JP2008123319A - 建物モデル生成方法及び装置、並びに建物モデル生成プログラムとそれを記録した記録媒体 - Google Patents

建物モデル生成方法及び装置、並びに建物モデル生成プログラムとそれを記録した記録媒体 Download PDF

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Abstract

【課題】従来生成できなかった複雑な屋根モデル及び建物モデルを生成する。
【解決手段】建物モデル生成装置10において、建物の地面上の輪郭を表すベースラインのデータと、ベースラインを通過する垂直方向の断面の輪郭を表すプロファイルのデータとを入力してメモリ23に格納する。格納したデータに基づいて、ベースラインに基づく地面上の外周ループを生成して格納し、地面から高さを上昇させながら、辺消滅イベント、ループ分離イベント、平行衝突イベント又は軒イベントが発生するか否かを検出する。いずれかの検出時に外周ループのデータに基づいて屋根多角形を生成し、外周ループの各辺の接続情報を更新して、屋根多角形のデータ及び外周ループの各辺の接続情報を格納し、これらの処理を地面から高さを上昇させて外周ループが消滅するまでイベントの検出時毎に実行する。屋根多角形のデータをマージして屋根モデルの3次元形状データを生成する。
【選択図】図40

Description

本発明は、例えば家屋などの3次元の屋根モデル又は建物モデルを生成する建物モデル生成方法及び装置、並びに建物モデル生成プログラムとそれを記録した記録媒体に関する。
住宅や住宅関連設備の提案や設計、あるいはゲームなどの映像作成において建物をコンピュータグラフィックスで表示する場合、建物を3次元形状としてモデリングする必要がある。
建物屋根には切妻、寄棟、入母屋、陸屋根といった種類があり、建物形状によって複雑に組み合った屋根面形状となる。この屋根形状を汎用的なCAD(Computer Aided Design)システムを用いて3次元形状として作図するには、各屋根面の3次元での取り合い関係を理解しながら作業する必要があり、この負荷を軽減するため、屋根種類に応じて建物の屋根形状を設計する方法が提案されている(特許文献1−4参照)。ここで、図44及び図45は従来技術で自動生成可能な建物形状を示す。
例えば、特許文献4においては、CADシステムに接続されるものであって、屋根の形状や矩形を入力するだけで自動的に屋根の形状等を設計できる屋根設計システムが開示されている。この屋根設計システムでは、
(a)屋根の形状及び矩形を入力するための屋根情報入力部と、
(b)この情報を所要の情報に変換するための変換情報を入力するための変換情報入力部と、
(c)屋根の形状や矩形及び変換情報に基づいて屋根を生成する屋根生成部と、
(d)生成された屋根を出力する出力部と、
(e)各部を制御する制御部とを備える。
さらに必要に応じ、
(f)複数の屋根が生成された場合に屋根同士の重複の有無を判別する重複判別部と、
(g)屋根が重複していると判別された時に重複部分の矩形と同矩形でかつ同形状の屋根を生成する追加屋根生成部と、
(h)生成された屋根を重複部分に対し排他的論理和により追加する屋根追加部と、
(i)追加された屋根の棟部分を1辺とする4面体を生成する4面体生成部と、
(j)4面体を重複部分に対し排他的論理和により追加する4面体追加部とを備える。
特開平3−20874号公報。 特開平3−50680号公報。 特開平4−96181号公報。 特開平8−278991号公報。
従来技術に係る屋根設計方式では、図44及び図45のように、屋根種類(切妻や寄棟)が単一で、かつ軒高さが一定であることを前提としており、図46のように屋根種類が複数混在する場合や、図47及び図48のように軒高さが異なる場合には対応できていない。また、建物輪郭はほぼ直角に折れ曲がっていることを前提としており、図49のように斜めにカットされた建物輪郭には対応できない。さらに、図50のように同一輪郭線上に軒とケラバ部が混在する場合、及び図51のように屋根面の途中から別の屋根が発生する場合、またさらに、図53のように同一屋根で複数の軒先を持つ建物にも対応できていない。
これらのケースでは屋根形状及び壁面形状は複雑に入り組んだ形状となることがあり、実際の住宅でしばしば見られるものである。図46乃至図52のような屋根は、既存の技術では自動生成に対応できないため、CAD操作に精通した技術者による3次元形状の編集操作で対応している。
本発明の目的は以上の問題点を解決し、図46乃至図52に示すような従来技術では生成できなかった複雑な屋根モデル及びそれを有する建物モデルを生成できる建物モデル生成方法及び建物モデル生成プログラムを提供することにある。
第1の発明に係る建物モデル生成方法は、記憶装置を備えたコンピュータを用いて建物モデルの3次元形状データを生成する建物モデル生成方法において、
建物の地面上の輪郭を表すベースラインのデータと、上記ベースラインを通過する垂直方向の断面の輪郭を表すプロファイルのデータとを入力して上記記憶装置に格納する入力ステップと、
上記格納されたベースライン及びプロファイルのデータに基づいて、上記ベースラインに基づく地面上の外周ループを生成して上記記憶装置に格納し、当該地面から高さを上昇させながら、
(a)当該外周ループの辺が消滅する辺消滅イベントが発生するか否か、
(b)当該外周ループのループが分離するループ分離イベントが発生するか否か、
(c)当該外周ループの互いに平行する2つの辺が接近して衝突する平行衝突イベントが発生するか否か、
(d)当該外周ループの辺が外側に向かって平行移動する軒イベントが発生するか否かとを検出し、上記いずれかのイベントの検出時に当該外周ループのデータに基づいて屋根多角形を生成し、外周ループの各辺の接続情報を更新して、屋根多角形のデータ及び外周ループの各辺の接続情報を上記記憶装置に格納し、これらの処理を地面から高さを上昇させて外周ループが消滅するまで上記いずれかのイベントの検出時毎に実行する屋根多角形生成ステップと、
上記生成された屋根多角形のデータをマージすることにより屋根モデルの3次元形状データを生成するマージステップとを含むことを特徴とする。
上記建物モデル生成方法において、上記屋根モデルのデータに基づいて、上記建物モデルにおける屋根側面及び壁面のデータを生成した後、上記建物モデルの3次元形状データを生成する生成ステップをさらに含むことを特徴とする。
また、上記建物モデル生成方法において、上記屋根モデルの3次元形状データに基づいて、上記屋根モデルの外観を表示し、もしくは、上記建物モデルの3次元形状データに基づいて、上記建物モデルの外観を表示する表示ステップをさらに含むことを特徴とする。
さらに、上記建物モデル生成方法において、上記ベースラインのデータは、当該ベースラインの各両端の座標を含み、上記プロファイルのデータは、軒の高さと、軒の出幅と、屋根勾配とを含むことを特徴とする。
またさらに、上記建物モデル生成方法において、上記屋根多角形生成ステップは、互いに平行な2つの辺に対し、当該2つの辺間距離及び屋根勾配に基づいて決定される高さ増大時の各辺の移動速度に基づいて当該2つの辺が衝突する高さを計算することにより、当該外周ループの互いに平行する2つの辺が接近して衝突する平行衝突イベントが発生するか否かを判断することを含むことを特徴とする。
第2の発明に係る建物モデル生成装置は、記憶装置を備えたコンピュータを用いて建物モデルの3次元形状データを生成する建物モデル生成装置において、
建物の地面上の輪郭を表すベースラインのデータと、上記ベースラインを通過する垂直方向の断面の輪郭を表すプロファイルのデータとを入力して上記記憶装置に格納する入力手段と、
上記格納されたベースライン及びプロファイルのデータに基づいて、上記ベースラインに基づく地面上の外周ループを生成して上記記憶装置に格納し、当該地面から高さを上昇させながら、
(a)当該外周ループの辺が消滅する辺消滅イベントが発生するか否か、
(b)当該外周ループのループが分離するループ分離イベントが発生するか否か、
(c)当該外周ループの互いに平行する2つの辺が接近して衝突する平行衝突イベントが発生するか否か、
(d)当該外周ループの辺が外側に向かって平行移動する軒イベントが発生するか否かとを検出し、上記いずれかのイベントの検出時に当該外周ループのデータに基づいて屋根多角形を生成し、外周ループの各辺の接続情報を更新して、屋根多角形のデータ及び外周ループの各辺の接続情報を上記記憶装置に格納し、これらの処理を地面から高さを上昇させて外周ループが消滅するまで上記いずれかのイベントの検出時毎に実行する屋根多角形生成手段と、
上記生成された屋根多角形のデータをマージすることにより屋根モデルの3次元形状データを生成するマージ手段とを備えたことを特徴とする。
上記建物モデル生成装置において、上記屋根モデルのデータに基づいて、上記建物モデルにおける屋根側面及び壁面のデータを生成した後、上記建物モデルの3次元形状データを生成する生成手段をさらに備えたことを特徴とする。
また、上記建物モデル生成装置において、上記屋根モデルの3次元形状データに基づいて、上記屋根モデルの外観を表示し、もしくは、上記建物モデルの3次元形状データに基づいて、上記建物モデルの外観を表示する表示手段をさらに備えたことを特徴とする。
さらに、上記建物モデル生成装置において、上記ベースラインのデータは、当該ベースラインの各両端の座標を含み、上記プロファイルのデータは、軒の高さと、軒の出幅と、屋根勾配とを含むことを特徴とする。
またさらに、上記建物モデル生成装置において、上記屋根多角形生成手段は、互いに平行な2つの辺に対し、当該2つの辺間距離及び屋根勾配に基づいて決定される高さ増大時の各辺の移動速度に基づいて当該2つの辺が衝突する高さを計算することにより、当該外周ループの互いに平行する2つの辺が接近して衝突する平行衝突イベントが発生するか否かを判断することを特徴とする。
第3の発明に係る建物モデル生成プログラムは、上記建物モデル生成方法の各ステップを含むことを特徴とする。
第4の発明に係るコンピュータにより読取可能な記録媒体は、上記建物モデル生成プログラムを記録したことを特徴とする。
従って、本発明に係る建物モデル生成方法及び装置によれば、建物のベースライン及びプロファイルの入力処理のみで、図46乃至図52のような複雑な屋根形態を有する建物の3次元モデルを生成し、コンピュータグラフィックで表示することが可能となることから、設計技術や3次元CADシステムの知識を持たない営業担当者等でも操作可能な、設計、提案、見積用のシステムを実現できる。近年ではノート型パーソナルコンピュータが普及しており、これらシステムを格納したパーソナルコンピュータを事務所から持ち出し、顧客宅を訪問してその場で提案や設計を行なうことも可能となる。
以下、本発明に係る実施形態について図面を参照して説明する。なお、以下の各実施形態において、同様の構成要素については同一の符号を付している。
図1は本発明の一実施形態に係る、建物モデル生成システムの構成を示すブロック図であり、図40は図1の建物モデル生成装置によって実行される建物モデル生成処理を示すフローチャートである。本実施形態に係る建物モデル生成処理は、特に、ベースラインとプロファイルの作成処理(S1)を含むとともに、イベント検出処理(S3)において平行衝突イベント検出処理(S21)及び軒イベント検出処理(S22)をさらに含み、従来技術で自動生成が不可能であった図46乃至図52の屋根モデルを生成することを特徴としている。
本実施形態の建物モデル生成システムは、大きく分けて、
(a)ディジタル計算機で構成され、ベースラインやプロファイルのデータを入力するためのパーソナルコンピュータ1と、
(b)ディジタル計算機で構成され、上記入力されるベースライン及びプロファイルのデータに基づいて、図40の建物モデル生成処理を実行することにより、屋根モデルを含む建物モデルのデータを生成して、当該建物モデルをCRTディスプレイ43に表示して出力する建物モデル生成装置10とを備えたことを特徴としている。
ここで、パーソナルコンピュータ1内の通信インターフェース1aと、建物モデル生成装置10の通信インターフェース51との間が通信ケーブル50を介して接続される。これらの通信インターフェース1a,51は例えばUSB(Universal Serial Bus)インターフェース又はLAN(Local Area Network)インターフェースなどである。そして、パーソナルコンピュータ1により入力されたベースラインやプロファイルのデータがパーソナルコンピュータ1から通信ケーブル50を介して建物モデル生成装置10に送信されて建物モデル生成装置10で受信されてデータ処理が実行される。
まず、図1を参照して、建物モデル生成装置10の構成について説明する。建物モデル生成装置10は、
(a)当該建物モデル生成装置10の動作及び処理を演算及び制御するコンピュータのCPU(中央演算処理装置)20と、
(b)オペレーションプログラムなどの基本プログラム及びそれを実行するために必要なデータを格納するROM(読み出し専用メモリ)21と、
(c)CPU20のワーキングメモリとして動作し、画像処理で必要なパラメータやデータを一時的に格納するRAM(ランダムアクセスメモリ)22と、
(d)建物モデル生成処理において用いる各種データ(図2参照。)を格納するためのハードディスクメモリ23と、
(e)例えばハードディスクメモリで構成され、CD−ROMドライブ装置45を用いて読みこんだ図40の建物モデル生成処理のプログラムを格納するプログラムメモリ24と、
(f)パーソナルコンピュータ1内の通信インターフェース1aと接続され、通信インターフェース1aとデータを送受信する通信インターフェース51と、
(g)所定のデータや指示コマンドを入力するためのキーボード41に接続され、キーボード41から入力されたデータや指示コマンドを受信して所定の信号変換などのインターフェース処理を行ってCPU20に伝送するキーボードインターフェース31と、
(h)CRTディスプレイ43上で指示コマンドを入力するためのマウス42に接続され、マウス42から入力されたデータや指示コマンドを受信して所定の信号変換などのインターフェース処理を行ってCPU20に伝送するマウスインターフェース32と、
(i)CPU20によって処理されたデータや設定指示画面、生成された屋根モデルを含む建物モデルの3次元画像などを表示するCRTディスプレイ43に接続され、表示すべき画像データをCRTディスプレイ43用の画像信号に変換してCRTディスプレイ43に出力して表示するディスプレイインターフェース33と、
(j)CPU20によって処理されたデータ及び所定の建物モデル生成結果などを印字するプリンタ44に接続され、印字すべき印字データの所定の信号変換などを行ってプリンタ44に出力して印字するプリンタインターフェース34と、
(k)図40の建物モデル生成処理のプログラムが記憶されたCD−ROM45aから当該プログラムのプログラムデータを読み出すCD−ROMドライブ装置45に接続され、読み出された画像処理プログラムのプログラムデータを所定の信号変換などを行ってプログラムメモリ24に転送するドライブ装置インターフェース35aと、
(l)ベースラインやプロファイルのデータを記憶する、例えばハードディスクメモリなどの外部記憶装置60に接続され、読み出されたデータを所定の信号変換などを行ってCPU20又はハードディスクメモリ23に転送するドライブ装置インターフェース35bとを備え、
これらの回路20−24、31−34、35a、35b及び51はバス30を介して接続される。
本実施形態では、パーソナルコンピュータ1において入力されたベースラインやプロファイルのデータがその通信インターフェース1aから通信ケーブル50を介して建物モデル生成装置10の通信インターフェース51に送信されて受信された後、データ処理のためにハードディスクメモリ23内のテーブル23a,23bに一時的に格納される。なお、ベースラインやプロファイルのデータについては、キーボード41を用いてこれらのデータを入力してハードディスクメモリ23内のテーブル23a,23bに格納してもよい。
図2は図1のハードディスクメモリ23の構成を示すブロック図であり、図2に示すように、ハードディスクメモリ23は以下の各種テーブルを格納する。本実施形態では、3次元の建物モデルを生成するので、各データは互いに直交するxyzの3次元座標(一部は2次元の座標、もしくは1次元の数値データを含む。)で表される。
(a)詳細後述するベースラインのデータを格納するベースラインテーブル23a。
(b)詳細後述するプロファイルのデータを格納するプロファイルテーブル23b。
(c)詳細後述する外周ループのデータ(外周ループの各辺の両端座標)を格納する外周ループテーブル23c。
(d)詳細後述する屋根多角形のデータ(屋根多角形を形成する各辺の両端座標)を格納する屋根多角形テーブル23d。
(e)詳細後述するループ接続情報のデータ(ループを形成する各辺の両端座標と、それらの間の接続情報)を格納するループ接続情報テーブル23e。
(f)詳細後述する屋根側面のデータ(屋根側面を形成する面の各辺の両端座標)を格納する屋根側面テーブル23f。
(g)詳細後述する壁面のデータ(壁面を形成する面の各辺の両端座標)を格納する壁面テーブル23g。
(h)詳細後述する3次元形状の建物モデルのデータ(建物モデルの3次元形状の各辺の両端座標)を格納する3次元形状テーブル23h。
図3は図1のベースラインテーブル23a及びプロファイルテーブル23bの構成を示すブロック図であり、図4(a)は本実施形態に係るベースラインB1−B4とその座標との関係を示す平面図であり、図4(b)は図4(a)のベースラインB1−B4に対応する3次元建物との関係を示す斜視図である。図3において、図4の一例に対応するベースラインテーブル23aを図示している。ベースラインテーブル23aは以下のデータを含む。
(a)ベースラインB1の始点座標(x1,y1)。
(b)ベースラインB1の終点座標(x2,y2)。
(c)ベースラインB1の属性へのポインタ、すなわち、ベースラインB1上に形成されるプロファイルP1のデータのプロファイルテーブル23bにおける格納アドレス。
(d)ベースラインB2の始点座標(x2,y2)。
(e)ベースラインB2の終点座標(x3,y3)。
(f)ベースラインB2の属性へのポインタ、すなわち、ベースラインB2上に形成されるプロファイルP2のデータのプロファイルテーブル23bにおける格納アドレス。
(g)ベースラインB3の始点座標(x3,y3)。
(h)ベースラインB3の終点座標(x4,y4)。
(i)ベースラインB3の属性へのポインタ、すなわち、ベースラインB3上に形成されるプロファイルP3のデータのプロファイルテーブル23bにおける格納アドレス。
(j)ベースラインB4の始点座標(x4,y4)。
(k)ベースラインB4の終点座標(x1,y1)。
(l)ベースラインB4の属性へのポインタ、すなわち、ベースラインB4上に形成されるプロファイルP4のデータのプロファイルテーブル23bにおける格納アドレス。
図6(a)は本実施形態に係るプロファイルP1における軒の高さH1、軒の出幅W1及び屋根勾配K1を示す断面図であり、図6(b)は本実施形態に係るプロファイルP1における屋根厚さT1を示す断面図である。ベースラインB1の属性であるプロファイルP1のデータは、図6に示すように、プロファイルテーブル23bにおいて以下のデータを含む。
(a)軒種別S1(具体的な軒種別の名称、例えば、切妻、寄棟、入母屋など)。
(b)軒の高さH1(m)。
(c)軒の出幅W1(m)。
(d)屋根勾配K1(度)(水平方向に対する勾配角度をいう。)。
(e)屋根厚さT1(m)(図6(b)に示すように、屋根先端の軒の垂直方向の長さをいい、必要に応じて有限値となる。)
さらに、ベースラインB2の属性であるプロファイルP2のデータは、プロファイルP1と同様に、プロファイルテーブル23bにおいて以下のデータを含む。
(a)軒種別S2。
(b)軒の高さH2(m)。
(c)軒の出幅W2(m)。
(d)屋根勾配K2(度)。
(e)屋根厚さT2(m)。
またさらに、ベースラインB3,B4の属性であるプロファイルP3,P4のデータはそれぞれ、プロファイルP1,P2と同様に、プロファイルテーブル23bにおいて同様のデータを含む。
図40は、実施形態に係る建物モデル生成処理のメインフローを示すフローチャートであり、図40及びその他の図面を参照して、建物モデル生成処理の各処理について以下に詳細説明する。
図5は本実施形態に係るベースラインB1−B6を示す平面図である。図40のベースラインとプロファイルの入力処理(S1)においては以下のようにベースライン及びプロファイルのデータが入力されてベースラインテーブル23a及びプロファイルテーブル23bが作成される。ベースラインは屋根生成の基準となる2次元有向線分の集合であり、「矢印の向きの左側が建物の内側」となるように向きを決める。図8に示すように、各ベースラインに対し、その直交方向に建物を切断したときの断面形状をそのベースラインのプロファイルという。プロファイルは、上述のように、軒種別、軒の高さ、軒の出幅、屋根勾配、及び屋根厚さのデータを含む。ベースラインとプロファイルの組み合わせにより、切妻、寄棟、入母屋その他の形状を一貫した原理で記述することができる。
図7は本実施形態に係る切妻壁70を含む建物モデルを示す斜視図である。切妻壁70はそれ自身の軒を持たず、隣接の軒から派生する屋根面により上端の形状が決定される。記述の一貫性を保つため、切妻面は軒高さが無限大のプロファイルを有すると考える。軒の出幅と屋根勾配は意味をもたない。
図8(a)は本実施形態に係る建物モデルにおけるベースラインB1を示す斜視図であり、図8(b)は図8(b)のベースラインB1に対応するプロファイルP1を示す斜視図である。図8において、ベースラインをプロファイルに沿って掃引すると、その軌跡として屋根や壁ができる。建物の外周以外に付加的な線分をベースラインとして追加することにより、外周多角形だけでは表現できない様々な形状を表現することができる。
図9(a)は本実施形態に係る1階屋根と2階屋根とが混在する建物モデルを示す外観図であり、図9(b)は図9(a)の建物モデルにおけるベースラインB1−B6を示す平面図である。建物外周(1階の壁)に加えて2階の壁をベースラインとして追加し、軒高さを2階屋根の位置とするプロファイルを用いると図9のような建物モデルの形状を記述することができる。
図10(a)は本実施形態に係る入母屋71を含む建物モデルを示す外観図であり、図10(b)は図10(a)の建物モデルにおけるベースラインB1−B8を示す平面図である。図10に示すように、入母屋の三角形(図10のハッチング部分)を一種の壁(入母屋壁71,72)と見なし、この位置にベースラインB7,B8を追加することにより入母屋屋根を記述することができる。
図11(a)は本実施形態に係るペディメントのための仮想の軒73,74を含む建物モデルを示す外観図であり、図11(b)は図11(a)の建物モデルのベースラインB1−B10を示す平面図である。ペディメント部分の屋根には対応する軒がない。そこで壁表面から建物内部に向かって伸びる仮想的な軒73を想定し、これに対応するベースラインB9,B10を追加することによりペディメント形状を記述できる。
以上のベースラインとプロファイルの入力処理では、ベースラインテーブル23a及びプロファイルテーブル23bで格納している建物モデルのベースライン及びプロファイルをCRTディスプレイ43に表示し、プロファイルを表示する範囲をオペレータの指示により拡大、縮小、スクロールすることを可能に構成する。操作対象として選択されているプロファイルを強調表示し、属性データの種類によって、建物モデルのプロファイルを色分け表示することで、オペレータが属性設定状況を把握しやすくすることができる。また、作図している際の建物モデルのプロファイルの線分はCRTディスプレイ43上に常に表示することが好ましく、オペレータは入力中の線分を確認しながら入力を行なうことができる。さらに、建物モデルのプロファイルの表示では、入力の目安となる碁盤の目形状のグリッド点を表示し、プロファイルの入力ではこのグリッド点近傍をマウスでクリックすることで、正確にグリッド点の持つ座標値を入力するように構成している。建物モデルのプロファイルの入力では、マウス42だけでなくキーボード41を用いた数値指定も可能である。例としては、1点目の座標値を数値で入力し、その座標値から次の点までの相対座標を入力することで2点目を入力し、以降も同様に必要な座標点を入力する方法がある。入力している建物モデルのプロファイルの線分と、プロファイルの属性から自動的に生成されるそれらの3次元形状は、CRTディスプレイ43上に表示されており、オペレータは生成される建物形状を確認しながら、建物モデルのプロファイルの線分と輪郭属性の編集操作を行なうことができる。
図12(a)乃至(d)は本実施形態に係る建物モデル生成処理における外周ループの種々の生成例を示す平面図である。図40の外周ループの作成処理(S2)においては、入力されたベースラインが線分のばらばらの集合であるので、これらの最外周をたどり、初期ループ(図12の外周太線部)を作成する。初期ループに関与しないベースライン(図12の細線部)は処理の過程でループに組み入れられ、屋根形状生成に寄与する。
図13(a)乃至(d)は本実施形態に係る建物モデル生成処理におけるイベント検出処理(S3)の種々の処理例を示す平面図であり、図14(a)乃至(d)は本実施形態に係る建物モデル生成処理におけるイベント検出処理の種々の処理例を示す平面図である。図40のイベント検出処理(S3)においては、以下の検出処理を実行する。
(a)平行衝突イベント検出処理(S21)。
(b)軒イベント検出処理(S22)。
(c)辺消滅イベント検出処理(S23)。
(d)ループ分離イベント検出処理(S24)。
図40のイベント検出処理(S3)では、高さを上昇させてゆくときの外周ループの変化を検出し、特に、後述する4つのイベントを検出したか否かを判断する。ここで、高さが連続的に上昇するとき、等高線を平面上に投影した図形を考えると、これは時々刻々変形する多角形であると考えることができる。仮想的な水面を考え、水面が徐々に上昇するときの海岸線の変化と考えることもできる。その一例を図13に示す。図13においては、高さを所定の変化幅で離散的に上昇させたときの等高線81−89を図示している。また、変形は辺の長さの変わる連続的な変形だけではなく、辺の数が変わる不連続な変化を伴う。また、ループの数が変わることもある。それらの例を図14に示す。図14においては、等高線91−100を図示している。これらの不連続変化を、「イベント」という。本実施形態では、当該イベントを
(a)平行衝突イベントと、
(b)軒イベントと、
(c)辺消滅イベントと、
(d)ループ分離イベントと
に分類したことを特徴としている。
図15(a)乃至(d)は本実施形態に係る建物モデル生成処理における平行衝突イベント検出処理(S21)の種々の処理例を示す平面図である。平行な2つの辺が徐々に接近して、衝突を起こしその結果として接続の状態が変化するときこれを「平行衝突イベント」という。「平行衝突イベント」には、図15の例に示すように多様なバリエーションがあり、これらを詳細に分類し、そのパターンに応じて接続を組替えることにより種々の形状を生成することが本実施形態の特徴である。
また、高さがあるベースラインの軒高さに達すると、そのベースラインは突然、軒の出分だけ外側に向かって平行移動する。これを「軒イベント」という。平面図が直交2軸に平行な辺だけで構成される建物ではすべての不連続変形は「平行衝突イベント」と「軒イベント」により引き起こされる。ところが平面図に斜めの辺を含む建物形状では上記以外の原因で接続の変化を起こすことがある。
図41は、図40の平行衝突イベント検出処理(S21)の詳細を示すフローチャートである。図41において、まず、ステップS31では外周ループの1つの辺Aを選択し、ステップS32では衝突対象候補の1つの辺Bを選択する。次いで、ステップS33では、辺の対(A,B)で下記の2条件I,IIを満たすもののうち発生高さが最小のものを求める。
<条件I>辺Aと辺Bは同じ向き又は逆向きである。すなわち、互いに平行である。
<条件II>ある高さで衝突する。
さらに、ステップS34では、選択された外周ループの辺Aにおいてすべての衝突対象候補の辺について処理したか否かが判断され、YESのときはステップS35に進む一方、NOのときはステップS32に戻る。ステップS35では、外周ループのすべての辺について処理したか否かが判断され、YESのときは元のメインルーチンに戻る一方、NOのときはステップS31に戻る。
図16(a)は本実施形態に係る建物モデル生成処理における辺消滅イベント検出処理の一例を示す建物モデルの外観図であり、図16(b)は図16(a)の建物モデルにおける辺消滅の処理例を示す平面図である。ある辺の長さが徐々に短くなり、ついには消滅して接続状態が変化する。これを「辺消滅イベント」という。図16(a)において、初期ループは五角形の辺101→102→103→104→105→(101)であるが、辺102が消滅し、四角形の辺111→113→114→115→(111)となる。
図17(a)は本実施形態に係る建物モデル生成処理におけるループ分離イベント検出処理の一例を示す建物モデルの外観図であり、図17(b)は図17(a)の建物モデルにおけるループ分離の処理例を示す平面図である。ループの頂点が他の辺に衝突することにより、ループがくびれて二つに分離することがある。図17(a)においては、頂点121が辺122に徐々接近し、ついには122に達してループが左右の2つに分離する。このように頂点の一つが他の辺に接触してループが分離する事象を「ループ分離イベント」という。
以上説明したように、イベント検出処理(S3)は、等高線の高さを徐々に上昇するときに次にどのようなイベントがどの高さで起こるかを予測して検出する処理である。以下、各処理の詳細について説明する。
図18(a)は本実施形態に係る建物モデル生成処理における平行衝突イベント検出処理の一例を示す建物モデルの断面図であり、図18(b)は図18(a)の平行衝突イベント検出処理において平行衝突する場合を示す平面投影図であり、図18(c)は図18(a)の平行衝突イベント検出処理において平行衝突しない場合を示す平面投影図である。平行衝突イベント検出処理(S21)では、プロファイルP1,P2にそれぞれ属する互いに平行な2つの辺に対し、現在の辺間距離d及び屋根勾配K1,K2から決まる移動速度v1,v2により予想衝突高さhpを計算することができる。ただし、平面上に投影したものが衝突しない対(図18(c))は除外する。
図19は実施形態に係る建物モデル生成処理における軒イベント検出処理の一例を示す建物モデルの断面図である。軒イベント検出処理(S22)では、ループに含まれる各ベースラインのプロファイルで軒高さH1−H5が現在の高さhcより高いもののうち、最も低いものH3を求める。図19の例では、プロファイルP3である。
図20は実施形態に係る建物モデル生成処理における辺消滅イベント検出処理の一例を示す建物モデルの平面図である。辺消滅イベント検出処理(S23)では、ループを構成する各辺に対し、平面上で隣接辺となす角度及びそれぞれの屋根勾配をもとに、辺消滅イベントが発生する屋根高さを次式により求める。
[数1]
Δz=L/v (1)
ただし、
[数2]
Δz=(辺消滅が発生する高さ)−(現在の高さhc) (2)
[数3]
L=(当該辺の現在の長さ) (3)
[数4]
v=(高さが単位長増加する毎に、辺に起こる長さの減少量) (4)
この処理をすべての辺に対して行い、それらのうち最小のものを求める。これにより、辺消滅イベントの高さを求めることができる。
図21は実施形態に係る建物モデル生成処理におけるループ分離イベント検出処理の一例を示す建物モデルの平面図である。ループ分離イベント検出処理(S24)においては、凹頂点121と辺122の組に対し、ループ分離が発生する高さΔzを次式により求める。
[数5]
Δz=L/(v121+v122) (5)
ただし、
[数6]
Δz=(ループ分が発生する高さ)−(現在の高さhc) (6)
[数7]
L=(凹頂点121と辺122の現在の距離) (7)
[数8]
=(高さが単位長増加する毎に凹頂点121が辺に近づく距離) (8)
[数9]
=(高さが単位長増加する毎に辺122が移動する距離) (9)
この処理をすべての辺に対して行い、それらのうち最小のものを求める。これにより、ループ分離イベントの高さを求めることができる。
図40の最も低いイベントの判定処理(S4)では、上記で求めた4種類のイベントのうちで最も低い高さのイベントを次のイベントとして決定する。
図22は実施形態に係る建物モデル生成処理における屋根多角形の作成処理の一例を示す建物モデルの斜視図である。屋根多角形の作成処理(S5)において、以下の処理を実行する。イベントから次のイベントまでの間はループは接続関係を維持したまま形状のみが変わる。一つの辺に注目すると、これは、上昇しながら、平行移動し、長さを変える。その結果、軌跡として台形を描く(図22の140参照。)。ただし、長さが0になる辺では上辺が縮退して三角形になる。図22の太線は、軒イベント及び平行衝突イベント発生時のループである。この間には接続関係は変化せず、2つのループの構成辺は1対1に対応する。対応する辺を結んで台形を作成する。以上の処理により、屋根多角形のデータを生成して屋根多角形テーブル23dに格納する。
次いで、ループ接続情報の更新処理(S6)では、イベントによりループの接続情報が変化する。ステップS4で決定されたイベントに応じてループ接続情報テーブル23eのデータの更新を行う。すなわち、図42に示すように、平行衝突イベントを、コの字接続、Z字接続、逆方向、順方向の4種類に分類し(ステップS41)、それぞれに分岐した後(ステップS42)、ステップS43−S46の各処理で平行衝突イベントのループ接続情報の更新処理を実行する。
図23乃至図26は実施形態に係る建物モデル生成処理のループ接続情報の更新処理(S6)における平行衝突イベントのコの字接続処理の一例を示す建物モデルの平面図である。まず、コの字接続の平行衝突イベントでは、例えば、衝突する2辺161,162が互いに逆向きで、第3の辺163を介して接続している場合での場合である。重複部分が消滅し長い方の辺はその一部が残る(図24の161,165及び図25の162,166参照。)。さらに、例えば図26に示すように、反対側も第4の辺164を介してつながっている場合、ループは消滅する。
図27は実施形態に係る建物モデル生成処理のループ接続情報の更新処理(S6)における平行衝突イベントのZ字接続処理の一例を示す建物モデルの平面図である。Z字接続の平行衝突イベントでは、衝突する2辺171,172が互いに同じ向きで、第3の辺173を介して接続している場合での場合である。中間の辺173が消滅し、衝突する2本の辺が1本の辺172になる。
図28は実施形態に係る建物モデル生成処理のループ接続情報の更新処理(S6)における平行衝突イベントの逆方向の処理の一例を示す建物モデルの平面図であり、図29乃至図32は、実施形態に係る建物モデル生成処理のループ接続情報の更新処理(S6)における平行衝突イベントの逆方向の処理の処理例を示す建物モデルの平面図である。逆方向の処理では、図28に示すように、互いに逆向きの2つの辺181,182の場合で、上記コの字接続のような中間接続辺がない場合である。この場合は、図29乃至図32に示すように、重複部分181,182が消滅しループは2つに分離する。図29において分離後の辺は、辺181a及び184、並びに辺181b及び183であり、図30において分離後の辺は、辺182a及び183、並びに辺182b及び184であり、図31において分離後の辺は、辺182及び183、並びに辺181及び184であり、図32において分離後の辺は、辺181及び183、並びに辺181及び184である。
図33は、実施形態に係る建物モデル生成処理のループ接続情報の更新処理(S6)における平行衝突イベントの順方向の処理の一例を示す建物モデルの平面図である。順方向の処理では、同じ向きの辺191,192同士が衝突する場合であるが、一方はループ中に組み入れられていない休眠辺192である。この場合、共にループを構成する辺同士が同じ向きで衝突することはあり得ない。そして、休眠辺192は両端で他の休眠辺193,194に接続していなければならない。
建物モデル生成処理のループ接続情報の更新処理(S6)において、軒イベント検出時の処理では、当該ループの辺が外側に軒の幅出分だけ平行移動するが、ループの接続関係は変わらない。また、建物モデル生成処理のループ接続情報の更新処理(S6)において、辺消滅イベント検出時の処理では、一辺が消滅しその両側の接続辺が互いに接続するようになる。ただし、三角形の一辺が消滅する場合は他の二辺も同時に消滅し、従ってループ自体が消滅する。さらに、建物モデル生成処理のループ接続情報の更新処理(S6)において、ループ分離イベント検出時の処理では、ループ分離イベントを検出するときに、ループが二つに分離する(図17(b)参照。)。
次いで、ステップS7では、未処理のループがあるか否かが判断され、YESのときはステップS3に戻る一方、NOのときはステップS8に進む。ステップS3からステップS7までの処理では、地面からの高さを順次を高くしてゆき、ステップS21−S24のイベント検出を行って最も低いイベントを検出してそれに伴うステップS5−S6の処理を実行し、さらに、地面からの高さを高くして行き、すべてのループが消滅すれば、ステップS8に進む。すなわち、図43に示すように、ループ形状の遷移とこれに伴う「形状生成」と「ループ情報の接続更新処理」が本方法の特徴であり、ループ形状の生成処理(S3−S5)と、ループ情報の接続更新処理(S6)とを交互に繰り返しながら屋根を作成し、すべてのループが消滅した時点でステップS8に進む。
ステップS8では、隣接多角形のマージ処理を実行する。一つの屋根面に注目すると、ステップS5の処理で作成された台形や三角形は生成中に発生した各イベントにより、水平線で分割されている。これを一つの多角形に合成する。次いで、ステップS9において、屋根側面の作成処理を実行する。屋根の外周辺を検出し、厚さとして指定された長さだけこの辺から下方に平行移動してできる平行四辺形を、屋根の厚みを表現する多角形として作成することにより、屋根側面を作成し、その座標情報を屋根側面テーブル23fに格納する。さらに、ステップS10において、壁面の作成処理を実行する。入力された各ベースラインから鉛直上方に伸びる帯を想定し、ステップS5及びS9で作成された屋根で切断したものを壁多角形として作成することにより、壁面を作成し、その座標情報を壁面テーブル23gに格納する。さらに、ステップS11の3次元形状生成及び表示出力処理において、以上で生成された「屋根多角形テーブル23d内の屋根多角形」、「屋根側面テーブル23f内の屋根側面」及び「壁面テーブル23g内の壁面」に基づいて、公知のコンピュータグラフィックの方法により、各座標をラインで結線などして3次元形状の屋根形状を含む建物モデルを生成して3次元形状テーブル23hに格納し、当該3次元形状の建物モデルの外観図を例えばCRTディスプレイ43に出力して表示し、当該建物モデル生成処理を終了する。
なお、建物モデルの表示では、3次元形状テーブル23hで格納している建物モデルの座標データを透視投影法又は平行投影法により、CRTディスプレイ43上に表示する。ここで、建物モデルを表示する際のカメラ位置、方向、画角をオペレータの指示で変更可能に構成している。また、ステップS11の処理では、建物モデルの座標データを例えば外部記憶装置60にファイルとして出力してもよく、他のCADシステムが読み込めるフォーマット(一般的にはDXF形式等)のファイルとして出力することにより、当該プログラムが作成した建物モデルの形状データを、他のCADシステム等で利用可能となる。以上の各部の機能を活用することにより、オペレータは2次元で入力した建物輪郭形状から建物の3次元形状モデルを生成することができる
さらに、本実施形態に係る屋根生成方法及びその作用効果について以下に説明する。
図34は、実施形態に係る建物モデル生成処理における屋根生成処理の等高線モデルを示す斜視図であって、図34(a)はその建物モデルのみの斜視図であり、図34(b)はその建物モデルに等高線を追加したときの斜視図であり、図34(c)はその建物モデルの等高線のみを示す斜視図である。本実施形態では、建物モデルに等高線を併せ考え、高さに対し、等高線は多角形で表され、高さが徐々に増加すると、等高線は外周多角形を初期状態として、高さ上昇に応じて、変形、分離、統合、消滅等の変化を受けながら屋根面を形成する。そして、隣接辺で軒高さの異なる場合、隣接辺で異なる軒高さを指定することにより以下のような屋根を生成することができる。
図35は実施形態に係る建物モデル生成処理における屋根生成処理において隣接辺で軒高さ異なるときの半切妻屋根の一例を示す斜視図である。以下の処理手順で半切妻の屋根モデルを生成できる。
(1)2辺151,152が壁辺として徐々に上昇する。
(2)辺151の軒高さに到達すると辺151は壁から屋根に変化する。
(3)通常の切妻屋根と同様に屋根を生成しながら上昇する。
(4)辺152の軒高さに到達すると辺151,152が共に屋根辺となり、通常の寄棟屋根のように稜線を形成しながら上昇する。結果として半切妻になる。
図36は実施形態に係る建物モデル生成処理における屋根生成処理において隣接辺で軒高さ異なるときの段違い屋根の一例を示す斜視図である。以下の処理手順で段違い屋根を生成できる。
(1)2辺153,154が壁として徐々に上昇する。
(2)辺153の軒高さに到達すると、辺153は壁辺から屋根辺に変化する。
(3)通常の凹角切妻屋根と同様に屋根を生成しながら上昇する。
(4)辺154の軒高さに到達すると辺153,154が共に屋根辺となり、通常の寄棟屋根の凹角のように谷を形成しながら上昇する。結果として段違い屋根になる。
図37(a)は実施形態に係る建物モデル生成処理における屋根生成処理において隣接辺で軒高さ異なるときのベースラインを示す平面図であり、図37(b)は当該ベースライン内のコの字部分155の正面の辺が徐々に後退して平行衝突を発生してドーマー156を形成するときの建物モデルの斜視図である。図37(a)のように、外周の内部にコの字形のベースライン155を追加した場合を考える。コの字部分は当初は休眠状態であるが、正面の辺が屋根として徐々に後退して平行衝突を起こし、図37(b)に示すように、活性化されてドーマー156を形成する。
図38(a)は実施形態に係る建物モデル生成処理における屋根生成処理において隣接辺で軒高さ異なるときのベースラインを示す平面図であり、図38(b)は当該ベースライン内の入母屋壁面のためのベースラインB11,B12を追加したときに平行衝突を発生して入母屋屋根157を形成するときの建物モデルの斜視図である。図38(a)のように外周長方形の内部に入母屋壁面のためのベースラインB11,B12を追加すると、最初は通常の寄棟として屋根形状を生成し、ベースラインB11,B12に平行衝突した時点でこれらが活性化されて入母屋屋根157を形成する。
図39(a)は実施形態に係る建物モデル生成処理における屋根生成処理において隣接辺で軒高さ異なるときのベースラインを示す平面図であり、図39(b)は当該ベースラインの外周長方形の内部にベースラインB21,B22を追加するときにペディメント158を形成するときの建物モデルの斜視図である。図39(a)のように外周長方形の内部にベースラインB21,B22を追加すると、ペディメント158を形成できる。
図46乃至図52において本発明で自動的に生成可能な建物モデルを示す。図46は、寄棟屋根と切妻屋根が混在し、また軒高さが異なる建物モデルを示す。図47は、寄棟屋根で一部の軒高さが異なる建物モデルを示す。図48は、建物輪郭が直角ではない建物モデルを示す。図49は、屋根面の途中から別の屋根面が発生している建物モデルを示す。図50は、同一の輪郭線上に軒とケラバが混在する建物モデルを示す。図51は、同一屋根面で複数の軒を持つ建物モデルを示す。図52は、1階と2階の屋根面が同一面となっている建物モデルを示す。
以上のように構成された本実施形態に係る建物モデル生成装置10によれば、以下の特有の作用効果を有する。
(1)建物のベースライン及びプロファイルの入力処理のみで、図46乃至図52のような複雑な屋根形態を有する建物の3次元モデルを生成し、コンピュータグラフィックで表示することが可能となることから、設計技術や3次元CADシステムの知識を持たない営業担当者等でも操作可能な、設計、提案、見積用のシステムを実現できる。近年ではノート型パーソナルコンピュータが普及しており、これらシステムを格納したパーソナルコンピュータを事務所から持ち出し、顧客宅を訪問してその場で提案や設計を行なうことも可能となる。
(2)現地写真と、箱型などの基本形状3次元モデルを重ね合わせて表示し、写真上の建物と一致するように基本形状を変形することで、建物等の3次元計測を行なう手法が知られているが、本実施形態で得られた建物の3次元形状データを現地写真と合成表示し、写真上の建物と一致するように、建物輪郭や軒出幅、屋根勾配属性を編集することで、写真から実在建物の3次元モデルを作成することも容易となる。
(3)上記(1)、もしくは上記(1)及び(2)により、住宅の設計や販売分野において、営業担当者みずからが持ち運んで操作可能な、設計提案システムが実現できる。簡単な建物のベースラインとプロファイルの入力操作を行なうだけで、寄棟屋根や切妻屋根、入母屋屋根といった屋根形態や、軒の出幅、スガリなどの変更による建物の見栄えの差異を、即座にコンピュータグラフィックで表示して顧客に提示することが可能となり、顧客の要望を設計に反映することが容易になる。
(4)上記(1)、もしくは上記(1)及び(2)により、リフォーム分野においては、既築住宅に対して外壁や屋根材の入れ替え、部屋の増設などを提案する際、顧客宅の3次元モデルを作成し、そのモデルを元に外壁や屋根材の張替えや、部屋の増設による見栄えの変化をシミュレーションすることが容易となる。
(5)上記(1)、もしくは上記(1)及び(2)により、ソーラー発電システムに代表される住宅設備分野において、設置する屋根面や壁面の形状を計測する手段として本実施形態に係る建物モデル生成装置10により生成した3次元モデルを利用することが可能である。また、作成した3次元モデルの上に設備の3次元モデルを配置して、合成画像による景観シミュレーションを行なうことが可能である。特に、屋根面形状について、屋根に上っての実測は屋根材破損の可能性もあり、提案段階で顧客の承諾を得るのは困難であるが、本実施形態に係る建物モデル生成装置10では、計測が容易な建物輪郭寸法と目測による軒出幅からほぼ正確な屋根3次元形状が生成可能となる。
(6)景観評価など街並みをコンピュータグラフィックで再現するような場合、多数の住宅群を3次元モデルで表現する必要があるが、本実施形態に係る建物モデル生成装置10によって2次元の建物境界線データ群から一定の屋根ルールで、もしくは建物個別の属性を与えて、多数の3次元屋根付き建物モデルを自動生成することが可能となる。
以上の実施形態においては、建物モデルの外壁の輪郭線(プロファイル)のデータを入力しているが、本発明はこれに限らず、外壁の厚さ方向の中心線での輪郭線(プロファイル)のデータを入力し、そのデータを外壁の厚さの1/2だけオフセットすることにより外壁の輪郭線(プロファイル)のデータを生成し、これに基づいて建物モデルを生成してもよい。
以上の実施形態においては、図40の建物モデル生成処理において、建物モデルの3次元形状データを生成しているが、本発明はこれに限らず、ステップS8の処理後の段階で、屋根の3次元形状データに基づいてその外観の形状をコンピュータグラフィックスにより表示するように構成してもよい。
以上の実施形態においては、図40の建物モデル生成処理のプログラムが記憶されたコンピュータにより読取可能なCD−ROM45aを用いているが、本発明はこれに限らず、CD−R,CD−RW,DVD,DVD−R,DVD−RW,DVD−RAMなどのコンピュータにより読取可能な種々の記録媒体を用いてもよい。
以上詳述したように、本発明に係る建物モデル生成方法及び装置によれば、建物のベースライン及びプロファイルの入力処理のみで、図46乃至図52のような複雑な屋根形態を有する建物の3次元モデルを生成し、コンピュータグラフィックで表示することが可能となることから、設計技術や3次元CADシステムの知識を持たない営業担当者等でも操作可能な、設計、提案、見積用のシステムを実現できる。近年ではノート型パーソナルコンピュータが普及しており、これらシステムを格納したパーソナルコンピュータを事務所から持ち出し、顧客宅を訪問してその場で提案や設計を行なうことも可能となる。
本発明の一実施形態に係る、建物モデル生成装置10を備えた建物モデル生成システムの構成を示すブロック図である。 図1のハードディスクメモリ23の構成を示すブロック図である。 図1のベースラインテーブル23a及びプロファイルテーブル23bの構成を示すブロック図である。 (a)は本実施形態に係るベースラインB1−B4とその座標との関係を示す平面図であり、図4(b)は図4(a)のベースラインB1−B4に対応する3次元建物との関係を示す斜視図である。 本実施形態に係るベースラインB1−B6を示す平面図である。 (a)本実施形態に係るプロファイルP1における軒の高さH1、軒の出幅W1及び屋根勾配K1を示す断面図であり、図6(b)は本実施形態に係るプロファイルP1における屋根厚さT1を示す断面図である。 本実施形態に係る切妻壁70を含む建物モデルを示す斜視図である。 (a)は本実施形態に係る建物モデルにおけるベースラインB1を示す斜視図であり、図8(b)は図8(a)のベースラインB1に対応するプロファイルP1を示す斜視図である。 (a)は本実施形態に係る1階屋根と2階屋根とが混在する建物モデルを示す外観図であり、図9(b)は図9(a)の建物モデルにおけるベースラインB1−B6を示す平面図である。 (a)は本実施形態に係る入母屋71を含む建物モデルを示す外観図であり、図10(b)は図10(a)の建物モデルにおけるベースラインB1−B8を示す平面図である。 (a)は本実施形態に係るペディメントのための仮想の軒73,74を含む建物モデルを示す外観図であり、図11(b)は図11(a)の建物モデルのベースラインB1−B10を示す平面図である。 (a)乃至(d)は本実施形態に係る建物モデル生成処理における外周ループの種々の生成例を示す平面図である。 (a)乃至(d)は本実施形態に係る建物モデル生成処理におけるイベント検出処理の種々の処理例を示す平面図である。 (a)乃至(d)は本実施形態に係る建物モデル生成処理におけるイベント検出処理の種々の処理例を示す平面図である。 (a)乃至(d)は本実施形態に係る建物モデル生成処理における平行衝突イベント検出処理の種々の処理例を示す平面図である。 (a)は本実施形態に係る建物モデル生成処理における辺消滅イベント検出処理の一例を示す建物モデルの外観図であり、図16(b)は図16(a)の建物モデルにおける辺消滅の処理例を示す平面図である。 (a)は本実施形態に係る建物モデル生成処理におけるループ分離イベント検出処理の一例を示す建物モデルの外観図であり、図17(b)は図17(a)の建物モデルにおけるループ分離の処理例を示す平面図である。 (a)は本実施形態に係る建物モデル生成処理における平行衝突イベント検出処理の一例を示す建物モデルの断面図であり、図18(b)は図18(a)の平行衝突イベント検出処理において平行衝突する場合を示す平面投影図であり、図18(c)は図18(a)の平行衝突イベント検出処理において平行衝突しない場合を示す平面投影図である。 実施形態に係る建物モデル生成処理における軒イベント検出処理の一例を示す建物モデルの断面図である。 実施形態に係る建物モデル生成処理における辺消滅イベント検出処理の一例を示す建物モデルの平面図である。 実施形態に係る建物モデル生成処理におけるループ分離イベント検出処理の一例を示す建物モデルの平面図である。 実施形態に係る建物モデル生成処理における屋根多角形の作成処理の一例を示す建物モデルの斜視図である。 実施形態に係る建物モデル生成処理のループ接続情報の更新処理(S6)における平行衝突イベントのコの字接続処理の一例を示す建物モデルの平面図である。 実施形態に係る建物モデル生成処理のループ接続情報の更新処理(S6)における平行衝突イベントのコの字接続処理の第1の処理例を示す建物モデルの平面図である。 実施形態に係る建物モデル生成処理のループ接続情報の更新処理(S6)における平行衝突イベントのコの字接続処理の第2の処理例を示す建物モデルの平面図である。 実施形態に係る建物モデル生成処理のループ接続情報の更新処理(S6)における平行衝突イベントのコの字接続処理の第3の処理例を示す建物モデルの平面図である。 実施形態に係る建物モデル生成処理のループ接続情報の更新処理(S6)における平行衝突イベントのZ字接続処理の一例を示す建物モデルの平面図である。 実施形態に係る建物モデル生成処理のループ接続情報の更新処理(S6)における平行衝突イベントの逆方向の処理の一例を示す建物モデルの平面図である。 実施形態に係る建物モデル生成処理のループ接続情報の更新処理(S6)における平行衝突イベントの逆方向の処理の第1の処理例を示す建物モデルの平面図である。 実施形態に係る建物モデル生成処理のループ接続情報の更新処理(S6)における平行衝突イベントの逆方向の処理の第2の処理例を示す建物モデルの平面図である。 実施形態に係る建物モデル生成処理のループ接続情報の更新処理(S6)における平行衝突イベントの逆方向の処理の第3の処理例を示す建物モデルの平面図である。 実施形態に係る建物モデル生成処理のループ接続情報の更新処理(S6)における平行衝突イベントの逆方向の処理の第4の処理例を示す建物モデルの平面図である。 実施形態に係る建物モデル生成処理のループ接続情報の更新処理(S6)における平行衝突イベントの順方向の処理の一例を示す建物モデルの平面図である。 実施形態に係る建物モデル生成処理における屋根生成処理の等高線モデルを示す斜視図であって、図34(a)はその建物モデルのみの斜視図であり、図34(b)はその建物モデルに等高線を追加したときの斜視図であり、図34(c)はその建物モデルの等高線のみを示す斜視図である。 実施形態に係る建物モデル生成処理における屋根生成処理において隣接辺で軒高さ異なるときの半切妻屋根の一例を示す斜視図である。 実施形態に係る建物モデル生成処理における屋根生成処理において隣接辺で軒高さ異なるときの段違い屋根の一例を示す斜視図である。 (a)は実施形態に係る建物モデル生成処理における屋根生成処理において隣接辺で軒高さ異なるときのベースラインを示す平面図であり、図37(b)は当該ベースライン内のコの字部分155の正面の辺が徐々に後退して平行衝突を発生してドーマー156を形成するときの建物モデルの斜視図である。 (a)は実施形態に係る建物モデル生成処理における屋根生成処理において隣接辺で軒高さ異なるときのベースラインを示す平面図であり、図38(b)は当該ベースライン内の入母屋壁面のためのベースラインB11,B12を追加したときに平行衝突を発生して入母屋屋根157を形成するときの建物モデルの斜視図である。 (a)は実施形態に係る建物モデル生成処理における屋根生成処理において隣接辺で軒高さ異なるときのベースラインを示す平面図であり、図39(b)は当該ベースラインの外周長方形の内部にベースラインB21,B22を追加するときにペディメント158を形成するときの建物モデルの斜視図である。 実施形態に係る建物モデル生成処理のメインフローを示すフローチャートである。 図40の平行衝突イベント検出処理(S21)を示すフローチャートである。 図40のループ接続情報の更新処理(S6)を示すフローチャートである。 図40の建物モデル生成処理における(a)形状生成、(b)ループ生成及び(c)ループ接続情報の接続更新を示す斜視図である。 従来技術で自動的に生成可能な建物モデルを示す外観図である。 従来技術で自動的に生成可能な建物モデルを示す外観図である。 本発明で自動的に生成可能な建物モデルであり、寄棟屋根と切妻屋根が混在し、また軒高さが異なる建物モデルを示す外観図である。 本発明で自動的に生成可能な建物モデルであり、寄棟屋根で一部の軒高さが異なる建物モデルを示す外観図である。 本発明で自動的に生成可能な建物モデルであり、建物輪郭が直角ではない建物モデルを示す外観図である。 本発明で自動的に生成可能な建物モデルであり、屋根面の途中から別の屋根面が発生している建物モデルを示す外観図である。 本発明で自動的に生成可能な建物モデルであり、同一の輪郭線上に軒とケラバが混在する建物モデルを示す外観図である。 本発明で自動的に生成可能な建物モデルであり、同一屋根面で複数の軒を持つ建物モデルを示す外観図である。 本発明で自動的に生成可能な建物モデルであり、1階と2階の屋根面が同一面となっている建物モデルを示す外観図である。
符号の説明
1…パーソナルコンピュータ、
1a…通信インターフェース、
10…建物モデル生成装置、
20…CPU、
21…ROM、
22…RAM、
23…ハードディスクメモリ、
23a…ベースラインメモリ、
23b…プロファイルテーブル、
23c…外周ループテーブル、
23d…屋根多角形テーブル、
23e…ループ接続情報テーブル、
23f…屋根側面テーブル、
23g…壁面テーブル、
23h…3次元形状テーブル、
24…プログラムメモリ、
30…バス、
31…キーボードインターフェース、
32…マウスインターフェース、
33…ディスプレイインターフェース、
34…プリンタインターフェース、
35a,35b…ドライブ装置インターフェース、
41…キーボード、
42…マウス、
43…CRTディスプレイ、
44…プリンタ、
45…CD−ROMドライブ装置、
45a…CD−ROM、
50…通信ケーブル、
51…通信インターフェース、
60…外部記憶装置、
70…切妻壁、
71,72…入母屋壁、
73…ペディメントのための仮想の軒、
81−100…等高線、
101−105,111−115…辺、
121…頂点、
122…辺、
131−133…辺、
140…台形、
151−154…辺、
155…ベースライン、
156…ドーマー、
157…入母屋、
158…ペディメント、
161−166,171−173,181−184,191−194…辺、
B1−B22…ベースライン、
P1−P5…プロファイル、
S1,S2…軒種別、
H1,H2…軒の高さ、
W1,W2…軒の出幅、
K1,K2…屋根勾配、
T1,T2…屋根厚さ。

Claims (12)

  1. 記憶装置を備えたコンピュータを用いて建物モデルの3次元形状データを生成する建物モデル生成方法において、
    建物の地面上の輪郭を表すベースラインのデータと、上記ベースラインを通過する垂直方向の断面の輪郭を表すプロファイルのデータとを入力して上記記憶装置に格納する入力ステップと、
    上記格納されたベースライン及びプロファイルのデータに基づいて、上記ベースラインに基づく地面上の外周ループを生成して上記記憶装置に格納し、当該地面から高さを上昇させながら、
    (a)当該外周ループの辺が消滅する辺消滅イベントが発生するか否か、
    (b)当該外周ループのループが分離するループ分離イベントが発生するか否か、
    (c)当該外周ループの互いに平行する2つの辺が接近して衝突する平行衝突イベントが発生するか否か、
    (d)当該外周ループの辺が外側に向かって平行移動する軒イベントが発生するか否かとを検出し、上記いずれかのイベントの検出時に当該外周ループのデータに基づいて屋根多角形を生成し、外周ループの各辺の接続情報を更新して、屋根多角形のデータ及び外周ループの各辺の接続情報を上記記憶装置に格納し、これらの処理を地面から高さを上昇させて外周ループが消滅するまで上記いずれかのイベントの検出時毎に実行する屋根多角形生成ステップと、
    上記生成された屋根多角形のデータをマージすることにより屋根モデルの3次元形状データを生成するマージステップとを含むことを特徴とする建物モデル生成方法。
  2. 上記屋根モデルのデータに基づいて、上記建物モデルにおける屋根側面及び壁面のデータを生成した後、上記建物モデルの3次元形状データを生成する生成ステップをさらに含むことを特徴とする請求項1記載の建物モデル生成方法。
  3. 上記屋根モデルの3次元形状データに基づいて、上記屋根モデルの外観を表示し、もしくは、上記建物モデルの3次元形状データに基づいて、上記建物モデルの外観を表示する表示ステップをさらに含むことを特徴とする請求項1又は2記載の建物モデル生成方法。
  4. 上記ベースラインのデータは、当該ベースラインの各両端の座標を含み、上記プロファイルのデータは、軒の高さと、軒の出幅と、屋根勾配とを含むことを特徴とする請求項1乃至3のうちのいずれか1つに建物モデル生成方法。
  5. 上記屋根多角形生成ステップは、互いに平行な2つの辺に対し、当該2つの辺間距離及び屋根勾配に基づいて決定される高さ増大時の各辺の移動速度に基づいて当該2つの辺が衝突する高さを計算することにより、当該外周ループの互いに平行する2つの辺が接近して衝突する平行衝突イベントが発生するか否かを判断することを含むことを特徴とする請求項4記載の建物モデル生成方法。
  6. 記憶装置を備えたコンピュータを用いて建物モデルの3次元形状データを生成する建物モデル生成装置において、
    建物の地面上の輪郭を表すベースラインのデータと、上記ベースラインを通過する垂直方向の断面の輪郭を表すプロファイルのデータとを入力して上記記憶装置に格納する入力手段と、
    上記格納されたベースライン及びプロファイルのデータに基づいて、上記ベースラインに基づく地面上の外周ループを生成して上記記憶装置に格納し、当該地面から高さを上昇させながら、
    (a)当該外周ループの辺が消滅する辺消滅イベントが発生するか否か、
    (b)当該外周ループのループが分離するループ分離イベントが発生するか否か、
    (c)当該外周ループの互いに平行する2つの辺が接近して衝突する平行衝突イベントが発生するか否か、
    (d)当該外周ループの辺が外側に向かって平行移動する軒イベントが発生するか否かとを検出し、上記いずれかのイベントの検出時に当該外周ループのデータに基づいて屋根多角形を生成し、外周ループの各辺の接続情報を更新して、屋根多角形のデータ及び外周ループの各辺の接続情報を上記記憶装置に格納し、これらの処理を地面から高さを上昇させて外周ループが消滅するまで上記いずれかのイベントの検出時毎に実行する屋根多角形生成手段と、
    上記生成された屋根多角形のデータをマージすることにより屋根モデルの3次元形状データを生成するマージ手段とを備えたことを特徴とする建物モデル生成装置。
  7. 上記屋根モデルのデータに基づいて、上記建物モデルにおける屋根側面及び壁面のデータを生成した後、上記建物モデルの3次元形状データを生成する生成手段をさらに備えたことを特徴とする請求項6記載の建物モデル生成装置。
  8. 上記屋根モデルの3次元形状データに基づいて、上記屋根モデルの外観を表示し、もしくは、上記建物モデルの3次元形状データに基づいて、上記建物モデルの外観を表示する表示手段をさらに備えたことを特徴とする請求項6又は7記載の建物モデル生成装置。
  9. 上記ベースラインのデータは、当該ベースラインの各両端の座標を含み、上記プロファイルのデータは、軒の高さと、軒の出幅と、屋根勾配とを含むことを特徴とする請求項6乃至8のうちのいずれか1つに建物モデル生成装置。
  10. 上記屋根多角形生成手段は、互いに平行な2つの辺に対し、当該2つの辺間距離及び屋根勾配に基づいて決定される高さ増大時の各辺の移動速度に基づいて当該2つの辺が衝突する高さを計算することにより、当該外周ループの互いに平行する2つの辺が接近して衝突する平行衝突イベントが発生するか否かを判断することを特徴とする請求項9記載の建物モデル生成装置。
  11. 請求項1乃至5のうちのいずれか1つに建物モデル生成方法の各ステップを含むことを特徴とする建物モデル生成プログラム。
  12. 請求項11記載の建物モデル生成プログラムを記録したことを特徴とするコンピュータにより読取可能な記録媒体。
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