帯無線会社、警備保障会社のウエブサイトである。96は屋内の微弱無線を受信、発信するアンテナであって、106の家宅、オフィスがホットスポットになっている。106の内部は微弱電波、IrDA(遠赤外線通信)でインターネットと無線で接続できる。
95は96の室内アンテナから受信した信号を集めて公衆網に接続するための無線集端装置(TA)である。79は先に説明したような無線微弱電波、ブルーツース(短距離無線伝送技術)、もしくは光通信であるIrDAである。
100,101,102,103,104,105はガラス窓の構造体であって、92はこれらのガラス材に設けてある破損、破断センサである。ガラス体が賊によって、あるいは自然災害で破られたときには、携帯電話器等から本人に通報される。また、図示してない警報機、例えばパトライトにような手段を使って音響と警報ようの照明によって周囲に知らせる事もできる。
先にも説明したように、ガラス材の破断だけでなく、本案にて説明したように重要物に該センサを備えておけば、財産の管理、盗難の防止にもなる。携帯電話器を所持していれば、重要物を落としたときにもその衝撃によって携帯電話器より音声アラームを発生したり、落としたときの日時、場所の特定が出来るから見つかり易い。
以上説明したように本案による破損、損壊センサは簡単で、安価な構成で実施できる。ガラス材の破壊による賊の侵入検知だけでなく、重要物の管理、盗難の防止、重要物の落し物の捜索等、防犯、防災に使用できるから極めて有効な手段である。
第1実施形態の構成を示したセンサの構造図である。 同、他の構成例を示したセンサの構造図である。 第2実施形態の構成を示しセンサの構造図である。 第3実施形態の構成を示したセンサの構造図である。 第4実施形態の構成を示したセンサの構造図である。 第5実施形態におけるセンサとRFID回路部との接合機構を示した図である。 第6実施形態を示したRFID回路部の図である。 第7実施形態を示したガラス材損壊とセンサの関係を示した図である。 同、他の実施例である。 第8実施形態を示したシステム構成図である。
符号の説明
11、61 センサ本体
12、53、62、116 絶縁層
13 RFID回路、ICタグ格納ユニット
14 ICタグ、RF回路部
15、16、114,115 センサの電極
17 小型ループアンテナ
18、54 導電層
19 センサ基板
21,22 接合型センサ本体
23、24 接着型絶縁層
25 センサ本体接合部
26、64 導電電極部
27、28 接着用導電材、接合用バネ機構要素
31、32 張り合わせ型センサ本体
33 張り合わせ型センサ本体接着部
34、52 導電体電極
35 テーパ型接合部、絶縁性接着剤
41,42,43,44,45、
110 ループ形状センサ本体
46 センサ接合部
47 ループ型センサ本体接着部
51 RFID回路部搭載型センサ本体
55 回路部絶縁層
63,66,67 センサ固定用バネ材
71 内部バス
72 高周波発信部、受信部
73 CPU,演算部
74 ROM,メモリ
75 入出力部
76 電源部
77 電池
78 小型ループアンテナ、小型フラットアンテナ
79 微弱電波
81、88、101,102,
103,104,105 窓ガラス構造体
82、83、90、93 窓ガラス材
84、89 窓ガラス枠
85 窓ガラス錠前、ロック機構部
86、92 ガラス破損検知センサ
87 ガラス破損個所
95 TA,無線集端装置
96 無線集端装置用屋内アンテナ
97 携帯無線アンテナ
98 情報通信網、インターネット網
99 ウエブサイト
106 家宅、オフィス
111 センサとの接点部
112、113 センサの接合部
117 ガラス枠体との接着面

Claims (7)

  1. 脆弱で極めて脆く薄い壊れ易い材料で構成した基板の表面に薄膜導電物質塗布し、基板中心部に絶縁層を設けて基板両端を遮断した構造であって、一端に導電体を設けて閉ループを形成する手段と、
    もう一方の他端に電極を設けてRFID回路部(無線移動識別素子)に接続して破壊検知センサを構成する手段と、
    センサが衝撃を検知したときに該RFIDより微弱電波信号が発信して携帯電話器、情報機器に報知することを特徴とする破損、破壊検の方法。
  2. 前記請求項1のセンサ基板は、適度な衝撃、振動によって破壊する脆弱な材料より構成され、例えば超薄型のガラス部材、プラスチック材料、エポキシ材、紙等を成分として、表面にコーテングした導電物質が容易に破断する材料から構成することを特徴とする破損、破壊検知の方法。
  3. センサ基板上に衝撃、破壊を検知する導電体と、検知制御して信号を発信するICタグ、RFID回路部、電源部を前記センサ基板と同一上に収納したことを特徴とする破損、破壊検知の方法。
  4. 前記請求項1に記載のセンサ基板の絶縁層の形成は、導電物質を塗布した後にエッチング加工によって構成する手段と、導電物質塗布後機械的な切削によってセンサ面状に絶縁層を設けることを特徴とする破損、破壊検知の方法。
  5. センサ基盤の背面には、紫外線硬化剤を塗布して窓ガラス体に貼り付けてガラスの損壊、破損検知を行うと伴に、太陽光の照射によってガラス材と密着すること特徴とする破損、破壊検知の方法。
  6. 該センサを重要物に装着しておいて、落下の検出、紛失、盗難の発見に供すること特徴とする破損、破壊検知の方法。
  7. 前記請求項6に記載の重要物の落下、紛失、盗難等の報知を携帯電話器、情報機器によって本人に報知する手段と、該携帯電話器、情報機器に日時、場所の特定を記憶して、後で精査検索できることを特徴とする破損、破壊検知の方法。
JP2006329964A 2006-11-09 2006-11-09 破損、破壊の検知方法 Pending JP2008123468A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006329964A JP2008123468A (ja) 2006-11-09 2006-11-09 破損、破壊の検知方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006329964A JP2008123468A (ja) 2006-11-09 2006-11-09 破損、破壊の検知方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2008123468A true JP2008123468A (ja) 2008-05-29

Family

ID=39508123

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006329964A Pending JP2008123468A (ja) 2006-11-09 2006-11-09 破損、破壊の検知方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2008123468A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012160118A (ja) * 2011-02-02 2012-08-23 Panasonic Corp 窓用戸締センサ
KR101230051B1 (ko) * 2012-05-15 2013-02-05 (주)일우엔지니어링건축사사무소 방범 기능을 갖는 실내용 개폐 문틀
CN108481843A (zh) * 2018-03-22 2018-09-04 上海中卡智能卡有限公司 一种夹层钢化玻璃
KR20200119573A (ko) * 2019-04-10 2020-10-20 주식회사 디엔엑스 인체통신 사물부착 태그 장치
WO2023243612A1 (ja) * 2022-06-13 2023-12-21 株式会社村田製作所 コンクリート構造体、コンクリート検査システム、およびrfidデバイス

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012160118A (ja) * 2011-02-02 2012-08-23 Panasonic Corp 窓用戸締センサ
KR101230051B1 (ko) * 2012-05-15 2013-02-05 (주)일우엔지니어링건축사사무소 방범 기능을 갖는 실내용 개폐 문틀
CN108481843A (zh) * 2018-03-22 2018-09-04 上海中卡智能卡有限公司 一种夹层钢化玻璃
KR20200119573A (ko) * 2019-04-10 2020-10-20 주식회사 디엔엑스 인체통신 사물부착 태그 장치
KR102212308B1 (ko) * 2019-04-10 2021-02-04 주식회사 디엔엑스 인체통신 사물부착 태그 장치
US11171729B2 (en) * 2019-04-10 2021-11-09 Dnx Co., Ltd. Tag apparatus for attaching things based on human body communication
WO2023243612A1 (ja) * 2022-06-13 2023-12-21 株式会社村田製作所 コンクリート構造体、コンクリート検査システム、およびrfidデバイス

Similar Documents

Publication Publication Date Title
USRE42777E1 (en) Anti-theft method for detecting the unauthorized opening of containers and baggage
US5406263A (en) Anti-theft method for detecting the unauthorized opening of containers and baggage
US20080129499A1 (en) Glass Panel and Glass Panel Breakage Detection System
ES2310305T3 (es) Transpondedor inalambrico para un sistema de seguridad.
JP2008123468A (ja) 破損、破壊の検知方法
US20100079286A1 (en) Encapsulated rfid device for flexible, non-planar or curvilinear surfaces
JP2007241789A (ja) 無線タグリーダ/ライタ、通信装置及び通信システム
JP2004506277A (ja) 統合ハイブリッド電子物品監視マーカ
JP2007116347A (ja) タグアンテナ及び携帯無線機
WO2006019587A1 (en) Radio frequency identification tag having an inductively coupled antenna
JP2008500650A (ja) 幅広出口用の電子式物品監視アンテナシステム
JP2006244316A (ja) パネルおよびパネルの製造方法
JP2008146640A (ja) 物品管理システム
EP2260541B1 (en) Combination electronic article surveillance/radio frequency identification antenna
JP2011119819A (ja) 磁性体アンテナ及び携帯端末
EP0925562A4 (en) ELECTRONIC PRODUCT MONITORING FOR PCBS
JP2006157905A (ja) 無線周波数識別システム
JP5928625B2 (ja) 複素誘電率検出装置及び物品有無検出システム
CN105680145A (zh) 标签装置和系统
JP2006251909A (ja) ガラス破損検出システム、ガラス破損検出装置及びガラス破損検出装置付きガラス
JP2008027416A (ja) 防犯と防災の対処方法
JP2001175823A (ja) 非接触idタグ
US10122090B2 (en) Anntena configurations for wireless devices
JP2007241788A (ja) 低誘電率スペーサ、低誘電率スペーサユニット、無線タグ装置及び無線タグシステム
US20080174435A1 (en) RFID assembly